JP2002065048A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2002065048A
JP2002065048A JP2000260657A JP2000260657A JP2002065048A JP 2002065048 A JP2002065048 A JP 2002065048A JP 2000260657 A JP2000260657 A JP 2000260657A JP 2000260657 A JP2000260657 A JP 2000260657A JP 2002065048 A JP2002065048 A JP 2002065048A
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JP
Japan
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grain
guide member
grain tank
tank
conveyor
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Application number
JP2000260657A
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English (en)
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Akihiko Nakaya
昭彦 中矢
Shinji Ishii
真嗣 石井
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Yanmar Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟らかい豆類はスクリューを有するオーガを
介して機外に排出すると傷つくため、穀粒タンクの取出
口から流下し穀粒袋に袋詰めしていたが、作業性が悪い
ため、穀粒タンク下部の搬出コンベアに連結した穀粒排
出装置を設けて、排出高さを高くし大きな袋にも排出で
きるコンバインを提案している。しかし、前記搬出コン
ベアはバケットコンベア等が構造上適用できずスクリュ
ー式を採用せざるを得ず、穀粒タンク下部搬送中に穀粒
が傷つく、という問題があった。 【解決手段】 穀粒タンク5には、穀粒排出装置13の
穀粒取込み口31側に低く傾斜したガイド部材32を内
設し、更に、該ガイド部材32の下方には、穀粒排出装
置13まで穀粒を強制的に送る搬出手段11を設けると
共に、ガイド部材32は、穀粒タンク5より着脱可能な
構成とし、また、該ガイド部材32は、未使用時には、
穀粒タンク5に収納又は固定可能な構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀粒を傷つけるこ
となく、しかも排出高さを高い位置に設定可能な穀粒排
出装置を設けたコンバインにおいて、該穀粒排出装置の
穀粒取込み口まで穀粒を搬送する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、穀粒の排出は、排出オーガや、袋
詰め装置により行われていた。このうち、排出オーガ使
用時には、穀粒は、穀粒タンクの側面から一旦揚穀され
た後、略水平に延出された排出オーガ内を搬送され、排
出オーガ先端から、横付けしたトラックなどに排出され
ていた。また、袋詰め装置使用時には、選別された穀粒
が揚穀された後、トップサッカという小型のタンクを通
って、機体側部に設けた袋詰め装置内の穀粒袋に、落入
されるようにしていた。
【0003】しかし、大豆のように、穀粒が軟らかい上
に土などの異物が混入しやすい豆類の場合は、刈り取り
・脱穀・選別した後の排出作業を、スクリュー式で搬送
距離も長い前記排出オーガにより行うと、穀粒が傷つき
やすく、穀粒品質の低下を招く。そこで、従来は、大豆
などの豆類については、前記トップサッカを有する袋詰
め装置を搭載した、豆専用又は他の穀物と兼用のコンバ
インを使用し、穀粒の汚損や損傷を最小限に抑えるよう
にしていた。
【0004】ところが、この袋詰め装置によっては、前
記穀粒袋をそれほど大きくできずに多数の袋に分けて袋
詰めしなければならず、そのための袋詰め作業や運搬作
