JP5802147B2 - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5802147B2
JP5802147B2 JP2012037047A JP2012037047A JP5802147B2 JP 5802147 B2 JP5802147 B2 JP 5802147B2 JP 2012037047 A JP2012037047 A JP 2012037047A JP 2012037047 A JP2012037047 A JP 2012037047A JP 5802147 B2 JP5802147 B2 JP 5802147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover lid
case
cover
transport
spiral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012037047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013169202A (ja
Inventor
梅林 竜司
竜司 梅林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP2012037047A priority Critical patent/JP5802147B2/ja
Publication of JP2013169202A publication Critical patent/JP2013169202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5802147B2 publication Critical patent/JP5802147B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Description

搬送ケース下方側に形成した開口部を開閉可能に構成した脱穀装置に関する。
選別部で選別された一番物又は二番物を横方向に搬送する搬送ラセンと、該搬送ラセンの周囲を覆う搬送ケースとを備え、搬送ケースの下方側に開口部を形成し、該開口部を塞ぐカバー蓋を、搬送ケース側に取付固定し、開口部を介して搬送ケース内をメンテナンスできる特許文献1に記載の脱穀装置が従来公知となっている。
実公平5−13156号公報
上記文献の脱穀装置では、カバー蓋を上下回動自在に搬送ケース側に軸支するとともに、カバー蓋にリンク機構を介して操作レバーを連結し、操作レバーの揺動操作によりカバー蓋を上下回動させ、これによって開口部を開閉させる他、操作レバーを係止することにより、開閉蓋を開姿勢と閉姿勢のそれぞれで係止させており、構造が複雑である他、広い設置用スペースが必要になる。
一方、カバー蓋を搬送ケースに対して着脱自在な構造にした場合、固定時にカバー蓋が落下しないように注意しながら、搬送ケースへの固定作業を行う必要があるため、旨く固定できない場合がある。
本発明では、搬送ケース下方側に形成された開口部を開閉するカバー蓋を着脱自在に設けるあたり、構造が簡素化され且つカバー蓋の搬送ケースへの固定作業を容易に行うことができる脱穀装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明は、第1に、選別部17で選別された一番物又は二番物を横方向に搬送する搬送ラセン32,35,36,43と、該搬送ラセン32,35,36,43の周囲を覆う搬送ケース45,46,50,55とを備え、搬送ケース45,46,50,55の下方側に開口部53を形成し、該開口部53を塞ぐカバー蓋56,77を、搬送ケース45,46,50,55側に取付固定してなる脱穀装置において、前記カバー蓋56,77の一端側を搬送ケース45,46,50,55側に係脱可能に係合する係合部61と、カバー蓋56,77の他端側を着脱可能に固定する固定部62とを設け、カバー蓋56,77を搬送ケース45,46,50,55側に着脱可能にし、該カバー蓋56,77の固定部62への固定を解除した状態で、カバー蓋56,77を下支えすることにより、該カバー蓋56,77をその場に保持する保持部材68を、搬送ケース45,46,50,55側に設けたことを特徴としている。
第2に、前記保持部材68を、下支えされるカバー蓋56,77の上記他端側に沿って長くなるように延設したことを特徴としている。
第3に、搬送ケース45,46,50,55側にカバー蓋56,77の上面側と当接する当接部材67を設け、該当接部材67と前記保持部材68とにより、カバー蓋56,77が上下で挟持されることを特徴としている。
