JP3409618B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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    • Y10S438/933Germanium or silicon or Ge-Si on III-V

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、詳しくはいわゆるベースセルフアライン構
造のバイポーラトランジスタの製造方法であって、シリ
コンゲルマニウム混晶をベース層に用いたいわゆるナロ
ーベースヘテロ接合バイポーラトランジスタと、一般の
シリコンホモ接合バイポーラトランジスタとを同一基板
上に形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの最高遮断周波
数(以下fTmax と記す)をより高速にするために、バ
ンドギャップを狭くできる材料としてシリコンゲルマニ
ウム(Si1-X GeX )混晶をベースに採用した、シリ
コン系ナローベース型ヘテロ接合バイポーラトランジス
タが提案され、100GHz程度以上のfTmax のもの
が報告されている。用途としては、マルチメディア時代
の到来でその市場の将来性が注目されている情報通信分
野が考えられている。
【0003】高速バイポーラトランジスタでは、エミッ
タ電極およびベース電極にポリシリコンの薄膜を用い
た、いわゆるダブルポリシリコン構造かつエミッタ/ベ
ースセルフアライン構造が採用されている。このセルフ
アライン技術の採用により、露光線幅の限界以下のエミ
ッタ長を実現することが可能になるとともに、寄生トラ
ンジスタ部分が削減されるという利点が得られている。
このような構造にシリコンゲルマニウム薄膜をベース層
に採用したヘテロ接合バイポーラトランジスタは特公平
6−66325号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−66325号公報に開示されている製造方法では、
図14の(1)に示すように、リンクベース領域142
にシリコンゲルマニウムベース領域を形成するために、
まず高圧酸化技術によって薄いリンク領域142の一部
分を酸化して熱酸化物層152を形成する。その後エッ
チングにより上記熱酸化物層152を除去して、図14
の(2)に示すように、シリコンゲルマニウムベース領
域となるリンクベース領域142(2点鎖線で示す部
分)を除去している。そのため、工程が複雑になる。
【0005】また図15(1)に示すように、P型のシ
リコンゲルマニウムベース領域となる層154を全面に
形成した後、図15(2)に示すように、その上に形成
したN+ 型ポリシリコンからなるポリシリコン層160
からの拡散でN型のエミッタ領域162を形成する。そ
のため、N型のエミッタ領域162を浅く形成しようと
すると、サイドウォール148上のP型のシリコンゲル
マニウム微結晶層が残留することになるので、ベースリ
ーク電流が増加する恐れがある。ここで微結晶層とは、
例えば非晶質層に微細な結晶質層が混在している状態を
いう。したがって、シリコンゲルマニウムベース領域と
なる層154の幅とN型のエミッタ領域162の深さと
を独立に制御することは困難になっている。
【0006】また、実際にバイポーラトランジスタLS
Iを実現する際には、同一基板上にシリコンゲルマニウ
ム層をベースとした高速のナローベースヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタの他に、用途により例えばエミッタ
接地電流増幅率βが高くエミッタ/ベース耐圧が高いL
EC(Lightly Emitter Concentration)型バイポーラ
トランジスタ、それほど高速ではないが高精度のバイポ
ーラトランジスタ等も必要になる。したがって、用途に
応じたバイポーラトランジスタの作り分けが必要にな
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置の製造方法である。す
なわち、半導体基板に第1バイポーラトランジスタと第
2バイポーラトランジスタとを形成する半導体装置の製
造方法であって、第1のバイポーラトランジスタのリン
クベース層および第2のバイポーラトランジスタのベー
ス層を形成する領域上にバッファー層として用いる膜を
形成する工程と、バッファー層として用いる膜を介して
イオン注入を行うことにより、第1バイポーラトランジ
スタの外因性ベース層およびエピタキシャル成長により
形成する真性ベース層を接続するためのリンクベース層
と、第2バイポーラトランジスタのベース層の少なくと
も一部分とを同時に形成する工程と、リンクベース層を
形成した後、第1バイポーラトランジスタのベースとエ
ミッタとを分離するためのサイドウォールを真性ベー
