JP2018047845A - 運転席用エアバッグ、運転席用エアバッグ装置、ステアリングホイール、及びサブチャンバ - Google Patents
運転席用エアバッグ、運転席用エアバッグ装置、ステアリングホイール、及びサブチャンバ Download PDFInfo
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Abstract
【課題】斜め衝突又は微小ラップ衝突の際に斜め前方へ慣性移動した乗員頭部の拘束性能を良好なものとする運転席用エアバッグを提供する。【解決手段】運転席用エアバッグ10は、乗員側のフロントパネルと、ステアリングホイール側のリアパネルとの周縁が結合されたメインチャンバ11と、フロントパネルに結合された複数のサブチャンバ21A〜21Dと、を備える。複数のサブチャンバは円環状に結合され、メインチャンバの周縁部に沿って膨張展開する。【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の衝突時に乗員を拘束するためのエアバッグ及びエアバッグ装置に係り、特に、運転席用のエアバッグ及びエアバッグ装置に関する。また、本発明は、このエアバッグ装置を備えたステアリングホイールに関する。また、本発明はエアバッグのメインチャンバに取り付けられるサブチャンバに関する。
ステアリングホイールに設けられた運転席用エアバッグ装置は、車両衝突時等の緊急時にインフレータ(ガス発生器)をガス噴出作動させ、エアバッグにガスを供給して、このエアバッグをステアリングホイールと運転席乗員との間に展開させるよう構成されている。
運転席用エアバッグとして、フロントパネル及びリアパネルの周縁部同士を縫合したものが知られている。例えば特許文献1には、膨張展開状態で運転席側を向く運転席側被覆部材と、反運転席側を向く反運転席側被覆部材とが縫製されることで袋状に形成されたエアバッグが記載されている。
また、特許文献1に記載のエアバッグは、環状の袋体である本体部を有し、膨張展開時に、運転席側被覆部材が本体部を運転席側から覆い、反運転席側被覆部材が本体部を運転席とは反対側から覆っている。この本体部は、ステアリングホイールのリブによって運転席とは反対側から支持されつつ運転席側へ膨張展開し、運転席側被覆部材により頭部拘束面を広く確保できるので、斜め衝突又は微小ラップ衝突の際に斜め前方へ慣性移動した乗員頭部の拘束性能が良好なものとなる。
特許文献2には、膨張用ガスにより膨張展開する袋体が、乗員頭部の左斜め前方から右斜め前方に亘る範囲で後方に膨張展開する前方部と、前方部の左縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する左側方部と、前方部の右縁部から後方へ迫り出すように膨張展開する右側方部とを備え、乗員頭部が袋体の表面を転がるのを抑制するエアバッグ装置が記載されている。
特許文献3には、膨張展開したエアバッグ表面の中央部分が外側部分よりも凹んだ形状になるように構成したエアバッグが記載されている。
本発明は、斜突の際に乗員頭部の回転を抑制しつつ乗員を拘束できる運転席用エアバッグ、運転席用エアバッグ装置、ステアリングホイール、及びこのエアバッグのメインチャンバに取り付けられるサブチャンバを提供することを目的とする。
本発明の運転席用エアバッグは、乗員側のフロントパネルと、ステアリングホイール側のリアパネルとの周縁が結合されたメインチャンバと、前記フロントパネルに結合された複数のサブチャンバと、を備え、前記複数のサブチャンバは円環状に結合され、前記メインチャンバの周縁部に沿って膨張展開することを特徴とするものである。
本発明の一態様では、前記複数のサブチャンバは、それぞれ、円環を周方向に分割した切頭扇形状の第1パネル及び第2パネルの周縁を結合したものである。
本発明の一態様では、前記第1パネルは、第1円弧辺、該第1円弧辺よりも曲率半径の大きい第2円弧辺、該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第1端辺、及び該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第2端辺を有し、前記第2パネルは、第3円弧辺、該第3円弧辺よりも曲率半径の大きい第4円弧辺、該第3円弧辺の一端と該第4円弧辺の一端とを結ぶ第3端辺、及び該第3円弧辺の他端と該第4円弧辺の他端とを結ぶ第4端辺を有し、前記第1円弧辺と前記第3円弧辺とが結合され、前記第2円弧辺と前記第4円弧辺とが結合され、途中部分で折り返された前記第1端辺と前記第3端辺とが結合され、途中部分で折り返された前記第2端辺と前記第4端辺とが結合されている。
