JP2018538288A5 - - Google Patents

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JP2018538288A5
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<参照による組み込み>
本明細書で言及されるすべての出版物、特許、および特許出願は、あたかも個々の出版物、特許、または特許出願が参照により組み込まれるように具体的かつ個々に指示される程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
本願は以下の発明を包含する。
[項目1] 被験体の細胞により標的タンパク質又は機能RNAの発現を増加させることによって必要としている被験体のアラジール症候群を処置する方法であって、該細胞は、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有し、該RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接しているエクソン、及び3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ここでRIC mRNA前駆体は、標的タンパク質又は機能RNAをコードし、該方法は、被験体の細胞を、標的タンパク質又は機能RNAをコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、標的タンパク質又は機能RNAをコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞内で、標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAのレベルを増加させ、標的タンパク質又は機能RNAの発現を増加させる、方法。
[項目2] 保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)を有している細胞によってJAG1である標的タンパク質の発現を増加させる方法であって、該RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、及び保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、ここでRIC mRNA前駆体はJAG1タンパク質をコードし、該方法は、細胞を、JAG1タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)と接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、JAG1タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、細胞内で、JAG1タンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、JAG1タンパク質の発現を増加させる、方法。
[項目3] 標的タンパク質がJAG1である、項目1に記載の方法。
[項目4] 標的タンパク質又は機能RNAが、被験体において量又は活性が不足している標的タンパク質又は機能RNAを機能的に増強又は交換する、補償するタンパク質又は補償する機能RNAである、項目1に記載の方法。
[項目5] 細胞が、JAG1タンパク質の量又は活性の不足によって引き起こされた疾病を有する被験体内にあるか又は被験体に由来する、項目2に記載の方法。
[項目6] 標的タンパク質の量の不足が、標的タンパク質のハプロ不全によって引き起こされ、ここで被験体は、機能的な標的タンパク質をコードする第1の対立遺伝子、及び標的タンパク質が産生されない第2の対立遺伝子、又は非機能性の標的タンパク質をコードする第2の対立遺伝子を有し、アンチセンスオリゴマーは、第1の対立遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の標的部分に結合する、項目1〜5のいずれか1項に記載の方法。
[項目7] 被験体が、標的タンパク質の量又は機能の不足から結果として生じる障害によって引き起こされた疾病を有し、ここで被験体が、
a.第1の変異対立遺伝子であって、
i.標的タンパク質が、野生型対立遺伝子からの産生と比較して、低下したレベルで産生される、
ii.標的タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して、機能が低下した形態で産生される、又は
iii.標的タンパク質が産生されない、第1の変異対立遺伝子、及び
b.第2の変異対立遺伝子であって、
i.標的タンパク質が、野生型対立遺伝子からの産生と比較して、低下したレベルで産生される、
ii.標的タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して、機能が低下した形態で産生される、又は
iii.標的タンパク質が産生されない、第2の変異対立遺伝子を有し、及び
ここで被験体が、a.iii.の第1の変異対立遺伝子を有するときに、第2の変異対立遺伝子は、b.i.又はb.ii.の変異対立遺伝子であり、被験体が、b.iii.の第2の変異対立遺伝子を有するときに、第1の変異対立遺伝子は、a.i.又はa.ii.の変異対立遺伝子であり、及びRIC mRNA前駆体は、a.i.又はa.ii.である第1の変異対立遺伝子及び/又はb.i.又はb.ii.である第2の変異対立遺伝子のいずれかから転写される、項目1〜5のいずれか1項に記載の方法。
[項目8] 標的タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して機能が低下した形態で産生される、項目7に記載の方法。
