JP3266031B2 - 圧電共振子およびそれを用いた電子部品 - Google Patents

圧電共振子およびそれを用いた電子部品

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JP3266031B2
JP3266031B2 JP02010297A JP2010297A JP3266031B2 JP 3266031 B2 JP3266031 B2 JP 3266031B2 JP 02010297 A JP02010297 A JP 02010297A JP 2010297 A JP2010297 A JP 2010297A JP 3266031 B2 JP3266031 B2 JP 3266031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は圧電共振子および
それを用いた電子部品に関し、特にたとえば、圧電体の
機械的共振を利用した圧電共振子、およびそれを用いた
発振子,ディスクリミネータ,フィルタなどの電子部品
に関する。
【0002】
【従来の技術】図40は従来の圧電共振子の一例を示す
斜視図である。圧電共振子1は、たとえば平面視長方形
の板状の圧電体基板2を含む。圧電体基板2は、厚み方
向に分極される。圧電体基板2の両面には、電極3が形
成される。この電極3間に信号を入力することにより、
圧電体基板2の厚み方向に電界が印加され、圧電体基板
2は長さ方向に振動する。また、図41に示すように、
平面視正方形の板状の圧電体基板2の両面に電極3を形
成した圧電共振子1がある。この圧電共振子1において
も、圧電体基板2は厚み方向に分極されている。この圧
電共振子1では、電極3間に信号を入力することによ
り、圧電体基板2の厚み方向に電界が印加され、圧電体
基板2が拡がり振動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図40に示す圧電共振
子は、圧電体基板が平面視長方形の板状であるため、強
度的な制約からあまり厚みを薄くすることができない。
そのため、電極間距離を小さくできず、端子間容量を大
きくすることができない。これは、外部回路とのインピ
ーダンス整合をとる場合に、極めて不都合である。ま
た、複数の圧電共振子を直列および並列に交互に接続
し、ラダー型フィルタを形成する場合、減衰量を大きく
するためには直列共振子と並列共振子の容量比を大きく
する必要がある。しかしながら、上述のように形状的な
限界があり、大きい減衰量を得ることができない。
【0004】さらに、このような圧電共振子において
は、長さモードの1次共振を利用しているが、構造的
に、3次,5次などの奇数倍の高次モードや、幅モード
のスプリアスも大きく発生してしまう。スプリアスを抑
制するために、研磨加工を施したり、質量を付加した
り、電極形状を変更するなどの対策が考えられるが、こ
れらは製造コストの上昇につながる。
【0005】また、図41に示す圧電共振子では、拡が
りの3倍波や厚みモードなどのスプリアスが大きく発生
する。さらに、この圧電共振子では、長さ振動を利用す
る圧電共振子に比べて、同じ共振周波数を得るためにサ
イズが大きくなり、小型化が困難である。また、複数の
圧電共振子を用いてラダー型フィルタを形成する場合、
直列共振子と並列共振子の容量比を大きくするために、
直列に接続される共振子の厚みを大きくするだけでな
く、圧電体基板の一部にのみ電極を形成して容量を小さ
くする手法が採用されている。この場合、部分電極にす
ることによって、容量だけでなく共振周波数と反共振周
波数との差ΔFも低下してしまう。それに合わせて、並
列に接続される共振子についても、ΔFを小さくしなけ
ればならず、結果的に圧電体基板の圧電性を有効に生か
せず、フィルタの通過帯域幅を大きくできないという問
題がある。
【0006】さらに、これらの圧電共振子は、電界方
向,分極方向と振動方向とが異なる圧電横効果を利用し
ている。この圧電横効果を利用した圧電共振子の電気機
械結合係数は、電界方向,分極方向および振動方向が一
致した圧電縦効果を利用した圧電共振子に比べて低い。
そのため、圧電横効果を利用した圧電共振子では、共振
周波数と反共振周波数との差ΔFが比較的小さい。この
ことは、圧電共振子を発振子やフィルタとして使用した
ときに、帯域幅が小さいという欠点につながる。そのた
め、圧電共振子やそれを用いた電子部品において、特性
の設計自由度が小さい。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、特
性の設計自由度が大きく、スプリアスが小さく、共振周
波数と反共振周波数との差ΔFが大きく、ΔFや容量値
などを調整することができる圧電共振子およびそれを用
いた電子部品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、長手方向を
有する略四角柱状の基体と、基体の長手方向と直交する
ように基体内に配置される複数の平面状の電極と、電極
を接続するために基体の長手方向の側面に形成され、基
体の長手方向に伸びる1対の外部電極とを備え、基体は
複数の圧電体層と複数の電極とが交互に積層された構造
を有し、複数の圧電体層は電極の両側で基体の長手方向
に沿って互いに逆向きに分極され、隣合う電極がそれぞ
れ別の外部電極に接続され、電極によって、個々の圧電
体層に、1対の外部電極を介して基体の長手方向に交流
