JP7365507B2 - 運転席用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、緊急時に乗員を拘束するクッションを備えた運転席用エアバッグ装置に関するものである。
現在、車両のステアリングホイールには、運転席用エアバッグ装置がほぼ標準装備されている。運転席用エアバッグ装置は、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧でクッションを膨張展開させて乗員を受け止めて保護する。運転席用エアバッグ装置のクッションは、インフレータとともにステアリングホイールに収容され、インフレータから供給されるガスを利用してステアリングホイールと運転席の乗員との間に膨張展開する(例えば特許文献1)。
特許文献1には、自動車のハンドル用エアバッグ装置が記載されている。このハンドル用エアバッグ装置では、クッションの一部がハンドル側にくぼんだ胸部くぼみを有する。このクッションは、膨張するとき、保護されるべき乗員の胸部に胸部くぼみが面する。特許文献1では、乗員がクッションに衝突する間、クッションの胸部くぼみによって乗員の胸部にかかる負荷を最小化し、さらに乗員の頭部を効果的に抑止できる、としている。
特表2013-529577号公報
近年、北米新車アセスメントプログラム(NCAP、New Car Assessment Program)の導入に伴い、頭部脳傷害(BrIC、Brain Injury Criterion )の基準が設けられている。この頭部脳障害は、乗員の頭部の回転、特に角速度による影響が大きいとされている。特許文献1のハンドル用エアバッグ装置は、単に、クッションの胸くぼみによって乗員の胸部にかかる負荷を低減して、乗員の頭部を抑止するものに過ぎず、頭部脳障害に影響が大きい頭部の回転を抑止することに関し、改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑み、膨張展開時のクッションによって乗員の頭部を受け止めつつ、乗員の頭部の回転を抑制して頭部を適切に保護できる運転席用エアバッグ装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる運転席用エアバッグ装置の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに収容されるインフレータと、インフレータとともにステアリングホイールに収容され、インフレータから供給されるガスを利用してステアリングホイールと運転席の乗員との間に膨張展開するクッションとを備える運転席用エアバッグ装置において、クッションは、ステアリングホイール側に位置するステアリング側パネルと、乗員側に位置しステアリング側パネルよりも面積が大きい乗員側パネルと、ステアリング側パネルと乗員側パネルをつないでクッションの側面を形成する側面パネルとを有し、乗員側パネルは、ステアリングホイール側に向かって凹んだ陥没部と、陥没部の周囲に位置し乗員側に膨出した環状の膨出部とを含み、乗員側パネルの所定箇所が所定の手段によってステアリング側に引っ張られることによって、陥没部は、ステアリングホイールに最も近接している中央領域と、中央領域から乗員側に向かって末広がり状に傾斜する第1の傾斜領域とを形成していて、膨出部は、第1の傾斜領域に連続して乗員側に向かって末広がり状に傾斜する第2の傾斜領域を形成していて、中央領域と、第1および第2の傾斜領域とによって乗員の頭部が拘束されることを特徴とする。
上記構成では、クッションは、膨張展開時に乗員を拘束する中央領域、第1および第2の傾斜領域を形成する乗員側パネルが広く、ステアリングホイールから反力を受けるステアリング側パネルが狭い形状となっている。クッションはさらに、側面パネルによってステアリングホイール側から乗員側に向けて所定の厚さを確保している。このため、クッションは、膨張展開時に所定の厚さを有しつつ、広い乗員側パネルによって乗員を拘束する中央領域、第1および第2の傾斜領域を確保することができる。
ここで、北米新車アセスメントプログラム(NCAP、New Car Assessment Program)の導入に伴い、頭部脳傷害(BrIC、Brain Injury Criterion )の基準が設けられている。この頭部脳障害は、乗員の頭部の回転、特に角速度による影響が大きいとされている。そこで上記構成の乗員側パネルでは、ステアリングホイール側に向かって凹んだ陥没部と、陥没部の周囲に位置する環状の膨出部とによって、乗員側に向かって末広がり状の傾斜面となって乗員を拘束する第1および第2の傾斜領域を形成している。このため、クッションの乗員側パネルのうち陥没部の中央領域で乗員の頭部を受け止め、陥没部の中央領域から乗員側に向かって末広がり状に傾斜する第1および第2の傾斜領域によって、乗員の頭部の回転を抑制して、頭部を適切に保護できる。
