JP3476178B2 - 鳩目部材及び半固定可変抵抗器 - Google Patents

鳩目部材及び半固定可変抵抗器

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JP3476178B2 JP36902297A JP36902297A JP3476178B2 JP 3476178 B2 JP3476178 B2 JP 3476178B2 JP 36902297 A JP36902297 A JP 36902297A JP 36902297 A JP36902297 A JP 36902297A JP 3476178 B2 JP3476178 B2 JP 3476178B2
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健次郎 原
良久 児玉
▲しげる▼ 小堀
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帝国通信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鳩目部材及び半固
定可変抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はこの種の従来の半固定可変抵抗器
を示す側断面図である。同図に示すように従来の半固定
可変抵抗器は、基板210と、弾性金属板からなり基板
210上に載置される摺動子220と、金属板からなり
基板210の裏面に配置される集電板230とを具備
し、集電板230に設けた筒状の鳩目部231を基板2
10に設けた貫通孔211と摺動子220に設けた嵌挿
孔221に挿入し、その先端をかしめることによって摺
動子220が基板210上で回動自在となるように構成
されている。
【0003】ところでこの半固定可変抵抗器の所望の場
所への実装は、半固定可変抵抗器上にチップ搬送装置の
吸着部250を近づけ、真空吸着によって摺動子220
の上面を吸い付けて搬送することによって行なわれる。
【0004】そして前記吸着を確実に行なうため従来、
前記筒状の鳩目部231の内部を塞ぐ種々の方法が考え
られており、例えばこの従来例のように鳩目部231の
内部に円板状の蓋板250を詰め込んだり、図示はしな
いが樹脂材を充填したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の方法によって筒状の鳩目部231の内部を塞ぐと、以
下のような問題点があった。
【0006】鳩目部231の内部を塞ぐために蓋板2
50などの閉塞物を用いると、その分部品点数が増加
し、製造コストが上昇する。
【0007】また閉塞物として樹脂材を充填した場合
は、該樹脂材の量や粘度によっては、鳩目部231に充
填した樹脂材がその内部を通過して基板210の表面に
付着して電気的接触不良を生じるなどの恐れがある。こ
のため樹脂材の粘度や量を調整して慎重に充填しなけれ
ばならず、作業性が悪かった。
【0008】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、部品点数が削減でき、容易且つ確実に
鳩目部の内部の孔を所定量以上塞ぐことができる鳩目部
材及び半固定可変抵抗器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、鳩目部を具備し該鳩目部を基材に設けた孔
に貫通してその先端をかしめることで基材に固定される
鳩目部材において、前記鳩目部の内周面に、該内周面を
削ることでその削り片を内側に張り出させてなる蓋部を
設けることとした。また本発明は、嵌挿孔を設けた支持
台と支持台の外周に配置されてその所定位置に摺動接点
を形成したアーム部とを有する摺動子と、表面に所望の
パターンを形成すると共にその所定位置に貫通孔を設け
た基板と、所定位置に鳩目部を設けた集電板とを具備
し、基板の下面側から該基板の貫通孔と摺動子の嵌挿孔
に集電板の鳩目部を挿入してその先端をかしめてなる半
固定可変抵抗器において、前記鳩目部の内周面に、該内
周面を削ることでその削り片を内側に張り出させてなる
蓋部を設けることとした。また本発明は、前記集電板の
下面側から鳩目部内部の蓋部の位置まで樹脂材を充填す
ることとした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。 〔第一実施形態〕図1は本発明の第一実施形態にかかる
半固定可変抵抗器1を示す図であり、同図(a)は平面
図、同図(b)は同図(a)のA−A断面図、同図
(c)は裏面図である。
【0011】同図に示すようにこの半固定可変抵抗器1
は、摺動子10と、基板50と、集電板60とを具備し
て構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0012】摺動子10は、下板11と上板21を連結
部14で連結した1枚の弾性金属板を連結部14の部分
