JPH10261650A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH10261650A
JPH10261650A JP13059797A JP13059797A JPH10261650A JP H10261650 A JPH10261650 A JP H10261650A JP 13059797 A JP13059797 A JP 13059797A JP 13059797 A JP13059797 A JP 13059797A JP H10261650 A JPH10261650 A JP H10261650A
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layer
base
opening
growth
conductive layer
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JP13059797A
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English (en)
Inventor
Takayuki Gomi
孝行 五味
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のSiGeベースのバイポーラトランジ
スタでは、グラフトベースと真性ベースとの接続が不安
定であり、グラフトベースの形成にセルフアライン技術
が使えないために素子の縮小化に限界があった。 【解決手段】 半導体基板10上に第1絶縁膜21、導
電層41、第2絶縁膜22が順に形成されていて、第2
絶縁膜22の表面から半導体基板10に達する状態にベ
ース開口部23が形成され、このベース開口部23内の
半導体基板10上にエピタキシャル成長による結晶層4
2が形成されているとともに、同ベース開口部23内の
導電層41の表面に成長層43が形成されているもので
ある。そして上記構成がバイポーラトランジスタの場合
には、半導体基板10がコレクタ層、結晶層42がベー
ス層、導電層41がベース電極となり、結晶層42と導
電層42とがグラフトベースとなる成長層43によって
電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくはベース層をエピタキシャ
ル成長層で形成したバイポーラトランジスタおよびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタの最高遮断周波
数(以下fTmax と記す)をより高速にするために、バ
ンドギャップを狭くできる材料としてシリコンゲルマニ
ウム(Si1-X GeX )混晶をベースに採用した、シリ
コン系ナローベース型ヘテロ接合バイポーラトランジス
タが提案され、fTmax ≧100GHzが報告されてい
る。用途としては、マルチメディア時代の到来でその市
場の将来性が注目されている情報通信分野が考えられて
いる。
【0003】高速バイポーラトランジスタには、エミッ
タ電極およびベース電極にポリシリコン薄膜を利用し
た、いわゆる、ダブルポリシリコン−エミッタ/ベース
セルフアライン構造が採用されることが多い。セルフア
ライン技術によりエミッタ/ベース間距離が縮小され、
絶縁膜サイドウォール技術の採用により露光線幅限界以
下のエミッタ長が実現でき、寄生トランジスタ部分が削
減できるという利点があるためである。近年、上記構造
に対して選択成長によりシリコンゲルマニウム薄膜ベー
スを形成したヘテロ接合バイポーラトランジスタの提案
がある。
【0004】第1従来例として、さらにエミッタ/ベー
ス形成工程を、図18によって説明する。図18の
(1)に示すように、N型のエピタキシャル層210上
に酸化膜211、P型不純物を含んだポリシリコン膜2
12、窒化膜213を順に形成する。その後、窒化膜2
13とポリシリコン膜212とのトランジスタ形成部分
に開口部214をエッチングによって形成する。次いで
開口部214の側壁に窒化膜からなるサイドウォール2
15を形成する。次に図18の(2)に示すように、窒
化膜213、ポリシリコン膜212、サイドウォール2
15をマスクにして酸化膜211をエッチングし、さら
に酸化膜211にアンダーカット211Aを形成する。
【0005】続いて図18の(3)に示すように、MB
E技術、超高真空化学的気相成長(UHV−CVD)技
術、減圧CVD技術のような選択成長が可能な成膜技術
によって、P型シリコンゲルマニウム(Si1-X
X )を上記エピタキシャル層210上にエピタキシャ
ル成長させる。このとき、エピタキシャル層210上に
はシリコンゲルマニウム結晶層216が形成され、ポリ
シリコン212面にはシリコンゲルマニウム微結晶層2
17が形成される。以下、微結晶層とは、例えば非晶質
層に微細な結晶質層が混在している状態をいう。そして
図18の(4)に示すように、上記エピタキシャル成長
を進めて、シリコンゲルマニウム結晶層216とシリコ
ンゲルマニウム微結晶層217とを接続させる。
【0006】さらに図19に示すように、上記シリコン
ゲルマニウム結晶層216上の上記開口部214に絶縁
膜のサイドウォール221を形成し、さらにN+ 型ポリ
シリコン層222を形成する。そしてN+ 型ポリシリコ
ン層222からのN型不純物の拡散により、シリコンゲ
ルマニウム結晶層216の上層にN+ 型エミッタ領域
(図示省略)を形成する。このように、選択成長を利用
することにより1回の窓開けと2回のサイドウォール形
成でエミッタ/ベースが決定される点が特徴となってい
る。なお、上記図19は、SOI(Silicon on insulat
or)基板に対して図18によって説明したプロセスを用
いて、NPNトランジスタ201を形成した例である。
【0007】次に第2従来例として、図20および図2
1によって従来のエミッタ/ベース形成工程を説明す
る。図20の(1)に示すように、通常のダブルポリシ
リコンエミッタ/ベースセルフアライン構造の製造プロ
セスにおいて、P+ 型ポリシリコンからなるベース電極
311を形成した後、真性ベースの形成領域上に開口部
312を形成する。なお開口部312は上記ベース電極
311上に形成されている酸化膜313を貫通して形成
されている。次いで図20の(2)に示すように、上記
開口部312の側壁に絶縁膜サイドウォール314を形
成する。その際、ポリシリコンからなるベース電極31
1からの拡散により半導体基板310にグラフトベース
層315を形成する。
【0008】その後図20の(3)に示すように、エピ
タキシャル成長によってベース316を形成する。さら
に図20の(4)に示すように、上記ベース316上に
エミッタポリシリコン317を形成する。
【0009】または、図21の(1)に示すように、通
常のダブルポリシリコンエミッタ/ベースセルフアライ
ン構造の製造プロセスにおいて、ポリシリコンからなる
ベース電極411を形成した後、真性ベースの形成領域
上に開口部412を形成する。なお開口部412は上記
ベース電極411上に形成されている酸化膜413を貫
通して形成されている。次いで図21の(2)に示すよ
うに、エピタキシャル成長によって、開口部412内の
半導体基板410上にベース414を形成する。このと
き酸化膜413の表面にもエピタキシャル層421が形
成される。
【0010】続いて酸化膜413の表面のエピタキシャ
ル層421を除去する。その後図21の(3)に示すよ
うに、上記開口部412の側壁に絶縁膜サイドウォール
415を形成する。したがって、ベース電極411の側
部に形成されたエピタキシャル層がベース電極411と
ベース414とを接続するグラフトベース422にな
る。さらに図21の(4)に示すように、上記ベース4
14上にエミッタポリシリコン416を形成する。上記
図20および図21によって説明したプロセスは、通常
のダブルポリシリコンエミッタ/ベースセルフアライン
製造工程にベースのエピタキシャル成長工程を追加する
