JP7482329B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、緊急時に乗員を拘束する車両用エアバッグ装置に関するものである。
近年の車両にはエアバッグ装置がほぼ標準装備されている。エアバッグ装置は、車両衝突などの緊急時に作動する安全装置であって、ガス圧で膨張展開するエアバッグクッションを利用して乗員を受け止めて保護する。
エアバッグ装置には、設置箇所や用途に応じて様々な種類がある。例えば、主に前部座席の乗員を守るために、運転席の前方にはステアリングの中央にフロントエアバッグが設けられていて、助手席の近傍にはインストルメントパネルやその周辺部位にパッセンジャエアバッグが設けられている。その他、側面衝突やそれに続いて起こるロールオーバ(横転)から乗員を守るために、座席の側部から乗員のすぐ脇へ膨張展開するサイドエアバッグや、車室内のサイドウィンドウの上方から膨張展開するカーテンエアバッグなどが知られている。
特許文献1には、前部座席の乗員を保護するエアバッグ装置の例として、運転席用エアバッグ装置が開示されている。特許文献1の技術では、図7等に記載されているように、エアバッグ10が台形状になっていて、広いフロントパネル12を利用して乗員を拘束することが可能になっている。
特開2018-20737号公報
現在では、エアバッグ装置に対して、例えば車両に対して斜め前後方向からの衝撃が加わるいわゆるオブリーク衝突など、変則的な衝突や衝撃への対応も求められている。オブリーク衝突時の乗員は、座席の正面に存在するエアバッグクッションに対して、斜め方向等の変則的な角度で進入する。その場合、乗員の頭部が座席の正面のエアバッグクッションに接触すると、頭部には上から見て首を軸にした回転が生じることがある。このような頭部の回転は、人体の構造からみて乗員の傷害値を高くする要因となりやすいため、これを効率よく防ぎたいという要望がある。
特許文献1の技術では、フロントパネル12を大きくすることに加えて、エアバッグ10が均一に展開できるように、サイドパネル片13a~13cとフロントパネル12との糸目の方向をあえて不一致に設定している。しかしながら、乗員の傷害値を抑えるという観点から、特許文献1の技術は改良の余地を残している。
本発明は、このような課題に鑑み、乗員の傷害値を抑えることが可能な車両用エアバッグを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用エアバッグ装置の代表的な構成は、車両のステアリングホイールに設置されるインフレータと、インフレータからガスを受給してステアリングホイールと運転席の乗員との間に膨張展開する袋状のエアバッグクッションとを備える車両用エアバッグ装置であって、エアバッグクッションは、乗員側に展開して乗員を拘束する乗員側パネルと、乗員側パネルとは反対側に配置される車両側パネルと、乗員側パネルと車両側パネルとをつないで当該エアバッグクッションの側面を構成するサイドパネルと、を含み、サイドパネルは、複数のサブパネルを組み合わせた状態になっていて、サブパネルの中央の範囲を構成する基布の縦糸または横糸のうち一方の糸は、前記エアバッグクッションの膨張展開時において前記ステアリングホイールのリムの乗員側に沿った仮想的な平面と平行に延びていることを特徴とする。
上記構成によれば、各サブパネルの布目の方向を揃えることで、エアバッグクッションが膨張するときの力、および乗員を拘束するときに受ける力を、各サブパネルになるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りも抑えることができ、例えば乗員の頭部に不用意な回転方向の力が加わることを防ぐなど、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記の縦糸または横糸のうち他方の糸は、一方の糸に直交する方向に延びているとよい。この構成によっても、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記のサイドパネルは、筒状になっていて、複数のサブパネルは、筒状のサイドパネルを周方向に複数に分割した状態になっていてもよい。
上記構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記のサブパネルは、乗員側パネル側に上底よりも長い下底を有する台形型であってもよい。この構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記のサブパネルは、乗員側パネル側に大きい円弧を有する環状扇型であってもよい。この構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記の複数のサブパネルは、エアバッグクッションの側面のうち対面する箇所に配置された少なくとも2つのサブパネルを含んでいて、2つのサブパネルは、6つ以上の辺を有する多辺形型になっていて、乗員側パネルと車両側パネルは、サイドパネル以外の箇所にて互いに直接に接合されていてもよい。