業に時間や手間がかかり、作業効率が悪かった。そこ
で、本発明者らは、底部に搬出コンベアを軸装した穀粒
タンクと、該搬出コンベアに下部を連結連通した穀粒排
出装置とを設け、該穀粒排出装置内に設けたバケットコ
ンベアなどの排出コンベアにより、穀粒を上方まで搬送
して排出できるようにし、排出高さを高くすることがで
き、大きな袋にも容易に排出可能な穀粒排出装置につい
て提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、穀粒タ
ンク下部に設けた前記搬出コンベアついては、バケット
コンベアなどは構造上適用することができず、従来のス
クリュー式の構造を採用せざるを得なかった。そのた
め、穀粒タンク下部を搬送中に穀粒が傷つき、たとえ穀
粒排出装置を使用しても、穀粒品質の低下が避けられな
い、という問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
穀粒タンクと、該穀粒タンク下部と連結連通する穀粒排
出装置とを設けたコンバインにおいて、前記穀粒タンク
には、穀粒排出装置の穀粒取込み口側に低く傾斜したガ
イド部材を内設したものである。
【0007】請求項2においては、前記ガイド部材の下
方には、穀粒排出装置まで穀粒を強制的に送る搬出手段
を設けると共に、ガイド部材は、穀粒タンクより着脱可
能な構成とするものである。
【0008】請求項3においては、前記ガイド部材は、
未使用時には、穀粒タンクに収納又は固定可能な構成と
するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明に係わるコンバインの全
体側面図、図2は同じく平面図、図3は同じくの背面
図、図4は穀粒タンクの回動支持部の構造を示す斜視
図、図5は同じく回動状況を示す平面模式図、図6は穀
粒タンクの左側面図、図7は穀粒タンク下部の左側面
図、図8は同じく右側面図、図9は穀粒タンクの正面
図、図10は同じく背面図、図11は穀粒取込み口周辺
の斜視図、図12は曲面断面形状タイプのガイド板の模
式図、図13は折曲断面形状タイプのガイド板の模式
図、図14は搬出コンベアと併用タイプのガイド板の模
式図、図15は未使用時のガイド部材の穀粒タンクへの
固定手順を示す組み立て図である。
【0010】はじめに、コンバインの全体構成につい
て、図1乃至図5により説明する。図1乃至図3に示す
ように、クローラ1上にはシャーシ枠100が搭載さ
れ、該シャーシ枠100上には脱穀部2が搭載され、該
脱穀部2の前方には、フィーダ室3を介して刈取部4が
連設されると共に、脱穀部2の横側方には穀粒タンク5
が搭載され、該穀粒タンク5の前方側には、運転部6が
連設されている。
【0011】さらに、前記脱穀部2の下方には、揺動選
別装置9が配置され、該揺動選別装置9の下方に横設さ
れた一番コンベア8の終端部には、連通してバケット式
の揚穀コンベア7が立設されている。
【0012】該揚穀コンベア7の上下部に軸支されたス
プロケット14・15間にはコンベアチェーン16が巻
回され、該コンベアチェーン16上には複数のバケット
17が列設されており、前記揺動選別装置9で選別され
た一番物などの精粒は揚穀コンベア7下部の円弧状の受
部に蓄えられ、該受部に蓄えられた精粒はコンベアチェ
ーン16上のバケット17により掬い上げられ、そのま
ま揚穀コンベア7の上部まで搬送される。
【0013】そして、該揚穀コンベア7の上部は連結パ
イプ68を介して穀粒タンク5上部に連通されており、
該穀粒タンク5に搬送されてきた精粒は、回転する図示
せぬレベリングディスクなどで弾き飛ばされて、穀粒タ
ンク5内に均一に分散され均等に貯留できるようにして
いる。
【0014】該穀粒タンク5の下部樋10には、スクリ
ュー式の搬出コンベア11が前後に軸装され、該搬出コ
ンベア11の終端部は、穀粒排出装置13下部の穀粒取
込み口31から受継ぎケース12を介して、連結・連通
されている。同時に、搬出コンベア11の上方には、本
発明に係わるガイド部材32を着脱可能に配設してい
る。
【0015】そして、前記穀粒排出装置13は、穀粒タ
ンク5後方に立設されると共に、排出コンベア56を内
装しており、該排出コンベア56は、前記搬出コンベア
11のコンベア軸11aと同軸上に駆動軸23を有する
駆動スプロケット22と、穀粒排出装置13上部に前後
に支軸を配設した従動スプロケット20と、該従動スプ
