JP2019068318A - 固体撮像装置及び撮像システム - Google Patents

固体撮像装置及び撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際のノイズを低減しうる固体撮像装置を提供する。【解決手段】光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素アレイ部と、複数の列のうち、対応する列に配された画素にそれぞれ接続された複数の出力線と、複数の列のうち、対応する列に配された出力線にそれぞれ接続された複数の列回路と、を有し、複数の列回路の各々の列回路は、対応する列に配された画素に含まれる少なくとも1つの画素の光電変換部で生成された電荷に基づく1つの信号を、第1のゲインで増幅して第1の画素信号及び第2の画素信号として出力する第1のモードと、信号を、第1のゲインで増幅して第1の画素信号として出力し、第1のゲインより低い第2のゲインで増幅して第2の画素信号として出力する第2のモードと、で動作するように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、固体撮像装置及び撮像システムに関する。
近年、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサに代表される固体撮像装置は、デジタルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラなどの撮像システムに広く使われるようになっている。これら撮像システムに対する性能向上の要求が高まる中、固体撮像装置についても更なる性能向上が求められている。特許文献1には、S/N比の向上とダイナミックレンジの拡大との両立を目的として、1つの画素の信号を異なる2種類のゲインで読み出す構成とした固体撮像装置が記載されている。
特開2012−080252号公報
しかしながら、特許文献1に記載の固体撮像装置は、撮影される被写体の輝度条件に関わらず画素信号を常に2種類のゲインで読み出す構成とされており、低輝度条件における画素信号の低ノイズ化に関して特に考慮されていない。このため、特許文献1に記載の固体撮像装置は、特に低輝度条件において、ノイズ低減の効果は十分とはいえなかった。
本発明の目的は、1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際のノイズを低減しうる固体撮像装置及び撮像システムを提供することにある。
本発明の一観点によれば、光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素アレイ部と、前記複数の列のうち、対応する列に配された前記画素にそれぞれ接続された複数の出力線と、前記複数の列のうち、対応する列に配された前記出力線にそれぞれ接続された複数の列回路と、を有し、前記複数の列回路の各々の列回路は、前記対応する列に配された前記画素に含まれる少なくとも1つの画素の光電変換部で生成された電荷に基づく1つの信号を、第1のゲインで増幅して第1の画素信号及び第2の画素信号として出力する第1のモードと、前記信号を、前記第1のゲインで増幅して第1の画素信号として出力し、前記第1のゲインより低い第2のゲインで増幅して第2の画素信号として出力する第2のモードと、で動作するように構成されている固体撮像装置が提供される。
本発明によれば、1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際のノイズを低減することができる。
第1実施形態による固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態による固体撮像装置の画素の構成例を示す回路図である。 第1実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。 第1実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。 信号処理部における画像処理方法を説明する図である。 第2実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。 第3実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。 第3実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。 第4実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。 第4実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。 本発明の第5実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態による撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による固体撮像装置及びその駆動方法について、図1乃至図5を用いて説明する。
はじめに、本実施形態による固体撮像装置の構造について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による固体撮像装置の画素の構成例を示す回路図である。図3は、本実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。
本実施形態による固体撮像装置100は、図1に示すように、画素アレイ部10と、垂直走査回路20と、列回路30と、参照信号生成回路52と、カウンタ54と、水平走査回路60と、制御回路70と、信号処理部80とを有している。
画素アレイ部10には、複数の行及び複数の列に渡ってマトリクス状に配された複数の画素12が設けられている。図1には、画素アレイ部10を構成する画素12のうち4行×5列に配列された20個の画素12を示しているが、画素アレイ部10を構成する画素12の数は、特に限定されるものではない。
画素アレイ部10の各行には、第1の方向(図1において横方向)に延在して、制御線14が配されている。制御線14は、第1の方向に並ぶ画素12にそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなしている。本明細書では、制御線14の延在する第1の方向を、行方向と表記することがある。
また、画素アレイ部10の各列には、第1の方向と交差する第2の方向(図1において縦方向)に延在して、垂直出力線16が配されている。垂直出力線16は、第2の方向に並ぶ画素12にそれぞれ接続され、これら画素12に共通の信号線をなしている。本明細書では、垂直出力線16の延在する第2の方向を、列方向と表記することがある。
各行の制御線14は、垂直走査回路20に接続されている。垂直走査回路20は、画素12から画素信号を読み出す際に画素12内の読み出し回路を駆動するための制御信号を、制御線14を介して画素12に供給する回路部である。各列の垂直出力線16は、列回路30にそれぞれ接続されている。
各列の列回路30には、参照信号生成回路52と、カウンタ54と、水平走査回路60とが接続されている。参照信号生成回路52は、参照信号として、時間の経過に応じて電圧が変化する信号、例えばランプ信号を出力する回路である。カウンタ54は、制御回路70が生成するクロック信号のクロック数をカウントし、カウント値に応じたカウント信号を列回路30に出力する回路である。
また、各列の列回路30には、水平走査回路60と、水平出力線56を介して信号処理部80とが接続されている。水平走査回路60は、各列の列回路30に順次、制御信号を出力する。水平走査回路60から制御信号を受信した列回路30は、記憶しているデジタル画素信号を、水平出力線56を介して信号処理部80へと出力する。
垂直走査回路20、列回路30、参照信号生成回路52、カウンタ54及び水平走査回路60には、制御回路70が接続されている。制御回路70は、垂直走査回路20、列回路30、参照信号生成回路52、カウンタ54、水平走査回路60等に、これらの動作やそのタイミングを制御する制御信号を供給するための回路部である。これら制御信号の少なくとも一部は、固体撮像装置100の外部から供給されてもよい。
信号処理部80は、各列の列回路30から出力された信号に対して、所定の信号処理、例えば相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)等の信号処理を行う回路部である。信号処理部80の少なくとも一部の機能は、固体撮像装置100の外部の装置が備えていてもよい。固体撮像装置100が信号処理部80を備えている場合、少なくとも画素アレイ部10が配された第1の半導体基板と、少なくとも信号処理部80が配された第2の半導体基板とが配線で接続されてなる積層型の固体撮像装置100を構成してもよい。
図2は、画素12の構成例を示す回路図である。複数の画素12の各々は、光電変換部PDと、転送トランジスタM1と、リセットトランジスタM2と、増幅トランジスタM3と、選択トランジスタM4とを含む。
光電変換部PDは、例えばフォトダイオードである。光電変換部PDを構成するフォトダイオードは、アノードが接地ノード(GND)に接続され、カソードが転送トランジスタM1のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインは、リセットトランジスタM2のソース及び増幅トランジスタM3のゲートに接続されている。転送トランジスタM1のドレイン、リセットトランジスタM2のソース及び増幅トランジスタM3のゲートの接続ノードは、いわゆるフローティングディフュージョンFDである。フローティングディフュージョンFDは、容量成分を含み、電荷保持部として機能するとともに、この容量成分からなる電荷電圧変換部を構成する。リセットトランジスタM2のドレイン及び増幅トランジスタM3のドレインは、電源ノード(電圧Vdd)に接続されている。増幅トランジスタM3のソースは、選択トランジスタM4のドレインに接続されている。選択トランジスタM4のソースは、垂直出力線16に接続されている。垂直出力線16には、電流源18が接続されている。なお、トランジスタのソースとドレインの呼称は、トランジスタの導電型や着目する機能等に応じて異なることがあり、上述のソースとドレインとは逆の名称で呼ばれることもある。