上記構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記の多辺形型のサブパネルは、六角形になっていてもよい。この構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記の2つのサブパネルは、運転席に正規着座した乗員から見てエアバッグクッションの左右の対面する箇所に設けられていてもよい。
上記構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
上記の2つのサブパネルは、運転席に正規着座した乗員から見てエアバッグクッションの上下の対面する箇所に設けられていてもよい。
上記構成によっても、各サブパネルに乗員を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネルから乗員に加わる反力の偏りを抑え、乗員の傷害値を低減することが可能になる。
本発明によれば、乗員の傷害値を抑えることが可能な車両用エアバッグ装置を提供可能になる。
本発明の実施形態にかかる車両用エアバッグ装置の概要を例示する図である。 図1(b)のエアバッグクッションを各方向から例示した図である。 図2(a)のエアバッグクッションを構成する各パネルを例示した図である。 図2(b)の内部テザーを構成する各部品を例示した図である。 図1(b)のエアバッグクッションと座席に着座した乗員とを例示した図である。 図3(c)のサブパネルを例示した図である。 図1(b)のエアバッグクッションを各方向から例示した図である。 図2(a)のエアバッグクッションの第1変形例を例示した図である。 図8のエアバッグクッションを構成する各パネルを例示した図である。 図9(c)のサブパネルを例示した図である。 図8のエアバッグクッションを各方向から例示した図である。 図2(a)のエアバッグクッションの第2変形例を例示した図である。 図12(a)のエアバッグクッション構成する各パネルを例示した図である。 図12(a)のエアバッグクッションを各方向から例示した図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかる車両用エアバッグ装置100の概要を例示する図である。図1(a)は車両用エアバッグ装置100の可動前の状態を例示した図である。以降、図1その他の図面において、車両前後方向をそれぞれ矢印F(Forward)、B(Back)、車幅方向の左右をそれぞれ矢印L(Left)、R(Right)、車両上下方向をそれぞれ矢印U(up)、D(down)で例示する。
本実施形態では、車両用エアバッグ装置100を、左ハンドル車における運転席用(前列左側の座席102)のものとして実施している。以下では、前列左側の座席102を想定して説明を行うため、例えば車幅方向車外側(以下、車外側)とは車両左側を意味し、車幅方向内側(以下、車内側)とは車両右側を意味する。また、本実施形態に関しては、座席102に正規に着座した乗員から見て、車両の通常の進行方向を「前」とし、後進方向を「後」として記載する。同様に、正規に着座した乗員の右手の方向を「右」とし、左手の方向を「左」として記載する。さらに、このときの乗員の身体の中心に対して、頭部に向かう方向を「上」とし、脚部に向かう方向を「下」とする。
車両用エアバッグ装置100のエアバッグクッション104(図1(b)参照))は、緊急時において座席102の乗員、すなわち運転者を、車両の構造物であるステアリングホイール106への接触などから保護する部材である。エアバッグクッション104は、折畳みや巻回等された状態で、座席102の着座位置の前方に存在するステアリングホイール106の中央のハブ108の内部に収容されている。ハブ108は、エアバッグクッション104を収容するハウジング(図示省略)およびカバー110等を含んで構成されている。ハブ108の内部には、エアバッグクッション104と共にインフレータ112(図2(a)参照)も収容されている。
図1(b)は車両用エアバッグ装置100の可動時の状態を例示した図である。エアバッグクッション104は、袋状の構造であってインフレータ112(図2(a)参照)からのガスの圧力によってカバー110(図1(a)参照)を開裂し、ステアリングホイール106と座席102の乗員との間に膨張展開する。エアバッグクッション104は、着座位置側から見て円形で、その表面を構成する複数のパネルを重ねて縫製または接着することによって形成されている。
図2は、図1(b)のエアバッグクッション104を各方向から例示した図である。図2(a)は、図1(b)のエアバッグクッション104を車外側のやや上方から見て例示した図である。図2(a)では、エアバッグクッション104を構成するパネルの一部を切り欠いて、内部のインフレータ112を露出させている。
エアバッグクッション104は、複数のパネルから形成されている。乗員側パネル114は、乗員側に展開して乗員を拘束するパネルであり、乗員から見て手前に位置するためフロントパネルとも称呼される。車両側パネル116は、乗員側パネル114とは反対側であるステアリングホイール106側(図1(a)参照)に位置するパネルであり、乗員から見て奥手に位置するためリアパネルとも称呼される。サイドパネル118は、乗員側パネル114と車両側パネル116とをつなぐパネルであり、エアバッグクッション104の側面を構成している。
