JP2017140002A - 脱穀装置 - Google Patents

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大 松本
木村 敦
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Abstract

【課題】選別部で選別処理された処理物をグレンタンク側等に向けて上方搬送する搬送装置を備えた脱穀装置において、搬送装置内の搬送コンベアの駆動をより安定させることができるとともに、上下方向に長い搬送装置のメンテナンスをより容易にできる脱穀装置を提供することを課題としている。【解決手段】脱穀部16と、選別部17と、該選別部17で選別された処理物を上方搬送する上方搬送装置18,19とを備え、該上方搬送装置18,19を構成する搬送ケース36,42に、開口部48,49,51,52が形成されて、該開口部48,49,51,52を塞ぐ開閉蓋53,54が着脱可能に設けられた脱穀装置において、前記開口部48,49,51,52は、上下に並べて複数形成され、チェーン又はベルトの変形を規制する受け部材39,46を、搬送ケースの内面側における上下に並べられた開口部48,49,51,52間に取付支持された。【選択図】図7

Description

本発明は、選別された処理物を上方搬送する搬送装置を備えた脱穀装置に関する。
投入された穀稈の脱穀処理をする脱穀部と、該脱穀部で脱穀処理された処理物を選別する選別部と、該選別部で選別された処理物を上方搬送する上方搬送装置とを備え、該上方搬送装置は、上下方向に延設された搬送ケースと、該搬送ケース内に配置された処理物を上方搬送する搬送コンベアとを有し、該搬送ケースの側壁部に、開口部が形成されて、該開口部を塞ぐ開閉蓋が着脱可能に設けられた特許文献1に記載の脱穀装置が従来公知である。
特開2001−8542号公報
上記文献によれば、前記搬送装置の下部側に形成された開口部を介して搬送コンベアのメンテナンスをすることができるものであるが、搬送ケース内に詰った処理物を掃除等する場合には、上記の開口部越しからでは、比較的に処理物の詰り易い搬送ケース上側の掃除がし難い場合があるとともに、処理物が詰まることで上下に長い搬送用のチェーン又はベルトが処理物の重みにより撓み易くなる場合があるという課題があった。
本発明では、選別部で選別処理された処理物をグレンタンク側等に向けて上方搬送する搬送装置を備えた脱穀装置において、搬送装置内の搬送コンベアの駆動をより安定させることができるとともに、上下方向に長い搬送装置のメンテナンスをより容易にできる脱穀装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明は、第1に、投入された穀稈の脱穀処理をする脱穀部16と、該脱穀部16で脱穀処理された処理物を選別する選別部17と、該選別部17で選別された処理物を上方搬送する上方搬送装置18,19とを備え、該上方搬送装置18,19は、上下方向に延設された搬送ケース36,42と、該搬送ケース36,42内に配置された処理物を上方搬送する搬送コンベア37,43とを有し、該搬送ケース36,42の側壁部36a,42aに、開口部48,49,51,52が形成されて、該開口部48,49,51,52を塞ぐ開閉蓋53,54が着脱可能に設けられた脱穀装置において、前記開口部48,49,51,52は、上記側壁部36a,42aに、上下に並べられて、複数形成され、前記搬送コンベア37,43は、チェーン又はベルトの変形を規制する受け部材39,46を有し、該受け部材39,46は、側壁部36a,42a内面側における上下に並べられた開口部48,49,51,52間に取付支持されたことを特徴としている。
第2に、上側の開口部51,52に取付けられる開閉蓋54は、下側の開口部48,49に取付けられる開閉蓋53の取付強度より強固に固定されるように構成したことを特徴としている。
第3に、前記開閉蓋53,54は、上側の開口部51,52を塞ぐ開閉蓋54よりも、下側の開口部48,49を塞ぐ開閉蓋53を小さく構成したことを特徴としている。