上記構成によれば、前記カバー蓋は、保持部材によって搬送ケース下方側の開口部を塞いだ状態で下支えされることにより、上記他端側と固定部との固定を解除した場合に、カバー蓋がその場で保持されるため、カバー蓋の取外し作業が容易になるとともに、カバー蓋を搬送ケース側へ取付固定する場合に、カバー蓋の上記一端側を係合部に係合させた状態で、カバー蓋の他端側を保持部材により下支えすることにより、カバー蓋がその場に保持されるため、カバー蓋の固定作業が容易になる。
また、前記保持部材を、下支えされるカバー蓋の上記他端側に沿って長くなるように延設すれば、保持部材によるカバー蓋の下支えがより安定する。
なお、搬送ケース側にカバー蓋の上面側と当接する当接部材を設け、該当接部材と前記保持部材とにより、カバー蓋が上下で挟持されることにより、カバー蓋の振動が抑制されてより安定する。
本発明を適用した汎用コンバインの全体側面図である。 脱穀装置の内部構造を示す側面図である。 二番ラセンの構成を示すの構成を示す要部斜視図である。 二番ラセンの構成を示すの構成を示す正面図である。 (A)及び(B)は、カバー蓋を取外す工程を示した図である。 大豆用カバー蓋の構成を示す要部正面図である。 (A)及び(B)は、稲用カバー蓋と、大豆用カバー蓋を示した斜視図である。
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した脱穀装置を備えた汎用コンバインの全体側面図であり、図2は、脱穀装置の内部構造を示す側面図である。本汎用コンバインは、走行部である左右一対のクローラ式走行装置1,1に支持された走行機体2と、該走行機体2の前部に昇降可能に連結されて圃場の穀稈の刈取作業等を行う刈取部3とを備え、走行機体2は、該刈取部3の後方にオペレータが乗込んで操向操作を行う操縦部4と、該操縦部4の後方左側であって前記刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀作業を行う脱穀装置6と、走行機体2後端側から屑藁等を排出する排出部7とを有している。
前記刈取部3は、刈取った穀稈を脱穀装置6側に搬送する搬送コンベア8と、該搬送コンベア8の前端側に連結されて前方側に延びる刈取フレーム9と、該刈取フレーム9の前端側に設けたデバイダ11と、該刈取フレーム9の基端部となる後端側から前方に向って延出している左右一対の支持アーム12と、該左右の支持アーム12の延出端間に回転自在に架設支持された掻込リール13とを備えている。
該構成の刈取部3により刈取られた穀稈は、刈取フレーム9側の図示しない搬送オーガによりフィーダ14の前端側へ送られ、該フィーダ14に搬送された穀稈がフィーダ14の内部に備えた搬送コンベヤ8によって後方側に搬送される。フィーダ14の後端側へ搬送された刈取穀稈は前記脱穀装置6の上部前端側へと送られる。
前記脱穀装置6は、該脱穀装置6の上部側であって前記搬送コンベア8から搬送される刈取穀稈の脱穀作業を行う脱穀部16と、該脱穀装置6の下部側であって前記脱穀部16により脱穀された脱穀物を一番物である穀粒と二番物と藁屑等の排塵物とに選別する選別部17と、該選別部17により選別された一番物及び二番物を搬送する搬送部18とから構成されている。
前記脱穀部16は、前記搬送コンベア8の後端側から刈取穀稈が投入される扱室19と、該扱室19の前後方向全体に亘って形成された前後方向の扱胴回転軸21回りに回転駆動自在に設けられて、前端側が漏斗型となる円筒状の扱胴22と、該扱胴22の下方側であって扱胴22の形状に沿って中央側が窪んだ円弧状をしている受網23と、前記扱室22の天井側に前後複数配置された図示しない送塵弁とを備えて構成されている。
前記扱室19の前方側に投入された刈取穀稈は、前記扱胴22の側面周面に螺旋状に設けた板状の扱ぎ歯24と、該扱ぎ歯24に沿って設けられて前記送塵弁とによって扱室の後方側へと案内される。すなわち、前記扱胴22が扱胴回転軸21を軸として回転することによって、扱室19へ投入された刈取穀稈が扱室19の後方側へと移送される。
これにより、扱室19へと送込まれた刈取穀稈は、前記扱ぎ歯24に所定の間隔で複数取付けた突起部26と、前記受網23とによって扱降ろされて脱穀処理される。すなわち、前記刈取部3によって刈取られた刈取穀稈全体が扱室19へ投入されるため、穀稈全体について脱穀作業が行われる。脱穀処理された脱穀物は、受網23を通過して下方側の選別部17に落下する。
前記選別部17は、前記受網23を通過した脱穀物を揺動選別する揺動選別体27と、該揺動選別体27を内装する選別ケース28と、選別風を送風する唐箕ファン29と、選別後の排塵物を機外に排出する二番選別ファン31とを備えている。これにより、受網23から落下してきた脱穀物は、揺動選別体27のチャフシーブに投下され、該チャフシーブによって選別されつつさらに下方に漏下される。
該揺動選別体27から漏下した前記脱穀物は、前記唐箕ファン29による選別風によって、一番物である穀粒を選別できるとともに、前記二番選別ファン31による選別風によって、二番物と排塵物とを選別することができる。
