JPH0566537A - 写真記録材料 - Google Patents

写真記録材料

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JPH0566537A
JPH0566537A JP16404191A JP16404191A JPH0566537A JP H0566537 A JPH0566537 A JP H0566537A JP 16404191 A JP16404191 A JP 16404191A JP 16404191 A JP16404191 A JP 16404191A JP H0566537 A JPH0566537 A JP H0566537A
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JP
Japan
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group
coupler
alkyl
substituted
carbon atoms
Prior art date
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JP16404191A
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English (en)
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Arlyce T Bowne
トルマン ボウン アーライス
Paul Leo Zengerle
レオ ゼンガール ポール
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、カラー写真記録材料及び改良写真
画像を形成するための乳剤に関し、カラー写真画像を改
良するためにカプラー活性及び得られる色素の品質を高
めることを目的とする。 【構成】 本発明の写真記録材料においては、2,4−
ジ−n−アミルフェノールを特定の色素形成性カプラー
と共に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真記録材料、更に詳
細にはカラー写真記録材料及び改良写真画像を形成する
ための乳剤に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の化合物が、普通カラー写真用途に
おいてカプリング剤及び色素形成剤として使用される。
しかしながら、カプリング剤、又はそれから得られる色
素にはいくつかの欠点を有するものがある。これらとし
ては、比較的低い光安定性、他の色素形成性カプラーか
ら得られたものと比べて比較的遅い反応スピード及び比
較的低い最高カラー濃度値が挙げられる。
【0003】カプラーの品質及びそれから誘導される色
素を改良するために種々の試みがなされている。例え
ば、公開公報第30895/1973号に記載されてい
るように、カプラー分子の構造を変化させることにより
ピラゾロトリアゾールカプラーの品質を改良するよう試
みられている。結果は完全に成功したものではなかっ
た。
【0004】公開公報第16058/1974に記載さ
れているようなビス−ピラゾロトリアゾールカプリング
化合物を使用すると、得られた色素の感度についての品
質が幾分改良されるが、最高カラー濃度については認め
られる程の改良を与えることはできない。
【0005】色素特性を改良するための他の試みは、公
開公報第135841/1981号及び第42045/
1983号の開示に報告されている。色素形成性カプラ
ーから誘導される色素の品質を改良するこれらの初期の
試みは完全には満足できるものではなかった。
【0006】更に最近では、米国特許第4,581,3
26号明細書には、カラー濃度を高めかつ得られたマゼ
ンタ色素の感度を改良するために、特定のフェノール性
化合物と組合せて用いられるピラゾロトリアゾールカプ
ラーが記載されている。この組合せを用いて得られるべ
きものとして試みられる改良は、マゼンタ色素特性を高
めるという点で十分実現されたものではなかった。
【0007】1988年9月28日発行のヨーロッパ特
許出願第284,239号公報は、特定の置換基の使用
によって安定性が改良された色素を形成するピラゾロト
リアゾール型のカプラーを開示している。この出願はカ
プラー溶媒としてトリクレジルホスフェートの使用を教
示している。
【0008】写真カプラーの溶液又は分散物において助
剤となる種々のカプラー溶媒の使用もまた当該技術分野
において知られている。例えば、米国特許第2,83
5,579号明細書には、色素の退色又は変色なしに、
