JP3467473B2 - サイドエアバッグシステムとエアーバッククッションの製造方法及びその折り込み方法 - Google Patents
サイドエアバッグシステムとエアーバッククッションの製造方法及びその折り込み方法Info
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Description
ッグシステムに関し、特に簡便な裁縫作業と折る作業と
を通じて一体型テダーを持つように製造されたクッショ
ンを備えて、人体の胸部及び頭を安全に保護するサイド
エアバッグシステムと、エアーバッククッションの製造
方法及びその折り込み方法に関する。
乗車感、速度などのような基本的な車両の性能だけでな
く、乗員を保護するための安全装置に対しても関心を持
っている。このような車両用の安全装置にはシートベル
ト、エアバッグシステム、ステアリングシャフトの衝撃
吸収装置などがあり、これらは車両の事故時に作動して
運転手と搭乗者を最大限に保護するように考案されてい
る。
などによる車両の急減速時に作動して、圧縮ガスが瞬く
間にエアーバッククッションの内部に発散する。それに
よってエアーバッククッションが速い速度で膨脹されな
がら運転手と搭乗者の正面に展開されて、胸部と頭が車
両のダッシュボードやステアリングホイールに直接に衝
突することを防止して乗員を保護する。
586,782とUS5,547,214には、車両の側面衝突時に運転手
と搭乗者を安全に保護するためのサイドエアバッグシス
テムが開示されている。
が簡略に図示されている。このサイドエアバッグシステ
ムは、車両のフロントシート1のフレーム4に設けられた
サイド衝突エアーバックモジュール10を備える。
バック2とシートクッション3とからなり、シートバック
2は複数の縫合線6a、6b、6cに沿って裁縫され、正面方
向に延長された少なくとも一つのウィング7を備える。
衝突エアーバックモジュール10は、エアーバッククッシ
ョン15とインフレータ11とからなる。サイド衝突エアー
バックモジュール10は、シートバック2のフロント/リア
パネル2a、2bとウィング7のフロント/サイドパネル7a、
7b間に充填されたフォーム5とによって形成される空間
部に配設される。
14を備え、ボルトとナットによってフレーム4に固着さ
れる。シートバック2の軸方向に沿って延びるパイプ状
のフレーム4には、ウィング7の正面に向かって延びる第
1の安全ビーム4aが固定される。この第1の安全ビーム4a
には第2の安全ビーム4bが固着される。またインフレー
タ11は、インフレータハウジング14及び第1の安全ビー
ム4aを通してナットと締結されるボルトによって、第1
の安全ビーム4aに固着される。
に折り込まれた状態で、インフレータ11に結びついてい
る。このエアーバッククッション15はインフレータ11か
らのガスによって車両の側面衝突の時に膨脹される。膨
脹されたエアーバッククッション15は、ウィング7の縫
合線6a、6b、6cを通じてシートバック2のサイドから正
面方向に突出されて、乗員の胸部と頭を保護する。
ョン15は、通常、柔軟なエアーバッククッション材質の
複数のストリップまたはパネル30b〜30fを裁縫すること
によって形成され、膨脹時には横方向断面の形状がほぼ
長方形である円筒状になる。
部及び頭が衝突する時に、クッションの形状を最大限に
維持すると共に、クッション内部の圧力損失を最小化す
るための複数の仕切り40b〜40fが区画されている。よっ
て、クッション内部には複数のチャンバー50b〜50fが提
供される。したがって、エアーバックの作動時に、イン
フレータ11からのガスはエアーバッククッション15のそ
れぞれのチャンバー50b〜50fに発散してエアーバックク
ッションを膨脹させる。
コンパクトに折り込まれたエアーバッククッションが高
圧のガスによって膨脹する過程で激しく揺動するので、
インフレータとエアーバッククッションをフレームに強
固に結びつけなければならない。
ン15は、ミシンなどの装置を用いてパネル30b〜30fを裁
縫し、手で裏返しにしてさらに裁縫するという典型的な
裁縫工程を必要とする。そして従来のサイドエアバッグ
システムに採用されているエアーバッククッションは平
坦に裁縫することを特徴としているが、テダーの役目を
果たす部位をクッションの内部に形成するためにパネル