上記の陥没部の中央領域は、ステアリングホイールの回転軸上に位置しているとよい。これにより、クッションでは、膨張展開時に乗員側パネルの陥没部が乗員の頭部から受けた力を、ステアリングホイールの回転軸で受けるため、衝撃吸収エネルギーが逃げることがない。このため、クッションは、乗員の頭部をより確実に受け止めて保護できる。
上記の乗員側からステアリングホイール側に向かって陥没部を見たとき、陥没部は、上下対称および左右対称な形状であるとよい。なお、乗員側からステアリングホイール側に向かって陥没部を見たときとは、例えば、陥没部のステアリングホイールの回転軸に直交する平面で見たときをいう。これにより、クッションでは、膨張展開時に乗員側パネルの陥没部に対して乗員の頭部が上下左右のいずれの方向から進入しても、乗員の頭部を陥没部によって確実に受けることができ、頭部を安定して拘束できる。ここでの陥没部の外周形状としては、円形、楕円形、正方形、長方形などが挙げられる。
上記の乗員側からステアリングホイール側に向かって陥没部を見たとき、上下方向の寸法と左右方向の寸法とが同じ形状であるとよい。これにより、クッションでは、膨張展開時に乗員側パネルの陥没部に対して乗員の頭部が上下左右のいずれの方向から進入しても、乗員の頭部を陥没部によって確実に受けることができ、頭部を安定して拘束できる。ここでの陥没部の外周形状としては、円形、正方形などが挙げられる。
上記の乗員側からステアリングホイール側に向かって陥没部を見たとき、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも長い形状であるとよい。ここで、乗員側パネルの陥没部に乗員の頭部が当接する上下の位置は、乗員の体格によって異なる。上記構成では、陥没部の外周形状が縦長の形状となるため、乗員の体格が標準より大きいあるいは小さい場合であっても、その乗員の頭部を陥没部で受け止めて拘束することができる。
上記の乗員側からステアリングホイール側に向かって陥没部を見たとき、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも短い形状であるとよい。これにより、陥没部の外周形状は横長の形状となる。このため、車両に回転方向の力がかかるような衝突時において、乗員の頭部が左右方向から進入しても、乗員の頭部を陥没部によって確実に受けることができ、頭部を安定して拘束できる。
上記のクッションの乗員側パネルの第1および第2の傾斜領域に対して垂直に交差する垂線は、側面パネルと交差するとよい。かかるクッションの形状によれば、いかなる進入方向で乗員の頭部が第1および第2の傾斜領域に進入してきた場合も、進入方向の延長線上に側面パネルがほとんど必ず存在する。このため、クッションは、ステアリングホイール側から乗員側に向けて厚みを有することになり、第1および第2の傾斜領域に進入した乗員の頭部を受け止めて衝撃を吸収し、さらに頭部の回転を抑制して頭部を適切に保護できる。
上記の所定の手段は、クッションの内部に位置していて、ステアリング側パネルと乗員側パネルとに差し渡され、クッションの膨張展開時に緊張して乗員側パネルをステアリング側に引っ張る寸法を有する一対のメインテザーと、クッションの内部に位置していて、一対のメインテザーの中間部と乗員側パネルとに差し渡され、クッションの膨張展開時に緊張して乗員側パネルを一対のメインテザーの中間部側に引っ張る寸法を有する一対のサブテザーとを含み、一対のメインテザーは、乗員側パネルのうち、陥没部の縁に互いに離間してそれぞれ結合されていて、一対のサブテザーは、乗員側パネルのうち、陥没部の縁よりも内側に互いに離間してそれぞれ結合されていて、一対のメインテザーの中間部から乗員側パネルまでの寸法は、一対のサブテザーの寸法よりも長いとよい。
このように、一対のメインテザーが乗員側パネルの陥没部の縁すなわち陥没部と膨出部との境界にそれぞれ結合され、一対のサブテザーが陥没部の縁よりも内側にそれぞれ結合されることによって、第1および第2の傾斜領域が形成されている。そして、陥没部のうち、一対のサブテザーの間には、ステアリングホイールに最も近接していて傾斜していない中央領域が形成される。
上記の一対のメインテザーの幅は、一対のサブテザーの幅よりも広いとよい。これにより、乗員側パネルでは、一対の幅広のメインテザーと一対の幅の狭いサブテザーによって、乗員の頭部を受け止める陥没部の中央領域と、乗員の頭部の回転を抑制する陥没部の第1の傾斜領域および膨出部の第2の傾斜領域とを形成できる。
上記の一対のメインテザーと一対のサブテザーは、車幅方向または車両上下方向に並んで設けられているとよい。これにより、一対のメインテザーと一対のサブテザーを車幅方向または車両上下方向に並んで設けることにより、乗員側パネルに中央領域、第1および第2の傾斜領域を確実に形成することができる。