本発明の一態様では、前記第1端辺と前記第3端辺との結合箇所は、該第1端辺同士が結合された領域、該第1端辺と該第3端辺とが結合された領域、及び該第3端辺同士が結合された領域を含み、前記第2端辺と前記第4端辺との結合箇所は、該第2端辺同士が結合された領域、該第2端辺と該第4端辺とが結合された領域、及び該第4端辺同士が結合された領域を含む。
本発明の一態様では、前記複数のサブチャンバは、それぞれ、円環を周方向に分割したパネルを折り返して、一半側の第1パネルと他半側の第2パネルとの周縁を結合したものである。この場合。前記第1パネルは、第1円弧辺、該第1円弧辺よりも曲率半径の大きい第2円弧辺、及び該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第1端辺を有し、前記第2パネルは、第3円弧辺、該第3円弧辺よりも曲率半径の大きい第4円弧辺、及び該第3円弧辺の一端と該第4円弧辺の一端とを結ぶ第2端辺を有し、前記第1円弧辺と前記第3円弧辺とが結合され、前記第2円弧辺と前記第4円弧辺とが結合され、途中部分で折り返された前記第1端辺と前記第2端辺とが結合されている。
本発明の一態様では、前記第1パネル又は前記第2パネルに形成された連通孔の周縁部と、前記フロントパネルに形成された連通孔の周縁部とが結合されている。
本発明の一態様では、前記サブチャンバは3個以上6個以下である。
本発明の運転席用エアバッグ装置は、本発明による運転席用エアバッグと、該運転席用エアバッグを膨張させるインフレータと、を備えるものである。
本発明のステアリングホイールは、本発明による運転席用エアバッグ装置が設置されたものである。
本発明のサブチャンバは、エアバッグのメインチャンバに取り付けられるサブチャンバであって、円環を周方向に分割した切頭扇形状の第1パネル及び第2パネルを有し、前記第1パネルは、第1円弧辺、該第1円弧辺よりも曲率半径の大きい第2円弧辺、該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第1端辺、及び該第1円弧辺の他端と該第2円弧辺の他端とを結ぶ第2端辺を有し、前記第2パネルは、第3円弧辺、該第3円弧辺よりも曲率半径の大きい第4円弧辺、該第3円弧辺の一端と該第4円弧辺の一端とを結ぶ第3端辺、及び該第3円弧辺の他端と該第4円弧辺の他端とを結ぶ第4端辺を有し、前記第1円弧辺と前記第3円弧辺とが結合され、前記第2円弧辺と前記第4円弧辺とが結合され、途中部分で折り返された前記第1端辺と前記第3端辺とが結合され、途中部分で折り返された前記第2端辺と前記第4端辺とが結合されているものである。
本発明の運転席用エアバッグは、メインチャンバのフロントパネルに結合された複数のサブチャンバが円環状に結合され、メインチャンバの周縁部に沿って膨張展開し、斜め衝突の際に、サブチャンバの内周面が乗員頭部を拘束し、乗員頭部の回転を抑制できる。
図1〜図8を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、前後及び左右方向は、ステアリングホイールを車両直進姿勢としたときの該ステアリングホイールの上下方向及び左右方向と合致する。
本実施形態に係る運転席用エアバッグ(以下、単にエアバッグと略すことがある)10は、折り畳まれた状態でエアバッグ取付部材としてのリテーナ(図示略)に取り付けられ、内蔵されたインフレータ2によって膨張される。このエアバッグ10の折り畳み体を覆うようにモジュールカバー(図示略)が装着されることにより、運転席用エアバッグ装置が構成される。
ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト(図示略)に連結された中央部1aと、該中央部1aの周囲を周回した環状部1bと、これらの中央部1aと環状部1bとを繋いでいるスポーク部1cとを有している。この実施の形態では、該中央部1aから左右及び下方に向って計3本のスポーク部1cが延出しており、各スポーク部1cの延出方向先端側が環状部1bの左右及び下側の内周にそれぞれ連なっている。該中央部1aと環状部1bとの間のうち、スポーク部1cが存在していない部分は、ステアリングホイール1の乗員側と反乗員側とを連通する開放部1dとなっている。
