JP2505163Y2 - 半固定可変抵抗器 - Google Patents
半固定可変抵抗器Info
- Publication number
- JP2505163Y2 JP2505163Y2 JP7568993U JP7568993U JP2505163Y2 JP 2505163 Y2 JP2505163 Y2 JP 2505163Y2 JP 7568993 U JP7568993 U JP 7568993U JP 7568993 U JP7568993 U JP 7568993U JP 2505163 Y2 JP2505163 Y2 JP 2505163Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- slider
- upper plate
- insertion hole
- lower plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adjustable Resistors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は半固定可変抵抗器に関
し、特にチップ型の半固定可変抵抗器に関するものであ
る。
し、特にチップ型の半固定可変抵抗器に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】図7はこの種の従来の半固定可変抵抗器2
00を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)
は同図(a)のG−G断面矢視図である。同図に示すよ
うにこの半固定可変抵抗器200は、基板210と、弾
性金属板からなり基板210上に載置される摺動子22
0と、金属板からなり基板210の裏面に配置される集
電板230とを具備し、前記集電板230に設けた筒状
突起231を前記基板210に設けた貫通孔211と前
記摺動子220に設けた嵌挿孔221に挿入し、その先
端をかしめ、これによって前記摺動子220が基板21
0上で回動自在となるように構成されている。
00を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)
は同図(a)のG−G断面矢視図である。同図に示すよ
うにこの半固定可変抵抗器200は、基板210と、弾
性金属板からなり基板210上に載置される摺動子22
0と、金属板からなり基板210の裏面に配置される集
電板230とを具備し、前記集電板230に設けた筒状
突起231を前記基板210に設けた貫通孔211と前
記摺動子220に設けた嵌挿孔221に挿入し、その先
端をかしめ、これによって前記摺動子220が基板21
0上で回動自在となるように構成されている。
【0003】ここで摺動子220は、中央にすり鉢状の
支持台222を設けた下板225の上に、円板状であっ
てその中央にドライバ挿入孔227を設けた上板229
を重ね合わせて構成されている。なお下板225の支持
台222の側面にもドライバ挿入孔231が設けられて
おり、また下板255の外周には半リング状のアーム2
24が設けられその中央には摺動接点223が設けられ
ている。
支持台222を設けた下板225の上に、円板状であっ
てその中央にドライバ挿入孔227を設けた上板229
を重ね合わせて構成されている。なお下板225の支持
台222の側面にもドライバ挿入孔231が設けられて
おり、また下板255の外周には半リング状のアーム2
24が設けられその中央には摺動接点223が設けられ
ている。
【0004】そして摺動子220に設けたドライバ挿入
孔227,231にドライバDを挿入して該摺動子22
0を回転すると、該摺動子220の摺動接点223が、
基板210に設けた抵抗体パターン(図示せず)上を摺
動し、その抵抗値を変化する。
孔227,231にドライバDを挿入して該摺動子22
0を回転すると、該摺動子220の摺動接点223が、
基板210に設けた抵抗体パターン(図示せず)上を摺
動し、その抵抗値を変化する。
【0005】ところでこのチップ型の半固定可変抵抗器
200を所望の電子部品中に実装するときは、該半固定
可変抵抗器200上にチップ搬送装置の吸着部250を
近づけ、真空吸着によって該吸引部250に摺動子22
0の上板229を吸い付け、搬送することによって行わ
れる。なお吸引部250への吸着をより確実に行うため
には、集電板230の筒状突起231の内側空間内にこ
れを塞ぐ詰物231aを詰めておくと良い。
200を所望の電子部品中に実装するときは、該半固定
可変抵抗器200上にチップ搬送装置の吸着部250を
近づけ、真空吸着によって該吸引部250に摺動子22
0の上板229を吸い付け、搬送することによって行わ
れる。なお吸引部250への吸着をより確実に行うため