図2に示す回路構成の場合、各行の制御線14は、転送ゲート信号線、リセット信号線、選択信号線(いずれも図示せず)を含む。転送ゲート信号線は、対応する行に属する画素12の転送トランジスタM1のゲートに接続されており、垂直走査回路20から出力される制御信号PTXを転送トランジスタM1のゲートに供給する。リセット信号線は、対応する行に属する画素12のリセットトランジスタM2のゲートに接続されており、垂直走査回路20から出力される制御信号PRESをリセットトランジスタM2のゲートに供給する。選択信号線は、対応する行に属する画素12の選択トランジスタM4のゲートに接続されており、垂直走査回路20から出力される制御信号PSELを選択トランジスタM4のゲートに供給する。画素12の各トランジスタがN型トランジスタで構成される場合、垂直走査回路20からハイレベルの制御信号が供給されると対応するトランジスタがオンとなり、垂直走査回路20からローレベルの制御信号が供給されると対応するトランジスタがオフとなる。
被写体の光学像が画素アレイ部10に入射すると、各画素12の光電変換部PDは、入射光をその光量に応じた量の電荷に変換(光電変換)するとともに、生じた電荷を蓄積する。転送トランジスタM1は、オンすることにより光電変換部PDの電荷をフローティングディフュージョンFDに転送する。フローティングディフュージョンFDは、その容量成分による電荷電圧変換によって、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電圧となる。増幅トランジスタM3は、ドレインに電圧Vddが供給され、ソースに選択トランジスタM4を介して電流源18からバイアス電流が供給される構成となっており、ゲートを入力ノードとする増幅部(ソースフォロワ回路)を構成する。これにより増幅トランジスタM3は、フローティングディフュージョンFDの電圧に基づく信号を、選択トランジスタM4を介して垂直出力線16に出力する。リセットトランジスタM2は、オンすることによりフローティングディフュージョンFDを電圧Vddに応じた電圧にリセットする。
画素12の転送トランジスタM1、リセットトランジスタM2及び選択トランジスタM4は、垂直走査回路20から供給される制御信号PTX,PRES,PSELにより、行単位で制御される。制御信号PSELにより選択された行(選択行)に属する複数の画素12の画素信号は、各列の垂直出力線16に同時に出力される。
図3は、列回路30の構成例を示す回路図である。各列の列回路30は、可変増幅回路34、アナログ比較部38、コンパレータ42、メモリ44,46を有する。
画素アレイ部10の各列の垂直出力線16は、列回路30の入力ノードでもある可変増幅回路34の入力端子に接続されている。可変増幅回路34は、画素12から垂直出力線16を介して出力される画素信号(アナログ画素信号)を、所定のゲインで増幅して出力する。可変増幅回路34は、増幅率を変更可能な増幅回路であり、増幅率として少なくとも、ゲインA1と、ゲインA1よりも低いゲインA2とを含む。例えば、ゲインA1はゲインA2のべき乗倍である。以後の説明では、ゲインA1が4倍でありゲインA2が1倍である場合を想定するが、ゲインの値は特に限定されるものではない。
可変増幅回路34の出力端子は、コンパレータ42の2つの入力端子のうちの一方の入力端子と、アナログ比較部38の2つの入力端子のうちの一方の入力端子とに接続されている。アナログ比較部38の2つの入力端子のうちの他方の入力端子には、閾値電圧VTHが供給されている。アナログ比較部38は、可変増幅回路34の出力信号VAMPOのレベルと閾値電圧VTHのレベルとの大小関係を比較する比較回路である。閾値電圧VTHは、列回路30の外部(例えば、制御回路70)から供給される任意の閾値電圧である。アナログ比較部38は、可変増幅回路34と、メモリ46とに接続されている。可変増幅回路34の増幅率は、制御回路70からの制御信号により、或いは、アナログ比較部38から供給される可変増幅回路34の出力信号のレベルと閾値電圧VTHのレベルとの比較の結果に基づいて設定することができる。メモリ46には、アナログ比較部38から供給される可変増幅回路34の出力信号のレベルと閾値電圧VTHのレベルとの比較の結果が記憶される。
コンパレータ42の2つの入力端子のうちの他方の入力端子には、参照信号生成回路52が接続されている。コンパレータ42は、可変増幅回路34の出力信号VAMPOのレベルと参照信号生成回路52から出力される参照信号VRAMPのレベルとの大小関係を比較する比較回路である。コンパレータ42の出力端子は、メモリ44に接続されている。コンパレータ42は、可変増幅回路34の出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPのレベルとを比較し、これら信号レベルの大小関係が反転したときに、メモリ44にラッチ信号を出力する。
メモリ44には、カウンタ54が接続されている。メモリ44は、コンパレータ42からラッチ信号を受け取ったときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTが示すカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。水平出力線56は、出力線56aと、出力線56cとを含む。メモリ44は、出力線56aに接続されている。メモリ46は、出力線56cに接続されている。メモリ44は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、記憶しているデジタル画素信号を、出力線56aを介して信号処理部80へと出力する。また、メモリ46は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、記憶している可変増幅回路34の出力信号のレベルと閾値電圧VTHのレベルとの比較の結果に応じた信号を、出力線56cを介して信号処理部80へと出力する。
次に、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。図4には、読み出しを行う行に属する画素12に供給する制御信号PRES,PTX、可変増幅回路34の増幅率、アナログ比較部38の動作状態、出力信号VAMPO、参照信号VRAMP、カウント信号COUNTの出力期間を示している。
なお、図4には制御信号PSELは記載していないが、読み出しを行う行(選択行)の選択信号線にはハイレベルの制御信号PSELが供給され、その他の行(非選択行)の選択信号線にはローレベルの制御信号PSELが供給される。選択行では、ハイレベルの制御信号PSELによって当該行に属する画素12の選択トランジスタM4がオンとなり、画素信号を垂直出力線16に出力できる状態となる。非選択行の制御信号PSEL,PRES,PTXは、ローレベルに保持される。制御信号PSEL,PRES,PTXは、制御回路70による制御のもと、垂直走査回路20から供給される。
時刻t0において、制御信号PRES,PTXはローレベルになっている。続く時刻t0から時刻t1の期間において、制御信号PRESをハイレベルに制御し、リセットトランジスタM2をオンにする。これにより、画素12のフローティングディフュージョンFDが電圧Vddに応じたリセットレベルの電圧(リセット電圧)にリセットされる。各列の垂直出力線16には、画素12から、フローティングディフュージョンFDのリセット電圧に応じた画素信号が出力される。この際、可変増幅回路34の増幅率はゲインA2(1倍)に設定されており、画素12から出力された画素信号(N信号)は、可変増幅回路34においてゲインA2倍に増幅される。図4には、可変増幅回路34の出力信号VAMPOを、点線及び破線で示している。点線は低輝度時における可変増幅回路34の出力信号VAMPOを示し、破線は高輝度時における可変増幅回路34の出力信号VAMPOを示している。
続く時刻t2から時刻t3の期間は、A2倍に増幅されたN信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換期間(期間NAD1)である。時刻t2において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。時刻t2aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えると、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44は、コンパレータ42のこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をND1とする。
時刻t3において期間NAD1が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPのレベルを初期状態にリセットする。また、可変増幅回路34の増幅率をゲインA2からゲインA1(4倍)へと切り替える。これにより、画素12から出力された画素信号(N信号)は可変増幅回路34においてゲインA1倍に増幅され、出力信号VAMPOが増加する。
続く時刻t4から時刻t5の期間は、A1倍に増幅されたN信号のAD変換期間(期間NAD2)である。時刻t4において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。時刻t4aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えると、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44は、コンパレータ42のこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をND2とする。