インフレータ112は、ガスを供給する装置であって、本実施例ではディスク型(円盤型)のものを採用している。インフレータ112は、ガス排出口120の形成された部分が車両側パネル116からエアバッグクッション104内に挿入されていて、緊急時に不図示のセンサから送られる信号に起因して可動し、エアバッグクッション104にガスを供給する。
インフレータ112は、複数のスタッドボルト122が設けられている。スタッドボルト122は、エアバッグクッション104の車両側パネル116を貫通し、上述したステアリングホイール106(図1(a)参照)のハブ108の内部に締結される。このスタッドボルト122の締結によって、エアバッグクッションもハブ108の内部に固定されている。
なお現在普及しているインフレータには、ガス発生剤が充填されていてこれを燃焼させてガスを発生させるタイプや、圧縮ガスが充填されていて熱を発生させることなくガスを供給するタイプ、または燃焼ガスと圧縮ガスとを両方利用するハイブリッドタイプのものなどがある。インフレータ112としては、いずれのタイプのものも利用可能である。
図2(b)は、図2(a)のエアバッグクッション104の各パネルを透過して内部構造を例示した図である。エアバッグクッション104は、袋状になったパネルの内部に内部テザー124を備えている。内部テザー124は、乗員側パネル114と車両側パネル116とに差し渡される部材である。内部テザー124は、エアバッグクッション104の膨張展開時において、乗員側パネル114の中央を車両側パネル116に向かって引っ張ることで、エアバッグクッション104の挙動や形状を制御する。
図3は、図2(a)のエアバッグクッション104を構成する各パネルを例示した図である。図3では、各パネルを平面上に広げた状態で例示している。図3(a)は、図2(a)の乗員側パネル114を例示した図である。乗員側パネル114は、円形であって、エアバッグクッション104の膨張展開時には乗員を拘束する乗員拘束面として機能する。乗員側パネル114の中央には、内部テザー124(図2(b)参照)との接合部である縫製126が存在している。
図3(b)は、図2(b)の車両側パネル116を例示した図である。車両側パネル116は、四角形であって、エアバッグクッション104(図1(b)参照)の膨張展開時にはステアリングホイール106(図1(a)参照)から反力を得る反力面として機能する。車両側パネル116は乗員側パネル114(図3(a)参照)よりも面積が狭い構成となっていて、当該エアバッグクッション104は乗員に向かって広がった形状に膨張展開する。車両側パネル116の中央には、インフレータ112(図2(a)参照)が挿入されハブ108の内部に固定される固定領域128が形成されている。
図3(c)は、図2(b)のサイドパネル118を例示した図である。サイドパネル118は、2枚の台形型のサブパネル130、132の側辺をつなぎ合わせた状態になっている。サブパネル130は、台形の下底に相当する長辺132で乗員側パネル114(図3(a)参照)の縁に縫製され、上底に相当する短辺134で車両側パネル116(図3(b)参照)の縁に縫製される。
図4は、図2(b)の内部テザー124を構成する各部品を例示した図である。図4(a)は、内部テザー124の第1部品136を平面上に広げた状態で例示した図である。第1部品136は、円形の中央部138と、中央部138の左右両縁から延びるテザー部140a、140bを備えている。中央部138は、乗員側パネル114の内側に円形の縫製126によって接続される。テザー部140a、140bは、中央部138の左右両縁から車両側パネル116に向かって延び、第2部品142と接続される(図4(b)参照)。
図4(b)は、内部テザー124の第2部品142を平面上に広げた状態で例示した図である。第2部品142もまた、円形の中央部144と、中央部144の左右両縁から延びるテザー部146a、146bを備えている。中央部144は、インフレータ112(図2(a)参照)が挿入される固定領域148が形成されていて、車両側パネル116の内側に重ねられ、車両側パネル116と共にインフレータ112が挿入されてハブ108(図1(a)参照)の内部に固定される。テザー部146a、146bは、中央部144の左右両縁から乗員側パネル114に向かって延び、第1部品136(図4(a)参照)のテザー部140a、140bに接続される。
第1部品136および第2部品142からなる内部テザー124(図2(b)参照)は、エアバッグクッション104が膨張展開したときに緊張し、乗員側パネル114を車両側パネル116側に引っ張る寸法に設定されている。かかる内部テザー124によれば、エアバッグクッション104の揺動を抑えると共に、乗員側パネル114の形状を変化させて、乗員拘束力を高めたり、傷害値を抑えたりすることが可能になる。