インストルメントパネル4から後向き(運転席側)に突出されたステアリングコラム3の後端にステアリングホイール1が取り付けられている。このステアリングホイール1の中央部1aに運転席用エアバッグ装置が配置される。
運転席用エアバッグ10は、正面視略円形状のメインチャンバ11と、メインチャンバ11の周縁部に沿って後方に向かって膨張する複数のサブチャンバ21とを備える。複数のサブチャンバ21は、メインチャンバ11の周縁部に沿って円周方向に連結している。本実施形態では、図1(b)に示すように、4個のサブチャンバ21A、21B、21C、21Dが正面視時計回りに円環状に連結されている。
サブチャンバ21Aの一端はサブチャンバ21Bの一端に連結され、サブチャンバ21Aの他端はサブチャンバ21Dの一端に連結されている。サブチャンバ21Cの一端はサブチャンバ21Bの他端に連結され、サブチャンバ21Cの他端はサブチャンバ21Dの他端に連結されている。
メインチャンバ11は、その膨張時の乗員側のフロント面を構成するフロントパネル12と、ステアリングホイール1側のリア面を構成するリアパネル14との周縁部を縫合糸31(図7参照)で縫合して袋状としたものである。
図3(a)(b)に示すように、フロントパネル12及びリアパネル14は円形(略円形)の織布よりなる。フロントパネル12の直径は400〜700mm程度であり、リアパネル14はフロントパネル12と同程度の大きさである。
フロントパネル12には、メインチャンバ11の内部とサブチャンバ21A〜21Dの内部とを連通する複数の連通孔13A〜13Dが設けられている。連通孔13A〜13Dは、フロントパネル12の中心点を基準に同心円上に90°間隔で配置されている。連通孔13A〜13Dが配置される同心円の直径は、フロントパネル12の直径の50〜75%程度である。連通孔13A〜13Dの径は同じである。
リアパネル14には、インフレータ2が挿入されるインフレータ用開口15が設けられている。また、このインフレータ用開口15の周囲には、リアパネル14をインフレータ2と共にリテーナに固定するためのボルトが挿通されるボルト挿通孔16が設けられている。
リアパネル14の上部には、メインチャンバ11の内部と外部とを連通する2個の円形のベントホール17が設けられている。ベントホール17の形状、個数、位置は適宜変更可能である。
サブチャンバ21A〜21Dは、それぞれ、図4(a)(b)に示すようなパネル22、23を用いて作製される。2枚のパネル22、23は、それぞれ、円環を周方向に分割(例えば4分割)した切頭扇形状となっている。パネル22は、内周側の円弧辺r1と、円弧辺r1よりも長くかつ曲率半径の大きい外周側の円弧辺r2と、円弧辺r1、r2の端部同士を結ぶ1対の端辺e1、e2とを有する。同様に、パネル23は、内周側の円弧辺r3と、円弧辺r3よりも長くかつ曲率半径の大きい円弧辺r4と、円弧辺r3、r4の端部同士を結ぶ1対の端辺e3、e4とを有する。
パネル22、23は同一又は略同一のサイズであり、円弧辺r1、r3の曲率半径は150〜250mm程度であり、円弧辺r2、r4の曲率半径は350〜450mm程度である。端辺e1〜e4の長さは200〜300mm程度である。
2枚のパネル22、23のうちの一方(本実施形態ではパネル23)には、メインチャンバ11とサブチャンバ21(21A〜21D)とを連通するための連通孔24が設けられている。連通孔24は、パネル23の円弧方向中央付近、かつ円弧辺r3と円弧辺r4との中間よりも円弧辺r4側に近い位置に形成されている。
サブチャンバ21A〜21Dの作製の際は、まず、図5(a)(b)に示すように、パネル22、23を重ねて、パネル22の円弧辺r1とパネル23の円弧辺r3とを縫合糸25で縫合し、パネル22の円弧辺r2とパネル23の円弧辺r4とを縫合糸26で縫合する。縫合糸25、26での縫合後、パネル22,23を裏返す。