[項目9] 標的タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して完全に機能的である形態で産生される、項目7に記載の方法。
[項目10] RIC mRNA前駆体の標的部分が、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6の領域から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する−16の領域内にある、項目1〜9のいずれか1項に記載の方法。
[項目11] RIC mRNA前駆体の標的部分が、保持されたイントロンにおいて、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する、+6から+500、+6から+400、+6から300、+6から200、又は+6から+100の領域内;又は
b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する、−16から−500、−16から−400、−16から−300、−16から−200、又は−16から−100の領域内にある、項目1〜9のいずれか1項に記載の方法。
[項目12] RIC mRNA前駆体の標的部分が、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソンにおける+2eから−4eの領域内;又は
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンにおける+2eから−4eの領域内にある、項目1〜9のいずれか1項に記載の方法。
[項目13] RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:1に対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、項目1〜12のいずれか1項に記載の方法。
[項目14] RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:2に対して少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有する配列を含む、項目1〜13のいずれか1項に記載の方法。
[項目15] アンチセンスオリゴマーが、機能RNA又は標的タンパク質をコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより標的タンパク質又は機能RNAの量を増加させない、項目1〜14のいずれか1項に記載の方法。
[項目16] アンチセンスオリゴマーが、標的タンパク質又は機能RNAをコードする遺伝子の突然変異から結果として生じる異常スプライシングを調節することにより標的タンパク質または機能RNAの量を増加させない、項目1〜15のいずれか1項に記載の方法。
[項目17] RIC mRNA前駆体が、全長mRNA前駆体の部分的スプライシング又は野生型mRNA前駆体の部分的スプライシングによって産生された、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法。
[項目18] 標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAが、全長成熟mRNA又は野生型成熟mRNAである、項目1〜17のいずれか1項に記載の方法。
[項目19] 産生される標的タンパク質が、全長タンパク質又は野生型タンパク質である、項目1〜18のいずれか1項に記載の方法。
[項目20] アンチセンスオリゴマーと接触させられた細胞内で産生された標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAの総量は、対照細胞において産生された標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAの総量と比較して、約1.1倍から約10倍、約1.5倍から約10倍、約2倍から約10倍、約3倍から約10倍、約4倍から約10倍、約1.1倍から約5倍、約1.1倍から約6倍、約1.1倍から約7倍、約1.1倍から約8倍、約1.1倍から約9倍、約2倍から約5倍、約2倍から約6倍、約2倍から約7倍、約2倍から約8倍、約2倍から約9倍、約3倍から約6倍、約3倍から約7倍、約3倍から約8倍、約3倍から約9倍、約4倍から約7倍、約4倍から約8倍、約4倍から約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、又は少なくとも約10倍増加される、項目1〜19のいずれか1項に記載の方法。
[項目21] アンチセンスオリゴマーと接触させられた細胞によって産生された標的タンパク質の総量は、対照細胞によって産生された標的タンパク質の総量と比較して、約1.1倍から約10倍、約1.5倍から約10倍、約2倍から約10倍、約3倍から約10倍、約4倍から約10倍、約1.1倍から約5倍、約1.1倍から約6 倍、約1.1倍から約7倍、約1.1倍から約8倍、約1.1倍から約9倍、約2倍から約5倍、約2倍から約6倍、約2倍から約7倍、約2倍から約8倍、約2倍から約9倍、約3倍から約6倍、約3 倍から約7倍、約3倍から約8倍、約3倍から約9倍、約4倍から約7倍、約4倍から約8倍、約4倍から約9倍、少なくとも約1.1倍、少なくとも約1.5倍、少なくとも約2倍、少なくとも約2.5倍、少なくとも約3倍、少なくとも約3.5倍、少なくとも約4倍、少なくとも約5倍、又は少なくとも約10倍増加される、項目1〜20のいずれか1項に記載の方法。
[項目22] アンチセンスオリゴマーが、ホスホロチオエート結合又はホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、項目1〜21のいずれか1項に記載の方法。
