JPH05249636A - 増感色素ステイン低減用カルボンアミドカプラー溶媒及び添加物含有写真要素 - Google Patents

増感色素ステイン低減用カルボンアミドカプラー溶媒及び添加物含有写真要素

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JPH05249636A
JPH05249636A JP4329107A JP32910792A JPH05249636A JP H05249636 A JPH05249636 A JP H05249636A JP 4329107 A JP4329107 A JP 4329107A JP 32910792 A JP32910792 A JP 32910792A JP H05249636 A JPH05249636 A JP H05249636A
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coupler
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carbonamide
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Paul B Merkel
バレット マーケル ポール
Tienteh Chen
チェン ティエンテー
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    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3003Materials characterised by the use of combinations of photographic compounds known as such, or by a particular location in the photographic element
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    • G03C7/3885Processes for the incorporation in the emulsion of substances liberating photographically active agents or colour-coupling substances; Solvents therefor characterised by the use of a specific solvent

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明方法は、ハロゲン化銀が色素で増感さ
れているハロゲン化銀写真要素の発色方法であって、前
記方法は、酸化された現像主薬を、フェノール性又はナ
フトール性シアン色素形成性カプラー又はアシルアセド
アミドイエロー色素形成性カプラーと、カルボンアミド
カプラー溶媒中で反応させることからなる。 【効果】 カルボンアミドカプラー溶媒を用いると、残
留増感色素により引起される、処理写真材料(フィルム
及び印画紙)中のシアンもしくはイエロー色素形成性カ
プラーとの増感色素ステインの発生が低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真フィ
ルムに用いるカプラー組成物に関し、特に増感色素と組
合せてカルボンアミドカプラー溶媒又は添加物を利用す
るカラー写真フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】カプラー及び増感色素を利用する写真フ
ィルム及び印画紙を処理すると、増感色素が残留する傾
向があり、その結果ステインが生じる。フェノール基又
は他の強力な水素結合供与基を含むカプラーを用いる場
合にはこのステイン発生が特に深刻になる傾向がある。
高レベルのステイン発生により、処理後の印画紙及び反
転フィルムは目視上許容しがたいものとなり、またネガ
ティブフィルムは劣悪なプリント特性を有するようにな
る。その結果、残留増感色素及びそれに伴うステインを
低減させるための組成物及び方法が必要とされている。
【0003】カルボンアミド類は、写真材料に用いられ
るものとして既知の高沸点カプラー溶媒の1種である。
米国特許第4,840,878号明細書は、反射性支持
体上に被覆する材料中に用いて、短時間(≦2 1/2
分)現像で処理することができる他の可能性のある溶媒
としてとりわけカルボンアミド類について述べている。
米国特許第4,745,049号明細書は、色素の光安
定性を改良するために、イエローカプラーと組合せてあ
る種のアリールオキシ置換カルボンアミド類を使用する
ことについて開示している。ドイツ特許第225,24
0A1号明細書は、各種タイプのカプラー類と共に同様
のアリールオキシ置換カルボンアミド類を使用すること
について開示している。米国特許第3,764,336
号明細書は、カプラー分散体の調製にカルボキシ置換カ
ルボンアミドを使用することについて開示している。米
国特許4,857,449号明細書は多くの他のタイプ
の中でとりわけカルボンアミドカプラー溶媒が広範囲の
各種水不溶性ポリマー材料と組合せて用いることができ
ることを開示している。米国特許第4,250,251
号及び第4,419,439号各明細書は、特定のナフ
トールカプラーと組合せて、他のカプラー溶媒の中でと
りわけカルボンアミド類を使用することについて開示し
ている。米国特許第4,557,999号明細書は、非
ウレド76−クラスカプラーと共に、他のカプラー溶媒
の中でカルボンアミド類を使用することについて述べて
いる。米国特許第2,322,027号、第2,75
9,821号及び特願昭第54/4125号も参照され
たい。米国特許第4,203,767号明細書はKodach
romeカプラーと共に、カルボンアミド類のようなカプラ
ー溶媒を使用することについて開示している。
【0004】米国特許第5,028,519号明細書
は、安定性改良のために、イエローカプラー及びシアン
カプラーと共にある種の複素環式窒素化合物を使用する
ことについて開示している。
【0005】ある種のピラゾロンマゼンタ色素形成性カ
プラーをカルボンアミド類と組合せることがドイツ特許