のみで実現できる点が特徴である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1従来例では、グラフトベース部分(寄生部分)をなる
べく小さくするために酸化膜のアンダーカット量を小さ
くすると、このアンダーカット部分に形成されるシリコ
ンゲルマニウム微結晶層からなるグラフトベースとシリ
コンゲルマニウム結晶層からなる真性ベースとの接続が
不安定になる。そのため、アンダーカット部分の削減に
は限界がある。また、シリコンゲルマニウムのエピタキ
シャル成長層の厚さが薄く、またはばらつくと、ベース
電極と真性ベースとがつながらなくなるという欠点を持
っている。
【0012】また上記第2従来例では、グラフトベース
の形成にセルフアライン技術を用いていないため、グラ
フトベース部分の削減には限界があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。すなわち、第1の半導体装置は、半導体基板上に
第1絶縁膜、導電層、第2絶縁膜が順に形成されてい
て、第2絶縁膜の表面から半導体基板に達する状態に開
口部が形成されている。この開口部内の半導体基板上に
はエピタキシャル成長による結晶層が形成されていて、
同開口部内の導電層表面には成長層が形成されたもので
ある。そしてこの半導体装置がバイポーラトランジスタ
の場合には、半導体基板がコレクタ層、結晶層がベース
層、成長層および導電層がベース電極であり、結晶層と
成長層と導電層とが電気的に接続されている。
【0014】第2の半導体装置は、半導体基板上に絶縁
膜と導電層とが順に形成されていて、導電層の表面から
半導体基板に達する状態に開口部が形成されている。こ
の開口部内の半導体基板上にはエピタキシャル成長によ
る結晶層が形成されていて、同開口部内の導電層表面お
よびこの導電層上には成長層が形成されているものであ
る。そしてこの半導体装置がバイポーラトランジスタの
場合には、半導体基板がコレクタ層、結晶層がベース
層、成長層と導電層とがベース電極であり、結晶層と成
長層と導電層とが電気的に接続されている。
【0015】上記第1,第2の導体装置では、結晶層と
導電層とが成長層によって確実に接続されていることか
ら、結晶層がベース層(真性ベース)であり、導電層が
ベース電極であれば、成長層がグラフトベース層にな
る。そのため、従来のバイポーラトランジスタに比較し
て、グラフトベース領域となる部分が大幅に削減され
る。
【0016】半導体装置の第1の製造方法は、半導体基
板上に第1絶縁膜、導電層、第2絶縁膜を順に形成した
後、第2絶縁膜の表面から半導体基板に達する開口部を
形成する。次いでエピタキシャル成長により開口部内の
半導体基板上に結晶層を形成するとともに、同開口部内
の導電層表面に成長層を形成する。上記半導体装置がバ
イポーラトランジスタの場合には、半導体基板がコレク
タ層、結晶層がベース層、成長層および導電層がベース
電極になる。そして結晶層と成長層と導電層とが電気的
に接続されるように形成する。
【0017】半導体装置の第2の製造方法は、半導体基
板上に絶縁膜、導電層を順に形成した後、導電層の表面
から半導体基板に達する開口部を形成する。次いでエピ
タキシャル成長により開口部内の半導体基板上に結晶層
を形成するとともに、同開口部内の導電層表面に成長層
を形成する。上記半導体装置がバイポーラトランジスタ
の場合には、半導体基板がコレクタ層、結晶層がベース
層、成長層および導電層がベース電極になる。そして結
晶層と成長層と導電層とが電気的に接続されるように形
成する。
【0018】上記いずれの半導体装置の製造方法では、
導電層の表面に成長層を成長させることにより半導体基
板上に成長した結晶層と導電層とが成長層によって確実
に接続される。上記結晶層が真性ベースであり導電層が
ベース電極であれば、成長層がグラフトベース層になる
ので、従来のバイポーラトランジスタに比較して、グラ
フトベース領域となる部分が大幅に削減される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1の半導体装置に係わ
る実施形態の一例を、図1の概略構成断面図によって説
明する。図1では、半導体装置の一例として縦型のNP
Nバイポーラトランジスタを示す。
【0020】図1に示すように、P型で<100>結晶
方位の単結晶シリコンからなるシリコン基板(以下シリ
コン基板という)11の上層には、高濃度のコレクタと
なるN+ 型埋め込み層12が形成されている。さらに上
記シリコン基板11上にはN型エピタキシャル層13が
形成されて、半導体基板10が構成されている。このN
型エピタキシャル層13はコレクタとなる。
【0021】また上記N型エピタキシャル層13の上層
には、上記バイポーラトランジスタの形成領域を分離す
るための素子分離酸化膜14が、例えば酸化シリコン膜
により形成されている。そして素子分離酸化膜14の下
部の上記N型エピタキシャル層13には上記シリコン基
板11の上層に達するp+ 型の素子分離拡散層15が形
成されている。さらに後術する真性ベース層32から離
れた上記N型エピタキシャル層13には上記N+ 型埋め
込み層12に接続するn+ 型のコレクタ取り出し層16
が形成されている。
【0022】次に本発明の特徴とする構成を説明する。
上記半導体基板10上には第1絶縁膜21が例えば酸化
シリコン膜で形成されている。この第1絶縁膜21上に
はポリシリコンからなる導電層41で形成したベース電
極31が設けられている。さらに上記第1絶縁膜21上
にはベース電極31を覆う第2絶縁膜22が例えば窒化
シリコン膜で形成されている。そして真性ベースの形成
予定領域上における上記第2絶縁膜22、ベース電極3
1、第1絶縁膜21等にはN型エピタキシャル層13の
表面に達するベース開口部23が形成されている。
【0023】上記ベース開口部23の内部の半導体基板
10(N型エピタキシャル層13)上にはシリコンゲル
マニウム(Si1-X GeX )の結晶層42からなる真性
ベース層32が形成されている。また同ベース開口部2
3の内部に表出している導電層41の表面にはシリコン
ゲルマニウム(Si1-X GeX )の成長層43からなる
グラフトベース層33が形成されている。ここで上記X
は0<X<1とする。そして上記結晶層42と成長層4
3とは接続されている。すなわち、ベース電極31(導
電層41)と真性ベース層32(結晶層42)とがグラ
フトベース層33(成長層43)で電気的に接続されて
いる。
【0024】なお、上記成長層は例えばシリコンゲルマ
ニウムの微結晶層からなり、微結晶層とは例えば非晶質
層に微細な結晶質層が混在しているような状態をいう。
このように本発明では、ベース開口部23に表出してい
る導電層41に成長層43が形成されていて、導電層4
1と結晶層42とが成長層43によって電気的に接続さ
れていることを特徴とする。
【0025】さらに上記ベース開口部23の側壁には上
記成長層43を覆う状態に絶縁性のサイドウォール24
が例えば酸化シリコン膜で形成されている。そしてこの
サイドウォール24に囲まれる部分がエミッタ開口部2
5になる。上記エミッタ開口部25の底部における上記
真性ベース層32の上層にはN+型のエミッタ層34が
形成されている。そしてこのエミッタ層34に接続する
状態に上記エミッタ開口部25にはエミッタ電極35が
形成されている。
【0026】また上記ベース電極31上の上記第2絶縁
膜22にはベースコンタクトホール26が形成されてい
て、上記コレクタ取り出し層16上の上記第1絶縁膜2
1、第2絶縁膜22等にはコレクタコンタクトホール2
7が形成されている。そしてベースコンタクトホール2
6を通して上記ベース電極31に接続するベース金属電
極36が形成され、上記エミッタ電極35上にはエミッ
タ金属電極37が形成され、上記コレクタコンタクトホ
ール27を通して上記コレクタ取り出し層16に接続す
るコレクタ金属電極38が形成されている。上記ベー
ス,エミッタ,コレクタ金属電極36,37,38は、
例えばチタン(Ti)膜と酸窒化チタン(TiON)膜
とからなるバリアメタル層を下層に形成したアルミニウ
ム系金属電極で形成されている。このようにバイポーラ