カプラーから形成される色素を可溶化又は分散させるた
めの種々のアルキルフェノール化合物の使用について記
載されている。この特許は2,4−ジ−n−アミルフェ
ノールについて他の2,4−ジアルキル置換フェノール
性化合物と共に具体的に述べている。
【0009】米国特許第3,271,152号明細書に
は、それから色素が誘導されるカプラーも溶解すること
なく、カプラーから形成される色素を選択的に溶解する
ことができる多くの溶媒の中から、2,4−ジ−n−ア
ミルフェノールが挙げられている。
【0010】米国特許第4,178,183号明細書
は、微結晶性色素の形成を可能にする媒体を生成するた
めの、カプラー溶媒と混合されたカプラーについて述べ
ている。カプラー溶剤は、2,4−ジ−n−アミルフェ
ノールをはじめとする、フタレートエステル、ベンゾエ
イトエステル又はジアルキル置換フェノールであってよ
い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の特許又は特許公
報のいずれもが、従来技術の問題点を解決することに成
功していない。従って、カラー写真画像を改良するため
の、カプラー活性及び結果として得られる色素の品質を
高める問題が残っている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、改良された写
真特性が、支持体、ハロゲン化銀乳剤層及びカプラー1
部当りフェノール0.05〜10部の重量比で2,4−
ジ−n−アミルフェノール中に分散された色素形成性カ
プラー化合物を含んでなる写真記録材料であって、前記
カプラー化合物が次の構造式:
【0013】
【化2】
【0014】式中、R及びRは、R又はRの少
くとも1つはフェニルであるという条件で、炭素原子数
1〜8個のアルキル基又はフェニルであり、これら両者
はR又はYとして以下に定義する基で置換されていて
もよく;
【0015】Rは、酸素原子及び硫黄原子を含んでい
てもよくかつ炭素原子数30個以下のバラスト基の一部
であってよい、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル基又は置
換もしくは非置換アリール基であり;
【0006】Rは、Rについて定義したとおりであ
り;Rは、炭素原子数1〜6個のアルキル基であり;
は、炭素原子数30個以下のバラスト基であり;R
は、Rについて定義したようなバラスト基であり;
は、置換もしくは非置換の芳香族基又はアリール基
もしくはアルキル基により置換されたカルボニル基であ
って、Rにおいて定義したようなバラスト基で更に置
換されたものであり;
【0017】Rは、炭素原子数1〜8個の直鎖もしく
は分枝鎖のアルキル又は炭素原子数6〜10個の置換も
しくは非置換のアリールであり;R10は、ハロゲン、
アルキル、ハロ置換アルキル、ニトロ、シアノ、−CO
、−CO、−SO、−OR、−OC
OR、スルファモイル又はカルバモイル(ここで、R
は炭素原子数6〜30個の脂肪族又は芳香族基であ
る)の1種又はそれ以上の基であり;
【0018】Yは、ハロゲン、アルキル、ニトロ、シア
ノもしくはアミノの1種又はそれ以上の基であり;X
は、水素又はカプリング離脱基であり;nは1〜3であ
り;そしてmは1又は2である、の1つを有するもので
ある写真記録材料を用いることによって得られるという
知見に基づいている。
【0019】本発明はまたは、ハロゲン化銀、及び上記
の構造式の1つを有する色素形成性カプラー化合物を含
んでなる改良写真乳剤であって、前記カプラー化合物が
2,4−ジ−n−アミルフェノール中に、カプラー化合
物1部当り前記フェノール0.05〜10部の重量比で
分散されている改良写真乳剤をも提供する。
【0020】これらの色素形成性カプラー化合物は各々
当該技術分野において知られている。例えば、それらの
合成に関しては、1つ又はそれ以上の、次の米国特許第
2,474,293号;同3,446,622号及び同
4,581,326号明細書中に見出すことができる。
【0021】Xにより表すことができる適切なカプリン
グ離脱基の典型的例としては、水素、ハロゲン原子、特
に塩素、又は次のもの:
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】が挙げられる。特に好ましいX基は水素、
ハロゲン、アルキルチオ、アリールチオ、アリールオキ
シ又は窒素含有複素環であり、これらの基は20個以下
の炭素原子を含有してよい。
【0025】上記式内にあるカプラー化合物の具体例と
しては次のものがある:
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】カプラー1部当りフェノールを0.05部