には、集電板230の筒状突起231の内側空間内にこ
れを塞ぐ詰物231aを詰めておくと良い。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、摺動子220の下板225にドライバ
挿入孔231を設けているので、チップ搬送装置の吸着
部250によって摺動子220を吸着した際、該ドライ
バ挿入孔231から外部の空気が吸引されてしまい、こ
のため吸引部250への吸着力が弱くなってしまうとい
う問題点があった。
来例においては、摺動子220の下板225にドライバ
挿入孔231を設けているので、チップ搬送装置の吸着
部250によって摺動子220を吸着した際、該ドライ
バ挿入孔231から外部の空気が吸引されてしまい、こ
のため吸引部250への吸着力が弱くなってしまうとい
う問題点があった。
【0007】これを防止するためには、下板225にド
ライバ挿入孔231を設けず、上板229のみにドライ
バ挿入孔227を設ければ良い。しかしながら上板22
9のみにドライバ挿入孔227を設けたのでは、ドライ
バDを挿入できる深さが上板229の厚みのみとなって
しまい、該ドライバ挿入孔227からドライバDが離脱
し易くなってしまう。
ライバ挿入孔231を設けず、上板229のみにドライ
バ挿入孔227を設ければ良い。しかしながら上板22
9のみにドライバ挿入孔227を設けたのでは、ドライ
バDを挿入できる深さが上板229の厚みのみとなって
しまい、該ドライバ挿入孔227からドライバDが離脱
し易くなってしまう。
【0008】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、チップ搬送装置の吸着部への吸着を
強く且つ確実に行え、しかもドライバの挿入・回転も確
実に行える半固定可変抵抗器を提供することにある。
あり、その目的は、チップ搬送装置の吸着部への吸着を
強く且つ確実に行え、しかもドライバの挿入・回転も確
実に行える半固定可変抵抗器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案は、中央にすり鉢状の支持台を設け且つ該支持
台の底部に嵌挿孔を形成すると共にその外周には円弧状
のアーム部を設けてその所定位置に摺動接点を形成した
下板と、略円板状であってその中央に操作治具挿入用の
治具挿入孔を設けた上板とを有し、該上板と下板を接続
する接続部で折り曲げて下板の上に上板を重ね合わせた
摺動子と、その表面に抵抗体パターンを形成すると共に
その所定部分に貫通孔を設けた基板と、所定位置に筒状
突起を設けた金属製の集電板とを具備し、前記基板の貫
通孔と前記摺動子の嵌挿孔に集電板の筒状突起を挿入し
てその先端をかしめた半固定可変抵抗器において、前記
摺動子の上板の治具挿入孔の周囲全体に、この上板の面
から所定高さ突出する突出壁を折り曲げ形成し、この上
板を前記下板上に重ね合わせた際に該突出壁の上端辺全
体を前記下板の上面上に当接せしめるように構成した。
め本考案は、中央にすり鉢状の支持台を設け且つ該支持
台の底部に嵌挿孔を形成すると共にその外周には円弧状
のアーム部を設けてその所定位置に摺動接点を形成した
下板と、略円板状であってその中央に操作治具挿入用の
治具挿入孔を設けた上板とを有し、該上板と下板を接続
する接続部で折り曲げて下板の上に上板を重ね合わせた
摺動子と、その表面に抵抗体パターンを形成すると共に
その所定部分に貫通孔を設けた基板と、所定位置に筒状
突起を設けた金属製の集電板とを具備し、前記基板の貫
通孔と前記摺動子の嵌挿孔に集電板の筒状突起を挿入し
てその先端をかしめた半固定可変抵抗器において、前記
摺動子の上板の治具挿入孔の周囲全体に、この上板の面
から所定高さ突出する突出壁を折り曲げ形成し、この上
板を前記下板上に重ね合わせた際に該突出壁の上端辺全
体を前記下板の上面上に当接せしめるように構成した。
【0010】
【作用】摺動子の上板の治具挿入孔の周囲に突出壁を設
けたので、その分操作治具を挿入する深さが深くなって
その係合が十分となり、抵抗値調整時に操作治具が離脱
したりすることはなくなる。
けたので、その分操作治具を挿入する深さが深くなって
その係合が十分となり、抵抗値調整時に操作治具が離脱
したりすることはなくなる。
【0011】また同時にこの半固定可変抵抗器の摺動子
の上板をチップ搬送装置の吸着部によって吸着する場
合、上板の突出壁の先端辺は下板の面に接触しておりし
かも下板には操作治具挿入用の孔は設けられていないの
で、空気漏れがほとんどなく、吸着が確実に行える。
の上板をチップ搬送装置の吸着部によって吸着する場
合、上板の突出壁の先端辺は下板の面に接触しておりし
かも下板には操作治具挿入用の孔は設けられていないの
で、空気漏れがほとんどなく、吸着が確実に行える。
