JP2656340B2 - 砕氷船 - Google Patents
砕氷船Info
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- JP2656340B2 JP2656340B2 JP1036396A JP3639689A JP2656340B2 JP 2656340 B2 JP2656340 B2 JP 2656340B2 JP 1036396 A JP1036396 A JP 1036396A JP 3639689 A JP3639689 A JP 3639689A JP 2656340 B2 JP2656340 B2 JP 2656340B2
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- icebreaker
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- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B35/00—Vessels or similar floating structures specially adapted for specific purposes and not otherwise provided for
- B63B35/08—Ice-breakers or other vessels or floating structures for operation in ice-infested waters; Ice-breakers, or other vessels or floating structures having equipment specially adapted therefor
- B63B35/12—Ice-breakers or other vessels or floating structures for operation in ice-infested waters; Ice-breakers, or other vessels or floating structures having equipment specially adapted therefor having ice-cutters
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、操作性を向上せしめるために、船体の両方
の側壁部から横方向に突出し、吃水線下で船体の最も幅
広い部分となる砕氷用構成部品を有する砕氷船に関する
ものである。
の側壁部から横方向に突出し、吃水線下で船体の最も幅
広い部分となる砕氷用構成部品を有する砕氷船に関する
ものである。
砕氷特性を向上せしめるために、砕氷船の船首の側壁
面にリーマーを取り付けることが知られている。このリ
ーマーは、鋼製の部材であって、船の長手方向に沿って
配置されている。
面にリーマーを取り付けることが知られている。このリ
ーマーは、鋼製の部材であって、船の長手方向に沿って
配置されている。
このような砕氷船が氷床の多い海で航海することは、
特に数隻の船からなる船団の先頭に砕氷船がたっている
時に、問題が多い。例えば、各船舶間の距離がかなりあ
る場合には、砕氷船によって砕氷されて設けられた水路
に、氷床が漂流して後続の船が通過できる航路を狭め、
後続の船の摩擦抵抗を増大せしめて速度の低下を引き起
こすことになる。また各船舶間の距離が短い場合には、
船が互いに衝突を起こしやすい上、特に船団を周囲の氷
の圧力から保護するために砕氷船を後進させたくても、
後退するのに必要な十分なスペースさえ得ることができ
ないことがある。従って、砕氷船の速度は、船団のうち
最も遅い船の速度に合わせなければならない。
特に数隻の船からなる船団の先頭に砕氷船がたっている
時に、問題が多い。例えば、各船舶間の距離がかなりあ
る場合には、砕氷船によって砕氷されて設けられた水路
に、氷床が漂流して後続の船が通過できる航路を狭め、
後続の船の摩擦抵抗を増大せしめて速度の低下を引き起
こすことになる。また各船舶間の距離が短い場合には、
船が互いに衝突を起こしやすい上、特に船団を周囲の氷
の圧力から保護するために砕氷船を後進させたくても、
後退するのに必要な十分なスペースさえ得ることができ
ないことがある。従って、砕氷船の速度は、船団のうち
最も遅い船の速度に合わせなければならない。
また、航路を横方向に広げるために砕氷船が戻る時に
は、止むを得ず比較的大きな弧を描いて、氷床に砕氷船
自体を通過せしめるための補助用水路を切り開くことが
必要になることが大井。さらに、氷床が水路を狭めてい
るために、砕氷船はその場でほとんど方向転換できず、
横方向への包囲突破も困難である。
は、止むを得ず比較的大きな弧を描いて、氷床に砕氷船
自体を通過せしめるための補助用水路を切り開くことが
必要になることが大井。さらに、氷床が水路を狭めてい
るために、砕氷船はその場でほとんど方向転換できず、
横方向への包囲突破も困難である。
本発明は、冒頭に述べた形式の砕氷船が有する技術的
問題点を解決し、前進および後退しながら氷原中を航行
する場合の船の操作性を向上せしめるものである。ま
た、本発明は、船の後進中、破砕された浮氷をさらに分
割して小さな氷片にし、できるだけプロペラの領域へ氷
が入らないように、少なくとも大きな浮氷がプロペラの
領域へ達することができないようにするものである。
問題点を解決し、前進および後退しながら氷原中を航行
する場合の船の操作性を向上せしめるものである。ま
た、本発明は、船の後進中、破砕された浮氷をさらに分
割して小さな氷片にし、できるだけプロペラの領域へ氷
が入らないように、少なくとも大きな浮氷がプロペラの
領域へ達することができないようにするものである。
上記技術的問題点を解決するために、請求項1に記載
の砕氷船は、船体周囲の氷を砕いて船の操作性を向上せ
しめるため、両方の側壁部21,22が平行になされている
ポンツーン形の船首領域を有する船体の前部の両方の側
壁部21,22に固定式砕氷用構成部品230が設けられた砕氷
船であって、前記固定式砕氷用構成部品230の最前面部
が砕氷船の先端と面一になって傾斜していて、上部面が
水平であり且つ船体の側面から見て横断面形状が略逆三
角形であり且つ船体の側面から見て縦断面形状が略四角
形であり且つ船体の上面から見て横断面形状が略四角形
である少なくとも1つの段部が形成されていて、前記固
定式砕氷用構成部品230の前記最前部面よりも後方の部
分が、少なくとも一部、喫水線下に沈むようになされて
いることを特徴としている。
の砕氷船は、船体周囲の氷を砕いて船の操作性を向上せ
しめるため、両方の側壁部21,22が平行になされている
ポンツーン形の船首領域を有する船体の前部の両方の側
壁部21,22に固定式砕氷用構成部品230が設けられた砕氷
船であって、前記固定式砕氷用構成部品230の最前面部
が砕氷船の先端と面一になって傾斜していて、上部面が
水平であり且つ船体の側面から見て横断面形状が略逆三
角形であり且つ船体の側面から見て縦断面形状が略四角
形であり且つ船体の上面から見て横断面形状が略四角形
である少なくとも1つの段部が形成されていて、前記固
定式砕氷用構成部品230の前記最前部面よりも後方の部
分が、少なくとも一部、喫水線下に沈むようになされて
いることを特徴としている。
また、請求項2に記載の砕氷船では、前記固定式砕氷
用構成部品230;230a,230b;230c,230d,230eの上部面及び
/又は下端面が、吃水線上領域及び/又は吃水線下領域
内でほぼ水平に形成されていて、該固定式砕氷用構成部
品230;230a,230b;230c,230d,230eの1つ或いは幾つかの
段部のフレームの縁部に、水平に延びる短い突出体237
が更に設けられていることを特徴としている。
用構成部品230;230a,230b;230c,230d,230eの上部面及び
/又は下端面が、吃水線上領域及び/又は吃水線下領域
内でほぼ水平に形成されていて、該固定式砕氷用構成部
品230;230a,230b;230c,230d,230eの1つ或いは幾つかの
段部のフレームの縁部に、水平に延びる短い突出体237
が更に設けられていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の砕氷船では、前記固定式砕氷
用構成部品230;230a,230b;230c,230d,230eが、船体10の
長手方向に沿って階段状に複数配置されていることを特
徴としている。
用構成部品230;230a,230b;230c,230d,230eが、船体10の
長手方向に沿って階段状に複数配置されていることを特
徴としている。
また、請求項4に記載の砕氷船では、前記固定式砕氷
用構成部品230;230bが、船体10の長手方向に離間して複
数設けられていることを特徴としている。
用構成部品230;230bが、船体10の長手方向に離間して複