前記搬送部18は、選別で選別された一番物又は二番物からなる搬送物を所定の箇所に向けて搬送する。具体的には、唐箕ファン29の後方側に配置され、唐箕ファン29により選別された一番物を脱穀装置6の側方側(図示する例では右側)へ向けて搬送する一番ラセン32(搬送ラセン)と、該一番ラセン32により搬送された一番物をグレンタンク33側へ搬送する穀粒搬送装置34と、該一番ラセン32の後方側に配置されて第2選別ファン31により選別された二番物を脱穀装置6の側方側(図示する例では右側)へ向けて搬送する二番ラセン36(搬送ラセン)と、該二番ラセン36により搬送された二番物を脱穀部16又は選別部17へ還元搬送する還元搬送装置37とを備えている。
前記穀粒搬送装置34は、一番ラセン32の終端側から上方に向けて延設されてチェーン駆動する駆動体30と、該駆動体30に所定間隔で複数設けられ、一番物を掬い上げて上方搬送するカップ状の搬送体38と、駆動体30の上方前側に設けられるとともに、上方搬送された一番物を左右外側へ向けて搬送する横ラセン35(搬送ラセン)とを備えて構成されている。
これにより、一番ラセン32の終端側に搬送された一番物は、前記搬送体38によって掬い上げられるとともに上方搬送され、上方搬送された一番物が、前記穀粒ラセン35によってグレンタンク33内に搬送される。また、グレンタンク33に貯蔵された一番物は、グレンタンク33内に設けた横方向の図示しない送りラセン(搬送ラセン)によって走行機体2の上面後方側から延出されたオーガ39側へと搬送され、該オーガ39を介して機外へと排出される。
前記還元搬送装置37は、上下方向に延設されてチェーン駆動する駆動体40と、該駆動体40に所定間隔で複数設けられた板状の搬送板41とを備え、二番ラセン36の終端側まで搬送された二番物を掬い上げて上方搬送する還元搬送体42と、扱室19の側方(図示する例では右側)に前後方向に沿って延設されて上方搬送された二番物を扱室19又は選別部17の前寄り部分に向かって前方搬送する還元ラセン43(搬送ラセン)とを備えている。
これにより、二番ラセン36の終端側に搬送された二番物は、還元搬送体42によって上方搬送搬送されることによって、還元ラセン43の後端側に排出され、還元ラセン43後端側に導入された二番物は、還元ラセン43により前方側へ搬送され、前端側の跳出板44により扱室19側に還元搬送される。なお、二番物は、該還元ラセン43の中途部から選別部17側へ還元することもできる。
また、一番物又は二番物を左右横方向又は前後方向(以下、横方向)に搬送する搬送ラセンである、一番ラセン32、二番ラセン36、横ラセン35、還元ラセン43、及び送りラセンの構成と、各搬送ラセン32,36,35,43の周囲を覆う搬送ケース45,46,50,55の構成については後述する。
なお、脱穀部16において、脱穀処理された後に残った受網23上の比較的大きな排藁等は、前記螺旋板状の扱ぎ歯24による移送作用及び前記送塵弁による案内により扱室19の後端側まで移送され、受網23の後端部から前記排出部7へ落下し、機外に排出される。また、選別部17において、受網23から落下してきた揺動選別体上の脱穀物のうち、前記選別部17によって選別された藁屑等の排塵物は、二番選別ファン31等からの風によって前記選別ケース28の後端側から機外へと排出される。
すなわち、前記排出部7からは、上記構成により脱穀部の受網23の後端部から落下する比較的大きな排藁等と、選別部17の後端側から排出される細かい藁屑等である排塵物とが走行機体3の後方へ向けて排出される構成となっている。
次に、図2乃至7に基づき、一番物又は二番物を横方向に搬送する上記各搬送ラセン32,36,35,43と、各搬送ラセン32,36,35,43の周囲をカバーするように各搬送ラセン32,36,35,43の軸方向に延びる搬送ケース45,46,50,55の構造について、二番物を左右横方向に搬送する二番ラセン36を例にして説明する。
図3及び図4は、二番ラセンの構成を示す要部斜視図及び正面図である。二番ラセン36は、エンジンからの動力によって回転駆動する横方向の搬送駆動軸47と、該搬送駆動軸47の軸回りに螺旋状に一体形成されたラセン板48とを備え、二番ラセン36の全体が搬送方向に長い円柱状に形成されており、搬送駆動軸47を軸回りに回転駆動させることにより、一番物又は二番物を搬送駆動軸47の軸方向に沿って搬送するように構成されている。
前記搬送ケース46は、搬送方向に沿って延設されるとともに、搬送ケース46の下面側の全部又は一部が開放されてメンテナンス用の開口部53が形成されている。具体的には、搬送ケース46が、横方向の二番ラセン36を挟んで向かい合うように前後に配置された一対の板状のケース部材51,52を備え、該ケース部材51,52によって二番ラセン36の前後の側部が覆われており、この一対のケース部材51の下端部間に、搬送ケース46の軸方向に延びる方形状の開口部53が形成されている(図5(B)参照)。
