JP2019501892A5 - - Google Patents
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Description
本発明の好ましい実施形態が本明細書中に示され記述された一方、そのような実施形態が一例としてしか提供されていないことは当業者にとって明白だろう。多くの変更、変化、および置換が、本発明から逸脱することなく当業者に想到されるであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代案が、本発明の実施において利用されることもあることを理解されたい。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義するものであり、この特許請求の範囲内の方法および構造およびそれらの同等物がそれによって包含されることが意図されている。
本明細書は以下の発明の態様を包含する。
[1]
被験体の細胞により標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させることによって被験体の常染色体優性精神遅滞−5(MRD5)またはドラベ症候群(DS)を処置する方法であって、
ここで、細胞は、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、RIC mRNA前駆体は、標的タンパク質または機能的RNAをコードし、
前記方法は、
被験体の細胞を、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞内で、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAのレベルを増加させ、標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させる、方法。
[2]
保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有している細胞によってSYNGAP1またはSCN1Aである標的タンパク質の発現を増加させる方法であって、
RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ここで、RIC mRNA前駆体はSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードし、
前記方法は、
細胞を、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、細胞内で、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の発現を増加させる、方法。
[3]
前記方法はMRD5を処置する方法であり、標的タンパク質はSYNGAP1であり、あるいは、前記方法はDSを処置する方法であり、標的タンパク質はSCN1Aである、[1]に記載の方法。
[4]
標的タンパク質または機能的RNAは、被験体において量あるいは活性が不足している標的タンパク質あるいは機能的RNAを機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償タンパク質あるいは補償機能的RNAである、[1]に記載の方法。
[5]
細胞は、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の量または活性の不足によって引き起こされた疾病を有する被験体内にあるかまたは被験体に由来する、[2]に記載の方法。
[6]
標的タンパク質の量の不足は、標的タンパク質のハプロ不全によって引き起こされ、ここで被験体は、機能的な標的タンパク質をコードする第1の対立遺伝子、標的タンパク質が生成されない第2の対立遺伝子、または非機能的な標的タンパク質をコードする第2の対立遺伝子を有し、アンチセンスオリゴマーは、第1の対立遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の標的部分に結合する、[1]−[5]のいずれか1つに記載の方法。
[7]
被験体は、標的タンパク質の量または機能の不足に起因する障害により引き起こされた疾病を抱えており、
ここで、被験体は、
(a)
(i)標的タンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)標的タンパク質が同等の野性型タンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)標的タンパク質が生成されない、
第1の変異対立遺伝子と、
(b)
(i)標的タンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)標的タンパク質が同等の野性型タンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)標的タンパク質が生成されない、
第2の変異対立遺伝子とを有し、
ここで、被験体が第1の変異対立遺伝子(a)(iii)を有するとき、第2の変異対立遺伝子は(b)(i)あるいは(b)(ii)であり、ここで、被験体が第2の変異対立遺伝子(b)(iii)を有するとき、第1の変異対立遺伝子は(a)(i)あるいは(a)(ii)であり、ここで、RIC mRNA前駆体は、(a)(i)あるいは(a)(ii)である第1の変異対立遺伝子、および/または、(b)(i)あるいは(b)(ii)である第2の変異対立遺伝子から転写される、[1]−[5]のいずれか1つに記載の方法。
[8]
標的タンパク質は、同等の野性型タンパク質と比較して、機能が低下した形態で生成される、[7]に記載の方法。
[9]
標的タンパク質は、同等の野性型タンパク質と比較して、十分に機能的な形態で生成される、[7]に記載の方法。
[10]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16までの領域内の保持されたイントロンにある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[11]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、
の内部の保持されたイントロンにある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[12]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、
の内部にある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[13]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して−4e〜−1,054eの領域、
(b)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、
(c)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、あるいは、
(d)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して+2e〜+1,912eの領域、
の内部にある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[14]
標的タンパク質はSCN1Aである、[1]−[13]のいずれか1つに記載の方法。
[15]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:4−7のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[14]に記載の方法。
[16]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:1に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[14]に記載の方法。
[17]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2593の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[14]に記載の方法。
[18]
ASOは、SEQ ID NO:10−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[14]に記載の方法。
[19]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[20]
ASOは、SEQ ID NO:10−266または524−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[19]に記載の方法。
[21]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[22]
ASOは、SEQ ID NO:10−62、524−576、あるいは781−833のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[21]に記載の方法。
[23]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン21にある、[14]に記載の方法。
[24]
ASOは、SEQ ID NO:63−162、577−675、あるいは834−932のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[23]に記載の方法。
[25]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン21にある、[14]に記載の方法。
[26]
ASOは、SEQ ID NO:163−258、676−772、あるいは933−1029のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[25]に記載の方法。
[27]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[28]
ASOは、SEQ ID NO:259−266、773−780、あるいは1030−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[27]に記載の方法。
[29]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[30]
ASOは、SEQ ID NO:267−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[29]に記載の方法。
[31]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[32]
ASOは、SEQ ID NO:267−319のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[31]に記載の方法。
[33]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン23にある、[14]に記載の方法。
[34]
ASOは、SEQ ID NO:320−418のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[33]に記載の方法。
[35]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン23にある、[14]に記載の方法。
[36]
ASOは、SEQ ID NO:419−515のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[35]に記載の方法。
[37]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[38]
ASOは、SEQ ID NO:516−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[37]に記載の方法。
[39]
標的タンパク質はSYNGAP1である、[1]−[13]のいずれか1つに記載の方法。
[40]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:8または9に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[39]に記載の方法。
[41]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:2または3に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[39]に記載の方法。
[42]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2592、2594、または2595の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[39]に記載の方法。
[43]
ASOは、SEQ ID NO:1038−2591のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[39]に記載の方法。
[44]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜+499までの領域内、あるいは保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−496〜+1912eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[45]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1509または1815−2286のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[44]に記載の方法。
[46]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜−4eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[47]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1050または1815−1827のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[44]に記載の方法。
