JP2017060450A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】走行時に障害物がアンテナに衝突しにくくすることができるコンバインを提供することである。
【解決手段】コンバイン100は、穀稈を脱穀する脱穀装置4と穀粒を選別する選別装置5とを収容する第1筐体40と、第1筐体40の側方に配置され、穀粒を貯える第2筐体61と、コンバイン100の位置情報及び稼働情報をアンテナ911から管理サーバへ送信する遠隔監視端末装置とを備え、アンテナ911は、第1筐体40の第2筐体61側の面内又は第2筐体61の第1筐体40側の面内に配置される。
【選択図】図1
【解決手段】コンバイン100は、穀稈を脱穀する脱穀装置4と穀粒を選別する選別装置5とを収容する第1筐体40と、第1筐体40の側方に配置され、穀粒を貯える第2筐体61と、コンバイン100の位置情報及び稼働情報をアンテナ911から管理サーバへ送信する遠隔監視端末装置とを備え、アンテナ911は、第1筐体40の第2筐体61側の面内又は第2筐体61の第1筐体40側の面内に配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンバインに関する。
従来から、走行しながら穀稈を刈取り、刈取った穀稈を脱穀し、脱穀した穀粒を貯留するコンバインが知られている。また近年、コンバインの稼働状況を把握するための遠隔監視システムが提案されている。遠隔監視システムは、例えば、コンバインに備えられた遠隔監視端末装置と、遠隔監視センターに設置された管理サーバと、コンバインの所有者側に設置された利用者端末装置とで構成される。
遠隔監視端末装置には、GPS(Global Positioning System)信号を受信したり、管理サーバと通信したりするアンテナが含まれる。通常、アンテナは受信感度を良くするために機体の外部に設置される。例えば、特許文献1には、脱穀装置の天井部の上面で運転部に近い領域にアンテナユニットを配置したコンバインが開示されている。
しかしながら、特許文献1ではアンテナユニットが脱穀装置の上方へ突出しているので、障害物の衝突を受けやすい。例えば、コンバインが木の下を通るときに、枝がコンバインの上部に擦れると、その枝がアンテナユニットに衝突するおそれがある。
本発明は、走行時に障害物がアンテナに衝突しにくくすることができるコンバインを提供することを目的とする。
コンバインは、穀稈を脱穀する脱穀装置と穀粒を選別する選別装置とを収容する第1筐体と、前記第1筐体の側方に配置され、穀粒を貯える第2筐体と、コンバインの位置情報及び稼働情報をアンテナから管理サーバへ送信する遠隔監視端末装置とを備え、前記アンテナは、前記第1筐体の前記第2筐体側の面内又は前記第2筐体の前記第1筐体側の面内に配置されることを特徴とする。
上記のコンバインにおいて、前記第2筐体を水平方向に回動させる回動軸部を備え、前記アンテナは前記第2筐体の前記第1筐体側の面内に取り付けられ、前記アンテナへ繋がる配線が前記第2筐体側から前記回動軸部近傍を通って前記第1筐体側に付設される構成とすることができる。
また上記のコンバインにおいて、前記第1筐体と前記第2筐体との間に配置され、エンジンからの排気を搬送して前記アンテナ以外の方向へ排出する排気管を備える構成とすることができる。
また上記のコンバインにおいて、前記排気管は、前記アンテナが取り付けられていない前記第1又は第2筐体に取り付けられる構成とすることができる。
また上記のコンバインにおいて、前記アンテナの前記排気管側を覆うとともに、前記アンテナを支持するブラケットを備える構成とすることができる。
また上記のコンバインにおいて、前記アンテナを含む遠隔監視端末装置は1つの搭載部に搭載されてユニット化される構成とすることができる。
上記のコンバインによれば、アンテナを第1筐体の第2筐体側の面内又は第2筐体の第1筐体側の面内に配置することにより、アンテナがコンバインの機体から突出しないので、走行時に障害物がアンテナに衝突しにくい。すなわち、コンバインの走行時に上、左右、前後からアンテナへの障害物の接触を抑制できる。その結果、アンテナの破損を抑制できる。
また上記のコンバインによれば、第2筐体を水平方向に回動させる回動軸部を備え、アンテナは第2筐体の第1筐体側の面内に取り付けられ、アンテナへ繋がる配線が第2筐体側から回動軸部近傍を通って第1筐体側に付設されることにより、第2筐体を回動させた場合に回動軸部の近傍を通る配線が撓むため配線が切れることがない。よって、第2筐体を回動させる際に、配線を外す必要がなく作業性がよい。