電界を印加して、個々の圧電体層に圧電縦効果による伸
縮の駆動力を発生させ、基体の長手方向の全長に対して
基体の中心部をノードとする長さ振動モードの基本振動
を励振させることを特徴とする、圧電共振子である。こ
の圧電共振子において、たとえば電極は基体の長手方向
に直交する断面の全面に形成され、電極の露出部が1つ
おきに絶縁膜で覆われ、残りの露出部によって接続部が
形成され、接続部に1対の外部電極を形成することによ
って隣合う電極がそれぞれ別の外部電極に接続される。
また、たとえば電極の一部が基体の側面に露出しないよ
うに形成され、電極の露出部分を1対の外部電極に接続
することによって隣合う電極がそれぞれ別の外部電極に
接続される。さらに、基体には、分極されていない圧電
体層か、あるいは電界が印加されない圧電体層の少なく
ともいずれかである圧電的に不活性となる不活性部が形
成されてもよい。この不活性部は圧電的に活性となる活
性部の両端に形成され、活性部の長さの比率が前記基体
の長さの50%以上であることが好ましい。さらに、基
体の長手方向のほぼ中央部に配置される取付部材と、取
付部材を介して配置される支持部材とが備えられてもよ
い。また、この発明は、上述の圧電共振子を用いた電子
部品であって、支持部材を、表面にパターン電極が形成
された絶縁基板で構成し、絶縁基板上に取付部材を介し
て前記基体を取り付けるとともに、絶縁基板上に基体を
覆うようにキャップを配置したことを特徴とする、電子
部品である。さらに、この発明は、上述の圧電共振子を
用いた電子部品であって、支持部材を、表面にパターン
電極が形成された絶縁基板で構成し、絶縁基板上に、ラ
ダー型フィルタを構成するように複数の基体を取付部材
を介して取り付けるとともに、絶縁基板上に基体を覆う
ようにキャップを配置したことを特徴とする、電子部品
である。
【0009】この圧電共振子では、基体が圧電体層と電
極との積層構造で形成されているため、基体に電界を印
加するための電極の数や間隔および大きさなどを調整す
ることにより、容量値を調整することができる。さら
に、圧電体層の分極方向と電界方向と振動方向とが一致
するようにすれば、圧電縦効果を利用した圧電共振子と
なる。そのため、振動方向が分極方向や電界方向と異な
る圧電横効果を利用した圧電共振子に比べて、電気機械
結合係数が大きくなり、共振周波数と反共振周波数との
差ΔFが大きくなる。また、圧電縦効果を利用すること
により、幅モードや厚みモードなどのような基本振動と
異なるモードの振動が発生しにくい。また、不活性部を
形成することにより、不活性部をトリミングしたり質量
を付加することによって、ΔFや共振周波数を調整する
ことができる。
【0010】この圧電共振子を用いて、発振子,ディス
クリミネータ,フィルタなどの電子部品を作製する場
合、パターン電極を形成した絶縁体基板上に圧電共振子
を取り付け、さらにキャップで覆うことによって、チッ
プ型の電子部品とすることができる。
【0011】
【発明の効果】この発明によれば、圧電共振子の容量値
を調整することができるため、圧電共振子を回路基板な
どに組み込んで用いるときに、外部回路とのインピーダ
ンス整合をとりやすい。また、圧電縦効果を利用した圧
電共振子とすれば、従来の圧電共振子に比べて、共振周
波数と反共振周波数との差ΔFが大きいため、広帯域の
共振子を得ることができる。さらに、この圧電共振子で
は、基本振動と異なるモードの振動が発生しにくく、ス
プリアスが小さくなる。また、不活性部を調整すること
により、ΔFを調整することができるため、圧電共振子
の帯域幅を調整することができる。
【0012】さらに、この圧電共振子を用いて電子部品
を作製する場合、チップ型の電子部品とすることができ
るので、回路基板などに実装することが簡単である。こ
のような電子部品においても、圧電共振子の容量値を調
整することによって、外部回路とのインピーダンスマッ
チングをとることが容易である。さらに、複数の圧電共
振子を直列および並列に交互に接続してラダー型フィル
タを形成する場合、直列接続される圧電共振子と並列接
続される圧電共振子の容量比を調整することにより、減
衰量を調整することができる。
【0013】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の圧電共振子の一
例を示す斜視図であり、図2はその図解図である。圧電
共振子10は、たとえば直方体状の基体12を含む。基
体12は、たとえば圧電セラミック材料で形成される。
基体12内および基体12の長手方向の両端面には、複
数の電極14が形成される。電極14は、その面が基体
12の長手方向に直交するように形成される。基体12
は、図2の矢印で示すように、1つの電極14の両側に
おいて、互いに逆向きとなるように基体12の長手方向
に分極される。
【0015】基体12の対向する側面には、それぞれ複
数の絶縁膜16,18が形成される。基体12の一方の
側面においては、電極14の露出部が、1つおきに絶縁
膜16で被覆される。また、基体12の他方の側面にお
いては、一方の側面で絶縁膜16に被覆されていない電
極14の露出部が、1つおきに絶縁膜18で被覆され
る。これらの絶縁膜16,18が形成された基体12の
2つの側面が、後述の外部電極との接続部となる。
【0016】さらに、これらの接続部、すなわち基体1
2の絶縁膜16,18が形成された側面には、外部電極