[48]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域内の保持されたイントロン18にある、[39]に記載の方法。
[49]
ASOは、SEQ ID NO:1051−1136または1828−1913のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[48]に記載の方法。
[50]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン19にある、[39]に記載の方法。
[51]
ASOは、SEQ ID NO:1137−1228または1914−2005のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[50]に記載の方法。
[52]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して+17e〜+1912eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[53]
ASOは、SEQ ID NO:1229−1509または2006−2286のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[52]に記載の方法。
[54]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−1054e〜+251までの領域内、あるいは保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−256〜+157eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[55]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1814または2287−2591のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[54]に記載の方法。
[56]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−4e〜−1054eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[57]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1686または2287−2463のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[56]に記載の方法。
[58]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して+6〜+251の領域内の保持されたイントロン15にある、[39]に記載の方法。
[59]
ASOは、SEQ ID NO:1687−1736または2464−2513のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[58]に記載の方法。
[60]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−16〜−256の領域内の保持されたイントロン15にある、[39]に記載の方法。
[61]
ASOは、SEQ ID NO:1737−1785または2514−2562のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[60]に記載の方法。
[62]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して+2e〜+157eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[63]
ASOは、SEQ ID NO:1786−1814または2563−2591のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[62]に記載の方法。
[64]
アンチセンスオリゴマーは、機能的RNAまたは標的タンパク質をコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより、標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[1]−[63]のいずれか1つに記載の方法。
[65]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子の突然変異に起因する異常なスプライシングを調節することにより、標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[1]−[64]のいずれか1つに記載の方法。
[66]
RIC mRNA前駆体は、全長のmRNA前駆体の部分的なスプライシング、または野生型のmRNA前駆体の部分的なスプライシングによって生成された、[1]−[65]のいずれか1つに記載の方法。
[67]
標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAは、全長の成熟mRNA、あるいは野生型の成熟mRNAである、[1]−[66]のいずれか1つに記載の方法。
[68]
生成された標的タンパク質は全長のタンパク質あるいは野生型のタンパク質である、[1]−[67]のいずれか1つに記載の方法。
[69]
アンチセンスオリゴマーと接触させた細胞において生成された標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAの総量は、対照細胞において生成された標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAの総量と比較して、約1.1〜約10倍、約1.5〜約10倍、約2〜約10倍、約3〜約10倍、約4〜約10倍、約1.1〜約5倍、約1.1〜約6倍、約1.1〜約7倍、約1.1〜約8倍、約1.1〜約9倍、約2〜約5倍、約2〜約6倍、約2〜約7倍、約2〜約8倍、約2〜約9倍、約3〜約6倍、約3〜約7倍、約3〜約8倍、約3〜約9倍、約4〜約7倍、約4〜約8倍、約4〜約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、あるいは少なくとも約10倍増加する、[1]−[68]のいずれか1つに記載の方法。
[70]
アンチセンスオリゴマーと接触させた細胞によって生成された標的タンパク質の総量は、対照細胞によって生成された標的タンパク質の総量と比較して、約1.1〜約10倍、約1.5〜約10倍、約2〜約10倍、約3〜約10倍、約4〜約10倍、約1.1〜約5倍、約1.1〜約6倍、約1.1〜約7倍、約1.1〜約8倍、約1.1〜約9倍、約2〜約5倍、約2〜約6倍、約2〜約7倍、約2〜約8倍、約2〜約9倍、約3〜約6倍、約3〜約7倍、約3〜約8倍、約3〜約9倍、約4〜約7倍、約4〜約8倍、約4〜約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、あるいは少なくとも約10倍増加する、[1]−[69]のいずれか1つに記載の方法。
[71]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[1]−[70]のいずれか1つに記載の方法。
[72]
アンチセンスオリゴマーはホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、あるいは2’−O−メトキシエチル部分を含む、[1]−[71]のいずれか1つに記載の方法。
[73]
アンチセンスオリゴマーは少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[1]−[72]のいずれか1つに記載の方法。
[74]
それぞれの糖部は修飾された糖部である、[73]に記載の方法。
[75]
アンチセンスオリゴマーは、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、あるいは12〜15の核酸塩基からなる、[1]−[74]のいずれか1つに記載の方法。
[76]
アンチセンスオリゴマーは、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、あるいは100%相補的である、[1]−[75]のいずれか1つに記載の方法。
[77]
細胞は、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の集団を含み、ここで、RIC mRNA前駆体の集団は2つ以上の保持されたイントロンを含み、および、ここで、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団で最も豊富な保持されたイントロンに結合する、[1]−[76]のいずれか1つに記載の方法。
[78]
最も豊富な保持されたイントロンに対するアンチセンスオリゴマーの結合は、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAを生成するRIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、[77]に記載の方法。
[79]
細胞は、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の集団を含み、ここで、RIC mRNA前駆体の集団は2つ以上の保持されたイントロンを含み、および、ここで、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団で2番目に豊富な保持されたイントロンに結合する、[1]−[78]のいずれか1つに記載の方法。
[80]
2番目に豊富な保持されたイントロンに対するアンチセンスオリゴマーの結合は、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAを生成するRIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、[79]に記載の方法。
[81]
前記方法はSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質発現を評価する工程をさらに含む、[1]−[80]のいずれか1つに記載の方法。
[82]
MRD5は処置され、および、アンチセンスオリゴマーはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の標的部分へ結合し、標的部分はSEQ ID NO:1038−2591から選択される配列内にあり、あるいは、DSが処置され、および、アンチセンスオリゴマーはSCN1A RIC mRNA前駆体の標的部分へ結合し、標的部分はSEQ ID NO:10−1037から選択される配列内にある、[1]−[81]のいずれか1つに記載の方法。
[83]
被験体はヒトである、[1]−[82]のいずれか1つに記載の方法。
[84]
被験体はヒト以外の動物である、[1]−[82]のいずれか1つに記載の方法。
[85]
被験体は胎児、胚、あるいは子供である、[1]−[83]のいずれか1つに記載の方法。
[86]
細胞はエクスビボである、[1]−[85]のいずれか1つに記載の方法。
[87]
アンチセンスオリゴマーは、被験体のくも膜下腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって投与される、[1]−[86]のいずれか1つに記載の方法。
[88]
5’スプライス部位に隣接するエクソンの−3e〜−1eと、保持されたイントロンの+1〜+6にある9つのヌクレオチドは、対応する野性型配列と同一である、[1]−[87]のいずれか1つに記載の方法。
[89]
保持されたイントロンの−15〜−1と3’スプライス部位に隣接するエクソンの+1eにある16のヌクレオチドは、対応する野性型配列と同一である、[1]−[88]のいずれか1つに記載の方法。
[90]
[1]−[89]のいずれか1つの方法で使用されるアンチセンスオリゴマー。
[91]
SEQ ID NO:10−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含むアンチセンスオリゴマー。
[92]
[90]または[91]のアンチセンスオリゴマー、および薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、あるいは担体を含む医薬組成物。
[93]
くも膜下腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって[92]の医薬組成物を投与することにより被験体を処置する方法。
[94]
不足しているタンパク質または不足している機能的RNAに関係する被験体のMRDD5またはDSを処置するために細胞によって標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させる方法で使用するためのアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、
ここで、不足しているタンパク質または不足している機能的RNAは、被験体において量あるいは活性が不足しており、アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の構成的のスプライシングを増強し、
ここで、標的タンパク質は、
(a)不足しているタンパク質、あるいは、
(b)被験体において不足しているタンパク質を機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償タンパク質であり、
ここで、機能的RNAは、
(c)不足しているRNA、あるいは、
(d)被験体の不足している機能的RNAを機能的に増大するか、これに取って代わる、補償機能的RNAであり、
ここで、RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接するエクソン、および3’スプライス部位に隣接するエクソンを含み、ここで、保持されたイントロンは、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体からスプライシングされ、それによって、被験体の標的タンパク質あるいは機能的RNAの生成あるいは活性を増加させる、組成物。
[95]
被験体においてSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質に関連した疾病を処置する方法で使用されるアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、