前記上方搬送装置は、その側板部に上下方向に並べた複数の開口部が形成されることにより、内部の搬送コンベアで処理物が詰まった際に、掃除等のメンテナンスをよりスムーズに行うことができる。また、前記受け部材は、上下の開口部の間に取付支持されることによって、搬送コンベアをより安定した状態で支持できる。
また、上側の開口部に取付けられる開閉蓋は、下側の開口部に取付けられる開閉蓋の取付強度より強固に固定されるように構成したものによれば、処理物が詰りやすい搬送下流側となる搬送ケース上側の開閉蓋の取付強度が高くなるため、過剰な詰りによって開閉蓋が破損することを防止できるとともに、比較的処理物が詰り難い搬送ケース下側の開閉蓋の取付け構成が簡素化されるため、開閉蓋の着脱が容易となりメンテナンスもよりスムーズになる。
なお、前記開閉蓋は、上側の開口部を塞ぐ開閉蓋よりも、下側の開口部を塞ぐ開閉蓋を小さく構成したものによれば、開閉蓋をより軽量化することができるとともに、固定するための部材も少なくすることができるため、コストを低く抑えることができるとともに、開閉蓋の着脱作業もよりスムーズにすることができる。
本発明を適用した脱穀装置を備えた汎用コンバインの平面図である。 本発明を適用した脱穀装置を備えた汎用コンバインの右側面図である。 脱穀装置の構成を示した要部側面図である。 グレンタンクを取外した状態を示す全体右側面図である。 受け部材の支持構成を示した脱穀装置の要部側面図である。 穀粒搬送装置及び還元搬送装置を示した要部側面図である。 開閉蓋の着脱態様を示した図である。 (A)乃至(C)は、受け部材を示した還元搬送装置の要部側面図、A−A断面図、B−B断面図である。 開閉蓋の別実施例を示した脱穀装置の要部側面図である。 受け部材の別実施例を示した要部側面図である。 (A)乃至(C)は、受け部材の支持構造を示した還元搬送装置の側面図、A−A断面図、B−B断面図である。
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明を適用した脱穀装置を備えた汎用コンバインの平面図及び右側面図であり、図3は、脱穀装置の構成を示した要部側面図である。本汎用コンバインは、走行部である左右一対のクローラ式走行装置1,1に支持された走行機体2と、該走行機体2の前部に昇降可能に連結されて圃場の穀稈の刈取作業等を行う刈取部3とを備えている。
該走行機体2は、刈取部3の後方にオペレータが乗込んで操向操作を行う操縦部が設けられるキャビン4と、該キャビン4の後方左側であって前記刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀作業を行う脱穀装置6と、該脱穀装置6による脱穀処理で得られた穀粒を貯留するグレンタンク7と、走行機体2後端側から藁屑等を排出する排出部8とを有している。
前記刈取部3は、刈取った穀稈を脱穀装置側に搬送する搬送コンベア10を有するフィーダ9と、該フィーダ9の前端側に連結されて前方側に延びる刈取フレーム11と、該刈取フレーム11の前端側に設けたデバイダ12と、刈取フレーム11の基端部となる後端側から前方に向って延出している左右一対の支持アーム13,13と、該左右の支持アーム13の延出端間に回転自在に架設支持された掻込リール14とを備えている。
該構成の刈取部3により刈取られた穀稈は、刈取フレーム11側の搬送オーガ15によりフィーダ9の前端側へ送られ、該フィーダ9に搬送された穀稈がフィーダ9の内部に備えた搬送コンベアによって後方側に搬送される。フィーダ9の後端側へ搬送された刈取穀稈は、前記脱穀装置6の上部前端側へと送られる。
前記脱穀装置6は、該脱穀装置6の上部側であって搬送コンベア10から搬送される刈取穀稈の脱穀作業を行う脱穀部16と、該脱穀装置6の下部側であって前記脱穀部16により脱穀された処理物を一番物である穀粒と、二番物と、藁屑等の排塵物とに選別する選別部17とから構成され、該選別部17で選別された処理物は、後述の上方搬送装置18,19を介してグレンタンク7若しくは脱穀装置6側に搬送される。