トランジスタ1は構成されている。
【0027】上記バイポーラトランジスタ1では、結晶
層42と導電層41とがベース開口部23の側壁に形成
した成長層43によって接続されていることから、結晶
層42で形成される真性ベース層32と導電層41で形
成されるベース電極31とは、成長層43で形成される
グラフトベース層33によって電気的に接続される。こ
のように、ベース開口部23の側壁にグラフトベース層
33を形成したことから、従来のバイポーラトランジス
タに比較して、グラフトベース領域となる部分が大幅に
削減される。
【0028】次に上記図1で説明した半導体装置の製造
方法を、図2〜図8によって詳細に説明する。図2〜図
8では、前記図1によって説明した構成部品と同様のも
のには同一符号を付す。また各図の( )内は通し番号
を記す。
【0029】図2の(1)に示すように、P型で<10
0>結晶方位の単結晶シリコンからなるシリコン基板1
1上に酸化膜51を例えば熱酸化によって300nm程
度の厚さの酸化シリコンで形成する。その後、通常のリ
ソグラフィー技術(以下、リソグラフィー技術は、レジ
スト塗布、露光、現像、レジストベーキング等の処理と
する)とによるレジストマスク(図示省略)の形成、お
よびそのレジストマスクを用いたエッチング技術によっ
て、N+ 型埋め込み層を形成する領域上における上記酸
化膜51に開口部52を形成する。次いで上記レジスト
マスクを除去した後、上記開口部52より固体拡散源に
酸化アンチモン(Sb2 3 )を利用したアンチモン
(Sb)の気相拡散によって、上記シリコン基板11の
上層にN+型埋め込み層12を形成する。このとき、シ
ート抵抗ρsは例えば20Ω/□〜50Ω/□とし、拡
散深さは1μm〜2μm程度とする。そして酸化膜51
およびアンチモンの気相拡散時に生じた酸化膜(図示省
略)をエッチングによって除去する。
【0030】続いて図2の(2)に示すように、エピタ
キシャル成長法によって、上記シリコン基板11上にN
型エピタキシャル層13を形成する。このN型エピタキ
シャル層13は、例えば抵抗率が0.3Ωcm〜5Ωc
m、厚さが0.7μm〜2μm程度に形成される。その
際、上記N+ 型埋め込み層12が上記N型エピタキシャ
ル層13の下層に拡散する。このようにして半導体基板
10は構成される。
【0031】次いで図2の(3)に示すように、上記N
型エピタキシャル層13上に、選択酸化(LOCOS)
法を行う際のバッファー層となる膜として酸化膜53
を、例えば通常の酸化法によって20nm〜50nm程
度の厚さの酸化シリコンで形成する。さらに減圧下の化
学的気相成長〔以下、化学的気相成長はCVDという
(CVDはChemical Vapor Deposition の略)〕法によ
って、上記酸化膜53上に窒化膜54を例えば50nm
〜100nm程度の厚さの窒化シリコンで形成する。上
記酸化膜53および窒化膜54の各膜厚は、その後のL
OCOS法による酸化の際に形成されるバーズビークの
長さ、酸化にともなう応力や欠陥の発生の制御性によっ
て決定される。
【0032】その後図2の(4)に示すように、通常の
リソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布により上
記窒化膜54上にレジスト膜55を形成した後、露光、
現像、ベーキング等の処理によりバイポーラトランジス
タの形成予定領域を分離するための素子分離酸化膜を形
成れる領域上の上記レジスト膜にレジスト開口部56を
形成する。続いてレジスト膜55をマスクに用いたエッ
チング技術〔例えば反応性イオンエッチング、以下反応
性イオンエッチングはRIEという(RIEはReactive
Ion Etchingの略)〕によって、上記レジスト開口部5
6の底部における上記窒化膜54、酸化膜53および上
記N型エピタキシャル層13の上層を除去する。上記N
型エピタキシャル層13の除去深さはLOCOS酸化後
に表面がほぼ平坦化されるように、酸化膜厚のほぼ1/
2とすることが望ましい。
【0033】次いで上記レジスト膜55を除去した後、
図3の(5)に示すように、例えば1000℃〜105
0℃程度の温度雰囲気で2時間〜6時間程度の水蒸気酸
化により例えば0.8μm〜1.5μm程度の厚さの素
子分離酸化膜14を上記N型エピタキシャル層13に形
成する。その後、上記窒化膜54〔図2の(4)参照〕
を熱リン酸を用いたエッチングによって除去する。
【0034】続いて図3の(6)に示すように、通常の
リソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布により上
記半導体基板10上にレジスト膜57を形成した後、露
光、現像ベーキング等の処理によりコレクタ取り出し拡
散層の形成予定領域上の上記レジスト膜57にレジスト
開口部58を形成する。次いでこのレジスト膜57をマ
スクに用いたイオン注入技術によって、上記レジスト開
口部58より上記N型エピタキシャル層13にコレクタ
取り出し拡散層を形成するための不純物をイオン注入す
る。このイオン注入条件としては、不純物にリンイオン
(P+ )を用い、打ち込みエネルギーを40keV〜1
00keV程度に設定し、ドーズ量を1×1015個/c
2 〜1×1016個/cm2 程度に設定した。
【0035】次いで図3の(7)に示すように、上記半
導体基板10上に平坦化のための酸化膜59を、例えば
CVD法によって100nm〜600nm程度の厚さの
酸化シリコンで形成する。その後、900℃〜1000
℃で30分程度のアニーリングを行って、上記イオン注
入によりドーピングした不純物を活性化し、上記N+
埋め込み層12に接続するN+ 型コレクタ取り出し拡散
層16を形成する。さらにレジスト塗布技術によって上
記酸化膜59上にバーズヘッドの平坦化のためのレジス
ト膜60を形成する。その後、エッチバック技術を用い
て上記レジスト膜60、酸化膜59等をエッチングして
半導体基板10上を平坦化する。
【0036】次に図4の(8)に示すように、例えば9
00℃の酸化によって、上記N型エピタキシャル層13
側の表面に例えば10nm〜30nm程度の厚さの酸化
膜61を形成する。
【0037】続いて図4の(9)に示すように、通常の
リソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布によっ
て、上記酸化膜61を形成した半導体基板10上にレジ
スト膜62を形成した後、露光、現像、ベーキング等の
処理により、バイポーラトランジスタの形成予定領域を
分離するための素子分離拡散層の形成予定領域上の上記
レジスト膜62にレジスト開口部63を形成する。次い
でこのレジスト膜62をマスクに用いたイオン注入技術
によって、上記レジスト開口部63より上記N型エピタ
キシャル層13に素子分離拡散層15を形成するための
P型不純物をイオン注入する。このイオン注入条件とし
ては、不純物にホウ素イオン(B+ )を用い、打ち込み
エネルギーを200keV〜500keV程度に設定
し、ドーズ量を1×1013個/cm2 〜1×1014個/
cm2 程度に設定した。
【0038】その後上記レジスト膜62を除去する。次
に本発明の特徴とする工程を行う。まず図4の(10)
に示すように、例えばCVD法によって上記半導体基板
10上に第1絶縁膜21を例えば50nm〜300nm
程度の厚さの窒化膜あるいは酸化膜(例えば酸化シリコ
ン)で形成する。この第1絶縁膜21は、後の工程で形
成されるベース層(シリコンゲルマニウム層)の厚さと
同等の厚さもしくはやや薄い厚さに形成される。また、
後のシリコンゲルマニウム層の選択成長において、酸化
膜のほうが窒化膜よりも選択性がよい。したがって、結
晶層と成長層とを確実に接続させるには、第1絶縁膜2
1として窒化膜を選択した方が良い。
【0039】次いで図5の(11)に示すように、例え
ばCVD法によって上記第1絶縁膜21上に、ポリシリ
コン膜を例えば100nm〜300nm程度の厚さに形
成した後、イオン注入技術によって、上記ポリシリコン
膜にP型不純物として例えば二フッ化ホウ素イオン(B
