JP7014118B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
上記サイドエアバッグ装置において、前記封止部は、前記切欠部同士の周縁部を接合することにより形成されている。
同構成によれば、外側基布部及び内側基布部が合成樹脂繊維により形成されており、各基布部の切欠部同士の周縁部が溶着されることによって封止部が形成されている。このため、接着剤などの別部材を用いることなく、切欠部同士の周縁部を接合することができる。
上記サイドエアバッグ装置において、前記ベントホールは、前記エアバッグの前縁部の下部に設けられるとともに膨張展開が完了した状態で斜め前下方を指向する。
シート10は、シートクッション11、シートクッション11の後端部から起立し、且つ傾斜角度を調整可能に設けられたシートバック12、及びシートバック12の上端部に取り付けられたヘッドレスト13を備えている。また、シート10には、衝突試験用のダミーと同様の体格を有する乗員Pが着座しているものとする。
ガス発生器30は、長尺状をなし、膨張ガスを供給するインフレータと、インフレータを覆うとともにガスの噴出する方向を制御するディフューザとして機能するリテーナ(共に図示略)とを備えている。リテーナにはボルト(図示略)が固定されている。
制御装置72は、衝撃センサ71からの検出信号に基づきガス発生器30の作動を制御する。
図1~図3に示すように、エアバッグ40のバッグ本体41は、1枚の基布42をその幅方向における中央部に設定された折り線L1において二つ折りして車幅方向Wに重ね合わせ、その重ね合わされた部分を縫合することによって形成されている。基布42を構成する繊維材料としては、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる、ナイロンなどのポリアミド繊維が適している。なお、以降において、バッグ本体41を構成する基布42のうち車外側の部分及び車内側の部分をそれぞれ外側基布部43及び内側基布部44として説明する。
図2に示すように、外側基布部43及び内側基布部44の前縁部の下部には、第1補強布53及び第2補強布54がそれぞれ設けられている。補強布53,54の前縁部は、基布部43,44の前縁部とそれぞれ一致する円弧状をなしている。
図2に示すように、スリット51を通じてガス発生器30がエアバッグ40内へ挿入されている。
車両の側突等によって、乗員Pの着座するシート10の側方から車両に所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ71によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置72からガス発生器30に対し、これを作動させるための作動信号が出力される。
エアバッグ40の膨張は、その一部を収納部に残した状態で、バッグ本体41が前方への展開を伴いながらなされる。
一方、図4(b)に示すように、エアバッグ40が膨張展開していき、エアバッグ40内の圧力が上昇して所定の大きさに達すると、封止部62が破断され、ベントホール61が開口する。このとき、ベントホール61を通じてエアバッグ40内のガスが斜め前下方へ向けて排出される。
(1)サイドエアバッグ装置は、車室内のシート10の側部に設けられ、車両の衝突時に、シート10に着座する乗員Pと車室内の側壁との間でエアバッグ40をガスの供給により車両前方に向けて膨張展開させる。エアバッグ40の前縁部には、エアバッグ40内のガスを排出するベントホール61が設けられており、ベントホール61の開口周縁部には、ベントホール61を封止する一方、エアバッグ40の膨張圧力によって破断される封止部62が設けられている。
こうした構成によれば、各基布部43,44の切欠部63,64同士の周縁部を接合することによって封止部が形成されている。このため、ベントホール61の開口を封止する蓋体などの封止部材を設けることなく、ベントホール61を封止することができる。
こうした構成によれば、外側基布部43及び内側基布部44が合成樹脂繊維により形成されており、各基布部43,44の切欠部63,64同士の周縁部が溶着されることによって封止部62が形成されている。このため、接着剤などの別部材を用いることなく、切欠部63,64同士の周縁部を接合することができる。
(6)ベントホール61は、エアバッグ40の前縁部の下部に設けられるとともに膨張展開が完了した状態で斜め前下方を指向する。
上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ベントホール61の位置及び指向方向を適宜変更することができる。
・上記実施形態では、レーザ裁断機を用いて切欠部63,64,65,66の形成及び封止部62の形成を同時に行うようにしたが、機械的な裁断機を用いて切欠部63,64,65,66を形成した後に、切欠部63,64,65,66同士の周縁部を接着剤などによって接合するようにしてもよい。
・上記サイドエアバッグ装置は、助手席や後席に対して適用することもできる。
・上記サイドエアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
Claims (3)
- 車室内のシートの側部に設けられ、車両の衝突時に、前記シートに着座する乗員と車室内の側壁との間でエアバッグをガスの供給により車両前方に向けて膨張展開させるサイドエアバッグ装置において、
車両の前後方向を前後方向とするとき、
前記エアバッグの前縁部には、前記エアバッグ内のガスを排出するベントホールが設けられており、
前記ベントホールの開口周縁部には、前記ベントホールを封止する一方、前記エアバッグの膨張圧力によって破断される封止部が設けられており、
前記エアバッグは、外側基布部と、前記外側基布部の車幅方向の内側にて前記外側基布部と重ね合わされた内側基布部と、前記外側基布部及び前記内側基布部の外周部分を縫合する縫合部とを有するバッグ本体を備え、
前記ベントホールは、前記外側基布部及び前記内側基布部の双方の前縁部に形成された切欠部によって形成されており、
前記封止部は、前記切欠部同士の周縁部を接合することにより形成されており、
前記外側基布部及び前記内側基布部は、合成樹脂繊維により形成されており、
前記切欠部同士の周縁部は、溶着されている、
サイドエアバッグ装置。 - 車室内のシートの側部に設けられ、車両の衝突時に、前記シートに着座する乗員と車室内の側壁との間でエアバッグをガスの供給により車両前方に向けて膨張展開させるサイドエアバッグ装置において、
車両の前後方向を前後方向とするとき、
前記エアバッグの前縁部には、前記エアバッグ内のガスを排出するベントホールが設けられており、
前記ベントホールの開口周縁部には、前記ベントホールを封止する一方、前記エアバッグの膨張圧力によって破断される封止部が設けられており、
前記エアバッグは、外側基布部と、前記外側基布部の車幅方向の内側にて前記外側基布部と重ね合わされた内側基布部と、前記外側基布部及び前記内側基布部の外周部分を縫合する縫合部とを有するバッグ本体を備え、
前記ベントホールは、前記外側基布部及び前記内側基布部の双方の前縁部に形成された切欠部によって形成されており、
前記外側基布部及び前記内側基布部の前記切欠部を含む前縁部に各々重ね合わされて縫合された第1補強布及び第2補強布を備え、
前記第1補強布及び前記第2補強布の双方には、前記ベントホールを形成する切欠部が形成されている、
サイドエアバッグ装置。 - 車室内のシートの側部に設けられ、車両の衝突時に、前記シートに着座する乗員と車室内の側壁との間でエアバッグをガスの供給により車両前方に向けて膨張展開させるサイドエアバッグ装置において、
車両の前後方向を前後方向とするとき、
前記エアバッグの前縁部には、前記エアバッグ内のガスを排出するベントホールが設けられており、
前記ベントホールの開口周縁部には、前記ベントホールを封止する一方、前記エアバッグの膨張圧力によって破断される封止部が設けられており、
前記ベントホールは、前記エアバッグの前縁部の下部に設けられるとともに膨張展開が完了した状態で斜め前下方を指向する、
サイドエアバッグ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018181544A JP7014118B2 (ja) | 2018-09-27 | 2018-09-27 | サイドエアバッグ装置 |
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