の両端部と他のパネルの中間部位または適当な部位とを
個別的に裁縫しなければならない。そのため、クッショ
ンの裁縫作業上の効率が低下し、それによって製造コス
トの上昇を招く。
み立ての時に折り込まれた状態でインフレータと接触さ
れているので、インフレータからの高温のガスがエアー
バッククッションのパネルに直接接触して熱変形を生じ
させる。したがって、エアーバッククッションは、熱変
形に対する構造的な安全性を確保すべく、比較的に厚く
且つコーティングされた材質で製造される必要がある。
よって、エアーバッククッションの製造コストが上昇す
る。
単純に皺状に折り込まれているので、初期の作動時に高
温、高圧のガスがそれぞれのチャンバーの内部に均一に
供給されない。このため、乗員との接触時に全てのチャ
ンバー内部の圧力分布率を正確に調節しにくい。
するための本発明の目的は、インフレータガスの初期の
圧力損失を防止して乗員への接触によって乗員を保護す
ることができて、エアーバッククッションの耐久性が向
上できるように平坦に裁縫したエアーバッククッション
を備えたサイド衝突エアーバックモジュールを有するサ
イドエアバッグシステムを提供することにある。
に裁縫して一体型にテダーを形成することによって製作
が簡単で、製造コストが低いサイドエアーバッククッシ
ョンの製造方法を提供することにある。
スの流入方向に対応するために、クッションを折り込ん
でエアーバックハウジングに装着することによって、エ
アーバックの作動性能が向上できるサイドエアーバック
クッションの折り込み方法を提供することにある。
めの本発明のサイドエアバッグシステムは、車両用のサ
イド衝突時に乗員を安全に保護するサイドエアバッグシ
ステムにおいて、固定板を有する車両用シートのフレー
ムと、複数のベントが形成されているテダーを有する第
1のパネルと、前記第1のパネルの裁縫線に裁縫される一
双の第2のパネルと、前記第2のパネルの裁縫線に複数積
層されて裁縫される一双の補強パネルとからなるエアー
バッククッションであって、そのエアーバッククッショ
ンはテダーを挟んで上部チャンバーと下部チャンバーと
を有することと、前記エアーバッククッションの内部に
設けられ、所定幅の金属帯である円筒状のマウンティン
グリングによりインフレータがマウンティングブラケッ
トに取着され、前記エアーバッククッションの内側で前
記下部チャンバーの結合孔を貫通して前記フレームの固
定板に固着されるボルトを有するインフレータ組立体と
を含み、前記テダーは、エアーバックの作動時にエアー
バッククッションの形状をほぼ一定に維持するため、イ
ンフレータからのガスが上部チャンバーよりも下部チャ
ンバーに先立って発散されるように圧力を維持すること
を特徴とする。
のエアーバッククッションの製造方法は、サイドエアバ
ッグシステムのエアーバッククッションの製造方法にお
いて、第1のパネル、第2のパネル及び補強パネルを順に
積層する段階と、前記それぞれのパネルの端部を一致さ
せると共に、前記第2のパネル及び前記補強パネルをそ
れぞれ互いに対称に配列して、第1の裁縫線に沿って前
記第1のパネルと前記第2のパネルとを裁縫する段階と、
前記積層された第2のパネルと補強パネルとを第2裁縫線
に沿って裁縫する段階と、前記第1のパネルを上方に向
けるように折り、第2のパネル及び補強パネルを下方に
向けるように折る段階と、折られた第1のパネルと第2の
パネル及び補強パネルを外周縁の第3の裁縫線で互いに
裁縫する段階とを含むことを特徴とする。
のエアーバッククッションの折り込み方法は、サイドエ
アバッグシステムのエアーバッククッションの折り込み
方法において、エアーバッククッション上の仮想線であ
る第1、第2の折り線を基準として第1のパネルと第2のパ
ネル及び補強パネルを直角に折って、また反対方向にこ
れらのパネルを折る段階と、水平方向に連続されるS字
状のホルダーを形成するようにパネルを反復して折り込
む段階と、前記ホルダーの上部を下部側で重なるように
折り込む段階と、前記折り込まれたホルダーの上部と下
部とをさらに上方に折る段階と、前記折られたホルダー
をカバーで包む段階とを含むことを特徴とする。
の好ましい実施の形態について説明する。図4は本発明
に係るサイドエアバッグシステムの構成を簡略に示した
フロントシートの斜視図である。本発明のサイドエアバ
ッグシステムにおいて、サイド衝突エアーバックモジュ