開口部53は、カバー蓋56によって閉塞される一方で、搬送ケース46の上方側は、全体に亘り開放されている他、このカバー蓋56は、着脱機構54を介してケース部材51,52側に着脱自在に取付固定される。以下、カバー蓋56と、その着脱機構54について説明する。
前記カバー蓋56は、前記開口部53を塞ぐために開口部53に沿って長い方形板状に形成されており、搬送ケース46側に取付けられた場合に前記開口部53を塞ぐカバー面56cが形成されている。また、該カバー蓋56の長手方向に沿った一端側は、下方に向けて屈曲することにより係止側当接部56aが形成されており、該係止側当接部56aに、一方(前方)側のケース部材51にカバー蓋56を係止するための一対の係止ピン57,57が設けられている。なお、図3に示されるように、上記一対の係止ピン57は、係止側当接部56aの長手方向両側であって、カバー蓋56の各端部側からカバー蓋56の全長の4分の1程、中央側に寄せた位置にそれぞれ配置されており、細長いカバー蓋56の一端側がより安定した状態で係止される。
さらに、カバー蓋56の他端側は、上方に向けて屈曲することにより固定側当接部56bが形成されており、該固定側当接部56bに、他方(後方)側のケース部材52にカバー蓋56をボルト固定するための固定ボルト58が設けられている。なお、該固定ボルト58は、固定側当接部56bの長手方向略中央に配置されている。
前記着脱機構54は、搬送ケース46を形成する一対の前記ケース部材51,52の下端側に設けられており、前記係止ピン57が係止される係止部61と、前記固定ボルト58が挿通・固定される固定部62とを備えており、前記カバー蓋56を搬送ケース側46に着脱自在にボルト固定できるように構成されている。
一方側(図示する例では前側)のケース部材51の下端側に形成された前記係止部61は、ケース部材51の下端側を開口部53の長手方向に沿って鉛直方向下向きに屈曲して形成した係止面51aと、該係止面51aに、前記カバー蓋56の係止ピン57が挿通される一対一組の孔を2組(計4箇所)穿設して設けた係止孔64と、から構成されている。
他方側(図示する例では後側)のケース部材52の下端側に形成された前記固定部62は、ケース部材52の下端側を開口部53の長手方向に沿って鉛直方向下向きに屈曲して形成した屈曲面52aと、該屈曲面52aに設けられた、カバー蓋56の上面側と当接する当接部材67と、前記カバー蓋56がボルト固定されるとともに、着脱作業時にカバー蓋56を下支えする保持部材68と、から構成されている。
前記当接部材67は、前記屈曲面52aの搬送ケース内面側(前面側)と当接してボルト固定される取付部67aと、該取付部67aの下端側から搬送ケース46内側(前方)へ向って下方に傾斜する傾斜面67bと、該傾斜面67bの下端側から水平方向後側に折曲げることにより形成されて、前記カバー面56cの上面側と当接する当接面67cとが形成されている。また、該当接部材67は、開口部53の長手方向に沿って長く形成されている。
前記保持部材68は、前記屈曲面52aに沿って長手状に形成されており、該保持部材68の上端側と、屈曲面52aの搬送ケース外面側(後面側)とを一対の蝶番71,71を介してボルト固定することにより、該保持部材68がケース部材52に対して搬送ケース外側(後方側)へ向けて上下回動可能に取付けられている。このとき、保持部材68は、カバー蓋56の長さよりも若干短く形成されるとともに、カバー蓋56に設けた一対の係止ピン57,57の間の距離より長くなるように形成されている。
また、該保持部材68は、長手方向に沿った下部側を搬送ケース内側(前方側)へ向けて水平方向に屈曲させることにより下支え面73が形成されるとともに、該下支え面の端部側をさらに鉛直下向きに屈曲させることによりつまみ部74が形成されている。
言い換えると、上下回動自在に取付けられた上記保持部材68は、下方に向ってクランク状に屈曲形成されており、取付けられたカバー蓋56の前記固定側当接部56b及び下面側と当接するように形成されている。
また、前記保持部材68は、カバー蓋56の固定側当接部56bと当接する面であって且つ、長手方向の略中央部に、前記カバー蓋56に設けた固定ボルト58が挿通されるボルト孔が穿設されている。これにより、カバー蓋56側の固定ボルト58を保持部材68側のボルト孔に挿通させた状態で、ナット又はネジきり部を有したハンドル部材76を固定ボルト58側へ締付け固定することにより、カバー蓋56を、保持部材68を介してケース部材52側にボルト固定できる。