前記脱穀部16は、前記搬送コンベアの後端側から刈取穀稈が投入される扱室21と、該扱室21の前後方向全体に亘って形成される前後方向の回転軸回りに回転駆動可能に設けられて前端側が漏斗型に形成された円筒状の扱胴22と、該扱胴22の下方側であって扱胴22の形状に沿って中央側が窪んだ円弧状をしている受網23とを備えている。
前記扱室21の前方側に投入された刈取穀稈は、前記扱胴22の側面周面に螺旋状に設けた板状の扱歯24と、該扱歯24に沿って設けられた送塵弁(図示しない)とによって扱室21の後方側へと案内される。これにより、扱室21に送込まれた刈取穀稈は、前記扱歯24に所定間隔で複数取付けられた突起部26と、前記受網23とによって扱降ろされて脱穀処理される。
すなわち、前記刈取部3によって刈取られた刈取穀稈全体が扱室21へ投入されるため、穀稈全体について脱穀作業が行われる。脱穀処理された処理物は、受網23を通過して下方側の選別部17に落下する。なお、扱室21と選別部17とは受網23によって仕切られている。
前記選別部17は、前記受網23を通過した処理物を揺動選別する揺動選別体27と、該揺動選別体27を内装する選別ケース28と、選別風を送風する唐箕ファン29と、選別後の排塵物を機外に排出する二番選別ファン31と、選別された一番物を回収・搬送する一番ラセン32と、選別された二番物を回収・搬送する二番ラセン33とを備えている。
前記揺動選別体27は、受網23から落下してきた処理物が投下されるチャフシーブを有し、処理物は、該チャフシーブの前後揺動によって選別されつつさらに下方に漏下される。該揺動選別体27から漏下した処理物は、前記唐箕ファン29による選別風によって、一番物である穀粒を選別するとともに、前記二番選別ファン31による選別風によって、二番物と排塵物とを選別することができる。
前記一番ラセン32は、唐箕ファン29の後方で左右方向に延設された搬送装置であり、選別された一番物を脱穀装置6の左右側方側(図示する例では右側)に搬送する。同様に、前記二番ラセン33は、二番選別ファン31の後方で左右方向に延設された搬送装置であり、選別された二番物を脱穀装置6の右側に搬送する。
また、一番ラセン32及び二番ラセン33の搬送終端側(脱穀装置の右側方側)には、一番ラセン33により搬送された一番物をグレンタンク7側へ向けて搬送する穀粒搬送装置(上方搬送装置)18と、二番物ラセン33により搬送された二番物を扱室21又は選別部17へ向けて還元搬送する還元搬送装置(上方搬送装置)19とが設けられている。
前記穀粒搬送装置18は、一番ラセン32の終端側から上方に向って四角柱状に立設された穀粒搬送ケース(搬送ケース)36と、該穀粒搬送ケース36内に設けた上下方向にチェーン駆動する駆動チェーン(搬送コンベア)37と、該駆動チェーン37に所定間隔で複数設けて下端側で掬い上げた一番物を上方搬送するカップ状の搬送体38と、駆動チェーン37の内側に配置されて該駆動チェーン37の撓みを防止する受け部材39と、駆動チェーン37の上部前側に配置されるとともに右方側へ延設されて一番物をグレンタンク7へ搬送する穀粒ラセン41とから構成されている。
前記還元搬送装置19は、二番ラセン33の終端側から上方に向って四角柱状に立設された上方搬送ケース(搬送ケース)42と、該上方搬送ケース42内で上下方向に延設されてチェーン駆動する駆動チェーン(搬送コンベア)43と、該駆動チェーン43に所定間隔で複数設けた板状の搬送板44と、駆動チェーン43の内側に配置されて該駆動チェーン43の撓みを防止する受け部材46と、駆動チェーン43の上部前側に配置されるとともに前方に延設されて二番物を扱室21又は選別部17側へ搬送する還元ラセン47とから構成されている。
このとき、上方搬送ケース42の上部側であって且つ、処理物が投入れられる前記還元ラセン47との間に、搬送される処理物の詰りを検出する詰りセンサ30が設けられている(図4等参照)。該詰りセンサ30により、オペレータに還元搬送装置19内が処理物で詰っていることを報知できる。また、同様のセンサをグレンタンク7にも設けることで、グレンタンク内の穀粒の貯留量を検出することができる。
