JP6402939B2 - エアバッグ - Google Patents

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Description

本発明は、元部側に配置された流入用開口を利用して、膨張用ガスを流入させて膨張し、元部から離れた先端部側で保護対象者を受け止める構成としたエアバッグに関する。
従来のエアバッグ、例えば、助手席用エアバッグでは、簡便に立体的に製造できるように、膨張用ガスの流入用開口を設けた元部側から先端部側にかけて、相互に対向する一対の対向壁部を設けて構成され、そして、一方の対向壁部の元部から先端部との間の中間部位に、先端部側を元部側に接近させるように、タックを設け、その状態で、一対の対向壁部の外周縁相互を、縫合により、結合させて、形成されていた(例えば、特許文献1参照)。このエアバッグでは、膨張時、タックを設けた部位が、周囲に比べて、より膨らむことから、単に、対向壁部相互の間が離隔するように膨張する形状に加え、タックの部位の膨らみによって、より立体的に膨らみ、さらに、先端部側を、インストルメントパネルの湾曲形状に沿わせるように、屈曲させることができた。また、このエアバッグの一対の対向壁部は、一方にタックを設けた状態で、相互の外形形状が略等しく形成されていたことから、相互の結合時、平らに展開させた状態で、平面縫製できて、簡便にエアバッグを製造できた。
特開2008−1362号公報
しかし、従来のエアバッグでは、先端部が、単に、対向する壁部の外周縁相互を縫合させただけであり、厚く膨らみ難く、クッション性に欠けることから、先端部で好適に保護対象者を受け止め難い。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成として、先端部で好適に保護対象者を受け止めることができるエアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグは、元部側に配置された流入用開口を利用して、膨張用ガスを流入させて膨張し、元部から離れた先端部側で保護対象者を受け止める構成としたエアバッグであって、
外周壁が、
元部から先端部付近まで延びるように配設されて、相互に対向する一対の対向壁部と、
先端部に配置されて、一対の前記対向壁部のそれぞれの先端側の縁と外周縁を連ならせて配設され、平らに展開させた状態で略長方形とした先端壁部と、
を備えて構成され、
一対の前記対向壁部の一方が、前記流入用開口を設けた流入側壁部とし、他方が、非流入側壁部として、
前記流入側壁部と前記非流入側壁部とは、前記先端壁部に連なる周縁を除いて、相互に外形形状を略等しくて、前記流入側壁部と前記非流入側壁部との外周縁における元部端の端縁相互と、該端縁から前記先端壁部側に延びる両側縁の相互と、が、それぞれ結合されている構成とするとともに、
前記先端壁部が、外周縁を二分されて、
前記先端壁部の外周縁を二分された一方が、前記流入側壁部の先端側における先縁側に連なり、かつ、前記流入側壁部の先端側における両側縁に結合されている構成とするとともに、
前記先端壁部の外周縁を二分された他方が、前記非流入側壁部の先端側における先縁側に連なり、かつ、前記非流入側壁部の先端側における両側縁に結合されている構成として、さらに、
前記流入側壁部と前記非流入側壁部とが、前記流入用開口から前記先端壁部との接続部位までのエリアにおいて、前記エアバッグの容量を抑制可能に、相互を結合した閉じ部、を配設させて構成されていることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグでは、流入用開口から膨張用ガスを流入させて膨張を完了させれば、流入側壁部と非流入側壁部とが、閉じ部の部位を除いて、相互に離隔し、流入側壁部と非流入側壁部との先端側で、先端壁部が、元部側から先端部側への延びる方向と略直交するように、配置される。換言すれば、エアバッグの膨張完了形状とすれば、元部側から先端部側にかけて、閉じ部の部位を除いた流入側壁部と非流入側壁部との離隔により、略板状に膨らみ、そして、先端部付近で、先端壁部の略直交方向の配置により、エアバッグの側方から見て、略板状の部位より厚く三角柱状に膨らむ。そのため、エアバッグの先端部から元部に向かう方向に沿って、保護対象者が移動してくれば、先端壁部が、その保護対象者を正対して受け止めることができ、さらに、その先端壁部付近は、厚く膨らんだ略三角柱状の膨張部位であって、クッション性を有して、保護対象者を好適に受け止めることができる。
さらに、エアバッグの膨張完了時には、先端部が膨張するものの、元部と先端部との間に閉じ部を有していることから、容量を小さく抑制できて、エアバッグに膨張用ガスを流入させるインフレーターとして、出力の小さなものを使用できる。
また、エアバッグの構成としては、流入側壁部と非流入側壁部との所定の縁相互と、流入側壁部と非流入側壁部との両側縁や先縁と先端壁部の外周縁との相互と、が結合されて形成される構成であり、これらの結合は、縁相互を重ねて、容易に、平面縫製等により、結合させて製造できることから、エアバッグを簡便に構成できる。
したがって、本発明に係るエアバッグでは、簡便な構成として、先端部で好適に保護対象者を受け止めることができ、容量も抑制することができる。
そして、本発明に係るエアバッグでは、前記外周壁が、前記流入側壁部と前記先端壁部の前記流入側壁部側とを形成可能な流入側パネルと、前記非流入側壁部と前記先端壁部の前記非流入側壁部側とを形成可能な非流入側パネルと、の2枚を備えて、構成されていることが望ましい。