当該方法は、被験体の細胞によりSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の発現を増加させる工程であって、細胞が保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン、保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソンを含む、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、ここで、RIC mRNA前駆体がSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードする、工程と、アンチセンスオリゴマーに細胞を接触させる工程であって、これによって、保持されたイントロンは、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするRIC mRNA前駆体転写産物から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞においてSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の発現を増加させる、工程とを含む、組成物。
[96]
疾病は疾患または障害である、[95]に記載の組成物。
[97]
疾患または障害はAD精神遅滞5あるいはドラベ症候群である、[96]に記載の組成物。
[98]
標的タンパク質とRIC mRNA前駆体はSYNGAP1またはSCN1A遺伝子によってコードされる、[97]に記載の組成物。
[99]
アンチセンスオリゴマーは、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16までの領域内の保持されたイントロンにあるRIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[100]
アンチセンスオリゴマーはRIC mRNA前駆体の一部を標的とし、これは、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、
の内部の保持されたイントロンにある、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[101]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの保持されたイントロンの5’スプライス部位の約100ヌクレオチド下流から、少なくとも1つの保持されたイントロンの3’スプライス部位の約100ヌクレオチド上流までの領域内にあるRIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[102]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、
の内部にある、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[103]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して−4e〜−1,054eの領域、
(b)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、
(c)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、あるいは、
(d)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して+2e〜+1,912eの領域、
の内部にある、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[104]
標的タンパク質はSCN1Aである、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[105]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:4−7のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[104]に記載の組成物。
[106]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:1に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[104]に記載の組成物。
[107]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2593の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[104]に記載の組成物。
[108]
ASOは、SEQ ID NO:10−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[104]に記載の組成物。
[109]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[110]
ASOは、SEQ ID NO:10−266または524−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[109]に記載の組成物。
[111]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[112]
ASOは、SEQ ID NO:10−62、524−576、あるいは781−833のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[111]に記載の組成物。
[113]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン21にある、[104]に記載の組成物。
[114]
ASOは、SEQ ID NO:63−162、577−675、あるいは834−932のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[113]に記載の組成物。
[115]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン21にある、[104]に記載の組成物。
[116]
ASOは、SEQ ID NO:163−258、676−772、あるいは933−1029のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[115]に記載の組成物。
[117]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[118]
ASOは、SEQ ID NO:259−266、773−780、あるいは1030−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[117]に記載の組成物。
[119]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[120]
ASOは、SEQ ID NO:267−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[119]に記載の組成物。
[121]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[122]
ASOは、SEQ ID NO:267−319のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[121]に記載の組成物。
[123]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン23にある、[104]に記載の組成物。
[124]
ASOは、SEQ ID NO:320−418のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[123]に記載の組成物。
[125]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン23にある、[104]に記載の組成物。
[126]
ASOは、SEQ ID NO:419−515のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[125]に記載の組成物。
[127]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[128]
ASOは、SEQ ID NO:516−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[127]に記載の組成物。
[129]
標的タンパク質はSYNGAP1である、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[130]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:8または9に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[129]に記載の組成物。
[131]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:2または3に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[129]に記載の組成物。
[132]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2592、2594、または2595の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[129]に記載の組成物。
[133]
ASOは、SEQ ID NO:1038−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[129]に記載の組成物。
[134]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜+499の領域内、あるいは保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−496〜+1912eの領域内に存在する、[129]に記載の組成物。
[135]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1509または1815−2286のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[134]に記載の組成物。
[136]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜−4eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[137]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1050または1815−1827のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[136]に記載の組成物。
[138]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域内の保持されたイントロン18にある、[129]に記載の組成物。
[139]
ASOは、SEQ ID NO:1051−1136または1828−1913のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[138]に記載の組成物。
[140]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン19にある、[129]に記載の組成物。
[141]
ASOは、SEQ ID NO:1137−1228または1914−2005のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[140]に記載の組成物。
[142]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して+17e〜+1912eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[143]
ASOは、SEQ ID NO:1229−1509または2006−2286のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[142]に記載の組成物。
[144]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−1054e〜+251の領域内、あるいは保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−256〜+157eの領域内に存在する、[129]に記載の組成物。
[145]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1814または2287−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[144]に記載の組成物。
[146]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−4e〜−1054eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[147]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1686または2287−2463のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[146]に記載の組成物。
[148]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して+6〜+251の領域内の保持されたイントロン15にある、[129]に記載の組成物。
[149]
ASOは、SEQ ID NO:1687−1736または2464−2513のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[148]に記載の組成物。
[150]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−16〜−256の領域内の保持されたイントロン15にある、[129]に記載の組成物。
