JP2575246Y2 - ロータリエンコーダ - Google Patents

ロータリエンコーダ

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JP2575246Y2
JP2575246Y2 JP1992059047U JP5904792U JP2575246Y2 JP 2575246 Y2 JP2575246 Y2 JP 2575246Y2 JP 1992059047 U JP1992059047 U JP 1992059047U JP 5904792 U JP5904792 U JP 5904792U JP 2575246 Y2 JP2575246 Y2 JP 2575246Y2
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)
  • Adjustable Resistors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転操作にクリック感
を伴うロータリエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】回転操作にクリック感を伴うロータリエ
ンコーダは、通常図6に示すような構造をしている。即
ち、コモンパターン1および信号パターン2が印刷され
た基板3がボディ4内に収容され、ロータ5の裏面に取
り付けられたブラシ6がコモンパターン1および信号パ
ターン2に圧接すると共に、ボディ4に板バネ7にて保
持されたディテント用のローラ8が、ロータ5の外周面
に設けた多数のディテント用の凹部5aに弾発的に嵌合
するようになっている。
【0003】コモンパターン1および信号パターン2
は、基板3のほぼ全周にわたって設けられ、信号パター
ン2の切れ目を通って基板3の内周部から外周部へ引き
出されている。また、信号パターン2は円周方向に等間
隔で形成された広幅の接点部2aを有する。そして、デ
ィテント用のローラ8がディテント用の凹部5aに嵌合
した位置にロータ5が固定されて、ブラシ6が信号パタ
ーン2の特定の接点部2aに圧接し、ロータ5の回転に
伴ってブラシ6が各接点部2aに順番に接触する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような構造のロー
タリエンコーダにおいては、コモンパターン1および信
号パターン2が基板3のほぼ全周にわたって設けられ、
信号パターン2の切れ目が狭い。即ち、信号パターン2
の切れ目は、接点部2aの1ピッチ分の幅しかなく、こ
のピッチが密になるほど狭くなる。そのため、信号を細
かく出力する場合は、コモンパターン1および信号パタ
ーン2の内周部から外周部への引き出しが困難となる。
【0005】クリック感を出すために板バネ7およびロ
ーラ8を使用しているので、部品点数が多く、組立に手
数がかかる。また、ローラ8がブラシ6から分離し、し
かもローラ8のがたつきが避けられないため、ブラシ6
の固定位置が不正確である。そのため、信号を細かく出
力する場合、即ち信号パターンの接点部のピッチを密に
する場合は、ブラシ6と接点部2aの位置合わせが困難
となる。
【0006】本考案はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、部品点数が少なく、信号を細かく出力する場
合もコモンパターンおよび信号パターンの引き出しが容
易で、且つ信号パターンとブラシの間に位置ずれを生じ
ないロータリエンコーダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るロータリエ
ンコーダは、同心状のコモンパターンおよび信号パター
ンを有し、そのうち少なくとも信号パターンが360゜
をほぼN等分(ただし、Nは2以上の自然数)して得ら
れたN個のエリアのうち1つのエリアに形成された端子
と、該端子を保持すると共に前記コモンパターンおよび
信号パターンの外側または内側に位置してディテント用
の凹部が円周方向に所定の間隔で全周にわたって設けら
れたボディと、前記端子に対向して該ボディに回転自在
に取り付けられたロータと、該ロータの端子対向面に取
り付けられ、前記ディテント用の凹部に弾発的に嵌合す
るV状のディテント用の凸部を有する環状体の接片とを
備えており、前記接片は前記コモンパターンおよび信号
パターンに圧接されるN個のブラシを有し、これらのブ
ラシは360゜/Nの間隔で形成されている。また、前
記コモンパターンおよび信号パターンの引き出し線は、
信号パターンが形成されていないエリアに形成されてい
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は本考案を実施したロータリエンコーダの一
例を分解して示す斜視図、図2は同ロータリエンコーダ
の外観を示す斜視図、図3は端子のパターン形状を示す
平面図、図4は接片を拡大して示す斜視図である。
【0009】本ロータリエンコーダは、図1および図2
に示すように、樹脂製のボディ10と、ボディ10内に
インサートされた端子20と、ボディ10に上方から同
心状に組み合わされるロータ30と、ロータ30を保持
するフレーム40と、ロータ30の下面に取り付けられ
る接片50とを主要構成部材としている。
