JP2019018790A - 運転席用エアバッグ及び運転席用エアバッグ装置 - Google Patents

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【課題】斜突の際に乗員頭部の回転を抑制しつつ乗員を拘束する。【解決手段】運転席用エアバッグ10は、フロントパネル20、リアパネル30、中央部4及び中央部41から放射方向に延出した複数の放射方向部42a〜42dを有するテザーパネル40と、を備える。中央部41はフロントパネル20に結合され、放射方向部42a〜42dの先端部はリアパネル30に結合されている。リアパネル30は少なくとも第1〜第4の4条のタック部を備える。第1及び第2のタック部は、略平行であり、第1のタック部はリアパネル30の中心を挟んで一半側に配置され、第2のタック部は他半側に配置されている。第3及び第4のタック部は、略平行であり、第1及び第2のタック部と交差方向に延在しており、第3のタック部は、リアパネル30の中心を挟んで一方の側に配置され、第4のタック部は他方の側に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の衝突時に乗員を拘束するためのエアバッグ及びエアバッグ装置に係り、特に、運転席用のエアバッグ及びエアバッグ装置に関する。
ステアリングホイールに設けられた運転席用エアバッグ装置は、車両衝突時等の緊急時にインフレータ(ガス発生器)をガス噴出作動させ、エアバッグにガスを供給して、このエアバッグをステアリングホイールと運転席乗員との間に展開させるよう構成されている。
特許文献1には、乗員側パネルと非乗員側パネルとの周縁部同士を縫合して袋状に形成され、エアバッグの固定位置と、この固定位置に対するエアバッグの最も突出した部分との間の寸法を1とした場合に、非乗員側パネルによる最大突出し部が固定位置から0.5以上離れた位置にあり、ホイール部の内周側に配設される予定部分の膨張径がホイール部の内径に対し0.6〜1.2倍の大きさであると共に、乗員側パネルと非乗員側パネルとの接合部における膨張径がホイール部の内周側に配設される予定部分の膨張径よりも大きくなっており、斜め前方に向かって移動する乗員を受け止められるようにした運転席用エアバッグが開示されている。
特許文献1の運転席用エアバッグの非乗員側パネルは、円形状の外周部の一部(中心を挟んで対向する2つの部分)に、外周側から中心に向けて徐々に幅狭となる切欠状の凹部を形成した形状となっている。そして、各凹部の対向する両側部同士を縫合して錐形状とし、錐形状となった非乗員側パネルの周縁部と乗員側パネルの周縁部とを縫合する。非乗員側パネルを立体縫製にしており、構造が複雑化していた。また、エアバッグ膨張時、乗員拘束面が平面になるため、乗員拘束時、斜め前方に向かって移動する乗員頭部が回転し得る。
特開2016−141279号公報 特許第4604765号明細書
本発明は、斜突の際に乗員頭部の回転を抑制しつつ乗員を拘束できる運転席用エアバッグ及び運転席用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明の運転席用エアバッグは、乗員側のフロントパネルとステアリングホイール側のリアパネルとの周縁が結合された運転席用エアバッグであって、中央部及び該中央部から放射方向に延出した複数の放射方向部を有するテザーパネルを備え、前記テザーパネルの前記中央部は前記フロントパネルに結合され、前記放射方向部の先端部は前記リアパネルに結合され、前記リアパネルは少なくとも第1〜第4の4条のタック部を備えており、第1及び第2のタック部は、略平行であり、第1のタック部は該リアパネルの中心を挟んで一半側に配置され、第2のタック部は他半側に配置されており、第3及び第4のタック部は、略平行であり、第1及び第2のタック部と交差方向に延在しており、第3のタック部は、前記リアパネルの中心を挟んで一方の側に配置され、第4のタック部は他方の側に配置されているものである。
本発明の運転席用エアバッグ装置は、本発明による運転席用エアバッグと、該運転席用エアバッグを膨張させるインフレータと、を備えるものである。
本発明の一態様では、膨張展開状態で、前記放射方向部の先端部は、前記中央部と前記フロントパネルとの結合箇所よりもエアバッグ外周側に位置している。この場合、膨張展開状態で、前記放射方向部の先端部は、前記ステアリングホイールの環状部よりも外側に位置していてもよい。