上記の第1および第2の傾斜領域は、ステアリングホイールの回転軸に直交する基準平面に対して10°以上の角度で傾斜しているとよい。このように、乗員を拘束する第1および第2の傾斜領域が基準平面に対して10°以上の角度で傾斜しているため、クッションは、乗員側パネルが形成する中央領域と第1および第2の傾斜領域とによって乗員の頭部を受け止めつつ、乗員の頭部の回転に伴う角速度を小さくして、頭部脳傷害を抑制できる。なお第1および第2の傾斜領域の傾斜角が10°未満、特に5°以下になると頭部の角速度が大きくなり、頭部脳障害を抑制することが困難となり得る。
本発明によれば、膨張展開したクッションによって乗員の頭部を受け止めつつ、乗員の頭部の回転を抑制して頭部を適切に保護できる運転席用エアバッグ装置を提供することができる。
本発明の実施形態における運転席用エアバッグ装置の概要を例示する図である。 図1(b)の運転席用エアバッグ装置を他の方向から見た状態を例示する図である。 図2(a)の運転席用エアバッグ装置の詳細を例示する図である。 比較例における運転席用エアバッグ装置を例示する図である。 本実施形態における運転席用エアバッグ装置と比較例の運転席用エアバッグ装置との評価を例示する図である。 図1(b)のクッションの変形例を例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態における運転席用エアバッグ装置100の概要を例示する図である。図1(a)は、運転席用エアバッグ装置100の稼動前の車両102を例示している。図1(b)は、運転席用エアバッグ装置100のクッション104が膨張展開した状態を例示している。
本実施形態においては、乗員が正規の姿勢で座席に着座した際に、乗員が向いている方向を前方、その反対方向を後方と称する。また乗員が正規の姿勢で座席に着座した際に、乗員の右側を右方向、乗員の左側を左方向と称する。更に、乗員が正規の姿勢で着座した際に、乗員の頭部方向を上方、乗員の腰部方向を下方と称する。そして、以下の説明において用いる図面では、必要に応じて、上述した乗員を基準とした前後左右上下方向を、Front、Back、Left、Right、Up、Downと示す。
なお本実施形態では、運転席用エアバッグ装置100を、左ハンドル車における運転席用(前列左側の車両用シート106)のものとして実施している。以下では、前列左側の車両用シート106を想定して説明を行うため、例えば車幅方向車外側(以下、車外側)とは車両左側を意味し、車幅方向内側(以下、車内側)とは車両右側を意味する。
運転席用エアバッグ装置100のクッション104は、折畳みや巻回等された状態で、車両用シート106の着座位置の前方にて、ステアリングホイール108の中央のハブ110の内部に収容されている。ハブ110は、クッション104を収容するハウジング(図示省略)およびカバー112等を含んで構成されている。ハブ110の内部には、クッション104と共にインフレータ114(図3(a)参照)も収容されている。
クッション104は、インフレータ114からのガスによってカバー112を開裂しながら膨張を開始し、車両用シート106の着座位置の前方に袋状に膨張展開し、前方へ移動しようとする乗員の上半身や頭部を拘束する。すなわちクッション104は、車両用シート106に着座した乗員とステアリングホイール108との間で膨張展開する。またクッション104は、図1(b)に示すように着座位置側から見て円形で、その表面を構成する複数のパネル(後述)を重ねて縫製または接着することによって形成されている。
図2は、図1(b)の運転席用エアバッグ装置100を他の方向から見た状態を例示する図である。図2(a)は、図1(b)のクッション104およびステアリングホイール108を車外側の斜め後方から見た状態を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)のクッション104のA-A断面図である。
膨張展開時のクッション104は、図2(a)および図2(b)に示すように、ステアリングホイール108側から乗員側(車両後方側)に向かって径の広がった、円錐台に近い形状を形成する。クッション104は、ステアリング側パネル116(図2(b)参照)と、乗員側パネル118と、側面パネル120とを有する。
図3は、図2(a)の運転席用エアバッグ装置100の詳細を例示する図である。図3(a)は、図2(a)のクッション104の各パネルを透過して内部構造を模式的に例示した図であり、さらに内部構造を明らかにするために、クッション104を斜め上方から見た状態を示している。図3(b)および図3(c)は、図2(b)のクッション104を構成するステアリング側パネル116と乗員側パネル118を平面上に広げた状態で例示している。