未満用いた場合には、カプラーに対する溶解作用又は分
散作用が不十分である危険がある。このことはカプラー
の一部の不溶化と共にカプラー化合物の利用を非効果的
なものとする原因となり、不満足な画像形成を生じる結
果となる。
【0028】反対に、カプラー化合物1部当りフェノー
ル溶媒もしくは分散剤を10部より多く用いる場合は、
カプラーの過希釈となる傾向がある。このことは、カプ
ラー層の厚さが増加しそして層が軟化する結果となるこ
とがあり、それによりその層が容易に引掻きずを受ける
傾向が増す。2,4−ジ−n−アミルフェノール化合物
はカプラー1部当り、その0.2部〜約4部使用するの
が好ましい。
【0029】2,4−ジ−n−アミルフェノールを先に
示した狭い範囲の色素形成性カプラーの1つと共に使用
することにより得られる改良特性は他の永久タイプのカ
プラー溶媒の存在で得ることができる。例えば、他の普
通に用いられるカプラー溶媒、例えば、ジアルキルフタ
レート類、モノ−もしくはジ−アルキル置換フェノール
類、アルキル置換アミド化合物もまたカプラー分散物中
に、写真特性に対して何ら明白な悪影響を与えずに存在
することができる。
【0030】カプラー溶媒は2種の一般的タイプに分け
られる。1種のタイプは“永久(permanen
t)”溶媒と呼ばれる。このタイプのものは比較的高い
沸点を有して、塗布された場合写真層に残留する。この
タイプのものは、比較的低い沸点を有し、各種製造工程
又は処理工程の際に写真材料から一般に失われる他のタ
イプの溶媒と区別されるべきである。これらの低沸点溶
媒は昇華性であり非永久性と考えられる。典型的な非永
久性溶媒はエチルアセテート及びブチルアセテートであ
る。かかる溶媒は、色素形成性カプラー成分をはじめと
する、写真成分の初期配合物及び溶液と共に助剤として
用いられることが多い。カプラー溶媒である2,4−ジ
−n−アミルフェノールは永久性溶媒である。エチルア
セテートは非永久性又は昇華性溶媒と考えられる。
【0031】本明細書中に記載されている写真記録材料
は単色であっても多色であってもよい。多色写真材料
は、スペクトルの3つの主な領域の各々に感度を有する
色素画像形成性単位を通常含有する。各単位は単一乳剤
層又はスペクトルの所定の領域に感度を有する複数乳剤
層から構成されてもよい。画像形成性単位層をはじめと
する記録材料層は、当該技術分野において既知の種々の
順番で配列することができる。
【0032】典型的な多色写真記録材料は、少なくとも
一つのシアン色素形成性カプラーが組み合わさった赤感
性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一つ含んでなるシア
ン色素画像形成性単位、少なくとも一つのマゼンタ色素
形成性カプラーが組み合わさった緑感性ハロゲン化銀乳
剤層を少なくとも一つ含んでなるマゼンタ画像形成性単
位および少なくとも一つのイエロー色素形成性カプラー
が組み合わさった青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくと
も一つ含んでなるイエロー色素形成性単位を、担持する
支持体を含んでなる。本発明の記録材料は、フィルター
層、中間層、オーバーコート層および下塗り層などの追
加の層を含んでよい。
【0033】本発明の要素において使用するのに適する
材料の以下の検討は、リサーチ・ディスクロージャー
(Research Disclosure)、198
9年12月、Item 308119(Kenneth
Mason Publications Ltd.発
行、The Old Harbourmaster’
s,8 North Street,Emswort
h,Hampshire P010 7DD,Engl
and)を引用して行うだろう。この刊行物は、以下
「Research Disclosure」と略記す
る。
【0034】本発明要素に用いられるハロゲン化銀乳剤
は、臭化銀、塩化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀またはこれらの混合物で
あることができる。これらの乳剤は任意の常用の形状又
はサイズのハロゲン化銀粒子を含むことができる。具体
的には、これらの乳剤は粗ハロゲン化銀粒子、中位ハロ
ゲン化銀粒子または微小ハロゲン化銀粒子を含むことが
できる。高い横縦比の平板状粒子乳剤が、特に意図され
ており、これらは、例えば、Wilgusの米国特許第
4,434,226号、Daubendiekらの同
4,414,310号、Weyの同4,399,215
号、Solbergらの同4,433,048号、Mi
gnotの同4,386,156号、Evansらの同