【0012】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本考案の1実施例にかかる半固定
可変抵抗器1を示す図であり、同図(a)は平面図、同
図(b)は同図(a)のA−A断面矢視図、同図(c)
は裏面図である。
細に説明する。図1は本考案の1実施例にかかる半固定
可変抵抗器1を示す図であり、同図(a)は平面図、同
図(b)は同図(a)のA−A断面矢視図、同図(c)
は裏面図である。
【0013】同図に示すようにこの半固定可変抵抗器1
は、摺動子10と、基板50と、集電板60を具備し、
集電板60の筒状突起61を基板50の貫通孔51に挿
通しさらにその先端を摺動子10の支持台13底部に設
けた嵌挿孔15に挿入し、その先端をかしめ、これによ
って摺動子10を基板50上に回動自在に軸支して構成
されている。
は、摺動子10と、基板50と、集電板60を具備し、
集電板60の筒状突起61を基板50の貫通孔51に挿
通しさらにその先端を摺動子10の支持台13底部に設
けた嵌挿孔15に挿入し、その先端をかしめ、これによ
って摺動子10を基板50上に回動自在に軸支して構成
されている。
【0014】以下各構成部品について説明する。図2は
摺動子10を示す図であり、同図(a)は平面図、同図
(b)は同図(a)のB−B断面矢視図、同図(c)は
裏面図である。また図3は摺動子10を展開した図であ
り、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
摺動子10を示す図であり、同図(a)は平面図、同図
(b)は同図(a)のB−B断面矢視図、同図(c)は
裏面図である。また図3は摺動子10を展開した図であ
り、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
【0015】この摺動子10は1枚の弾性金属板で構成
されており、図3に示すように、略円板状の下板11と
上板31を接続部49で接続して形成されている。
されており、図3に示すように、略円板状の下板11と
上板31を接続部49で接続して形成されている。
【0016】そして下板11には、浅いすり鉢状の支持
台13が設けられ、且つ該支持台13の底部中央には嵌
挿孔15が形成されると共に、その外周にはスリット2
1を介して円弧状のアーム部17,17が設けられ、そ
の中央には摺動接点19,19が形成されている。なお
2本のアーム部17,17の間にもスリット23が設け
られている。
台13が設けられ、且つ該支持台13の底部中央には嵌
挿孔15が形成されると共に、その外周にはスリット2
1を介して円弧状のアーム部17,17が設けられ、そ
の中央には摺動接点19,19が形成されている。なお
2本のアーム部17,17の間にもスリット23が設け
られている。
【0017】一方上板31の中央には、操作治具(マイ
ナスドライバ)挿入用の治具挿入孔33が設けられ、且
つ該治具挿入孔33の周囲全体には、上板31の面から
所定高さ上方向に突出する突出壁35が折り曲げ形成さ
れている。この突出壁35の高さはドライバとの係合が
十分な程度の寸法とされている。なお治具挿入孔33の
中央部を円形としているのは、この部分から集電板60
の筒状突起61をかしめる治具を挿入するためである。
ナスドライバ)挿入用の治具挿入孔33が設けられ、且
つ該治具挿入孔33の周囲全体には、上板31の面から
所定高さ上方向に突出する突出壁35が折り曲げ形成さ
れている。この突出壁35の高さはドライバとの係合が
十分な程度の寸法とされている。なお治具挿入孔33の
中央部を円形としているのは、この部分から集電板60
の筒状突起61をかしめる治具を挿入するためである。
【0018】ここで図4はこの突出壁35の製造方法を
説明するための要部断面図である。同図に示すように、
突出壁35を製造するには、まず上板31を絞り加工し
て、治具挿入孔33の形状と同じ形状の突出部37を形
成する。そして該突出部37の突出壁35を残して上面
板部39のみを打ち抜き加工する。
説明するための要部断面図である。同図に示すように、
突出壁35を製造するには、まず上板31を絞り加工し
て、治具挿入孔33の形状と同じ形状の突出部37を形
成する。そして該突出部37の突出壁35を残して上面
板部39のみを打ち抜き加工する。
【0019】次にこの摺動子10の下板11上に上板3
1を重ね合わせる方法を説明する。ここで図5はその方
法を説明するための側断面図である。
1を重ね合わせる方法を説明する。ここで図5はその方
法を説明するための側断面図である。
【0020】即ち下板11上に上板31を重ね合わせる
には、まず図3に示す二点鎖線Lの部分を立ち上げ加工
して図5に示すように立ち上げ部41を設ける。これに
よって下板11の面よりも上板31の面が所定寸法だけ
高くなる。