20,22が形成される。したがって、電極20には絶
縁膜16で被覆されていない電極14が接続され、電極
22には絶縁膜18で被覆されていない電極14が接続
される。つまり、電極14の隣合うものが、それぞれ電
極20および電極22に接続される。この圧電共振子1
0では、外部電極20,22が入出力電極として使用さ
れる。このとき、隣合う電極14間に電界が印加される
ため、基体12は圧電的に活性となる。
【0017】この圧電共振子10を作製するには、図3
に示すように、まず圧電セラミックのグリーンシート3
0が準備される。グリーンシート30の一方面上には、
たとえば銀,パラジウム,有機バインダなどを含む導電
ペーストが塗布され、導電ペースト層32が形成され
る。導電ペースト層32は、グリーンシート30の一端
側を除いて全面に形成される。このグリーンシート30
が、複数枚積層される。このとき、導電ペースト層32
の形成されていない端部が交互に逆方向に配置されるよ
うに、グリーンシート30が積層される。さらに、積層
体の対向する側面に導電ペーストが塗布されたのち焼成
することにより、図4に示すような積層ブロック34が
形成される。
【0018】積層ブロック34内および両端面には、複
数の電極36が形成される。これらの電極36は、交互
に積層ブロック34の対向部に露出している。そして、
積層ブロック34の対向部には、電極36が1つおきに
接続された外部電極38,40が形成される。これらの
外部電極38,40に直流電圧を印加することによっ
て、積層ブロック34に分極処理が施される。このと
き、積層ブロック34内部においては、隣合う電極36
間に直流高電界が印加されるが、その向きは交互に逆方
向となる。そのため、積層ブロック34は、図4の矢印
に示すように、電極36の両側で互いに逆方向に分極さ
れる。
【0019】共振子の反共振周波数は、積層ブロック3
4の厚みで決まるので、これが所定の厚みに平面研磨さ
れる。次に、図5に点線で示すように、積層ブロック3
4が、ダイサーなどで複数の電極36に直交するように
切断される。それによって、図6に示すように、板状ブ
ロック42が形成される。そして、図7に示すように、
板状ブロック42の両面に、樹脂絶縁材44が塗布され
る。板状ブロック42の一方面側においては、樹脂絶縁
材44は、1つおきの電極36に塗布される。また、板
状ブロック42の他方面側においては、一方面側で樹脂
絶縁材44が塗布されていない電極36に、樹脂絶縁材
44が塗布される。この板状ブロック42に外部電極4
8が形成されたのち、電極36に直交するように切断さ
れ、図1に示す圧電共振子10が形成される。
【0020】この圧電共振子10では、外部電極20,
22に信号を与えることにより、基体12の互いに逆向
きに分極した圧電体層に、互いに逆向きの電圧が印加さ
れるため、圧電体層は全体として同じ向きに伸縮しよう
とする。つまり、外部電極20,22に接続された電極
14によって、個々の圧電体層に基体12の長手方向の
交流電界を印加し、個々の圧電体層に伸縮の駆動力を発
生させることによって、圧電共振子10全体としては、
基体12の中心部をノードとした長さ振動モードの基本
振動が励振される。
【0021】この圧電共振子10では、複数の圧電体層
と電極とが交互に積層された構造であるため、これらの
積層数や電極面積および電極間距離などを調整すること
により、圧電共振子10の容量値を調整することができ
る。そのため、圧電共振子10を回路基板などに組み込
んで用いるときに、外部回路とのインピーダンス調整を
とりやすい。
【0022】また、図1に示す圧電共振子10では、基
体12の分極方向,信号による電界方向および基体12
の振動方向が一致している。つまり、この圧電共振子1
0は、圧電縦効果を利用した共振子となる。このような
圧電縦効果を利用した圧電共振子10は、分極方向,電
界方向と振動方向とが異なる圧電横効果を利用した圧電
共振子に比べて、電気機械結合係数が大きい。そのた
め、この圧電共振子10では、従来の圧電共振子に比べ
て、共振周波数と反共振周波数との差ΔFが大きい。し
たがって、この圧電共振子10では、帯域幅の大きい特
性を得ることができる。
【0023】圧電縦効果と圧電横効果の違いを測定する
ために、図8,図9および図10に示す圧電共振子を作
製した。図8に示す圧電共振子は、4.0mm×1.0
mm×0.38mmの圧電体基板の厚み方向の両面に電
極を形成したものである。圧電体基板は、厚み方向に分
極されており、電極に信号を与えることによって、長さ
振動が励振される。図9に示す圧電共振子は、図8に示
す圧電共振子と同じ寸法で、圧電体基板の長手方向の両
面に電極を形成したものである。圧電体基板は、長手方
向に分極されており、電極に信号を与えることによっ
て、長さ振動が励振される。また、図10に示す圧電共
振子は、4.7mm×4.7mm×0.38mmの圧電
体基板の厚み方向の両面に電極を形成したものである。
圧電体基板は厚み方向に分極されており、電極に信号を
与えることによって、拡がり振動が励振される。つま
り、図8および図10に示す圧電共振子が圧電横効果を
利用しており、図9に示す圧電共振子が圧電縦効果を利
用している。
【0024】これらの圧電共振子について、共振周波数
Frと電気機械結合係数Kを測定し、その結果を表1,
表2および表3に示した。表1は図8に示す圧電共振子
の測定結果であり、表2は図9に示す圧電共振子の測定
結果であり、表3は図10に示す圧電共振子の測定結果
である。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】これらの測定結果からわかるように、圧電
縦効果を利用した圧電共振子のほうが、圧電横効果を利
用した圧電共振子より電気機械結合係数Kが大きく、し
たがって共振周波数と反共振周波数の差ΔFが大きい。
また、圧電縦効果を利用した圧電共振子で最も大きいス
プリアスについては、長さの3倍波で電気機械結合係数
Kが12.2%である。しかも、基本振動と異なる幅モ
ードにおける電気機械結合係数Kは4.0%と小さい。
それに対して、圧電横効果を利用した長さ振動の圧電共
振子では、幅モードにおける電気機械結合係数Kが2
5.2%と大きく、圧電横効果を利用した拡がり振動の
圧電共振子では、厚みモードにおける電気機械結合係数
Kが23.3%と大きい。したがって、圧電縦効果を利
用した圧電共振子は、圧電横効果を利用した圧電共振子
に比べて、スプリアスが小さいことがわかる。
【0029】なお、基体12に形成された電極14を外
部電極20,22とを接続するためには、図11に示す
ように、電極14を交互に基体12の対向する側面に引
き出してもよい。そして、基体12の対向する側面に、
外部電極20,22を形成すればよい。この圧電共振子
10では、電極14が1つおきに露出しているため、基
体12の側面に外部電極20,22を形成するだけで、
電極14が1つおきに外部電極20,22に接続され
る。したがって、基体12の側面に絶縁膜を形成する必
要がない。この圧電共振子10では、基体12の断面に
おいて、全面に電極14が形成されていない。したがっ
て、隣接する電極14の対向面積は、全面電極に比べて
小さい。そのため、この対向面積によって、圧電共振子
10の容量やΔFを変えることができる。
【0030】また、この圧電共振子10では、図12に
示すように、基体12に圧電的に活性な活性部と、圧電
的に不活性な不活性部とを形成することができる。この
場合、たとえば、基体12の両端面には電極14が形成
されず、基体12の両端側の電極14のいくつかが、連
続して絶縁膜16,18で被覆される。この実施例で
は、基体12の両端側から連続して3つの電極14が、
絶縁膜16で被覆される。また、基体12の両端側から
連続して2つの電極14が、絶縁膜18で被覆される。
そして、絶縁膜16,18の形成された基体12の側面
に、外部電極20,22が形成される。それによって、
内部の電極14と外部電極20,22が接続される。た
だし、基体12の両端側においては、電極14のいくつ
かが外部電極20,22に接続されない。
【0031】したがって、基体12の中央部では、隣合
う電極14間に電界が印加されるため、基体12は圧電
的に活性となる。しかしながら、基体12の両端部にお
いては、電極14が絶縁されているため、隣合う電極1
4間に電界が印加されず、圧電的に不活性となる。した
がって、図12に斜線で示すように、基体12の中央部
に入力信号に対する活性部24が形成される。また、基
体12の両端部に入力信号に対する不活性部26が形成
される。
【0032】この圧電共振子10では、基体12の両端
側に不活性部26が形成されていることにより、この不
活性部26を調整することにより、共振周波数を調整し
たり、共振周波数と反共振周波数の差ΔFを調整するこ
とができる。つまり、基体12の長手方向の端面を研磨
したり、質量を付加したりして、圧電共振子10の共振
周波数および/または反共振周波数を調整することがで
きる。
【0033】さらに、この圧電共振子10では、先にも
述べたように、たとえば基体12の層数を調整すること
により、共振子の容量を調整することができる。つま
り、基体12は、圧電体層と電極14とが交互に積み重
ねられた構造であり、電気的には並列に接続された構造
である。基体12の全長が同じで層数のみを変えた場
合、1層の厚みは層数に反比例するので、次のような関
係が成り立つ。 共振子の容量∝(活性部の層数/1層の厚み)∝(活性
部の層数)2 つまり、共振子の容量は、基体12の活性部の層数の2
乗に比例する。したがって、圧電共振子10の基体12
の活性部の層数を調整することにより、容量を調整する
ことができ、容量の設計自由度が大きい。そのため、圧
電共振子10を回路基板などに組み込んで用いるとき、
外部回路とのインピーダンス整合をとることが容易であ
る。
【0034】実施例として、圧電セラミックのグリーン
シート30の片面に銀,パラジウム,有機バインダなど
を含む導電ペーストを塗布した後に交互に積層し、約1
200℃の温度で一体的に焼成して、20mm×30m
m×3.9mmの積層ブロック34を形成した。そし
て、スパッタリングによって外部電極38,40を形成
し、隣合う電極36間に直流高電界を印加することによ
って、隣合う圧電体層の分極の向きが互いに逆向きとな
るように分極処理を施した。積層ブロック34の厚みを
調整したのち切断して、1.5mm×30mm×3.8
mmの板状ブロック42を形成した。次に、板状ブロッ
ク42の側面に露出した電極36を1つおきに樹脂絶縁
材44で被覆し、その上にスパッタリングによって銀の
電極を形成した。これをダイサーで切断して、1.5m
m×1.5mm×3.8mmの圧電共振子10を形成し
た。
【0035】この圧電共振子10では、基体12の内部
に19枚の電極14を形成し、これらの電極14を0.
19mmのほぼ等しい間隔に配置した。そして、基体1
2の両端側の3つの圧電体層に電界が印加されないよう
に、絶縁膜16,18を形成した。したがって、基体1
2の中央の14枚の圧電体層が活性部24となり、両端
側の各3層の圧電体層が不活性部26となる。この圧電
共振子10の容量は830pFで、図13に示す周波数
特性が得られた。比較例として、拡がり振動を行う圧電
共振子の周波数特性が、図14に示される。図13およ
び図14からわかるように、この発明の圧電共振子10
は、拡がり振動の圧電共振子に比べて、スプリアスが非
常に少ない。
【0036】また、活性部24や不活性部26は、その
形成位置によって、共振周波数と反共振周波数の差ΔF
が変化する。たとえば、図15に示すように、不活性部
26を基体12の両端部および中央部に形成することが
できる。圧電共振子10の中央部から端部までの長さを
a、中央部から活性部24の重心までの長さをb、活性
部24の長さをc、基体12の幅および厚みをそれぞれ
W,Tとしたとき、活性部24の形成位置が変わること
によって、容量CfおよびΔFがどのように変化するか
を有限要素法で計算した。ここでは、a=1.89m
m、W=T=0.8mm、c=0.86mmとして、b
/aを変化させ、ΔFと反共振周波数Faとの比ΔF/
Faおよび容量Cfを図16に示した。図16から、活
性部24の位置にかかわらず、容量Cfは変化しないこ
とがわかる。それに対して、活性部24が基体12の両
端に近づくほど、ΔFが低下することがわかる。
【0037】また、この圧電共振子10では、活性部2
4と不活性部26の割合を変えることによって、ΔFを
変化させることができる。たとえば、図12に示す圧電
共振子10について、活性部24の長さの基体12の長
さに対する割合、つまり活性部比率を変えて、共振周波
数Fr,反共振周波数Fa,ΔFおよびその変化率を測
定し、その結果を表4および図17に示した。
【0038】
【表4】
【0039】図17は、活性部比率が100%のとき、
すなわち不活性部が存在しないときのΔFを100%と
し、活性部比率とΔFの変化率との関係を示している。
図17からわかるように、活性部比率が65〜85%の
ときΔFが大きく、特に、活性部比率が75%のときに
最大となっている。その値は、活性部比率が100%、
すなわち不活性部がない場合に比べて、約10%も大き
い。また、活性部比率が50%のとき、活性部比率が1
00%のときとΔFは同じである。したがって、ΔFの
大きい圧電共振子を得ることを目的とするとき、活性部
比率を50%以上にすればよい。
【0040】また、この圧電共振子10において、20
層の圧電体層の中で14層が活性部24となっている場
合、その容量は830pFであった。それに対して、同
じ材料および外形寸法で、活性部比率を100%とし、
圧電体層の数を1層にした場合、すなわち基体12の両
端面に電極を形成した場合、その容量は3.0pFであ
った。さらに、20層の圧電体層の全てを活性部24と
した場合、その容量は1185.7pFとなった。この
ように、圧電共振子10を構成する基体12の活性部2
4の圧電体層の層数を変えることによって、最大約40
0倍の範囲で容量を変化させることができる。したがっ
て、圧電共振子10の積層構造を変えることによって、
広い範囲で容量を選択することができ、その設計自由度
が大きくなっている。
【0041】なお、基体12内部の電極14と外部電極
20,22とを接続するためには、図18に示すよう
に、電極14が1つおきに露出するように、窓部50を
形成した絶縁膜16,18を形成してもよい。そして、
絶縁膜16,18上に外部電極20,22を形成すれ
ば、電極14が交互に2つの外部電極20,22に接続
される。また、図19に示すように、基体12の1つの
側面に、2つの外部電極20,22を形成してもよい。
この場合、基体12の1つの側面において、2列に絶縁
膜16,18が形成されることにより、2列の接続部が
形成される。これらの2列の絶縁膜16,18は、それ
ぞれ1つおきの電極14上に形成される。このとき、2
列の絶縁膜16,18は、互いに異なる電極14上に形
成される。そして、これらの絶縁膜16上に、2列の外
部電極20,22が形成される。これらの圧電共振子1
0についても、上述の圧電共振子と同様の効果を得るこ
とができる。さらに、図20に示すように、内部の電極
14が基体12の側面に交互に露出するようにした圧電
共振子10についても、活性部24と不活性部26とを
形成することができる。
【0042】また、図20に示すような内部の電極14
が交互に露出している圧電共振子10では、隣接する電
極14の対向面積を調整することにより、容量やΔFを
調整することができる。たとえば、図21に示すよう
に、基体12の全長3.74mm、活性部24の長さ
3.6mm、両端の不活性部26の長さ0.07mm、
基体12の幅0.8mm、基体12の厚み1.0mm
で、0.18mmの圧電体層を20層としたとき、電極
14の端部と基体12の厚み方向の側面との間のギャッ
プGを変えて、反共振周波数Fa、容量CfおよびΔF
を有限要素法により算出した。そして、その結果を表5
および図22に示した。これらの表5および図22から
わかるように、ギャップGが大きくなるにつれて、すな
わち電極14の対向面積が小さくなるにつれて、Cfお
よびΔFが小さくなる。
【0043】
【表5】
【0044】このような圧電共振子10の変形例とし
て、図23に示すように、圧電体層の同じ側において、
異なる端部に引き出した電極14を形成してもよい。こ
れらの2種類の圧電体層を積層することにより、図24
に示すように、基体12の1つの側面において、電極1
4が2列に露出する。したがって、電極14が露出した
部分に外部電極20,22を形成することにより、電極
14が1つおきに外部電極20,22に接続される。
【0045】たとえば、図2や図12に示すような基体
12の断面の全面に電極14を形成した圧電共振子10
では、基体12の断面の全面に電界が印加されるので、
共振子の電気機械結合係数が高く、したがってΔFが大
きい。また、圧電共振子10の容量値も大きい。さら
に、圧電共振子10の製造時において、積層ブロックを
切断するときに、あらかじめ積層ブロック断面のほぼ全
面に電極が形成されているため、切断位置がずれても、
共振子断面の全面に電極が形成されている。したがっ
て、積層ブロックの切断位置を精密に決める必要がな
い。さらに、同じ圧電セラミックの積層ブロックからで
も、切断方法を変えることによって、得られる共振子の
断面形状や面積が変わり、容量が変わる。また、どの電
極端部に絶縁膜を形成するかによって、さまざまな容量
値およびΔFを有する共振子を得ることができる。この
ように、同じ積層ブロックから多くの品種の圧電共振子
を得ることができる。
【0046】それに対して、たとえば図11や図20に
示すような電極14の端部と基体12の側面との間にギ
ャップを有する圧電共振子では、積層ブロックを切断す
るときに、ギャップが形成されるように位置決めをした
上で切断する必要がある。しかしながら、このような圧
電共振子10では、基体12の側面に絶縁膜を形成する
必要がなく、製造の工数を少なくすることができる。
【0047】不活性部26としては、図25に示すよう
に、基体12の端部側に電極14を形成しないことによ
って、電界が印加されないようにしてもよい。この場
合、基体12の端部側においては、分極されていてもよ
いし、分極されていなくてもよい。また、図26に示す
ように、基体12の端部側のみ分極しないようにしても
よい。この場合、電極14間に電界が印加されても、分
極していない部分は圧電的に不活性となる。つまり、圧
電体層が分極され、かつ電界が印加されたときにのみ、
圧電的に活性になるのであり、それ以外は圧電的に不活
性となる。この構成では、容量が不活性部に形成される
ことになり、容量を大きくすることが可能となる。さら
に、図27に示すように、基体12の端面に、周波数調
整用や外部回路との接続のための引き出しなどの目的
で、小さい電極52を形成してもよい。
【0048】この圧電共振子10を用いて、発振子やデ
ィスクリミネータなどの電子部品が作製される。図28
は、電子部品60の一例を示す斜視図である。電子部品
60は、絶縁体基板62を含む。絶縁体基板62の対向
する端部には、それぞれ2つずつ凹部64が形成され
る。絶縁体基板62の一方面上には、図29に示すよう
に、2つのパターン電極66,68が形成される。一方
のパターン電極66は、対向する凹部64間に形成さ
れ、その一端側から絶縁体基板62の中央部に向かっ
て、L字状に延びるように形成される。また、他方のパ
ターン電極68は、別の対向する凹部64間に形成さ
れ、その他端側から絶縁体基板62の中央部に向かっ
て、直線状に延びるように形成される。これらのパター
ン電極66,68は、絶縁体基板62の端部から他方面
に向かって、回り込むように形成される。
【0049】絶縁体基板62の中央部におけるパターン
電極66の端部には、導電接着剤などによって突起70
が形成される。そして、図30に示すように、突起70
上に、上述の圧電共振子10が取り付けられる。このと
き、基体12の中央部が突起70上に配置され、たとえ
ば圧電共振子10の外部電極22が突起70に接合され
る。そして、他方の外部電極20が、導電ワイヤ72な
どによって、パターン電極68に接続される。このと
き、導電ワイヤ72は、圧電共振子10の外部電極20
の中央部に接続される。なお、突起70は、圧電共振子
10側に設けられてもよい。この場合、圧電共振子10
に設けられた突起70が、導電接着剤などによって、パ
ターン電極66に取り付けられる。
【0050】さらに、絶縁体基板62上に、金属キャッ
プ74がかぶせられる。このとき、金属キャップ74と
パターン電極66,68とが導通しないように、絶縁体
基板62およびパターン電極66,68上に絶縁性樹脂
が塗布される。そして、金属キャップ74がかぶせられ
ることによって、電子部品60が作製される。この電子
部品60では、絶縁体基板62の端部から裏面に回り込
むように形成されたパターン電極66,68が、外部回
路と接続するための入出力端子として用いられる。
【0051】この電子部品60では、突起70が形成さ
れ、この突起70に圧電共振子10の中央部が固定され
ているため、圧電共振子10の端部が絶縁体基板62か
ら離れた状態で配置され、振動が阻害されない。また、
圧電共振子10のノード点である中央部が突起70に固
定されるとともに、導電ワイヤ72が接続されるため、
励振される長さ振動が弱められない。
【0052】また、この電子部品60は、ICなどとと
もに回路基板などに実装され、発振子やディスクリミネ
ータとして用いられる。このような構造の電子部品60
では、金属キャップ74で密封・保護されているため、
リフロー半田などによる取り付けが可能なチップ部品と
して使用することができる。
【0053】この電子部品60を発振子として使用する
場合、上述の圧電共振子10が用いられているので、ス
プリアスが小さく抑えられ、スプリアスによる異常発振
を防止することができる。また、圧電共振子10の容量
値を自由に設定できるため、外部回路とのインピーダン
ス整合をとることが容易である。特に、電圧制御発振器
用の発振子として使用する場合、共振子のΔFが大きい
ので、従来にはない広い周波数可変範囲を得ることがで
きる。
【0054】また、この電子部品60をディスクリミネ
ータとして用いる場合、共振子のΔFが大きいという特
徴は、ピークセパレーションが広いという特徴につなが
る。さらに、共振子の容量設計範囲が広いため、外部回
路とのインピーダンス整合をとることが容易である。
【0055】なお、絶縁体基板62に圧電共振子10を
取り付ける方法として、図31および図32に示すよう
に、パターン電極66,68の両方に導電性接着剤など
の導電材料で形成した突起70を形成し、圧電共振子1
0の外部電極20,22を2つの突起70に接続しても
よい。また、図33および図34に示すように、絶縁体
基板62上に絶縁性接着剤などの絶縁材料で突起70を
形成し、導電ワイヤ72などを用いて、圧電共振子10
の外部電極20,22とパターン電極66,68とを接
続してもよい。
【0056】また、複数の圧電共振子10を用いて、ラ
ダーフィルタを作製することができる。この電子部品6
0では、図35および図36に示すように、絶縁体基板
62上に、3つのパターン電極76,78,80が形成
される。それぞれの両側のパターン電極76,80に
は、導電性接着剤などで突起82,86が形成される。
また、中央のパターン電極78には、導電性接着剤など
で2つの突起84,88が形成される。
【0057】これらの突起82,84,86,88に、
それぞれ圧電共振子10a,10b,10c,10dの
一方の外部電極22が取り付けられる。さらに、圧電共
振子10a,10b,10cの外部電極20が、導電ワ
イヤ72で接続される。また、圧電共振子10dの外部
電極20が、導電ワイヤ72でパターン電極80に接続
される。そして、絶縁体基板62上に、金属キャップ7
4がかぶせられる。
【0058】この電子部品60は、図37に示すよう
な、梯子型の回路を有するラダーフィルタとして用いら
れる。このとき、2つの圧電共振子10a,10cは直
列共振子として用いられ、別の2つの圧電共振子10
b,10dは並列共振子として用いられる。このような
ラダーフィルタでは、並列の圧電共振子10b,10d
の容量が、直列の圧電共振子10a,10cの容量より
も格段に大きくなるように設計されている。
【0059】ラダーフィルタの減衰量は、直列共振子と
並列共振子の容量比に左右される。この電子部品60で
は、圧電共振子10a〜10dの積層数を変えることに
よって、容量を調整することができる。したがって、圧
電共振子10a〜10dの容量を調整することにより、
従来の圧電横効果を利用した圧電共振子を用いた場合に
比べて、少ない共振子数でより大きい減衰量をもったラ
ダーフィルタを実現することができる。また、圧電共振
子10a〜10dのΔFが従来の圧電共振子より大きい
ため、通過帯域幅も従来の圧電共振子を用いたものより
広いものを実現することができる。
【0060】さらに、図38に示すように、圧電共振子
10を用いて、2端子型の発振子やディスクリミネータ
などの電子部品60を作製することもできる。このよう
な2端子型の電子部品60を作製するには、導電材料で
形成された2つの端子90が準備される。これらの端子
90は、フープ材92から延びるように形成されてい
る。実際には、それぞれのフープ材92には、複数の端
子90が並んで形成されている。端子90の中間部には
折曲げ部94が形成され、さらに端子90の端部にはH
字状の支持部材96が形成される。支持部材96は湾曲
するように形成され、その中央部に突起状の取付部材9
8が形成される。そして、2つの取付部材98が、互い
に対向するように配置される。
【0061】これらの取付部材98間に、圧電共振子1
0が保持される。このとき、取付部材98は、圧電共振
子10の長手方向の中央部において、外部電極20,2
2に当接される。端子90に折曲げ部94が形成されて
いることにより弾性が与えられ、圧電共振子10は端子
90によって弾性保持される。そして、圧電共振子10
を覆うようにして、一方の開口部を有するケース100
が被せられる。ケース100の開口部は紙などで塞が
れ、さらにその上から樹脂封止される。そののち、端子
90がフープ材92から切り離され、電子部品60が形
成される。このように、電子部品60としては、チップ
状以外の形状とすることができる。
【0062】このように、この発明の圧電共振子10で
は、基体12を積層構造とすることにより、容量値を自
由に設計することができ、外部回路とのインピーダンス
整合をとることが容易である。また、圧電縦効果を利用
した圧電共振子とすることにより、圧電横効果を利用し
た従来の圧電共振子に比べて、ΔFが大きくなり、広帯
域の共振子を得ることができる。さらに、スプリアスの
小さい圧電共振子を得ることができる。また、活性部と
不活性部の大きさや位置を調整することにより、ΔFを
調整することができる。さらに、この発明の電子部品6
0は、単純な構造であるため、安価に製造することがで
きる。しかも、上述のような圧電共振子10の特性をも
つ電子部品を得ることができる。
【0063】この発明の圧電共振子10では、従来の圧
電共振子に比べて、設計できるパラメータが多く、それ
によって実現できる特性の範囲が著しく広がる。これら
のパラメータとΔF/Faとの関係および容量Cfとの
関係が、図39に示される。図39からわかるように、
これらのパラメータを使って、圧電共振子10の特性の
設計範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧電共振子の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す圧電共振子の構造を示す図解図であ
る。
【図3】図1に示す圧電共振子を作製するためにセラミ
ックグリーンシートを積層する状態を示す斜視図であ
る。
【図4】図3に示すセラミックグリーンシートからつく
られた積層ブロックを示す図解図である。
【図5】図4に示す積層ブロックの切断部分を示す図解
図である。
【図6】図5に示す積層ブロックを切断した板状ブロッ
クを示す図解図である。
【図7】図6に示す板状ブロックに樹脂絶縁材および外
部電極を付与した状態を示す図解図である。
【図8】比較例としての圧電横効果を利用した長さ振動
をする圧電共振子を示す斜視図である。
【図9】圧電縦効果を利用した長さ振動をする圧電共振
子を示す斜視図である。
【図10】比較例としての圧電横効果を利用した拡がり
振動をする圧電共振子を示す斜視図である。
【図11】この発明の圧電共振子の他の例を示す図解図
である。
【図12】この発明の圧電共振子のさらに他の例を示す
図解図である。
【図13】この発明の圧電共振子の周波数とインピーダ
ンスとの関係を示すグラフである。
【図14】従来の圧電共振子の周波数とインピーダンス
との関係を示すグラフである。
【図15】基体の活性部と不活性部の分布を変えた圧電
共振子の例を示す図解図である。
【図16】活性部の分布と容量およびΔF/Faとの関
係を示すグラフである。
【図17】活性部比率とΔFとの関係を示すグラフであ
る。
【図18】この発明の圧電共振子の変形例を示す図解図
である。
【図19】この発明の圧電共振子の他の変形例を示す図
解図である。
【図20】この発明の圧電共振子の別の例を示す図解図
である。
【図21】圧電共振子の内部の電極と基体側面との間の
ギャップを示す図解図である。
【図22】内部の電極と基体側面との間のギャップおよ
び容量,ΔFの関係を示すグラフである。
【図23】図20に示す圧電共振子の変形例の圧電体層
を示す平面図である。
【図24】図23に示す圧電体層を有する圧電共振子を