円弧辺同士が縫合されて裏返されたパネル22,23は、図6(a)に示すように、一方の開口H1が端辺e1、e3からなり、他方の開口H2が端辺e2、e4からなる、湾曲した平たい略筒状(扁平筒状)となる。
続いて、開口H1、H2を塞ぐように縫合する。このとき、図6(b)(c)に示すように、パネル22、23を、開口H1、H2の周方向にずらし、端辺e1〜e4の途中部分で折り返すようにしてから、縫合糸27で開口H1を塞ぐように縫合し、縫合糸28で開口H2を塞ぐように縫合する。例えば、端辺e1〜e4の端点から、端辺e1〜e4の長さの1/3〜1/2程度の箇所で折り返して、開口H1、H2を塞ぐように縫合する。
縫合糸27による開口H1の縫合箇所は、パネル22の端辺e1同士が縫合された領域A1、パネル22の端辺e1とパネル23の端辺e3とが縫合された領域A2、及びパネル23の端辺e3同士が縫合された領域A3を含む。
縫合糸28による開口H2の縫合箇所は、パネル22の端辺e2同士が縫合された領域A4、パネル22の端辺e2とパネル23の端辺e4とが縫合された領域A5、及びパネル23の端辺e4同士が縫合された領域A6を含む。
このように2枚のパネル22、23の周縁を縫合することで、サブチャンバ21(21A〜21D)を作製することができる。
サブチャンバ21A〜21Dのパネル23に形成された連通孔24と、メインチャンバ11のフロントパネル12に形成された連通孔13A〜13Dとの位置を合わせ、その周縁部を縫合糸32(図7参照)で縫合することで、メインチャンバ11にサブチャンバ21A〜21Dが取り付けられる。メインチャンバ11とサブチャンバ21A〜21Dとは、連通孔24、13A〜13Dの周縁部のみで結合されている。
続いて、4個のサブチャンバ21A〜21Dの端部同士を縫合して円環状に連結する。例えば、サブチャンバ21Aの端辺e1、e3部分と、サブチャンバ21Dの端辺e2、e4部分とを縫合する。このようにしてエアバッグ10が作製される。メインチャンバ11に対してサブチャンバ21A〜21Dを平坦に広げてエアバッグ10を折り畳む。
このエアバッグ10が取り付けられた運転席用エアバッグ装置を搭載した自動車が衝突した場合、インフレータ2が作動し、エアバッグ10がステアリングホイール1の後方(乗員前方)で膨張展開する。まず、メインチャンバ11が膨張展開し、次いで、連通孔13A〜13D、24を介してサブチャンバ21A〜21Dに膨張用ガスが供給され、サブチャンバ21A〜21Dが膨張展開する。
サブチャンバ21A〜21Dは、2枚のパネル22,23をずらして端辺e1〜e4を縫合しているため、図7に示すように、膨張完了状態において、内周面Nがエアバッグ中心に向かって突出した凸形状を持ち、メインチャンバ11のフロント面との間にポケット(空間)Pが形成される。また、サブチャンバ21A〜21Dは、外周側の膨らみが大きく、正面視において、メインチャンバ11よりも拡径方向(径方向外方)に張り出して展開する。サブチャンバ21A〜21Dのうち、車幅方向外側のサブチャンバがカーテンエアバッグと接触し、反力が高められる。
車両の正面衝突時、乗員は、フロントパネル12の左右方向中央部分又はその近傍に受承される。
車両の斜突(車両に対し斜め前方から衝撃が加えられる衝突形態。オフセット衝突を含む。)時、乗員(頭部H)は、図8に示すように、乗員拘束面であるサブチャンバ21の内周面Nと、メインチャンバ11のフロント面とに受承される。この時、乗員の側頭部がサブチャンバ21の内周面Nに拘束され、前頭部がメインチャンバ11のフロント面に拘束されるため、頭部Hが上下方向に沿った軸回りに回転することが抑制される。
2枚のパネル22,23をずらさずに端辺e1〜e4を縫合して作製したサブチャンバは、膨張した状態で略円筒状となり、メインチャンバの形状に沿って、内周面Nが、乗員側ほど外周側となるように、メインチャンバ11のフロント面に対して傾斜する。
一方、本実施の形態では、2枚のパネル22,23をずらして端辺e1〜e4を縫合してサブチャンバ21A〜21Dを作製しているため、内周面Nがメインチャンバ11のフロント面に対して略垂直に立ち上がるようにできる。また、サブチャンバ21A〜21D同士の連結位置での厚みの変化を小さくすることができる。