時刻t5において期間NAD2が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPのレベルを初期状態にリセットする。
続く時刻t6から時刻t7の期間において制御信号PTXをハイレベルに制御し、転送トランジスタM1をオンにする。これにより、画素12の光電変換部PDに蓄積された信号電荷が、フローティングディフュージョンFDに転送される。フローティングディフュージョンFDは、光電変換部PDから転送された信号電荷の量に応じた電圧となる。各列の垂直出力線16には、画素12から、光電変換部PDで生成された信号電荷の量に応じた画素信号が出力される。この際、可変増幅回路34の増幅率はゲインA1(4倍)に設定されており、画素12から出力された画素信号(S信号)は、可変増幅回路34においてゲインA1倍に増幅される。
続く時刻t8から時刻t9の期間は、A1倍に増幅されたS信号のAD変換期間(期間SAD1)である。時刻t8において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。
図4に低輝度時の出力信号VAMPOとして示されているように、出力信号VAMPOのレベルが時刻t9における参照信号VRAMPのレベルより低い場合、例えば時刻t8aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超える。これにより、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化し、メモリ44は、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をSD1とする。
一方、図4に高輝度時の出力信号VAMPOとして示されているように、出力信号VAMPOのレベルが時刻t9における参照信号VRAMPのレベルより高い場合、参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えることはない。そのため、コンパレータ42の出力信号は反転せず、メモリ44には、A1倍に増幅されたS信号に対応するデジタル値は記憶されず、例えば時刻t9におけるカウント信号COUNTで示されるカウント値が記憶される。
時刻t9において期間SAD1が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPのレベルを初期状態にリセットする。
続く時刻t10から時刻t11の期間において、アナログ比較部38は、可変増幅回路34の出力信号VAMPOのレベルと閾値電圧VTHのレベルとを比較する。出力信号VAMPOのレベルと閾値電圧VTHのレベルとの比較結果は、可変増幅回路34の増幅率の設定に用いられる。すなわち、出力信号VAMPOのレベルが閾値電圧VTHのレベルよりも低い場合には、可変増幅回路34の増幅率はゲインA1のまま維持する。一方、出力信号VAMPOのレベルが閾値電圧VTHのレベルよりも高い場合には、可変増幅回路34の増幅率はゲインA1からゲインA2に切り替える。これにより、出力信号VAMPOのレベルは、図4に点線で描かれているように小さくなる。
以後、可変増幅回路34の増幅率をゲインA1のまま維持する場合の動作を第1モード、可変増幅回路34の増幅率をゲインA1からゲインA2に切り替える場合の動作を第2モードと呼ぶものとする。アナログ比較部38による比較結果は、第1モード及び第2モードのうちのいずれのモードで動作したかを識別するためのモード識別信号として、メモリ46に記憶される。
閾値電圧VTHは、期間SAD1における参照信号VRAMPの振幅よりもやや小さいレベルに設定する。このようにすることで、ゲインA1(4倍)に設定されているときの出力信号VAMPOが閾値電圧VTHよりも小さい場合、出力信号VAMPOのレベルは参照信号VRAMPのレンジ内に収まるため、出力信号VAMPOのAD変換を確実に行うことができる。
続く時刻t12から時刻t13の期間は、A1倍又はA2倍に増幅されたS信号のAD変換期間(期間SAD2)である。時刻t12において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。ここで、期間SAD2における参照信号VRAMPの振幅は、可変増幅回路34の増幅率がゲインA1のときの出力信号VAMPOの信号レンジ以上になるように設定する。例えば、期間SAD1と期間SAD2とにおける参照信号VRAMPの振幅を同じにした場合、期間SAD1でAD変換される信号レンジは、期間SAD2でAD変換される信号レンジのおよそ1/4となる。
低輝度時には、時刻t12aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えるものとする。また、高輝度時には、時刻t12bにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えるものとする。参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えると、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44は、コンパレータ42のこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をSD2とする。
このように、本実施形態の駆動方法では、デジタル値SD1とデジタル値SD2とは、この順番で、時分割で出力される。
期間SAD2が終了する時刻t13の後、メモリ44に記憶されたデジタル値ND1,ND2,SD1,SD2のデジタル出力信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56aを介して後段の信号処理部80に出力される。同様に、メモリ46に記憶されたモード識別信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56cを介して後段の信号処理部80に出力される。
なお、期間NAD1,NAD2,SAD1,SAD2は、必ずしも上述の順番に実行する必要はない。ただし、上述の順番で実行する場合、可変増幅回路34の増幅率の切り替え動作を挿入することなく高ゲインのゲインA1でN信号とS信号の読み出しとを行うことができるので、ゲイン切り替え動作に起因する画質劣化等が生じるのを抑制することができる。
信号処理部80或いは固体撮像装置100の外部の信号処理部(図示せず)では、列回路30から出力されたデジタル値ND1,ND2,SD1,SD2のデジタル出力信号とモード識別信号とを用いてCDS処理が行われる。
モード識別信号が第1モードを示している場合、デジタル値SD1,SD2は共にゲインA1でAD変換がなされているため、CDS処理において差分処理を行う対象はデジタル値ND2である。そこで、以下の式に従い、出力信号OUT1と出力信号OUT2とをそれぞれ算出する。
OUT1=SD1−ND2
OUT2=SD2−ND2
一方、モード識別信号が第2モードを示している場合、デジタル値SD1のCDS処理において差分処理を行う対象はデジタル値ND2であり、デジタル値SD2のCDS処理において差分処理を行う対象はデジタル値ND1である。そこで、以下の式に従い、出力信号OUT1と出力信号OUT2とをそれぞれ算出する。
OUT1=SD1−ND2
OUT2=4×(SD2−ND1)
第2モードにおける出力信号OUT2は、可変増幅回路34がゲインA2(1倍)のときに読み出された結果であるため、ゲインA1(4倍)のときに読み出された結果とレンジを合わせるために、ゲイン比の4倍をCDS処理後の値に乗算する。ここでゲイン比とは、ゲインA2に対するゲインA1の比である。第2モードの場合、出力信号OUT1は上述したように期間SAD2の参照信号VRAMPのレンジを超えているため、画素信号レベルに応じたAD変換はなされていない。したがって、第2モードとなった場合、出力信号OUT1のCDS処理は省略しても構わない。
なお、上記の駆動例では、信号処理部80においてCDS処理を行う構成を説明したが、メモリ44をリップルカウンタで構成し、列回路30内で上述のCDS処理を行うようにしてもよい。また、本実施形態では、可変増幅回路34の後段にアナログ比較部38を配置したが、可変増幅回路34よりも前段にアナログ比較部38を配置し、可変増幅回路34で増幅するより前の段階で画素信号と閾値電圧VTHとを比較する構成としてもよい。或いは、アナログ比較部38の動作を、コンパレータ42により行うようにしてもよい。この場合、コンパレータ42に閾値電圧VTHを入力してもよいし、参照信号VRAMPをVTHと同等のレベルに制御してもよい。
次に、CDS処理に引き続いて信号処理部80或いは固体撮像装置100の外部の信号処理部(図示せず)において行う画像処理について、図5を用いて説明する。図5は、信号処理部における画像処理方法を説明する図である。
出力信号OUT1,OUT2が第1モードで読み出された場合、これらに対して平均化処理を施し、最終的な画像信号とする。第1モードで読み出された出力信号OUT1,OUT2は同一の画素12から同一ゲインで読み出された信号であるため、これらに対して平均化処理を施すことで、閾値電圧VTHよりも低い光信号レベルに対応する低輝度時における低ノイズ化が実現できる。一方、出力信号OUT1,OUT2が第2モードで読み出された場合には、出力信号OUT1は画素信号のレベルに応じたAD変換はなされていないため使用せず、出力信号OUT2のみを最終的な画像信号とする。
図5(a)は、このときに行われる光信号レベルに応じた処理を示している。すなわち、出力信号OUT1,OUT2が第1モードで読み出された場合には、出力信号OUT1,OUT2にそれぞれ係数0.5を乗じて加算(すなわち平均化)する。出力信号OUT1,OUT2が第2モードで読み出された場合には、出力信号OUT1に0を、出力信号OUT2に1を乗じて加算する。
或いは、出力信号OUT1,OUT2が閾値電圧VTHに近いほど出力信号OUT2に対する重み付けが大きくなるように、出力信号OUT1,OUT2を加重平均するようにしてもよい。例えば、図5(b)に示すように、出力信号OUT1,OUT2が第1モードで読み出された場合、任意の光信号レベル以下においては、図5(a)の場合と同様、出力信号OUT1,OUT2に平均化処理を施した結果を最終的な画像信号とする。当該任意の光信号レベル以上においては、出力信号OUT1に対して0〜0.5の範囲の第1係数を、出力信号OUT2に対して0.5〜1の範囲の第2係数を乗じる。出力信号OUT1,OUT2が第2モードで読み出された場合には、出力信号OUT2を最終的な画像信号とする。
図5(a)のように処理を行う場合、2つの出力信号を平均化して出力された画像信号と1つの出力信号からなる画像信号との間でノイズレベルに差が生じ、モードの切替り点でノイズレベルの差が画像における段差となって現れる可能性がある。図5(b)に示すように、出力信号OUT1,OUT2と閾値電圧VTHとの差に応じて第1係数と第2係数とを変化することで、この段差を軽減することが可能となる。
これまで説明してきた本実施形態の駆動方法では、各列の画素信号レベルに応じて列ごとに第1モードか第2モードかを判断して読み出す構成としている。しかしながら、固体撮像装置100の外部からの制御信号に従って、第1モード或いは第2モードのいずれかに設定して読み出し動作を行うようにしてもよい。例えば、被写体からの光量を計測する測光装置からの信号に基づいて、動作モードを設定することができる。以降に説明する実施形態においても同様に、外部から読み出しモードの設定を行うようにしても構わない。
このように、本実施形態によれば、1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際の低輝度時におけるノイズを低減することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による固体撮像装置及びその駆動方法について、図6を用いて説明する。第1実施形態による固体撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図6は、本実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。
本実施形態による固体撮像装置は、列回路30の回路構成が異なるほかは、第1実施形態による固体撮像装置と同様である。すなわち、本実施形態による固体撮像装置の列回路30は、図6に示すように、アナログ比較部38の代わりに、デジタル比較部48を有している。デジタル比較部48は、メモリ44,46及び可変増幅回路34に接続されている。デジタル比較部48は、メモリ44に記憶されたデジタル値と列回路30の外(例えば、制御回路70)から入力されるデジタル閾値DTHとを比較し、比較した結果をメモリ46及び可変増幅回路34に出力する。
次に、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法について、図4を参照して説明する。本実施形態による固体撮像装置の駆動方法は、時刻t10から時刻t11における比較動作をデジタル比較部48で行うほかは第1実施形態の駆動方法と同様である。本実施形態による固体撮像装置の基本的な読み出し動作は、図4に示すタイミング図と同じである。
本実施形態の固体撮像装置では、期間SAD1の間にAD変換されたデジタル値SD1とデジタル閾値DTHとの大小関係を比較する。そして、その結果を、メモリ46にモード識別信号として記憶するとともに、可変増幅回路34のゲイン設定にフィードバックする。本実施形態による固体撮像装置では、比較動作をデジタル回路で行うため、第1実施形態の場合よりも比較処理を高速で行うことができる。
また、デジタル閾値DTHを、閾値電圧VTHの場合と同様、例えば信号レンジのおよそ1/4に設定した場合、デジタル値SD1の総てのビットの値をデジタル比較部48に入力する必要はない。例えば、信号レンジが8ビット(=255)であり、デジタル閾値DTHを信号レンジの1/4近傍の63に設定する場合、デジタル値SD1の上位3ビットが[000]であるか否かによって大小関係を判断するようにしてもよい。デジタル値SD1の一部のビットのみを用いて比較する構成とした場合、デジタル比較部48の回路構成を小さくすることができ、チップ面積の小型化を実現することができる。
このように、本実施形態によれば、1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際の低輝度時におけるノイズを低減することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による固体撮像装置及びその駆動方法について、図7及び図8を用いて説明する。第1及び第2実施形態による固体撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
第1及び第2実施形態では、可変増幅回路34の増幅率を変えることにより異なる2種類のゲインで信号の読み出しを行った。本実施形態では、傾きの異なる2つの参照信号VRAMPLと参照信号VRAMPHとを用いて2種類のゲインで信号の読み出しを行う構成を説明する。
はじめに、本実施形態による固体撮像装置の構造について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。
本実施形態による固体撮像装置は、列回路30の回路構成が異なるほかは、第1実施形態による固体撮像装置と同様である。すなわち、本実施形態による固体撮像装置の列回路30は、図7に示すように、反転増幅回路36、セレクタ40、コンパレータ42、メモリ44,46を有する。
画素アレイ部10の各列の垂直出力線16は、列回路30の入力ノードでもある反転増幅回路36の入力端子に接続されている。反転増幅回路36は、画素12から垂直出力線16を介して出力される画素信号(アナログ画素信号)を、所定のゲインで増幅して出力する。反転増幅回路36の出力端子は、コンパレータ42の2つの入力端子のうちの一方の入力端子に接続されている。なお、反転増幅回路36は必ずしも設ける必要はなく、垂直出力線16をコンパレータ42に直に接続するようにしてもよい。この場合は、以下に説明する参照信号VRAMPH,VRAMPLの極性を反転すればよい。
セレクタ40の2つの入力端子は、参照信号生成回路52に接続されている。セレクタ40の2つの入力端子のうちの一方の入力端子には、参照信号生成回路52から、参照信号VRAMPHとして、傾きの大きいランプ信号が供給される。また、セレクタ40の2つの入力端子のうちの他方の入力端子には、参照信号生成回路52から、参照信号VRAMPLとして、傾きの小さいランプ信号が供給される。以降の説明では、参照信号VRAMPHの傾きが参照信号VRAMPLの傾きの4倍である場合を想定する。セレクタ40の出力端子は、コンパレータ42の2つの入力端子のうちの他方の入力端子に接続されている。セレクタ40は、参照信号VRAMPH,VRAMPLのうち、コンパレータ42に出力する参照信号VRAMPIを選択する。すなわち、セレクタ40は、AD変換回路のAD変換ゲインを切り替える切り替え手段として機能する。
コンパレータ42の出力端子は、メモリ44,46及びセレクタ40に接続されている。コンパレータ42は、反転増幅回路36の出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとを比較し、これら信号レベルの大小関係が反転したときに、メモリ44にラッチ信号を出力する。また、コンパレータ42は、反転増幅回路36の出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとを比較し、これら信号レベルの大小関係に応じた信号をセレクタ40及びメモリ46に出力する。
メモリ44には、カウンタ54が接続されている。メモリ44は、出力線56aに接続されている。メモリ46は、出力線56cに接続されている。メモリ44は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、記憶しているデジタル画素信号を、出力線56aを介して信号処理部80へと出力する。また、メモリ46は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、記憶している反転増幅回路36の出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとの比較の結果に応じた信号を、出力線56cを介して信号処理部80へと出力する。
次に、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。図8には、読み出しを行う行に属する画素12に供給する制御信号PRES,PTX、参照信号VRAMPL,VRAMPH,VRAMPI及び反転増幅回路36の出力信号VAMPOの波形、セレクタ40が選択する参照信号を示している。
時刻t20において、制御信号PRES,PTXはローレベルになっている。続く時刻t20から時刻t21の期間において、制御信号PRESをハイレベルに制御し、リセットトランジスタM2をオンにする。これにより、画素12のフローティングディフュージョンFDが電圧Vddに応じたリセットレベルの電圧にリセットされる。各列の垂直出力線16には、画素12から、フローティングディフュージョンFDのリセット電圧に応じた画素信号(N信号)が出力される。反転増幅回路36は、画素12から出力されたN信号を反転増幅し、コンパレータ42の一方の入力端子に出力信号VAMPOとして出力する。図8には、反転増幅回路36の出力信号VAMPOを、点線及び破線で示している。点線は低輝度時における反転増幅回路36の出力信号VAMPOを示し、破線は高輝度時における反転増幅回路36の出力信号VAMPOを示している。