ール200は、一般的なサイド衝突エアーバックモジュー
ルの固定方法により、車両のフロントシート100の一側
内部に配設されるパイプ形状のフレーム104の固定板105
に取り付けられる。
アーバックモジュール200はエアーバッククッション500
とインフレータ組立体400とを備える。エアーバックク
ッション500は、テダー541を境界にして区画された、一
双の第1のパネル540内に提供される上部チャンバー504
と、一双の第2のパネル550内に提供される下部チャンバ
ー505とを有する。テダー541は柔軟な第1のパネル540の
一部として形成されている。
は、インフレータ組立体400のインフレータ401からのガ
スにより膨脹されて、フロントシートのサイドから正面
方向に展開される。
クトに折り込まれた状態でV字状のカバー501によって保
持される。インフレータ組立体400は、エアーバックク
ッション500の開口部559を通じて挿入される。開口部55
9は下部チャンバー505の内部に向かうほど拡張される形
状を持つ。インフレータ組立体400及びエアーバックク
ッション500の組立て時にはインフレータ組立体400がエ
アーバッククッション500の内側に位置するので、エア
ーバッククッション500の両端が互いに重なって一致す
るように結びつく。この時インフレータ組立体400のボ
ルト435、436、423は、エアーバッククッション500の重
なった両端の結合孔555、556、557を貫通して、図4に示
したような固定板105の固定位置でナット(不図示)に螺
着される。したがってインフレータ組立体400はエアー
バッククッション500と共に固定板105に固着される。
00は、インフレータ410と、マウンティングリング420
と、マウンティングブラケット430とを備える。インフ
レータ410は小型な円形棒の形状をなし、その外周面の
一部または全面に複数のガス噴出孔411を有する。エア
ーバックの作動時にインフレータ410の内部からのガス
は前記ガス噴出孔411を通じてエアーバッククッション5
00の内部に発散する。インフレータ410の一端には小径
部412が形成されている。インフレータ410は多量の高
温、高圧ガスを発散する過程で、ガスの反撥力により円
周方向に回転したり軸方向に激しく動く。
ット430に固定させるためのマウンティングリング420
は、インフレータ410の直径より少し大きい内径を有す
る金属帯状に形成され、その両端に形成された一対の固
定板421が互いに重なっている。このマウンティングリ
ング420を側方向から見れば、断面が馬蹄状になってい
るので、インフレータ410と密着して取着されることが
できる。また、マウンティングリング420の外面には、
インフレータ410との結合を容易且つ確実にするため
に、内側に少し折り込まれた複数の直線状折曲部429が
形成されている。
引長ボルト423が固着されている。この引長ボルト423の
ねじ部は下方に突出されている。引長ボルト423はねじ
部によりマウンティングブラケット430の下方でナット4
22に螺合されて、垂直方向にマウンティングリング420
を引くようにする。また引長ボルト423のねじ部の先端
は固定板105に結びつけられるので、ボルト435、436と
共にインフレータ410をマウンティングブラケット430に
固定させることができる。
長ボルト423が貫通する結合孔433が形成されている。こ
のマウンティングブラケット430はインフレータ410の長
さに相応する長さを有し、その幅はインフレータ410の
直径より少し小さい。マウンティングブラケット430は
上部が開放されている。また、マウンティングブラケッ
ト430の一端にはリング部432が形成されており、その他
端には半球状の凹部を有する基台431が形成されてい
る。また、マウンティングブラケット430の両側壁434の
長手方向中間部には凹部438が形成されている。
412が挿入され、基台431にはインフレータ410の他端が
載置される。この時、両側壁434の上縁はインフレータ4
10と接触する。また凹部438はマウンティングリング420
の幅より少し大きいので、インフレータ410の軸方向の
移動を制止すると共に、マウンティングリング420の上
下方向の移動ができるようにする役目を果たす。マウン
ティングブラケット430の下面には二つの固定ボルト43
5、436が突設されている。
