JP2019103515A - 普通型コンバイン - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係る普通型コンバインの第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部右側に運転部3を備えられ、運転部3の後方に配置され、刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置4と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部としての穀粒タンク5とが、機体横幅方向に沿って並んで位置する状態で備えられている。すなわち、穀粒タンク5が機体右側に位置し、脱穀装置4が機体左側に位置する状態で並んで備えられる。穀粒タンク5の後部には、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機体外部に搬出する穀粒排出装置としてのアンローダ6が備えられている。又、運転部3の下方に位置する状態でエンジン7が備えられ、このエンジン7の動力が、コンバインの各部に伝達される。
尚、この実施形態では、左右の方向を定義するときは、機体進行方向視で左右を定義する。その結果、図面上の表示内容と左右の方向とが合致しない場合がある。
図5,6に示すように、脱穀装置4は、左右両側が側壁14によって覆われ、上部が天板15によって覆われている。そして、左右の側壁14と天板15により囲われた内部空間の上部側に、回転する扱胴16と、その外周部に沿って設けられる図示しない受網とを有し、フィーダ8より搬送されてくる刈取穀稈の扱き処理を行う扱室18が形成されている。又、扱室18の下部に、受網から漏下する扱き処理物を穀粒、二番物、排ワラ屑等に選別する選別処理部19が備えられている。
図1に示すように、穀粒タンク5の底部には、その内部に貯留した穀粒を後方に向けて送り出す前後向きの底スクリュー46が備えられている。底スクリュー46の左右両側に位置する穀粒タンク5の底面は、底スクリュー46側が下方に位置する傾斜姿勢に形成されている。底スクリュー46は、機体後面視で左右幅方向の中央位置よりも横外側方(右側)に偏倚した位置に設けられている。この底スクリュー46は、機体前部側の伝動機構47を介してエンジン7から動力が伝達される。伝動機構47は、図示しないクラッチレバーの操作により動力伝達を入り切り自在に構成されている。
次に、エンジン7からの排気が通流する排気管66について説明する。
図1〜図4に示すように、運転部3の下方に位置する状態でエンジン7が備えられ、このエンジン7から排出される排気(燃焼排ガス)は、エンジン7の上部に位置するマフラー67を通過して排出され、その排気は排気管66を通して流動してその排気口68から外方に排出される。
図8に示すように、前部側縦フレーム58の上部側の途中位置から連結部材76が斜め前方上方に向けて一体的に延設され、連結部材76の先端部と前部側排気管66Aにおける前部側直線部分70の途中部に連結されたブラケット77とがボルトで連結されている。
この横向き連結体83は、右側端部に前後向きの板面を有する取付板84が一体的に備えられ、その取付板84と後部側縦フレーム49に固定の板状の取付板85とがボルトで連結されている。又、横向き連結体83の左側端部には左右向きの板面を有する取付板86が一体的に備えられ、その取付板86が脱穀装置4の側壁14における平面視チャンネル形の補強部材14aにボルトで連結されている。そして、横向き連結体83に連結固定された正面視略L字形のブラケット87と、後部側排気管66Bの下側に連結固定されたブラケット88とがボルトで連結されて、後部側排気管66Bが横向き連結体78に支持されている。
図1,2に示すように、排気管66の上方に位置する状態で、脱穀装置4と穀粒タンク5との間に作業台89が備えられている。この作業台89は、脱穀装置4に沿って機体前後方向に向けて、脱穀装置4の前端部に対応する位置、具体的には、脱穀装置4の前端部よりも少し後部側に位置する箇所から脱穀装置4の後端部まで延設されている。
すなわち、図4,9に示すように、後部側作業台89Bの右側部における機体前後方向の中間位置よりも少し前部側の箇所において、脱穀装置4の側壁14に固定連結され且つ上方に向かうほど穀粒タンク5側に位置する斜め姿勢で上方に延設された支持部材91が備えられ、この支持部材91の上部が後部側作業台89Bの右側部に連結固定されている。
以下、本発明に係る普通型コンバインの第2実施形態を説明する。
この実施形態では、アンローダ6の形状、作業台89及び排気管66についての形状や支持構造及びカバー構造等が第1実施形態と異なるが、それ以外の他の構成は第1実施形態と同じである。そこで、第1実施形態と異なる構成について以下に説明し、第1実施形態と同じ構成については説明は省略する。
アンローダ6について説明する。