[項目23] アンチセンスオリゴマーが、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、又は2’−O−メトキシエチル部分を含む、項目1〜22のいずれか1項に記載の方法。
[項目24] アンチセンスオリゴマーが、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、項目1〜23のいずれか1項に記載の方法。
[項目25] 各糖部が、修飾された糖部である、項目24に記載の方法。
[項目26] アンチセンスオリゴマーが、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、又は12〜15の核酸塩基から成る、項目1〜25のいずれか1項に記載の方法。
[項目27] アンチセンスオリゴマーが、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%相補的である、項目1〜26のいずれか1項に記載の方法。
[項目28] RIC mRNA前駆体の標的部分が、SEQ ID NO:437〜439から選択される配列内にある、項目1〜27のいずれか1項に記載の方法。
[項目29] アンチセンスオリゴマーが、SEQ ID NO:3〜436のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%配列同一性であるヌクレオチド配列を含む、項目1〜28のいずれか1項に記載の方法。
[項目30] アンチセンスオリゴマーが、SEQ ID NO:3〜436から選択されるヌクレオチド配列を含む、項目1〜28のいずれか1項に記載の方法。
[項目31] 細胞が、標的タンパク質又は機能RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の集団を含み、ここでRIC mRNA前駆体の集団は、2つ以上の保持されたイントロンを含み、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団において最も豊富な保持されたイントロンに結合する、項目1〜30のいずれか1項に記載の方法。
[項目32] 最も豊富な保持されたイントロンへのアンチセンスオリゴマーの結合が、標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAを産生するために、RIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、項目31に記載の方法。
[項目33] 細胞が、標的タンパク質又は機能RNAをコードする遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の集団を含み、ここでRIC mRNA前駆体の集団は、2つ以上の保持されたイントロンを含み、アンチセンスオリゴマーは、RIC mRNA前駆体の集団において2番目に豊富な保持されたイントロンに結合する、項目1〜30のいずれか1項に記載の方法。
[項目34] 2番目に豊富な保持されたイントロンへのアンチセンスオリゴマーの結合が、標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAを産生するために、RIC mRNA前駆体の集団からの2つ以上の保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、項目33に記載の方法。
[項目35] 疾病が、疾患また障害である、項目5〜34のいずれか1項に記載の方法。
[項目36] 疾患又は障害が、アラジール症候群又は筋ジストロフィーである、項目35に記載の方法。
[項目37] 標的タンパク質及びRIC mRNA前駆体が、JAG1遺伝子によってコードされる、項目36に記載の方法。
[項目38] JAG1タンパク質発現を評価する工程をさらに含む、項目1〜37のいずれか1項に記載の方法。
[項目39] アンチセンスオリゴマーが、JAG1 RIC mRNA前駆体の標的部分に結合し、ここで標的部分は、SEQ ID NO:49、50、51、52、53、54、55、56、及び57から選択される配列内にある、項目1〜38のいずれか1項に記載の方法。
[項目40] 被験体がヒトである、項目1〜39のいずれか1項に記載の方法。
[項目41] 被験体がヒト以外の動物である、項目1〜39のいずれか1項に記載の方法。
[項目42] 被験体が、胎児、胚、又は小児である、項目1〜40のいずれか1項に記載の方法。
[項目43] 細胞がエクスビボにある、項目1〜41のいずれか1項に記載の方法。
[項目44] アンチセンスオリゴマーが、被験体の腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、又は静脈内注射によって投与される、項目1〜41のいずれか1項に記載の方法。
[項目45] 5’スプライス部位に隣接しているエクソンの−3eから−1e及び保持されたイントロンの+1から+6での9つのヌクレオチドが、対応する野生型配列と同一である、項目1〜44のいずれか1項に記載の方法。
[項目46] 保持されたイントロンの−15から−1及び3’スプライス部位に隣接しているエクソンの+1eでの16のヌクレオチドは、対応する野生型配列と同一である、項目1〜45のいずれか1項に記載の方法。
[項目47] 項目1〜39のいずれか1項の方法で使用される、アンチセンスオリゴマー。
[項目48] SEQ ID NO:3〜436のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、97%、又は100%の配列同一性を有する配列を含む、アンチセンスオリゴマー。
[項目49] 項目47又は48のアンチセンスオリゴマー及び賦形剤を含む、医薬組成物。
[項目50] 腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、又は静脈内注射により医薬組成物を投与することによって必要としている被験体を処置する方法。