図5は、図1(b)のエアバッグクッション104と座席102に着座した乗員150とを例示した図である。図5(a)は、エアバッグクッション104および乗員150を車幅方向左側から見て例示している。
緊急時において車両に衝撃が加わると、乗員150は慣性によって車両前方に移動しようとし、ステアリングホイール106に接触するおそれが生じる。そこで、当該車両用エアバッグ装置100では、センサが車両の衝撃を検知したときや車両に危険が迫っていることを察知したときに、ステアリングホイール106からエアバッグクッション104が膨張展開して、車両前方に移動しようとする乗員150を前方から拘束する。このように、エアバッグクッション104がステアリングホイール106と乗員150との空間に入り込むことで、頭部152や腹部154などの傷害値の高くなりやすい部位を保護することができる。
図6は、図3(c)のサブパネル130を例示した図である。図6(a)は、サブパネル130を平面上に置いた状態で例示している。サブパネル130は、乗員側パネル114等と同じ基布を用いて、台形型に形成されている。サブパネル130は、上底よりも長い下底を乗員側パネル114側(図2(a)等参照)に有し、下底を車両側パネル116側に有した状態で、サイドパネル118の一部を形成する。
図6(b)は、図6(a)のサブパネル130の中央部E1の布目の拡大図である。中央部E1は、サブパネル130の中央を含んだ範囲であり、少なくとも乗員側パネル114(図3(a)参照)に接続される長辺134の近傍および車両側パネル116(図3(b)参照)に接続される短辺136の近傍を含まない範囲である。図6(b)に例示するように、サブパネル130を形成している基布は、縦糸156および横糸158を編んだ状態になっている。
図7は、図1(b)のエアバッグクッション104を各方向から例示した図である。図7(a)は、エアバッグクッション104を座席102(図5参照)に正規着座した乗員150から見て例示した図である。正規着座とは、座席102に対して、姿勢を崩すことなく、正しく着座した状態のことである。エアバッグクッション104は、正規着座した乗員150から見ると、乗員側パネル114に向かい合った状態となり、ほぼ円形の輪郭をした形状になっている。
図7(b)は、図1(b)のエアバッグクッション104を車幅方向の左側から見て例示した図である。図7(b)に例示する線分L1は、膨張展開したエアバッグクッション104の中心軸であって、ステアリングホイール106の回転中心を通りつつ、当該ステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面S2に直交する方向に延びる線分である。そして、平面S1は、この線分L1に直行する仮想的な平面であり、上述した平面S2に平行な平面でもある。平面S2は、ステアリングホイール106のリム107の乗員側に接した状態で広がる仮想的な平面であって、膨張展開したエアバッグクッション104の車両側パネル116(図2(a)参照)の支持面として機能する。乗員拘束時において、エアバッグクッション104は、平面S2に沿ってリム107から反力を得て乗員を拘束することができる。
図7(c)は、図7(b)のサブパネル130の中央部E1の布目の拡大図である。本実施形態では、サブパネル130は、中央部E1の横糸158が平面S1内に入るよう延びている。すなわち、各横糸158は、平面S1と平行に並ぶ向きで形成されている。そして、サブパネル130を構成する他方の糸である縦糸156は、横糸158に直交する方向に延びている。
図7(d)は、図1(b)のエアバッグクッション104を上方から見て例示した図である。上述したように、線分L1は、ステアリングホイール106の回転中心を通りつつ平面S2に直交する線分である。平面S1は、線分L1に直交する平面である。平面S2は、ステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面である。
図7(e)は、図7(b)のサブパネル130の中央部E1の布目の拡大図である。上方から見た場合においても、サブパネル130の中央部E1の横糸158は、平面S1内に入り、かつ平面S2(図7(d)参照)に平行になるように延びている。
上記平面S1内を延びる横糸158は、乗員150(図5参照)が正規着座の位置からエアバッグクッション104に接触したときの力を、ステアリングホイール106のリム107との間で、なるべく当該横糸158に直交する方向に受けることができる。
上記構成によれば、各サブパネル130、132(図3(c)参照)の布目の方向を揃えることで、エアバッグクッション104(図5参照)が膨張するときの力、および乗員150を拘束するときに受ける力を、各サブパネル130、132になるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネル114から乗員150に加わる反力の偏りも抑えることができ、例えば乗員150の頭部152に不用意な回転方向の力が加わることを防ぐなど、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