本発明の一態様では、前記テザーパネルは第1〜第4の4本の放射方向部を有し、前記第1の放射方向部の先端部は、前記第1のタック部と前記第3のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置し、前記第2の放射方向部の先端部は、前記第1のタック部と前記第4のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置し、前記第3の放射方向部の先端部は、前記第2のタック部と前記第4のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置し、前記第4の放射方向部の先端部は、前記第2のタック部と前記第3のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置する。
本発明によれば、斜突の際に乗員頭部の回転を抑制しつつ乗員を拘束できる。
(a)は実施の形態に係る運転席用エアバッグを備えたエアバッグ装置が設けられたステアリングホイールの正面図であり、(b)はエアバッグ膨張時のステアリングホイールの正面図である。 膨張した運転席用エアバッグの側面図である。 図1(b)のIII-III線に沿う断面図である。 フロントパネルの平面図である。 (a)はリアパネルの平面図、(b)及び(c)はその折り畳みを示す平面図である。 テザーパネルの平面図である。 パネルの結合例を示す図である。 (a)は乗員の移動方向とエアバッグの拘束面との関係を示す図であり、(b)は頭部がエアバッグに拘束されている状態を示す図である。 エアバッグのサイズを説明する図である。 別の実施の形態に係るテザーパネルの平面図である。 別の実施の形態に係るテザーパネルの平面図である。 別の実施の形態に係るテザーパネルの平面図である。
図1〜図9を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施形態に係る運転席用エアバッグ(以下、単にエアバッグと略すことがある)10は、折り畳まれた状態でエアバッグ取付部材としてのリテーナ(図示略)に取り付けられ、内蔵されたインフレータ2によって膨張される。このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー(図示略)が装着されることにより、運転席用エアバッグ装置が構成される。
ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト(図示略)に連結された中央部1aと、該中央部1aの周囲を周回した環状部1bと、これらの中央部1aと環状部1bとを繋いでいるスポーク部1cとを有している。この実施の形態では、該中央部1aから左右及び下方に向って計3本のスポーク部1cが延出しており、各スポーク部1cの延出方向先端側が環状部1bの左右及び下側の内周にそれぞれ連なっている。中央部1aと環状部1bとの間のうち、スポーク部1cが存在していない部分は、ステアリングホイール1の乗員側と反乗員側とを連通する開放部1dとなっている。
インストルメントパネル4から後向き(運転席側)に突出されたステアリングコラム3の後端にステアリングホイール1が取り付けられている。このステアリングホイール1の中央部1aに運転席用エアバッグ装置が配置される。
運転席用エアバッグ10は、その膨張時の乗員側のフロント面を構成するフロントパネル20と、ステアリングホイール1側のリア面を構成するリアパネル30との周縁部を縫合糸51(図3参照)で縫合して袋状とし、その内部にテザーパネル40を設けたものである。フロントパネル20、リアパネル30、及びテザーパネル40を構成する基布は同じ材料であってもよいし、異なるものでもよい。
フロントパネル20は円形(略円形)であり、直径は500〜580mm程度である。
リアパネル30の中心部には、インフレータ2が挿入されるインフレータ用開口5が設けられている。また、このインフレータ用開口5の周囲には、リアパネル30をインフレータ2と共にリテーナに固定するためのボルトが挿通されるボルト挿通孔6が設けられている。
リアパネル30の上部には、エアバッグ10の内部と外部とを連通する2個の円形のベントホール7が設けられている。ベントホール7の形状、個数、位置は適宜変更可能である。
リアパネル30は、略円形であるが、周縁部の4箇所に張出部35A〜35Dを有する。
リアパネル30の外周縁のうち、張出部35Aと張出部35Dとの間は、円弧部37Aとなっている。張出部35Aと張出部35Bとの間は、円弧部37Bとなっている。張出部35Bと張出部35Cとの間は、円弧部37Cとなっている。張出部35Cと張出部35Dとの間は、円弧部37Dとなっている。
円弧部37Aはリアパネル30の上縁に位置し、円弧部37Bはリアパネル30の右側縁に位置し、円弧部37Cはリアパネル30の下縁に位置し、円弧部37Dはリアパネル30の左側縁に位置する。各円弧部37A〜37Dの周長は等しい。円弧部37A〜37Dの曲率半径は、張出部35A〜35Dの外周縁の曲率半径と等しい。