ロケット20と前記駆動スプロケット22との間に巻回
したチェーン28と、該チェーン28の外周に特定間隔
で設けたバケット59・59・・・とから構成されてい
る。
【0016】このような穀粒排出装置13を設けること
により、穀粒タンク5内に貯留された後、前記ガイド部
材32、又は搬出コンベア11により、穀粒取込み口3
1から受継ぎケース12を介して穀粒排出装置13下部
まで搬送されてきた穀粒は、排出コンベア56の複数の
バケット59で掬い取られ、上方に搬送され、そのまま
排出口33から機体側方に排出されるようにしており、
穀粒の損傷を防ぎつつ、排出高さを高くして、大きな袋
にも容易に排出可能としている。
【0017】さらに、この穀粒排出装置13の近傍に
は、該穀粒排出装置13と穀粒タンク5とを一体的に回
動可能な回動支持部57を設けている。図3乃至図5に
示すように、この回動支持部57は、穀粒排出装置13
の後方で、前記シャーシ枠100上に配設されており、
機体後方を回動支点にできるようにしている。この回動
支持部57においては、シャーシ枠100の後部上に角
パイプ107が立設され、該角パイプ107の上部左右
側面より立設された上下支点軸104a・105aに
は、前記穀粒タンク5の背面5bから水平に延出された
上下の回動ステー92・93の先端が、水平に回動可能
に枢結されており、穀粒タンク5を機体外側に回動して
オープンし、容易にコンバイン内部の保守管理、及び本
発明に係わるガイド部材32の組み付け作業が行えるよ
うにしている。
【0018】さらに、前記角パイプ107の上部背面に
は、クラッチスイッチ80が配設され、該クラッチスイ
ッチ80には、クラッチレバー80aが設けられてお
り、該クラッチレバー80aを操作すると、前記コンベ
ア軸11aと駆動軸23との間に設けた図示せぬクラッ
チの入切を行い、エンジンからの動力の排出コンベア5
6への断接を行うようにしている。
【0019】次に、本発明に係わる前記ガイド部材32
について、図7、図10乃至図14により説明する。図
7に示すように、ガイド部材32は穀粒タンク5の下部
に配置され、前記穀粒取込み口31に向かって低くなる
ように傾斜して配設されており、該ガイド部材32の上
端は穀粒タンク5の前内壁に、ガイド部材32の下端は
前記搬出コンベア11の搬出端上部に当接されている。
【0020】このような構成において、前記穀粒タンク
5内に搬送されてきた精粒は、搬出コンベア11に達す
ることなく、ガイド部材32上を穀粒取込み口31に向
かって滑り落ちていき、受継ぎケース12を介して、穀
粒排出装置13下部に取り込まれる。
【0021】すなわち、穀粒タンク5と、該穀粒タンク
5下部と連結連通する穀粒排出装置13とを設けたコン
バインにおいて、前記穀粒タンク5には、穀粒排出装置
13の穀粒取込み口31側に低く傾斜したガイド部材3
2を内設したので、従来のスクリュー式のように穀粒タ
ンク5下部を搬送中に穀粒が傷つくことがなく、穀粒排
出装置13との併用により、穀粒品質の低下を確実に防
止することができるのである。
【0022】なお、ガイド部材32の傾斜角については
限定するものではなく、穀粒の性状、湿度などに応じ、
適正角度に設定可能な構成とすることもできる。例え
ば、ガイド部材32の縁部を載置する後述の支持枠40
乃至43に関し、該支持枠40乃至43の穀粒タンク5
内壁への取付け位置を複数箇所設ける。そして、穀粒の
実際の滑り落ち具合を観察しながら、穀粒の損傷がな
く、しかも、搬送速度が極端に遅くならない適正傾斜角
を決定し、該適正傾斜角となるように、前記支持枠40
乃至43を、対応した取付け位置に取付けるのである。
【0023】また、図10、図11に示すように、前記
搬出コンベア11の上方には、断面視へ字状のコンベア
カバー70が機体前後に延設され、該コンベアカバー7
0の後端は、矩形の開口部47aを略中央部に開口した
取付け枠47の上枠に、取付板71を介して固設される
一方、コンベアカバー70の前端は、搬出コンベア11
の始端上部の内壁に固設されている。
【0024】このような構成において、搬出コンベア1
1を使用する場合でも、落下する穀粒は初めにコンベア
カバー70に衝突してからスクリュー11bに巻き込ま
れるため、スクリュー11bへの衝撃が大きく軽減さ
れ、スクリュー11bの損傷を防ぐことができ、更に、