このような構成では、外周壁を流入側パネルと非流入側パネルとの2枚のパネルから構成できることから、エアバッグの構成部品点数を低減できる。ちなみに、これら2枚のパネルの結合は、例えば、先端壁部を形成するように、流入側パネルと非流入側パネルとの先端縁相互を縫合し、ついで、流入側壁部若しくは非流入側壁部との先端側の一方の両側縁と先端壁部との両側縁とを相互に縫合する。すなわち、流入側パネル若しくは非流入側パネルの一方の先端側における先端壁部との境界部位に折目を付けて折り、重ねた両縁相互を縫合する。その後、流入側パネル若しくは非流入側パネルの他方の先端側における先端壁部との境界部位に折目を付けて折り、さらに、流入側パネル若しくは非流入側パネルの一方を、重ねて、重ねた未縫合部位の外周縁相互を縫合すれば、エアバッグの外周壁を形成することができる。
あるいは、本発明に係るエアバッグでは、前記外周壁が、前記流入側壁部を形成する部位と、前記非流入側壁部を形成する部位と、前記流入側壁部と前記非流入側壁部とに連結された状態の前記先端壁部を形成する部位と、を備えた1枚のエアバッグ用パネルから、構成されていてもよい。
このような構成では、外周壁を1枚のエアバッグ用パネルから構成できることから、一層、エアバッグの構成部品点数を低減できる。なお、外周壁の形成工程は、エアバッグ用パネルが、上記の流入側パネルと非流入側パネルとを、予め、先端壁部の部位で結合された構成であり、上記の流入側パネルと非流入側パネルとを相互に結合させる工程が無いだけで、他の工程は、上記と同様な工程で、エアバッグの外周壁を形成できる。
また、本発明に係るエアバッグでは、前記先端壁部における前記流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法と、前記先端壁部における前記非流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法とを、略等しく設定したり、あるいは、異なるように設定することができる。
先端壁部における流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法と、先端壁部における非流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法とが、略等しければ、エアバッグの膨張完了時、先端壁部を、エアバッグの元部から先端部に向かう方向と、直交させるように配置させることができる。
また、先端壁部における流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法と、先端壁部における非流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法とが、異なっていれば、エアバッグの膨張完了時の流入側壁部と非流入側壁部との先縁に関し、結合代の長い寸法側の先縁を、結合代の短い側に比べて、元部から先端部に延びる方向に沿って、突出させることができて、先端壁部を、傾斜させることが可能となる。
また、本発明に係るエアバッグでは、前記先端壁部に連なる前記流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法と、前記先端壁部に連なる前記非流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法との少なくとも一方が、前記先端壁部の中央の側縁相互の長さ寸法と異なるように設定されていてもよい。
このような構成、例えば、先端壁部に連なる流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法と、先端壁部に連なる非流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法との少なくとも一方が、先端壁部の中央の側縁相互の長さ寸法より、短ければ、その短くなった先縁側の幅寸法が狭くなり、エアバッグ全体の容量の減少を抑えて、容易に、エアバッグの先端部の三角柱状膨張部の縁側の容量を小さくできる。逆に、先端壁部に連なる流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法と、先端壁部に連なる非流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法との少なくとも一方が、先端壁部の中央の側縁相互の長さ寸法より、長ければ、その長くなった先縁側の幅寸法が大きくなり、エアバッグ全体の容量の増加を抑えて、容易に、エアバッグの先端部の三角柱状膨張部の縁側の容量を大きくできて、保護対象者を先端壁部により受け止める際のクッション作用を、種々調整できる。
