JP4921911B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4921911B2
JP4921911B2 JP2006267472A JP2006267472A JP4921911B2 JP 4921911 B2 JP4921911 B2 JP 4921911B2 JP 2006267472 A JP2006267472 A JP 2006267472A JP 2006267472 A JP2006267472 A JP 2006267472A JP 4921911 B2 JP4921911 B2 JP 4921911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
pixel
clamp
noise suppression
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006267472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008092014A (ja
Inventor
成介 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2006267472A priority Critical patent/JP4921911B2/ja
Priority to US11/902,994 priority patent/US7750961B2/en
Publication of JP2008092014A publication Critical patent/JP2008092014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4921911B2 publication Critical patent/JP4921911B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise

Description

この発明は、固体撮像装置に係わり、特に増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置に関する。
近年、固体撮像装置として増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置が、モバイル機器向けの低消費電力固体撮像装置として、また高解像度の電子スチルカメラに搭載されて用いられている。現在の増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置は、画素信号を順序よく読み出すプログレッシブ走査が一般的であるが、上記電子スチルカメラでは、ビューファインダーやモニター用の小画面などに比較的低い解像度の画像信号を高速に読み出す要求もある。そのために、固体撮像装置内で水平方向あるいは垂直方向の画素信号を混合して画像データ数を減らす処理が提案されている。
例えば特開2006−14107号公報には、こうした水平方向の画素信号を混合する手段を持った固体撮像装置の一例が開示されている。この固体撮像装置を、水平方向に連続して3画素分の画素信号を混合するように変形すると、図9に示すような回路構成図となる。図9に示す固体撮像装置は、単位画素P11〜P44を行方向及び列方向に2次元的に配置した画素部1と、画素部1の読み出し行を選択する垂直走査回路2と、画素部1にバイアス電流を供給する電流供給部3と、画素部1の出力信号に含まれるノイズ成分を抑圧するノイズ抑圧部4と、ノイズ抑圧された信号を出力するための水平選択スイッチ部5と、水平選択スイッチ部5の読み出し列を選択する水平走査回路6と、出力ライン7と、ノイズ抑圧部4と水平走査回路6の動作タイミングを決めるモード制御部8とから構成されている。なお、画素部1は、図示例では4×4画素配列部分を示している。
単位画素P11〜P44は、光電変換部であるフォトダイオードPD1と、該フォトダイオードPD1の検出信号をリセットするリセットトランジスタM1と、前記フォトダイオードPD1の信号を増幅する増幅トランジスタM2と、各行の単位画素を選択するための行選択トランジスタM3とからなる。
そして、垂直走査回路2の出力である電源ラインVR1〜VR4と行リセットラインφRST1〜φRST4及び行選択ラインφROW1〜φROW4によって、画素部1の読み出し行が選択され単位画素P11〜P44の画素信号が行単位で読み出されるようになっている。
ノイズ抑圧部4としては、サンプル用トランジスタM21〜M24とクランプ用トランジスタM31〜M34とクランプ用容量C31〜C34とホールド用容量C41〜C44からなるノイズ抑圧回路CDS1〜CDS4が各列毎に設けられており、更にクランプ出力ラインCL11,CL12及びCL13を接続する水平混合用トランジスタM42とM43とを設けて構成されている。
次に、このように構成されている固体撮像装置において水平混合動作時の駆動動作について、図10に示すタイミングチャートに基づいて説明する。ここでは、垂直走査回路2により画素部1の上から1行目が選択された場合で、左から1列目〜3列目の画素の動作に注目して説明する。まず始めに、モード制御部8の制御信号により、ノイズ抑圧部4と水平走査回路6に水平混合動作時の駆動タイミングが設定される。
続いて、行選択ラインφROW1=Hとし、単位画素P11〜P13を構成する行選択トランジスタM3をON状態とすることで、単位画素P11〜P13に含まれるフォトダイオードPD1の信号電圧を増幅トランジスタM2を介して垂直信号線V11〜V13へ出力する。このとき、垂直信号線V11〜V13の信号電圧を、VV11-SIG 〜VV13-SIG とする。
ここで、ノイズ抑圧部4においてサンプル制御ラインφSH=H,及びクランプ制御ラインφCL=Hとすることで、サンプル用トランジスタM21〜M23及びクランプ用トランジスタM31〜M33がON状態となり、クランプ出力ラインCL11〜CL13は基準電圧ラインREFの電圧値VREF に設定され、クランプ用容量C31〜C33には、次式(1)〜(3)に示す差電圧が蓄積される。なお、このとき水平混合制御ラインφAV-H=Hとすることで、水平混合用トランジスタM42とM43をON状態としているので、クランプ出力ラインCL11〜CL13は接続されている。
C31に蓄積される差電圧・・・ VV11-SIG −VREF ・・・・・(1)
C32に蓄積される差電圧・・・ VV12-SIG −VREF ・・・・・(2)
C33に蓄積される差電圧・・・ VV13-SIG −VREF ・・・・・(3)
次に、クランプ制御ラインφCL=Lと変化させて、クランプ出力ラインCL11〜CL13を高インピーダンス状態とし、この状態で行リセットラインφRST1=Hとした後再びφRST1=Lとすることで、単位画素P11〜P13に含まれるフォトダイオードPD1のリセット電圧を、増幅トランジスタM2を介して垂直信号線V11〜V13へ出力する。このとき、垂直信号線V11〜V13のリセット電圧をVV11-RST 〜VV13-RST とし、垂直信号線V11〜V13の信号電圧とリセット電圧の差電圧をΔVV11 〜ΔVV13 とすると、クランプ出力ラインCL11〜CL13が高インピーダンス状態なので、電荷保存則により次式(4)〜(8)の関係が成り立つ。