なお、前記グレンタンク7は、その後端側を軸として左右方向に開閉可能な構成で走行機体2側に連結されており、該グレンタンク7を開作動することによって(図1参照)、前記脱穀装置6の右側面側、すなわち、前記穀粒搬送装置18及び還元搬送装置19が、走行機体2の側面側に露出したメンテナンス状態に切換えられる。なお、該グレンタンク7は、走行機体2側から取外すこともできる(図4参照)。
このとき、前記穀粒搬送ケース36(穀粒搬送装置18)と、前記上方搬送ケース42(還元搬送装置19)のメンテナンス状態で露出する側の側面(右側面)である側壁部36a,42aには、それぞれメンテナンス用に開口形成された開口部と、該開口部に着脱自在に取付けられる開閉蓋が設けられている。該側壁部側の具体的な構成については後述する。
ちなみに、前記脱穀部16で脱穀処理された後に残った受網23上の比較的大きな排藁等は、前記螺旋状の扱歯24による移送作用及び前記送塵弁による案内により扱室21の後端側まで移送され、受網23の後端部から前記排出部8へ落下し、機外へ排出される。また、前記選別部17において、受網23から落下してきた揺動選別体27上の処理物のうち、前記選別部17によって選別された藁屑等の排塵物は、二番選別ファン31等からの選別風によって前記選別ケース28の後端側から機外へと排出される。
すなわち、前記排出部8からは、上記構成により脱穀部16の後端部から落下する比較的大きな排藁等と、選別部17の後端側から排出される細かい藁屑等である排塵物とが走行機体2の後方へ向けて排出される。
次に、図4乃至図8に基づき、前記穀粒搬送ケース及び上方搬送ケースの側壁部の構成について説明する。図4は、グレンタンクを取外した状態を示す全体右側面図であり、図5は、受け部材の支持構成を示した脱穀装置の要部側面図であり、図6は、穀粒搬送装置及び還元搬送装置を示した要部側面図であり、図7は、開閉蓋の着脱態様を示した図であり、図8(A)乃至(C)は、受け部材を示した還元搬送装置の要部側面図、A−A断面図、B−B断面図である。
図4及び図5に示されるように、前記穀粒搬送ケース36及び上方搬送ケース42の前記側壁部36a,42aには、下部側に設けた方形状の下開口部48,49と、該下開口部48,49の上方側に設けた上開口部51,52とが上下に並べて開口形成されており、各開口部には、下開口部48,49を閉じるカバー体である下開閉蓋53と、上開口部51,52を閉じるカバー体である上開閉蓋54とがそれぞれ着脱自在に取付けられている。また、該側壁部36a,42aの下開口部48,49と上開口部51,52との間の内面側には、各ケース内を駆動するチェーン又はベルトで構成される前記駆動チェーンを支持する受け部材39,46が支持されている。
ちなみに、穀粒搬送ケース36及び上方搬送ケース42には、前記下開閉蓋53及び上開閉蓋54の他に、各ケースの上面側を覆う上面カバー56,57と、穀粒搬送ケース36の下端となる一番ラセン32下側を覆う樋である漏斗型の下面カバー58と、上方搬送ケース42の下端となる二番ラセン33下側を覆う樋である漏斗型の下面カバー59とが、それぞれ着脱可能に構成されている(図6参照)。
前記下開口部48,49は、側壁部36a,42aの下部側であって且つ、一番ラセン32(又は二番ラセン33)の上方側となる位置で縦長方形状に開口形成され、その左右幅方向は側壁部36a,42aの幅よりも幅狭に形成されている。なお、該下開口部48,49の上下端側には、前記下開閉蓋53を着脱するための取付孔61が上下に一対穿設されている。
前記下開閉蓋53は、下開口部48,49を塞ぐ方形板状の部材であって、図示する例では、その上下方向は前記下開口部48,49の上下に配置された前記取付孔61,61の間よりも広く形成されており、その左右方向は下開口部48,49の左右幅よりも広く且つ、側壁部36a,42aの左右幅よりも狭くなるように形成されている。