[項目51] タンパク質不足又は機能RNA不足に関係する必要としている被験体のアラジール症候群を処置するために細胞によって標的タンパク質又は機能RNAの発現を増加させる方法に使用するためのアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、ここでタンパク質不足又は機能RNA不足は、被験体における量又は活性の不足であり、アンチセンスオリゴマーは、標的タンパク質又は機能RNAをコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の構成的スプライシングを増強し、ここで標的タンパク質は、
(a)不足したタンパク質;又は
(b)被験体において不足したタンパク質を機能的に増強又は交換する、補償するタンパク質であり、
及び機能RNAは、
(a)不足したRNA;又は
(b)被験体において不足した機能RNAを機能的に増強又は交換する、補償する機能RNAであり、
ここでRIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、5’スプライス部位に隣接しているエクソン、及び3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、保持されたイントロンは、標的タンパク質又は機能RNAをコードするRIC mRNA前駆体からスプライシングされ、それによって、被験体において標的タンパク質又は機能RNAの産生又は活性を増加させる、組成物。
[項目52] 必要としている被験体においてJAG1タンパク質に関係する疾病を処置する方法に使用するためのアンチセンスオリゴマーを含む組成物であって、該方法は、被験体の細胞によってJAG1タンパク質の発現を増加させる工程を含み、ここで細胞は、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、及び保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含む、保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体) を有し、RIC mRNA前駆体は、JAG1タンパク質をコードし、該方法はまた、細胞をアンチセンスオリゴマーと接触させる工程を含み、それによって、保持されたイントロンは、JAG1タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の転写産物から構成的にスプライシングされ、それにより、被験体の細胞内で、JAG1タンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させ、標的タンパク質又は機能RNAの発現を増加させる、組成物。
[項目53] 疾病が、疾患また障害である、項目52に記載の組成物。
[項目54] 疾患又は障害が、アラジール症候群又は筋ジストロフィーである、項目53に記載の組成物。
[項目55] 標的タンパク質及びRIC mRNA前駆体が、JAG1遺伝子によってコードされる、項目54に記載の組成物。
[項目56] アンチセンスオリゴマーが、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6の領域から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する−16の領域内にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする、項目51〜55のいずれか1項に記載の組成物。
[項目57] アンチセンスオリゴマーが、保持されたイントロンにおいて、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6から+100の領域内;又は
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する−16から−100の領域内にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする、項目51〜56のいずれか1項に記載の組成物。
[項目58] アンチセンスオリゴマーが、少なくとも1つの保持されたイントロンの5’スプライス部位の約100のヌクレオチド下流から、少なくとも1つの保持されたイントロンの3’スプライス部位の約100のヌクレオチド上流までの領域内にある、RIC mRNA前駆体の一部を標的とする、項目51〜57のいずれか1項に記載の組成物。
[項目59] RIC mRNA前駆体の標的部分が、
(a)保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソンにおける+2eから−4eの領域内;又は
(b)保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンにおける+2eから−4eの領域内にある、項目51〜57のいずれか1項に記載の組成物。
[項目60] RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:1に対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、項目51〜59のいずれか1項に記載の組成物。
[項目61] RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:2に対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有する配列を含む、項目51〜60のいずれか1項に記載の組成物。
[項目62] アンチセンスオリゴマーが、標的タンパク質又は機能RNAをコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することにより標的タンパク質又は機能RNAの量を増加させない、項目51〜61のいずれか1項に記載の組成物。
