JP2021097382A - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減する。【解決手段】撮像装置は、複数の画素行及び複数の画素列をなすように配され、各々が光電変換部を有する複数の画素と、複数の画素における蓄積時間及び信号の読み出しを制御する制御回路と、2以上の画素から読み出された信号を平均化し各々の信号として出力する平均化回路と、を有する。複数の画素は、複数の画素の互いに異なる一部である複数の画素ブロックに分けられており、制御回路は、複数の画素ブロック毎に蓄積時間を制御するように構成されており、複数の画素ブロックのうち少なくとも一の画素ブロックと一の画素ブロックに接する他の画素ブロックとの間の境界は非直線状をなしており、平均化回路は、境界を介して隣り合う画素を含む2以上の画素から読み出される信号を平均化するように構成されている。【選択図】図9
Description
本発明は、撮像装置及び撮像システムに関する。
特許文献1には、1つの撮像領域を複数のブロックに分割し、分割したブロック毎に動きを検出してそれぞれ露光時間を制御するように構成した撮像装置が記載されている。また、特許文献2には、光検出器の積分時間を画素ブロックごとに個別に設定可能に構成した撮像装置が記載されている。
特許文献1及び特許文献2に記載の構成によれば、所定の画素ブロックごとに露光時間を調整することができる。したがって、明部は短時間の露光を行い暗部は長時間の露光を行うなど、被写体の明るさに応じて露光時間を調整することにより、光電変換部の信号が飽和することなく撮像し、ダイナミックレンジの広い画像を得ることが可能である。
画素ブロックごとの露光時間は、画素ブロック内の平均的な明るさやピークの明るさなどをもとに決定される。したがって、例えば均一な背景の前面に、ある画素ブロックには明るい被写体が存在し、別の画素ブロックには暗い被写体が存在する場合、前者の画素ブロックには短露光時間が設定され、後者の画素ブロックには長露光時間が設定されることがある。このとき、背景は均一或いは空間的にはほぼ差がない状況であるにもかかわらず、画素ブロックごとに異なる露光時間で撮影されるため、そのまま撮像信号を出力した場合、画素ブロックごとに明るさに段差をもった画像が出力されることがある。
このような明るさの段差を画像に生じさせないために、例えば露光時間の比に応じたゲインで画素の出力信号を増幅することも考えられる。しかしながら、その際に露光時間やゲインにばらつきやずれが生じると、画素ブロックの境界に明るさの段差が残り、画質の劣化として視認される可能性がある。
特許文献1及び特許文献2は、上記の課題について認識しておらず、そのような検討もなされていなかった。
本発明の目的は、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減するための技術を提供することにある。
本発明の一観点によれば、複数の画素行及び複数の画素列をなすように配され、各々が光電変換部を有する複数の画素と、前記複数の画素における電荷の蓄積時間及び前記複数の画素からの信号の読み出しを制御する制御回路と、2以上の画素から読み出された信号を平均化し、前記2以上の画素の各々の信号として出力する平均化回路と、を有し、前記複数の画素は、前記複数の画素の互いに異なる一部であって、少なくとも2つの画素行又は少なくとも2つの画素列に配された画素群を各々が含む複数の画素ブロックに分けられており、前記制御回路は、前記複数の画素ブロック毎に前記蓄積時間を制御するように構成されており、前記複数の画素ブロックのうち少なくとも一の画素ブロックと前記一の画素ブロックに接する他の画素ブロックとの間の境界は非直線状をなしており、前記平均化回路は、前記境界を介して隣り合う画素を含む前記2以上の画素から読み出される信号を平均化するように構成されている撮像装置が提供される。
本発明によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による撮像装置の構成例について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による撮像装置における画素部の構成例を示すブロック図である。図3は、本実施形態による撮像装置における画素の構成例を示す回路図である。
本発明の第1実施形態による撮像装置の構成例について、図1乃至図3を用いて説明する。図1は、本実施形態による撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態による撮像装置における画素部の構成例を示すブロック図である。図3は、本実施形態による撮像装置における画素の構成例を示す回路図である。
本実施形態による撮像装置100は、例えば図1に示すように、画素部1と、垂直走査回路20と、読み出し回路30と、水平走査回路60と、タイミングジェネレータ(TG)70と、信号処理回路(DSP)80と、出力回路90と、により構成され得る。
画素部1には、複数の行及び複数の列に渡って行列状に配された複数の画素ブロックBLKが設けられている。各々の画素ブロックBLKには、各々が光電変換部を含む複数の画素PIXが複数の行及び複数の列に渡って行列状に配されている。なお、本明細書では、画素PIXを単位とする行を画素行と、画素PIXを単位とする列を画素列と、画素ブロックBLKを単位とする行を画素ブロック行と、画素ブロックBLKを単位とする列を画素ブロック列と、それぞれ呼ぶものとする。
画素部1の各画素行には、第1の方向(図1において横方向)に延在して、制御線14が配されている。制御線14の各々は、第1の方向に並ぶ画素PIXに接続され、これら画素PIXに共通の信号線をなしている。制御線14の延在する第1の方向は、行方向或いは水平方向と呼ぶことがある。制御線14は、垂直走査回路20に接続されている。
画素部1の各画素列には、第1の方向と交差する第2の方向(図1において縦方向)に延在して、垂直出力線VLが配されている。垂直出力線VLの各々は、第2の方向に並ぶ画素PIXに接続され、これら画素PIXに共通の信号線をなしている。垂直出力線VLの延在する第2の方向は、列方向或いは垂直方向と呼ぶことがある。垂直出力線VLは、読み出し回路30に接続されている。垂直出力線VLには、画素PIX内の読み出し回路にバイアス電流を供給するための不図示の電流源が接続されている。
垂直走査回路20は、画素部1に配された複数の画素PIXに対して行単位で順次制御信号を供給する動作、すなわち垂直走査を行い、複数の画素PIXの駆動(電荷の蓄積や信号の読み出しなど)を行単位で制御する制御回路である。同じ画素行に配されているが別々の画素ブロックBLKに属している画素PIXに対しては、異なる駆動を行うように構成することもできる。垂直走査回路20は、シフトレジスタやアドレスデコーダを用いて構成されうる。
読み出し回路30は、画素部1から読み出された各列の画素PIXの画素信号に対して所定の信号処理を行い処理後の画素信号を保持する機能ブロックである。読み出し回路30が行う処理としては、例えば、増幅処理、アナログデジタル変換処理、相関二重サンプリング処理等が挙げられる。本実施形態では、読み出し回路30は、アナログデジタル変換回路及びラインメモリを備えているものとする。この場合、画素部1の各画素列から垂直出力線VLを介して読み出されたアナログ信号は、アナログデジタル変換回路においてデジタルデータに変換され、ラインメモリに保持される。
水平走査回路60は、読み出し回路30へと供給する制御信号によって読み出し回路30のラインメモリが保持する各画素列のデジタル画素信号を順次選択して信号処理回路80へと転送する動作、すなわち水平走査を行う制御回路である。水平走査回路60は、シフトレジスタやアドレスデコーダを用いて構成されうる。
信号処理回路80は、読み出し回路30から転送される画素信号に対して所定の信号処理を施し、出力回路90へと転送する処理回路である。信号処理回路80が行う処理としては、例えば、増幅処理やデジタル相関二重サンプリング処理等が挙げられる。
出力回路90は、信号処理回路80から転送される画素信号に対して所定の信号処理を施し、所望のプロトコルに準拠した信号として撮像装置100の外部へと出力する出力回路である。出力回路90は、例えばLVDS(Low Voltage Differential Signaling)等の外部インターフェースを含みうる。
タイミングジェネレータ70は、垂直走査回路20、読み出し回路30、水平走査回路60に対し、これらの動作やそのタイミングを制御する制御信号を供給する制御回路である。タイミングジェネレータ70は、外部からの入力によって撮像装置100の基準駆動に関する情報を受信し、外部との通信によって撮像装置100の各種設定に関する情報を受信する。タイミングジェネレータ70は、受信したこれらの情報に基づき、垂直走査回路20、読み出し回路30、水平走査回路60を制御するための制御信号を生成し、出力する。垂直走査回路20、読み出し回路30、水平走査回路60の制御信号の少なくとも一部は、撮像装置100の外部からタイミングジェネレータ70を介することなく直接に供給されてもよい。
なお、図1に示すブロック図は一例であり、撮像装置100を構成する機能ブロックの組み合わせは図1に限定されるものではない。また、撮像装置100を構成するこれら機能ブロックは、1つの半導体基板上に構成してもよいし、2つ以上の半導体基板上に作り分け、これら基板を積層することにより構成してもよい。
図2は、画素部1をK行×J列に配された複数の画素ブロックBLKで構成し、各画素ブロックBLKをN行×M列に配された複数の画素PIXで構成した例を示している。本明細書では、画素ブロックBLKの位置を座標(j,k)のように表し、当該画素ブロックに属する画素PIXの位置を座標(m,n)のように表すものとする。ここで、jは、1〜Jの間の整数であり、画素ブロックの列番号を表している。kは、1〜Kの間の整数であり、画素ブロックBLKの行番号を表している。mは、1〜Mの間の整数であり、画素ブロックBLK内における画素PIXの列番号を表している。nは、1〜Nの間の整数であり、画素ブロックBLK内における画素PIXの行番号を表している。図2には、各画素PIXを区別するために、各画素PIXに(j,k,m,n)で表される符号を付記している。
