JP4671832B2 - 回転式電子部品の製造方法 - Google Patents

回転式電子部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4671832B2
JP4671832B2 JP2005295540A JP2005295540A JP4671832B2 JP 4671832 B2 JP4671832 B2 JP 4671832B2 JP 2005295540 A JP2005295540 A JP 2005295540A JP 2005295540 A JP2005295540 A JP 2005295540A JP 4671832 B2 JP4671832 B2 JP 4671832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
substrate
semi
electronic component
variable resistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005295540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007103880A (ja
Inventor
和隆 中込
伸一 鈴木
忍 大久保
Original Assignee
帝国通信工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝国通信工業株式会社 filed Critical 帝国通信工業株式会社
Priority to JP2005295540A priority Critical patent/JP4671832B2/ja
Publication of JP2007103880A publication Critical patent/JP2007103880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4671832B2 publication Critical patent/JP4671832B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)

Description

本発明は、半固定可変抵抗器等の回転式電子部品の製造方法に関するものである。
従来、チップ型の半固定可変抵抗器の中には、例えば特許文献1に示すように、実装基板に実装した半固定可変抵抗器の抵抗値の調整を、実装基板の実装面の反対面側(背面側)から行う背面調整型の半固定可変抵抗器がある。図9はこの種の用途に用いる背面調整型の半固定可変抵抗器500の概略断面図である。この半固定可変抵抗器500は、セラミック製の基板510と、基板510上に設置される摺動子530と、基板510の摺動子530を取り付けた反対側の面に設置される端子板550と、頭部571及び頭部571から突出する軸部573とを有する回動軸570とを具備し、回動軸570の軸部573を端子板550に設けた挿入穴551と基板510に設けた係止穴511と摺動子530に設けた軸支穴531とに挿入してその先端をかしめ、摺動子530と回動軸570とを一体に回転するように構成している。そしてこの半固定可変抵抗器500は例えばプリント配線基板600上に実装され、プリント配線基板600に設けた調整用開口610から露出する回動軸570の頭部571に設けた溝575にドライバー等の図示しない調整治具を係合して回動軸570及び摺動子530を一体に回動し、これによって半固定可変抵抗器500の抵抗値を調整する。
一方従来、チップ型の半固定可変抵抗器の中には、実装基板に実装した半固定可変抵抗器の抵抗値の調整を、実装基板の実装面の両側から行うことができる両面調整型の半固定可変抵抗器もある。図10はこの種の用途に用いる両面調整型の半固定可変抵抗器500−2の概略断面図である。同図において前記図9に示す半固定可変抵抗器500と同一又は相当部分には同一符号を付す。この半固定可変抵抗器500−2において前記半固定可変抵抗器500と相違する点は、摺動子530の構造のみである。即ちこの摺動子530の場合、摺動子530の正面側(実装基板600の実装面側)からもドライバー等の調整治具を係合してその調整ができるように溝533を設けている。このように構成すれば、背面と正面の何れからでも抵抗値が調整できるので好適である。しかしながらこの半固定可変抵抗器500−2の場合、摺動子530に調整治具係合用の溝533を設ける必要があるので、そのための溝533の深さと強度とを得るために、摺動子530の厚みを厚くしなければならず、これによって半固定可変抵抗器500−2全体の厚みが厚くなってしまう。そこで従来、前記背面調整型の半固定可変抵抗器500と両面調整型の半固定可変抵抗器500−2とは用途に応じてそれぞれ使い分けられている。