出願第3,730,577A1号に開示されている。2
18−クラスカプラーと組合せたカルボンアミド類は米
国特許第4,900,655号明細書に開示されてい
る。米国特許第4,865,963号明細書はサブクラ
スの224カプラーと組合せたカルボンアミド類を開示
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、カルボン
アミドカプラー溶媒とカプラーの更なる特定の組合せで
あって、残留増感色素によるステイン発生を有意に低減
させるものを提供すれば望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハロゲン化銀
が色素で増感されているハロゲン化銀写真要素の発色方
法を提供する。酸化された現像主薬はシアン又はイエロ
ー色素形成性カプラーと、カルボンアミドカプラー溶媒
中で反応する。シアン又はイエロー色素形成性カプラー
を用いる場合は、カルボンアミド溶媒は、残留増感色素
に基づく処理写真材料(フィルム及び印画紙)中の増感
色素ステインを低減する。
【0008】現像液中に用いるか又は感光性要素の一部
として用いてもよい、本発明のカプラー組成物は、好ま
しくはフェノールもしくはナフトールシアン色素形成性
カプラー又はアシルアセトアミドイエロー色素形成性カ
プラーを、カルボンアミド単独もしくは1種又はそれ以
上の有機共溶媒とカルボンアミドを組合せた溶媒中に含
む。かかる組成物を用いて、色素形成性カプラーと組合
わさった、支持体上に配置されたハロゲン化銀感光性乳
剤層を含んでなる感光性要素を作成する。よく知られて
いるように、カプラーは、酸化された現像主薬、例え
ば、p−フェニレンジアミン誘導体と反応して着色画像
を形成し、この画像はハロゲン化銀の露光パターンに対
応する。本発明によれば、ハロゲン化銀は色素で増感さ
れ、そして感光性層は、色素により引起されるステイン
発生を低減するのに有効なカルボンアミド溶媒中にフェ
ノール性、ナフトール性又はアシルアセトアミドカプラ
ーを含有する。
【0009】
【実施態様】本発明の写真組成物は、特定のイエロー色
素形成性もしくはシアン色素形成性カプラーと組合わさ
った、高沸点バラスト化カルボンアミド化合物(カプラ
ー溶媒)を含む。本発明の目的のためには、“バラス
ト”とは全体で少くとも10個の炭素原子を有する有機
置換基で置換されたカルボンアミド化合物を意味する。
本発明のカプラー溶媒とカプラーの組合せは、残留増感
色素の低減により後処理ステインが低減するという利点
がある。本発明の写真組成物はまた以下に述べるような
ポリマー性添加物と組合せて用いることもできる。
【0010】本発明において用いるのに好ましいバラス
ト化カルボンアミド化合物は、式I:
【化3】 前記式中、R1 ,R2 及びR3 は、個々に、直鎖及び分
枝鎖のアルキル基、アルケニル基及びアルキレン基(こ
れらの基はアルコキシ、アリール、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル及びアシルオキシからな
る群より選ばれる置換基の1個又はそれ以上で置換され
ていてもよい);フェニル基;及びアルキル、アルコキ
シ、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキシ
カルボニル及びアシルオキシからなる群より選ばれる置
換基の少くとも1個を含有するフェニル基からなる群よ
り選ばれ、かつ前記式中、R1 ,R2 及びR3 は、揮発
性、水溶性及び拡散性を最少にするために、合計少くと
も12個の炭素原子、好ましくは15〜30個の炭素原
子を有し、そしてR3 が非置換の直鎖又は分枝鎖のアル
キル、アルケニル又はアルキレン基である場合には、R
1 及びR2 は一緒になって環を形成する、を有する化合
物である。例えば、R1 及びR2 は一緒になって5員の
ピロリジドン環を形成してもよい。
【0011】本発明のカプラー組成物に用いられるカル
ボンアミド化合物は、色素形成性カプラー用の溶媒とし
て作用してもよい。1種又はそれ以上の追加の、カプラ
ー化合物用有機性(そして好ましくは非揮発性、高沸点
の)溶媒もまた本発明の組成物中に用いてもよい。一般
に、Research Disclosure ,1989年12月, Item 308119,
993頁に記載されているもののような慣用の有機カプラ
ー溶媒は当該技術分野において知られており、カプラー
溶液を得るのに十分ではない添加量で本発明のカルボン
アミド化合物が用いられた場合に使用してもよい。具体
的な有機溶媒は以下の例に記載されている。
【0012】カルボンアミド化合物は本発明のカプラー
組成物中に、増感色素ステインを低減するのに十分な量
使用される。ほとんどの用途では、色素形成性カプラー
及びカルボンアミド化合物は約1:0.1〜約1:10
の重量比で用いられる。本発明によるカプラーコーティ
ング組成物の好ましいもののカプラー対カルボンアミド
との重量比は1:0.2〜1:5であってよく、そして
カルボンアミドの、場合によって添加されるカプラー溶
媒との重量比は1:0〜1:5であってよい。
【0013】本発明の実施に有用な適切なカルボンアミ
ド化合物としては以下のものが挙げられるが、これらに
限定されない:
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】 酸化された発色現像主薬との反応でシアン色素を形成す
るカプラー類は以下のような代表的特許及び刊行物に記
載されている:米国特許第A−2,772,162号;
第3,476,563号;第4,526,864号;第
4,500,635号;第4,254,212号;第
4,296,200号;第4,457,559号;第
2,895,826号;第3,002,836号;第
3,034,892号;第2,474,293号;第
2,801,171号;第2,423,730号;第
2,367,531号;第3,041,236号;第
4,443,536号;第4,333,999号;第
4,124,396号;第4,775,616号;第
3,779,763号;第3,772,002号;第
3,419,390号;第4,690,889号;第
3,996,253号及び“Farbkuppler-eine Literat
urue bersicht ”, Agfa Mitteilungen 刊行, 第III 巻
