JP7055167B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、機体前部の運転部の下方にエンジンが備えられているコンバインに関する。
従来では、エンジンからの排ガスを浄化処理する排ガス浄化装置が、運転部の機体後方側に位置する状態で備えられ、排ガス浄化装置から排出される排ガスを外部に排出する排気管が、脱穀装置と穀粒タンクとの間において後上がり傾斜姿勢で延設され、且つ、脱穀装置の上方に向けて排ガスを排出するように構成されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-168022号公報
上記従来構成は、排気管をできるだけ高い位置に備えて、ワラ屑等が排気管に降りかかるおそれが少なくなるようにしたものである。しかし、上記構成であっても、刈取作業に伴って発生するワラ屑は、高く舞い上がり、そのまま脱穀装置と穀粒タンクとの間の隙間を通して排気管に降りかかることがある。また、舞い上がったのち脱穀装置の上部に堆積していたワラ屑が、風によって吹き飛ばされて脱穀装置と穀粒タンクとの間の隙間を通して排気管に降りかかることもある。
上記したような排ガス処理装置にて処理された後の排ガスは、エンジンから排出される排ガスよりも高温になることがある。上記従来構成では、このように高温の排ガスが通流することで高温になるおそれがある排気管に対して、ワラ屑が降りかかることにより悪影響を与える不利があり、この点で未だ改善の余地があった。
そこで、排気管にワラ屑等が降りかかるのを防止できるようにすることが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体前部側に位置する運転部と、前記運転部の後方側に位置する穀粒タンクと、前記穀粒タンクの機体横一側に位置する脱穀装置と、前記運転部の下方に位置するエンジンと、前記エンジンからの排ガスを浄化処理する排ガス浄化装置と、前記排ガス浄化装置から排出される処理後の排気を機体外部に排出する排気管とが備えられ、
前記排気管が、前記穀粒タンクと前記脱穀装置との間に、前記脱穀装置よりも上方まで延びる状態で設けられ、
前記排気管に、前記脱穀装置の上端よりも下側に位置する第1排気管部分が備えられ、
前記第1排気管部分よりも上側に位置する箇所に、前記脱穀装置と前記穀粒タンクとに亘るカバーが設けられ、
前記穀粒タンクの前記脱穀装置側の側壁部に、前記脱穀装置の上端部よりも高い位置において、前記カバーの上方に位置する状態で前記脱穀装置側に向けて張り出す張出部が備えられている点にある。
本発明においては、前記張出部は、前記脱穀装置の前記穀粒タンク側の端部よりも前記穀粒タンク側とは反対側に張り出されていると好適である。
本発明においては、前記穀粒タンクは、前記脱穀装置の機体横一側に位置する通常作業位置と、機体横外側方に張り出すメンテナンス位置とにわたり位置変更自在に設けられ、
前記カバーは、前記脱穀装置又は前記穀粒タンクのいずれかに片持ち状に支持されていると好適である。
本構成によれば、穀粒タンクが通常作業位置にあれば、穀粒タンクと脱穀装置とが近づいた状態となる。穀粒タンクがメンテナンス位置にあれば、穀粒タンクは機体横外側方に張り出すので、脱穀装置との間は大きく開放される。
カバーは、穀粒タンクが通常作業位置にあれば、穀粒タンクと脱穀装置との間の隙間を塞ぐことができる。そして、カバーは、脱穀装置又は穀粒タンクのいずれかに片持ち状に支持されるから、穀粒タンクがメンテナンス位置と通常作業位置との間で位置変更する構成であっても、穀粒タンクが通常作業位置に切り換わると、カバーによって適切に穀粒タンクと脱穀装置との間の隙間を塞ぐ状態に設定できる。
本発明においては、前記カバーは、前記脱穀装置の前記穀粒タンク側の側部における上端部において、水平状態で且つ前後方向に延びる状態で設けられていると好適である。