しかしながら上記のように背面調整型と両面調整型の半固定可変抵抗器に使用する摺動子の構造が異なると、それぞれの摺動子を作製するために別々の金型を用い、別々の製造工程で両者を製造しなければならず、その分製造が煩雑になり、製造コストの低減化が図れないという問題があった。
登録実用新案第2572660号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、背面調整型と両面調整型の半固定可変抵抗器に使用する摺動子の共用化が図れて製造が容易且つ低コストに行える回転式電子部品の製造方法を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、基板の一方の面に摺動子を設置する工程と、前記基板の他方の面に回動軸を設置してこの回動軸の頭部から突出する軸部を前記基板に設けた係止穴及び摺動子に設けた軸支穴に挿入して摺動子と回動軸を一体に回動するように取り付ける工程とによって、前記回動軸の頭部に設けた背面用治具係合部により前記摺動子の回動操作を基板の背面側から行う構造の回転式電子部品の製造方法において、前記基板上に形成した摺接パターンに摺接する摺接部を有する摺動子本体部と、前記摺動子本体部に接続して摺動子本体部と一体に設けられる正面用治具係合板部とを有する摺動子を、プレス加工によって帯状の金属板中に連続して複数個、それぞれの摺動子本体部の外周に設けた結合部によって前記金属板に連結した状態で形成し、基板の背面側から摺動子の回動操作を行う他に更に正面側から摺動子の回動操作を行う両面調整型の回転式電子部品を製造する場合は、前記金属板に連結している摺動子の正面用治具係合板部を摺動子本体部の上面側に折り曲げて重ね合わせて摺動子とした後にこの摺動子を前記結合部の部分で金属板から切断し、切断した摺動子を前記回転式電子部品の組み立て位置に移動する工程を行い、一方基板の背面側から摺動子の回動操作を行う背面調整型の回転式電子部品を製造する場合は、前記金属板に連結している摺動子の摺動子本体部から正面用治具係合板部を切り離して残った摺動子本体部の部分だけを摺動子とした後にこの摺動子を前記結合部の部分で金属板から切断し、切断した摺動子を前記回転式電子部品の組み立て位置に移動する工程を行うことを特徴とする回転式電子部品の製造方法にある。
請求項1に記載の発明によれば、摺動子の正面用治具係合板部を摺動子本体部の上面側に折り曲げるか、或いは正面用治具係合板部を切り離すことによって両面調整型と背面調整型に用いる摺動子を製造するので、両面調整型と背面調整型の半固定可変抵抗器の製造が容易且つ低コストに行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本実施形態に用いる背面両面兼用型の摺動子40を示す図であり、図1(a)は展開平面図、図1(b)は展開底面図、図1(c)は図1(b)のA−A断面図、図1(d)は図1(b)のB−B断面図である。同図に示すように摺動子40は、一枚の薄板状の弾性金属板(ステンレス板等)によって形成され、略円板状の摺動子本体部41と、この摺動子本体部41に帯状の連結部50を介して連結される略円板状の正面用治具係合板部(以下実施形態では「ドライバプレート」という)55とを具備して構成されている。摺動子本体部41は中央に一方の面方向に向かって突出する円形容器状の突出部43を設け、その内部である底部中央に矩形状(正方形状)の貫通する軸支穴45を設け、また摺動子本体部41の外周の前記連結部50を接続する位置とは180°反対側の位置に、円弧状でその両端が摺動子本体部41に連結される摺接アーム部47を設け、摺接アーム部47の中央に下方向(突出部43が突出する方向)に向かって略V字状に屈曲する摺接部49を設け、また突出部43の外周の180°対向する位置から半径方向外方に向けて一対の矩形状の凹部51を設けて構成されている。突出部43は半径方向に向かって下方向に円弧状に湾曲しており、その最も下方向に突出している下面がリング状の摺接部44となっている。軸支穴45の一辺の長さ寸法は下記する回転軸90の軸部97の直径と略同一寸法となっている。摺接アーム部47はその両端部を折り曲げることで全体を突出部43が突出する方向に向かって傾斜させている。一方ドライバプレート55は前記摺動子本体部41と略同一の外形寸法形状の平板であり、その中央に貫通する治具挿入部57を設けて構成されている。治具挿入部57は円形の開口571の180°対向する位置に一対の矩形状の半径方向外方に向かう開口573を設けて構成されている。