ΔVV11 −ΔVCL11=ΔQC31 /C31 ・・・・・・・・・・・(4)
ΔVV12 −ΔVCL12=ΔQC32 /C32 ・・・・・・・・・・・(5)
ΔVV13 −ΔVCL13=ΔQC33 /C33 ・・・・・・・・・・・(6)
ΔVCL11=ΔQ/(C41+C42+C43) ・・・・・・・・・・・(7)
ΔQ=ΔQC31 +ΔQC32 +ΔQC33 ・・・・・・・・・・・(8)
ここで、クランプ出力ライン電圧VCL11(=VCL12=VCL13)の変化量をΔVCL11(=ΔVCL12=ΔVCL13),クランプ用容量C31〜C33の電荷変化量をΔQC31 〜ΔQC33 ,ホールド用容量C41〜C43の合計電荷変化量をΔQとする。
更に、クランプ用容量C31〜C33は同じ容量値CCL,ホールド用容量C41〜C43は同じ容量値CSHとして、(4)式〜(8)式を整理すると次式(9),(10)となる。
ΔVCL11=〔{CCL/(CCL+CSH)}×(ΔVV11 +ΔVC12 +ΔVV13
/3〕 ・・・・・・・・・・・・・・・(9)
CL11=VREF +ΔVCL11=VREF +〔{CCL/(CCL+CSH)}
×(ΔVV11 +ΔVV12 +ΔVV13 )/3〕 ・・・・・・・・・(10)
したがって、製造ばらつきにより単位画素P11〜P13に含まれる増幅トランジスタM2の閾値が異なる場合でも、閾値成分が信号電圧とリセット電圧の両方に含まれることから、これらの差電圧を得ることで増幅トランジスタM2の閾値ばらつきをキャンセルした出力を得ることができる。しかも、単位画素P11〜P13の画素信号のノイズ抑圧動作が完了すると同時に、画素信号の混合動作も終了する。
その後、サンプル制御ラインφSH=Lとしてサンプル用トランジスタM21〜M23をOFF状態とすることで、画素部1とノイズ抑圧部4を切り離し、水平混合制御ラインφAV-H=Lとすることで水平混合用トランジスタM42とM43をOFF状態とし、クランプ出力ラインCL11〜CL13を切り離す。また、行選択ラインφROW1=Lと変更することで、単位画素P11〜P13と垂直信号線V11〜V13を切り離す。
ノイズ抑圧部4から出力ライン7への信号読み出しは、リセット制御ラインφRS=Hで出力リセット用トランジスタM111 をON状態として、出力ライン7を出力基準電圧ラインHREFの電圧値VHREFに設定し、再びリセット制御ラインφRS=Lに切り替える出力ラインリセット動作を行った後、水平走査回路6によって選択された水平選択スイッチ部5を介して行われる。ここで、水平走査回路6からの水平選択パルスφH1,φH4により水平選択スイッチ部5を3列飛ばしで動作させ、ホールド用容量C41とC44のみから出力ライン7へ混合信号を読み出すことで、画像データ数が1/3になる。
図11は、例えば特開平9−163236号公報に開示されている、間引き読み出しを行うことが可能な固体撮像装置におけるOB画素の読み出し手法の一例を示す図である。図11に示すように、この手法においては、温度などの周辺環境の変化に対して安定した撮像を行うための最適なOBクランプ動作を実現するために、間引き読出し時でも水平方向のOB画素領域から全ての画素信号を読み出し、これら水平方向のOB画素信号の平均値を求めることで、最適なOBクランプ動作を行うようにしている。
特開2006−14107号公報 特開平9−163236号公報
しかしながら、図9に示す従来の固体撮像装置において提案されている画素混合方式を、図11に示す従来提案されているOB領域読み出し方式に用いると、水平方向のOB画素出力に水平混合制御ラインφAV-H=Lに変更する際に、図12に示すような水平混合用トランジスタM42とM43のゲートソース間容量Cov(及びゲートドレイン間容量Cov)が原因で生じるフィードスルー成分VFT(M42)とVFT(M43)の影響を受け、ホールド用容量C41〜C43のホールド電圧VC41〜VC43にばらつきが生じる。
なお、クランプ制御ラインφCL=Lに変化する際に生じるクランプ用トランジスタM31〜M33のフィードスルー成分VFT(M31)〜VFT(M33)もホールド用容量C41〜C43のホールド電圧VC41〜VC43に影響するが、クランプ用トランジスタM31〜M33を同じ形状とすれば同じフィードスルー成分VFT(φCL)となる。〔VFT(M31)=VFT(M32)=VFT(M33)=VFT(φCL)〕
更に、サンプル制御ラインφSH=Lに変化する際に生じるサンプル用トランジスタM21〜M23のフィードスルー成分VFT(M21)〜VFT(M23)もホールド用容量C41〜C43のホールド電圧VC41〜VC43に影響するが、サンプル用トランジスタM21〜M23を同じ形状とすれば同じフィードスルー成分VFT(φSH)となる。〔VFT(M21)=VFT(M22)=VFT(M23)=VFT(φSH)〕
これら、各種フィードスルー成分によるホールド電圧VC41〜VC43の影響を以下にまとめる。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C43)=VFT(φCL)+VFT(φSH)
+VFT(φAV-H) ・・・・・・・・・・・・・・・(11a
ΔVFT(C42)=VFT(φCL)+VFT(φSH)
+{2×VFT(φAV-H)} ・・・・・・・・・・・(11b
ここで、各種フィードスルー成分によるホールド用容量C41〜C43の電位変動をΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)とし、水平混合用トランジスタM42とM43を同じ形状とし、ゲートソース間容量及びゲートドレイン間容量で生じる各フィードスルー成分は同じフィードスルー成分VFT(φAV-H)とした。
つまり、図13に示すように水平混合制御ラインφAV-H=Lに変化する際に生じるフィードスルー成分が、ホールド用容量C42にはホールド用容量C41とC43に対して2倍となるため、OB画素出力に周期的なオフセット成分が発生しOB画素信号の平均値を求めても理想値に対してオフセット成分を持つ。
以上のように、従来提案されている混合機能を持った固体撮像装置では、OB画素出力の周期的なオフセット成分対して十分な考慮がなされていない。本発明は、従来の混合機能を持った固体撮像装置における上記問題点を解消するためになされたもので、混合機能を利用した場合にも最適なOBクランプ動作を実現できる増幅型MOS型センサを用いた固体撮像装置を提供することを目的とするものである。
