JP7220611B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
そこで、ワラ屑等の堆積による不利を回避しながらも、構成の簡素な一重管を用いて低コスト化が図れる。第一傾斜部を除く他の部分は二重管にすることで、高温の排気の熱が外周側に伝わることを回避して、熱による不具合の発生を回避できる。
以下、本発明の一例であるコンバインの第一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、普通型のコンバインの機体に関し、図1、図2に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1,3に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図2,3に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
図1、図2に示されるように、普通型のコンバインの機体には、バー状のフレーム部材などを組み合わせて構成された枠状の機体フレーム1と、機体フレーム1の下部に装着された左右一対のクローラ式の走行装置2とが備えられている。機体の横一側部に運転部3が設けられている。運転部3の搭乗空間は、キャビン4によって覆われている。運転部3の下部にエンジン5を有するエンジンルーム6が設けられている。機体の前部に、圃場の作物としての稲、麦などの植立穀稈を刈り取る刈取部7が昇降可能に設けられている。機体フレーム1の後部に脱穀装置8及び穀粒タンク9が設けられている。脱穀装置8と穀粒タンク9とは、機体の横幅方向に横並び状態で設けられている。刈取部7と脱穀装置8とに亘ってフィーダ10が設けられている。刈取部7によって刈り取られた穀稈の株元から穂先までの全体がフィーダ10によって脱穀装置8に供給され、脱穀装置8において脱穀処理される。脱穀装置8と穀粒タンク9との間に揚穀装置11が立設されている。揚穀装置11は、脱穀装置8の下部に形成された穀粒排出部と、穀粒タンク9の上部に形成された穀粒供給部とに連結されている。脱穀装置8によって得られた穀粒が揚穀装置11によって穀粒タンク9に供給され、穀粒タンク9において貯留される。穀粒タンク9の後部に形成された穀粒排出部に第一の穀粒排出装置12Aが接続され、第一の穀粒排出装置12Aの上端部分から第二の穀粒排出装置12Bが延出されている。第一の穀粒排出装置12Aは、穀粒タンク9の穀粒排出部から機体上下方向に沿う方向に延ばされている。第二の穀粒排出装置12Bは、第一の穀粒排出装置12Aの上端部分から横向きに延ばされている。第一の穀粒排出装置12A及び第二の穀粒排出装置12Bによって穀粒タンク9から穀粒を取り出すことができる。
図1,2に示されるように、排気浄化装置13の吐出筒14に排気管15が接続されている。排気管15は、図1,2,3に示されるように、後上がりの状態で、脱穀装置8と穀粒タンク9との間の空間16を後方に向かって通されている。排気管15の排気口25は、空間16のうち穀粒タンク9の後端部に対応する位置で開口している。
すなわち、第二排気管部18と第三排気管部19との間にエジェクター効果を利用した第三冷却部C3が構成されている。
図4,5,7,8に示されるように、穀粒タンク9と排気管15との間に、排気管15を穀粒タンク側から覆う排気管カバー30が設けられている。排気管カバー30は、穀粒タンク9の前端部に対応する位置と、穀粒タンク9の後端部に対応する位置とにわたって設けられている。排気管カバー30は、排気管15の排気口25よりも後側まで延ばされている。排気口25から吐出される排気の穀粒タンク側への流動が排気管カバー30によって防止される。
後カバー部30Rの後部が横向きフレーム26の第一支持部26aに支持されている。
図2に示されるように、脱穀装置8と穀粒タンク9との間の空間16の上部に作業台32が設けられている。作業台32は、排気管15の上方に位置する状態で、かつ、前後方向に延びる状態で設けられている。作業台32は、脱穀装置8の前端部に対応する位置と、穀粒タンク9の後端部に対応する位置とに亘って設けられている。
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。
この実施形態では、コンバインの機体の一部の構成、排気管15及び排気管カバーの構成等が第一実施形態と異なるが、その他の構成は第一実施形態と同じである。そこで、第一実施形態と同じ構成については説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
排気管15の構成について説明する。図11に示すように、排気管15は、後上がりの状態で、脱穀装置8と穀粒タンク9との間の空間16を後方に向かって通されており、排気管15の排気口25は、空間16のうち穀粒タンク9の後端部に対応する位置で開口している点は、第一実施形態と同じである。
第一排気管部101は、前部側に位置して後上がりの傾斜姿勢で延びる第一傾斜部103と、後部側に位置して水平姿勢で延びる第一水平部105と、第一傾斜部103と第一水平部105とを一連に連なる状態で繋ぐ第一屈曲部104とを備えている。第一傾斜部103の前部に形成された導入筒部22と排気浄化装置13の吐出筒14とが、空気導入用の隙間S1を形成する状態で接続されている。
このように第一排気管部101は、前後2箇所において安定的に脱穀装置8の側壁8cに支持されている。
図12,13,14に示すように、第二排気管部102は、前部側に位置して水平姿勢で延びる第二水平部112と、後部側に位置して後上がりの傾斜姿勢で延びる第二傾斜部114と、第二水平部112と第二傾斜部114とを一連に連なる状態で繋ぐ第二屈曲部113とを備えている。第二排気管部102は、前後方向の全域にわたって、すなわち、第二水平部112、第二屈曲部113、及び、第二傾斜部114の全てが、二重管に構成されている(図13参照)。すなわち、第一実施形態の第二排気管部18と同様に、内管部の外周側に間隔(隙間)を隔てて外管部を有する構成であり、内管部と外管部とは、前後両端部において溶接にて一体的に連結されている。
図12,13,15,17に示すように、穀粒タンク9と排気管15との間には、第一実施形態における排気管カバー30と同様な構成の、排気管15を穀粒タンク9側から覆う上下向き板状の側部排気管カバー119が備えられている。側部排気管カバー119は、前カバー部119Fと後カバー部119Rとに前後に分割される構成となっている。
排気管15の後部に開口される排気口25の上方を覆う上側排気管カバー120が備えられている。
上側排気管カバー120は、作業台32のうちの後作業台部32Rと連結されている。
すなわち、図13,15,17に示すように、上側排気管カバー120は、板材を略U字形に屈曲形成して構成され、左右両側の縦向き部120Aと、左右の縦向き部120Aの上部同士を連結する上側覆い部120Bとを備えている。そして、後作業台部32Rの後端部に形成された矩形状の切欠き部121を通して、上側排気管カバー120が上方に突出する状態で、かつ、左右の縦向き部120Aが切欠き部121の左右内縁に沿わせた状態で備えられ、左右の縦向き部120Aが切欠き部121の左右内縁に溶接にて連結されている。その結果、上側排気管カバー120は、後端部が後作業台部32Rよりも上側に突出するとともに、後作業台部32Rに対して上方に膨出する形状にて構成されている。
図13に示すように、上側排気管カバー120における上側覆い部120Bが排気口25の後端部よりも後方に向けて突出する状態で設けられ、左右両側の縦向き部120Aも上側覆い部120Bの端縁から連なる状態で上下に延ばされており、排気口25の上方側の領域のうち、吹き出し方向下手側の空間を除く領域、並びに、左右両側方の領域を覆うように設けられている。このように構成することで、上向きに開口している排気口25から雨水等が侵入することを防止している。
例えば、排気管15の後端部が、水平姿勢で延びる直管にて構成され且つ上方側箇所が上方に向けて開口するように排気口25が形成される構成、あるいは、排気管15の後端部が、縦向き姿勢で延びる直管にて構成され、その上端部に上方に向けて開口するように排気口25が形成される構成等であってもよい。
7 刈取部
8 脱穀装置
8A 機体本体
8B 天板部
8c 側壁
9 穀粒タンク
15 排気管
16 空間
16a 空間部分
17 第一排気管部
18 第二排気管部
19 第三排気管部
21 前支持部材
22 導入口(導入筒部)
23 後支持部材
24 支持フレーム
24b 第二支持部(ブラケット)
25 排気口
26 横向きフレーム
28 支柱
30 排気管カバー
32 作業台
32F 前作業台部
32R 後作業台部
32c 切欠き部
35 隙間埋め部材
101 第一排気管部
102 第二排気管部
103 第一傾斜部
104 第一屈曲部
105 第一水平部
106 縦向きフレーム
115,116 ブラケット
112 第二水平部
113 第二屈曲部
114 第二傾斜部
119 側部排気管カバー
120 上側排気管カバー
Claims (20)
- 機体前部に設けられ、圃場の作物を刈り取る刈取部と、
前記刈取部によって刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置と、
前記脱穀装置と機体横幅方向に横並び状態で設けられ、前記脱穀装置によって得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、
前記穀粒タンクよりも前側に設けられたエンジンと、
前記エンジンの排気を排出する排気管と、が備えられ、
前記排気管は、後ろ上がりの状態で、前記脱穀装置と前記穀粒タンクとの間の空間を通されており、
前記排気管の排気口は、前記空間のうち側面視で前記穀粒タンクの後端部と重複する位置で開口しており、
前記排気管は、前記空間内において前記排気口まで平面視で直線状に延ばされており、
前記排気管の後端部は、上方に向けて曲げられているコンバイン。 - 前記排気口が、水平方向よりも上向きに向くように開口しており、
前記排気口の上方を覆う上側排気管カバーが備えられている請求項1に記載のコンバイン。 - 前記排気管の後端部が後上方向きに傾斜する状態で設けられ、
前記上側排気管カバーは前記排気管の後端部の傾斜方向に沿う傾斜状態で配置されている請求項2に記載のコンバイン。 - 前記空間の上部において、前記排気管の上方に位置する状態、かつ、前後方向に延びる状態で作業台が設けられ、
前記上側排気管カバーは、前記作業台と連結されている請求項2又は3に記載のコンバイン。 - 前記上側排気管カバーは、後端部が前記作業台よりも上側に突出するとともに、前記作業台に対して上方に膨出する形状にて構成され、
前記上側排気管カバーの後端部が前記排気口の後端部よりも後方に延ばされ、
前記排気口の吹き出し方向下手側の空間が、前記吹き出し方向に沿って開放された状態となっている請求項4に記載のコンバイン。 - 前記脱穀装置における前記穀粒タンク側の側壁に上下方向に延びる縦向きフレームが備えられ、
前記排気管は、前記縦向きフレームから前記穀粒タンク側に突出する状態で前記縦向きフレームに支持されたブラケットに載置支持されている請求項1から5のいずれか1項に記載のコンバイン。 - 前記穀粒タンクと前記排気管との間に、前記排気管を前記穀粒タンク側から覆う上下向きかつ板状の側部排気管カバーが備えられ、
前記排気管を支持する前記ブラケットとは異なる別のブラケットが前記側壁に支持され、
前記側部排気管カバーが前記別のブラケットにて支持されている請求項6に記載のコンバイン。 - 前記排気管は、前記エンジンの排気を導入する導入口を有する第一排気管部と、前記第一排気管部の後部に接続され且つ後端に前記排気口を有する第二排気管部とを備え、
前記第一排気管部は、前部側に位置して後上がりの傾斜姿勢で延びる第一傾斜部と、後部側に位置して水平姿勢で延びる第一水平部と、前記第一傾斜部と前記第一水平部とを一連に連なる状態で繋ぐ第一屈曲部とを備え、
前記第二排気管部は、前部側に位置して水平姿勢で延びる第二水平部と、後部側に位置して後上がりの傾斜姿勢で延びる第二傾斜部と、前記第二水平部と前記第二傾斜部とを一連に連なる状態で繋ぐ第二屈曲部とを備え、
前記第一排気管部及び前記第二排気管部は、二重管部分を有する請求項1から7のいずれか1項に記載のコンバイン。 - 前記第一排気管部は、前記第一傾斜部が一重管であり、かつ、前記第一屈曲部及び前記第一水平部が二重管であり、
前記第二排気管部は、前記第二水平部、前記第二屈曲部及び前記第二傾斜部の全てが二重管である請求項8に記載のコンバイン。 - 前記排気管は、前記エンジンの排気を導入する導入口を有する第一排気管部、前記第一排気管部の後部に接続される第二排気管部、前記第二排気管部の後部に接続され、前記排気口を有する第三排気管部を備え、
前記第一排気管部と前記第二排気管部との間、及び、前記第二排気管部と前記第三排気管部との間のそれぞれに、前記排気管の外部から内部に空気を流入させる隙間が形成されている請求項1に記載のコンバイン。 - 前記第一排気管部の前部及び後部は、前記脱穀装置に支持されており、
前記第二排気管部の前部及び後部は、前記脱穀装置に支持されており、
前記第三排気管部は、前記第二排気管部に支持されている請求項10に記載のコンバイン。 - 前記空間に立設されるとともに前記脱穀装置の下部と前記穀粒タンクの上部とに連結され、前記脱穀装置によって得られた穀粒を前記穀粒タンクに供給する揚穀装置と、
前記脱穀装置における前記穀粒タンク側の側壁の上部から前記揚穀装置の前方を通されて前記穀粒タンク側に延出され、前記揚穀装置の前部を支持する前支持部材と、
前記側壁の上部から前記揚穀装置の後方を通されて前記穀粒タンク側に延出され、前記揚穀装置の後部を支持する後支持部材と、
前記側壁と前記揚穀装置との間において、前記前支持部材と前記後支持部材とに亘って設けられた隙間埋め部材と、が備えられ、
前記第一排気管部の後部は、前記前支持部材に支持され、かつ、前記第二排気管部の前部は、前記後支持部材に支持されている請求項10又は11に記載のコンバイン。 - 前記第一排気管部は、後上がりの傾斜姿勢で配管されており、
前記第二排気管部は、水平姿勢で配管されており、
前記第一排気管部及び前記第三排気管部は、一重管であり、
前記第二排気管部は、二重管である請求項10から12のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記空間の上部において、前記排気管の上方に位置する状態、かつ、前後方向に延びる状態で設けられた作業台が備えられ、
前記作業台は、前記排気口よりも後側まで延ばされており、
前記作業台の前記排気管の前記排気口に対応する部位に切欠き部が形成されている請求項10から13のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記脱穀装置における前記穀粒タンク側の側壁から上方向きに延出され、前記排気管及び前記作業台を支持する支持フレームが備えられている請求項14に記載のコンバイン。
- 前記脱穀装置の脱穀機体は、機体本体と、前記機体本体の上部に支持される天板部と、を備え、
前記排気管は、前記空間のうち、前記機体本体と前記穀粒タンクとの間の空間部分を通されており、
前記排気口は、前記空間部分で開口している請求項1から15のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記穀粒タンクの後部に接続されると共に機体上下方向に沿う方向に延ばされ、前記穀粒タンクから穀粒を排出する穀粒排出装置と、
前記穀粒排出装置と隣り合う位置に立設され、前記穀粒排出装置を支持する支柱と、
前記脱穀装置における前記穀粒タンク側の側壁と前記支柱とを繋ぐ横向きフレームと、が備えられ、
前記排気口は、前記横向きフレームよりも前側に位置している請求項1から16のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記穀粒タンクと前記排気管との間に、前記穀粒タンクの前端部に対応する位置と前記穀粒タンクの後端部に対応する位置とに亘って設けられ、前記排気管を前記穀粒タンク側から覆う排気管カバーが備えられ、
前記排気管カバーは、前記排気口よりも後側まで延ばされている請求項1から17のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記空間の上部において、前記排気管の上方に位置する状態、かつ、前後方向に延びる状態で設けられた作業台と、
前記空間に立設されるとともに前記脱穀装置の下部と前記穀粒タンクの上部とに連結され、前記脱穀装置によって得られた穀粒を前記穀粒タンクに供給する揚穀装置と、
前記脱穀装置における前記穀粒タンク側の側壁の上部から前記揚穀装置の前方を通されて前記穀粒タンク側に延出され、前記揚穀装置の前部を支持する前支持部材と、
前記側壁の上部から前記揚穀装置の後方を通されて前記穀粒タンク側に延出され、前記揚穀装置の後部を支持する後支持部材と、が備えられ、
前記側壁と前記揚穀装置との間において、前記前支持部材と前記後支持部材とに亘って設けられた隙間埋め部材と、が備えられ、
前記作業台は、前記前支持部材から前方に延びる前作業台部と、前記後支持部材から後方に延びる後作業台部と、を備えている請求項1から18のいずれか一項に記載のコンバイン。 - 前記前作業台部の後部が前記前支持部材に支持され、前記後作業台部の前部が前記後支持部材に支持されている請求項19に記載のコンバイン。
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