そしてこの摺動子40を用いて下記する両面調整型の回転式電子部品1−1を製造する場合は、図1に示す摺動子40のドライバプレート55を摺動子本体部41の上面側に連結部50の部分で折り曲げて重ね合わせる工程によって、図2(a)に示す状態の摺動子40−1とする。このとき開口573と凹部51の位置は一致する。開口571と開口573と凹部51との空間によってドライバー等の調整治具が係合する正面用治具係合部59が形成される。
一方この摺動子40を用いて下記する背面調整型の回転式電子部品1−2を製造する場合は、図1に示す摺動子40の摺動子本体部41からドライバプレート55を図1(a)のC−C線部分で切り離す工程によって、図2(b)に示す状態の摺動子40−2とする。
つまり本実施形態においては、一種類の摺動子40から、背面調整型と両面調整型の半固定可変抵抗器に使用する摺動子40−1,40−2が得られ、その共用化が図れ、両摺動子を全く別々に製造する場合に比べて金型費用や製造の煩雑さが低減され、背面調整型と両面調整型の半固定可変抵抗器の製造が容易且つ低コストに行えるようになる。
図3は摺動子40−1,40−2の更に具体的な製造方法の一例を示す図(摺動子40を具備する金属板150をその裏面側から示す裏面図)である。同図に示すように図1(b)に示す状態の摺動子40は帯状(フープ状)の金属板150中に連続して複数個プレス加工によって形成されており、各摺動子40は摺動子本体部41の外周の180°対向する位置(摺接アーム部47の両端近傍部分)に設けた結合部201によって金属板150に連結されている。そしてまず摺動子40−1を用いて下記する半固定可変抵抗器1−1を製造する場合は、連結部50の部分でドライバプレート55を摺動子本体部41の上面側(図3では紙面の裏面側)に折り曲げて重ね合わせて摺動子40−1とし、その後図示しない摺動子吸着ヘッドに前記摺動子40−1のドライバプレート55側の面を吸着した状態で前記両結合部201をD−D線部分で切断手段を用いて切断し、摺動子吸着ヘッドによって金属板150から切り離した摺動子40−1を図示しない所定の半固定可変抵抗器組み立て位置に移動していく。一方摺動子40−2を用いて下記する半固定可変抵抗器1−2を製造する場合は、切断手段を用いて連結部50のC−C線部分でドライバプレート55を切り離して摺動子40−2とし、その後図示しない摺動子吸着ヘッドに前記摺動子40−2の上面(図3では紙面の裏面側)を吸着した状態で前記両結合部201をD−D線部分で切断手段を用いて切断し、摺動子吸着ヘッドによって金属板150から切り離した摺動子40−2を図示しない所定の半固定可変抵抗器組み立て位置に移動していく。
図4は摺動子40−1を用いて組み立てられた両面調整型の半固定可変抵抗器1−1を示す図であり、図4(a)は概略側断面図、図4(b)は平面図、図4(c)は裏面図、図5は半固定可変抵抗器1−1の分解側断面図である。但し図4(b)では下記する回動軸90の折り曲げ部101を折り曲げていない状態を示している。これらの図に示すように半固定可変抵抗器1−1は、セラミック製の基板10と、基板10上に設置される前記摺動子40−1と、基板10の摺動子40を取り付けた反対側の面に設置される端子板(この端子板は以下の各実施形態では電気的機能を有しないダミーの端子板である)60と、基板10と摺動子40−1と端子板60とを貫通するように取り付けられる回動軸90とを有して構成されている。なお以下の説明で、下方向とは基板10から見て端子板60側を言い、上方向とは基板10から見て摺動子40−1側を言うこととする。以下各構成部品について説明する。
図6は基板10を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は裏面図である。図4乃至図6に示すように基板10は、アルミナ等のセラミック製で矩形状の平板からなる基材11の上面に同心円状の2本の摺接パターン13,17を設けるとともに両摺接パターン13,17の中央に上下に貫通する係止穴21を設けて構成されている。外側の摺接パターン13は略リング状(C字状)の抵抗体パターンであり、その両端には基材11の外周辺に至る端子パターン15が接続されている。両端子パターン15は基材11の外周の一辺から略矩形状に突出する3つの突出部11aの両外側2つの突出部11aの先端に至り、その先端の外側面を介して基材11の下面(摺接パターン13,17を設けた反対側の面)側まで形成されている。一方内側の摺接パターン17はリング状の導体パターン(集電パターン)であり、その外周から引出部18を引き出してその先端には基材11の外周辺に至る端子パターン19が接続されている。端子パターン19も端子パターン15と同様に基材11の中央の突出部11aの先端まで至り、その先端側の外側面を介して基材11の下面側まで形成されている。基板10下面の係止穴21の周囲には略矩形状でその一方の辺が基材11の外周辺(突出部11aが突出する辺の反対側の辺)まで至っている凹状の溝からなる端子板収納部23が設けられている。端子板収納部23は端子板60の外形形状と略同一の外形形状を有し、且つ端子板60の厚みと略同一の深さを有している。