【0010】ボディ10は、ほぼ正方形の盤体で、ネジ
止めするためのネジ孔11を四隅に有する。ボディ10
の一側面には、端子20に続くリード12が突出してお
り、その側面を除く3つの側面には、フレーム40が係
止される係止部13が突設されている。ボディ10の中
心部には、上下面を貫通して丸孔14が設けられてお
り、上面の丸孔14周囲には、環状の凹み15が設けら
れている。
【0011】丸孔14と凹み15の間には、複数の突起
16が設けられている。突起16は、ランプ60を差し
込むランプベース61を保持する。ランプ端子62,6
2は、丸孔14と凹み15の間を上下に貫通し、その上
端部はボディ10の上方に突出してランプベース61と
接触するようになっており、下端部はボディ10の下方
に突出する。
【0012】ボディ10の下面中央部には、キースイッ
チ70がバックカバー71にて取り付けられる。
【0013】端子20は、金属板を打ち抜いて作製した
薄体であり、ボディ10の凹み150の底面に沿ってイ
ンサートされている。該端子20は、図3に示すよう
に、360°の範囲にわたって設けたコモンパターン2
1と、その外側に同心状に設けた2つの信号パターン2
2,22とを有する。信号パターン22は、180゜
(360゜/2)の範囲に設けられており、これには所
定のピッチで幅広の接点部22aが形成されている。そ
して、コモンパターン21および接点部22aが凹み1
5の底面上に露出している。すなわち、この端子20
は、2つのエリアに分割されており、1つのエリアにの
み信号パターン22が露出するようになっているのであ
る。また、前記コモンパターン21と信号パターン2
2,22の引き出し線21b,22bは、信号パターン
22,22が形成されていないエリアに形成されてい
る。
【0014】凹み15の底面の端子20より外側の最外
周部には、その全周にわたってディテント用の多数の凹
部17が円周方向に等間隔で設けられている。
【0015】ロータ30は、円筒部31と、その下端部
に設けたフランジ部32とからなる。フランジ部32
は、ボディ10の凹み15内に回転自在に嵌合する。
【0016】ロータ30の円筒部31内には、円筒状の
キートップ80が挿入される。キートップ80は、下方
に突出する爪81を有し、該爪81によりボディ10に
上下動可能に係止される。そして、キートップ80の中
央部から下方に突出するピン82がボディ10の丸孔1
4に挿入され、該ピン82によりキースイッチ70が操
作される。
【0017】前記ランプ端子62,62の上端部は、キ
ートップ80内に挿入され、ランプ60およびランプベ
ース61は、キートップ80内に収容される。
【0018】フレーム40は、ボディ10に上方から被
せられて、ロータ30を抜け止めする。フレーム40の
中央部には、ロータ30の円筒部31が挿通する丸孔4
1が設けられている。また、3つの側面には、ボディ1
0の係止部13が嵌合する角孔42が設けられている。
【0019】接片50は、図4に示すように、全体とし
て円環体に形成され、ロータ30のフランジ部32下面
に取り付けられる。該接片50は、両側に一対の円弧部
51,51を有する。円弧部51は、下方へV状に屈曲
し、その先端部が、ボディ10の凹み15内に設けたデ
ィテント用の凹部17に弾発的に嵌合するようになって
いる。
【0020】即ち、円弧部51の先端部は、ディテント
用の凸部52であり、接片50に一体的に設けられてい
るのである。
【0021】円弧部51,51の内側には、2つのブラ
シ53,53が180゜の間隔で設けられている。ブラ
シ53は、端子20のコモンパターン21および信号パ
ターン22、22の各対応する接点部22a、22aに
圧接する。そして、接片50のディテント用の凸部52
がボディ10のディテント用の凹部17に弾発的に嵌合
した状態で、信号パターン22,22の対応する接点部
22a,22aにブラシ53が接触するようになってい
る。すなわち、この接片50のブラシ53,53は、端
子20が2つのエリアに分割されているので、360゜
/2の間隔で形成されているのである。
【0022】本ロータリエンコーダにおいては、ディテ
ント用の凸部52がディテント用の凹部17に嵌合した
位置にロータ30が固定され、ブラシ53が信号パター
ン22,22の対応する接点部22a,22aに接触す
る。
【0023】ロータ30を回転させると、その操作に伴
って接片50のディテント用の凸部52がボディ10の
ディテント用の凹部17に順番に嵌合するので、その回
転操作にクリック感が伴う。
【0024】ディテント用の凸部52がブラシ53と一
体化されているので、ディテント用の凸部52とブラシ
53との間に位置ずれおよびがたつきがない。従って、
石鹸部22aのピッチを小さくし、信号を細かく出力す
る場合も信号パターン22とブラシ53との間に位置ず
れが生じない。
【0025】また、ディテント用の凸部52がブラシ5
3と一体化されていることにより、部品点数が少なくな
り、組立等が容易になる。
【0026】信号パターン22,22が180°(36
0°×1/2)の範囲にしか設けられていないので、空
きスペースが大きく、このスペースを用いてコモンパタ
ーン21および信号パターン22,22を内周部から外
周部へ引き出すことにより、信号を細かく出力する場
合、即ち、接点部22a,22aが密に設けられている