上述の着脱機構54の構成によれば、前記カバー蓋56は、前記係止ピン57を係止孔64に挿通させて、カバー蓋56の係止側当接部56a側を搬送ケース46側に係止するとともに、前記固定ボルト58をボルト孔に挿通させてボルト固定して、カバー蓋56の固定側当接部56b側を搬送ケース46側にボルト固定することによって、カバー蓋56を搬送ケース46下方の開口部53を塞ぐように取付・固定することができる。すなわち、カバー蓋は、一端側が係合部61を介して搬送ケース46側に係止されるとともに、他端側が固定部62を介して搬送ケース46側に着脱自在に固定される。
当該構成によって、搬送ケース46側に固定された前記カバー蓋56は、図4に示されるように、カバー蓋56の上面側と当接部材67の当接面67cとが当接するとともに、カバー蓋56の下面側と保持部材68の下支え面73とが当接するため、カバー蓋56の上下面が、当接部材67と保持部材68とにより挟持されている。このため、搬送ケース46側に固定されたカバー蓋56は、より安定して保持されるとともに、カバー蓋56に伝わる振動を抑制することができる。
また、前記当接部材67及び保持部材68は、前記屈曲面52aの前側の面に、当接部材67の取付部67aを当接させるとともに、前記屈曲面52aの後側の面に、保持部材68の蝶番71を当接させた状態で、屈曲面52a側にボルト75で共締めしている。これにより、当接部材67及び保持部材68をケース部材46側へ取付けるためのボルト75を節約することができる。
次に、図5に基づき、上述の着脱機構を介したカバー蓋の取外し工程について説明する。図5(A)及び(B)は、カバー蓋を取外す工程を示した図である。図5(A)より、前記カバー蓋を取外すには、まず、ハンドル部材76を回動操作して、固定ボルトとのネジ固定を解除してハンドル部材76を取外すことにより、カバー蓋56の搬送ケース46側への固定を解除する。
次に、図5(A)に示されるように、前記保持部材68を後方側へ向けて上方回動させることにより、保持部材68に穿設されたボルト孔から、カバー蓋56側の固定ボルト58が引抜かれる。このとき、作業者は、保持部材68に形成された前記つまみ部74を把持することにより、保持部材68の上方回動操作を容易に行うことができる。
これにより、カバー蓋56の固定当接部56b側の拘束が解かれるため、図5(B)に示されるように、カバー蓋56を後方側へスライドさせることにより係止ピン57を係止孔64から引抜き、カバー蓋を搬送ケース側から取外し、開口部53を開口させることができるため、搬送ケース46内の掃除を効率的に行うことができる。
上記構成において、ハンドル部材76を回動操作して取外した際には、カバー蓋56は、一端側が係止ピン57を介して搬送ケース46側に係止されるとともに、他端側が保持部材68の下支え面73によって支えられた状態となる。そのため、作業者は、ハンドル部材76による固定を解除操作する際に、カバー蓋56の下方側を支えなくても、カバー蓋56は落下することなく、開口部53を塞ぐ姿勢が維持されるように構成されている(図5(A)を参照)。
さらに、カバー蓋56を搬送ケース46側へ取付・固定する際には、カバー蓋56の一端側に設けた係止ピン57を係止孔64に挿通し、他端側の固定ボルト58を保持部材68側のボルト孔に挿通した状態とすることによって、カバー蓋56の一端側がケース部材46側に係止されるとともに、カバー蓋56の他端側が下支え面73によって支えられて、カバー蓋56の取付姿勢が保持されるため、ハンドル部材76による締付操作を容易に行うことができる。
また、前記着脱機構54では、ボルト固定を解除した状態で、カバー蓋56を後方側へスライド移動させることによって、開口部53側からカバー蓋56を取外すことができるため、搬送ケース46の下方側にスペースが十分にない場合であっても、カバー蓋56の着脱作業を容易に行うことができる。言い換えると、該着脱機構54によれば、省スペース且つ簡易な構成でカバー蓋56の着脱作業をすることができる。
なお、一番ラセン32及び一番ラセン用の搬送ケース45は、二番ラセン36の搬送ケース46と同様に、前後の両側部をカバーする前後一対のケース部材51,52を備え、一対のケース部材51,52の下端部間に形成された開口部53は、着脱機構54を介して搬送ケースに着脱自在に取付固定されるカバー蓋56によって、開閉自在に閉塞されている一方で、一番ラセン32の上方側は開放されている。そして、一番ラセン32自体も、二番ラセン36と同様に、搬送駆動軸47及びラセン板48を有している。
また、横ラセン35、還元ラセン43、及び送りラセンも、二番ラセン36と同様に、搬送駆動軸47及びラセン板48を有している。これらの搬送ラセン35,43の搬送ケース50,55は、該搬送ライン35,43の周囲の全体を覆うように筒状に形成され、この筒状の搬送ケース50,55の下面の少なくとも一部が開放されて開口部53を形成しており、この各開口部53が、着脱機構54を介して搬送ケースに着脱自在に取付固定される閉塞蓋56によって開閉自在に閉塞されている。