なお、本実施形態では、説明の簡略化のため、総ての画素ブロックBLKのサイズ(画素行の数及び画素列の数)が同じ場合を示しているが、画素ブロックBLKのサイズは必ずしも一様である必要はなく、適宜変更することができる。また、画素ブロックBLKのサイズは特に限定されるものではなく、少なくとも2つの画素行又は2少なくとも2つの画素列に配された画素群を含んでいればよい。
図3は、画素部1を構成する画素PIXの構成例を示す回路図である。図3には、画素部1を構成する画素PIXのうち、4行×4列に配列された16個の画素PIXを示している。図3に示す16個の画素PIXは、図2における画素PIX(j,k,M−1,N−1)から画素PIX(j+1,k+1,2,2)に対応している。すなわち、図3には、画素ブロックBLK(j,k),BLK(j+1,k),BLK(j,k+1),BLK(j+1,k+1)の境界部に配された画素PIXが示されている。
各々の画素PIXは、例えば図3に示すように、光電変換部PDと、転送トランジスタM1と、リセットトランジスタM2と、増幅トランジスタM3と、選択トランジスタM4とにより構成され得る。
光電変換部PDは、例えばフォトダイオードであり、アノードが接地ノード(GND)に接続され、カソードが転送トランジスタM1のソースに接続されている。転送トランジスタM1のドレインは、リセットトランジスタM2のソース及び増幅トランジスタM3のゲートに接続されている。転送トランジスタM1のドレイン、リセットトランジスタM2のソース及び増幅トランジスタM3のゲートの接続ノードは、いわゆる浮遊拡散(フローティングディフュージョン)部FDである。浮遊拡散部FDは、容量成分(浮遊拡散容量)を含み、電荷保持部としての機能を備える。
リセットトランジスタM2のドレイン及び増幅トランジスタM3のドレインは、電圧Vddが供給される電源ノードに接続されている。増幅トランジスタM3のソースは、選択トランジスタM4のドレインに接続されている。選択トランジスタM4のソースは、垂直出力線VLに接続されている。垂直出力線VLは、不図示の電流源に接続されている。
なお、画素PIXは図3に示す構成に限定されるものではなく、例えば、複数の画素PIXで浮遊拡散部FDを共有する構成や、1つの浮遊拡散部FDに対して複数の光電変換部PDが配される構成などでもよい。
図3の画素構成の場合、画素部1に配された各画素行の制御線14は、制御信号pTXを供給するためのJ本の信号線と、制御信号pRESを供給するための1本の信号線と、制御信号pSELを供給するための1本の信号線と、を含んで構成され得る。
制御信号pTXを供給するためのJ本の信号線の各々は、同じ画素ブロックBLK内に配された画素PIXの転送トランジスタM1のゲートにそれぞれ接続され、これら画素PIXに共通の信号線をなしている。すなわち、制御信号pTXを供給するためのJ本の信号線は、同じ画素行に属する画素PIXに対し、画素ブロックBLK毎に異なる制御信号pTXを供給するためのものである。例えば図3において、画素ブロックBLK(j,k)の第N画素行に配された画素PIXには制御信号pTX(j,k,N)が供給され、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N画素行に配された画素PIXには制御信号pTX(j+1,k,N)が供給される。
制御信号pRESを供給するための信号線は、対応する画素行に配された画素PIXのリセットトランジスタのゲートにそれぞれ接続され、これら画素PIXに共通の信号線をなしている。また、制御信号pSELを供給するための信号線は、対応する画素行に配された画素PIXの選択トランジスタのゲートにそれぞれ接続され、これら画素PIXに共通の信号線をなしている。すなわち、同じ画素行に配された画素PIXには、画素ブロックBLKによらず共通の制御信号pRES,pSELが供給される。
第k画素ブロック行の第N画素行に着目すると、当該画素行には、垂直走査回路20から、制御信号pTX(1,k,N),…,pTX(j,k,N),…,pTX(J,k,N),pRES(k,N),pSEL(k,N)が供給されることになる。
制御線14には、垂直走査回路20から、制御信号pTX,pRES,pSELが行単位で供給される。画素PIXを構成する各トランジスタがN型トランジスタである場合、垂直走査回路20からHighレベル(以下、「Hレベル」と表記する)の制御信号が供給されると対応するトランジスタがオンとなる。また、垂直走査回路20からLowレベル(以下、「Lレベル」と表記する)の制御信号が供給されると対応するトランジスタがオフとなる。
光電変換部PDは、入射光をその光量に応じた量の電荷に変換(光電変換)するとともに、生じた電荷を蓄積する。転送トランジスタM1は、オンになることにより光電変換部PDが保持する電荷を浮遊拡散部FDに転送する。浮遊拡散部FDは、その容量による電荷電圧変換によって、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電圧となる。増幅トランジスタM3は、ドレインに電圧Vddが供給され、ソースに選択トランジスタM4を介して電流源からバイアス電流が供給される構成となっており、ゲートを入力ノードとする増幅部(ソースフォロワ回路)を構成する。これにより増幅トランジスタM3は、浮遊拡散部FDの電圧に応じた信号を、選択トランジスタM4を介して垂直出力線VLに出力する。リセットトランジスタM2は、オンになることにより浮遊拡散部FDを電圧Vddに応じた電圧にリセットする。
前述のように、画素PIXの転送トランジスタM1は、垂直走査回路20から供給される制御信号pTXにより、画素行毎に画素ブロック単位で制御される。また、リセットトランジスタM2及び選択トランジスタM4は、垂直走査回路20から供給される制御信号pRES,pSELにより、画素行毎に制御される。制御信号pSELにより選択された行に属する画素PIXの画素信号は、それぞれの画素PIXの対応する垂直出力線VLに、同時に出力される。例えば、画素ブロックBLK(j,k)の第M画素列に属する画素PIXから出力される画素信号は、垂直出力線VL(j,M)に出力される。また、画素ブロックBLK(j+1,k)の第2画素列に属する画素PIXから出力される画素信号は、垂直出力線VL(j+1,2)に出力される。
画素部1をこのように構成することで、画素行毎に配される信号線の数は増加するが、画素ブロックBLK毎に適切な露光時間(光電変換部PDにおける信号電荷の蓄積時間)を設定することが可能となる。例えば、明るい被写体の像が結ばれる画素ブロックBLKでは、短い露光時間を設定することにより、光電変換部PDがすぐに飽和してしまうのを避けることができる。逆に、暗い被写体の像が結ばれる画素ブロックBLKでは、長い露光時間を設定することにより、信号とノイズとの比(S/N比)を高めることができる。
各画素ブロックBLKに設定する露光時間の判定は、前フレームの画像データなど、取得済み画像の情報に基づいて行われる。露光判定は、撮像装置100内の信号処理回路80で行ってもよいし、撮像装置100の外部で行ってもよい。また、露光時間の判定は、被写体の明るさだけでなく、被写体が動体であるのか静止物であるのか等のその他の情報をも考慮して行うようにしてもよい。また、画素ブロックBLK毎の明るさを判断する手法は適宜選択することができる。例えば、画素ブロックBLK内の平均値をその画素ブロックBLKにおける明るさに設定してもよいし、画素ブロックBLK内における最頻値やピーク値などをその画素ブロックBLKにおける明るさに設定してもよい。
次に、本実施形態による撮像装置の駆動方法について、図4乃至図6を用いて説明する。図4は、本実施形態による撮像装置の駆動方法を示すタイミング図である。図5は、画素ブロック毎に明るさの異なる被写体及びこの被写体を撮影したときの画素ブロックの境界部における画像の例を示す図である。図6は、本実施形態による撮像装置における読み出し回路の構成例を示すブロック図である。
図4は、画素ブロックBLK(j,k),BLK(j+1,k),BLK(j+2,k),BLK(j,k+1),BLK(j+1,k+1),BLK(j+2,k+1)に属する一部の画素PIXの駆動例を示すタイミング図である。
図4には、第k画素ブロック行の第N−1画素行に供給される制御信号として、制御信号pSEL(k,N−1),pRES(k,N−1),pTX(j,k,N−1),pTX(j+1,k,N−1),pTX(j+2,k,N−1)を示している。また、第k画素ブロック行の第N画素行に供給される制御信号として、制御信号pSEL(k,N),pRES(k,N),pTX(j,k,N),pTX(j+1,k,N),pTX(j+2,k,N)を示している。また、第k+1画素ブロック行の第1画素行に供給される制御信号として、制御信号pSEL(k+1,1),pRES(k+1,1),pTX(j,k+1,1),pTX(j+1,k+1,1),pTX(j+2,k+1,1)を示している。また、第k+1画素ブロック行の第2画素行に供給される制御信号として、制御信号pSEL(k+1,2),pRES(k+1,2),pTX(j,k+1,2),pTX(j+1,k+1,2),pTX(j+2,k+1,2)を示している。
なお、以下の説明において、特定の画素行に属する総ての画素PIXに共通の制御信号pTXを供給する場合には、その制御信号pTXにおける画素ブロック列に関する座標の記載を省略することがある。例えば、制御信号pTX(j,k,N),pTX(j+1,k,N),pTX(j+2,k,N)が同一の制御信号である場合、これらを包括的に制御信号pTX(k,N)と表記するものとする。
ここでは、画素ブロックBLK(j,k),BLK(j+2,k+1)の明るさが低輝度であると判定されたものとし、画素ブロックBLK(j,k),BLK(j+2,k+1)に対して露光時間tLを設定するものとする。また、画素ブロックBLK(j+1,k),BLK(j,k+1)の明るさが中輝度であると判定されたものとし、画素ブロックBLK(j+1,k),BLK(j,k+1)に対して露光時間tMを設定するものとする。また、画素ブロックBLK(j+2,k),BLK(j+1,k+1)の明るさが高輝度であると判定されたものとし、画素ブロックBLK(j+2,k),BLK(j+1,k+1)に対して露光時間tSを設定するものとする。