ステアリング側パネル116は、ステアリングホイール108側に位置するパネルである。ステアリング側パネル116は、図3(b)に示すように円形であって、クッション104の膨張展開時にはステアリングホイール108から反力を得る反力面として機能する。クッション104が乗員側に広がる円錐台状に膨張展開するため、ステアリング側パネル116は、乗員側パネル118(図3(c)参照)よりも面積が狭い構成となっている。また、ステアリング側パネル116の中央には、固定領域122が形成されている。この固定領域122は、インフレータ114(図3(a)参照)を挿入してステアリングホイール108のハブ110の内部に固定される領域である。
インフレータ114は、ガスを供給する装置であって、本実施形態ではディスク型(円盤型)のものを採用している。インフレータ114は、ガス排出口123の形成された一部がステアリング側パネル116の固定領域122からクッション104内に挿入されている。インフレータ114は、不図示のセンサから送られる衝撃の検知信号に起因して稼働し、クッション104にガス排出口123からガスを供給する。インフレータ114には、複数のスタッドボルト124が設けられている。スタッドボルト124は、クッション104のステリング側パネル116の固定領域122を貫通し、上述したステアリングホイール108のハブ110(図1(a)参照)の内部に締結される。このスタッドボルト124の締結によって、クッション104もハブ110の内部に固定されている。
なお現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、または燃焼ガスと圧縮ガスとを両方利用するハイブリッドタイプのものなどがある。本実施形態のインフレータ114としては、いずれのタイプのものも利用可能である。
乗員側に位置する乗員側パネル118は、図3(c)に示すように円形であって、クッション104の膨張展開時には乗員を拘束する乗員拘束面(後述)として機能する。また、上記したようにクッション104が乗員側に広がる円錐台状に膨張展開するため、乗員側パネル118は、ステアリング側パネル116(図3(b)参照)よりも面積が大きい構成となっている。側面パネル120は、図2(a)および図2(b)に示すように、ステアリング側パネル116と乗員側パネル118をつないでクッションの側面を形成し、これにより、ステアリングホイール108側から乗員側に向けてクッション104の所定の厚さを確保している。
近年、北米新車アセスメントプログラム(NCAP、New Car Assessment Program)の導入に伴い、頭部脳傷害(BrIC、Brain Injury Criterion )の基準が設けられている。この頭部脳障害は、乗員の頭部の回転、特に角速度による影響が大きいとされている。そこで本実施形態の運転席用エアバッグ装置100では、膨張展開したクッション104で乗員の頭部126(図2(b)参照)を受け止めるだけでなく、頭部126の回転を抑制して、頭部126を適切に保護する構成を採用した。
具体的には図2(a)および図2(b)に示すように、クッション104の乗員側パネル118は、陥没部128と膨出部130とを含む。陥没部128は、ステアリングホイール108側に向かって凹んだ部位である。膨出部130は、陥没部128の周囲に位置していて、乗員側に膨出した環状の部位である。
クッション104では、乗員側パネル118を、所定の手段としての図2(b)および図3(a)に示す一対のメインテザー132、134および一対のサブテザー136、138によってステアリング側に引っ張っている。これにより、乗員側パネル118のうち、図2(b)および図3(a)に示す陥没部128には中央領域140と第1の傾斜領域142とが形成されていて、さらに、膨出部130には第2の傾斜領域144が形成されている。
陥没部128の中央領域140は、乗員側パネル118のうちステアリングホイール108に最も近接している領域であって、図2(b)に示すようにステアリングホイール108の回転軸B上に位置している。陥没部128の第1の傾斜領域142は、中央領域140から乗員側に向かって末広がり状に傾斜する領域である。膨出部130の第2の傾斜領域144は、第1の傾斜領域142に連続して乗員側に向かって末広がり状に傾斜する領域である。
クッション104では、乗員側パネル118の中央領域140と、第1の領域142および第2の領域144とによって乗員の頭部126を拘束する、いわば乗員拘束面146を形成している。乗員の頭部126を拘束するとき、クッション104では、乗員拘束面146のうち陥没部128の中央領域140で乗員の頭部126を受け止め、陥没部128の中央領域140から乗員側に向かって末広がり状に傾斜する第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144によって、乗員の頭部126の回転を抑制する。