また上記のコンバインによれば、排気管を第1筐体と第2筐体との間に配置し、アンテナ以外の方向へ排気させることにより、アンテナに高温の排気が直接吹き付けられない。よって、熱によるアンテナの故障を抑制できる。
また上記のコンバインによれば、排気管をアンテナが取り付けられていない第1又は第2筐体に取り付けることにより、排気管からアンテナへの部材を介した熱伝導を抑制できる。よって、熱によるアンテナの故障を抑制できる。
また上記のコンバインによれば、アンテナの排気管側を覆うとともに、アンテナを支持するブラケットを備えることにより、ブラケットが排気管からアンテナへの輻射熱を遮蔽する。これにより、熱によるアンテナの故障を抑制できる。
また上記のコンバインによれば、アンテナを含む遠隔監視端末装置を1つの搭載部に搭載してユニット化することにより、取り付けの作業性がよくなる。また、ユニット化することにより、コンバインの仕様毎に遠隔監視端末装置を専用設計する必要がなく、様々な仕様のコンバインにそのまま搭載することができる。また、小型化も可能となる。また、遠隔監視端末装置を単体で販売することで、使用中のコンバインや買い替えたコンバインに後から追加で取り付けることができる。
<コンバインの全体構成>
図1は、一実施形態のコンバインの斜視図、図2はその左側面図、図3はその右側面図、図4はその前面図、図5はその後面図、図6はその上面図である。図中に、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
図1は、一実施形態のコンバインの斜視図、図2はその左側面図、図3はその右側面図、図4はその前面図、図5はその後面図、図6はその上面図である。図中に、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
コンバイン100は、主に走行装置1と、刈取装置2と、搬送装置3と、脱穀装置4と、選別装置5と、貯留装置6と、動力装置7と、操縦部8とで構成される。
走行装置1は、シャシ10の下方に設けられる。走行装置1は、主にトランスミッション11と、クローラ装置12・12と、で構成される。トランスミッション11は、後述するエンジン71の回転動力をクローラ装置12・12へ伝達する。クローラ装置12・12は、コンバイン100を前後方向に走行させる。また、クローラ装置12・12は、コンバイン100を左右方向に旋回させる。
刈取装置2は、走行装置1の前方に設けられる。刈取装置2は、主にリール21と、刈刃22と、オーガ23とで構成される。リール21は、圃場の穀稈を引き起こす。刈刃22は、リール21によって引き起こされた穀稈を切断する。オーガ23は、刈刃22によって切断された穀稈を集合させて搬送装置3へ送り込む。
搬送装置3は、刈取装置2の後方に設けられる。搬送装置3は、主にコンベヤ31と、ローター32とで構成される。コンベヤ31は、オーガ23によって送り込まれた穀稈をローター32まで搬送する。ローター32は、コンベヤ31が搬送してきた穀稈を脱穀装置4へ送り込む。
脱穀装置4は、搬送装置3の後方に設けられる。脱穀装置4は、主にスレッシングローター41と、シーブメッシュ42とで構成される。スレッシングローター41は、ローター32によって送り込まれた穀稈を脱穀する。また、スレッシングローター41は、穀稈を搬送する。シーブメッシュ42は、スレッシングローター41によって搬送される穀稈を支持するとともに、脱穀物を選別装置5へ落下させる。
選別装置5は、脱穀装置4の下方に設けられる。選別装置5は、主に揺動装置51と、送風装置52とで構成されている。揺動装置51は、脱穀物をふるいにかけて穀粒を選別する。送風装置52は、穀粒とともに落下した穀稈や揺動装置51の上に残った穀稈を吹き飛ばす。その後、穀稈は、カッターによって裁断され、藁屑として排出される。脱穀装置4と選別装置5とは、略直方体形状の第1筐体40に収容される。
貯留装置6は、脱穀装置4及び選別装置5の側方、つまり第1筐体40の側方に設けられる。貯留装置6は、主にグレンタンク(第2筐体の一例)61と、オーガ62とで構成される。グレンタンク61は、選別装置5から搬送されてきた穀粒を貯留する。オーガ62は、グレンタンク61内の穀粒を排出する際に用いられる。
