JP3105923B2 - (4r−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの改良合成法 - Google Patents

(4r−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの改良合成法

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JP3105923B2 JP03517546A JP51754691A JP3105923B2 JP 3105923 B2 JP3105923 B2 JP 3105923B2 JP 03517546 A JP03517546 A JP 03517546A JP 51754691 A JP51754691 A JP 51754691A JP 3105923 B2 JP3105923 B2 JP 3105923B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/041,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes
    • C07D319/061,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes not condensed with other rings

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミ
ノエチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−ア
セテートは、参照によって本明細書中に組込まれる米国
特許第4,647,576号および第4,681,893号の各明細書中に
記載されている(2R−トランス)−5−(4−フルオロ
フェニル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェ
ニル−1−〔2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6
−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチル〕−1H−ピロ
ール−3−カルボキサミドまたは該ヒドロキシ酸の塩、
すなわち上記化合物の開かれたラクトン環に対応する
〔R−(R,R)〕−2−(4−フルオロフェニル)
−β,δ−ジヒドロキシ−5−(1−メチルエチル)−
3−フェニル−4−〔(フェニルアミノ)カルボニル〕
−1H−ピロール−1−ヘプタン酸カルシウム塩(2:1)
の製造における重要な中間体である。上記化合物は酵素
3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル−補酵素Aリダ
クターゼ(HMG−CoAリダクターゼ)の阻害剤として有用
であり、従って低脂血症剤および低コレステロール血症
剤として有用である。
(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミ
ノエチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−ア
セテートは(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シ
アノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−ア
セテートから逐次製造されうる。
(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノメチ
ル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート
を製造させる合成手法は係属の米国特許出願第303,733
号明細書に開示されている。該手法は10工程からなる直
線的な合成経路からなり、慎重に制御された条件下で実
施する低温(−85℃〜−95℃)反応を包含している。該
反応は水素化ホウ素ナトリウムおよびトリアルキルボラ
ンによるヒドロキシケトンの還元を包含する。この反応
は非常にエナンチオマー過剰の状態で目的化合物を提供
するけれども、それは大規模実施が困難であり、しかも
取扱いの難しい高価な試薬を用いている。
スルホネートおよびハロゲン化物をシアン化物によっ
て置き換えることは本技術分野でよく知られている。し
かし、複雑な系特に1,3−ジオキサン環を含有する系で
のこのような置換は今まで十分に遂行されたことがな
い。実際には、Sunay,U.and Fraser−Reid,B.,Tetrahed
ron Letters,27,pages5335−5338(1986)に1,3−ジオ
キサン環を含む系でのこのような置換の失敗が報告され
ている。
すなわち、驚くべきかつ予想外なことに本発明者等は
本発明のニトリル、(4R−シス)−1,1−ジメチルエチ
ル−6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ
ン−4−アセテートが、種々の活性化スルホネートまた
はハロゲン化物の1,3−ジオキサン誘導体を金属シアン
化物で置き換える手法によって得られるということを見
出した。
本発明の目的は(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル
6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−
4−アセテートを製造するための簡単で、効率がよくか
つ経済的な改良手法である。従って、本発明方法は従来
法のコスト高の低温反応を回避し、大規模合成が可能で
ある。
発明の要旨 従って、本発明の第1の特徴は式I の化合物の改良製造方法である。その方法は (a) 式VI の化合物を塩基および溶媒の存在下において式V (式中、Arはアリールであり、Xはハロゲンである)の
化合物で処理して式II (式中、Arは前述の定義を有する)の化合物を得るか、
または別法として、 (b) 式IIの化合物を溶媒中で約0℃から約溶媒の還
流温度においてアルカリヨウ化物で処理して式III の化合物を得、 (c) 式IIの化合物または式IIIの化合物を溶媒中で
約0℃〜約100℃において式VI M−CN VI (式中、Mはアルカリ金属、銀または銅(I)である)
の化合物で処理して式Iの化合物を得ることからなる。
本発明の第2の特徴は、式Iの化合物の製造に有用で
ある式 (式中、Lはハロゲンまたは であり、ここでArはアリールである)で表される新規中
間体である。
発明の詳述 本発明において、“アリール”の用語はハロゲンまた
はニトロから選択される置換基1または2個によって置
換されているフェニル基である芳香族基を意味する。
“ハロゲン”はヨウ素、臭素、塩素およびフッ素であ
る。
“アルカリ金属”は周期律表のI A族の金属であり、
その例としてはリチウム、ナトリウム、カリウム等があ
る。
本発明方法は(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6
−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4
−アセテートを製造するための新規で改良された経済的
かつ商業的に実行可能な方法である。本発明方法の概略
は下記スキームに示すとおりである。
Arがアリールである式IIの化合物は式IVの化合物を塩
基例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジン等および溶媒例えばピ
リジン、トルエン、メチレンクロリド等の存在下で約0
℃〜約40℃において式V (式中、Xはハロゲン例えば塩素、臭素、ヨウ素、フッ
素等であり、Arは前述の定義を有する)の化合物で処理
することにより製造される。該反応はメチレンクロリド
中でトリエチルアミンの存在下において約0℃〜約25℃
で実施するのがより好ましい。
式IIIの化合物は、式IIの化合物を溶媒例えばアセト
ン、2−ブタノン等中で約0℃から約溶媒の還流温度に
おいてアルカリヨウ化物例えばヨウ化ナトリウム、ヨウ
化カリウム等で処理することによって製造される。該反
応は2−ブタノン中で約55℃においてヨウ化ナトリウム
を用いて実施するのがより好ましい。
式Iの化合物は式IIの化合物または式IIIの化合物の
いずれか一方を、場合により第4アンモニウム塩例えば
臭化第4ブチルアンモニウム、ヨウ化第4ブチルアンモ
ニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム等の存在
下で溶媒例えばエタノール、ジメチルスルホキシド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルプロピレン尿素、ジメチ
ルエチレン尿素、テトラメチル尿素、N−メチルピロリ
ジノン、テトラヒドロフラン、トルエン、メチレンクロ
リド等、それらの混合物並びに水との組合せでの、上記
の水に不溶性溶媒のいずれか中で、すなわち前記の第4
アンモニウム塩使用の相転移操作で約0℃から約溶媒の
還流温度において式VI M−CN VI (式中、Mはアルカリ金属例えばリチウム、ナトリウ
ム、カリウム等、銀または銅(I)(第1銅)である)
の化合物で処理することによって製造される。該反応は
ジメチルスルホキシド中で約20℃〜約50℃において実施
するのがより好ましい。
式IVの化合物はヨーロッパ特許出願第0 319 847号明
細書に開示されている。式Vおよび式VIの化合物は知ら
れているか、または本技術分野で知られている方法によ
って製造することができる。
同時係属中の米国特許出願第303,733号明細書には(4
R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミノエチ
ル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテー
トの製造における(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル
6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−
4−アセテートの使用が開示されている。ここでの前記
化合物は次に、米国特許第4,647,576号および第4,681,8
93号の各明細書中に有用な低脂血症剤および低コレステ
ロール血症剤として開示されている(2R−トランス)−
5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチ
ル)−N,4−ジフェニル−1−〔2−(テトラヒドロ−
4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)
エチル〕−1H−ピロール−3−カルボキサミドまたはそ
のヒドロキシ酸の塩、すなわち上記化合物の開かれたラ
クトン環に対応する〔R−(R,R)〕−2−(4−
フルオロフェニル)−β,δ−ジヒドロキシ−5−(1
−メチルエチル)−3−フェニル−4−〔(フェニルア
ミノ)カルボニル〕−1H−ピロール−1−ヘプタン酸カ
ルシウム塩(2:1)を製造するのに使用される。
以下に実施例により本発明方法、出発物質の製造を示
しかつ低脂血症剤および低コレステロール血症剤として
有用な(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニ
ル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−
1−〔2−テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ
−2H−ピラン−2−イル)エチル〕−1H−ピロール−3
−カルボキサミドまたはそのヒドロキシ酸の塩すなわち
上記化合物の開かれたラクトン環に対応する〔R−(R
,R)〕−2−(4−フルオロフェニル)−β,δ−
ジヒドロキシ−5−(1−メチルエチル)−3−フェニ
ル−4−〔(フェニルアミノ)カルボニル〕−1H−ピロ
ール−1−ヘプタン酸カルシウム塩(2:1)の合成にお
ける重要な中間体である(4R−シス)−1,1−ジメチル
エチル6−(2−アミノエチル)−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキサン−4−アセテートを製造するために、本発
明方法により得られる(4R−シス)−1,1−ジメチルエ
チル6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ
ン−4−アセテートの使用を示す。
実施例1 (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノメチル
−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート 方法A 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(4−
ブロモベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 トリエチルアミン(10ml,72mmol)含有のメチレンク
ロリド(250ml)中に溶解した(4R−シス)−1,1−ジメ
チルエチル6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキサン−4−アセテート(ヨーロッパ特許出願第
0319,847号)(10g,38mmol)の20〜25℃溶液を撹拌し、
それに4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(15g,5
7.5mmol)を加える。20〜25℃で20時間撹拌を続け、そ
の溶液を水250ml上に注ぎ次いで各層を分離する。上方
の水性層をメチレンクロリド250mlで抽出し、合一した
有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mlで洗浄して
完全に4−ブロモベンゼンスルホニルクロリドを除去し
次いで飽和塩化ナトリウム溶液200mlで洗浄する。その
溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し次いで真空中で濃縮す
ると生成物26.3gが淡黄色固形物として得られる。
工程B:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 ジメチルスルホキシド(100ml)中に溶解した粗4−
ブロモベンゼンスルホネート(24.2g,36mmol)の20〜25
℃溶液を撹拌し、それにシアン化ナトリウム(4.0g,81m
mol)を加える。混合物を20〜25℃で42時間撹拌し、さ
らに2g(40.5mmol)のシアン化ナトリウムを加え、20〜
25℃で96時間撹拌を続ける。混合物を水200ml上に注
ぎ、200mlずつの酢酸エチルで2回抽出する。合一した
抽出物をそれぞれ100mlずつの飽和炭酸水素ナトリウム
溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸
マグネシウム)次いで真空中で濃縮すると生成物11.3g
が赤〜茶色油状物として得られ、これは放置すると固化
する。フラッシュシリカゲルでのカラムクロマトグラフ
ィーにかけて、ヘキサン/酢酸エチル(4:1)で溶離す
ると生成物9.5gが淡黄色針状結晶として得られる。融点
67.2〜69.7℃。
蒸気相クロマトグラフィー(VPC):30m DB−5毛管カ
ラム40〜28℃、15℃/分。18.63分,98.35%(面積)。
核磁気共鳴(1H−NMR):(CDCl3)δ1.38(3H,s),
1.45(9H,s),1.75(1H,m),2.39(2H,dq),2.51(2H,
d),4.10−4.32(2H,m)。
施光度:〔α〕=1.33゜(C=1,CHCl3)。
方法B 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(4−
クロロベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 トリエチルアミン(10ml,72mmol)含有のメチレンク
ロリド(250ml)中に溶解した(4R−シス)−1,1−ジメ
チルエチル6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキサン−4−アセテート(ヨーロッパ特許出願第
0319,847号)(10g,38mmol)の0〜5℃溶液を撹拌し、
それに4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(12.7g,
60mmol)を加える。0〜5℃で2.5時間撹拌を続け、そ
の溶液を2時間かけて徐々に20〜25℃に加温させる。そ
の溶液を水200ml上に注ぎ、各層を分離する。上方の水
性層をメチレンクロリド200mlで抽出し、合一した有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mlで洗浄して完全
に4−クロロベンゼンスルホニルクロリドを除去し次い
で飽和塩化ナトリウム溶液200mlで洗浄する。その溶液
を硫酸マグネシウムで乾燥し次いで真空中で濃縮すると
生成物21.5gが淡黄色固形物として得られる。
工程B:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 ジメチルスルホキシド(100ml)中に溶解した粗4−
クロロベンゼンスルホネート(21.5g,38mmol)の20〜25
℃溶液を撹拌し、それにシアン化ナトリウム(4.0g,81m
mol)を加える。混合物を20〜25℃で40時間撹拌し、さ
らに2g(40.5mmol)のシアン化ナトリウムを加え、20〜
25℃で4.5時間次に48〜52℃で24時間撹拌を続ける。混
合物を水200ml上に注ぎ、200mlずつの酢酸エチルで2回
抽出する。合一した抽出物をそれぞれ100mlずつの飽和
炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗
浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)次いで真空中で濃縮
すると生成物11.7gが黄〜橙色固形物として得られる。
生成物は90%の純度(VPCによる)を有する。
方法C 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2,5−
ジクロロベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 トリエチルアミン(10ml,72mmol)含有のメチレンク
ロリド(250ml)中に溶解した(4R−シス)−1,1−ジメ
チルエチル6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキサン−4−アセテート(ヨーロッパ特許出願第
0319,847号)(10g,38mmol)の0〜5℃溶液を撹拌し、
それに2,5−ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(14.
7g,57.5mmol)を加える。0〜5℃で3.5時間撹拌を続
け、その溶液を水200ml上に注ぎ次いで各層を分離す
る。上方の水性層をメチレンクロリド200mlで抽出し、
合一した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液200mlで
洗浄して完全に2,5−ジクロロベンゼンスルホニルクロ
リドを除去し次いで飽和塩化ナトリウム溶液200mlで洗
浄する。その溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し次いで真
空中で濃縮すると生成物24.6gが黄〜橙色油状物として
得られる。
工程B:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 ジメチルスルホキシド(100ml)中に溶解した粗2,5−
ジクロロベンゼンスルホネート(24.6g,38mmol)の20〜
25℃溶液を撹拌し、それにシアン化ナトリウム(4.0g,8
1mmol)を加える。混合物を20〜25℃で44時間撹拌し、
さらに1g(20mmol)のシアン化ナトリウムを加え、20〜
25℃で24時間撹拌を続ける。混合物を水200ml上に注
ぎ、250mlずつの酢酸エチルで2回抽出する。合一した
抽出物をそれぞれ100mlずつの飽和炭酸水素ナトリウム
溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸
マグネシウム)次いで真空中で濃縮すると生成物10.7g
が茶色油状物として得られ、これは放置すると固化す
る。その物質は85%の純度(VPCによる)を有する。
方法D 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−
ニトロベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジチ
メル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 トリエチルアミン(7ml,0.05mol)含有のメチレンク
ロリド(250ml)中に溶解した(4R−シス)−1,1−ジメ
チルエチル6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキサン−4−アセテート(ヨーロッパ特許出願第
0319,847号)(10g,38mmol)の20〜25℃溶液を撹拌し、
それに2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(9.8g,
0.043mol)を加える。20〜25℃で24時間撹拌を続け、さ
らに別の2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(2.0
g,0.009mmol)を加え、その溶液をさらに4時間撹拌す
る。次にその溶液を水200mlに注ぎ、各層を分離する。
上方の水性層をメチレンクロリド250mlで抽出し、合一
した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム溶液100mlで洗浄
して完全に2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを除
去し次に飽和塩化ナトリウム100mlで洗浄する。溶液を
硫酸マグネシウムで乾燥し次いで真空中で濃縮すると生
成物20.8gが緑色油状物として得られる。
工程B:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 ジメチルスルホキシド(100ml)中に溶解した粗2−
ニトロベンゼンスルホネート(19g,35.8mmol)の20〜25
℃溶液を撹拌し、それにシアン化ナトリウム(4.0g,81m
mol)を加える。混合物を20〜25℃で17時間撹拌し、水2
00ml上に注ぎ次いで200mlずつの酢酸エチルで2回抽出
する。合一した抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液、
飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸マグネ
シウム)次いで真空中で濃縮すると生成物10.8gが赤〜
茶色油状物として得られる。ヘキサン/酢酸エチル(4:
1)で溶離させるフラッシュシリカでのクロマトグラフ
ィーによって生成物8.1gが黄色油状物として得られ、そ
れは放置すると固化する。生成物は97.4%の純度(VPC
による)を有する。
方法E 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(4−
ニトロベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 トリエチルアミン(7ml,0.05mol)含有メチレンクロ
リド(250ml)中に溶解した(4R−シス)−1,1−ジメチ
ルエチル6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキサン−4−アセテート(ヨーロッパ特許出願第03
19,847号)(10g,0.038mol)の20〜25℃溶液を撹拌し、
それに4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(10.5g,
43mmol)を加える。20〜25℃で22時間撹拌を続け、その
溶液を水200ml上に注ぎ、各層を分離する。上方の水性
層をメチレンクロリド250mlで抽出し、合一した有機層
を飽和炭酸水素ナトリウム溶液100mlで洗浄して完全に
4−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを除去し次に飽
和塩化ナトリウム溶液100mlで洗浄する。溶液を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、真空中で濃縮すると生成物18.7g
が茶色油状物として得られ、それは直ちに固化する。
工程B:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 ジメチルスルホキシド(100ml)中に溶解した粗4−
ニトロベンゼンスルホネート(12.7g,28.5mmol)の40〜
45℃溶液を撹拌し、それにシアン化ナトリウム(4.0g,8
1mmol)を加える。混合物を40〜45℃で1時間撹拌し、
水200ml上に注ぎ次いで200mlずつの酢酸エチルで2回抽
出する。合一した抽出物をそれぞれ100mlずつの飽和炭
酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄
し、乾燥し(硫酸マグネシウム)次いで真空中で濃縮す
ると生成物8gが赤〜茶色油状物として得られる。ヘキサ
ン/酢酸エチル(4:1)で溶離させるフラッシュシリカ
でのカラムクロマトグラフィーによって生成物2.8gが黄
色油状物として得られ、それは放置すると固化する。生
成物は98.0%の純度(VPCによる)を有する。
方法F 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(4−
クロロベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 トリエチルアミン(10ml,72mmol)含有メチレンクロ
リド(250ml)中に溶解した(4R−シス)−1,1−ジメチ
ルエチル6−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキサン−4−アセテート(ヨーロッパ特許出願第03
19,847号)(10g,38mmol)の0〜5℃溶液を撹拌し、そ
れに4−クロロベンゼンスルホニルクロリド(12.7g,60
mmol)を加える。0〜5℃で2.5時間撹拌を続け、その
溶液を2時間かけて徐々に20〜25℃に加温する。溶液を
水200ml上に注ぎ、各層を分離する。上方の水性層をメ
チレンクロリド200mlで抽出し、合一した有機層を飽和
炭酸水素ナトリウム溶液200mlで洗浄して完全に4−ク
ロロベンゼンスルホニルクロリドを除去し次いで飽和塩
化ナトリウム溶液200mlで洗浄する。溶液を硫酸マグネ
シウムで乾燥し、真空中で濃縮すると生成物21.5gが淡
黄色固形物として得られる。
工程B:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−ヨード
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 炭酸カリウム(10g,77mmol)含有2−ブタノン(100m
l)中に懸濁した(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6
−(4−クロロベンゼン)スルホニルオキシ−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート(21.5g,38m
mol)の55〜60℃懸濁液を撹拌し、それにヨウ化ナトリ
ウム(11.4g,77mmol)を加える。55℃で30分間撹拌を続
ける。次に混合物を加熱して18時間穏和に還流し、固形
物を濾過により除去し、濾液を濃縮すると生成物14gが
油状物として得られる。
工程C:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノ
メチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテ
ートの製造 ジメチルスルホキシド(150ml)中に溶解した粗ヨウ
化物(14g,38mmol)の20〜25℃溶液を撹拌し、それにシ
アン化ナトリウム(3.8g,77mmol)を加える。混合物を2
0〜25℃で5日間撹拌し、水300ml上に注ぎ次いで250ml
ずつの酢酸エチルで2回抽出する。合一した抽出物を飽
和炭酸水素ナトリウム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で
洗浄し、乾燥し(硫酸マグネシウム)次いで真空中で濃
縮すると生成物10gが淡黄色油状物として得られ、それ
は放置すると固化する。生成物は82.4%の純度(VPCに
よる)を有する。
実施例2 (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミノ
エチル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセ
テート アンモニアガスで飽和したメタノール100ml中に溶解
した(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノメ
チル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテー
ト(実施例1)5.63g(0.048mol)の溶液をシェーカー
中で平方インチ当たり(psi)50ポンドおよび40℃にお
いてラネーニッケル#30 0.5gおよび水素ガスで処理す
る。16時間後に薄層クロマトグラフィーは出発ニトリル
が全く存在しないことを示す。懸濁液を冷却し、濾過助
剤で濾過し次いで濃縮すると油状物が得られる。この粗
油状物を、溶離剤として30:20:1(酢酸エチル:メタノ
ール:水酸化アンモニウム)を用いたシリカゲルでのフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製すると(4R−シ
ス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミノエチル)
−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート4.
93g(98.2面積%)が透明な油状物として得られる。
200MHz 1H−NMR(CDCl3)1.0−1.2(m,1H),1.22(s,
3H),1.31(s,12H),1.35−1.45(m,3H),2.15(dd,1H,
J=15.1Hz,J=6.2Hz),2.29(dd,1H,J=15.1Hz,J=7.0H
z),2.66(t,2H,J=6.6Hz),3.82(m,1H),4.12(m,1
H)。
13C−NMR(CDCl3,50MHz)δ19.60,27.96,30.00,36.5
0,38.25,38.79,42.61,66.08,67.18,80.21,98.35,169.8
2。
GC/MS m/e202,200,173,158,142,140,114,113,100,99,
97,72,57。
FTIR(neat)951.6,1159.9,1201.1,1260.3,1314.3,13
68.3,1381.2,1731.0,2870.3,2939.8,2980.9,3382.2c
m-1
実施例3 〔R−(R,R)〕、〔R−(R,S)〕、〔S−
(R,R〕および〔S−(R,S)〕異性体の
(±)4−フルオロ−α−〔2−メチル−1−オキソプ
ロピル〕−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタ
ンアミド混合物 工程A:4−メチル−3−オキソ−N−フェニル−2−
(フェニルメチレン)ペンタンアミドの製造 ヘキサン660kg中に懸濁した4−メチル−3−オキソ
−N−フェニルペンタンアミド(実施例A)100kgの懸
濁液を窒素下で沸騰しながらβ−アラニン8kg、ベンズ
アルデヒド47kgおよび氷酢酸13kgで処理する。得られた
懸濁液を水を除去しつつ20時間加熱還流する。さらに別
のヘキサン396kgおよび氷酢酸3kgを加え、水を除去しつ
つ1時間還流を続けた。反応混合物を20〜25℃に冷却
し、生成物を濾過により単離させる。生成物を、ヘキサ
ン中50〜60℃でスラリー状にし、冷却し次いで濾過する
ことによって精製する。生成物を20〜25℃において水で
2回スラリー状にし、濾過し、真空乾燥すると4−メチ
ル−3−オキソ−N−フェニル−2−(フェニルメチレ
ン)ペンタンアミド110kgが得られる。融点143.7〜154.
4℃。
蒸気相クロマトグラフィー(VPC):30m DB−5毛管カ
ラム50〜270℃、15℃/分。19.33分、99.7%(面積)。
ガスクロマトグラフィー/マススペクトメトリー(GC
/MC):M/Z 293〔M+〕核磁気共鳴(1H−NMR):(CDC
l3)δ1.16(6H,d),3.30(1H,quin),7.09(1H,m),7.
28(5H,m),7.28(5H,m),7.49(5H,m),8.01(1H,pr
s)。
工程B:〔R−(R,R)〕、〔R−(R,S)〕、
〔S−(R,R)〕および〔S−(R,S)〕異性
体の(±)4−フルオロ−α−〔2−メチル−1−オキ
ソプロピル〕−γ−オキソ−N−β−ジフェニルベンゼ
ンブタンアミドの製造 無水エタノール300ml中に溶解した3−エチル−5−
(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルアゾリウムブロ
ミド17.5kgの溶液を、エタノール275の蒸留により濃
縮する。アルゴン雰囲気下で4−メチル−3−オキソ−
N−フェニル−2−(フェニルメチレン)ペンタンアミ
ド100kg(340mol)、トリエチルアミン47.5(340mo
l)および4−フルオロベンズアルデヒド40(375mo
l)を加える。得られた溶液を撹拌し、75〜80℃で23時
間加熱する。約1.5時間後に生成物は固形物として生成
しはじめるが、しかし本質的に完全な変換には約24時間
が必要とされる。スラリーをイソプロパノール600中
において80℃で溶解する。得られた溶液を徐々に冷却
し、〔R−(R,R)〕、〔R−(R,S)〕、
〔S(R,R)〕および〔S−(R,S)〕異性体
の(±)4−フルオロ−α−〔2−メチル−1−オキソ
プロピル〕−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブ
タンアミド混合物を濾過により単離する。沈澱をイソプ
ロパノールで洗浄し、真空乾燥すると〔R−(R,
R)〕、〔R−(R,S)〕、〔S−(R,
R)〕および〔S−(R,S)〕異性体の(±)4
−フルオロ−α−〔2−メチル−1−オキソプロピル〕
−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
混合物99kgが得られる。融点206.8〜207.6℃。
1H−NMR:(CDCl3)δ1.03(3H,d),1.22(3H,d),2.9
8(1H,quin.),4.91(1H,d,J=11Hz),5.51(1H,d,J=1
1Hz),6.98−7.43(12H,m),8.17(2H,dd),9.41(1H,b
rs)。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC):(アセトニト
リル:テトラヒドロフラン:水)(40:25:55)エコノシ
ルC185μ25cm 1.0ml/分254nm16.77分99.2%(面積)。
実施例4 (2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニル)−2
−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−1−〔2
−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−
ピラン−2−イル)エチル〕−1H−ピロール−3−カル
ボキサミド 方法A 工程A:(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−〔2−
〔2−(4−フルオロフェニル)−5−(1−メチルエ
チル)−3−フェニル−4−〔(フェニルアミノ)カル
ボニル〕−1H−ピロール−1−イル〕エチル〕−2,2−
ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの製造 ヘプタン:トルエン(9:1)50ml中に溶解した(4R−
シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミノエチ
ル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテー
ト(実施例2)1.36g(4.97mmol)および〔R−(R,
R)〕、〔R−(R,S)〕、〔S−(R,
R)〕および〔S−(R,S)〕異性体の(±)4
−フルオロ−α−〔2−メチル−1−オキソプロピル〕
−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンアミド
混合物1.60g(3.83mmol)の溶液を24時間還流下で加熱
する。溶液を僅かに冷却し、2−プロパノール15mlを加
える。混合物を25℃に冷却せしめ、濾過すると(4R−シ
ス)−1,1−ジメチルエチル6−〔2−〔2−(4−フ
ルオロフェニル)−5−(1−メチルエチル)−3−フ
ェニル−4−〔(フェニルアミノ)カルボニル〕−1H−
ピロール−1−イル〕エチル〕−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキサン−4−アセテート1.86gが黄色固形物として
得られる。
1H−NMR(CDCl3,200MHz)δ1−1.7(m,,5H),1.30
(s,3H),1.36(s,3H),1.43(s,9H),1.53(d,6H,J=
7.1Hz,2.23(dd,1H,J=15.3Hz,J=6.3Hz),2.39(dd,1
H,J=15.3Hz,J=6.3Hz),3.5−3.9(m.3H),4.0−4.2
(m,2H),6.8−7.3(m,14H)。
13C−NMR(CDCl3,50MHz)δ19.69,21.60,21.74,26.1
2,27.04,28.12,29.95,36.05,38.10,40.89,42.54,65.92,
66.46,80.59,98.61,115.00,115.34,115.42,119.52,121.
78,123.36,126.44,128.21,128.31,128.52,128.75,130.4
3,133.01,133.17,134.69,138.38,141.47,159.72,164.6
4,169.96。
工程B:(2R−トランス)−5−(4−フルオロフェニ
ル)−2−(1−メチルエチル)−N,4−ジフェニル−
1−〔2−(テトラヒドロ−4−ヒドロキシ−6−オキ
ソ−2H−ピラン−2−イル)エチル〕−1H−ピロール−
3−カルボキサミドの製造 (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−〔2−〔2
−(4−フルオロ−フェニル)−5−(1−メチルエチ
ル)−3−フェニル−4−〔(フェニルアミノ)−カル
ボニル〕−1H−ピロール−1−イル〕エチル〕2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート4.37g(6.68
mmol)をテトラヒドロフラン200ml中に溶解し、10%塩
酸溶液15mlを加え次いでその溶液を15時間撹拌する。こ
の溶液に水酸化ナトリウム(3.6g)を加え、混合物を30
時間撹拌する。反応は水150ml、ヘキサン90mlを加え次
いで各層を分離することによって停止される。水性層を
希塩酸溶液で酸性化し、3時間撹拌し次いで酢酸エチル
150mlで抽出する。この酢酸エチル溶液に1滴の濃塩酸
を加え、溶液を18時間放置する。溶液を真空中で濃縮
し、濃縮物を酢酸エチル50ml中に再溶解し次いで1滴の
濃塩酸で処理する。溶液を2時間撹拌し、真空中で濃縮
し次いでトルエン30ml中で溶解する。(2R−トランス)
−5−(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエ
チル)−N,4−ジフェニル−1−〔2−テトラヒドロ−
4−ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)
エチル〕−1H−ピロール−3−カルボキサミド(3.01
g)が2つの群で単離される。
方法B ヘプタン:トルエン(9:1)60ml中に溶解した(4R−
シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−アミノエチ
ル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテー
ト(実施例2)2.56g(9.36mmol)並びに〔R−(R,
R)〕、〔R−(R,S)〕、〔S−(R,
R)〕および〔S−(R,S)〕異性体の(±)−
4−フルオロ−α−〔2−メチル−1−オキソプロピ
ル〕−γ−オキソ−N,β−ジフェニルベンゼンブタンア
ミド混合物(実施例3)3.00g(7.20mmol)の溶液を24
時間還流下で加熱する。溶液を冷却し、水中に入れたテ
トラヒドロフラン300mlおよび飽和塩化アンモニウム150
ml中に注ぐ。各層を分離し、有機層を10%塩酸溶液15ml
に加え次いでその溶液を15時間撹拌する。この溶液に水
酸化ナトリウム(3.6g)を加え、その混合物を30時間撹
拌する。反応は水150ml、ヘキサン90mlを加え次に各層
を分離することによって停止される。水性層を希塩酸溶
液で酸性化し、3時間撹拌し次いで酢酸エチル150mlで
抽出する。この酢酸エチル溶液に1滴の濃塩酸を加え、
その溶液を18時間放置する。溶液を真空中で濃縮し、濃
縮物を酢酸エチル50ml中に再溶解し次いで1滴の濃塩酸
で処理する。溶液を2時間撹拌し、真空中で濃縮し、ト
ルエン3.0ml中に溶解する。(2R−トランス)−5−
(4−フルオロフェニル)−2−(1−メチルエチル)
−N,4−ジフェニル−1−〔2−(テトラヒドロ−4−
ヒドロキシ−6−オキソ−2H−ピラン−2−イル)エチ
ル〕−1H−ピロール−3−カルボキサミド(2.92g)が
2つの群で単離される。
出発物質の製造 実施例A 4−メチル−3−オキソ−N−フェニルペンタンアミド 機械的撹拌機、温度計および蒸留用装備を備えた三つ
口の12丸底フラスコにトルエン2.6、メチル4−メ
チル−3−オキソペンタノエート1.73kg(12mol)およ
びエチレンジアミン72g(1.18mol)を仕込む。混合物を
80℃に加熱し、アニリン0.49kgを仕込む。混合物を還流
させ、蒸留を開始する。40分後にさらに別のアニリン0.
245kgを仕込み、40分間隔でさらに別のアニリンを2回
(0.245kgおよび0.25kg)仕込む。さらに1〜5時間蒸
留を続けて総量985mlの溶媒を除去する。溶液を室温で1
6時間撹拌し、さらに550mlの溶媒を真空蒸留(約85mmH
g)により除去する。混合物を冷却し、水2を仕込ん
で油状物を得る。混合物を40℃に加温し、さらに1.0
の水を仕込む。トルエン−水の混合物700mlが真空蒸留
(約20mmHg)により除去される。水2を仕込み、混合
物を10日間放置する。生成物を濾過により単離し、ヘキ
サンで3回洗浄する。真空乾燥すると4−メチル−3−
オキソ−N−フェニルペンタンアミド1.7kgが水和物と
して得られる。融点46.5〜58.8℃。
HPLC:98.8%−保持時間3.56分。乾燥基準で65/35アセト
ニトリル/水。
VPC:87.6%−保持時間12.43分、さらに10.8%アニリン
(分解)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−215452(JP,A) 特開 平3−99075(JP,A) 特表 平3−502798(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 319/00 - 319/24 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、Lはハロゲンまたは であり、ここでArはアリールである)の化合物を溶媒中
    で0℃〜100℃において式VI M−CN VI (式中、Mはアルカリ金属、銀または銅(I)である)
    の化合物で処理することからなる式I の化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】工程(a) 式IV の化合物を塩基および溶媒の存在下において式V (式中、Arはアリールであり、Xはハロゲンである)の
    化合物で処理して式II (式中、Arは前述の定義を有する)の化合物を得るか、
    または別法として、 工程(b) 式IIの化合物を溶媒中で0℃から溶媒の還
    流温度においてアルカリヨウ化物で処理して式III の化合物を得、 工程(c) 式IIの化合物または式IIIの化合物を溶媒
    中で0℃〜100℃において式VI M−CN VI (式中、Mはアルカリ金属、銀または銅(I)である)
    の化合物で処理して式I の化合物を得ることからなる請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】工程(a)での塩基がトリエチルアミン、
    ジイソプロピルエチルアミンおよび4−ジメチルアミノ
    ピリジンからなる群より選択される請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】工程(a)での溶媒がピリジン、トルエン
    およびメチレンクロリドからなる群より選択される請求
    項2記載の方法。
  5. 【請求項5】工程(b)での溶媒がアセトンおよび2−
    ブタノンからなる群より選択される請求項2記載の方
    法。
  6. 【請求項6】工程(b)でのアルカリヨウ化物がヨウ化
    ナトリウムおよびヨウ化カリウムからなる群より選択さ
    れる請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】工程(c)での式VIの化合物がシアン化リ
    チウム、シアン化ナトリウム、シアン化カリウム、シア
    ン化銀およびシアン化第1銅からなる群より選択される
    請求項2記載の方法。
  8. 【請求項8】工程(c)での溶媒がエタノール;ジメチ
    ルスルホキシド;ジメチルホルムアミド;ジメチルプロ
    ピレン尿素;ジメチルエチレン尿素;テトラメチル尿
    素;N−メチルピロリジノン;テトラヒドロフラン、メチ
    レンクロリド;メチレンクロリド−水および第4アンモ
    ニウム塩;トルエン;およびトルエン−水および第4ア
    ンモニウム塩からなる群より選択される請求項2記載の
    方法。
  9. 【請求項9】式 (式中、Lは であり、ここでArはアリールである)の化合物。
  10. 【請求項10】(4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6
    −(4−ブロモベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,
    2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテート; (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(4−クロロ
    ベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメチル−
    1,3−ジオキサン−4−アセテート; (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2,5−ジクロ
    ロベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメチル
    −1,3−ジオキサン−4−アセテート; (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(2−ニトロ
    ベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメチル−
    1,3−ジオキサン−4−アセテート;および (4R−シス)−1,1−ジメチルエチル6−(4−ニトロ
    ベンゼン)スルホニルオキシメチル−2,2−ジメチル−
    1,3−ジオキサン−4−アセテート からなる群より選択される請求項9記載の化合物。
JP03517546A 1990-10-17 1991-09-11 (4r−シス)−1,1−ジメチルエチル6−シアノメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4−アセテートの改良合成法 Expired - Fee Related JP3105923B2 (ja)

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