で折り曲げて下板11の上に上板21を重ね合わせて構
成されている。
【0013】そして下板11の中央にはすり鉢状の支持
台13が設けられており、且つ支持台13の中央には円
形の嵌挿孔15が設けられている。支持台13の外周に
は円弧状のアーム部17が設けられており、その中央に
は下方向にV字状に折り曲げられてなる摺動接点19が
形成されている。
【0014】一方上板21は略円板状であり、その中央
には操作治具(マイナスドライバ)挿入用の治具挿入孔
23が設けられている。治具挿入孔23の周囲全体には
上板21の面から所定高さ絞るように折り曲げてなる突
出壁25が形成されている。この突出壁25の高さは操
作治具との係合が十分な程度の寸法とされる。
【0015】次に基板50は、略四角板形状に形成され
た絶縁板からなり、その表面にほぼ馬蹄形状の抵抗体パ
ターン59を形成し、またその両端部に導電パターンか
らなる端子部52,52を設け、さらにその中央に貫通
孔51を設けて構成されている。また基板50の下面に
は集電板60を挿入して位置決めするための凹部55が
設けられている。
【0016】次に集電板60は金属板(この実施形態で
は鉄板に半田メッキしたもの)の所定部分に筒状の鳩目
部61を設けて構成されている。そして本実施形態にお
いては、鳩目部61の内周面に、該内周面を削ることで
その削り片を内側に張り出させて鳩目部61の開口62
を略塞ぐようにする蓋部63を設けている。
【0017】蓋部63を形成するには、図2(a)に拡
大して示すように鳩目部61をプレス加工によって筒状
に形成した後、図2(b)に示すようにその上側を受け
の金型A1に設けた円形穴A1−1に挿入して保持し、
鳩目部61の下側から円形穴A1−1内に円柱状のポン
チBを突入し、ポンチBの外周に設けた円周状の刃B−
1によって鳩目部61の内周面を削ってその削り片を内
側に張り出すことで蓋部63を形成している。
【0018】ここで例えばこの実施形態にかかる鳩目部
61は、図2(c)に示すようにその内径t1=φ0.
5mm,蓋部63の内径t2=φ0.2mm,蓋部63の下
側の部分の内径t3=φ0.6mm,鳩目部61の高さt
4=1.3mm,集電板60の下面から蓋部63までの高
さt5=0.3mmである。
【0019】そして図1に示すように基板50の貫通孔
51と絶縁性のワッシャ71と摺動子10の嵌挿孔15
に集電板60の鳩目部61を挿入してその先端をかしめ
れば、この半固定可変抵抗器1が完成する。
【0020】そして摺動子10の治具挿入孔23に図示
しない操作治具を挿入してこれを回動すれば、摺動子1
0が回動して摺動接点19,19が抵抗体パターン59
上を摺動して端子部52,52と集電板60間の抵抗値
が変化する。
【0021】一方図1に示す半固定可変抵抗器1を真空
吸着によって搬送する場合、摺動子10の上板21が真
空吸着ヘッドHによって吸着されることとなるが、上板
21は下板11に密着しており、しかも下板11の鳩目
部61の部分には蓋部63が形成されてその開口62が
小さくされているので、空気漏れは少なく、真空吸着が
確実に行なえ、吸着不良は生じなくなる。
【0022】上記実施形態における蓋部63の場合、そ
の開口62を完全には塞いでいないが、図3に示すよう
に、ポンチBをさらに鳩目部61の内部に押し込むこと
で、開口62を完全に塞ぐようにすれば、さらに空気漏
れは少なくなり、さらに真空吸着が確実に行なえるよう
になる。
【0023】また図3に示す実施形態のようにポンチB
を押し込むだけでは蓋部63の先端a部分が上方向にめ
くれ上がってしまう恐れがあるので、図4に示すように
蓋部63の上側から別途押え用のポンチCを挿入して蓋
部63をポンチBとの間で挾み込むようにし、これによ
ってさらに確実に蓋部63によって開口62を塞ぐよう
にしても良い。
【0024】次に図5は本発明のさらに他の実施形態に
かかる半固定可変抵抗器1−2を示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のA−A断面
図、同図(c)は裏面図である。
【0025】この半固定可変抵抗器1−2において図1
に示す半固定可変抵抗器1と相違する点は、集電板60
の下面側から鳩目部61の内部にその開口62を塞ぐよ
うに絶縁性の樹脂材70を充填した点のみである。樹脂
材70としてはエポキシ系樹脂やUV硬化型樹脂等、各
種絶縁樹脂を用いることができる。
【0026】このように構成すれば、蓋部63のみでは
確実に閉塞されていない開口62を確実に塞ぐことがで
きるが、同時に樹脂材70を充填した際に蓋部63が樹
脂材70の上方向への移動を止めるので、樹脂材70の
量や粘度が変化しても、鳩目部61内に充填した樹脂材
70がその内部を通過して表面側に吐出することはな
く、従って基板50の表面に付着して電気的接触不良の
原因となる恐れはなく、充填作業の作業性が良くなる。
【0027】なおこの実施形態においては図5(c)に
示すように樹脂材70は集電板60の端子部52,52