[151]
ASOは、SEQ ID NO:1737−1785または2514−2562のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[150]に記載の組成物。
[152]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して+2e〜+157eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[153]
ASOは、SEQ ID NO:1786−1814または2563−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[152]に記載の組成物。
[154]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[94]−[153]のいずれか1つに記載の組成物。
[155]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子の突然変異から結果として生じる異常スプライシングを調節することにより標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[94]−[154]のいずれか1つに記載の組成物。
[156]
RIC mRNA前駆体は、全長mRNA前駆体または野生型mRNA前駆体からの部分的スプライシングによって生成された、[94]−[155]のいずれか1つに記載の組成物。
[157]
標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAは、全長成熟mRNAまたは野生型成熟mRNAである、[94]−[156]のいずれか1つに記載の組成物。
[158]
生成される標的タンパク質は、全長タンパク質または野生型タンパク質である、[94]−[157]のいずれか1つに記載の組成物。
[159]
保持されたイントロンは、律速イントロンである、[94]−[158]のいずれか1つに記載の組成物。
[160]
前記保持されたイントロンは、前記RIC mRNA前駆体において最も豊富な保持されたイントロンである、[94]−[158]のいずれか1つに記載の組成物。
[161]
保持されたイントロンは、前記RIC mRNA前駆体において2番目に豊富な保持されたイントロンである、[94]−[159]のいずれか1つに記載の組成物。
[162]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[94]−[161]のいずれか1つに記載の組成物。
[163]
アンチセンスオリゴマーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、[94]−[162]のいずれか1つに記載の組成物。
[164]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、または2’−O−メトキシエチル部分を含む、[94]−[163]のいずれか1つに記載の組成物。
[165]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[94]−[164]のいずれか1つに記載の組成物。
[166]
それぞれの糖部は、修飾された糖部である、[165]に記載の組成物。
[167]
アンチセンスオリゴマーは、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、または12〜15の核酸塩基からなる、[94]−[166]のいずれか1つに記載の組成物。
[168]
[94]−[167]の組成物のいずれかのアンチセンスオリゴマーと、薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、または担体とを含む医薬組成物。
[169]
髄腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、または静脈内注射によって[168]の医薬組成物を投与することにより、被験体を処置する方法。
[170]
SCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物の標的配列にハイブリダイズするアンチセンスオリゴマーであって、SCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物が保持されたイントロンを含み、アンチセンスオリゴマーがSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物からの保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、アンチセンスオリゴマーと、
薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、または担体と、
を含む、医薬組成物。
[171]
SCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物は、SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物である、[170]に記載の医薬組成物。
[172]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−500の領域内にある、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[173]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物は、SEQ ID NO:1−3のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によりコードされる、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[174]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物は、SEQ ID NO:4−9のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[175]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[176]
アンチセンスオリゴマーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、[170]に記載の医薬組成物。
[177]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、または2’−O−メトキシエチル部分を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[178]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[179]
アンチセンスオリゴマーは、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、または12〜15の核酸塩基を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[180]
アンチセンスオリゴマーは、SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分に、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相補的である、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[181]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、SEQ ID NO:2592−2595から選択される配列内にある、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[182]
アンチセンスオリゴマーは、SEQ ID NO:10−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性であるヌクレオチド配列を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[183]
アンチセンスオリゴマーは、SEQ ID NO:10−2591から選択されるヌクレオチド配列を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[184]
医薬組成物は、髄腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射または静脈内注射のために製剤される、[170]−[183]のいずれか1つに記載の医薬組成物。
[185]
SCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態をコードする十分に処理されたSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物を生成するために、保持されたイントロンの除去を促進するように、不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物の処理を誘発する方法であって、
前記方法は、
(a)アンチセンスオリゴマーを被験体の標的細胞と接触させる工程、
(b)不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物にアンチセン
スオリゴマーをハイブリダイズする工程であって、ここで、不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物は、SCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態をコードすることができ、かつ少なくとも1つの保持されたイントロンを含む、工程、
(c)SCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態をコードする十分に処理されたSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物を生成するために、不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物から少なくとも1つの保持されたイントロンを除去する工程、および、
(d)十分に処理されたSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物からSCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態を翻訳する工程を含む、方法。
[186]
保持されたイントロンは、保持されたイントロン全体である、[185]に記載の方法。
[187]
不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物は、SCN1AまたはSYNGAP1 mRNA前駆体の転写産物である、[185]に記載の方法。
[188]
不足している量または活性のSCN1AまたはSYNGAP1タンパク質により引き起こされる疾病を患う被験体を処置する方法であって、
SEQ ID NO:10−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を備えたヌクレオチド配列を含むアンチセンスオリゴマーを被験体に投与する工程を含む、方法。
本明細書は以下の発明の態様を包含する。
[1]
被験体の細胞により標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させることによって被験体の常染色体優性精神遅滞−5(MRD5)またはドラベ症候群(DS)を処置する方法であって、
ここで、細胞は、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、RIC mRNA前駆体は、標的タンパク質または機能的RNAをコードし、
前記方法は、
被験体の細胞を、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞内で、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAのレベルを増加させ、標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させる、方法。
[2]
保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有している細胞によってSYNGAP1またはSCN1Aである標的タンパク質の発現を増加させる方法であって、
RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ここで、RIC mRNA前駆体はSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードし、
前記方法は、
細胞を、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、細胞内で、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の発現を増加させる、方法。
[3]
前記方法はMRD5を処置する方法であり、標的タンパク質はSYNGAP1であり、あるいは、前記方法はDSを処置する方法であり、標的タンパク質はSCN1Aである、[1]に記載の方法。
[4]
標的タンパク質または機能的RNAは、被験体において量あるいは活性が不足している標的タンパク質あるいは機能的RNAを機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償タンパク質あるいは補償機能的RNAである、[1]に記載の方法。
[5]
細胞は、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の量または活性の不足によって引き起こされた疾病を有する被験体内にあるかまたは被験体に由来する、[2]に記載の方法。
[6]
標的タンパク質の量の不足は、標的タンパク質のハプロ不全によって引き起こされ、ここで被験体は、機能的な標的タンパク質をコードする第1の対立遺伝子、標的タンパク質が生成されない第2の対立遺伝子、または非機能的な標的タンパク質をコードする第2の対立遺伝子を有し、アンチセンスオリゴマーは、第1の対立遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の標的部分に結合する、[1]−[5]のいずれか1つに記載の方法。