本発明の一実施形態であるエアバッグを使用した助手席用エアバッグ装置を車両に搭載させた状態を示す概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態を示す車両前方側から見た概略斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態を示す車両後方側から見た概略斜視図である。 実施形態のエアバッグを単体で膨張させた状態の概略縦断面図である。 実施形態のエアバッグを、流入側壁部と非流入側壁部とを重ねて平らに展開した状態の平面図である。 実施形態のエアバッグを、流入側壁部と非流入側壁部とを重ねて平らに展開した状態の底面図である。 図5のVII−VII部位の概略断面図である。 実施形態のエアバッグを構成する部材を示す平面図である。 実施形態のエアバッグの製造工程を順に示す概略図である。 図9のCの後の工程を順に示す概略図である。 実施形態のエアバッグを使用したエアバッグ装置が、車両に搭載された状態で、作動を完了させた状態の概略断面図である。 実施形態のエアバッグの変形例を構成する部材を示す平面図を示す。 さらに他の変形例のエアバッグを平らにした状態の底面図である。 図13に示すエアバッグの単体での膨張完了時の側面図である。 図13に示すエアバッグを使用したエアバッグ装置が、車両に搭載された状態で、作動を完了させた状態の概略断面図である。 さらに他の変形例のエアバッグを平らにした状態の底面図である。 図16に示すエアバッグの単体での膨張完了時の側面図である。 図16に示すエアバッグを使用したエアバッグ装置が、車両に搭載された状態で、作動を完了させた状態の概略断面図である。 さらに他の変形例のエアバッグを平らにした状態の底面図である。 図19に示すエアバッグの単体での膨張完了時の平面図である。 さらに他の変形例のエアバッグを平らにした状態の平面図である。 図21に示すエアバッグの底面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、実施形態のエアバッグ15は、助手席用エアバッグ装置Sに使用されるものであり、助手席用エアバッグ装置Sは、図示しない助手席に着座した乗員Pを保護対象者として、助手席の前方に配置されるインストルメントパネル(以下、適宜、インパネと略す)1に搭載されている。実施形態の助手席用エアバッグ装置Sは、インパネ1の上面2の内部に配置されるトップマウントタイプとしている。
助手席用エアバッグ装置Sは、図1に示すように、折り畳まれたエアバッグ15と、エアバッグ15に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ15及びインフレーター8を収納保持する収納部位としてのケース12と、エアバッグ15及びインフレーター8をケース12に取り付けるためのリテーナ9と、折り畳まれたエアバッグ15の上方を覆うエアバッグカバー6と、を備えて構成されている。
エアバッグカバー6は、合成樹脂製のインパネ1と一体的に形成されて、エアバッグ15の展開膨張時に、前後2枚の扉部6a,6bを、エアバッグ15に押し開かれるように、構成されている。また、エアバッグカバー6の扉部6a,6bの周囲には、ケース12に連結される連結壁部6cが、形成されている。
インフレーター8は、複数のガス吐出口8bを有した略円柱状の本体部8aと、インフレーター8をケース12に取り付けるためのフランジ部8cと、を備えて構成されている。
収納部位としてのケース12は、上端側に長方形状の開口を有した板金製の略直方体形状に形成され、インフレーター8を下方から挿入させて取り付ける略長方形板状の底壁部12aと、底壁部12aの外周縁から上方に延びてエアバッグカバー6の連結壁部6cを係止する周壁部12bと、を備えて構成されている。実施形態の場合、エアバッグ15とインフレーター8とは、エアバッグ15内に配置させたリテーナ9の各ボルト9aを取付手段として、エアバッグ15における後述の流入用開口21の周縁、ケース12の底壁部12a、及び、インフレーター8のフランジ部8cを、貫通させて、ナット10止めすることにより、ケース12の底壁部12aに取り付けられている。また、ケース12の底壁部12aには、車両のボディ側に連結される図示しないブラケットが、配設されている。
エアバッグ15は、図1,15に示すように、膨張用ガスGを流入させて、ケース12側の元部15a側から先端部15b側を、車両の後方側へ突出させて、乗員Pを先端部15b側で受け止めるように、配設される。
エアバッグ15は、図2〜7に示すように、外周壁16が、一対の対向壁部18,24と、先端壁部26と、を備えて構成されている。一対の対向壁部18,24は、エアバッグ15の元部15aから先端部15b付近まで延びるように配設されて、相互に上下で対向するように配設される。先端壁部26は、平らに展開させた状態で略長方形とし、エアバッグ15の先端部15bに配設されて、前進移動する乗員Pを受け止め可能に略上下方向に沿って配設される長方形の拘束面30を有して、一対の対向壁部18,24のそれぞれの先端側の縁18e,18f,18g,24e,24f,24gに対し、略長方形状の外周縁26aを連ならせて配設されている。
換言すれば、膨張完了時の外周壁16は、乗員Pを受け止め可能に略上下方向に沿って配設される先端壁部26における略長方形の拘束面30からなる受止壁部16aと、受止壁部16aの外周縁から前方側に狭まり、一対の対向壁部18,24と先端壁部26の左右の三角形状の縁26e,26fとからなる周壁部16bと、から構成されているともいえる。
また、膨張完了形状のエアバッグ15は、左右方向の側方から見て、先端部15bが三角柱状の三角柱状膨張部15eとして、元部15aと先端部15bに至るまでの中間部15cとが、先端部15bより上下方向の厚さ寸法を薄くした略直方体形状の板状膨張部15fとしている。