また、該下開閉蓋53には、下開閉蓋53を下開口部48,49側に着脱自在に取付けるための取付具として、下開閉蓋53の上下端側に配置された一対のノブナット62が設けられている。すなわち、下開閉蓋53は、ノブナット62を前記取付孔61側に締付固定することにより、下開口部48,49側に着脱自在に取付けることができる(図5、図8(A)及び(C)等参照)。
なお、該下開閉蓋53は、下開口部48,49の下側に設けた下開閉蓋53の下端側を係止(支持)する下端支持部(図示しない)により下開閉蓋の下端側を係止するとともに、下開閉蓋53の上端側を、上記ノブナット62で取付孔61に締付固定することによって、下開閉蓋53を側壁部側に取付ける構成であっても良い。
前記上開口部51,52は、下開口部48,49の上方側であって且つ、側壁部36a,42aの中途部から上部側に亘って縦長方形状に開口形成され、その左右幅方向は側壁部36a,42aの幅方向と同程度に形成されている。なお、該上開口部51,52の上下幅は、下開口部48,49の上下幅よりも幅広に設定されており(図示する例では、下開口部48,49の2倍程度)、上開口部51,52は下開口部48,49よりも大きく形成されている。
また、該上開口部51,52の左右両端側には、上開口部51,52の上下幅全体にグレンタンク7側へ突出する板状の突設部63,63が設けられており、該突設部63には、前記上開閉蓋54を取付けるための取付孔63aが複数(図示する例では、上下端及び中央の計3箇所)に並べて穿設されている。
前記上開閉蓋54は、上開口部51,52を塞ぐ方形板状の部材であって、図示する例では、上下方向が前記上開口部51,52の上下幅と略同じか、若干長い程度で形成されるとともに、その左右方向は、側壁部36a,42aの左右幅と略同程度の幅となるように形成されている。
また、該上開閉蓋54の左右両端側は、平面視でコ字状となるように屈曲された当接部64,64が形成されており、該当接部64には、上開口部51,52側の前記突設部63側に取付けるための取付具として、ノブナット62が上下に複数(図示する例では3箇所)設けられている。なお、上記当接部64の端部は、外側に屈曲した位置決め部64aが形成されることで、上開閉蓋54の端部がクランク状に形成されている(図8(B)参照)。
すなわち、上開閉蓋54は、前記当接部64の外面側と前記位置決め部64aとが、前記突設部63側に当接する位置に嵌込まれることにより、上開口部51,52を塞ぐ位置に位置決めされ、該状態で左右に設けたノブナット62を、突設部63側の取付孔63a側に締付固定することにより、上開閉蓋54を上開口部51,52側に着脱自在に取付けることができる(図5、図8(A)及び(B)等参照)。
上記構成により、前記上開口部51,52が下開口部48,49と比較して大きく開口形成されていることにより、前前記上開閉蓋54を取外すことによって、穀粒搬送装置18(還元搬送装置19)において比較的処理物等が溜まり易い、穀粒搬送ケース36(上方搬送ケース42)の側面上部側を大きく開口させることができるため、ケース内の清掃等のメンテナンスが容易になる。
また、上開口部51,52を閉じる上開閉蓋54は、取付固定するためのノブナット62を下開閉蓋53側と比べて多く(図示する例では計6個)用いて固定するため、処理物が詰ることで比較的に圧力が加わり易い脱穀搬送ケース36(上方搬送ケース42)の上側の強度を高く保つことができる。
その一方で、前記下開口部48,49を閉じる前記下開閉蓋53は、上開閉蓋54と比較して、小さく且つ軽量に形成されるとともに、取付作業に用いるノブナット62の個数も少ないため、着脱作業をよりスムーズに行うことができる。
具体的に各開口部は、前記上開口部51,52では、脱穀搬送ケース36(上方搬送ケース42)上部に溜まった処理物の除去や清掃作業が行われ、前記下開口部48,49では、駆動チェーンの張りの確認や注油、搬送体38(搬送板44)の状態の確認等、比較的に頻度の多いメンテナンスが行われる。