動力装置7は、貯留装置6の前方に設けられる。動力装置7は、主にエンジン71で構成される。エンジン71は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。具体的に説明すると、エンジン71は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを回転動力に変換する。
操縦部8は、コンバイン100の右側前部であって動力装置7の上方に設けられる。操縦部8は、主に運転席81と、複数の操作具82と、サンバイザ83とで構成される。運転席81は、オペレータが座る座席である。操作具82は、オペレータの操作に応じてコンバイン100を稼動させる。サンバイザ83は、運転席81の上方を覆い、貯留装置6のフレームに固定される日除け部材である。
<遠隔監視システムの概要>
コンバイン100は遠隔監視端末装置を備える。遠隔監視端末装置は遠隔監視システムの構成要素の1つである。図7は遠隔監視システムの概略構成を示すブロック図である。遠隔監視システム9は、1以上のコンバイン100にそれぞれ設けられる遠隔監視端末装置91と、遠隔監視端末装置91に通信網92を介して接続される管理サーバ93と、管理サーバ93にネットワーク94を介して接続される1以上の利用者端末装置95とを備える。
コンバイン100は遠隔監視端末装置を備える。遠隔監視端末装置は遠隔監視システムの構成要素の1つである。図7は遠隔監視システムの概略構成を示すブロック図である。遠隔監視システム9は、1以上のコンバイン100にそれぞれ設けられる遠隔監視端末装置91と、遠隔監視端末装置91に通信網92を介して接続される管理サーバ93と、管理サーバ93にネットワーク94を介して接続される1以上の利用者端末装置95とを備える。
遠隔監視端末装置91は、コンバイン100の位置情報を取得したり、コンバイン100の稼働状況を示す稼働情報を取得したりする。そして、遠隔監視端末装置91は、位置情報及び稼働情報を通信網92を介して管理サーバ93へ送信する。稼働情報としては、エンジンの始動及び停止時間、車速、エンジン回転数、エンジン負荷、排気温度、水温、ブースト圧、バッテリー電圧、各部(刈取装置2、搬送装置3、脱穀装置4、選別装置5、貯留装置6等)の始動及び停止時間などを用いることができる。
通信網92は無線通信網、又は有線通信網と無線通信網を組み合わせた通信網を用いることができる。通信網92としては、代表的には、電気通信事業者が適用する公衆回線網であって、固定電話機や携帯電話機等の端末機どうしを通信させる公衆回線網を挙げることができる。
管理サーバ93は、コンバイン100とは遠く離れた場所にある遠隔監視センターに設置されており、遠隔監視端末装置91から位置情報及び稼働情報を受信して加工及び格納(蓄積)する。これにより、遠隔監視センターでコンバイン100を遠隔監視することができる。
管理サーバ93はLAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワーク94を介してパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、携帯端末機等の利用者端末装置95に接続される。管理サーバ93に格納されている情報は、遠隔監視端末装置91で読み出されてオペレータによって利用され、また利用者端末装置95で読み出されてコンバイン100の所有者によって利用される。
<遠隔監視端末装置>
図8は、コンバイン100における遠隔監視端末装置91の概略構成を示すブロック図である。遠隔監視端末装置91は、アンテナ911と、通信部912と、位置検出部913と、位置情報記憶部914と、制御部915とを備えている。また、遠隔監視端末装置91には、液晶パネル等の表示部101及びタッチパネル等の操作部102が外部接続される構成であってもよい。
図8は、コンバイン100における遠隔監視端末装置91の概略構成を示すブロック図である。遠隔監視端末装置91は、アンテナ911と、通信部912と、位置検出部913と、位置情報記憶部914と、制御部915とを備えている。また、遠隔監視端末装置91には、液晶パネル等の表示部101及びタッチパネル等の操作部102が外部接続される構成であってもよい。
また、遠隔監視端末装置91は、コンバイン制御装置103に接続されている。コンバイン制御装置103は、エンジン71をはじめコンバイン100の電気系統の制御を行うものである。コンバイン制御装置103は、エンジン71等の稼働状況を稼働情報として遠隔監視端末装置91へ出力する。