張出部35Aは、リアパネル30の中心から見て右斜め上方に位置している。張出部35Bは、リアパネル30の中心から見て右斜め下方に位置している。張出部35Cは、リアパネル30の中心から見て左斜め下方に位置している。張出部35Dは、リアパネル30の中心から見て左斜め上方の箇所に位置している。張出部35A〜35Dの外周縁は同一曲率半径の円弧状である。各張出部35A〜35Dの外周縁の周長は等しい。
この実施の形態では、リアパネル30の右半側を縦方向に縦断する第1タック部31及び左半側を縦方向に縦断する第2タック部32と、リアパネル30の上半側を左右方向に横段する第3タック部33及び下半側を左右方向に横断する第4タック部34が設けられている。
タック部31,32は、縦方向の谷折り線31a,32aに沿ってリアパネル30を谷折りし、縦方向の山折り線31b,32bに沿ってリアパネル30を山折りすることにより形成される。即ち、山折り線31b,32bが谷折り線31a,32aよりもリアパネル30の中央側に重なるように、リアパネル30を折る。
タック部33,34は、左右方向の谷折り線33a,34aに沿ってリアパネル30を谷折りし、山折り線33b,34bに沿ってリアパネル30を山折りすることにより形成される。
谷折り線31aは、円弧部37A,37Cの右端同士を結ぶ直線である。山折り線31bは張出部35A,35Bの外周縁の左端同士を結ぶ直線である。谷折り線32aは円弧部37A,37Cの左端同士を結ぶ直線である。山折り線32bは張出部35C,35Dの外周縁の右端同士を結ぶ直線である。
同様に、横方向の谷折り線33aは、円弧部37B,37Dの上端同士を結ぶ直線である。谷折り線34aは、円弧部37B,37Dの下端同士を結ぶ直線である。山折り線33bは、張出部35A,35Dの外周縁の下端同士を結ぶ直線である。山折り線34bは、張出部35B,35Cの外周縁の上端同士を結ぶ直線である。
この実施の形態では、図5(b)の通り、まず谷折り線31a,32a及び山折り線31b,32bに沿ってリアパネル30の右半側及び左半側を折ることにより、タック部31,32を形成する。
次いで、図5(c)の通り、谷折り線33a,34a及び山折り線33b,34bに沿ってリアパネル30の上半側及び下半側を折ることにより、タック部33,34を形成する。ただし、先にタック部33,34を形成し、次いでタック部31,32を形成してもよい。
これにより、リアパネル30は円形となる。即ち、張出部35A〜35Dの外周縁と、円弧部37A〜37Dは、リアパネル30の中心から等半径の円を形成する。
図6に示すように、テザーパネル40は、中央部41と、中央部41から上下左右の放射方向に延出する4本の放射方向部42a、42b、42c、42dとを有する略十字形状となっている。各放射方向部42a、42b、42c、42dの長さは同程度であり、中央部21の中心から放射方向部42a、42b、42c、42dの先端部までの長さL4は200〜280mm程度となっている。放射方向部42a、42b、42c、42dの幅W2は50〜120mm程度となっている。
図7に示すように、フロントパネル20の中心部と、テザーパネル40の中央部41とを縫合糸による円形縫合部52で結合する。円形縫合部52の直径は50〜150mm程度である。
次に、折り畳みにより円形となったリアパネル30と、フロントパネル20とを重ね合わせ、外周縁同士を縫合糸51(図3参照)で縫合する。
続いて、テザーパネル40の放射方向部42a〜42dの先端部を、縫合糸53でリアパネル30に縫合する。放射方向部42a〜42dの先端部は、リアパネル30の張出部35A〜35Dに縫合することが好ましく、特に図5(c)に示すテザー縫合位置38A〜38Dのように、タック部31〜34の交差箇所の近傍であることが好ましい。タック部31〜34の交差箇所の近傍とは、張出部35A〜35Dの上下及び左右の中心と、タック部の交差箇所との間の領域である。
例えば、テザー縫合位置38A〜38Dは、リアパネル30の中心(インフレータ用開口5の中心)とタック部31〜34の交差箇所とを通る直線上、かつタック部31〜34の交差箇所よりもリアパネル30の周縁側に位置する。
リアパネル30の中心(インフレータ用開口5)からテザー縫合位置38A〜38Dまでの長さは、フロントパネル20の中心から円形縫合部52までの長さ(円形縫合部52の半径)よりも大きい。
このようにしてエアバッグ10が形成される。これらの縫製は平面縫製で実施できるため、エアバッグ10は、立体縫製が必要な従来のエアバッグよりも、容易に作製できる。