露光時間tMは、露光時間tSよりも長く、露光時間tLよりも短い。露光時間tL,tM,tSの設定値は、特に限定されるものではないが、例えば、露光時間tLは約16.6ミリ秒(約1/60秒)、露光時間tMは約1ミリ秒(約1/1000秒)、露光時間tSは約62.5マイクロ秒(約1/16000秒)である。
なお、ここでは3種類の露光時間tL,tM,tSを設定した場合の例を示すが、露光時間の種類は特に限定されるものではなく、2種類或いは4種類以上の露光時間を設定するようにしてもよい。また、上述の露光時間tL,tM,tSは一例であり、より短い露光時間であってもよいし、より長い露光時間であってもよい。
時刻t1より前の期間において、制御信号pSEL(k,N−1),pSEL(k,N),pSEL(k+1,1),pSEL(k+1,2)はLレベルであり、対応する画素行に配された画素PIXの選択トランジスタM4はオフになっている。また、制御信号pRES(k,N−1),pRES(k,N),pRES(k+1,1),pRES(k+1,2)はHレベルであり、対応する画素行に配された画素PIXのリセットトランジスタM2はオンになっている。
時刻t1において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j,k,N−1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j,k)の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j,k,N−1)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j,k)の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t2において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j,k,N)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j,k)の第N画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j,k,N)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j,k)の第N画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t3において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+2,k+1,1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+2,k+1)の第1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+2,k+1,1)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+2,k+1)の第1画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t4において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+2,k+1,2)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+2,k+1)の第2画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+2,k+1,2)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+2,k+1)の第2画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
時刻t5において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+1,k,N−1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+1,k,N−1)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t6において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+1,k,N)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+1,k,N)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t7において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j,k+1,1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j,k+1)の第1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j,k+1,1)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j,k+1)の第1画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t8において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j,k+1,2)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j,k+1)の第2画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j,k+1,2)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j,k+1)の第2画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
時刻t9において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+2,k,N−1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+2,k)の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+2,k,N−1)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+2,k)の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t10において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+2,k,N)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+2,k)の第N画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+2,k,N)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+2,k)の第N画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t11において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+1,k+1,1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+1,k+1)の第1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+1,k+1,1)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+1,k+1)の第1画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t12において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(j+1,k+1,2)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、画素ブロックBLK(j+1,k+1)の第2画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDが電圧Vddに応じた電位にリセットされる。制御信号pTX(j+1,k+1,2)がLレベルに戻り、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、画素ブロックBLK(j+1,k+1)の第2画素行に属する画素PIXの各々において、露光期間が開始する時刻となる。
続く時刻t13から時刻t14の期間は、第k画素ブロック行の第N−1画素行に属する画素PIXからの画素信号の読み出し期間HBLK(k,N−1)である。読み出し期間HBLK(k,N−1)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pRES(k,N−1)がLレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXのリセットトランジスタM2がオフになり、浮遊拡散部FDのリセット状態が解除されることで、光電変換部PDから転送される電荷を浮遊拡散部FDで保持可能な状態となる。また、読み出し期間HBLK(k,N−1)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pSEL(k,N−1)がHレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXの選択トランジスタM4がオンになり、これら画素PIXから垂直出力線VLへの画素信号の読み出しが可能な状態となる。