続く時刻t22から時刻t23の期間は、参照信号VRAMPHを用いて第1のAD変換ゲインでN信号をAD変換する期間(期間NAD1)である。時刻t22において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPH,VRAMPLのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。セレクタ40は、時刻t22よりも前に、参照信号VRAMPH及び参照信号VRAMPLのうち、参照信号VRAMPHを選択する状態に設定されている。これにより、セレクタ40は、コンパレータ42の他方の入力端子に入力する参照信号VRAMPIとして、参照信号VRAMPHを選択する。コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとの比較を開始する。時刻t22aにおいて参照信号VRAMPIのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えると、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44は、コンパレータ42のこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をND1とする。
時刻t23において期間NAD1が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPH,VRAMPLのレベルを初期状態にリセットする。また、セレクタ40を、参照信号VRAMPH及び参照信号VRAMPLのうち、参照信号VRAMPLを選択する状態に設定する。
続く時刻t24から時刻t25の期間は、参照信号VRAMPLを用いて第1のAD変換ゲインより大きい第2のAD変換ゲインでN信号をAD変換する期間(期間NAD2)である。時刻t24において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPH,VRAMPLのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。セレクタ40は、コンパレータ42の他方の入力端子に入力する参照信号VRAMPIとして、参照信号VRAMPLを選択する。コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとの比較を開始する。時刻t24aにおいて参照信号VRAMPIのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えると、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44は、コンパレータ42のこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をND2とする。
時刻t25において期間NAD2が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPH,VRAMPLのレベルを初期状態にリセットする。
続く時刻t26から時刻t27の期間において制御信号PTXをハイレベルに制御し、転送トランジスタM1をオンにする。これにより、画素12の光電変換部PDに蓄積された信号電荷が、フローティングディフュージョンFDに転送される。フローティングディフュージョンFDは、光電変換部PDから転送された信号電荷の量に応じた電圧となる。各列の垂直出力線16には、画素12から、光電変換部PDで生成された信号電荷の量に応じた画素信号(S信号)が出力される。反転増幅回路36は、画素12から出力されたS信号を反転増幅し、コンパレータ42の一方の入力端子に出力信号VAMPOとして出力する。
続く時刻t28から時刻t29の期間は、参照信号VRAMPLを用いて第2のAD変換ゲインでS信号をAD変換する期間(期間SAD1)である。時刻t28において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPH,VRAMPLのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。セレクタ40は、コンパレータ42の他方の入力端子に入力する参照信号VRAMPIとして、参照信号VRAMPLを選択する。コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとの比較を開始する。
図8に低輝度時の出力信号VAMPOとして示しているように、出力信号VAMPOのレベルが時刻t29における参照信号VRAMPIのレベルより低い場合、例えば時刻t28aにおいて参照信号VRAMPIのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超える。これにより、コンパレータ42の出力信号がローレベルからハイレベルへと変化し、メモリ44は、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44に記憶されたこのデジタル値をSD1とする。
一方、図8に高輝度時の出力信号VAMPOとして示されているように、出力信号VAMPOのレベルが時刻t29における参照信号VRAMPIのレベルより高い場合、参照信号VRAMPIのレベルが出力信号VAMPOのレベルを超えることはない。そのため、コンパレータ42の出力信号は反転せず、メモリ44には、参照信号VRAMPLを用いてAD変換されたS信号に対応するデジタル値は記憶されず、例えば時刻t29におけるカウント信号COUNTで示されるカウント値が記憶される。
時刻t29において期間SAD1が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPH,VRAMPLのレベルを初期状態にリセットする。
続く時刻t30から時刻t31の期間において、コンパレータ42は、参照信号生成回路52から供給される閾値レベルの参照信号とS信号とを比較する。まず、時刻t30から、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPH,VRAMPLのうち少なくとも参照信号VRAMPLのレベルを制御し、参照信号VRAMPLを任意の閾値レベルに設定する。この閾値レベルは、第1及び第2実施形態の場合と同様、信号レンジのおよそ1/4であり且つ期間SAD1における参照信号VRAMPLの振幅よりやや小さいレベルに設定される。
コンパレータ42による比較の結果、S信号のレベルが閾値レベルより小さいと判定された場合には、セレクタ40は参照信号VRAMPIとして参照信号VRAMPLの選択を維持する。S信号のレベルが閾値レベルより大きいと判定された場合には、セレクタ40は参照信号VRAMPIとして参照信号VRAMPHを選択する。
ここで、第1実施形態の場合と同様、参照信号VRAMPLの選択が維持される場合を第1モード、参照信号VRAMPHの選択に切り替える場合を第2モードと呼ぶものとする。コンパレータ42による比較結果は、第1モード及び第2モードのうちのいずれであるかを識別するためのモード識別信号として、メモリ46に記憶される。
続く時刻t32から時刻t33の期間は、参照信号VRAMPH又は参照信号VRAMPLを用いたS信号のAD変換期間(期間SAD2)である。時刻t32において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPH,VRAMPLのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42は、出力信号VAMPOのレベルと参照信号VRAMPIのレベルとの比較を開始する。
第1モードの場合、S信号のレベルと参照信号VRAMPLのレベルとが比較され、これらの大小関係が反転する時刻t32aにおいてカウント信号COUNTが示すカウント値が、デジタル値SD2としてメモリ44に記憶される。第2モードの場合、S信号のレベルと参照信号VRAMPHのレベルとが比較され、これらの大小関係が反転する時刻t32bにおいてカウント信号COUNTが示すカウント値が、デジタル値SD2としてメモリ44に記憶される。
期間SAD2が終了する時刻t33の後、メモリ44に記憶されたデジタル値ND1,ND2,SD1,SD2のデジタル出力信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56aを介して後段の信号処理部80に出力される。同様に、メモリ44に記憶されたモード識別信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56cを介して後段の信号処理部80に出力される。以降の動作は、第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、参照信号生成回路52で生成した閾値レベルの参照信号とS信号とを比較したが、第2実施形態と同様、期間SAD1のAD変換結果であるデジタル値SD1を用いて比較を行っても構わない。
このように、本実施形態によれば、1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際の低輝度時におけるノイズを低減することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による固体撮像装置及びその駆動方法について、図9及び図10を用いて説明する。第1乃至第3実施形態による固体撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