には、まず図3に示す二点鎖線Lの部分を立ち上げ加工
して図5に示すように立ち上げ部41を設ける。これに
よって下板11の面よりも上板31の面が所定寸法だけ
高くなる。
【0021】次に接続部49で180°折り曲げ加工を
行い、これによって図2に示すように下板11の上に上
板31を重ね合わせる。この折り曲げ加工は、接続部4
9の上下面が密着するように該上下面を潰すように強く
行う。これによって摺動子10が完成する。
行い、これによって図2に示すように下板11の上に上
板31を重ね合わせる。この折り曲げ加工は、接続部4
9の上下面が密着するように該上下面を潰すように強く
行う。これによって摺動子10が完成する。
【0022】このとき図2に示すように、突出壁35の
上端辺はその全辺が下板11の上面上に当接する。なお
突出壁35の上端辺が当接する下板11の当接面はいず
れも平面である。
上端辺はその全辺が下板11の上面上に当接する。なお
突出壁35の上端辺が当接する下板11の当接面はいず
れも平面である。
【0023】これによって上板31と下板11の間には
隙間がなくなる。
隙間がなくなる。
【0024】ここで、本実施例において下板11上に上
板31を重ね合わせる際に、一度立ち上げ部41を設け
た上で、180°折り曲げたのは以下の理由による。
板31を重ね合わせる際に、一度立ち上げ部41を設け
た上で、180°折り曲げたのは以下の理由による。
【0025】即ち、摺動子10を図3に示す状態から一
度に180°折り曲げて、図6に示すようにした場合、
摺動子10′の接続部49は大きな円弧状に曲がってし
まう。このため、下板11に上板31を押し付ける力が
あまり強くない。
度に180°折り曲げて、図6に示すようにした場合、
摺動子10′の接続部49は大きな円弧状に曲がってし
まう。このため、下板11に上板31を押し付ける力が
あまり強くない。
【0026】一方本実施例のように一旦立ち上げ部41
を設けることによって予め上板31の面を下板11の面
よりも所定寸法高くしておけば、その次の工程で上板3
1を180°折り曲げる際、立ち上げ後の高くなった接
続部49部分の上下面を密着するように該接続部49の
上下面を潰すように強く折り曲げることができる。従っ
て上板31を下板11に押し付ける力はかなり強くで
き、突出壁35の上端辺が確実に下板11に密着する。
を設けることによって予め上板31の面を下板11の面
よりも所定寸法高くしておけば、その次の工程で上板3
1を180°折り曲げる際、立ち上げ後の高くなった接
続部49部分の上下面を密着するように該接続部49の
上下面を潰すように強く折り曲げることができる。従っ
て上板31を下板11に押し付ける力はかなり強くで
き、突出壁35の上端辺が確実に下板11に密着する。
【0027】即ち本考案においては、図6に示すように
立ち上げ部41を設けないで摺動子10′を構成しても
よいが、さらに上板31を下板11に押し付ける力を強
くしたい場合は、上述の図1に示す実施例のようにすれ
ばよい。
立ち上げ部41を設けないで摺動子10′を構成しても
よいが、さらに上板31を下板11に押し付ける力を強
くしたい場合は、上述の図1に示す実施例のようにすれ
ばよい。
【0028】次に図1に戻って、基板50は、ほぼ四角
形状に形成された絶縁板からなり、その上面にはほぼ馬
蹄形状の抵抗体パターン59が形成され、またその両端
部には導電パターンからなる端子部53,53が形成さ
れている。
形状に形成された絶縁板からなり、その上面にはほぼ馬
蹄形状の抵抗体パターン59が形成され、またその両端
部には導電パターンからなる端子部53,53が形成さ
れている。
【0029】また同図(b)に示すように、基板50の
中央部には集電板60の筒状突起61を挿入するための
貫通孔51が設けられている。また基板50の下面には
集電板60を挿入して位置決めするための凹部55が設
けられている。
中央部には集電板60の筒状突起61を挿入するための
貫通孔51が設けられている。また基板50の下面には
集電板60を挿入して位置決めするための凹部55が設
けられている。
【0030】次に集電板60は、金属板の所定部分に筒
状突起61を設けて構成されている。
状突起61を設けて構成されている。
【0031】また図1(b)に示す71は絶縁性(ポリ
イミド製)のワッシャである。このワッシャ71は、摺
動子10を回動する際に所望の抵抗を与えて回転トルク
を出すと共に、摺動子10とパターン間の沿面距離を大
きくするために取り付けられる。
イミド製)のワッシャである。このワッシャ71は、摺
動子10を回動する際に所望の抵抗を与えて回転トルク
を出すと共に、摺動子10とパターン間の沿面距離を大
きくするために取り付けられる。
【0032】そして基板50の貫通孔51とワッシャ7
1と摺動子10の嵌挿孔15に集電板60の筒状突起6