[項目63] アンチセンスオリゴマーが、標的タンパク質又は機能RNAをコードする遺伝子の突然変異から結果として生じる異常スプライシングを調節することにより機能RNA又は機能タンパク質の量を増加させない、項目51〜62のいずれか1項に記載の組成物。
[項目64] RIC mRNA前駆体が、全長mRNA前駆体又は野生型mRNA前駆体から部分的スプライシングによって産生される、項目51〜63のいずれか1項に記載の組成物。
[項目65] 標的タンパク質又は機能RNAをコードするmRNAが、全長成熟mRNA又は野生型成熟mRNAである、項目51〜64のいずれか1項に記載の組成物。
[項目66] 産生される標的タンパク質が、全長タンパク質又は野生型タンパク質である、項目51〜65のいずれか1項に記載の組成物。
[項目67] 保持されたイントロンが、律速のイントロンである、項目51〜66のいずれか1項に記載の組成物。
[項目68] 保持されたイントロンが、RIC mRNA前駆体において最も豊富な保持されたイントロンである、項目51〜67のいずれか1項に記載の組成物。
[項目69] 保持されたイントロンが、RIC mRNA前駆体において2番目に豊富な保持されたイントロンである、項目51〜67のいずれか1項に記載の組成物。
[項目70] アンチセンスオリゴマーが、ホスホロチオエート結合又はホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、項目51〜69のいずれか1項に記載の組成物。
[項目71] アンチセンスオリゴマーが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、項目51〜70のいずれか1項に記載の組成物。
[項目72] アンチセンスオリゴマーが、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、又は2’−O−メトキシエチル部分を含む、項目51〜71のいずれか1項に記載の組成物。
[項目73] アンチセンスオリゴマーが、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、項目51〜72のいずれか1項に記載の組成物。
[項目74] 各糖部が、修飾された糖部である、項目73に記載の組成物。
[項目75] アンチセンスオリゴマーが、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、又は12〜15の核酸塩基から成る、項目51〜74のいずれか1項に記載の組成物。
[項目76] アンチセンスオリゴマーが、タンパク質をコードするRIC mRNA前駆体の標的部分に、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%相補的である、項目51〜75のいずれか1項に記載の組成物。
[項目77] アンチセンスオリゴマーが、JAG1 RIC mRNA前駆体の標的部分に結合し、ここで標的部分は、SEQ ID NO:437〜439から選択される配列内にある、請求項51〜76のいずれか1項に記載の組成物。
[項目78] アンチセンスオリゴマーが、SEQ ID NO:3〜436のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%配列同一性であるヌクレオチド配列を含む、項目51〜77のいずれか1項に記載の組成物。
[項目79] アンチセンスオリゴマーが、SEQ ID NO:3〜436から選択されるヌクレオチド配列を含む、項目51〜77のいずれか1項に記載の組成物。
[項目80] 項目51〜79の組成物のいずれかのアンチセンスオリゴマー、及び賦形剤を含む、医薬組成物。
[項目81] 腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、又は静脈内注射により項目80の医薬組成物を投与することによって必要としている被験体を処置する方法。
[項目82] 不足したJAG1 mRNAの転写産物の標的配列にハイブリダイズするアンチセンスオリゴマー、及び薬学的に許容可能な賦形剤を含む、医薬組成物であって、ここで不足したJAG1 mRNAの転写産物は保持されたイントロンを含み、アンチセンスオリゴマーは、不足したJAG1 mRNAの転写産物からの保持されたイントロンのスプライシングアウトを誘発する、医薬組成物。
[項目83] 不足したJAG1 mRNAの転写産物が、JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物である、項目82に記載の医薬組成物。
[項目84] JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、保持されたイントロンにおいて、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6の領域から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する−16の領域内にある、項目82又は83に記載の医薬組成物。