4,504,570号、Maskaskyの同4,40
0,463号、Weyらの同4,414,306号、M
askaskyの同4,435,501号および同4,
643,966号ならびにDaubendiekらの同
4,672,027号および同4,693,964号明
細書に記載されている。また、特に意図されているもの
は、粒子の周囲におけるよりも粒子のコアーにおいてよ
り高いモル比のヨウ化物を有する臭ヨウ化銀粒子であ
り、例えばこれらは、英国特許第1,027,146
号、特開昭54−48,521号、米国特許第4,37
9,837号、同4,444,877号、同4,66
5,012号、同4,686,178号、同4,56
5,778号、同4,728,602号、同4,66
8,614号、同4,636,461号およびヨーロッ
パ特許第264,954号公報または明細書に記載され
ている。これらのハロゲン化銀乳剤は、単分散または多
分散のいずれかとして沈殿されうる。乳剤の粒子サイズ
分布は、ハロゲン化銀粒子分離法または各種粒子サイズ
のハロゲン化銀乳剤を配合することによって調整するこ
とができる。
【0035】銅、タリウム、鉛、ビスマス、カドミウム
および第VIII族貴金属化合物のような増感性化合物
をハロゲン化銀乳剤の沈殿期間中に存在させることがで
きる。
【0036】乳剤は、表面感光性乳剤、すなわち、ハロ
ゲン化銀粒子の表面で主として潜像を形成する乳剤であ
るか、あるいは内部潜像形成性乳剤、すなわち、ハロゲ
ン化銀粒子の内部で主として潜像を形成する乳剤である
ことができる。これらの乳剤は、表面感光性乳剤もしく
はカブらせていない内部潜像形成性乳剤のようなネガテ
ィブ作動性乳剤であるか、あるいはカブらせていない内
部潜像形成性型の直接ポジティブ乳剤であって、これら
は均等光の露光または核生成剤の存在下で現像が行われ
た場合にポジティブに作動するものである。
【0037】これらのハロゲン化銀乳剤は表面増感可能
である。個々にまたは組み合わせて使用される貴金属
(例、金)中間カルコゲン(例、イオウ、セレンまたは
テルル)および還元増感剤が特に意図されている。典型
的な化学増感剤は、前述したResearch Dis
closure,Item 308119、第III節
に列挙されている。
【0038】これらのハロゲン化銀乳剤は、ポリメチン
色素類を含む各種のクラスに由来する色素を用いて分光
増感することができ、これらの色素としてはシアニン、
メロシアニン、複合シアニンおよびメロシアニン(すな
わち、3核型、4核型および多核型シアニンおよびメロ
シアニン)、オキソノール、ヘミオキソノール、スチリ
リル、メロスチリリルならびにストレプトシアニンが挙
げられる。具体的な分光増感色素は、前述のResea
rch Disclosure,308119、第IV
節に記載されている。
【0039】本発明要素の乳剤層およびその他の層につ
いて適するベヒクルは、Research Discl
osure,Item 17643、第IX節およびそ
こで引用されている刊行物に記載されている。
【0040】本明細書で記載したカプラーに加え、本発
明要素はResearch Disclosure、第
VII節、パラグラフD,E,FおよびGならびにそこ
で引用される文献に記載されるような追加のカプラーを
含むことができる。これらの追加のカプラーは、Res
earch Disclosure、第VII節、パラ
グラフCならびにそこで引用される文献に記載されるよ
うに組み入れることができる。
【0041】この発明の写真要素は、蛍光増白剤(Re
search Disclosure、第V節)、カブ
リ防止剤および安定剤(ResearchDisclo
ure、第VI節)、汚染防止剤および画像色素安定
剤(Research Disclosure、第VI
I節、パラグラフIおよびJ)、光吸収剤および散乱材
料(Research Disclosure、第VI
II節)、硬膜剤(Research Disclos
ure、第XI節)、可塑剤および滑剤(Resear
ch Disclosure、第XII節)、静電防止
剤(Research Disclosure、第XI
II節)、マット剤(Research Disclo
sure、第XVI節)ならびに現像改質剤(Rese
arch Disclosure、第XXI節)を含む
ことができる。
【0042】これらの写真要素はResearch D
isclosure、第XVII節およびそこで引用さ
れる文献に記載されるような各種支持体上に塗布するこ
とができる。
【0043】これらの写真要素は、典型的には可視領域
のスペクトルの化学輻射線に露光でき、Researc
h Disclosure、第XVIII節に記載され
ているような潜像を形成し、次いで処理してResea
rch Disclosure、第XIX節に記載され
ているような可視色素画像を形成することができる。可
視色素画像を形成する工程には、要素を発色現像主薬と
接触させ、現像可能なハロゲン化銀を還元し、発色現像
主薬を酸化する工程が含まれる。酸化された発色現像主
薬は、カプラーと次々に反応して色素を生じる。
【0044】好ましい発色現像主薬とししては、p−フ
ェニレンジアミン類が挙げられる。特に好ましいもの
は、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリ
ン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−
β−(メタンスルホンアミド)エチルアニリン硫酸塩水
和物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−
ヒドロキシエチルアニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β
−(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチル
アニリン塩酸塩および4−アミノ−N−エチルーN−
(2−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ−p−ト
ルエンスルホン酸塩が挙げられる。
【0045】ネガティブ作動性ハロゲン化銀乳剤は、上
記の処理工程によりネガ画像をもたらす。ポジ(または
反転)画像をうるには、この工程を非カラー現像主薬で
まず現像処理して露光されたハロゲン銀を現像(色素は
生じない)し、次いでその要素を均一にカブらせて現像
可能な未露光ハロゲン化銀を残すことができる。あるい
はまた、直接陽画乳剤は、ポジ画像を得るのに使用する
ことができる。
【0046】現像は、引き続き、通常の漂白、定着また
は漂白定着工程が施されて銀およびハロゲン化銀が除去
され、洗浄そして乾燥される。
【0047】
【実施例】次例は本発明を更に具体的に説明するもので
ある。
【0048】例1 上記のピラゾロトリアゾールカプラーNo.1(カプリ
ング離脱剤は塩素である)の光安定性を、カプラー1部
を第1表に示したような永久性カプラー溶媒2部に溶解
することにより測定した。露光後、フィルム細片をホル
ムアルデヒド安定剤を用いることなくKodak E−
6反転処理で現像した。
【0049】
【表1】
【0050】第1表は、近似異性体である2,4−ジ−
t−アミルフェノールをはじめとする、他の既知カプラ
ー溶媒と比較して、2,4−ジ−n−アミルフェノール
を用いると光安定性が改良されることを示す。
【0051】例2 例1に用いられたものと同様で、またカプラーNo.1
を使用するフィルム細片の写真活性を第2表に報告す
る。カプラーの反応性を反転Dmax及び肩ガンマ値に
より測定した。
【0052】
【表2】
【0053】第2表は、既知カプラー溶媒と比較して、
本発明の2,4−ジ−n−アミルフェノール溶媒を用い
た場合、低いDmin値を保持しながら、Dmaxは感
知できる程改良されることを示す。更に、2,4−ジ−
n−アミルフェノールを用いた場合のスピード及びガン
マ値もまた、当該技術分野において通常用いられる他の
永久性カプラー溶媒と比べて感知できる程改良される。
【0054】例3 カプラーの反応性に対する、種々のカプラー溶媒の使用
の効果を第3表に報告した結果により実証する。カプラ
ー及び溶媒を含んでなる油相を先ず第一に調製すること
により、種々のカプラー及び種々の溶媒を用いて分散物
を調製した。表示した場合には、非永久性溶媒を分散物
調製の際使用した。油相を加熱してカプラーを溶解し
た。
【0055】次に、ゼラチン、界面活性剤及び蒸留水を
含んでなる水相を調製した。この水相を加熱してゼラチ
ンを溶解した。次にこれら二相を合せ次いでコロイドミ
ルを通過させた。非永久性を使用した場合には、次に蒸
発により除去した。
【0056】上記方法において用いた分散配合物は次の
ようであった: 分散物A 油 相 カプラー 6.0g カプラー溶媒 3.0g エチルアセテート 12.0g 水 相 ゼラチン 6.0g 界面活性剤 6.0g 蒸留水 67.0g 分散物B 油 相 カプラー 7.5g カプラー溶媒 3.75g エチルアセテート 11.25g 水 相 ゼラチン 3.0g 界面活性剤 5.63g 蒸留水 68.87g 分散物C 油 相 カプラー 11.5g カプラー溶媒 3.4g 紫外線吸収色素** 4.37g 2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテート 1.96g 水 相 ゼラチン 9.0g 界面活性剤 6.3g 蒸留水 63.4g 混合ジー及びトリ−イソプロピルナフタレンの10%水溶液 ** 紫外線吸収色素:
【0057】
【化7】
【0058】カプリング速度定数(Kc)を、冷保存
(5℃)の後、亜硫酸塩イオンでの水性競合試験を用い
て測定した。これらのKcの数は第3表にdm
−1×−1として示す。
【0059】
【表3】
【0060】第3表によれば、2,4−ジ−t−アミル
フェノール異性体をはじめとする他の周知カプラー溶媒
と比較して、カプラー反応性速度の改良が示され、これ
はカプラー溶媒2,4−ジ−n−アミルフェノールを使
用したために得られたものである。
【0061】
【発明の効果】本発明は、カプラーの反応性を高め、高
い光安定性を有する色素画像を得、スピードを改良しそ
してDminについては感知される程の増加を伴わずに
Dmax値を高めるために、特定のカプラー溶媒を狭い
範囲の色素形成性カプラーと共に使用することにより、
従来技術の問題点を解決するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体、ハロゲン化銀乳剤層及びカプラ
    ー1部当りフェノール0.05〜10部の重量比で2,
    4−ジ−n−アミルフェノール中に分散された色素形成
    性カプラー化合物を含んでなる写真記録材料であって、
    前記カプラー化合物が次の構造式: 【化1】 式中、 R及びRは、R又はRの少くとも1つはフェニ
    ルであるという条件で、炭素原子数1〜8個のアルキル
    基、又はフェニルであり、これら両者はR又はYとし
    て以下に定義する基で置換されていてもよく;Rは、
    酸素原子及び硫黄原子を含んでいてもよくかつ炭素原子
    数30個以下のバラスト基の一部であってよい、直鎖も
    しくは分枝鎖のアルキル基又は置換もしくは非置換アリ
    ール基であり;Rは、Rについて定義したとおりで
    あり;Rは、炭素原子数1〜6個のアルキル基であ
    り;Rは、炭素原子数30個以下のバラスト基であ
    り;Rは、Rについて定義したようなバラスト基で
    あり;Rは、置換もしくは非置換の芳香族基又はアリ
    ール基もしくはアルキル基により置換されたカルボニル
    基であって、Rにおいて定義したようなバラスト基で
    更に置換されたものであり;Rは、炭素原子数1〜8
    個の直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又は炭素原子数6〜
    10個の置換もしくは非置換のアリールであり;R10
    は、ハロゲン、アルキル、ハロ置換アルキル、ニトロ、
    シアノ、−COR、−CO、−SO、−
    OR、−OCOR、スルファモイル又はカルバモイ
    ル(ここで、Rは炭素原子数6〜30個の脂肪族又は
    芳香族基である)の1種又はそれ以上の基であり;Y
    は、ハロゲン、アルキル、ニトロ、シアノもしくはアミ
    ノの1種又はそれ以上の基であり;Xは、水素又はカプ
    リング離脱基であり;nは1〜3であり;そしてmは1
    又は2である、の1つを有するものである写真記録材
    料。
JP16404191A 1990-02-23 1991-02-22 写真記録材料 Pending JPH0566537A (ja)

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US48402490A 1990-02-23 1990-02-23
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JP16404191A Pending JPH0566537A (ja) 1990-02-23 1991-02-22 写真記録材料

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6248427B1 (en) 1995-08-16 2001-06-19 Zweckform Etikettiertechnik Gmbh Adhesive label

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US6248427B1 (en) 1995-08-16 2001-06-19 Zweckform Etikettiertechnik Gmbh Adhesive label

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