そして、一対の対向壁部18,24は、一方が、膨張用ガスを流入させるための流入用開口21を設けた流入側壁部18とし、他方が、非流入側壁部24として構成されている。そして、流入側壁部18と非流入側壁部24とは、先端壁部26に連なる周縁18e,18f,18g,24e,24f,24gを除いて、外形形状を、元部端(前端)側の端縁18b,24b側を曲線状の略三角状とした略長方形として、相互に略等しくている。また、流入側壁部18と非流入側壁部24とは、流入側壁部18と非流入側壁部24との外周縁18a,24aにおける前端の端縁18b,24b相互と、端縁18b,24bから先端壁部26側に延びる左側の側縁18c,24c相互と、右側の側縁18d,24d相互と、を、縫合により、結合させる構成としている。
流入側壁部18の流入用開口21は、インフレーター8の本体部8aを下方から挿入可能に、円形に開口されて、その周縁には、リテーナ9の各ボルト9aを貫通させる取付孔22が形成されている。流入側壁部18の流入用開口21の周縁における取付孔22を配設させたエリアは、リテーナ9を利用して、エアバッグ15をケース12の底壁部12aに取り付ける取付部20を構成している(図1,6参照)。
さらに、流入側壁部18と非流入側壁部24とは、エアバッグ15の元部15a側の流入用開口21から先端部15bの先端壁部26との接続部位までにおけるエアバッグ15の中間部15cのエリアにおいて、エアバッグ15の容量を抑制可能に、相互を結合した閉じ部32を配設させている。実施形態の場合、閉じ部32は、シームテザーとしており、流入側壁部18と非流入側壁部24との側縁18c,18d,24c,24dから離れた中央部において、左右方向に延びた長円形の環状に、流入側壁部18と非流入側壁部24とを、縫合糸49により縫い合わせて、形成されている。
また、先端壁部26は、略長方形状の外周縁26aを、流入側壁部18側に接続される周縁27と非流入側壁部24側に接続される周縁28とに、二分させている。流入側壁部18側に接続される周縁27は、左右の側縁27a,27bが、流入側壁部18の先端側の左右の側縁18e,18fと、結合され、下縁27cが、流入側壁部18の先端側の先縁18gに連なっている。非流入側壁部24側に接続される周縁28は、左右の側縁28a,28bが、非流入側壁部24の先端側の左右の側縁24e,24fと、結合され、上縁28cが、非流入側壁部24の先端側の先縁24gに連なっている。
そして、実施形態のエアバッグ15は、流入側壁部18と非流入側壁部24とを平らに展開させるとともに、先端壁部26を平らに展開させた状態では、図6に示すように、流入側壁部18の先端側の側縁18e,18fと先端壁部26の側縁27a,27bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LD、換言すれば、先端壁部26の下側部26bの上下方向の長さ寸法LDが、非流入側壁部24の先端側の側縁24e,24fと先端壁部26の側縁28a,28bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LU、換言すれば、先端壁部26の上側部26cの上下方向の長さ寸法LUより、短く設定されている。
また、実施形態のエアバッグ15では、図6に示すように、先端壁部26の中央の左右方向の長さ寸法(幅寸法)WCと、非流入側壁部24の先縁24gの左右方向の長さ寸法(幅寸法)WUとは、相互に等しく、流入側壁部18の先縁18gの左右方向の長さ寸法(幅寸法)WDは、先端壁部26の中央の左右方向の長さ寸法(幅寸法)WCより、小さく設定されている。すなわち、先端壁部26の下側部26bの左右の側縁27a,27bと、流入側壁部18の先端側の左右の側縁18e,18fとは、共に、先縁27c,18g側にかけて、相互に接近するように、構成されている。
換言すると、実施形態の場合、略長方形の先端壁部26は、上側の長方形の上側部26cと、下側の先縁27c側を狭めた上底とした略台形の下側部26bと、から構成されている。
なお、先端壁部26の左右方向の長さ寸法(幅寸法)WCを規定する箇所は、下側部26bと上側部26cとの周縁27,28において、左縁27a,28a相互と右縁27b,28b相互との左右の各交点26d,26d相互となり、後述するパネル41,45の先端縁43a,47a相互の縫合箇所の左右の縁部位と、ずれており、エアバッグ15が膨張した際の先端壁部26と一対の壁部18,24との三者の共縫い箇所(境界部位)としている。
実施形態のエアバッグ15は、外周壁16の構成材料として、図8に示すように、流入側パネル41と非流入側パネル45との2枚のパネルから、構成されている。これらのパネル41,45は、ポリエステル糸やポリアミド糸等からなる可撓性を有した織布等から形成され、適宜、エアバッグ15の内周面側のエリアには、シリコン等がコーティングされている。流入側パネル41は、流入側壁部18を形成する流入側壁部形成部42と、先端壁部26の下側部26bを形成可能な下側先端壁部形成部43と、を備えて構成されている。非流入側パネル45は、非流入側壁部24を形成する非流入側壁部形成部46と、先端壁部26の上側部26cを形成可能な上側先端壁部形成部47と、を備えて構成されている。
これらのパネル41,45を使用して、エアバッグ15を製造する工程を説明すると、まず、図9のA,Bに示すように、流入側パネル41の取付部20の部位に、図示しない補強布を縫合するとともに、取付部20の部位に、流入用開口21と取付孔22とを孔開け加工して、流入側パネル41の下側先端壁部形成部43と非流入側パネル45の上側先端壁部形成部47との先端縁43a,47a相互を、縫合糸49を使用して、縫合する。
