I.定義
別途述べられない限り、用語は、従来の用法に従って当業者によって理解されるものとする。
本明細書で使用される略語は、化学及び生物技術分野内のそれらの従来の意味を有する。本明細書に記載の化学構造及び式は、化学分野で既知の化学原子価の標準規則に従って構築される。
置換基が左から右に書かれたそれらの従来の化学式によって特定される場合、それらは、構造を右から左に書くことによってもたらされる化学的に同一の置換基を同等に包含し、例えば、−CH2O−は、−OCH2−と同等である。
本明細書で使用される場合、「結合した」という用語は、安定した共有結合を意味し、ある特定の好ましい結合点は、当業者には明らかである。
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」等の用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むよう意図されている。例えば、「ハロ(C1〜C4)アルキル」という用語は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピル等を含むが、これらに限定されない。
「アルキル」という用語は、別途明記されない限り、それ自体で、または別の置換基の一部として、直鎖(すなわち、非分岐鎖)もしくは分岐鎖、またはそれらの組み合わせを意味し、これらは、完全飽和、モノまたはポリ不飽和であり得、指定された数の炭素原子(すなわち、C1〜C10は、1〜10個の炭素を意味する)を有する二価及び多価ラジカルを含み得る。飽和炭化水素ラジカルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、(シクロヘキシル)メチル等の基、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等の相同体及び異性体が挙げられるが、これらに限定されない。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有する基である。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−及び3−プロピニル、3−ブチニル、ならびにより高次の相同体及び異性体が挙げられるが、これらに限定されない。したがって、「アルキル」という用語は、特定の数の炭素原子を有するC3〜C8環状飽和脂肪族炭化水素基で置換された、C1〜C16直鎖飽和、C1〜C16分岐鎖飽和、C3〜C8環状飽和、及びC1〜C16直鎖または分岐鎖飽和脂肪族炭化水素基を指し得る。例えば、この定義は、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(Pr)、ブチル(Bu)、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、イソプロピル(i−Pr)、イソブチル(i−Bu)、tert−ブチル(t−Bu)、sec−ブチル(s−Bu)、イソペンチル、ネオペンチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロプロピルメチル等を含むものとするが、これらに限定されない。
「アルキレン」という用語は、別途明記されない限り、それ自体で、または別の置換基の一部として、−CH2CH2CH2CH2−によって例示されるが、それに限定されない、アルキル由来の二価ラジカルを意味する。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有し、10個以下の炭素原子を有する基が本明細書に開示される化合物に好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」とは、一般に8個以下の炭素原子を有するより短い鎖のアルキル基またはアルキレン基である。
[0001]「ヘテロアルキル」という用語は、別途明記されない限り、それ自体で、または別の用語と組み合わせて、少なくとも1個の炭素原子、ならびにO、N、P、Si、及びSからなる群から選択される少なくとも1個のヘテロ原子からなる安定した直鎖もしくは分岐鎖、またはそれらの組み合わせを意味し、ここで、窒素、リン、ケイ素、及び硫黄原子が任意に酸化されてもよく、窒素ヘテロ原子が任意に四級化されてもよい。ヘテロ原子(複数可)O、N、P、S、及びSiは、ヘテロアルキル基のいずれかの内部位置に、またはアルキル基がその分子の残部に結合した位置に位置し得る。例としては、−CH2−CH2−O−CH3、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−CH2−N(CH3)−CH3、−CH2−S−CH2−CH3、−S(O)−CH3、−CH2−CH2−S(O)2−CH3、−CH=CH−O−CH3、−Si(CH3)3、−CH2−CH=N−OCH3、−CH=CH−N(CH3)−CH3、−O−CH3、−O−CH2−CH3、及び−CNが挙げられるが、これらに限定されない。最大2個のヘテロ原子が連続していてもよく、例えば、−CH2−NH−OCH3等である。
同様に、「ヘテロアルキレン」という用語は、別途明記されない限り、それ自体で、または別の置換基の一部として、−CH2−CH2−S−CH2−CH2−及び−CH2−S−CH2−CH2−NH−CH2−によって例示されるが、それに限定されない、ヘテロアルキル由来の二価ラジカルを意味する。ヘテロアルキレン基について、ヘテロ原子は、鎖末端の一方または両方も占有し得る(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ等)。なおさらに、アルキレン及びヘテロアルキレン連結基について、この連結基のいかなる配向も、連結基の式が書かれている方向によって暗示されない。例えば、式−C(O)2R’−は、−C(O)2R’−及び−R’C(O)2−の両方を表す。上述されるように、ヘテロアルキル基は、本明細書で使用される場合、−C(O)R’、−C(O)NR’、−NR’R’’、−OR’、−SR’、及び/または−SO2R’等のヘテロ原子によって分子の残部に結合した基を含む。「ヘテロアルキル」が−NR’R’’等の特定のヘテロアルキル基の列挙に続いて列挙される場合、ヘテロアルキル及び−NR’R’’という用語が重複でも相互排他的でもないことが理解される。むしろ、特定のヘテロアルキル基は、明瞭さを加えるために列挙される。したがって、「ヘテロアルキル」という用語は、本明細書において、−NR’R’’等の特定のヘテロアルキル基を除外するものと解釈されるべきではない。
「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」という用語は、別途明記されない限り、それら自体で、または他の用語と組み合わせて、それぞれ、「アルキル」及び「ヘテロアルキル」の環状バージョンを意味する。さらに、ヘテロシクロアルキルの場合、ヘテロ原子は、複素環が分子の残部に結合した位置を占有し得る。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチル等が挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキルの例としては、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル等が挙げられるが、これらに限定されない。「シクロアルキレン」及び「ヘテロシクロアルキレン」は、単独で、または別の置換基の一部として、それぞれ、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル由来の二価ラジカルを意味する。
「アルケニル」という用語は、特定の数の炭素原子を有するC3〜C8環状飽和及び不飽和脂肪族炭化水素基で置換された、C2〜C16直鎖不飽和、C2〜C11分岐鎖不飽和、C5〜C8不飽和環状、及びC2〜C16直鎖または分岐鎖不飽和脂肪族炭化水素基を含む。二重結合は、その鎖に沿った任意の安定した点で生じ得、炭素−炭素二重結合は、シス配置またはトランス配置のいずれかを有し得る。例えば、この定義は、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、1,5−オクタジエニル、1,4,7−ノナトリエニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、エチルシクロヘキセニル、ブテニルシクロペンチル、l−ペンテニル−3−シクロヘキセニル等を含むものとするが、これらに限定されない。同様に、「ヘテロアルケニル」は、1つ以上の二重結合を有するヘテロアルキルを指す。
[0002]「アルキニル」という用語は、通常の意味で、1つ以上の三重結合をさらに有するアルキルを指す。「シクロアルケニル」という用語は、1つ以上の二重結合をさらに有するシクロアルキルを指す。「ヘテロシクロアルケニル」という用語は、1つ以上の二重結合をさらに有するヘテロシクロアルキルを指す。
「アシル」という用語は、別途明記されない限り、−C(O)Rを意味し、式中、Rは、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
上述の用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」)ならびに以下の用語(例えば、「アリール」及び「ヘテロアリール」)は各々、示されるラジカルの置換形態及び非置換形態の両方を含む。各々の種類のラジカルの好ましい置換基が本明細書に提供される。
アルキル及びヘテロアルキルラジカル(多くの場合、アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、及びヘテロシクロアルケニルと称される基を含む)の置換基は、0〜(2m’+1)の範囲の数(式中、m’は、かかるラジカル中の炭素原子の総数である)の、−OR’、=O、≡N、=NR’、=N−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)2R’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R’’、−NRSO2R’、−CN、及び−NO2から選択されるが、これらに限定されない様々な基のうちの1つ以上であり得る。R’、R’’、及びR’’’は各々好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール(例えば、1〜3個のハロゲンで置換されたアリール)、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシ、またはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。本明細書に開示される化合物が2つ以上のR基を含む場合、例えば、R基は各々独立して、これらの基のうちの2つ以上が存在する場合に、各R’、R’’、及びR’’’基として選択される。R’及びR’’が同じ窒素原子に結合している場合、それらは、窒素原子と組み合わされ、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−NR’R’’としては、1−ピロリジニル及び4−モルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。置換基の上述の議論から、当業者であれば、「アルキル」という用語が、ハロアルキル(例えば、−CF3及び−CH2CF3)ならびにアシル(例えば、−C(O)CH3、−C(O)CF3、−C(O)CH2OCH3等)等の水素基以外の基に結合した炭素原子を含む基を含むよう意図されていることを理解するであろう。
アルキルラジカルについて記載される置換基と同様に、アリール基及びヘテロアリール基の置換基は多様であり、例えば、0〜芳香族環系上の開放原子価の総数の範囲の数の、−OR’、−NR’R’’、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R’’R’’’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−CO2R’、−CONR’R’’、−OC(O)NR’R’’、−NR’’C(O)R’、−NR’−C(O)NR’’R’’’、−NR’’C(O)2R’、−NR−C(NR’R’’)=NR’’’、−S(O)R’、−S(O)2R’、−S(O)2NR’R’’、−NRSO2R’、−CN、−NO2、−R’、−N3、−CH(Ph)2、フルオロ(C1〜C4)アルコキシ、及びフルオロ(C1〜C4)アルキルから選択され、式中、R’、R’’、及びR’’’は好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、及び置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択される。本明細書に開示される化合物が2つ以上のR基を含む場合、例えば、R基は各々独立して、これらの基のうちの2つ以上が存在する場合に、各R’、R’’、及びR’’’基として選択される。
2つ以上の置換基が任意に連結されて、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルキル基、またはヘテロシクロアルキル基を形成することができる。かかるいわゆる環形成置換基は、必ずしもではないが、典型的には、環状ベース構造に結合して見られる。一実施形態では、これらの環形成置換基は、そのベース構造の隣接員に結合している。例えば、環状ベース構造の隣接員に結合した2つの環形成置換基は、縮合環構造を作り出す。別の実施形態では、これらの環形成置換基は、そのベース構造の単一員に結合している。例えば、環状ベース構造の単一員に結合した2つの環形成置換基は、スピロ環状構造を作り出す。さらに別の実施形態では、これらの環形成置換基は、そのベース構造の非隣接員に結合している。
アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子の置換基のうちの2つは、式−T−C(O)−(CRR’)q−U−の環を任意に形成することができ、式中、T及びUは独立して、−NR−、−O−、−CRR’−、または単結合であり、qは、0〜3の整数である。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子の置換基は、式−A−(CH2)r−B−の置換基で任意に置き換えられてもよく、式中、A及びBは独立して、−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−S(O)2NR’−、または単結合であり、rは、1〜4の整数である。そのように形成されたこの新たな環の単結合のうちの1つは、二重結合で任意に置き換えられてもよい。あるいは、アリール環またはヘテロアリール環の隣接原子の置換基のうちの2つは、式−(CRR’)s−X’−(C’’R’’’)d−の置換基で任意に置き換えられてもよく、式中、s及びdは独立して、0〜3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、または−S(O)2NR’−である。置換基R、R’、R’’、及びR’’’は好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、及び置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択される。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、及びケイ素(Si)を含むよう意図されている。ヘテロ原子が、N、P、またはSiである場合、ヘテロ原子は、それ自体、アルキルまたはアリール基で置換され得る。
「アルキルオキシ」(例えば、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、アリルオキシ、シクロヘキシルオキシ)という用語は、酸素橋(−O−)を介して結合した示される数の炭素原子を有する上で定義されたアルキル基を表す。
「アルキルチオ」(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、シクロヘキシルチオ等)という用語は、硫黄橋(−S−)を介して結合した示される数の炭素原子を有する上で定義されたアルキル基を表す。
「アルキルアミノ」という用語は、アミン橋を介して結合した示される数の炭素原子を有する上で定義された1つまたは2つのアルキル基を表す。これらの2つのアルキル基は、それらが結合する窒素と一緒に連結され、それにより、1つのC1〜C16アルキル、アリールC0〜C16アルキル、またはC0〜C16アルキルアリール置換基の有無にかかわらず、3〜8個の炭素原子を含有する環状系を形成することができる。
「アルキルアミノアルキル」という用語は、示される数の炭素原子を有する上で定義されたアルキル基を介して結合したアルキルアミノ基を表す。
「アルキルオキシ(アルキル)アミノ」(例えば、メトキシ(メチル)アミン、エトキシ(プロピル)アミン)という用語は、アミノ基を介して結合した上で定義されたアルキルオキシ基を表し、このアミノ基は、それ自体、アルキル置換基を有する。