156-175頁(1961)。これらの開示は引用することにより
本明細書中に包含する。好ましい実施態様において、シ
アン色素形成性カプラーはフェノール又はナフトール化
合物からなり、これらの化合物は酸化された発色現像主
薬と反応するとシアン色素を形成する。例えば、シアン
色素形成性カプラーは以下の式を有する化合物から選ば
れるものであってよい:
【0016】
【化6】
【0017】前記式中、R4 は少くとも10個の炭素原
子を有するバラスト置換基であるか、又はいわゆるポリ
マー性カプラーを形成するポリマーに結合した基であ
る。バラスト置換基としてはアルキル、置換アルキル、
アリール及び置換アリール基が挙げられる。各R5 は個
々に水素、ハロゲン類(例えば、クロロ、フルオロ)、
炭素原子数1〜4個のアルキル基及び炭素原子数1〜4
個のアルコキシ基であり、mは1〜3である。R6 は置
換もしくは非置換のアルキル基及びアリール基からなる
群から選ばれ、その置換基は1個又はそれ以上の電子吸
引基、例えば、シアノ、ハロゲン、メチルスルホニル又
はトリフルオロメチルからなる。
【0018】Xは水素又はカプリング離脱基である。カ
プリング離脱基は写真技術分野の当業者に周知である。
一般に、かかる基はカプラー当量を決定しそしてカプラ
ーの反応性を改良する。カプリング離脱基は、カプラー
から離脱後、現像抑制、漂白促進、色補正、現像促進等
を行うことにより、カプラーがコーティングされている
層又は写真材料中の他の層に対して有利に影響する。代
表的なカプリング離脱基としては、ハロゲン類(例え
ば、クロロ)、アルコキシ、アリールオキシ、アルキル
チオ、アリールチオ、アシルオキシ、スルホンアミド、
カルボンアミド、アリールアゾ、窒素含有複素環基、例
えば、ピラゾリル及びイミダゾリル、及びイミド基、例
えば、スクシンイミド及びヒダントイニル基が挙げられ
る。ハロゲン類以外は、必要に応じて置換されていても
よい。カプリング離脱基はさらに詳細に米国特許第2,
355,169号;第3,227,551号;第3,4
32,521号;第3,476,563号;第3,61
7,291号;第3,880,661号;第4,05
2,212号及び第4,134,766号及び英国特許
第1,466,728号;第1,531,927号;第
1,533,039号;第2,006,755A号及び
第2,017,704A号に記載されている。これらの
開示は引用することにより本明細書中に包含する。
【0019】カプラー化合物は、写真要素に包含した
際、非拡散性であるべきである。すなわち、カプラー化
合物は、それらの化合物がコーティングされている層か
ら実質的に拡散しないような分子サイズ及び配置である
べきである。カプラー化合物の非拡散性を確保するため
には、置換基R4 は少くとも10個の炭素原子を含有す
るか、又はポリマー鎖に結合しているかもしくはポリマ
ー鎖の一部を形成する基であるべきである。
【0020】酸化された発色現像主薬と反応するとイエ
ロー色素を形成するカプラーは、以下のような代表的特
許及び刊行物に記載されている:米国特許第3,38
4,657号;第3,415,652号;第3,54
2,840号;第4,046,575号;第3,89
4,875号;第4,095,983号;第4,18
2,630号;第2,875,057号;第2,40
7,210号;第3,265,506号;第2,29
8,443号;第3,408,194号;第3,44
7,928号;第4,587,207号;第4,61
7,256号;第4,587,205号;第4,52
9,691号;第4,443,536号;第4,32
6,024号;第4,203,768号;第4,22
1,860号;第3,933,501号;第4,02
2,620号;第4,401,752号;ヨーロッパ特
許出願第296,793号及び“Farbkuppler-eine Lit
eraturue bersicht ”, AgfaMitteilungen 刊行, 第III
巻,112-126 頁(1961)。好ましくは、かかるイエロー
色素形成カプラーはアシルアセトアミド類、例えば、ベ
ンゾイルアセトアニリド類(Y−A)及びピバロイルア
セトアニリド類(Y−B)である:
【0021】
【化7】
【0022】前記式中、R7 は、少くとも10個の炭素
原子を有するバラスト基であるか、R 8 又はR9 が十分
なバラスト(≧10個の炭素原子)を含む場合には水素
又はハロゲンであってもよく、又はポリマーに結合する
基であってもよい。R8 は、水素、ハロゲン(例えば、
塩素原子)、アルキル基、アルコキシ基又はアリールオ
キシ基であってよい。R9 は、水素、1個又はそれ以上
のハロゲン(例えば、塩素)、アルキル基もしくはアル
コキシ基又はバラスト基であってよい。Xはシアンカプ
ラーについて先に定義したとおりである。R7 又はR9
として適切なバラスト基としては、例えば、アシルオキ
シ基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルボンアミド基、カルバモイル基、スルホン
アミド基、及びそれ自身が置換していてもよいスルファ
モイル基が挙げられる。
【0023】本発明の実施に有用なシアン色素形成性カ
プラーの具体例は以下の化合物c−i〜c−xであり
(これらに限定されない)、これらの化合物は前記の一
般式C−A〜C−Dに基づく種を表す:
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】本発明の実施に有用なイエロー色素形成性
カプラーの具体例としては以下の化合物y−i〜y−x
が挙げられ(これらに限定されない)、これらの化合物
は前記の一般式Y−A及びY−Bに基づく種を表す:
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】
【化13】
【0031】本発明による感光性要素に用いられる分光
増感剤は要素の所望カラー及び構造、例えば層の数に依
存する。本発明の実施において有用な増感色素として
は、Research Disclosure ,1989年12月, Item 308119,
933頁に示されているタイプのものが挙げられる。アニ
オン性増感色素、特にアニオン性スルホネート基を有す
る複素環式メルカプト化合物は、かかる色素については