[7]
被験体は、標的タンパク質の量または機能の不足に起因する障害により引き起こされた疾病を抱えており、
ここで、被験体は、
(a)
(i)標的タンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)標的タンパク質が同等の野性型タンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)標的タンパク質が生成されない、
第1の変異対立遺伝子と、
(b)
(i)標的タンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)標的タンパク質が同等の野性型タンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)標的タンパク質が生成されない、
第2の変異対立遺伝子とを有し、
ここで、被験体が第1の変異対立遺伝子(a)(iii)を有するとき、第2の変異対立遺伝子は(b)(i)あるいは(b)(ii)であり、ここで、被験体が第2の変異対立遺伝子(b)(iii)を有するとき、第1の変異対立遺伝子は(a)(i)あるいは(a)(ii)であり、ここで、RIC mRNA前駆体は、(a)(i)あるいは(a)(ii)である第1の変異対立遺伝子、および/または、(b)(i)あるいは(b)(ii)である第2の変異対立遺伝子から転写される、[1]−[5]のいずれか1つに記載の方法。
[8]
標的タンパク質は、同等の野性型タンパク質と比較して、機能が低下した形態で生成される、[7]に記載の方法。
[9]
標的タンパク質は、同等の野性型タンパク質と比較して、十分に機能的な形態で生成される、[7]に記載の方法。
[10]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16までの領域内の保持されたイントロンにある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[11]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、
の内部の保持されたイントロンにある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[12]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、
の内部にある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[13]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して−4e〜−1,054eの領域、
(b)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、
(c)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、あるいは、
(d)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して+2e〜+1,912eの領域、
の内部にある、[1]−[9]のいずれか1つに記載の方法。
[14]
標的タンパク質はSCN1Aである、[1]−[13]のいずれか1つに記載の方法。
[15]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:4−7のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[14]に記載の方法。
[16]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:1に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[14]に記載の方法。
[17]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2593の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[14]に記載の方法。
[18]
ASOは、SEQ ID NO:10−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[14]に記載の方法。
[19]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[20]
ASOは、SEQ ID NO:10−266または524−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[19]に記載の方法。
[21]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[22]
ASOは、SEQ ID NO:10−62、524−576、あるいは781−833のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[21]に記載の方法。
[23]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン21にある、[14]に記載の方法。
[24]
ASOは、SEQ ID NO:63−162、577−675、あるいは834−932のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[23]に記載の方法。
[25]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン21にある、[14]に記載の方法。
[26]
ASOは、SEQ ID NO:163−258、676−772、あるいは933−1029のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[25]に記載の方法。
[27]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[28]
ASOは、SEQ ID NO:259−266、773−780、あるいは1030−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[27]に記載の方法。
[29]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[30]
ASOは、SEQ ID NO:267−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[29]に記載の方法。
[31]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[32]
ASOは、SEQ ID NO:267−319のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[31]に記載の方法。
[33]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン23にある、[14]に記載の方法。
[34]
ASOは、SEQ ID NO:320−418のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[33]に記載の方法。
[35]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン23にある、[14]に記載の方法。
[36]
ASOは、SEQ ID NO:419−515のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[35]に記載の方法。
[37]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[14]に記載の方法。
[38]
ASOは、SEQ ID NO:516−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[37]に記載の方法。
[39]
標的タンパク質はSYNGAP1である、[1]−[13]のいずれか1つに記載の方法。
[40]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:8または9に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[39]に記載の方法。
[41]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:2または3に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[39]に記載の方法。
[42]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2592、2594、または2595の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[39]に記載の方法。
[43]
ASOは、SEQ ID NO:1038−2591のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[39]に記載の方法。
[44]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜+499までの領域内、あるいは保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−496〜+1912eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[45]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1509または1815−2286のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[44]に記載の方法。
[46]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜−4eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[47]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1050または1815−1827のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[44]に記載の方法。
[48]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域内の保持されたイントロン18にある、[39]に記載の方法。
[49]
ASOは、SEQ ID NO:1051−1136または1828−1913のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[48]に記載の方法。
[50]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン19にある、[39]に記載の方法。
[51]
ASOは、SEQ ID NO:1137−1228または1914−2005のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[50]に記載の方法。
[52]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して+17e〜+1912eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[53]
ASOは、SEQ ID NO:1229−1509または2006−2286のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[52]に記載の方法。
[54]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−1054e〜+251までの領域内、あるいは保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−256〜+157eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[55]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1814または2287−2591のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[54]に記載の方法。
[56]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−4e〜−1054eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[57]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1686または2287−2463のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[56]に記載の方法。
[58]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して+6〜+251の領域内の保持されたイントロン15にある、[39]に記載の方法。
[59]
ASOは、SEQ ID NO:1687−1736または2464−2513のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[58]に記載の方法。
[60]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−16〜−256の領域内の保持されたイントロン15にある、[39]に記載の方法。
[61]
ASOは、SEQ ID NO:1737−1785または2514−2562のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[60]に記載の方法。
[62]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して+2e〜+157eの領域内にある、[39]に記載の方法。
[63]
ASOは、SEQ ID NO:1786−1814または2563−2591のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[62]に記載の方法。