上記説明したように、本実施形態では、サブパネル130の中央部E1の横糸158(図7(c)参照)は、平面S1内に入るよう延びていると共に、ステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面S2(図7(b)参照)に対しても平行になるように延びている。この点において、他の例として、エアバッグクッション104は、各サブパネル130、132の横糸158が、平面S1と平面S2とを共に規準にするのではなく、平面S2にのみ平行になるように延びた構成とすることも可能である。この構成であっても、ステアリングホイール106を基準にして各サブパネル130、132の布目の方向を揃えることで、膨張時および乗員拘束時に主にステアリングホイール106側から伝わる力を各サブパネル130、132になるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネル114から乗員150に加わる反力の偏りも抑えることができ、乗員150の頭部152の回転方向の力を防ぐなど、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
(第1変形例)
以下、上述した車両用エアバッグ装置100の各構成要素の変形例について説明する。以降の図8から図14に例示する各変形例において、既に説明した構成要素と同じものについては、同じ符号を付することによって説明を省略する。また、既に説明した構成要素と同じ名称のものについても、例え異なる符号を付していても、特に明記しない場合は同じ機能を有するものとする。
図8は、図2(a)のエアバッグクッション104の第1変形例(エアバッグクッション200)を例示した図である。エアバッグクッション200もまた、乗員側パネル202、車両側パネル204、およびサイドパネル206から構成されている。エアバッグクッション200は、主に、サイドパネル206を構成するサブパネル212(図9(c)参照)の形状の点において、図2(a)のエアバッグクッション200と構成が異なっている。
図9は、図8のエアバッグクッション200を構成する各パネルを例示した図である。図9は、各パネルを平面上に広げた状態で例示している。図9(a)は、図8の乗員側パネル202を例示した図である。乗員側パネル202は、円形であり、中央に内部テザー124(図2(b)参照)との縫製126が存在している。
図9(b)は、図8の車両側パネル204を例示した図である。車両側パネル204は、乗員側パネルよりも面積の狭い円形であって、中央にインフレータ112(図2(a)参照)が挿入される固定領域128が形成されている。
図9(c)は、図8のサイドパネル206を例示した図である。サイドパネル206は、平面上に広げた状態において、弧を描く帯状になっている。サイドパネル206は、大径側の弧208が乗員側パネル202(図9(a)参照)の縁に縫製され、小径側の弧210が車両側パネル204(図9(b)参照)の縁に縫製される。サイドパネル206は、4枚の環状扇型のサブパネル212を組み合わせた状態になっている。
図10は、図9(c)のサブパネル212を例示した図である。図10(a)は、サブパネル212を平面上に置いた状態で例示している。サブパネル212は、乗員側パネル202等(図9(a)参照)と同じ基布を用いて、乗員側パネル202側に大きい円弧を有する環状扇型に形成されている。
図10(b)は、図10(a)のサブパネル212の中央部E2の布目の拡大図である。中央部E2は、サブパネル212の中央を含んだ範囲であり、少なくとも乗員側パネル202(図9(a)参照)に接続される円弧213の近傍および車両側パネル204(図9(b)参照)に接続される円弧215の近傍を含まない範囲である。サブパネル212もまた、縦糸214および横糸216を有する基布から構成されている。
図11は、図8のエアバッグクッション200を各方向から例示した図である。図11(a)は、エアバッグクッション200を座席102(図5参照)に正規着座した乗員150から見て例示した図である。エアバッグクッション200は、正規着座した乗員150から見ると、乗員側パネル202に向かい合った状態となり、ほぼ円形の輪郭をした形状になっている。
図11(b)は、図8のエアバッグクッション200を車幅方向の左側から見て例示した図である。図11(b)に例示する線分L2は、膨張展開したエアバッグクッション200の中心軸であって、ステアリングホイール106の回転中心を通りつつ、当該ステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面S2に直交する方向に延びる線分である。そして、平面S3は、この線分L2に直行する仮想的な平面である。平面S3は、上述したステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面S2に平行な平面でもある。
図11(c)は、図11(b)のサブパネル212の中央部E2の布目の拡大図である。本実施形態では、サブパネル212は、中央部E2の横糸216が平面S3内に入るよう延びている。すなわち、各横糸216は、平面S3と平行に並ぶ向きで形成されている。そして、サブパネル212を構成する他方の糸である縦糸214は、横糸216に直交する方向に延びている。