本構成によれば、カバーは、機体の高い位置である脱穀装置の上端部に設けられるので、脱穀装置と穀粒タンクとの間に作業者が入り込んでメンテナンス作業を行う場合であっても、カバーが作業の邪魔になることがない。カバーは、水平状態で且つ前後方向に延びているので、脱穀装置と穀粒タンクとの隙間を前後方向にわたって良好に塞ぐことができる。
本発明においては、前記カバーは、弾性部材にて形成されていると好適である。
本構成によれば、脱穀装置と穀粒タンクとの間隔が狭くなって、カバーが接触することがあっても、カバーが弾性変形して無理なく脱穀装置と穀粒タンクとの間の隙間を閉塞することができる。
本発明においては、前記カバーの下方に前記排ガス浄化装置が配置されていると好適である。
本構成によれば、カバーによって排ガス浄化装置に対してワラ屑が降りかかることを防止できる。従って、高温になる排ガス浄化装置にワラ屑が降りかかることにより悪影響を与える不利を回避させることができる。
本発明においては、前記排気管が、前記穀粒タンクと前記脱穀装置との間に、前記排ガス浄化装置の排出部から後上がり傾斜姿勢で設けられていると好適である。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 エンジン周りの構成を示す側面図である。 排気管配置箇所の平面図である。 カバー取付け箇所の縦断正面図である。 排気管配置箇所の縦断正面図である。 排気管の上部の取付け状態を示す斜視図である。 排気管の上部の取付け状態を示す分解斜視図である。 排気管の上部の取付け状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を自脱型のコンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、本発明に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走する走行機体の前部に植立穀稈を刈り取る刈取部2が備えられている。走行機体の前部右側にキャビン3にて周囲が覆われた運転部4が備えられ、走行機体の後部には、刈取部2にて刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置5と、脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク6と、が横方向に並ぶ状態で備えられている。走行機体の運転部4の下方に位置する状態で原動部7が備えられ、穀粒タンク6に貯留された穀粒を機外に排出するアンローダ8が備えられている。
この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
刈取部2は、刈取対象となる植立穀稈の株元を分草案内する分草具9と、分草された植立穀稈を縦姿勢に引き起こす複数の引き起こし装置10、引き起された植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置11、刈取穀稈を縦姿勢から徐々に横倒れ姿勢になるように姿勢変更しながら後方に搬送して脱穀装置5に供給する縦搬送装置12等を備えている。
走行機体を走行させて刈取作業を実行すると、刈取部2は、刈取対象の植立穀稈を分草具9によって後方の引き起こし装置10に導入して引き起し処理する。引き起し処理される植立穀稈をバリカン形の刈取装置11によって刈取処理し、刈取穀稈を縦搬送装置12によって後方に搬送して脱穀装置5の脱穀フィードチェーン13に供給する。
脱穀装置5は、供給された刈取穀稈の株元側を脱穀フィードチェーン13によって機体後方向きに挟持搬送しながら、穂先側を扱室に供給して脱穀処理する。図示はしないが、扱室にて脱穀処理された後の脱穀処理物が下方の選別部にて穀粒とワラ屑等とに選別される。穀粒は、図示しない一番物搬送スクリューにより脱穀装置5の右横側外方に搬出されたのち、揚穀コンベア14により揚送され、上端部の送り出し羽根14aにより跳ね飛ばし供給されて穀粒タンク6内部に搬送される。ワラ屑は後部側から機外に排出される。穀粒タンク6は、脱穀装置5から送り込まれる穀粒を貯留する。刈取作業終了後、穀粒タンク6に貯留された穀粒はアンローダ8により外部に搬出される。