[64]
アンチセンスオリゴマーは、機能的RNAまたは標的タンパク質をコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより、標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[1]−[63]のいずれか1つに記載の方法。
[65]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子の突然変異に起因する異常なスプライシングを調節することにより、標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[1]−[64]のいずれか1つに記載の方法。
[66]
RIC mRNA前駆体は、全長のmRNA前駆体の部分的なスプライシング、または野生型のmRNA前駆体の部分的なスプライシングによって生成された、[1]−[65]のいずれか1つに記載の方法。
[67]
標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAは、全長の成熟mRNA、あるいは野生型の成熟mRNAである、[1]−[66]のいずれか1つに記載の方法。
[68]
生成された標的タンパク質は全長のタンパク質あるいは野生型のタンパク質である、[1]−[67]のいずれか1つに記載の方法。
[69]
アンチセンスオリゴマーと接触させた細胞において生成された標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAの総量は、対照細胞において生成された標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAの総量と比較して、約1.1〜約10倍、約1.5〜約10倍、約2〜約10倍、約3〜約10倍、約4〜約10倍、約1.1〜約5倍、約1.1〜約6倍、約1.1〜約7倍、約1.1〜約8倍、約1.1〜約9倍、約2〜約5倍、約2〜約6倍、約2〜約7倍、約2〜約8倍、約2〜約9倍、約3〜約6倍、約3〜約7倍、約3〜約8倍、約3〜約9倍、約4〜約7倍、約4〜約8倍、約4〜約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、あるいは少なくとも約10倍増加する、[1]−[68]のいずれか1つに記載の方法。
[70]
アンチセンスオリゴマーと接触させた細胞によって生成された標的タンパク質の総量は、対照細胞によって生成された標的タンパク質の総量と比較して、約1.1〜約10倍、約1.5〜約10倍、約2〜約10倍、約3〜約10倍、約4〜約10倍、約1.1〜約5倍、約1.1〜約6倍、約1.1〜約7倍、約1.1〜約8倍、約1.1〜約9倍、約2〜約5倍、約2〜約6倍、約2〜約7倍、約2〜約8倍、約2〜約9倍、約3〜約6倍、約3〜約7倍、約3〜約8倍、約3〜約9倍、約4〜約7倍、約4〜約8倍、約4〜約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、あるいは少なくとも約10倍増加する、[1]−[69]のいずれか1つに記載の方法。
[71]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[1]−[70]のいずれか1つに記載の方法。
[72]
アンチセンスオリゴマーはホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、あるいは2’−O−メトキシエチル部分を含む、[1]−[71]のいずれか1つに記載の方法。
[73]
アンチセンスオリゴマーは少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[1]−[72]のいずれか1つに記載の方法。
[74]
それぞれの糖部は修飾された糖部である、[73]に記載の方法。
[75]
アンチセンスオリゴマーは、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、あるいは12〜15の核酸塩基からなる、[1]−[74]のいずれか1つに記載の方法。
[76]
アンチセンスオリゴマーは、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、あるいは100%相補的である、[1]−[75]のいずれか1つに記載の方法。
[77]
細胞は、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の集団を含み、ここで、RIC mRNA前駆体の集団は2つ以上の保持されたイントロンを含み、および、ここで、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団で最も豊富な保持されたイントロンに結合する、[1]−[76]のいずれか1つに記載の方法。
[78]
最も豊富な保持されたイントロンに対するアンチセンスオリゴマーの結合は、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAを生成するRIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、[77]に記載の方法。
[79]
細胞は、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の集団を含み、ここで、RIC mRNA前駆体の集団は2つ以上の保持されたイントロンを含み、および、ここで、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団で2番目に豊富な保持されたイントロンに結合する、[1]−[78]のいずれか1つに記載の方法。
[80]
2番目に豊富な保持されたイントロンに対するアンチセンスオリゴマーの結合は、標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAを生成するRIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、[79]に記載の方法。
[81]
前記方法はSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質発現を評価する工程をさらに含む、[1]−[80]のいずれか1つに記載の方法。
[82]
MRD5は処置され、および、アンチセンスオリゴマーはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の標的部分へ結合し、標的部分はSEQ ID NO:1038−2591から選択される配列内にあり、あるいは、DSが処置され、および、アンチセンスオリゴマーはSCN1A RIC mRNA前駆体の標的部分へ結合し、標的部分はSEQ ID NO:10−1037から選択される配列内にある、[1]−[81]のいずれか1つに記載の方法。
[83]
被験体はヒトである、[1]−[82]のいずれか1つに記載の方法。
[84]
被験体はヒト以外の動物である、[1]−[82]のいずれか1つに記載の方法。
[85]
被験体は胎児、胚、あるいは子供である、[1]−[83]のいずれか1つに記載の方法。
[86]
細胞はエクスビボである、[1]−[85]のいずれか1つに記載の方法。
[87]
アンチセンスオリゴマーは、被験体のくも膜下腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって投与される、[1]−[86]のいずれか1つに記載の方法。
[88]
5’スプライス部位に隣接するエクソンの−3e〜−1eと、保持されたイントロンの+1〜+6にある9つのヌクレオチドは、対応する野性型配列と同一である、[1]−[87]のいずれか1つに記載の方法。
[89]
保持されたイントロンの−15〜−1と3’スプライス部位に隣接するエクソンの+1eにある16のヌクレオチドは、対応する野性型配列と同一である、[1]−[88]のいずれか1つに記載の方法。
[90]
[1]−[89]のいずれか1つの方法で使用されるアンチセンスオリゴマー。
[91]
SEQ ID NO:10−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含むアンチセンスオリゴマー。
[92]
[90]または[91]のアンチセンスオリゴマー、および薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、あるいは担体を含む医薬組成物。
[93]
くも膜下腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって[92]の医薬組成物を投与することにより被験体を処置する方法。
[94]
不足しているタンパク質または不足している機能的RNAに関係する被験体のMRDD5またはDSを処置するために細胞によって標的タンパク質または機能的RNAの発現を増加させる方法で使用するためのアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、
ここで、不足しているタンパク質または不足している機能的RNAは、被験体において量あるいは活性が不足しており、アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の構成的のスプライシングを増強し、
ここで、標的タンパク質は、
(a)不足しているタンパク質、あるいは、
(b)被験体において不足しているタンパク質を機能的に増大させるか、これに取って代わる、補償タンパク質であり、
ここで、機能的RNAは、
(c)不足しているRNA、あるいは、
(d)被験体の不足している機能的RNAを機能的に増大するか、これに取って代わる、補償機能的RNAであり、
ここで、RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接するエクソン、および3’スプライス部位に隣接するエクソンを含み、ここで、保持されたイントロンは、標的タンパク質または機能的RNAをコードするRIC mRNA前駆体からスプライシングされ、それによって、被験体の標的タンパク質あるいは機能的RNAの生成あるいは活性を増加させる、組成物。
[95]
被験体においてSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質に関連した疾病を処置する方法で使用されるアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、
当該方法は、被験体の細胞によりSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の発現を増加させる工程であって、細胞が保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン、保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソンを含む、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、ここで、RIC mRNA前駆体がSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードする、工程と、アンチセンスオリゴマーに細胞を接触させる工程であって、これによって、保持されたイントロンは、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするRIC mRNA前駆体転写産物から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞においてSYNGAP1またはSCN1Aタンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、SYNGAP1またはSCN1Aタンパク質の発現を増加させる、工程とを含む、組成物。
[96]
疾病は疾患または障害である、[95]に記載の組成物。
[97]
疾患または障害はAD精神遅滞5あるいはドラベ症候群である、[96]に記載の組成物。
[98]
標的タンパク質とRIC mRNA前駆体はSYNGAP1またはSCN1A遺伝子によってコードされる、[97]に記載の組成物。
[99]
アンチセンスオリゴマーは、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16までの領域内の保持されたイントロンにあるRIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[100]
アンチセンスオリゴマーはRIC mRNA前駆体の一部を標的とし、これは、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、
の内部の保持されたイントロンにある、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[101]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの保持されたイントロンの5’スプライス部位の約100ヌクレオチド下流から、少なくとも1つの保持されたイントロンの3’スプライス部位の約100ヌクレオチド上流までの領域内にあるRIC mRNA前駆体の一部を標的とする、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[102]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、あるいは、
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接するエクソン中の+2e〜−4eの領域、
の内部にある、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[103]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して−4e〜−1,054eの領域、
(b)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域、
(c)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域、あるいは、
(d)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して+2e〜+1,912eの領域、
の内部にある、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[104]
