JP2001128532A - 乗用型作業機の運転部構造 - Google Patents

乗用型作業機の運転部構造

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JP2001128532A
JP2001128532A JP31668299A JP31668299A JP2001128532A JP 2001128532 A JP2001128532 A JP 2001128532A JP 31668299 A JP31668299 A JP 31668299A JP 31668299 A JP31668299 A JP 31668299A JP 2001128532 A JP2001128532 A JP 2001128532A
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JP
Japan
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wall portion
upper wall
engine cover
working machine
engine
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JP31668299A
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English (en)
Inventor
Muneyuki Kawase
宗之 河瀬
Minoru Hiraoka
実 平岡
Tsuneo Nishio
恒雄 西尾
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の節減、軽量化、および、組付け作
業性の向上を図ることのできる乗用型作業機の運転部構
造を提供する。 【解決手段】 ステップ8の後方に配置されたエンジン
10を、エンジンカバー11で囲み込むとともに、この
エンジンカバー11の上部に、運転座席12を装着する
よう構成した乗用型作業機の運転部構造において、エン
ジンカバー11の上壁部21とこれの前端辺に続く前壁
部22とを、樹脂材によって一体形成するとともに、上
壁部21と前壁部22とを繋ぐ境界部を屈曲変形可能な
薄肉のヒンジ部25で構成し、少なくとも上壁部21を
中空体に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインや各種
収穫機などの乗用型作業機の運転部構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コンバインの運転部は,ステップの後方
に配置されたエンジンを上方から箱型のエンジンカバー
で覆い、このエンジンカバーの上に運転座席が設けられ
るとともに、ステップの前端にハンドル塔が立設され、
かつ、ステップの機体内方側においてハンドル塔とエン
ジンカバーとの間を側板で塞ぐ構造が採用されており、
従来より、運転部の各構成部は主として板金構造で別個
に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、運転部を構成する部材点数が多くなるとともに、そ
の製作および組付けに手数を要し、コストアップを招く
一因となっていた。また、板金構造を採用するために運
転部の重量が大きくなりがちであった。そして、機体の
大きさに関わらず、運転部の大きさは極端には変わらな
いので、特に、小型機においては機体全体に対する運転
部の重量の比率が大きいものとなり、機体全体の軽量化
を阻むものとなっていた。
【0004】また、エンジンルーム内にこもる熱気によ
って、エンジンカバーの上壁部、および、前壁部が加温
されやすいので、運転座席周辺の温度も高くなりやすい
ものとなっていた。
【0005】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、部品点数の節減、軽量化、および、
組付け作業性の向上を図ることのできるとともに、運転
居住環境を良好にして軽快に作業を行うことのできる乗
用型作業機の運転部構造を提供することを主たる目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0007】(構成) 請求項1に係る発明は、ステッ
プの後方に配置されたエンジンを、エンジンカバーで囲
み込むとともに、このエンジンカバーの上部に、運転座
席を装着するよう構成した乗用型作業機の運転部構造に
おいて、前記エンジンカバーの上壁部とこれの端辺に続