ついで、図9のCに示すように、先端縁43a,47a相互の縫合代を内周側に配置させた状態で、流入側パネル41の流入側壁部形成部42と下側先端壁部形成部43との間に山折りの折目41aを付けて、流入側パネル41の流入側壁部形成部42における下側先端壁部形成部43近傍の左右の側縁42a,42b(流入側壁部18の側縁18e,18fに対応)と、下側先端壁部形成部43の左右の側縁43b,43c(先端壁部26の側縁27a,27bに対応)と、を相互に重ね、そして、図10のAに示すように、それらの部位相互を、縫合糸49を使用して、縫合する。
その後、図10のB,Cに示すように、非流入側パネル45の非流入側壁部形成部46と上側先端壁部形成部47との間に山折りの折目45aを付けて、非流入側パネル45の非流入側壁部形成部46の上側先端壁部形成部47近傍の左右の側縁46a,46b(非流入側壁部24の側縁24e,24fに対応)と、上側先端壁部形成部47の左右の側縁47b,47c(先端壁部26の側縁28a,28bに対応)と、を相互に重ね、さらに、流入側パネル41の流入側壁部形成部42と非流入側パネル45の非流入側壁部形成部46との残部外周縁42c,46cを相互に重ねて、そして、それらの部位相互を、縫合する。なお、残部外周縁42cは、流入側パネル41の流入側壁部形成部42における流入側壁部18の左右の側縁18c,18dと端縁18bとが対応し、残部外周縁46cは、非流入側パネル45の非流入側壁部形成部46における非流入側壁部24の左右の側縁24c,24dと端縁24bとが対応している。そして、上記の部位を、縫合糸49を使用して、縫合すれば、エアバッグ15の袋形状が形成される。またこの時、重ねた流入側パネル41と非流入側パネル45とに、縫合糸49を使用して、閉じ部32を形成する。以上のように、所定箇所を縫合すれば、エアバッグ15を製造することができる。
エアバッグ15の製造後、各取付孔22からボルト9aを突出させるようにして、内部にリテーナ9を配設させた状態で、エアバッグ15を折り畳み、折り畳んだエアバッグ15の周囲を、折り崩れしないように、破断可能な図示しないラッピングシートによりくるんでおく。ついで、折り畳んだエアバッグ15をケース12の底壁部12aに載置させる。その後、インフレーター8の本体部8aを、底壁部12aの下方から、ケース12内に挿入させるとともに、底壁部12aから下方に突出している各ボルト9aを、インフレーター8のフランジ部8cに挿通させる。その後、インフレーター8のフランジ部8cから突出した各ボルト9aにナット10を締結させれば、ケース12に、折り畳んだエアバッグ15とインフレーター8とを取り付けることができる。
そして、車両に搭載されたインパネ1におけるエアバッグカバー6の連結壁部6cに、ケース12の周壁部12bを係止させ、ケース12の図示しないブラケットを、車両のボディ側に固定させて、インフレーター8に、制御回路から延びる所定の作動用信号線を接続させれば、助手席用エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Sの車両への搭載後、車両の前面衝突時、作動用信号がインフレーター8に出力され、インフレーター8のガス吐出口8bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ15が、内部に膨張用ガスGを流入させて膨張し、エアバッグカバー6の扉部6a,6bを、図15に示すように、押し開かせることとなる。そして、エアバッグ15は、エアバッグカバー6の扉部6a,6bの開いて形成された開口から、後方に向かって突出するように展開膨張して、図15に示すごとく、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ15では、流入用開口21から膨張用ガスGを流入させて膨張を完了させれば、流入側壁部18と非流入側壁部24とが、閉じ部32の部位を除いて、相互に離隔し、流入側壁部18と非流入側壁部24との先端側で、先端壁部26が、元部15a側から先端部15b側への延びる後方向と略直交するように、配置される。換言すれば、エアバッグ15の膨張完了形状とすれば、元部15a側から先端部15b側にかけて、閉じ部32の部位を除いた流入側壁部18と非流入側壁部24との離隔により、略板状に膨らんで板状膨張部15fが形成され、そして、先端部15b付近で、先端壁部26の略直交方向の配置により、エアバッグ15の側方から見て、板状膨張部15fより厚く三角柱状に膨らむ。そのため、エアバッグ15の先端部15bから元部15aに向かう前方向に沿って、乗員Pが前進移動してくれば、先端壁部26の拘束面30が、その乗員Pを正対して受け止めることができ、さらに、その先端壁部26付近は、板状膨張部15fより厚く膨らんだ略三角柱状の膨張部位(三角柱状膨張部)15eであって、クッション性を有して、保護対象者としての乗員Pを好適に受け止めることができる。
さらに、エアバッグ15の膨張完了時には、先端部15bが膨張するものの、元部15aと先端部15bとの間の中間部15cに閉じ部32を有していることから、容量を小さく抑制できて、エアバッグ15に膨張用ガスGを流入させるインフレーター8として、出力の小さなものを使用できる。