示す図解図である。
【図25】圧電共振子の不活性部の変形例を示す図解図
である。
【図26】圧電共振子の不活性部の他の変形例を示す図
解図である。
【図27】基体の端部に電極を形成した例を示す図解図
である。
【図28】上述の圧電共振子を用いた電子部品の一例を
示す斜視図である。
【図29】図28に示す電子部品に用いられる絶縁体基
板の例を示す斜視図である。
【図30】図28に示す電子部品の分解斜視図である。
【図31】絶縁体基板に対する圧電共振子の取り付け方
法の他の例を示す図解図である。
【図32】図31に示す圧電共振子の取り付け方法を示
す側面図である。
【図33】絶縁体基板に対する圧電共振子の取り付け方
法のさらに他の例を示す図解図である。
【図34】図33に示す圧電共振子の取り付け方法を示
す側面図である。
【図35】この発明の圧電共振子を用いたラダーフィル
タの分解斜視図である。
【図36】図35に示すラダーフィルタの絶縁体基板と
圧電共振子とを示す斜視図である。
【図37】図35に示すラダーフィルタの等価回路図で
ある。
【図38】2端子型の電子部品の一例を示す分解斜視図
である。
【図39】Cf,ΔF/Faとパラメータとの関係を示
す図である。
【図40】従来の圧電横効果を利用した圧電共振子の例
を示す図解図である。
【図41】従来の圧電横効果を利用した圧電共振子の他
の例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 圧電共振子 12 基体 14 電極 16 絶縁膜 18 絶縁膜 20 外部電極 22 外部電極 24 活性部 26 不活性部 60 電子部品 62 絶縁体基板 64 凹部 66 パターン電極 68 パターン電極 70 突起 72 導電ワイヤ 74 金属キャップ 76 パターン電極 78 パターン電極 80 パターン電極 82 突起 84 突起 86 突起 88 突起 90 端子 92 フープ材 94 折曲げ部 96 支持部材 98 取付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−72211(JP,A) 特開 平8−172227(JP,A) 特開 平4−111483(JP,A) 特開 昭62−108729(JP,A) 特開 平8−8677(JP,A) 特公 平5−35607(JP,B2) 特公 昭63−24324(JP,B1) 特公 昭62−61170(JP,B1) 実公 平3−23705(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/215 H03H 9/54 - 9/60

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向を有する略四角柱状の基体、 前記基体の長手方向と直交するように前記基体内に配置
    される複数の平面状の電極、および前記電極を接続する
    ために前記基体の長手方向の側面に形成され、前記基体
    の長手方向に伸びる1対の外部電極を備え、 前記基体は複数の圧電体層と複数の前記電極とが交互に
    積層された構造を有し、前記複数の圧電体層は前記電極の両側で前記基体の長手
    方向に沿って互いに逆向きに分極され、隣合う前記電極
    がそれぞれ別の前記外部電極に接続され、 前記電極によって、個々の前記圧電体層に、前記1対の
    外部電極を介して前記基体の長手方向に交流電界を印加
    して、個々の前記圧電体層に圧電縦効果による伸縮の駆
    動力を発生させ、 前記基体の長手方向の全長に対して前記基体の中心部を
    ノードとする長さ振動モードの基本振動を励振させるこ
    とを特徴とする、圧電共振子。
  2. 【請求項2】 前記電極は前記基体の長手方向に直交す
    る断面の全面に形成され、前記電極の露出部が1つおき
    に絶縁膜で覆われ、残りの露出部によって接続部が形成
    され、前記接続部に前記1対の外部電極を形成すること
    によって隣合う前記電極がそれぞれ別の前記外部電極に
    接続された、請求項1に記載の圧電共振子。
  3. 【請求項3】 前記電極の一部が前記基体の側面に露出
    しないように形成され、前記電極の露出部分を前記1対
    の外部電極に接続することによって隣合う前記電極がそ
    れぞれ別の前記外部電極に接続された、請求項1に記載
    の圧電共振子。
  4. 【請求項4】 前記基体には、分極されていない圧電体
    層か、あるいは電界が印加されない圧電体層の少なくと
    もいずれかである圧電的に不活性となる不活性部を有す
    る、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧電共
    振子。
  5. 【請求項5】 前記不活性部は圧電的に活性となる活性
    部の両端に形成され、前記活性部の長さの比率が前記基
    体の長さの50%以上である、請求項4に記載の圧電共
    振子。
  6. 【請求項6】 前記基体の長手方向のほぼ中央部に配置
    される取付部材と、前記取付部材を介して配置される支
    持部材とをさらに備える、請求項1ないし請求項5のい
    ずれかに記載の圧電共振子。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の圧電共振子を用いた電
    子部品であって、 前記支持部材を、表面にパターン電極が形成された絶縁
    基板で構成し、 前記絶縁基板上に取付部材を介して前記基体を取り付け
    るとともに、 前記絶縁基板上に前記基体を覆うようにキャップを配置
    したことを特徴とする、電子部品。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の圧電共振子を用いた電
    子部品であって、 前記支持部材を、表面にパターン電極が形成された絶縁
    基板で構成し、 前記絶縁基板上に、ラダー型フィルタを構成するように
    複数の前記基体を取付部材を介して取り付けるととも
    に、 前記絶縁基板上に基体を覆うようにキャップを配置した
    ことを特徴とする、電子部品。
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