図7は端子板60を示す図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は側断面図(図7(a)のE−E断面図)である。図7及び図4,図5に示すように端子板60は一枚の金属板(錫メッキされた鉄板等)によって形成され、略矩形状の基部61の外周の一辺から略矩形状の接続部71を突出して構成されている。基部61の内部(中央)には上下に貫通する略円形の挿入穴63が設けられている。挿入穴63の内周面からは挿入穴63の中央側に向けて突出する小突起状の4つの係止部65が等間隔に設けられている。また基部61の挿入穴63の周囲には、下記する回動軸90の頭部91を基板10から引き離す方向に弾発する弾発部67を設けている。弾発部67は基板10から離れる方向に向かって突出する様に湾曲変形しており、この実施形態ではその湾曲形状が円筒の外周曲面の一部の形状となっている。一方接続部71はその下面を少し基部61の下面よりも下げることでこの下面を当接部73とし、また接続部71の先端辺には上方向に向かって屈曲して半田付けを容易にする先端屈曲部75が設けられている。
回動軸90は図4,図5に示すように、金属製(黄銅製等)であり、頭部91と、頭部91の一方の面の中央から突出する軸部97とを具備して構成されている。頭部91は略円板状で軸部97の直径よりもその直径を大きくしており、また軸部97を突出する反対側の面には直線状の溝からなる背面用治具係合部99を設けている。軸部97は円柱状でありその先端面中央に円形の凹部を設けることでその周囲の部分を円筒状の折り曲げ部101としている。
そして半固定可変抵抗器1−1を組み立てるには、図5においてまず端子板60を所定の位置に設置し、この端子板60の挿入穴63に弾発部67が突出している面側から回動軸90の軸部97を挿入する。このとき軸部97はその外周面が前記挿入穴63の係止部65(図7(a)参照)に係止(仮止め)され、従って挿入穴63から抜け落ちない。次に端子板60の弾発部67が突出する反対側の面上に基板10と摺動子40とを載置する。このとき端子板60は基板10の端子板収納部23に収納され、また回動軸90の軸部97は基板10の係止穴21と摺動子40の軸支穴45とに挿入され貫通する。そして軸部97の先端の折り曲げ部101をかしめて外方に広がるように折り曲げれば、図4に示す両面調整型の半固定可変抵抗器1−1が完成する。このときかしめた軸部97の折り曲げ部101の外周は摺動子40の矩形状の軸支穴45の形状に合わせて略矩形状に変形するので、回動軸90と摺動子40−1とは半径方向に一体に固定されることとなり、両者は確実に一体に回転する。また回動軸90の頭部91が弾発部67によって弾発されることで摺動子40−1は基板10側に常に押し付けられ、従って摺動子40−1の突出部43の下面の摺接部44はリング状に基板10の摺接パターン17に常に押し付けられた状態で当接し、両者間に接触不良が生じることはない。
そして図4(a)に点線で示すように、半固定可変抵抗器1−1を例えばプリント配線基板等の各種の実装基板200上に載置し、その際半固定可変抵抗器1−1に設けた3つの端子パターン15,15,19をそれぞれ実装基板200上に形成した3つの端子接続パターン201(図4(a)では1つのみ示す)に当接し、同時に端子板60の当接部73を実装基板200上に形成した1つの端子固定パターン203に当接し、同時に回動軸90の頭部91を実装基板200に設けた上下に貫通する開口205内に挿入する。そして端子パターン15,15,19とこれらにそれぞれ接続されている端子接続パターン201間及び端子板60と端子固定パターン203間を半田等によって電気的・機械的に固定すれば、半固定可変抵抗器1−1の実装が完了する。
そして実装基板200の正面側(半固定可変抵抗器1−1を取り付けた面側)にある摺動子40−1の正面用治具係合部59にその上面側からドライバー等の調整治具250(図4(b)参照)を係合して摺動子40−1を回動すれば、摺動子40−1の摺接部49が摺接パターン13上を摺動する。このとき摺動子40の摺接部44は摺接パターン17上に摺接して両者は常に接触しているので、前記摺動子40の回転により、3つの端子パターン15,15,19間の抵抗値が変化する。一方実装基板200の背面側(半固定可変抵抗器1−1を取り付けた反対面側)からこの背面側に露出している回動軸90の背面用治具係合部99にドライバー等の調整治具270(図4(c)参照)を係合し、回動軸90を回転すれば、これと一体に摺動子40が回転し、その摺接部49が摺接パターン13上を摺接する。これによっても半固定可変抵抗器1−1の抵抗値を変化することができる。つまりこの半固定可変抵抗器1−1はその抵抗値を正面側からでも背面側からでも調整できる両面調整型(背面調整型兼正面調整型)の半固定可変抵抗器1−1である。