[項目85] JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物が、SEQ ID NO:1に対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有する遺伝子配列によってコードされる、項目82〜84のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目86] JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物が、SEQ ID NO:2に対して、少なくとも約80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有する配列を含む、項目82〜85のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目87] アンチセンスオリゴマーが、ホスホロチオエート結合又はホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾を含む、項目82〜86のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目88] アンチセンスオリゴマーが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、項目82〜87のいずれか1項に記載の医薬化合物。
[項目89] アンチセンスオリゴマーが、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル、2’−フルオロ、又は2’−O−メトキシエチル部分を含む、項目82〜88のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目90] アンチセンスオリゴマーが、少なくとも1つの修飾された糖部を含む、項目82〜89のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目91] アンチセンスオリゴマーが、8〜50の核酸塩基、8〜40の核酸塩基、8〜35の核酸塩基、8〜30の核酸塩基、8〜25の核酸塩基、8〜20の核酸塩基、8〜15の核酸塩基、9〜50の核酸塩基、9〜40の核酸塩基、9〜35の核酸塩基、9〜30の核酸塩基、9〜25の核酸塩基、9〜20の核酸塩基、9〜15の核酸塩基、10〜50の核酸塩基、10〜40の核酸塩基、10〜35の核酸塩基、10〜30の核酸塩基、10〜25の核酸塩基、10〜20の核酸塩基、10〜15の核酸塩基、11〜50の核酸塩基、11〜40の核酸塩基、11〜35の核酸塩基、11〜30の核酸塩基、11〜25の核酸塩基、11〜20の核酸塩基、11〜15の核酸塩基、12〜50の核酸塩基、12〜40の核酸塩基、12〜35の核酸塩基、12〜30の核酸塩基、12〜25の核酸塩基、12〜20の核酸塩基、又は12〜15の核酸塩基を含む、項目82〜90のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目92] アンチセンスオリゴマーが、JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分に、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%相補的である、項目82〜91のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目93] JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物の標的部分は、SEQ ID NO:437〜439から選択される配列内にある、項目82〜92のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目94] アンチセンスオリゴマーが、SEQ ID NO:3〜436のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%配列同一性であるヌクレオチド配列を含む、項目82〜93のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目95] アンチセンスオリゴマーが、SEQ ID NO:3〜436から選択されるヌクレオチド配列を含む、項目82〜93のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目96] 医薬組成物が、髄腔内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、又は静脈内注射のために製剤される、項目82〜95のいずれか1項に記載の医薬組成物。
[項目97] ツベリンタンパク質の機能形態をコードする十分に処理されたJAG1 mRNAの転写産物を産生するために、保持されたイントロンの除去を促進するように不足したJAG1 mRNAの転写産物の処理を誘発する方法であって、該方法は、
(a)アンチセンスオリゴマーを被験体の標的細胞と接触させる工程;
(b)アンチセンスオリゴマーを不足したJAG1 mRNAの転写産物にハイブリダイズする工程であって、不足したJAG1 mRNAの転写産物が、ツベリンタンパク質の機能形態をコードすることができ、少なくとも1つの保持されたイントロンを含む、工程;
(c)ツベリンタンパク質の機能形態をコードする十分に処理されたJAG1 mRNAの転写産物を産生するために、不足したJAG1 mRNAの転写産物から少なくとも1つの保持されたイントロンを除去する工程;及び
(d)十分に処理されたJAG1 mRNAの転写産物からツベリンタンパク質の機能形態を翻訳する工程を含む、方法。
[項目98] 保持されたイントロンが、保持されたイントロン全体である、項目97に記載の方法。
[項目99] 不足したJAG1 mRNAの転写産物が、JAG1 RIC mRNA前駆体の転写産物である、項目97又は98に記載の方法。
[項目100] JAG1タンパク質の量又は活性の不足によって引き起こされた疾病を有する被験体を処置する方法であって、該方法は、
SEQ ID NO:3〜436のいずれか1つに対して、少なくとも約80%、85%、90%、91%、92% 、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含むアンチセンスオリゴマーを被験体に投与する工程を含む、方法。

Claims (15)