く周壁部とを、樹脂材によって一体形成するとともに、
前記上壁部と周壁部とを繋ぐ境界部を屈曲変形可能な薄
肉のヒンジ部で構成し、少なくとも前記上壁部を中空体
に形成してあることを特徴とする。
【0008】(作用) 上記構成によると、エンジンカ
バーの上壁部とこれの端辺に続く周壁部とは、ヒンジ部
と共に展開した形状に一体成形することができ、成形後
に周壁部をヒンジ部を介して折り下げ屈曲して所望の周
壁姿勢にすることができる。
【0009】しかも、エンジンカバーの上壁部は中空構
造となっているので断熱機能が高く、エンジンルームの
熱気によってエンジンカバーの上面が熱くなることが少
ない。
【0010】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、エンジンカバーの上壁部とこれの端辺に続く周
壁部とを樹脂材によって一体形成するので、互いの連結
操作が不要あるいは簡単に連結補強するだけですますこ
とができ、部品点数の削減、組付け工数の削減、軽量
化、を図ることができるとともに、エンジンカバーの上
面が熱くなることを抑制して、運転部の居住性を向上す
ることが可能となった。
【0011】〔請求項2に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0012】(構成) 請求項2に係る発明は、請求項
1記載の発明において、前記上壁部の複数個所に、下壁
を局部的に上方に凹入させて上壁と接続させた部分接続
部を形成してある。
【0013】(作用・効果)上記構成によると、中空構
造の上壁部は断熱機能が高く、エンジンルーム内の熱気
によってエンジンカバーの上面が熱くなるのを抑制する
とともに、部分接続部によって上壁と下壁とが複数個所
で接続されることで強度が高いものとなる。また、部分
接続部を多数形成することで上壁部の内面に多数の凹部
が形成されることになり、この凹部群がエンジン騒音の
吸収および減衰機能を発揮する。
【0014】〔請求項3に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0015】(構成) 請求項3に係る発明は、請求項
1または2記載の発明において前記上壁部の前端辺に、
前記周壁部としての前壁部を前記ヒンジ部を介して連設
してある。
【0016】(作用・効果)上記構成によると、エンジ
ンカバーの上壁部と下壁部とを隙間なく連続させること
ができ、エンジンルーム内の熱気が上壁部と下壁部との
間から漏れ出ることはなく、運転部の環境を良好にする
上で有効となる。
【0017】〔請求項4に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0018】(構成) 請求項4に係る発明は、請求項
3記載の発明において、前記エンジンカバーの上壁部と
これの前端辺に続く周壁部としての前記前壁部のそれぞ
れを、ブロー成形された中空体で構成してある。
【0019】(作用・効果) 上記構成によると、上壁
部と前壁部とを繋ぐヒンジ部は、ブロー成形する際の筒
状素材の対向する壁面部を重合して形成されることにな
り、インジェクション成形のような複雑な金型を要する
ことなく、上壁部と前壁部とを簡単容易に一体に製作す
ることができ、運転部を構成する部材のコスト低減に行
こうとなる。また、中空構造の前壁部はエンジンルーム
からの熱気を遮断する機能が高いものとなり、上壁部が
中空であることと相俟って運転部の居住性が一層向上す
る。
【0020】〔請求項5に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0021】(構成) 請求項5に係る発明は、請求項
4記載の発明において、前記上壁部と前記前壁部とを、
前記ヒンジ部近くにおいて互いに接当させて両者の屈曲
限界としてある。
【0022】(作用・効果) 上記構成によると、上壁
部と前壁部とを一体成形後にヒンジ部において屈曲加工
する場合、その限界まで屈曲すればよいので、過剰に屈
曲してしまうことなく、必要な曲げを適切に行うことが
でき、生産性が向上する。
【0023】〔請求項6に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0024】(構成) 請求項6に係る発明は、請求項
4または5記載の発明において、前記前壁部の前面に、
エンジン冷却用の外気を取り入れる外気取入れ口を備え
てある。
【0025】(作用・効果) 上記構成によると、前壁
部は、中空構造で断熱機能が高い上に、その内部を取り
入れた外気が流動するので、エンジンルームの熱が足元