図1,2に示すように、アンローダ8は、穀粒タンク6の底部に前後向き姿勢で設けられた底スクリュー(図示せず)にて搬送された穀粒を上方に向けて縦送り搬送する縦送りスクリューコンベア8Aと、その縦送りスクリューコンベア8Aの上部に接続されるとともに、穀粒を先端の排出口15まで横送り搬送する横送りスクリューコンベア8Bとを備えている。
脱穀装置5は、天板16を上方に開放して、扱室内で付着している詰まり穀稈を除去する作業や、作業終了後の点検修理等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。図6に示すように、天板16のうちの右側に位置する右側天板部分16aは右側端部の前後軸芯X周りで上方に揺動開放可能である。
〔エンジン周りの構成〕
図3に示すように、原動部7にはエンジン17が備えられ、このエンジン17は、クランク軸方向が機体横方向となる搭載姿勢で、弾性支持体としてのゴム式マウント機構18を介して機体フレーム19に支持されている。
そして、図1,2,3に示すように、エンジン17の排ガス中に含まれる粒子状物質を低減する第1排ガス処理装置20と、その第1排ガス処理装置20にて処理された後の排ガス中に含まれる窒素酸化物を低減する第2排ガス処理装置21(本発明における排ガス浄化装置に相当)とが備えられている。
第1排ガス処理装置20は、排ガスに含まれるディーゼル微粒子を捕集する公知技術であるディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)(図示せず)を備え、通過する排ガスに含まれるディーゼル微粒子を減少させる。
第2排ガス処理装置21は、公知技術である選択触媒還元(SCR)を利用して排ガスの浄化処理を行う。具体的には、還元剤の一例である尿素水を排ガス中に噴射して加水分解させてアンモニア(NH3)を生成する。そして、そのアンモニア(NH3)と排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)とを化学反応させて、窒素(N2)と水(H2O)とに還元させることで排ガス中に含まれる窒素酸化物を低減させる。
第1排ガス処理装置20は原動部7の内部に配備されている。すなわち、運転部4の左側後部の下方で且つエンジン17の上部に、長手方向が機体前後方向に沿う状態で配備されている。図3に示すように、第1排ガス処理装置20は、機体前後両側の一対の支持部22,22によってエンジン17に連結支持されている。
第1排ガス処理装置20における機体前部側の下側箇所に排ガス導入口23が備えられ、排ガス導入口23がエンジン17側の排気管24に接続されている。第1排ガス処理装置20における機体後部側の右側箇所に排ガス出口部25が備えられている。
第2排ガス処理装置21は、原動部7の外部であって、平面視で運転部4の機体後方側に位置する状態で備えられている。第2排ガス処理装置21は、穀粒タンク6の前部下方に位置するとともに、平面視で穀粒タンク6と重複する状態で配備されている。
図2,3,4に示すように、第2排ガス処理装置21は、第1排ガス処理装置20から供給される排ガスに対して尿素水が噴射供給される円筒形状のドージング部26と、ドージング部26よりも大径の円筒形状であって且つ還元処理を行う本体処理部27とを備えている。ドージング部26と本体処理部27とは、各々の下部において一体的に連結され、ドージング部26にて尿素水が噴射供給された排ガスが本体処理部27に供給されるように連通している。円筒形状のドージング部26及び本体処理部27は夫々、円筒形状の中心軸に沿う方向に沿って長尺に形成されている。
本体処理部27は円筒形状の中心軸に沿う方向が機体上下方向に沿う姿勢で配備されている。円筒形状のドージング部26は、本体処理部27に対して機体右側に位置して、本体処理部27に平行に並ぶ状態で、円筒形状の中心軸に沿う方向が機体上下方向に沿う姿勢で配備されている。