また、エアバッグ15の構成としては、流入側壁部18と非流入側壁部24との所定の縁18b,18c,18d,24b,24c,24d相互と、流入側壁部18と非流入側壁部24との両側縁18e,18f,24e,24fや先縁18g,24gと先端壁部26の外周縁26aとの相互と、が結合されて形成される構成であり、これらの結合は、縁相互を重ねて、容易に、平面縫製等により、結合させて製造できることから、エアバッグ15を簡便に構成できる。
したがって、実施形態のエアバッグ15では、簡便な構成として、先端部15bで好適に保護対象者としての乗員Pを受け止めることができ、容量も抑制することができる。
そして、実施形態のエアバッグ15では、外周壁16が、流入側壁部18と先端壁部26の流入側壁部側(下側部)26bとを形成可能な流入側パネル41と、非流入側壁部24と先端壁部26の非流入側壁部側(上側部)26cとを形成可能な非流入側パネル45と、の2枚を備えて、構成されている。
そのため、実施形態では、エアバッグ15の外周壁16を流入側パネル41と非流入側パネル45との2枚のパネルから構成できることから、エアバッグ15の構成部品点数を低減できる。
ちなみに、これら2枚のパネル41,45の結合は、既述した図9のA,Bに示すように、先端壁部26を形成するために、まず、流入側パネル41と非流入側パネル45との先端縁43a,47a相互を縫合し、ついで、流入側壁部18若しくは非流入側壁部24との先端側の一方の両側縁と先端壁部26との両側縁とを相互に縫合する。すなわち、実施形態では、図9のCや図10のAに示すように、流入側パネル41若しくは非流入側パネル45の一方である流入側パネル41の先端側における先端壁部26との境界部位に折目41aを付けて折り、重ねた両縁42a,42b,43b,43c相互を縫合する。その後、図10のB,Cに示すように、流入側パネル41若しくは非流入側パネル45の他方である非流入側パネルの先端側における先端壁部26との境界部位に折目45aを付けて折り、さらに、流入側パネル41若しくは非流入側パネル45の一方である流入側パネル41を、重ねて、重ねた未縫合部位の外周縁相互を縫合すれば、エアバッグ15の外周壁16を形成することができる。
なお、実施形態では、先端壁部26の側縁を流入側壁部18若しくは非流入側壁部24の側縁に結合させる際、先に、流入側壁部18と先端壁部26との側縁18e,18f,27a,27bの部位相互を縫合したが、先に、非流入側壁部24と先端壁部26との側縁24e,24f,28a,28bの部位相互を縫合し、その後、流入側壁部18と先端壁部26との側縁18e,18f,27a,27bの部位相互を縫合するとともに、流入側壁部18と非流入側壁部24との相互の未縫合部位を縫合して、エアバッグ15を製造してもよい。
勿論、実施形態のエアバッグ15としては、外周壁16を、図12に示すような一枚のエアバッグ用パネル51から形成してもよい。このエアバッグ用パネル51は、流入側壁部18を形成する部位52と、非流入側壁部24を形成する部位53と、流入側壁部18と非流入側壁部24とに連結された状態の先端壁部26を形成する部位54と、を備えて構成されている。
このような構成では、外周壁16を1枚のエアバッグ用パネル51から構成できることから、一層、エアバッグ15の構成部品点数を低減できる。なお、外周壁16の形成工程は、エアバッグ用パネル51が、流入側パネル41と非流入側パネル45との部位を、予め、先端壁部26の部位で結合された構成であり、既述の2枚のパネル41,45から外周壁16を形成する工程と比べて、流入側パネル41と非流入側パネル45とを相互に結合させる工程が無いだけで、他の工程は、既述の図9のCや図10のA〜Cに示すのと同じ工程で、エアバッグ15の外周壁16を形成できる。
なお、エアバッグ15の外周壁16は、2枚のパネル41,45から形成したり、あるいは、1枚のパネル51から形成した場合を例示したが、エアバッグ用パネル51を、流入側壁部18を形成する部位52と、非流入側壁部24を形成する部位53と、流入側壁部18と非流入側壁部24とに連結された状態の先端壁部26を形成する部位54と、に3分割した3枚のパネルから外周壁16を形成してもよい。この場合には、まず、先端壁部26の上下の縁28c,27cを、流入側壁部18や非流入側壁部24の先縁18g,24gに連ならせるように、先端壁部形成部位54に対して、流入側壁部形成部位52と非流入側壁部形成部位53とを縫合して、縫代が外表面側に現れないようにして、2枚の流入側パネル41と非流入側パネル45とを相互に結合させた後の工程と同様に縫合作業を行えば、エアバッグ15を製造することができる。
また、実施形態のエアバッグ15では、流入側壁部18の先端側の側縁18e,18fと先端壁部26の側縁27a,27bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LD、換言すれば、先端壁部26の下側部26bの上下方向の長さ寸法LDが、非流入側壁部24の先端側の側縁24e,24fと先端壁部26の側縁28a,28bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LU、換言すれば、先端壁部26の上側部26cの上下方向の長さ寸法LUより、短く設定されている。
そのため、実施形態のエアバッグ15では、膨張完了時の先端壁部26が、結合代の長い寸法LU側の先縁28cを、結合代の短い先縁27c側に比べて、元部15aから先端部15bに延びる後方向に沿って、突出させることができて、先端壁部26の拘束面30(受止壁部16a)を、下向きに傾斜させること可能となる(図4,11参照)。