図11(d)は、図8のエアバッグクッション200を上方から見て例示した図である。上述したように、線分L2は、ステアリングホイール106の回転中心を通りつつ平面S2に直交する線分である。平面S3は、線分L2に直交する平面である。また、平面S2は、ステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面である。
図11(e)は、図11(b)のサブパネル212の中央部E2の布目の拡大図である。上方から見た場合においても、サブパネル212の中央部E2の横糸216は、平面S3内に入り、かつ平面S2(図11(d)参照)に平行になるように延びている。
上記平面S3内を延びる横糸216は、乗員150(図5参照)が正規着座の位置からエアバッグクッション200に接触したときの力を、ステアリングホイール106のリム107との間で、なるべく当該横糸216に直交する方向に受けることができる。
上記構成によっても、各サブパネル212(図9(c)参照)の布目の方向を揃えることで、エアバッグクッション200(図8参照)が膨張するときの力、および乗員150(図5参照)を拘束するときに受ける力を、各サブパネル212になるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネル202から乗員150に加わる反力の偏りも抑えることができ、例えば乗員150の頭部152に不用意な回転方向の力が加わることを防ぐなど、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
図9(c)のサイドパネル206は、図8のエアバッグクッション200の側面を形成した状態において、筒状になる。このとき、計4枚のサブパネル212は、筒状のサイドパネル206を周方向に複数に分割した状態になっている。この構成によっても、各サブパネル212に乗員150(図5参照)を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネル202から乗員150に加わる反力の偏りを抑え、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
本変形例においても、さらなる他の例として、エアバッグクッション200は、各サブパネル212の横糸216が、平面S3(図11(b)参照)と平面S2とを共に規準にするのではなく、平面S2にのみ平行になるように延びた構成とすることも可能である。この構成であっても、ステアリングホイール106を基準にして各サブパネル212の布目の方向を揃えることで、膨張時および乗員拘束時に主にステアリングホイール106側から伝わる力を各サブパネル212になるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネル202から乗員150に加わる反力の偏りも抑えることができ、乗員150の頭部152の回転方向の力を防ぐなど、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
(第2変形例)
図12は、図2(a)のエアバッグクッション104の第2変形例(エアバッグクッション240)を例示した図である。図12(a)は、エアバッグクッション240を乗員側から見た斜視図である。エアバッグクッション240は、全体的に角張った形状に膨張する。エアバッグクッション240もまた、乗員側パネル242、車両側パネル244、およびサイドパネルを構成する左右一対のサブパネル246、248から構成されている。
図12(b)は、図12(a)のエアバッグクッション240を車両前方から見た斜視図である。車両側パネル244には、インフレータ112が挿入される固定領域248と、ガスを排出するベントホール250が設けられている。
図13は、図12(a)のエアバッグクッション240を構成する各パネルを例示した図である。図13は、各パネルを平面上に広げた状態で例示している。図13(a)は、図12(a)の乗員側パネル242を例示した図である。乗員側パネル242は、八角形になっている。
図13(b)は、図12(b)の車両側パネル244を例示した図である。車両側パネル244もまた、八角形になっていて、中央にインフレータ112(図12(b)参照)が挿入される固定領域248と、その上側に二つのベントホール250が形成されている。
図13(c)は、図12(a)のサブパネル246を例示した図である。図12(a)のサブパネル246、248は同じ形状をしているため、以下ではサブパネル246を例に挙げる。サブパネル246は、6つ以上の辺を有する多辺形型として、六角形に形成されている。
図13(d)は、図13(c)のサブパネル246の中央部E3の布目の拡大図である。中央部E3は、サブパネル246の中央を含んだ範囲であり、少なくとも当該サブパネル246の縁の近傍を含まない範囲である。サブパネル246もまた、縦糸256および横糸258を有する基布から構成されている。
サイドパネル246、248は、エアバッグクッション240(図12(a)参照)の側面のうち、座席102(図5参照)に正規着座した乗員150から見て、左右の対面する箇所に向かい合うように配置される。乗員側パネル242と車両側パネル244は、サイドパネル246が設けられた箇所以外の上部252と下部254にて、互いに直接に接合される。
図14は、図12(a)のエアバッグクッション240を各方向から例示した図である。図14(a)は、エアバッグクッション240を座席102(図5参照)に正規着座した乗員150から見て例示した図である。エアバッグクッション240は、正規着座した乗員150から見ると、乗員側パネル242に向かい合った状態となり、四角形に近い輪郭をした形状になっている。
図14(b)は、図12(a)のエアバッグクッション240を車幅方向の左側から見て例示した図である。図14(b)に例示する線分L3は、膨張展開したエアバッグクッション240の中心軸であって、ステアリングホイール106の回転中心を通りつつ、当該ステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面S2に直交する方向に延びる線分である。そして、平面S4は、この線分L3に直行する仮想的な平面である。平面S4は、上述したステアリングホイール106のリム107の乗員側に沿った仮想的な平面S2に平行な平面でもある。
図14(c)は、図12(a)のサブパネル246の中央部E3の布目の拡大図である。本実施形態では、サブパネル246は、中央部E3の縦糸256が平面S4内に入るよう延びている。すなわち、各縦糸256は、平面S4と平行に並ぶ向きで形成されている。そして、サブパネル246を構成する他方の糸である横糸258は、縦糸256に直交する方向に延びている。
上記平面S4内を延びる縦糸256は、乗員150(図5参照)が正規着座の位置からエアバッグクッション104に接触したときの力を、ステアリングホイール106のリム107との間で、なるべく当該縦糸256に直交する方向に受けることができる。
上記構成によっても、各サブパネル246、248(図12(a)参照)の布目の方向を揃えることで、エアバッグクッション240が膨張するときの力、および乗員150(図5参照)を拘束するときに受ける力を、各サブパネル246、248になるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネル242から乗員150に加わる反力の偏りも抑えることができ、例えば乗員150の頭部152に不用意な回転方向の力が加わることを防ぐなど、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
さらなる変形例として、サブパネル246、248(図14(b))は、座席102(図5参照)に正規着座した乗員150から見て、エアバッグクッション240の上下の対面する箇所に設けることも可能である。この構成は、すなわち図12(a)のエアバッグクッション240を左右に90度回転させた構成である。このような構成によっても、上下の各サブパネル246、248に乗員150を拘束するとき等の力をなるべく均等に分散させることができるため、乗員側パネル242から乗員150に加わる反力の偏りを抑え、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
また、本変形例においても、さらなる他の例として、エアバッグクッション240は、各サブパネル246、248の縦糸256が、平面S4(図14(b)参照)と平面S2とを共に規準にするのではなく、平面S2にのみ平行になるように延びた構成とすることも可能である。この構成であっても、ステアリングホイール106を基準にして各サブパネル246、248の布目の方向を揃えることで、膨張時および乗員拘束時に主にステアリングホイール106側から伝わる力を各サブパネル246、248になるべく均等に分散させることができる。よって、乗員側パネル242から乗員150に加わる反力の偏りも抑えることができ、乗員150の頭部152の回転方向の力を防ぐなど、乗員150の傷害値を低減することが可能になる。
上述した当該車両用エアバッグ装置100が持つ技術的思想は、運転席用としてだけでなく、他の座席に隣接して設けるエアバッグ装置としても実施可能である。例えば、図12(a)のエアバッグクッション240は、助手席用のエアバッグ装置として実施することができる。この場合、エアバッグクッション240は、車両の構造物であるインストルメントパネルなどに設置され、インストルメントパネルと助手席の乗員との間に膨張展開する。この構成によれば、エアバッグクッション240によって助手席の乗員をインストルメントパネルへの接触から保護しつつ、サブパネル246、248によって当該乗員を拘束するとき等の力を分散させ、当該乗員の傷害値を低減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、以上に述べた実施形態は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施態様も、各種の方法で実施または遂行できる。特に本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさ、および構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書の中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