「アルキルカルボニル」(例えば、シクロオクチルカルボニル、ペンチルカルボニル、3−ヘキシルカルボニル)という用語は、カルボニル基を介して結合した示される数の炭素原子を有する上で定義されたアルキル基を表す。
「アルキルカルボキシ」(例えば、ヘプチルカルボキシ、シクロプロピルカルボキシ、3−ペンテニルカルボキシ)という用語は、上で定義されたアルキルカルボニル基を表し、このカルボニルは、次いで、酸素を介して結合する。
「アルキルカルボキシアルキル」という用語は、示された数の炭素原子を有する上で定義されたアルキル基を介して結合したアルキルカルボキシ基を表す。
「アルキルカルボニルアミノ」(例えば、ヘキシルカルボニルアミノ、シクロペンチルカルボニルアミノメチル、メチルカルボニルアミノフェニル)という用語は、上で定義されたアルキルカルボニル基を表し、このカルボニルは、次いで、アミノ基の窒素原子を介して結合する。
「アリール」という用語は、別途明記されない限り、ポリ不飽和、芳香族、炭化水素置換基を意味し、これは、一緒に縮合した(すなわち、縮合環アリール)または共有結合した単一の環または複数の環(好ましくは、1〜3つの環)であり得る。縮合環アリールは、一緒に縮合した複数の環を指し、これらの縮合環のうちの少なくとも1つはアリール環である。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、及びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含有するアリール基(または環)を指し、窒素及び硫黄原子は任意に酸化され、窒素原子(複数可)は任意に四級化される。したがって、「ヘテロアリール」という用語は、縮合環ヘテロアリール基(すなわち、一緒に縮合した複数の環であり、これらの縮合環のうちの少なくとも1つはヘテロ芳香族環である)を含む。5,6−縮合環ヘテロアリーレンは、一緒に縮合した2つの環を指し、一方の環が5つの員を有し、他方の環が6つの員を有し、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である。同様に、6,6−縮合環ヘテロアリーレンは、一緒に縮合した2つの環を指し、一方の環が6つの員を有し、他方の環が6つの員を有し、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である。同様に、6,5−縮合環ヘテロアリーレンは、一緒に縮合した2つの環を指し、一方の環が6つの員を有し、他方の環が5つの員を有し、少なくとも1つの環がヘテロアリール環である。ヘテロアリール基は、炭素原子またはヘテロ原子を介して分子の残部に結合し得る。アリール及びヘテロアリール基の非限定的な例としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−biフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、ベンゾジオキサン−2−イル、ベンゾジオキサン−5−イル、ベンゾジオキサン−6−イル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、6−キノリル、1,2,4−オキサジアジン−3−イル、1,2,4−オキサジアジン−5−イル、1,2,4−チアジン−3−イル、及び1,2,4−チアジン−5−イルが挙げられる。上述のアリール及びヘテロアリール環系の各々の置換基は、以下に記載の許容される置換基の群から選択される。「アリーレン」及び「ヘテロアリーレン」は、単独で、または別の置換基の一部として、それぞれ、アリール及びヘテロアリール由来の二価ラジカルを意味する。したがって、「アリール」という用語は、安定した共有結合を形成することができる任意の環位置で共有結合した、非置換、一置換、二置換、または三置換単環式、多環式、ビアリール及び複素環式芳香族基を表し得、ある特定の好ましい結合点は、当業者には明らかである(例えば、3−インドリル、4−イミダゾリル)。アリール置換基は独立して、ハロ、ニトロ、シアノ、トリハロメチル、C1〜16アルキル、アリールC1〜16アルキル、C0〜16アルキルオキシC0〜16アルキル、アリールC0〜16アルキルオキシC0〜16アルキル、C0−16アルキルチオC0〜16アルキル、アリールC0〜16アルキルチオC0〜16アルキル、C0〜16アルキルアミノC0〜16アルキル、アリールC0〜16アルキルアミノC0〜16アルキル、ジ(アリールC1〜16アルキル)アミノC0〜16アルキル、C1〜16アルキルカルボニルC0〜16アルキル、アリールC1〜16アルキルカルボニルC0〜16アルキル、C1〜16アルキルカルボキシC0〜16アルキル、アリールC1〜16アルキルカルボキシC0〜16アルキル、C1〜16アルキルカルボニルアミノC0〜16アルキル、アリールC1〜16アルキルカルボニルアミノC0〜16アルキル、−C0〜16アルキルCOOR4、−C0〜16アルキルCONR5R6からなる群から選択され、式中、R4、R5、及びR6は独立して、水素、C1〜C11アルキル、アリールC0〜C11アルキルから選択されるか、またはR5及びR6は、それらが結合する窒素と一緒になって、1つのC1〜16アルキル、アリールC0〜C16アルキル、またはC0〜Cl16アルキルアリール置換基の有無にかかわらず、3〜8個の炭素原子を含有する環状系を形成する。
簡潔さのために、「アリール」という用語は、他の用語と組み合わせて使用される場合(例えば、アリールオキシ、アリールチオキシ、アリールアルキル)、上で定義されたアリール環及びヘテロアリール環の両方を含む。したがって、「アリールアルキル」、「アラルキル」等の用語は、アリール基がアルキル基(例えば、ベンジル、フェネチル、ピリジルメチル等)に結合したラジカルを含むよう意図されており、このアルキル基は、炭素原子(例えば、メチレン基)が、例えば、酸素原子(例えば、フェノキシメチル、2−ピリジルオキシメチル、3−(1−ナフチルオキシ)プロピル等)、または硫黄原子に置き換えられたアルキル基を含む。したがって、「アリールアルキル」等(例えば(4−ヒドロキシフェニル)エチル、(2−アミノナフチル)ヘキシル、ピリジルシクロペンチル)の用語は、示された数の炭素原子を有する上で定義されたアルキル基を介して結合した上で定義されたアリール基を表す。
「オキソ」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に二重結合した酸素を意味する。
「アルキルスルホニル」という用語は、本明細書で使用される場合、式−S(O2)−R’を有する部分を意味し、式中、R’は、上で定義されたアルキル基である。R’は、特定された数の炭素を有し得る(例えば、「C1〜C4アルキルスルホニル」)。
「カルボニルオキシ」という用語は、酸素橋を介して結合したカルボニル基を表す。
上の定義において、「アルキル」及び「アルケニル」という用語は、当業者に明らかであるように、安定した化学実体が形成される限り、同義に使用され得る。
「リンカー」という用語は、置換基間、例えば、本明細書、例えば、式(I)に記載され、一般にRnと称される、R1、R2、R3、R4、またはR5と置換される基との間に挿入された結合基を指す。いくつかの実施形態では、このリンカーは、アミド(−CONH−Rnまたは−NHCO−Rn)、チオアミド(−CSNH−Rnまたは−NHCS−Rn)、カルボキシル(−CO2−Rnまたは−OCORn)、カルボニル(−CO−Rn)、尿素(−NHCONH−Rn)、チオ尿素(−NHCSNH−Rn)、スルホンアミド(−NHSO2−Rnまたは−SO2NH−Rn)、エーテル(−O−Rn)、スルホニル(−SO2−Rn)、スルホキシル(−SO−Rn)、カルバモイル(−NHCO2−Rnまたは−OCONH−Rn)、またはアミノ(−NHRn)連結部分を含む。
「置換基」とは、本明細書で使用される場合、以下の部分、
(A)−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、オキソ、ハロゲン、−COOH、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、ならびに
(B)アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される基を意味し、これらのアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールは、
(i)オキソ、−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、ハロゲン、−COOH、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、ならびに
(ii)アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールから選択される少なくとも1つの置換基で置換され、これらのアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、及びヘテロアリールは、
(a)オキソ、−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、ハロゲン、−COOH、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、ならびに
(b)アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールから選択される少なくとも1つの置換基で置換され、これらのアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリールは、オキソ、−OH、−NH2、−SH、−CN、−CF3、−NO2、ハロゲン、−COOH、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、及び非置換ヘテロアリールから選択される少なくとも1つの置換基で置換される。
「サイズ限定置換基(substituent)」または「サイズ限定置換基(substituent group)」とは、本明細書で使用される場合、「置換基」について上に記載される置換基のすべてから選択される基を意味し、各置換もしくは非置換アルキルは、置換もしくは非置換C1〜C20アルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロアルキルは、置換もしくは非置換2〜20員ヘテロアルキルであり、各置換もしくは非置換シクロアルキルは、置換もしくは非置換C4〜C8シクロアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルは、置換もしくは非置換4〜8員ヘテロシクロアルキルである。
「低級置換基(substituent)」または「低級置換基(substituent group)」とは、本明細書で使用される場合、「置換基」について上に記載される置換基のすべてから選択される基を意味し、各置換もしくは非置換アルキルは、置換もしくは非置換C1〜C8アルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロアルキルは、置換もしくは非置換2〜8員ヘテロアルキルであり、各置換もしくは非置換シクロアルキルは、置換もしくは非置換C5〜C7シクロアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルは、置換もしくは非置換5〜7員ヘテロシクロアルキルである。
数値の文脈で使用される「約」という用語は、別途明確に示されない限り、その数値の±10%の範囲を示す。
II.化合物
一態様では、式(I)の構造を有する化合物、
またはその薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、もしくはプロドラッグが提供される。式(I)の化合物は、以下に従う置換基を有する:
L1は、結合、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NHSO2−、または−NR6−であり、
R1は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルケニル、置換もしくは非置換縮合環アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
L2は、結合、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NHSO2−、または−NR6であり、
R2は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルケニル、置換もしくは非置換縮合環アリール、または置換もしくは非置換ヘテルドアリールであり、
L3は、結合、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、または−O−であり、
R3は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
L4は、結合、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、−S−、−SO−、−SO2−、−O−、−NHSO2−、または−NR6であり、
R4は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルケニル、置換もしくは非置換縮合環アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
L5は、結合、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、または−O−であり、
R5は、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
R6は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換シクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルケニル、置換もしくは非置換縮合環アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであるが、
但し、ピラゾール環がピリドン環の3位に連結する場合、L3が結合ではないか、またはR3が水素ではないかのいずれかを条件とする。
いくつかの実施形態では、本化合物は、式(I)の化合物の薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、またはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、本化合物は、エステルでも、溶媒和物でも、プロドラッグでもない。
本化合物が式(I)の構造を有する上のいずれかの実施形態に加えて、いくつかの実施形態では、L1は、−S−、−NR6−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンであり、式中、R6は、先に記載されており、R1は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換縮合環アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換フェニルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換フェニルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換ピリジルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換ピリミジニルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換フリルである。いくつかの実施形態では、R1は、置換もしくは非置換チアゾイルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換ピリジルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換ピリミジニルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R1は、クロロ置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R1は、5−クロロ−チエン−2−イルである。いくつかの実施形態では、R1は、クロロ置換チアゾイルである。いくつかの実施形態では、R1は、非置換フリルである。