アンテナ911は、GPS衛星からの電波(GPS信号)を受信するGPS用アンテナと、通信網92との送受信を行う通信網用アンテナとを内蔵している。アンテナ911の配置に関しては後述する。
通信部912は、遠隔監視センターにおける管理サーバ93の通信部と同一の通信プロトコル(通信規約)で通信可能とされている。通信時に送受信される情報は、通信プロトコルに従うように通信部912で変換される。そして、通信部912は、制御部916にて取得した位置情報及び稼働情報をアンテナ911を介して管理サーバ93へ送信したり、アンテナ911を介して管理サーバ93から作業に関する情報を受信したりする。
位置検出部913は、アンテナ911で受信したGPS衛星からのGPS信号に基づいてコンバイン100の現在地を検出する。また、位置検出部913は、GPS信号に基づいてコンバイン100の車速や方位情報を検出することもできる。つまり、位置情報はコンバイン100の経度、緯度に加え、車速及び進行方位の情報を含むことができる。位置情報記憶部914は、RAM(Random Access Memory)等の揮発メモリからなり、位置検出部913にて検出した位置情報を一時的に格納する。位置情報記憶部914の情報は位置情報として管理サーバ93へ送信される。
制御部915は、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロコンピュータからなる処理部916と、ROM(Read Only Memory)、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶部917とを有している。制御部915は、処理部916が記憶部917のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部917のRAM上に読み出して実行することにより、各種構成要素の作動制御を行う。具体的には、通信時における情報の送受信、各種の入出力制御及び演算処理の制御等を行う。また、記憶部917は地図情報も記憶する。
制御部915の入力制御により、操作部102による入力(指示)が受け付けられる。そして、制御部915の出力制御により、管理サーバ93から受信したが表示部101に表示される。これにより、オペレータは管理サーバ93で管理される情報をコンバイン100で確認することができる。
<管理サーバ>
図9は、管理サーバ93の概略構成を示すブロック図である。管理サーバ93は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータであり、通信部931と、制御部934とを備えている。また、管理サーバ93には、液晶パネル等の表示部937及びキーボード等の操作部398が外部接続されている。なお、表示部937及び操作部938は遠隔監視装置93に含まれる構成(例えば、ノート型パーソナルコンピュータ)であってもよい。
図9は、管理サーバ93の概略構成を示すブロック図である。管理サーバ93は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータであり、通信部931と、制御部934とを備えている。また、管理サーバ93には、液晶パネル等の表示部937及びキーボード等の操作部398が外部接続されている。なお、表示部937及び操作部938は遠隔監視装置93に含まれる構成(例えば、ノート型パーソナルコンピュータ)であってもよい。
通信部931は、第1通信部932及び第2通信部933を有している。第1通信部932は、遠隔監視端末装置91の通信部912と同一の通信プロトコルで通信可能とされている。通信時に送受信される情報は、通信プロトコルに従うように第1通信部932で変換される。そして、第1通信部932は、遠隔監視端末装置91からコンバイン100の位置情報や稼働情報を受信したり、遠隔監視端末装置91へ作業に関する情報やコンバイン100の制御に関する更新情報を送信したりする。
第2通信部933は、利用者端末装置95の通信部と同一の通信プロトコルで通信可能とされている。通信時に送受信される情報は、通信プロトコルに従うように第2通信部933で変換される。そして、第2通信部933は、利用者端末装置95へ作業日報等を送信する。