フレータ固定構造の結合関係について説明する。まず、
マウンティングリング420がインフレータ410の中間部位
に位置するように、インフレータ410をマウンティング
リング420に緩く挿入する。次に、マウンティングリン
グ420の引長ボルト423をマウンティングブラケット430
の結合孔433に挿入する。インフレータ410の小径部412
はマウンティングブラケット430のリング部432に挿入さ
れると共に、他端は基台431上に載置される。これによ
って、インフレータ410は両側壁434の上縁に載置され、
マウンティングリング420はマウンティングブラケット4
30の凹部438に載置される。次に、ナット422を引長ボル
ト423に締結させる。
0′には、インフレータ410との接触面積を増大させるた
めの支持プレート439a、439bが形成されている。この支
持プレート439a、439bは両側壁434′の上縁から内側に
折曲されていて、インフレータ410の外周面に相応する
円弧形状を成す。この支持プレート439a、439bは、上記
リング部432及び基台431と共にインフレータ410を安定
的に支持する。
00が示されている。このエアーバッククッション500
は、第1のパネル540と、一双の第2のパネル550と、同一
な形状である2組の一双の補強パネル560、561とからな
っている。
法でほぼ長方形に切断される。この第1のパネル540は一
般的なサイドエアーバッククッションの安全規格を充た
す厚さと粗度になっているので、本実施の形態ではその
数値を限定していない。ただし第1のパネル540は運転手
の顔と接触する部位であるので、乗員の顔に加えられる
衝撃を十分に減少できるように表面が滑らかに加工され
た材質で製造することが好ましい。この第1のパネル540
は、直線状に延びる複数のベント542が形成されている
テダー541を備える。テダー541はエアーバッククッショ
ン500の形状を維持すると共に、内部圧力を調節する役
目を果たす。このテダー541は車両の衝突時にエアーバ
ッククッション500に衝突する乗員によって曲がりなが
ら直線状ベント542の開口面積が増大したり減少したり
する可変構造になっている。
は、運転手の胸部に加えられる衝撃を減殺させるために
下部チャンバーの内部圧力を一定に維持する必要があ
る。このため、第2のパネル550はコーティングされたエ
アーバッククッション材質で製造することが好ましい。
コーティングの過程で、第2のパネル550の織造糸の微少
なスキ間にはゴム、シリコンなどのコーティング材料が
被覆されて気密状態が維持できる。コーティングされた
第2のパネル550は、上部チャンバーに比べて下部チャン
バーのガス圧力を大きく維持する。この第2のパネル550
には前述のインフレータ組立体のボルトが締結される複
数の結合孔555、556、557が形成されている。
パネル550と同様に表面がコーティングされたエアーバ
ッククッション材質で形成し、第2のパネル550の外周縁
に一致するようにレーザーカッティングされる。また軽
量化のために第2のパネル550より小さな面積で形成され
ている。コーティングされた補強パネルは、前記インフ
レータから発散する高圧、高温のガスによる熱変形を防
止する。この補強パネル560、561には第2のパネル550の
結合孔555、556、557に一致する複数の結合孔565、56
6、567が形成されている。
ネル550及び補強パネル560、561は、図9の矢印方向に積
層されて、裁縫線502、503、506、507、508に沿って裁
縫される。
製造方法について説明する。図10に示したように、平坦
に裁縫させられるため、第1のパネル540、第2のパネル5
50及び補強パネル560、561を次々に積層すると共に、複
数のベント542を有するテダー541が中央に位置するよう
に各パネル540、550、560、561の両端を一致させる。こ
の時、第2のパネル550及び補強パネル560、561は、互い
に対称になるように配列される。そして第1のパネル540
と第2のパネル550とは中央の第1の裁縫線508に沿って裁
縫される。
ル560、561とを第2の裁縫線506に沿って裁縫することに
よって、ボルトが貫設される結合孔555、556、557の周
囲を補強すると共に、第2のパネル550と補強パネル56
0、561とをより一層密着させることができる。