図3に示すように、第2排ガス処理装置21は、上部側の連結支持部28及び下部側の連結支持部29にて、縦向き支持フレーム30に支持されている。すなわち、上部側の連結支持部28及び下部側の連結支持部29の夫々において、縦向き支持フレーム30の外周部に一体的に側面視L字形の連結ブラケット31が固定されている。第2排ガス処理装置21の本体処理部27の外周部における、上下両側の連結ブラケット31に対応する箇所に横向き支持体32が固定されている。上下両側の横向き支持体32と上下両側の連結ブラケット31とがボルトで連結されることで、第2排ガス処理装置21が縦向き支持フレーム30に支持されている。
図2,3に示すように、第2排ガス処理装置21において、本体処理部27に対して機体右側に位置するドージング部26の上部側箇所に排ガス供給部33が形成されている。
そして、第1排ガス処理装置20の排ガス出口部25と、第2排ガス処理装置21の排ガス供給部33と、が接続部材としての連通接続管34を介して連通接続されている。連通接続管34は、第1排ガス処理装置20の排ガス出口部25にフランジ連結されるとともに、図4にも示すように、第2排ガス処理装置21の排ガス供給部33にフランジ連結される。
図示はしないが、第2排ガス処理装置21に供給する還元剤としての尿素水を貯留する尿素水タンクが運転部4の前部下方側に備えられ、尿素水をポンプにより配管を通して第2排ガス処理装置21に送給するように構成されている。
穀粒タンク6は、正面視で下窄まり状に形成されている。穀粒タンク6の機体左側に位置する下窄まり状の底部傾斜面に、タンク内方に向けて凹入する第1凹入部Q1が形成されている。そして、図4に示すように、第2排ガス処理装置21が第1凹入部Q1に入り込む状態で配備されている。また、図4に示すように、穀粒タンク6の機体左側面の前後中間部には、揚穀コンベア14を装着するための第2凹入部Q2が形成されている。
図2に示すように、穀粒タンク6は、縦送りスクリューコンベア8Aの回転軸芯である上下軸芯Y1周りで揺動自在に機体フレーム19(図2に図示せず)に支持されている。
そして、穀粒タンク6は、機体内方側に引退する通常作業位置(図2の実線で示す状態)と、機体横外側方に張り出す姿勢であるメンテナンス位置(図2の仮想線で示す状態)と、にわたって位置変更自在に設けられている。
図2,3,4に示すように、穀粒タンク6と第2排ガス処理装置21との間に位置して第2排ガス処理装置21の熱を遮る遮熱カバー35が備えられている。この遮熱カバー35は、第2排ガス処理装置21の周囲のうち、上部側箇所、脱穀装置5とは反対側に対応する箇所、及び、後部側箇所の夫々に対応する箇所を覆う状態で設けられている。
〔排気管〕
図3,4に示すように、第1排ガス処理装置20及び第2排ガス処理装置21にて処理された排ガスを、外部に排出する排気管36が備えられている。排気管36は、脱穀装置5と穀粒タンク6との間において、排出口としての排気口37が脱穀装置5の上端よりも上方に位置するように、第2排ガス処理装置21の排ガス出口部38から後上がり傾斜姿勢で脱穀装置5の上端側箇所まで延ばれている。排気管36の上端部に排気口37が形成され、その排気管36の上端部が脱穀装置5側に向けて曲がる状態で延設されている。
排気管36は、排ガス出口部38から延設される排ガス流出管39(第1排気管部分)と、排ガス流出管39に連なる中間排気管40(第1排気管部分)と、中間排気管40に連なる終端側排気管41とからなる。
排ガス流出管39は、第2排ガス処理装置21の排ガス出口部38から機体後方側に向かって水平又はほぼ水平に延出する基端側部39aと、この基端側部39aの延出端から機体後方向き状態から機体上方後方向きに屈曲して延出する屈曲先端側部39bと、を備えている。
中間排気管40は、排ガス流出管39の屈曲先端側部39bに対応する箇所から後上り傾斜姿勢で上下方向に沿って延設されている。終端側排気管41は、中間排気管40に対して湾曲する状態で脱穀装置5側に向けて延設されている。