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、光電変換部と前記光電変換部の出力を増幅して画素信号として出力する増幅部とを含んだ画素が複数、行方向及び列方向に2次元に配置された画素部と、前記画素部の読み出し行を選択する垂直走査部と、前記画素部の前記列を単位として一端が前記画素の出力端に接続された複数のクランプ容量と、隣接する前記クランプ容量の他端間を連結して前記行方向の複数の画素の信号を混合する混合スイッチであり、該混合スイッチの一端が隣接する混合スイッチの他端と接続されている混合スイッチを含む混合スイッチとを有し、前記クランプ容量の他端にクランプ電位を設定するクランプ設定信号が印加されている第1のタイミングにおいて前記クランプ容量に保持された前記画素の信号レベルを基準とし、第2のタイミングにおける前記画素に係る信号レベルとの差分に応じた出力を得ることで前記画素に係る信号のノイズ抑圧を行うノイズ抑圧部と、前記ノイズ抑圧後の前記画素に係る信号を前記列を単位として順次選択して水平信号線から出力させる水平走査部と、前記混合スイッチをオフとして前記ノイズ抑圧を前記ノイズ抑圧部に実行させる第1のモードと、前記混合スイッチを前記クランプ信号がオフした後にオンとして前記ノイズ抑圧を前記ノイズ抑圧部に実行させる第2のモードとを選択可能に有するモード制御部とを備えて、固体撮像装置を構成し、前記ノイズ抑圧部は、前記差分に応じた出力の反転増幅信号あるいは非反転増幅信号を出力する増幅部を更に含み、前記混合スイッチは、フィードスルー成分によって発生する電位変動を互いに相殺するために前記ノイズ抑圧部から水平出力ラインに信号読み出しをする前にオフされる
ことを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項1係る固体撮像装置において、前記混合スイッチは、連結する前記各クランプ容量の数及び位置に応じ、一の前記クランプ容量に接続されるゲート幅が各クランプ容量間で略同一となるようにドレイン形状とソース形状が設定されたMOSトランジスタからなることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、請求項1又は2に係る固体撮像装置において、前記混合スイッチは、並列に連結された偶数個の同一形状の第1のMOSトランジスタを1ユニットとして、隣接する前記クランプ容量の他端間に配置されてなり、且つ、混合する対象の前記クランプ容量の並びの両端に位置する前記クランプ容量の各他端にそのソースとドレインとが接続され、前記第1のトランジスタと同一形状であって、スイッチとして機能する第2のMOSトランジスタを前記第1のトランジスタの個数の半数有することを特徴とするものである。
請求項1に係る発明によれば、第1のモードが設定されたときには、モード制御部により、混合スイッチをオフとしてノイズ抑圧部に画素のノイズ抑圧を実行させ、一方、第2のモードが設定されたときには、混合スイッチを、クランプ信号がオフした後にオンとして、画素の信号の混合を行わせつつノイズ抑圧部に画素のノイズ抑圧を実行させ、これにより、第2モード設定時における混合スイッチのフィードスルー成分の残留が抑えられ、OB画素に係る良好な信号を得ることが可能となる。
請求項2に係る発明によれば、前記第2のモードを用いてノイズ抑圧動作と複数の前記画素信号の水平混合動作を同時に行う際に、前記混合スイッチによるオフセット成分が同じ値となるためOB画素出力の周期的なオフセット成分を抑えることが可能となり、これにより水平混合動作を行っても最適なOBクランプ動作を実現できる。
請求項に係る発明によれば、前記第2のモードを用いてノイズ抑圧動作と複数の前記画素信号の水平混合動作を同時に行う際に、前記混合スイッチによるオフセット成分が同じになるためOB画素出力の周期的なオフセット成分を抑えることが可能となり、水平混合動作を行っても最適なOBクランプ動作を実現でき、加えて、前記スイッチ用MOSトランジスと、前記ダミースイッチ用MOSトランジスタが同一形状及び同一レイアウトのトランジスタで構成し配線変更のみで対応可能なため、列毎のレイアウトパターンの違いが少なく、周期的な固定パターンが発生しづらくなる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(実施例1)
まず、本発明に係る増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置の実施例1について説明する。固体撮像装置は個々の画素に係る画素信号を出力端子VOUT から出力する第1のモードと、水平方向に複数の画素に係る画素信号を混合して出力端子VOUT から出力する第2のモードとを選択可能であり、第1及び第2のモードに係る制御はモード制御部8により行われる。他の実施例においても同様である。図1は、実施例1に係る固体撮像装置の構成を示す回路構成図であり、図11に示した従来のものと構成自体は同じであるので、その説明は省略する。図2は本実施例に関する第2のモードである水平混合動作時の各部の駆動動作を概略的に示すタイミングチャートである。なお、第1のモードは水平混合制御ラインφAV-Hを常時Lに設定すること以外、第2のモードと同様である。ここでは、垂直走査回路2により画素部1の上から1行目が選択された場合で、左から1列目〜3列目の画素の動作に注目して説明する。まず始めに、モード制御部8の制御信号により、ノイズ抑圧部4と水平走査回路6に第2のモードにおける駆動タイミングが設定される。
続いて、行選択ラインφROW1=Hとし単位画素P11〜P13を構成する行選択トランジスタM3をON状態とすることで、単位画素P11〜P13に含まれるフォトダイオードPD1の信号電圧を、増幅トランジスタM2を介して垂直信号線V11〜V13へ出力する。このとき、垂直信号線V11〜V13の信号電圧をVV11-SIG 〜VV13-SIG とする。
ここで、ノイズ抑圧部4においてサンプル制御ラインφSH=H及びクランプ制御ラインφCL=Hとすることで、サンプル用トランジスタM21〜M23及びクランプ用トランジスタM31〜M33がON状態となり、クランプ出力ラインCL11〜CL13は基準電圧ラインREFの電圧値VREF に設定され、クランプ用容量C31〜C33には、次式(12)〜(14)に示す差電圧が蓄積される。
C31に蓄積される差電圧・・・ VV11-SIG −VREF ・・・・・・(12)
C32に蓄積される差電圧・・・ VV12-SIG −VREF ・・・・・・(13)
C33に蓄積される差電圧・・・ VV13-SIG −VREF ・・・・・・(14)
次に、クランプ制御ラインφCL=Lと変化させクランプ出力ラインCL11〜CL13を高インピーダンス状態とし、続いて水平混合制御ラインφAV-H=Hとすることで、水平混合用トランジスタM42とM43をON状態とし、クランプ出力ラインCL11〜CL13を接続する。このとき、クランプ制御ラインφCL=Lに変化する際に生じるクランプ用トランジスタM31〜M33のフィードスルー成分VFT(φCL)と、水平混合制御ラインφAV-H=Hに変化する際に生じる水平混合用トランジスタM42とM43によるフィードスルー成分VFT(φAV-H=H)が生じる。各種フィードスルー成分によるホールド用容量C41〜C43の電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)を、次式(15),(16)に示す。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C43)=VFT(φCL)−VFT(φAV-H=H)