1を挿入してその先端をかしめれば、この半固定可変抵
抗器1が完成する。なおこのとき集電板60の筒状突起
61の内部空間を、金属板等からなる詰物65で密閉し
ておくことが好ましい。
1と摺動子10の嵌挿孔15に集電板60の筒状突起6
1を挿入してその先端をかしめれば、この半固定可変抵
抗器1が完成する。なおこのとき集電板60の筒状突起
61の内部空間を、金属板等からなる詰物65で密閉し
ておくことが好ましい。
【0033】そしてこの半固定抵抗器1の摺動子10の
治具挿入孔33にドライバ(図示せず)を挿入してこれ
を回動すれば、摺動子10が回転し、摺動接点19,1
9が基板50上の抵抗体パターン59上を摺接し、端子
部53,53と集電板60の間の抵抗値を変化するので
ある。
治具挿入孔33にドライバ(図示せず)を挿入してこれ
を回動すれば、摺動子10が回転し、摺動接点19,1
9が基板50上の抵抗体パターン59上を摺接し、端子
部53,53と集電板60の間の抵抗値を変化するので
ある。
【0034】このとき治具挿入孔33は上板31のみに
設けられているが、その周囲には突出壁35が設けられ
ているので、ドライバの係合が十分となり、抵抗値調整
時にドライバが離脱したりすることはない。
設けられているが、その周囲には突出壁35が設けられ
ているので、ドライバの係合が十分となり、抵抗値調整
時にドライバが離脱したりすることはない。
【0035】一方この半固定可変抵抗器1を搬送する場
合、摺動子10の上板31がチップ搬送装置の吸着部
(図示せず)によって吸着されることとなるが、上板3
1の突出壁35の先端辺は下板11の面に接触しており
しかも下板11にはドライバ挿入用の孔は設けられてい
ないので、空気漏れがほとんどなく、吸着が確実とな
り、吸着不良は生じにくい。
合、摺動子10の上板31がチップ搬送装置の吸着部
(図示せず)によって吸着されることとなるが、上板3
1の突出壁35の先端辺は下板11の面に接触しており
しかも下板11にはドライバ挿入用の孔は設けられてい
ないので、空気漏れがほとんどなく、吸着が確実とな
り、吸着不良は生じにくい。
【0036】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かる半固定可変抵抗器によれば、以下のような優れた効
果を有する。 摺動子の上板の治具挿入孔の周囲に突出壁を設けたの
で、ドライバの係合が十分となり、抵抗値調整時にドラ
イバが離脱したりすることはない。
かる半固定可変抵抗器によれば、以下のような優れた効
果を有する。 摺動子の上板の治具挿入孔の周囲に突出壁を設けたの
で、ドライバの係合が十分となり、抵抗値調整時にドラ
イバが離脱したりすることはない。
【0037】同時にこの半固定可変抵抗器の摺動子の
上板をチップ搬送装置の吸着部によって吸着する場合、
空気漏れがほとんどなく、吸着が確実に行える。
上板をチップ搬送装置の吸着部によって吸着する場合、
空気漏れがほとんどなく、吸着が確実に行える。
【図1】本考案の1実施例にかかる半固定可変抵抗器1
を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同
図(a)のA−A断面矢視図、同図(c)は裏面図であ
る。
を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は同
図(a)のA−A断面矢視図、同図(c)は裏面図であ
る。
【図2】摺動子10を示す図であり、同図(a)は平面
図、同図(b)は同図(a)のB−B断面矢視図、同図
(c)は裏面図である。
図、同図(b)は同図(a)のB−B断面矢視図、同図
(c)は裏面図である。
【図3】摺動子10を展開した図であり、同図(a)は
平面図、同図(b)は側面図である。
平面図、同図(b)は側面図である。
【図4】突出壁35の製造方法を説明するための要部断
面図である。
面図である。
【図5】摺動子10の下板11上に上板31を重ね合わ
せる方法を説明するための側断面図である。
せる方法を説明するための側断面図である。
【図6】他の摺動子10′を示す側断面図である。
【図7】従来の半固定可変抵抗器200を示す図であ
り、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のG
−G断面矢視図である。
り、同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のG
−G断面矢視図である。
1 半固定可変抵抗器 10 摺動子 11 下板 13 支持台 15 嵌挿孔 17,17 アーム部 19,19 摺動接点 31 上板 33 治具挿入孔 35 突出壁 49 接続部 50 基板 51 貫通孔 60 集電板 61 筒状突起
Claims (1)