に及ぶことが一層抑制され、居住性が更に向上する。
【0026】〔請求項7に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0027】(構成) 請求項7に係る発明は、請求項
1〜6のいずれか一項の発明において、前記上壁部の後
端辺に、前記周壁部としての後壁部をヒンジ部を介して
連設してある。
【0028】(作用) 上記構成によると、エンジンカ
バーの上壁部とこれの後端辺に続く後壁部とは、ヒンジ
部と共に展開した形状に一体成形することができ、成形
後に後壁部をヒンジ部を介して折り下げ屈曲して所望の
周壁姿勢にすることができる。
【0029】(効果) 従って、エンジンカバーの上壁
部とこれの後端辺に続く後壁部とを樹脂材によって一体
形成するので、互いの連結操作が不要あるいは簡単に連
結補強するだけですますことができ、部品点数の削減、
組付け工数の削減、軽量化、を図ることができる
【0030】〔請求項8に係る発明の構成、作用および
効果〕
【0031】(構成) 請求項8に係る発明は、請求項
1〜6のいずれか一項の発明において、前記エンジンカ
バーの後壁部と横壁部とを、前記上壁部とは別体に構成
するとともに、前記後壁部と前記横壁部とを薄肉のヒン
ジ部を介して樹脂材で一体形成してある。
【0032】(作用) 上記構成によるとエンジンカバ
ーの後壁部と横壁部とは、ヒンジ部と共に展開した形状
に一体成形することができ、成形後に両壁部をヒンジ部
を介して折り下げ屈曲して所望の周壁姿勢にすることが
できる。
【0033】(効果) 従って、エンジンカバーの後壁
部と横壁部とを樹脂材によって一体形成するので、互い
の連結操作が不要あるいは簡単に連結補強するだけです
ますことができ、部品点数の削減、組付け工数の削減、
軽量化、を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1に乗用型作業機の一例として
のコンバインの側面図が、また、図2にその平面図が示
されている。このコンバインは、クローラ走行装置1で
走行する機体2の前部に、2条の刈り取りを行う刈取り
前処理部3を昇降自在に連結するとともに、機体2上の
左側に脱穀装置4を、また、機体2上の右側に運転部
5、および、アンローダ6付きの穀粒タンク7、等をそ
れぞれ搭載配備して構成されている。
【0035】前記運転部5は、エンジン10の搭載部と
重複して配備されており、ステップ8、その前端に起立
連設されたハンドル塔9、ステップ8の後方において横
向きに配置された水冷式のエンジン10を覆うエンジン
カバー11、その上面に装着された運転座席12、ハン
ドル塔9の左側から運転座席12の左横側に亘って配備
された操作盤13、および、操作盤13の下方において
ハンドル塔9の左側端部とエンジンカバー11の左側端
部とを繋ぐ側板14、などを備えている。なお、操作盤
13には、走行用の変速レバー15、作業用のクラッチ
レバー16類、メータパネル17、等が備えられるとと
もに、ハンドル塔9の右端にはステアリングリングレバ
ー18が備えられている。このステアリングレバー18
は、十字操作可能に構成されており、左方または右方へ
の揺動操作によって、揺動操作された側のクローラ走行
装置1の速度を落として機体をレバー操作方向に操向す
るよう構成されるとともに、前方向への揺動操作によっ
て刈取り前処理部3を下降させ、後方への揺動操作によ
って刈取り前処理部3を上昇させるよう構成されてい
る。
【0036】前記エンジンカバー11は、上壁部21
と、前壁部22と、後壁部23と、横壁部24とによっ
て、機体内方に向けて開放された箱形に構成されてお
り、前壁部22と横壁部24を介して取り入れた外気を
ラジエータ19に導いてこれを冷却するよう構成されて
いる。
【0037】ここで、前記ハンドル塔9、ステップ8、
エンジンカバー11の前壁部22、および、エンジンカ
バー11の上壁部21は、それぞれがブロー成形によっ
て一体化された壁状の中空体であり、互いを繋ぐ境界部
が屈曲変形可能な薄肉のヒンジ部25で構成されてい
る。そして、4個の中空体をヒンジ部25で繋いだブロ
ー成形品は、図8,図9(イ),図10に示すように、
全体が偏平な展開状態で成形され、成形後に、ヒンジ部
25を介して所定の使用姿勢に折り曲げられるものであ
る。
【0038】ステップ8の前端辺に沿って立設される前
記ハンドル塔9の上半部には、中空構造のループハンド
ル部9aが一体成形されるとともに、下半部の前面に
は、前記ステアリングレバー18を備えたステアリング
操作装置20などを装着する凹入部9bが成形され、こ