第1乃至第3実施形態では、異なるゲインでの画素信号の読み出しを、1つのAD変換部を含む列回路30を用いて時分割で行った。本実施形態では、列回路30内に設けられた2つのAD変換回路を用いて異なるゲインの画素信号を並列して読み出す場合について説明する。
はじめに、本実施形態による固体撮像装置の構造について図9を用いて説明する。図9は、本実施形態による固体撮像装置の列回路の構成例を示す回路図である。
本実施形態による列回路30は、図9に示すように、読み出し回路32aと、読み出し回路32bとを含む。読み出し回路32a及び読み出し回路32bの各々は、第1実施形態による固体撮像装置の列回路30と同一の構成を有している。
すなわち、読み出し回路32aは、可変増幅回路34a、アナログ比較部38a、コンパレータ42a、メモリ44a,46aを有する。また、読み出し回路32bは、可変増幅回路34b、アナログ比較部38b、コンパレータ42b、メモリ44b,46bを有する。読み出し回路32a及び読み出し回路32bにおいて、各部の接続関係は第1実施形態による固体撮像装置の列回路30と同様である。
なお、後述する本実施形態の駆動方法において、読み出し回路32aの可変増幅回路34aは増幅率をゲインA1(4倍)に固定するため、読み出し回路32aのアナログ比較部38a及びメモリ46aは、必ずしも設ける必要はない。図9には、素子レイアウト上における読み出し回路32bとの均一性を考慮した構成例として、読み出し回路32aにもアナログ比較部38a及びメモリ46aを設けた例を示している。
次に、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態による固体撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。図10には、読み出しを行う行に属する画素12に供給する制御信号PRES,PTX、参照信号VRAMP、可変増幅回路34aの出力信号VAMPO1、可変増幅回路34bの出力信号VAMPO2の波形を示している。また、図10には、読み出し回路32aにおける可変増幅回路34aの増幅率の設定値と、読み出し回路32bにおける可変増幅回路34bの増幅率の設定値及びアナログ比較部38bの動作期間とを示している。
時刻t40において、制御信号PRES,PTXはローレベルになっている。続く時刻t40から時刻t41の期間において、制御信号PRESをハイレベルに制御し、リセットトランジスタM2をオンにする。これにより、画素12のフローティングディフュージョンFDが電圧Vddに応じたリセットレベルの電圧にリセットされる。各列の垂直出力線16には、画素12から、フローティングディフュージョンFDのリセット電圧に応じた画素信号が出力される。
この際、可変増幅回路34aの増幅率はゲインA1(4倍)に固定されており、画素12から出力された画素信号(N信号)は、可変増幅回路34aにおいてゲインA1倍に増幅される。また、可変増幅回路34bの増幅率はゲインA2(1倍)に設定されており、画素12から出力された画素信号(N信号)は、可変増幅回路34bにおいてゲインA2倍に増幅される。図10には、可変増幅回路34a,34bの出力信号VAMPO1,VAMPO2のそれぞれを、点線及び破線で示している。点線は低輝度時における可変増幅回路34a,34bの出力信号VAMPO1,VAMPO2を示し、破線は高輝度時における可変増幅回路34a,34bの出力信号VAMPO1,VAMPO2を示している。
続く時刻t42から時刻t43の期間は、N信号のAD変換期間(期間NAD1)である。時刻t42において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42aは出力信号VAMPO1のレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始し、コンパレータ42bは出力信号VAMPO2のレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。
時刻t42a1において参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO1のレベルを超えると、コンパレータ42aの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44aは、コンパレータ42aのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44aに記憶されたこのデジタル値をND1aとする。
同様に、時刻t42a2において参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO2のレベルを超えると、コンパレータ42bの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44bは、コンパレータ42bのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44bに記憶されたこのデジタル値をND1bとする。
時刻t43において期間NAD1が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPのレベルを初期状態にリセットする。また、可変増幅回路34bの増幅率をゲインA2からゲインA1(4倍)へと切り替える。これにより、画素12から出力された画素信号(N信号)は可変増幅回路34bにおいてゲインA1倍に増幅され、出力信号VAMPO2が増加する。
続く時刻t44から時刻t45の期間は、N信号のAD変換期間(期間NAD2)である。時刻t44において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42aは出力信号VAMPO1のレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始し、コンパレータ42bは出力信号VAMPO2のレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。
時刻t44aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO1のレベルを超えると、コンパレータ42aの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44aは、コンパレータ42aのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44aに記憶されたこのデジタル値をND2aとする。
同様に、時刻t44aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO2のレベルを超えると、コンパレータ42bの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44bは、コンパレータ42bのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44bに記憶されたこのデジタル値をND2bとする。
デジタル値ND2aとデジタル値ND2bとは、ほぼ同時刻のカウント信号COUNTにより示される値となるが、読み出し回路32a,32bの素子間ばらつきの影響等により両者に差が生じることがある。
時刻t45において期間NAD2が終了後、参照信号生成回路52は、参照信号VRAMPのレベルを初期状態にリセットする。
続く時刻t46から時刻t47の期間において制御信号PTXをハイレベルに制御し、転送トランジスタM1をオンにする。これにより、画素12の光電変換部PDに蓄積された信号電荷が、フローティングディフュージョンFDに転送される。フローティングディフュージョンFDは、光電変換部PDから転送された信号電荷の量に応じた電圧となる。各列の垂直出力線16には、画素12から、光電変換部PDで生成された信号電荷の量に応じた画素信号が出力される。この際、可変増幅回路34a,34bの増幅率はゲインA1(4倍)に設定されており、画素12から出力された画素信号(S信号)は、可変増幅回路34a,34bにおいてゲインA1倍に増幅される。
続く時刻t47から時刻t48の期間において、読み出し回路32bのアナログ比較部38bは、閾値電圧VTHと可変増幅回路34bの出力信号VAMPO2とを比較する。出力信号VAMPO2が閾値電圧VTHよりも大きい高輝度の場合には、可変増幅回路34bの増幅率をゲインA1からゲインA2に切り替える。これにより、出力信号VAMPO2は、図10に点線で示すように小さくなる。出力信号VAMPO2が閾値電圧VTHよりも小さい低輝度の場合には、可変増幅回路34bの増幅率をゲインA1のまま維持する。
続く時刻t49から時刻t50の期間は、S信号のAD変換期間(期間SAD)である。時刻t49において、参照信号生成回路52は参照信号VRAMPのランプアップを開始し、カウンタ54はカウントを開始する。また、コンパレータ42aは出力信号VAMPO1のレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始し、コンパレータ42bは出力信号VAMPO2のレベルと参照信号VRAMPのレベルとの比較を開始する。
低輝度の場合、読み出し回路32aにおいては、時刻t49aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO1のレベルを超え、コンパレータ42aの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44aは、コンパレータ42aのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44aに記憶されたこのデジタル値をSD1とする。