ス層の形成予定領域上に設けられ、底面に前記バッファ
ー層として用いる膜が露出した開口部の側壁に形成する
工程と、バッファー層として用いる膜を前記サイドウォ
ールの下部側を除いて除去した後、第1バイポーラトラ
ンジスタの真性ベース層を形成する領域となるリンクベ
ース層を前記サイドウォールの下部側にアンダーカット
を生じるように除去する工程と、選択エピタキシャル成
長法によってリンクベース層を除去した領域に真性ベー
ス層を形成する工程とを備えている。
【0008】別の製造方法としては、第1バイポーラト
ランジスタのベースとエミッタとを分離するためのサイ
ドウォールを真性ベースを形成する領域上に形成した開
口部の側壁に形成した後、第1バイポーラトランジスタ
の真性ベース層を形成する領域になる上記リンクベース
層を除去する。そして上記サイドウォールの下部に形成
されているものでリンクベース層を形成する際のバッフ
ァー層として用いた膜を除去した後、選択エピタキシャ
ル成長法によってリンクベース層およびバッファー層と
して用いた膜を除去した領域に真性ベース層を形成して
も良い。
【0009】上記製造方法では、第1バイポーラトラン
ジスタの外因性ベース層およびエピタキシャル成長によ
り形成する真性ベース層を接続するためのリンクベース
層と、第2バイポーラトランジスタのベース層の少なく
とも一部分とを同時に形成することから、大幅な工程の
追加を行わないで、2種類のバイポーラトランジスタが
同一基板上に形成される。また選択エピタキシャル成長
法によってリンクベース層の除去領域に真性ベース層を
形成することから、真性ベース層の形成領域以外、例え
ばエミッタ/ベース間分離のために形成されるサイドウ
ォール上に、P型のシリコンゲルマニウムの微結晶層が
成長することはない。そのため、シリコンゲルマニウム
からなる真性ベース層のベース幅と、その真性ベース層
の上層に形成されることになるエミッタ層の深さとは独
立に制御される。
【0010】さらに第1バイポーラトランジスタのベー
スとエミッタとを分離するサイドウォールの下部に形成
されているもので、第1バイポーラトランジスタのリン
クベース層を形成する際のバッファー層として用いた膜
を除去してから、第1バイポーラトランジスタの真性ベ
ース層を形成することから、選択エピタキシャル成長に
より形成した真性ベース層の端部は上記バッファー層と
して用いた膜を除去した分だけこの真性ベース層の上層
に形成されるエミッタ層から離れる。このため、欠陥が
発生しやすい上記真性ベース層の端部がエミッタ/ベー
ス接合部から十分に離れることになるので、エミッタ/
ベース接合が安定に形成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法に
係わる第1実施形態の一例を、図1の製造工程図によっ
て説明する。
【0012】図1では、第1バイポーラトランジスタを
いわゆるナローベースヘテロ接合バイポーラトランジス
タで形成し、第2バイポーラトランジスタを一般のホモ
接合バイポーラトランジスタで形成する際における、ベ
ース層の形成に関して説明する。
【0013】図1の(1)に示すように、半導体基板1
上に絶縁膜等の膜2を形成した後、第1バイポーラトラ
ンジスタのベース層を形成する領域上および第2バイポ
ーラトランジスタのベース層を形成する領域上のそれぞ
れに対応した上記膜2に第1開口部3と第2開口部4と
を形成する。その後例えばイオン注入法によって、上記
第1,第2開口部3,4を通して半導体基板1に、ベー
ス層を形成するための不純物、ここでは例えばホウ素を
イオン注入する。その後の熱工程を経ることによって、
第1開口部3の底部における上記半導体基板1の上層に
リンクベース層5を形成する。このリンクベース層5
は、第1バイポーラトランジスタの外因性ベース層とエ
ピタキシャル成長により形成する真性ベース層を接続す
るためのものである。それと同時に、第2開口部4の底
部における上記半導体基板1の上層に第2バイポーラト
ランジスタのベース層6を形成する。なお図示はしない
が、上記図1の(1)で説明した工程を行う前に上記半
導体基板1には、コレクタ領域、ベース電極等の構成部
品を形成しておく。また上記熱工程の際に外因性ベース
層となるグラフトベース層7,8も形成される。
【0014】次に図1の(2)に示すように、上記各第
1,第2開口部3,4内とともに上記半導体基板1上に
サイドウォールを形成するための絶縁膜9を形成する。
さらに第2バイポーラトランジスタの形成予定領域上に
レジストマスク10を形成する。そして上記絶縁膜9を
エッチバックの2点鎖線で示す部分を除去し、第1開口
部3の側壁に絶縁性のサイドウォール11を形成する。
次いで上記レジストマスク10を除去した後、上記第2
バイポーラトランジスタの形成予定領域上の上記絶縁膜
9をマスクに用いたエッチングにより、上記第1バイポ
ーラトランジスタの真性ベース層を形成する領域の上記