ル540、550、560、561を蝶々形状になるように展開させ
る。この時、第1のパネル540は上方に向けるように折
り、第2のパネル550及び補強パネル560、561は下方に向
けるように折る。第1の裁縫線508により区画されたテダ
ー541は、エアーバッククッション500の内側に配設され
る。このように展開したパネル540、550、560、561及び
側方向に配設されたカバー501は、パネル外周縁の第3の
裁縫線547に沿って裁縫される。
って裁縫したパネル540、550、560、561によって、エア
ーバッククッション500の内部は上部チャンバー504と下
部チャンバー505とに区画される。エアーバッククッシ
ョン500の外側端568は皺状になる。
V字状になっている。このカバー501は、インフレータか
らのガスによりエアーバッククッション500が展開する
時に第2のパネル550から容易に分離できるように、第3
の裁縫線547と隣接した部位に形成されているクラック5
69を備える。
クッション500の製品情報などを示したバーコード表510
が裁縫される。本発明のサイドエアバッグシステムによ
るエアーバッククション500は、少なくとも二つのチャ
ンバー504、505と一体型テダー541を備えているので、
平坦な裁縫作業をより容易に、かつ效率的に行なうこと
ができる。すなわち従来と比較して、テダーを裁縫する
ためにパネルを裏返しにしたり、パネルの両端部を他の
パネルの中間部位または適当な部位に個別的に裁縫しな
ければならない短所を解消できる。
折り込み方法について説明する。図13(A)及び図13(B)
は、前述した製造方法で作られたエアーバッククッショ
ンの折り込み方法を説明するための正面図及び平面図で
ある。インフレータ組立体400はエアーバッククッショ
ン500の内側に配設されており、テダー541を基準として
第1のパネル540は上部に位置し、第2のパネル550は下部
に位置する。
ータからの高温、高圧のガスが第2のパネル550の内面に
作用すると同時に、第2のパネル550が展開しながら下部
チャンバー505が膨脹される間、第1のパネル540の内面
にはガスの圧力が作用されるようにエアーバッククッシ
ョン500を折る。すなわち、エアーバッククッション500
を形成するパネル540、550の右側端580は、第2の折り線
582を基準として直角に折られた後、さらに第1の折り線
581を基準として反対方向に折られる。これにより、右
側端580は図14(B)に示したようにU字状に折り込まれ
る。
に、前述した方式と同様にして反復的にパネル540、550
を折れば、エアーバッククッション500は、水平方向に
連続されるS字状をなすホルダー580′を形成するように
折り込まれる。このホルダー580′の水平方向の幅は相
対的に非常にコンパクトになり、且つホルダー580′の
上部580′aと下部580′bとがほとんど同時に展開するこ
とができて、作動効率が高い。図16(A)に示すように、
ホルダー580′の上部580′aは、ホルダー580′の中央部
を基準として下部580′bと重なるように折り込まれる。
ねて折り込まれたエアーバッククッション500の正面図
と平面図である。折り込まれたホルダー580′の上部58
0′aと下部580′bとは同様に下方に向かっている。
に、ホルダー580′の上部580′aと下部580′bとは、先
端が上方に向かうように折られる。それによって、エア
ーバッククッション500はより一層コンパクトな構造に
なり、作動時には順次に効果的に展開できる。
向に包んで、ホルダー580′のサイズがより一層コンパ
クトになるようにする。この時、カバー501のV字状先端
の係合孔509には、図18(A)及び図18(B)に示したように
インフレータ組立体400のボルト435、436が貫通され
る。
ュールは、インフレータ410の作動時に、前述したエア
ーバッククッション500の折り込み順序とは反対の順序
で広がる。
膨脹に伴って、カバー501がホルダー580′から分離され
て、ホルダー580′の上部580′aと下部580′bとは一直
線状に広がる。これと同時に、インフレータ410からの
ガスが下部チャンバー505を膨脹させると共に、一体型
テダー541のベント542を通じて発散して上部チャンバー
504を膨脹させる。
ステムにおいて、サイド衝突エアーバックモジュールは
乗員の胸部と接触される下部チャンバー505の上方に上