このように橋設したコンベアカバー70は、補強部材と
しても作用し、穀粒タンク5の剛性を高めることができ
る。
【0025】さらに、前記取付け枠47には仕切蓋46
が、ボルト等の締結具により着脱可能に取り付けられる
と共に、該仕切蓋46の下半分には、円形の開口部46
aも形成されている。
【0026】このような構成において、仕切蓋46を取
り付けると、穀粒取込み口31が円形の開口部46aに
変わり、穀粒排出装置13への穀粒取込み口の形状が、
スクリュー11b終端部の円形の送り形状と略同一形状
となり、一方、仕切蓋46を取り外すと、穀粒取込み口
31が矩形の開口部47aに変更され、穀粒排出装置1
3への穀粒取込み口の形状が、ガイド部材32終端部の
矩形の送り形状と略同一形状となる。
【0027】すなわち、仕切蓋46を着脱して、穀粒排
出装置13への穀粒取込み口の形状を変更可能に構成す
ることにより、搬出コンベア11やガイド部材32など
の搬出手段終端部の送り形状に、穀粒取込み口の形状を
合わせることができ、穀粒の穀粒排出装置13への流入
が円滑となり、穀粒の詰まりや損傷などのトラブルを確
実に防止することができる。
【0028】また、ガイド部材は、前記ガイド部材32
のように穀粒タンク5内で全長に渡って前後に直線状に
設ける形態のみに、必ずしも限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、傾斜形状を曲面断面形状
とし、穀粒タンク5内で全長に渡って配設するようにし
てもよい。これにより、ガイド部材48上方の空間を、
直線状ガイド部材32の場合よりも拡大することがで
き、ガイド部材内設による穀粒タンク5の収納容量の減
少を軽減することができる。なお、本実施例では、下に
凸形状として、穀粒タンク5の収納容量を確保するよう
にしているが、穀粒の搬送速度や損傷具合などに応じ
て、上に凸形状としてもよい。
【0029】また、図13に示すように、傾斜形状を複
数回の折り曲げをいれた折曲断面形状とし、穀粒タンク
5内で全長に渡って配設するようにしてもよい。これに
より、ガイド部材49上方の空間を、直線状ガイド部材
32の場合よりも拡大することができ、ガイド部材内設
による穀粒タンク5の収納容量の減少を軽減することが
できると共に、ガイド部材49自体の加工も前記ガイド
部材48に比べて容易なため、部品コストの低減を図る
ことができる。
【0030】さらに、図14に示すように、ガイド部材
の終端を、搬出コンベア11の前後途中部に位置させる
ようにしてもよい。これにより、穀粒の損傷をある程度
受けるものの、ガイド部材による搬送速度が穀粒排出装
置13への取込み速度よりも極端に遅い場合に、搬出コ
ンベア11を一部使用し搬送速度を補完することができ
るのである。なお、この場合、ガイド部材の終端を折り
曲げたり、モールなどを装着することにより、終端のエ
ッジ部分による穀粒の損傷を防止することができる。
【0031】次に、このようなガイド部材の着脱・収納
構成について、図5乃至図9、図11、図15により説
明する。図7乃至図9に示すように、ガイド部材32は
上ガイド部材32aと下ガイド部材32bとから構成さ
れており、このうちの上ガイド部材32aの両縁部は、
穀粒タンク5の左右の内壁から傾斜して突設された支持
枠40・41上に固定され、下ガイド部材32bの両縁
部は、下方に閉じた下部樋10の内壁から傾斜して突設
された支持枠42・43の上に固定されている。
【0032】さらに、上ガイド部材32aの後端部と下
ガイド部材32bの前端部とは、連結フレーム39上で
連結して固定され、該連結フ。レーム39の両端は、下
部樋10内壁の左右固定部材44・45上に支持固定さ
れている。そして、上ガイド部材32aと下ガイド部材
32bとの間、該上ガイド部材32a・下ガイド部材3
2bと、支持枠41・42・43・44及び連結フレー
ム39との間は、いずれもボルト等の締結具により着脱
可能に連結されている。
【0033】このような構成において、図11に示すよ
うに仕切蓋46を取り外して穀粒取込み口31を矩形で
大きな開口部47aに変更した後、下ガイド部材32b
のスリット部32cを前記コンベアカバー70に挟装す
ると共に、この下ガイド部材32bを支持枠42・43
及び連結フレーム39に締結固定する。続いて、上ガイ
ド部材32aを、支持枠40・41、及び前記連結フレ