読み出し期間HBLK(k,N−1)において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(k,N−1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、第k画素ブロック行の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDに蓄積された電荷が浮遊拡散部FDへと転送される。浮遊拡散部FDは、その容量による電荷電圧変換により、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電位となる。増幅トランジスタM3は、浮遊拡散部FDの電位に基づく画素信号を、選択トランジスタM4を介して垂直出力線VLに出力する。
第k画素ブロック行の第N−1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、当該画素PIXにおける露光期間が終了する時刻となる。例えば、画素ブロックBLK(j,k)の第N−1画素行の画素PIXにおいては、時刻t1から読み出し期間HBLK(k,N−1)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tL(k,N−1)となる。また、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N−1画素行の画素PIXにおいては、時刻t5から読み出し期間HBLK(k,N−1)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tM(k,N−1)となる。また、画素ブロックBLK(j+2,k)の第N−1画素行の画素PIXにおいては、時刻t9から読み出し期間HBLK(k,N−1)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tS(k,N−1)となる。
続く時刻t14から時刻t15の期間は、第k画素ブロック行の第N画素行に属する画素PIXからの画素信号の読み出し期間HBLK(k,N)である。読み出し期間HBLK(k,N)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pRES(k,N)がLレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXのリセットトランジスタM2がオフになり、浮遊拡散部FDのリセット状態が解除されることで、光電変換部PDから転送される電荷を浮遊拡散部FDで保持可能な状態となる。また、読み出し期間HBLK(k,N)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pSEL(k,N)がHレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXの選択トランジスタM4がオンになり、これら画素PIXから垂直出力線VLへの画素信号の読み出しが可能な状態となる。
読み出し期間HBLK(k,N)において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(k,N)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、第k画素ブロック行の第N画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDに蓄積された電荷が浮遊拡散部FDへと転送される。浮遊拡散部FDは、その容量による電荷電圧変換により、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電位となる。増幅トランジスタM3は、浮遊拡散部FDの電位に基づく画素信号を、選択トランジスタM4を介して垂直出力線VLに出力する。
第k画素ブロック行の第N画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、当該画素PIXにおける露光期間が終了する時刻となる。例えば、画素ブロックBLK(j,k)の第N画素行の画素PIXにおいては、時刻t2から読み出し期間HBLK(k,N)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tL(k,N)となる。また、画素ブロックBLK(j+1,k)の第N画素行の画素PIXにおいては、時刻t6から読み出し期間HBLK(k,N)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tM(k,N)となる。また、画素ブロックBLK(j+2,k)の第N画素行の画素PIXにおいては、時刻t10から読み出し期間HBLK(k,N)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tS(k,N)となる。
続く時刻t15から時刻t16の期間は、第k+1画素ブロック行の第1画素行に属する画素PIXからの画素信号の読み出し期間HBLK(k+1,1)である。読み出し期間HBLK(k+1,1)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pRES(k+1,1)がLレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXのリセットトランジスタM2がオフになり、浮遊拡散部FDのリセット状態が解除されることで、光電変換部PDから転送される電荷を浮遊拡散部FDで保持可能な状態となる。また、読み出し期間HBLK(k+1,1)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pSEL(k+1,1)がHレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXの選択トランジスタM4がオンになり、これら画素PIXから垂直出力線VLへの画素信号の読み出しが可能な状態となる。
読み出し期間HBLK(k+1,1)において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(k+1,1)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、第k+1画素ブロック行の第1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDに蓄積された電荷が浮遊拡散部FDへと転送される。浮遊拡散部FDは、その容量による電荷電圧変換により、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電位となる。増幅トランジスタM3は、浮遊拡散部FDの電位に基づく画素信号を、選択トランジスタM4を介して垂直出力線VLに出力する。
第k+1画素ブロック行の第1画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、当該画素PIXにおける露光期間が終了する時刻となる。例えば、画素ブロックBLK(j,k+1)の第1画素行の画素PIXにおいては、時刻t7から読み出し期間HBLK(k+1,1)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tM(k+1,1)となる。また、画素ブロックBLK(j+1,k+1)の第1画素行の画素PIXにおいては、時刻t11から読み出し期間HBLK(k+1,1)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tS(k+1,1)となる。また、画素ブロックBLK(j+2,k+1)の第1画素行の画素PIXにおいては、時刻t3から読み出し期間HBLK(k+1,1)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tL(k+1,1)となる。
続く時刻t16から時刻t17の期間は、第k+1画素ブロック行の第2画素行に属する画素PIXからの画素信号の読み出し期間HBLK(k+1,2)である。読み出し期間HBLK(k+1,2)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pRES(k+1,2)がLレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXのリセットトランジスタM2がオフになり、浮遊拡散部FDのリセット状態が解除されることで、光電変換部PDから転送される電荷を浮遊拡散部FDで保持可能な状態となる。また、読み出し期間HBLK(k+1,2)の間は、垂直走査回路20により、制御信号pSEL(k+1,2)がHレベルに制御される。これにより、当該画素行に属する画素PIXの選択トランジスタM4がオンになり、これら画素PIXから垂直出力線VLへの画素信号の読み出しが可能な状態となる。
読み出し期間HBLK(k+1,2)において、垂直走査回路20は、制御信号pTX(k+1,2)を所定の期間の間、LレベルからHレベルへと制御する。これにより、第k+1画素ブロック行の第2画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオンになり、光電変換部PDに蓄積された電荷が浮遊拡散部FDへと転送される。浮遊拡散部FDは、その容量による電荷電圧変換により、光電変換部PDから転送された電荷の量に応じた電位となる。増幅トランジスタM3は、浮遊拡散部FDの電位に基づく画素信号を、選択トランジスタM4を介して垂直出力線VLに出力する。
第k+1画素ブロック行の第2画素行に属する画素PIXの各々において、転送トランジスタM1がオフになるタイミングが、当該画素PIXにおける露光期間が終了する時刻となる。例えば、画素ブロックBLK(j,k+1)の第2画素行の画素PIXにおいては、時刻t8から読み出し期間HBLK(k+1,2)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tM(k+1,2)となる。また、画素ブロックBLK(j+1,k+1)の第2画素行の画素PIXにおいては、時刻t12から読み出し期間HBLK(k+1,2)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tS(k+1,2)となる。また、画素ブロックBLK(j+2,k+1)の第2画素行の画素PIXにおいては、時刻t4から読み出し期間HBLK(k+1,2)において転送トランジスタM1がオフするまでの期間の長さが当該画素PIXにおける露光時間tL(k+1,2)となる。
このようにして撮像装置100を駆動することにより、画素部1に配された複数の画素PIXの光電変換部PDを、画素ブロックBLK毎に設定された所定の露光時間で露光することができる。これにより、被写体の明るさに応じて露光時間を調整することができ、ダイナミックレンジの広い画像を得ることができる。
画素ブロックBLK毎の露光時間は、各々の画素ブロックBLKに結ばれる被写体の明るさをもとに決定することができる。ここで、図5(a)に示すように、画素ブロックBLK(j、k)及び画素ブロックBLK(j+1,k+1)に明るい被写体があり、画素ブロックBLK(j+1,k)及び画素ブロックBLK(j,k+1)に暗い被写体がある場合を想定する。これら画素ブロックBLKにおける背景の明るさは均一であるものとする。このような場合、画素ブロックBLK(j,k)及び画素ブロックBLK(j+1,k+1)には短い露光時間tSを、画素ブロックBLK(j+1,k)及び画素ブロックBLK(j,k+1)には長い露光時間tLを設定することができる。
しかしながら、このように各画素ブロックBLKの露光時間を設定した場合、背景の明るさは均一であるにもかかわらず、画素ブロックBLK毎に異なる露光時間で撮影が行われることになる。そのため、取得した信号そのまま出力すると、画素ブロックBLK毎に背景の明るさの異なった画像が出力されることになる。
画素ブロックBLKの境界において明るさの急激な変化(段差)が生じないように、読み出し回路30において、例えば露光時間の比(先の例であればtS:tL=60:16000)に応じたゲインで画素信号を増幅して出力することが考えられる。ところが、このとき増幅器のゲインや露光時間にばらつきが生じると、画素ブロックBLKの境界における明るさの段差を十分に除去できないことがある。図5(b)は、画素ブロックBLKの境界に明るさの段差が生じた状態の画像を示す図である。
そこで、本実施形態においては、画素ブロックBLKの境界部において、画素信号の平均化処理を行う。なお、本明細書において境界部とは、画素ブロックBLKの境界を含む領域であって、少なくとも2画素行又は少なくとも2画素列を含む領域である。
図6は、本実施形態の撮像装置における読み出し回路30の構成例を示すブロック図である。図6には、画素ブロックBLK(j,k),BLK(j+1,k),BLK(j,k+1),BLK(j+1,k+1)の境界部に配された画素PIXの一部を示している。また、図6には、これら画素PIXに接続された垂直出力線VL(j,M−1),VL(j,M),VL(j+1,1),VL(j+1,2)と、読み出し回路30の平均化回路(スイッチSW1(j))と、を示している。
読み出し回路30は、図6に示すように、画素ブロック列の境界を介して隣り合う画素列に対応する垂直出力線VL(j,M)と垂直出力線VL(j+1,1)との間に接続されたスイッチSW1(j)を有している。スイッチSW1(j)は、オンになることにより垂直出力線VL(j,M)と垂直出力線VL(j+1,1)とを電気的に接続(短絡)する。これにより、垂直出力線VL(j,M)への出力信号と垂直出力線VL(j+1,1)への出力信号とが実質的に平均化される。すなわち、スイッチSW1(j)は、垂直出力線VL(j,M)への出力信号と垂直出力線VL(j+1,1)への出力信号とを平均化する平均化回路として機能する。なお、本明細書における平均化回路は、例えば、2以上の画素から読み出された信号を平均化し、これら2以上の画素の各々の信号として出力する回路として定義されうる。
平均化されたこれら画素列の出力信号には、読み出し回路30において、露光時間に応じてこれら画素列に設定されたゲインの平均値に相当するゲインが与えられる。例えば、画素ブロックBLK(j,k),(j+1,k+1)の露光時間tSが1/16000秒であり、画素ブロックBLK(j+1,k),(j,k+1)の露光時間tLが1/60秒であるものとする。この場合、露光時間tLの画素PIXに対して設定されるゲインである1倍と、露光時間tSの画素PIXに対して設定されるゲインである約266.7倍との間の約133.3倍(16000/60/2倍)のゲインでこれら画素列の出力信号を増幅する。平均化を行ったこれら画素列では出力信号が同じになることから解像度としては低下してしまう可能性はあるが、例えば図5(c)に示すように、図5(b)の場合と比較して行方向における明るさの急激な変化を軽減することができる。
画素ブロック行の境界における明るさの段差については、例えば以下のようにして平均化処理を実現することができる。例えば、第k画素ブロック行と第k+1画素ブロック行との境界では、当該境界を介して隣り合う画素行(k,N)及び画素行(k+1,1)から画素信号を読み出す際に、制御信号pSEL(k,N),pSEL(k+1,1)を同時にHレベルに制御する。これにより、画素行(k,N)に配された画素PIXの出力信号と画素行(k+1,1)に配された画素PIXの出力信号とが、各列の垂直出力線VLに同時に出力され、垂直出力線VLにおいて実質的に平均化される。
平均化された画素行の出力信号には、読み出し回路30において、露光時間に応じてこれら画素行に設定されたゲインの平均値に相当するゲインが与えられる。例えば前述の例においては、約133.3倍(16000/60/2倍)のゲインでこれら行の出力信号を増幅する。平均化を行ったこれら行では出力信号が同じになることから解像度としては低下してしまう可能性はあるが、列方向における明るさの段差を低減することができる。
画素から読み出された信号に対して露光時間に応じた所定のゲインを与えるゲイン制御回路は、特に限定されるものではない。例えば、ゲイン制御回路は、差動増幅回路等の増幅回路であってもよいし、AD変換ゲインを変更可能なAD変換回路であってもよい。ゲイン制御回路を読み出し回路30に配する場合、複数の画素列の各々に対応する複数の増幅回路やAD変換回路を配置することができる。
行方向及び列方向の双方に対して2行2列の平均化を実施した場合、例えば5(d)に示すように、図5(b)の場合と比較して行方向及び列方向における明るさの段差を低減することができる。
なお、行方向の平均化を実行するための平均化回路の回路構成は、図6に示すものに限定されるものではない。例えば、スイッチSW1は、読み出し回路30以外の他の回路ブロックに配置されていてもよい。また、スイッチSW1は、必ずしも画素ブロック列の境界を介して隣り合う2つの画素列に対応する垂直出力線VLだけに設ける必要はなく、他の列にも設けるようにしてもよい。スイッチSW1をこのように配置することで、画素ブロック列の境界を含む2画素列以上の任意の数の画素列において出力信号の平均化を行うことができる。
また、列方向の平均化についても同様であり、画素ブロック行の境界を含む2画素行以上の任意の数の画素行において、選択信号(制御信号pSEL)を同時に駆動するようにしてもよい。
画素ブロックBLKの境界部における平均化処理において、出力信号を平均化する画素列の数と出力信号を平均化する画素行の数とは、必ずしも同じである必要はなく、任意に組み合わせることができる。
なお、画素ブロックBLKの総ての境界部において同じ平均化処理を行う必要はなく、画素行毎や画素列毎に平均化処理を実施するか実施しないかを選択してもよい。また、平均化を実施する場合、境界部の各々に対していくつの行や列を用いて平均化処理を行うかを個別に選択してもよい。
このように、本実施形態によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図7及び図8を用いて説明する。第1実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本発明の第2実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図7及び図8を用いて説明する。第1実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
第1実施形態では、画素ブロックBLKの境界において生じる明るさの段差を低減するために、画素ブロックBLKの境界を介して隣り合う画素行及び/又は画素列において出力信号を平均化するように構成した撮像装置を説明した。第1実施形態で説明した手法は、比較的簡単な回路構成及び駆動方法によって実現することはできるが、平均化処理を行った画素行及び/又は画素列において出力信号のレベルが同じになるため、被写体の状況等によっては解像度の低下が起こりうる。本実施形態では、画素ブロックBLKの境界において生じる明るさの段差をより効果的に低減しうる撮像装置及びその駆動方法を説明する。
図7は、本実施形態による撮像装置における読み出し回路30の構成例を示すブロック図である。図7には、画素ブロックBLKの境界部に配された画素PIXと読み出し回路30の平均化回路の構成例を示している。
本実施形態による撮像装置の読み出し回路30は、図7に示すように、画素部1の各画素列に対応して設けられた複数の列AD変換回路32、複数の列メモリMEM及び複数の平均化回路34を有する。
列AD変換回路32は、画素PIXから垂直出力線VLを介して出力されたアナログ信号である画素信号をAD(アナログデジタル)変換し、nビットのデジタルデータを生成する。列メモリMEMは、対応する列の列AD変換回路32により変換されたデジタルデータを格納する。平均化回路34は、対応する画素列を中心として隣り合う3列の列メモリMEMからデジタルデータを取り出し、合成することで平均化処理を行い、出力データOUTとして出力する。図7には、隣り合う3画素列分のデジタルデータを平均化する平均化回路34を設けた場合を例示しているが、平均化回路34により平均化するデジタルデータ(画素列)の数は、特に限定されるものではない。
ここで、図7に示すように、第j画素ブロック列と第j+1画素ブロック列との境界部に対し、3画素列分のデジタルデータを用いて平均化を行う場合を考える。
読み出し回路30は、垂直出力線VL(j,M−1),VL(j,M),VL(j+1,1),VL(j+1,2)から出力されるアナログ画素信号の各々を、対応する列の列AD変換回路32によりデジタルデータに変換する。変換したデジタルデータは、それぞれ列メモリMEM(j,M−1),MEM(j,M),MEM(j+1,1),MEM(j+1,2)に格納される。
次に、画素列(j,M)に対応する平均化回路34は、列メモリMEM(j,M−1)、列メモリMEM(j,M)及び列メモリMEM(j+1,1)に格納されているデジタルデータを平均化し、出力OUT(j,M)として出力する。また、画素列(j+1,1)に対応する平均化回路34は、列メモリMEM(j,M)、列メモリMEM(j+1,1)及び列メモリMEM(j+1,2)に格納されているデジタルデータを平均化し、出力OUT(j+1,1)として出力する。
なお、図7に示す構成例では、AD変換の後のデジタルデータに対して平均化処理を行う場合を例にして説明を行ったが、AD変換前のアナログ画素信号をサンプルホールド容量に格納し、同様の平均化処理を行ったデータを出力するように構成してもよい。列メモリMEM及びサンプルホールド容量はいずれも、画素から読み出された信号を保持する保持部である。
このようにして、アナログ画素信号やデジタルデータをサンプルホールド容量や列メモリMEMに保持しながら平均化処理を行うことにより、解像度の低下を抑制することができる。特に、3つ以上のデータを用いて平均化処理を行う場合に、解像度低下の抑制効果が高い。
例えば、各列のデジタルデータが順番に、0,1,2,6,7,8であり、3番目のデータと4番目のデータとの間に3のオフセット段差が生じている場合を想定する。この場合に、3番目と4番目の2つのデータに対して第1実施形態において説明した平均化処理を行うと、処理後のデジタルデータは順番に、0,1,4,4,7,8となる。これに対し、本実施形態のように隣り合う3列の信号の平均化処理を行うと、2番目から5番目のデジタルデータは順番に、1,3,5,7となる。これにより、データの再現性が向上し、解像度の低下を抑制しつつ明るさの段差を低減することができる。
図8は、本実施形態による撮像装置を用いて撮影を行った場合における画素ブロックの境界部の画像の例を示す図である。
図8(a)は、図5(a)の被写体に対し、3行3列のデータを用いて平均化を実施した場合における明るさの分布を示す図である。図8(b)は、図5(a)の被写体に対し、5行5列のデータを用いて平均化を実施した場合の明るさの分布を示す図である。本実施形態によれば、図8(a)及び図8(b)に示すように、図5(c)及び図5(d)に示す場合と比較して明るさの段差を低減することができる。
なお、本実施形態の構成を用いれば、単純な平均化処理だけでなく、重み付けをしながら加算平均などを行うことも可能である。また、画素ブロックBLKの境界部だけでなく、境界部以外の画素列や画素行においても平均化を実施する構成としてもよい。また、複数の画素行及び複数の画素列を含むブロック単位で平均化処理を実施してもよい。
また、画素ブロックBLKの総ての境界部において同じ平均化処理を行う必要はなく、画素行毎や画素列毎に平均化処理を実施するか実施しないかを選択してもよい。また、平均化を実施する場合、境界部の各々に対していくつの信号やデータを用いて平均化処理を行うかを個別に選択してもよい。
このように、本実施形態によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図9乃至図11を用いて説明する。第1及び第2実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本発明の第3実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図9乃至図11を用いて説明する。第1及び第2実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
第1及び第2実施形態において、画素ブロックBLKの境界は、画素行又は画素列で規定される直線状であった。しかしながら、直線状に生じる明るさの段差は軽微であっても検知されやすく、画質が低下したと判断される虞がある。一方、画素ブロックBLKの境界は必ずしも直線状である必要はなく、画素ブロックBLKの境界を非直線状にすることによって明るさの段差として検知されにくくすることも可能である。本実施形態では、画素ブロックBLKの境界を非直線状とした例を説明する。
図9乃至図11は、画素ブロックBLKの境界を非直線状とした場合の構成例と、当該構成例を用いて撮影を行ったときの画素ブロックの境界部における画像の例を示す図である。
図9は画素ブロックの境界を櫛歯状とした例であり、図10は画素ブロックの境界をジグザグ状にした例であり、図11は画素ブロックの境界を市松模様状にした例である。図9(a)、図10(a)及び図11(a)は、図5(a)と同様の被写体と画素ブロックBLKの境界の形状とを示している。図9(b)、図10(b)及び図11(b)は、境界部における平均化処理を行わない場合の取得画像の例を示している。図9(c)、図10(c)及び図11(c)は、第2実施形態の手法を用いて5行5列のブロック毎に平均化処理を行った場合の取得画像の例を示している。
図9(b)、図10(b)及び図11(b)に示すように、画素ブロックBLKの境界を非直線状にすることにより、画素ブロックBLKの境界を直線状にする場合と比較して、明るさの段差を検知し難くすることができる。また、図9(c)、図10(c)及び図11(c)に示すように、第2実施形態を適用して5行×5列のブロック毎に平均化処理を行うことにより、画素ブロックBLKの境界部における明るさの段差を更に低減することができる。
本実施形態を適用するためには、図3に示す回路図において、制御信号pTXを供給する制御線を接続する画素PIXを適宜変更すればよい。このように撮像装置を構成することで、画素ブロックBLKの境界の形状によらず、画素ブロックBLKの単位で画素PIXを駆動することができる。
なお、画素ブロックBLKの境界の形状は、図9(a)、図10(a)及び図11(a)に示す形状に限定するものではなく、適宜変更することができる。また、境界毎に異なる形状を採用してもよい。
このように、本実施形態によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による撮像装置及びその駆動方法について説明する。第1乃至第3実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
本発明の第4実施形態による撮像装置及びその駆動方法について説明する。第1乃至第3実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。
第1実施形態において説明したように、画素ブロックBLK毎の露光時間は、被写体の明るさ、被写体が動体であるのか静止物であるのか、等に基づいて判定される。このとき、第3実施形態のように画素ブロックBLKの境界が非直線状の場合、境界が直線状の場合と比較して、判定のための信号処理や演算が複雑になったり、余計にメモリが必要になったりする懸念がある。本実施形態では、このような懸念を解消するための構成及び駆動例を説明する。
本実施形態では、このような懸念を解消するために、露光時間の判定を、画素ブロックBLKの境界が直線状であると仮定したうえで行う。すなわち、ハード(回路構成)としては非直線状の境界を設定し、ソフト(露光時間の演算処理)としては直線状の境界を設定する。このように構成する場合でも、各画素ブロックBLKにおいて、境界部に配置される画素PIXの画素数よりも境界部以外に配置される画素PIXの画素数が十分に多い場合は、境界の形状の影響による明るさの誤判定のリスクを十分小さくすることができる。また、境界部以外に配置される画素PIXの画素数が十分に多くない場合であっても、データに重み付け、例えば境界部よりも境界部以外のデータに重み付けをすることによって、境界部の影響による明るさの誤判定のリスクを十分に小さくすることができる。
なお、上記とは逆に、ソフト(露光時間の演算処理)としては非直線状の境界を設定し、ハード(回路構成)としては直線状の境界を設定してもよい。この場合、境界が直線状の場合と比較して判定のための信号処理や演算が複雑になる懸念はあるが、ハード(回路構成)の変更を行う必要はなく、境界の形状を適宜設定することができる。
このように、本実施形態によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、露光時間の判定のための演算負荷を抑えつつ、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図12を用いて説明する。第1乃至第4実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図12は、本実施形態による撮像装置における画素部1の構成例を示すブロック図である。
本発明の第5実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図12を用いて説明する。第1乃至第4実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図12は、本実施形態による撮像装置における画素部1の構成例を示すブロック図である。
本実施形態による撮像装置は、図12に示すように、画素部1の周縁部に配置された画素ブロックBLKが、画素部1の周縁部から離間した場所に配置された画素ブロックBLKを構成する画素PIXの画素数よりも少ない数の画素PIXで構成されている。
各画素ブロックBLKに属する画素数を決定した場合、画素部1の周縁部において端数が生じ、他の画素ブロックBLKと比較して画素数の少ない画素ブロックBLKが生じることがある。前述のように、画素ブロックBLK毎の露光時間は、被写体の明るさや、被写体が動体か静止物であるか、等に基づいて判定される。また、明るさについても、平均的な輝度、最頻値の輝度、ピークの輝度などの情報に基づいて適宜判定される。
このとき、画素ブロックBLKを構成する画素数が少ないと、画素ブロックBLK内の明るさを検出する際の誤差がノイズなどの影響によって大きくなり、露光時間が適切に設定されないことが起こりうる。そしてその結果、画素ブロックBLKの境界において明るさの段差が大きくなることがある。
このような観点から、本実施形態の撮像装置においては、画素部1が構成画素数の少ない画素ブロックBLKを含む場合に、以下に示す第1の判定方法から第3の判定方法のうちのいずれかの判定方法を用いて当該画素ブロックBLKの露光時間を判定する。
第1の判定方法は、判定対象の画素ブロック自身の画素信号を用いて露光時間の判定を行う方法である。第1の判定方法は、相対的にノイズの影響を受けやすく露光時間が適切に設定されない可能性はあるが、他の画素ブロックの判定結果を待たずに露光時間を判定し、判定後の露光時間への反映を即座に行うことができる利点がある。
第2の判定方法は、判定対象の画素ブロックに近接する構成画素数の多い画素ブロックの露光時間の判定結果を適用する方法である。第2の判定方法は、露光時間を個別に設定可能な領域が限定されてしまう点が欠点とも言えるが、ノイズの影響を受けず、また、画素ブロックの境界に明るさの段差も生じないという利点がある。
第3の判定方法は、判定対象の画素ブロック自身の判定結果と近接する構成画素数の多い画素ブロックの判定結果とに重み付けをして判定を行う方法である。例えば、判定対象の画素ブロックの画素数と近接する画素ブロックの画素数との比に応じた重み付けをして判定対象の画素ブロックの判定結果と近接する画素ブロックの判定結果とを平均化し、判定対象の画素ブロックの露光時間として適用することができる。第3の判定方法は、演算負荷が増大する点が欠点とも言えるが、画素ブロックの境界における明るさの段差を抑えつつ、露光時間を個別に設定可能な領域の限定を小さくできるという利点がある。
いずれの判定方法も利点及び欠点を併せ持つため、画素部1を構成する複数の画素ブロックBLKの境界の各々に対して、適切な判定方法を適宜選択することが望ましい。
例えば、画素部1の四隅に配された画素ブロックBLKや列方向に境界を有する画素ブロックBLKでは、判定対象の一の画素ブロックに近接する他の画素ブロックBLKとは異なるタイミングで信号の読み出しが行われる場合がある。したがって、このような場合には、第1の判定方法を用いて判定を行うことにより、露光時間の反映を即座に行うことができる。また、行方向に画素ブロックBLKの境界を有する場合には、近接する他の画素ブロックBLKも同じタイミングで信号の読み出しが行われるため、第2の判定方法や第3の判定方法を用いることができる。また、露光時間の反映タイミングの遅れが許容できる場合には、前者の場合に第2の判定方法や第3の判定方法を適用してもよい。
このように、本実施形態によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、構成画素数の少ない画素ブロックを含む場合にも、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図13を用いて説明する。第1乃至第5実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図13は、本実施形態による撮像装置における画素部1の構成例を示すブロック図である。
本発明の第6実施形態による撮像装置及びその駆動方法について、図13を用いて説明する。第1乃至第5実施形態による撮像装置と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し或いは簡潔にする。図13は、本実施形態による撮像装置における画素部1の構成例を示すブロック図である。
撮像装置の駆動方法の一態様として、例えばフレームレート向上などの観点から、画素部1を構成する総ての画素PIXからの信号の読み出しを行うのではなく、一部の画素PIXからの信号の読み出しのみを行う場合がある。例えば、画角を小さくしてフレームレートを向上させる場合などに、画素部1のうち一部の画素PIXの信号のみを出力するように撮像装置を駆動することがある。
本実施形態においては、画素部1を構成する複数の画素PIXのうちの一部の画素PIXから信号の読み出しを行う場合の適用例を説明する。ここでは、画素部1を構成する複数の画素PIXのうち、図13に示す読み出し領域5に含まれる複数の画素PIXのみの画素信号の読み出しを行う場合を想定する。
画素部1のうちの一部の読み出し領域5から読み出しを行う場合、読み出しを行う画素PIXと読み出しを行わない画素PIXとに対し、異なる駆動を行うことがある。例えば、信号の読み出しを行わない画素PIXは、ブルーミングの防止や消費電力の低減等の観点から、常にリセット状態とされることがある。したがって、読み出し領域5の周縁部に重なる画素ブロックBLKでは、第5実施形態の場合と同様、読み出し領域5の周縁部から離間した場所に配置された画素ブロックBLKを構成する画素PIXの画素数よりも少ない数の画素PIXで構成されることがある。このとき、画素ブロックBLKを構成する画素数が少ないと、画素ブロックBLK内の明るさを検出する際の誤差がノイズなどの影響によって大きくなり、露光時間が適切に設定されないことが起こりうる。そしてその結果、画素ブロックBLKの境界において明るさの段差が大きくなることがある。
このような観点から、本実施形態の撮像装置においては、読み出し領域5が構成画素数の少ない画素ブロックBLKを含む場合に、以下に示す第1の判定方法から第4の判定方法のうちのいずれかの判定方法を用いて画素ブロックBLKの露光時間を判定する。
第1乃至第3の判定方法は、第5実施形態において説明した通りである。
第1乃至第3の判定方法は、第5実施形態において説明した通りである。
第4の判定方法は、読み出し領域5に重なる画素ブロックBLKにおいて、読み出し領域5に含まれない画素PIXもリセット状態とはせずに読み出しを行い、当該画素ブロックBLKの総ての画素PIXの信号に基づいて露光時間の判定を行う方法である。第4の判定方法は、読み出す画素数が増えるためフレームレートが多少制限されるという欠点があるが、近接する画素ブロックBLKと同様の数の画素PIXから読み出されるため、画素ブロックBLKの境界での明るさの段差も特に大きくなることはない。
いずれの判定方法も利点及び欠点を併せ持つため、読み出し領域5を構成する複数の画素ブロックBLKの境界の各々に対して、適切な判定方法を適宜選択することが望ましい。
このように、本実施形態によれば、画素ブロックごとに光電変換部に異なる蓄積時間を設定可能な撮像装置において、構成画素数の少ない画素ブロックを含む場合にも、画素ブロックの境界に生じる明るさの段差を低減し、より上質な画像を取得することができる。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による撮像システムについて、図14を用いて説明する。図14は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
本発明の第7実施形態による撮像システムについて、図14を用いて説明する。図14は、本実施形態による撮像システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1乃至第6実施形態で述べた撮像装置100は、種々の撮像システムに適用可能である。適用可能な撮像システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、撮像システムに含まれる。図14には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図14に例示した撮像システム200は、撮像装置201、被写体の光学像を撮像装置201に結像させるレンズ202、レンズ202を通過する光量を可変にするための絞り204、レンズ202の保護のためのバリア206を有する。レンズ202及び絞り204は、撮像装置201に光を集光する光学系である。撮像装置201は、第1乃至第6実施形態のいずれかで説明した撮像装置100であって、レンズ202により結像された光学像を画像データに変換する。
撮像システム200は、また、撮像装置201より出力される出力信号の処理を行う信号処理部208を有する。信号処理部208は、撮像装置201が出力するデジタル信号から画像データの生成を行う。また、信号処理部208は必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。撮像装置100は、信号処理部208で処理されるデジタル信号を生成するAD変換部を備えうる。AD変換部は、撮像装置201の光電変換部が形成された半導体層(半導体基板)に形成されていてもよいし、撮像装置201の光電変換部が形成された半導体層とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、信号処理部208が撮像装置201と同一の半導体基板に形成されていてもよい。
撮像システム200は、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部210、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)212を有する。更に撮像システム200は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体214、記録媒体214に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)216を有する。なお、記録媒体214は、撮像システム200に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に撮像システム200は、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部218、撮像装置201と信号処理部208に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部220を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム200は少なくとも撮像装置201と、撮像装置201から出力された出力信号を処理する信号処理部208とを有すればよい。
撮像装置201は、撮像信号を信号処理部208に出力する。信号処理部208は、撮像装置201から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部208は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、第1乃至第6実施形態による撮像装置100を適用した撮像システムを実現することができる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態による撮像システム及び移動体について、図15を用いて説明する。図15は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
本発明の第8実施形態による撮像システム及び移動体について、図15を用いて説明する。図15は、本実施形態による撮像システム及び移動体の構成を示す図である。
図15(a)は、車載カメラに関する撮像システムの一例を示したものである。撮像システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記第1乃至第6実施形態のいずれかに記載の撮像装置100である。撮像システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、撮像システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、撮像システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、撮像システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム300で撮像する。図15(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の撮像システムを示した。車両情報取得装置320が、撮像システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本発明の実施形態である。
また、上記実施形態では、画素部1に、複数の画素ブロック行及び複数の画素ブロック列をなすように複数の画素ブロックBLKを配置したが、画素ブロックBLKは必ずしも行列状に配置されている必要はない。例えば、一の画素ブロック行に配される画素ブロックBLKの数と、他の画素ブロック行に配される画素ブロックBLKの数とが異なっていてもよい。同様に、一の画素ブロック列に配される画素ブロックBLKの数と、他の画素ブロック列に配される画素ブロックBLKの数とが異なっていてもよい。画素ブロックBLKは、必ずしも画素ブロック行及び/又は画素ブロック列が明確に定義できる状態である必要はない。
また、上記実施形態では、各画素行に画素ブロックの数に応じた転送制御線を配置し、同じ画素行の異なる画素ブロックBLKに属する画素PIXを別々に制御できる構成としたが、このような動作を実現する構成はこれに限定されるものではない。例えば、画素ブロック列毎に所定の制御信号を供給する制御線を更に配し、この制御信号と制御信号pTXとを用いて転送トランジスタM1のゲートに供給する制御信号を生成するようにしてもよい。
また、上記第7及び第8実施形態に示した撮像システムは、本発明の光電変換装置を適用しうる撮像システム例を示したものであり、本発明の光電変換装置を適用可能な撮像システムは図14及び図15に示した構成に限定されるものではない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上記実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
BLK…画素ブロック
PIX…画素
1…画素部
5…読み出し領域
20…垂直走査回路
30…読み出し回路
34…平均化回路
60…水平走査回路
80…信号処理回路
90…出力回路
100…撮像装置
200,300…撮像システム
PIX…画素
1…画素部
5…読み出し領域
20…垂直走査回路
30…読み出し回路
34…平均化回路
60…水平走査回路
80…信号処理回路
90…出力回路
100…撮像装置
200,300…撮像システム
Claims (21)
- 複数の画素行及び複数の画素列をなすように配され、各々が光電変換部を有する複数の画素と、
前記複数の画素における電荷の蓄積時間及び前記複数の画素からの信号の読み出しを制御する制御回路と、
2以上の画素から読み出された信号を平均化し、前記2以上の画素の各々の信号として出力する平均化回路と、を有し、
前記複数の画素は、前記複数の画素の互いに異なる一部であって、少なくとも2つの画素行又は少なくとも2つの画素列に配された画素群を各々が含む複数の画素ブロックに分けられており、
前記制御回路は、前記複数の画素ブロック毎に前記蓄積時間を制御するように構成されており、
前記複数の画素ブロックのうち少なくとも一の画素ブロックと前記一の画素ブロックに接する他の画素ブロックとの間の境界は非直線状をなしており、
前記平均化回路は、前記境界を介して隣り合う画素を含む前記2以上の画素から読み出される信号を平均化するように構成されている
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記一の画素ブロックと前記他の画素ブロックとは行方向に配されており、
前記平均化回路は、同じ画素行に配された前記2以上の画素の信号を平均化する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記複数の画素列の各々に対応して設けられ、対応する画素列に配された画素から読み出された信号を各々が保持する複数の保持部を更に有し、
前記平均化回路は、前記複数の保持部から前記2以上の画素に対応する信号を読み出して平均化する
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記複数の保持部が保持する信号は、前記画素から読み出されたアナログ信号及び前記画素から読み出されたアナログ信号をアナログデジタル変換したデジタルデータのうちの一方である
ことを特徴とする請求項3記載の撮像装置。 - 前記平均化回路は、前記画素からの信号が読み出される出力線の間を短絡することにより、前記2以上の画素から読み出される信号を平均化する
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記一の画素ブロックと前記他の画素ブロックとは列方向に配されており、
前記平均化回路は、同じ画素列に配された前記2以上の画素の信号を平均化する
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記制御回路は、前記境界を介して隣り合う画素を含む2以上の画素行に対する読み出し動作を同時に行い、前記画素からの信号が読み出される出力線において、同じ画素列に属する前記2以上の画素の信号を平均化する
ことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。 - 前記一の画素ブロックと前記他の画素ブロックとの間の前記境界は、櫛歯状をなしている
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記一の画素ブロックと前記他の画素ブロックとの間の前記境界は、ジグザグ状をなしている
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記一の画素ブロックと前記他の画素ブロックとの間の前記境界は、前記一の画素ブロックに属する画素の一部と前記他の画素ブロックに属する画素の一部とが市松模様状に配されてなる
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記複数の画素ブロックは、互いに形状の異なる2以上の前記境界を含む
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記画素から読み出された信号に対し、前記蓄積時間に応じたゲインを与えるゲイン制御回路を更に有する
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 取得済み画像の情報に基づいて前記複数の画素ブロックに設定する前記蓄積時間を判定する判定部を更に有する
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記判定部は、前記一の画素ブロックの画素数が前記他の画素ブロックの画素数よりも少ない場合に、前記他の画素ブロックにおける前記蓄積時間の判定結果を考慮して、前記一の画素ブロックにおける前記蓄積時間を決定する
ことを特徴とする請求項13記載の撮像装置。 - 前記判定部は、前記一の画素ブロックにおける前記蓄積時間として、前記他の画素ブロックにおける前記蓄積時間の判定結果を適用する
ことを特徴とする請求項14記載の撮像装置。 - 前記判定部は、前記一の画素ブロックにおける前記蓄積時間の判定結果に対する重み付けよりも前記他の画素ブロックにおける前記蓄積時間の判定結果に対する重み付けを大きくして、前記一の画素ブロックにおける前記蓄積時間を決定する
ことを特徴とする請求項14記載の撮像装置。 - 前記一の画素ブロックは、前記複数の画素により構成される画素部又は前記画素部の一部である読み出し領域の周縁部に接し、前記他の画素ブロックは、前記画素部又は前記読み出し領域の前記周縁部から離間している
ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記一の画素ブロックの前記蓄積時間を判定するために用いられる前記取得済み画像における第1の領域と、前記他の画素ブロックの前記蓄積時間を判定するために用いられる前記取得済み画像における第2の領域との間の境界の形状が、前記一の画素ブロックと前記他の画素ブロックとの間の前記境界の形状と異なっている
ことを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記第1の領域と前記第2の領域との間の前記境界は、直線状である
ことを特徴とする請求項18記載の撮像装置。 - 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記撮像装置の前記画素から出力される信号を処理する信号処理部と
を有することを特徴とする撮像システム。 - 移動体であって、
請求項1乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記撮像装置からの信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と
を有することを特徴とする移動体。
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