ステイン発生が問題であったという点から、好ましい。
【0032】本発明のハロゲン化銀乳剤は、ポリメチン
色素類を含む各種のクラスの色素を用いて分光増感する
ことができ、これらの色素としてはシアニン類、メロシ
アニン類、複合シアニン類及び複合メロシアニン類(す
なわち、3核型、4核型及び多核型シアニン類およびメ
ロシアニン類)、オキソノール類、ヘミオキソノール
類、スチリル類、メロスチリル類、及びストレプトシア
ニン類が挙げられる。具体的分光増感色素は、先に引用
したResearch Disclosure ,Item 17643, 第IV節に記載
されている。
【0033】カルボンアミド化合物はポリマー性添加物
と組合せて用いてもよい。ポリマーと組合せてカルボン
アミドを用いることに関して、以下の例2は、ポリマー
性添加物及びカルボンアミドカプラー溶媒を組合せて用
いることにより、残留増感色素が更に低減することが可
能であることを実証している。このポリマーは、要素中
ハロゲン化銀乳剤と同一層中に包含せしめるのが好まし
い。このポリマーの存在量は望まれる特定の効果に依存
して変動するであろう。
【0034】本発明の実施に有用なポリマーは、発明者
Edward Schofield及びTien-Teh Chen の米国特許出願第
07/531,827号(1990年6月1日出願)の
一部継続出願である、同一人に譲渡された米国特許出願
第07/691,576号(1991年4月25日出
願)明細書に開示されている(両出願の全内容は引用す
ることにより本明細書に包含する)。分光増感ハロゲン
化銀カラー写真要素中に包含させるためのかかるコポリ
マーは、(a)メトキシもしくはエトキシ含有アクリレ
ート又はアクリルアミドモノマーから誘導される反復単
位を(b)構造:
【0035】
【化14】
【0036】前記式中、Zは1種又はそれ以上のビニル
モノマーの残基であり、Gは−O−又は−NH−であ
り、R10は−H又は−CH3 であり、R11は−H又は−
CH3 であり(1個より多くのR11は−CH3 ではな
い)、R12及びR13は−CH3 又は−C2 5 であり、
xは15〜90重量%であり、yは0〜90重量%であ
り、zは0〜85重量%であり、nは1〜20であり、
しかし、y=0ならばzは≧10でなければならない、
により表される、別のメトキシ−もしくはエトキシ含有
アクリレートモノマーと共重合したものを含んでなる。
好ましい実施態様において、Zにより表される反復単位
は、1種又はそれ以上の酸−もしくは塩含有ビニルモノ
マーから誘導される。特に、R12及びR13の一方がメチ
ルであり、他方がエチルである。
【0037】本発明のポリマーを製造するのに有用なモ
ノマーの例はメトキシエチルアクリレートもしくはメタ
クリレート、エトキシエチルアクリレートもしくはメタ
クリレート、メトキシエトキシエチル−アクリレートも
しくはメタクリレート、メトキシエチルアクリルアミド
もしくはメタクリルアミド、エトキシエチルアクリルア
ミドもしくはメタクリルアミド、ブチルアクリレート、
アクリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリルアミド、2−メチ
ル−2−〔(1)−オキソ−2−プロペニル)アミノ〕
−1−プロパンスルホン酸、もしくはそのアルカリ金属
塩、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポ
リプロピレングリコールモノメタクリルアミドである。
ポリプロピレングリコールモノマーは1〜20個のグリ
コール単位を含有する。本発明に有用なコポリマーは色
素形成性カプラー成分含有反復単位を含まない。
【0038】メトキシエチルアクリレート、メトキシエ
チルアクリルアミド又はメタクリルアミドを含有するコ
ポリマーが特に好ましい。本発明において有用なポリマ
ーで極めて好ましいものは、構造:
【0039】
【化15】
【0040】前記式中、G,R10,R11及びR13は先に
定義したとおりであり、xは35〜85重量%であり、
yは10〜60重量%であり、z1 は3〜10重量%で
あり、z2 は2〜5重量%であり、そしてnは1〜20
である、により表すことができる。これらのポリマー
は、既知の出発物質を用いて、既知の重合方法、例え
ば、乳液重合及び溶液重合により製造することができ
る。乳液重合により製造されるポリマーはゼラチンと混
合し、次いで直接コーティングすることができる。溶液
重合により製造されるポリマーは2種類の異なる方法に
より分散させることができる。第1の方法は、バラスト
化カプラーを分散させるのと同一の方法で、カプラー溶
媒と共に又はカプラー溶媒なしでポリマーを分散させる
ことである。このようにして生成した分散体をゼラチン
と混合し次いでコーティングする。電離性モノマーから
誘導される単位が十分に存在するならば、ポリマーを直
接水に分散させることが第2の方法である。次に、得ら
れた分散体をゼラチンと混合し次いでコーティングす
る。
【0041】本発明の写真要素は一般に、慣用のハロゲ
ン化銀感光性乳剤、例えば、AgCl,AgBr,Ag
I,AgBrI等を色素形成性カプラーと組合せて含有
する層を少くとも1層含んでなる。本発明の写真用カプ
ラーとカルボンアミドの組成物は、写真技術分野におい
てよく知られている方法でカラー写真材料中に用いる。
例えば、支持基板(好ましくは透明)を、ハロゲン化銀
乳剤及びカプラーとカルボンアミドの組成物を用いてコ
ーティングすることができる。次に写真材料を画像様露
光し次いで第一芳香族アミン発色現像主薬を含有する溶
液中で現像する。当該技術分野においてさらに知られて
いるように、第一芳香族アミン現像主薬は、露光された
ハロゲン化銀粒子との反応により画像様に酸化され、酸
化された現像主薬がカプラーと反応して色素を形成す
る。現像工程に続いて、漂白工程及び定着工程又は漂白
−定着工程を行ってコーティング物から銀及びハロゲン
化銀を除去する。
【0042】追加のカプラー及び/又は添加物は、本発
明のカプラー及びカルボンアミドと同一の層中にコーテ
ィングしてもよい。本発明のカプラーと組合せて用いら
れることが多いカプラーは抑制剤放出カプラー(通常、
DIRカプラーと称す)、及び、スウィッチ化もしくは
時間調整化抑制剤放出カプラー(DIARカプラーと称
す)、例えば、米国特許第3,148,062号、第
3,227,554号、第3,733,201号、第
4,409,323号及び第4,248,962号各明
細書に記載されているものが挙げられる。本発明のカプ
ラーはまた以下に述べるような、及びResearch Disclos
ure, Item 308119, 1989年12月, 993 頁に記載されてい
るような、いわゆるマスキングカプラーと共に、又は漂
白促進剤放出カプラー(BARCs)と共に用いてもよ
い。
【0043】本発明のカプラーとカルボンアミド組成物
が包含される写真材料は単一要素又は多層多色要素であ
ってよい。多色要素はスペクトルの主領域の各々に感度
を有する色素画像−形成性単位を含有する。各単位は、
スペクトルの所定領域に対して感度を有する単一の乳剤
層又は多乳剤層からなってよい。要素層及び単位層は当
該技術分野において知られているような各種の順序で配
列することができる。本発明のカプラーとカルボンアミ
ドの組成物は透明支持体又は反射性支持体、例えば、紙
支持体上にコーティングすることができ、カラーネガテ
ィブ材料、反転材料又はカラープリント材料に用いるこ
とができる。
【0044】本発明の典型的な多色写真要素は、少なく
とも一つのシアン色素形成性カプラーが組み合わさった
赤感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも一つ含んでなる
シアン色素画像形成性単位、少なくとも一つのマゼンタ
色素形成性カプラーが組み合わさった緑感性ハロゲン化
銀乳剤層を少なくとも一つ含んでなるマゼンタ画像形成
性単位および少なくとも一つのイエロー色素形成性カプ
ラーが組み合わさった青感性ハロゲン化銀乳剤層を少な
くとも一つ含んでなるイエロー色素形成性単位を、担持
する支持体を含んでなる。本発明の要素は、フィルター
層、中間層、オーバーコート層および下塗り層などの追
加の層を含んでよい。本要素は典型的に5〜30ミクロ
ンの総厚さ(支持体を含まない)を有するであろう。
【0045】本発明の要素で使用するのに適する材料の
以下の検討は、Research Disclosure ,1978年12月, It
em 17643及び1989年12月, Item 308119(Kenneth Mason
Publication Ltd.発行,Dudley Annex, 12a Narth Stre
et, Emsworth, Hompshire P010 7DQ, 英国)を引用して
行うだろう(この開示は引用することにより本明細書中
に包含する)。本発明の要素はこれらの刊行物及びこれ
らの刊行物に引用された刊行物に記載された乳剤及び添
加物を含むことができる。
【0046】本発明要素で使用されるハロゲン化銀乳剤
は、臭化銀、塩化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀またはこれらの混合物で
あることができる。これらの乳剤は任意の慣用の形状又
はサイズのハロゲン化銀粒子を含むことができる。特
に、これらの乳剤は粗ハロゲン化銀粒子、中位ハロゲン
化銀粒子または微小ハロゲン化銀粒子を含むことができ
る。高い横縦比の平板状粒子乳剤が、特に意図されてお
り、これらは、例えば、Wilgusらの米国特許第4,43
4,226号、Daubendiekらの同4,424,310
号、Wey の同4,399,215号、Solberg らの同
4,433,048号、Mignotの同4,386,156
号、Evans らの同4,504,570号、Maskaskyの同
4,400,463号、Wey らの同4,414,306
号、Maskaskyの同4,435,501号および同4,4
14,966号ならびにDaubendiekらの同4,672,
027号および同4,693,964号明細書に記載さ
れている。また、特に意図されているものは、粒子の周
囲におけるよりも粒子のコアーにおいてより高いモル比
のヨウ化物を有する臭ヨウ化銀粒子であり、例えばこれ
らは、英国特許第1,027,146号、特開昭54−
48,521号、米国特許第4,379,837号、同
4,444,877号、同4,665,012号、同
4,686,178号、同4,565,778号、同
4,728,602号、同4,668,614号、同
4,636,461号およびヨーロッパ特許第264,
954号公報または明細書に記載されている。これらの
ハロゲン化銀乳剤は、単分散または多分散のいずれかと
して沈殿されうる。乳剤の粒子サイズ分布は、ハロゲン
化銀粒子分離法または各種粒子サイズのハロゲン化銀乳
剤を配合することによって調整することができる。銅、
タリウム、鉛、ビスマス、カドミウムおよび第VIII族貴
金属化合物のような増感性化合物をハロゲン化銀乳剤の
沈殿期間中に存在させることができる。
【0047】乳剤は、表面感光性乳剤、すなわち、ハロ
ゲン化銀粒子の表面で主として潜像を形成する乳剤であ
るか、あるいは内部潜像形成性乳剤、すなわち、ハロゲ
ン化銀粒子の内部で主として潜像を形成する乳剤である
ことができる。これらの乳剤は、表面感光性乳剤もしく
はカブらせていない内部潜像形成性乳剤のようなネガテ
ィブ作動性乳剤であるか、あるいはカブらせていない内
部潜像形成性型乳剤、又は、かぶらせていない内部潜像
形成性タイプの直接ポジティブ乳剤であって、これらは
均等光の露光または核生成剤の存在下で現像が行われた
場合にポジティブに作動するものである。
【0048】これらのハロゲン化銀乳剤は表面増感可能
である。個々にまたは組み合わせて使用される貴金属
(例、金)、中間カルコゲン(例、イオウ、セレンまた
はテルル)および還元増感剤が特に意図されている。典
型的な化学増感剤は、前述したResearch Disclosure
Item 17643、第III 節に列挙されている。
【0049】本発明要素の乳剤層およびその他の層につ
いて適するベヒクルは、Research Disclosure ,Item 1
7643, 第IX節およびそこで引用されている刊行物に記載
されている。写真要素は、Research Disclosure ,第XV
II節およびそこで引用されている刊行物に記載されてい
るような各種支持体上にコーティングすることができ
る。
【0050】本明細書で記載したカプラーに加え、本発