図8は図2(b)に示す摺動子40−2を用いて組み立てられた背面調整型の半固定可変抵抗器1−2を示す図であり、図8(a)は概略側断面図、図8(b)は平面図、図8(c)は裏面図である。但し図8(b)では回動軸90の折り曲げ部101を折り曲げていない状態を示している。この半固定可変抵抗器1−2において、前記図4に示す両面調整型の半固定可変抵抗器1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、半固定可変抵抗器1−1と同じである。この半固定可変抵抗器1−2において半固定可変抵抗器1−1と相違するのは、摺動子40−2の形状のみであり、その他の各部品の形状・構造・製造方法は全て同一である。即ち半固定可変抵抗器1−2においても、半固定可変抵抗器1−1と同一の基板10と端子板60と回動軸90を用い、異なっているのは摺動子40−2のみである。
そしてこの半固定可変抵抗器1−2の場合も図8(a)に点線で示すように、例えばプリント配線基板等の各種の実装基板200上に載置され、3つの端子パターン15,15,19をそれぞれ3つの端子接続パターン201(図8(a)では1つのみ示す)に半田等によって接続固定し、同時に端子板60の当接部73を端子固定パターン203に半田等によって接続固定する。このとき同時に回動軸90の頭部91が実装基板200に設けた開口205内に挿入される。
そしてこの半固定可変抵抗器1−2の場合、実装基板200の正面側(半固定可変抵抗器1−2を取り付けた面側)からは抵抗値の調整はできず(厳密に言えば凹部51があるのでこの凹部51に調整治具を係合して摺動子40を回動することは不可能ではないが、凹部51の深さは浅いので、強度上凹部51のみを用いて摺動子40を回動することは避けたい)、実装基板200の背面側からこの背面側に露出している回動軸90の背面用治具係合部99にドライバー等の調整治具250(図8(b)参照)を係合し、回動軸90を回転することでこれと一体に摺動子40を回転し、その摺接部49を摺接パターン13上に摺接させ、これによって半固定可変抵抗器1−2の抵抗値を調整する。つまりこの半固定可変抵抗器1−2はその抵抗値を背面側から調整できる背面調整型の半固定可変抵抗器1−2である。
なお上記各実施形態で電気的な機能を有しない端子板60を設けたのは、半固定可変抵抗器1−1,1−2を実装基板200上に取り付ける際の強度を強くするためである。そのため端子板60を強度の強い金属板で構成している。また上記実施形態の場合、端子板60に回動軸90を仮止めした上でその上に基板10や摺動子40を取り付けることができるので、その組み立てが容易になる。なおこの実施形態では3つの端子パターン15,15,19を設けることで端子板60をダミーの端子板としているが、例えば端子パターン19を省略し、その代りに摺動子40を介して摺接パターン17と電気的に接続する端子板60を正規の端子の1つ(集電板)として利用しても良い。逆に端子板60はこれを省略して取り付けなくても良い。この場合も基板10の背面側から回動軸90の軸部97を挿入することで、摺動子40を基板10上に回動自在に取り付けることができる。
以上のように上記実施形態には、基板10の一方の面に摺動子40を設置する工程と、基板10の他方の面に回動軸90を設置してこの回動軸90の頭部91から突出する軸部97を基板10に設けた係止穴21及び摺動子40に設けた軸支穴45に挿入して摺動子40と回動軸90を一体に回動するように取り付ける工程とによって、回動軸90の頭部91に設けた背面用治具係合部99により摺動子40の回動操作を基板10の背面側から行う構造の回転式電子部品1−1,1−2の製造方法において、摺動子40として基板10上に形成した摺接パターン13,17に摺接する摺接部49,44を有する摺動子本体部41と、摺動子本体部41に接続して摺動子本体部41と一体に設けられる正面用治具係合板部(ドライバプレート)55とを有する構造の摺動子40を用意し、基板10の背面側から摺動子40の回動操作を行う他に更に正面側から摺動子40の回動操作を行う両面調整型の回転式電子部品1−1を製造する場合は、摺動子40の正面用治具係合板部55を摺動子本体部41の上面側に折り曲げる工程によって製造した摺動子40−1を用い、一方基板10の背面側から摺動子40の回動操作を行う背面調整型の回転式電子部品1−2を製造する場合は、摺動子40の摺動子本体部41から正面用治具係合板部55を切り離す工程によって製造した摺動子40−2を用いる構成が開示されている。