標的タンパク質はSCN1Aである、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[105]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:4−7のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[104]に記載の組成物。
[106]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:1に少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[104]に記載の組成物。
[107]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2593の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、[104]に記載の組成物。
[108]
ASOは、SEQ ID NO:10−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[104]に記載の組成物。
[109]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[110]
ASOは、SEQ ID NO:10−266または524−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[109]に記載の組成物。
[111]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[112]
ASOは、SEQ ID NO:10−62、524−576、あるいは781−833のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[111]に記載の組成物。
[113]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン21にある、[104]に記載の組成物。
[114]
ASOは、SEQ ID NO:63−162、577−675、あるいは834−932のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[113]に記載の組成物。
[115]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン21にある、[104]に記載の組成物。
[116]
ASOは、SEQ ID NO:163−258、676−772、あるいは933−1029のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[115]に記載の組成物。
[117]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[118]
ASOは、SEQ ID NO:259−266、773−780、あるいは1030−1037のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[117]に記載の組成物。
[119]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜+496までの領域内、あるいは保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−496〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[120]
ASOは、SEQ ID NO:267−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[119]に記載の組成物。
[121]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して−264e〜−4eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[122]
ASOは、SEQ ID NO:267−319のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[121]に記載の組成物。
[123]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の5’スプライス部位に対して+6〜+496の領域内の保持されたイントロン23にある、[104]に記載の組成物。
[124]
ASOは、SEQ ID NO:320−418のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[123]に記載の組成物。
[125]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン23にある、[104]に記載の組成物。
[126]
ASOは、SEQ ID NO:419−515のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[125]に記載の組成物。
[127]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン23の3’スプライス部位に対して+2e〜+37eの領域内にある、[104]に記載の組成物。
[128]
ASOは、SEQ ID NO:516−523のいずれか1つに少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%相補的な配列を含む、[127]に記載の組成物。
[129]
標的タンパク質はSYNGAP1である、[94]−[98]のいずれか1つに記載の組成物。
[130]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:8または9に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[129]に記載の組成物。
[131]
RIC mRNA前駆体は、SEQ ID NO:2または3に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によってコードされる、[129]に記載の組成物。
[132]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、SEQ ID NO:2592、2594、または2595の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[129]に記載の組成物。
[133]
ASOは、SEQ ID NO:1038−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[129]に記載の組成物。
[134]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜+499の領域内、あるいは保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−496〜+1912eの領域内に存在する、[129]に記載の組成物。
[135]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1509または1815−2286のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[134]に記載の組成物。
[136]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して−73e〜−4eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[137]
ASOは、SEQ ID NO:1038−1050または1815−1827のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[136]に記載の組成物。
[138]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン18の5’スプライス部位に対して+6〜+499の領域内の保持されたイントロン18にある、[129]に記載の組成物。
[139]
ASOは、SEQ ID NO:1051−1136または1828−1913のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[138]に記載の組成物。
[140]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して−16〜−496の領域内の保持されたイントロン19にある、[129]に記載の組成物。
[141]
ASOは、SEQ ID NO:1137−1228または1914−2005のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[140]に記載の組成物。
[142]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン19の3’スプライス部位に対して+17e〜+1912eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[143]
ASOは、SEQ ID NO:1229−1509または2006−2286のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[142]に記載の組成物。
[144]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−1054e〜+251の領域内、あるいは保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−256〜+157eの領域内に存在する、[129]に記載の組成物。
[145]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1814または2287−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[144]に記載の組成物。
[146]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して−4e〜−1054eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[147]
ASOは、SEQ ID NO:1510−1686または2287−2463のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[146]に記載の組成物。
[148]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の5’スプライス部位に対して+6〜+251の領域内の保持されたイントロン15にある、[129]に記載の組成物。
[149]
ASOは、SEQ ID NO:1687−1736または2464−2513のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[148]に記載の組成物。
[150]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して−16〜−256の領域内の保持されたイントロン15にある、[129]に記載の組成物。
[151]
ASOは、SEQ ID NO:1737−1785または2514−2562のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[150]に記載の組成物。
[152]
RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン15の3’スプライス部位に対して+2e〜+157eの領域内にある、[129]に記載の組成物。
[153]
ASOは、SEQ ID NO:1786−1814または2563−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、または100%相補的な配列を含む、[152]に記載の組成物。
[154]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[94]−[153]のいずれか1つに記載の組成物。
[155]
アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質または機能的RNAをコードする遺伝子の突然変異から結果として生じる異常スプライシングを調節することにより標的タンパク質または機能的RNAの量を増加させない、[94]−[154]のいずれか1つに記載の組成物。
[156]
RIC mRNA前駆体は、全長mRNA前駆体または野生型mRNA前駆体からの部分的スプライシングによって生成された、[94]−[155]のいずれか1つに記載の組成物。
[157]
標的タンパク質または機能的RNAをコードするmRNAは、全長成熟mRNAまたは野生型成熟mRNAである、[94]−[156]のいずれか1つに記載の組成物。
[158]
生成される標的タンパク質は、全長タンパク質または野生型タンパク質である、[94]−[157]のいずれか1つに記載の組成物。
[159]
保持されたイントロンは、律速イントロンである、[94]−[158]のいずれか1つに記載の組成物。
[160]
前記保持されたイントロンは、前記RIC mRNA前駆体において最も豊富な保持されたイントロンである、[94]−[158]のいずれか1つに記載の組成物。
[161]
保持されたイントロンは、前記RIC mRNA前駆体において2番目に豊富な保持されたイントロンである、[94]−[159]のいずれか1つに記載の組成物。
[162]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[94]−[161]のいずれか1つに記載の組成物。
[163]
アンチセンスオリゴマーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、[94]−[162]のいずれか1つに記載の組成物。
[164]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、または2’−O−メトキシエチル部分を含む、[94]−[163]のいずれか1つに記載の組成物。
[165]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[94]−[164]のいずれか1つに記載の組成物。
[166]
それぞれの糖部は、修飾された糖部である、[165]に記載の組成物。