サブチャンバ21の数は4でなくてもよく、3又は5以上であってもよい。図9は6個のサブチャンバ21が設けられたエアバッグ10の膨張時の正面図である。この場合、サブチャンバ21を構成するパネル22,23は、円環を周方向に6分割した切頭扇形状となる。また、メインチャンバ11のフロントパネル12には、サブチャンバ21の数と同じ6個の連通孔が、フロントパネル12の中心点を基準に同心円状に等間隔(60°間隔)で設けられる。
サブチャンバ21を円環状に連結するには、サブチャンバ21の数は3以上であることが好ましい。サブチャンバ21の数が多いと、折り畳み時の嵩が増すため、サブチャンバ21の数は6以下が好ましい。
パネル22,23の端辺e1〜e4を縫合する際のパネル22,23のずらし量が端辺e1〜e4の長さの1/3程度の場合、サブチャンバ21A〜21Dのメインチャンバ11側への膨張が大きくなり、反力を高めることができる。パネル22,23のずらし量が端辺e1〜e4の長さの1/2程度の場合、サブチャンバ21A〜21Dの端部(サブチャンバ21同士の連結部)がステアリングシャフトの軸方向に平行(略平行)となり、円環状に連結されたサブチャンバ21A〜21Dの乗員側の開き角を大きくすることができる。
図10に示すように、膨張時の乗員側のフロント面を構成するフロントパネル52と、ステアリングホイール側のリア面を構成するリアパネル51とをサイドパネル53を介して結合して袋状としたメインチャンバ50に複数のサブチャンバ21を連結してもよい。サイドパネル53に形成された複数の連通孔と、複数のサブチャンバ21の連通孔24との位置を合わせ、その周縁部を縫合する。さらに、複数のチャンバ21の端部同士を円環状に連結する。
サブチャンバ21を構成するパネル22,23の円弧辺r1〜r4を直線状の辺にしてもよい。サブチャンバ21を助手席用エアバッグやカーテンエアバッグ等に取り付けてもよい。
上記実施形態では、2枚の切頭扇形状のパネル22,23の周縁部を縫合してサブチャンバ21を作製する例について説明したが、1枚のパネルを折り返して周縁部を縫合することでサブチャンバを作製してもよい。例えば、半円環状のパネルを半分に折り返し、周縁部を縫合することでサブチャンバを作製してもよい。この場合、開口は、折り返し辺とは反対側の一方にのみ形成される。開口を塞ぐ際は、一半側パネル及び他半側パネルを開口の周方向にずらし、端辺の途中部分で折り返すようにしてから縫合する。
1枚のパネルを折り返して円弧辺同士を縫合した後、折り返し部分を切断して、図6(a)に示すような両端に開口を持つ構造を作製してもよい。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。
1 ステアリングホイール
1a 中央部
1b 環状部
1c スポーク部
1d 開放部
2 インフレータ
3 ステアリングコラム
4 インストルメントパネル
10 運転席用エアバッグ
11 メインチャンバ
12 フロントパネル
14 リアパネル
21,21A〜21D サブチャンバ
22,23 パネル
1a 中央部
1b 環状部
1c スポーク部
1d 開放部
2 インフレータ
3 ステアリングコラム
4 インストルメントパネル
10 運転席用エアバッグ
11 メインチャンバ
12 フロントパネル
14 リアパネル
21,21A〜21D サブチャンバ
22,23 パネル
Claims (11)
- 乗員側のフロントパネルと、ステアリングホイール側のリアパネルとの周縁が結合されたメインチャンバと、
前記フロントパネルに結合された複数のサブチャンバと、
を備え、
前記複数のサブチャンバは円環状に結合され、前記メインチャンバの周縁部に沿って膨張展開することを特徴とする運転席用エアバッグ。 - 請求項1において、前記複数のサブチャンバは、それぞれ、円環を周方向に分割した切頭扇形状の第1パネル及び第2パネルの周縁を結合したものであることを特徴とする運転席用エアバッグ。
- 請求項2において、前記第1パネルは、第1円弧辺、該第1円弧辺よりも曲率半径の大きい第2円弧辺、該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第1端辺、及び該第1円弧辺の他端と該第2円弧辺の他端とを結ぶ第2端辺を有し、
前記第2パネルは、第3円弧辺、該第3円弧辺よりも曲率半径の大きい第4円弧辺、該第3円弧辺の一端と該第4円弧辺の一端とを結ぶ第3端辺、及び該第3円弧辺の他端と該第4円弧辺の他端とを結ぶ第4端辺を有し、