中間排気管40は、排ガス流出管39の出口部から脱穀装置5の上端部に相当する位置まで延びている。この中間排気管40は断面略U字形のカバー部材42にて覆われている。図6,7に示すように、カバー部材42は、中間排気管40の外周面に固定された取付ブラケット43にボルト連結されている。中間排気管40の機体前部側箇所が取付ブラケット44を介して脱穀装置5の右側の側壁5aに支持されている。中間排気管40の機体後部側箇所が、揚穀コンベア14及び脱穀装置5の右側の側壁5aに支持されている。
この中間排気管40の機体後部側箇所における支持構造については後述する。
図3に示すように、終端側排気管41は中間排気管40よりも大径に設けられ、終端側排気管41の始端側が中間排気管40の終端部に被さる状態で位置し、図示しないブラケットを介して連結して接続されている。終端側排気管41と中間排気管40との間に隙間が形成されており、排気の流動に伴うエジェクタ作用によって、その隙間から外気を内部に吸引して排ガスの冷却を行なうことができる。
終端側排気管41は、断面が略円形となる円筒状体にて構成され、機体前後方向視で上方に向かうほど脱穀装置5側に向けて略円弧状に曲がるように湾曲状に延設されている。
そして、終端側排気管41の先端部の端面に排気口37が形成されている。排気口37は上縁が下縁よりも穀粒タンク6から離れる側すなわち機体左側に突出する形状に形成されている。排気口37は、上側が下側よりも外方側に位置する傾斜姿勢で、前後方向視で直線状の円筒状体に形成されている。すなわち、図6に示すように、終端側排気管41の排気口37は、脱穀装置5の右側天板部分16aが開位置へ揺動するのを許容するように、排気口37の下縁が上縁よりも穀粒タンク6側に引退した傾斜形状に形成されている。
エンジン17から排出された排ガスは、第1排ガス処理装置20にてディーゼル微粒子を減少させる浄化処理が行われたのち、第2排ガス処理装置21にて排ガス中に含まれる窒素酸化物を低減させる浄化処理が行われ、浄化処理を終えた排ガスが排気管36を通して機体外部に排出される。
次に、中間排気管40の機体後部側箇所における支持構造について説明する。
図4,7に示すように、揚穀コンベア14の上部が前後両側の連結ブラケット45,46を介して脱穀装置5の右側の側壁5aに支持されている。前後の連結ブラケット45,46のうちの後側の連結ブラケット45は、上下方向及び前後方向の夫々に幅広の板状部材にて構成されている。連結ブラケット45の一端部が揚穀コンベア14の外周面に溶接等により一体的に連結され、連結ブラケット45の他端部が脱穀装置5の右側の側壁5aにボルト連結されている。
図4,7,8,9に示すように、前後の連結ブラケット45,46のうちの前側の連結ブラケット46は、揚穀コンベア14の外周面に溶接等により一体的に連結されたコンベア側の第1構成体47、脱穀装置5の側壁5aにボルト連結された脱穀装置5側の第2構成体48、第1構成体47と第2構成体48とに亘って設けられ、夫々の構成体47,48にボルト連結される中間の第3構成体49という3つの部材からなる。
第1構成体47は、後側の連結ブラケット45に比べて上下方向並びに前後方向夫々の幅が幅狭の板状体からなり、後側の連結ブラケット45よりも高い位置において揚穀コンベア14の外周面に連結されている。
第2構成体48は、脱穀装置5の側壁5aに当て付けてボルト連結される第1縦面48Aと、第1縦面48Aの端部から外側方に向かって延びる第2縦面48Bと、第1縦面48A及び第2縦面48B夫々に対して直交する方向に延びる水平面48Cと、を一体的に備えている。
第3構成体49は、第1構成体47から第2構成体48に亘ってのびる縦面部分49Aと、縦面部分49Aにおける第2構成体48側の下端部から機体前側に向かって延びる水平面部分49Bと、が一体形成された板状体にて構成されている。