ステアリングホイール108の回転軸B上に中央領域140が位置しているので、クッション104では、膨張展開時に乗員側パネル118の陥没部128が乗員の頭部126から受けた力を、ステアリングホイール108の回転軸Bで受けるため、衝撃吸収エネルギーが逃げることがない。このため、クッション104は、乗員の頭部126をより確実に受け止めて保護できる。
さらにクッション104では、図2(b)に示す陥没部128の中央領域140から、ステアリングホイール108のハブ110に接するステアリング側パネル116までの距離Laと、中央領域140、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144からなる乗員拘束面146の直径Lbとがある程度同じである。なお乗員拘束面146の直径Lbは、ステアリングホイール108の回転軸Bに垂直な方向に沿った距離である。このようにクッション104では、距離Laと直径Lbとがある程度同じであることで、陥没部128が乗員の頭部126を受け止めたとき、頭部126を適切に保護できるだけの厚さを確保している。
一対のメインテザー132、134は、図2(b)および図3(a)に示すように、クッション104の内部に位置していて、ステアリング側パネル116と乗員側パネル118とに差し渡されている。一対のメインテザー132、134は、クッション104の膨張展開時に緊張して乗員側パネル118をステアリングホイール108側に引っ張る寸法を有する。なお一対のメインテザー132、134の一端部148、150は、ステアリング側パネル116に結合されている。
一対のサブテザー136、138は、クッション104の内部に位置していて、一対のメインテザー132、134の図2(b)に示す中間部152、154と乗員側パネル118とに差し渡されている。一対のサブテザー136、138は、クッション104の膨張展開時に緊張して乗員側パネル118を一対のメインテザー132、134の中間部152、154側に引っ張る寸法を有する。なお一対のサブテザー136、138の一端部156、158(図3(a)参照)は、メインテザー132、134の図2(b)に示す中間部152、154に結合されている。
ここで、一対のメインテザー132、134の他端部160、162(図3(a)参照)は、乗員側パネル118のうち、図2(a)および図2(b)に示す陥没部128の縁164、166に互いに離間してそれぞれ結合されている。また、一対のサブテザー136、138の他端部168、170(図2(b)および図3(a)参照)は、乗員側パネル118のうち、陥没部128の縁164、166よりも内側に互いに離間してそれぞれ結合されている。さらに図2(b)に示すように、一対のメインテザー132、134の中間部152、154から、他端部160、162すなわち乗員側パネル118の陥没部128の縁164、166までの寸法Lcは、一対のサブテザー136、138の一端部156、158から他端部168、170までの寸法Ldよりも長い。
このようにクッション104では、所定の手段としての一対のメインテザー132、134が乗員側パネル118の陥没部128の縁164、166すなわち陥没部128と膨出部130との境界にそれぞれ結合されている。またクッション104では、所定の手段としての一対のサブテザー136、138が陥没部128の縁164、166よりも内側にそれぞれ結合されている。
これにより、クッション104は、乗員側パネル118が所定の手段によってステアリング側に引っ張られることによって、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144が形成されている。そして、陥没部128のうち、一対のサブテザー136、138の間には、ステアリングホイール108に最も近接していて傾斜していない平面に近い中央領域140が形成される。なお、これら中央領域140、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144を含めて、乗員拘束面146が形成されるが、中央領域140は、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144よりも傾斜が緩ければ、必ずしも平面に近い形状である必要はない。
また、一対のメインテザー132、134と一対のサブテザー136、138は、図2(b)および図3(a)に示すように車幅方向に並んで設けられている。これにより、クッション104では、乗員側パネル118に中央領域140、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144を含む乗員拘束面146を確実に形成することができる。ただし、一対のメインテザー132、134と一対のサブテザー136、138は、車幅方向に限らず、車両上下方向に並んで設けるようにしてもよい。このようにしても、乗員側パネル118に乗員拘束面146を形成することができる。