リンクベース層5(2点鎖線で示す部分)を除去する。
【0015】そして図1の(3)に示すように、選択エ
ピタキシャル成長法によって上記リンクベース層を除去
した領域に真性ベース層12を形成する。したがって、
真性ベース層12はリンクベース層5を介してグラフト
ベース層7に接続される。続いて図示はしないが、上記
第1バイポーラトランジスタの形成予定領域上にレジス
トマスクを形成した後、上記絶縁膜9をエッチバックし
て、上記開口部4の側壁にこの絶縁膜9からなるサイド
ウォールを形成する。あるいは、上記第2バイポーラト
ランジスタのエミッタ形成予定領域上に窓を開口したレ
ジスト膜を形成し、そのレジスト膜をマスクにして絶縁
膜9をエッチングしてエミッタ開口部を形成する。その
後、エミッタ層、各電極等の形成を行えばよい。
【0016】上記製造方法では、第1バイポーラトラン
ジスタのグラフトベース層7およびエピタキシャル成長
により形成する真性ベース層12を接続するためのリン
クベース層5と、第2バイポーラトランジスタのベース
層6とを同時に形成することから、大幅な工程の追加を
行わないで、真性ベース層の材質、濃度、ベース幅等が
異なる2種類のバイポーラトランジスタが同一の半導体
基板1に形成することができる。
【0017】また選択エピタキシャル成長法によってリ
ンクベース層5を除去した領域に真性ベース層12を形
成することから、真性ベース層12の形成領域以外、例
えばエミッタ/ベース間分離のために形成されるサイド
ウォール8上等に、P型のシリコンゲルマニウムの微結
晶層が成長することはない。そのため、シリコンゲルマ
ニウムからなる真性ベース層12のベース幅と、その真
性ベース層12の上層に形成されることになるエミッタ
層(図示省略)の深さとは独立に制御される。つまり、
本発明の製造方法では、エピタキシャル成長によって形
成した層の深さ方向に対する全域をエミッタ拡散する必
要がないためである。
【0018】次に上記図1で説明した製造方法を用い
て、同一基板に、第1バイポーラトランジスタとして、
いわゆるナローベースヘテロ接合バイポーラトランジス
タを形成し、第2バイポーラトランジスタとして一般の
ホモ接合バイポーラトランジスタで形成する製造方法
を、図2〜図20によって詳細に説明する。なお各図の
( )内は通し番号を記す。
【0019】図2の(1)に示すように、P型で<10
0>結晶方位の単結晶シリコンからなる半導体基板21
上に酸化膜22を例えば熱酸化によって300nm程度
の厚さの酸化シリコンで形成する。その後、通常のリソ
グラフィー技術(以下、リソグラフィー技術は、レジス
ト塗布、露光、現像、レジストベーキング等の処理とす
る)とによるレジストマスク(図示省略)の形成、およ
びそのレジストマスクを用いたエッチング技術によっ
て、第1バイポーラトランジスタの形成予定領域および
第2バイポーラトランジスタの形成予定領域のそれぞれ
に対応したN+ 型埋め込み層を形成する領域上における
上記酸化膜22に開口部23,24を形成する。次いで
上記レジストマスクを除去した後、上記開口部23,2
4より固体拡散源に酸化アンチモン(Sb2 3 )を利
用したアンチモン(Sb)の気相拡散によって、上記半
導体基板11の上層にN+ 型埋め込み層25,26を形
成する。このとき、シート抵抗ρsは例えば20Ω/□
〜50Ω/□とし、拡散深さは1μm〜2μm程度とす
る。そして酸化膜22およびアンチモンの気相拡散時に
生じた酸化膜(図示省略)をエッチングによって除去す
る。
【0020】続いて図2の(2)に示すように、エピタ
キシャル成長法によって、上記半導体基板21上にN型
エピタキシャル層27を形成する。このN型エピタキシ
ャル層27は、例えば抵抗率が0.3Ωcm〜5Ωc
m、厚さが0.7μm〜2μm程度に形成される。その
際、上記N+ 型埋め込み層25,26が上記N型エピタ
キシャル層27の下層に拡散する。
【0021】次いで図2の(3)に示すように、上記N
型エピタキシャル層27上に、選択酸化(LOCOS)
法を行う際のバッファー層となる膜として酸化膜28
を、例えば通常の酸化法によって20nm〜50nm程
度の厚さの酸化シリコンで形成する。さらに減圧下の化
学的気相成長〔以下、化学的気相成長はCVDという
(CVDはChemical Vapor Deposition の略)〕法によ
って、上記酸化膜28上に窒化膜29を例えば50nm
〜100nm程度の厚さの窒化シリコンで形成する。上
記酸化膜28および窒化膜29の各膜厚は、その後のL
OCOS法による酸化の際に形成されるバーズビークの
長さ、酸化にともなう応力や欠陥の発生の制御性によっ
て決定される。
【0022】その後図3の(4)に示すように、通常の
リソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布により上
記窒化膜29上にレジスト膜30を形成した後、露光、