ーム39上の下ガイド部材32b後端上に締結固定し、
ガイド部材32の取付けを完了する。そして、元の搬出
コンベア11による搬送に戻す場合は、逆の手順で行う
ことができる。
【0034】すなわち、ガイド部材32の下方には、穀
粒排出装置13まで穀粒を強制的に送る搬出手段である
搬出コンベア11を設けると共に、ガイド部材32は、
穀粒タンクより着脱可能な構成とするので、搬出コンベ
ア11による搬送と、ガイド部材32による搬送との切
換を自在に行うことができ、状況に応じた搬出手段の選
択が可能となる。
【0035】例えば、穀粒タンク5の収納容量を十分確
保したい場合には、タンク容量をほとんど損なわない搬
出コンベア11による搬送を行い、穀粒の損傷をできる
だけ軽減したい場合には、上方スペースが小さくタンク
容量が若干損なわれるものの、穀粒がほとんど損傷しな
いガイド部材32による搬送を行うように、切り換える
のである。
【0036】また、図6、図15に示すように、前記穀
粒タンク5の左側面5aには開口部5dが開口され、該
開口部5dの左右略中央には補強フレーム36が上下に
橋設され、該補強フレーム36と前記開口部5dの縁部
には、上側面カバー34と下側面カバー35とから成る
側面カバーがボルトなどの締結具37により着脱可能に
締結・固定されている。
【0037】このような構成において、前述のようにし
てガイド部材32を内設した後、まず、下側面カバー3
5を、左側面5a下部と補強フレーム36下部に当てて
締結固定し、さらに、該下側面カバー35上辺に、断面
視L字状のラップ部34aの溝を沿わせるようにして、
上側面カバー34を左側面5a上部と補強フレーム36
上部に当てて締結固定して、ガイド部材32の組み付け
を完了する。
【0038】すなわち、左側面5aの開口部5dに補強
フレーム36を設けると共に、側面カバーを上下の側面
カバー34・35に分割することにより、側面カバーを
当てる面積が広くなると共に、取り扱う側面カバーが軽
く、しかも小さくできるため、組み付けが容易となり、
穀粒タンク5内部の保守管理や、前記ガイド部材32の
着脱のために要する作業時間の短縮や作業負荷の軽減を
図ることができるのである。
【0039】また、上側面カバー34のラップ部34a
側面からは掛止用ノブボルト34b・34cが水平に突
設され、該掛止用ノブボルト34b・34cには、前記
下ガイド部材32b上部、上ガイド部材32a上部が順
に挿通され、更に、その上から図示せぬノブを、前記掛
止用ノブボルト34b・34cの先部に螺嵌できるよう
にしている。このうち、最外位置にあり下ガイド部材3
2bを押止している上ガイド部材32aについては、更
に、上ガイド部材32aの両側縁部が、前記下側面カバ
ー35の固定台35a・35cより水平に突設された掛
止用ノブボルト35b・35dに挿通されており、該掛
止用ノブボルト35b・35dの先部には、図示せぬノ
ブを螺嵌できるようにしている。
【0040】このような構成において、ガイド部材32
を使用しない時には、前記支持枠41・42・43・4
4及び連結フレーム39からガイド部材32を取り外
し、前述したように、開放状態にある左側面5aを、上
下の側面カバー34・35を締結固定して閉塞した後、
取り外した上下のガイド部材32a・32bを、掛止用
ノブボルト34b・34c・35b・35dに着脱自在
に固定するのである。なお、本実施例の如く、穀粒タン
ク5外面にノブなどで固定する構造に限定されるもので
はなく、穀粒タンク5に収納ケースなどの収納構造を別
途に設け、該収納ケースにガイド部材32a・32bを
収納するようにしてもよい。
【0041】すなわち、ガイド部材32は、未使用時に
は、穀粒タンク5に収納又は固定可能な構成とするの
で、ガイド部材32の紛失を確実に防止することができ
るのである。さらに、着脱に特別な工具を必要としない
ノブを使用することにより、ガイド部材32の穀粒タン
クへの固定を容易に行えるようにしている。
【0042】なお、図5に示すように、本実施例におい
ては、穀粒排出装置13と穀粒タンク5とを一体的に回
動可能な回動支持部57を設け、穀粒タンク5を機体外
側に回動してオープン可能としているため、ガイド部材
32を固定する穀粒タンク5の左側面5aは、通常は機
体内側に面して外観を損なうことがなく、ガイド部材3
2の着脱時には穀粒タンク5をオープンして作業を行う