さらに、一対のメインテザー132、134の幅は、一対のサブテザー136、138の幅よりも広くなっている。このため、乗員側パネル118では、一対の幅広のメインテザー132、134と一対の幅の狭いサブテザー136、138によって、乗員拘束面146を形成することができる。
ここで、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144の傾斜について説明する。図2(b)には、接点C、接線D、基準平面Eが例示されている。接点Cは、矢印Fに示す所定の進入方向で乗員の頭部126が、乗員拘束面146のうち第2の傾斜領域144に接した点である。接線Dは、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144の傾斜に沿った線である。基準平面Eは、ステアリングホイール108の回転軸Bに直交する平面を線として例示したものである。本実施形態では、基準平面Eに対する接線Dの角度を拘束面角度ωzとしている。
図2(b)には、さらに垂線Gおよび延長線Hが例示されている。垂線Gは、接点Cを通って接線Dに垂直に交差する線である。延長線Hは、矢印Fに示す進入方向に沿っていて接点Cを通る線である。クッション104では、垂線Gは、側面パネル120と交点Iで交差している。このようなクッション104の形状によれば、いかなる進入方向で乗員の頭部126が第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144に進入してきた場合も、進入方向の延長線H上には交点Jで示すように側面パネル120がほとんど必ず存在する。
したがって、クッション104は、ステアリングホイール108側から乗員側に向けて厚みを有することになり、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144に進入した乗員の頭部126を受け止めて衝撃を吸収して、頭部126の回転を抑制し頭部126を適切に保護できる。
本発明者らは、クッション104の拘束面角度ωzが大きいほど、乗員の頭部126の回転すなわち角速度を小さくし、頭部脳傷害を抑制できることを見出した。そこで、本実施形態の運転席用エアバッグ装置100と、図4に例示する比較例の運転席用エアバッグ装置200とでFree Fright Impactor評価(CAE)を実施した。
図4は、比較例における運転席用エアバッグ装置200を例示する図である。図4(a)は、運転席用エアバッグ装置200のクッション202が膨張展開した状態を例示している。図4(b)は、図4(a)のクッション202のK-K断面図である。
クッション202は、ステアリング側パネル204と乗員側パネル206とに一対の内部テザー208、210が差し渡されていて、さらにステアリング側パネル204と乗員側パネル206をつなぐ側面パネル212によって厚みが確保されている。しかし、クッション202の乗員側パネル206には、上記クッション104の陥没部128および膨出部130が形成されず、一対の内部テザー208、210の間に乗員側に突出した突出部214が形成されている。このため、比較例のクッション202では、図4(b)のように乗員の頭部126が突出部214で受け止められて、拘束面角度ωzは小さくなる。
図5は、本実施形態における運転席用エアバッグ装置100と比較例の運転席用エアバッグ装置200との評価を例示する図である。図中のグラフでは、縦軸を頭部126の角速度(deg/s)、横軸を時間(ms)とした。なおグラフでは、本実施形態のクッション104での測定値を実線、比較例のクッション202での測定値を点線で示している。そして、拘束面角度ωzを変更しながら評価を行った。
その結果、拘束面角度ωzが10°未満、特に5°以下になると、グラフの点線で示すように頭部126の角速度が顕著に大きくなり、頭部脳障害を抑制することが困難となることが明らかになった。一方、拘束面角度ωzが10°以上になると、グラフの実線で示すように頭部126の角速度を小さくでき、頭部脳障害を抑制できることが明らかになった。
本実施形態における運転席用エアバッグ装置100では、クッション104の乗員拘束面146のうち第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144の拘束面角度ωzが10°以上になるように設定されている。このため、クッション104は、乗員側パネル118が形成する中央領域140によって乗員の頭部126を受け止めつつ、第1の傾斜領域142および第2の傾斜領域144によって乗員の頭部126の回転を抑制し角速度を小さくして、頭部脳傷害を抑制できる。