場合も、コモンパターン21および信号パターン22の
引き出しが容易となる。
【0027】一方のブラシ53が接点部22a,22a
を順番に接触し、その接触が終わると、引き続き他方の
ブラシ53が接点部22a,22aに順番に接触するの
で、機能的にはロータ30の全周回転による信号出力が
可能である。
【0028】なお、上記実施例では、信号パターン22
を2つのエリアに等分して180゜の範囲に設けている
が、3つのエリアに等分した120゜、4つのエリアに
等分した90゜であってもよい。その場合は、120゜
に1つあるいは90゜に1つの割合でブラシ53を設け
ることになる。
【0029】接片50における円弧部51とブラシ53
との位置関係は、上記実施例では、円弧部51が外側、
ブラシ53が内側となっているが、図5に示すように、
円弧部51を内側、ブラシ53を外側とすることもでき
る。その場合は、端子20の内側にディテント用の凹部
17が設けられる。
【0030】以上、本考案に係るロータリエンコーダ
は、同心状のコモンパターンおよび信号パターンを有
し、そのうち少なくとも信号パターンが360゜をほぼ
N等分(ただし、Nは2以上の自然数)して得られたN
個のエリアのうち1つのエリアに形成された端子と、該
端子を保持すると共に前記コモンパターンおよび信号パ
ターンの外側または内側に位置してディテント用の凹部
が円周方向に所定の間隔で全周にわたって設けられたボ
ディと、前記端子に対向して該ボディに回転自在に取り
付けられたロータと、該ロータの端子対向面に取り付け
られ、前記ディテント用の凹部に弾発的に嵌合するV状
のディテント用の凸部を有する環状体の接片とを備えて
おり、前記接片は前記コモンパターンおよび信号パター
ンに圧接されるN個のブラシを有し、これらのブラシは
360゜/Nの間隔で形成されている。このため、この
ロータリエンコーダのボディには、信号パターンが設け
られていない広い部分があるので、この部分からコモン
パターンや信号パターンを内周部から外周部へと引き出
すことができる。従って、信号を細かく出力する場合も
パターンの引き出しが容易となる。また、接片にブラシ
と凸側のディテント部であるディテント用の凸部とを形
成したので従来のものより部品点数が少なくなる。さら
に、前記凸部とブラシとの間にがたつきがなく、信号を
細かく出力するばもブラシと信号パターンとの間に位置
ずれが生じない。 さらに、前記コモンパターンおよび信
号パターンの引き出し線は、信号パターンが形成されて
いないエリアに形成されているので、細かな信号を出力
するために、信号パターンが細かい場合であっても、引
き出し線のためのエリアは十分に大きいため、引き出し
線の形成に十分な余裕があるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施したロータリエンコーダの一例を
分解して示す斜視図である。
【図2】同ロータリエンコーダの外観を示す斜視図であ
る。
【図3】端子のパターン形状を示す平面図である。
【図4】接片を拡大して示す斜視図である。
【図5】他の接片を示す斜視図である。
【図6】従来のロータリエンコーダの主要部を分解して
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 ボディ 17 ディテント用の凹部 20 端子 21 コモンパターン 22 信号パターン 22a 接点部 30 ロータ 40 フレーム 50 接片 51 円弧部 52 ディテント用の凸部 53 ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 19/20 G01D 5/245 H01C 1/12 H01C 10/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心状のコモンパターンおよび信号パタ
    ーンを有し、そのうち少なくとも信号パターンが360
    °をほぼN等分(ただし、Nは2以上の自然数)して得
    られたN個のエリアのうち1つのエリアに形成された端
    子と、該端子を保持すると共に前記コモンパターンおよ
    び信号パターンの外側または内側に位置してディテント
    用の凹部が円周方向に所定の間隔で全周にわたって設け
    られたボディと、前記端子に対向して該ボディに回転自
    在に取り付けられたロータと、該ロータの端子対向面に
    取り付けられ、前記ディテント用の凹部に弾発的に嵌合
    するV状のディテント用の凸部を有する環状体の接片と
    を具備しており、前記接片は前記コモンパターンおよび
    信号パターンに圧接されるN個のブラシを有し、これら
    のブラシは360°/Nの間隔で形成されていることを
    特徴とするロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記コモンパターンおよび信号パターン
    の引き出し線は、信号パターンが形成されていないエリ
    アに形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ータリエンコーダ。
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