前記受け部材39,46は、図7及び図8等に示されるように、脱穀搬送ケース36(上方搬送ケース42)の上端及び下端に配置されたスプロケットの間に亘って上下方向に延設された板状部材であって、該受け部材39,46は、スプロケットで掛け回される前記駆動チェーン37,49が、上方に向って駆動する(図7の上方向の矢印が記載されている)側の内面側に沿って設けられている。
具体的には、図8(B)及び(C)に示されるように、還元搬送装置19側の受け部材46の断面形状は、駆動チェーン49側を支持する支持面46aと、該支持面46aの両端部をアンクル状に屈曲形成した固定面46b,46bとを有し、該支持面46aは駆動チェーン49が内側に撓むことを防止するとともに、固定面46b,46bは側壁部42aと、該側壁部42aと対向する側の面とにそれぞれボルト固定部60を介して固定されるように構成されている。
該受け部材46の固定面46b,46bは、上下方向に複数(図示する例では3箇所)配置した前記ボルト固定部60により、その上端側が上開口部52の上方側に取付固定され、その下端側が下開口部49の下方側に取付固定され、その中途部が上開口部52と下開口部49の間に取付固定されている(図7参照)。
このとき、受け部材46の下端側はU字状若しくはL字状に屈曲形成されており、該屈曲部分が前後に並べて配置された2つの前記ボルト固定部60により固定されている。なお、該受け部材46の下端側の形状はこれらに限られない。ちなみに、穀粒搬送装置18側の受け部材39も同様の構成で穀粒搬送ケース36内に取付固定されている。
該構成の受け部材39,46によれば、選別部17で選別処理された一番物(二番物)を、前記駆動チェーン37,43に設けた前記搬送体38(搬送板44)で掬い上げて上方搬送する際に、掬い上げた処理物の重さによって、駆動チェーン37,43が内側に撓んで変形することによって、搬送中の処理物が零れ落ちて脱穀搬送ケース36(上方搬送ケース42)内で詰ることを効率的に防止することができる。
さらに、上下方向に長い受け部材39,46を、側壁部36a,42a内面側に支持するにあたり、その中途部が上開口部51,52と下開口部48,49との間に取付固定されることにより、上下端側のみが支持される場合と比較して、受け部材39,46がより安定した状態で固定され、駆動チェーン37,43をしっかりと支持することができる。また、該受け部材39,46が取付けられる上端、下端、中途部がそれぞれ上開口部51,52又は下開口部48,49の近くに配置されるため、メンテナンスも容易になる。
次に、図9に基づき、開口部及び開閉蓋の別実施例について、上述の例とは異なる点について説明する。図9は、開閉蓋の別実施例を示した脱穀装置の要部側面図である。前記下開口部48,49は、側壁部36a,42aの下部側であって且つ、一番ラセン32(又は二番ラセン33)の上方側となる位置で縦長方形状に開口形成され、その左右幅方向は側壁部36a,42aの左右幅と略同じ幅で形成されている。なお、該下開口部48,49の上下端側には、前記下開閉蓋53を着脱するための取付孔61が上下に一対穿設されている。
前記下開閉蓋53は、下開口部48,49を塞ぐ方形板状の部材であって、図示する例では、その上下方向は前記下開口部48,49の上下に配置された前記取付孔61,61の間よりも広く形成されており、その左右方向は、側壁部36a,42aの左右幅と略同程度の幅となるように形成されている。
すなわち、前記下開口部の左右幅を、上開口部と同様に、側壁部36a,42aの左右幅と同程度に形成されているため、上下の開口部を容易に形成することができる。また、下開閉蓋と上開閉蓋の左右幅も同程度に形成されるため、上下の開閉蓋も形成し易くなる。
次に、図10に基づき、前記受け部材の別実施例について、上述の例とは異なる点について説明する。図10は、受け部材の別実施例を示した要部側面図である。前記上方搬送ケース42は、前記搬送チェーン43を支持する前記受け部材67が設けられており、該受け部材67は、上端側が上開口部52の上方側に取付けられるとともに、下端側が上開口部52と下開口部49の間に取付けられる上側受け部材67Aと、上端側が上開口部52と下開口部49の間に取付けられるとともに、下端側が下開口部49の下方側に取付けられる下側受け部材67Bとから構成されている。なお、脱穀搬送装置18側にも同様の構成の受け部材67を設けても良い。