図11,12に示すように、アンローダ6は、周知構造のスクリュー式搬送装置であり、穀粒タンク5の下部に備えられた底スクリュー46により横向きに外方に送り出された穀粒を上方に向けて搬送する縦スクリューコンベア6aと、縦スクリューコンベア6aの搬送終端部から水平方向に穀粒を搬送する横スクリューコンベア6bとを備えている。又、縦スクリューコンベア6aの下部と脱穀装置4とを接続する接続ケース6cと、縦スクリューコンベア6aと横スクリューコンベア6bとを、穀粒搬送可能に連通する状態で且つ途中部にて横軸芯周り相対回動自在に接続する接続部6dとを備えている。このアンローダ6は、穀粒を搬送したのち横スクリューコンベア6bの先端部に形成された排出口6eから穀粒を外部に排出することができる。
この実施形態では、排気管66が、エンジン7からの排気が供給される供給口69よりも排気口68の方が高い位置になる状態で備えられ、且つ、排気管66が、脱穀装置4と穀粒タンク5との間を通って上方に延びる状態で備えられる点は第1実施形態と同じであるが、この実施形態では、排気管66は、後端部が上向きに且つ穀粒タンク5側に湾曲している点が異なる。
説明を加えると、図15に示すように、穀粒タンク5の底面5Bは、底スクリュー46が位置する箇所が最下部に位置するように前後方向視で略V字状に傾斜姿勢に形成されている。そして、底スクリュー46は、機体後面視で左右幅方向の中央位置よりも横外側方(右側)に偏倚した位置に設けられている。
この実施形態では、排気管66の前部側排気管66Aが前部側縦フレーム58に支持されている点は、第1実施形態と同じであるが、連結構造が少し異なっている。すなわち、図16,17,19に示すように、前部側排気管66Aの前部側直線部分70に固定のブラケット77に連結される連結部材100が、第1実施形態のように、斜め前方上方に向けて延設されるのではなく、平面視L字形に形成されて、前部側縦フレーム58から機体前後方向に延びる状態で設けられている。
この実施形態では、作業台89の後端部に排気管66が通過する切欠101が形成されている。
すなわち、図14に示すように、第1実施形態と同様に、作業台89が、穀粒揚送装置35を挟んで前部側作業台89Aと後部側作業台89Bとに前後に分割されているが、後部側作業台89Bの後端部において、穀粒タンク5側(右側)の端縁が後部側ほど右側に向かう傾斜姿勢になるように切欠101が形成されている。
具体的には、図21に示すように、作業台89の下面側に遮蔽された断熱用の空気層103を形成するための遮蔽板104が溶接により一体的に連結されている。遮蔽板104と作業台89との間に断熱用の空気層103を形成することによって、排気管66からの熱が直接に作業台89に伝わるのを抑制している。
第1実施形態のカバー部材97と同様に、排気管66における穀粒タンク5側の外方を覆う側部カバー部材106が備えられている。この側部カバー部材106が、排気管66の穀粒タンク5側の横側方を覆う横側部106aと、排気管66の下方側を覆う底部106bとを備えている。
そして、排気管66の湾曲部分71と穀粒タンク5との間に仕切り部材109が備えられている。図16,19に示すように、仕切り部材109は、平面視L字形の板体からなり、穀粒タンク5の前壁に沿って左右方向に延びる横向き仕切り部109Aと、脱穀装置4の側壁14に沿って前後方向に延びる前後向き仕切り部109Bとを備えている。そして、横向き仕切り部109Aがパネル用支柱110に支持され、前後向き仕切り部109Bが貯留部用支柱としての前部側縦フレーム58に支持されている。
(1)上記実施形態では、排気管66が、脱穀装置4並びに穀粒タンク5夫々の後端部よりも後方側に延びているものを示したが、これに代えて、排気管66の後端部が脱穀装置4や穀粒タンク5の後端部よりも前部側に位置するものでもよい。
又、上記実施形態では、排気管66が、その全体が供給口69よりも高い位置にある状態で備えられるものを示したが、これに代えて、排気管66の一部が供給口69よりも低い位置となるような構成としてもよい。
4 脱穀装置
5 穀粒貯留部
5A 上部入口
5C 前壁
6 アンローダ
6a 縦スクリューコンベア
6b 横スクリューコンベア
6d 接続部
7 エンジン
14 側壁
35 穀粒揚送装置
40 二番物還元装置
44 連結部材
48 機体フレーム
49 後部支柱
58 貯留部用支柱
65 燃料タンク
66 排気管
68 排気口
69 供給口
71 曲がり部
72 水平延設部
83 連結部材
97 カバー部材
109 仕切り部材
109A 横向き仕切り部
109B 前後向き仕切り部
110 パネル用支柱
111 操作パネル
122 湾曲部
123 後側部分
IH 位置保持機構
Y 上下軸芯
Claims (1)
- 機体前部に位置する運転部と、前記運転部の下方に位置するエンジンと、前記エンジンからの排気が通流する排気管とが備えられ、
前記排気管が、前記エンジンからの排気が供給される供給口よりも前記排気を外部に排出する排気口の方が高い位置になる状態で備えられている普通型コンバイン。
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