なお、図13〜15に示すエアバッグ装置SAのエアバッグ15Aのように、流入側壁部18の先端側の側縁18e,18fと先端壁部26の側縁27a,27bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LD、換言すれば、先端壁部26の下側部26bの上下方向の長さ寸法LDが、非流入側壁部24の先端側の側縁24e,24fと先端壁部26の側縁28a,28bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LU、換言すれば、先端壁部26の上側部26cの上下方向の長さ寸法LUより、長く設定してもよい。
このエアバッグ15Aでは、膨張完了時の先端壁部26が、結合代の長い寸法LD側の先縁27cを、結合代の短い先縁28c側に比べて、元部15aから先端部15bに延びる後方向に沿って、突出させることができて、先端壁部26の拘束面30(受止壁部16a)を、上向きに傾斜させること可能となる(図14,15参照)。
また、図16〜18に示すエアバッグ装置SBのエアバッグ15Bのように、流入側壁部18の先端側の側縁18e,18fと先端壁部26の側縁27a,27bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LD、換言すれば、先端壁部26の下側部26bの上下方向の長さ寸法LDと、非流入側壁部24の先端側の側縁24e,24fと先端壁部26の側縁28a,28bとの相互の結合代(縫合代)の前後方向の長さ寸法LU、換言すれば、先端壁部26の上側部26cの上下方向の長さ寸法LUと、を同等としてもよい。
このエアバッグ15Bでは、膨張完了時、先端壁部26の拘束面30(受止壁部16a)を、エアバッグ15の元部15aから先端部15bに向かう後方向と、直交させるように、上下方向に沿わせて配置させることができる(図17,18参照)。
したがって、このようなエアバッグ15,15A,15Bの構成では、搭載する車両に応じて、拘束面30(受止壁部16a)の角度を、簡便に、種々調整できることとなる。
また、実施形態のエアバッグ15では、先端壁部26に連なる流入側壁部18の先端側の先縁18g側の長さ寸法WDと、先端壁部26に連なる非流入側壁部24の先端側の先縁24g側の長さ寸法WUとの少なくとも一方が、実施形態の場合、先縁18g側の長さ寸法WDが、先端壁部26の中央の側縁相互(左右の交点26d,26d間)の長さ寸法WCと異なって、短く設定されている。
そのため、実施形態では、長さ寸法WDを短くした流入側壁部18の先縁18gが、その幅寸法WDが狭くなり、先端壁部26の下縁27cの幅寸法が狭まって、幅寸法WDを幅寸法WCと同等とした場合に比べて、エアバッグ15の全体の容量の減少を抑えて、容易に、エアバッグ15の先端部15bの三角柱状膨張部15eの縁15ed側(下縁27c側)の容量を小さくできる。
逆に、図19,20に示すエアバッグ15Cのように、先端壁部26に連なる流入側壁部18の先端側の先縁18g側の長さ寸法WDと、先端壁部26に連なる非流入側壁部24の先端側の先縁24g側の長さ寸法WUとの少なくとも一方が、図例の場合、先縁24g側の長さ寸法WUが、先端壁部26の中央の側縁相互(左右の交点26d,26d間)の長さ寸法WCと異なって、長く設定してもよい。
このエアバッグ15Cでは、長くなった先縁24gが、その幅寸法WUが広くなり、先端壁部26の上縁28cの幅寸法WUが広くなって、幅寸法WUを幅寸法WCと同等とした場合のエアバッグ15に比べて、エアバッグ15Cの全体の容量の増加を抑えて、容易に、エアバッグ15Cの先端部15bの三角柱状膨張部15eの縁15eu側(上縁28c側)の容量を大きくできる(図20参照)。
したがって、このようなエアバッグ15,15Cの構成では、搭載する車両に応じて、三角柱状膨張部15eのインパネ1側(流入側壁部18側)の縁15ed(27c)やインパネ1から離れた側(非流入側壁部24側)の縁15eu(28c)の膨張形態を、簡便に、種々調整できて、保護対象者としての乗員Pを拘束面30(受止壁部16a)により受け止める際のクッション作用を、種々調整できる。
また、実施形態のエアバッグ15では、流入側壁部18と非流入側壁部24とを縫合するように、長円形の環状に縫合糸49を縫い付けて、中間部15cの左右方向の中央に、1つの閉じ部32を配設させたものを示したが、閉じ部の形状や数は、流入側壁部18と非流入側壁部24とを縫合して、エアバッグ15の容量を抑制できれば、実施形態に限定されるものではない。そのため、例えば、図21,22に示すエアバッグ15Dのように、中間部15cの左右の縁に、略半円弧状に縫合糸49を縫い付けて、流入側壁部18と非流入側壁部24とを縫合する閉じ部32D,32Dを、2つ、設けてもよい。
なお、実施形態では、エアバッグ15として、助手席用のエアバッグ装置Sに使用されるものを、例に採り説明したが、本発明のエアバッグは、これに限られるものではなく、膨張完了時のエアバッグ15の先端部15bにおける先端壁部26の拘束面30だけで、保護対象者を受けて止めるだけでなく、先端部15bとしての先端壁部26近傍の流入側壁部18側や非流入側壁部24側で、保護対象者を受け止めるエアバッグであれば、本発明を適用可能である。そのため、膝保護用のエアバッグ装置のエアバッグ、座席の背もたれ部内に収納されて、保護対象者としての座席に着座した乗員の側方を覆うように展開膨張するサイドエアバッグ装置のエアバッグ、車両のフードパネルの後端側に収納されて、フロントピラーの前面側やフードパネルの後端側の部位の上面側を覆うように膨張して、保護対象者としての歩行者を保護する歩行者用エアバッグ装置のエアバッグにも、本発明は適用可能である。
