JPS5835349B2 - 乾電池 - Google Patents
乾電池Info
- Publication number
- JPS5835349B2 JPS5835349B2 JP4898376A JP4898376A JPS5835349B2 JP S5835349 B2 JPS5835349 B2 JP S5835349B2 JP 4898376 A JP4898376 A JP 4898376A JP 4898376 A JP4898376 A JP 4898376A JP S5835349 B2 JPS5835349 B2 JP S5835349B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- heat
- battery
- shrinkable
- density polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は発電要素を内填した電池容器の包被構造に係
り、耐漏液性に優れた電池を提供することを目的とする
。
り、耐漏液性に優れた電池を提供することを目的とする
。
従来、電池容器と封口体の接面からの漏液あるいは放電
によって電池容器の側壁に生じたピンホールからの漏液
を防止するため、内面に熱溶融性接着剤を塗布したポリ
塩化ビニルからなる熱収縮性チューブで電池容器と封口
体の側面を包被し、外側から加熱して熱溶融性接着剤を
溶融するとともに熱収縮性チューブを収縮させて電池容
器に密着させることが提案された。
によって電池容器の側壁に生じたピンホールからの漏液
を防止するため、内面に熱溶融性接着剤を塗布したポリ
塩化ビニルからなる熱収縮性チューブで電池容器と封口
体の側面を包被し、外側から加熱して熱溶融性接着剤を
溶融するとともに熱収縮性チューブを収縮させて電池容
器に密着させることが提案された。
ところが乾電池を高温で長期間保存したりあるいは乾電
池を短絡放電させて発熱した場合、ポリ塩化ビニルから
なる熱収縮性チューブは収縮による締めつけ力が弱いた
め、チューブの上下折曲部から溶融した熱溶融性接着剤
が流出して、漏液防止効果が減退することがある。
池を短絡放電させて発熱した場合、ポリ塩化ビニルから
なる熱収縮性チューブは収縮による締めつけ力が弱いた
め、チューブの上下折曲部から溶融した熱溶融性接着剤
が流出して、漏液防止効果が減退することがある。
また前記材質のチューブは引裂き強度が余り強くないた
め、高収縮率に加工したチューブを用いて電池容器に密
着させ、その状態でまだ収縮する力が残っていると、乾
電池を高温で保存したり放電によって発熱した場合など
に残存している収縮力によりチューブが引き裂かれ、そ
の裂は目から接着剤と電解液の漏出を招来することにな
る。
め、高収縮率に加工したチューブを用いて電池容器に密
着させ、その状態でまだ収縮する力が残っていると、乾
電池を高温で保存したり放電によって発熱した場合など
に残存している収縮力によりチューブが引き裂かれ、そ
の裂は目から接着剤と電解液の漏出を招来することにな
る。
そのため収縮率め低いチューブを用いる必要があり、チ
ューブと熱溶融性接着剤の協働による漏液防止効果が十
分に発揮されない。
ューブと熱溶融性接着剤の協働による漏液防止効果が十
分に発揮されない。
この発明は非結晶性の１．２ポリブタジエンを含んだ架
橋低密度ポリエチレンからなる熱収縮性樹脂チューブを
用いることにより、前述の欠点を解消したものである。
橋低密度ポリエチレンからなる熱収縮性樹脂チューブを
用いることにより、前述の欠点を解消したものである。
架橋低密度ポリエチレン単独からなる熱収縮性チューブ
は、従来のポリ塩化ビニルチューブに比べて収縮力は強
いが、高温になると収縮力が低下する傾向がある。
は、従来のポリ塩化ビニルチューブに比べて収縮力は強
いが、高温になると収縮力が低下する傾向がある。
一方架橋高密度ポリエチレンからなる熱収縮性チューブ
は優れた耐熱性を有しているが、素材の融点が高いから
チューブあるいはフィルムにする際の押出加工中に素材
に添加した架橋剤が熱分解を受けることがあり、そのた
めチューブの機械的強度や厚さが不均一になり易く、チ
ューブにピンホールが生じてそこから溶融した接着剤や
電解液が漏出することがある。
は優れた耐熱性を有しているが、素材の融点が高いから
チューブあるいはフィルムにする際の押出加工中に素材
に添加した架橋剤が熱分解を受けることがあり、そのた
めチューブの機械的強度や厚さが不均一になり易く、チ
ューブにピンホールが生じてそこから溶融した接着剤や
電解液が漏出することがある。
これらに比べて、低密度ポリエチレンに少量の非結晶性
１．２ポリブタジエンを添加し、さらに適宜の架橋剤を
混合して架橋処理を行って得た熱収縮性チューブは適当
な柔軟性を有し、しかも高温下でも優れた機械的性質を
発揮することができる。
１．２ポリブタジエンを添加し、さらに適宜の架橋剤を
混合して架橋処理を行って得た熱収縮性チューブは適当
な柔軟性を有し、しかも高温下でも優れた機械的性質を
発揮することができる。
１２ポリブタジエンの好適な添加範囲は、低密度ポリエ
チ□ン１００重量部に対して約０．５〜２０重量部で、
０．５重量部より少ないと添加効果が十分に発揮されず
、一方２０重量部より多いとチューブの伸びや柔軟性が
低下するため好ましくない。
チ□ン１００重量部に対して約０．５〜２０重量部で、
０．５重量部より少ないと添加効果が十分に発揮されず
、一方２０重量部より多いとチューブの伸びや柔軟性が
低下するため好ましくない。
架橋剤には例えばジクミルパーオキサイド、１．１−ジ
ブチルパーオキシ、３．３．５−Ｎメチルヘキサン、３
．３−１−ブチルパーオキシブタン、カルボン酸ｎブチ
ルエステルなどの有機過酸化物が用いられる。
ブチルパーオキシ、３．３．５−Ｎメチルヘキサン、３
．３−１−ブチルパーオキシブタン、カルボン酸ｎブチ
ルエステルなどの有機過酸化物が用いられる。
次にこの発明の実施例を図面とともに説明する。
亜鉛缶１の内側にセパレータ２を介して二酸化マンガン
を主体とする陽極合剤３と炭素棒４を装填し、陽極合剤
３の上につば紙５を載置してその上に密封剤層６を形成
したのち、亜鉛缶１の開口部にポリエチレン製の封口体
γを嵌合する。
を主体とする陽極合剤３と炭素棒４を装填し、陽極合剤
３の上につば紙５を載置してその上に密封剤層６を形成
したのち、亜鉛缶１の開口部にポリエチレン製の封口体
γを嵌合する。
これより別個に、密度が約０．９３でメルトインデック
スが約２の低密度ポリエチレン１００重量部と、分子量
が約２０００の液状１２ポリブタジ工ン５重量部と、ジ
クミルパーオキサイド２重量部を均一に混合し、約１１
０〜１２０℃に加熱して押し出しによりフィルム状にし
たのち約５分間加熱して架橋処理を行い、ついでこれを
通常の方法で熱収縮加工を施す。
スが約２の低密度ポリエチレン１００重量部と、分子量
が約２０００の液状１２ポリブタジ工ン５重量部と、ジ
クミルパーオキサイド２重量部を均一に混合し、約１１
０〜１２０℃に加熱して押し出しによりフィルム状にし
たのち約５分間加熱して架橋処理を行い、ついでこれを
通常の方法で熱収縮加工を施す。
そののち片面にエチレン−酢酸ビニル共重合体あるいは
エチレン−エチルアクリレート共重合体などからなる熱
溶融性接着剤８を塗布し、接着剤８が内側になるように
筒状に折り曲げ両側縁を熱シールして熱収縮性樹脂チュ
ーブ９をつくる。
エチレン−エチルアクリレート共重合体などからなる熱
溶融性接着剤８を塗布し、接着剤８が内側になるように
筒状に折り曲げ両側縁を熱シールして熱収縮性樹脂チュ
ーブ９をつくる。
このチューブ９で亜鉛缶１と封口体７の外側を包被し、
外部より加熱して接着剤８を熱容器させるとともにチュ
ーブ９を収縮せしめ、チューブ９の上端は封口体７の肩
部に、下端は陰極端子板１０の周縁にシールリング１１
を介してそれぞれ折り曲げ、亜鉛缶１ならびに封口体Ｉ
の外周にチューブ９を一体に密着させる。
外部より加熱して接着剤８を熱容器させるとともにチュ
ーブ９を収縮せしめ、チューブ９の上端は封口体７の肩
部に、下端は陰極端子板１０の周縁にシールリング１１
を介してそれぞれ折り曲げ、亜鉛缶１ならびに封口体Ｉ
の外周にチューブ９を一体に密着させる。
しかるのち炭素棒４の頭部に陽極端子板１２を嵌着して
、チューブ９の外側に金属外装缶１３を被嵌し、上下端
部を内方ヘカールして陽極端子板１２ならびに陰極端子
板１０を締着する。
、チューブ９の外側に金属外装缶１３を被嵌し、上下端
部を内方ヘカールして陽極端子板１２ならびに陰極端子
板１０を締着する。
この発明による熱収縮性チューブは収縮張力が約９０〜
１２０ｋｇ／ＣＩｆＬもあり、従来使用されていたポリ
塩化ビニル製のチューブに比べて約５〜１０倍も収縮に
よる締めつけ力が強いから、熱溶融性接着剤を電池容器
の外側面に常に密着させておくことができ、さらにこの
発明による熱収縮性チューブは引裂き強度が約６〜８ｋ
ｇ／ｃＩＩＬもあり、ポリ塩化ビニル製のチューブに比
べて約１．５〜２．０倍も強いため、高収縮率のチュー
ブを用いても電池の組立後に残存している収縮力でチュ
ーブ自身が引き裂れることがなく、したがって熱溶融性
接着剤を電池容器とチューブの間Ｉこ確実に保持し、前
記接着剤とチューブの協働により電解液の漏出を有効に
阻止して耐漏液性に優れている。
１２０ｋｇ／ＣＩｆＬもあり、従来使用されていたポリ
塩化ビニル製のチューブに比べて約５〜１０倍も収縮に
よる締めつけ力が強いから、熱溶融性接着剤を電池容器
の外側面に常に密着させておくことができ、さらにこの
発明による熱収縮性チューブは引裂き強度が約６〜８ｋ
ｇ／ｃＩＩＬもあり、ポリ塩化ビニル製のチューブに比
べて約１．５〜２．０倍も強いため、高収縮率のチュー
ブを用いても電池の組立後に残存している収縮力でチュ
ーブ自身が引き裂れることがなく、したがって熱溶融性
接着剤を電池容器とチューブの間Ｉこ確実に保持し、前
記接着剤とチューブの協働により電解液の漏出を有効に
阻止して耐漏液性に優れている。
また非結晶性の１．２ポリブタジエンを含んだ低密度ポ
リエチレンは高温による収縮力の低下がなく常に安定し
た機械的強度を有しているから、前述の優れた効果を長
期間確実に発揮することができる。
リエチレンは高温による収縮力の低下がなく常に安定し
た機械的強度を有しているから、前述の優れた効果を長
期間確実に発揮することができる。
実施例の乾電池Ａとポリ塩化ビニルチューブを用いた従
来の乾電池Ｂを、４５°Ｃで３ケ月間保存した際の外部
漏液の発生率を示すのが次の表で、これから本発明の優
秀性が立証できる。
来の乾電池Ｂを、４５°Ｃで３ケ月間保存した際の外部
漏液の発生率を示すのが次の表で、これから本発明の優
秀性が立証できる。
なおこの発明はルクランシエ形乾電池に限らず、アルカ
リ・マンガン乾電池やニッケル・カドミウム電池などに
も適応できる。
リ・マンガン乾電池やニッケル・カドミウム電池などに
も適応できる。
第１図はこの発明に係る乾電池の半裁断面図、第２図は
その乾電池の要部拡大図である。 １・・・・・・亜鉛缶、８・・・・・・熱溶融性接着剤
、９・・・・・・熱収縮性チューブ。
その乾電池の要部拡大図である。 １・・・・・・亜鉛缶、８・・・・・・熱溶融性接着剤
、９・・・・・・熱収縮性チューブ。
Claims (1)
- １ 発電要素を内填した電池容器の外側に熱溶融性接着
剤を介して、非結晶性の１．２ポリブタジエンを含んだ
架矯低密度ポリエチレンからなる熱収縮性樹脂チューブ
を収縮して一体に密着したことを特徴とする乾電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4898376A JPS5835349B2 (ja) | 1976-04-27 | 1976-04-27 | 乾電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4898376A JPS5835349B2 (ja) | 1976-04-27 | 1976-04-27 | 乾電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52131126A JPS52131126A (en) | 1977-11-02 |
| JPS5835349B2 true JPS5835349B2 (ja) | 1983-08-02 |
Family
ID=12818467
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4898376A Expired JPS5835349B2 (ja) | 1976-04-27 | 1976-04-27 | 乾電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5835349B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57163960A (en) * | 1981-03-31 | 1982-10-08 | Hitachi Maxell Ltd | Dry cell |
| JPH0754696B2 (ja) * | 1982-12-28 | 1995-06-07 | 凸版印刷株式会社 | 乾電池の外装方法 |
| JPH0754697B2 (ja) * | 1983-04-01 | 1995-06-07 | 凸版印刷株式会社 | ラベル付き乾電池 |
| US5766795A (en) * | 1984-08-16 | 1998-06-16 | Zweckform Etikettiertechnik Gmbh | Multilayer adhesive label |
| DE29513170U1 (de) | 1995-08-16 | 1997-01-02 | Zweckform Etikettiertechnik | Haftetikett |
-
1976
- 1976-04-27 JP JP4898376A patent/JPS5835349B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52131126A (en) | 1977-11-02 |
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