現像、ベーキング等の処理により第1,第2バイポーラ
トランジスタの形成予定領域を分離するための素子分離
酸化膜を形成する領域上の上記レジスト膜にレジスト開
口部31を形成する。このレジスト膜30をマスクに用
いたエッチング技術(例えば反応性イオンエッチング)
によって、上記レジスト開口部31の底部における窒化
膜29、酸化膜28、上記N型エピタキシャル層27の
上層を除去する。上記N型エピタキシャル層27の除去
量はLOCOS酸化後に表面がほぼ平坦化されるよう
に、酸化膜厚のほぼ1/2とすることが望ましい。
【0023】次いで上記レジスト膜30を除去した後、
図3の(5)に示すように、例えば1000℃〜105
0℃程度の温度雰囲気で2時間〜6時間程度の水蒸気酸
化により0.6μm〜1.5μm程度の厚さの素子分離
酸化膜32を上記N型エピタキシャル層27に形成す
る。その後、上記窒化膜29〔図3の(4)参照〕を熱
リン酸を用いたエッチングによって除去する。このよう
にして基板20が形成される。
【0024】続いて図4の(6)に示すように、通常の
リソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布により上
記基板20上にレジスト膜33を形成した後、露光、現
像ベーキング等の処理により第1,第2バイポーラトラ
ンジスタのコレクタ取り出し拡散層の形成予定領域上の
上記レジスト膜33にレジスト開口部34,35を形成
する。次いでこのレジスト膜33をマスクに用いたイオ
ン注入技術によって、上記レジスト開口部34,35よ
り上記N型エピタキシャル層27にコレクタ取り出し拡
散層を形成するための不純物をイオン注入する。このイ
オン注入条件としては、不純物にリンイオン(P+ )を
用い、打ち込みエネルギーを40keV〜100keV
程度に設定し、ドーズ量を1×1015個/cm2 〜1×
1016個/cm2 程度に設定した。
【0025】次いで図4の(7)に示すように、上記基
板20上に平坦化のための酸化膜36を、例えばCVD
法によって100nm〜600nm程度の厚さの酸化シ
リコンで形成する。その後、900℃〜1000℃で3
0分程度のアニーリングを行って、上記イオン注入によ
りドーピングした不純物を活性化し、上記N+ 型埋め込
み層25,26のそれぞれに対応して接続するN+ 型コ
レクタ取り出し拡散層37,38を形成する。さらにレ
ジスト塗布技術によって上記酸化膜36上にバーズヘッ
ドの平坦化のためのレジスト膜39を形成する。その
後、エッチバック技術を用いて上記レジスト膜39、酸
化膜36等をエッチングして基板20上を平坦化する。
【0026】次に図5の(8)に示すように、例えば9
00℃の酸化によって、上記N型エピタキシャル層27
側の表面に例えば10nm〜30nm程度の厚さの酸化
シリコンで酸化膜40を形成する。
【0027】続いて図5の(9)に示すように、通常の
リソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布によっ
て、上記酸化膜40を形成した基板20上にレジスト膜
41を形成した後、露光、現像、ベーキング等の処理に
より、第1,第2バイポーラトランジスタの形成予定領
域を分離するための素子分離拡散層の形成予定領域上の
上記レジスト膜41にレジスト開口部42を形成する。
次いでこのレジスト膜41をマスクに用いたイオン注入
技術によって、上記レジスト開口部42より上記N型エ
ピタキシャル層27に素子分離拡散層43を形成するた
めのP型不純物をイオン注入する。このイオン注入条件
としては、不純物にホウ素イオン(B+ )を用い、打ち
込みエネルギーを200keV〜500keV程度に設
定し、ドーズ量を1×1013個/cm2 〜1×1014
/cm2 程度に設定した。
【0028】その後上記レジスト膜41を除去する。次
に図6の(10)に示すように、例えばCVD法によっ
て上記基板20上に酸化膜44を例えば50nm〜30
0nm程度の厚さの酸化シリコンで形成する。次いで通
常のリソグラフィー技術によるレジストマスク(図示省
略)の形成、およびそのレジストマスクを用いたエッチ
ング技術によって、第1バイポーラトランジスタの形成
予定領域および第2バイポーラトランジスタの形成予定
領域のそれぞれに対応したベース層を形成する領域上に
おける上記酸化膜44に開口部45,46を形成する。
その際、開口部45,46における上記酸化膜40〔図
5の(9)参照〕も除去される。
【0029】次いで例えばCVD法によって上記開口部
45,46の内部とともに上記酸化膜44上に、ポリシ
リコン膜47を例えば100nm〜300nm程度の厚
さに形成する。その後イオン注入技術によって、上記ポ
リシリコン膜47にP型不純物として例えば二フッ化ホ
ウ素イオン(BF2 + )をドーピングする。このイオン
注入条件としては、打ち込みエネルギーを20keV〜
100keV程度に設定し、ドーズ量を1×1014個/
cm2 〜1×1016個/cm2 程度に設定した。
【0030】続いて図6の(11)に示すように、通常
のリソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布によっ
て上記ポリシリコン膜47上にレジスト膜48を形成す
る。続いて露光、現像、ベーキング等の処理によって、
ベース電極を形成する領域上に上記レジスト膜48(4
8a,48b)を残す。そして、各レジスト膜48をマ
スクに用いたエッチング技術(例えば反応性イオンエッ
チング)によって、上記ポリシリコン膜47をパターニ
ングする。その結果、上記開口部45よりN型エピタキ
シャル層27に接続する状態に第1バイポーラトランジ
スタのベース電極49が形成されるとともに、上記開口
部46よりN型エピタキシャル層27に接続する状態に
第2バイポーラトランジスタのベース電極50が形成さ
れる。
【0031】その後、上記レジスト膜48を除去する。
続いて図7の(12)に示すように、例えばCVD法に
よって、上記酸化膜44上に上記各ベース電極49,5
0を覆う酸化膜(例えば酸化シリコン膜)51と窒化膜
(例えば窒化シリコン膜)52とを積層して形成する。
続いて通常のリソグラフィー技術を行う。まずレジスト
塗布によって、上記窒化膜52上にレジスト膜53を形
成する。続いて露光、現像、ベーキング等の処理によ
り、第1,第2バイポーラトランジスタの各真性ベース
を形成する領域上の上記レジスト膜53にレジスト開口
部54,55を形成する。次いでこのレジスト膜53を
マスクに用いたエッチングによって、上記窒化膜52、
酸化膜51、各ベース電極49,50に開口部56,5
7を形成する。
【0032】その後、上記レジスト膜53を除去する。
次に図7の(13)に示すように、上記開口部56,5
7の底部におけるN型エピタキシャル層27の表面に薄
い酸化膜58を例えば酸化によって5nm〜30nmの
厚さに形成する。このとき、各ベース電極49,50の
露出面も酸化される。続いて、イオン注入法によって、
上記開口部56より第1バイポーラトランジスタのN型
エピタキシャル層27の上層にリンクベース層を形成す
るためのP型の不純物をイオン注入するとともに、上記
開口部57より第2バイポーラトランジスタのN型エピ
タキシャル層27の上層にベース層の全域またはその一
部を形成するためのP型の不純物をイオン注入する。こ
のイオン注入条件としては、P型の不純物に二フッ化ホ
ウ素イオン(BF2 + )を用い、打ち込みエネルギーを
10keV〜40keV程度に設定し、ドーズ量を1×
1012個/cm2 〜1×1014個/cm2 程度に設定し
た。なお、次図以降、上記薄い酸化膜58の図示は拡大
図を除いて省略する。
【0033】次いで図8の(14)に示すように、例え
ばCVD法によって上記各開口部56,57の内部およ
び上記窒化膜52上に窒化膜(例えば窒化シリコン膜)
59と酸化膜(例えば酸化シリコン膜)60とを積層し
て形成する。その後アニーリングを行って、上記イオン
注入した不純物を拡散させて、開口部56の底部におけ
るN型エピタキシャル層27の上層にリンクベース層6
1を形成する。それとともに、上記ベース電極49から
の不純物拡散によってP+ 型のグラフトベース層62を
上記リンクベース層61に接続する状態に形成する。他
方、開口部57の底部におけN型エピタキシャル層27
の上層にベース層63を形成する。それとともに、上記
ベース電極50からの不純物拡散によってP+ 型のグラ
フトベース層64を上記ベース層63に接続する状態に
形成する。
【0034】続いて図8の(15)に示すように、通常
のリソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布によっ
て、上記酸化膜60上にレジスト膜65を形成する。続
いて露光、現像、ベーキング等の処理によって、第2バ
イポーラトランジスタの形成予定領域上の上記レジスト
膜65を残す。そして、レジスト膜65をマスクに用い
たエッチング技術(例えば反応性イオンエッチング)に
よって、第1バイポーラトランジスタの形成予定領域に
おける上記窒化膜59および酸化膜60をエッチングす
るとともに第2バイポーラトランジスタの形成予定領域
上に上記窒化膜59と酸化膜60とを残し、かつ上記開
口部56の側壁に窒化膜59と酸化膜60とからなるサ
イドウォール66を形成する。このサイドウォール66
に囲まれた開口部がエミッタ開口部67になる。その
際、開口部56の底部に形成されている薄い酸化膜58
(図示省略)も上記サイドウォール66の下部側を除い
て除去される。
【0035】その後図9の(16)および(17)の拡
大図に示すように、上記レジスト膜65、サイドウォー
ル66、上記窒化膜52等をマスクにして第1バイポー
ラトランジスタの真性ベース層を形成する領域となる部
分の上記リンクベース層61をエッチング(例えば等方
性エッチング)により除去する。したがって、サイドウ
ォール66の下部側にいわゆるアンダーカットが形成さ
れる。なお、エッチング量はリンクベース層61の全域
または一部とする。また等方性エッチング技術として
は、例えば過酸化水素水とアンモニアの水溶液との混合
液を熱した、いわゆるSC−1ボイル液を用いたエッチ
ングによる。この場合には上記レジスト膜65を除去し
てから行う。または等方的なプラズマエッチングによ
る。等方的なプラズマエッチングの場合には、サイドウ
ォール66を形成するエッチングと連続して行うことも
可能である。
【0036】その後、上記レジスト膜65を除去する。
そして図10の(18)に示すように、超高真空化学的
気相成長(UHV−CVD)法、減圧CVD法等による
選択エピタキシャル技術によって、上記リンクベース層
61をエッチングした部分における上記N型エピタキシ
ャル層27上にシリコンゲルマニウム(Si1-X
X )混晶からなる第1バイポーラトランジスタの真性
ベース層68を形成する。ここで上記Xは0<X<1と
する。
【0037】次いで通常のリソグラフィー技術によっ
て、第1バイポーラトランジスタの形成予定領域上にレ
ジスト膜69を形成する。続いてそのレジスト膜69を
マスクに用いたエッチング技術(例えば反応性イオンエ
ッチング)によって、第2バイポーラトランジスタの形
成予定領域上に窒化膜59と酸化膜60とをエッチング
して、開口部57の側壁に上記窒化膜59と酸化膜60
とからなるサイドウォール70を形成する。このサイド
ウォール70に囲まれた開口部がエミッタ開口部71に
なる。このときの反応性イオンエッチングのオーバエッ
チングおよびその後のダメージ層の除去エッチングによ
って上記ベース層63の上層が除去される。
【0038】次いで図10の(19)に示すように、例
えばCVD法によって、上記エミッタ開口部67,71
の各内部とともに上記窒化膜52上に、各第1,第2バ
イポーラトランジスタのエミッタ電極となる高濃度にN
型不純物を含んだポリシリコン膜72を形成する。次い
で700℃〜1000℃の温度雰囲気でエミッタアニー
リングを行い、真性ベース層68の上層にN+ 型エミッ
タ層73を形成するとおもにベース層63の上層にN+
型エミッタ層74を形成する。
【0039】次に、通常のリソグラフィー技術によって
レジストマスク(図示省略)を形成し、さらにそのレジ
ストマスクを用いたエッチング技術によって、図11の
(20)に示すように、上記ポリシリコン膜72でN+
型エミッタ層73に接続するエミッタ電極75を形成す
るとともに、N+ 型エミッタ層74に接続するエミッタ
電極76を形成する。その後、上記レジストマスクを除
去する。
【0040】続いて、通常リソグラフィー技術を行う。
まずレジスト塗布によってレジスト膜77を形成した
後、露光、現像、ベーキング等の処理によって各ベース
コンタクトおよびコレクタコンタクトの形成予定領域上
の上記レジスト膜77に開口部78〜81を形成する。
このレジスト膜77をマスクに用いたエッチング技術
(例えば反応性イオンエッチング)によって、上記開口
部78〜81の底部における窒化膜52、酸化膜51、
酸化膜44等をエッチングしてコンタクトホール82〜
を形成する。
【0041】その後上記レジスト膜77を除去する。そ
して図11の(21)に示すように、バリアメタル層お
よびアルミニウム系金属層からなる電極形成層を、例え
ばスパッタリングによって形成する。続いて、通常のリ
ソグラフィー技術によるレジストマスク(図示省略)の
形成、およびそのレジストマスクを用いたエッチング技
術(例えば反応性イオンエッチング)によって、上記電
極形成層をパターニングして、上記コンタクトホール8
2を通してベース電極49に接続する金属電極86、上
記エミッタ電極75に接続する金属電極87、上記コン
タクトホール83を通してコレクタ取り出し拡散層37
に接続する金属電極88、上記コンタクトホール84を
通してベース電極50に接続する金属電極89、上記エ
ミッタ電極76に接続する金属電極90、上記コンタク
トホール85を通してコレクタ取り出し拡散層38に接
続する金属電極91を形成する。その後上記レジストマ
スクを除去し、以降、多層配線の工程を行う。
【0042】次に、本発明の半導体装置の製造方法に係
わる第2実施形態の一例を、図12〜図13の製造工程
図によって説明する。そして図12〜図13では、上記
図2〜図11で説明した構成部品と同様のものには同一
符号を付す。
【0043】この第2実施形態は、シリコンゲルマニウ
ム(Si1-X GeX )層の選択エピタキシャル成長時
に、エピタキシャル成長層の端部に発生する欠陥領域が
エミッタ/ベース接合にかからないように、サイドウォ
ールを形成した後にフッ酸によるエッチング工程を導入
してエピタキシャル成長層の形成領域を横方向に広く形
成した製造方法である。
【0044】まず、前記図2の(1)〜図8の(15)
によって説明したのと同様の工程を行う。その後、図1
2の(1)および(2)の第1バイポーラトランジスタ
の拡大図に示すように、上記レジスト膜65、サイドウ
ォール66、上記窒化膜52等をマスクにして第1バイ
ポーラトランジスタの真性ベース層を形成する領域とな
る部分の上記リンクベース層61をエッチング(例えば
等方性エッチング)により除去する。したがって、サイ
ドウォール66の下部側にいわゆるアンダーカットが形
成される。なお、エッチング量はリンクベース層61の
全域または一部とする。また等方性エッチング技術とし
ては、例えば過酸化水素水とアンモニアの水溶液との混
合液を熱した、いわゆるSC−1ボイル液を用いたエッ
チングによる。この場合には上記レジスト膜65を除去
してから行う。または等方的なプラズマエッチングによ
る。
【0045】さらにフッ酸によるウェットエッチングに
よって、上記サイドウォール66の酸化膜60(2点鎖
線で示す部分)をエッチング除去する。このとき、上記
サイドウォール66の下部における薄い酸化膜58もベ
ース電極49方向にエッチングする。そのため、サイド
ウォール66の窒化膜59は開口部56側にひさし状に
張り出した状態に形成される。
【0046】その後、上記レジスト膜65を除去する。
そして図13の(3)および(4)の第1バイポーラト
ランジスタの拡大図に示すように、超高真空化学的気相
成長(UHV−CVD)法、減圧CVD法等による選択
エピタキシャル技術によって、上記リンクベース層61
および上記サイドウォール66の下部における薄い酸化
膜58をエッチングした部分における上記N型エピタキ
シャル層27上にシリコンゲルマニウム(Si1-X Ge
X )混晶からなる第1バイポーラトランジスタの真性ベ
ース層68を形成する。このとき、上記フッ酸によるエ
ッチングを行ってサイドウォール66の下部における薄
い酸化膜58の一部分を除去していることから、上記真
性ベース層68はベース電極49側に入り込む状態に形
成される。
【0047】次いで通常のリソグラフィー技術によっ
て、第1バイポーラトランジスタの形成予定領域上にレ
ジスト膜69〔ただし(4)図では図示を省略した)を
形成する。続いてそのレジスト膜69をマスクに用いた
エッチング技術(例えば反応性イオンエッチング)によ
って、第2バイポーラトランジスタの形成予定領域上の
窒化膜59と酸化膜60とをエッチングして、開口部5
7の側壁に、上記窒化膜59と酸化膜60とからなるサ
イドウォール70を形成する。このサイドウォール70
に囲まれた開口部がエミッタ開口部71になる。このと
きの反応性イオンエッチングのオーバエッチングおよび
その後のダメージ層の除去エッチングによって上記ベー
ス層63の上層が除去される。
【0048】以降、前記図10の(19)〜図11の
(21)によって説明したのと同様の工程を行う。
【0049】上記第2実施形態の製造方法では、第1バ
イポーラトランジスタの真性ベース層68を形成する前
に、第1バイポーラトランジスタのリンクベース層61
を形成する前にサイドウォール66の下部におけるN型
エピタキシャル層27の表面に形成した薄い酸化膜58
を除去することから、選択エピタキシャル成長により形
成した真性ベース層68は、サイドウォール66の下部
における薄い酸化膜58を除去した分だけベース電極4
9方向に入り込む状態に形成される。そのため、上記真
性ベース層68の端部はこの真性ベース層68の上層に
形成されるエミッタ層73から離れる。このように、欠
陥が発生しやすい上記真性ベース層68の端部がエミッ
タ/ベース接合部から十分に離れることになるので、エ
ミッタ/ベース接合が安定に形成される。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第1バイポーラトランジスタの外因性ベース層およびエ
ピタキシャル成長により形成する真性ベース層を接続す
るためのリンクベース層と、第2バイポーラトランジス
タのベース層の少なくとも一部分とを同時に形成するの
で、大幅な工程の追加を行わないで、ベース幅の異なる
2種類バイポーラトランジスタを同一基板上に形成する
ことが可能になる。
【0051】また選択エピタキシャル成長法によってリ
ンクベース層の除去領域に真性ベース層を形成するの
で、真性ベース層の形成領域以外、例えばエミッタ/ベ
ース間分離のために形成されるサイドウォール上に、P
型のシリコンゲルマニウムの微結晶層が成長することは
ない。そのため、シリコンゲルマニウムからなる真性ベ
ース層のベース幅と、その真性ベース層の上層に形成さ
れることになるエミッタ層の深さとは独立に制御するこ
とができる。よって、異なるベース幅を有するバイポー
ラトランジスタを同一基板に形成することができる。
【0052】さらに第1バイポーラトランジスタにおい
て、ベースとエミッタとを分離するためのサイドウォー
ルの下部に形成されているものでリンクベース層を形成
する際のバッファー層として用いた膜を除去してから、
選択エピタキシャル成長により真性ベース層を形成する
ので、欠陥が発生しやすい真性ベース層の端部は上記バ
ッファー層として用いた膜を除去した分だけエミッタ/
ベース接合部から離すことができる。よって、エミッタ
/ベース接合を安定に形成することができるので、信頼
性をより一層高めたバイポーラトランジスタを形成する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第1実
施形態の製造工程図である。
【図2】第1実施形態の詳細な製造工程図(その1)で
ある。
【図3】第1実施形態の詳細な製造工程図(その2)で
ある。
【図4】第1実施形態の詳細な製造工程図(その3)で
ある。
【図5】第1実施形態の詳細な製造工程図(その4)で
ある。
【図6】第1実施形態の詳細な製造工程図(その5)で
ある。
【図7】第1実施形態の詳細な製造工程図(その6)で
ある。
【図8】第1実施形態の詳細な製造工程図(その7)で
ある。
【図9】第1実施形態の詳細な製造工程図(その8)で
ある。
【図10】第1実施形態の詳細な製造工程図(その9)
である。
【図11】第1実施形態の詳細な製造工程図(その1
0)である。
【図12】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第2
実施形態の要部製造工程図(その1)である。
【図13】本発明の半導体装置の製造方法に係わる第2
実施形態の要部製造工程図(その2)である。
【図14】課題の説明図である。
【図15】課題の説明図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 5 リンクベース層 6 ベース
層 8 グラフトベース層 12 真性ベース層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−227898(JP,A) 特開 平7−106453(JP,A) 特開 平6−326116(JP,A) 特開 平6−318604(JP,A) 特開 平5−62987(JP,A) 特開 平4−312927(JP,A) 特開 平3−215944(JP,A) 特開 平3−85754(JP,A) 特公 平6−66325(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/06 H01L 21/8222 H01L 21/331 H01L 29/73

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に第1バイポーラトランジス
    タと第2バイポーラトランジスタとを形成する半導体装
    置の製造方法において、 前記第1のバイポーラトランジスタのリンクベース層お
    よび前記第2のバイポーラトランジスタのベース層を形
    成する領域上にバッファー層として用いる膜を形成する
    工程と、前記バッファー層として用いる膜を介してイオン注入を
    行うことにより、 前記第1バイポーラトランジスタの外
    因性ベース層およびエピタキシャル成長により形成する
    真性ベース層を接続するためのリンクベース層と、前記
    第2バイポーラトランジスタのベース層の少なくとも一
    部分とを同時に形成する工程と、前記リンクベース層を形成した後、 前記第1バイポーラ
    トランジスタのベースとエミッタとを分離するためのサ
    イドウォールを、前記真性ベース層の形成予定領域上に
    設けられ、底面に前記バッファー層として用いる膜が露
    出した開口部の側壁に形成する工程と、前記バッファー層として用いる膜を前記サイドウォール
    の下部側を除いて除去した後、 前記第1バイポーラトラ
    ンジスタの真性ベース層を形成する領域となる前記リン
    クベース層を前記サイドウォールの下部側にアンダーカ
    ットを生じるように除去する工程と、 選択エピタキシャル成長法によって前記リンクベース層
    を除去した領域に真性ベース層を形成する工程とを備え
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1バイポーラトランジスタの真性ベース層を前記
    第2バイポーラトランジスタのベース幅よりも狭く形成
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第1バイポーラトランジスタの真性ベース層をシリ
    コンゲルマニウム混晶層で形成することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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