2 + )をドーピングして、導電層41を形成する。こ
のイオン注入条件としては、打ち込みエネルギーを20
keV〜100keV程度に設定し、ドーズ量を1×1
14個/cm2 〜1×1016個/cm2 程度に設定し
た。
【0040】次いで図5の(12)に示すように、通常
のリソグラフィー技術によって上記導電層41上のベー
ス電極を形成する領域上に上記レジストマスク64を形
成する。そして、このレジストマスク64を用いたエッ
チング技術(例えばRIE)によって、上記導電層41
をパターニングする。
【0041】その後、上記レジストマスク64を除去す
る。続いて図5の(13)に示すように、例えばCVD
法によって、上記第1絶縁膜21上に上記導電層41を
覆う第2絶縁膜22を例えば酸化膜で形成する。
【0042】続いて通常のリソグラフィー技術を行う。
まずレジスト塗布によって、上記第2絶縁膜22上にレ
ジスト膜65形成する。続いて露光、現像、ベーキング
等の処理により、ベースを形成する領域上の上記レジス
ト膜65にレジスト開口部66を形成する。次いでこの
レジスト膜65をマスクに用いたエッチングによって、
上記第2絶縁膜22、導電層41、第1絶縁膜21等に
ベース開口部23を形成する。そして上記導電層41が
ベース電極31になる。
【0043】その後、上記レジスト膜65を除去する。
次に図6の(14)に示すように、分子線エピタキシー
(MBE)、超高真空化学的気相成長(UHV−CV
D)法、減圧CVD法等のような選択エピタキシャル成
長技術によって、上記ベース開口部23の内部のN型エ
ピタキシャル層13上に、シリコンゲルマニウム(Si
1-X GeX )の結晶層42を形成する。この結晶層42
が真性ベース層32になる。それとともに、同ベース開
口部23の内部の上記導電層41の表面にシリコンゲル
マニウムからなる成長層43を形成する。この成長層4
3がグラフトベース層33になる。ここで上記Xは0<
X<1とする。
【0044】上記選択エピタキシャル成長条件の一例を
以下に示す。例えば減圧CVD法の場合には、原料ガス
に、ジクロロシラン(SiH2 Cl 2 ):15sccm
〜30sccm〔望ましくは20sccm〕と、水素
(H2):15sccm〜30sccm〔望ましくは2
0sccm〕と、塩化水素(HCl):10sccm〜
30sccm〔望ましくは20sccm〕と、ジボラン
(B2 6 )と、ゲルマン(GeH4 )とを用いる。そ
して成膜雰囲気の圧力を例えば例えば1.3kPa〜
5.3kPa〔望ましくは2.70kPa〕、成長温度
を625℃〜700℃〔望ましくは650℃〜700
℃〕、成長速度を2nm/分〜4nm/分(ただしゲル
マニウムを15%含む場合)〔望ましくは3nm/分〜
4nm/分(ただしゲルマニウムを15%含む場合)〕
に設定した。そして上記ジボランは、例えばシリコンゲ
ルマニウム中のホウ素濃度が1×1019個/cm3 程度
(ただし、700℃で成長させた場合)となるようにす
る場合には0.002sccmに設定し、上記ゲルマン
は、例えばシリコンゲルマニウム中のゲルマニウム濃度
が10%程度(ただし、700℃で成長させた場合)と
なるようにする場合には0.32sccmに設定する。
さらに上記成長速度もゲルマニウム含有量により適宜選
択される。このように、膜中のホウ素濃度、ゲルマニウ
ム濃度によって、ジボラン、ゲルマンの流量を調整す
る。
【0045】またUHV−CVD法の場合には、原料ガ
スにジシラン(Si2 6 ):1sccm〜15scc
m〔望ましくは3sccm〕と、塩素(Cl):0.0
1sccm〜0.05sccm〔望ましくは0.03s
ccm〕と、ジボラン(B26 )と、ゲルマン(Ge
4 )とを用い、成膜雰囲気の圧力を例えば0.01P
a台、例えば0.013Paに設定し、成長温度を50
0℃〜700℃〔望ましくは587℃〕、成長速度を1
0nm/分〜20nm/分(ただしゲルマニウムを13
%含む場合)〔望ましくは15nm/分(ただしゲルマ
ニウムを13%含む場合)〕に設定した。そして上記ジ
ボランは、例えばシリコンゲルマニウム中のホウ素濃度
が1×1018個/cm3 〜1×1019個/cm3 程度
(ただし、687℃で成長させた場合)となるようにす
る場合には0.005sccm〜0.04sccm程度
に設定し、上記ゲルマンは、例えばシリコンゲルマニウ
ム中のゲルマニウム濃度が8%程度(ただし、587℃
で成長させた場合)となるようにする場合には1.0s
ccmに設定する。また上記ゲルマンは、例えばシリコ
ンゲルマニウム中のゲルマニウム濃度が20%程度(た
だし、587℃で成長させた場合)となるようにする場
合には3.7sccmに設定する。さらに上記成長速度
もゲルマニウムの含有量により適宜選択される。このよ
うに、膜中のホウ素濃度、ゲルマニウム濃度によって、
ジボラン、ゲルマンの流量を調整する。なお、上記いず
れの流量も各原料ガスのボンベの濃度が100%の場合
である。また上記sccmは標準状態における体積流量
(cm3 /分)を表す。さらに上記示した各条件値は枚
葉式装置の一条件例である。したがって、装置の形態、
大きさ等によって、上記各値は最良の成膜条件となるよ
うに適宜選択される。
【0046】この選択エピタキシャル成長過程を図6の
(15)〜(17)の拡大図によって説明する。
【0047】まず図6の(15)に示すように、第2絶
縁膜22、導電層41および第1絶縁膜21に対してベ
ース開口部23を形成するエッチングを行った後、洗浄
によって表面を清浄化する。そして選択エピタキシャル
成長を開始する。
【0048】そして図6の(16)に示すように、N型
エピタキシャル層13上にはシリコンゲルマニウム(S
1-X GeX )の結晶層42を成長させる。また導電層
41の表面にはシリコンゲルマニウムの成長層43を成
長させる。このとき、酸化膜からなる第2絶縁膜22上
にはシリコンゲルマニウム層は全く成長しない。
【0049】やがて図6の(17)に示すように、上記
結晶層42の厚さが第1絶縁膜21の厚さを越えると、
結晶層42と成長層43とがつながり、ベース電極31
となる導電層41と真性ベース層32となる結晶層42
とがグラフトベース層33となる成長層43によって接
続されることになる。このように本発明では、ベース開
口部23に表出している導電層41に成長層43を形成
し、導電層41と結晶層42とを成長層43で接続する
ことを特徴とする。
【0050】次いで図7の(18)に示すように、例え
ばCVD法によって上記ベース開口部23の内部および
上記第2絶縁膜22上に酸化膜(例えば酸化シリコン
膜)67を形成する。
【0051】続いて図7の(19)に示すように、エッ
チング技術(例えば高選択低ダメージのRIE装置によ
る異方性エッチング)によって、上記酸化膜67をエッ
チングし、上記ベース開口部23の側壁に上記成長層4
3を覆う状態のサイドウォール24を上記酸化膜67で
形成する。このサイドウォール24に囲まれた開口部が
エミッタ開口部25になる。
【0052】その後図7の(20)に示すように、例え
ばCVD法によって、上記エミッタ開口部25の内部と
ともに上記第2絶縁膜22上に、エミッタ電極となる高
濃度にN型不純物を含んだポリシリコン膜68を形成す
る。次いで700℃〜1000℃の温度雰囲気でエミッ
タアニーリングを行い、真性ベース層32の上層にN +
型エミッタ層34を形成する。
【0053】次に、通常リソグラフィー技術によって、
エミッタ電極の形成予定領域上にレジストマスク69を
形成する。このレジストマスク69を用いたエッチング
技術(例えばRIE)によって、上記ポリシリコン膜6
8でN+ 型エミッタ層34に接続するエミッタ電極35
を形成する。その後、上記レジストマスク69を除去す
る。
【0054】続いて図8の(21)に示すように、通常
のリソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布によっ
てレジスト膜70を形成した後、露光、現像、ベーキン
グ等の処理によって各ベースコンタクトおよびコレクタ
コンタクトの形成予定領域上の上記レジスト膜70にレ