・・・・・・・(15)
ΔVFT(C42)=ΔVFT(φCL)−{2×VFT(φAV-H=H)}
・・・・・・・(16)
この状態で行リセットラインφRST1=Hとした後再びφRST1=Lとすることで、単位画素P11〜P13に含まれるフォトダイオードPD1のリセット電圧を増幅トランジスタM2を介して垂直信号線V11〜V13へ出力する。このとき垂直信号線V11〜V13のリセット電圧をVV11-RST 〜VV13-RST とし、垂直信号線V11〜V13の信号電圧とリセット電圧の差電圧をΔVV11 〜ΔVV13 とすると、クランプ出力ラインCL11〜CL13が高インピーダンス状態なので、電荷保存則により次式(17),(18)の関係が成り立つ。
ΔVCL11=〔{CCL/(CCL+CSH)}×(ΔVV11 +ΔVV12 +ΔVV13 ) /3〕 ・・・・・・・・・・・・・・・(17)
CL11=VREF +ΔVCL11=VREF +〔{CCL/(CCL+CSH)}
×(ΔVV11 +ΔVV12 +ΔVV13 )/3〕 ・・・・・・・・・(18)
ここで、クランプ出力ライン電圧VCL11(=VCL12=VCL13)の変化量をΔVCL11(=ΔVCL12=ΔVCL13),クランプ用容量C31〜C33の電荷変化量をΔQC31 〜ΔQC33 ,ホールド用容量C41〜C43の合計電荷変化量をΔQ,クランプ用容量C31〜C33は同じ容量値CCL,ホールド用容量C41〜C43は同じ容量値CSHとしている。
したがって、製造ばらつきにより単位画素P11〜P13に含まれる増幅トランジスタM2の閾値が異なる場合でも、閾値成分が信号電圧とリセット電圧の両方に含まれることから、これらの差電圧を得ることで増幅トランジスタM2の閾値ばらつきをキャンセルした出力を得ることができる。しかも、単位画素P11〜P12の画素信号のノイズ抑圧動作が完了すると同時に、画素信号の混合動作も終了する。その後、水平混合制御ラインφAV-H=Lとして水平混合用トランジスタM42とM43をOFF状態とすることで、クランプ出力ラインCL11〜CL13を切り離し、サンプル制御ラインφSH=Lとしサンプル用トランジスタM21〜M23をOFF状態とすることで、画素部1とノイズ抑圧部4を切り離す。また、行選択ラインφROW1=Lと変更することで単位画素P11〜P13と垂直信号線V11〜V13を切り離す。
このとき、サンプル制御ラインφSH=Lに変化する際に生じるサンプル用トランジスタM21〜M23によるフィードスルー成分VFT(φSH)と、水平混合制御ラインφAV-H=Lに変化する際に生じる水平混合用トランジスタM42とM43によるフィードスルー成分VFT(φAV-H=L)が生じる。上記各種フィードスルー成分を(15)式と(16)式に加えることにより、ホールド用容量C41〜C43の電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は、次式(19),(20)のようになる。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C43)=VFT(φCL)−VFT(φAV-H=H)
+VFT(φSH)+VFT(φAV-H=L)・・・・・(19)
ΔVFT(C42)=VFT(φCL)−{2×VFT(φAV-H=H)}
+VFT(φSH)+{2×VFT(φAV-H=L)}
・・・・・・・(20)
ここで、水平混合制御ラインφAV-H=Hに変化する際に生じる水平混合用トランジスタM42とM43によるフィードスルー成分VFT(φAV-H=H)と、水平混合制御ラインφAV-H=Lに変化する際に生じる水平混合用トランジスタM42とM43によるフィードスルー成分VFT(φAV-H=L)は同じ値になるため、水平混合制御ラインφAV-Hによるフィードスルー成分は相殺され、ホールド用容量C41〜C43に生じる各種フィードスルー成分による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は、次式(21)に示すように全て同じになる。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C43)=ΔVFT(C42)=VFT(φCL)
+VFT(φSH) ・・・・・・・・・・・・(21)
ノイズ抑圧部4から出力ライン7への信号読み出しは、リセット制御ラインφRS=Hで出力リセット用トランジスタM111 をON状態として、出力ライン7を出力基準電圧ラインHREFの電圧値VHREFに設定し、再びリセット制御ラインφRS=Lに切り替える出力ラインリセット動作を行った後、水平走査回路6によって選択された水平選択スイッチ部5を介して行われる。具体的には、水平走査回路6によりOB画素領域は水平選択スイッチ部5を順番に動作させ、出力ライン7へ混合信号を読み出すことで最適なOBクランプ動作を行い、有効画素領域では水平選択スイッチ部5を3列飛ばしで動作させ、ホールド用容量C41とC44のみから出力ライン7へ混合信号を読み出すことで、有効画素領域の画像データ数が1/3になる。
以上のように、本実施例によれば、第2のモードにおいてノイズ抑圧動作のときにクランプ制御ラインφCL=Lと変更した後に、水平混合制御ラインφAV-H=Hとしてクランプ出力ラインCL11とCL12及びCL12とCL13を接続し、ノイズ抑圧部4から出力ライン7への信号読み出しをする前に水平混合制御ラインφAV-H=Lとすることで、水平混合制御ラインφAV-Hによるフィードスルー成分は相殺され、ホールド用容量C41〜C43に生じる各種フィードスルー成分による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C41)は全て同じになる。したがって、第2のモードにおいて、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、最適なOBクランプ動作を実現できる。
(実施例2)
次に、本発明に係る増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置の実施例2を、図3に示す要部に基づいて説明する。本実施例2では、図1に示した実施例1におけるノイズ抑圧部4において増幅回路を含んだ構成のものであり、他の構成は図1に示した実施例1と同じである。すなわち、図3に示すように、この実施例のノイズ抑圧部4においては、サンプル用トランジスタM21〜M24とクランプ用トランジスタM51〜M54とクランプ用容量C31〜C34とホールド用容量C41〜C44とフィードバック容量C51〜C54と反転アンプA11〜A14からなるノイズ抑圧回路CDS1〜CDS4が各列毎に設けられており、クランプ出力ラインCL11とCL12及びCL12とCL13とを接続する水平混合用トランジスタM42とM43を備えて構成されている。なお、ここでも、4列目の垂直信号線までの構成を示している。
次に、上記構成の実施例2の動作について説明する。第2のモードにおいて、図3に示したノイズ抑圧部4に関する駆動タイミングチャートとしては、図2に示したものと同じものが使用できる。なお、第1のモードは水平混合制御ラインφAV-Hを常時Lに設定すること以外、第2のモードと同様である。ここでも垂直走査回路2により画素部の上から1行目が選択された場合で、左から1列目〜3列目の画素の動作に注目して説明する。まず始めに、モード制御部8の制御信号によりノイズ抑圧部4と水平走査回路6に第2のモードにおける駆動タイミングが設定される。
単位画素P11〜P13のノイズ抑圧時、クランプ制御ラインφCL=Lと変更した後に水平混合制御ラインφAV-H=Hとすることで、水平混合用トランジスタM42とM43をON状態としクランプ出力ラインCL11〜CL13を接続し、画素信号のノイズ抑圧動作と水平混合動作を同時に行っている。クランプ用容量C31〜C33が同じ容量値CCL,フィードバック容量C51〜C53が同じ容量値CFとすると、クランプ用容量C31とフィードバック容量C51と反転アンプA11を利用して、ゲイン=−CCL/CFとなる反転増幅回路が構成される。このとき、電荷保存則よりノイズ抑圧動作後のクランプ出力ライン電圧VCL11(=VCL12=VCL13)は、次式(22)となる。
CL11=VSHORT +{(ΔVV11 +ΔVV12 +ΔVV13 )/3}×(−CCL/CF) ・・・・・・・(22)
ここで、VSHORT は、クランプ制御ラインφCL=Hとすることでクランプ用トランジスタM51をON状態として、反転アンプA11の入力端子と出力端子を短絡したときの反転アンプA11の出力電圧である。また、クランプ制御ラインφCL=Lとサンプル制御ラインφSH=Lと水平混合制御ラインφAV-H=H及び水平混合制御ラインφAV-H=Lとすることによりに生じる、各種フィードスルー成分によるホールド用容量C41〜C43の電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)も、次式(23)に示すように全て同じになる。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C42)=ΔVFT(C43)
=VFT(φCL)×(−CCL/CF)+VFT(φSH)
・・・・・・・(23)
ノイズ抑圧部4に含まれる増幅回路の形式は、反転増幅回路に限定されるものではなく、図4の変形例に示すような非反転増幅回路を用いてもよい。図4に示すノイズ抑圧部4は、サンプル用トランジスタM21〜M24とクランプ用トランジスタM51〜M54とクランプ用容量C31〜C34とホールド用容量C41〜C44とフィードバック容量C51〜C54とゲイン設定容量C61〜C64と差動アンプA21〜A24からなるノイズ抑圧回路CDS1〜CDS4が各列毎に設けられており、クランプ出力ラインCL11〜CL13とを接続する水平混合用トランジスタM42とM43を備えて構成されている。
次に、上記構成の変形例の動作について説明する。第2のモードにおいて図4に示す変形例に係るノイズ抑圧部4に関する駆動タイミングチャートとしては、図2に示したものと同じものが使用できる。なお、第1のモードは水平混合制御ラインφAV-Hを常時Lに設定すること以外、第2のモードと同様である。ここでも垂直走査回路2により画素部の上から1行目が選択された場合で、左から1列目〜3列目の画素の動作に注目して説明する。まず始めに、モード制御部8の制御信号によりノイズ抑圧部4と水平走査回路6に第2のモードにおける駆動タイミングが設定される。
単位画素P11〜P13のノイズ抑圧時、クランプ制御ラインφCL=Lと変更した後に水平混合制御ラインφAV-H=Hとすることで、水平混合用トランジスタM42とM43をON状態としてクランプ出力ラインCL11〜CL13を接続し、画素信号のノイズ抑圧動作と水平混合動作を同時に行っている。クランプ用容量C31〜C33が同じ容量値CCL,フィードバック容量C51〜C53が同じ容量値CF,ゲイン設定容量C61〜C63が同じ容量値CINとすると、フィードバック容量CFとゲイン設定容量CINと差動アンプA21(A22,A23)を利用して、ゲイン=1+(CIN/CF)となる非反転増幅回路が構成される。このとき、電荷保存則よりノイズ抑圧動作後のクランプ出力ライン電圧VCL11(=VCL12=VCL13)は、次式(26)となる。
CL11=VSHORT +{(ΔVV11 +ΔVV12 +ΔVV13 )/3}
×{1+(CCL/CF)} ・・・・・・・・・・・・(26)
ここでVSHORT は、クランプ制御ラインφCL=Hとすることでクランプ用トランジスタM51をON状態として、差動アンプA21の入力端子と出力端子を短絡したときの差動アンプA21の出力電圧である。
また、クランプ制御ラインφCL=Lとサンプル制御ラインφSH=Lと水平混合制御ラインφAV-H=H及び水平混合制御ラインφAV-H=Lとすることによりに生じる、各種フィードスルー成分によるホールド用容量C41〜C43の電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)も、次式(27)に示すように全て同じになる。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C42)=ΔVFT(C43)
=VFT(φCL)×{1+(CCL/CF)}+VFT(φSH) ・・・・・・・(27)
以上のように、本実施例並びにその変形例によれば、第2のモードにおいて、ノイズ抑圧動作のときにクランプ制御ラインφCL=Lと変更した後に、水平混合制御ラインφAV-H=Hとしクランプ出力ラインCL11とCL12及びCL12とCL13を接続し、ノイズ抑圧部4から出力ライン7への信号読み出しをする前に水平混合制御ラインφAV-H=Lとすることで、水平混合制御ラインφAV-Hによるフィードスルー成分は相殺され、ホールド用容量C41〜C43に生じる各種フィードスルー成分による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は全て同じになる。
したがって、第2のモードにおいて、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、最適なOBクランプ動作を実現できる。更に、ノイズ抑圧回路で信号を増幅するため、ノイズ抑圧回路以降で発生するノイズの影響を抑えることができ、S/Nを改善することができる。
(実施例3)
次に、実施例3について説明する。この実施例は、図1に示した実施例1においてノイズ抑圧部4に含まれる水平混合用トランジスタM42とM43の形状を特定したものである。図5は、実施例3におけるノイズ抑圧部の水平混合用トランジスタM42とM43の形状を示す概略図である。図5に示すように、水平混合用トランジスタM42とM43のゲート電極M42−G,M43−Gをリング形状とし、ゲート電極M42−G,M43−Gの内側をソース領域M42−S,M43−S、ゲート電極M42−G,M43−Gの外側をドレイン領域M42−D,M43−Dとする。更に、ドレイン領域M42−D,M43−Dに接するゲート電極M42−G,M43−Gの周囲長を、ソース領域M42−S,M43−Sに接するゲート電極M42−G,M43−Gの周囲長の2倍とする。ここで、水平混合用トランジスタM42,M43のゲートソース間容量をCovとすると、ゲートドレイン間容量は2×Covとなる。
そして、ホールド用容量C41に水平混合用トランジスタM42のドレインを接続し、ホールド容量C42には水平混合用トランジスタM42とM43の各ソースを接続し、ホールド用容量C43に水平混合用トランジスタM43のドレインを接続すると、ホールド用容量C41〜C43の接続部分は、図6に示す等価回路構成となる。
図6に示すように、ホールド用容量C41〜C43には等しく2×Covの容量成分が付き、水平混合制御ラインφAV-Hで生じる水平混合用トランジスタM42のゲートソース間容量Covのフィードスルー成分をVFT(φAV-H)とすると、ホールド用容量C41〜C43に生じる水平混合制御ラインφAV-Hのフィードスルー成分VFT(φAV-H)による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は、次式(28)に示すように全て同じになる。 ΔVFT(C41)=ΔVFT(C43)=ΔVFT(C42)=2×VFT(φAV-H)
・・・・・・・(28)
したがって、第2のモードにおいても、水平混合制御ラインφAV-Hで生じるフィードスルー成分の違いによるOB画素信号のオフセットバラツキを小さくすることことができ、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、最適なOBクランプ動作を実現できる。更に、実施例1で説明した図2に示した第2のモードにおける駆動タイミングチャートを用いることで、OB画素信号のオフセットバラツキを更に小さくすることができ、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、より最適なOBクランプ動作を実現できる。
以上のように、本実施例によれば、ノイズ抑圧部における水平混合用トランジスタM42とM43のゲート電極をリング形状とし、ゲート電極の内側をソース領域、ゲート電極の外側をドレイン領域とし、更に、ドレイン領域に接するゲート電極の周囲長を、ソース領域に接するゲート電極の周囲長の2倍とする。そして、ホールド用容量C41に水平混合用トランジスタM42のドレインを接続し、ホールド容量C42には水平混合用トランジスタM42のソースと水平混合用トランジスタM43のソースを接続し、ホールド用容量C43に水平混合用トランジスタM43のドレインを接続することで、水平混合制御ラインφAV-Hによるフィードスルー成分が等しくなり、ホールド用容量C41〜C43に生じる各種フィードスルー成分による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は全て同じになる。したがって、第2のモードにおいて、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、最適なOBクランプ動作を実現できる。
(実施例4)
次に、実施例4について説明する。この実施例4はノイズ抑圧部の構成を異にするのみで、他の構成は図1に示した実施例1と同様である。図7は、本実施例に係るノイズ抑圧部を示す回路構成図である。この実施例に係るノイズ抑圧部4においては、それに含まれる水平混合用トランジスタM42とM43を、それぞれ同一形状の2つのトランジスタM42AとM42B及びM43AとM43Bで構成し、水平混合を行わない列(ここでは、第1列の前段と第4列)にも水平混合用トランジスタM42AとM42Bと同一形状でゲートが水平混合制御ラインφAV-Hに接続されソースドレイン間を短絡したダミートランジスタM41BとM44Aのドレイン(又はソース)を接続し、第1列と第3列のホールド用容量C41とC43に水平混合用トランジスタM42AとM42Bと同一形状でゲートが水平混合制御ラインφAV-Hに接続されソースドレイン間を短絡したダミートランジスタM41AとM44Bのドレイン(又はソース)をそれぞれ接続して構成したものである。
次に、このように構成されたノイズ抑圧部の動作について説明する。水平混合用トランジスタM42A〜M43B,及びダミートランジスタM41A,M41B及びM44A,M44Bのゲートソース間容量とゲートドレイン間容量が同じ値Covであるとすると、ホールド用容量C41〜C43の接続部分は、図8に示す等価回路構成となる。
図8に示すように、サンプル用容量C41〜C43には等しく4×Covが接続されているため、水平混合制御ラインφAV-Hで生じる各水平混合用トランジスタM42A〜M43Bのゲートソース間容量Covのフィードスルー成分をVFT(φAV-H)とすると、ホールド用容量C41〜C43に生じる水平混合制御ラインφAV-Hのフィードスルー成分VFT(φAV-H)による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は、次式(29)で示すように全て同じになる。
ΔVFT(C41)=ΔVFT(C43)=ΔVFT(C42)=4×VFT(φAV-H)
・・・・・・・(29)
したがって、混合機能を利用するときも、水平混合制御ラインφAV-Hで生じるフィードスルー成分の違いによるOB画素信号のオフセットバラツキを小さくすることができ、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、最適なOBクランプ動作を実現できる。更に、実施例1で説明した図2に示した水平混合動作時の駆動タイミングチャートを用いることで、OB画素信号のオフセットバラツキを更に小さくすることができ、水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、より最適なOBクランプ動作を実現できる。
加えて、水平混合用トランジスタM42AとM42B及びM43AとM43Bと、ダミートランジスタM41AとM41B及びM44AとM44Bは、同一形状及び同一レイアウトのトランジスタとすると、ダミートランジスタM41AとM41B及びM44AとM44Bのソース及びドレインの配線変更のみで対応可能なため、列毎のレイアウトパターンの違いが少なく、周期的な固定パターンが発生しづらくなる。
以上のように、本実施例によれば、ノイズ抑圧部4に含まれる水平混合用トランジスタM42とM43を、それぞれ同一形状の2つのトランジスタM42AとM42B及びM43AとM43Bで構成し、水平混合を行わない列にも水平混合用トランジスタM42AとM42Bと同一形状でゲートが水平混合制御ラインφAV-Hに接続されソースドレイン間を短絡したダミートランジスタM41BとM44Aのドレイン(又はソース)を接続し、ホールド用容量C41とC43に水平混合用トランジスタM42AとM42Bと同一形状でゲートが水平混合制御ラインφAV-Hに接続されソースドレイン間を短絡したダミートランジスタM41AとM44Bのドレイン(又はソース)をそれぞれ接続することで、水平混合制御ラインφAV-Hによるフィードスルー成分が等しくなり、ホールド用容量C41〜C43に生じる各種フィードスルー成分による電位変動ΔVFT(C41)〜ΔVFT(C43)は全て同じになる。したがって、混合機能を利用し水平方向の全てのOB画素信号の平均値を用いた場合も、最適なOBクランプ動作を実現できる。
なお、本発明の回路構成及び駆動方式の変更は、請求項記載の範囲を逸脱しない範囲で広く行うことができる。例えば、水平混合動作時に、水平混合制御ラインとサンプル制御ラインの駆動を同じタイミングとすることもできる。また、水平混合する画素数を3列分以外にすることやn列とn+2列の水平混合やm行とm+2行の混合など隣り合わない画素との混合動作も対応可能である。加えて、単位画素の構成要素及び駆動方法が変わった場合も、垂直走査回路やノイズ抑圧部の回路構成や駆動方法を変更することで対応可能である。
本発明に係る固体撮像装置の実施例1の構成を示す回路構成図である。 図1に示した実施例1に係る固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施例2に係る固体撮像装置の要部であるノイズ抑圧部の構成を示す回路構成図である。 図3に示した実施例2に係るノイズ抑圧部の変形例を示す回路構成図である。 実施例3に係る固体撮像装置のノイズ抑圧部における水平混合用トランジスタの構成を示す概略平面図である。 図5に示した実施例3のノイズ抑圧部のホールド用容量の接続部分の回路構成を示す図である。 実施例4に係る固体撮像装置の要部であるノイズ抑圧部の構成を示す回路構成図である。 図7に示した実施例4のノイズ抑圧部のホールド用容量の接続部分の回路構成を示す図である。 従来の水平方向の画素信号を混合する手段をもった固体撮像装置の構成例を示す回路構成図である。 図9に示した従来の固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 間引き読み出しを行うことが可能な固体撮像装置におけるOB画素の読み出し手法を説明するための説明図である。 図9に示した固体撮像装置における水平混合用トランジスタの接続部の等価回路構成を示す回路構成図である。 図9に示した固体撮像装置における水平混合動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 画素部
2 垂直走査回路
3 電流供給部
4 ノイズ抑圧部
5 水平選択スイッチ部
6 水平走査回路
7 出力ライン
8 モード制御部

Claims (3)

  1. 光電変換部と前記光電変換部の出力を増幅して画素信号として出力する増幅部とを含んだ画素が複数、行方向及び列方向に2次元に配置された画素部と、
    前記画素部の読み出し行を選択する垂直走査部と、
    前記画素部の前記列を単位として一端が前記画素の出力端に接続された複数のクランプ容量と、隣接する前記クランプ容量の他端間を連結して前記行方向の複数の画素の信号を混合する混合スイッチであり、該混合スイッチの一端が隣接する混合スイッチの他端と接続されている混合スイッチを含む混合スイッチとを有し、前記クランプ容量の他端にクランプ電位を設定するクランプ設定信号が印加されている第1のタイミングにおいて前記クランプ容量に保持された前記画素の信号レベルを基準とし、第2のタイミングにおける前記画素に係る信号レベルとの差分に応じた出力を得ることで前記画素に係る信号のノイズ抑圧を行うノイズ抑圧部と、
    前記ノイズ抑圧後の前記画素に係る信号を前記列を単位として順次選択して水平信号線から出力させる水平走査部と、
    前記混合スイッチをオフとして前記ノイズ抑圧を前記ノイズ抑圧部に実行させる第1のモードと、前記混合スイッチを前記クランプ信号がオフした後にオンとして前記ノイズ抑圧を前記ノイズ抑圧部に実行させる第2のモードとを選択可能に有するモード制御部とを備え、
    前記ノイズ抑圧部は、前記差分に応じた出力の反転増幅信号あるいは非反転増幅信号を出力する増幅部を更に含み、
    前記混合スイッチは、フィードスルー成分によって発生する電位変動を互いに相殺するために前記ノイズ抑圧部から水平出力ラインに信号読み出しをする前にオフされる
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記混合スイッチは、連結する前記各クランプ容量の数及び位置に応じ、一の前記クランプ容量に接続されるゲート幅が各クランプ容量間で略同一となるようにドレイン形状とソース形状が設定されたMOSトランジスタからなることを特徴とする請求項1に係る固体撮像装置。
  3. 前記混合スイッチは、並列に連結された偶数個の同一形状の第1のMOSトランジスタを1ユニットとして、隣接する前記クランプ容量の他端間に配置されてなり、且つ、混合する対象の前記クランプ容量の並びの両端に位置する前記クランプ容量の各他端にそのソースとドレインとが接続され、前記第1のトランジスタと同一形状であって、スイッチとして機能する第2のMOSトランジスタを前記第1のトランジスタの個数の半数有することを特徴とする請求項1又は2に係る固体撮像装置。
JP2006267472A 2006-09-29 2006-09-29 固体撮像装置 Expired - Fee Related JP4921911B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006267472A JP4921911B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 固体撮像装置
US11/902,994 US7750961B2 (en) 2006-09-29 2007-09-27 Solid-state imaging apparatus using an amplification-type MOS sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006267472A JP4921911B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 固体撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008092014A JP2008092014A (ja) 2008-04-17
JP4921911B2 true JP4921911B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=39260718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006267472A Expired - Fee Related JP4921911B2 (ja) 2006-09-29 2006-09-29 固体撮像装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7750961B2 (ja)
JP (1) JP4921911B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4584634B2 (ja) * 2004-06-29 2010-11-24 オリンパス株式会社 固体撮像装置
US8094223B1 (en) * 2007-05-30 2012-01-10 On Semiconductor Trading Ltd. Bus driving in an image sensor
JP4946795B2 (ja) * 2007-10-29 2012-06-06 ソニー株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP5288965B2 (ja) * 2008-09-22 2013-09-11 キヤノン株式会社 固体撮像装置及びその駆動方法
JP5322696B2 (ja) * 2009-02-25 2013-10-23 キヤノン株式会社 固体撮像装置及びその駆動方法
JP5959829B2 (ja) * 2011-11-09 2016-08-02 キヤノン株式会社 固体撮像装置
JP2015039086A (ja) * 2011-12-16 2015-02-26 パナソニック株式会社 固体撮像装置、撮像装置
JP5967955B2 (ja) * 2012-01-31 2016-08-10 キヤノン株式会社 光電変換装置および撮像システム
WO2013153991A1 (ja) * 2012-04-09 2013-10-17 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 固体撮像装置
US10347681B2 (en) * 2016-02-19 2019-07-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Imaging device
JP6887856B2 (ja) * 2017-04-11 2021-06-16 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置
JP7046551B2 (ja) * 2017-10-03 2022-04-04 キヤノン株式会社 固体撮像装置及び撮像システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6456326B2 (en) * 1994-01-28 2002-09-24 California Institute Of Technology Single chip camera device having double sampling operation
US6903771B2 (en) * 2000-03-02 2005-06-07 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup apparatus
WO1997007629A1 (fr) * 1995-08-11 1997-02-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Dispositif semi-conducteur mos pour effectuer une saisie d'image
JP3668306B2 (ja) * 1995-12-11 2005-07-06 オリンパス株式会社 固体撮像装置の駆動方法
JP2001189893A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP2005217771A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Canon Inc 撮像装置
JP4290066B2 (ja) * 2004-05-20 2009-07-01 キヤノン株式会社 固体撮像装置および撮像システム
JP4584634B2 (ja) * 2004-06-29 2010-11-24 オリンパス株式会社 固体撮像装置
JP4416753B2 (ja) * 2006-03-31 2010-02-17 キヤノン株式会社 固体撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7750961B2 (en) 2010-07-06
US20080079825A1 (en) 2008-04-03
JP2008092014A (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4921911B2 (ja) 固体撮像装置
JP4584634B2 (ja) 固体撮像装置
JP4497022B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP4797567B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP4609428B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
US7352400B2 (en) Solid-state image pickup apparatus having a differential output
EP1455395A2 (en) Solid-state imaging device
JP2008042224A (ja) 固体撮像装置および撮像装置
JP2005217771A (ja) 撮像装置
JP2010141928A (ja) 固体撮像装置
JP4533367B2 (ja) 固体撮像装置
US8743255B2 (en) Solid-state image pickup apparatus and solid-state image pickup method to reduce power consumption
KR20190103455A (ko) 고체 촬상 소자 및 촬상 장치
JP2003051989A (ja) 光電変換装置、固体撮像装置及びシステム
JPH0946597A (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
JP2005229373A (ja) 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
JP6421341B2 (ja) 固体撮像装置及び撮像装置
JP2007166449A (ja) 固体撮像素子のcds回路
JP2006033815A (ja) 固体撮像装置
JP6057568B2 (ja) 光電変換装置
JP4788782B2 (ja) 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
JP2015207948A (ja) 撮像素子及び撮像装置
JPH09284658A (ja) 固体撮像素子
JP4777451B2 (ja) 撮像装置
JP2011259301A (ja) 光電変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4921911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees