JP6509510B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
以下、本発明に係る普通型コンバインの第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部右側に運転部3を備えられ、運転部3の後方に配置され、刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置4と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部としての穀粒タンク5とが、機体横幅方向に沿って並んで位置する状態で備えられている。すなわち、穀粒タンク5が機体右側に位置し、脱穀装置4が機体左側に位置する状態で並んで備えられる。穀粒タンク5の後部には、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機体外部に搬出する穀粒排出装置としてのアンローダ6が備えられている。又、運転部3の下方に位置する状態でエンジン7が備えられ、このエンジン7の動力が、コンバインの各部に伝達される。
尚、この実施形態では、左右の方向を定義するときは、機体進行方向視で左右を定義する。その結果、図面上の表示内容と左右の方向とが合致しない場合がある。
図5,6に示すように、脱穀装置4は、左右両側が側壁14によって覆われ、上部が天板15によって覆われている。そして、左右の側壁14と天板15により囲われた内部空間の上部側に、回転する扱胴16と、その外周部に沿って設けられる図示しない受網とを有し、フィーダ8より搬送されてくる刈取穀稈の扱き処理を行う扱室18が形成されている。又、扱室18の下部に、受網から漏下する扱き処理物を穀粒、二番物、排ワラ屑等に選別する選別処理部19が備えられている。
図1に示すように、穀粒タンク5の底部には、その内部に貯留した穀粒を後方に向けて送り出す前後向きの底スクリュー46が備えられている。底スクリュー46の左右両側に位置する穀粒タンク5の底面は、底スクリュー46側が下方に位置する傾斜姿勢に形成されている。底スクリュー46は、機体後面視で左右幅方向の中央位置よりも横外側方(右側)に偏倚した位置に設けられている。この底スクリュー46は、機体前部側の伝動機構47を介してエンジン7から動力が伝達される。伝動機構47は、図示しないクラッチレバーの操作により動力伝達を入り切り自在に構成されている。
次に、エンジン7からの排気が通流する排気管66について説明する。
図1〜図4に示すように、運転部3の下方に位置する状態でエンジン7が備えられ、このエンジン7から排出される排気(燃焼排ガス)は、エンジン7の上部に位置するマフラー67を通過して排出され、その排気は排気管66を通して流動してその排気口68から外方に排出される。
図8に示すように、前部側縦フレーム58の上部側の途中位置から連結部材76が斜め前方上方に向けて一体的に延設され、連結部材76の先端部と前部側排気管66Aにおける前部側直線部分70の途中部に連結されたブラケット77とがボルトで連結されている。
この横向き連結体83は、右側端部に前後向きの板面を有する取付板84が一体的に備えられ、その取付板84と後部側縦フレーム49に固定の板状の取付板85とがボルトで連結されている。又、横向き連結体83の左側端部には左右向きの板面を有する取付板86が一体的に備えられ、その取付板86が脱穀装置4の側壁14における平面視チャンネル形の補強部材14aにボルトで連結されている。そして、横向き連結体83に連結固定された正面視略L字形のブラケット87と、後部側排気管66Bの下側に連結固定されたブラケット88とがボルトで連結されて、後部側排気管66Bが横向き連結体78に支持されている。
図1,2に示すように、排気管66の上方に位置する状態で、脱穀装置4と穀粒タンク5との間に作業台89が備えられている。この作業台89は、脱穀装置4に沿って機体前後方向に向けて、脱穀装置4の前端部に対応する位置、具体的には、脱穀装置4の前端部よりも少し後部側に位置する箇所から脱穀装置4の後端部まで延設されている。
すなわち、図4,9に示すように、後部側作業台89Bの右側部における機体前後方向の中間位置よりも少し前部側の箇所において、脱穀装置4の側壁14に固定連結され且つ上方に向かうほど穀粒タンク5側に位置する斜め姿勢で上方に延設された支持部材91が備えられ、この支持部材91の上部が後部側作業台89Bの右側部に連結固定されている。
以下、本発明に係る普通型コンバインの第2実施形態を説明する。
この実施形態では、アンローダ6の形状、作業台89及び排気管66についての形状や支持構造及びカバー構造等が第1実施形態と異なるが、それ以外の他の構成は第1実施形態と同じである。そこで、第1実施形態と異なる構成について以下に説明し、第1実施形態と同じ構成については説明は省略する。
アンローダ6について説明する。
図11,12に示すように、アンローダ6は、周知構造のスクリュー式搬送装置であり、穀粒タンク5の下部に備えられた底スクリュー46により横向きに外方に送り出された穀粒を上方に向けて搬送する縦スクリューコンベア6aと、縦スクリューコンベア6aの搬送終端部から水平方向に穀粒を搬送する横スクリューコンベア6bとを備えている。又、縦スクリューコンベア6aの下部と脱穀装置4とを接続する接続ケース6cと、縦スクリューコンベア6aと横スクリューコンベア6bとを、穀粒搬送可能に連通する状態で且つ途中部にて横軸芯周り相対回動自在に接続する接続部6dとを備えている。このアンローダ6は、穀粒を搬送したのち横スクリューコンベア6bの先端部に形成された排出口6eから穀粒を外部に排出することができる。
この実施形態では、排気管66が、エンジン7からの排気が供給される供給口69よりも排気口68の方が高い位置になる状態で備えられ、且つ、排気管66が、脱穀装置4と穀粒タンク5との間を通って上方に延びる状態で備えられる点は第1実施形態と同じであるが、この実施形態では、排気管66は、後端部が上向きに且つ穀粒タンク5側に湾曲している点が異なる。
説明を加えると、図15に示すように、穀粒タンク5の底面5Bは、底スクリュー46が位置する箇所が最下部に位置するように前後方向視で略V字状に傾斜姿勢に形成されている。そして、底スクリュー46は、機体後面視で左右幅方向の中央位置よりも横外側方(右側)に偏倚した位置に設けられている。
この実施形態では、排気管66の前部側排気管66Aが前部側縦フレーム58に支持されている点は、第1実施形態と同じであるが、連結構造が少し異なっている。すなわち、図16,17,19に示すように、前部側排気管66Aの前部側直線部分70に固定のブラケット77に連結される連結部材100が、第1実施形態のように、斜め前方上方に向けて延設されるのではなく、平面視L字形に形成されて、前部側縦フレーム58から機体前後方向に延びる状態で設けられている。
この実施形態では、作業台89の後端部に排気管66が通過する切欠101が形成されている。
すなわち、図14に示すように、第1実施形態と同様に、作業台89が、穀粒揚送装置35を挟んで前部側作業台89Aと後部側作業台89Bとに前後に分割されているが、後部側作業台89Bの後端部において、穀粒タンク5側(右側)の端縁が後部側ほど右側に向かう傾斜姿勢になるように切欠101が形成されている。
具体的には、図21に示すように、作業台89の下面側に遮蔽された断熱用の空気層103を形成するための遮蔽板104が溶接により一体的に連結されている。遮蔽板104と作業台89との間に断熱用の空気層103を形成することによって、排気管66からの熱が直接に作業台89に伝わるのを抑制している。
第1実施形態のカバー部材97と同様に、排気管66における穀粒タンク5側の外方を覆う側部カバー部材106が備えられている。この側部カバー部材106が、排気管66の穀粒タンク5側の横側方を覆う横側部106aと、排気管66の下方側を覆う底部106bとを備えている。
そして、排気管66の湾曲部分71と穀粒タンク5との間に仕切り部材109が備えられている。図16,19に示すように、仕切り部材109は、平面視L字形の板体からなり、穀粒タンク5の前壁に沿って左右方向に延びる横向き仕切り部109Aと、脱穀装置4の側壁14に沿って前後方向に延びる前後向き仕切り部109Bとを備えている。そして、横向き仕切り部109Aがパネル用支柱110に支持され、前後向き仕切り部109Bが貯留部用支柱としての前部側縦フレーム58に支持されている。
(1)上記実施形態では、作業台89が、脱穀装置4の前端部に対応する位置として、脱穀装置4の前端部よりも少し後部側に位置する箇所から脱穀装置4の後端部まで延設されるものを示したが、この構成に代えて、次の(1−1)〜(1−4)に記載するような構成等であってもよい。
(1−1)作業台89が、脱穀装置4の前端部に対応する位置としての脱穀装置4の前端部と同じ前後位置から脱穀装置4の後端部まで延設されるもの。
(1−2)作業台89が、脱穀装置4の前端部に対応する位置としての脱穀装置4の前端部よりも機体前部側に寄った位置から脱穀装置4の後端部まで延設されるもの。
(1−3)作業台89が、脱穀装置4の前端部に対応する位置から脱穀装置4の後端部よりも前部側に寄った位置、例えば、穀粒貯留部5の後端部に対応する位置にまで延設されるもの。
(1−4)作業台89が、脱穀装置4の前端部に対応する位置から脱穀装置4の後端部及び穀粒貯留部5の後端部よりも前部側に寄った位置にまで延設されるもの。
5 穀粒貯留部
5A 上部入口
7 エンジン
14 側壁
15 天板
18 扱室
24a 天板支持面
35 穀粒揚送装置
48 機体フレーム
49 後部支柱
58 支柱
66 排気管
83 連結部材
89 作業台
89A 前部側台部分
89B 後部側台部分
91 支持部材
95 滑り止め手段
97 カバー部材
101 切欠
102 断熱部
106 カバー部材
106a 横側部
106b 底部
F フレーム体
IH 位置保持機構
L1,L2 間隔
X1 揺動軸芯
Y 上下軸芯
Claims (20)
- 刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部とが、機体横幅方向に沿って並んで位置する状態で備えられ、
前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間に作業台が備えられ、
機体に搭載されたエンジンからの排気が通流する排気管が、前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間に備えられ、
前記排気管が、前記作業台の下方に位置する状態で備えられ、
前記作業台の後端部よりも前方側箇所にて前記排気管が上向きに角度変更され、
前記作業台の後端部に前記排気管が通過する切欠又は開口が形成されているコンバイン。 - 刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部とが、機体横幅方向に沿って並んで位置する状態で備えられ、
前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間に作業台が備えられ、
機体に搭載されたエンジンからの排気が通流する排気管が、前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間に備えられ、
前記排気管が、前記作業台の下方に位置する状態で備えられ、前記排気管における前記穀粒貯留部側の外方を覆うカバー部材が備えられ、
前記カバー部材は、前記作業台に支持されているコンバイン。 - 前記脱穀装置における扱室の上部を覆う天板が、前記扱室の上方を覆う閉状態と、前記扱室の上方を開放する開状態とにわたり、機体前後方向に沿う機体横側外方側の揺動支点周りで揺動自在に支持されている請求項1又は2記載のコンバイン。
- 前記作業台は、前記脱穀装置の側壁に沿って機体前後方向に延びている請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記脱穀装置に、前記閉状態において前記天板を受止め支持する上向きの天板支持面が備えられ、
前記作業台と前記天板支持面とが同一又は略同一の高さに設定されている請求項3記載のコンバイン。 - 前記作業台が、前記脱穀装置に支持されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記作業台の前記脱穀装置側に位置する部分が前記天板支持面に載置支持されている請求項5記載のコンバイン。
- 前記作業台の前記穀粒貯留部側に位置する部分を支持するフレーム体が備えられている請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記穀粒貯留部が、機体内方に引退して穀粒を貯留する作用姿勢と、機体外方に張り出すメンテナンス姿勢とにわたり、上下軸芯周りで揺動自在に機体フレームに支持された穀粒タンクであり、
前記機体フレームから立設された支柱と、その支柱と前記穀粒貯留部とにわたって設けられるとともに、前記穀粒貯留部を前記作用姿勢に位置保持可能な位置保持機構とが備えられ、
前記支柱が、前記フレーム体として、前記作業台の前記穀粒貯留部側に位置する部分を支持する請求項8記載のコンバイン。 - 前記穀粒貯留部が、機体内方に引退して穀粒を貯留する作用姿勢と、機体外方に張り出すメンテナンス姿勢とにわたり、上下軸芯周りで回動自在に機体フレームに支持された穀粒タンクであり、
前記機体フレームの後部から立設されるとともに、前記穀粒貯留部を回動自在に支持する後部支柱と、前記後部支柱と前記脱穀装置とを連結する連結部材とが備えられ、
前記連結部材が、前記フレーム体として、前記作業台の前記穀粒貯留部側に位置する部分を支持する請求項8記載のコンバイン。 - 前記脱穀装置の側壁に固定連結され且つ前記穀粒貯留部側に延設された支持部材が備えられ、
前記支持部材が、前記フレーム体として、前記作業台の前記穀粒貯留部側に位置する部分を支持する請求項8記載のコンバイン。 - 前記カバー部材は、前記排気管の前記穀粒貯留部側の横側方を覆う横側部と、前記排気管の下方側を覆う底部とを備え、
前記作業台から前記排気管までの上下間隔が、前記排気管から前記カバー部材の前記底部までの上下間隔よりも大に設定されている請求項2記載のコンバイン。 - 前記作業台の前記穀粒貯留部側に位置する部分を支持するフレーム体が、前記脱穀装置の側壁から前記穀粒貯留部側に向けて斜め上方に延びる状態で備えられ、
前記カバー部材の前記横側部と前記底部との間の角部が前記フレーム体に支持されている請求項12記載のコンバイン。 - 前記作業台と前記排気管との間に断熱部が備えられている請求項1〜13のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記作業台は、前記穀粒貯留部の前端部よりも前側から後方に向けて延ばされている請求項1〜14のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記作業台は、前記穀粒貯留部の後端部よりも後側まで延ばされている請求項1〜15のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記作業台は、前記穀粒貯留部の上端部よりも低い位置に設けられている請求項1〜16のいずれか1項に記載のコンバイン。
- 前記脱穀装置の上部と前記穀粒貯留部の上部との間に、前記脱穀装置の側壁に沿って前記脱穀装置の前部から後部に亘って前記作業台が備えられ、
前記脱穀装置における側壁の横外側方に位置して、前記脱穀装置から外側に排出された穀粒を前記穀粒貯留部の上部入口に向けて上方に搬送する穀粒揚送装置が前記脱穀装置と前記穀粒貯留部との間に、前記穀粒貯留部の側壁に沿って備えられ、
前記脱穀装置における扱室の上部を覆う天板が、前記扱室の上方を覆う閉状態と、前記扱室の上方を開放する開状態とにわたり、機体前後方向に沿う機体横側外方側の揺動支点周りで揺動自在に支持され、
前記作業台が、機体横幅方向で、前記脱穀装置の側壁から、前記穀粒揚送装置の前記脱穀装置側の端部よりも前記穀粒貯留部側まで延びている請求項1〜17のいずれか1項に記載のコンバイン。 - 前記作業台が、前記穀粒揚送装置の前方側に位置する前部側台部分と、前記穀粒揚送装置の後方側に位置する後部側台部分とに前後に分割形成されている請求項18記載のコンバイン。
- 前記排気管の後端部が前記作業台よりも上側に位置している請求項6記載のコンバイン。
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