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態ではドライバプレート55に開口571と開口573とを設ける他に摺動子本体部41にも凹部51を設け、これらによって正面用治具係合部59を形成したが、凹部51は必ずしも設けなくても良く、正面用治具係合部59はドライバプレート55だけに設けても良い。また上記実施形態では回転式電子部品として半固定可変抵抗器を例に説明したが、他の回転式可変抵抗器でも良く、また回転式スイッチ等、他の各種回転式電子部品にも適用できる。また上記実施形態を構成する基板10、摺動子40、端子板60、回動軸90の形状や材質などに種々の変更が可能であることは言うまでない。
摺動子40を示す図であり、図1(a)は展開平面図、図1(b)は展開底面図、図1(c)は図1(b)のA−A断面図、図1(d)は図1(b)のB−B断面図である。 図2(a)は摺動子40−1の側断面図、図2(b)は摺動子40−2の側断面図である。 摺動子40−1,40−2の具体的な製造方法の一例を示す図である。 半固定可変抵抗器1−1を示す図であり、図4(a)は概略側断面図、図4(b)は平面図、図4(c)は裏面図である。 半固定可変抵抗器1−1の分解側断面図である。 基板10を示す図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は裏面図である。 端子板60を示す図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は側断面図である。 半固定可変抵抗器1−2を示す図であり、図8(a)は概略側断面図、図8(b)は平面図、図8(c)は裏面図である。 背面調整型の半固定可変抵抗器500の概略断面図である。 両面調整型の半固定可変抵抗器500−2の概略断面図である。
符号の説明
1−1,1−2 回転式電子部品
10 基板
13,17 摺接パターン
21 係止穴
40 摺動子
40−1 摺動子
40−2 摺動子
41 摺動子本体部
44,49 摺接部
45 軸支穴
55 ドライバプレート(正面用治具係合板部)
59 正面用治具係合部
90 回動軸
91 頭部
97 軸部
99 背面用治具係合部

Claims (1)

  1. 基板の一方の面に摺動子を設置する工程と、
    前記基板の他方の面に回動軸を設置してこの回動軸の頭部から突出する軸部を前記基板に設けた係止穴及び摺動子に設けた軸支穴に挿入して摺動子と回動軸を一体に回動するように取り付ける工程とによって、前記回動軸の頭部に設けた背面用治具係合部により前記摺動子の回動操作を基板の背面側から行う構造の回転式電子部品の製造方法において、
    記基板上に形成した摺接パターンに摺接する摺接部を有する摺動子本体部と、前記摺動子本体部に接続して摺動子本体部と一体に設けられる正面用治具係合板部とを有する摺動子を、プレス加工によって帯状の金属板中に連続して複数個、それぞれの摺動子本体部の外周に設けた結合部によって前記金属板に連結した状態で形成し、
    基板の背面側から摺動子の回動操作を行う他に更に正面側から摺動子の回動操作を行う両面調整型の回転式電子部品を製造する場合は、前記金属板に連結している摺動子の正面用治具係合板部を摺動子本体部の上面側に折り曲げて重ね合わせて摺動子とした後にこの摺動子を前記結合部の部分で金属板から切断し、切断した摺動子を前記回転式電子部品の組み立て位置に移動する工程を行い
    一方基板の背面側から摺動子の回動操作を行う背面調整型の回転式電子部品を製造する場合は、前記金属板に連結している摺動子の摺動子本体部から正面用治具係合板部を切り離して残った摺動子本体部の部分だけを摺動子とした後にこの摺動子を前記結合部の部分で金属板から切断し、切断した摺動子を前記回転式電子部品の組み立て位置に移動する工程を行うことを特徴とする回転式電子部品の製造方法。
JP2005295540A 2005-10-07 2005-10-07 回転式電子部品の製造方法 Expired - Fee Related JP4671832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005295540A JP4671832B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 回転式電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005295540A JP4671832B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 回転式電子部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007103880A JP2007103880A (ja) 2007-04-19