  1. JAG1タンパク質をコードする保持されたイントロン含有mRNA前駆体(RIC mRNA前駆体)の標的部分に相補的なアンチセンスオリゴマー(ASO)を含む医薬組成物であって、該RIC mRNA前駆体は、保持されたイントロン、保持されたイントロンの5’スプライス部位に隣接しているエクソン、及び保持されたイントロンの3’スプライス部位に隣接しているエクソンを含み、RIC mRNA前駆体を発現する細胞においてASOがRIC mRNA前駆体に結合することにより、保持されたイントロンはRIC mRNA前駆体から構成的にスプライシングされ、それにより、細胞内で、JAG1タンパク質をコードするmRNAのレベルを増加させる、前記医薬組成物
  2. 医薬として使用するための、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 被検体においてアラジール症候群の処置に使用するための、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
  4. RIC mRNA前駆体の標的部分が、保持されたイントロンの5’スプライス部位に対する+6の領域から、保持されたイントロンの3’スプライス部位に対する−16の領域内にある、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物
  5. RIC mRNA前駆体が、SEQ ID NO:2に対して少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、又は100%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物
  6. RIC mRNA前駆体の標的部分が、SEQ ID NO:437〜439から選択される配列内にある、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物
  7. ASOが、SEQ ID NO:3〜436から選択される配列に対して、少なくとも80%、85%、90%、95%、97%、又は100%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物
  8. JAG1タンパク質が、同等の野生型タンパク質と比較して:
    i) 機能が低下した形態;又は
    ii) 完全に機能的である形態、
    で産生される、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物
  9. ASOが、ホスホロチオエート結合若しくはホスホロジアミデート結合を含む骨格修飾、又は修飾された糖部若しくは糖アナログを含み、ホスホロジアミデートモルホリノ、ロックド核酸、ペプチド核酸、2’−O−メチル部分、2’−フルオロ部分、又は2’−O−メトキシエチル部分を含んでいてもよい、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  10. ASOが、8〜50の核酸塩基から成る、請求項1〜のいずれか1項に記載の医薬組成物
  11. JAG1タンパク質が、処置すべき被検体において量又は活性が不足している、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. JAG1タンパク質が、処置すべき被検体において量又は活性が不足しており、JAG1タンパク質の量の不足が、JAG1タンパク質のハプロ不全によって引き起こされ、ここで、被検体は、機能的なJAG1タンパク質をコードする第1の対立遺伝子、及びJAG1タンパク質が産生されない第2の対立遺伝子又は非機能性のJAG1タンパク質をコードする第2の対立遺伝子を有し、ASOは、第1の対立遺伝子から転写されたRIC mRNA前駆体の標的部分に結合する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物
  13. JAG1タンパク質が、処置すべき被検体において量又は活性が不足しており、被検体は、第1の変異対立遺伝子及び第2の変異対立遺伝子を有し、JAG1タンパク質は、
    a. 第1の変異対立遺伝子から:
    i. 野生型対立遺伝子からの産生と比較して低下したレベルで産生される;
    ii. 同等の野生型JAG1タンパク質と比較して機能が低下した形態で産生される;又は
    iii. 産生されない、及び
    b. 第2の変異対立遺伝子から:
    i. 野生型対立遺伝子からの産生と比較して低下したレベルで産生される;
    ii. 同等の野生型JAG1タンパク質と比較して機能が低下した形態で産生される;又は
    iii. 産生されない、
    ここで、被検体が第1の変異対立遺伝子a.iii.を有する場合、第2の変異対立遺伝子はb.i.又はb.ii.であり、被検体が第2の変異対立遺伝子b.iii.を有する場合、第1の変異対立遺伝子はa.i.又はa.ii.であり、RIC mRNA前駆体は、a.i.若しくはa.ii.である第1の変異対立遺伝子又はb.i.若しくはb.iiである第2の変異対立遺伝子から転写される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物
  14. ASOが、髄空内注射、脳室内注射、腹腔内注射、筋肉内注射、皮下注射、又は静脈内注射によって投与される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  15. ASOが、JAG1タンパク質をコードする遺伝子から転写されたmRNA前駆体の選択的スプライシングを調節することによって細胞内のJAG1タンパク質又はJAG1タンパク質をコードするmRNAの量を増加させない、請求項1〜14のいずれか1項に記載の医薬組成物
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