JP2869963B2 - 接着ラベル - Google Patents

接着ラベル

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JP2869963B2
JP2869963B2 JP8233677A JP23367796A JP2869963B2 JP 2869963 B2 JP2869963 B2 JP 2869963B2 JP 8233677 A JP8233677 A JP 8233677A JP 23367796 A JP23367796 A JP 23367796A JP 2869963 B2 JP2869963 B2 JP 2869963B2
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    • G09F3/10—Fastening or securing by means not forming part of the material of the label itself by an adhesive layer
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    • Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸と頂部表面及び
底部表面とを有する乾電池の周面に貼付する接着ラベル
に関し、特に、表面と裏面（底面）とを有する伸長した
収縮可能で透明な被覆箔と、該被覆箔の下に位置して前
記表面から見えるインプリントと、該インプリントの下
に位置する触圧接着剤層とを備え、電池の周面の母線に
沿って、オーバーラップ式に重畳可能な第１縁部分と、
電池の端面を越えて突出する第２縁部分とを備え、該第
２縁部分は、その上にある被覆箔の収縮により前記端面
上に係止される接着ラベルに関する。
【０００２】
【従来の技術】被覆箔は電池を漏れから保護し、更にそ
の下にあるラベル層、特にインプリントを機械的損傷か
ら保護する。更に、被覆箔は電池の周面を環境に対し電
気的に絶縁にする。被覆箔の下の層が電導体であれば、
被覆箔はこの層をも環境に対し絶縁にする。この種の種
々の接着ラベルは、DE33 42 309 から公知である。かか
る従来の接着ラベルは、一部が収縮可能な箔からなる数
層を完成ラベルの底部に位置する支持層に貼付して、こ
れらの層の最上部にインプリントを施すことにより製造
される。被覆箔は、インプリントを担持するラベル材に
強固に固定しなければならない。被覆箔がインプリント
に接着するためには、予めインプリントに別個の積層し
た接着層を貼付する必要がある。積層接着剤は、接着ラ
ベルが漏れに対する保護機能を発揮し保管中に色褪せせ
ず且つ耐久性を有するべきとの観点から、特に高度な要
件を満足する必要がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、電
池を漏れから保護し、インプリントを機械的損傷から保
護し、更に電池の周面を外部から電気的に絶縁にする被
覆箔を備え、従来とは異なる方法によってより簡単に製
造することができる接着ラベルを提供することを目的と
する。
【０００４】本発明の別の目的は、層のより多様な積層
方法を提供することにより種々の異なる実施態様の電池
の種々の要件を満たすことである。
【０００５】
【課題を解決する手段】上記の目的を達成するために、
本発明は、軸と頂部表面及び底部表面５１、５１とを有
する乾電池５０の周面に貼付する接着ラベルであって、
表面と裏面とを有する伸長された収縮可能で透明な被覆
箔３と該被覆箔３の下に位置して前記表面から見えるイ
ンプリント５と該インプリント５の下に位置する触圧接
着剤層１３とを備え、前記接着ラベル１は、前記電池５
０の周面の母線に沿って、オーバーラップ式に重畳可能
な第１縁部分１９、１９と、前記電池の端面５１、５１
を越えて突出する第２縁部分１７、１７とを備え、該第
２縁部分１７、１７は、前記被覆箔の収縮により前記端
面５１、５１上に係止され前記インプリントは前記被覆
箔３の裏面に直接形成されることを特徴とする接着ラベ
ルを提供する。
【０００６】上述した課題を解決するために、本発明の
接着ラベルにおいては、インプリントを直接被覆箔の裏
面に塗布する。
【０００７】上述の公知の接着ラベルとは異なり、本発
明の接着ラベルにおいては、接着層の種々の層の積層
は、被覆箔から開始される。印刷は直接被覆箔に施され
る。インプリントした被覆箔は、別の製造工程で、予め
作製されたラベル層からなる連続した複合体上に置かれ
るが、好ましくは、該追加のラベル層は、インプリント
を担持する被覆箔上に連続して置かれる。被覆箔として
は１つの収縮可能な箔で十分である。
【０００８】好ましくは、１つの層が被覆箔のインプリ