JP4671832B2 true JP4671832B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=38030483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005295540A Expired - Fee Related JP4671832B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 回転式電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4671832B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0595006U (ja) * 1992-06-01 1993-12-24 コーア株式会社 チツプ型半固定抵抗器
JP2000228303A (ja) * 1999-02-08 2000-08-15 Tokyo Cosmos Electric Co Ltd 可変抵抗器の端子配置構造

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0445210Y2 (ja) * 1986-11-11 1992-10-23
JPH01307203A (ja) * 1988-06-06 1989-12-12 Murata Mfg Co Ltd 可変抵抗器
ES2063695B1 (es) * 1993-04-14 1997-12-01 Navarra Componentes Electro Potenciometro miniatura y procedimiento para su fabricacion.

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0595006U (ja) * 1992-06-01 1993-12-24 コーア株式会社 チツプ型半固定抵抗器
JP2000228303A (ja) * 1999-02-08 2000-08-15 Tokyo Cosmos Electric Co Ltd 可変抵抗器の端子配置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007103880A (ja) 2007-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4671832B2 (ja) 回転式電子部品の製造方法
EP1342983B1 (en) Rotary sensor
JP4718430B2 (ja) 回転式スイッチ用基板体の製造方法
JPWO2018003178A1 (ja) 可変抵抗器
KR100990057B1 (ko) 회전형 전기 부품
JP3677362B2 (ja) 回転型電気部品
JP3470009B2 (ja) 回転操作型電気部品
JP3698610B2 (ja) スイッチ付き回転型電気部品
JP2939103B2 (ja) 回転形可変抵抗器
JP3714535B2 (ja) Pgaソケット
JPH11238608A (ja) 回転型電気部品
JP2007103709A (ja) 回転式電子部品
JP2007109784A (ja) 回転式電子部品用摺動子
JP2007214470A (ja) 可変抵抗器の製造方法
JPH10112402A (ja) 半固定可変抵抗器用摺動子の基板への取り付け構造
JP3850811B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JPH0514486Y2 (ja)
JP3870040B2 (ja) 回転型電気部品
JP3634206B2 (ja) チップ型可変抵抗器
JP2005019844A (ja) 電子部品の取付構造及び回転式電子部品
JP2010067658A (ja) 回転式電子部品
JP2021068609A (ja) 押圧スイッチ付き回転式電子部品
JP4617984B2 (ja) 回転操作型電子部品
JPH11251110A (ja) 電気部品
JP2580341Y2 (ja) 半固定可変抵抗器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080403

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees