JP2019506263A - 飲料を生成するためのカートリッジ受け、カートリッジシステム、飲料調製機械、および方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、飲料調製機械で飲料を生成するためのカートリッジシステム（１）に関し、カートリッジシステム（１）は、飲料物質（７）を充填された貯蔵器（６）を有するカートリッジ（２）と、カートリッジに可逆的に接続され得るカートリッジ受け（１０）とを含み、前記カートリッジ受け（１０）は、混合チャンバ（８）と、飲料物質（７）を貯蔵器（６）から混合チャンバ（８）に少なくとも部分的に移送するカートリッジ放出装置（３４）とを含み、カートリッジ受け（１０）は、混合チャンバ（８）内に開放された流体供給部（１２）を含む。本発明はまた、カートリッジシステム（１）のカートリッジ受け（１０）、飲料調製機械、および飲料（７０）を生成するための対応する方法に関する。【選択図】図１

Description

本発明は、飲料調製機械に挿入可能である、飲料、特に冷飲料を生成するためのカートリッジシステムに基づくものであり、このカートリッジシステムは、飲料物質を充填された貯蔵器を有するカートリッジと、カートリッジに可逆的に接続可能であり、およびカートリッジが可逆的に挿入可能であり、かつ貯蔵器から混合チャンバ内への飲料物質の少なくとも部分的な移送を行うカートリッジ空化装置を有するカートリッジ受けとを有する。

そのようなシステムは、原理的に先行技術から公知であり、事前に小分けされたカートリッジから飲料を生成するために使用される。そのようなシステムを用いた飲料の生成は、使用者がカートリッジを挿入し、スタートボタンを押下しさえすればよいことから、ユーザにとってきわめて便利である。この場合、飲料調製機械は、完全に自動化された方法で飲料の生成を行い、すなわち、特に、飲料物質は、所定量の液体、特に冷たい炭酸水と混合され、飲料容器に運ばれる。このように、特に、混合飲料は、労力をかけずに使用者にとってきわめて容易かつ迅速に生成することができる。この場合、使用者は、多数の異なるカートリッジから選択することができ、そのため、所望通りの様々な飲料を生成することができる。

そのようなシステムの大きい課題は、飲料の生成中、飲料調製機械の逆汚染（ｂａｃｋ−ｃｏｎｔａｍｉｎａｔｉｏｎ）を確実かつ完全に防止することであり、なぜなら、さもなければ飲料調製機械内でのかびの形成に至るまで汚れるリスクがあるからである。これは、特に果糖、アルコール、またはミルクを含有する飲料物質を収容したカートリッジに当てはまる。

先行技術から公知のシステムでは、カートリッジは、通常、飲料調製機械の固定構成要素として構成されるカートリッジ受けに挿入され、この場合、カートリッジは、両側、すなわち入口側および出口側で開放される。続いて、入口側で流体供給部を用いて水がカートリッジに導入され、それにより飲料物質が水と混合されて、カートリッジの貯蔵器内に飲料がすでに形成されている。出口側では、飲料は、カートリッジを出て飲料容器に運ばれる。プロセスにおいて、水は貯蔵器を十分に流れ、したがって飲料物質が貯蔵器の外に運ばれる。

飲料物質を充填された貯蔵器に水が直接導入される場合、貯蔵器は、通常、飲料物質で完全に満たされ、その結果、水の導入時に貯蔵器内で圧力がかなり上昇するため、供給部の逆汚染を完全に防止することはできないことが分かった。貯蔵器内の圧力のこの上昇および貯蔵器のフラッシングの両方により、飲料の生成中および／または飲料の生成直後にきわめて小さい液滴、粒子、および／または飲料物質の浮遊固形物が流体供給部に入り、その結果、飲料調製機械が継続的に汚れる。

したがって、本発明の目的は、カートリッジ受けと、カートリッジシステムと、飲料調製機械と、カートリッジシステムを飲料調製機械に挿入することによって飲料を生成する方法とを提供することであり、この方法において、飲料調製機械の逆汚染が効果的に回避される。

この目的は、請求項１のカートリッジ受けと、請求項１４で特許請求されるカートリッジシステムとによって達成される。

本発明によるカートリッジ受けおよび本発明によるカートリッジシステムは、先行技術と比較して、流体供給部が、先行技術と異なり、カートリッジの貯蔵器ではなく、貯蔵器から分離した混合チャンバにつながっているという利点を有する。これは、コスト効率よく実現できる単純な方法において、飲料調製機械の逆汚染が流体供給部を通じて起こるのを効果的に防止する。このために、貯蔵器に流体を流すのではなく、本発明によれば、飲料物質および流体は、互いに個別に混合チャンバに入る。流体は、混合チャンバに直接通され、一方、飲料物質は、カートリッジ空化装置により、流体とは別に混合チャンバ内に移送される。結果として、飲料調製機械の逆汚染は、特に流体供給部に直接作用する超過圧力が貯蔵器で発生しないため、先行技術と比較してはるかに効果的な方法で防止されることが分かった。飲料調製機械内に可逆的に挿入可能なカートリッジ受け内の混合チャンバの構成により、有利には、混合チャンバが交換可能なカートリッジシステムの一部であることが保証される。このように、交換可能であるか、使い捨てであるか、または再利用可能なカートリッジシステムの一部のみが飲料物質と接触するため、飲料物質による飲料調製機械の汚れが効果的に回避される。カートリッジは、飲料生成作業ごとに交換され、一方、カートリッジ受けは、やはり交換される前に数回の飲料生成作業で使用されることも想定できる。好ましくは、カートリッジシステムの貯蔵器は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、カートリッジシステムの飲料調製機械への挿入時または挿入後のみ開放される。封止要素は、輸送または保管中、香気を密封する方法でカートリッジを閉鎖する役割を果たし、その結果、例えばカートリッジの長期の保管寿命を得ることができる。

本発明の有益な構成および発展形態が従属請求項および図面を参照した説明から明らかになる。

本発明の１つの好ましい実施形態によれば、カートリッジは、カートリッジ受けに固定してもしくは解放可能に接続されると規定され、またはカートリッジ受けは、カートリッジに固定してまたは解放可能に接続可能であると規定される。好ましくは、カートリッジ受けは、特に好ましくはラッチ接続によってカートリッジに可逆的に留められる。例えば、カートリッジは、円周保持フランジを備えた（カートリッジ開口を有する）一種のボトルネックを含み、カートリッジ受けは、ボトルネックにクリップ式に留められることが想定できる。プロセスでは、特に弾性ラッチ要素、例えば保持アームが保持フランジの裏で係合する。カートリッジは、特に再利用可能である、特に飲料物質のための使い捨て容器として設けられる。有利には、カートリッジ受けは、様々なカートリッジに留めることができることにより、複数回使用することができる。さらに、カートリッジおよびカートリッジ受けは別々に製造でき、続いて、カートリッジ受けがカートリッジにクリップ式に留められるのみであるため、カートリッジシステムの製造が単純化される。カートリッジは、特に角のある、または円筒形の、または丸みの付いたボトルを含む。カートリッジは、特に射出吹込成形プロセスにおいて、または射出成形プロセスにおいて、または他の成形プロセスでプラスチックから製造される。ただし、原理的に、カートリッジを製造するのに熱成形プロセスも想定できる。さらに、当然ながら、カートリッジが複数回使用可能であることも想定できる。原理的に、カートリッジは、ガラス瓶を含むことも想定でき、それに対してカートリッジ受けのみがプラスチック部品である。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、カートリッジ空化装置は、圧縮空気源に接続するための圧縮空気接続部と、圧縮空気接続部から圧縮空気出口まで延びる圧縮空気管とを含むと規定され、圧縮空気出口は、特に、圧縮空気を貯蔵器に吹き込むために、カートリッジの貯蔵器の方向に突出する。カートリッジ受けに組み込まれたカートリッジ空化装置は、したがって、本発明の趣旨内において、第１に、１つのみの圧縮空気管を含み、圧縮空気は、この圧縮空気管を通って外部から貯蔵器に導入され得る。カートリッジシステムは、飲料物質が圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に押し込まれるように構成される。圧縮空気は、特に飲料調製機械によって供給される。カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると直ちに、圧縮空気源が圧縮空気接続部に直接接続されることが想定できる。これは、カートリッジシステムが挿入されるとカートリッジ空化装置が直接圧力を受け、したがって飲料物質が圧縮空気管の方向、特に飲料調製機械の圧縮空気源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を効果的に回避するという利点を有する。したがって、飲料物質は、貯蔵器から混合チャンバの方向にのみ移動することができる。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、混合チャンバは、飲料物質と流体との混合物から形成された飲料が放出される飲料出口を有すると規定され、カートリッジシステムは、飲料が飲料出口から携帯容器に直接導入され得るように構成されるのが好ましい。したがって、有利には、飲料物質も生成された飲料も飲料調製機械のいずれの部分とも接触せず、そのため、飲料調製機械の任意の（逆）汚染が概ね回避される。流体は、混合チャンバに単独で供給される。好ましくは、流体は、圧力をかけられて混合チャンバに導入される。流体は、特に飲料調製機械によって供給される。カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると直ちに、流体源がカートリッジ受けの対応する流体接続部に直接接続されることが想定できる。この場合、流体接続部は、流体管を介して混合チャンバに流体接続される。これは、カートリッジシステムが挿入されると、流体接続部が直接圧力を受け、したがって飲料物質が流体管の方向、特に飲料調製機械の流体源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を効果的に回避するという利点を有する。したがって、飲料物質および飲料は、混合チャンバから飲料出口の方向にのみ移動することができる。流体には、特に水、好ましくは加圧され、冷却され、かつ／または炭酸を加えられた飲料水が含まれる。

本発明の１つの好ましい実施形態によれば、混合チャンバは、混合構造物を備えると規定される。混合物は、有利には、飲料物質および流体の混合が確実に改善されるようにする。このために、混合構造物は、特に混合チャンバに流入した流体が旋回するように構成される。混合構造物は、混合チャンバの底部で流体供給部の領域に配置され、流体が流入する方向に対して実質的に直角に延びる１つまたは複数の混合リブを含むことが想定できる。したがって、混合リブは、流体のためのバリアとして機能し、その結果として、流体は旋回し、飲料物質とのより良好な混合が得られる。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、流体供給部は、冷蔵ユニットによって冷却された流体を供給されると規定され、冷蔵ユニットは、飲料調製機械または飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である。したがって、有利には、カートリッジが冷却されず、例えば室温の状態にある場合でも冷飲料を生成することが可能である。既存の冷蔵庫にシステムを組み込みことは、冷蔵庫の既存の冷蔵ユニットが飲料調製機械のために効率的な方法で容易に共用され得るという利点を有する。特に、（アメリカン冷蔵庫と称されることも多い）「観音開きの」冷蔵庫として公知のものは、システムを組み込むための十分な設置空間を前部に認めることができる。飲料調製機械は、そのような冷蔵庫のための後付けセットであることが想定できる。冷蔵ユニットは、好ましくは、コンプレッサ冷却ユニット、吸収体冷却ユニット、または熱電冷却器を含む。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、流体供給部は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給されると規定される。カーボネータは、飲料調製機械の一部であることが想定でき、カーボネータは、ＣＯ_２カートリッジのための受けと、ＣＯ_２カートリッジからのＣＯ_２を流体に加えるための供給装置とを有する。したがって、有利には、システムを用いて炭酸清涼飲料を生成することも可能である。あるいは、カーボネータが外部ＣＯ_２接続器を有することも想定できる。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、カートリッジ受けは、実質的に一部品で形成されると規定される。本発明の趣旨内において、カートリッジ受けの一部品形態とは、特にカートリッジ受けが単一部品のみで構成されなければならないことを意味するのではなく、単にこの特定の一部品の実施形態において、カートリッジ受けがカバー要素および個別の出口要素で構成されないことを意味する。換言すると、カバー要素および出口要素は、一部品の実施形態では１つの部品で形成される。一部品の実施形態はまた、さらなる独立要素、例えば、独立した穴抜きスパイクを有することもできる（下記を参照されたい）。

本発明の好ましい実施形態によれば、カートリッジは、貯蔵器に流体接続されるカートリッジ開口を有すると規定され、カートリッジ開口は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、特に、カートリッジ開口の縁部に付けられ、かつ好ましくは封着された封止薄膜を含む。この実施形態では、カートリッジ受けは、特に一部品で構成され、すなわち、個別の出口要素およびカバー要素がない。このカートリッジシステムを実現するために、第１に、カートリッジ開口を有するカートリッジが作製され、次いで、カートリッジは、カートリッジ開口を通じて飲料物質を充填され、続いてカートリッジ開口が封止要素によって閉鎖され、最終的に、カートリッジ受けが、閉じたカートリッジ開口の領域でカートリッジにクリップ式に留められる。カートリッジシステムの飲料調製機械内への挿入前、挿入中、および挿入後、封止要素は、圧縮空気を導入することによって飲料物質を貯蔵器から混合チャンバ内に移送できるようにするために、例えば、封止薄膜に穴をあけることにより、カートリッジ開口の領域で開放される必要がある。

本発明の特に好ましい形態では、カートリッジ受けは、スパイクガイドと、スパイクガイド内に移動可能な態様で取り付けられた穴抜きスパイクとを含む。穴抜きスパイクは、穴抜きスパイクが封止要素から離れている後退位置と、穴抜きスパイクが封止要素に穴をあけ、かつ貯蔵器内に突出する伸長位置との間でスパイクガイドに対して移動可能なように取り付けられる。穴抜きスパイクの外壁は、封止要素が穴をあけられたときに飲料物質を混合チャンバの方向に運ぶための少なくとも１つの横チャネルを設けられる。この場合、穴抜きスパイク上で横方向に形成された横チャネルを通じて、飲料物質は、封止要素を通り過ぎて混合チャンバの方向に流れることができる。好ましくは、複数の横チャネルが穴抜きスパイクに形成される。横チャネルは、特に片側を開放された溝の形態でそれぞれ形成される。

横チャネルの断面および／または横チャネルの数量が飲料物質の粘性に合わせられ、それにより、横チャネルは、混合チャンバの方向の飲料物質の流れを制御または制限することが想定できる。高い粘性では、複数の横チャネルまたは断面が比較的大きい横チャネルが使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネルまたは断面が小さい横チャネルが設けられる。したがって、適応したカートリッジ受けがそれぞれのカートリッジに対して存在する。

好ましくは、圧縮空気管は、この形態で穴抜きスパイクに組み込まれる。圧縮空気管は、穴抜きスパイクの端部の固定圧縮空気先端具を通じてカートリッジ開口につながる。穴抜きスパイクの、特に貯蔵器から離れている側に圧縮空気接続部が形成され、圧縮空気接続部は、好ましくは、カートリッジ受けの外からアクセス可能である。好ましくは、カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると、穴抜きスパイクは、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。好ましくは、この場合、飲料調製機械の任意の逆汚染を防止するために、圧縮空気は、圧縮空気先端具にすでに供給されている。あるいは、圧縮空気先端具は、飲料調製機械から供給された圧縮空気により、後退位置から伸長位置に移動する。

本発明の好ましいさらなる実施形態によれば、カートリッジは、カートリッジ開口の反対側にさらなるカートリッジ開口を有すると規定され、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素、特にさらなる封止薄膜によって閉鎖される。有利には、カートリッジは、したがって、有利な射出成形プロセスで製造することもできる。

本発明の好ましい実施形態によれば、カートリッジおよび／またはカートリッジ受けは、製品識別子を有し、飲料調製機械またはカートリッジ受けは、製品識別子を識別するための識別子検出器を有すると規定される。好ましくは、製品識別子は、バーコード、ＲＦＩＤコード、ＱＲコード、データマトリクスコード、カラーコード、またはホログラムコードなどで具現化される。したがって、有利には、製品識別子の自動読み取りが可能である。識別子検出器は、特に、カートリッジが飲料調製機械に挿入されるとバーコード、ＱＲコード、またはデータマトリクスコードを自動的に読み取る光センサ、例えばＣＣＤカメラを含む。あるいは、識別子検出器は、ＲＦＩＤコードを自動的に読み取るためのトランシーバアンテナを含む。あるいは、製品識別子はまた、他の自動読み取り可能なコンピュータチップで具現化されることも想定できる。ＱＲコードという用語には、本発明の趣旨内において、特に任意のデータマトリクスコードが含まれる。これに関して、ＱＲコードおよびデータマトリクスコードという用語は同義に使用される。代わりにまたは加えて、製品識別子には、バーコード、ドットコード、バイナリコード、モールス符号、または点字コード（浮出し印刷）などが含まれることも想定できる。この場合、コードは、３次元構造、例えば浮彫りで具現化することもできる。製品識別子には、特に製品識別番号として公知のもの、特に統一商品コード（ＵＰＣ）、欧州統一商品番号（ＥＡＮ）、ＧＳ１コード、またはグローバルトレードアイテムナンバー（ＧＴＩＮ）などが含まれる。この方法では、新たなコードシステムを導入する必要はない。特に、製品識別子はＧＳ１標準規格に準拠する。

製品識別子は、特にカートリッジ内に配置された飲料物質を特定する役割を果たす。飲料調整プロセス中または飲料調整プロセスの開始前に、製品識別子は識別子検出器で読み取られる。したがって、飲料調製機械は、いずれのタイプのカートリッジが飲料調製機械に導入されたかが分かる。飲料調製機械の評価および制御ユニットは、様々な飲料の調製のために用意され、例えば、供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および／または圧力に関して互いに異なる、事前に格納された複数の飲料生成プログラムを有することが想定できる。異なる圧縮空気供給（例えば、圧力が異なる）が異なる飲料生成プログラムで使用されることも想定できる。各飲料生成プログラムは、１つまたは複数の製品識別子に対応する。カートリッジが飲料調製機械に導入されると、カートリッジに付いた製品識別子が識別子検出器で読み取られ、次いで、事前に格納したデータと比較される。このように、飲料生成プログラムは、製品識別子を使用して、事前に格納された複数の飲料生成プログラムから選択され、続いて、選択された飲料生成プログラムを用いて飲料生成プロセスが開始される。供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および／または圧力などのパラメータは、特定の飲料物質を用いて生成される飲料にとって最善の結果を得るために、選択された飲料生成プログラムによって事前に設定または制御される。

飲料生成プロセスは、製品識別子が識別不可能であるか、または識別された製品識別子が事前に格納されたいずれの飲料生成プログラムにも対応しない場合、全く始まらないことが想定できる。これは、システム互換性のないカートリッジが飲料生成機械で使用されるのを防止し、システム互換性のないカートリッジは、飲料生成機械での動作を保証されておらず、その結果として、例えば、（このカートリッジがより低圧で動作することを意図されている場合に）カートリッジの破裂により、飲料生成機械が損傷するかまたは使用者が事故に遭遇するリスクがある。

製品識別子は、カートリッジの壁またはカートリッジ開口を封止する封止要素（特に封止薄膜）に印刷されるか、または貼り付けられるのが好ましい。特に、製品識別子は、カートリッジが飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の識別子検出器の検出領域内に配置されるようにカートリッジに配置される。あるいは、製品識別子は、カートリッジではなく、カートリッジ受けの外壁に適切な方法で配置されることも想定できる。

冒頭に定めた目的を達成するための本発明のさらなる主題は、本発明によるカートリッジシステムが挿入可能である飲料調整装置であり、飲料調製機械は、カートリッジに接続されたカートリッジ受けが挿入可能である保持ユニットと、流体を流体供給部に注入するための流体源と、圧縮空気を圧縮空気接続部に吹き込むための圧縮空気源とを有する。好ましくは、飲料生成機械は、穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に移送するための解放要素を有する。

解放要素は、好ましくは、カプセル受けの解放要素に対する移動により、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動かないように構成される。このために、保持ユニットは、特に保持ユニットへの挿入時または挿入後にカートリッジ受けを囲む留めフランジを含み、留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構に接続され、解放機構は、留めフランジを移動させるために、カプセル受けと、穴抜きスパイクに接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、そのために、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で設けられる。こうして、カートリッジ受けは、留めフランジにより、静止した解放要素に対して移動され、そのため、静止した解放要素は、穴抜きスパイクに押し当てられ、穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に再配置する。そのため、封止薄膜は穴をあけられ、飲料生成プロセスが始まる。

好ましくは、飲料調製機械は、識別子検出器に接続され、検出されたＱＲコードを解析することにより、製品識別子を特定することを意図された評価および制御装置を有する。好ましくは、評価電子機器は、ＱＲコードからＧＳ１コードを特定し、これは、飲料調製機械に配置されたカートリッジの一義的な識別を可能にする。飲料調製機械は、特定した製品識別子を事前に格納された製品識別子と比較し、比較に基づいて飲料生成プログラムを選択することを意図された比較ユニットを有するのがさらに好ましい。あるいは、飲料調製機械は、検出したＱＲコードがシステムに属するか（すなわち既知であるか）、またはシステム互換性がないかどうかを明確にするアルゴリズムを使用するアルゴリズム識別手段を有することが想定できる。この場合、アルゴリズムは、公知の暗号化／暗号復号化法に従って機能する。

冒頭に定めた目的を達成するための本発明のさらなる主題は、本発明によるカートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法であり、この方法は、以下のステップ：カートリッジシステムを飲料調製機械の保持ユニットに挿入するステップと、カートリッジ空化装置を用いて、飲料物質をカートリッジの貯蔵器からカートリッジ受けの混合チャンバ内に移送するステップと、流体供給部を用いて流体を混合チャンバに注入するステップと、混合チャンバ内において、飲料物質を流体と混合することによって生成された飲料を、飲料出口を用いて放出するステップとを有する。好ましくは、プロセスにおいて、飲料物質は、圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に移送される。

上記の方法ステップは、必須の時系列と考えるべきではなく、同時にまたは別の順序で行うこともできる。例えば、カートリッジ空化装置の動作と流体の注入とは、好ましくは並行して行われる。

好ましくは、流体は、混合チャンバに注入される前に冷却され、かつ／または炭酸を加えられ、それにより冷飲料および炭酸清涼飲料が生成可能になる。

本発明の好ましいさらなる実施形態によれば、カートリッジ受けの穴抜きスパイクは、カートリッジシステムの保持ユニットへの挿入前、挿入時、または挿入後に後退位置から伸長位置に移送され、かつしたがってカートリッジ開口にある封止要素に穴が穴抜きスパイクによって穴をあけられると規定される。有利には、貯蔵器は、こうして自動的に開放され、それにより飲料物質を混合チャンバ内に移送することができる。好ましくは、開放動作中、圧縮空気および流体は、すでにカートリッジ受けに導入されており、そのため、飲料物質による飲料調製機械の逆汚染が防止される。

穴抜きスパイクは、好ましくは、飲料調製機械の解放要素によって後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ受けは、好ましくは、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で、静止した解放要素に対して移動される。

本発明の好ましい実施形態によれば、カートリッジ受けは、カートリッジシステムが保持ユニットに挿入されたときまたはそれに挿入された後、保持ユニットの留めフランジによって囲まれると規定され、留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構により、カプセル受けと、穴抜きスパイクに接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、そのために、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動作されかつ特に移動される。

本発明のさらなる詳細、特徴、および利点は、図面および図面を参照した好ましい実施形態の以下の説明から明らかになる。図面は、本発明の基本概念を限定しない本発明の単なる例示的実施形態を示す。

本発明の１つの例示的な実施形態による、飲料調製機械に挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法の基本原理を示す。 本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ、カートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。 本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、飲料調製機械の保持ユニットに挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。

各種の図において、同一部品は、常に同じ参照符号を付与され、したがって、通常、それぞれ一度のみ説明される。

図１は、概略的な動作原理を示すために、飲料調製機械３に挿入されており、かつ飲料７０が調製される本発明によるカートリッジシステム１の概略断面図を示す。

このシステムは、交換可能なカートリッジシステム１が挿入可能である（概略的にのみ図示した）飲料調製機械３を含む。各カートリッジシステム２は、特定の飲料物質７を充填されるカートリッジ２を有する。飲料調製機械３内において、対応する飲料７０は、飲料物質７と、以下の本文で流体源４１と称する追加的な給水源とを用いて生成される。この場合、カートリッジ２は、特定の飲み量分、例えば、飲用グラス１杯分の所望の飲料７０を生成するのに必要である、事前に小分けされた量の飲料物質７を充填されるのが好ましい。特に、複数の異なるカートリッジシステム１が利用可能であり、カートリッジシステム１のカートリッジ２または貯蔵器６は、様々な飲料７０を生成するために様々な飲料物質７を充填される。システム１の使用者が特定の飲料７０を飲むことを望むとき、使用者は、複数の異なるカートリッジシステム１から、所望の飲料７０を生成するための対応する飲料物質７を含むカートリッジシステム１を選択し、そのカートリッジシステム１を飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入し、適切な場合、例えば開始ボタンを押すことにより、または接触感応ディスプレイに適切な方法で触れることにより、またはジェスチャもしくは音声制御により、または携帯電話の適切なアプリケーションを用いて飲料調製機械３で飲料生成プロセスを開始しさえすればよい。飲料生成プロセスは、新たなカートリッジシステム１の保持ユニット９０への挿入が検出されたときに自動的に始まることも想定できる。各上記の場合において、次いで、所望する飲料７０が自動的に生成され、飲料容器に運ばれ、したがって使用者に提供される。続いて、使用済みのカートリッジシステム１は、取り出されて処分される。このとき、飲料調製機械３は、さらなる飲料７０を生成するために、再度、任意の所望する新たなカートリッジシステム１を補充する準備ができている。

飲料物質７は、カフェイン入りの、炭酸入りの、果物風味の、および／または甘いソーダおよびジュースなどの清涼飲料、ビール（混合）飲料、または他のアルコールもしくはノンアルコール（混合）飲料のための液体事前混合成分を含むのが好ましい。

カートリッジシステム１は、角に丸みの付いた筒状容器の形態のカートリッジ２を含む。容器は中空であり、したがって飲料物質７のための貯蔵器６を含む。カートリッジ２は、特に射出吹込成形プロセスによってプラスチックから製造される。カートリッジ２はまた、カートリッジ開口６３を有し、貯蔵器６は、カートリッジ開口６３から液体飲料物質７を充填される。貯蔵器６の底部は、この例では漏斗状に構成され、カートリッジ開口６３は、漏斗状の底部の中心に配置されている。カートリッジ２に充填した後、カートリッジ２は、本発明によるカートリッジ受け１０に固定してまたは可逆的に接続される。カートリッジ受け１０は、特に、ラッチ接続部５０を用いてカートリッジ開口６３の領域でカートリッジ２に接続される。カートリッジ受け１０は、このために、例えば、弾性保持アームまたは円周ラッチバーの形態の横ラッチ要素５１を有し、それは、カートリッジ開口６３の領域に配置されたカートリッジ２の円周保持フランジ５２を囲んで係合する。カートリッジ受け１０は、カートリッジ２に充填した後、カートリッジ２にクリップ式に留められる。

カートリッジ受け１０は混合チャンバ８を有し、混合チャンバ８は、飲料生成プロセス中、貯蔵器６に流体接続されるため、飲料物質７は、カートリッジ受け１０のカートリッジ空化装置３４を用いて貯蔵器６から混合チャンバ８内に少なくとも部分的に移送することができる。このために、カートリッジ空化装置３４は、圧縮空気管４０を含む。圧縮空気管４０の一端は、圧縮空気を圧縮空気管４０に導入するために、飲料調製機械３の圧縮空気源４１に接続できる圧縮空気接続部４２に接続され、一方、他端は、貯蔵器６の方向に開放され、圧縮空気を貯蔵器６に導入する圧縮空気出口４３につながっている。圧縮空気を導入することで飲料物質７が混合チャンバ８内に押し込まれる。

飲料調製機械３の流体源９１から供給を受けるカートリッジ受け１０の流体供給部１２も混合チャンバ８につながっている。流体供給部１２は、クイックカップリングを有することが想定でき、流体供給部１２は、クイックカップリングによって飲料調製機械３の流体源９１に接続することができる。クイックカップリングは、例えば、カートリッジシステム１が保持ユニット９０に挿入されると、流体供給部１２を介した流体源９１と混合チャンバ８との間の流体接続が自動的に確立されるように構成することができる。飲料生成プロセス中、流体、特に冷却された炭酸飲料水がこの流体接続によって流体供給部１２から混合チャンバ８に入る。さらに、上記のように、飲料生成プロセス中、飲料物質７が貯蔵器６から混合チャンバ８に入る。飲料物質７が混合チャンバ８で流体と混合された結果、飲料７０が形成され、次いで飲料７０が飲料出口１１を通って混合チャンバ８から出る。

カートリッジ受け１０は飲料出口１１を有し、混合チャンバ８内で生成された飲料７０は、飲料出口１１を通って混合チャンバ８から出て、特に飲料容器（図示せず）まで直接運ばれ、すなわち、飲料調製機械３の部品が、飲料７０と接触することなく飲料容器まで運ばれる。このように、飲料調製機械３の逆汚染が防止される。飲料容器は、特に飲料出口１１の真下に配置される。

飲料生成プロセスの完了後、カートリッジシステム１は、保持ユニット９０から取り外されて、飲料生成機械３は、新たな未使用カートリッジシステム１を装着することができる。カートリッジ受け１０は、ラッチ接続部５０を解放して、使用済みカートリッジ２から切り離し、新たなカートリッジ２にクリップ式に留めることで再利用することができる。

図２ａ〜２ｃは、本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ２、カートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。

カートリッジ受け１０は、上記の態様でカートリッジ２にクリップ式に留められ、混合チャンバ８、飲料出口１１、カートリッジ空化装置３４、および流体供給部１２を有する。この実施形態において、カートリッジシステム１の保管および輸送中、香気を密封する方法でカートリッジ２を閉鎖するために、カートリッジ開口６３は、薄い封止薄膜の形態の封止要素１８で閉鎖される。封止薄膜は、射出吹込成形プロセスでのカートリッジ２の製造後、カートリッジ開口６３の縁部に接着で接合または封着される（図２ａを参照されたい）。そのときに初めてカートリッジ受け１０がカートリッジ２にクリップ式に留められる（図２ｂを参照されたい）。

図２ｃは、カートリッジ２が射出吹込成形プロセスではなく射出成形プロセスで製造される代替案を示す。この場合、カートリッジ２は、さらなるカートリッジ開口を有し、さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止薄膜１９がさらなるカートリッジ開口の縁部に同様の方法で封着されることにより、さらなる封止薄膜１９によって閉鎖される。しかし、この場合、２つの封止ステップが必要であるため、この代替案はあまり好ましくない。したがって、図４ａ〜４ｃは、再度図２ａおよび２ｂに示すカートリッジ２に基づいている。

図３ａ〜３ｃは、本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。

カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３が移動可能な態様で取り付けられたスパイクガイド８０を有する。封止要素１８は、移動可能な穴抜きスパイク７３が、穴抜きスパイク７３封止要素１８から離れている後退位置（図３ｂを参照されたい）と、穴抜きスパイク７３が封止要素１８に穴をあけ（図３ｃを参照されたい）、かつカートリッジ開口６３内または貯蔵器６内に突出する伸長位置との間で移送されることによって穴をあけられる。穴抜きスパイク７３の外壁は、封止要素１８が穴をあけられたときに飲料物質７を混合チャンバ８の方向に運ぶための複数の横チャネル８２を設けられている。

横チャネル８２は、片側で開放され、互いに平行に延びる溝の形態に構成されている。封止要素１８に穴をあけた後、横チャネル８２は、貯蔵器６と流体接続されるようになるため、飲料物質７は、穴をあけられた封止要素１８の縁部の周りで混合チャンバ８の方向に流れることができる。

この場合、横チャネル８２の断面および／または横チャネル８２の数量を飲料物質７の粘性に合わせるのが好ましく、それにより、横チャネル８２は、混合チャンバ８の方向の飲料物質７の流れを制御または制限する。高い粘性では、複数の横チャネル８２および／または断面が比較的大きい横チャネル８２が使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネル８２および／または断面が小さい横チャネル８２が設けられる。

さらに、圧縮空気管４０が穴抜きスパイク７３に組み込まれる。圧縮空気管４０は、穴抜きスパイク７３の端部の固定された圧縮空気先端具７２を通ってカートリッジ開口６３に入る。圧縮空気先端具７２は、穴抜きスパイク７３が伸長位置に移動されたときにカートリッジ開口６３内に自動的に突出する。

特に穴抜きスパイク７３の、貯蔵器６から離れている側に圧縮空気接続部４２が形成され、したがって、圧縮空気接続部４２は、カートリッジ受け１０の外からアクセス可能であり、飲料調製機械３の圧縮空気源４１に接続可能である。好ましくは、穴抜きスパイク７３は、カートリッジシステム１０の飲料調製機械３への挿入中もしくは挿入後、または飲料生成プロセスの開始後、好ましくは、圧縮空気源４１が、穴抜きスパイク７３の底端部に形成された圧縮空気接続部４２に接続されたときに、カートリッジ空化装置３４に流入した圧縮空気によって後退位置から伸長位置に移送される。

流体源９１および圧縮空気源４１の両方は、カートリッジシステム１が飲料調製機械３に挿入されるかまたは飲料生成プロセスが開始されると直ちに、かつ特に封止要素１８が穴をあけられる前にそれぞれ流体供給部１２および圧縮空気接続部４２に直接接続されると規定されるのが好ましい。この方法では、飲料調製機械３の方向の逆汚染が効果的に回避され、なぜなら、流体供給部１２およびカートリッジ空化装置３４がカートリッジシステム１の挿入時に超過圧力を直接受け、これは、飲料物質７がそれぞれ流体源９１および圧縮空気源４１の方向に移動するのを防止するからである。したがって、飲料物質７は、封止要素１８が開放されると直ちに貯蔵器６から混合チャンバ８の方向にのみ移動することができる。

図４ａは、飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入された、本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。図４ｂは、保持ユニット９０の詳細図を示し、保持ユニット９０は、実質的にカートリッジ受け１０のための受け器からなり、飲料調製機械３の流体源９１まで延びる、カートリッジシステム１の流体供給部に接続するための導管を含む。

特に、保持ユニット９０は、保持ユニット９０に挿入した後にカートリッジ受け１０を密着嵌めの態様で囲む留めフランジ（図示せず）を有する。保持ユニット９０は、例えば、操作レバーによって手動で動作可能であるのが好ましい。使用者が操作レバーを動かすと、カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３の外側端が保持ユニット９０の静止した解放要素（図示せず）に押し当てられ、そのために、穴抜きスパイク７３が後退位置から伸長位置に移動されて、封止要素に穴をあけるような態様で飲料調製機械３に対して移動される。

１ カートリッジシステム
２ カートリッジ
３ 飲料調製機械
６ 貯蔵器
７ 飲料物質
８ 混合チャンバ
１０ カートリッジ受け
１１ 飲料出口
１２ 流体供給部
１８ 封止要素
１９ さらなる封止要素
３４ カートリッジ空化装置
４０ 圧縮空気管
４１ 圧縮空気源
４２ 圧縮空気接続部
４３ 圧縮空気出口
５０ ラッチ接続部
５１ ラッチ要素
５２ 保持フランジ
６３ カートリッジ開口
６４ 突起
８２ 横チャネル
７０ 飲料
７１ 横チャネル
７３ 穴抜きスパイク
８０ スパイクガイド
８２ 横チャネル
９０ 保持ユニット
９１ 流体源

本発明は、飲料調製機械に挿入可能である、飲料、特に冷飲料を生成するためのカートリッジシステムに基づくものであり、このカートリッジシステムは、飲料物質を充填された貯蔵器を有するカートリッジと、カートリッジに可逆的に接続可能であり、およびカートリッジが可逆的に挿入可能であり、かつ貯蔵器から混合チャンバ内への飲料物質の少なくとも部分的な移送を行うカートリッジ空化装置を有するカートリッジ受けとを有する。

そのようなシステムは、原理的に先行技術、例えば欧州特許出願公開第１８０６３１４Ａ１号明細書、米国特許出願公開第２００２／１３０１４０Ａ１号明細書、および欧州特許出願公開第２０１７２２１Ａ１号明細書から公知であり、事前に小分けされたカートリッジから飲料を生成するために使用される。そのようなシステムを用いた飲料の生成は、使用者がカートリッジを挿入し、スタートボタンを押下しさえすればよいことから、ユーザにとってきわめて便利である。この場合、飲料調製機械は、完全に自動化された方法で飲料の生成を行い、すなわち、特に、飲料物質は、所定量の液体、特に冷たい炭酸水と混合され、飲料容器に運ばれる。このように、特に、混合飲料は、労力をかけずに使用者にとってきわめて容易かつ迅速に生成することができる。この場合、使用者は、多数の異なるカートリッジから選択することができ、そのため、所望通りの様々な飲料を生成することができる。

そのようなシステムの大きい課題は、飲料の生成中、飲料調製機械の逆汚染（ｂａｃｋ−ｃｏｎｔａｍｉｎａｔｉｏｎ）を確実かつ完全に防止することであり、なぜなら、さもなければ飲料調製機械内でのかびの形成に至るまで汚れるリスクがあるからである。これは、特に果糖、アルコール、またはミルクを含有する飲料物質を収容したカートリッジに当てはまる。

先行技術から公知のシステムでは、カートリッジは、通常、飲料調製機械の固定構成要素として構成されるカートリッジ受けに挿入され、この場合、カートリッジは、両側、すなわち入口側および出口側で開放される。続いて、入口側で流体供給部を用いて水がカートリッジに導入され、それにより飲料物質が水と混合されて、カートリッジの貯蔵器内に飲料がすでに形成されている。出口側では、飲料は、カートリッジを出て飲料容器に運ばれる。プロセスにおいて、水は貯蔵器を十分に流れ、したがって飲料物質が貯蔵器の外に運ばれる。

飲料物質を充填された貯蔵器に水が直接導入される場合、貯蔵器は、通常、飲料物質で完全に満たされ、その結果、水の導入時に貯蔵器内で圧力がかなり上昇するため、供給部の逆汚染を完全に防止することはできないことが分かった。貯蔵器内の圧力のこの上昇および貯蔵器のフラッシングの両方により、飲料の生成中および／または飲料の生成直後にきわめて小さい液滴、粒子、および／または飲料物質の浮遊固形物が流体供給部に入り、その結果、飲料調製機械が継続的に汚れる。

したがって、本発明の目的は、カートリッジ受けと、カートリッジシステムと、飲料調製機械と、カートリッジシステムを飲料調製機械に挿入することによって飲料を生成する方法とを提供することであり、この方法において、飲料調製機械の逆汚染が効果的に回避される。

この目的は、請求項１のカートリッジ受けと、請求項１４で特許請求されるカートリッジシステムとによって達成される。

本発明によるカートリッジ受けおよび本発明によるカートリッジシステムは、先行技術と比較して、流体供給部が、先行技術と異なり、カートリッジの貯蔵器ではなく、貯蔵器から分離した混合チャンバにつながっているという利点を有する。これは、コスト効率よく実現できる単純な方法において、飲料調製機械の逆汚染が流体供給部を通じて起こるのを効果的に防止する。このために、貯蔵器に流体を流すのではなく、本発明によれば、飲料物質および流体は、互いに個別に混合チャンバに入る。流体は、混合チャンバに直接通され、一方、飲料物質は、カートリッジ空化装置により、流体とは別に混合チャンバ内に移送される。結果として、飲料調製機械の逆汚染は、特に流体供給部に直接作用する超過圧力が貯蔵器で発生しないため、先行技術と比較してはるかに効果的な方法で防止されることが分かった。飲料調製機械内に可逆的に挿入可能なカートリッジ受け内の混合チャンバの構成により、有利には、混合チャンバが交換可能なカートリッジシステムの一部であることが保証される。このように、交換可能であるか、使い捨てであるか、または再利用可能なカートリッジシステムの一部のみが飲料物質と接触するため、飲料物質による飲料調製機械の汚れが効果的に回避される。カートリッジは、飲料生成作業ごとに交換され、一方、カートリッジ受けは、やはり交換される前に数回の飲料生成作業で使用されることも想定できる。好ましくは、カートリッジシステムの貯蔵器は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、カートリッジシステムの飲料調製機械への挿入時または挿入後のみ開放される。封止要素は、輸送または保管中、香気を密封する方法でカートリッジを閉鎖する役割を果たし、その結果、例えばカートリッジの長期の保管寿命を得ることができる。

本発明の有益な構成および発展形態が従属請求項および図面を参照した説明から明らかになる。

本発明の１つの好ましい実施形態によれば、カートリッジは、カートリッジ受けに固定してもしくは解放可能に接続されると規定され、またはカートリッジ受けは、カートリッジに固定してまたは解放可能に接続可能であると規定される。好ましくは、カートリッジ受けは、特に好ましくはラッチ接続によってカートリッジに可逆的に留められる。例えば、カートリッジは、円周保持フランジを備えた（カートリッジ開口を有する）一種のボトルネックを含み、カートリッジ受けは、ボトルネックにクリップ式に留められることが想定できる。プロセスでは、特に弾性ラッチ要素、例えば保持アームが保持フランジの裏で係合する。カートリッジは、特に再利用可能である、特に飲料物質のための使い捨て容器として設けられる。有利には、カートリッジ受けは、様々なカートリッジに留めることができることにより、複数回使用することができる。さらに、カートリッジおよびカートリッジ受けは別々に製造でき、続いて、カートリッジ受けがカートリッジにクリップ式に留められるのみであるため、カートリッジシステムの製造が単純化される。カートリッジは、特に角のある、または円筒形の、または丸みの付いたボトルを含む。カートリッジは、特に射出吹込成形プロセスにおいて、または射出成形プロセスにおいて、または他の成形プロセスでプラスチックから製造される。ただし、原理的に、カートリッジを製造するのに熱成形プロセスも想定できる。さらに、当然ながら、カートリッジが複数回使用可能であることも想定できる。原理的に、カートリッジは、ガラス瓶を含むことも想定でき、それに対してカートリッジ受けのみがプラスチック部品である。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、カートリッジ空化装置は、圧縮空気源に接続するための圧縮空気接続部と、圧縮空気接続部から圧縮空気出口まで延びる圧縮空気管とを含むと規定され、圧縮空気出口は、特に、圧縮空気を貯蔵器に吹き込むために、カートリッジの貯蔵器の方向に突出する。カートリッジ受けに組み込まれたカートリッジ空化装置は、したがって、本発明の趣旨内において、第１に、１つのみの圧縮空気管を含み、圧縮空気は、この圧縮空気管を通って外部から貯蔵器に導入され得る。カートリッジシステムは、飲料物質が圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に押し込まれるように構成される。圧縮空気は、特に飲料調製機械によって供給される。カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると直ちに、圧縮空気源が圧縮空気接続部に直接接続されることが想定できる。これは、カートリッジシステムが挿入されるとカートリッジ空化装置が直接圧力を受け、したがって飲料物質が圧縮空気管の方向、特に飲料調製機械の圧縮空気源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を効果的に回避するという利点を有する。したがって、飲料物質は、貯蔵器から混合チャンバの方向にのみ移動することができる。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、混合チャンバは、飲料物質と流体との混合物から形成された飲料が放出される飲料出口を有すると規定され、カートリッジシステムは、飲料が飲料出口から携帯容器に直接導入され得るように構成されるのが好ましい。したがって、有利には、飲料物質も生成された飲料も飲料調製機械のいずれの部分とも接触せず、そのため、飲料調製機械の任意の（逆）汚染が概ね回避される。流体は、混合チャンバに単独で供給される。好ましくは、流体は、圧力をかけられて混合チャンバに導入される。流体は、特に飲料調製機械によって供給される。カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると直ちに、流体源がカートリッジ受けの対応する流体接続部に直接接続されることが想定できる。この場合、流体接続部は、流体管を介して混合チャンバに流体接続される。これは、カートリッジシステムが挿入されると、流体接続部が直接圧力を受け、したがって飲料物質が流体管の方向、特に飲料調製機械の流体源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を効果的に回避するという利点を有する。したがって、飲料物質および飲料は、混合チャンバから飲料出口の方向にのみ移動することができる。流体には、特に水、好ましくは加圧され、冷却され、かつ／または炭酸を加えられた飲料水が含まれる。

本発明の１つの好ましい実施形態によれば、混合チャンバは、混合構造物を備えると規定される。混合物は、有利には、飲料物質および流体の混合が確実に改善されるようにする。このために、混合構造物は、特に混合チャンバに流入した流体が旋回するように構成される。混合構造物は、混合チャンバの底部で流体供給部の領域に配置され、流体が流入する方向に対して実質的に直角に延びる１つまたは複数の混合リブを含むことが想定できる。したがって、混合リブは、流体のためのバリアとして機能し、その結果として、流体は旋回し、飲料物質とのより良好な混合が得られる。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、流体供給部は、冷蔵ユニットによって冷却された流体を供給されると規定され、冷蔵ユニットは、飲料調製機械または飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である。したがって、有利には、カートリッジが冷却されず、例えば室温の状態にある場合でも冷飲料を生成することが可能である。既存の冷蔵庫にシステムを組み込みことは、冷蔵庫の既存の冷蔵ユニットが飲料調製機械のために効率的な方法で容易に共用され得るという利点を有する。特に、（アメリカン冷蔵庫と称されることも多い）「観音開きの」冷蔵庫として公知のものは、システムを組み込むための十分な設置空間を前部に認めることができる。飲料調製機械は、そのような冷蔵庫のための後付けセットであることが想定できる。冷蔵ユニットは、好ましくは、コンプレッサ冷却ユニット、吸収体冷却ユニット、または熱電冷却器を含む。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、流体供給部は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給されると規定される。カーボネータは、飲料調製機械の一部であることが想定でき、カーボネータは、ＣＯ_２カートリッジのための受けと、ＣＯ_２カートリッジからのＣＯ_２を流体に加えるための供給装置とを有する。したがって、有利には、システムを用いて炭酸清涼飲料を生成することも可能である。あるいは、カーボネータが外部ＣＯ_２接続器を有することも想定できる。

本発明のさらに好ましい実施形態によれば、カートリッジ受けは、実質的に一部品で形成されると規定される。本発明の趣旨内において、カートリッジ受けの一部品形態とは、特にカートリッジ受けが単一部品のみで構成されなければならないことを意味するのではなく、単にこの特定の一部品の実施形態において、カートリッジ受けがカバー要素および個別の出口要素で構成されないことを意味する。換言すると、カバー要素および出口要素は、一部品の実施形態では１つの部品で形成される。一部品の実施形態はまた、さらなる独立要素、例えば、独立した穴抜きスパイクを有することもできる（下記を参照されたい）。

本発明の好ましい実施形態によれば、カートリッジは、貯蔵器に流体接続されるカートリッジ開口を有すると規定され、カートリッジ開口は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、特に、カートリッジ開口の縁部に付けられ、かつ好ましくは封着された封止薄膜を含む。この実施形態では、カートリッジ受けは、特に一部品で構成され、すなわち、個別の出口要素およびカバー要素がない。このカートリッジシステムを実現するために、第１に、カートリッジ開口を有するカートリッジが作製され、次いで、カートリッジは、カートリッジ開口を通じて飲料物質を充填され、続いてカートリッジ開口が封止要素によって閉鎖され、最終的に、カートリッジ受けが、閉じたカートリッジ開口の領域でカートリッジにクリップ式に留められる。カートリッジシステムの飲料調製機械内への挿入前、挿入中、および挿入後、封止要素は、圧縮空気を導入することによって飲料物質を貯蔵器から混合チャンバ内に移送できるようにするために、例えば、封止薄膜に穴をあけることにより、カートリッジ開口の領域で開放される必要がある。

本発明の特に好ましい形態では、カートリッジ受けは、スパイクガイドと、スパイクガイド内に移動可能な態様で取り付けられた穴抜きスパイクとを含む。穴抜きスパイクは、穴抜きスパイクが封止要素から離れている後退位置と、穴抜きスパイクが封止要素に穴をあけ、かつ貯蔵器内に突出する伸長位置との間でスパイクガイドに対して移動可能なように取り付けられる。穴抜きスパイクの外壁は、封止要素が穴をあけられたときに飲料物質を混合チャンバの方向に運ぶための少なくとも１つの横チャネルを設けられる。この場合、穴抜きスパイク上で横方向に形成された横チャネルを通じて、飲料物質は、封止要素を通り過ぎて混合チャンバの方向に流れることができる。好ましくは、複数の横チャネルが穴抜きスパイクに形成される。横チャネルは、特に片側を開放された溝の形態でそれぞれ形成される。

横チャネルの断面および／または横チャネルの数量が飲料物質の粘性に合わせられ、それにより、横チャネルは、混合チャンバの方向の飲料物質の流れを制御または制限することが想定できる。高い粘性では、複数の横チャネルまたは断面が比較的大きい横チャネルが使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネルまたは断面が小さい横チャネルが設けられる。したがって、適応したカートリッジ受けがそれぞれのカートリッジに対して存在する。

好ましくは、圧縮空気管は、この形態で穴抜きスパイクに組み込まれる。圧縮空気管は、穴抜きスパイクの端部の固定圧縮空気先端具を通じてカートリッジ開口につながる。穴抜きスパイクの、特に貯蔵器から離れている側に圧縮空気接続部が形成され、圧縮空気接続部は、好ましくは、カートリッジ受けの外からアクセス可能である。好ましくは、カートリッジシステムが飲料調製機械に挿入されると、穴抜きスパイクは、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。好ましくは、この場合、飲料調製機械の任意の逆汚染を防止するために、圧縮空気は、圧縮空気先端具にすでに供給されている。あるいは、圧縮空気先端具は、飲料調製機械から供給された圧縮空気により、後退位置から伸長位置に移動する。

本発明の好ましいさらなる実施形態によれば、カートリッジは、カートリッジ開口の反対側にさらなるカートリッジ開口を有すると規定され、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素、特にさらなる封止薄膜によって閉鎖される。有利には、カートリッジは、したがって、有利な射出成形プロセスで製造することもできる。

本発明の好ましい実施形態によれば、カートリッジおよび／またはカートリッジ受けは、製品識別子を有し、飲料調製機械またはカートリッジ受けは、製品識別子を識別するための識別子検出器を有すると規定される。好ましくは、製品識別子は、バーコード、ＲＦＩＤコード、ＱＲコード、データマトリクスコード、カラーコード、またはホログラムコードなどで具現化される。したがって、有利には、製品識別子の自動読み取りが可能である。識別子検出器は、特に、カートリッジが飲料調製機械に挿入されるとバーコード、ＱＲコード、またはデータマトリクスコードを自動的に読み取る光センサ、例えばＣＣＤカメラを含む。あるいは、識別子検出器は、ＲＦＩＤコードを自動的に読み取るためのトランシーバアンテナを含む。あるいは、製品識別子はまた、他の自動読み取り可能なコンピュータチップで具現化されることも想定できる。ＱＲコードという用語には、本発明の趣旨内において、特に任意のデータマトリクスコードが含まれる。これに関して、ＱＲコードおよびデータマトリクスコードという用語は同義に使用される。代わりにまたは加えて、製品識別子には、バーコード、ドットコード、バイナリコード、モールス符号、または点字コード（浮出し印刷）などが含まれることも想定できる。この場合、コードは、３次元構造、例えば浮彫りで具現化することもできる。製品識別子には、特に製品識別番号として公知のもの、特に統一商品コード（ＵＰＣ）、欧州統一商品番号（ＥＡＮ）、ＧＳ１コード、またはグローバルトレードアイテムナンバー（ＧＴＩＮ）などが含まれる。この方法では、新たなコードシステムを導入する必要はない。特に、製品識別子はＧＳ１標準規格に準拠する。

製品識別子は、特にカートリッジ内に配置された飲料物質を特定する役割を果たす。飲料調整プロセス中または飲料調整プロセスの開始前に、製品識別子は識別子検出器で読み取られる。したがって、飲料調製機械は、いずれのタイプのカートリッジが飲料調製機械に導入されたかが分かる。飲料調製機械の評価および制御ユニットは、様々な飲料の調製のために用意され、例えば、供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および／または圧力に関して互いに異なる、事前に格納された複数の飲料生成プログラムを有することが想定できる。異なる圧縮空気供給（例えば、圧力が異なる）が異なる飲料生成プログラムで使用されることも想定できる。各飲料生成プログラムは、１つまたは複数の製品識別子に対応する。カートリッジが飲料調製機械に導入されると、カートリッジに付いた製品識別子が識別子検出器で読み取られ、次いで、事前に格納したデータと比較される。このように、飲料生成プログラムは、製品識別子を使用して、事前に格納された複数の飲料生成プログラムから選択され、続いて、選択された飲料生成プログラムを用いて飲料生成プロセスが開始される。供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および／または圧力などのパラメータは、特定の飲料物質を用いて生成される飲料にとって最善の結果を得るために、選択された飲料生成プログラムによって事前に設定または制御される。

飲料生成プロセスは、製品識別子が識別不可能であるか、または識別された製品識別子が事前に格納されたいずれの飲料生成プログラムにも対応しない場合、全く始まらないことが想定できる。これは、システム互換性のないカートリッジが飲料生成機械で使用されるのを防止し、システム互換性のないカートリッジは、飲料生成機械での動作を保証されておらず、その結果として、例えば、（このカートリッジがより低圧で動作することを意図されている場合に）カートリッジの破裂により、飲料生成機械が損傷するかまたは使用者が事故に遭遇するリスクがある。

製品識別子は、カートリッジの壁またはカートリッジ開口を封止する封止要素（特に封止薄膜）に印刷されるか、または貼り付けられるのが好ましい。特に、製品識別子は、カートリッジが飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の識別子検出器の検出領域内に配置されるようにカートリッジに配置される。あるいは、製品識別子は、カートリッジではなく、カートリッジ受けの外壁に適切な方法で配置されることも想定できる。

冒頭に定めた目的を達成するための本発明のさらなる主題は、本発明によるカートリッジシステムが挿入可能である飲料調整装置であり、飲料調製機械は、カートリッジに接続されたカートリッジ受けが挿入可能である保持ユニットと、流体を流体供給部に注入するための流体源と、圧縮空気を圧縮空気接続部に吹き込むための圧縮空気源とを有する。好ましくは、飲料生成機械は、穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に移送するための解放要素を有する。

解放要素は、好ましくは、カプセル受けの解放要素に対する移動により、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動かないように構成される。このために、保持ユニットは、特に保持ユニットへの挿入時または挿入後にカートリッジ受けを囲む留めフランジを含み、留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構に接続され、解放機構は、留めフランジを移動させるために、カプセル受けと、穴抜きスパイクに接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、そのために、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で設けられる。こうして、カートリッジ受けは、留めフランジにより、静止した解放要素に対して移動され、そのため、静止した解放要素は、穴抜きスパイクに押し当てられ、穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に再配置する。そのため、封止薄膜は穴をあけられ、飲料生成プロセスが始まる。

好ましくは、飲料調製機械は、識別子検出器に接続され、検出されたＱＲコードを解析することにより、製品識別子を特定することを意図された評価および制御装置を有する。好ましくは、評価電子機器は、ＱＲコードからＧＳ１コードを特定し、これは、飲料調製機械に配置されたカートリッジの一義的な識別を可能にする。飲料調製機械は、特定した製品識別子を事前に格納された製品識別子と比較し、比較に基づいて飲料生成プログラムを選択することを意図された比較ユニットを有するのがさらに好ましい。あるいは、飲料調製機械は、検出したＱＲコードがシステムに属するか（すなわち既知であるか）、またはシステム互換性がないかどうかを明確にするアルゴリズムを使用するアルゴリズム識別手段を有することが想定できる。この場合、アルゴリズムは、公知の暗号化／暗号復号化法に従って機能する。

冒頭に定めた目的を達成するための本発明のさらなる主題は、本発明によるカートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法であり、この方法は、以下のステップ：カートリッジシステムを飲料調製機械の保持ユニットに挿入するステップと、カートリッジ空化装置を用いて、飲料物質をカートリッジの貯蔵器からカートリッジ受けの混合チャンバ内に移送するステップと、流体供給部を用いて流体を混合チャンバに注入するステップと、混合チャンバ内において、飲料物質を流体と混合することによって生成された飲料を、飲料出口を用いて放出するステップとを有する。好ましくは、プロセスにおいて、飲料物質は、圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に移送される。

上記の方法ステップは、必須の時系列と考えるべきではなく、同時にまたは別の順序で行うこともできる。例えば、カートリッジ空化装置の動作と流体の注入とは、好ましくは並行して行われる。

好ましくは、流体は、混合チャンバに注入される前に冷却され、かつ／または炭酸を加えられ、それにより冷飲料および炭酸清涼飲料が生成可能になる。

本発明の好ましいさらなる実施形態によれば、カートリッジ受けの穴抜きスパイクは、カートリッジシステムの保持ユニットへの挿入前、挿入時、または挿入後に後退位置から伸長位置に移送され、かつしたがってカートリッジ開口にある封止要素に穴が穴抜きスパイクによって穴をあけられると規定される。有利には、貯蔵器は、こうして自動的に開放され、それにより飲料物質を混合チャンバ内に移送することができる。好ましくは、開放動作中、圧縮空気および流体は、すでにカートリッジ受けに導入されており、そのため、飲料物質による飲料調製機械の逆汚染が防止される。

穴抜きスパイクは、好ましくは、飲料調製機械の解放要素によって後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ受けは、好ましくは、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で、静止した解放要素に対して移動される。

本発明の好ましい実施形態によれば、カートリッジ受けは、カートリッジシステムが保持ユニットに挿入されたときまたはそれに挿入された後、保持ユニットの留めフランジによって囲まれると規定され、留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構により、カプセル受けと、穴抜きスパイクに接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、そのために、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動作されかつ特に移動される。

本発明のさらなる詳細、特徴、および利点は、図面および図面を参照した好ましい実施形態の以下の説明から明らかになる。図面は、本発明の基本概念を限定しない本発明の単なる例示的実施形態を示す。

本発明の１つの例示的な実施形態による、飲料調製機械に挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法の基本原理を示す。 本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ、カートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。 本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。 本発明の例示的な実施形態による、飲料調製機械の保持ユニットに挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。

各種の図において、同一部品は、常に同じ参照符号を付与され、したがって、通常、それぞれ一度のみ説明される。

図１は、概略的な動作原理を示すために、飲料調製機械３に挿入されており、かつ飲料７０が調製される本発明によるカートリッジシステム１の概略断面図を示す。

このシステムは、交換可能なカートリッジシステム１が挿入可能である（概略的にのみ図示した）飲料調製機械３を含む。各カートリッジシステム２は、特定の飲料物質７を充填されるカートリッジ２を有する。飲料調製機械３内において、対応する飲料７０は、飲料物質７と、以下の本文で流体源４１と称する追加的な給水源とを用いて生成される。この場合、カートリッジ２は、特定の飲み量分、例えば、飲用グラス１杯分の所望の飲料７０を生成するのに必要である、事前に小分けされた量の飲料物質７を充填されるのが好ましい。特に、複数の異なるカートリッジシステム１が利用可能であり、カートリッジシステム１のカートリッジ２または貯蔵器６は、様々な飲料７０を生成するために様々な飲料物質７を充填される。システム１の使用者が特定の飲料７０を飲むことを望むとき、使用者は、複数の異なるカートリッジシステム１から、所望の飲料７０を生成するための対応する飲料物質７を含むカートリッジシステム１を選択し、そのカートリッジシステム１を飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入し、適切な場合、例えば開始ボタンを押すことにより、または接触感応ディスプレイに適切な方法で触れることにより、またはジェスチャもしくは音声制御により、または携帯電話の適切なアプリケーションを用いて飲料調製機械３で飲料生成プロセスを開始しさえすればよい。飲料生成プロセスは、新たなカートリッジシステム１の保持ユニット９０への挿入が検出されたときに自動的に始まることも想定できる。各上記の場合において、次いで、所望する飲料７０が自動的に生成され、飲料容器に運ばれ、したがって使用者に提供される。続いて、使用済みのカートリッジシステム１は、取り出されて処分される。このとき、飲料調製機械３は、さらなる飲料７０を生成するために、再度、任意の所望する新たなカートリッジシステム１を補充する準備ができている。

飲料物質７は、カフェイン入りの、炭酸入りの、果物風味の、および／または甘いソーダおよびジュースなどの清涼飲料、ビール（混合）飲料、または他のアルコールもしくはノンアルコール（混合）飲料のための液体事前混合成分を含むのが好ましい。

カートリッジシステム１は、角に丸みの付いた筒状容器の形態のカートリッジ２を含む。容器は中空であり、したがって飲料物質７のための貯蔵器６を含む。カートリッジ２は、特に射出吹込成形プロセスによってプラスチックから製造される。カートリッジ２はまた、カートリッジ開口６３を有し、貯蔵器６は、カートリッジ開口６３から液体飲料物質７を充填される。貯蔵器６の底部は、この例では漏斗状に構成され、カートリッジ開口６３は、漏斗状の底部の中心に配置されている。カートリッジ２に充填した後、カートリッジ２は、本発明によるカートリッジ受け１０に固定してまたは可逆的に接続される。カートリッジ受け１０は、特に、ラッチ接続部５０を用いてカートリッジ開口６３の領域でカートリッジ２に接続される。カートリッジ受け１０は、このために、例えば、弾性保持アームまたは円周ラッチバーの形態の横ラッチ要素５１を有し、それは、カートリッジ開口６３の領域に配置されたカートリッジ２の円周保持フランジ５２を囲んで係合する。カートリッジ受け１０は、カートリッジ２に充填した後、カートリッジ２にクリップ式に留められる。

カートリッジ受け１０は混合チャンバ８を有し、混合チャンバ８は、飲料生成プロセス中、貯蔵器６に流体接続されるため、飲料物質７は、カートリッジ受け１０のカートリッジ空化装置３４を用いて貯蔵器６から混合チャンバ８内に少なくとも部分的に移送することができる。このために、カートリッジ空化装置３４は、圧縮空気管４０を含む。圧縮空気管４０の一端は、圧縮空気を圧縮空気管４０に導入するために、飲料調製機械３の圧縮空気源４１に接続できる圧縮空気接続部４２に接続され、一方、他端は、貯蔵器６の方向に開放され、圧縮空気を貯蔵器６に導入する圧縮空気出口４３につながっている。圧縮空気を導入することで飲料物質７が混合チャンバ８内に押し込まれる。

飲料調製機械３の流体源９１から供給を受けるカートリッジ受け１０の流体供給部１２も混合チャンバ８につながっている。流体供給部１２は、クイックカップリングを有することが想定でき、流体供給部１２は、クイックカップリングによって飲料調製機械３の流体源９１に接続することができる。クイックカップリングは、例えば、カートリッジシステム１が保持ユニット９０に挿入されると、流体供給部１２を介した流体源９１と混合チャンバ８との間の流体接続が自動的に確立されるように構成することができる。飲料生成プロセス中、流体、特に冷却された炭酸飲料水がこの流体接続によって流体供給部１２から混合チャンバ８に入る。さらに、上記のように、飲料生成プロセス中、飲料物質７が貯蔵器６から混合チャンバ８に入る。飲料物質７が混合チャンバ８で流体と混合された結果、飲料７０が形成され、次いで飲料７０が飲料出口１１を通って混合チャンバ８から出る。

カートリッジ受け１０は飲料出口１１を有し、混合チャンバ８内で生成された飲料７０は、飲料出口１１を通って混合チャンバ８から出て、特に飲料容器（図示せず）まで直接運ばれ、すなわち、飲料調製機械３の部品が、飲料７０と接触することなく飲料容器まで運ばれる。このように、飲料調製機械３の逆汚染が防止される。飲料容器は、特に飲料出口１１の真下に配置される。

飲料生成プロセスの完了後、カートリッジシステム１は、保持ユニット９０から取り外されて、飲料生成機械３は、新たな未使用カートリッジシステム１を装着することができる。カートリッジ受け１０は、ラッチ接続部５０を解放して、使用済みカートリッジ２から切り離し、新たなカートリッジ２にクリップ式に留めることで再利用することができる。

図２ａ〜２ｃは、本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ２、カートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。

カートリッジ受け１０は、上記の態様でカートリッジ２にクリップ式に留められ、混合チャンバ８、飲料出口１１、カートリッジ空化装置３４、および流体供給部１２を有する。この実施形態において、カートリッジシステム１の保管および輸送中、香気を密封する方法でカートリッジ２を閉鎖するために、カートリッジ開口６３は、薄い封止薄膜の形態の封止要素１８で閉鎖される。封止薄膜は、射出吹込成形プロセスでのカートリッジ２の製造後、カートリッジ開口６３の縁部に接着で接合または封着される（図２ａを参照されたい）。そのときに初めてカートリッジ受け１０がカートリッジ２にクリップ式に留められる（図２ｂを参照されたい）。

図２ｃは、カートリッジ２が射出吹込成形プロセスではなく射出成形プロセスで製造される代替案を示す。この場合、カートリッジ２は、さらなるカートリッジ開口を有し、さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止薄膜１９がさらなるカートリッジ開口の縁部に同様の方法で封着されることにより、さらなる封止薄膜１９によって閉鎖される。しかし、この場合、２つの封止ステップが必要であるため、この代替案はあまり好ましくない。したがって、図４ａ〜４ｃは、再度図２ａおよび２ｂに示すカートリッジ２に基づいている。

図３ａ〜３ｃは、本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。

カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３が移動可能な態様で取り付けられたスパイクガイド８０を有する。封止要素１８は、移動可能な穴抜きスパイク７３が、穴抜きスパイク７３封止要素１８から離れている後退位置（図３ｂを参照されたい）と、穴抜きスパイク７３が封止要素１８に穴をあけ（図３ｃを参照されたい）、かつカートリッジ開口６３内または貯蔵器６内に突出する伸長位置との間で移送されることによって穴をあけられる。穴抜きスパイク７３の外壁は、封止要素１８が穴をあけられたときに飲料物質７を混合チャンバ８の方向に運ぶための複数の横チャネル８２を設けられている。

横チャネル８２は、片側で開放され、互いに平行に延びる溝の形態に構成されている。封止要素１８に穴をあけた後、横チャネル８２は、貯蔵器６と流体接続されるようになるため、飲料物質７は、穴をあけられた封止要素１８の縁部の周りで混合チャンバ８の方向に流れることができる。

この場合、横チャネル８２の断面および／または横チャネル８２の数量を飲料物質７の粘性に合わせるのが好ましく、それにより、横チャネル８２は、混合チャンバ８の方向の飲料物質７の流れを制御または制限する。高い粘性では、複数の横チャネル８２および／または断面が比較的大きい横チャネル８２が使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネル８２および／または断面が小さい横チャネル８２が設けられる。

さらに、圧縮空気管４０が穴抜きスパイク７３に組み込まれる。圧縮空気管４０は、穴抜きスパイク７３の端部の固定された圧縮空気先端具７２を通ってカートリッジ開口６３に入る。圧縮空気先端具７２は、穴抜きスパイク７３が伸長位置に移動されたときにカートリッジ開口６３内に自動的に突出する。

特に穴抜きスパイク７３の、貯蔵器６から離れている側に圧縮空気接続部４２が形成され、したがって、圧縮空気接続部４２は、カートリッジ受け１０の外からアクセス可能であり、飲料調製機械３の圧縮空気源４１に接続可能である。好ましくは、穴抜きスパイク７３は、カートリッジシステム１０の飲料調製機械３への挿入中もしくは挿入後、または飲料生成プロセスの開始後、好ましくは、圧縮空気源４１が、穴抜きスパイク７３の底端部に形成された圧縮空気接続部４２に接続されたときに、カートリッジ空化装置３４に流入した圧縮空気によって後退位置から伸長位置に移送される。

流体源９１および圧縮空気源４１の両方は、カートリッジシステム１が飲料調製機械３に挿入されるかまたは飲料生成プロセスが開始されると直ちに、かつ特に封止要素１８が穴をあけられる前にそれぞれ流体供給部１２および圧縮空気接続部４２に直接接続されると規定されるのが好ましい。この方法では、飲料調製機械３の方向の逆汚染が効果的に回避され、なぜなら、流体供給部１２およびカートリッジ空化装置３４がカートリッジシステム１の挿入時に超過圧力を直接受け、これは、飲料物質７がそれぞれ流体源９１および圧縮空気源４１の方向に移動するのを防止するからである。したがって、飲料物質７は、封止要素１８が開放されると直ちに貯蔵器６から混合チャンバ８の方向にのみ移動することができる。

図４ａは、飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入された、本発明の例示的な実施形態によるカートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。図４ｂは、保持ユニット９０の詳細図を示し、保持ユニット９０は、実質的にカートリッジ受け１０のための受け器からなり、飲料調製機械３の流体源９１まで延びる、カートリッジシステム１の流体供給部に接続するための導管を含む。

特に、保持ユニット９０は、保持ユニット９０に挿入した後にカートリッジ受け１０を密着嵌めの態様で囲む留めフランジ（図示せず）を有する。保持ユニット９０は、例えば、操作レバーによって手動で動作可能であるのが好ましい。使用者が操作レバーを動かすと、カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３の外側端が保持ユニット９０の静止した解放要素（図示せず）に押し当てられ、そのために、穴抜きスパイク７３が後退位置から伸長位置に移動されて、封止要素に穴をあけるような態様で飲料調製機械３に対して移動される。

１ カートリッジシステム
２ カートリッジ
３ 飲料調製機械
６ 貯蔵器
７ 飲料物質
８ 混合チャンバ
１０ カートリッジ受け
１１ 飲料出口
１２ 流体供給部
１８ 封止要素
１９ さらなる封止要素
３４ カートリッジ空化装置
４０ 圧縮空気管
４１ 圧縮空気源
４２ 圧縮空気接続部
４３ 圧縮空気出口
５０ ラッチ接続部
５１ ラッチ要素
５２ 保持フランジ
６３ カートリッジ開口
６４ 突起
８２ 横チャネル
７０ 飲料
７１ 横チャネル
７３ 穴抜きスパイク
８０ スパイクガイド
８２ 横チャネル
９０ 保持ユニット
９１ 流体源

本発明は、飲料調製機械に挿入可能である、飲料、特に、冷飲料を生成するためのカートリッジシステムに基づくものであり、このカートリッジシステムは、飲料物質を充填された貯蔵器を有するカートリッジと、カートリッジに可逆的に接続可能でカートリッジが可逆的に挿入可能で貯蔵器から混合チャンバ内への飲料物質の少なくとも部分的な移送を行うカートリッジ空化装置を有するカートリッジ受けとを有している。

そのようなシステムは、例えば、欧州特許出願公開第１８０６３１４Ａ１号明細書、米国特許出願公開第２００２／１３０１４０Ａ１号明細書、および、欧州特許出願公開第２０１７２２１Ａ１号明細書から公知であり、事前に小分けされたカートリッジから飲料を生成するために使用されている。
そのようなシステムを用いた飲料の生成は、使用者がカートリッジを挿入し、スタートボタンを押下しさえすればよいことから、ユーザにとってきわめて便利である。
この場合、飲料調製機械は、完全に自動化された方法で飲料の生成を行い、すなわち、特に、飲料物質は、所定量の液体、特に冷たい炭酸水と混合され、飲料容器に運ばれる。
このように、混合飲料は、労力をかけずに使用者にとって容易かつ迅速に生成することができる。
この場合、使用者は、多数の異なるカートリッジから選択することができ、そのため、所望通りの様々な飲料を生成することができる。

そのようなシステムの大きい課題は、飲料の生成中、飲料調製機械の逆汚染（ｂａｃｋ−ｃｏｎｔａｍｉｎａｔｉｏｎ）を確実かつ完全に防止することであり、なぜなら、さもなければ、飲料調製機械内で形成されるかびで汚れるリスクがあるからである。
これは、果糖、アルコール、または、ミルクを含有する飲料物質を収容したカートリッジに当てはまる。

先行技術のシステムでは、カートリッジは、通常、飲料調製機械の固定構成要素として構成されるカートリッジ受けに挿入され、この場合、カートリッジは、両側、すなわち、入口側および出口側で開放される。
続いて、入口側で流体供給部を用いて、水が、カートリッジに導入され、飲料物質が、水と混合されて、カートリッジの貯蔵器内に飲料がすでに形成されている。
出口側では、飲料は、カートリッジを出て飲料容器に運ばれる。
プロセスにおいて、水は、貯蔵器を十分に流れ、飲料物質が貯蔵器の外に運ばれる。

飲料物質を充填された貯蔵器に水が直接導入される場合、貯蔵器は、通常、飲料物質で完全に満たされ、水の導入時に貯蔵器内で圧力がかなり上昇するため、供給部の逆汚染を完全に防止することはできない。
貯蔵器内の圧力のこの上昇および貯蔵器のフラッシングの両方により、飲料の生成中および／または飲料の生成直後にきわめて小さい液滴、粒子、および／または、飲料物質の浮遊固形物が流体供給部に入り、飲料調製機械が継続的に汚れる。

したがって、本発明の目的は、カートリッジ受けと、カートリッジシステムと、飲料調製機械と、カートリッジシステムを飲料調製機械に挿入することによって飲料を生成する方法とを提供することであり、この方法において、飲料調製機械の逆汚染が回避される。

この目的は、請求項１のカートリッジ受けと請求項１４で特許請求されるカートリッジシステムとによって達成される。

本発明によるカートリッジ受けおよびカートリッジシステムは、先行技術と比較して、流体供給部が、カートリッジの貯蔵器ではなく、貯蔵器から分離した混合チャンバにつながっているという利点を有する。
これは、コスト効率よく実現できる単純な方法において、飲料調製機械の逆汚染が、流体供給部を通じて起こるのを防止する。
このために、貯蔵器に流体を流すのではなく、本発明によれば、飲料物質および流体は、互いに個別に混合チャンバに入る。
流体は、混合チャンバに直接通され、一方、飲料物質は、カートリッジ空化装置により、流体とは別に混合チャンバ内に移送される。
結果として、飲料調製機械の逆汚染は、流体供給部に直接作用する超過圧力が貯蔵器で発生しないため、先行技術と比較して効果的な方法で防止される。
飲料調製機械内に可逆的に挿入可能なカートリッジ受け内の混合チャンバの構成により、混合チャンバが交換可能なカートリッジシステムの一部であることが保証される。
このように、交換可能であるか、使い捨てであるか、または、再利用可能なカートリッジシステムの一部のみが飲料物質と接触するため、飲料物質による飲料調製機械の汚れが効果的に回避される。
カートリッジは、飲料生成作業ごとに交換され、一方、カートリッジ受けは、交換される前に数回の飲料生成作業で使用されることもできる。
カートリッジシステムの貯蔵器は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、カートリッジシステムの飲料調製機械への挿入時または挿入後のみ開放される。
封止要素は、輸送または保管中、香気を密封する方法でカートリッジを閉鎖する役割を果たし、例えば、カートリッジの長期の保管寿命を得ることができる。

本発明が、請求項および図面を参照した説明から明らかになる。

本発明によれば、カートリッジは、カートリッジ受けに固定して、もしくは、解放可能に接続され、または、カートリッジ受けは、カートリッジに固定してまたは解放可能に接続可能である。
カートリッジ受けは、ラッチ接続によってカートリッジに可逆的に留められる。
例えば、カートリッジは、円環状の保持フランジを備えた（カートリッジ開口を有する）一種のボトルネックを含み、カートリッジ受けは、ボトルネックにクリップ式に留められることができる。
プロセスでは、弾性ラッチ要素、例えば、保持アームが保持フランジの裏で係合する。
カートリッジは、再利用可能である、特に、飲料物質のための使い捨て容器として設けられる。
カートリッジ受けは、様々なカートリッジに留めることができることにより、複数回使用することができる。
さらに、カートリッジおよびカートリッジ受けは、別々に製造でき、このカートリッジ受けがカートリッジにクリップ式に留められるのみであるため、カートリッジシステムの製造が単純化される。
カートリッジは、角のある、または、円筒形の、または、丸みの付いたボトルを含む。
カートリッジは、射出吹込成形プロセスにおいて、または、射出成形プロセスにおいて、または、他の成形プロセスでプラスチックから製造される。
ただし、原理的に、カートリッジを製造するのに熱成形プロセスも想定できる。
さらに、カートリッジが、複数回使用可能である。
カートリッジは、ガラス瓶を含むこともでき、それに対して、カートリッジ受けのみが、プラスチック部品である。

本発明によれば、カートリッジ空化装置は、圧縮空気源に接続するための圧縮空気接続部と、圧縮空気接続部から圧縮空気出口まで延びる圧縮空気管とを含み、圧縮空気出口は、圧縮空気を貯蔵器に吹き込むために、カートリッジの貯蔵器の方向に突出する。
カートリッジ受けに組み込まれたカートリッジ空化装置は、本発明の趣旨内において、第１に、１つのみの圧縮空気管を含み、圧縮空気は、この圧縮空気管を通って外部から貯蔵器に導入される。
カートリッジシステムは、飲料物質が圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に押し込まれるように構成される。
圧縮空気は、飲料調製機械によって供給される。
カートリッジシステムが、飲料調製機械に挿入されると直ちに、圧縮空気源が、圧縮空気接続部に直接接続される。
これは、カートリッジシステムが挿入されると、カートリッジ空化装置が、直接圧力を受け、飲料物質が、圧縮空気管の方向、特に、飲料調製機械の圧縮空気源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を回避する。
飲料物質は、貯蔵器から混合チャンバの方向にのみ移動することができる。

本発明によれば、混合チャンバは、飲料物質と流体との混合物から形成された飲料が放出される飲料出口を有し、カートリッジシステムは、飲料が飲料出口から携帯容器に直接導入され得るように構成されるのが好ましい。
したがって、飲料物質も生成された飲料も、飲料調製機械のいずれの部分とも接触せず、そのため、飲料調製機械の任意の（逆）汚染が概ね回避される。
流体は、混合チャンバに単独で供給される。
流体は、圧力をかけられて混合チャンバに導入される。
流体は、飲料調製機械によって供給される。
カートリッジシステムが、飲料調製機械に挿入されると直ちに、流体源が、カートリッジ受けの対応する流体接続部に直接接続される。
この場合、流体接続部は、流体管を介して混合チャンバに流体接続される。
これは、カートリッジシステムが挿入されると、流体接続部が直接圧力を受け、飲料物質が流体管の方向、特に、飲料調製機械の流体源の方向に進むのを妨げられるため、飲料調製機械の方向の逆汚染を効果的に回避する。
したがって、飲料物質および飲料は、混合チャンバから飲料出口の方向にのみ移動することができる。
流体には、水、好ましくは、加圧され、冷却され、炭酸を加えられた飲料水が含まれる。

本発明によれば、混合チャンバは、混合構造物を備える。
混合物は、飲料物質および流体の混合が確実に改善されるようにする。
このために、混合構造物は、混合チャンバに流入した流体が旋回するように構成されている。
混合構造物は、混合チャンバの底部で流体供給部の領域に配置され、流体が流入する方向に対して実質的に直角に延びる１つまたは複数の混合リブを含む。
したがって、混合リブは、流体のためのバリアとして機能し、流体は旋回し、飲料物質とのより良好な混合が得られる。

本発明によれば、流体供給部は、冷蔵ユニットによって冷却された流体を供給されると規定され、冷蔵ユニットは、飲料調製機械または飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である。
したがって、カートリッジが冷却されず、例えば、室温の状態にある場合でも冷飲料を生成することが可能である。
既存の冷蔵庫にシステムを組み込みことは、冷蔵庫の既存の冷蔵ユニットが飲料調製機械のために効率的な方法で容易に共用される。
特に、（アメリカン冷蔵庫と称されることも多い）「観音開きの」冷蔵庫として公知のものは、システムを組み込むための十分な設置空間を前部に認めることができる。
飲料調製機械は、そのような冷蔵庫のための後付けセットであることができる。
冷蔵ユニットは、コンプレッサ冷却ユニット、吸収体冷却ユニット、または、熱電冷却器を含む。

本発明によれば、流体供給部は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給される。
カーボネータは、飲料調製機械の一部であることができ、カーボネータは、ＣＯ_２カートリッジのための受けと、ＣＯ_２カートリッジからのＣＯ_２を流体に加える供給装置とを有している。
したがって、システムを用いて炭酸清涼飲料を生成することも可能である。
あるいは、カーボネータが、外部ＣＯ_２接続器を有することもできる。

本発明によれば、カートリッジ受けは、実質的に一部品で形成されている。
本発明において、カートリッジ受けの一部品形態とは、カートリッジ受けが単一部品のみで構成されなければならないことを意味するのではなく、単に、この特定の一部品の実施形態において、カートリッジ受けがカバー要素および個別の出口要素で構成されないことを意味する。
換言すると、カバー要素および出口要素は、一部品の実施形態では、１つの部品で形成される。
また、一部品の実施形態は、さらなる独立要素、例えば、独立した穴抜きスパイクを有することもできる（下記を参照されたい）。

本発明によれば、カートリッジは、貯蔵器に流体接続されるカートリッジ開口を有し、カートリッジ開口は、封止要素によって閉鎖され、封止要素は、カートリッジ開口の縁部に付けられ、封着された封止薄膜を含む。
この実施形態では、カートリッジ受けは、一部品で構成され、すなわち、個別の出口要素およびカバー要素がない。
このカートリッジシステムを実現するために、第１に、カートリッジ開口を有するカートリッジが作製され、次いで、このカートリッジは、カートリッジ開口を通じて飲料物質を充填され、続いて、カートリッジ開口が封止要素によって閉鎖され、最終的に、カートリッジ受けが、閉じたカートリッジ開口の領域でカートリッジにクリップ式に留められる。
カートリッジシステムの飲料調製機械内への挿入前、挿入中、および挿入後、封止要素は、圧縮空気を導入することによって飲料物質を貯蔵器から混合チャンバ内に移送できるようにするために、例えば、封止薄膜に穴をあけることにより、カートリッジ開口の領域で開放される必要がある。

本発明では、カートリッジ受けは、スパイクガイドと、このスパイクガイド内に移動可能な態様で取り付けられた穴抜きスパイクとを含む。
穴抜きスパイクは、穴抜きスパイクが封止要素から離れている後退位置と、穴抜きスパイクが封止要素に穴をあけ、貯蔵器内に突出する伸長位置との間でスパイクガイドに対して移動可能なように取り付けられる。
穴抜きスパイクの外壁には、封止要素が穴をあけられたときに飲料物質を混合チャンバの方向に運ぶ少なくとも１つの横チャネルが設けられている。
この場合、穴抜きスパイク上で横方向に形成された横チャネルを通じて、飲料物質は、封止要素を通り過ぎて混合チャンバの方向に流れることができる。
複数の横チャネルが、穴抜きスパイクに形成されている。
横チャネルは、片側を開放された溝の形態でそれぞれ形成されている。

横チャネルの断面および／または横チャネルの数量が飲料物質の粘性に合わせられ、それにより、横チャネルは、混合チャンバの方向の飲料物質の流れを制御または制限することができる。
高い粘性では、複数の横チャネルまたは断面の比較的大きい横チャネルが使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネルまたは断面の小さい横チャネルが設けられる。
したがって、適応したカートリッジ受けが、それぞれのカートリッジに対して存在する。

圧縮空気管は、この形態で穴抜きスパイクに組み込まれる。
圧縮空気管は、穴抜きスパイクの端部の固定圧縮空気先端具を通じてカートリッジ開口につながる。
穴抜きスパイクの、特に、貯蔵器から離れている側に圧縮空気接続部が形成され、圧縮空気接続部は、カートリッジ受けの外からアクセス可能である。
カートリッジシステムが、飲料調製機械に挿入されると、穴抜きスパイクは、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。
この場合、飲料調製機械の任意の逆汚染を防止するために、圧縮空気は、圧縮空気先端具にすでに供給されている。
圧縮空気先端具は、飲料調製機械から供給された圧縮空気により、後退位置から伸長位置に移動する。

本発明によれば、カートリッジは、カートリッジ開口の反対側にさらなるカートリッジ開口を有し、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素、特に、さらなる封止薄膜によって閉鎖される。
したがって、カートリッジは、射出成形プロセスで製造することもできる。

本発明によれば、カートリッジおよび／またはカートリッジ受けは、製品識別子を有し、飲料調製機械またはカートリッジ受けは、製品識別子を識別するための識別子検出器を有する。
製品識別子は、バーコード、ＲＦＩＤコード、ＱＲコード、データマトリクスコード、カラーコード、または、ホログラムコードなどで具現化される。
したがって、製品識別子の自動読み取りが、可能である。
識別子検出器は、カートリッジが飲料調製機械に挿入されるとバーコード、ＱＲコード、または、データマトリクスコードを自動的に読み取る光センサ、例えば、ＣＣＤカメラを含む。
識別子検出器は、ＲＦＩＤコードを自動的に読み取るためのトランシーバアンテナを含む。
また、製品識別子は、他の自動読み取り可能なコンピュータチップで具現化されることもできる。
ＱＲコードという用語には、本発明の趣旨内において、任意のデータマトリクスコードが含まれる。
これに関して、ＱＲコードおよびデータマトリクスコードという用語は、同義に使用される。
製品識別子には、バーコード、ドットコード、バイナリコード、モールス符号、または、点字コード（浮出し印刷）などを含むこともできる。
この場合、コードは、３次元構造、例えば、浮彫りで具現化することもできる。
製品識別子には、製品識別番号として公知のもの、特に、統一商品コード（ＵＰＣ）、欧州統一商品番号（ＥＡＮ）、ＧＳ１コード、または、グローバルトレードアイテムナンバー（ＧＴＩＮ）などが含まれる。
この方法では、新たなコードシステムを導入する必要はない。
特に、製品識別子は、ＧＳ１標準規格に準拠する。

製品識別子は、カートリッジ内に配置された飲料物質を特定する役割を果たす。
飲料調整プロセス中または飲料調整プロセスの開始前に、製品識別子は、識別子検出器で読み取られる。
したがって、飲料調製機械は、いずれのタイプのカートリッジが飲料調製機械に導入されたかが分かる。
飲料調製機械の評価および制御ユニットは、様々な飲料の調製のために用意され、例えば、供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および／または圧力に関して互いに異なる、事前に格納された複数の飲料生成プログラムを有することができる。
異なる圧縮空気供給（例えば、圧力が異なる）が、異なる飲料生成プログラムで使用されることもできる。
各飲料生成プログラムは、１つまたは複数の製品識別子に対応する。
カートリッジが、飲料調製機械に導入されると、カートリッジに付いた製品識別子が、識別子検出器で読み取られ、次いで、事前に格納したデータと比較される。
このように、飲料生成プログラムは、製品識別子を使用して、事前に格納された複数の飲料生成プログラムから選択され、続いて、選択された飲料生成プログラムを用いて飲料生成プロセスが開始される。
供給される流体の供給速度、供給時間、供給間隔、温度、炭酸化度、および／または、圧力などのパラメータは、特定の飲料物質を用いて生成される飲料にとって最善の結果を得るために、選択された飲料生成プログラムによって事前に設定または制御される。

飲料生成プロセスは、製品識別子が識別不可能であるか、または、識別された製品識別子が事前に格納されたいずれの飲料生成プログラムにも対応しない場合、全く始まらないことができる。
これは、システム互換性のないカートリッジが飲料調製機械で使用されるのを防止し、システム互換性のないカートリッジは、飲料調製機械での動作を保証されておらず、その結果として、例えば、（このカートリッジがより低圧で動作することを意図されている場合に）カートリッジの破裂により、飲料調製機械が損傷するか、または、使用者が事故に遭遇するリスクがある。

製品識別子は、カートリッジの壁またはカートリッジ開口を封止する封止要素（特に封止薄膜）に印刷されるか、または、貼り付けられるのが好ましい。
製品識別子は、カートリッジが飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の識別子検出器の検出領域内に配置されるようにカートリッジに配置される。
製品識別子は、カートリッジではなく、カートリッジ受けの外壁に適切な方法で配置されることも想定できる。

本発明は、カートリッジシステムが挿入可能である飲料調整装置であり、飲料調製機械は、カートリッジに接続されたカートリッジ受けが挿入可能である保持ユニットと、流体を流体供給部に注入するための流体源と、圧縮空気を圧縮空気接続部に吹き込むための圧縮空気源とを有する。
飲料調製機械は、穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に移送するための解放要素を有する。

解放要素は、カートリッジ受けの解放要素に対する移動により、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動かないように構成される。
このために、保持ユニットは、保持ユニットへの挿入時または挿入後にカートリッジ受けを囲む留めフランジを含み、留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構に接続され、解放機構は、留めフランジを移動させるために、カートリッジ受けと、穴抜きスパイクに接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で設けられる。
こうして、カートリッジ受けは、留めフランジにより、静止した解放要素に対して移動され、静止した解放要素は、穴抜きスパイクに押し当てられ、穴抜きスパイクを後退位置から伸長位置に再配置する。
そのため、封止薄膜は、穴をあけられ、飲料生成プロセスが始まる。

飲料調製機械は、識別子検出器に接続され、検出されたＱＲコードを解析することにより、製品識別子を特定することを意図された評価および制御装置を有する。
評価電子機器は、ＱＲコードからＧＳ１コードを特定し、飲料調製機械に配置されたカートリッジの一義的な識別を可能にする。
飲料調製機械は、特定した製品識別子を事前に格納された製品識別子と比較し、この比較に基づいて飲料生成プログラムを選択することを意図された比較ユニットを有するのがさらに好ましい。
飲料調製機械は、検出したＱＲコードがシステムに属するか（すなわち、既知であるか）、またはシステム互換性がないかどうかを明確にするアルゴリズムを使用するアルゴリズム識別手段を有することができる。
この場合、アルゴリズムは、公知の暗号化／暗号復号化法に従って機能する。

本発明は、カートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法であり、この方法は、以下のステップ：カートリッジシステムを飲料調製機械の保持ユニットに挿入するステップと、カートリッジ空化装置を用いて飲料物質をカートリッジの貯蔵器からカートリッジ受けの混合チャンバ内に移送するステップと、流体供給部を用いて流体を混合チャンバに注入するステップと、混合チャンバ内において飲料物質を流体と混合することによって生成された飲料を飲料出口を用いて放出するステップとを有する。
プロセスにおいて、飲料物質は、圧縮空気によって貯蔵器から混合チャンバ内に移送される。

上記の方法ステップは、必須の時系列と考えるべきではなく、同時にまたは別の順序で行うこともできる。
例えば、カートリッジ空化装置の動作と流体の注入とは、並行して行われる。

流体は、混合チャンバに注入される前に冷却され、炭酸を加えられ、冷飲料および炭酸清涼飲料が生成可能になる。

本発明によれば、カートリッジ受けの穴抜きスパイクは、カートリッジシステムの保持ユニットへの挿入前、挿入時、または挿入後に後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ開口にある封止要素に穴が穴抜きスパイクによって穴をあけられる。
貯蔵器は、こうして自動的に開放され、飲料物質を混合チャンバ内に移送することができる。
開放動作中、圧縮空気および流体は、すでにカートリッジ受けに導入され、飲料物質による飲料調製機械の逆汚染が防止される。

穴抜きスパイクは、飲料調製機械の解放要素によって後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ受けは、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で、静止した解放要素に対して移動される。

本発明によれば、カートリッジ受けは、カートリッジシステムが保持ユニットに挿入されたときまたはそれに挿入された後、保持ユニットの留めフランジによって囲まれ、この留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構により、カートリッジ受けと、穴抜きスパイクに接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、穴抜きスパイクが後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動作され、移動される。

本発明は、図面および図面を参照した実施形態の以下の説明から明らかになる。
図面は、本発明の基本概念を限定しない本発明の実施形態を示す。

本発明による、飲料調製機械に挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムを用いて飲料を生成する方法の基本原理を示す。 本発明のカートリッジ、カートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。 本発明のカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。 本発明による、飲料調製機械の保持ユニットに挿入されたカートリッジ受けおよびカートリッジシステムの概略図を示す。

図において、同一部品は、同じ参照符号を付与され、それぞれ一度のみ説明される。

図１は、概略的な動作原理を示すために、飲料調製機械３に挿入されて飲料７０が調製される本発明によるカートリッジシステム１の概略断面図を示す。

このシステムは、交換可能なカートリッジシステム１が挿入可能である（概略的にのみ図示した）飲料調製機械３を含む。
各カートリッジシステム１は、特定の飲料物質７を充填されるカートリッジ２を有する。
飲料調製機械３内において、対応する飲料７０は、飲料物質７と、以下の本文で流体源４１と称する追加的な給水源とを用いて生成される。
この場合、カートリッジ２は、特定の飲み量分、例えば、飲用グラス１杯分の所望の飲料７０を生成するのに必要である、事前に小分けされた量の飲料物質７を充填されるのが好ましい。
複数の異なるカートリッジシステム１が利用可能であり、カートリッジシステム１のカートリッジ２または貯蔵器６は、様々な飲料７０を生成するために様々な飲料物質７を充填される。
システム１の使用者が特定の飲料７０を飲むことを望むとき、使用者は、複数の異なるカートリッジシステム１から、所望の飲料７０を生成するための対応する飲料物質７を含むカートリッジシステム１を選択し、そのカートリッジシステム１を飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入し、適切な場合、例えば、開始ボタンを押すことにより、または、接触感応ディスプレイに適切な方法で触れることにより、または、ジェスチャもしくは音声制御により、または、携帯電話の適切なアプリケーションを用いて飲料調製機械３で飲料生成プロセスを開始しさえすればよい。
飲料生成プロセスは、新たなカートリッジシステム１の保持ユニット９０への挿入が検出されたときに自動的に始まることもできる。
次いで、所望する飲料７０が図自動的に生成され、飲料容器に運ばれ、使用者に提供される。
続いて、使用済みのカートリッジシステム１は、取り出されて処分される。
このとき、飲料調製機械３は、さらなる飲料７０を生成するために、再度、任意の所望する新たなカートリッジシステム１を補充する準備ができている。

飲料物質７は、カフェイン入りの、炭酸入りの、果物風味の、および／または、甘いソーダおよびジュースなどの清涼飲料、ビール（混合）飲料、または、他のアルコールもしくはノンアルコール（混合）飲料のための液体事前混合成分を含むのが好ましい。

カートリッジシステム１は、角に丸みの付いた筒状容器の形態のカートリッジ２を含む。
容器は、中空であり、飲料物質７のための貯蔵器６を含む。
カートリッジ２は、射出吹込成形プロセスによってプラスチックから製造される。
また、カートリッジ２は、カートリッジ開口６３を有し、貯蔵器６には、カートリッジ開口６３から飲料物質７を充填される。
この例では、貯蔵器６の底部は、漏斗状に構成され、カートリッジ開口６３は、漏斗状の底部の中心に配置されている。
カートリッジ２に充填した後、カートリッジ２は、本発明によるカートリッジ受け１０に固定してまたは可逆的に接続される。
カートリッジ受け１０は、ラッチ接続部５０を用いてカートリッジ開口６３の領域でカートリッジ２に接続される。
このために、カートリッジ受け１０は、例えば、弾性保持アームまたは円環状のラッチバーの形態の横ラッチ要素５１を有し、カートリッジ開口６３の領域に配置されたカートリッジ２の円環状の保持フランジ５２を囲んで係合する。
カートリッジ受け１０は、カートリッジ２に充填した後、カートリッジ２にクリップ式に留められる。

カートリッジ受け１０は、混合チャンバ８を有し、混合チャンバ８は、飲料生成プロセス中、貯蔵器６に流体接続されるため、飲料物質７は、カートリッジ受け１０のカートリッジ空化装置３４を用いて貯蔵器６から混合チャンバ８内に少なくとも部分的に移送することができる。
このために、カートリッジ空化装置３４は、圧縮空気管４０を含む。
圧縮空気管４０の一端は、圧縮空気を圧縮空気管４０に導入するために飲料調製機械３の圧縮空気源４１に接続できる圧縮空気接続部４２に接続され、一方、他端は、貯蔵器６の方向に開放され、圧縮空気を貯蔵器６に導入する圧縮空気出口４３につながっている。
圧縮空気を導入することで、飲料物質７が、混合チャンバ８内に押し込まれる。

飲料調製機械３の流体源９１から供給を受けるカートリッジ受け１０の流体供給部１２も混合チャンバ８につながっている。
流体供給部１２は、クイックカップリングを有することができ、流体供給部１２は、クイックカップリングによって飲料調製機械３の流体源９１に接続することができる。
クイックカップリングは、例えば、カートリッジシステム１が保持ユニット９０に挿入されると、流体供給部１２を介した流体源９１と混合チャンバ８との間の流体接続が自動的に確立されるように構成することができる。
飲料生成プロセス中、流体、特に、冷却された炭酸飲料水が、この流体接続によって流体供給部１２から混合チャンバ８に入る。
さらに、飲料生成プロセス中、飲料物質７が、貯蔵器６から混合チャンバ８に入る。
飲料物質７が、混合チャンバ８で流体と混合された結果、飲料７０が形成され、次いで、飲料７０が、飲料出口１１を通って混合チャンバ８から出る。

カートリッジ受け１０は、飲料出口１１を有し、混合チャンバ８内で生成された飲料７０は、飲料出口１１を通って混合チャンバ８から出て、飲料容器（図示せず）まで直接運ばれ、すなわち、飲料調製機械３の部品が、飲料７０と接触することなく、飲料容器まで運ばれる。
このように、飲料調製機械３の逆汚染が、防止される。
飲料容器は、飲料出口１１の真下に配置される。

飲料生成プロセスの完了後、カートリッジシステム１は、保持ユニット９０から取り外されて、飲料生成機械３は、新たな未使用カートリッジシステム１を装着することができる。
カートリッジ受け１０は、ラッチ接続部５０を解放して、使用済みのカートリッジ２から切り離し、新たなカートリッジ２にクリップ式に留めることで再利用することができる。

図２ａ〜図２ｃは、本発明の実施形態によるカートリッジ２、カートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。

カートリッジ受け１０は、上記の態様でカートリッジ２にクリップ式に留められ、混合チャンバ８、飲料出口１１、カートリッジ空化装置３４、および、流体供給部１２を有する。
この実施形態において、カートリッジシステム１の保管および輸送中、香気を密封する方法でカートリッジ２を閉鎖するために、カートリッジ開口６３は、薄い封止薄膜の形態の封止要素１８で閉鎖される。
封止薄膜は、射出吹込成形プロセスでのカートリッジ２の製造後、カートリッジ開口６３の縁部に接着で接合または封着される（図２ａを参照されたい）。
そのときに初めてカートリッジ受け１０が、カートリッジ２にクリップ式に留められる（図２ｂを参照されたい）。

図２ｃは、カートリッジ２が、射出吹込成形プロセスではなく、射出成形プロセスで製造される代替案を示す。
この場合、カートリッジ２は、さらなるカートリッジ開口を有し、さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止薄膜１９がさらなるカートリッジ開口の縁部に同様の方法で封着されることにより、さらなる封止薄膜１９によって閉鎖される。
しかし、この場合、２つの封止ステップが必要であるため、この代替案は、あまり好ましくない。
したがって、図４ａ〜図４ｃは、再度、図２ａおよび図２ｂに示すカートリッジ２に基づいている。

図３ａ〜図３ｃは、本発明の実施形態によるカートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。

カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３が移動可能な態様で取り付けられたスパイクガイド８０を有する。
封止要素１８は、移動可能な穴抜きスパイク７３が、穴抜きスパイク７３封止要素１８から離れている後退位置（図３ｂを参照されたい）と、穴抜きスパイク７３が封止要素１８に穴をあけ（図３ｃを参照されたい）、カートリッジ開口６３内または貯蔵器６内に突出する伸長位置との間で移送されることによって、穴をあける。
穴抜きスパイク７３の外壁は、封止要素１８が穴をあけられたときに飲料物質７を混合チャンバ８の方向に運ぶための複数の横チャネル８２を設けられている。

横チャネル８２は、片側で開放され、互いに平行に延びる溝の形態に構成されている。
封止要素１８に穴をあけた後、横チャネル８２は、貯蔵器６と流体接続されるようになるため、飲料物質７は、穴をあけられた封止要素１８の縁部の周りで混合チャンバ８の方向に流れることができる。

この場合、横チャネル８２の断面および／または横チャネル８２の数量を飲料物質７の粘性に合わせるのが好ましく、横チャネル８２は、混合チャンバ８の方向の飲料物質７の流れを制御または制限する。
高い粘性では、複数の横チャネル８２および／または断面の比較的大きい横チャネル８２が使用され、一方、低い粘性では、より少ない横チャネル８２および／または断面が小さい横チャネル８２が設けられる。

さらに、圧縮空気管４０が、穴抜きスパイク７３に組み込まれる。
圧縮空気管４０は、穴抜きスパイク７３の端部の固定された圧縮空気先端具７２を通ってカートリッジ開口６３に入る。
圧縮空気先端具７２は、穴抜きスパイク７３が伸長位置に移動されたときにカートリッジ開口６３内に自動的に突出する。

穴抜きスパイク７３の、貯蔵器６から離れている側に圧縮空気接続部４２が形成され、圧縮空気接続部４２は、カートリッジ受け１０の外からアクセス可能であり、飲料調製機械３の圧縮空気源４１に接続可能である。
穴抜きスパイク７３は、カートリッジシステム１の飲料調製機械３への挿入中もしくは挿入後、または、飲料生成プロセスの開始後、圧縮空気源４１が、穴抜きスパイク７３の底端部に形成された圧縮空気接続部４２に接続されたときに、カートリッジ空化装置３４に流入した圧縮空気によって後退位置から伸長位置に移送される。

流体源９１および圧縮空気源４１の両方は、カートリッジシステム１が飲料調製機械３に挿入されるか、または、飲料生成プロセスが開始されると直ちに、封止要素１８が穴をあけられる前にそれぞれ流体供給部１２および圧縮空気接続部４２に直接接続されるのが好ましい。
この方法では、飲料調製機械３の方向の逆汚染が回避され、なぜなら、流体供給部１２およびカートリッジ空化装置３４が、カートリッジシステム１の挿入時に超過圧力を直接受け、飲料物質７が、それぞれ流体源９１および圧縮空気源４１の方向に移動するのを防止するからである。
したがって、飲料物質７は、封止要素１８が開放されると直ちに貯蔵器６から混合チャンバ８の方向にのみ移動することができる。

図４ａは、飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入された、本発明の実施形態によるカートリッジ受け１０およびカートリッジシステム１の概略図を示す。
図４ｂは、保持ユニット９０の詳細図を示し、保持ユニット９０は、カートリッジ受け１０のための受け器からなり、飲料調製機械３の流体源９１まで延びる、カートリッジシステム１の流体供給部に接続するための導管を含む。

保持ユニット９０は、保持ユニット９０に挿入した後にカートリッジ受け１０を密着嵌めの態様で囲む留めフランジ（図示せず）を有する。
保持ユニット９０は、例えば、操作レバーによって手動で動作可能である。
使用者が操作レバーを動かすと、カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３の外側端が保持ユニット９０の静止した解放要素（図示せず）に押し当てられ、穴抜きスパイク７３が後退位置から伸長位置に移動されて、封止要素に穴をあけるような態様で飲料調製機械３に対して移動される。

以下の本文において、本発明によるカートリッジ受けとカートリッジシステムと飲料調製機械と飲料を生成する方法との実施形態が説明される。

実施形態１は、飲料物質７を充填された貯蔵器６を含むカートリッジ２を用いて飲料７０を生成するためのカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ受け１０は、飲料調製機械３に挿入可能であり、カートリッジ２に接続可能であり、カートリッジ受け１０は、貯蔵器６に流体接続可能な混合チャンバ８と、この混合チャンバ８につながる流体供給部１２とを有する。

実施形態２は、実施形態１によるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ受け１０は、飲料物質７を貯蔵器６から混合チャンバ８内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置３４を有する。

実施形態３は、前の実施形態のいずれかによるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ受け１０は、カートリッジ２に固定してまたは解放可能に接続可能であり、混合チャンバ８は、混合チャンバ８内への流体供給部１２の出口の領域に混合構造物を有する。

実施形態４は、前の実施形態の１つによるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ空化装置３４は、圧縮空気源４１に接続するための圧縮空気接続部４２と、この圧縮空気接続部４２から圧縮空気出口４３に延びる圧縮空気管４０とを含み、圧縮空気出口４３は、圧縮空気を貯蔵器６に吹き込むためにカートリッジ２の貯蔵器６の方向に突出する。

実施形態５は、実施形態４によるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ空化装置３４は、飲料物質７が圧縮空気によって貯蔵器６から混合チャンバ８に押し込まれるように構成される。

実施形態６は、前の実施形態の１つによるカートリッジ受け１０に関し、混合チャンバ８は、飲料物質７と流体との混合物から形成された飲料７０が放出される飲料出口１１を有し、カートリッジ受け１０は、飲料７０が飲料出口１１から携帯容器に直接導入されるように構成される。

実施形態７は、前の実施形態の１つによるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ受け１０は、ラッチ接続部５０によってカートリッジ２に解放可能に接続可能である。

実施形態８は、実施形態７によるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ受け１０は、カートリッジ２がカートリッジ受け１０に留められると、カートリッジ２に形成された保持フランジ５２の裏で係合する弾性ラッチ要素５１を有する。

実施形態９は、前の実施形態の１つによるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ２は、貯蔵器６に流体接続されたカートリッジ開口６３を有し、カートリッジ開口６３は、封止要素１８によって閉鎖され、封止要素１８は、カートリッジ開口６３の縁部に付けられ、封着された封止薄膜を含む。

実施形態１０は、実施形態９によるカートリッジ受け１０に関し、カートリッジ受け１０は、スパイクガイド８０と、スパイクガイド８０内に移動可能な方法で取り付けられた穴抜きスパイク７３とを含み、穴抜きスパイク７３は、穴抜きスパイク７３が封止要素１９から離れている後退位置と、穴抜きスパイク７３が封止要素１８に穴をあけ、貯蔵器６内に突出する伸長位置との間で移動可能である。

実施形態１１は、実施形態１０によるカートリッジ受け１０に関し、封止要素１８が穴をあけられたときに飲料物質７を混合チャンバ８の方向に運ぶための少なくとも１つの横チャネル７１は、穴抜きスパイク７３の外壁に導入されている。

実施形態１２は、実施形態１０および実施形態１１のいずれかによるカートリッジ受け１０に関し、圧縮空気管４０は、穴抜きスパイク７３に組み込まれ、圧縮空気接続部４２は、穴抜きスパイク７３の、特に、貯蔵器６から離れている側に形成され、圧縮空気接続部４２は、カートリッジ受け１０の外からアクセス可能である。

実施形態１３は、実施形態１０〜実施形態１２の１つによるカートリッジ受け１０に関し、穴抜きスパイク７３は、カートリッジシステム１が飲料調製機械に挿入されると、飲料調製機械の解放要素により、後退位置から伸長位置に移送される。

実施形態１４は、飲料７０を生成するためのカートリッジシステム１に関し、カートリッジシステム１は、飲料調製機械３に挿入可能であり、カートリッジシステム１は、飲料物質７を充填された貯蔵器６を含むカートリッジ２と、カートリッジ２に接続されている、前の実施形態の１つによるカートリッジ受け１０とを有する。

実施形態１５は、実施形態１４によるカートリッジシステム１に関し、カートリッジ受け１０は、混合チャンバ８と、飲料物質７を貯蔵器６から混合チャンバ８内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置３４と、混合チャンバ８につながる流体供給部１２とを有する。

実施形態１６は、実施形態１５によるカートリッジシステム１に関し、カートリッジ２は、カートリッジ受け１０に固定してまたは解放可能に接続され、カートリッジシステム１は、飲料物質７が圧縮空気によって貯蔵器６から混合チャンバ８内に押し込まれるように構成される。

実施形態１７は、実施形態１５および実施形態１６のいずれかによるカートリッジシステム１に関し、流体供給部１２は、冷蔵ユニットによって冷却される流体を供給され、冷蔵ユニットは、飲料調製機械または飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である。

実施形態１８は、実施形態１７によるカートリッジシステム１に関し、冷蔵ユニットは、コンプレッサ冷却ユニットを含む。

実施形態１９は、実施形態１５〜実施形態１８の１つによるカートリッジシステム１に関し、流体供給部１２は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給される。

実施形態２０は、実施形態１９によるカートリッジシステム１に関し、カーボネータは、飲料調製機械３の一部であり、カーボネータは、ＣＯ_２カートリッジのための受け器と、ＣＯ_２カートリッジからのＣＯ_２を流体に加えるための供給装置とを有する。

実施形態２１は、実施形態１４〜実施形態２０の１つによるカートリッジシステム１に関し、カートリッジ受け１０は、ラッチ接続部５０によってカートリッジ２に解放可能に接続される。

実施形態２２は、実施形態２１によるカートリッジシステム１に関し、カートリッジ受け１０は、カートリッジ２がカートリッジ受け１０に留められると、カートリッジ２に形成された保持フランジ５２の裏で係合する弾性ラッチ要素５１を有する。

実施形態２３は、実施形態１４〜実施形態２２の１つによるカートリッジシステム１に関し、カートリッジ２は、貯蔵器６に流体接続されたカートリッジ開口６３を有し、カートリッジ開口６３は、封止要素１８によって閉鎖され、封止要素１８は、カートリッジ開口６３の縁部に付けられ、封着された封止薄膜を含む。

実施形態２４は、実施形態１４〜実施形態２３の１つによるカートリッジシステム１に関し、カートリッジ２は、カートリッジ開口６３の反対側にさらなるカートリッジ開口を有し、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素１９、特に、さらなる封止薄膜によって閉鎖される。

実施形態２５は、実施形態１４〜実施形態２４の１つによるカートリッジシステム１が挿入可能である、飲料７０を生成するための飲料調製機械３に関し、飲料調製機械３は、カートリッジ２に接続されたカートリッジ受け１０が挿入可能である保持ユニット９０と、流体を流体供給部１２に注入するための流体源９１と、圧縮空気を圧縮空気接続部４２に吹き込むための圧縮空気源４１とを有する。

実施形態２６は、実施形態２５による飲料調製機械３に関し、飲料調製機械３は、穴抜きスパイク７３を後退位置から伸長位置に移送するための解放要素を有し、解放要素は、穴抜きスパイクが、カートリッジ受け１０の解放要素に対する移動により、後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動かないように構成される。

実施形態２７は、実施形態２６による飲料調製機械３に関し、保持ユニット９０は、保持ユニットへの挿入時または挿入後にカートリッジ受け１０を囲む留めフランジを含み、留めフランジは、手動で動作されるか、または、モータで動作される解放機構に接続され、解放機構は、留めフランジを移動させるために、カートリッジ受け１０と、穴抜きスパイク７３に接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、穴抜きスパイク７３が後退位置から伸長位置に移送されるような態様で設けられる。

実施形態２８は、実施形態１４〜実施形態２４の１つによるカートリッジシステム１を用いて飲料７０を生成する方法に関し、その方法は、以下のステップ：
カートリッジシステム１を飲料調製機械３の保持ユニット９０に挿入するステップと、
カートリッジ空化装置３４を用いて、飲料物質７をカートリッジ２の貯蔵器６からカートリッジ受け１０の混合チャンバ８に移送するステップと、
流体供給部１２を用いて流体を混合チャンバ８に注入するステップと、
混合チャンバ８内において、飲料物質７を流体と混合することによって生成された飲料７０を、飲料出口１１を用いて放出するステップと
を有する。

実施形態２９は、実施形態２８による方法に関し、飲料物質７は、圧縮空気によって貯蔵器６から混合チャンバ８に移送される。

実施形態３０は、実施形態２８および実施形態２９のいずれかによる方法に関し、流体は、混合チャンバ８に注入される前に冷却され、炭酸を加えられる。

実施形態３１は、実施形態２８〜実施形態３０の１つによる方法に関し、カートリッジシステム１の保持ユニット９０内への挿入前、挿入中または挿入後、カートリッジシステム１の穴抜きスパイク７３は、後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ開口６３の封止要素１８に穴をあける。

実施形態３２は、実施形態３１による方法に関し、穴抜きスパイク７３は、飲料調製機械３の解放要素によって後退位置から伸長位置に移送され、カートリッジ受け１０は、穴抜きスパイク７３が後退位置から伸長位置に移送されるような態様で、静止した解放要素に対して移動される。

実施形態３３は、実施形態３２による方法に関し、カートリッジ受け１０は、カートリッジシステム１が、保持ユニット９０に挿入されるときまたはそれに挿入された後、保持ユニット９０の留めフランジによって囲まれ、この留めフランジは、手動で動作されるか、または、モータで動作される解放機構により、カートリッジ受け１０と、穴抜きスパイク７３に接触している解放要素との間の相対移動が引き起こされ、穴抜きスパイク７３が後退位置から伸長位置に移送されるような態様で動作され、移動される。

１ ・・・カートリッジシステム
２ ・・・カートリッジ
３ ・・・飲料調製機械
６ ・・・貯蔵器
７ ・・・飲料物質
８ ・・・混合チャンバ
１０ ・・・カートリッジ受け
１１ ・・・飲料出口
１２ ・・・流体供給部
１８ ・・・封止要素
１９ ・・・さらなる封止要素
３４ ・・・カートリッジ空化装置
４０ ・・・圧縮空気管
４１ ・・・圧縮空気源
４２ ・・・圧縮空気接続部
４３ ・・・圧縮空気出口
５０ ・・・ラッチ接続部
５１ ・・・ラッチ要素
５２ ・・・保持フランジ
６３ ・・・カートリッジ開口
６４ ・・・突起
８２ ・・・横チャネル
７０ ・・・飲料
７１ ・・・横チャネル
７３ ・・・穴抜きスパイク
８０ ・・・スパイクガイド
８２ ・・・横チャネル
９０ ・・・保持ユニット
９１ ・・・流体源

Claims (33)

1. 飲料物質（７）を充填された貯蔵器（６）を含むカートリッジ（２）を用いて飲料（７０）を生成するためのカートリッジ受け（１０）であって、飲料調製機械（３）に挿入可能であり、かつカートリッジ（２）に接続可能であり、前記貯蔵器（６）に流体接続可能な混合チャンバ（８）と、前記混合チャンバ（８）につながる流体供給部（１２）とを有するカートリッジ受け（１０）。
2. 前記飲料物質（７）を前記貯蔵器（６）から前記混合チャンバ（８）内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置（３４）を有する、請求項１に記載のカートリッジ受け（１０）。
3. 前記カートリッジ（２）に固定してまたは解放可能に接続可能であり、かつ／または前記混合チャンバ（８）は、前記混合チャンバ（８）内への前記流体供給部（１２）の出口の領域に混合構造物を有する、請求項１または２に記載のカートリッジ受け（１０）。
4. 前記カートリッジ空化装置（３４）は、圧縮空気源（４１）に接続するための圧縮空気接続部（４２）と、前記圧縮空気接続部（４２）から圧縮空気出口（４３）に延びる圧縮空気管（４０）とを含み、前記圧縮空気出口（４３）は、圧縮空気を前記貯蔵器（６）に吹き込むために、特に前記カートリッジ（２）の前記貯蔵器（６）の方向に突出する、請求項１〜３のいずれか一項に記載のカートリッジ受け（１０）。
5. 前記カートリッジ空化装置（３４）は、前記飲料物質（７）が前記圧縮空気によって前記貯蔵器（６）から前記混合チャンバ（８）内に押し込まれるように構成される、請求項４に記載のカートリッジ受け（１０）。
6. 前記混合チャンバ（８）は、前記飲料物質（７）と流体との混合物から形成された飲料（７０）が放出される飲料出口（１１）を有し、前記カートリッジ受け（１０）は、好ましくは、前記飲料（７０）が前記飲料出口（１１）から携帯容器に直接導入され得るように構成される、請求項１〜５のいずれか一項に記載のカートリッジ受け（１０）。
7. ラッチ接続部（５０）によって前記カートリッジ（２）に解放可能に接続可能である、請求項１〜６のいずれか一項に記載のカートリッジ受け（１０）。
8. 前記カートリッジ（２）が前記カートリッジ受け（１０）に留められると、前記カートリッジ（２）に形成された保持フランジ（５２）の裏で係合する弾性ラッチ要素（５１）を有する、請求項７に記載のカートリッジ受け（１０）。
9. 前記カートリッジ（２）は、前記貯蔵器（６）に流体接続されたカートリッジ開口（６３）を有し、前記カートリッジ開口（６３）は、封止要素（１８）によって閉鎖され、前記封止要素（１８）は、特に、前記カートリッジ開口（６３）の縁部に付けられ、かつ好ましくは封着された封止薄膜を含む、請求項１〜８のいずれか一項に記載のカートリッジ受け（１０）。
10. スパイクガイド（８０）と、前記スパイクガイド（８０）内に移動可能な方法で取り付けられた穴抜きスパイク（７３）とを含み、前記穴抜きスパイク（７３）は、前記穴抜きスパイク（７３）が前記封止要素（１９）から離れている後退位置と、前記穴抜きスパイク（７３）が前記封止要素（１８）に穴をあけ、かつ前記貯蔵器（６）内に突出する伸長位置との間で移動可能である、請求項９に記載のカートリッジ受け（１０）。
11. 前記封止要素（１８）が穴をあけられたときに前記飲料物質（７）を前記混合チャンバ（８）の方向に運ぶための少なくとも１つの横チャネル（７１）は、前記穴抜きスパイク（７３）の外壁に導入されている、請求項１０に記載のカートリッジ受け（１０）。
12. 前記圧縮空気管（４０）は、前記穴抜きスパイク（７３）に組み込まれ、前記圧縮空気接続部（４２）は、前記穴抜きスパイク（７３）の、特に前記貯蔵器（６）から離れている側に形成され、前記圧縮空気接続部（４２）は、好ましくは、前記カートリッジ受け（１０）の外からアクセス可能である、請求項１０または１１に記載のカートリッジ受け（１０）。
13. 前記穴抜きスパイク（７３）は、前記カートリッジシステム（１）が前記飲料調製機械に挿入されると、前記飲料調製機械の解放要素により、前記後退位置から前記伸長位置に移送される、請求項１０〜１２のいずれか一項に記載のカートリッジ受け（１０）。
14. 飲料（７０）を生成するためのカートリッジシステム（１）であって、飲料調製機械（３）に挿入可能であり、飲料物質（７）を充填された貯蔵器（６）を含むカートリッジ（２）と、前記カートリッジ（２）に接続されている、請求項１〜１３のいずれか一項に記載のカートリッジ受け（１０）とを有するカートリッジシステム（１）。
15. 前記カートリッジ受け（１０）は、混合チャンバ（８）と、前記飲料物質（７）を前記貯蔵器（６）から前記混合チャンバ（８）内に少なくとも部分的に移送するように設けられるカートリッジ空化装置（３４）と、前記混合チャンバ（８）につながる流体供給部（１２）とを有する、請求項１４に記載のカートリッジシステム（１）。
16. 前記カートリッジ（２）は、前記カートリッジ受け（１０）に固定してまたは解放可能に接続され、前記カートリッジシステム（１）は、前記飲料物質（７）が前記圧縮空気によって前記貯蔵器（６）から前記混合チャンバ（８）内に押し込まれるように構成される、請求項１５に記載のカートリッジシステム（１）。
17. 前記流体供給部（１２）は、冷蔵ユニットによって冷却される流体を供給され、前記冷蔵ユニットは、前記飲料調製機械または前記飲料調製機械に動作可能に接続された個別の冷蔵庫の一部である、請求項１５または１６に記載のカートリッジシステム（１）。
18. 前記冷蔵ユニットは、コンプレッサ冷却ユニットを含む、請求項１７に記載のカートリッジシステム（１）。
19. 前記流体供給部（１２）は、カーボネータによって炭酸が加えられる流体を供給される、請求項１５〜１８のいずれか一項に記載のカートリッジシステム（１）。
20. 前記カーボネータは、前記飲料調製機械（３）の一部であり、前記カーボネータは、ＣＯ_２カートリッジのための受け器と、ＣＯ_２カートリッジからのＣＯ_２を前記流体に加えるための供給装置とを有する、請求項１９に記載のカートリッジシステム（１）。
21. 前記カートリッジ受け（１０）は、ラッチ接続部（５０）によって前記カートリッジ（２）に解放可能に接続される、請求項１４〜２０のいずれか一項に記載のカートリッジシステム（１）。
22. 前記カートリッジ受け（１０）は、前記カートリッジ（２）が前記カートリッジ受け（１０）に留められると、前記カートリッジ（２）に形成された保持フランジ（５２）の裏で係合する弾性ラッチ要素（５１）を有する、請求項２１に記載のカートリッジシステム（１）。
23. 前記カートリッジ（２）は、前記貯蔵器（６）に流体接続されたカートリッジ開口（６３）を有し、前記カートリッジ開口（６３）は、封止要素（１８）によって閉鎖され、前記封止要素（１８）は、特に、前記カートリッジ開口（６３）の縁部に付けられ、かつ好ましくは封着された封止薄膜を含む、請求項１４〜２２のいずれか一項に記載のカートリッジシステム（１）。
24. 前記カートリッジ（２）は、前記カートリッジ開口（６３）の反対側にさらなるカートリッジ開口を有し、前記さらなるカートリッジ開口は、さらなる封止要素（１０）、特にさらなる封止薄膜によって閉鎖される、請求項１４〜２３のいずれか一項に記載のカートリッジシステム（１）。
25. 請求項１４〜２４のいずれか一項に記載のカートリッジシステム（１）が挿入可能である、飲料（７０）を生成するための飲料調製機械（３）であって、前記カートリッジ（２）に接続された前記カートリッジ受け（１０）が挿入可能である保持ユニット（９０）と、前記流体を前記流体供給部（１２）に注入するための流体源（９１）と、圧縮空気を前記圧縮空気接続部（４２）に吹き込むための圧縮空気源（４１）とを有する飲料調製機械（３）。
26. 前記穴抜きスパイク（７３）を前記後退位置から前記伸長位置に移送するための解放要素を有し、前記解放要素は、好ましくは、前記穴抜きスパイクが、前記カプセル受け（１０）の前記解放要素に対する移動により、前記後退位置から前記伸長位置に移送されるような態様で動かないように構成される、請求項２５に記載の飲料調製機械（３）。
27. 前記保持ユニット（９０）は、前記保持ユニットへの挿入時または挿入後に前記カートリッジ受け（１０）を囲む留めフランジを含み、前記留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構に接続され、前記解放機構は、前記留めフランジを移動させるために、前記カプセル受け（１０）と、前記穴抜きスパイク（７３）に接触している前記解放要素との間の相対移動が引き起こされ、そのために、前記穴抜きスパイク（７３）が前記後退位置から前記伸長位置に移送されるような態様で設けられる、請求項２６に記載の飲料調製機械（３）。
28. 請求項１４〜２４のいずれか一項に記載のカートリッジシステム（１）を用いて飲料（７０）を生成する方法であって、以下のステップ：
    − 前記カートリッジシステム（１）を飲料調製機械（３）の保持ユニット（９０）に挿入するステップと、
    − 前記カートリッジ空化装置（３４）を用いて、前記飲料物質（７）を前記カートリッジ（２）の前記貯蔵器（６）から前記カートリッジ受け（１０）の前記混合チャンバ（８）内に移送するステップと、
    − 前記流体供給部（１２）を用いて流体を前記混合チャンバ（８）に注入するステップと、
    − 前記混合チャンバ（８）内において、前記飲料物質（７）を前記流体と混合することによって生成された前記飲料（７０）を、飲料出口（１１）を用いて放出するステップと
    を有する方法。
29. 前記飲料物質（７）は、圧縮空気によって前記貯蔵器（６）から前記混合チャンバ（８）内に移送される、請求項２８に記載の方法。
30. 前記流体は、前記混合チャンバ（８）に注入される前に冷却され、かつ／または炭酸を加えられる、請求項２８または２９に記載の方法。
31. 前記カートリッジシステム（１）の前記保持ユニット（９０）内への挿入前、挿入中または挿入後、前記カートリッジシステム（１）の穴抜きスパイク（７３）は、後退位置から伸長位置に移送され、かつ前記カートリッジ開口（６３）の封止要素（１８）に穴をあける、請求項２８〜３０のいずれか一項に記載の方法。
32. 前記穴抜きスパイク（７３）は、前記飲料調製機械（３）の解放要素によって前記後退位置から前記伸長位置に移送され、前記カートリッジ受け（１０）は、好ましくは、前記穴抜きスパイク（７３）が前記後退位置から前記伸長位置に移送されるような態様で、前記静止した解放要素に対して移動される、請求項３１に記載の方法。
33. 前記カートリッジ受け（１０）は、前記カートリッジシステム（１）が、前記保持ユニット（９０）に挿入されるときまたはそれに挿入された後、前記保持ユニット（９０）の留めフランジによって囲まれ、前記留めフランジは、手動で動作されるかまたはモータで動作される解放機構により、前記カプセル受け（１０）と、前記穴抜きスパイク（７３）に接触している前記解放要素との間の相対移動が引き起こされ、そのために、前記穴抜きスパイク（７３）が前記後退位置から前記伸長位置に移送されるような態様で動作されかつ特に移動される、請求項３２に記載の方法。

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