JP2641767B2

JP2641767B2 - ゲームマシン

Info

Publication number: JP2641767B2
Application number: JP1195747A
Authority: JP
Inventors: 和生岡田
Original assignee: YUNIBAASARU HANBAI KK
Current assignee: YUNIBAASARU HANBAI KK
Priority date: 1989-07-28
Filing date: 1989-07-28
Publication date: 1997-08-20
Anticipated expiration: 2012-08-20
Also published as: DE69009331D1; AU630989B2; EP0410789B1; DE69009331T2; JPH0360681A; AU5984190A; ATE106587T1; EP0410789A2; US5152529A; EP0410789A3

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、シンボル配列を多重構造したゲームマシン
に関するものである。

〔従来の技術〕

コインやメダル（以下、コインと総称する）を投入し
て遊技を行うゲームマシンとしてスロットマシンが広く
知られている。スロットマシンは外周に複数のシンボル
を配列した例えば３個のリールを備え、これらを回転そ
して停止させたときに表示窓に現れたシンボルをリール
ごとに組み合わせて入賞の有無を競うものである。ゲー
ムの結果入賞が得られたときには、得られた入賞役に応
じて予め設定された所定枚数の配当コインが払い出され
る。

このようなスロットマシンの中には、一旦全てのリー
ルが停止した後であっても、例えばいずれかのリールに
よって再回転を表すシンボルが表示窓に現されている場
合には、そのリールについて再回転させることができる
ようになっているものがある。これによれば、スロット
マシンゲームに追加ゲームの機能を付加することがで
き、興趣を持続させるうえでは効果的である。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが上記した追加ゲームの場合、単に同じリール
を再回転させるだけであるから、そのゲーム内容は通常
ゲームとほとんど変わらず、追加ゲームの興趣としては
未だ不充分でスロットマシンゲームの単調さを大きく改
善するには至っていないのが実情である。

〔発明の目的〕

本発明は以上のような背景を考慮してなされたもの
で、シンボル表示の組み合わせにより入賞の有無を競う
ゲームマシンについて、ゲームが単調かつ平面的になり
がちな欠点を解消するために、シンボル表示に多重性を
付与してシンボル表示に独特の変化をもたせ、遊技者に
新たな興趣を与えることができるゲームマシンを提供す
ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するにあたり、複数のシンボ
ルを配列した第１及び第２シンボル列と、第１シンボル
列を表示窓で移動表示させた後、このシンボル列中の所
定個数のシンボルを表示窓に停止表示させる第１表示制
御手段と、第１シンボル列中の特定シンボルが表示窓に
停止表示された際には、この特定シンボルの表示位置に
第２シンボル列を移動表示可能とするとともに、その移
動表示の後には第２シンボル列中のシンボルを停止表示
させる第２表示制御手段とから構成されている。

また、外周にシンボルを配列したリールを利用するゲ
ームマシンにあっては、リールを内リールと外リールと
の二重構造とし、外リールのシンボル配列中には少なく
とも１シンボル分の透明部を設けておき、この透明部を
通して内リールのシンボルを観察できるように構成され
る。

なお、ゲームマシンの中にはブラウン管にシンボルを
グラフィック表示させるようにしたビデオタイプのスロ
ットマシンもあるが、本発明はこのようなゲームマシン
にも適用できる。

さらに本発明は、複数のシンボル列を移動表示してこ
れらが停止したときに入賞ライン上で停止したシンボル
の組み合わせによって入賞の有無を決定するようにした
ゲームマシンにおいて、少なくともいずれか１つのシン
ボル列中の特定位置に液晶表示パネルを組み込み、この
液晶表示パネルの駆動により、そのシンボル列中の特定
位置でシンボルを可変表示する形態でも実施することが
できる。

〔作用〕

第１シンボル列の移動表示が停止し、表示窓に特定の
シンボルが表示された状態となっているときには、第１
シンボル列を停止させたまま前記特定シンボルの表示位
置に第２シンボル列を移動表示して追加ゲームを行うこ
とができる。この追加ゲーム中は第１シンボル列が停止
したままとなっており、特定シンボルに隣接するシンボ
ル表示は変化しないから、視覚的に斬新であるばかりで
なく、１列分の表示スペース内に第１及び第２シンボル
列の２列分のシンボル表示ができるようになり、表示ス
ペースを大きくせずにシンボルの組み合わせ個数を簡単
に増やすこともでき、ゲームの興趣も高めることができ
るようになる。

以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に
説明する。

〔実施例〕

本発明を用いたスロットマシンの外観を示す第３図に
おいて、全面パネル２には３個の表示窓３〜５が設けら
れ、表示窓３〜５の奥には第１〜第３リール６〜８が回
転自在に配置されている。これらのリール６〜８の外周
には一定ピッチで複数個のシンボルが配列され、各々シ
ンボル列を構成している。そして、表示窓３〜５を通し
てリール６〜８のシンボルをそれぞれ３個ずつ観察する
ことができるようになっている。

表示窓３〜５には横３本，斜め２本の合計５本の入賞
ライン９が記され、コイン１枚を投入したときには中央
の横一本の入賞ラインが有効化され、コイン２枚投入時
には横３本，コイン３枚投入時にはさらに斜め２本を加
えた合計５本の入賞ラインが有効化される。

１〜３枚のコインを投入口10から入れた後、スタート
レバー12を操作すると第１〜第３リール６〜８が一斉に
回転し、リールごとに設けられたストップボタン13〜15
を押すとリールが停止する。リールが停止したとき、有
効化された入賞ライン上に停止しているシンボルを組み
合わせて入賞の有無が表示される。そして、シンボルの
組み合わせが入賞に該当していると、その入賞役に応じ
て予め定められた枚数の配当コインが払い出される。な
お、符号16は詳しくは後述するように、追加ゲームが可
能な状態となったときに、操作される追加ゲームスター
トボタンを示す。

第１図及び第２図に示したように、前記第１リール６
は二重構造をしたリールユニット20の外側リールとなっ
ており、その内側には同軸で回転自在な内リール17が設
けられている。これらの第１リール６及び内リール17
は、それぞれステッピングモータ18,19の駆動軸18a,19a
に直結され、各々個別に駆動される。なお、第１リール
6,内リール17には遮光片21,22が突設されており、各々
リールが１回転するたびにその通過がフォトインタラプ
タ23,24で検出される。

第１リール６の外周には、図示のように「７」，「プ
ラム」，「オレンジ」，・・・等のシンボルが配列され
るとともに、特殊シンボルとしてほぼシンボル１個分の
大きさの開口窓25が形成されている。また、内リール17
の外周にも「７」，「プラム」，「BAR」その他のシン
ボルが配列されている。この内リール17のシンボル列中
には開口窓25がなく、何種かのシンボルだけが一定ピッ
チで配列されているため、第１リール６のシンボル列と
は異なったものになっている。もちろん、内リール17の
外周に配列されるシンボルの種類や配列順を第１リール
６と同じものにする必要はない。

第３図に示したように、第１リール６の開口窓25が表
示窓３に現れているときには、開口窓25を通して内リー
ル17のシンボル１個を観察することができる。なお、開
口窓25の個数を２個以上にしたり、開口窓25の大きさを
複数個分のシンボルサイズに対応した大きなものにして
もよい。また、第１リール本体を透明プラスチック製と
し、その外周にシンボルをプリントした遮光性の帯シー
トを接合する場合には、この帯シートに透明部を設けて
これを開口窓25に代用することができる。

上記スロットマシンの制御回路を示す第４図におい
て、第１リール6,内リール17を駆動するステッピングモ
ータ18,19の回転及び停止は、それぞれモータ制御回路3
0,31によって制御される。同様に、第２リール7,第３リ
ール８を駆動するステッピングモータ32,33の回転，停
止はモータ制御回路34,35によって制御される。また、
第２リール7,第３リール８にも遮光片36,37が設けられ
ており、フォトインタラプタ38,39がその通過を検出す
る。

モータ制御回路30,31,34,35は、クロックパルス発生
器40で発生され文周回路41で分周された後のパルス信号
を受けて作動する。このパルス信号は、切り換えスイッ
チ42が実線位置に切り換えられたときにはモータ制御回
路30,34,35に供給され、また切り換えスイッチ42が破線
位置に切り換えられたときにはモータ制御回路31に供給
される。これらのモータ制御回路は、コントローラ45か
らの指令を受けてステッピングモータの起動制御及び停
止制御を行う。

モータ制御回路30,31,34,35は、切り換えスイッチ42
を通して供給されるパルス信号に応じてステッピングモ
ータ18,19,32,33に駆動パルスを供給し、各ステッピン
グモータは供給された駆動パルスの個数に応じて回転さ
れる。これらの駆動パルスは同時にカウンタ46,47,48,4
9で計数される。これらのカウンタ46〜49のカウント値
は、各々対応するフォトインタラプタ23,24,38,39が遮
光片の通過を検知したときにリセットされる。

カウンタ46〜49のカウント値はコントローラ45にフィ
ードバックされる。前述のように、カウンタ46〜49のカ
ウント値は各ステッピングモータに供給された駆動パル
スの個数に対応しているから、各ステッピングモータ1
8,19,32,33の回転位置、換言すれば第１〜第３リール６
〜８及び内リール17の回転位置は、カウンタ46〜49のカ
ウント値として監視することができ、またこれらのカウ
ント値を監視しながらコントローラ45でモータ制御回路
30,31,34,35を制御することによって、それぞれのステ
ッピングモータを任意の位置で停止させることができ
る。

乱数発生器50は、例えば「０〜9999」の範囲の乱数値
をランダムに出力してサンプリング回路51に供給する。
サンプリング回路51はコントローラ45からのサンプリン
グ指令を受けた時点で一個の乱数値をサンプリングす
る。なお、１回サンプリングされた乱数値は、全範囲の
乱数値がそれぞれ１回ずつサンプリングされない限りサ
ンプリングされることがないようになっている。

入賞設定回路52は、サンプリングされた乱数値を確率
テーブル53と対照し、乱数値がどのレベルの入賞に該当
するものであるかを判別する。例えば確率テーブル53
は、乱数発生器50で発生される全範囲の乱数値「０〜99
99」について、「０〜199」には大入賞を割り当て、「2
00〜799」には中入賞を、また「800〜1999」には小入賞
をさらに「2000〜9999」にはハズレを割り当てたテーブ
ルメモリとして構成されており、入賞設定回路52はサン
プリングされた乱数値がどのグループに属しているかに
応じて大入賞信号，中入賞信号，小入賞信号，ハズレ信
号のいずれかを入賞信号として出力する。

停止シンボル決定回路54は入賞設定回路52からの入賞
信号を受け、シンボルROM55を参照して入賞信号の種類
に対応したシンボルの組み合わせをリールごとのシンボ
ルコードとして出力する。このためシンボルROM55に
は、シンボルに対応したシンボルコードを入賞の種類ご
とに組み合わせたデータが格納され、入賞信号の種類を
特定することによって、各々のリールがどのシンボルを
入賞ライン上で停止表示させるかが決定される。なお、
詳しくは後述するように、このスロットマシンは内リー
ル17を含めると実質的には４リールタイプであるから、
停止シンボル決定回路54から出力されるシンボルコード
は４種類となる。また、同じ入賞の種類についてシンボ
ルの組み合わせが複数通りあるときにはその中の１種類
がランダムに決定され、入賞信号がハズレの場合には入
賞を構成しないシンボルの組み合わせがランダムに決定
される。

入賞確認回路56は、ゲームが終了した時点で各リール
の停止位置に基づいて入賞ライン上でのシンボルの組み
合わせを確認し、配当テーブル57を参照して入賞の種類
に応じて定めた配当枚数データをコントローラ45へと出
力する。

第１〜第３シンボルテーブル58〜60及び内リールシン
ボルテーブル61は、ステッピングモータ18,19,32,33の
回転位置に対応づけてそれぞれのリール６〜8,17の外周
に配列されたシンボルのシンボルコードを格納したもの
である。したがってコントローラ45は、カウンタ46〜49
のカウント値（駆動パルス個数）に基づいて、各々のリ
ールについてどのシンボルが入賞ライン上にきているか
を識別することができるようになる。

I/Oポート62は、スタートレバー12,ストップスイッチ
13〜15,追加ゲームスタートボタン16からの操作信号を
コントローラ45に出力する。コインセンサ63はコインの
投入及び投入枚数を検知し、その検知信号はI/Oポート6
2を介してコントローラ45に出力される。ホッパー装置6
5は、ゲームの結果入賞が得られたときに作動し、配当
コインの払い出しを行う。また、プログラムROM66に
は、上述した処理を含む一連のゲーム処理を遂行させる
ためのプログラムが格納され、RAM67はゲーム処理の遂
行時に必要とされるデータの一時的な書き込み，読み出
しのために用いられる。

以下、上記実施例の作用について第５図及び第６図に
示したフローチャートにしたがって説明する。

１〜３枚のコインを投入口10から投入し、スタートレ
バー12を操作することによって通常ゲームが開始され、
サンプリング回路51によって１個の乱数値がサンプリン
グされる。そして、入賞設定回路52はこの乱数値を確率
テーブル53に対照し、どの入賞グループに属しているか
に応じて入賞の種類を設定する。例えばこのときサンプ
リングされた乱数値が「150」であると、大入賞信号が
停止シンボル決定回路54へと出力される。停止シンボル
決定回路54はシンボルROM55を参照し、大入賞が得られ
るシンボルの組み合わせを決定する。こうして決定され
たシンボルの組み合わせが、第１リール6,第２リール7,
第３リール8,内リール17について、それぞれ「開口窓」
−「７」−「７」−「７」であると、これらのシンボル
コードがコントローラ45に入力される。

また、コントローラ45はスタートレバー12の操作信号
を受けて、切り換えスイッチ42を実線位置に接続させ
る。これにより分周回路41を経たパルス信号は、モータ
制御回路30,34,35に供給されるようになる。上述した停
止シンボルの決定処理が終わると、コントローラ45から
モータ制御回路30,34,35に起動信号が出力される。

分周回路41からのパルス信号が供給された状態でモー
タ制御回路30,34,35に起動信号が入力されると、モータ
制御回路30,34,35はステッピングモータ18,32,33に駆動
パルスを供給してこれらを駆動し、第１〜第３リール６
〜８を一斉に回転させる。なお、このときステッピング
モータ19には駆動パルスが供給されないため、内リール
17は停止したままとなっているが、その停止位置は前回
の停止制御時における駆動パルスの個数としてカウンタ
47に保存されている。

第１〜第３リール６〜８の回転が定常状態にはなると
ストップボタン13〜15の操作が許容され、これらの押圧
操作によって各々のリールの停止制御が開始される。な
お、第１〜第３リール６〜８が定常回転に達した後、ス
トップボタン14〜15が一定時間操作されないままである
と自動的に停止制御が実行される。この停止制御時に
は、コントローラ45は第１〜第３シンボルテーブル58〜
60のデータを参照しながらカウンタ46〜48のカウント値
を監視し、ステッピングモータ18,32,33の停止時に、入
賞ライン上で得られるシンボルの組み合わせが停止シン
ボル決定回路54からのシンボルコードの組み合わせとな
るようにモータ制御回路30,34,35の作動を制御する。

この停止制御の結果ステッピングモータ18,32,33が停
止して第１〜第３リール６〜８の回転が停止される。各
ストップボタン13〜15の操作タイミングと各リール６〜
８の停止タイミングとが極端にずれない範囲で停止制御
が予定通り実行されると、入賞ライン上には停止シンボ
ル決定回路54で決められたシンボルの組み合わせ、すな
わち「開口窓」−「７」−「７」が停止表示される。こ
うして第１〜第３リール６〜８の回転が停止した時点
で、カウンタ46,48,49のカウント値が第１〜第３シンボ
ルテーブル58〜61と対照され、入賞の有無が確認され
る。さらに、第１リール６が「開口窓」を停止表示して
いるときには、開口窓25を通して観察される内リール17
についてもカウンタ47のカウント値が参照され、シンボ
ル判定が行われる。そして第３図に示したように、開口
窓25を通して内リール17のシンボル「オレンジ」が表示
されているときには、その時点で入賞は得られずハズレ
ゲームとなる。

なお、このように第１〜第３リール６〜８が停止した
ときに入賞確認が行われるのは、ストップボタン13〜15
の操作タイミングによっては、停止シンボル決定回路54
で決められたシンボルの組み合わせが得られないことが
あり得るためである。

上記により通常ゲームが終了するが、この時点で遊技
者は追加ゲームを行うか否かを選択することができる。
すなわち、有効化された入賞ライン上に第１リール６の
シンボルとして開口窓25が表示されているときには、こ
の開口窓25を通して観察される内リール17を回転させて
追加ゲームを行うことができる。第３図に示したよう
に、第１リール６の開口窓25を通して観察される内リー
ル17のシンボルと第2,第３リール7,8のシンボルの組み
合わせが「オレンジ」−「７」−「７」であるときに
は、内リール17を回転，停止させて開口窓25の位置に
「７」を表示させることができれば、中央の横一本の入
賞ライン上に大入賞を得ることが可能となる。

追加ゲームを行うときには、追加ゲームスタートボタ
ン16を押圧操作し、さらに１枚のコインを投入口10に投
入する。なお、追加ゲームスタートボタン16を押さずに
コインを投入したときには、次回の通常ゲームが開始さ
れたものとみなされる。

追加ゲームスタートボタン16を押圧すると、I/Oポー
ト62からコントローラ45の追加ゲームモード信号が入力
され、コントローラ45は切り換えスイッチ42を破線位置
に切り換える。これにより分周回路41からのパルス信号
はモータ制御回路31にのみ供給されるようになる。引続
きコインセンサ63によってコインの投入が検知される
と、コントローラ45からモータ制御回路31に起動信号が
供給され、ステッピングモータ19が駆動して内リール17
が回転する。なお、この追加ゲーム時には第１〜第３リ
ール６〜８は、いずれも停止したままとなっている。

ステッピングモータ19の駆動とともに、カウンタ47は
その駆動パルスの数を一回転ごとに計数する。そして、
適当な時間経過の後、自動的に内リール17の停止制御が
開始される。もちろん、この内リール17についてもスト
ップボタンを設け、その操作により停止制御を行わせる
ようにしてもよい。

内リール17の停止制御も、前述した第１〜第３リール
６〜８の停止制御と同様に、カウンタ47のカウント値と
内リールシンボルテーブル61との対照によって行われ、
停止シンボル決定回路54で決められたシンボル「７」が
開口窓25の位置に停止表示される。この結果、表示窓３
〜５を通して観察されるシンボルの組み合わせは「７」
−「７」−「７」となり、大入賞が得られることにな
る。

こうして追加ゲームが終了した時点での入賞確認が行
われ、「７」−「７」−「７」の組み合わせが得られた
ことが確認されると配当テーブル57が参照され、このシ
ンボルの組み合わせが配当コイン何枚であるかが判定さ
れる。そして、コントローラ45からホッパー装置65にコ
イン払い出し信号が出力され、該当枚数のコイン払い出
しが行われる。

なお、通常ゲーム終了時点で開口窓25が入賞ライン上
に停止し、さらに他の入賞ライン上で入賞が得られてい
るときには、通常ゲームでのコインの払い出しが行われ
た後、引続き追加ゲームを実行させることができる。ま
た、開口窓25が表示窓３に現れて停止していたとして
も、開口窓25の停止位置が有効化されていない入賞ライ
ン上である場合には、追加ゲームができないのはもちろ
んである。

上記実施例によれば、外見上は３リールタイプのスロ
ットマシンでありながら、実質上は４リールタイプのス
ロットマシンが得られ、３リールタイプでは得られない
多様なシンボルの組み合わせを導入することができる。
さらに、第１リール６だけでなく、第2,第３リールにつ
いても開口窓の内リールとからなる二重構造のリールユ
ニットにすることもでき、リールごとの開口窓の個数も
適宜ふやしてもよい。さらに、通常ゲームの開始と同時
に内リール17も回転させるようにしたり、追加ゲームの
スタートにより第１リール６も回転させ、開口窓25と内
リール17の両者の停止位置によって追加ゲーム時のシン
ボルを決めるようにすることも可能である。

また、ビデオタイプのスロットマシンに適用する場合
には、シンボルの表示順にROMに格納されたシンボル表
示用のグラフィックデータ中に、例えば枠シンボル等の
特殊なシンボルを表示するためのデータを入れておき、
追加ゲーム時には枠表示の中にウインドゥ機能を利用し
て、別のシンボル表示用のグラフィックデータを格納し
たROMから読み出されたデータでシンボル配列を移動，
停止表示させればよい。

第７図は、本発明の他の実施例を示すもので、例えば
前述した第１実施例の第１リール６の代わりに用いるこ
とができる。ステッピングモータ70によって駆動される
リール71の外周には複数のシンボルが一定ピッチで配列
され、そのシンボル配列中にはシンボル１個分の開口72
が形成されている。リール71には遮光片71aが一体に形
成され、その通過はフォトインタラプタ73で検出され
る。リール71の内壁には、液晶表示パネル75の他、電池
及び表示パターンデータを格納したメモリを含むドライ
ブユニット76、光信号受光部77が取り付けられ、液晶表
示パネル75の表示面は開口72から露出している。

表示データ発信器78はLED79a,79bを断続的に点滅さ
せ、この点滅の個数及び周期に対応づけられた光信号
は、光ファイバー80a,80b,80cを通って送られる。光フ
ァイバー80a,80b,80cの出射端面は、開口72が入賞ライ
ン上で停止したときに光信号受光部77と配列される位置
に決められている。そして、第３図に示した中央の横一
本の入賞ラインだけが有効化され、リール71が図示位置
に停止したときにはLED79aだけが点滅駆動される。この
光信号は光信号受光部77で受けられ、その点滅パターン
に対応するシンボルがドライブユニット76を介して液晶
表示パネル75に表示される。なお、複数の入賞ラインが
有効化された状態のときには、LED79bも点滅駆動される
から、同様に液晶表示パネル75にはシンボル表示が行わ
れる。

追加ゲームの開始時には表示データ発信器78を所定時
間作動させ、その間は異なった光信号を送出させる。し
たがって、液晶表示パネル75には複数種類のシンボルが
順次に表示され、擬似的にシンボルの移動表示が行われ
る。そして、停止制御時には予め停止シンボル決定回路
54で決められたシンボル表示を行うように、表示データ
発信器78を駆動すれば、すでに述べた第１実施例と同様
の機能を得ることができる。

第８図はリールを三重構造にした本発明の第３実施例
を示し、この実施例だけでゲームマシンを構成すること
ができる。第１リール81,第２リール82,第３リール83
は、共通の軸84に回転自在に取り付けられ、各々タイミ
ングベルト85〜87を介してステッピングモータ88〜90に
よって駆動される。第1,第２リール81,82には、それぞ
れ８個,4個の開口窓81a,82aが形成され、また第３リー
ルの外周には複数のシンボルが配列されている。したが
って第1,第２リール81,82については、開口窓81a,82aと
開口のない部分とがそれぞれシンボルとして配列される
ことになる。なお、これらのリールを覆う前面パネル91
には表示窓92が設けられている。

ステッピングモータ88〜90を駆動して第１〜第３リー
ル81〜83を回転させた後、これらを停止させたとき、表
示窓92から開口窓81a,82aを通して第３リール83のシン
ボルが観察されたとき、そのシンボルの種類に応じた入
賞が得られる。もちろん、この実施例においても入賞ラ
インを３本にすることもできる。また、第１リール81,
第２リール82の開口81a,82aの相互間にシンボルを配列
し、これらのシンボルが表示窓92を通して観察されたと
きに入賞を与えたりすることももちろん可能である。

以上、図示した実施例にしたがって本発明について説
明してきたが、本発明はこれらの実施例にのみ限定され
るものではない。例えばリールを多重構造にするにあた
り、複数のリールを必ずしも同軸にして回転させなくて
もよい。また、リールの回転，停止制御をステッピング
モータの駆動制御によって行うについても、第４図に示
した回路構成を用いるものだけでなく種々のものが適用
可能であるとともに、リールの回転をストップ爪の係合
により機械的に停止させるものにも本発明を用いること
ができる。さらに、多重構造のリールを駆動するにあた
り、リール駆動用のモータを共用し、クラッチ機構を介
して駆動対象となるリールを選択して駆動するようにし
てもよい。また、このような多重構造のリールアセンブ
リをパチンコ機の入賞装置として組み込むことも可能で
ある。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明のゲームマシンによれ
ば、特定のシンボルが表示窓に停止表示されたときに
は、この特定のシンボルの表示位置に重なるようにして
他のシンボル列を移動表示させるようにしてから、従来
のゲームマシンにはない新たな興趣をもった追加ゲーム
を行うことができる。また、シンボル表示を多重にした
ことによって、シンボルの組み合わせに多様性を与える
こともできる。

また、リールそのものを多重構造にすることによっ
て、例えば従来の３リールタイプのスロットマシンのリ
ール設置スペースをほとんど広げることなく、これを実
質的に４リールタイプのスロットマシンにすることがで
きる。さらに、シンボル列の特定位置に液晶表示パネル
を組み込み、そのシンボル列の移動表示が停止しても液
晶表示パネルを駆動させることによって、シンボルの多
重表示を行うことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一実施例の要部を示す斜視図であ
る。第２図は第１図に示した実施例の断面図である。第３図は本発明を用いたスロットマシンの外観図であ
る。第４図は本発明を用いたスロットマシンの制御回路の概
略を示すブロック図である。第５図及び第６図は、第４図に示した制御回路によるゲ
ーム処理の流れを表したフローチャートである。第７図は本発明の第２実施例の要部を示す斜視図であ
る。第８図は本発明の第３実施例の要部を示す断面図であ
る。３〜５……表示窓６……第１リール７……第２リール８……第３リール 16……追加ゲームスタートボタン 17……内リール 25……開口窓 72……開口 75……液晶表示パネル 81……第１リール 82……第２リール 83……第３リール 81a……開口窓 82a……開口窓。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のシンボルを配列した第１及び第２シ
ンボル列と、第１シンボル列を表示窓で移動表示させた
後、このシンボル列中の所定個数のシンボルを表示窓に
停止表示させる第１表示制御手段と、第１シンボル列中
の特定シンボルが表示窓に停止表示された際には、この
特定シンボルの表示位置に第２シンボル列を移動表示可
能とするとともに、その移動表示後には前記第２シンボ
ル列中のシンボルを停止表示させる第２表示制御手段と
を備えたことを特徴とするゲームマシン。
【請求項２】外周にシンボルが配列された回転自在な内
リールと、この内リールの外周を包むように配置され、
その外周に複数のシンボルが配列されるとともに少なく
とも１シンボル分の透明部が設けられた回転自在な外リ
ールと、これらの内リール及び外リールを別個に回転並
びに停止制御するリール制御手段とを備えたことを特徴
とするゲームマシン。
【請求項３】複数のシンボルが配列された複数のシンボ
ル列を移動表示した後、これらのシンボル列の移動表示
を停止させ、所定の入賞ライン上に停止しているシンボ
ルの組み合わせにより入賞の有無を決定するようにした
ゲームマシンにおいて、上記複数のシンボル列の内、少なくとも１つのシンボル
列中の特定位置においてシンボルを可変表示可能に構成
したことを特徴とするゲームマシン。
【請求項４】前記少なくとも１つのシンボル列中の特定
位置には液晶表示パネルが設けられ、この液晶表示パネ
ルの駆動によりシンボルの可変表示が行われるようにし
たことを特徴とする請求項３記載のゲームマシン。