ことができるという効果を有する。ただし、このような
穀粒タンク5のオープン機構がないコンバインにおいて
は、ガイド部材32を固定又は収納する面は、ガイド部
材の着脱作業が可能な機体外側の面(右側面5c)とす
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏するものである。即ち、請求項1の
ように、穀粒タンクと、該穀粒タンク下部と連結連通す
る穀粒排出装置とを設けたコンバインにおいて、前記穀
粒タンクには、穀粒排出装置の穀粒取込み口側に低く傾
斜したガイド部材を内設したので、従来のスクリュー式
のように穀粒タンク下部を搬送中に穀粒が傷つくことが
なく、穀粒排出装置との併用により、穀粒品質の低下を
確実に防止することができるのである。
【0044】請求項2のように、請求項1記載のガイド
部材の下方には、穀粒排出装置まで穀粒を強制的に送る
搬出手段を設けると共に、ガイド部材は、穀粒タンクよ
り着脱可能な構成とするので、搬出コンベアによる搬送
と、ガイド部材による搬送との切換を自在に行うことが
でき、状況に応じた搬出手段の選択が可能となる。ま
た、着脱可能とすることで、容量を容易に変更すること
ができ、メンテナンス等も容易にできる。
【0045】請求項3のように、請求項2記載のガイド
部材は、未使用時には、穀粒タンクに収納又は固定可能
な構成とするので、ガイド部材の紛失を確実に防止する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンバインの全体側面図であ
る。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じくの背面図である。
【図4】穀粒タンクの回動支持部の構造を示す斜視図で
ある。
【図5】同じく回動状況を示す平面模式図である。
【図6】穀粒タンクの左側面図である。
【図7】穀粒タンク下部の左側面図である。
【図8】同じく右側面図である。
【図9】穀粒タンクの正面図である。
【図10】同じく背面図である。
【図11】穀粒取込み口周辺の斜視図である。
【図12】曲面断面形状タイプのガイド板の模式図であ
る。
【図13】折曲断面形状タイプのガイド板の模式図であ
る。
【図14】搬出コンベアと併用タイプのガイド板の模式
図である。
【図15】未使用時のガイド部材の穀粒タンクへの固定
手順を示す組み立て図である。
【符号の説明】
5 穀粒タンク 11 搬出手段 13 穀粒排出装置 31 穀粒取込み口 32・48・49・50 ガイド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 真嗣 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工株 式会社内 Fターム(参考) 2B396 JA04 JC08 KE02 KE03 KE04 LA03 LC06 LE14 LP08 LP12 LP17 MA07 MC02 MC07 MC13 ME04 MJ08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粒タンクと、該穀粒タンク下部と連結
    連通する穀粒排出装置とを設けたコンバインにおいて、
    前記穀粒タンクには、穀粒排出装置の穀粒取込み口側に
    低く傾斜したガイド部材を内設したことを特徴とするコ
    ンバイン。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材の下方には、穀粒排出装
    置まで穀粒を強制的に送る搬出手段を設けると共に、ガ
    イド部材は、穀粒タンクより着脱可能な構成とすること
    を特徴とする請求項1記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は、未使用時には、穀粒
    タンクに収納又は固定可能な構成とすることを特徴とす
    る請求項2記載のコンバイン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103609260A (zh) * 2013-12-06 2014-03-05 浙江亿森机械有限公司 一种收割机的快速放粮机构
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