15,15A,15B,15C,15D…エアバッグ、15a…元部、15b…先端部、16…外周壁、18…対向壁部・流入側壁部、18a…外周縁、18b…端縁、18c…(左)側縁、18d…(右)側壁、18e…(先端側・左)側縁、18f…(先端側・右)側縁、18g…先縁、21…流入用開口、24…対向壁部・非流入側壁部、24a…外周縁、24b…端縁、24c…(左)側縁、24d…(右)側壁、24e…(先端側・左)側縁、24f…(先端側・右)側縁、24g…先縁、26…先端壁部、26a…外周縁、27…(流入側壁部の側の)周縁、27a…(流入側・左)側縁、27b…(流入側・右)側縁、27c…(流入側)先縁・下縁、28…(非流入側壁部の側の)周縁、28a…(非流入側・左)側縁、28b…(非流入側・右)側縁、28c…(非流入側)先縁・上縁、32…閉じ部、
41…流入側パネル、42…流入側壁部形成部、43…下側先端壁部形成部、45…非流入側パネル、47…上側先端壁部形成部、
51…エアバッグ用パネル、52…(流入側壁部の)形成部位、53…(非流入側壁部の)形成部位、54…(先端壁部の)形成部位、
LD…(流入側壁部の側縁側の結合代の)長さ寸法、LU…(非流入側壁部の側縁側の結合代の)長さ寸法、WC…(先端壁部の中央の)長さ寸法、WD…(流入側壁部の先縁側の)長さ寸法、WU…(非流入側壁部の先縁側の)長さ寸法、G…膨張用ガス、
P…(保護対象者)乗員。

Claims (6)

  1. 元部側に配置された流入用開口を利用して、膨張用ガスを流入させて膨張し、元部から離れた先端部側で保護対象者を受け止める構成としたエアバッグであって、
    外周壁が、
    元部から先端部付近まで延びるように配設されて、相互に対向する一対の対向壁部と、
    先端部に配置されて、一対の前記対向壁部のそれぞれの先端側の縁と外周縁を連ならせて配設され、平らに展開させた状態で略長方形とした先端壁部と、
    を備えて構成され、
    一対の前記対向壁部の一方が、前記流入用開口を設けた流入側壁部とし、他方が、非流入側壁部として、
    前記流入側壁部と前記非流入側壁部とは、前記先端壁部に連なる周縁を除いて、相互に外形形状を略等しくて、前記流入側壁部と前記非流入側壁部との外周縁における元部端の端縁相互と、該端縁から前記先端壁部側に延びる両側縁の相互と、が、それぞれ結合されている構成とするとともに、
    前記先端壁部が、外周縁を二分されて、
    前記先端壁部の外周縁を二分された一方が、前記流入側壁部の先端側における先縁側に連なり、かつ、前記流入側壁部の先端側における両側縁に結合されている構成とするとともに、
    前記先端壁部の外周縁を二分された他方が、前記非流入側壁部の先端側における先縁側に連なり、かつ、前記非流入側壁部の先端側における両側縁に結合されている構成として、さらに、
    前記流入側壁部と前記非流入側壁部とが、前記流入用開口から前記先端壁部との接続部位までのエリアにおいて、前記エアバッグの容量を抑制可能に、相互を結合した閉じ部、を配設させて構成されていることを特徴とするエアバッグ。
  2. 前記外周壁が、前記流入側壁部と前記先端壁部の前記流入側壁部側とを形成可能な流入側パネルと、前記非流入側壁部と前記先端壁部の前記非流入側壁部側とを形成可能な非流入側パネルと、の2枚を備えて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 前記外周壁が、前記流入側壁部を形成する部位と、前記非流入側壁部を形成する部位と、前記流入側壁部と前記非流入側壁部とに連結された状態の前記先端壁部を形成する部位と、を備えた1枚のエアバッグ用パネルから、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
  4. 前記先端壁部における前記流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法と、前記先端壁部における前記非流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法とが、略等しく設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ。
  5. 前記先端壁部における前記流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法と、前記先端壁部における前記非流入側壁部の先端側の側縁との結合代の長さ寸法とが、異なるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ。
  6. 前記先端壁部に連なる前記流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法と、前記先端壁部に連なる前記非流入側壁部の先端側の先縁側の長さ寸法との少なくとも一方が、前記先端壁部の中央の側縁相互の長さ寸法と異なるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエアバッグ。
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