第1構成体47の外端部と第3構成体49の縦面部分49Aの一端部とが2本のボルトBoで連結される。第3構成体49の縦面部分49Aの他端部と第2構成体48の第1縦面48Aとが2本のボルトBoで連結され、第3構成体49の水平面部分49Bと第2構成体48の水平面48Cとが1本のボルトBoで連結されている。
そして、第3構成体49における第1構成体47に対する連結箇所と第2構成体48に対する連結箇所との中間部に、中間排気管40の外周面に一体的に固定された取付ブラケット50が1本のボルトBoで連結されている。
図4,9に示すように、第1構成体47と第2構成体48との間は、中間排気管40の外径寸法よりも大きい距離だけ離間しており、第3構成体49を取付けていないときは、第1構成体47と第2構成体48との間を排気管36が通過することが可能である。
このように前側の連結ブラケット46を分割構成とすることで、脱穀装置5の側壁5aと揚穀コンベア14との間を通して排気管36を装着する際に、排気管36の取付けが行い易いものになる。説明を加えると、例えば、前側の連結ブラケット46が揚穀コンベア14と脱穀装置5の側壁5aとに亘って一連に形成されるものでは、排気管36の後上部側箇所を前側の連結ブラケット46の下側を通して、前側の連結ブラケット46と後側の連結ブラケット45との間に入り込ませる作業が必要であり、作業が煩わしいものとなる。これに対して、上記したような分割構成であれば、第1構成体47と第2構成体48との間の空間を利用して、排気管36を前側の連結ブラケット46の前部側に移動させたのちに、第3構成体49を取付ければよく、作業が行い易いものになる。
〔排気管上部のカバー〕
刈取作業に伴って発生するワラ屑が、脱穀装置5と穀粒タンク6との間の隙間を通して排気管36に降りかかることを防止するための防塵用のカバー51が設けられている。すなわち、図3,4,6に示すように、排気管36の排気口37よりも前側において、排気管36よりも上側に位置する箇所に、脱穀装置5と穀粒タンク6とに亘るカバー51が設けられている。
図6に示すように、穀粒タンク6における排気管36の上方側に位置する箇所は、上端部6a(張出部)が脱穀装置5側に向けて張り出す形状となっており、穀粒貯留量を多くするように構成されている。穀粒タンク6における脱穀装置5と横方向に対向して並ぶ中間部箇所6bは、脱穀装置5の横側の近い位置となるように形成されている。上端部6aと中間部箇所6bとの間は、下側ほど順次幅狭になるように傾斜状に形成されている。中間部箇所6bよりも下方側には、排気管36を収納するために第3凹入部Q3が形成されている。
図6に示すように、カバー51は、穀粒タンク6における脱穀装置5と対向する中間部箇所6bと、脱穀装置5の穀粒タンク6側の側部との間に位置する状態で備えられている。カバー51は、硬質ゴム等の弾性部材にて形成され、前後方向に長い帯板状に形成されている。
図3,4,6に示すように、カバー51は、脱穀装置5の穀粒タンク6側の側壁5aにおける上端部において、水平状態で且つ前後方向に延びる状態で設けられている。説明を加えると、カバー51は、脱穀装置5の機体右側の側壁5a(図6では左側)の上端部に機体前後方向に沿って延びる状態で設けられている。側壁5aの上端部における内部側には、断面矩形状の脱穀フレーム52が備えられている。図5に示すように、脱穀フレーム52にて支持される箇所の近くに、穀粒タンク6の機体前後方向の略全幅にわたって取付け用の断面L字形の支持ブラケット53が設けられている。支持ブラケット53の縦面部53aが側壁5aに複数のボルトBoで連結されている。側壁5aの内側には補強板54が設けられている。
支持ブラケット53の水平面部53bの上側にカバー51が載置され、且つ、カバー51の上面側に当て板55を備えた状態で、カバー51を挟む状態で水平面部53bと当て板55とが複数のボルトBoで締結されてカバー51が固定されている。支持ブラケット53の水平面部53bの遊端側箇所、及び、当て板55の遊端側箇所には、穀粒タンク6側に向かうほど上向きに傾斜する傾斜面kが形成されている。ボルトBoの締め付けと、傾斜面kによる案内作用とにより、カバー51の遊端側が上向き傾斜姿勢に形成されている。このようにカバー51の上部で受け止められたワラ屑等ができるだけ遊端側から落下しないように構成されている。