この運転席用エアバッグ10は、折り畳まれ、開口5にインフレータ2が装着され、リテーナに取り付けられ、モジュールカバーが被装され、運転席用エアバッグ装置が構成される。この運転席用エアバッグ装置がステアリングホイール1を有したステアリングに装着される。例えば、リアパネル30の張出部35A〜35Dが、リアパネル30の上下左右に位置するように、エアバッグ10を取り付ける。
この運転席用エアバッグ装置を搭載した自動車が衝突した場合、インフレータ2が作動し、エアバッグ10がステアリングホイール1の後方(乗員前方)で膨張展開する。エアバッグ10のリアパネル30がタック部31〜34を有しているので、インフレータ2が作動してエアバッグ10が膨張完了した状態において、リアパネル30の膨張厚み(ステアリング軸心線方向の膨張長さ)が、フロントパネル20の膨張厚みよりも十分に大きい。
各張出部35A〜35Dは、リアパネル30の上下左右の4箇所に位置しているので、エアバッグ10は、リアパネル30の中心から上下左右への膨張長さが、右上方向、右下方向、左下方向及び左上方向への膨張長さよりも大きい。この結果、エアバッグ10のフロントパネル20を乗員側から見た形状は、略正方形状となる。
テザーパネル40の放射方向部42a〜42dの先端部がリアパネル30に結合されているため、膨張完了状態において、乗員拘束面となるフロントパネル20の中央部20aがステアリングホイール1側に引き込まれる。中央部20aの周囲は、中央部20a側程ステアリングホイール1側となるように傾斜した傾斜面Nとなっている。すなわち、乗員側からみて、エアバッグ10のフロントパネル20の中心付近には、ステアリングホイール1側に凹んだすり鉢状の凹部が設けられる。
図8(a)に示すように、車両の正面衝突時、乗員は、フロントパネル20の左右方向中央部分又はその近傍に受承される。なお、図8(a)(b)は図3と同じ断面におけるエアバッグ10の外形を示す。
車両の斜突(車両に対し斜め前方から衝撃が加えられる衝突形態。オフセット衝突を含む。)時、乗員は、フロントパネル20の傾斜面Nに受承される。エアバッグ10は、ステアリングホイール1側の径よりも乗員拘束面であるフロントパネル20の径の方が大きいため、図8(b)に示すように、乗員を拘束しながら傾く。これにより、頭部の移動方向に対する反力が抑えられ、頭部が上下方向に沿った軸回りに回転することが抑制される。
斜突時、乗員頭部の移動方向(角度)は様々であるが、乗員拘束面が傾斜面Nとなっているため、あらゆる角度で進入する頭部の空走距離が同程度となり、角度による拘束性能の差はほとんど無い。また、リアパネル30にタック31〜34を設けると共に、テザーパネル40の放射方向部42a〜42dの先端部を円形縫合部52よりもエアバッグ外周側となるようにリアパネル30に結合しているため、エアバッグ10の周縁部の厚みを確保し、拘束面(傾斜面N)からの頭部の逸脱を防止できる。
図9は、図3と同じ断面におけるフロントパネル20及びリアパネル30の外形の模式図である。ステアリングホイール1からみたエアバッグ10の最大突出量をL1、フロントパネル20の中央部20aにおける突出量をL2とした場合、1.1×L1≦L2≦1.3×L1とすることが好ましい。
エアバッグ10の正面に乗員頭部が進入した場合に、エアバッグ10に傾きが発生しないように、ステアリングホイール1からエアバッグ10の重心までの距離L3を0.5×L1≦L3≦0.8×L1とすることが好ましい。
エアバッグ10の最大横幅W1は、1.4×L1≦W1≦1.7×L1とすることが好ましい。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。例えば、上記実施の形態では、タック部31〜34は、谷折り線31a〜34aと山折り線31b〜34bとの間を折り込んだものであり、それぞれ1条の折り込み部のみを有したシングルタックとなっているが、2条の折り込み部を有したダブルタックとされてもよい。
エアバッグ10の膨張展開状態で、テザー縫合位置38A〜38D(放射方向部42a、42b、42c、42dの先端部)が、ステアリングホイール1の環状部1bよりも外側に位置するようにしてもよい。
仮に、テザー縫合位置38A〜38Dを環状部1bよりも内側に位置する構成とした場合、テザーによるフロントパネル20の引っ張り方向がエアバッグ深さ方向(車両前後方向)に近くなり、フロントパネル20の中央部20aがステアリングホイール1側に引き込まれる量が大きくなる。
一方、上述したように、テザー縫合位置38A〜38Dを環状部1bよりも外側に位置する構成とすることで、テザーによるフロントパネル20の引っ張り方向を幅方向(車幅方向)に近付け、傾斜面Nの傾斜を緩やかにしつつ、エアバッグ端部の厚みを確保することができる。これにより、車両の正面衝突時、正面から進入する乗員頭部の拘束タイミングが遅くならない。また、車両の斜突時は、乗員頭部の進入方向に対し傾斜面Nがほぼ垂直となり、頭部の回転を抑制しつつ拘束することができる。