同様に、読み出し回路32bにおいては、時刻t49aにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO2のレベルを超え、コンパレータ42bの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44bは、コンパレータ42bのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44bに記憶されたこのデジタル値をSD2とする。
一方、高輝度の場合、読み出し回路32aにおいては、可変増幅回路34aの出力信号VAMPO1のレベルは時刻t50における参照信号VRAMPのレベルを超えているため、参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO1のレベルを超えることはない。そのため、コンパレータ42aの出力信号は反転せず、メモリ44aには、A1倍に増幅されたS信号に対応するデジタル値は記憶されない。メモリ44aには、例えば時刻t50におけるカウント信号COUNTで示されるカウント値が記憶される。
また、読み出し回路32bにおいては、時刻t49bにおいて参照信号VRAMPのレベルが出力信号VAMPO2のレベルを超え、コンパレータ42bの出力信号がローレベルからハイレベルへと変化する。メモリ44bは、コンパレータ42bのこの出力レベルの変化をラッチ信号として、そのときにカウンタ54から出力されているカウント信号COUNTで示されるカウント値を、画素信号のデジタル値(デジタル画素信号)として記憶する。メモリ44bに記憶されたこのデジタル値をSD2とする。
期間SADが終了する時刻t50の後、メモリ44aに記憶されたデジタル値ND1a,ND2a,SD1,SD2のデジタル出力信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56aを介して後段の信号処理部80に出力される。同様に、メモリ44bに記憶されたデジタル値ND1b,ND2b,SD1,SD2のデジタル出力信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56bを介して後段の信号処理部80に出力される。また、メモリ46bに記憶されたモード識別信号は、水平走査回路60からの制御信号に応じて、出力線56cを介して後段の信号処理部80に出力される。
信号処理部80では、列回路30から出力されたデジタル値ND1a,ND1b,ND2a,ND2b,SD1,SD2とモード識別信号とを用いてCDS処理が行われる。
モード識別信号が第1モードを示している場合、出力信号OUT1は、以下のいずれかの式から算出することができる。
OUT1=SD1−ND1a、
OUT1=SD1−ND2a、又は
OUT1=SD1−(ND1a+ND2a)/2
第1モードではN信号が同一ゲインで2回読み出されるため、出力信号OUT1の算出には、デジタル値ND1a又はデジタル値ND2aのいずれか一方を用いることができる。また、デジタル値ND1aとデジタル値ND2aの平均値を用いることで、更なる低ノイズ化を図ることもできる。
また、出力信号OUT2は、以下の式から算出することができる。
OUT2=SD2−ND2b
一方、モード識別信号が第2モードを示している場合、出力信号OUT1は、以下のいずれかの式から算出することができる。
OUT1=SD1−ND1a、又は
OUT1=SD1−ND2a
また、出力信号OUT2は、以下の式から算出することができる。
OUT2=4×(SD2−ND1b)
第1実施形態において説明したように、第2モードの場合における出力信号OUT1のCDS処理は省略しても構わない。
以後の画像処理方法は、第1実施形態の場合と同様である。
このように、本実施形態によれば、1つの画素信号を複数種類のゲインで読み出す際の低輝度時におけるノイズを低減することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による撮像システムについて、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の撮像システム200は、上記第1乃至第4実施形態のいずれかに記載の固体撮像装置100の構成を適用した撮像装置201を含む。撮像システム200の具体例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ等が挙げられる。図11には、一例として、上述の実施形態に記載の固体撮像装置100の構成を適用した撮像装置201を含むデジタルスチルカメラの構成例を示す。
図11に例示した撮像システム200は、撮像装置201、被写体の光学像を撮像装置201に結像させるレンズ202、レンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204、レンズ202の保護のためのバリア206を有する。レンズ202及び絞り204は、撮像装置201に光を集光する光学系である。
撮像システム200は、また、撮像装置201から出力される出力信号の処理を行う信号処理部208を有する。信号処理部208は、上述の実施形態に記載の固体撮像装置100における信号処理部80の少なくとも一部の機能を備えていてもよい。信号処理部208は、必要に応じて入力信号に対して各種の補正、圧縮を行って出力する信号処理の動作を行う。例えば、信号処理部208は、入力信号に対して、RGBの画素出力信号をY,Cb,Cr色空間へ変換する変換処理や、ガンマ補正などの所定の画像処理を施す。
撮像システム200は、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。更に撮像システム200は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に撮像システム200は、各種演算を行うとともにデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、撮像装置201と信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム200は、少なくとも撮像装置201と、撮像装置201から出力された出力信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。全体制御・演算部218及びタイミング発生部220は、撮像装置201の制御機能の一部又は全部を実施するように構成してもよい。
撮像装置201は、その構成に応じた所定の信号、例えば、デジタル値ND1,ND2,SD1,SD2,SDのデジタル出力信号、出力信号OUT1,OUT2、画像信号、モード識別信号等を信号処理部208に出力する。信号処理部208は、撮像装置201から出力される信号に対して所定の信号処理を実施し、画像を生成する。信号処理部208で生成された画像は、例えば記録媒体214に記録される。また、信号処理部208で生成された画像は、液晶ディスプレイなどからなるモニターに動画或いは静止画として映し出される。記録媒体214に記憶された画像は、プリンタなどによってハードコピーすることができる。
上述した各実施形態の撮像装置を用いて撮像システムを構成することにより、より良質の画像を取得しうる撮像システムを実現することができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による撮像システム及び移動体について、図12を用いて説明する。図12は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図12(a)は、車載カメラに関する撮像システム300の一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上述の各実施形態に記載の固体撮像装置100のいずれかである。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像装置310により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は、車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。すなわち、制御ECU330は、距離情報に基づいて移動体を制御する移動体制御手段の一例である。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図12(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システム300を示した。車両情報取得装置320は、撮像システム300を動作させ撮像を実行させるように指示を送る。上述の各実施形態の固体撮像装置100を撮像装置310として用いることにより、本実施形態の撮像システム300は、測距の精度をより向上させることができる。
以上の説明では、他の車両と衝突しないように制御する例を述べたが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御等にも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。例えば、上記第4実施形態では、読み出し回路32a及び読み出し回路32bを第1実施形態の列回路30により構成する例を示したが、読み出し回路32a及び読み出し回路32bを図7に示す第3実施形態の列回路30により構成するようにしてもよい。傾きの異なる2つの参照信号VRAMPH,VRAMPLを用いることによっても、2種類のゲインで画素信号を読み出すことができる。
また、画素12の回路構成は、図2に示すものに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、それぞれの画素12が複数の光電変換部PDを有していてもよい。
また、第5及び第6実施形態に示した撮像システムは、本発明の撮像装置を適用しうる撮像システムを例示したものであり、本発明の撮像装置を適用可能な撮像システムは図11及び図12に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10…画素アレイ部