制御部934は、CPU等のマイクロコンピュータからなる処理部935と、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶部936とを有している。制御部934は、処理部935が記憶部936のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部936のRAM上に読み出して実行することにより、各種構成要素の作動制御を行う。具体的には、通信時における情報の送受信、各種の入出力制御及び演算処理の制御等を行う。また、記憶部936は地図情報、位置情報及び稼働情報も記憶する。
処理部935は、遠隔監視端末装置91から受信したコンバイン100の位置情報及び稼働情報に基づいて作業日報を生成し、記憶部936に格納する。制御部935の出力制御により、記憶部936に格納された作業日報が利用者端末装置95へ送信される。また、制御部935の出力制御により、遠隔監視端末装置91へ作業に関する情報が送信される。一方、制御部934の入力制御により、操作部938による入力(指示)が受け付けられる。これにより、遠隔監視センターのオペレータはコンバイン100のコンディションを把握しながら最適なメンテナンス計画を提案することができる。
他にも管理サーバ93では、コンバイン100の故障予知、性能の確認、メンテナンスのタイミングなどを求めることもできる。故障予知は、走行系の寿命や刈取・脱穀系の寿命に基づいて行われる。例えば、エンジン、刈取装置2又は脱穀装置4の稼働時間の積算値が設計寿命に近づいた場合、故障する可能性が高いと判断して、部品の交換時期であることを利用者端末装置95に知らせることができる。また、エンジンの負荷率のデータを収集することで、走行負荷や作業負荷を分析でき、故障予知の精度を向上させることができる。
性能の確認は、使用地域、稼働時間や部品の交換履歴に基づいて、走行系の寿命や刈取・脱穀系の寿命を設計することである。これにより、新規の開発に生かすことができる。メンテナンスのタイミングは、年間の稼働時間の分布を求めることにより、稼働時間の少ないオフシーズンに提案することができる。さらに、別に収集した作物の種類のデータを加えると収穫時期が予測できるので、メンテナンスサービスに備えることができる。
<利用者端末装置>
図10は、利用者端末装置95の概略構成を示すブロック図である。利用者端末装置95は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータであり、通信部951と、制御部952とを備えている。また、利用者端末装置95には、液晶パネル等の表示部955及びキーボード等の操作部956が外部接続されている。なお、表示部955及び操作部956は利用者端末装置95に含まれる構成(例えば、ノート型パーソナルコンピュータ)であってもよい。
図10は、利用者端末装置95の概略構成を示すブロック図である。利用者端末装置95は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータであり、通信部951と、制御部952とを備えている。また、利用者端末装置95には、液晶パネル等の表示部955及びキーボード等の操作部956が外部接続されている。なお、表示部955及び操作部956は利用者端末装置95に含まれる構成(例えば、ノート型パーソナルコンピュータ)であってもよい。
通信部951は、管理サーバ93の第2通信部933と同一の通信プロトコルで通信可能とされている。通信時に送受信される情報は、通信プロトコルに従うように通信部で変換される。そして、通信部951は、管理サーバ93から作業日報やメンテナンス計画を受信する。
制御部952は、CPU等のマイクロコンピュータからなる処理部953と、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の記憶部954とを有している。制御部952は、処理部953が記憶部954のROMに予め格納された制御プログラムを記憶部954のRAM上に読み出して実行することにより、各種構成要素の作動制御を行う。具体的には、通信時における情報の送受信、各種の入出力制御及び演算処理の制御等を行う。
制御部952の出力制御により、管理サーバ93から受信した作業日報やメンテナンス計画が表示部955に表示される。また、制御部952の入力制御により、操作部956からの入力を受け付ける。これにより、利用者(コンバイン100の管理者)は、管理サーバ93へアクセスし、例えば作業日報を編集することができる。
<アンテナ911の配置>
遠隔監視端末装置91のアンテナ911は、図1から図6に示すように、第1筐体40と第2筐体61との間であって、第2筐体61の上端付近の後端寄りに取り付けられている。図11に、アンテナ911部分の拡大図を示す。アンテナ911はブラケット918に支持されている。ブラケット918は略コ字型の板状部材であり、アンテナ918の底面を覆う大きさを有する。ブラケット918でアンテナ911の底面を支持することでアンテナ918の受信面側である上面側が開放されるため、安定した通信ができる。
遠隔監視端末装置91のアンテナ911は、図1から図6に示すように、第1筐体40と第2筐体61との間であって、第2筐体61の上端付近の後端寄りに取り付けられている。図11に、アンテナ911部分の拡大図を示す。アンテナ911はブラケット918に支持されている。ブラケット918は略コ字型の板状部材であり、アンテナ918の底面を覆う大きさを有する。ブラケット918でアンテナ911の底面を支持することでアンテナ918の受信面側である上面側が開放されるため、安定した通信ができる。
アンテナ911は上記の配置に限定されることはなく、以下のような配置であってもよい。すなわち、アンテナ911は、コンバイン100の機体から突出しないように、第1筐体40の第2筐体61側の面4A内又は第2筐体61の第1筐体40側の面6A内に配置される。第1筐体40の第2筐体61側の面4Aとは、図12に薄墨色で示す部分であり、第1筐体40の右側面視において見える面である。一方、第2筐体61の第1筐体40側の面6Aとは、図13に薄墨色で示す部分であり、第2筐体61の左側面視において見える面である。したがって、アンテナ911は面4A又は面6Aの上下左右にはみ出さないように配置される。
このように、アンテナ911を面4A内又は面6A内に配置することにより、アンテナ911がコンバイン100の機体から突出しないので、走行時に障害物がアンテナ911に衝突しにくい。すなわち、コンバイン100の走行時に上、左右、前後からアンテナ911への障害物の接触を抑制できる。その結果、アンテナ911の破損を抑制できる。
例えば、コンバイン100が木の下を通るときに、枝がコンバイン100の上部である第1又は第2筐体40、61の上面に擦れた場合でも、アンテナ911は第1又は第2筐体40、61の上面から突出していないので、枝がアンテナ911に衝突しにくい。
さらに、アンテナ911は面4A又は面6Aの上端付近であって後端寄りに配置されることが好ましい。アンテナ911を面4A又は面6Aの上端付近に配置することによって、アンテナ911はコンバイン100の機体の上端付近に配置されることになるので、機体に邪魔されずに安定した通信ができる。また、アンテナ911を面4A又は面6Aの後端寄りに配置することにより、サンバイザ83に邪魔されずに安定した通信ができる。
<遠隔監視端末装置91の配置>
図12に示すように、遠隔監視端末装置91のアンテナ911以外の部材は、1つのケースに収容してユニット9Aとし、面4A内に取り付けることができる。ユニット9Aは第1筐体40の枠401に取り付けることでクランプ等によって容易に取り付けることができる。また、ユニット9Aを第1筐体40側に取り付けることで、第2筐体61が上述したグレンタンク仕様と後述するトップサッカ仕様とで取り付け位置の設計変更が不要となる。また、第1筐体40と第2筐体61の間は外部から見えにくい位置であるため、盗難されにくい。
図12に示すように、遠隔監視端末装置91のアンテナ911以外の部材は、1つのケースに収容してユニット9Aとし、面4A内に取り付けることができる。ユニット9Aは第1筐体40の枠401に取り付けることでクランプ等によって容易に取り付けることができる。また、ユニット9Aを第1筐体40側に取り付けることで、第2筐体61が上述したグレンタンク仕様と後述するトップサッカ仕様とで取り付け位置の設計変更が不要となる。また、第1筐体40と第2筐体61の間は外部から見えにくい位置であるため、盗難されにくい。
ユニット9Aは上記の配置に限定されることはなく、以下のような配置であってもよい。すなわち、遠隔監視端末装置91のアンテナ911以外の部材は、アンテナ911と一緒にブラケット918やケース等の搭載部に搭載して1つのユニットとしてもよい。アンテナ911を含む遠隔監視端末装置91全体をユニット化することで取り付けの作業性がよくなる。また、ユニット化することにより、コンバインの仕様毎に遠隔監視端末装置91を専用設計する必要がなく、様々な仕様のコンバインにそのまま搭載することができる。また、小型化も可能となる。また、遠隔監視端末装置91を単体で販売することで、使用中のコンバインや買い替えたコンバインに後から追加で取り付けることができる。