該構成において、一番ラセン32、二番ラセン36、横ラセン35及び還元ラセン43に設けた各着脱機構54を構成する部材を共通化することにより、メンテナンス時の組み間違えを防止できるとともに、より低コスト化できる。
ちなみに、前記カバー蓋56は、搬送される穀物の種類によってカバー蓋56の種類を変更することができる。上述の図3乃至5に示したカバー蓋56は、稲を搬送する際に用いる稲用カバー蓋の着脱態様が示されている。以下、他の種類のカバー蓋56として、稲と比較して粒の大きい大豆等を搬送する場合に使用する大豆用カバー蓋77の構成について説明する。
図6及び図7に基づき、大豆用カバー蓋の構成について、上述の稲用カバー蓋と異なる点を説明する。図6は、大豆用カバー蓋の構成を示す要部正面図であり、図7(A)及び(B)は、稲用カバー蓋と、大豆用カバー蓋を示した斜視図である。図6より、搬送ケース46側に大豆用カバー蓋77を取付けて開口部53を塞ぐことにより、二番ラセン36とカバー蓋77との間の距離が広くなり、稲と比較して粒の大きい穀物(大豆等)の搬送に適した構成にできる。
具体的に、前記大豆用カバー蓋77には、前記当接部材67の当接面67cと当接する当接部80と、該当接部から下方に向って傾斜する傾斜部78と、該傾斜部78の下端側から水平方向に延設されて開口部を塞ぐカバー面77cと、が形成されている。このとき、図6に示すように、前記傾斜部78と、当接部材67の傾斜面67bとが連接して一体となるように構成されており、稲用の前記カバー蓋56を取付けた場合と比較してがより下方側まで傾斜して、カバー面77cがより低い位置で開口部を塞ぐように構成されている。
また、大豆用カバー蓋77の係止側当接部77aには、逆レ字状に屈曲形成されるとともに、カバー蓋の長手方向に沿って延設された傾斜部材79が係止ピン57に挿通されることにより取付けられており、大豆用カバー蓋77が搬送ケース46側に取付けられた状態において、前側のケース部材51の傾斜と、傾斜部材79の傾斜とが連接されるように構成されている。
さらに、図7(B)に示すように、大豆用カバー蓋77のカバー面77cには、泥を落とすための泥抜孔81が複数並べて穿設されており、搬送される大豆に付着した土を搬送ケース46下方側に落とすことができる。
上記構成により、稲用カバー蓋56にかえて、大豆用カバー蓋77を搬送ケース46に取付けることによって、大豆の大きさに合わせて搬送ラセン32,36,35,43と搬送ケース45,46,50,55下端側との距離を広くとることができるとともに、泥落し用の泥抜孔81を設けることによって、搬送ケース46内に大豆や泥を詰らせることなくスムーズに搬送物を搬送させることができる。したがって、搬送する穀物に応じて、装着するカバー蓋56,77の種類を変更することによって、搬送時のロスを極力減らすことができ、より汎用性が向上するものである。
17 選別部
32 一番ラセン(搬送ラセン)
35 横ラセン(搬送ラセン)
36 二番ラセン(搬送ラセン)
43 還元ラセン(搬送ラセン)
45 搬送ケース
46 搬送ケース
50 搬送ケース
55 搬送ケース
53 開口部
56 カバー蓋
61 係合部
62 固定部
67 当接部材
68 保持部材
77 大豆用カバー蓋(カバー蓋)

Claims (3)

  1. 選別部(17)で選別された一番物又は二番物を横方向に搬送する搬送ラセン(32,35,36,43)と、該搬送ラセン(32,35,36,43)の周囲を覆う搬送ケース(46)とを備え、搬送ケース(45,46,50,55)の下方側に開口部(53)を形成し、該開口部(53)を塞ぐカバー蓋(56,77)を、搬送ケース(46)側に取付固定してなる脱穀装置において、前記カバー蓋(56,77)の一端側を搬送ケース(45,46,50,55)側に係脱可能に係合する係合部(61)と、カバー蓋(56,77)の他端側を着脱可能に固定する固定部(62)とを設け、カバー蓋(56,77)を搬送ケース(45,46,50,55)側に着脱可能にし、該カバー蓋(56,77)の固定部(62)への固定を解除した状態で、カバー蓋(56,77)を下支えすることにより、該カバー蓋(56,77)をその場に保持する保持部材(68)を、搬送ケース(45,46,50,55)側に設けた脱穀装置。
  2. 前記保持部材(68)を、下支えされるカバー蓋(56,77)の上記他端側に沿って長くなるように延設した請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 搬送ケース(45,46,50,55)側にカバー蓋(56,77)の上面側と当接する当接部材(67)を設け、該当接部材(67)と前記保持部材(68)とにより、カバー蓋(56,77)が上下で挟持される請求項1又は2の何れかに記載の脱穀装置。