したがって、当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、緊急時に乗員を拘束する車両用エアバッグに利用することができる。
100…車両用エアバッグ装置、102…座席、104…エアバッグクッション、106…ステアリングホイール、107…リム、108…ハブ、110…カバー、112…インフレータ、114…乗員側パネル、116…車両側パネル、118…サイドパネル、120…ガス排出口、122…スタッドボルト、124…内部テザー、126…縫製、128…固定領域、130…サブパネル、132…長辺、134…短辺、136…第1部品、138…中央部、140a、140b…テザー部、142…第2部品、144…中央部、146a、146b…テザー部、148…固定領域、150…乗員、152…頭部、154…腹部、156…縦糸、158…横糸、200…エアバッグクッション、202…乗員側パネル、204…車両側パネル、206…サイドパネル、208…弧、210…弧、212…サブパネル、213…円弧、214…縦糸、215…円弧、216…横糸、240…エアバッグクッション、242…乗員側パネル、244…車両側パネル、246…サブパネル、248…固定領域、250…ベントホール、252…上部、254…下部、256…縦糸、258…横糸、E1…中央部、E2…中央部、E3…中央部、L1…線分、L2…線分、L3…線分、S1…平面、S2…平面、S3…平面、S4…平面

Claims (9)

  1. 車両のステアリングホイールに設置されるインフレータと、該インフレータからガスを受給して該ステアリングホイールと運転席の乗員との間に膨張展開する袋状のエアバッグクッションとを備える車両用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグクッションは、
    前記乗員側に展開して該乗員を拘束する乗員側パネルと、
    前記乗員側パネルとは反対側に配置される車両側パネルと、
    前記乗員側パネルと前記車両側パネルとをつないで当該エアバッグクッションの側面を構成するサイドパネルと、
    を含み、
    前記サイドパネルは、複数のサブパネルを組み合わせた状態になっていて、
    前記サブパネルの中央の範囲を構成する基布の縦糸または横糸のうち一方の糸は、前記エアバッグクッションの膨張展開時において前記ステアリングホイールのリムの乗員側に沿った仮想的な平面と平行に延びていることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記縦糸または横糸のうち他方の糸は、前記一方の糸に直交する方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記サイドパネルは、筒状になっていて、
    前記複数のサブパネルは、前記筒状のサイドパネルを周方向に複数に分割した状態になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ装置。
  4. 前記サブパネルは、前記乗員側パネル側に上底よりも長い下底を有する台形型であることを特徴とする請求項3に記載の車両用エアバッグ装置。
  5. 前記サブパネルは、前記乗員側パネル側に大きい円弧を有する環状扇型であることを特徴とする請求項3に記載の車両用エアバッグ装置。
  6. 前記複数のサブパネルは、前記エアバッグクッションの側面のうち対面する箇所に配置された少なくとも2つのサブパネルを含んでいて、
    前記2つのサブパネルは、6つ以上の辺を有する多辺形型になっていて、
    前記乗員側パネルと前記車両側パネルは、前記サイドパネル以外の箇所にて互いに直接に接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用エアバッグ装置。
  7. 前記多辺形型のサブパネルは、六角形になっていることを特徴とする請求項6に記載の車両用エアバッグ装置。
  8. 前記2つのサブパネルは、前記運転席に正規着座した乗員から見て前記エアバッグクッションの左右の対面する箇所に設けられることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用エアバッグ装置。
  9. 前記2つのサブパネルは、前記運転席に正規着座した乗員から見て前記エアバッグクッションの上下の対面する箇所に設けられることを特徴とする請求項6または7に記載の車両用エアバッグ装置。
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