前記第1円弧辺と前記第3円弧辺とが結合され、
前記第2円弧辺と前記第4円弧辺とが結合され、
途中部分で折り返された前記第1端辺と前記第3端辺とが結合され、
途中部分で折り返された前記第2端辺と前記第4端辺とが結合されていることを特徴とする運転席用エアバッグ。 - 請求項3において、前記第1端辺と前記第3端辺との結合箇所は、該第1端辺同士が結合された領域、該第1端辺と該第3端辺とが結合された領域、及び該第3端辺同士が結合された領域を含み、
前記第2端辺と前記第4端辺との結合箇所は、該第2端辺同士が結合された領域、該第2端辺と該第4端辺とが結合された領域、及び該第4端辺同士が結合された領域を含むことを特徴とする運転席用エアバッグ。 - 請求項1において、前記複数のサブチャンバは、それぞれ、円環を周方向に分割したパネルを折り返して、一半側の第1パネルと他半側の第2パネルとの周縁を結合したものであることを特徴とする運転席用エアバッグ。
- 請求項5において、前記第1パネルは、第1円弧辺、該第1円弧辺よりも曲率半径の大きい第2円弧辺、及び該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第1端辺を有し、
前記第2パネルは、第3円弧辺、該第3円弧辺よりも曲率半径の大きい第4円弧辺、及び該第3円弧辺の一端と該第4円弧辺の一端とを結ぶ第2端辺を有し、
前記第1円弧辺と前記第3円弧辺とが結合され、
前記第2円弧辺と前記第4円弧辺とが結合され、
途中部分で折り返された前記第1端辺と前記第2端辺とが結合されていることを特徴とする運転席用エアバッグ。 - 請求項2〜6のいずれか1項において、前記第1パネル又は前記第2パネルに形成された連通孔の周縁部と、前記フロントパネルに形成された連通孔の周縁部とが結合されていることを特徴とする運転席用エアバッグ。
- 請求項1〜7のいずれか1項において、前記サブチャンバは3個以上6個以下であることを特徴とする運転席用エアバッグ。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の運転席用エアバッグと、
該運転席用エアバッグを膨張させるインフレータと、
を備えることを特徴とする運転席用エアバッグ装置。 - 請求項9に記載の運転席用エアバッグ装置が設置されたステアリングホイール。
- エアバッグのメインチャンバに取り付けられるサブチャンバであって、
円環を周方向に分割した切頭扇形状の第1パネル及び第2パネルを有し、
前記第1パネルは、第1円弧辺、該第1円弧辺よりも曲率半径の大きい第2円弧辺、該第1円弧辺の一端と該第2円弧辺の一端とを結ぶ第1端辺、及び該第1円弧辺の他端と該第2円弧辺の他端とを結ぶ第2端辺を有し、
前記第2パネルは、第3円弧辺、該第3円弧辺よりも曲率半径の大きい第4円弧辺、該第3円弧辺の一端と該第4円弧辺の一端とを結ぶ第3端辺、及び該第3円弧辺の他端と該第4円弧辺の他端とを結ぶ第4端辺を有し、
前記第1円弧辺と前記第3円弧辺とが結合され、
前記第2円弧辺と前記第4円弧辺とが結合され、
途中部分で折り返された前記第1端辺と前記第3端辺とが結合され、
途中部分で折り返された前記第2端辺と前記第4端辺とが結合されていることを特徴とするサブチャンバ。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019193890A1 (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-10 | Joyson Safety Systems Japan株式会社 | エアバッグ及びエアバッグ装置 |
JP2020045030A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | オートリブ ディベロップメント エービー | エアバッグ装置 |
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-
2016
- 2016-09-23 JP JP2016185713A patent/JP2018047845A/ja active Pending
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