JP2012037047A 2012-02-23 2012-02-23 脱穀装置 Active JP5802147B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037047A JP5802147B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 脱穀装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037047A JP5802147B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 脱穀装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013169202A JP2013169202A (ja) 2013-09-02
JP5802147B2 true JP5802147B2 (ja) 2015-10-28

Family

ID=49263587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012037047A Active JP5802147B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 脱穀装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5802147B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102330975B1 (ko) 2021-04-16 2021-12-01 주식회사 대동 곡물 이송 커버 및 곡물 이송 커버를 포함하는 곡물 이송 유닛, 그리고 곡물 이송 유닛을 포함하는 콤바인

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0513153Y2 (ja) * 1986-10-30 1993-04-07
JPH0623245Y2 (ja) * 1988-09-27 1994-06-22 株式会社クボタ 脱穀装置のスクリューケース取付構造
JPH10201353A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Kubota Corp 脱穀装置の処理物搬送装置
JP2009011262A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Kubota Corp 脱穀処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013169202A (ja) 2013-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4971902B2 (ja) コンバイン
CN113812267B (zh) 联合收割机以及装载在该联合收割机的脱粒装置
JP2017140002A (ja) 脱穀装置
JP5739709B2 (ja) 脱穀装置
JP5802147B2 (ja) 脱穀装置
JP5537604B2 (ja) 脱穀装置の脱穀部構造
JP5022182B2 (ja) 脱穀装置の脱穀部構造
JP6667230B2 (ja) コンバイン
JP5925241B2 (ja) 脱穀装置の脱穀部構造
JP5672477B2 (ja) 汎用コンバイン
JP5584644B2 (ja) 脱穀装置用の扱胴
JP5870361B2 (ja) 脱穀装置
JPH0623245Y2 (ja) 脱穀装置のスクリューケース取付構造
JP5081193B2 (ja) コンバインにおけるチャフシーブ構造
JP7296920B2 (ja) 脱穀装置及びコンバイン
JP2012061004A (ja) 脱穀装置の脱穀部構造
JP2014233230A (ja) 脱穀装置
JP5792540B2 (ja) 脱穀装置用の選別部
JP2017104048A (ja) コンバイン
JP7013169B2 (ja) コンバインにおける揚送コンベア装置
JP6013552B2 (ja) 脱穀装置
JP4919202B2 (ja) 脱穀装置
JP2002065048A (ja) コンバイン
JP2011250741A (ja) コンバインの脱穀装置
WO2019181215A1 (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150828

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5802147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350