明要素はResearch Disclosure ,第VII 節、パラグラフ
D,E,FおよびGならびにそこで引用される文献に記
載されるような追加のカプラーを含むことができる。こ
れらの追加のカプラーは、Research Disclosure ,第VI
I 節、パラグラフCならびにそこで引用される文献に記
載されるように組み入れることができる。本発明のカプ
ラーの組合せは、米国特許第4,883,746号に記
載されている着色マスキングカプラーと共に、又はヨー
ロッパ特許出願第193,389号に記載されているよ
うな漂白促進剤を放出するカプラーと共に用いることが
できる。
【0051】本発明の写真要素は、蛍光増白剤(Resear
ch Disclosure ,第V節)、カブリ防止剤および安定剤
Research Disclosure ,第VI節)、汚染防止剤および
画像色素安定剤(Research Disclosure ,第VII 節、パ
ラグラフIおよびJ)、光吸収剤および散乱材料(第VI
II節)、硬膜剤(第XI節)、可塑剤および滑剤(第XII
節)、帯電防止剤(第XIII節)、マット剤(第XII 節及
び第XVI 節)ならびに現像改質剤(第XXI 節)を含むこ
とができる。好ましい光安定剤としてはフェノール類、
アルコキシベンゼン誘導体、アニリン類及びオキシアニ
リン類が挙げられる。
【0052】これらの写真要素は、典型的には可視領域
のスペクトルの化学輻射線に対して露光して潜像を形成
することができ、次いで処理して可視可能な色素画像を
形成することができる。可視色素画像を形成する工程に
は、要素を発色現像主薬と接触させ、現像可能なハロゲ
ン化銀を還元し、発色現像主薬を酸化する工程が含まれ
る。酸化された発色現像主薬は、カプラーと次々に反応
して色素を生じる。
【0053】好ましい発色現像主薬としては、p−フェ
ニレンジアミン類が挙げられる。特に好ましいものは、
4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩
酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−−
(メタンスルホンアミド)エチルアニリン硫酸塩水和
物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−−ヒド
ロキシエチルアニリン硫酸塩、4−アミノ−3−β−
(メタンスルホンアミド)エチル−N,N−ジエチルア
ニリン塩酸塩および4−アミノ−N−エチル−N−(2
−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ−p−トルエ
ンスルホン酸塩が挙げられる。
【0054】ネガティブ作動性ハロゲン化銀は、この処
理工程によりネガ画像をもたらす。記載した要素は、例
えばBritish Journal of Photograph Annual of 1988
196〜198 ページに記載されるような既知のC−41発
色処理によって好ましくは処理される。ポジ(または反
転)画像をうるには、この発色現像工程は非カラー現像
主薬でまず現像処理して露光されたハロゲン銀を現像
(色素は生じない)し、次いでその要素を均一にカブら
せて現像可能な未露光ハロゲン化銀とすることができ
る。あるいはまた、直接陽画乳剤は、ポジ画像を得るの
に使用することができる。現像は、引き続き、通常の漂
白、定着または漂白定着工程が施されて銀およびハロゲ
ン化銀が除去され、洗浄そして乾燥される。
【0055】本発明の組成物及び方法は、以下の例によ
り示され、例中、特に断らない限り重量部で表される。
これらの例では、S1はトリトリルホスフェート類の混
合物からなる比較の慣用カプラー溶媒を指し、S2はジ
ブチルフタレートの慣用のカプラー溶媒を指し、そして
S3は1,4−シクロヘキシレンジメチレンビス(2−
エチルヘキサノエート)を指す。
【0056】例 1 シアン色素形成性カプラーc−iの分散体は以下のよう
な一連のカプラー溶媒中で調製した。カプラー2.0
g、カプラー溶媒2.0g(すなわち、1:1)及び補
助溶媒シクロヘキサノン6.0gの混合物を完全に溶解
するまで暖めることにより油相を調製した。これを、1
2.5%の水性ゼラチン19.2g、水性10%ALK
ANOL XC2.4g及び水8.4gからなる水層に
添加した。油状を、コロイドミルを介してこの混合物を
注ぎ入れることにより分散した。
【0057】カプラー分散体を次にアセテート支持体上
に、以下に示すフォーマットで、色素増感平板状粒子臭
ヨウ化銀乳剤(3%ヨウ化物)と共にc−iを1.39
×10-4モル/フィート2 (83.2mg/フィート2
の被覆量でコーティングした。補助溶媒をコーティング
の際蒸発させた。得られた感光性層の被覆量は以下のと
おりである: ゼラチン 300mg/フィート2 カプラーc−i 83.2mg/フィート2 カプラー溶媒 83.2mg/フィート2 ハロゲン化銀乳剤 150mg Ag/フィート2
【0058】ゼラチン(200mg/フィート2 )及び保
護層中の総ゼラチンの1.75%のヒス(ビニルスルホ
ニル)メタン硬化剤の保護層を次に感光層上にオーバー
コーティングした。用いたハロゲン化銀乳剤は以下に示
す色素Aを用いて分光増感した:
【0059】
【化16】
【0060】フィルム細片を露光し、次いで以下の条件
下でKODAK C-41 FLEXACOLOR処理(先の引例を参照され
たい)に付した:
【0061】 溶 液 時 間 温 度 攪 拌 KF12現像液 3′15″ 100℃ N2 通気 Flexicolor漂白液 4′ 〃 空 気 洗 浄 3′ 〃 な し KF12定着液 4′ 〃 N2 洗 浄 4′ 〃 な し
【0062】フィルム細片の非露光(Dmin )領域中の
残留増感色素を抽出しそして高性能液体クロマトグラフ
ィ(HPLC)により分析した。各種カプラー溶媒を用
いたフィルム試料中に残留する色素%を表1に列挙す
る。S1,S2及びS3と比較して、カルボンアミドA
−Iにおいては残留色素が低減することは明らかであ
る。
【0063】
【表1】
【0064】例 2 シアン色素形成性カプラーc−iの分散体を一連のカプ
ラー溶媒中で調製し次いでポリマーB中に包含した:
【0065】
【化17】
【0066】カプラー溶媒分散体は、カプラー溶媒3.
0g及びエチルアセテート1.1gを12.5%水性ゼ
ラチン15mL、10%水性ALKANOL XC1.9
mL及び水9.1mLと共に粉砕することにより調製した。
以下に示すような被覆レベルにするのに必要な量の、c
−i分散体、ラテックスポリマーB、ゼラチン、展開剤
及びテトラアザインデンを含有する混合物に、各種のカ
プラー溶媒分散体を添加した。これらの混合物を3時間
40℃で攪拌してカプラー、カプラー溶媒及びポリマー
の混合を行った。
【0067】例1において用いた色素Aで増感した必要
量のハロゲン化銀乳剤を混合物に添加し、その後に例1
のアセテート支持体上にコーティングした。得られた感
光層の被覆量は以下のとおりであった:
【0068】 ゼラチン 300mg/フィート2 カプラーc−i 83.2mg/フィート2 カプラー溶媒 83.2mg/フィート2 ポリマーB 41.5mg/フィート2 ハロゲン化銀乳剤 150mg Ag/フィート2
【0069】ゼラチン(200mg/フィート2 )及び保
護層中の総ゼラチンの1.75%のビス(ビニルスルホ
ニル)メタン硬化剤の保護層を次に感光層上にオーバー
コーティングした。
【0070】フィルム細片を露光し次いで処理し(C−
41)、次に先の例のように残留増感色素を分析した。
表2のデータは、残留増感色素の低減を具体的に示して
おり、この結果はBのようなポリマーをA−Iのような
カルボンアミドカプラー溶媒と組合せることにより得ら
れたものである。
【0071】
【表2】
【0072】例 3 本例では、イエロー色素形成性カプラーy−iの分散体
を、例1で用いた操作と同様にして、一連のカプラー溶
媒中で調製した。この場合、エチルアセテートを補助溶
媒として用い、カプラー:カプラー溶媒:エチルアセテ
ートの重量比は1:0.5:3であった。カプラーy−
iの分散体を150mg/フィート2 (0.186mmol/
フィート2 )のカプラー被覆量で、色素Cを用いて増感
した0.2ミクロンの塩化銀乳剤と共にコーティングし
た:
【0073】
【化18】
【0074】得られた感光層の被覆量は以下のとおりで
あった: ゼラチン 350mg/フィート2 カプラーy−i 150mg/フィート2 カプラー溶媒 75mg/フィート2 ハロゲン化銀乳剤 140mg Ag/フィート2
【0075】ゼラチン(250mg/フィート2 )及び総
ゼラチンの1.85%の量のビス(ビニルスルホニル)
メタン硬化剤の層に次に感光層上にオーバーコーティン
グした。
【0076】フィルム細片を露光し次いで例1のように
処理し、残留増感色素をフィルム抽出物のHPLC分析
により測定した。表3は各種カプラー溶媒を含有するフ
ィルムの未露光(Dmin )域中の増感色素の低減を列挙
したものである。カルボンアミドA−I、A−V及びA
−VIを含有するフィルムにおいては、比較カプラー溶媒
S1,S2又はS3を含有するフィルムにおけるより、
より多くの増感色素が除去されていた。
【0077】
【表3】
【0078】前記は、本発明の好ましい例示実施態様に
ついてであり、本発明はこれらの特定な態様に限定され
ないことが理解されるであろう。本発明の組成物につい
ては、添付の特許請求の範囲に示した本発明の範囲から
逸脱することなく修正を行うことができる。
【0079】発明の追加の実施態様 カプラーが、以下の式:
【化19】
【0080】前記式中、mは1〜3であり;R4 は、少
くとも10個の炭素原子を有するアルキル、置換アルキ
ル、アリール及び置換アリール基、又は有機ポリマーに
結合する基であり;各R5 は個々に水素、ハロゲン、炭
素原子数1〜4個のアルキル基及び炭素原子数1〜4個
のアルコキシ基から選ばれ;R6 は置換及び非置換のア
ルキル基及びアリール基から選ばれ、これらの置換基は
1個又はそれ以上の電子吸引置換基からなり;Xは水素
又は置換もしくは非置換のカプリング離脱基であって、
ハロゲン、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチ
オ、アリールチオ、アシルオキシ、スルホンアミド、カ
ルボンアミド、アリールアゾ、窒素−含有複素環式基及
びイミド基から選ばれるものである、のシアン色素形成
性カプラーである前記の方法。
【0081】R1 ,R2 及びR3 が非置換の直鎖及び分
枝鎖のアルキル基、アルケニル基及びアルキレン基から
選ばれる前記方法。
【0082】R6 が、アルキル基又はアリール基であっ
て、1個又はそれ以上のシアノ基、ハロゲン基、メチル
スルホニル基又はトリフルオロメチル基で置換されてい
る基である前記方法。
【0083】Xが水素である前記方法。カプラー及びカ
ルボンアミド化合物が約1:0.1〜約1:10の重量
比で用いられる前記方法。
【0084】カプラーが式:
【化20】
【0085】前記式中、R7 は少くとも10個の炭素原
子を有するバラスト基であるか、又はR8 もしくはR9
が少くとも10個の炭素原子を有する場合には水素又は
ハロゲンであってもよく、又はポリマーに結合する基で
あってもよく、R8 は水素、ハロゲン、アルキル基、ア
ルコキシ基又はアリールオキシ基であってもよく、R9
は水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ又は炭素原子
数が少くとも10個のバラスト基であってもよく、そし
てXは水素、又は置換もしくは非置換のカプリング離脱
基であってハロゲン、アルコキシ、アリールオキシ、ア
ルキルチオ、アリールチオ、アシルオキシ、スルホンア
ミド、カルボンアミド、アリールアゾ、窒素含有複素環
式基及びイミド基から選ばれる基である、のイエロー色
素形成性カプラーである前記方法。
【0086】前記色素がアニオン性スルホネート基を含
有するアニオン性色素から実質的になるものである前記
方法。
【0087】前記色素が、アニオン性スルホネート基を
含有するアニオン性複素環式メルカプト化合物から実質
的になるものである前記方法。
【0088】同一であっても異っていてもよい、R7
しくはR9 についてのバラスト基が、置換もしくは非置
換のアシルオキシ、アルコキシカルボニル、アリールオ
キシカルボニル、カルボンアミド、カルバモイル、スル
ホンアミド及びスルファモイル基から選ばれるものであ
る前記方法。
【0089】前記色素が、アニオン性スルホネート基を
含有するアニオン性色素から実質的になるものである前
記方法。
【0090】前記色素がアニオン性スルホネート基を含
有するアニオン性複素環式メルカプト化合物から実質的
になるものである前記方法。
【0091】酸化された現像主薬と反応して着色画像を
形成する色素形成性カプラーと組合さって、支持体上に
配置されるハロゲン化銀感光性乳剤層を含んでなる感光
性要素において、ハロゲン化銀を色素で増感し、前記感
光性層はアシルアセトアミドイエロー色素形成性カプラ
ー又はフェノール性もしくはナフトール性シアン色素形
成性カプラーを、前記の式を有するカルボンアミド溶媒
中に含有することを含んでなる改良要素。
【0092】カプラー及びカルボンアミド化合物を、約
1:0.1〜約1:10の重量比で用いるものである感
光性要素。
【0093】前記タイプの色素を含有する感光性要素。
【0094】
【発明の効果】本発明は、残留増感色素により引起され
るステイン発生を有意に低減させるような、カルボンア
ミドカプラー溶媒とカプラーの特定の組合せを提供す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ティエンテー チェン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ハイレッジ ドライブ 73

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀が色素で増感されているハ
    ロゲン化銀写真要素の発色方法であって、前記方法が、
    酸化された現像主薬を、フェノール性又はナフトール性
    シアン色素形成性カプラーと、式: 【化1】 前記式中、R1 ,R2 及びR3 は、個々に、直鎖及び分
    枝鎖のアルキル基、アルケニル基及びアルキレン基(こ
    れらの基はアルコキシ、アリール、アルコキシカルボニ
    ル、アリールオキシカルボニル及びアシルオキシからな
    る群より選ばれる置換基の1個又はそれ以上で置換され
    ていてもよい);フェニル基;並びにアルキル、アルコ
    キシ、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキ
    シカルボニル及びアシルオキシからなる群より選ばれる
    置換基の少くとも1個を含有するフェニル基からなる群
    より選ばれ、かつ前記式中、R1 ,R2 及びR3 は合計
    15〜30個の炭素原子を有し、そしてR3 が非置換の
    直鎖又は分枝鎖のアルキル、アルケニル又はアルキレン
    基である場合には、R1 及びR2 は一緒になって環を形
    成する、を有するカルボンアミドカプラー溶媒中で反応
    させることからなり、前記カルボンアミドカプラー溶媒
    を、写真要素の処理後に残留する残留色素により引起さ
    れる増感色素ステイン発生を低減させるのに有効な量使
    用するものである方法。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀が色素で増感されているハ
    ロゲン化銀写真要素の発色方法であって、前記方法が、
    酸化された現像主薬を、アシルアセトアミドイエロー色
    素形成性カプラーと、式: 【化2】 前記式中、R1 ,R2 及びR3 は、個々に、直鎖及び分
    枝鎖のアルキル基、アルケニル基及びアルキレン基(こ
    れらの基はアルコキシ、アリール、アルコキシカルボニ
    ル、アリールオキシカルボニル及びアシルオキシからな
    る群より選ばれる置換基の1個又はそれ以上で置換され
    ていてもよい);フェニル基;並びにアルキル、アルコ
    キシ、アリール、アルコキシカルボニル、アリールオキ
    シカルボニル及びアシルオキシからなる群より選ばれる
    置換基の少くとも1個を含有するフェニル基からなる群
    より選ばれ、かつ前記式中、R1 ,R2 及びR3 は合計
    15〜30個の炭素原子を有し、そしてR3 が非置換の
    直鎖又は分枝鎖のアルキル、アルケニル又はアルキレン
    基である場合には、R1 及びR2 は一緒になって環を形
    成する、を有するカルボンアミドカプラー溶媒中で、反
    応させることからなり、前記カルボンアミドカプラー溶
    媒を、写真要素の処理後に残留する残留色素により引起
    される増感剤色素ステイン発生を低減させるのに有効な
    量使用するものである方法。
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