12…画素
16…垂直出力線
30…列回路
32a,32b…読み出し回路
34…可変増幅回路
38…アナログ比較部
40…セレクタ
42…コンパレータ
44,46…メモリ
48…デジタル比較部
52…参照信号生成回路
54…カウンタ
70…制御回路
80…信号処理部
100…固体撮像装置

Claims (19)

  1. 光電変換部を各々が有する複数の画素が複数の行及び複数の列に渡って配された画素アレイ部と、
    前記複数の列のうち、対応する列に配された前記画素にそれぞれ接続された複数の出力線と、
    前記複数の列のうち、対応する列に配された前記出力線にそれぞれ接続された複数の列回路と、を有し、
    前記複数の列回路の各々の列回路は、前記対応する列に配された前記画素に含まれる少なくとも1つの画素の光電変換部で生成された電荷に基づく1つの信号を、第1のゲインで増幅して第1の画素信号及び第2の画素信号として出力する第1のモードと、前記信号を、前記第1のゲインで増幅して第1の画素信号として出力し、前記第1のゲインより低い第2のゲインで増幅して第2の画素信号として出力する第2のモードと、で動作するように構成されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記各々の列回路は、それぞれ増幅率が可変である可変増幅回路を有し、
    前記各々の列回路は、前記可変増幅回路の増幅率を切り替えることにより、前記信号を前記第1のゲイン又は前記第2のゲインで増幅する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記各々の列回路は、それぞれ前記可変増幅回路の出力信号のレベルと所定の閾値レベルとを比較する比較部を更に有し、
    前記各々の列回路は、
    前記可変増幅回路により前記第1のゲインで増幅した前記信号のレベルが前記閾値レベルよりも小さいときは、前記第2の画素信号として出力する前記信号を前記第1のゲインで増幅し、
    前記可変増幅回路により前記第1のゲインで増幅した前記信号のレベルが前記閾値レベルよりも大きいときは、前記第2の画素信号として出力する前記信号を前記第2のゲインで増幅する
    ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 前記各々の列回路は、それぞれ、
    アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換回路と、
    前記AD変換回路から出力される前記信号のデジタル値と所定の閾値とを比較する比較部と、を更に有し、
    前記各々の列回路は、
    前記可変増幅回路により前記第1のゲインで増幅した前記信号のデジタル値が前記閾値よりも小さいときは、前記第2の画素信号として出力する前記信号を前記可変増幅回路により前記第1のゲインで増幅し、
    前記可変増幅回路により前記第1のゲインで増幅した前記信号のデジタル値が前記閾値よりも大きいときは、前記第2の画素信号として出力する前記信号を前記可変増幅回路により前記第2のゲインで増幅する
    ことを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  5. 前記比較部は、前記信号のデジタル値及び前記閾値を構成する複数のビットのうち一部のビットの値を比較する
    ことを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  6. 前記各々の複数の列回路は、それぞれアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換回路を有し、
    前記列回路は、前記AD変換回路のAD変換ゲインを切り替えることにより、前記信号を前記第1のゲイン又は前記第2のゲインで増幅する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  7. 前記各々の列回路は、それぞれ前記信号のレベルと所定の閾値レベルとを比較する比較部を更に有し、
    前記各々の列回路は、
    前記信号のレベルが前記閾値レベルよりも小さいときは、前記AD変換ゲインを前記第1のゲインに設定し、
    前記信号のレベルが前記閾値レベルよりも大きいときは、前記AD変換ゲインを前記第2のゲインに設定する
    ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記各々の列回路は、それぞれ、
    前記第1のモード及び前記第2のモードにおいて、前記第1の画素信号として出力する前記信号を前記第1のゲインで増幅する第1の読み出し回路と、
    前記第1のモードにおいて、前記第2の画素信号として出力する前記信号を前記第1のゲインで増幅し、前記第2のモードにおいて、前記信号を前記第2のゲインで増幅する第2の読み出し回路と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記各々の列回路は、前記第1の画素信号と前記第2の画素信号とを時分割で出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記各々の列回路は、前記第2のモードで動作する場合に、前記第1の画素信号を出力した後に前記第2の画素信号を出力する
    ことを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  11. 前記各々の列回路は、前記第1のモード及び前記第2のモードのうちのいずれのモードで動作したかを示すモード識別信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  12. 前記各々の列回路は、外部からの制御信号に応じて、前記第1のモードと前記第2のモードとの切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  13. 前記各々の列回路は、それぞれ、前記画素のリセット電圧に基づく1つの信号を、前記第1のゲインで増幅して第1のリセット信号として出力し、前記第2のゲインで増幅して第2のリセット信号として出力するように更に構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  14. 前記各々の列回路から出力される信号を処理する信号処理部を更に有し、
    前記信号処理部は、
    前記各々の列回路が前記第1のモードで動作している場合には、前記第1の画素信号と前記第1のリセット信号との差分を第1の出力信号として出力し、前記第2の画素信号と前記第1のリセット信号との差分を第2の出力信号として出力し、
    前記各々の列回路が前記第2のモードで動作している場合には、前記第1の画素信号と前記第1のリセット信号との差分を第1の出力信号として出力し、前記第2の画素信号と前記第1のリセット信号との差分に前記第1のゲインに対する前記第2のゲインの比を乗じて第2の出力信号として出力するように構成されている
    ことを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置。
  15. 前記信号処理部は、
    前記各々の列回路が前記第1のモードで動作している場合には、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に対して平均化処理を施すことにより画像信号を生成し、
    前記各々の列回路が前記第2のモードで動作している場合には、前記第2の出力信号を画像信号とする
    ことを特徴とする請求項14記載の固体撮像装置。
  16. 前記信号処理部は、前記各々の列回路が前記第1のモードで動作している場合に、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号の信号レベルが、前記第1のモードと前記第2のモードとが切り替わる所定の閾値レベルに近いほど、前記第2の出力信号に対する重み付けが大きくなるように前記第1の出力信号と前記第2の出力信号とを加重平均することにより、前記画像信号を生成する
    ことを特徴とする請求項15記載の固体撮像装置。
  17. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置から出力される信号を処理する信号処理部と、を有し、
    前記信号処理部は、
    前記各々の列回路が前記第1のモードで動作している場合には、前記第1の画素信号に基づく第1の出力信号と、前記第2の画素信号に基づく第2の出力信号とを出力し、
    前記各々の列回路が前記第2のモードで動作している場合には、前記第1の画素信号に基づく第1の出力信号と、前記第2の画素信号に基づく信号に前記第1のゲインに対する前記第2のゲインの比を乗じた第2の出力信号とを出力するように構成されている
    ことを特徴とする撮像システム。
  18. 前記信号処理部は、
    前記各々の列回路が前記第1のモードで動作している場合には、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号に対して平均化処理を施すことにより画像信号を生成し、
    前記各々の列回路が前記第2のモードで動作している場合には、前記第2の出力信号を画像信号とする
    ことを特徴とする請求項17記載の撮像システム。
  19. 移動体であって、
    請求項1乃至16のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置の前記画素から出力される信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする移動体。
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