図10に示すテザーパネル40Aのように、放射方向部42a、42b、42c、42dの先端側ほど幅が広くなる形状としてもよい。テザーパネル40Aは、リアパネル30に縫合される部分の幅が広いため、エアバッグ10の膨張展開時にリアパネル30を引き込む量が大きくなり、バッグ容量を削減することができる。
図11に示すテザーパネル40Bのように、各辺が中央側に凹曲した略四角形状としてもよい。エアバッグ10の膨張展開時、インフレータ2から噴出したガスがテザーパネル40Bにあたり分散する。そのため、乗員がステアリングホイール1に近接した状態で着座している場合であっても、乗員を好適に拘束することができる。
図12に示すテザーパネル40Cのように、4本の放射方向部42a、42b、42c、42dの先端部を別パネル(先端パネル43a、43b、43c、43d)で構成してもよい。この場合、エアバッグ10の作製に際しては、まず、フロントパネル20の中心部と、テザーパネル40Cの中央部41とを縫合する。また、先端パネル43a、43b、43c、43dの一端をリアパネル30のテザー縫合位置38A〜38Dに縫合し、リアパネル30を折り畳んで円形にする。
続いて、円形にしたリアパネル30と、フロントパネル20とを重ね合わせ、外周縁同士を縫合する。縫合後、開口5からパネルを引き出してエアバッグの表裏を反転する。その後、放射方向部42a、42b、42c、42dの先端と、先端パネル43a、43b、43c、43dの他端とを縫合する。
テザーパネル40の放射方向部は4本に限定されず、3本又は5本以上としてもよい。
10 運転席用エアバッグ
20 フロントパネル
30 リアパネル
31〜34 タック部
40、40A、40B、40C テザーパネル

Claims (5)

  1. 乗員側のフロントパネルとステアリングホイール側のリアパネルとの周縁が結合された運転席用エアバッグであって、
    中央部及び該中央部から放射方向に延出した複数の放射方向部を有するテザーパネルを備え、
    前記テザーパネルの前記中央部は前記フロントパネルに結合され、前記放射方向部の先端部は前記リアパネルに結合され、
    前記リアパネルは少なくとも第1〜第4の4条のタック部を備えており、
    第1及び第2のタック部は、略平行であり、第1のタック部は該リアパネルの中心を挟んで一半側に配置され、第2のタック部は他半側に配置されており、
    第3及び第4のタック部は、略平行であり、第1及び第2のタック部と交差方向に延在しており、第3のタック部は、前記リアパネルの中心を挟んで一方の側に配置され、第4のタック部は他方の側に配置されていることを特徴とする運転席用エアバッグ。
  2. 請求項1において、膨張展開状態で、前記放射方向部の先端部は、前記中央部と前記フロントパネルとの結合箇所よりもエアバッグ外周側に位置していることを特徴とする運転席用エアバッグ。
  3. 請求項2において、膨張展開状態で、前記放射方向部の先端部は、前記ステアリングホイールの環状部よりも外側に位置していることを特徴とする運転席用エアバッグ。
  4. 請求項2又は3において、前記テザーパネルは第1〜第4の4本の放射方向部を有し、
    前記第1の放射方向部の先端部は、前記第1のタック部と前記第3のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置し、
    前記第2の放射方向部の先端部は、前記第1のタック部と前記第4のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置し、
    前記第3の放射方向部の先端部は、前記第2のタック部と前記第4のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置し、
    前記第4の放射方向部の先端部は、前記第2のタック部と前記第3のタック部との交差箇所よりもリアパネル周縁側に位置することを特徴とする運転席用エアバッグ。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の運転席用エアバッグと、該運転席用エアバッグを膨張させるインフレータと、を備えることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。
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