カバー51は、穀粒タンク6における脱穀装置5と対向する箇所において、穀粒タンク6の側面に略沿う状態で設けられ、第2凹入部Q2に近い箇所では、穀粒タンク6の側面の形状に沿うように、平面視で揚穀コンベア14側に傾斜する斜め姿勢に設けられている。
また、図4に示すように、カバー51の下方には第2排ガス処理装置21が配置されている。このように構成することで、ワラ屑が排気管36及び第2排ガス処理装置21に降りかかることをカバー51によって防止している。
〔別実施形態〕
(1)カバー51が脱穀装置5に支持される構成に代えて、カバー51が穀粒タンク6に片持ち状に支持される構成としてもよい。
(2)カバー51は弾性部材に代えて、例えば、金属や硬質の合成樹脂等の硬質の材料で構成するものでもよい。
(3)穀粒タンク6が通常作業状態において位置固定状態で備えられるものでもよい。
(4)第2排ガス処理装置21がカバー51の下方側から外れた位置に設けられるものでもよい。
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバインにも適用できる。
4 運転部
5 脱穀装置
6 穀粒タンク
6a 上端部(張出部)
17 エンジン
21 排ガス浄化装置
36 排気管
37 排出口
38 排出部
39 排ガス流出管(第1排気管部分)
40 中間排気管(第1排気管部分)
51 カバー

Claims (7)

  1. 機体前部側に位置する運転部と、前記運転部の後方側に位置する穀粒タンクと、前記穀粒タンクの機体横一側に位置する脱穀装置と、前記運転部の下方に位置するエンジンと、前記エンジンからの排ガスを浄化処理する排ガス浄化装置と、前記排ガス浄化装置から排出される処理後の排気を機体外部に排出する排気管とが備えられ、
    前記排気管が、前記穀粒タンクと前記脱穀装置との間に、前記脱穀装置よりも上方まで延びる状態で設けられ、
    前記排気管に、前記脱穀装置の上端よりも下側に位置する第1排気管部分が備えられ、
    前記第1排気管部分よりも上側に位置する箇所に、前記脱穀装置と前記穀粒タンクとに亘るカバーが設けられ、
    前記穀粒タンクの前記脱穀装置側の側壁部に、前記脱穀装置の上端部よりも高い位置において、前記カバーの上方に位置する状態で前記脱穀装置側に向けて張り出す張出部が備えられているコンバイン。
  2. 前記張出部は、前記脱穀装置の前記穀粒タンク側の端部よりも前記穀粒タンク側とは反対側に張り出されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記穀粒タンクは、前記脱穀装置の機体横一側に位置する通常作業位置と、機体横外側方に張り出すメンテナンス位置とにわたり位置変更自在に設けられ、
    前記カバーは、前記脱穀装置又は前記穀粒タンクのいずれかに片持ち状に支持されている請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記カバーは、前記脱穀装置の前記穀粒タンク側の側部における上端部において、水平状態で且つ前後方向に延びる状態で設けられている請求項1からのいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記カバーは、弾性部材にて形成されている請求項1からのいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記カバーの下方に前記排ガス浄化装置が配置されている請求項1からのいずれか1項に記載のコンバイン。
  7. 前記排気管が、前記穀粒タンクと前記脱穀装置との間に、前記排ガス浄化装置の排出部から後上がり傾斜姿勢で設けられている請求項1からのいずれか1項に記載のコンバイン。
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