<アンテナ911の配線>
図11及び図13に示すように、アンテナ911から下方へ配線919が延出している。配線919は、アンテナ911とユニット9Aとを電気的に接続する線である。配線919は、図14に示すように第2筐体61の後面側に設けられた回動軸部63近傍を通る。
図11及び図13に示すように、アンテナ911から下方へ配線919が延出している。配線919は、アンテナ911とユニット9Aとを電気的に接続する線である。配線919は、図14に示すように第2筐体61の後面側に設けられた回動軸部63近傍を通る。
図14は第2筐体61の後端周辺の一部断面斜視図であり、図15は第2筐体61の後端周辺の上面図である。オーガ62の下部付近に貯留装置6とシャシ10とを回動可能に支持する回動軸部63が設けられている。図15に矢印で示すように、第2筐体61及びオーガ62は回動軸部63を回動軸として水平方向に回動可能である。
アンテナ911から延出する配線919はフレキシブル線であり、第2筐体61に沿って後方へ付設され、第2筐体61の後端から回動軸部63の近傍を通って第1筐体40の後端へ回り込み、第1筐体40の面4Aに沿って付設されてユニット9Aに接続されている。これにより、第2筐体61を回動させた場合に回動軸部63の近傍を通る配線919が撓むため配線919が切れることがない。よって、第2筐体61を回動させる際に、配線919を外す必要がなく、作業性がよい。
<排気管の配置>
エンジン71からの排気を搬送する排気管は、第1筐体40と第2筐体61との間に配置される。図16は排気管と第1筐体40との位置関係を説明する図であり、図17は排気管と第2筐体61との位置関係を説明する図である。排気管72は、第1筐体40と第2筐体61との間に配置され、アンテナ911及びユニット9A以外の方向へ排気する排出口72Aを有する。これにより、アンテナ911及びユニット9Aに高温の排気が直接吹き付けられない。よって、熱によるアンテナ911及びユニット9Aの故障を抑制できる。
エンジン71からの排気を搬送する排気管は、第1筐体40と第2筐体61との間に配置される。図16は排気管と第1筐体40との位置関係を説明する図であり、図17は排気管と第2筐体61との位置関係を説明する図である。排気管72は、第1筐体40と第2筐体61との間に配置され、アンテナ911及びユニット9A以外の方向へ排気する排出口72Aを有する。これにより、アンテナ911及びユニット9Aに高温の排気が直接吹き付けられない。よって、熱によるアンテナ911及びユニット9Aの故障を抑制できる。
また、排気管72は、アンテナ911が取り付けられていない第1又は第2筐体40、61に取り付けられる。本実施形態ではアンテナ911が第2筐体61に取り付けられているので、排気管72は固定部材73によって第1筐体40に取り付けられる。このように、排気管72とアンテナ911とを別々の部材に取り付けることで、排気管72からアンテナ911への部材を介した熱伝導を抑制できる。よって、熱によるアンテナ911の故障を抑制できる。
また、排気管72は、アンテナ911の下方に配置されている。そして、アンテナ911の底面はブラケット918に覆われている。つまり、ブラケット918はアンテナ911の排気管72側を覆っている。よって、ブラケット918には排気管72からアンテナ911への輻射熱を遮蔽する役割もある。これにより、熱によるアンテナ911の故障を抑制できる。
<他の実施形態>
上記の実施形態ではグレンタンク仕様のコンバイン100を例に説明したが、他の実施形態としてはトップサッカ仕様のコンバインであってもよい。図18は他の実施形態のコンバインのトップサッカ周辺の斜視図、図19は他の実施形態のコンバインのアンテナ周辺の斜視図、図20は他の実施形態のコンバインの後面図である。上述したコンバイン100と同じ部材には同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記の実施形態ではグレンタンク仕様のコンバイン100を例に説明したが、他の実施形態としてはトップサッカ仕様のコンバインであってもよい。図18は他の実施形態のコンバインのトップサッカ周辺の斜視図、図19は他の実施形態のコンバインのアンテナ周辺の斜視図、図20は他の実施形態のコンバインの後面図である。上述したコンバイン100と同じ部材には同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