- 【請求項1】 中央にすり鉢状の支持台を設け且つ該支
持台の底部に嵌挿孔を形成すると共にその外周には円弧
状のアーム部を設けてその所定位置に摺動接点を形成し
た下板と、略円板状であってその中央に操作治具挿入用
の治具挿入孔を設けた上板とを有し、該上板と下板を接
続する接続部で折り曲げて下板の上に上板を重ね合わせ
た摺動子と、 その表面に抵抗体パターンを形成すると共にその所定部
分に貫通孔を設けた基板と、 所定位置に筒状突起を設けた金属製の集電板とを具備
し、 前記基板の貫通孔と前記摺動子の嵌挿孔に集電板の筒状
突起を挿入してその先端をかしめた半固定可変抵抗器に
おいて、 前記摺動子の上板の治具挿入孔の周囲全体には、この上
板の面から所定高さ突出する突出壁を折り曲げ形成し、
この上板を前記下板上に重ね合わせた際に該突出壁の上
端辺全体を前記下板の上面上に当接せしめたことを特徴
とする半固定可変抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7568993U JP2505163Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 半固定可変抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7568993U JP2505163Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 半固定可変抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0742955U JPH0742955U (ja) | 1995-08-11 |
JP2505163Y2 true JP2505163Y2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=13583426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7568993U Expired - Lifetime JP2505163Y2 (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 半固定可変抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505163Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP7568993U patent/JP2505163Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742955U (ja) | 1995-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3256898B2 (ja) | ピングリッドアレイパッケージ用ソケット | |
JP2505163Y2 (ja) | 半固定可変抵抗器 | |
JP4718428B2 (ja) | 回転式電子部品 | |
JP3476178B2 (ja) | 鳩目部材及び半固定可変抵抗器 | |
JPH0122191Y2 (ja) | ||
JPH11307317A (ja) | 回転式電子部品 | |
JPH0756844B2 (ja) | 可変抵抗器 | |
JPH0337207Y2 (ja) | ||
JPH10112402A (ja) | 半固定可変抵抗器用摺動子の基板への取り付け構造 | |
JPH02101709A (ja) | 可変低抗器 | |
JPH05243017A (ja) | 可変式電子部品 | |
JP2939103B2 (ja) | 回転形可変抵抗器 | |
JPH04109503U (ja) | 半固定可変抵抗器 | |
JPS6225841Y2 (ja) | ||
JP2502979Y2 (ja) | 半固定可変抵抗器 | |
JPH1131607A (ja) | 回転型電子部品 | |
JP2580341Y2 (ja) | 半固定可変抵抗器 | |
JP2505162Y2 (ja) | 可変抵抗器 | |
JPH11233317A (ja) | 可変抵抗器 | |
JP3850811B2 (ja) | チップ型可変抵抗器 | |
JP3470009B2 (ja) | 回転操作型電気部品 | |
JP4671832B2 (ja) | 回転式電子部品の製造方法 | |
JPH0621207Y2 (ja) | チップ型可変抵抗器 | |
JPS582012Y2 (ja) | 小型可変抵抗器 | |
JP2001185403A (ja) | 回転式電子部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |