JP6150725B2 - 希釈用ボトルおよび飲料提供装置 - Google Patents

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本発明は、容器本体と蓋体とが容器本体の環状の開口部に沿って延びた環状封止部によって接合されたポーション容器を反転姿勢で支持可能な容器支持部と、環状封止部の一部の開封に基づいて、容器本体から流下する内容物を受け入れるべく容器支持部の下方に設けられた混合部とを備えた希釈用ボトルおよび飲料提供装置に関する。
この種の希釈用ボトルに関連する先行技術文献情報として下記に示す特許文献1がある。この特許文献1に記された希釈用ボトルでは、例えば、予め混合部に水やお湯を入れておき、濃縮された飲料成分の液体が内容物として収納されたポーション容器を、蓋体が下になる反転姿勢で容器支持部にセットして、ポーション容器の底面を上から押していくと、ポーション容器内の内圧上昇によって蓋体の一部が開封され、内容物が自重で混合部に流れ落ちる。したがって、使用者はいつでも都合の良いタイミングで、しかも手を汚さずに、希釈用ボトルの中に適度に希釈された飲料物を得ることができる。もちろん、ポーション容器から内容物が混合部に流れ落ちた後で、適量の水やお湯を混合部に注ぎこむという使い方も可能である。
特開2012−135518号公報(0016〜0017段落、0019段落、図2)
しかし、特許文献1に記された希釈用ボトルでは、特に、不用意に開封される事態を避けるために容器本体の開口部と蓋体の間のシール力を高めれば高めるほど、大きな外力を容器本体へ加えなければ、蓋体の一部を開封させてポーション容器の内容物を排出させることができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上に例示した従来技術が与える課題に鑑み、より小さな外力で蓋体の一部を開封させてポーション容器の内容物を排出させることの可能な希釈用ボトルを提供することにある。
本発明による希釈用ボトルの特徴構成は、
容器本体と蓋体とが前記容器本体の環状の開口部に沿って延びた環状封止部によって接合されたポーション容器を前記蓋体が下向きになる反転姿勢で支持可能な容器支持部と、前記環状封止部の一部の開封に基づいて、前記容器本体から流下する内容物を受け入れるべく前記容器支持部の下方に設けられた混合部とを備えた希釈用ボトルであって、
ポーション容器の前記環状封止部の前記一部には、前記容器本体内の圧力上昇に基づいて最初に開封される分離部が形成されており、
前記開口部の前記分離部と対応する位置には径方向内側に窪んだ被係合凹部が設けられており、
前記容器支持部の内面には、前記被係合凹部と係合すべく径方向内側に突出した突起部が形成されており、
前記容器支持部が、ポーション容器を前記蓋体を介して支持するべく、前記環状封止部の周方向に沿って延びた支持面を有し、
前記支持面は前記突起部に向かって下降する傾斜面を構成している点にある。
上記の特徴構成を備えた希釈用ボトルでは、環状封止部の周方向に沿って延びた支持面が、蓋体の全面を支持するのではなく、ポーション容器の主に環状封止部のみを支持することで、より小さな外力で蓋体の一部を開封させて内容物を排出開始させることが可能となった。
上記の特徴構成によって上述の効果が生じるのは、以下のようなメカニズムによるものと考えられる。
すなわち、ポーション容器を蓋体が下になる反転姿勢で容器支持部にセットして、ポーション容器の底面に適度な外力を与えると、内圧の上昇によって蓋体は下向きに膨らもうとする。しかし、もしも容器支持部の支持面が蓋体の大半に沿って延びた平面状であれば、蓋体の大半が支持面と密着した平面状に維持されることで、下向きに膨らみ難いので、外力によって上昇した内圧から蓋体に対して、蓋体をポーション容器の開口部から下向きに引き離す向きの応力成分が作用し難くなる。
他方、本発明による特徴構成を備えた希釈用ボトルでは、容器支持部が前記容器支持部の周方向に延びた支持面を有し、言い換えれば、ポーション容器の蓋体と接する箇所を持たないので、この蓋体の下向きに膨らもうとする動きが阻害され難く、自由に膨らみ易くなる。その結果、外力によって上昇した内圧から蓋体に対して、蓋体をポーション容器の開口部から下向きに引き離す向きの応力成分が作用し易くなるので、従来よりも小さな外力で蓋体の一部が開封されるという効果が得られる、と考えられる。
本構成であれば、ポーション容器を容器支持部に設置する際には、ポーション容器の被係合凹部が容器支持部の突起部と係合するように設置すれば、必然的にポーション容器の分離部が傾斜した支持面の一番低い位置に来るので、分離部から排出される内容物が円滑に混合部に流れ落ちることになり、ポーション容器内に内容物が残留し難くなる。
本発明の他の特徴構成は、
前記支持面に支持されたポーション容器の前記容器本体を前記容器支持部に押し付けるように加圧及び変形するための加圧部材を有している点にある。
本構成であれば、加圧部材の作用によって、ポーション容器の容器本体が加圧、変形されることで、容器本体の内圧が上昇して、蓋体が開封され、引き続き、内容物の排出が開始されるので、使用者は手を汚すことなく内容物をカップその他の容器に受けることができる。
本発明の他の特徴構成は、前記容器支持部の上面と前記混合部とは、前記支持面の最も低い部位と対応するように設けられた上下連通路による連通状態にあり、
前記容器支持部の上面と前記混合部とは、前記上下連通路を除いて、横向きに延びた板状体によって遮蔽されている点にある。
本構成であれば、ポーション容器から排出された内容物は上下連通路を介して円滑に混合部に供給される。そして、容器支持部の上面と混合部とは、上下連通路を除いて、横向きに延びた板状体によって遮蔽されているので、ポーション容器を容器支持部にセットする際や内容物を排出させた後のポーション容器を容器支持部から回収する際に、ポーション容器が混合部に不用意に落下することが防がれる。
本発明による飲料提供装置の特徴構成は、
容器本体と蓋体とが前記容器本体の環状の開口部に沿って延びた環状封止部によって接合されたポーション容器を前記蓋体が下向きになる反転姿勢で支持可能な容器支持部を備え、前記環状封止部の一部の開封に基づいて、前記容器本体から流下する内容物を受けて混合する飲料提供装置であって、
ポーション容器の前記環状封止部の前記一部には、前記容器本体内の圧力上昇に基づいて最初に開封される分離部が形成されており、
前記開口部の前記分離部と対応する位置には径方向内側に窪んだ被係合凹部が設けられており、
前記容器支持部の内面には、前記被係合凹部と係合すべく径方向内側に突出した突起部が形成されており、
前記容器支持部が、ポーション容器を前記蓋体を介して支持するべく、前記環状封止部の周方向に沿って延びた支持面を有し、
前記支持面は前記突起部に向かって下降する傾斜面を構成している点にある。
上記の特徴構成を備えた飲料提供装置では、環状封止部の周方向に沿って延びた支持面が、蓋体の全面を支持するのではなく、ポーション容器の主に環状封止部のみを支持することで、より小さな外力で蓋体の一部を開封させて内容物を排出開始させることが可能となった。
本構成であれば、ポーション容器を容器支持部に設置する際には、ポーション容器の被係合凹部が容器支持部の突起部と係合するように設置すれば、必然的にポーション容器の分離部が傾斜した支持面の一番低い位置に来るので、分離部から排出される内容物が円滑に混合部に流れ落ちることになり、ポーション容器内に内容物が残留し難くなる。
本発明の他の特徴構成は、前記支持面に支持されたポーション容器の前記容器本体を前記容器支持部に押し付けるように加圧及び変形するための加圧部材を有している点にある。
本構成であれば、加圧部材の作用によって、ポーション容器の容器本体が加圧、変形されることで、容器本体の内圧が上昇して、蓋体が開封され、引き続き、内容物の排出が開始されるので、使用者は手を汚すことなく内容物をカップその他の容器に受けることができる。
本発明の他の特徴構成は、水または温水を前記容器支持部の下方に向かって供給する希釈液供給機構を有する点にある。
本構成であれば、容器支持部の下方に配置されたカップなどに、ポーション容器の内容物と共に、水または温水が供給されるので、使用者が水または温水などの希釈液を別途カップに供給するまでもなく、適度に希釈された好適な飲料を入手できる。
希釈用ボトル(第1実施形態)と共に用いられるポーション容器を示す斜視図である。 本発明に係る希釈用ボトルの容器支持部を示す平面図である。 希釈用ボトルの容器支持部を示す破断斜視図である。 希釈用ボトルの加圧部材を示す斜視図である。 本発明に係る希釈用ボトルの作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る希釈用ボトルの作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る希釈用ボトルの作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る希釈用ボトルの作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る希釈用ボトルの作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る希釈用ボトルの作用を示す一部破断正面図である。 飲料提供装置(第2実施形態)の作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る飲料提供装置の作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る飲料提供装置の作用を示す一部破断正面図である。 本発明に係る飲料提供装置の作用を示す一部破断正面図である。
以下に本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明に係る希釈用ボトルと共に用いられるポーション容器1の外観を示しており、本発明の第1実施形態である希釈用ボトル10と、希釈用ボトル10にセットされたポーション容器1とが図5などに示されている。
希釈用ボトル10は、ポーション容器1と組み合わせて用いることで、ポーション容器1から排出された内容物Cを他の液体Lなどと容易に混合することができる。
(ポーション容器の構成)
図1に示すように、ポーション容器1は、液体状などの内容物Cを収納した有底で樹脂製の容器本体2と、同容器本体2の開口部を密閉状に閉じる樹脂製の蓋体9とを備え、容器本体2の少なくとも一部は外力によって容易に変形されるように構成されている。
容器本体2と蓋体9とは、容器本体2の開口部から径方向外側に延出されたフランジ5のフランジ面5Aに沿って環状に形成された環状封止部6によって封止されている。
容器本体2の底面3などへの押し圧力によって、容器本体2の内容積が縮小するように容器本体2の一部が変形して、容器本体2内の圧力が臨界値に達すると、環状封止部6の一部で蓋体9がフランジ面5Aから剥離することで開封が実現される。
尚、容器本体2に内容物Cと共に空気が存在する場合でも、以下に例示するように、ポーション容器1を蓋体9が下方となる反転姿勢とした状態で開封が行われれば、空気ではなく内容物Cが先行して排出される。
環状封止部6の所定箇所には、環状封止部6内の他の箇所よりも容器本体2の内圧上昇によって剥離され易い分離封止部6S(分離部の一例)が設けられている。したがって、容器本体2内の内圧上昇によってフランジ面5Aから剥離する蓋体9の位置は必ずこの分離封止部6Sとなるため、使用者は排出される内容物Cが向かう方向を予測することができる。
分離封止部6Sは、開口部の径方向内側に向かって突出した逆向き環状封止部6Aによって実現されており、開口部の周方向に沿って分離封止部6Sの左右外側には、分離封止部6Sに比べて充分に耐剥離性の高い非分離封止部6Dが形成されている。
容器本体2のフランジ5の一部には、径方向内側に窪んだ被係合凹部5B(被係合凹部5Bは平面視でのフランジ5の外形に窪みとして表出する)が形成されており、この被係合凹部5Bに対応するフランジ面5Aの領域には、底面3に向かって窪んだ平面視で概して矩形の流出溝5D(流出溝5Dは正面視でのフランジ5の外形に窪みとして表出する)が形成されている。
この流出溝5Dは、分離封止部6Sが剥離した際に内容物Cが流出する流出路の役割を果たす。分離封止部6Sは平面視においてこれら被係合凹部5B及び流出溝5Dに対応した角度位置に配置されている。
尚、ポーション容器1を底面3が下になるように水平面に載置すると、分離封止部6Sや被係合凹部5Bが最も上方に配置されるように、フランジ5は底面3に対して傾斜して設けられている。
(希釈用ボトルの構成)
図5〜図10に例示するように、希釈用ボトル10は、ポーション容器1と比べて大きな内容量を持つ有底のボトル本体11と、ボトル本体11の上部に設けられた容器収納部12と、容器収納部12の内面に沿って上下に移動自在に支持された加圧部材20とを有する。
(容器収納部の構成)
容器収納部12は、ボトル本体11の内部と連通した内部を有する円筒部12A(筒状体の一例)と、円筒部12Aの上下の中間位置から径方向外側に延出された円板状のフランジ部12Bとを備えている。容器収納部12は、フランジ部12Bよりも下方の円筒部12Aの外周に形成された雄ネジ12Sを介して、ボトル本体11の上方にある開口部の内面に形成された雌ネジ部11Sに螺合されている。
円筒部12Aの内側の下端付近には、ポーション容器1を蓋体9が下方を向いた反転姿勢で支持させるための容器支持部13が設けられている。
容器支持部13は、円筒部12Aの内面の所定位置から、円筒部12Aの軸心Xを挟んで同所定位置と対峙する位置(後述する第2係合突起部16Bの位置)に向かって次第に低くなる傾斜支持面14(支持面の一例)を備えている。
図2は、円筒部12Aの一部を水平に切った横断面図であり、円筒部12Aの内側に設けられた容器支持部13が示されている。
図3には、軸心Xを通る垂直な切断面III−IIIに基づく円筒部12Aの一部破断斜視図と、概して反転姿勢のポーション容器1とが示されている。
図2及び図3に示すように、傾斜支持面14は、円筒部12Aの内面に沿って延びた環状を呈しており、水平面に対して比較的勾配の緩い第1環状支持面14A(第1支持面の一例)と、第1環状支持面14Aよりも急勾配とされた第2環状支持面14B(第2支持面の一例)とを有する。
傾斜支持面14の最も低い位置付近であり、第2環状支持面14Bの径方向内側に相当する位置には、円筒部12Aの上方内部空間とボトル本体11の内部下方に設けられた混合部11Mとの間の連通状態を実現する上下連通路15が形成されている。
容器支持部13は、円筒部12Aの内面の周方向における一部から径方向内側に突出した係合突起16を有する。係合突起16は、上下連通路15の径方向外側の位置で上下に延びている。
図3に示すように、第1環状支持面14Aは、円筒部12Aの軸心を挟んで係合突起16と対向する円筒部12Aの内面から、係合突起16に向かって次第に下がる平面状に延びている。第1環状支持面14Aの径方向内側部位は、第1環状支持面14Aよりも下方の位置で横向きに延びた板状体14Cによって接続されている。
言い換えれば、容器支持部13の上面と混合部11Mとは、上下連通路15を除いて板状体14Cによって遮蔽されている。
前述した係合突起16は、円筒部12Aの上端から下端まで上下に延びている。
より具体的には、係合突起16は、円筒部12Aの上端から第1環状支持面14Aを含む仮想平面と円筒部12Aの内面とが交差して作られる円弧よりも僅かに上方の位置まで直線状に延びた第1係合突起部16Aと、前記円弧と交わる高さ位置で、第1係合突起部16Aよりも径方向内側に突出した第2係合突起部16B(突起部の一例)と、第2係合突起部16Aよりも径方向外側に引退した第3係合突起部16Cとを含む。
ポーション容器1のフランジ5にある被係合凹部5Bが第2係合突起部16Bと係合する角度姿勢でポーション容器1を設置すれば、分離封止部6S及び流出溝5Dが上下連通路15と一致するように構成されている。
図3に示すように、第2環状支持面14Bは、基本的に第1環状支持面14Aの左右一対の端部どうしを周方向で接続するように延びているが、その周方向の中心付近に位置する係合突起16によって、左右一対に分割されている。
これら左右一対の第2環状支持面14Bは、平面状ではなく、第1環状支持面14Aの左右一対の端部から、先ず急角度で降下し、次第に緩やかとなり、最終的に水平に近い角度で第3係合突起部16Cと接する湾曲状に延びている。
図2に示すように、前述した上下連通路15は、第2環状支持面14Bの径方向内側の平面視において概して円弧状の端部と、板状体14Cの平面視において概して直線状の端面との間に形成されている。
(加圧部材の構成)
図6〜図9などに示すように、加圧部材20は、容器収納部12の円筒部12Aの内面に対して図2の上下方向に摺動自在に設けられたピストン状部材21と、ピストン状部材21の上面から上方に延出された棒状の支持軸22と、支持軸22の上端に取り付けられた概して円板状の操作片23とを有する。
図4に示すように、ピストン状部材21の上面は概して水平に延びており、ピストン状部材21の下面は、上面と同様に概して水平に延びた平面状の加圧面21Aを構成している。
図4に示すように、ピストン体21の外周面の一部には、上下方向に延びる係合凹部21Bが形成されている。ピストン体21の円筒部12Aの内面への挿入は、係合凹部21Bが容器支持部13の第1係合突起部16Aと係合した状態でのみ可能となっている。
(希釈用ボトルの操作方法)
図5に例示するように、ポーション容器1を正しい反転姿勢で容器支持部13に載置すると、ポーション容器1の重心は第1環状支持面14Aの径方向内側に来るので、自然にポーション容器1はフランジ5上の蓋体9が第1環状支持面14Aに接し、底面3が概して水平となる姿勢を取る。
尚、上述した正しい反転姿勢とは、図5に示すように、蓋体9が下向きになり、フランジ5の被係合凹部5Bが容器支持部13の第2係合突起部16Bと係合した姿勢である。
図6は、ピストン体21が、係合凹部21Bを容器支持部13の第1係合突起部16Aと係合させつつ、円筒部12Aの内面に挿入された状態を示す。
図6の状態から、使用者が操作片23を介してピストン体21を下方に押し下げていくと、先ず図7に例示するように、ポーション容器1の容器本体2が、ピストン状部材21の加圧面21Aによって、底面3付近を中心として少しずつ変形され始める。
尚、上述した容器本体2の変形と同時に、容器本体2内の圧力上昇によって、蓋体9が内部から押されて、下方に突出した凸状に変形しようとするが、蓋体9の下面と板状体14Cとの間には充分な厚さの自由空間Sが設けられているので、蓋体9は傾斜支持面14などに邪魔されることなく自由に変形することができる。
このように、蓋体9が下方に突出した凸状に変形した状態では、蓋体9の全体が容器支持部によって平面状に維持された状態に比べて、容器本体2内で高まる圧力が、環状封止部6の全周において蓋体9をフランジ面5Aから剥離させようとする向きの応力として働き易くなる。
この応力は、環状封止部6の中でも、特に分離封止部6S付近に、より具体的には、径方向内側に向かって突出した逆向き環状封止部6Aに集中するため、ピストン体21の更なる押し下げに基づいて、容器本体2内の圧力が臨界値に達すると、図8に例示するように、逆向き環状封止部6Aを始点として分離封止部6Sの蓋体9がフランジ面5Aから剥離し、内容物Cが排出され始める。
尚、ポーション容器1の分離封止部6Sは、第1環状支持面14Aや第2環状支持面14Bや板状体14Cではなく、開口部15と上方から対向した状態が得られているので、蓋体9は容器支持部13の構成部材などによって邪魔されることなく自由に剥離し、円滑な開封が行われる。
ピストン体21を下方に押し下げる勢いが通常範囲内であれば、容器本体2内の圧力上昇による剥離は、分離封止部6Sの左右外側に設けられた非分離封止部6Dの手前で阻止されるので、容器本体2の内容物Cは、フランジ面5Aに形成されている流出溝5Dと剥離された蓋体9との間から排出され、開口部15を介して混合部11M内に供給される。
加圧部材20を更に押し下げていくと、図9に例示するように、容器本体2が上下方向に大きく収縮した座屈変形を受けることで、内容物Cの大半が容器本体2から確実に排出され、混合部11M内に供給される。図9では、容器本体2の側壁部4の平均高さが原形の半分以下となっている。
加圧部材20を最下方の位置まで押し下げると、図10に例示するように、ポーション容器1の容器本体2は、加圧面21Aによって上下方向に更に収縮した座屈変形を受ける。同時に、フランジ面5A及び蓋体のうちで開口部15内に進入している部位が、第1環状支持面14Aの下方の端部付近を中心に下方に折り曲げられ、第3係合突起部16Cに突入する形で開口部15内に進入することで、座屈変形を受けたポーション容器1内に残っている僅かな内容物Cの大半も排出される。
座屈変形を受けたポーション容器1が不用意に混合部11M内に落下することが、板状体14Cによって防止されているので、加圧部材20を円筒部12Aから抜き取ると、空になったポーション容器1を容器支持部13から簡単に外部に回収することができる。
〔第2実施形態〕
図11から図14は、本発明の第2実施形態である飲料提供装置30を示している。
飲料提供装置30は、第1実施形態で説明したものと同様のポーション容器1と組み合わせて用いることで、ポーション容器1から排出された内容物Cを他の液体Lなどと容易に混合し、飲料を簡単に提供することができる。
飲料提供装置30は、食卓その他の面上に設置可能な筐体状の支持部31を有し、支持部31の下端付近からは、空のカップVなどを載置するための板状の受け部32が前方に突出形成されている。
支持部31の上方の側面からは、ポーション容器1を蓋体9が下向きになる反転姿勢で支持可能な容器支持部33が、受け部32と上下方向で向き合うように、やはり前方に突出形成されている。
この容器支持部33は、第1実施形態における容器支持部13と同様に、環状封止部6の周方向に沿って延びた支持面と、ポーション容器1のフランジ5の被係合凹部5Bと係合可能な係合突起部16とを有し、前記支持面は係合突起部16に向かって下降する傾斜支持面14A,14Bとされている。
また、飲料提供装置30には、傾斜支持面14A,14Bに支持されたポーション容器1の容器本体2を容器支持部33に押し付けるように加圧及び変形するための加圧部34が設けられている。
加圧部34には、第1実施形態と同様のピストン状部材21と、ピストン状部材21の一端に連結された支持軸22を介して、ピストン状部材21を往復移動させるシリンダ機構26とが設けられている。
加圧部34は、支持部31の上端付近の側面に設けられた搖動操作部36によって、支持部31の上端付近に配置された水平軸心Yで、容器支持部33が開放された開放位置と、容器支持部33が加圧部34によって閉鎖される閉鎖位置との間で搖動操作可能とされている。
また、支持部31の内部には、着脱自在な希釈液タンク38と、希釈液タンク38内の冷水または温水からなる液体Lを送り出すためのポンプP(希釈液供給機構の一例)が設けられており、送り出された液体Lは、容器支持部33の下端付近に設けられた供給ノズル40を介して、受け部32に載置されたカップVの中に供給される。
(飲料提供装置の操作方法)
飲料提供装置30によって飲料を作る際には、先ず、図11に例示するように、予め冷水または温水を希釈液タンク38に収納しておき、加圧部34を開放位置にして(この操作は手動によって実施できる)、好みの濃縮飲料などが入ったポーション容器1を容器支持部33に設置し、受け部32に空のカップVを載置する。
使用者が次に行うべき操作は、飲料提供装置30の一部に配置されたスイッチ(不図示)を押し操作することだけである。
スイッチが押し操作されると、先ず、図12に例示するように、搖動操作部40によって加圧部34が閉鎖位置に切り換えられ、ポンプPによって適量の冷水または温水がカップVに供給された後、引き続き、シリンダ機構26によってピストン状部材21が下方に移動される。
ピストン状部材21が下方に移動される過程では、先ず、図13に例示するように、ポーション容器1の座屈変形に基づく内圧上昇によって、環状封止部6の一部で蓋体9がフランジ面5Aから剥離することで開封が実現されて、内容物Cが供給され始め、最終的に、図14に例示するように、ピストン状部材21が下死点まで押し下げられる。
図14の状態では、ポーション容器1の容器本体2は、加圧面21Aによって上下方向に大きく収縮した座屈変形を受け、同時に、フランジ面5A及び蓋体9のうちで開口部15内に進入している部位が、第1環状支持面14Aの下方の端部付近を中心に下方に折り曲げられ、係合突起部16に突入する形で開口部15内に進入することで、座屈変形を受けたポーション容器1内に残っている僅かな内容物Cの大半も排出される。
ピストン状部材21が下死点で一定時間(数秒間など)保持された後は、ピストン状部材21がシリンダ機構26によって上方位置に戻され、引き続き、搖動操作部40によって加圧部34が開放位置に切り換えられて、運転が終了される。
〔別実施形態〕
〈1〉容器支持部12から板状体14Cが省略され、第1環状支持面14Aの径方向内側まで開口部15が拡張された形態で実施することも可能である。
〈2〉ポーション容器は内容物として液体を収納したものに限らず、蓋体9の一部が剥離してできた分離封止部6Sを介して容器本体2から流下可能な物質であれば、粉体や粒状物を収納したポーション容器であってもよい。
〈3〉第1環状支持面14Aよりも勾配が急な第2環状支持面14Bを略し、ポーション容器の支持面が円筒部12Aの内面全周に渡って平面状に延びた形態で実施することも可能である。
〈4〉図11から図14に示す第2実施形態における、加圧部34に対する搖動操作やピストン状部材21の往復動作が、手動によって実現される形態で実施することも可能である。
本発明は、容器本体と蓋体とが容器本体の環状の開口部に沿って延びた環状封止部によって接合されたポーション容器を反転姿勢で支持可能な容器支持部と、蓋体の一部の開封に基づいて、容器本体から流下する内容物を受け入れるべく容器支持部の下方に設けられた混合部とを備えた希釈用ボトルに従来見られた課題を解決するための技術として利用可能な発明である。
C 内容物
P ポンプ(希釈液供給機構)
1 ポーション容器
2 容器本体
3 底面
5 フランジ
5A フランジ面
5B 被係合凹部
6 環状封止部
6S 分離封止部(分離部)
9 蓋体
10 希釈用ボトル
11 ボトル本体
11M 混合部
12 容器収納部
12A 円筒部
13 容器支持部
14 傾斜支持面(支持面)
14A 第1環状支持面(第1支持面)
14B 第2環状支持面(第2支持面)
14C 板状体
15 上下連通路
16A 第1係合突起部(柱状突起部)
16B 第2係合突起部(突起部)
20 加圧部材
21 ピストン状部材
21A 加圧面
21B 係合凹部
30 飲料提供装置
33 容器支持部

Claims (6)

  1. 容器本体と蓋体とが前記容器本体の環状の開口部に沿って延びた環状封止部によって接合されたポーション容器を前記蓋体が下向きになる反転姿勢で支持可能な容器支持部と、前記環状封止部の一部の開封に基づいて、前記容器本体から流下する内容物を受け入れるべく前記容器支持部の下方に設けられた混合部とを備えた希釈用ボトルであって、
    ポーション容器の前記環状封止部の前記一部には、前記容器本体内の圧力上昇に基づいて最初に開封される分離部が形成されており、
    前記開口部の前記分離部と対応する位置には径方向内側に窪んだ被係合凹部が設けられており、
    前記容器支持部の内面には、前記被係合凹部と係合すべく径方向内側に突出した突起部が形成されており、
    前記容器支持部が、ポーション容器を前記蓋体を介して支持するべく、前記環状封止部の周方向に沿って延びた支持面を有し、
    前記支持面は前記突起部に向かって下降する傾斜面を構成している希釈用ボトル。
  2. 前記支持面に支持されたポーション容器の前記容器本体を前記容器支持部に押し付けるように加圧及び変形するための加圧部材を有している請求項1に記載の希釈用ボトル。
  3. 前記容器支持部の上面と前記混合部とは、前記支持面の最も低い部位と対応するように設けられた上下連通路による連通状態にあり、
    前記容器支持部の上面と前記混合部とは、前記上下連通路を除いて、横向きに延びた板状体によって遮蔽されている請求項1又は2に記載の希釈用ボトル。
  4. 容器本体と蓋体とが前記容器本体の環状の開口部に沿って延びた環状封止部によって接合されたポーション容器を前記蓋体が下向きになる反転姿勢で支持可能な容器支持部を備え、前記環状封止部の一部の開封に基づいて、前記容器本体から流下する内容物を受けて混合する飲料提供装置であって、
    ポーション容器の前記環状封止部の前記一部には、前記容器本体内の圧力上昇に基づいて最初に開封される分離部が形成されており、
    前記開口部の前記分離部と対応する位置には径方向内側に窪んだ被係合凹部が設けられており、
    前記容器支持部の内面には、前記被係合凹部と係合すべく径方向内側に突出した突起部が形成されており、
    前記容器支持部が、ポーション容器を前記蓋体を介して支持するべく、前記環状封止部の周方向に沿って延びた支持面を有し、
    前記支持面は前記突起部に向かって下降する傾斜面を構成している飲料提供装置。
  5. 前記支持面に支持されたポーション容器の前記容器本体を前記容器支持部に押し付けるように加圧及び変形するための加圧部材を有している請求項に記載の飲料提供装置。
  6. 水または温水を前記容器支持部の下方に向かって供給する希釈液供給機構を有する請求項4又は5に記載の飲料提供装置。
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