ジスト開口部71,72を形成する。このレジスト膜7
0をマスクに用いたエッチング技術(例えばRIE)に
よって、上記レジスト開口部71,72の底部における
第2絶縁膜22、第1絶縁膜21等をエッチングしてベ
ース電極31に達するベースコンタクトホール26とコ
レクタ取り出し層16に達するコレクタコンタクトホー
ル27とを形成する。
【0055】その後上記レジスト膜70を除去する。そ
して図8の(22)に示すように、バリアメタル層およ
びアルミニウム系金属層からなる電極形成層を、例えば
スパッタリングによって形成する。続いて、通常のリソ
グラフィー技術によるレジストマスク73の形成、およ
びそのレジストマスク73を用いたエッチング技術(例
えばRIE)によって、上記電極形成層をパターニング
して、上記ベースコンタクトホール26を通してベース
電極31に接続する金属電極36、上記エミッタ電極3
5に接続する金属電極37、上記コレクタコンタクトホ
ール27を通してコレクタ取り出し層16に接続する金
属電極38を形成する。
【0056】その後上記レジストマスク73を除去し、
図8の(23)に示すような構成のバイポーラトランジ
スタ1が形成される。以降、多層配線の工程を行う。
【0057】また、上記第1実施形態の前記図7の(1
9)によって説明した工程において、酸化膜67をRI
Eする際にオーバエッチングを行う場合、シリコンゲ
ルマニウムの結晶層42がエッチングされること、R
IEによりダメージを受けること等が懸念される。その
ような場合の対処方法の一例を、図9によって説明す
る。
【0058】図9の(1)に示すように、前記図7の
(18)によって説明した酸化膜67の形成工程におい
て、例えばCVD法によって上記ベース開口部23の内
部および上記第2絶縁膜22上に窒化膜(例えば窒化シ
リコン膜)81を成膜した後、上記酸化膜(例えば酸化
シリコン膜)67を形成する。
【0059】続いて図9の(2)に示すように、エッチ
ング技術(例えば高選択低ダメージのRIE装置による
異方性エッチング)によって、上記酸化膜67をエッチ
ングし、さらにエッチングした酸化膜67をマスクして
上記窒化膜81を例えばウエットエッチングによってエ
ッチングし、上記ベース開口部23の側壁に成長層43
を覆う窒化膜81および酸化膜67からなるサイドウォ
ール24を形成する。このサイドウォール24に囲まれ
た開口部がエミッタ開口部25になる。
【0060】なお、上記第2絶縁膜22を窒化膜で構成
する場合には、膜厚が厚くなりすぎると応力が大きくな
る恐れがある。そのような場合には、窒化膜の下層に形
成されている導電層41を構成するポリシリコンの結晶
成長が抑えられ、ポリシリコンの抵抗率が十分に下げら
れなくなる等の課題が発生する。そこでその対策とし
て、図10の(1)に示すように、上記窒化膜を形成す
る前に、導電層41上に窒化膜22Nの応力を緩和する
ための酸化膜(例えば酸化シリコン膜)22Sを形成し
た後、上記窒化膜22Nを形成することが望ましい。す
なわち、第2絶縁膜22を酸化膜22Sと窒化膜22N
との積層膜で形成する。
【0061】その後、前記図6の(15)〜(17)に
よって説明したのと同様にして、図10の(2)に示す
ように、上記第2絶縁膜22、導電層41、第1絶縁膜
21にベース開口部23を形成した後、洗浄によって表
面を清浄化する。そして選択エピタキシャル成長を開始
する。
【0062】そして図10の(3)に示すように、ベー
ス開口部23の底部におけるN型エピタキシャル層13
上にはシリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )の結晶
層42を成長させる。また同ベース開口部23の側壁に
おける導電層41の表面にはシリコンゲルマニウムの成
長層43を成長させる。
【0063】やがて図10の(4)に示すように、上記
結晶層42の厚さが第1絶縁膜21の厚さを越えると、
結晶層42と成長層43とがつながり、ベース電極とな
る導電層41と真性ベース層となる結晶層42とがグラ
フトベース層となる成長層43によって接続されること
になる。
【0064】そして図10によって説明したように窒化
膜22Nを形成した場合にも、前記図9によって説明し
たような、酸化膜67をRIEする際にオーバエッチン
グを行う場合に発生する問題を解決するようなサイドウ
ォールの形成方法を採用することが可能である。すなわ
ち、図11の(1)に示すように、前記図7の(18)
によって説明した酸化膜67の形成工程において、例え
ばCVD法によって上記ベース開口部23の内部および
上記第2絶縁膜22上に窒化膜(例えば窒化シリコン
膜)81を成膜した後、上記酸化膜(例えば酸化シリコ
ン膜)67を形成する。
【0065】続いて図11の(2)に示すように、エッ
チング技術(例えば高選択低ダメージのRIE装置によ
る異方性エッチング)によって、上記酸化膜67をエッ
チングし、さらにエッチングした酸化膜67をマスクし
て上記窒化膜81を例えばウエットエッチングによって
エッチングし、上記ベース開口部23の側壁に成長層4
3を覆う窒化膜81および酸化膜67からなるサイドウ
ォール24を形成する。このサイドウォール24に囲ま
れた開口部がエミッタ開口部25になる。
【0066】上記第1の製造方法の実施形態では、ベー
ス開口部23の底部におけるN型エピタキシャル層13
上にシリコンゲルマニウムからなる結晶層41を形成す
るとともに、同ベース開口部23の内部に表出している
導電層41の表面に成長層43を成長させて、上記結晶
層41と上記成長層43とを接続させることから、結晶
層42と導電層41とが成長層43によって接続され
る。そして、上記結晶層42で真性ベース32を形成
し、上記導電層41でベース電極31を形成することか
ら、成長層43がグラフトベース層33となる。そのた
め、従来のバイポーラトランジスタに比較して、グラフ
トベース領域となる部分が大幅に削減された状態に形成
される。
【0067】次に本発明の第2の半導体装置に係わる実
施形態の一例を、図12の概略構成断面図によって説明
する。図12では、前記図1によって説明した構成部品
と同様のものには同一符号を付す。
【0068】図12に示すように、P型で<100>結
晶方位の単結晶シリコンからなるシリコン基板(以下シ
リコン基板という)11の上層には、高濃度のコレクタ
となるN+ 型埋め込み層12が形成されている。さらに
上記シリコン基板11上にはN型エピタキシャル層13
が形成されて、半導体基板10が構成されている。この
N型エピタキシャル層13はコレクタとなる。
【0069】また上記N型エピタキシャル層13の上層
には、上記バイポーラトランジスタの形成領域を分離す
るための素子分離酸化膜14(14a)とともにコレク
タ領域とコレクタ取り出し領域とを分離するための素子
分離酸化膜14(14b)が、例えば酸化シリコン膜に
より形成されている。そして素子分離酸化膜14aの下
部の上記N型エピタキシャル層13には上記シリコン基
板11の上層に達するp+ 型の素子分離拡散層15が形
成されている。さらに上記コレクタ取り出し領域のN型
エピタキシャル層13には、上記N+型埋め込み層12
に接続するn+ 型のコレクタ取り出し層16が形成され
ている。
【0070】次に本発明の特徴とする構成を説明する。
上記半導体基板10上には第1絶縁膜21が例えば酸化
シリコン膜で形成されている。この第1絶縁膜21上に
はポリシリコンからなる導電層41が形成されている。
そして真性ベースの形成予定領域上における上記導電層
41、第1絶縁膜21等にはN型エピタキシャル層13
の表面に達するベース開口部23が形成されている。こ
のベース開口部23の内部のN型エピタキシャル層13
上にはシリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )の結晶
層42からなる真性ベース層32が形成されている。ま
た上記導電層41の表面(ベース開口部23側も含む)
にはシリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )の成長層