他の実施形態のコンバイン200が上記のコンバイン100と異なる点は、貯留装置6として、グレンタンク61の代わりにトップサッカ65を、オーガ62の代わりに籾取出口651及び籾受台66を搭載している点である。その他の構成は同様である。コンバイン200において、貯留装置6は、脱穀装置4及び選別装置5の側方、つまり第1筐体40の側方に設けられる。
貯留装置6は、主にトップサッカ(第2筐体の一例)65と、籾受台66とで構成される。トップサッカ65は、選別装置5から搬送されてきた穀粒を貯留する。トップサッカ65内の穀粒を機外に取り出すための籾取出口651が、トップサッカ65の下部に連通するように設けられている。籾受台66は、トップサッカ65内の穀粒を籾取出口651から籾袋67に充填する際に用いられる。籾取出口651に籾袋67を取り付けることにより、トップサッカ65から籾袋67に穀粒を直接取り出すことができる。
ブラケット918に搭載されたアンテナ911は、第1筐体40と第2筐体65との間であって、第2筐体65の上端付近の中央寄りに取り付けられている。ユニット9Aは上述したグレンタンク仕様と同じ位置に取り付けられるので設計変更は不要である。
アンテナ911から延出する配線919はフレキシブル線であり、第2筐体65に沿って後方へ付設される。そして、配線919は第2筐体65と第1筐体40とを繋ぐ枠652に沿って第1筐体40の後端へ渡され、第1筐体40の面4Aに沿って付設されてユニット9Aに接続されている。
排気管72は、第1筐体40と第2筐体65との間に配置され、アンテナ911以外の方向へ排気する排出口72Aを有する。排気管72は固定部材73によって第1筐体40に取り付けられる。排気管72は、アンテナ911の下方に配置されている。
このようなトップサッカ仕様のコンバイン200によっても、上述したグレンタンク仕様のコンバイン100と同様の効果が得られる。
100 コンバイン
200 コンバイン
4 脱穀装置
4A 第1筐体の第2筐体側の面
40 第1筐体
5 選別装置
6A 第2筐体の第1筐体側の面
61 グレンタンク(第2筐体)
63 回動軸部
65 トップサッカ(第2筐体)
72 排気管
9 遠隔監視端末装置
9A ユニット
911 アンテナ
918 ブラケット
919 配線
200 コンバイン
4 脱穀装置
4A 第1筐体の第2筐体側の面
40 第1筐体
5 選別装置
6A 第2筐体の第1筐体側の面
61 グレンタンク(第2筐体)
63 回動軸部
65 トップサッカ(第2筐体)
72 排気管
9 遠隔監視端末装置
9A ユニット
911 アンテナ
918 ブラケット
919 配線
Claims (6)
- 穀稈を脱穀する脱穀装置と穀粒を選別する選別装置とを収容する第1筐体と、
前記第1筐体の側方に配置され、穀粒を貯える第2筐体と、
コンバインの位置情報及び稼働情報をアンテナから管理サーバへ送信する遠隔監視端末装置とを備え、
前記アンテナは、前記第1筐体の前記第2筐体側の面内又は前記第2筐体の前記第1筐体側の面内に配置されることを特徴とするコンバイン。 - 前記第2筐体を水平方向に回動させる回動軸部を備え、
前記アンテナは前記第2筐体の前記第1筐体側の面内に取り付けられ、
前記アンテナへ繋がる配線が前記第2筐体側から前記回動軸部近傍を通って前記第1筐体側に付設されることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記第1筐体と前記第2筐体との間に配置され、エンジンからの排気を搬送して前記アンテナ以外の方向へ排出する排気管を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバイン。
- 前記排気管は、前記アンテナが取り付けられていない前記第1又は第2筐体に取り付けられることを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
- 前記アンテナの前記排気管側を覆うとともに、前記アンテナを支持するブラケットを備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のコンバイン。
- 前記アンテナを含む遠隔監視端末装置は1つの搭載部に搭載されてユニット化されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のコンバイン。
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