部チャンバー504が展開されて乗員を効果的に保護する
ことができる。
エアバッグシステムは、一体型テダーを持つようにそれ
ぞれのパネルが平坦に裁縫されたエアーバッククッショ
ンと、強固に固定されたインフレータとからなるコンパ
クトなサイズのサイド衝突エアーバックモジュールを備
えることによって、製作上の不必要な工程数を減らすこ
とができ、製造コストが低下する。
は、平坦な裁縫方式のエアーバッククッションを提供す
ることによって、大量生産の場合、作業の効率が向上す
る。そして本発明のサイドエアバッグシステムのエアー
バッククッションは、下部チャンバーの上方に上部チャ
ンバーが展開されるように折り込まれているので、初期
の作動時に高温、高圧のガスがエアーバッククッション
の内部に均一に発散して、展開の性能が優秀である。
ションは、上部チャンバーを形成する平坦なエアーバッ
ククッション用の材質で作られた第1のパネルとは異な
って、下部チャンバーを形成する第2のパネル及び補強
パネルがコーティングされているので、下部チャンバー
の圧力をより一層安定的に維持して、上部チャンバーに
接触する乗員の顔面部位を安全に保護することができ
る。
ョンは、初期に流入される高温、高圧のガスに開口部が
直接的に露出されることを防止するための複数の補強パ
ネルが付着されているので、熱による破裂が防止でき
る。
に設けられた状態を示した斜視図である。
示した断面図である。
ステムの構成を示すためにフロントシートの一部を切断
した斜視図である。
示した斜視図である。
図である。
レータ組立体を示した分解斜視図である。
ウンティングブラケットを示した斜視図である。
した分解斜視図である。
クッションを製作する過程を示すための正面図である。
クッションを製作する過程を示すための側面図である。
クッションが裁縫された状態を示した正面図である。
方法を説明するための正面図及び平面図である。
方法を説明するための正面図及び平面図である。
方法を説明するための正面図及び平面図である。
方法を説明するための正面図及び平面図である。
方法を説明するための正面図及び平面図である。
方法を説明するための正面図及び平面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 車両のサイド衝突時に乗員を保護するサ
イドエアバッグシステムにおいて、 固定板を有する車両用シートのフレームと、 複数のベントが形成されている一体型テダーを中央に有
する第1のパネルと、前記第1のパネルの中央に位置す
る第1の裁縫線に沿って第1のパネルに裁縫される一双の
第2のパネルと、第2の裁縫線に沿って前記第2のパネ
ルに複数積層されて裁縫される一双の補強パネルとから
なるエアーバッククッションであって、そのエアーバッ
ククッションは、テダーを挟んで上部チャンバーと下部
チャンバーとを有することと、 前記エアーバッククッションの内部に設けられ、所定幅
の金属帯である円筒状のマウンティングリングによりイ
ンフレータがマウンティングブラケットに取着され、前
記エアーバッククッションの内側で前記下部チャンバー
の結合孔を貫通して前記フレームの固定板に固着される
ボルトを有するインフレータ組立体とを含み、 前記テダーは、エアーバックの作動時にエアーバックク
ッションの形状をほぼ一定に維持するため、インフレー
タからのガスが上部チャンバーよりも下部チャンバーに
先立って発散されるように圧力を維持することを特徴と
するサイドエアバッグシステム。 - 【請求項2】 車両のサイド衝突時に乗員を保護するサ
イドエアバッグシステムにおいて、 固定板を有する車両用シートのフレームと、 複数のベントが形成されている一体型テダーを中央に有
する第1のパネルと、前記第1のパネルの中央に位置す
る第1の裁縫線に沿って第1のパネルに裁縫される一双
の第2のパネルと、第2の裁縫線に沿って前記第2のパ
ネルに複数積層されて裁縫される一双の補強パネルとか
らなるエアーバッククッションと、 前記エアーバッククッションを保持するV字状のカバー
であって、前記第1のパネル、前記第2のパネル及び前
記補強パネルは、前記カバーと共にパネル外周縁の第3
の裁縫線に沿って裁縫され、それによって前記テダーに
よって区画され た上部チャンバーと下部チャンバーとが
前記エアーバッククッションの内部に形成され、前記カ