に近い側の部分を覆うように塗布されている。これは端
子部52,52を別の基板のパターン75,75に半田
接続する際に、該半田が集電板60に触れてショートす
る恐れを回避するためである。
【0028】なお本発明は半固定可変抵抗器に利用され
るだけに留まらず、他の各種鳩目部材にも利用できる。
【0029】即ち例えば図6に示すように、可変抵抗器
用の基板80の抵抗体パターン81と集電パターン83
の各端子パターン85の部分にそれぞれ金属端子87を
鳩目部89を用いて取り付ける場合、該鳩目部89の内
周面に蓋部91を設けても良い。このように構成してお
けば、例えば基板80の金属端子87を他の基板95に
半田97によって接続する場合、該半田97のフラック
スが鳩目部89内部を通って基板80表面の抵抗体パタ
ーン81などに付着する恐れを防止できる。
【0030】本発明はさらに他の各種部材に用いる鳩目
部にも利用できることは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 蓋板などの別部品を用いて鳩目部の内部を塞ぐ必要が
ないので、部品点数を削減でき、コストダウンが図れ
る。
【0032】閉塞物として樹脂材を充填した場合は、
該樹脂材は蓋部の部分でその移動が止められるので、該
樹脂材の量や粘度が変化しても、鳩目部内に充填した樹
脂材がその内部を通過することはなく、このため樹脂材
の粘度や量を慎重に調整しなくてもその充填が確実に行
なえるようになり、充填作業の作業性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる半固定可変抵抗
器1を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)
は同図(a)のA−A断面図、同図(c)は裏面図であ
る。
【図2】蓋部63の形成方法を示す要部拡大側断面図で
ある。
【図3】他の形状の蓋部63の形成方法を示す要部拡大
側断面図である。
【図4】他の形状の蓋部63の形成方法を示す要部拡大
側断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態にかかる半固定可
変抵抗器1−2を示す図であり、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)のA−A断面図、同図(c)は
裏面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示す図であり、
同図(a)は平面図、同図(b)は側断面図である。
【図7】従来の半固定可変抵抗器を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半固定可変抵抗器 10 摺動子 13 支持台 15 嵌挿孔 17 アーム部 19 摺動接点 50 基板(基材) 51 貫通孔(孔) 59 抵抗体パターン(パターン) 60 集電板(鳩目部材) 61 鳩目部 62 開口 63 蓋部 1−2 半固定可変抵抗器 70 樹脂材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138704(JP,A) 実開 昭63−124705(JP,U) 実開 平3−20402(JP,U) 実開 平2−101505(JP,U) 実開 平2−4205(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01C 10/00 H01C 10/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鳩目部を具備し、該鳩目部を基材に設け
    た孔に貫通してその先端をかしめることで基材に固定さ
    れる鳩目部材において、 前記鳩目部の内周面には、該内周面を削ることでその削
    り片を内側に張り出させてなる蓋部を設けたことを特徴
    とする鳩目部材。
  2. 【請求項2】 嵌挿孔を設けた支持台と支持台の外周に
    配置されてその所定位置に摺動接点を形成したアーム部
    とを有する摺動子と、 表面に所望のパターンを形成すると共にその所定位置に
    貫通孔を設けた基板と、 所定位置に鳩目部を設けた集電板とを具備し、 基板の下面側から該基板の貫通孔と摺動子の嵌挿孔に集
    電板の鳩目部を挿入してその先端をかしめてなる半固定
    可変抵抗器において、 前記鳩目部の内周面に、該内周面を削ることでその削り
    片を内側に張り出させてなる蓋部を設けたことを特徴と
    する半固定可変抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記集電板の下面側から鳩目部内部の蓋
    部の位置まで樹脂材を充填したことを特徴とする請求項
    2記載の半固定可変抵抗器。
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