[167]
アンチセンスオリゴマーは、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、または12〜15の核酸塩基からなる、[94]−[166]のいずれか1つに記載の組成物。
[168]
[94]−[167]の組成物のいずれかのアンチセンスオリゴマーと、薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、または担体とを含む医薬組成物。
[169]
髄腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、または静脈内注射によって[168]の医薬組成物を投与することにより、被験体を処置する方法。
[170]
SCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物の標的配列にハイブリダイズするアンチセンスオリゴマーであって、SCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物が保持されたイントロンを含み、アンチセンスオリゴマーがSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物からの保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、アンチセンスオリゴマーと、
薬学的に許容可能な賦形剤、希釈剤、または担体と、
を含む、医薬組成物。
[171]
SCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物は、SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物である、[170]に記載の医薬組成物。
[172]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対して+500から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対して−500の領域内にある、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[173]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物は、SEQ ID NO:1−3のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を備えた遺伝子配列によりコードされる、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[174]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物は、SEQ ID NO:4−9のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の配列同一性を備えた配列を含む、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[175]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[176]
アンチセンスオリゴマーは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、[170]に記載の医薬組成物。
[177]
アンチセンスオリゴマーは、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、または2’−O−メトキシエチル部分を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[178]
アンチセンスオリゴマーは、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[179]
アンチセンスオリゴマーは、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、または12〜15の核酸塩基を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[180]
アンチセンスオリゴマーは、SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分に、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%相補的である、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[181]
SCN1AまたはSYNGAP1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、SEQ ID NO:2592−2595から選択される配列内にある、[170]または[171]に記載の医薬組成物。
[182]
アンチセンスオリゴマーは、SEQ ID NO:10−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性であるヌクレオチド配列を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[183]
アンチセンスオリゴマーは、SEQ ID NO:10−2591から選択されるヌクレオチド配列を含む、[170]に記載の医薬組成物。
[184]
医薬組成物は、髄腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射または静脈内注射のために製剤される、[170]−[183]のいずれか1つに記載の医薬組成物。
[185]
SCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態をコードする十分に処理されたSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物を生成するために、保持されたイントロンの除去を促進するように、不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物の処理を誘発する方法であって、
前記方法は、
(a)アンチセンスオリゴマーを被験体の標的細胞と接触させる工程、
(b)不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物にアンチセン
スオリゴマーをハイブリダイズする工程であって、ここで、不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物は、SCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態をコードすることができ、かつ少なくとも1つの保持されたイントロンを含む、工程、
(c)SCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態をコードする十分に処理されたSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物を生成するために、不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物から少なくとも1つの保持されたイントロンを除去する工程、および、
(d)十分に処理されたSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物からSCN1AまたはSYNGAP1タンパク質の機能形態を翻訳する工程を含む、方法。
[186]
保持されたイントロンは、保持されたイントロン全体である、[185]に記載の方法。
[187]
不足しているSCN1AまたはSYNGAP1 mRNAの転写産物は、SCN1AまたはSYNGAP1 mRNA前駆体の転写産物である、[185]に記載の方法。
[188]
不足している量または活性のSCN1AまたはSYNGAP1タンパク質により引き起こされる疾病を患う被験体を処置する方法であって、
SEQ ID NO:10−2591のいずれか1つに対して少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を備えたヌクレオチド配列を含むアンチセンスオリゴマーを被験体に投与する工程を含む、方法。
Claims (15)
- アンチセンスオリゴマー(ASO)を含む医薬組成物であって、ASOが、SCN1Aタンパク質をコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の標的部分に相補的であり、RIC mRNA前駆体が、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、および保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ASOのRIC mRNA前駆体との結合が、RIC mRNA前駆体を発現する細胞内で、保持されたイントロンをRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングさせることにより、細胞内で、SCN1Aタンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させる医薬組成物。
- 薬として使用するための請求項1に記載の医薬組成物。
- 被験体のドラベ症候群(DS)を処置することに使用するための請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- 保持されたイントロンがイントロン21であり、RIC mRNA前駆体の標的部分は、保持されたイントロン21の5’スプライス部位に対して+6〜保持されたイントロン21の3’スプライス部位に対して−16までの領域内にある請求項1〜3のいずれかに記載の医薬組成物。
- RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:4−7から選択される配列に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
- RIC mRNA前駆体の標的部分が、SEQ ID NO:2593の少なくとも8つの隣接する核酸を含む領域に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の医薬組成物。
- ASOが、SEQ ID NO:246、255、10−245、247−254、256−266または524−1037、好ましくはSEQ ID NO:246または255から選択される配列に少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、あるいは100%の配列同一性を備えた配列を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の医薬組成物。
- SCN1Aタンパク質が、
i)同等の野性型タンパク質と比較して、機能が低下した形態、または
ii)同等の野性型タンパク質と比較して、十分に機能的な形態
で生成される、請求項1〜7のいずれかに記載の医薬組成物。 - ASOが、ホスホロチオエート結合またはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾、または修飾された糖部もしくは糖アナログを含み、該修飾された糖部もしくは糖アナログが、必要に応じて、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、あるいは2’−O−メトキシエチル部分を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
- ASOが、8〜50の核酸塩基からなる、請求項1〜9のいずれかに記載の医薬組成物。
- 処置される被験体においてSCN1Aタンパク質の量または活性が不足している、請求項1〜10のいずれかに記載の医薬組成物。
- 処置される被験体においてSCN1Aタンパク質の量または活性が不足しており、SCN1Aタンパク質の量の不足は、SCN1Aタンパク質のハプロ不全によって引き起こされ、ここで被験体は、機能的なSCN1Aタンパク質をコードする第1の対立遺伝子、SCN1Aタンパク質が生成されない第2の対立遺伝子、または非機能的なSCN1Aタンパク質をコードする第2の対立遺伝子を有し、ASOは、第1の対立遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の標的部分に結合する、請求項1〜11のいずれかに記載の医薬組成物。
- 処置される被験体においてSCN1Aタンパク質の量または活性が不足しており、被験体は、
(a)
(i)SCN1Aタンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)SCN1Aタンパク質が同等の野性型SCN1Aタンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)SCN1Aタンパク質が生成されない、
第1の変異対立遺伝子と、
(b)
(i)SCN1Aタンパク質が野生型対立遺伝子からの生成と比較して、減少したレベルで生成され、
(ii)SCN1Aタンパク質が同等の野性型SCN1Aタンパク質と比較して機能が低下した形態で生成され、あるいは、
(iii)SCN1Aタンパク質が生成されない、
第2の変異対立遺伝子とを有し、
ここで、被験体が第1の変異対立遺伝子(a)(iii)を有するとき、第2の変異対立遺伝子は(b)(i)あるいは(b)(ii)であり、ここで、被験体が第2の変異対立遺伝子(b)(iii)を有するとき、第1の変異対立遺伝子は(a)(i)あるいは(a)(ii)であり、ここで、RIC mRNA前駆体は、(a)(i)あるいは(a)(ii)である第1の変異対立遺伝子、または、(b)(i)あるいは(b)(ii)である第2の変異対立遺伝子から転写される、請求項1〜11のいずれかに記載の医薬組成物。 - ASOが、被験体のくも膜下腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、あるいは静脈内注射によって投与される、請求項1〜13のいずれかに記載の医薬組成物。
- ASOが、SCN1Aタンパク質をコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより、細胞内で、SCN1Aタンパク質またはSCN1Aタンパク質をコードするmRNAの量を増加させない、請求項1〜14のいずれかに記載の医薬組成物。
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