数設けられていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の砕氷船では、前記固定式砕氷
用構成部品230の一部分或いは全体が、船の不釣り合い
により、吃水線より下になったり上になったりすること
を特徴としている。
用構成部品230の一部分或いは全体が、船の不釣り合い
により、吃水線より下になったり上になったりすること
を特徴としている。
また、請求項6に記載の砕氷船では、前記固定式砕氷
用構成部品230の1つ或いは幾つかの段部から成るフレ
ームの縁部が、鋭利な、または丸みを帯びた、または斜
角がついた刃236を具備していることを特徴としてい
る。
用構成部品230の1つ或いは幾つかの段部から成るフレ
ームの縁部が、鋭利な、または丸みを帯びた、または斜
角がついた刃236を具備していることを特徴としてい
る。
第1図に示された実施例において、砕氷船の船体10の
船首領域11には、ポンツーン形船体前部12が設けられて
いる。このポンツーン形船体前部12は、U字形になされ
ており、吃水線下の船体前面領域13につながっている。
また、ポンツーン形船体前部12は、前方に傾斜した面と
なされている。
船首領域11には、ポンツーン形船体前部12が設けられて
いる。このポンツーン形船体前部12は、U字形になされ
ており、吃水線下の船体前面領域13につながっている。
また、ポンツーン形船体前部12は、前方に傾斜した面と
なされている。
第1図に示す船体10の船首領域11は、ほぼ船幅全体に
拡がっている前面領域13を有しており、この前面領域13
は先端に至るまで前方に向って傾斜している。この前面
領域13の外部側面縁は、長手方向に沿って延びており部
分的に湾曲した二つの側面縁14となされている。これら
の二つの側面縁14は、船体と面一に構成されていても、
側面縁14の上側の船体から横方向に突出するように構成
されていてもよい。前面領域13は、船の横方向に沿って
湾曲している。
拡がっている前面領域13を有しており、この前面領域13
は先端に至るまで前方に向って傾斜している。この前面
領域13の外部側面縁は、長手方向に沿って延びており部
分的に湾曲した二つの側面縁14となされている。これら
の二つの側面縁14は、船体と面一に構成されていても、
側面縁14の上側の船体から横方向に突出するように構成
されていてもよい。前面領域13は、船の横方向に沿って
湾曲している。
また、第1図に示す船体10においては、前面領域13が
中心線16に沿って船底17に達する位置から、少なくとも
中央部18に至るまで(さらにより後方に向けて)、二つ
の側面縁14間のフレーム15が、再度、船の横方向に沿っ
て、湾曲している。そして、側面縁14の後部は、玉縁状
厚み部分19とされており、この玉縁状厚み部分19が船の
大部分の長さに亘って延びている。この玉縁状厚み部分
19の後方端は、プロペラ用トンネルをなす側部後方付近
にある。
中心線16に沿って船底17に達する位置から、少なくとも
中央部18に至るまで(さらにより後方に向けて)、二つ
の側面縁14間のフレーム15が、再度、船の横方向に沿っ
て、湾曲している。そして、側面縁14の後部は、玉縁状
厚み部分19とされており、この玉縁状厚み部分19が船の
大部分の長さに亘って延びている。この玉縁状厚み部分
19の後方端は、プロペラ用トンネルをなす側部後方付近
にある。
ポンツーン形船体前部12を有して船体10の船首領域11
においては、側面縁14が、船体側壁部21,22から横方向
に突出している。また、船首領域11における側面縁14に
は、固定式または移動可能なリーマーである砕氷用構成
部品130が設けられている。これらのリーマーは、船体1
0の中央部18の輪郭よりも横方向に突出するものであ
る。第1図に示す船体10において、前方に向って先端ま
で傾斜している前面領域13は、その後方が吃水線下にな
る。この前面領域13の吃水線下の部分は、V字状斜面フ
レーム15を有する。前面領域13の中央部は僅かに湾曲し
て構成されており、前面領域13の後方、つまり吃水線下
の部分は、V字状斜面フレームになっている。さらに後
部では、二つのフレームが台形をなしている。このフレ
ームの輪郭は、基線すなわち船底線17と側面線とで形成
されている。この台形のフレームの横方向に沿った傾斜
は、前記V字状フレームの横方向に沿った傾斜よりも急
になっている。
においては、側面縁14が、船体側壁部21,22から横方向
に突出している。また、船首領域11における側面縁14に
は、固定式または移動可能なリーマーである砕氷用構成
部品130が設けられている。これらのリーマーは、船体1
0の中央部18の輪郭よりも横方向に突出するものであ
る。第1図に示す船体10において、前方に向って先端ま
で傾斜している前面領域13は、その後方が吃水線下にな
る。この前面領域13の吃水線下の部分は、V字状斜面フ
レーム15を有する。前面領域13の中央部は僅かに湾曲し
て構成されており、前面領域13の後方、つまり吃水線下
の部分は、V字状斜面フレームになっている。さらに後
部では、二つのフレームが台形をなしている。このフレ
ームの輪郭は、基線すなわち船底線17と側面線とで形成
されている。この台形のフレームの横方向に沿った傾斜
は、前記V字状フレームの横方向に沿った傾斜よりも急
になっている。
船首領域11内では、側面縁14の少なくとも一部分が、
中心線16に平行な設計上の吃水線20の下方にある。ま
た、両方の側面縁14は、吃水線下の船の形状のうち最も
幅広い部分となる。前面領域13は、前方に向って先端ま
で傾斜しており、その長手方向の中央部から後部が、設
計上の吃水線20の下にある。この前面領域13の長手方向
の中央部付近は、一つの平面をなしている。設計上の吃
水線20よりも上方の、側面縁14の前方部分は、前面領域
13より上では、双胴船が二つの船首を有するような形状
になっている。船体前部の形状は中心線16に向かって凹
んでおり、これによって二つの尖った船首23が設けられ
ている。なお、この船の長手方向に延びる側面縁14より
も直ぐ上は、凹んだ形状である。船尾は符号25によって
示されている。図1に示す船尾25には、砕氷用構成部品
130が設けられていない。船体10の概略は、以上の通り
であるが、砕氷船の船体前部の形状を異なるものにして
もよいし、船尾に横方向に突出する砕氷用構成部品130
を設けるようにしてもよい。
中心線16に平行な設計上の吃水線20の下方にある。ま
た、両方の側面縁14は、吃水線下の船の形状のうち最も
幅広い部分となる。前面領域13は、前方に向って先端ま
で傾斜しており、その長手方向の中央部から後部が、設
計上の吃水線20の下にある。この前面領域13の長手方向
の中央部付近は、一つの平面をなしている。設計上の吃
水線20よりも上方の、側面縁14の前方部分は、前面領域
13より上では、双胴船が二つの船首を有するような形状
になっている。船体前部の形状は中心線16に向かって凹
んでおり、これによって二つの尖った船首23が設けられ
ている。なお、この船の長手方向に延びる側面縁14より
も直ぐ上は、凹んだ形状である。船尾は符号25によって
示されている。図1に示す船尾25には、砕氷用構成部品
130が設けられていない。船体10の概略は、以上の通り
であるが、砕氷船の船体前部の形状を異なるものにして
もよいし、船尾に横方向に突出する砕氷用構成部品130
を設けるようにしてもよい。
各船体側壁部21,22には、船の側面よりも突出する砕
氷用構成部品130が設けられる。砕氷用構成部品130とし
てはリーマー30が使用され得るが、リーマー30の代わり
に切断縁を船体10に設けることも可能である。船体10に
切断縁を設ける場合、切断縁は、船の両側に設けられ
て、氷に接触することができるように、水面下にある側
面縁14よりも横方向に突出しなければならない。このよ
うに船体に切断縁を設けてもよいが、以下にリーマー30
を有する船体の実施例を説明する。
氷用構成部品130が設けられる。砕氷用構成部品130とし
てはリーマー30が使用され得るが、リーマー30の代わり
に切断縁を船体10に設けることも可能である。船体10に
切断縁を設ける場合、切断縁は、船の両側に設けられ
て、氷に接触することができるように、水面下にある側
面縁14よりも横方向に突出しなければならない。このよ
うに船体に切断縁を設けてもよいが、以下にリーマー30
を有する船体の実施例を説明する。
リーマー30は、船体側壁部21,22に配置されている。
このリーマー30は、横方向に突出可能なものであり、こ
のように突出せしめられた時に、リーマー30が船体10の
最も幅広い部分となる。そして、リーマー30は、船の航
行中に内側へ旋回されたり上昇せしめられたりして、退
避されるようになっており、これによってリーマー30が
配設されている領域が、この領域の後方であるリーマー
30が配設されていない領域とほぼ面一になるようになっ
ている。すなわち、船体10の最も幅広い部分の横幅が、
小さくなるようになされている。
このリーマー30は、横方向に突出可能なものであり、こ
のように突出せしめられた時に、リーマー30が船体10の
最も幅広い部分となる。そして、リーマー30は、船の航
行中に内側へ旋回されたり上昇せしめられたりして、退
避されるようになっており、これによってリーマー30が
配設されている領域が、この領域の後方であるリーマー
30が配設されていない領域とほぼ面一になるようになっ
ている。すなわち、船体10の最も幅広い部分の横幅が、
小さくなるようになされている。
リーマー30は、船の横方向に突出する鋼製部材であっ
て、船体10の側壁部21,22の凹部40内に配置されてい
る。
て、船体10の側壁部21,22の凹部40内に配置されてい
る。
第2図および第3図に示すように、船体側壁部21,22
には、凹部40が形成されている。そして凹部40の内部に
は、船体10の長手方向に長い棒状のリーマー30が配設さ
れている。凹部40も、船体の長手方向に延びており、棒
状のリーマー30の長さに相当する長さを有している。
には、凹部40が形成されている。そして凹部40の内部に
は、船体10の長手方向に長い棒状のリーマー30が配設さ
れている。凹部40も、船体の長手方向に延びており、棒
状のリーマー30の長さに相当する長さを有している。
凹部40の横断面形状は、リーマー30の横断面形状に相
当し、リーマー30が旋回して凹部40内に入ると、凹部40
の内側に完全に収納されて船体側壁部21,22によって形
成される平面内に位置するようになっている。
当し、リーマー30が旋回して凹部40内に入ると、凹部40
の内側に完全に収納されて船体側壁部21,22によって形
成される平面内に位置するようになっている。
各リーマー30を内側または外側へ旋回して移動させる
ために、移動手段50が船体10の内部に配設されている。
この移動手段50は、リーマー30の作動を確実に行えるも
のであれば、油圧式,電気式,機械式、その他の適当な
ものであってよい。すなわち、第2図および第3図の実
施例では、第8図および第9図の場合と同様に、移動手
段50は、油圧作動式シリンダーであるが、他の適当な作
動装置であってもよい。
ために、移動手段50が船体10の内部に配設されている。
この移動手段50は、リーマー30の作動を確実に行えるも
のであれば、油圧式,電気式,機械式、その他の適当な
ものであってよい。すなわち、第2図および第3図の実
施例では、第8図および第9図の場合と同様に、移動手
段50は、油圧作動式シリンダーであるが、他の適当な作
動装置であってもよい。
第2図および第3図に示す実施例では、リーマー30
が、凹部40内に収納されると、リーマー30の外側の側面
30aが、船体側壁部21によって形成される平面に合致し
て、ここから突出しないようになっている。これによっ
て、船体の最大船幅つまり船首領域11の最大船幅は、二
つの船体側壁部21,22の間の距離になる(第3図)。
が、凹部40内に収納されると、リーマー30の外側の側面
30aが、船体側壁部21によって形成される平面に合致し
て、ここから突出しないようになっている。これによっ
て、船体の最大船幅つまり船首領域11の最大船幅は、二
つの船体側壁部21,22の間の距離になる(第3図)。
第2図および第3図に示す実施例では、第8図および
第9図に示す実施例と同様に、リーマー30は直角三角形
の横断面形状を有しており、リーマー30の上部領域に
は、ほぼ水平に配置された旋回軸28が挿通せしめられて
おり、この旋回軸28が船体側壁部21に止められている。
これによって、リーマー30は旋回軸28を中心に回動可能
になされている。リーマー30の旋回軸28は、各々取付け
られる船首領域11の傾斜に応じた方向に配置されてい
る。すなわち、船体10の二つの側壁部21,22に設けられ
たリーマー30は、船の長手方向にほぼ向いている旋回軸
28を中心に旋回になされている。
第9図に示す実施例と同様に、リーマー30は直角三角形
の横断面形状を有しており、リーマー30の上部領域に
は、ほぼ水平に配置された旋回軸28が挿通せしめられて
おり、この旋回軸28が船体側壁部21に止められている。
これによって、リーマー30は旋回軸28を中心に回動可能
になされている。リーマー30の旋回軸28は、各々取付け
られる船首領域11の傾斜に応じた方向に配置されてい
る。すなわち、船体10の二つの側壁部21,22に設けられ
たリーマー30は、船の長手方向にほぼ向いている旋回軸
28を中心に旋回になされている。
この場合、リーマー30が旋回して凹部40に入った時、
リーマー30の横断面形状の基準面である側面30aが、船
体側壁面21,22によって形成されている平面に合致する
ようになっている(第3図)。リーマー30がこのように
退避可能になされているのは、砕氷船が氷がない狭い水
路を通るためである。作動状態、すなわち砕氷状態にお
いては、リーマー30は第2図に示した位置に止められて
いる。
リーマー30の横断面形状の基準面である側面30aが、船
体側壁面21,22によって形成されている平面に合致する
ようになっている(第3図)。リーマー30がこのように
退避可能になされているのは、砕氷船が氷がない狭い水
路を通るためである。作動状態、すなわち砕氷状態にお
いては、リーマー30は第2図に示した位置に止められて
いる。
第4図に示す実施例では、第2図および第3図に示す
実施例と同様に、凹部40が、リーマー30の横断面形状に
相当する横断面形状を有しており、リーマー30が旋回せ
しめられて、完全に凹部40内に収納され得るようになっ
ている。リーマー30の外側縁はフレームの横断面内で鋭
利な刃をつけるか、または丸みを帯びるかまたは斜角を
有するように形成されている(第2図)。丸みを帯びて
いる外側縁のリーマー30の形状は符号31a(仮想線)で
示されている。
実施例と同様に、凹部40が、リーマー30の横断面形状に
相当する横断面形状を有しており、リーマー30が旋回せ
しめられて、完全に凹部40内に収納され得るようになっ
ている。リーマー30の外側縁はフレームの横断面内で鋭
利な刃をつけるか、または丸みを帯びるかまたは斜角を
有するように形成されている(第2図)。丸みを帯びて
いる外側縁のリーマー30の形状は符号31a(仮想線)で
示されている。
リーマー30のような砕氷用構成部品130は、固定式で
あっても移動可能であってもよく、船体10に沿って重ね
られて多数配置してもよい。砕氷用構成部品130がリー
マー30のように移動可能な場合には、各リーマー30は旋
回せしめられて、船体側壁部21,22における長手方向に
沿った凹部40内に保持される。これらのリーマー30の移
動は、油圧式,電気式,機械式または他の適当な装置に
よって行なわれる。
あっても移動可能であってもよく、船体10に沿って重ね
られて多数配置してもよい。砕氷用構成部品130がリー
マー30のように移動可能な場合には、各リーマー30は旋
回せしめられて、船体側壁部21,22における長手方向に
沿った凹部40内に保持される。これらのリーマー30の移
動は、油圧式,電気式,機械式または他の適当な装置に
よって行なわれる。
また、側壁部21,22に設けられるリーマー30を、船体1
0に沿って移動可能なように構成することも可能であ
る。この場合、船体10に沿って移動可能なリーマー30
を、船体10の側壁部21,22のそれぞれに、一つずつ配設
することもできるし、船体10の側壁部21,22のそれぞれ
に、複数ずつ配設することもできる。このようにして、
移動可能な、すなわちリーマー30等のように内側および
外側へ移動可能な砕氷用構成部品130を、船体10に沿っ
て配置することによって、リーマー30を調整または設定
して、最も効果的な作動状態におくことができる。
0に沿って移動可能なように構成することも可能であ
る。この場合、船体10に沿って移動可能なリーマー30
を、船体10の側壁部21,22のそれぞれに、一つずつ配設
することもできるし、船体10の側壁部21,22のそれぞれ
に、複数ずつ配設することもできる。このようにして、
移動可能な、すなわちリーマー30等のように内側および
外側へ移動可能な砕氷用構成部品130を、船体10に沿っ
て配置することによって、リーマー30を調整または設定
して、最も効果的な作動状態におくことができる。
船体前部から横方向に突出するように設けられている
リーマー30のような移動可能な砕氷用構成部品130とは
別に、砕氷用構成部品130を船尾25に配置することもで
きる。
リーマー30のような移動可能な砕氷用構成部品130とは
別に、砕氷用構成部品130を船尾25に配置することもで
きる。
第2図および第3図による実施例においては、リーマ
ー30が船体側壁部21の上部に位置する旋回軸28を中心に
旋回することができるが、第4図に示す実施例のよう
に、この旋回軸28を船体側壁部21の下部に位置するよう
に、リーマー30を配設することも可能である。
ー30が船体側壁部21の上部に位置する旋回軸28を中心に
旋回することができるが、第4図に示す実施例のよう
に、この旋回軸28を船体側壁部21の下部に位置するよう
に、リーマー30を配設することも可能である。
第5図に示されている実施例においては、船体側壁部
21に配設されたリーマー30が、船体フレーム26の突出す
る方向に突出している。第5図では、リーマー30が、上
昇せしめられた位置にある状態が示されており、この状
態でのリーマー30の切断縁の縁線が符号27で示されてい
る。そしてリーマー30は、この上昇せしめられた位置か
ら、矢印Xで示すように下方に旋回せしめられる。リー
マー30が下方にある場合の、リーマー30の切断縁の縁線
は、符号228で示されている。なお、リーマー30の下部
領域すなわち切断縁付近の外形が第6図に示されてい
る。
21に配設されたリーマー30が、船体フレーム26の突出す
る方向に突出している。第5図では、リーマー30が、上
昇せしめられた位置にある状態が示されており、この状
態でのリーマー30の切断縁の縁線が符号27で示されてい
る。そしてリーマー30は、この上昇せしめられた位置か
ら、矢印Xで示すように下方に旋回せしめられる。リー
マー30が下方にある場合の、リーマー30の切断縁の縁線
は、符号228で示されている。なお、リーマー30の下部
領域すなわち切断縁付近の外形が第6図に示されてい
る。
第7図においては、外側へ移動可能なリーマー30の領
域が、符号Aで示されている。また、符号Bで示されて
いる領域は、リーマー30の形に適合し、これを収容する
区域である。この区域Bは、リーマー30を収容する凹部
40として形成されている。船体側壁部に形成された凹部
40は、リーマー30の全長に相当する長さを有する。この
場合、リーマー30に合わせて凹部40を形成することもで
きるし、船体側壁部21,22の横幅を一部大きくすること
によりリーマー30を収容する凹部40を形成することも可
能である。第7図においては、氷床の高さが、符号200
で示されている。
域が、符号Aで示されている。また、符号Bで示されて
いる領域は、リーマー30の形に適合し、これを収容する
区域である。この区域Bは、リーマー30を収容する凹部
40として形成されている。船体側壁部に形成された凹部
40は、リーマー30の全長に相当する長さを有する。この
場合、リーマー30に合わせて凹部40を形成することもで
きるし、船体側壁部21,22の横幅を一部大きくすること
によりリーマー30を収容する凹部40を形成することも可
能である。第7図においては、氷床の高さが、符号200
で示されている。
第7図の実施例において、船体側壁部21におけるリー
マー30は、二つの部分、すなわち移動可能部30aと固定
部30bとからなる。リーマー30の退避状態では、移動可
能部30aと固定部30bは、連続した形状をなすように構成
されている。リーマー30の移動可能部30aは、軸28aを中
心に旋回可能になされている。この軸28aは、固定部30b
または船体に設けられている。このようにして、リーマ
ー30の移動可能部30aは、矢印X1に示すように旋回せし
めされるようになっている。
マー30は、二つの部分、すなわち移動可能部30aと固定
部30bとからなる。リーマー30の退避状態では、移動可
能部30aと固定部30bは、連続した形状をなすように構成
されている。リーマー30の移動可能部30aは、軸28aを中
心に旋回可能になされている。この軸28aは、固定部30b
または船体に設けられている。このようにして、リーマ
ー30の移動可能部30aは、矢印X1に示すように旋回せし
めされるようになっている。
第8図および第9図に示されている実施例において
も、他の実施例と同様に、リーマー30を収納するための
凹部40が、船体側壁部21,22に設けられている。この場
合、凹部40は、例えば船体がさじ形船首を有している場
合に、特有な構造である船体前部の段部を使用して形成
される。第8図および第9図には、このような、さじ形
船首の段部が示されている。この実施例においても、二
つの船体側壁部21,22におけるリーマー30は、鋼製の組
み立て部材から構成されており、前記の移動手段50によ
り内側および外側に移動可能である。第9図において
は、リーマー30は砕氷するための作動位置に延びてお
り、第8図では氷がない狭い通路を通るためにリーマー
が引っ込んでいる。この場合、リーマー30の内側および
外側への移動は、船体の長手方向に直角な方向に行なわ
れる。
も、他の実施例と同様に、リーマー30を収納するための
凹部40が、船体側壁部21,22に設けられている。この場
合、凹部40は、例えば船体がさじ形船首を有している場
合に、特有な構造である船体前部の段部を使用して形成
される。第8図および第9図には、このような、さじ形
船首の段部が示されている。この実施例においても、二
つの船体側壁部21,22におけるリーマー30は、鋼製の組
み立て部材から構成されており、前記の移動手段50によ
り内側および外側に移動可能である。第9図において
は、リーマー30は砕氷するための作動位置に延びてお
り、第8図では氷がない狭い通路を通るためにリーマー
が引っ込んでいる。この場合、リーマー30の内側および
外側への移動は、船体の長手方向に直角な方向に行なわ
れる。
リーマー30のような横方向に突出可能になされた砕氷
用構成部品130の、内側および外側へ移動可能な、また
は内側および外側へ折込み可能な、または内側および外
側へ旋回可能な配置および構成は、砕氷用構成部品130
を横方向に延ばす必要がある場合に砕氷船に使用するこ
とができる。この場合、リーマーの横方向への延長、つ
まり外側への移動によって船幅が増加する。第10図の実
施例によれば、リーマー30は全長にわたって均一な断面
形状を有しており、全長にわたって船体側壁面の収容さ
れるようになっている。
用構成部品130の、内側および外側へ移動可能な、また
は内側および外側へ折込み可能な、または内側および外
側へ旋回可能な配置および構成は、砕氷用構成部品130
を横方向に延ばす必要がある場合に砕氷船に使用するこ
とができる。この場合、リーマーの横方向への延長、つ
まり外側への移動によって船幅が増加する。第10図の実
施例によれば、リーマー30は全長にわたって均一な断面
形状を有しており、全長にわたって船体側壁面の収容さ
れるようになっている。
また、第11図に示すように、リーマー30の船首側を軸
28aで船体側壁部21または22に取付け、リーマー30を横
に延ばす時に、リーマー30の船首から遠い部分が船体側
壁面21,22を出入りするようにすることも可能である。
この場合、リーマー30は、適当な移動手段50で矢印X2に
示すように、内側および外側へ旋回される。この場合に
も、船体側壁部22のリーマー30を収納するための凹部40
は、適正に構成されている。
28aで船体側壁部21または22に取付け、リーマー30を横
に延ばす時に、リーマー30の船首から遠い部分が船体側
壁面21,22を出入りするようにすることも可能である。
この場合、リーマー30は、適当な移動手段50で矢印X2に
示すように、内側および外側へ旋回される。この場合に
も、船体側壁部22のリーマー30を収納するための凹部40
は、適正に構成されている。
凹部40の内部に破砕された氷が入らないように、ある
いはこの凹部40の内部に氷が絶えず入らないようにする
ために、リーマー30を延ばしたまま氷原中を航海する場
合には、加熱装置または放水装置が設けられている。例
えば、加熱装置や放水装置としては、加圧水または加熱
された加圧水が、凹部40の壁面に設けられている放出オ
リフィス、放出ノズル等を通して、凹部40内の空間に噴
射される。このような放水装置の概略は、第10図に示さ
れている。同図において符号45は、凹部40の壁面であ
る。この壁面45には、多数の放出オリフィス81が設けら
れており、これら放出オリフィス81が加圧水供給管82、
加圧水発生装置80に連通されている。この加圧水発生装
置80は、図示しない加熱水装置に接続されていてもよ
い。
いはこの凹部40の内部に氷が絶えず入らないようにする
ために、リーマー30を延ばしたまま氷原中を航海する場
合には、加熱装置または放水装置が設けられている。例
えば、加熱装置や放水装置としては、加圧水または加熱
された加圧水が、凹部40の壁面に設けられている放出オ
リフィス、放出ノズル等を通して、凹部40内の空間に噴
射される。このような放水装置の概略は、第10図に示さ
れている。同図において符号45は、凹部40の壁面であ
る。この壁面45には、多数の放出オリフィス81が設けら
れており、これら放出オリフィス81が加圧水供給管82、
加圧水発生装置80に連通されている。この加圧水発生装
置80は、図示しない加熱水装置に接続されていてもよ
い。
このようにして、凹部40も移動可能な砕氷用構成部品
130も、加熱され得るように構成されている。横方向に
突出可能な砕氷用構成部品130が、後述されるように船
体10内に固定配置される場合には、この固定式構成部品
130も加熱され得るように構成される。
130も、加熱され得るように構成されている。横方向に
突出可能な砕氷用構成部品130が、後述されるように船
体10内に固定配置される場合には、この固定式構成部品
130も加熱され得るように構成される。
なお、第1図ないし第11図に示す実施例の、移動可能
な砕氷用構成部品130は、ポンツーン形の船首やさじ形
の船首に設けられているが、これに限られることなく、
同様の配置および構成を、他の船体構造または他の船体
前部構造に適用することも可能である。この場合にも、
同様な効果を奏することができる。また、以下に説明す
る船体側面から突出する固定式の砕氷用構成部品も同様
に、様々な船体構造に適用され得る。
な砕氷用構成部品130は、ポンツーン形の船首やさじ形
の船首に設けられているが、これに限られることなく、
同様の配置および構成を、他の船体構造または他の船体
前部構造に適用することも可能である。この場合にも、
同様な効果を奏することができる。また、以下に説明す
る船体側面から突出する固定式の砕氷用構成部品も同様
に、様々な船体構造に適用され得る。
さて、船体10の側壁部21,22の凹部40に設けられ、移
動可能になされて横に突出可能な砕氷用構成部品130の
代わりに、以下に述べる実施例のように、船体10の側壁
部21,22に、例えばリーマーのような砕氷用構成部品を
横に突出するように固定して配置することも可能であ
る。後述の実施例では、この固定式の砕氷用構成部品を
設ける位置は、上述した移動可能な砕氷用構成部品130
と同様に、船体10の船体前部領域である。
動可能になされて横に突出可能な砕氷用構成部品130の
代わりに、以下に述べる実施例のように、船体10の側壁
部21,22に、例えばリーマーのような砕氷用構成部品を
横に突出するように固定して配置することも可能であ
る。後述の実施例では、この固定式の砕氷用構成部品を
設ける位置は、上述した移動可能な砕氷用構成部品130
と同様に、船体10の船体前部領域である。
第12図ないし第21図は、様々な実施例におけるリーマ
ー235として構成された砕氷用構成部品230を示す。これ
らの砕氷用構成部品230は、横に突出した固定式のもの
である。
ー235として構成された砕氷用構成部品230を示す。これ
らの砕氷用構成部品230は、横に突出した固定式のもの
である。
固定式の砕氷用構成部品230(235)は、それぞれ船体
側壁部21,22に設けられている。固定式の砕氷用構成部
品230の前面は、砕氷船10の船首領域13と面一になって
いる。その前面より後方の部分が吃水線に沿って少なく
とも二つの面を有している。すなわち、砕氷用構成部品
の後方の部分は、船体が通常浮かんでいる線より下の水
だけの領域内では、ほぼ水平面になされ(第14図)、そ
れより後方では船体が通常浮かんでいる線の上下にわた
って傾斜面になされている(第12図)。固定式の砕氷用
構成部品230は、上述の実施例の場合と同様に横方向に
突出している(第12図)。リーマー235の前面外縁部
は、第13図に示した形状を有している。
側壁部21,22に設けられている。固定式の砕氷用構成部
品230の前面は、砕氷船10の船首領域13と面一になって
いる。その前面より後方の部分が吃水線に沿って少なく
とも二つの面を有している。すなわち、砕氷用構成部品
の後方の部分は、船体が通常浮かんでいる線より下の水
だけの領域内では、ほぼ水平面になされ(第14図)、そ
れより後方では船体が通常浮かんでいる線の上下にわた
って傾斜面になされている(第12図)。固定式の砕氷用
構成部品230は、上述の実施例の場合と同様に横方向に
突出している(第12図)。リーマー235の前面外縁部
は、第13図に示した形状を有している。
第15図ないし第18図に示されている実施例において
は、船体10に構成されている、横に突出す固定式砕氷用
構成部品230は、二つの直列のリーマー230a,230bから成
っている。また、二つのリーマー230a,230bのみだけで
はなく、数個のリーマーを配置することも可能である。
この実施例においても、固定式の各構成部品230a,230b
は、横方向に突出する鋼製部材である。
は、船体10に構成されている、横に突出す固定式砕氷用
構成部品230は、二つの直列のリーマー230a,230bから成
っている。また、二つのリーマー230a,230bのみだけで
はなく、数個のリーマーを配置することも可能である。
この実施例においても、固定式の各構成部品230a,230b
は、横方向に突出する鋼製部材である。
これらのリーマー230a,230bの前部および後部は、吃
水線の上下にわたる傾斜面と、水だけの領域内におかれ
るほぼ水平な面を有している。
水線の上下にわたる傾斜面と、水だけの領域内におかれ
るほぼ水平な面を有している。
さらに、第19図ないし第21図に示すように、固定式の
砕氷用構成部品230を、吃水線の上下にわたって、階段
状に構成することもできる。各段は、符号230c,230d,23
0eで示されている。なお、第14図、第16図、第17図およ
び第21図において、符号200は氷床自体または氷床の浮
かんでいる高さを示す。
砕氷用構成部品230を、吃水線の上下にわたって、階段
状に構成することもできる。各段は、符号230c,230d,23
0eで示されている。なお、第14図、第16図、第17図およ
び第21図において、符号200は氷床自体または氷床の浮
かんでいる高さを示す。
なお、第12図ないし第21図に示す固定式の砕氷用構成
部品は、船体に固定されているが、砕氷用構成部品230
または230a,230bまたは230c,230d,230eを、砕氷用構成
部品の数にかかわらず、船体10に沿って移動可能に配置
することもできる。
部品は、船体に固定されているが、砕氷用構成部品230
または230a,230bまたは230c,230d,230eを、砕氷用構成
部品の数にかかわらず、船体10に沿って移動可能に配置
することもできる。
さらに、固定式の砕氷用構成部品230,230a,230bおよ
び230c,230d,230eに設けられている一個または数個のほ
ぼ水平な面に、横方向に水平に突出する短い突出体237
を設けることも可能である(第14図)。
び230c,230d,230eに設けられている一個または数個のほ
ぼ水平な面に、横方向に水平に突出する短い突出体237
を設けることも可能である(第14図)。
固定式の砕氷用構成部品230,230a,230bおよび230c,23
0d,230eの外形は、鋭利なまたは丸みを帯びたまたは斜
角がついた縁を具備している。第18図の符号236は、こ
のような斜角がついた縁を示す。
0d,230eの外形は、鋭利なまたは丸みを帯びたまたは斜
角がついた縁を具備している。第18図の符号236は、こ
のような斜角がついた縁を示す。
船体10の浮かんでいる状態に応じて、固定式の砕氷用
構成部品230の後部が、船体10の標準的な浮いている線
よりも上になったり下になったりする。このため船体10
が後進すると、固定式の砕氷用構成部品230が浮氷を下
方へ押すことになる。そして、固定式の砕氷用構成部品
230にほぼ水平な面が設けられている場合には、船が前
進すると、破砕された浮氷が上方へ滑動することにな
る。また、船体前部において、砕氷用構成部品230が横
方向に突出して、横幅が他の部分に比べて大きくなって
いるために、船体の外板の摩擦力を低下させ、船の方向
転換能力を向上せしめることが可能である。固定式の砕
氷用構成部品230の船尾側の縁は、船が後進する際に
は、氷を砕いてどかすようになっている。また、砕氷用
構成部品230c,230d,230eを階段状に配置したことによ
り、船が迅速に方向転換できるようになる。水路におけ
る船首の制約はこれによって避けられる。
構成部品230の後部が、船体10の標準的な浮いている線
よりも上になったり下になったりする。このため船体10
が後進すると、固定式の砕氷用構成部品230が浮氷を下
方へ押すことになる。そして、固定式の砕氷用構成部品
230にほぼ水平な面が設けられている場合には、船が前
進すると、破砕された浮氷が上方へ滑動することにな
る。また、船体前部において、砕氷用構成部品230が横
方向に突出して、横幅が他の部分に比べて大きくなって
いるために、船体の外板の摩擦力を低下させ、船の方向
転換能力を向上せしめることが可能である。固定式の砕
氷用構成部品230の船尾側の縁は、船が後進する際に
は、氷を砕いてどかすようになっている。また、砕氷用
構成部品230c,230d,230eを階段状に配置したことによ
り、船が迅速に方向転換できるようになる。水路におけ
る船首の制約はこれによって避けられる。
第22図ないし第24図,第24A図,第25図ないし第27図
および第27A図によれば、船体10の船尾125は、船が連続
した氷床中を後進する時、氷床に少なくとも三つの異な
る砕氷帯が生ずるように形成されている。その三つの砕
氷帯が生じる理由は以下の通りである。すなわち船尾12
5は、後進が容易なように、おおよそ従来の船首と同様
の流線形をしているが、そのうちの中央船尾領域126に
は船の長手方向に沿ってプロペラおよび舵160が設けら
れている。このため船が後進する時には、中央船尾領域
126のプロペラおよび舵160によって、氷床が船の長手方
向に沿って二段階で砕氷される一つの砕氷帯が生じる一
方、中央船尾領域126の両脇の流線形の部分によって、
氷床が均一に砕氷される二つの砕氷帯が生じる。つまり
上記の三つの砕氷帯のうち、外側の二つが均一な砕氷帯
であり、内側の一つが乱れた砕氷帯である(第24A図、
第27A図および第30図)。
および第27A図によれば、船体10の船尾125は、船が連続
した氷床中を後進する時、氷床に少なくとも三つの異な
る砕氷帯が生ずるように形成されている。その三つの砕
氷帯が生じる理由は以下の通りである。すなわち船尾12
5は、後進が容易なように、おおよそ従来の船首と同様
の流線形をしているが、そのうちの中央船尾領域126に
は船の長手方向に沿ってプロペラおよび舵160が設けら
れている。このため船が後進する時には、中央船尾領域
126のプロペラおよび舵160によって、氷床が船の長手方
向に沿って二段階で砕氷される一つの砕氷帯が生じる一
方、中央船尾領域126の両脇の流線形の部分によって、
氷床が均一に砕氷される二つの砕氷帯が生じる。つまり
上記の三つの砕氷帯のうち、外側の二つが均一な砕氷帯
であり、内側の一つが乱れた砕氷帯である(第24A図、
第27A図および第30図)。
第22図,第24図および第24A図において、船体10の船
尾125における角形構造体が符号140,141,142で示されて
おり、一方、第23図においてはスキッドが符号143で示
されている。第24図において、船体10の船尾25における
船尾肋板が符号128で示されている。第25図ないし第27
図および第27A図において、船尾125の中央船尾領域126
の、船の長手方向のプロペラおよび舵160の後方には、
突出した角形構造体140a,141aが形成されており、これ
が船の後進時、氷床から氷を切断・破砕し、上記の砕氷
帯を生じせしめる。この場合には、角形構造体140a,141
aによって、小さな浮氷が生じるようになるので、大き
な浮氷を処理する場合よりも楽にプロペラ160aで処理で
きるようにしている。第22図および第25図に示されてい
る船体10は、計二つのプロペラおよび舵160を具備して
いる。
尾125における角形構造体が符号140,141,142で示されて
おり、一方、第23図においてはスキッドが符号143で示
されている。第24図において、船体10の船尾25における
船尾肋板が符号128で示されている。第25図ないし第27
図および第27A図において、船尾125の中央船尾領域126
の、船の長手方向のプロペラおよび舵160の後方には、
突出した角形構造体140a,141aが形成されており、これ
が船の後進時、氷床から氷を切断・破砕し、上記の砕氷
帯を生じせしめる。この場合には、角形構造体140a,141
aによって、小さな浮氷が生じるようになるので、大き
な浮氷を処理する場合よりも楽にプロペラ160aで処理で
きるようにしている。第22図および第25図に示されてい
る船体10は、計二つのプロペラおよび舵160を具備して
いる。
第28図ないし第30図に示されている実施例では、船が
後進する時、プロペラおよび舵160の付近から砕氷を取
り除くための船尾カバー148が、船尾25の中央船尾領域1
26に配置されている。また船尾25の、船の長手方向に沿
って船尾カバー148の後方に、角形構造体145が配置され
ている。船が後進すると、中央船尾領域126の角形構造
体145が先ず氷を破砕し、砕氷を下方へ押し、次いで横
に隣接している砕氷帯の氷を船尾25の角形構造体145よ
り外側の部分で下方へ押す。これによって、中央船尾領
域126の角形構造体145で破砕された氷は、船尾25の角形
構造体145より外側の部分で破砕された氷の下へ押され
る。
後進する時、プロペラおよび舵160の付近から砕氷を取
り除くための船尾カバー148が、船尾25の中央船尾領域1
26に配置されている。また船尾25の、船の長手方向に沿
って船尾カバー148の後方に、角形構造体145が配置され
ている。船が後進すると、中央船尾領域126の角形構造
体145が先ず氷を破砕し、砕氷を下方へ押し、次いで横
に隣接している砕氷帯の氷を船尾25の角形構造体145よ
り外側の部分で下方へ押す。これによって、中央船尾領
域126の角形構造体145で破砕された氷は、船尾25の角形
構造体145より外側の部分で破砕された氷の下へ押され
る。
突出した中央船尾領域126のフレームの外形、特に吃
水線下の外形は波形またはジグザグまたは階段状に形成
されるとよい。また突出した中央船尾領域126には、平
滑状または鋸歯状の長手方向に延びたスキッドが配設さ
れてもよい。角形構造体140,141,142または140a,141aま
たは145の縁は、鋭利な刃を有するか、または丸みを帯
びるか、または斜角を有するように形成されている。
水線下の外形は波形またはジグザグまたは階段状に形成
されるとよい。また突出した中央船尾領域126には、平
滑状または鋸歯状の長手方向に延びたスキッドが配設さ
れてもよい。角形構造体140,141,142または140a,141aま
たは145の縁は、鋭利な刃を有するか、または丸みを帯
びるか、または斜角を有するように形成されている。
上記の如く、移動可能な砕氷用構成部品130と、固定
式の砕氷用構成部品230または230a,230bまたは230c,230
d,230eとを有する船体前部の形状と、角形構造体140,14
1,142または140a,141aを有する船尾の形状は、例えば第
1図に示す砕氷船の船体に設けることが可能になってい
る。また、これらの形状は、第31図および第32図に示す
ような、少なくとも二つの船体部300,301が互いに結合
されてなる関節式相互接続船に用いられることもでき
る。
式の砕氷用構成部品230または230a,230bまたは230c,230
d,230eとを有する船体前部の形状と、角形構造体140,14
1,142または140a,141aを有する船尾の形状は、例えば第
1図に示す砕氷船の船体に設けることが可能になってい
る。また、これらの形状は、第31図および第32図に示す
ような、少なくとも二つの船体部300,301が互いに結合
されてなる関節式相互接続船に用いられることもでき
る。
第31図ないし第33図の実施例において、船体は二つの
船体部300,301から成っているが、船体部の数は二つに
限定されない。数個の船体部を折り畳み式に接続するこ
とももちろん可能である。
船体部300,301から成っているが、船体部の数は二つに
限定されない。数個の船体部を折り畳み式に接続するこ
とももちろん可能である。
二つの船体部300,301のうち、船体部300は船首領域11
を有している。この場合、船体部300の両側壁部には、
横方向に突出する砕氷用構成部品130であるリーマーが
設けられており、このリーマーが船体部300の吃水線下
の最も幅広い部分をなすようになっている。船体部300
の二つの側壁部には、移動可能な砕氷用構成部品130と
は別に、固定式の砕氷用構成部品230を上記の如く設け
てもよい。
を有している。この場合、船体部300の両側壁部には、
横方向に突出する砕氷用構成部品130であるリーマーが
設けられており、このリーマーが船体部300の吃水線下
の最も幅広い部分をなすようになっている。船体部300
の二つの側壁部には、移動可能な砕氷用構成部品130と
は別に、固定式の砕氷用構成部品230を上記の如く設け
てもよい。
船体部301は船尾形状125を有している。この船尾形状
125によって、上述の場合と同様に、船が閉じた氷床中
を後進する時、氷床に少なくとも三つの異なる砕氷帯が
生ずる。すなわち、三つの砕氷帯のうち二つの外側砕氷
帯は、従来の船体前部と同様の形状の船側後半部によっ
て、船の後進時に生ずる均一な砕氷パターンを有し、内
側の一つの砕氷帯は、長手方向に沿って設けられている
プロペラおよび舵160によって、船の後進時に二段階で
砕氷されることによる砕氷パターンを有する。この船尾
形状においても、船の長手方向にある突出した角形構造
体が船体に形成されている。
125によって、上述の場合と同様に、船が閉じた氷床中
を後進する時、氷床に少なくとも三つの異なる砕氷帯が
生ずる。すなわち、三つの砕氷帯のうち二つの外側砕氷
帯は、従来の船体前部と同様の形状の船側後半部によっ
て、船の後進時に生ずる均一な砕氷パターンを有し、内
側の一つの砕氷帯は、長手方向に沿って設けられている
プロペラおよび舵160によって、船の後進時に二段階で
砕氷されることによる砕氷パターンを有する。この船尾
形状においても、船の長手方向にある突出した角形構造
体が船体に形成されている。
第31図ないし第33図に示す実施例において、二つの船
体部300,301は少なくとも一つ(本実施例では第33図に
示すように二つ)の弾性成形部材302,302aによって相互
に接続されている。各弾性成形部材302または302aは、
例えば緩衝装置として構成されている。さらに、この二
つの船体部300,301は、接続手段303により相互に接続さ
れている。この場合、接続手段303は、ホーザーであっ
て、二つの船体部300,301間を引きつけるものである。
体部300,301は少なくとも一つ(本実施例では第33図に
示すように二つ)の弾性成形部材302,302aによって相互
に接続されている。各弾性成形部材302または302aは、
例えば緩衝装置として構成されている。さらに、この二
つの船体部300,301は、接続手段303により相互に接続さ
れている。この場合、接続手段303は、ホーザーであっ
て、二つの船体部300,301間を引きつけるものである。
さらに、第31図に示すように、二つの船体部300,301
は、油圧ピストン304,304aを介して相互に接続されてい
る。これらの二つの油圧ピストン304,304aは、二つの船
体部300,301の間に並行するように配置されている。一
方、第33図に示すように、緩衝装置となる弾性成形部材
302,302aは、互いに上下に重なるように配置されてい
る。油圧ピストン304,304aの両端部305は、船体部300,3
01にそれぞれ枢着されているか、またはカルダン継手で
取り付けられている。
は、油圧ピストン304,304aを介して相互に接続されてい
る。これらの二つの油圧ピストン304,304aは、二つの船
体部300,301の間に並行するように配置されている。一
方、第33図に示すように、緩衝装置となる弾性成形部材
302,302aは、互いに上下に重なるように配置されてい
る。油圧ピストン304,304aの両端部305は、船体部300,3
01にそれぞれ枢着されているか、またはカルダン継手で
取り付けられている。
二つの船体部300,301の互いに対向する船体壁面に
は、緩衝装置となる弾性成形部材302,302aを収納するた
めの凹部309が形成されている。なお、二つの船体部30
0,301のうち、後方の船体部301が、押し船であってもよ
い。油圧ピストン304,304aが駆動されると、船に垂直な
軸線を中心として、二つの船体部300,301が互いに旋回
する。このように油圧ピストン304,304aは旋回装置を構
成する。
は、緩衝装置となる弾性成形部材302,302aを収納するた
めの凹部309が形成されている。なお、二つの船体部30
0,301のうち、後方の船体部301が、押し船であってもよ
い。油圧ピストン304,304aが駆動されると、船に垂直な
軸線を中心として、二つの船体部300,301が互いに旋回
する。このように油圧ピストン304,304aは旋回装置を構
成する。
上述の如く本発明による砕氷船によれば、船体周囲の
氷を砕いて船の操作性を向上せしめるため、両方の側壁
部21,22が平行になされているポンツーン形の船首領域
を有する船体の前部の両方の側壁部21,22に固定式砕氷
用構成部品230が設けられた砕氷船であって、前記固定
式砕氷用構成部品230の最前面部が砕氷船の先端と面一
になって傾斜していて、上部面が水平であり且つ船体の
側面から見て横断面形状が略逆三角形であり且つ船体の
側面から見て縦断面形状が略四角形であり且つ船体の上
面から見て横断面形状が略四角形である少なくとも1つ
の段部が形成されていて、前記固定式砕氷用構成部品23
0の前記最前部面よりも後方の部分が、少なくとも一
部、喫水線下に沈むようになされているので、ポンツー
ン形の船首領域を有する船体であっても、砕氷を横方向
へ取り除いて氷のない幅広い水路を設けることができ
る。したがって、後続の船が砕氷による抵抗を受けず
に、また速度も低下することなく航行することができ
る。
氷を砕いて船の操作性を向上せしめるため、両方の側壁
部21,22が平行になされているポンツーン形の船首領域
を有する船体の前部の両方の側壁部21,22に固定式砕氷
用構成部品230が設けられた砕氷船であって、前記固定
式砕氷用構成部品230の最前面部が砕氷船の先端と面一
になって傾斜していて、上部面が水平であり且つ船体の
側面から見て横断面形状が略逆三角形であり且つ船体の
側面から見て縦断面形状が略四角形であり且つ船体の上
面から見て横断面形状が略四角形である少なくとも1つ
の段部が形成されていて、前記固定式砕氷用構成部品23
0の前記最前部面よりも後方の部分が、少なくとも一
部、喫水線下に沈むようになされているので、ポンツー
ン形の船首領域を有する船体であっても、砕氷を横方向
へ取り除いて氷のない幅広い水路を設けることができ
る。したがって、後続の船が砕氷による抵抗を受けず
に、また速度も低下することなく航行することができ
る。
また後進時にも、砕氷をさらに分割することが可能で
あるので、余分な負荷がかからず、迅速な船の行進動作
ができ且つ動力も節減できるという利点がある。ポンツ
ーン形の船首領域を有する船体であっても、砕氷を横方
向へ取り除いて氷のない幅広い水路を設けることができ
る。従って、後続の船が砕氷による抵抗を受けずに、ま
た速度も低下することなく航行することができる。
あるので、余分な負荷がかからず、迅速な船の行進動作
ができ且つ動力も節減できるという利点がある。ポンツ
ーン形の船首領域を有する船体であっても、砕氷を横方
向へ取り除いて氷のない幅広い水路を設けることができ
る。従って、後続の船が砕氷による抵抗を受けずに、ま
た速度も低下することなく航行することができる。
また後進時にも、砕氷をさらに分割することが可能で
あるので、余分な負荷がかからず、迅速な船の行進動作
ができ且つ動力も節減できるという利点がある。
あるので、余分な負荷がかからず、迅速な船の行進動作
ができ且つ動力も節減できるという利点がある。
第1図は、移動可能な砕氷用構成部品または固定式の砕
氷用構成部品が設けられるポンツーン形の船体前部を有
する船体を下方から見た概略図である。 第2図は、船体の一部の断面図であって、上部に設けら
れた軸を中心に旋回可能になされており外側に旋回せし
められた状態のリーマーと、このリーマーを収容するた
めの凹部を示す。 第3図は、第2図に示すリーマーを内側へ旋回した状態
を示す図である。 第4図は、船体の一部の断面図であって、下部に設けら
れた軸を中心に旋回可能になされており外側に旋回せし
められた状態のリーマーと、このリーマーを収容するた
めの凹部を示す。 第5図は、船体のフレームの輪郭に沿って水平軸を中心
に旋回するリーマーを一部断面にして示す、このリーマ
ーを有する船体前部の斜視図である。 第6図は、第5図に示したリーマーを拡大して示す縦断
面図である。 第7図は、固定部および移動可能部を有するリーマー
が、船体前部領域に配置された状態を示す概略側面図で
ある。 第8図は、船の長手方向に沿って長く、船の横方向に移
動可能になされたリーマーが設けられた船体前部領域の
中央部分の断面図である。 第9図は、第8図に示したリーマーの作業状態を示す図
である。 第10図は、加熱装置が設けられた船体にリーマーを収納
する凹部が形成された実施例の、リーマーを横方向に突
出した状態を示す、船体前部の一部の平面図である。 第11図は、他の実施例のリーマーを横方向に突出した状
態を示す、船体前部の一部の平面図である。 第12図は、横方向に突出する固定式のリーマーである砕
氷用構成部品が、形成されている船体前部の部分図であ
る。 第13図は、第12図における符号Aで示すリーマーの前面
外縁部の拡大詳細図である。 第14図は、第12図に示したリーマーの付近の、船体横断
方向の断面図である。 第15図は、二つの横方向に突出する固定式のリーマーで
ある砕氷用構成部品が、直列に配置された船体前部の一
部を示す図である。 第16図は、船が曲線走行する際の、第15図に示した船体
前部の一部を示す平面図である。 第17図は、第15図に示したリーマーの前面外縁部の詳細
図である。 第18図は、第15図に示したリーマーのうち前方側のリー
マーの付近の、船体横断方向の断面図である。 第19図は、横方向に突出する固定式の段付のリーマーで
ある砕氷用構成部品が設けられた船体前部の一部を示す
図である。 第19A図は、第19図に示したリーマーの前面外縁部の詳
細図である。 第20図は、船が曲線走行する際の、第19図に示した船体
前部の一部を示す図である。 第21図は、第19図に示したリーマーの付近の、船体横断
方向の断面図である。 第22図は、突出する角形構造体が設けられた船尾を示す
側面図である。 第23図は、第22図に示した船尾を示す下面図である。 第24図は、第22図に示した船尾を示す背面図である。 第24A図は、第24図を拡大した図である。 第25図は、船の長手方向に延在する、船尾面から突出し
た構造が設けられた船尾の側面図である。 第26図は、第25図に示した船尾の下面図である。 第27図は、第25図に示した船尾を示す背面図である。 第27A図は、第27図を拡大した図である。 第28図は、船尾カバーの後方に形成された突出した角形
構造体が設けられた船尾を示す側面図である。 第29図は、第28に示した船尾を示す下面図である。 第30図は、第28図に示した船尾を示す背面図である。 第31図は、二つの船体部を有する折り畳み可能な船体を
有する砕氷船を示す平面図である。 第32図は、第31図に示す船の側面図である。 第33図は、第31図におけるXXXIII-XXXIII線矢視断面図
である。
氷用構成部品が設けられるポンツーン形の船体前部を有
する船体を下方から見た概略図である。 第2図は、船体の一部の断面図であって、上部に設けら
れた軸を中心に旋回可能になされており外側に旋回せし
められた状態のリーマーと、このリーマーを収容するた
めの凹部を示す。 第3図は、第2図に示すリーマーを内側へ旋回した状態
を示す図である。 第4図は、船体の一部の断面図であって、下部に設けら
れた軸を中心に旋回可能になされており外側に旋回せし
められた状態のリーマーと、このリーマーを収容するた
めの凹部を示す。 第5図は、船体のフレームの輪郭に沿って水平軸を中心
に旋回するリーマーを一部断面にして示す、このリーマ
ーを有する船体前部の斜視図である。 第6図は、第5図に示したリーマーを拡大して示す縦断
面図である。 第7図は、固定部および移動可能部を有するリーマー
が、船体前部領域に配置された状態を示す概略側面図で
ある。 第8図は、船の長手方向に沿って長く、船の横方向に移
動可能になされたリーマーが設けられた船体前部領域の
中央部分の断面図である。 第9図は、第8図に示したリーマーの作業状態を示す図
である。 第10図は、加熱装置が設けられた船体にリーマーを収納
する凹部が形成された実施例の、リーマーを横方向に突
出した状態を示す、船体前部の一部の平面図である。 第11図は、他の実施例のリーマーを横方向に突出した状
態を示す、船体前部の一部の平面図である。 第12図は、横方向に突出する固定式のリーマーである砕
氷用構成部品が、形成されている船体前部の部分図であ
る。 第13図は、第12図における符号Aで示すリーマーの前面
外縁部の拡大詳細図である。 第14図は、第12図に示したリーマーの付近の、船体横断
方向の断面図である。 第15図は、二つの横方向に突出する固定式のリーマーで
ある砕氷用構成部品が、直列に配置された船体前部の一
部を示す図である。 第16図は、船が曲線走行する際の、第15図に示した船体
前部の一部を示す平面図である。 第17図は、第15図に示したリーマーの前面外縁部の詳細
図である。 第18図は、第15図に示したリーマーのうち前方側のリー
マーの付近の、船体横断方向の断面図である。 第19図は、横方向に突出する固定式の段付のリーマーで
ある砕氷用構成部品が設けられた船体前部の一部を示す
図である。 第19A図は、第19図に示したリーマーの前面外縁部の詳
細図である。 第20図は、船が曲線走行する際の、第19図に示した船体
前部の一部を示す図である。 第21図は、第19図に示したリーマーの付近の、船体横断
方向の断面図である。 第22図は、突出する角形構造体が設けられた船尾を示す
側面図である。 第23図は、第22図に示した船尾を示す下面図である。 第24図は、第22図に示した船尾を示す背面図である。 第24A図は、第24図を拡大した図である。 第25図は、船の長手方向に延在する、船尾面から突出し
た構造が設けられた船尾の側面図である。 第26図は、第25図に示した船尾の下面図である。 第27図は、第25図に示した船尾を示す背面図である。 第27A図は、第27図を拡大した図である。 第28図は、船尾カバーの後方に形成された突出した角形
構造体が設けられた船尾を示す側面図である。 第29図は、第28に示した船尾を示す下面図である。 第30図は、第28図に示した船尾を示す背面図である。 第31図は、二つの船体部を有する折り畳み可能な船体を
有する砕氷船を示す平面図である。 第32図は、第31図に示す船の側面図である。 第33図は、第31図におけるXXXIII-XXXIII線矢視断面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホエルシエル,リヒヤルト ドイツ連邦共和国、デー2121 エムブゼ ン、ケベールルベルク 19 (72)発明者 ヤンセン,ヘルマン イヨツト ドイツ連邦共和国、デー2970 エムデ ン、マルチン‐フアベル‐シユトラーセ 1 (72)発明者 クリーマン,アルフレツト ドイツ連邦共和国、デー2970 エムデ ン、アム パペルデイーク 26 (72)発明者 ルプ,カルル―ハインツ ドイツ連邦共和国、デー2000 ハンブル ク 71、ヴイ‐ヒエルカンプ 4 (72)発明者 シユヴアルツ,ヨアヒム ドイツ連邦共和国、デー2070 グロス- ハンスドルフ、アルテル アハテルカン プ 74ベー (72)発明者 フアルゲス,ギユンテル ドイツ連邦共和国、デー2970 エムデ ン、ハイルスベルゲルシユトラーセ 50 (72)発明者 ヴアース,ハインリツヒ ドイツ連邦共和国、デー5300 ボン 2、アム スタツトヴアルト 50 (56)参考文献 特開 昭58−89484(JP,A) 特開 昭58−38192(JP,A) 特公 昭61−27236(JP,B2) 特公 昭61−7396(JP,B2) 米国特許4506617(US,A) 独国出願公開2212145(DE,A1) カナダ国出願公開1043181(CA,A) カナダ国出願公開1153633(CA,A)
Claims (6)
- 【請求項1】船体周囲の氷を砕いて船の操作性を向上せ
しめるため、両方の側壁部21,22が平行になされている
ポンツーン形の船首領域を有する船体の前部の両方の側
壁部21,22に固定式砕氷用構成部品230が設けられた砕氷
船であって、前記固定式砕氷用構成部品230の最前面部
が砕氷船の先端と面一になって傾斜していて、上部面が
水平であり且つ船体の側面から見て横断面形状が略逆三
角形であり且つ船体の側面から見て縦断面形状が略四角
形であり且つ船体の上面から見て横断面形状が略四角形
である少なくとも1つの段部が形成されていて、前記固
定式砕氷用構成部品230の前記最前部面よりも後方の部
分が、少なくとも一部、喫水線下に沈むようになされて
いることを特徴とする砕氷船。 - 【請求項2】前記固定式砕氷用構成部品230;230a,230b;
230c,230d,230eの上部面及び/又は下端面が、吃水線上
領域及び/又は吃水線下領域内でほぼ水平に形成されて
いて、該固定式砕氷用構成部品230;230a,230b;230c,230
d,230eの1つ或いは幾つかの段部のフレームの縁部に、
水平に延びる短い突出体237が更に設けられていること
を特徴とする、特許請求の範囲1に記載の砕氷船。 - 【請求項3】前記固定式砕氷用構成部品230;230a,230b;
230c,230d,230eが、船体10の長手方向に沿って階段状に
複数配置されていることを特徴とする、特許請求の範囲
1または2に記載の砕氷船。 - 【請求項4】前記固定式砕氷用構成部品230;230bが、船
体10の長手方向に離間して複数設けられていることを特
徴とする、特許請求の範囲1乃至3の何れかに記載の砕
氷船。 - 【請求項5】前記固定式砕氷用構成部品230の一部分或
いは全体が、船の不釣り合いにより、吃水線より下にな
ったり上になったりすることを特徴とする、特許請求の
範囲1乃至4の何れかに記載の砕氷船。 - 【請求項6】前記固定式砕氷用構成部品230の1つ或い
は幾つかの段部から成るフレームの縁部が、鋭利な、ま
たは丸みを帯びた、または斜角がついた刃236を具備し
ていることを特徴とする、特許請求の範囲1乃至5の何
れかに記載の砕氷船。
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DE8802053U DE8802053U1 (de) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | Eisbrechendes Schiff |
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JP6154147A Division JP2847035B2 (ja) | 1988-02-18 | 1994-06-13 | 砕氷船 |
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---|---|
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JP6154148A Expired - Fee Related JP2847036B2 (ja) | 1988-02-18 | 1994-06-13 | 砕氷船 |
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JP6154148A Expired - Fee Related JP2847036B2 (ja) | 1988-02-18 | 1994-06-13 | 砕氷船 |
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