該構成によれば、前記受け部材67が上下二つに分割して構成されて、それぞれ上方搬送ケース42側に取付可能に構成されたことにより、受け部材67の着脱がよりスムーズになるとともに、受け部材67の一部の破損等した場合であっても、受け部材67全体を交換する必要がなくなるため、メンテナンスや交換時のコストを低く抑えることができる。
次に、図11に基づき、前記受け部材の取付構造ついて、上述の例とは異なる点について説明する。図11(A)乃至(C)は、受け部材の支持構造を示した還元搬送装置の側面図、A−A断面図、B−B断面図である。図示されるように、還元搬送装置19側の受け部材46の断面形状は、駆動チェーン49側を支持する支持面46aと、該支持面46aの両端部をアンクル状に屈曲形成した固定面46b,46bとを有し、該固定面46b,46bは側壁部42aと、該側壁部42aと対向する側の面とにそれぞれボルト固定部60を介して固定されるように構成されている。
このとき、該受け部材46の固定面46bによる上方搬送ケース42側への取付を補助する補助部材68を設けた。該補助部材68は断面L字状の部材で、前記固定面46aの端部に沿って配置されており、上下方向に延設された受け部材46に沿って、所定の間隔で複数設けられている。
該構成の補助部材68を設けたことにより、駆動チェーン49の駆動によって受け部材46が受ける振動が抑制され、受け部材46による駆動チェーン49の支持がより安定する。
16 脱穀部
17 選別部
18 穀粒搬送装置(上方搬送装置)
19 還元搬送装置(上方搬送装置)
36 穀粒搬送ケース(搬送ケース)
42 上方搬送ケース(搬送ケース)
37,43 駆動チェーン(搬送コンベア)
36a,42a 側壁部
39,46 受け部材
48,49 下開口部(開口部)
51,52 上開口部(開口部)
53 下開閉蓋(開閉蓋)
54 上開閉蓋(開閉蓋)

Claims (3)

  1. 投入された穀稈の脱穀処理をする脱穀部(16)と、
    該脱穀部(16)で脱穀処理された処理物を選別する選別部(17)と、
    該選別部(17)で選別された処理物を上方搬送する上方搬送装置(18,19)とを備え、
    該上方搬送装置(18,19)は、上下方向に延設された搬送ケース(36,42)と、該搬送ケース(36,42)内に配置された処理物を上方搬送する搬送コンベア(37,43)とを有し、
    該搬送ケース(36,42)の側壁部(36a,42a)に、開口部(48,49,51,52)が形成されて、
    該開口部(48,49,51,52)を塞ぐ開閉蓋(53,54)が着脱可能に設けられた脱穀装置において、
    前記開口部(48,49,51,52)は、上記側壁部(36a,42a)に、上下に並べられて、複数形成され、
    前記搬送コンベア(37,43)は、チェーン又はベルトの変形を規制する受け部材(39,46)を有し、
    該受け部材(39,46)は、側壁部(36a,42a)内面側における上下に並べられた開口部(48,49,51,52)間に取付支持された
    ことを特徴とする脱穀装置。
  2. 上側の開口部(51,52)に取付けられる開閉蓋(54)は、下側の開口部(48,49)に取付けられる開閉蓋(53)の取付強度より強固に固定されるように構成した
    請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記開閉蓋(53,54)は、上側の開口部(51,52)を塞ぐ開閉蓋(54)よりも、下側の開口部(48,49)を塞ぐ開閉蓋(53)を小さく構成した
    請求項1又は2の何れかに記載の脱穀装置。
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