の前面に化粧カバー26が脱着可能に装着されるように
なっている。また、ハンドル塔9の下半部の前面には、
化粧カバー26の周縁を係入して位置決めする凹溝9c
が成形されるとともに、ステアリング操作装置20から
延出された操作ワイヤ20aを挿通する開口9dが後加
工によって形成されている。
【0039】図12,図13に示すように、ステップ8
は、その上面に滑り止め用および補強用の凹凸パターン
が形成されるとともに、上壁8aと下壁8bとを局部的
に繋ぐ複数の部分接続部8cが分散して形成されて、運
転者の重量に耐える強度が確保されている。また、ステ
ップ8の前端部に幅狭部8dが形成されるとともに、ハ
ンドル塔9の基部には、前記幅狭部8dを嵌入可能な凹
部9eが形成されており、ハンドル塔9をヒンジ部25
を介して起立屈曲させた際、幅狭部8dが凹部9eに嵌
入されることで、ハンドル塔9の起立姿勢が安定するよ
うになっている。また、このステップ8の底部の左右に
は、機体フレーム34に取り付けた前後に長い係合部材
34aに上方から係合する下向きの段部8eが形成され
て、ステップ8にかかる荷重を確実に機体フレーム34
で受け止め支持するよう構成されている。また、ステッ
プ8の前部には、機体停止ペダル41や図外の燃料タン
クに接続された燃料補給管42を挿通するための開口8
fが形成されている。
【0040】図20に示すように、ステップ8の後端辺
に沿って起立される中空の前記前壁部22は、起立状態
においてその下端角部22bがステップ8の上面に接当
して起立限界となるよう形成されている。また、図19
に示すように、エンジンカバー11の上壁部21の前端
辺に沿って折り下げられる前壁部22は、折り下げ状態
においてその上端面22cが上壁部21の前端下面に接
当して折り曲げ限界となるよう形成されている。
【0041】そして、この前壁部22の右の側辺には他
部材取付け用のフランジ22aが突設されるとともに、
上壁部21の右側辺にもフランジ21aが突設されてお
り、これらのフランジ22a,21aに横壁部24が連
結されるようになっている。
【0042】前記前壁部22の前面には、ブロー成形後
の加工により形成された防塵構造の外気取入れ口27が
設けられるとともに、前壁部22の横側面にはブロー成
形後の加工によって開口28が設けられ、前記外気取入
れ口27から導入した外気を、この開口28を介して横
壁部24内に導くよう構成されている。また、横壁部2
4の外面には、ブロー成形後の加工により形成された外
気取入れ口29が設けられるとともに、その外気取入れ
口29を覆う防塵カバー30が配備され、防塵カバー3
0の周囲に形成された間隙sから取り入れた外気と前壁
部22の外気取入れ口27からの外気とを合流して、エ
ンジンルーム内のラジエータ19に供給するように構成
されている。
【0043】図17及び図18に示すように、上壁部2
1の内壁21cは局部的に上方に凹入されて外壁21b
に接続され、外壁21bと内壁21cとを局部的に繋ぐ
多数の部分接続部21dが分散して形成されて、運転者
の着座荷重に耐える強度が確保されるとともに、内壁2
1cにエンジンルーム内に向かう多数の凹部が形成され
ることで、エンジン騒音を吸収減衰することが可能とな
っている。なお、この部分接続部21dを不規則に分散
形成したり、それぞれの大きさを異ならせることで、エ
ンジン騒音の吸収減衰機能を一層高めることが可能とな
る。また、上壁部21の後辺と右側辺とに亘って断面積
の大きい周縁部21eが形成されており、ブロー成形時
に、この周縁部21eが断面積の大きいエアー通路とな
って、成形が容易に行われる。
【0044】前記横壁部24と後壁部23とは、ブロー
成形によって一体に成形されるとともに、屈曲可能な薄
肉のヒンジ部31で繋がれており、このヒンジ部31を
介して屈曲した後に、横壁部24を前壁部22と上壁部
21にボルト等で連結するとともに、後壁部23の上縁
を上壁部21の後端辺にボルト等で連結することで、機
体内方に開放された箱形のエンジンカバー11が構成さ
れるようになってる。なお、上壁部21の後部上面に
は、外気取入れ用のダクト32が付設され、このダクト
32に形成された防塵構造の外気取入れ口33から取り
入れた外気も横壁部24内に導入されてラジエータ19
の冷却に利用されるようになっている。また、エンジン
ルーム内のエアークリーナ43は、横壁部24内に導入
された清浄外気を取り入れるように構成されている。
【0045】なお、ヒンジ部25,31を介して屈曲さ
れた各部の繋ぎ部位は分離することはないが、必要に応
じてL形の連結補強金具を取り付けて、屈曲姿勢を強固
に維持する。
【0046】上記のように、運転部5には、ハンドル塔
9、ステップ8、エンジンカバー11、側板14、およ
び、操作盤13を一体化したカバー体Aが備えられるこ
とになり、このカバー体Aは、機体フレーム34の前端
部に支点金具35を介して左右および上下揺動可能に連
結支持される。つまり、前記支点金具35は、図23お
よび図24に示すように、機体フレーム34に立設され
た縦ボス36と、この縦ボス36に縦向き支点y周りに
回動可能に挿通支持されるとともに、周方向長孔36a
とピン37aとによって回動範囲が規制された支点軸3
7と、この支点軸37の上端に連結された横ボス38と
から構成されており、前記カバー体Aは、前記横ボス3
8に横向き支点x周りに上下揺動可能に連結されてい
る。従って、エンジン搭載部の周辺を開放してメンテナ
ンス作業を行う場合には、先ず、前記カバー体Aを縦向
き支点yを中心にして少し横外方に揺動させながら上方
へ持ち上げて、ラジエータ19の横外端縁やエアークリ
ーナ43の吸気口縁に対して横壁部24の内面を摺らせ
ることなく斜め外上方に離反させた後、図7に示すよう
に、横向きの支点xを中心に大きく上方に揺動すること
で、エンジン周りに広いメンテナンス作業空間を形成す
るのである。
【0047】本発明は、上記のように、ハンドル塔9、
ステップ8、エンジンカバー11の前壁部22、上壁部
21、および、後壁部23の四面をブロー成形によって
一体化するほかに、以下のような形態で実施することも
可能である。
【0048】(1)エンジンカバー11の上壁部21と
前壁部22の二面をブロー成形によって一体化する。こ
の場合、ステップ8とハンドル塔9をブロー成形によっ
て一体化したものを使用するとともに、エンジンカバー
11の横壁部24と後壁部23をブロー成形によって一
体化したものを使用するとよい。ここで、側板14を前
壁部22に一体連設するか、あるいは、ステップ8に一
体連設することも可能である。
【0049】(2)エンジンカバー11の上壁部21と
後壁部23の二面をブロー成形によって一体化する。こ
の場合、エンジンカバー11の前壁部22とステップ8
とハンドル塔9をブロー成形によって一体化したものを
使用するとともに、エンジンカバー11の横壁部24と
後壁部23をブロー成形によって一体化したものを使用
するとよい。ここで、側板14を前壁部22あるいはス
テップ8に一体連設することも可能である。
【0050】(3)エンジンカバー11の上壁部21と
前壁部22とステップ8の三面をブロー成形によって一
体化する。この場合、エンジンカバー11の横壁部24
と後壁部23をブロー成形によって一体化したものを使
用するとよい。ここで、側板14を前壁部22あるいは
ステップ8に一体連設することも可能である。
【0051】(4)エンジンカバー11の上壁部21と
前壁部22と後壁部23の三面をブロー成形によって一
体化する。この場合、ステップ8とハンドル塔9をブロ
ー成形によって一体化したものを使用するとともに、エ
ンジンカバー11の横壁部24と後壁部23をブロー成
形によって一体化したものを使用するとよい。ここで、
側板14を前壁部22あるいはステップ8に一体連設す
ることも可能である。
【0052】(5)図25に示すように、ハンドル塔
9、ステップ8、前壁部22、上壁部21の四面にエン
ジンカバー11の後壁部23を加えた五面をブロー成形
によって一体化し、別体に成形した横壁部24を前壁部
22、上壁部21、および、後壁部23に亘って連結す
る。この場合、図26に示すように、後壁部23を短く
して、機体フレーム34から立設した縦壁部39に接当
連結するように構成すると、運転部5のカバー体Aを上
方に揺動開放する際に、後壁部23の下端の移動半径が
小さくなって、メンテナンスに有利となる。
【0053】(6)図27に示すように、エンジンカバ
ー11の後壁部23のみを他の部分と別体にして機体フ
レーム34上に立設固定するとともに、この後壁部23
を低く折り畳み可能に構成しておくことで、カバー体A
を上方に揺動開放する際の、カバー体Aの最後端の移動
半径を小さくすることができるとともに、後壁部23が
邪魔になること少なくなくメンテナンスを行うことがで
きる。
【0054】(7)操作盤13と側板14とを樹脂材で
一体成形するもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの全体平面図
【図3】運転部の斜視図
【図4】運転部の一部切欠き側面図
【図5】運転部の平面図
【図6】原動部の横断平面図
【図7】カバー体を開放した運転部の側面図
【図8】成形されたカバー体の展開状態の平面図
【図9】(イ)成形されたカバー体の展開状態の側面図 (ロ)屈曲加工されたカバー体の側面図
【図10】成形されたカバー体の展開状態の斜視図
【図11】屈曲加工されたカバー体の斜視図
【図12】(イ)カバー体におけるステップ部分の平面
図 (ロ)カバー体におけるステップ部分の底面図
【図13】カバー体におけるステップ部分の縦断正面図
【図14】カバー体におけるハンドル塔部分の縦断側面
【図15】カバー体におけるハンドル塔部分の正面図
【図16】カバー体におけるハンドル塔部分の横断平面
【図17】エンジンカバーにおける上壁部の縦断側面図
【図18】(イ)エンジンカバーにおける上壁部の平面
図 (ロ)エンジンカバーにおける上壁部の底面図
【図19】エンジンカバーの上壁部と前壁部との繋ぎ部
分を示す縦断側面図
【図20】カバー体におけるステップ部と前壁部との繋
ぎ部分を示す縦断側面図
【図21】前壁部の正面図
【図22】前壁部の横断平面図
【図23】運転部下方の機体フレーム部分を示す斜視図
【図24】運転部下方の機体フレーム部分を示す斜視図
【図25】(イ)別の実施形態におけるカバー体の展開
状態の側面図 (ロ)屈曲加工されたカバー体の側面図
【図26】別の実施形態における運転部の一部切欠き側
面図
【図27】更に別の実施形態における運転部の一部切欠
き側面図 8 ステップ 10 エンジン 11 エンジンカバー 12 運転席 21 上壁部 21b 上壁 21c 下壁 21d 部分接続部 22 前壁部 23 後壁部 24 横壁部 25 ヒンジ部 27 外気取入れ口 31 ヒンジ部
フロントページの続き (72)発明者 西尾 恒雄 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B074 AA02 AB01 AC02 AD05 AD06 AF02 AG03 BA08 BA11 BA14 BA15 CD02 CD06 CD08 CE01 CG01 DA01 DA02 DA05 DA06 DC02 DE03 DE05 DE06 DE07 DF03 GH02 2B076 AA03 BA03 BC03 CD02 CD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステップの後方に配置されたエンジン
    を、エンジンカバーで囲み込むとともに、このエンジン
    カバーの上部に、運転座席を装着するよう構成した乗用
    型作業機の運転部構造において、 前記エンジンカバーの上壁部とこれの端辺に続く周壁部
    とを、樹脂材によって一体形成するとともに、前記上壁
    部と周壁部とを繋ぐ境界部を屈曲変形可能な薄肉のヒン
    ジ部で構成し、少なくとも前記上壁部を中空体に形成し
    てあることを特徴とする乗用型作業機の運転部構造。
  2. 【請求項2】 前記上壁部の複数個所に、下壁を局部的
    に上方に凹入させて上壁と接続させた部分接続部を形成
    してある請求項1記載の乗用型作業機の運転部構造。
  3. 【請求項3】 前記上壁部の前端辺に、前記周壁部とし
    ての前壁部を前記ヒンジ部を介して連設してある請求項
    1または2記載の乗用型作業機の運転部構造。
  4. 【請求項4】 前記エンジンカバーの上壁部とこれの前
    端辺に続く周壁部としての前記前壁部のそれぞれを、ブ
    ロー成形された中空体で構成してある請求項3記載の乗
    用型作業機の運転部構造。
  5. 【請求項5】 前記上壁部と前記前壁部とを、前記ヒン
    ジ部近くにおいて互いに接当させて両者の屈曲限界とし
    てある請求項4記載の乗用型作業機の運転部構造。
  6. 【請求項6】 前記前壁部の前面に、エンジン冷却用の
    外気を取り入れる外気取入れ口を備えてある請求項4ま
    たは5記載の乗用型作業機の運転部構造。
  7. 【請求項7】 前記上壁部の後端辺に、前記周壁部とし
    ての後壁部をヒンジ部を介して連設してある請求項1〜
    6のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。
  8. 【請求項8】 前記エンジンカバーの後壁部と前記横壁
    部とを、前記上壁部とは別体に構成するとともに、前記
    後壁部と前記横壁部とを薄肉のヒンジ部を介して樹脂材
    で一体形成してある請求項1〜6のいずれか一項に記載
    の乗用型作業機の運転部構造。
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