図6は、図1(b)のクッション104の変形例を例示する図である。図1(b)、図6(a)に示すクッション104、104Aにおいて、乗員側からステアリングホイール108側に向かって陥没部128、128Aを見たとき、例えば、陥没部128、128Aのステアリングホイール108の回転軸B(図2(b)参照)に直交する平面で見たとき、陥没部128、128Aの外周形状はそれぞれ、円形、正方形すなわち上下対称および左右対称であって、さらに上下方向の寸法と左右方向の寸法とが同じ形状である。これにより、クッション104、104Aでは、膨張展開時に乗員側パネル118、118Aの陥没部128、128Aに対して乗員の頭部126が上下左右のいずれの方向から進入しても、乗員の頭部126を陥没部128、128Aによって確実に受けることができ、頭部126を安定して拘束できる。なおクッション104Aは、図6(a)に示す陥没部128Aに中央領域140Aと第1の傾斜領域142Aとを形成し、さらに、膨出部130Aに第2の傾斜領域144Aを形成し、これらの領域により、乗員の頭部126を受け止めつつ、頭部126の回転を抑制して、頭部脳傷害を抑制できる。
図6(b)、図6(c)に示すクッション104B、104Cにおいて、陥没部128B、128Cの外周形状はそれぞれ、横長の長方形、楕円形すなわち上下対称および左右対称であって、さらに上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも短い形状である。これにより、クッション104B、104Cでは、車両に回転方向の力がかかるような衝突時において、乗員の頭部126が左右方向から進入しても、乗員側パネル118B、118Cの陥没部128B、128Cによって頭部126を確実に受けることができ、頭部126を安定して拘束できる。なおクッション104B、104Cは、陥没部128B、128Cに中央領域140B、140Cと第1の傾斜領域142B、142Cとを形成し、さらに、膨出部130B、130Cに第2の傾斜領域144B、144Cを形成し、これらの領域により、乗員の頭部126を受け止めつつ、頭部126の回転を抑制して、頭部脳傷害を抑制できる。
図6(d)、図6(e)に示すクッション104D、104Eにおいて、陥没部128D、128Eの外周形状はそれぞれ、縦長の長方形、楕円形すなわち上下対称および左右対称であって、さらに上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも長い形状である。ここで、乗員側パネル118D、118Eの陥没部128D、128Eに乗員の頭部126が当接する上下の位置は、乗員の体格によって異なる。クッション104D、104Eでは、陥没部128D、128Eの外周形状が縦長の形状となるため、乗員の体格が標準より大きいあるいは小さい場合であっても、その乗員の頭部126を陥没部128D、128Eで受け止めて拘束することができる。なおクッション104D、104Eは、陥没部128D、128Eに中央領域140D、140Eと第1の傾斜領域142D、142Eとを形成し、さらに、膨出部130D、130Eに第2の傾斜領域144D、144Eを形成し、これらの領域により、乗員の頭部126を受け止めつつ、頭部126の回転を抑制して、頭部脳傷害を抑制できる。
なお陥没部128、128A、128B、128C、128D、128Eの外周形状は、上記したように円形、正方形、縦長の長方形および楕円形、横長の長方形および楕円形としたが、これに限られず、乗員の頭部126を確実に受けることが可能であれば、上下対称および左右対称な適宜の形状であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかる運転席用エアバッグ装置100を自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、緊急時に乗員を拘束するクッションを備えた運転席用エアバッグ装置に利用することができる。
100、200…運転席用エアバッグ装置、102…車両、104、104A、104B、104C、104D、104E、202…クッション、106…車両用シート、108…ステアリングホイール、110…ハブ、112…カバー、114…インフレータ、116、204…ステアリング側パネル、118、118A、118B、118C、118D、118E、206…乗員側パネル、120、212…側面パネル、122…固定領域、123…ガス排出口、124…スタッドボルト、126…乗員の頭部、128、128A、128B、128C、128D、128E…陥没部、130、130A、130B、130C、130D、130E…膨出部、132、134…メインテザー、136、138…サブテザー、140、140A、140B、140C、140D、140E…中央領域、142、142A、142B、142C、142D、142E…第1の傾斜領域、144、144A、144B、144C、144D、144E…第2の傾斜領域、146…乗員拘束面、148、150…メインテザーの一端部、152、154…中間部、156、158…サブテザーの一端部、160、162…メインテザーの他端部、164、166…陥没部の縁、168、170…サブテザーの他端部、208、210…内部テザー、214…突出部