43が形成されている。ここで上記Xは0<X<1とす
る。そして上記結晶層42と成長層43とは接続されて
いる。
【0071】すなわち、上記導電層41とその上面に形
成された上記成長層43とでベース電極31が構成さ
れ、上記結晶層42で真性ベース層32が構成され、上
記ベース開口部23側の導電層41の表面に形成された
成長層43でグラフトベース層33が構成されている。
したがって、ベース電極31と真性ベース層32とは成
長層43のグラフトベース層33によって電気的に接続
されている。このように本発明では、導電層41の表面
に成長層43が形成されていて、導電層41と結晶層4
2とが成長層43によって電気的に接続されていること
を特徴とする。
【0072】さらに上記ベース電極31上には第2絶縁
膜22が例えば酸化シリコン膜で形成されている。さら
に上記ベース開口部23の側壁には上記成長層43を覆
う状態に絶縁性のサイドウォール24が例えば酸化シリ
コン膜で形成されている。そしてこのサイドウォール2
4に囲まれる部分がエミッタ開口部25になる。上記エ
ミッタ開口部25の底部における上記真性ベース層32
の上層にはN+型のエミッタ層34が形成されている。
そしてこのエミッタ層34に接続する状態に上記エミッ
タ開口部25にはエミッタ電極35が形成されている。
なお、上記第2絶縁膜22、ベース電極31からなるパ
ターンの側壁にもサイドウォール28が形成されてい
る。
【0073】また上記ベース電極31上の上記第2絶縁
膜22にはベースコンタクトホール26が形成されてい
る。そしてベースコンタクトホール26を通して上記ベ
ース電極31に接続するベース金属電極36が形成さ
れ、上記エミッタ電極35上にはエミッタ金属電極37
が形成され、さらに上記コレクタ取り出し層16に接続
するコレクタ金属電極38が形成されている。上記ベー
ス,エミッタ,コレクタ金属電極36,37,38は、
例えばチタン(Ti)膜と酸窒化チタン(TiON)膜
とからなるバリアメタル層を下層に形成したアルミニウ
ム系金属電極で形成されている。このようにバイポーラ
トランジスタ2は構成されている。
【0074】上記バイポーラトランジスタ2では、結晶
層42と導電層41とが導電層41の表面に形成した成
長層43によって接続されていることから、結晶層42
で形成される真性ベース層32と導電層41と成長層4
3とで形成されるベース電極31とは、ベース開口部2
3側の導電層41の表面に形成されている成長層43か
らなるグラフトベース層33によって電気的に接続され
る。このように、ベース開口部23の側壁にグラフトベ
ース層33を形成したことから、従来のバイポーラトラ
ンジスタに比較して、グラフトベース領域となる部分が
大幅に削減される。
【0075】次に上記図13で説明した半導体装置の製
造方法を、図13〜図17によって詳細に説明する。図
13〜図17では、前記図2〜図8によって説明した構
成部品と同様のものには同一符号を付す。また各図の
( )内は通し番号を記す。
【0076】前記図2の(1)〜前記図2の(3)によ
って説明したのと同様にして、図13の(1)に示すよ
うに、固体拡散源に酸化アンチモン(Sb2 3 )を利
用したアンチモン(Sb)の気相拡散によって、P型で
<100>結晶方位の単結晶シリコンからなるシリコン
基板(以下、シリコン基板という)11の上層にN+
埋め込み層12を形成する。このN+ 型埋め込み層12
のシート抵抗ρsは例えば20Ω/□〜50Ω/□と
し、拡散深さは1μm〜2μm程度とする。そして気相
拡散のマスクに用いた酸化膜(図示省略)およびアンチ
モンの気相拡散時に生じた酸化膜(図示省略)をエッチ
ングによって除去する。
【0077】続いてエピタキシャル成長法によって、上
記シリコン基板11上にN型エピタキシャル層13を形
成する。このN型エピタキシャル層13は、例えば抵抗
率が0.3Ωcm〜5Ωcm、厚さが0.7μm〜2μ
m程度に形成される。その際、上記N+ 型埋め込み層1
2が上記N型エピタキシャル層13の下層に拡散する。
このようにして、半導体基板10を構成する。
【0078】次いで上記N型エピタキシャル層13上
に、選択酸化(LOCOS)法を行う際のバッファー層
となる膜として酸化膜53を例えば酸化シリコン膜で形
成し、さらにこの酸化膜53上に窒化膜54を例えば5
0nm〜100nm程度の厚さの窒化シリコンで形成す
る。上記酸化膜53および窒化膜54の各膜厚は、その
後のLOCOS法による酸化の際に形成されるバーズビ
ークの長さ、酸化にともなう応力や欠陥の発生の制御性
によって決定される。
【0079】その後図13の(2)に示すように、通常
のリソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布により
上記窒化膜54上にレジスト膜55を形成した後、露
光、現像、ベーキング等の処理によりバイポーラトラン
ジスタの形成予定領域を分離するための素子分離酸化膜
を形成する領域上の上記レジスト膜にレジスト開口部5
6を形成する。このレジスト開口部56は、ベース層の
形成予定領域とコレクタ取り出し拡散層の形成予定領域
間上にも形成される。続いてこのレジスト膜55をマス
クに用いたエッチング技術(例えばRIE)によって、
上記レジスト開口部56の底部における窒化膜54、酸
化膜53、上記N型エピタキシャル層13の上層を除去
する。上記N型エピタキシャル層13の除去量はLOC
OS酸化後に表面がほぼ平坦化されるように、酸化膜厚
のほぼ1/2とすることが望ましい。
【0080】次いで上記レジスト膜55を除去した後、
図13の(3)に示すように、例えば1000℃〜10
50℃程度の温度雰囲気で2時間〜6時間程度の水蒸気
酸化により例えば0.8μm〜1.5μm程度の厚さの
素子分離酸化膜14(14a,14b)を上記N型エピ
タキシャル層13に形成する。その際、ベース層の形成
予定領域とコレクタ取り出し拡散層の形成予定領域間に
も素子分離酸化膜14bを形成する。その後、上記窒化
膜54〔図2の(4)参照〕を熱リン酸を用いたエッチ
ングによって除去する。
【0081】続いて前記図3の(6)〜図5の(11)
によって説明したのと同様の工程を行う。それを図14
の(4)〜(6)によって示す。まず図14の(4)に
示すように、通常のリソグラフィー技術によって形成し
たレジストマスク(図示省略)を用いたイオン注入技術
によって、N型エピタキシャル層13のコレクタ取り出
し拡散層の形成予定領域にコレクタ取り出し拡散層を形
成するための不純物をイオン注入する。次いで半導体基
板10上に平坦化のための酸化膜59を、例えば100
nm〜600nm程度の厚さの酸化シリコンで形成した
後、900℃〜1000℃で30分程度のアニーリング
を行って、上記イオン注入によりドーピングした不純物
を活性化し、上記N+ 型埋め込み層12に接続するN+
型コレクタ取り出し拡散層16を形成する。さらにレジ
スト塗布技術によって上記酸化膜59上にバーズヘッド
の平坦化のためのレジスト膜60を形成する。
【0082】その後、エッチバック技術を用いて上記レ
ジスト膜60、酸化膜59等をエッチングし、図14の
(5)に示すように、半導体基板10上を平坦化する。
続いて例えば900℃の酸化によって、上記N型エピタ
キシャル層13側の表面に例えば10nm〜30nm程
度の厚さの酸化シリコンで酸化膜61を形成する。
【0083】次いで通常のリソグラフィー技術を行う。
まず、上記酸化膜61を形成した半導体基板10上にレ
ジスト膜62を形成する。そしてバイポーラトランジス
タの形成予定領域を分離するための素子分離拡散層の形
成予定領域上の上記レジスト膜62にレジスト開口部6
3を形成する。続いてこのレジスト膜62をマスクに用
いたイオン注入技術によって、上記レジスト開口部63
より上記N型エピタキシャル層13に素子分離拡散層1
5を形成するためのP型不純物をイオン注入する。この
イオン注入条件としては、不純物にホウ素イオン
(B+ )を用い、打ち込みエネルギーを200keV〜
500keV程度に設定し、ドーズ量を1×1013個/
cm2 〜1×1014個/cm2 程度に設定した。
【0084】その後上記レジスト膜62を除去する。次
に、次に本発明の特徴とする工程を行う。図14の
(6)に示すように、例えばCVD法によって上記半導
体基板10上に第1絶縁膜21を例えば50nm〜30
0nm程度の厚さの酸化膜(例えば酸化シリコン)で形
成する。この第1絶縁膜21は、後の工程で形成される
ベース層(シリコンゲルマニウム層)の厚さと同等の厚
さもしくはやや薄い厚さに形成される。
【0085】さらに例えばCVD法によって上記第1絶
縁膜21上に、ポリシリコン膜を例えば100nm〜3
00nm程度の厚さに形成した後、イオン注入技術によ
って、上記ポリシリコン膜にP型不純物として例えば二
フッ化ホウ素イオン(BF2 + )をドーピングして、導
電層41を形成する。このイオン注入条件としては、打
ち込みエネルギーを20keV〜100keV程度に設
定し、ドーズ量を1×1014個/cm2 〜1×1016
/cm2 程度に設定した。
【0086】次いで図15の(7)に示すように、通常
のリソグラフィー技術を行う。まずレジスト塗布によっ
て上記導電層41上にレジスト膜91を形成する。続い
て露光、現像、ベーキング等の処理によって、真性ベー
スを形成する領域上の上記レジスト膜91にレジスト開
口部92を形成する。そして、レジスト膜91をマスク
に用いたエッチング技術(例えばRIE)によって、上
記導電層41と第1絶縁膜21とをエッチングしてベー
ス開口部23を形成する。
【0087】その後、上記レジスト膜91を除去する。
続いて図15の(8)に示すように、洗浄によって表面
を清浄化してから、分子線エピタキシー(MBE)、超
高真空化学的気相成長(UHV−CVD)法、減圧CV
D法等のようなエピタキシャル成長技術によって、上記
ベース開口部23の内部のN型エピタキシャル層13上
に、シリコンゲルマニウム(Si1-X GeX )の結晶層
42を形成する。この結晶層42が真性ベース層32に
なる。それとともに、上記導電層41の表面(ベース開
口部23側も含む)にシリコンゲルマニウムからなる成
長層43を形成する。この成長層43がグラフトベース
層33になる。ここで上記Xは0<X<1とする。そし
て上記結晶層42の厚さが第1絶縁膜21の厚さを越え
ると、結晶層42と成長層43とがつながる。したがっ
て、ベース電極となる導電層41と真性ベース層32と
は成長層43からなるグラフトベース層33によって接
続されることになる。このように本発明では、導電層4
1の表面に成長層43を形成し、導電層41と結晶層4
2とを成長層43で接続することを特徴とする。
【0088】次に図15の(9)に示すように、例えば
CVD法によって、上記結晶層42および成長層43上
に第2絶縁膜22を例えば酸化膜(例えば酸化シリコン
膜)で形成する。次いで通常のリソグラフィー技術によ
って、ベース電極を形成する領域上にレジストマスク9
3を形成する。そしてこのレジストマスク93を用いた
エッチング(例えばRIE)によって、上記第2絶縁膜
22、成長層43、導電層41等をエッチングする。
【0089】その結果、図16の(10)に示すよう
に、成長層43および導電層41からなるベース電極3
1を含むパターン94が上部に第2絶縁膜22を載せた
状態に形成される。その後、上記レジスト膜93〔図1
5の(9)参照〕を除去する。次いで例えばCVD法に
よって上記パターン94を覆う状態に上記第1絶縁膜2
1上に酸化膜(例えば酸化シリコン膜)67を形成す
る。
【0090】続いて図16の(11)に示すように、エ
ッチング技術(例えば高選択低ダメージのRIE装置に
よる異方性エッチング)によって、上記酸化膜67をエ
ッチングし、上記ベース開口部23の側壁に、第2絶縁
膜22と上記酸化膜67とからなるサイドウォール24
を形成するとともに、上記パターン94の側壁に酸化膜
67からなるサイドウォール28を形成する。上記サイ
ドウォール24に囲まれた開口部がエミッタ開口部25
になる。また、上記サイドウォール24,28を形成す
る際には、コレクタ取り出し拡散層16上の第1絶縁膜
21も除去されるため、コレクタ取り出し拡散層16は
表出される。
【0091】その後前記図7の(20)〜図8の(2
3)によって説明したのと同様の工程を行う。それを図
17の(12)〜(13)によって示す。まず図17の
(12)に示すように、例えばCVD法によって、上記
エミッタ開口部25の内部とともに第2絶縁膜22、サ
イドウォール24,28を覆う状態に、エミッタ電極と
なる高濃度にN型不純物を含んだポリシリコン膜68を
形成する。次いで700℃〜1000℃の温度雰囲気で
エミッタアニーリングを行い、真性ベース層32の上層
にN+ 型エミッタ層34を形成する。次に通常リソグラ
フィー技術によって、エミッタ電極の形成予定領域上に
レジストパターン69を形成する。このレジストパター
ン69をマスクに用いたエッチング技術(例えばRI
E)によって、上記ポリシリコン膜68でN+ 型エミッ
タ層34に接続するエミッタ電極35を形成する。その
後、上記レジストパターン69を除去する。
【0092】続いて図17の(13)に示すように、通
常のリソグラフィー技術によるレジストマスク(図示省
略)の形成、およびそのレジストマスクを用いたエッチ
ング技術(例えばRIE)によって、上記第2絶縁膜2
2にベースコンタクトホール26を形成する。ここで
は、前記図8の(21)によって製造したのとは異な
り、ベースコンタクトホール26のみを形成する。
【0093】その後上記レジストマスクを除去してか
ら、バリアメタル層およびアルミニウム系金属層からな
る電極形成層を、例えばスパッタリングによって形成す
る。続いて、通常のリソグラフィー技術によるレジスト
マスク(図示省略)の形成、およびそのレジストマスク
を用いたエッチング技術(例えばRIE)によって、上
記電極形成層をパターニングして、上記ベースコンタク
トホール26を通してベース電極31に接続する金属電
極36、上記エミッタ電極35に接続する金属電極3
7、コレクタ取り出し拡散層16に接続する金属電極3
8を形成する。
【0094】その後上記レジストマスクを除去して、バ
イポーラトランジスタ2が形成される。以降、多層配線
の工程を行う。
【0095】上記第2の製造方法の実施形態では、ベー
ス開口部23の底部におけるN型エピタキシャル層13
上にシリコンゲルマニウムからなる結晶層42を形成す
るとともに、導電層41の表面(ベース開口部23内側
も含む)に成長層43を成長させて、上記結晶層42と
上記成長層43とを接続させることから、結晶層42と
導電層41とが成長層43によって確実に接続される。
そして、上記結晶層42で真性ベース32を形成し、上
記導電層41とその上面の成長層43とでベース電極3
1を形成することから、ベース開口部23側の導電層4
1に形成されている成長層43がグラフトベース層33
となる。そのため、従来のバイポーラトランジスタに比
較して、グラフトベース領域となる部分が大幅に削減さ
れた状態に形成される。
【0096】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置によれば、結晶層と導電層とが成長層によって確実に
接続されているので、高い信頼性が得られる。また結晶
層でベース層(真性ベース)が形成されていて、導電層
でベース電極が形成されているので、導電層に形成され
た成長層でグラフトベース層を構成することができる。
そのため、従来のバイポーラトランジスタに比較して、
グラフトベース領域となる部分を大幅に削減できる。
【0097】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
導電層の表面に成長層を成長させるので、導電層と半導
体基板上に成長させた結晶層とが成長層によって確実に
接続することができる。そのため、上記結晶層で真性ベ
ースを形成し、導電層でベース電極を形成する構成で
は、グラフトベース層を成長層で形成することができる
ので、従来のバイポーラトランジスタに比較して、グラ
フトベース領域となる部分を大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の半導体装置に係わる実施形態の
概略構成断面図である。
【図2】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その1)である。
【図3】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その2)である。
【図4】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その3)である。
【図5】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その4)である。
【図6】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その5)である。
【図7】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その6)である。
【図8】本発明の第1の製造方法に係わる実施形態の製
造工程図(その7)である。
【図9】サイドウォールの別の形成方法に係わる説明図
である。
【図10】結晶層と成長層の形成方法の説明図である。
【図11】サイドウォールの別の形成方法に係わる説明
図である。
【図12】本発明の第2の半導体装置に係わる実施形態
の概略構成断面図である。
【図13】本発明の第2の製造方法に係わる実施形態の
製造工程図(その1)である。
【図14】本発明の第2の製造方法に係わる実施形態の
製造工程図(その2)である。
【図15】本発明の第2の製造方法に係わる実施形態の
製造工程図(その3)である。
【図16】本発明の第2の製造方法に係わる実施形態の
製造工程図(その4)である。
【図17】本発明の第2の製造方法に係わる実施形態の
製造工程図(その5)である。
【図18】第1従来例のエミッタ/ベース形成工程の説
明図である。
【図19】第1従来例のエミッタ/ベース形成工程の説
明図である。
【図20】第2従来例のエミッタ/ベース形成工程の説
明図である。
【図21】第2従来例のエミッタ/ベース形成工程の説
明図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 21 第1絶縁膜 22 第2
絶縁膜 23 ベース開口部 41 導電層 42 結晶層
43 成長層

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成した第1絶縁膜と、 前記第1絶縁膜上に形成した導電層と、 前記導電層上に形成した第2絶縁膜と、 前記第2絶縁膜の表面から前記半導体基板に達する状態
    に形成した開口部と、 前記開口部内の半導体基板上にエピタキシャル成長によ
    り形成した結晶層と、 前記開口部内の前記導電層表面に形成した成長層とを備
    えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記半導体装置はバイポーラトランジスタであって、 前記半導体基板がコレクタ層であり、 前記結晶層がベース層であり、 前記成長層および前記導電層がベース電極であり、 前記結晶層と前記成長層と前記導電層とが電気的に接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶からなることを
    特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体装置において、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶からなることを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に第1絶縁膜を形成した
    後、該第1絶縁膜上に導電層を形成し、さらに該導電層
    上に第2絶縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜の表面から前記半導体基板に達する状態
    に開口部を形成する工程と、 エピタキシャル成長により前記開口部内の半導体基板上
    に結晶層を形成するとともに、前記開口部内の前記導電
    層表面に成長層を形成する工程とを備えたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記半導体装置はバイポーラトランジスタであって、 前記半導体基板がコレクタ層になり、 前記結晶層がベース層になり、 前記成長層および前記導電層がベース電極になり、 前記結晶層と前記成長層と前記導電層とが電気的に接続
    される状態に形成することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶で形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶で形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に形成した絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成した導電層と、 前記導電層の表面から前記半導体基板に達する状態に形
    成した開口部と、 前記開口部内の半導体基板上にエピタキシャル成長によ
    り形成した結晶層と、 前記開口部内の前記導電層表面および該導電層上に形成
    した成長層とを備えたことを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置において、 前記半導体装置はバイポーラトランジスタであって、 前記半導体基板がコレクタ層であり、 前記結晶層がベース層であり、 前記成長層と前記導電層とがベース電極であり、 前記結晶層と前記成長層と前記導電層とが電気的に接続
    されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の半導体装置において、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶からなることを
    特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の半導体装置におい
    て、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶からなることを
    特徴とする半導体装置。
  13. 【請求項13】 半導体基板上に絶縁膜を形成した後、
    該絶縁膜上に導電層を形成する工程と、 前記導電層の表面から前記半導体基板に達する状態に開
    口部を形成する工程と、 エピタキシャル成長により前記開口部内の半導体基板上
    に結晶層を形成するとともに、前記開口部内の前記導電
    層表面に成長層を形成する工程とを備えたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記半導体装置はバイポーラトランジスタであって、 前記半導体基板がコレクタ層になり、 前記結晶層がベース層になり、 前記成長層および前記導電層がベース電極になり、 前記結晶層と前記成長層と前記導電層とが電気的に接続
    される状態に形成することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶で形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記結晶層はシリコンゲルマニウム混晶で形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100395159B1 (ko) * 2001-08-17 2003-08-19 한국전자통신연구원 규소게르마늄을 이용한 바이씨모스 소자 제조 방법

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