バーの先端には係合孔が形成され、前記カバーは前記第
3の裁縫線に隣接した部位においてクラックを有するこ
とと、 前記エアーバッククッションの内部に設けられ、前記カ
バーの係合孔に貫通されるボルトを有するインフレータ
組立体であって、前記インフレータ組立体は、インフレ
ータと、前記インフレータを支持するためのマウンティ
ングリング及びマウンティングブラケットとを含み、マ
ウンティングリングは、両端が互いに重なり合わされた
所定幅の金属帯であり、マウンティングブラケットは、
インフレータの一端が挿入されるリング部及びインフレ
ータの他端が載置される基台を有し、これらリング部及
び基台によって前記インフレータがマウンティングブラ
ケットに取着され、前記マウンティングリングは、前記
エアーバッククッションの内側で前記下部チャンバーの
結合孔を貫通して前記フレームの固定板に固着されるボ
ルトを有することとを備えることを特徴とするサイドエ
アバッグシステム。 - 【請求項3】 前記第2のパネルは、上部チャンバーに
比べて前記下部チャンバーのガス圧力が大きく維持され
るようにコーティングされていることを特徴とする請求
項1又は2に記載のエアバッグシステム。 - 【請求項4】 前記補強パネルは、前記インフレータか
ら発散する高圧、高温のガスによる熱変形を防止するよ
うにコーティングされていることを特徴とする請求項1
又は2に記載のエアバッグシステム。 - 【請求項5】 前記テダーのベントは、衝突時に貫通面
積が変化するように直線状に形成されていることを特徴
とする請求項1又は2に記載のエアバッグシステム。 - 【請求項6】 前記マウンティングリングは、インフレ
ータの表面と密着するように馬蹄状に折曲されているこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグシス
テム。 - 【請求項7】 前記マウンティングリングの表面には、
インフレータとの結合を確実にするために、少し内側に
折り込まれて突出された複数の直線状折曲部が形成され
ていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバ
ッグシステム 。 - 【請求項8】 前記マウンティングブラケットは上部が
開口した箱状であるとともに、前記リング部と前記基台
との間を延びる2つの側壁を有し、前記各側壁には長方
形の凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に
記載のエアバッグシステム。 - 【請求項9】 前記マウンティングブラケットは、両側
壁の上縁から内側に延長され、且つインフレータと相応
する円弧形状に折曲された支持プレートを備えることを
特徴とする請求項8に記載のエアバッグシステム。 - 【請求項10】 請求項1〜9の何れか一項に記載のサ
イドエアバッグシステムのエアーバッククッションの製
造方法において、 前記第1のパネル、前記第2のパネル及び前記補強パネ
ルを順に積層する段階と、 前記それぞれのパネルの端部を一致させると共に、前記
第2のパネル及び前記補強パネルをそれぞれ互いに対称
に配列して、前記第1の裁縫線に沿って前記第1のパネ
ルと前記第2のパネルとを裁縫する段階と、 前記積層された第2のパネルと補強パネルとを前記第2
の裁縫線に沿って裁縫する段階と、 前記第1のパネルを上方に向けるように折り、第2のパ
ネル及び補強パネルを下方に向けるように折る段階と、 折られた第1のパネルと第2のパネル及び補強パネルと
を、前記第3の裁縫線で互いに裁縫する段階とを含むこ
とを特徴とする方法。 - 【請求項11】 請求項1〜9の何れか一項に記載のサ
イドエアバッグシステムのエアーバッククッションの折
り込み方法において、 エアーバッククッション上の仮想線である第1、第2の
折り線を基準として前記第1のパネルと前記第2のパネ
ル及び前記補強パネルを直角に折って、また反対方向に
これらのパネルを折る段階と、 水平方向に連続されるS字状のホルダーを形成するよう
にパネルを反復して折り込む段階と、 前記ホルダーの上部を下部側で重なるように折り込む段
階と、 前記折り込まれたホルダーの上部と下部とをさらに上方
に折る段階と、 前記折られたホルダーをカバーで包む段階とを含むこと
を特徴とする方法。
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