Claims (10)

  1. 車両のステアリングホイールに収容されるインフレータと、
    前記インフレータとともに前記ステアリングホイールに収容され、該インフレータから供給されるガスを利用して前記ステアリングホイールと運転席の乗員との間に膨張展開するクッションとを備える運転席用エアバッグ装置において、
    前記クッションは、
    前記ステアリングホイール側に位置するステアリング側パネルと、
    前記乗員側に位置し前記ステアリング側パネルよりも面積が大きい乗員側パネルと、
    前記ステアリング側パネルと前記乗員側パネルをつないで該クッションの側面を形成する側面パネルとを有し、
    前記乗員側パネルは、
    前記ステアリングホイール側に向かって凹んだ陥没部と、
    前記陥没部の周囲に位置し前記乗員側に膨出した環状の膨出部とを含み、
    前記乗員側パネルの所定箇所が所定の手段によって前記ステアリング側に引っ張られることによって、前記陥没部は、前記ステアリングホイールに最も近接している中央領域と、該中央領域から前記乗員側に向かって末広がり状に傾斜する第1の傾斜領域とを形成していて、前記膨出部は、前記第1の傾斜領域に連続して前記乗員側に向かって末広がり状に傾斜する第2の傾斜領域を形成していて、
    前記中央領域と、前記第1および第2の傾斜領域とによって前記乗員の頭部が拘束され
    前記所定の手段は、
    前記クッションの内部に位置していて、前記ステアリング側パネルと前記乗員側パネルとに差し渡され、前記クッションの膨張展開時に緊張して前記乗員側パネルを前記ステアリング側に引っ張る寸法を有する一対のメインテザーと、
    前記クッションの内部に位置していて、前記一対のメインテザーの中間部と前記乗員側パネルとに差し渡され、前記クッションの膨張展開時に緊張して前記乗員側パネルを前記一対のメインテザーの中間部側に引っ張る寸法を有する一対のサブテザーとを含み、
    前記一対のメインテザーは、前記乗員側パネルのうち、前記陥没部の縁に互いに離間してそれぞれ結合されていて、
    前記一対のサブテザーは、前記乗員側パネルのうち、前記陥没部の縁よりも内側に互いに離間してそれぞれ結合されていて、
    前記一対のメインテザーの中間部から前記乗員側パネルまでの寸法は、前記一対のサブテザーの寸法よりも長いことを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
  2. 前記陥没部の中央領域は、前記ステアリングホイールの回転軸上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の運転席用エアバッグ装置。
  3. 前記乗員側から前記ステアリングホイール側に向かって前記陥没部を見たとき、該陥没部は、上下対称および左右対称な形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の運転席用エアバッグ装置。
  4. 前記乗員側から前記ステアリングホイール側に向かって前記陥没部を見たとき、上下方向の寸法と左右方向の寸法とが同じ形状であることを特徴とする請求項3に記載の運転席用エアバッグ装置。
  5. 前記乗員側から前記ステアリングホイール側に向かって前記陥没部を見たとき、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも長い形状であることを特徴とする請求項3に記載の運転席用エアバッグ装置。
  6. 前記乗員側から前記ステアリングホイール側に向かって前記陥没部を見たとき、上下方向の寸法が左右方向の寸法よりも短い形状であることを特徴とする請求項3に記載の運転席用エアバッグ装置。
  7. 前記クッションの乗員側パネルの第1および第2の傾斜領域に対して垂直に交差する垂線は、前記側面パネルと交差することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の運転席用エアバッグ装置。
  8. 前記一対のメインテザーの幅は、前記一対のサブテザーの幅よりも広いことを特徴とする請求項に記載の運転席用エアバッグ装置。
  9. 前記一対のメインテザーと前記一対のサブテザーは、車幅方向または車両上下方向に並んで設けられていることを特徴とする請求項またはに記載の運転席用エアバッグ装置。
  10. 前記第1および第2の傾斜領域は、前記ステアリングホイールの回転軸に直交する基準平面に対して10°以上の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の運転席用エアバッグ装置。
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