ントが施されない一部の表面上に置かれ、この層はその
反対側で触圧接着剤層を担持する。しかしながら、触圧
接着剤が設けられたこの層は、ラベル材に対し有効な支
持機能を発揮することができるかまたは被覆箔より下位
の支持機能を引き受けることができる。
【０００９】触圧接着剤を担持する前記層は、インプリ
ント上またはインプリントが施されていない被覆箔の一
部の表面上に直接置くことができる。選択した材料の組
み合わせによっては、触圧接着剤を担持する層と被覆箔
との間の接着接続は、好ましくない条件下では不十分な
ことがある。この場合は、透明な下塗り層をインプリン
トした被覆箔上に好ましくは感熱的に貼付し、次いでこ
の透明な下塗り層上に触圧接着剤を担持する層を貼付す
ることが好ましい。
【００１０】触圧接着剤を担持する層は、紙またはプラ
スチック等の非金属材料から形成することができる。こ
れは、第２縁部分を除いた接着ラベルの一部の表面に限
定することが好ましく、従って電池の周面の長さに正確
に対応する。これに代えて、触圧接着剤層は金属材料か
らも形成することができ、特に、真空アルミニウム蒸着
によって貼付される層によって形成される。材料の選択
は、触圧接着剤を担持する層が外側から見えるインプリ
ントの背景を構成するため、外側からのラベルの所望す
る外観による。
【００１１】更に、触圧接着剤を担持する層は、特に紙
からなる底部非金属部分層と該紙上に載置されたアルミ
箔からなる金属部分層との複合構造によって形成するこ
とができる。この場合、該金属部分層は、好ましくは第
２縁部分を除いた接着ラベルの一部の表面に限定され、
従って電池の円筒の高さに正確に対応する。これによっ
て、インプリントに対してアピールする背景が得られ、
特に、極めて薄い被覆箔を使用したときに接着ラベルの
強度に影響を与えることなく極めて薄いアルミ箔を使用
することができる。
【００１２】好ましくは、金属部分層を箔転写法により
箔としての非金属部分層に貼付する。すなわち、その上
に蒸着またはスパッタリングにより形成する。
【００１３】製造が特に容易な別の実施の形態では、触
圧接着剤層はインプリントの上及びインプリントのない
被覆箔の一部の表面上に直接置かれる。この実施の形態
では触圧接着剤を担持する層は省略される。この場合の
被覆箔はラベルの唯一の強固な層であり、被覆箔のみで
支持機能を果たす。この形態では層の量が少ないため極
めて薄く製造することができ、乾電池の規格に従った充
填スペースは広くなる。
【００１４】好ましくは、インプリントは、鏡像作用／
反作用印刷により、すなわち、インプリントが表面から
正しい側面が見えるように、下から直接鏡像法で、有機
溶液からまたは溶剤を使用しない光触媒作用系から被覆
箔にカラー印刷される。かかるカラー印刷装置は、収縮
過程で変化や表層剥離を起こさずに収縮可能な箔をイン
プリントするのに特に適している。更に、かかるカラー
印刷装置は乾電池に必要な電気的特性を有し、また、化
学物質に対し抵抗性があるが、これは、電池ラベルの漏
れ保護機能に鑑みて特に重要である。
【００１５】被覆箔は好ましくは、特に厚さ２５〜６０
マイクロメートルの収縮可能な硬質ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリスチロール、ポリアミド、または特
に厚さ１０〜６０マイクロメートルのポリエチレンテレ
フタレートまたはポリカーボネートから製造される。電
池上で収縮した後の接着ラベルができるだけ強固に接着
するように、及び好ましくない環境条件にさらされたと
きに該接着ラベルが電池本体から剥がれないように、被
覆箔は乾電池の周方向に伸長される。このため、接着ラ
ベルは収縮した後、周方向で最大のプレストレスを受け
る。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【００１７】図２は本発明の第１の実施の形態の接着ラ
ベルの概略断面図である。製造過程で、厚さ２０〜７０
マイクロメートルの硬質ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）、Ｐ
Ｐ（ポリプロピレン）、ＯＰＰ（延伸ポリプロピレ
ン）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）、ＰＳ
（ポリスチレン）、ＰＥ（ポリエチレン）、ＰＣ（ポリ
カーボネート）、またはポリアミドの、伸長された収縮
可能で透明な箔からの被覆箔３は、外側から見えるイン
プリント５を裏面に直接施される。ＰＥＴまたはＰＣの
箔を使用するときは、箔の厚さは１０〜６０マイクロメ
ートルが好ましい。
【００１８】被覆箔３としてＰＰ箔、ＯＰＰ箔、ＰＳ
箔、ＰＥ箔を使用する場合には、箔材料の分極されてい
ない特性に鑑み、被覆箔３には、インプリント５を貼付
する前に、圧力向上剤として、厚さが約２マイクロメー
トルの接着力付与用下塗り層３ａを施す。下塗り層３ａ
は表面張力を増大する。
【００１９】下塗り層３ａがなくともインプリント５を
被覆箔３に十分に接着するために、カルボキシルの形成
により高周波場で被覆箔３に分極性を持たせることは可
能である（コロナ処理）。被覆箔３、下塗り層３ａ及び
インプリント５は永久弾性があるため、数か月保管して
もインプリント５自体が被覆箔３から剥離せずにラベル
は電池上で収縮することができる。接着ラベルの中で被
覆箔３のみが収縮可能なプラスチック箔層である。被覆
箔３の表面及び裏面に追加の層を担持させることができ
る。インプリント５及び該インプリントを担持しない被
覆箔３の一部の表面は金属層７、特に、蒸着またはスパ
ッタリング法を使用してアルミニウムからなる金属層７
に被覆される。金属層７は外側から見えるインプリント
５の背景を形成し、被覆箔３によって外部に対して電気
的に絶縁される。プラスチック箔または紙からなる非金
属層９が金属層７の裏面に貼付される。金属層７及び非
金属層９は協働してラベル１の支持材料１１を形成す
る。
【００２０】これに代えて、金属層７は、被覆箔３とは
別個に非金属層９上に貼付することができ、例えば、非
金属層９の上に蒸着またはスパッタリングにより形成す
ることができる。これら２つの部分層７、９からなる支
持材料１１は、できれば下塗り層によって、被覆箔３の
インプリントした裏面上に、特に加熱により固定され
る。
【００２１】かかる支持材料は、その裏面に触圧接着剤
１３が設けられ、完成ラベル１は、反接着材、できれば
シリコン処理した支持バンドまたはテープ１５上に置か
れ、そのバンドまたはテープから、ここに図示しない分
配装置によって電池本体に後で移行される。
【００２２】図２は、中間スペースを伴うインプリント
５を概略的にのみ示す。
【００２３】しかし、この場合、後述するすべての実施
の形態と同様に、インプリント５は、多色、多層、非透
明印刷色及び／または不透明印刷色の組み合わせからな
る、それ自体閉鎖した領域として形成することも可能で
ある。特別な金属色、例えば溶解された局部蒸着粒子
も、特にそれ自体閉鎖したカラー層を形成する。
【００２４】図１は、充電式または非充電式乾電池ある
いは電源電池の円筒状電池本体５０上に接着ラベル１を
貼付する様子を示す概略図である。接着ラベル１は、そ
の触圧接着剤層１３が電池本体５０の周面上に当てて配
置される。すなわち、そのインプリントが施されず支持
層１１を持たない長手方向の縁部１７が電池本体５０の
端面５１、５１を越えて突出し、特に被覆箔３の伸長方
向が電池本体５０の周方向にあるように配置される。次
いで、接着ラベル１は、その端部領域１９、１９が互い
に重なり合うように電池本体５０の周面に貼り付けられ
る。続いて、加熱により接着ラベルは電池本体５０上で
収縮され、その長手方向の縁部１７が電池本体５０の端
面５１、５１上に係止され、更に触圧接着剤１３により
端面５１、５１に接着される。
【００２５】このように端部領域１９、１９を互いに重
なり合せ且つ長手方向の縁部１７を電池本体５０の端面
５１、５１上に係止させることにより、接着ラベルは電
池本体５０を包み込み、電池を電気的に絶縁にするのに
加えて、漏れに対して保護する。外側に位置する被覆箔
３はその下に位置する層を、特にラベルの貼付から完成
した電池の包装に至るまでの製造過程の間に損傷から保
護し、使用時の器具の電池層における機械的応力にも抗
する。
【００２６】図３は本発明の第２の実施の形態の接着ラ
ベル１を示す。本実施の形態は、支持層１１が単一層で
ある点で図２に示した実施の形態と異なる。支持層１１
がアルミニウム等の金属からなる場合は、被覆箔３のイ
ンプリントした裏面上に、厚さ２〜７オングストローム
で、蒸着またはスパッタリングにより形成することがで
きる。これに代えて、金属層１１は、被覆箔３とは別に
ここに図示しない支持体に貼付することができ、その支
持体から感熱性中間層によってインプリント５上に移行
される。この支持体は、好ましくは、装置調整用補助手
段として働く箔であり、金属層の移行後は剥がして巻き
取られ、層の積層には関与しない。触圧接着剤１３は金
属層１１に直接貼付される。この場合も、必要に応じ
て、被覆箔３にはインプリント過程の前に下塗り層３ａ
を設けるかまたは高周波処理を施すことができる。
【００２７】図４は、図３の例と同様の、本発明の第３
の実施の形態の接着ラベル１を示し、単一層の支持材料
１１を有する。支持材料１１は紙またはプラスチックか
らなり、支持材料１１と被覆箔３との間に位置する積層
接着層２１を介して被覆箔３のインプリントした裏面上
に配置される。積層接着層２１として、液体状または半
液体状のラッカーまたはグルー（glue）が用いられ、結
合剤と硬化剤成分との化学反応、照射及び／または溶剤
の蒸散により硬化する。積層接着層２１は、インプリン
トがそれ自体領域的に閉鎖されない場合は着色すること
ができ、インプリント５の可視の背景を構成することが
できる。積層接着層２１は、被覆箔３のインプリントし
た裏面上に対する支持材料１１の接着度合を向上する。
積層接着層２１は厚さが３．５〜５マイクロメートルで
あり、すなわち２．５〜４ｇ／ｍ２である。積層接着層
２１は、積層接着層２１の下に位置する触圧接着剤層１
３から溶剤がインプリントに拡散することを防止する遮
断壁を形成し、それによって長期間保管した場合に生じ
る変化を防止する。積層接着層２１は、電解質の移行に
対しても遮断壁となり、特別の絶縁層を使用する必要が
なくラベルの電気的絶縁特性を向上させる。この実施の
形態においても、必要に応じて、被覆箔３にはインプリ
ント前に下塗り層３ａを設けるかまたは高周波処理を施
すことができる。
【００２８】図５は本発明の第４の実施の形態の接着ラ
ベル１を示す。上述した各実施の形態と同様に、インプ
リント５は直接被覆箔３の裏面に施される。上述の実施
の形態とは異なり、本実施の形態では、別個の支持層は
なく、触圧接着剤層１３は被覆箔３のインプリントした
裏面に直接貼付される。被覆箔３は、本実施の形態で
は、接着ラベルに対する唯一の支持機能を有する。イン
プリント５はそれ自体領域的に閉鎖することができ、従
ってその下に位置する電池本体の表面は見えない。イン
プリント５はラベルの電気的絶縁性を向上し、触圧接着
剤層１３または電池表面に残る電解質から溶剤が拡散す
ることを防止する。触圧接着剤層１３は着色することが
でき、その場合それ自体領域的に閉鎖されていない不透
明なインプリントに対して視覚的な背景を形成する。本
実施の形態においても、必要に応じて、被覆箔３にはイ
ンプリント前に下塗り層３ａを設けるかまたは高周波処
理を施することができる。
【００２９】図６は、図５の実施の形態と同様の、本発
明の第５の実施の形態の接着ラベル１を示すが、そのイ
ンプリント５がその裏面に図４の実施の形態と同様の積
層接着層２１を担持する。積層接着層２１として、液体
状または半液体状のラッカーまたはグルーが塗布され、
結合剤と硬化剤成分との化学反応、照射及び／または溶
剤の蒸散により硬化する。積層接着層２１は、インプリ
ントがそれ自体領域的に閉鎖されない場合は着色するこ
とができ、インプリント５に対して視覚的な背景を形成
することができる。更に、積層接着層２１は、積層接着
層２１の裏面に貼付された触圧接着剤層１３または電池
本体の表面上にある電解質からインプリント５に溶剤が
拡散することを防止する遮断機能を発揮し、該インプリ
ントが変化することを防止する。この遮断機能によっ
て、高温や高湿度等の好ましくない条件下におかれたラ
ベルの接着耐久性及び保管耐久性が向上する。本実施の
形態においても、必要に応じて、被覆箔３にはインプリ
ント前に下塗り層３ａを設けるかまたは高周波処理を施
すことができる。
【００３０】図７は本発明の第６の実施の形態の接着ラ
ベル１を示す。被覆箔３、分極されていない箔の場合に
存在する下塗り層３ａ及びインプリント５は図３の実施
の形態に対応する。図４の実施の形態に対応する積層接
着層２１は、インプリント５及び該インプリントが施さ
れていない被覆箔３の一部の表面上に貼付される。
【００３１】積層接着層２１は、例えば図３の実施の形
態に対応するアルミニウム等からなる、積層接着層２１
の上に置かれる金属層１１の接着度合を向上させる。こ
の金属層１１は、厚さ２〜７オングストロームで、スパ
ッタリングまたは蒸着により形成される。金属粒子の微
小部分（mikropartiellen）の蓄積または重ね合わせの
ため、金属層１１は多孔質であり、明らかに金属箔より
も電気的抵抗が高い。金属層１１は更に、電池本体５０
上にある不可避的な汚染物やしみを被覆する。
【００３２】これに代えて、金属層１１は、転写法によ
り、箔を積層接着層２１に転写して形成することもでき
る。この場合、その支持テープに接着する金属箔１１
を、より強固な接着力を有する積層接着層２１の上に置
き、次いで、接着力の弱い支持テープを、ラベル材料に
強固に接着する金属層から剥離する。
【００３３】積層接着層２１は、金属層１１と被覆箔３
との間の弾性結合部を構成する。この弾性結合により、
箔の収縮中や半径の短い電池本体へのラベルの巻装時に
金属層が変形するのが防止される。弾性結合によりラベ
ル内の剪断力や反りが吸収される。同時に弾性結合部
は、図４に関連して前述した遮断壁を形成して、金属層
１１の孔内に浸透した触圧接着剤１３から溶剤がインプ
リント内に拡散してインプリントが変化するのを防止す
ると共に電気的絶縁性を大幅に向上させる。金属層の孔
内に浸透した積層接着層２１の接着剤は該金属層を硬化
する働きをする。
【００３４】積層接着層２１としてはラッカーを用いる
ことができ、ラッカーを液体状または半液体状で塗布す
ると、ラッカーは結合剤と硬化剤成分との化学反応、照
射及び／または溶剤の蒸散により硬化する。金属層１１
をスパッタリングまたは蒸着により形成する前に積層接
着層２１を硬化させてもよい。箔転写法等によって、金
属箔を重ね合わせる場合には、未だ硬化していない積層
接着層２１上に金属箔を置いて、未だ硬化していないラ
ッカーの接着効果を利用するようにしてもよい。積層接
着層２１にはインプリント５に対して視覚的な背景を形
成するために顔料を含有させることができる。
【００３５】触圧接着剤層１３は、前述の実施の形態と
同様に、１０〜２５マイクロメートルの厚さを有し、電
池本体５０に対し金属層１１を電気的に絶縁にする。積
層接着層２１を使用する場合には、積層接着層２１も絶
縁特性を有するため、触圧接着剤層１３を１５マイクロ
メートルより薄くすることができる。
【００３６】金属層１１の孔に浸透した触圧接着剤層１
３の接着剤は該孔を絶縁して、金属層１１の電気的抵抗
を向上させる。
【００３７】ラベルを形成する個々の層の接着は、ラベ
ルを電池本体５０上に貼ったときに、接着ラベルの重な
り合う領域１９（図１）において、収縮した被覆箔３の
応力により積層接着層２１が裂けないように設定しなけ
ればならない。
【００３８】積層接着層２１は好ましくは、２成分接着
剤、すなわち結合剤及び硬化剤を含むラッカーであり、
触圧接着剤１３は、通例は、酸化防止剤等の安定剤を含
む永久弾性の単一成分接着剤であり、これにより、硬化
が防止され、該硬化に伴って同時に生じる接触領域での
高剪断力による領域破壊の結果として生じるスポーリン
グが防止される。それによって、硬化した状態の積層接
着層２１は硬化してない積層接着層、従って永久弾性を
有する触圧接着剤１３よりも更に強固に接着する。被覆
箔３の重なり合う領域１９における触圧接着剤１３の接
着効果は、重なり合う領域１９が裂けるのを防止するよ
うに、重なり合う領域での電池本体５０への接着効果に
適合したものに設定される。
【００３９】図８は本発明の第７の実施の形態の接着ラ
ベル１を示す。本実施の形態は、図７の実施の形態に対
して、インプリント５と金属層１１との間の積層が異な
るが、その他の点では、図７に示す実施の形態やその変
形例と同一である。
【００４０】インプリント５に貼付される積層接着層２
１は、図７のものと対応した成分を有することができる
が、弾性を有しており、被覆箔３と金属層１１との間の
弾性結合部を形成し、これにより、金属層１１は損傷を
受けず、電池本体上で被覆箔３が収縮する際にうねりま
たは裂け目が生じない。この弾性結合によりラベル内の
剪断力や反りが吸収される。積層接着層２１は触圧接着
剤１３よりも接着力が強い。
【００４１】ラッカー層２２が積層接着層２１の裏面に
貼付され、積層接着層２１よりも硬く、及び／またはよ
り密度が高い。ラッカー層２２は、触圧接着剤層１３ま
たは電池表面上の電解質から溶剤がインプリント５へ拡
散することを防止する図７に関連して述べた遮断機能を
有する。ラッカー層２２は強度が高いためラッカー層２
２上に金属層をスパッタリングまたは蒸着により形成す
ることは容易であり、このように処理したラッカー層２
２は、金属層１１の孔を介して浸透した触圧接着剤層１
３及び電池表面上の電解質から溶剤が通過するのを防止
する。
【００４２】積層接着層２１及び／またはラッカー層２
２は、着色することができ、インプリント５に対する視
覚的背景を形成することができる。
【００４３】図９は図７及び図８と同様の、本発明の第
８の実施の形態の接着ラベル１を示す。本実施の形態で
は、積層接着層２１が異なるが、その成分は図７に示す
実施の形態に対応したものとすることができる。積層接
着層２１はインプリント５上に液体状または半液体状で
塗布され、その後一部が硬化する。すなわち、照射及び
／または溶剤の蒸散による結合剤及び硬化剤の各割り当
て部分の硬化により、インプリント上に載置される弾性
部分層２１ａ及びインプリント５から離れた硬化部分層
２１ｂが形成され、次いで、その上で金属層１１が極め
て容易にスパッタリングまたは蒸着により形成すること
ができる。弾性部分層２１ａは、被覆箔３と金属層１１
の間との弾性結合部の役割を果たし、図８の実施の形態
における積層接着層２１と同様の効果を有する。硬化部
分層２１ｂは、触圧接着剤層１３及び電池表面上の電解
質から金属層１１の孔を介するインプリント５への溶剤
の拡散に対して遮断層を形成し、図８の実施の形態にお
けるラッカー層２２と同様の効果を有する。弾性部分層
２１ａ及び／または硬化部分層２１ｂは、着色すること
ができ、インプリント５に対して視覚的な背景を形成す
る。
【００４４】複数の接着ラベルはシリコン処理した支持
バンドまたはテープ１５に剥離可能に接着する。
【００４５】
【発明の効果】本発明の接着ラベルにおいてはインプリ
ントを直接被覆箔の裏面に塗布するため、被覆箔として
は１つの収縮可能な箔で十分である。
【図面の簡単な説明】
【図１】乾電池の円筒状本体の上に接着ラベルを貼付す
る様子を示す概略図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図３】本発明の第２の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図４】本発明の第３の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図５】本発明の第４の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図６】本発明の第５の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図７】本発明の第６の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図８】本発明の第７の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【図９】本発明の第８の実施の形態の接着ラベルの断面
図である。
【符号の説明】 １ 接着ラベル ３ 被覆箔 ３ａ 下塗り層 ５ インプリント ７ 金属層 ９ 非金属層 １１ 金属層（支持層） １３ 触圧接着剤層 １５ 支持バンドまたはテープ１５ １７ 長手方向の縁部 １９ 端部領域 ２１ 積層接着層 ２１ａ 弾性部分層 ２１ｂ 硬化部分層 ２２ ラッカー層 ５０ 電池本体 ５１ 端面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G09F 3/04 G09F 3/10 H01M 2/02

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 軸と頂部表面及び底部表面（５１、５
    １）とを有する乾電池（５０）の周面に貼付する接着ラ
    ベルであって、 表面と裏面とを有する伸長された収縮可能で透明な被覆
    箔（３）と、 該被覆箔（３）の下に位置して前記表面から見えるイン
    プリント（５）と、 該インプリント（５）の下に位置する触圧接着剤層（１
    ３）とを備え、 前記接着ラベル（１）は、前記電池（５０）の周面の母
    線に沿って、オーバーラップ式に重畳可能な第１縁部分
    （１９、１９）と、前記電池の端面（５１、５１）を越
    えて突出する第２縁部分（１７、１７）とを備え、該第
    ２縁部分（１７、１７）は、前記被覆箔の収縮により前
    記端面（５１、５１）上に係止され、 前記インプリント（５）は前記被覆箔（３）の裏面に直
    接形成されることを特徴とする接着ラベル。
  2. 【請求項２】 前記インプリント（５）及びインプリン
    トが施されない前記被覆箔（３）の一部の表面を被覆す
    る層（１１）がその底面に前記触圧接着剤層（１３）を
    担持することを特徴とする請求項１記載の接着ラベル。
  3. 【請求項３】 前記触圧接着剤層（１３）が設けられた
    前記層（１１）は、前記インプリント（５）及びインプ
    リントが施されない前記被覆箔（３）の一部の表面上に
    直接載置されることを特徴とする請求項１または２記載
    の接着ラベル。
  4. 【請求項４】 前記触圧接着剤層（１３）を担持する前
    記層（１１）は、該両層間に介在する透明な層（２１）
    によって、好ましくは感熱作用により、前記インプリン
    ト（５）及びインプリントが施されない前記被覆箔
    （３）の一部の表面に結合されることを特徴とする請求
    項１または２記載の接着ラベル。
  5. 【請求項５】 前記触圧接着剤層（１３）を担持する前
    記層（１１）は非金属材料から形成され、特に前記第２
    縁部分（１７、１７）を除いた接着ラベルの一部の表面
    に限定して形成されることを特徴とする請求項１乃至４
    のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  6. 【請求項６】 前記触圧接着剤層（１３）を担持する前
    記層（１１）は金属材料から形成され、特に真空蒸着さ
    れたアルミニウムからなることを特徴とする請求項１乃
    至４のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  7. 【請求項７】 前記触圧接着剤層（１３）を担持する前
    記層（１１）は、特に紙から成る底部非金属部分層
    （９）と、その上に載置されて特に真空蒸着されたアル
    ミニウムから成る金属部分層（７）との複合構造を有
    し、特に前記第２縁部分（１７、１７）を除いた接着ラ
    ベルの一部の表面に限定して形成されることを特徴とす
    る請求項１乃至４のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  8. 【請求項８】 前記金属部分層（７）は前記非金属部分
    層（９）の上に箔を貼付するかまたはその上に蒸着ある
    いはスパッタリングすることにより形成されることを特
    徴とする請求項７記載の接着ラベル。
  9. 【請求項９】 軸と頂部表面及び底部表面（５１、５
    １）とを有する乾電池（５０）の周面に貼付する接着ラ
    ベルであって、 表面と裏面とを有する伸長した収縮可能で透明な被覆箔
    （３）と、 該被覆箔（３）の下に位置して前記表面から見えるイン
    プリント（５）と、 該インプリント（５）の下に位置する触圧接着剤層（１
    ３）とを備え、 前記接着ラベル（１）は、前記電池（５０）の周面の母
    線に沿って、オーバーラップ式に重畳可能な第１縁部分
    （１９、１９）と、前記電池の端面（５１、５１）を越
    えて突出する第２縁部分（１７、１７）とを備え、該第
    ２縁部分（１７、１７）は、前記被覆箔の収縮により前
    記端面（５１、５１）上に係止され、 積層接着層（２１）、（２２）、（２１ｂ）が前記イン
    プリント（５）と前記触圧接着剤層（１３）との間に位
    置してそれら同士を結合し、前記積層接着層は前記イン
    プリント（５）へ前記触圧接着剤層（１３）から拡散す
    る溶剤に対する遮断壁を形成することを特徴とする請求
    項１乃至８のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  10. 【請求項１０】 前記積層接着層（２１）、（２１ｂ）
    は単一層として前記インプリント（５）上に形成される
    ことを特徴とする請求項９記載の接着ラベル。
  11. 【請求項１１】 前記積層接着層（２１）、（２１ｂ）
    はその底面に金属層（１１）を、特に蒸着あるいはスパ
    ッタリングによって形成されることを特徴とする請求項
    ９または１０記載の接着ラベル。
  12. 【請求項１２】 前記積層接着層（２１）、（２２）、
    （２１ｂ）は前記触圧接着剤層（１３）よりも接着力が
    強いことを特徴とする請求項９乃至１１のいずれか１項
    に記載の接着ラベル。
  13. 【請求項１３】 軸と頂部表面及び底部表面（５１、５
    １）とを有する乾電池（５０）の周面に貼付する接着ラ
    ベルであって、 表面と裏面とを有する伸長した収縮可能で透明な被覆箔
    （３）と、 該被覆箔（３）の下に位置して前記表面から見えるイン
    プリント（５）と、 該インプリント（５）の下に位置する触圧接着剤層（１
    ３）とを備え、 前記接着ラベル（１）は、前記電池（５０）の周面の母
    線に沿って、互いにオーバーラップ式に重畳可能な第１
    縁部分（１９、１９）と、前記電池の端面（５１、５
    １）を越えて突出する第２縁部分（１７、１７）とを備
    え、該第２縁部分（１７、１７）は、前記被覆箔の収縮
    により前記端面（５１、５１）上に係止され、 前記インプリント（５）と前記触圧接着剤層（１３）と
    の間に位置する金属層（１１）が、弾性の積層接着層
    （２１）、（２２）、（２１ａ）によって前記被覆箔
    （３）及び前記インプリント（５）から分離されている
    ことを特徴とする請求項１乃至１２のいずれか１項に記
    載の接着ラベル。
  14. 【請求項１４】 前記弾性積層接着層（２１）、（２
    ２）、（２１ａ）は前記触圧接着剤層（１３）より接着
    力が強いことを特徴とする請求項１３記載の接着ラベ
    ル。
  15. 【請求項１５】 軸と頂部表面及び底部表面（５１、５
    １）とを有する乾電池（５０）の周面に貼付する接着ラ
    ベルであって、 表面と裏面とを有する伸長した収縮可能で透明な被覆箔
    （３）と、 該被覆箔（３）の下に位置して前記表面から見えるイン
    プリント（５）と、 該インプリント（５）の下に位置する触圧接着剤層（１
    ３）とを備え、 前記接着ラベル（１）は、前記電池（５０）の周面の母
    線に沿って、互いにオーバーラップ式に重畳可能な第１
    縁部分（１９、１９）と、前記電池の端面（５１、５
    １）を越えて突出する第２縁部分（１７、１７）とを備
    え、該第２縁部分（１７、１７）は、前記被覆箔の収縮
    により前記端面（５１、５１）上に係止され、 前記ラベル内の機械的応力を吸収する弾性の積層接着層
    （２１）、（２１ａ）が前記インプリント（５）上に形
    成され、硬化ラッカー層（２２）、（２１ｂ）が前記可
    撓性積層接着層（２１）上にあり、前記触圧接着剤層
    （１３）から拡散する溶剤に対する遮断壁を構成するこ
    とを特徴とする請求項１乃至１４のいずれか１項に記載
    の接着ラベル。
  16. 【請求項１６】 前記ラッカー層（２２）、（２１ｂ）
    上に金属層（１１）を蒸着あるいはスパッタリングによ
    り形成することを特徴とする請求項１５に記載の接着ラ
    ベル。
  17. 【請求項１７】 前記金属層（１１）はその裏面に前記
    触圧接着剤層（１３）を担持することを特徴とする請求
    項１６に記載の接着ラベル。
  18. 【請求項１８】 前記積層接着層（２１）と前記ラッカ
    ー層（２２）は個別に形成されることを特徴とする請求
    項１５乃至１７のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  19. 【請求項１９】 前記積層接着層（２１）、（２１ａ）
    と前記ラッカー層（２２）、（２１ｂ）とは同一成分を
    有することを特徴とする請求項１５乃至１７のいずれか
    １項に記載の接着ラベル。
  20. 【請求項２０】 前記ラッカー層（２１ｂ）及び前記積
    層接着層（２１ａ）は、集合層（２１）として前記イン
    プリント（５）上に貼付され、前記層（２１）が貼付さ
    れた後、該層（２１）は、前記インプリント（５）上に
    係止する前記積層接着層（２１ａ）を構成する側より
    も、前記インプリント（５）から遠い前記ラッカー層
    （２１ｂ）を形成する側においてより大きい度合で硬化
    されることを特徴とする請求項１９記載の接着ラベル。
  21. 【請求項２１】 前記積層接着層は、特に結合剤と硬化
    剤成分との化学反応、照射及び／または溶剤の蒸散によ
    って硬化することを特徴とする請求項９乃至２０のいず
    れか１項に記載の接着ラベル。
  22. 【請求項２２】 前記被覆箔（３）は、その上に前記イ
    ンプリント（５）を設ける前に接着力付与処理を施され
    ることを特徴とする請求項１乃至２１のいずれか１項に
    記載の接着ラベル。
  23. 【請求項２３】 前記接着力付与処理は、下塗り層（３
    ａ）の貼付によって施されることを特徴とする請求項２
    ２記載の接着ラベル。
  24. 【請求項２４】 前記接着力付与処理は、前記被覆箔
    （３）の高周波処理によって施されることを特徴とする
    請求項２２記載の接着ラベル。
  25. 【請求項２５】 前記触圧接着剤（１３）は、前記イン
    プリント（５）及び該インプリント（５）が施されてい
    ない前記被覆箔（３）の一部の表面上に直接載置される
    ことを特徴とする請求項１記載の接着ラベル。
  26. 【請求項２６】 前記被覆箔（３）は、前記接着ラベル
    （１）の支持層を構成することを特徴とする請求項１乃
    至２５のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  27. 【請求項２７】 前記積層接着剤層（２１）、（２１
    ａ）、前記ラッカー層（２２）、（２１ｂ）及び触圧接
    着剤層（１３）のうち、前記インプリント（５）を通し
    て前記表面から見える層の少なくとも一つは着色される
    ことを特徴とする請求項１乃至２６のいずれか１項に記
    載の接着ラベル。
  28. 【請求項２８】 前記インプリント（５）は、鏡像作用
    ／反作用印刷により、有機溶液からまたは溶剤を使用し
    ない光触媒作用系から前記被覆箔（３）にカラー印刷さ
    れることを特徴とする請求項１乃至２７のいずれか１項
    に記載の接着ラベル。
  29. 【請求項２９】 前記被覆箔（３）は、特に厚さ２０〜
    ７０マイクロメートルの延伸された硬質ポリ塩化ビニ
    ル、ポリプロピレン、ポリスチロール、ポリアミド、ま
    たは特に厚さ１０〜６０マイクロメートルのポリエチレ
    ンテレフタレートまたはポリカーボネートから形成され
    ることを特徴とする請求項１乃至２８のいずれか１項に
    記載の接着ラベル。
  30. 【請求項３０】 前記被覆箔（３）は、乾電池本体（５
    ０）の周方向に伸長されることを特徴とする請求項１乃
    至２９のいずれか１項に記載の接着ラベル。
  31. 【請求項３１】 請求項１乃至３０のいずれか１項に記
    載の接着ラベルを備えた乾電池。
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