化合物が式(I)の構造を有する上のいずれかの実施形態に加えて、いくつかの実施形態では、L2は、結合である。いくつかの実施形態では、R2は、水素である。いくつかの実施形態では、L2は、結合であり、R2は、水素であり、いくつかの実施形態では、L2は、置換もしくは非置換アルキレンまたは−C(O)−であり、R2は、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルケニル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルケニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換縮合環アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換tert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換シクロプロピルである。R2は、置換もしくは非置換ビシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換テトラヒドロピラニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ピペリジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換モルホリニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換オキサニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換オキセタニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換モルホリニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換オキサニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換オキセタニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ベンゾジオキシニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換フェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ピリジルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ピリミジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ピラジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換フリルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換チアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピリジルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピリミジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R2は、クロロ置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換フリルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換オキサゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換イソチアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換イソオキサゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換チアジアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換オキサジアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換モルホリニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換オキサニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換オキセタニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ベンゾジオキシニルである。いくつかの実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ナフチルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ベンゾジオキシニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ナフチルである。
いくつかの実施形態では、R2は、非置換tert−ブチルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換フェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、2−フルオロフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、2−クロロフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、2−メトキシフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、2,4−ジメトキシフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、2−シクロプロポキシフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、2−アミノフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、フェニル−2−カルボン酸である。いくつかの実施形態では、R2は、フェニル−2−カルボキサミドである。いくつかの実施形態では、R2は、3−フルオロフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、3−クロロフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、3−アミノフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、フェニル−3−カルボン酸である。いくつかの実施形態では、R2は、フェニル−3−カルボキサミドである。いくつかの実施形態では、R2は、3−(ヒドロキシメチル)フェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、4−フルオロフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、4−クロロフェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、フェニル−4−カルボン酸である。いくつかの実施形態では、R2は、フェニル−4−カルボキサミドである。いくつかの実施形態では、R2は、4−(ヒドロキシメチル)フェニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピリジルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピリミジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換ピラジニルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R2は、チエン−2−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、チエン−3−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換フリルである。いくつかの実施形態では、R2は、フル−2−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、フル−3−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換チアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、1,3−チアゾール−2−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、1,3−チアゾール−4−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、1,3−チアゾール−5−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換オキサゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、1,3−オキサゾール−2−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、1,3−オキサゾール−4−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、1,3−オキサゾール−5−イルである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換イソチアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換イソオキサゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換チアジアゾールである。いくつかの実施形態では、R2は、非置換オキサジアゾールである。
化合物が式(I)の構造を有する上のいずれかの実施形態に加えて、いくつかの実施形態では、R3は、ハロゲンであり、L3は、結合である。いくつかの実施形態では、L3は、結合であり、R3は、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、L3及びR3は、L3及びR3の単一または複数の事例が存在し得るようにピリドン核に結合しており、L3及びR3の複数の事例は、互いに独立し得、それらは独立して、ピリドン部分の3つの開放部位のうちの1つ以上で結合し得る。いくつかの実施形態では、L3及びR3の事例が1つ存在する。いくつかの実施形態では、L3及びR3の事例が2つ存在する。いくつかの実施形態では、L3及びR3の事例が3つ存在する。
化合物が式(I)の構造を有する上のいずれかの実施形態に加えて、いくつかの実施形態では、R4は、水素であり、L4は、結合である。いくつかの実施形態では、L4は、結合、または置換もしくは非置換アルキレンであり、R4は、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換縮合環アリール、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換もしくは非置換フェニル、または置換もしくは非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換フェニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R4は、クロロ置換チエニルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換もしくは非置換ピリジル、または置換もしくは非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換ピリジルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換ピリダジニルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換もしくは非置換ピリミジニル、または置換もしくは非置換フリルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換ピリミジニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換フリルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換もしくは非置換モルホリニル、または置換もしくは非置換オキサニル、または置換もしくは非置換オキセタニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換モルホリニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換オキサニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換オキセタニルである。いくつかの実施形態では、R4は、置換もしくは非置換ベンゾジオキシニル、または置換もしくは非置換ナフチルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換ベンゾジオキシニルである。いくつかの実施形態では、R4は、非置換ナフチルである。
化合物が式(I)の構造を有する上のいずれかの実施形態に加えて、いくつかの実施形態では、L5は、結合であり、R5は、水素またはハロゲンである。
ピリドンは、任意の利用可能な位置で、ピラゾリル基で置換され得、それ故に、様々な可能なピリドン−ピラゾール異性体をもたらし得る。したがって、いくつかの実施形態では、以下に従う式(IIa)、(IIIa)、(IVa)、または(Va)のうちのいずれかの構造を有する、式(I)に従う化合物が提供される。
いくつかの実施形態では、式(IIa)、(IIIa)、(IVa)、または(Va)のうちのいずれか及びそれらの実施形態に従う化合物が提供され、式中、L2が結合であり、R2が水素であるが、但し、それぞれの化合物が以下に従う式(IIb)、(IIIb)、(IVb)、または(Vb)の構造を有することを条件とする。
いくつかの実施形態では、式(IIa)、(IIIa)、(IVa)、または(Va)のうちのいずれか及びそれらの実施形態に従う化合物が提供され、L2が結合であり、R2が水素であり、L4が結合であり、R4が水素であるが、但し、それぞれの化合物が以下に従う式(IIc)、(IIIc)、(IVc)、または(Vc)の構造を有することを条件とする。
いくつかの実施形態では、式(IIa)、(IIIa)、(IVa)、または(Va)のうちのいずれかのピリドン部分は、任意の利用可能な位置で、L3−R3基で置換され得、それ故に、様々な可能な置換ピリドン−ピラゾール異性体をもたらし得る。したがって、いくつかの実施形態では、以下に従う式(VIa)、(VIb)、(VIc)、または(VId)のうちのいずれかの構造を有する、式(I)に従う化合物が提供される。
例示の化合物、例えば、本開示に従う多置換芳香族化合物が本明細書に提供される。以下の表A及びBでは、化合物(Cmpd)番号、化学名(すなわち、国際純正・応用化学連合[IUPAC]名)、計算された分子量(MW)、及び生物学的活性(すなわち、トロンビン及びKLKB1アッセイにおける阻害活性)が開示される。
以下の表Aについて、開示される化合物を、本明細書に記載されるように、トロンビン及びKLKB1のプロテアーゼ活性の阻害についてアッセイした。表Aにおいて、トロンビン及びKLKB1アッセイにおける阻害のレベルは、以下の通り示される:a:IC
50<0.1μM、b:0.1μM<IC
50<1μM、c:1μM<IC
50<10μM、d:10μM<IC
50<100μM、e:IC
50≧100μM。したがって、いくつかの実施形態では、以下の表Aに明確に記載される化合物が提供される。
本明細書に開示される化合物は、ラセミ混合物、立体異性体、ならびに同位体標識及び放射標識された化合物を含む本化合物の混合物も含む。例えば、Goding,1986,MONOCLONAL ANTIBODIES PRINCIPLES AND PRACTICE;Academic Press,p.104を参照されたい。かかる異性体は、例えば、分別結晶、キラルクロマトグラフィー等を含む、標準の分解能技法によって単離され得る。例えば、E.L.& Wilen S.H.,1993,STEREOCHEMISTRY IN ORGANIC COMPOUNDS;John Wiley & Sons,New Yorkを参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、不斉中心を有し、ラセミ体、ラセミ混合物、及び個別の鏡像体またはジアステレオ異性体として生じ得、すべての異性体形態、ならびにそれらの混合物が、本明細書に記載の化合物及び方法における使用に企図される。本明細書に記載の化合物及び方法における使用に企図される化合物は、不安定すぎて合成及び/または単離することができない当該技術分野で既知のものを含まない。
本明細書に開示される化合物は、かかる化合物を構成する原子のうちの1つ以上に原子同位体の非天然割合も含有し得る。例えば、本化合物は、例えば、トリチウム(3H)、ヨウ素−125(125I)、または炭素−14(14C)等の放射性同位体で放射標識され得る。本明細書に開示される化合物のすべての同位体変形物は、放射性であるかにかかわらず、企図される範囲内に包含される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物の代謝物は、本明細書に開示される方法に有用である。
いくつかの実施形態では、本明細書で企図される化合物は、プロドラッグの形態で提供される。「プロドラッグ」という用語は、インビボで本明細書に記載の化合物(例えば、生物学的に活性な化合物)に変換され得る化合物を指す。プロドラッグは、例えば経口投与における生物学的利用能を高めるための投与の簡便性等を含む、当該技術分野で既知の様々な理由で有用であり得る。プロドラッグは、生物学的に活性な化合物を超える薬学的組成物における溶解性の改善も有し得る。プロドラッグの一例は、水溶性が可動性に不利である細胞膜にわたって送達を促進するためにエステル(すなわち、「プロドラッグ」)として投与されるが、その後、水溶性が有益であるその細胞内に入ると、それが活性実体であるカルボン酸に代謝的に加水分解される化合物であるが、これに限定されない。好適なプロドラッグ誘導体の選択及び調製のための従来の手順は、例えば、限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれる、好適なプロドラッグ誘導体の手順及び調製について説明するDESIGN OF PRODRUGS(ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985)に記載されている。
したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で企図される化合物は、プロドラッグエステルの形態で提供される。「プロドラッグエステル」という用語は、様々なエステル形成基、例えば、生理学的条件下で加水分解される当該技術分野で既知の基のうちのいずれかの付加によって形成される本明細書に開示される化合物の誘導体を指す。プロドラッグエステル基の例としては、ピバロイルオキシメチル、アセトキシメチル、フタリジル、インダニル、及びメトキシメチル、ならびに(5−R−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル基を含む当該技術分野で既知の他のかかる基が挙げられる。プロドラッグエステル基の他の例は、例えば、T.Higuchi and V.Stella,in“Pro−drugs as Novel Delivery Systems”,Vol.14,A.C.S.Symposium Series,American Chemical Society(1975)、及びBIOREVERSIBLE CARRIERS IN DRUG DESIGN:THEORY AND APPLICATION,edited by E.B.Roche,Pergamon Press:New York,14−21(1987)で見つけることができる(カルボキシル基を含有する化合物のプロドラッグとして有用なエステルの例を提供している)。上述の参考文献は各々、プロドラッグエステルを形成することができるエステル形成基を開示する限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、プロドラッグは、好適な酵素または化学試薬を有する経皮パッチリザーバに置かれたときに、本明細書に記載の方法に有用な本明細書に記載の化合物に緩徐に変換され得る。
本明細書に開示されるある特定の化合物は、非溶媒和形態、ならびに水和形態を含む溶媒和形態で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、企図される化合物の範囲内に包含される。本発明のある特定の化合物は、複数の結晶形態または非晶質形態で存在し得る。一般に、すべての物理的形態は、本明細書で企図される化合物及び方法と同等であり、本明細書に開示される範囲内に収まるよう意図されている。
III.生物学的活性
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、1μM以上、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100μM、またはさらにそれ以上の活性で、トロンビンに対する阻害活性を呈する。いくつかの実施形態では、本化合物は、0.1μM〜1μM、例えば、約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、または1.0μMの活性で、トロンビンに対する阻害活性を呈する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、0.1μM以下、例えば、約1、2、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、または100nMの活性で、トロンビンに対する阻害活性を呈する。上限及び/または下限として本明細書に列挙される値のうちのいずれかの組み合わせを使用する値の範囲も企図され、例えば、1〜10nM、10〜100nM、0.1〜1μM、1〜10μM、10〜100μM、100〜200μM、200〜500μM、またはさらに500〜1000μMであるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、阻害活性は、約1〜10nM、10〜100nM、0.1〜1μM、1〜10μM、10〜100μM、100〜200μM、200〜500μM、またはさらに500〜1000μMの範囲である。定量目的のために、本明細書に開示される阻害化合物の文脈での「活性」、「阻害活性」、「生物学的活性」、「トロンビン活性」等の用語が、当該技術分野で既知の様々な方法で定量され得ることが理解される。別途示されない限り、本明細書で使用される場合、かかる用語は、通常の意味で、IC50(すなわち、半最大阻害を達成するための濃度)を指す。
トロンビンに対する阻害活性は、次いで、血液凝固過程を阻害する。したがって、本明細書に開示される化合物は、血栓障害の治療または管理に必要とされる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物の用量または治療上有効用量は、本明細書に記載の範囲、例えば、約1〜10nM、10〜100nM、0.1〜1μM、1〜10μM、10〜100μM、100〜200μM、200〜500μM、またはさらに500〜1000μM、好ましくは、約1〜10nM、10〜100nM、または0.1〜1μMの範囲の化合物またはその活性代謝物(複数可)の血漿濃度を達成するのに十分な用量である。いずれの理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる化合物が血栓障害の治療または管理に必要とされると考えられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、1μM〜10μM、例えば、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10μMの活性で、KLK1及び/またはKLKB1に対する阻害活性を呈する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、10μM以上、例えば、約10、20、50、100、150、200、300、400、500、600、700、800、900、1000μM、またはさらにそれ以上の活性で、KLK1及び/またはKLKB1に対する阻害活性を呈する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、1μM以下、例えば、約900、800、700、600、500、400、300、200、100、50nM、またはさらにそれ以下の活性で、KLK1及び/またはKLKB1に対する阻害活性を呈する。上限及び/または下限として本明細書に列挙される値のうちのいずれかの組み合わせを使用する値の範囲も企図され、例えば、1〜10nM、10〜100nM、0.1〜1μM、1〜10μM、10〜100μM、100〜200μM、200〜500μM、またはさらに500〜1000μMであるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、阻害活性は、約1〜10nM、10〜100nM、0.1〜1μM、1〜10μM、10〜100μM、100〜200μM、200〜500μM、またはさらに500〜1000μMの範囲である。定量目的のために、本明細書に開示される阻害化合物の文脈での「活性」、「阻害活性」、「生物学的活性」、「KLK1活性」、「KLKB1活性」等の用語が、当該技術分野で既知の様々な方法で定量され得ることが理解される。別途示されない限り、本明細書で使用される場合、かかる用語は、通常の意味で、IC50(すなわち、半最大阻害を達成するための濃度)を指す。
KLKB1に対する阻害活性は、凝固カスケード及び炎症反応に影響を及ぼす。したがって、KLKB1阻害剤が血栓疾患及び線維素溶解性疾患ならびに疾患状態の治療に有用であり得ると提案されている。
したがって、本明細書に開示される化合物は、様々な疾患または障害の治療または管理に必要とされる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物の用量または治療上有効用量は、本明細書に記載の範囲、例えば、約1〜10nM、10〜100nM、0.1〜1μM、1〜10μM、10〜100μM、100〜200μM、200〜500μM、またはさらに500〜1000μM、好ましくは、約1〜10nM、10〜100nM、または0.1〜1μMの範囲の化合物またはその活性代謝物(複数可)の血漿濃度を達成するのに十分な用量である。いずれの理論にも束縛されることを望むものではないが、かかる化合物がトロンビンまたはカリクレインに関連する疾患の治療または管理に必要とされると考えられる。
IV.疾患を治療及び予防する方法
セリンプロテアーゼは、活性部位セリン残基の多様な生物学的機能、存在するというそれらの共通性、及び重要な機能を有する酵素の大ファミリーである。それらの中心的機能は、その活性部位内でのSer、His、Asp三連構造によるペプチド結合基質の触媒切断である(Kraut,J.Annual Review of Biochemistry 1977,46,331−358)。
本開示は、トロンビン及び様々なカリクレインを含むセリンプロテアーゼに対する生物学的活性、例えば、阻害作用を呈する化合物、例えば、3−ピラゾリル置換ピリドン化合物に関する。
カリクレイン関連疾患または障害は、カリクレインに関連するか、またはカリクレインによって調節される生物学的状態である。それらとしては、組織及び血漿カリクレインによって調節される生物学的経路に関連する状態が挙げられるが、これらに限定されない。かかる経路の例は、カリクレイン−キニン系である(Moreau,M.E.2005,Journal of Pharmacological Sciences,99,6)。カリクレイン関連疾患または障害としては、線維症、炎症、血栓症、遺伝性血管浮腫、皮膚障害、癌、及び眼疾患が挙げられるが、これらに限定されない。眼疾患としては、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、及び加齢性黄斑変性症が挙げられるが、これらに限定されない。
糖尿病性黄斑浮腫。齧歯類モデルにおいて、ことが示されている。眼内でのKLKB1の活性化が網膜血管透過性を増加させる一方で、カリクレイン−キニン系の阻害が糖尿病及び高血圧症によって誘発される網膜漏出を低減することが示されている。これらの所見は、KLKB1経路の眼内活性化が糖尿病性黄斑浮腫を引き起こし得る過度の網膜血管透過性に寄与し得ることを示唆する。したがって、KLKB1阻害剤が網膜血管透過性を低減するための新たな治療機会を提供し得ることを証拠が示唆する(Feener,E P.2010,Curr Diab Rep 10,270)。
遺伝性血管浮腫。Ecallantide(Kalbitor)は、KLKB1の強力な可逆的阻害剤として作用する60アミノ酸組換えタンパク質であり(Schneider L,et al.2007,J Allergy Clin Immunol,120,416)、遺伝性血管浮腫(HAE)の急性発作の治療のためにFDAにより承認されている。したがって、血漿カリクレイン阻害は、HAEに有用な治療であり得、HAEの治療としての血漿カリクレイン阻害剤の開発への関心が高まっている。
脳出血。高血糖性及び糖尿病性個体は、血栓溶解療法中に出血する危険性が高い。脳内出血(ICH)の齧歯類モデルにおいて、KLKB1阻害またはノックアウトがこの影響を低減することが示されている。この機構は完全に理解されていないが、この証拠は、血漿カリクレイン阻害剤が脳出血の治療に有用であり得ることを示唆する(Feener,E.P.Curr Diab Rep 2010,10,270)。
虚血性脳卒中及び外傷性脳損傷。血漿カリクレイン及び第XIIa因子阻害剤は、急性虚血性脳卒中及び外傷性脳損傷の動物モデルにおいて神経保護的であり、浮腫形成、炎症、及び血栓症を軽減することが示されている(Albert−Weisenberger C,Siren AL,Kleinschnitz C.Prog Neurobiol.2013,101−102,65−82)。したがって、血漿カリクレイン阻害剤が急性虚血性脳卒中及び外傷性脳損傷の治療に有用であり得ることを証拠が示唆する。
糖尿病。血漿カリクレインは、グルカゴン様ペプチド1(GLP−1)及び神経ペプチドY(NPY)も切断することができ、これらはいずれも有効な糖尿病の薬物標的であるジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP−4)用の基質である。GLP−1の場合、KLKB1による切断は、その効力も血漿安定性もいずれも低減する。NPYの場合、KLKB1による切断は、Y2及びY5受容体に対するその親和性を低減する。したがって、血漿カリクレイン阻害剤がエネルギー恒常性の調節及び糖尿病の治療に有用であり得ることを証拠が示唆する(Feener,E P.Curr Diab Rep 2010,10、Feener,E.P.et al.,Biol.Chem.2013,394,319)。
胃炎及び消化性潰瘍。Daiichi Seiyaku Co Ltdは、日本での胃炎及び消化性潰瘍用のセトラキサートの販売承認を受けている。セトラキサートは、血漿カリクレイン阻害剤として報告されている(WIPO特許出願第WO/2006/108643号)。いずれの理論にも束縛されることをさらに望むものではないが、血漿カリクレイン阻害が一般に胃炎及び消化性潰瘍の治療に有用であり得ると考えることは合理的である。
皮膚。皮膚における様々なKLKの過剰発現は、ある特定のカリクレイン阻害剤が、アトピー性皮膚炎、乾癬、及びネザートン症候群等の稀な皮膚疾患を含むある特定の皮膚状態に有用であり得るという認識につながっている(Freitas et al.Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 2012,22,6072−6075)。
血栓症。血栓疾患は、凝固カスケード内のトロンビンの位置、次いで、血液凝固過程の進行における凝固カスケードの重要性のため、トロンビン阻害の一次適応症である。しかしながら、いずれの理論にも束縛されることを望むものではないが、概して凝固カスケード、具体的にはトロンビンが様々な他の病状に重要であると考えられる。
本明細書に記載の化合物、例えば、多置換芳香族化合物が、トロンビン(活性化血液凝固因子II、EC3.4.21.5)に対する阻害作用を呈することが見出されている。これは、次いで、血液凝固過程を阻害する。
この阻害作用は、例えば、急性冠症候群等の急性血管疾患、静脈、動脈、及び心原性血栓塞栓症であるが、これらに限定されない様々な血栓障害の治療に有用であり、播種性血管内凝固等の他の病状、または血餅血栓の存在または形成可能性を伴う他の状態の予防に有用である。本明細書に記載の方法のための他の適応症としては、以下が挙げられる。
癌。組織カリクレイン(KLKs)は様々な種類に細分され、癌及び炎症生物学において広く研究されている。様々なカリクレインKLKは、子宮頸癌、睾丸癌、及び非小細胞肺腺癌等の様々な種類の癌において上方または下方調節されることが見出されている(Caliendo et al.J.Med.Chem.,2012,55,6669)。KLK1阻害剤を含むカリクレイン阻害剤がある特定の癌に有用であり得ると提案されている。
癌の進行が静脈血栓症を伴うことが長きにわたって認識されているが、各々の疾患がどのように関連しているかは認識されていない。VTE治療について研究するいくつかの臨床試験から、メタ分析は、低分子量ヘパリン(LMWH)が癌患者の下位群の全生存期間を改善することを示している。例えば、Zacharski,L.R.& Lee,A.Y.,2008,Expert Opin Investig Drugs,17:1029−1037、Falanga,A.& Piccioli,A.,2005,Current Opinion in Pulmonary Medicine,11:403−407、Smorenburg,S.M.,et al.,1999,Thromb Haemost,82:1600−1604、Hettiarachchi,R.J.,et al.,1999,Thromb Haemost,82:947−952を参照されたい。この所見は、癌患者の生存期間を特異的に測定した、後の臨床試験で立証された。例えば、Lee,A.Y.et al.,2005,J Clin Oncol,23:2123−2129、Klerk,C.P.et al.,J Clin Oncol 2005,23:2130−2135、Kakkar,A.K.,et al.,2004,J Clin Oncol,22:1944−1948、Altinbas,M.,et al.,2004,J Thromb Haemost,2:1266−1271を参照されたい。
より最近になって、研究者は、DTIの特異的抗癌作用に焦点を当てている。例えば、ヘパリンが限定小細胞肺癌を有する患者の生存期間を著しく延長することが示された。例えば、Akl,E.A.,et al.,2008,J Exp Clin Cancer Res,27:4を参照されたい。他の治験責任医師は、アルガトロバンの全身使用がラット神経膠腫モデルの腫瘍塊を低減し、生存期間を延長することを見出し、アルガトロバンが、癌型の治療が難しいことで有名な神経膠腫の新規の治療薬として考慮されるべきであるという結論につながった。例えば、Hua,Y.,et al.,2005,Acta Neurochir,Suppl 2005,95:403−406、Hua,Y.,et al.,2005,J Thromb Haemost,3:1917−1923を参照されたい。極めて最近になって、DVT適応症のためのダビガトランエテキシラート(最近FDAにより承認されたDTI(例えば、Hughes,B.,2010,Nat Rev Drug Discov,9:903−906を参照のこと))が、悪性乳房腫瘍の浸潤及び転移の両方を阻害することが実証された。例えば、DeFeo,K.et al.,2010,Thrombosis Research,125(Supplement 2):S188−S188、Defeo,K.,et al.,2010,Cancer Biol Ther,10:1001−1008を参照されたい。したがって、ダビガトランエテキシラート治療は、処置されたマウスの体重減少なく、4週間時点で腫瘍体積の50%低減をもたらした。ダビガトランエテキシラートは、血中腫瘍細胞及び肝微小転移も50〜60%低減した。これらの治験責任医師は、ダビガトランエテキシラートが、癌患者における血栓事象の予防のみならず、悪性腫瘍を治療するための補助療法としても有益であり得ると結論付けた。
さらに、ヒルジン及びLMWHナドロパリンは、癌細胞接種前に投与されたときに肺転移数を劇的に低減した。例えば、Hu,L.,et al.,2004,Blood,104:2746−51を参照されたい。
新規のトロンビン阻害剤d−Arg−Oic−Pro−d−Ala−Phe(p−Me)が濃度依存様式で前立腺癌細胞株PC−3のトロンビン刺激浸潤を阻止することが見出されている。例えば、Nieman,M.T.,et al.,2008,J Thromb Haemost,6:837−845を参照されたい。低減された腫瘍増殖速度が、それらの飲用水からペンタペプチドを投薬したマウスにおいて観察された。これらのマウスは、未処置マウスと比較して、低減された腫瘍サイズ倍率及び低減された全腫瘍重量も示した。処置された腫瘍の顕微鏡検査は低減された数の大血管を示し、それ故に、ペンタペプチドが腫瘍血管新生を妨害すると結論付けた。Nieman,M.T.,et al.,Thromb Haemost,104:1044−8。
これらの研究及び関連研究を考慮して、抗凝固剤が腫瘍転移、すなわち、血管新生、癌細胞接着、移動、及び浸潤過程に影響を及ぼすことが示唆される。例えば、Van Noorden,C.J.,et al.,2010,Thromb Res,125 Suppl 2:S77−79を参照されたい。
線維症。カリクレインは、血漿カリクレイン(KLKB1)及び組織カリクレインに分けられるセリンプロテアーゼの下位群である。KLKB1は、キニン(ブラジキニン及びカリジン)を、血圧及び炎症活性化の調節に関与するペプチドであるキニノーゲンから遊離させる。凝固カスケードの接触活性化経路では、KLKB1は、第XII因子の第XIIa因子への変換を支援する(Keel,M.;Trentz,O.Injury 2005,36,691−709)。第XIIa因子は、第XI因を第XIa因子に変換し、次いで、第IX因子を活性化し、それがその補因子である第VIIIa因子とともにテナーゼ複合体を形成し、それが最終的には第X因子を第Xa因子に活性化する。凝固カスケードの線維素溶解部分では、KLKB1は、プラスミノーゲンをプラスミンに変換する働きをする。したがって、KLKB1阻害剤が血栓疾患及び線維素溶解性疾患ならびに疾患状態の治療に有用であり得ると提案されている(米国特許第7,625,944号、Bird et al.Thrombosis and Hemostasis 2012,107,1141)。
いくつかの研究は、線維性障害における抗凝固剤療法の有用性を示している。例えば、CCl4誘発慢性肝臓損傷のラットモデルにおいて、DTI SSR182289が7週間の投与後に肝臓線維形成を著しく低減する。LMWHナドロパリン、チンザパリン、エノキサパリン、及びダルテパリンナトリウムを使用して同様の観察を他の研究で行った。例えば、Duplantier,J.G.,et al.,2004,Gut,53:1682−1687、Abdel−Salam,O.M.,et al.,2005,Pharmacol Res,51:59−67、Assy,N.,et al.,2007,Dig Dis Sci,52:1187−1193、Abe,W.,et al.,2007,J Hepatol,46:286−294を参照されたい。したがって、抗凝固剤としてのトロンビン阻害剤は、線維素溶解性疾患の治療に有用であり得る。
別の例では、DTIメラガトランは、大型白色豚における腎臓移植モデルにおける虚血再灌流損傷を大幅に軽減した。これにより、腎臓生着率が3ヶ月時点で大幅に改善された。例えば、Favreau,F.,et al.,2010,Am J Transplant,10:30−39を参照されたい。
近年の研究は、ブレオマイシン誘発肺線維症マウスモデルにおいて、ダビガトランエテキシラート治療が、コラーゲン及び結合組織増殖因子の生成を含む肺線維芽細胞における重要な繊維症を進行させる事象を軽減するを示している。例えば、Silver,R.M.,et al.,2010,Am.J.Respir.Crit.Care Med.,181:A6780、Bogatkevich,G.S.,et al.,2009,Arthritis Rheum,60:3455−3464を参照されたい。
上記の実験的証拠は、トロンビンと線維症との間の密接な関係を指摘し、トロンビン阻害剤を使用する線維症の新規の治療機会を示唆する。例えば、Calvaruso,V.,et al.,2008,Gut,57:1722−1727、Chambers,R.C.,2008,Br J Pharmacol,153 Suppl 1:S367−378、Chambers,R.C.& Laurent,G.J.,2002,Biochem Soc Trans,30:194−200、Howell,D.C.,et al.,2001,Am J Pathol,159:1383−1395を参照されたい。
カリクレインは、長きにわたって炎症に関与している(Clements,J.A.The Molecular Biology of the Kallikreins and Their Roles in Inflammation,Academic Press:San Diego,CA,1997;Vol.5)。KLKB1が敗血症及び炎症性関節炎に関連するという実験的証拠が存在する(Colman,R.W.,1998,Clinical Reviews in Allergy and Immunology,16:365)。したがって、KLKB1阻害剤は、全身性炎症反応症候群、敗血症、リウマチ性関節炎、及び炎症性腸疾患等のカリクレイン−キニン系に関連する炎症状態の治療に有用であり得る。
加齢性黄斑変性症。KLK1は、VEGF経路によって調節される血管増殖に関連している(Miura S.,2003,Hypertension,41,1118)。加齢性黄斑変性症(AMD)は、異常血管の増殖及びVEGF発現に関連する(Lopez,P.F.,1996,Investigative Ophthalmology & Visual Science,37,855)。したがって、KLK1阻害剤を含むカリクレイン阻害剤は、AMDの治療に提案されている(米国特許第20120264798号、Ferrara,N.,2000,Current Opinion in Biotechnology,11,617)。
アルツハイマー病。極めて最近の実験により、アルツハイマー病を有する患者の脳内皮細胞においてより高いトロンビンレベルが確認されている。「正常な」トロンビンレベルが調節的CNS機能と関係している一方で、脳内のトロンビン蓄積は有毒である。PN−1 mRNAレベルが変化していないという事実にもかかわらず、神経トロンビン阻害剤プロテアーゼネキシン1(PN−1)がアルツハイマー病脳内で著しく低減されることも見出されている。これらの観察により、一部の治験責任医師は、CNS常在性トロンビンの低減がアルツハイマー病(AD)治療に有用であることが判明すると示唆した。例えば、Vaughan,P.J.,et al.,1994,Brain Res,668:160−170、Yin,X.,et al.,2010,Am J Pathol,176:1600−1606、Akiyama,H.,et al.,1992,Neurosci Lett,146:152−154を参照されたい。
多発性硬化症。治験責任医師は、多発性硬化症(MS)の動物モデルにおけるヒルジン処置が疾病重症度の劇的な改善を示したことを見出した。例えば、Han,M.H.,et al.,2008,Nature,451:1076−1081を参照されたい。ヘパリン(DTI)及び別の凝固阻害剤であるデルマタン硫酸での処置後に同様の結果が得られた。例えば、Chelmicka−Szorc,E.& Arnason,B.G.,1972,Arch Neurol,27:153−158、Inaba,Y.,et al.,1999,Cell Immunol,198:96−102を参照されたい。他の証拠は、を示す。天然に存在する抗トロンビンIIIは、内毒素血症及び他の敗血症関連状態等の疾患において抗炎症作用を有する。例えば、Wiedermann,C.J.& Romisch,J.,2002,Acta Med Austriaca,29:89−92を参照されたい。天然に存在するトロンビン阻害剤は、推定上インサイチュで合成され、CNS炎症において保護的役割を果たす。したがって、治療的トロンビン阻害は、潜在的なMS治療として提案されている。例えば、Luo,W.,et al.,2009,In:THROMBIN,Maragoudakis,M.E.;Tsopanoglou,N.E.,Eds.Springer New York:2009;pp 133−159を参照されたい。
疼痛。坐骨神経の部分病変を有するラット疼痛モデルにおいて、髄腔内ヒルジンが、神経障害性疼痛の発症を阻止し、疼痛応答を7日間抑制した。治験責任医師は、損傷後、神経障害性疼痛がトロンビン生成によって媒介され、次いで、それが脊髄中のPAR−1受容体を活性化したことを見出した。ヒルジンはトロンビン生成を阻害し、最終的には鎮痛をもたらした。例えば、Garcia,P.S.,et al.,2010,Thromb Haemost,103:1145−1151、Narita,M.,et al.,2005,J Neurosci,25:10000−10009を参照されたい。研究者は、トロンビン及びPARが、凝固カスケードの一部としてのみならず、炎症、侵害受容、及び神経発達に関与すると仮定する。開拓されていない薬理学と交差するためのDTIの開発により、欠点は十分に立証されているオピオイド及びNSAIDとは異なる疼痛治療薬がもたらされるであろう。例えば、Garcia 2010,Idを参照されたい。
したがって、さらなる態様では、疾患または障害の治療を必要とする対象における疾患または障害を治療するための方法が提供される。この方法は、それを必要とする対象に、本明細書に開示される式(I)、(II)、もしくは(III)のうちのいずれかの化合物、表Aもしくは表B(付属書類A)に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、またはその薬学的組成物を、疾患または障害を治療するのに有効な量で投与することを含む。「治療上有効量」、「治療するのに有効な量」、「予防するのに有効な量」等の用語は、研究者、獣医、医師、または他の臨床医によって探究される、組織、系、動物、またはヒトの生物学的または医学的応答を誘発する薬物または医薬品(例えば、本明細書に開示される化合物または薬学的組成物)の量を指す。
本明細書に開示される方法に有用な化合物としては、式(I)、(II)、または(III)に記載の化合物、及び上の表Aまたは表B(付属書類A)に記載の化合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、血栓障害である。いくつかの実施形態では、血栓障害は、急性冠症候群、静脈血栓塞栓症、動脈血栓塞栓症、心原性血栓塞栓症、播種性血管内凝固、または血餅血栓である。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、線維素溶解性疾患である。いくつかの実施形態では、疾患は、線維性障害である。いくつかの実施形態では、疾患は、癌である。いくつかの実施形態では、疾患は、炎症性疾患である。いくつかの実施形態では、疾患は、敗血症である。いくつかの実施形態では、疾患は、炎症性関節炎である。いくつかの実施形態では、疾患は、糖尿病性黄斑浮腫である。いくつかの実施形態では、疾患は、遺伝性血管浮腫である。いくつかの実施形態では、疾患は、糖尿病性網膜症である。いくつかの実施形態では、疾患は、加齢性黄斑変性症である。いくつかの実施形態では、疾患は、アトピー性皮膚炎、乾癬、及びネザートン症候群等の稀な皮膚疾患を含むが、これらに限定されない様々な皮膚疾患である。いくつかの実施形態では、疾患または障害は、アルツハイマー病である。いくつかの実施形態では、疾患は、多発性硬化症である。いくつかの実施形態では、疾患は、疼痛である。
いくつかの実施形態では、疾患または障害は、癌である。いくつかの実施形態では、癌は、限定小細胞肺癌である。いくつかの実施形態では、癌は、神経膠腫である。いくつかの実施形態では、癌は、悪性乳癌である。いくつかの実施形態では、癌は、微小転移である。いくつかの実施形態では、微小転移は、血液または肝臓のものである。いくつかの実施形態では、癌は、肺転移である。いくつかの実施形態では、癌は、前立腺癌である。
別の態様では、対象における疾患または障害を予防するための方法が提供される。この方法は、それを必要とする対象に、本明細書に開示される式(I)、(II)、もしくは(III)のうちのいずれかの化合物、表Aもしくは表B(付属書類A)に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、もしくはプロドラッグ、またはその薬学的組成物を、疾患または障害を予防するのに有効な量で投与することを含む。
V.アッセイ
本明細書に記載の化合物は、当該技術分野で既知であり、かつ本明細書に記載される様々な方法により、様々なタンパク質、例えば、トロンビン、KLKB1、及びKLK1の生物学的活性、例えば、プロテアーゼ活性の阻害についてアッセイされ得る。
本明細書(例えば、表A)に報告されるKLKB1カリクレイン活性を以下のように得た。ヒトKLKB1タンパク質をEnzyme Research Laboratoriesから入手した。発色性基質S−2302をDiaPharmaから入手した。KLKB1を、0.05M Tris(pH7.4)、0.01M NaCl、及び0.2w/v% PEG−8000を含有する緩衝液中でアッセイした。使用した酵素の最終濃度は、3nM KLKB1であった。使用した基質の最終濃度は、KLKB1について250μM S−2302であった。すべてのアッセイを、室温(RT)で、96ウェルマイクロタイタープレート上で行った。酵素及び阻害剤を10分間プレインキュベートし、次いで、基質を添加し、SpectraMax Plus分光光度計(Molecular Devices)において405nmで読み取った。阻害剤のIC50値を、当該技術分野で既知のように、試験化合物を緩衝溶液中に10点、3倍連続希釈物として添加することによって決定した。このプレートを、基質を添加した後10分時点で読み取った。IC50を、当該技術分野で既知のように、化合物濃度に対して阻害パーセント(%)をプロットし、そのデータを制約された4パラメータS字形曲線に当てはめることによって計算した。
KLK1カリクレイン活性を、以下のように得る。組換えヒト組織カリクレイン(KLK1)をR&D Systemsから入手する。Pro−Phe−Arg−AMC(I−1295)基質をBachemから入手する。KLK1酵素を、0.5mg/mLのKLK1を0.1μg/mLのサーモリシンと組み合わせて、0.05M Tres(pH7.5)、0.15M NaCl、及び0.01M CaCl2の緩衝液中で、37℃で1時間インキュベートすることによって活性化する。次いで、サーモリシンを、水中に等量の20mM 1,10フェナントロリン溶液を添加することによって不活性化する。次いで、活性化されたKLK1溶液を、試験物品とともに最終濃度5nMでCHES緩衝液(0.05M CHES、0.15M NaCl、0.01M CaCl2、pH10)に添加し、10分間インキュベートする。次いで、基質を2.75μMの濃度で添加する。基質活性化を、360nmの励起波長及び480nmの発光波長でプログラムされたSynergy H1多機能プレートリーダー(Biotek)を使用して、基質を添加した10分後に読み取る。阻害剤応答を、当該技術分野で既知のように、試験化合物を10点、3倍連続希釈物として添加することによって確立する。IC50を、当該技術分野で既知のように、化合物濃度に対して阻害パーセント(%)をプロットし、そのデータを制約された4パラメータS字形曲線に当てはめることによって計算する。
本明細書(例えば、表A)に報告されるトロンビン活性を以下のように得た。ヒトトロンビンをHaematologic Technologies Incから入手した。発色性基質S−2238をDiaPharmaから入手した。トロンビンを、0.05M Tris(pH7.4)、0.015M NaCl、及び0.01% PEG−8000を含有する緩衝液中でアッセイした。使用した酵素の最終濃度は、3nMトロンビンであった。使用した基質の最終濃度は、トロンビンについて125μM S−2238であった。すべてのアッセイを、室温(RT)で、96ウェルマイクロタイタープレート上で行った。酵素及び阻害剤を10分間プレインキュベートし、次いで、基質を添加し、SpectraMax Plus分光光度計(Molecular Devices)において405nmで読み取った。阻害剤のIC50値を、当該技術分野で既知のように、試験化合物を緩衝溶液中に10点、3倍連続希釈物として添加することによって決定した。このプレートを、基質を添加した後10分時点で読み取った。IC50を、当該技術分野で既知のように、化合物濃度に対して阻害パーセント(%)をプロットし、そのデータを制約された4パラメータS字形曲線に当てはめることによって計算した。
VI.薬学的組成物
別の態様では、本明細書に開示される化合物及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物が提供される。この化合物は、本明細書に開示される式(I)、(II)、もしくは(III)のうちのいずれかの化合物、本明細書の表Aもしくは表B(付属書類A)に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、溶媒和物、もしくはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、本化合物は、本明細書の表Aまたは表B(付属書類A)に記載されている。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載の化合物に見られる特定の置換基に応じて比較的非毒性の酸または塩基で調製される活性化合物の塩を含むよう意図されている。本明細書に開示される化合物が比較的酸性の官能基を含有する場合、塩基付加塩は、未希釈または好適な不活性溶媒中のいずれかで、かかる化合物の中性形態を十分な量の所望の塩基と接触させることによって得られ得る。薬学的に許容される塩基付加塩の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、もしくはマグネシウム塩、または同様の塩が挙げられる。本明細書に開示される化合物が比較的塩基の官能基を含有する場合、酸付加塩は、未希釈または好適な不活性溶媒中のいずれかで、かかる化合物の中性形態を十分な量の所望の酸と接触させることによって得られ得る。薬学的に許容される酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸等の無機酸由来の塩、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、シュウ酸、メタンスルホン酸等の比較的非毒性の有機酸由来の塩が挙げられる。アルギン酸塩等のアミノ酸の塩、及びグルクロン酸またはガラクツロン酸等の有機酸の塩も挙げられる(例えば、Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science,1977,66,1−19を参照のこと)。本明細書に開示されるある特定の化合物は、化合物を塩基付加塩または酸付加塩に変換させる塩基性官能基及び酸性官能基の両方を含有する。
本明細書に開示される化合物は、薬学的に許容される酸等とともに塩として存在し得る。したがって、本明細書で企図される化合物は、かかる塩を含む。かかる塩の例としては、塩酸塩、水素酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩(例えば、(+)−酒石酸塩、(−)−酒石酸塩、またはラセミ混合物等のそれらの混合物)、コハク酸塩、安息香酸塩、及びグルタミン酸等のアミノ酸を有する塩が挙げられる。これらの塩は、当業者に既知の方法によって調製され得る。
本化合物の中性形態は、好ましくは、塩を塩基または酸と接触させ、かつ従来の様式で親化合物を単離することによって再生される。本化合物の親形態は、極性溶媒中での溶解性等のある特定の物理的特性の点で様々な塩形態とは異なる。
上述の化合物の薬学的に許容される塩も、塩基性基または酸性基がその構造に存在する場合、本明細書で企図される化合物の範囲内に含まれる。酸性置換基、例えば、−NHSO3H、−COOH、及び−P(O)(OH)2等が存在する場合、剤形として使用するためにアンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム塩等が形成され得る。塩基性基、例えば、アミノもしくは塩基性ヘテロアリールラジカル、またはピリジル、及び酸性塩、例えば、塩酸塩、水素酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、パモ酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等が、剤形として使用され得る。
また、R−COOHが存在する実施形態では、薬学的に許容されるエステル、例えば、 メチル、エチル、tert−ブチル、ピバロイルオキシメチル等、及び持続放出またはプロドラッグ製剤として使用するために溶解性または加水分解特性を改変するための当該技術分野で既知のエステルが用いられ得る。
A.製剤
本明細書に開示される化合物は、多種多様な眼、経口、非経口、及び局所剤形で調製及び投与され得る。本明細書に記載の化合物は、点眼薬によって投与され得る。また、本明細書に記載の化合物は、注入(例えば、静脈内、筋肉内、硝子体内、皮内、皮下、十二指腸内、または腹腔内)によって投与され得る。したがって、本明細書に記載の化合物は、硝子体内注入によっても投与され得る。また、本明細書に記載の化合物は、吸入によって、例えば、経鼻投与され得る。さらに、本明細書に開示される化合物は、経皮投与され得る。複数の投与経路(例えば、筋肉内、経口、眼内)を使用して、本明細書に開示される化合物を投与することができることも想定される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、眼内投与のために液体薬学的組成物中に調製され得る。眼内で使用するための組成物は、薬学的に優美な好都合な調製物を生成するために、緩衝剤、可溶化剤、着色剤、粘度増強剤、及び防腐剤の群から選択される1つ以上の薬剤を含有し得る。
いくつかの実施形態では、眼内で使用するための組成物は、塩化ベンザルコジウム及び/またはEDTAを含むが、これらに限定されない微生物学的汚染物質から保護するために防腐剤を含有し得る。他の可能な防腐剤としては、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びクロロブタノールが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、防腐剤、または防腐剤の組み合わせは、成分酸化からの保護に加えて、微生物学的保護を与えるために用いられる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、錠剤、水性もしくは油性懸濁液、薬用ドロップ、トローチ剤、粉末、顆粒、エマルジョン、カプセル剤、シロップ剤、またはエリキシル剤として経口投与され得る。経口で使用するための組成物は、薬学的に優美な口当たりの良い調製物を生成するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び防腐剤の群から選択される1つ以上の薬剤を含有し得る。したがって、薬学的に許容される担体または賦形剤及び本明細書に開示される1つ以上の化合物を含む薬学的組成物も提供される。
いくつかの実施形態では、錠剤は、錠剤の製造に好適な非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して作用成分を含有する。これらの賦形剤は、例えば、(1)炭酸カルシウム、ラクトース、リン酸カルシウム、カルボキシメチルセルロース、またはリン酸ナトリウム等の不活性希釈剤、(2)トウモロコシデンプンまたはアルギン酸等の造粒剤及び崩壊剤、(3)デンプン、ゼラチン、またはアカシア等の結合剤、ならびに(4)ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、または滑石等の滑沢剤であり得る。これらの錠剤は、コーティングされなくても、消化管内での崩壊及び吸収を遅延させ、それにより、より長期にわたる持続作用を提供する既知の技法によってコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル等の時間遅延材料が用いられ得る。
本明細書に開示される化合物から薬学的組成物を調製するために、薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれかであり得る。固体形態調製としては、粉末、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐薬、及び分散性顆粒が挙げられる。固体担体は、希釈剤、香味剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、または封入材料としても作用し得る1つ以上の物質であり得る。
本明細書に開示される化合物は、遊離化合物または薬学的に許容されるプロドラッグ、代謝物、類似体、誘導体、溶媒和物、または塩の形態で、インビボ適用のために投与され得るか、注入によって非経口投与され得るか、または長期にわたる漸進的灌流によって投与され得る。投与は、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、腔内、または経皮であり得る。インビトロ研究の場合、本化合物は、適切な生物学的に許容される緩衝液中に添加されるか、または溶解し、細胞または組織に添加され得る。
粉末中、この担体は、微粉化された活性成分との混合物中の微粉化された固体である。錠剤中、この活性成分は、好適な割合で必要な結合特性を有する担体と混合され、所望の形状及びサイズに圧縮される。
これらの粉末及び錠剤は、好ましくは、5%〜70%の活性化合物を含有する。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、滑石、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバター等である。「調製物」という用語は、活性成分が、他の担体の有無にかかわらず、担体によって包囲されており、それ故に、その担体と会合しているカプセル剤を提供する、担体として封入材料を有する活性化合物の製剤を含むよう意図されている。同様に、カシェ剤及び薬用ドロップが含まれる。錠剤、粉末、カプセル剤、丸剤、カシェ剤、及び薬用ドロップは、経口投与に好適な固体剤形として使用され得る。
坐薬の調製について、脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物等の低融点ワックスは、最初に融解し、活性成分が撹拌によってその中で均一に分散する。次いで、融解された均一混合物は、好都合な大きさの鋳型に注がれ、冷却され、それにより固化する。
液体形態の調製物としては、溶液、懸濁液、及びエマルジョン、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液が挙げられる。非経口注入の場合、液体調製物は、水性ポリエチレングリコール溶液中の溶液中で製剤化され得る。
非経口適用が必要とされるか、または所望される場合、本明細書に開示される化合物に特に好適な混合剤は、注入可能な滅菌溶液、好ましくは油性もしくは水性溶液、ならびに懸濁液、エマルジョン、または坐薬等のインプラントである。具体的には、非経口投与用の担体としては、デキストロース水溶液、生理食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ピーナッツ油、ゴマ油、ポリオキシエチレン−ブロックポリマー等が挙げられる。アンプルは、好都合な単位投薬量である。本明細書に開示される化合物は、リポソームに組み込まれてもよく、または経皮ポンプもしくはパッチを介して投与されてもよい。本明細書に開示される薬学的組成物及び方法における使用に好適な薬学的混合剤としては、例えば、PHARMACEUTICAL SCIENCES(17th Ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA)及び国際公開第WO96/05309号に記載のものが挙げられ、これら両方の教示は、参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、非経口投与用の調製物としては、滅菌水溶液または非水溶液、懸濁液、及びエマルジョンが挙げられる。非水溶媒の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油等の植物油、及びオレイン酸エチル等の注入可能な有機エステルである。水性担体としては、水、アルコール/水溶液、エマルジョン、または懸濁液、例えば、生理食塩水及び緩衝媒体等が挙げられる。非経口ビヒクルとしては、塩化ナトリウム溶液、リンガーデキストロース、デキストロース及び塩化ナトリウム、乳酸化リンガー静脈内ビヒクル(流体及び栄養補給物等)、電解質補給物(リンガーデキストロースベースのもの等)等が挙げられる。例えば、抗菌剤、酸化防止剤、キレート剤、増殖因子、ならびに不活性ガス等の防腐剤及び他の添加物も存在し得る。
経口使用に好適な水溶液は、活性成分を水中に溶解させ、所望に応じて好適な着色料、香味料、安定剤、及び増粘剤を添加することによって調製され得る。経口使用に好適な水性懸濁液は、微粉化された活性成分を、天然または合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び他の周知の懸濁化剤等の粘性材料を有する水中に分散させることによって作製され得る。
使用直前に経口投与用の液体形態の調製物に変換されるよう意図された固体形態の調製物も含まれる。かかる液体形態としては、溶液、懸濁液、及びエマルジョンが挙げられる。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色料、香味料、安定剤、緩衝液、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘料、可溶化剤等を含有し得る。
薬学的調製物は、好ましくは、単位剤形である。かかる剤形では、調製物は、適切な量の活性成分を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、離散量の調製物を含有するパッケージであるパッケージされた調製物、例えば、パケット化された錠剤、カプセル剤、及びバイアルまたはアンプル中の粉末等であり得る。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤、もしくは薬用ドロップ自体であり得るか、または適切な数のパッケージされた形態のもののうちのいずれかであり得る。
単位用量調製物中の活性成分の量は異なり得るか、または活性成分の特定の用途及び効力に従って、0.1mg〜10000mg、より典型的には1.0mg〜1000mg、最も典型的には10mg〜500mgに調整され得る。この組成物は、所望される場合、他の相溶性治療薬も含有し得る。
いくつかの化合物は、限定された水溶性を有し得、それ故に、この組成物中に界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とし得る。かかる共溶媒としては、ポリソルベート20、60、及び80、プルロニックF−68、F−84、及びP−103、シクロデキストリン、ならびにポリオキシル35ヒマシ油が挙げられる。かかる共溶媒は、典型的には、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで用いられる。
単純な水溶液の粘度を超える粘度は、製剤を分注する際の変動性を低減し、製剤の懸濁液またはエマルジョンの成分の物理的分離を低減し、かつ/またはさもなれけば製剤を改善するのに望ましくあり得る。かかる粘度増強剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。かかる薬剤は、典型的には、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで用いられる。
本明細書に開示される組成物は、持続放出及び/または快適さを提供するための成分をさらに含み得る。かかる成分としては、高分子量のアニオン性ムコ模倣ポリマー、ゲル化多糖、及び微粉化された薬物担体基質が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号、同第5,403,841号、同第5,212,162号、及び同第4,861,760号により詳細に論じられている。これらの特許の全内容は、すべての目的のために参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
現在までに、創傷治癒を寛解させ、かつ組織修復(末梢血管及び冠血管疾患の治療を含むが、これに限定されない)を媒介するための方法が提供されている。これらの方法に従って、創傷を有するか、または組織修復を必要とする対象は、遊離化合物または薬学的に許容されるプロドラッグ、代謝物、類似体、誘導体、溶媒和物、もしくは塩の形態の本明細書に開示される化合物で、創傷部位もしくは損傷組織を治療されるか、または全身治療される。
一般に、「治療する」、「治療」等の用語は、本明細書において、対象、組織、または細胞に影響を及ぼして、所望の薬理的及び/または生理学的効果を得ることを意味するために使用される。この効果は、疾患もしくは障害またはその兆候もしくは症状を完全にもしくは部分的に予防するという観点で予防効果であってもよく、かつ/または障害及び/もしくはそれに起因する副作用の部分的もしくは完全治癒の観点で治療効果であってもよい。「治療する」は、本明細書で使用される場合、脊椎動物、哺乳動物、特にヒトにおける疾患または障害のいずれの治療または予防も網羅し、(a)疾患または障害が、疾患もしくは障害かかりやすい傾向があり得るが、それを有すると診断されていない対象に発症しないように予防すること、(b)疾患もしくは障害を抑制する、すなわち、その進行を停止させること、または(c)疾患もしくは障害を緩和もしくは寛解させる、すなわち、疾患もしくは障害の退行を引き起こすことを含む。
ある特定の疾患及び障害の寛解に有用な様々な薬学的組成物が提供される。一実施形態による薬学的組成物は、本明細書に開示される化合物を、単独で、または担体、賦形剤及び添加物、もしくは補助剤を使用して対象への投与に好適な他の医薬品と一緒にのいずれかで、遊離化合物または薬学的に許容されるプロドラッグ、代謝物、類似体、誘導体、溶媒和物、もしくは塩の形態で製剤化することによって調製される。頻繁に使用される担体または補助剤としては、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、ラクトース、マンニトール及び他の糖、滑石、乳タンパク質、ゼラチン、デンプン、ビタミン、セルロース及びその誘導体、動物油及び植物油、ポリエチレングリコール、ならびに溶媒、例えば、滅菌水、アルコール、グリセロール、及び多価アルコールが挙げられる。静脈内ビヒクルとしては、流体及び栄養補給物が挙げられる。
防腐剤としては、抗菌剤、酸化防止剤、キレート剤、及び不活性ガスが挙げられる。他の薬学的に許容される担体としては、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,15th ed.Easton:Mack Publishing Co.,1405−1412,1461−1487(1975)、及びThe National Formulary XIV.,14th ed.Washington:American Pharmaceutical Association(1975)に記載されるように、水溶液、非毒性賦形剤、例えば、塩、防腐剤、緩衝液等が挙げられ、これらの内容は、参照により本明細書に組み込まれる。薬学的組成物の様々な成分のpH及び正確な濃度は、当該技術分野の日常的な技術に従って調整される。例えば、Goodman and Gilman(eds.),1990,THE PHARMACOLOGICAL BASIS FOR THERAPEUTICS(7th ed.)を参照されたい。
薬学的組成物は、好ましくは、用量単位で調製及び投与される。固体用量単位は、錠剤、カプセル剤、及び坐薬である。対象を治療する場合、化合物の活性、投与様式、疾患または障害の性質及び重症度、対象の年齢及び体重に応じて、異なる1日用量が使用され得る。
しかしながら、ある特定の状況下では、より高いまたはより低い1日用量が適切であり得る。1日用量の投与は、個別の用量単位あるいはいくつかのより小さい用量単位の形態での単回投与のみならず、細分された用量の特定の間隔での複数回投与によっても行われ得る。
本明細書で企図される薬学的組成物は、治療上有効用量で局所または全身投与され得る。この使用に有効な量は、言うまでもなく、疾患または障害の重症度、ならびに対象の体重及び一般的状態に依存する。典型的には、インビトロで使用される投薬量は、薬学的組成物のインサイチュ投与に有用な量で有用なガイダンスを提供することができ、動物モデルを使用して、特定の障害の治療に有効な投薬量を決定することができる。
様々な考慮すべき事項が、例えば、Langer,1990,Science,249:1527、Goodman and Gilman’s(eds.),1990,Id.に記載されており、それらは各々、参照によりすべての目的のために本明細書に組み込まれる。活性医薬品の非経口投与用の投薬量は、非経口投薬量に適切な変換係数を乗じることによって、対応する経口投与用の投薬量に変換され得る。一般用途の場合、mg/mL単位の非経口投薬量に1.8を乗じたものが、対応するミリグラム(「mg」)単位の経口投薬量である。腫瘍学用途の場合、mg/mL単位の非経口投薬量に1.6を乗じたものが、対応するmg単位の経口投薬量である。平均的な成人の体重は、約70kgである。例えば、Miller−Keane,1992,ENCYCLOPEDIA & DICTIONARY OF MEDICINE,NURSING & ALLIED HEALTH,5th Ed.,(W.B.Saunders Co.),pp.1708及び1651を参照されたい。
本明細書に開示される化合物が経口使用のために投与され得る方法は、例えば、活性成分が不活性固体希釈剤と混合された硬ゼラチンカプセル剤、または活性成分がTween−20を含有するPEG 400等の共溶媒混合物と混合された軟ゼラチンカプセル剤である。本明細書に開示される化合物は、滅菌の注入可能な水性または油脂性溶液または懸濁液の形態で投与される場合もある。本化合物は、一般に、静脈内投与され得るか、または例えば3〜12時間毎であることを前提として0.1μg〜20mg/kgの経口用量として投与され得る。
経口使用のための製剤は、活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、またはカオリンと混合された硬ゼラチンカプセル剤の形態であってもよい。それらは、活性成分が、水または油媒体、例えば、ピーナッツ油、液体パラフィン、またはオリーブ油と混合された軟ゼラチンカプセル剤の形態であってもよい。
水性懸濁液は、通常、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混合して活性材料を含有する。かかる賦形剤は、(1)懸濁化剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、タラカントガム、及びアカシアガム、(2)分散剤または湿潤剤であり得、これらの分散剤または湿潤剤は、(a)レシチン等の天然に存在するフォスファチド、(b)アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、(c)エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキセタノール、(d)エチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、または(e)エチレンオキシドと、脂肪酸及びヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合生成物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンであり得る。
薬学的組成物は、滅菌の注入可能な水性または油脂性懸濁液の形態であり得る。この懸濁液は、上述の好適な分散剤または湿潤剤及び懸濁化剤を使用して、既知の方法に従って製剤化され得る。滅菌の注入可能な調製は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌の注入可能な溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。用いられ得る許容されるビヒクル及び溶媒は、水、リンガー溶液、及び等張塩化ナトリウム溶液である。加えて、滅菌固定油が、溶媒または懸濁化媒体として従来用いられている。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリド等の任意の無刺激性の固定油が用いられ得る。加えて、オレイン酸等の脂肪酸の注入可能物の調製における使用が見出されている。
本明細書に開示される化合物は、好ましくは点眼薬の形態で眼に局所適用される眼用組成物の形態で投与される場合もある。本明細書に開示される化合物は、硝子体内注入物の形態で投与される場合もある。
本明細書に開示される化合物は、薬物の直腸投与用の坐薬の形態で投与される場合もある。これらの組成物は、その薬物を、常温では固体であるが、直腸温度で液体になり、それ故に、直腸内で融解して薬物を放出する好適な無刺激性の賦形剤と混合することによって調製され得る。かかる材料としては、カカオバター及びポリエチレングリコールが挙げられる。
本明細書に開示される方法で使用される本明細書に開示される化合物は、リポソーム送達系、例えば、小型一重膜ベシクル、大型一重膜ベシクル、及び多重膜ベシクルの形態で投与される場合もある。リポソームは、様々なリン脂質、例えば、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンから形成され得る。
局所使用の場合、本明細書に開示される化合物を含有するクリーム、軟膏、ゼリー、溶液、または懸濁液等が用いられる。
加えて、本明細書に開示される化合物のうちのいくつかは、溶媒和物を水または共通有機溶媒とともに形成することができる。かかる溶媒和物は、本明細書で企図される方法の範囲内に包含される。
B.有効投薬量
本明細書に提供される薬学的組成物としては、活性成分が治療上有効量で、すなわち、その意図された目的を達成するのに有効な量で含有された組成物が挙げられる。特定の用途に有効な実際の量は、とりわけ、治療される状態に依存する。
投与される化合物の投薬量及び頻度(単回投与または複数回投与)は、投与経路、レシピエントのサイズ、年齢、性別、健康状態、体重、ボディマス指数、及び食生活、治療される疾患の症状の性質及び程度(例えば、トロンビン及び/またはKLKB1及び/またはKLK1の阻害に応答する疾患)、他の疾患または他の健康関連問題の存在、併用治療の種類、ならびにいずれかの疾患または治療レジメンによる合併症を含む様々な要因に応じて異なり得る。他の治療レジメンまたは治療薬は、本明細書に開示される方法及び化合物とともに使用され得る。
本明細書に記載のいずれかの化合物について、治療上有効量は、当該技術分野で既知の様々な技法、例えば、酵素(トロンビン、KLKB1、またはKLK1)阻害の生化学的特徴付け、細胞培養アッセイ等から最初に決定され得る。目標濃度は、例えば、記載される方法を使用して測定される、酵素活性を低減することができる活性化合物(複数可)の濃度である。
ヒトにおける使用のための治療上有効量は、動物モデルから決定され得る。例えば、ヒト用量は、動物において有効であると見出された濃度を達成するように製剤化され得る。ヒト投薬量は、酵素阻害を監視し、上述のように投薬量を上方または下方調整することによって調整され得る。
投薬量は、患者の要件及び用いられる化合物に応じて異なり得る。患者に投与される用量は、本明細書に開示される方法の文脈で、長期にわたって患者における有益な治療応答に影響を及ぼすのに十分であるべきである。用量のサイズも、任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度によって決定される。一般に、治療は、化合物の最適用量未満のより少ない投薬量で開始する。その後、投薬量は、ある状況下で最適効果に達するまで少しずつ増加する。本明細書に開示される方法のいくつかの実施形態では、投薬量範囲は、0.001w/v%〜10w/v%である。いくつかの実施形態では、投薬量範囲は、0.1%〜5w/v%である。
投薬量及び間隔を個別に調整して、治療される特定の臨床的適応症に有効なレベルの投与される化合物を提供することができる。これにより、個体の病状重症度に見合った治療レジメンが提供される。
本明細書に提供される教示を利用して、重大な毒性を引き起こさず、依然として特定の患者が呈する臨床症状の治療に完全に有効である、有効な予防的または治療的治療レジメンが計画され得る。この計画は、化合物の効力、相対的生物学的利用能、患者の体重、有害な副作用の存在及び重症度、好ましい投与方法、ならびに選択された薬剤の毒性プロファイル等の要因を考慮することによる活性化合物の慎重な選択を伴うべきである。
したがって、いくつかの実施形態では、本方法に使用される本明細書に開示される化合物の投薬量レベルは、例えば、体重1キログラム当たり、約0.1mg〜約1mg、約1mg〜約10mg、約0.5mg〜約20mg(平均的な成人の体重は70キログラム)の程度であり、好ましい投薬量範囲は、体重1キログラム当たり約0.1mg〜約20mg/日(患者当たり約7.0mg〜約1.4gm/日)である。単回投薬量をもたらすために担体材料と混合され得る本明細書に開示される化合物の量は、治療される宿主及び特定の投与方法に応じて異なる。例えば、ヒトへの経口投与を対象とした製剤は、全組成物の約5〜95パーセントと異なり得る適切かつ好都合な量の担体材料とともに、本明細書に開示される化合物を約5μg〜1g含有し得る。単位剤形は、一般に、本明細書に開示される化合物を約0.1mg〜500mg含有する。
しかしながら、任意の特定の患者の特定の用量レベルが、用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、全体的な健康、性別、食生活、投与時間、投与経路、排泄速度、複合薬、及び治療を受ける特定の疾患の重症度等の様々な要因に依存することが理解される。
C.毒性
特定の化合物の毒性と治療効果との間の比率がその治療指数であり、LD50(集団の50%に致命的な化合物の量)とED50(集団の50%に有効な化合物の量)との間の比率として表され得る。高い治療指数を呈する化合物が好ましい。インビトロアッセイ、細胞培養アッセイ、及び/または動物研究から得られる治療指数データは、ヒトにおける使用のための様々な投薬量を製剤化する際に使用され得る。かかる化合物の投薬量は、好ましくは、毒性をほとんどまたはまったく有しないED50を含む様々な血漿濃度内にある。投薬量は、用いられる剤形及び利用される投与経路に応じてこの範囲内で異なり得る。例えば、Fingl et al.,In:THE PHARMACOLOGICAL BASIS OF THERAPEUTICS,Ch.1,p.l,1975を参照されたい。正確な製剤、投与経路、及び投薬量は、患者の状態及び本化合物が使用される特定の方法を考慮して個々の実践者によって選択され得る。インビトロ製剤の場合、正確な製剤及び投薬量は、患者の状態及び本化合物が使用される特定の方法を考慮して個々の実践者によって選択され得る。
マウスにおける薬物動態
試験動物における化合物曝露について研究するために、マウスにおける薬物動態が測定される。各化合物が、名目重量20g〜26gの雄CD−1マウスに、尾静脈を介して単回用量として静脈内(i.v.)投与されるか、または胃管栄養法によって単回用量として経口(p.o.)投与される。名目用量は、i.v.及びp.o.の場合、それぞれ、1mg/kg及び5mg/kgである。いくつかの例(用量型A)では、p.o.用量もi.v.用量もいずれも、試験化合物を5%ジメチルアセトアミド中に溶解させ、テトラエチレングリコール中に希釈して最終濃度0.25mg/mLにすることによって調製される。他の例(用量型B)では、i.v.用量は、試験化合物を、20%ジメチルアセトアミド、40%ポリエチレングリコール300、及び40%リン酸緩衝生理食塩水中に溶解させることによって調製され、p.o.用量は、試験化合物を、水中カルボキシメチルセルロース懸濁液(1重量%)及び2.5%ジメチルアセトアミド中に溶解させることによって調製される。
p.o.投薬に使用される動物を除いて、動物は、食物及び水を随意に入手できる状態で保持ケージ内に収容され、p.o.投薬に使用される動物は、投与前夜に断食する。試料を、心穿刺を介して、投与前時点で、かつ投与後0.083(i.v.のみ)、0.25、0.5、1、2、4、8、及び24時間時点で、三連で採取する。血漿は、遠心分離によって得られ、Applied Biosystems MDS SCIEX API 3000三連四重極MSに連結されたShimadzu VP System HPLCを使用してLC−MS/MSによって分析するまで冷凍貯蔵する。アッセイ結果は、1.5〜5000ng/mLの範囲で調製された基準試料を使用して較正される。
薬物動態パラメータは、以下に記載され、かつ当業者に明らかな非コンパートメント分析を使用して平均濃度値から計算される。半減期(t1/2)及び消失速度定数(λ)は、最後の3つの有限試料時点の同等の重み付けを使用して対数線形回帰によって決定される。i.v.データのゼロ(C0)時点での濃度は、最初の3つの試料時点の同等の重み付けを使用して対数線形回帰の外挿によって確立される。濃度曲線下面積(AUC)値は、線形台形積分を使用して計算される。全身クリアランス(CL)は、投薬量とAUCの比率として計算される。分布の見掛け体積(Vd)は、CLとλの比率として計算される。経口生物学的利用能パーセント(F%)は、i.v.とp.o.の比率から決定される。AUC値は、投薬量によって重み付けされる。
本発明を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲を逸脱することなく、修正、変形、及び同等の実施形態が可能であることは明らかである。さらに、本開示におけるすべての例が非限定的な例として提供されていることを理解されたい。
以下の非限定的な例は、本明細書に開示される本発明の実施形態をさらに例証するために提供される。当業者であれば、以下の実施例に開示される技法が、本発明の実施にうまく機能することが見出されている手法を代表するものであり、それ故に、その実施のための洋式の例を構成するよう考慮され得ることを理解するはずである。しかしながら、当業者であれば、本開示に照らして、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、開示される特定の実施形態に多くの変更が加えられてもよく、依然として同様または類似の結果を得ることができることを理解すべきである。
一般スキームI。本明細書に記載の化合物の合成に有用な合成スキームが、以下の一般スキームIに開示され、式中、「R1」、「R2」、「R3」、「R4」という用語は、上で定義された通りであり、「Rm」及び「Rn」は、置換もしくは非置換アルキルであり、「R3'」は、上で定義されたラジカル「R3」に結合したメチレン基の連鎖として定義されるラジカルである。
[0003]一般スキームII。さらに、我々は、一般スキームIと合成的に類似した、官能基R3L3の導入に有用な一般スキームIIについて説明し、式中、「R1」、「R2」、「R3」、「R4」、「Rm」及び「Rn」という用語は、上で定義された通りであり、「R3'」は、上で定義されたラジカル「R3」に結合したメチレン基の連鎖として定義されたラジカルである。
実施例1:中間体1の調製
中間体1の合成は、以下の一般手順1に従った。
0℃のジクロロメタン(500mL)中の2−ヒドロキシニコチン酸(50.0g、0.359モル、1.0当量)溶液に、塩化チオニル(133.6mL、1.8モル、5.0当量)を滴加した。30分後、テトラヒドロフラン(500mL)を添加し、反応物を周囲温度で14〜15時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、それにメタノール(150mL)を滴加し、この混合物を室温でさらに30分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して固体を得て、次いで、これを重炭酸ナトリウム水溶液(pH7〜8)で中和し、再度濃縮して、固体生成物を得た。この固体をメタノール中に溶解させ、濾過し、濾液を濃縮して、所望の生成物45.0g(収率81.8%)を得た。m/z 153.99[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.051−074(1H,q),7.661−7.682(1H,q),6.259−6.292(1H,m),3.734(3H,s)ppm。
実施例2:中間体2の調製
中間体2の合成は、以下の一般手順2の手順に従った。
テトラヒドロフラン(300mL)中の冷(−78℃)アセトニトリル(8.18mL、0.156モル、1.2当量)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、62.68mL、0.156モル、1.2当量)を60分間にわたって滴加した。滴加後、反応物をさらに60分間撹拌し、次いで、それに2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル(中間体1、20.0g、130mmol、1.0当量)を少量ずつに分けて反応混合物に添加し、−78℃で3時間維持した。反応物を水で反応停止処理し、酢酸エチルで洗浄した。水層を蒸発させて粗生成物を得て、これをメタノール中に懸濁し、室温で30分間撹拌した。固体を吸引により濾過し、高真空下で乾燥させて、中間体2(11.5g、54%)を得た。
実施例3:化合物1の調製
化合物1の合成は、以下の一般手順3の手順に従った。
イソプロパノール(600mL)及び酢酸(22.2mL)中の中間体2(20.0g、0.123モル、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(7.40mL、0.148モル、1.2当量)を滴加し、反応物を85℃で4〜5時間加熱した。冷却後、反応混合物を濃縮して粗生成物を得て、これを、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中10〜25%メタノールの勾配で溶出して、所望の生成物、化合物1(13.25g(収率61%))を得た。m/z 177.06[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.831(1H,s),7.857−7.879(1H,q),7.383−7.403(1H,q),6.303−6.336(1H,m),6.048(1H,s)4.633(2H,s)ppm。
実施例4:化合物2の調製
化合物2の合成は、以下の一般手順4の手順に従った。
10〜15℃のジメチルホルムアミド(100mL)中の化合物1溶液に、酢酸(11.2mL)を滴加し、その後、5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(9.15g、0.0624モル、1.1当量)を少量ずつに分けて添加した。反応物を室温で30〜45分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.35g、0.0851モル、1.5当量)を少量ずつに分けて45分間にわたって添加し、反応物を2時間撹拌した。反応完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物を移動相としてジクロロメタン中10〜12%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物、化合物2(7.3g、収率42.7%)を得た。m/z[M+H]+307.10 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.034(1H,s),11.815(1H,s),7.869−7.882(1H,q),7.404−7.415(1H,d),6.922−6.931(1H,d),6.862−6.871(1H,d),6.314−6.331(1H,d),6.117(1H,s),5.867−5.898(1H,t),4.348−4.363(2H,d)ppm。
実施例5:化合物3の調製
化合物3の合成は、以下の一般手順5の手順に従った。
トリエチルアミン(2.98mL、0.0215モル、3.0当量)及びジクロロメタン(40mL)中の冷却(0℃)化合物2溶液に、塩化ピバロイル(0.776g、0.00647モル、0.9当量)を30分間にわたって滴加した。温度を10℃未満に維持しながら反応物を2〜3時間撹拌した。完了後、反応物を撹拌しながら氷冷水で希釈し、生成物をジクロロメタンで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。結果として生じた粗生成物を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中5〜8%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物(化合物3、0.76g、収率43.6%)を得た。m/z[M+H]+391.24 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.250(1H,s),8.086−8.109(1H,q),7.731−7.761(1H,t),7.484(1H,s),6.974−6.984(1H,d),6.934−6.944(1H,d),6.317−6.350(1H,t),6.213(1H,s),4.471−4.486(2H,d),1.47(9H,s)ppm。
実施例6:化合物4の調製
化合物4の合成は、以下の一般手順6の手順に従った。
ジメチルホルムアミド(5.0mL)中のフラン−3−カルボン酸(0.338g、0.00301モル、1.2当量)溶液に、EDCI.HCl(0.724g、0.00337モル、1.5当量)、DIEA(0.811g、0.00629モル、2.5当量)、及び最後にHOBt(0.074g、0.00048モル、0.5当量)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、化合物2(0.770g、0.00251モル、1.0当量)を添加した。この混合物を室温で14時間撹拌した。LC−MSにより反応が完了したことを確認した後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注いだ。生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中15〜25%酢酸エチルの勾配で溶出して、所望の純粋な化合物4(0.45g、収率45%)を得た。m/z[M+H]+401.84 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.923(1H,s),9.024−9.029(1H,q),8.274−8.297(1H,q),7.888−7.893(1H,d),7.833−7.884(1H,q),7.500−7.512(1H,d),7.085−7.091(1H,q),6.965−6.990(2H,q),6.313−6.347(2H,t),5.771(1H,s),4.445−4.560(1H,d)ppm。
実施例7:化合物5の調製
化合物5の合成は、以下の一般手順7の手順に従った。
DMF(5.0mL)中の化合物4(0.150g、0.375ミリモル、1.0当量)溶液に、無水炭酸カリウム(0.129g、0.937ミリモル、2.5当量)を添加し、次いで、室温で30分間撹拌した。2−(クロロメチル)チオフェン(0.059g、0.45ミリモル、1.2当量)を反応混合物に添加し、反応物を室温でさらに2〜3時間撹拌した。この混合物をTLC及びLCMSにより監視した。反応完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物をn−ヘキサン中1〜5%酢酸エチルの勾配で溶出して、化合物5(0.036g、収率19.3%)を得た。m/z[M+H]+497.23。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.020(1H,s),8.274−8.297(1H,dd),7.960−7.981(1H,dd),7.885−7.893(1H,t),7.833−7.864(1H,t),7.519−7.539(1H,dd),7.430−7.434(1H,d),7.117−7.133(1H,dd),7.087−7.091(1H,d),6.975−6.987(1H,t),6.380−6.427(1H,t),6.435(1H,s),5.189(2H,s),4.550−4.565(2H,d)ppm。
実施例8:化合物6の調製
化合物6の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(5.0mL)中の化合物4(0.150g、0.375ミリモル、1.0当量)溶液に、炭酸セシウム(0.304g、0.937ミリモル、2.5当量)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、4−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.073g、0.45ミリモル、1.2当量)を添加した。反応物を70℃で3〜4時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。反応完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチル中に抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中40〜55%酢酸エチルの勾配で溶出して、化合物6(0.032g、収率17.4%)を得た。m/z[M+H]+491.95。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.030(1H,s),8.541−8.526(2H,d),8.379−8.356(1H,dd),8.020−7.999(1H,dd),7.893−7.836(2H,m),7.210−7.195(2H,d),7.093−7.089(1H,d),6.968−6.948(2H,t),6.498−6.463(1H,t),6.294(1H,s),5.255(2H,s),4.542−4.526(2H,d)ppm。
実施例9:中間体3の調製
中間体3の合成は、以下の一般手順1に従った。
塩化アセチル(200mL)をエタノール(800mL)に室温で緩徐に添加した。この透明な溶液を10分間撹拌し、次いで、4−ヒドロキシニコチン酸(50.0g、0.359モル、1.0当量)を固体として添加した。反応混合物を一晩(12時間)還流加熱した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(300mL×3)及び水(300mL)で希釈した。層をNaHCO3で中和した。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(300mL×2)でさらに抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、所望の生成物(5.4g、収率90.00%)を得た。m/z[M+H]+167.8。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.529−7.512(1H,d),6.814(1H,s),6.505−6.525(1H,dd),4.325−4.272(2H,q),1.323−1.286(3H,t)ppm。
実施例10:中間体4の調製
中間体4の合成は、以下の一般手順2に従った。
アセトニトリル(8.18mL、0.156mol、1.2当量)をテトラヒドロフラン(300mL)中に添加し、次いで、−78℃に冷却した。nBuLi(ヘキサン中2.5M、62.68mL、0.156モル、1.2当量)を60分間にわたって滴加し、反応混合物をさらに60分間撹拌した。中間体3(20.0g、0.13mol、1.0当量)を−78℃で少量ずつに分けて反応混合物に添加し、3時間維持した。完了後、反応物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、酢酸エチルで洗浄した。水層を蒸発させて粗生成物を得て、これをメタノール中に懸濁し、室温で30分間撹拌した。この固体を吸引濾過し、高真空下で乾燥させて、所望の生成物(11.5g、収率58%)を得た。m/z[M+H]+163.05 1H NMR(CD3CN,400MHz)δ9.88(1H,bs),7.40−7.38(1H,d),6.84(1H,s),6.50−6.48(1H,dd),4.27(2H,s)ppm。
実施例11:化合物7の調製
化合物7の合成は、以下の一般手順3の手順に従った。
中間体4(20.0g、0.123mol、1.0当量)をイソプロパノール(600mL)と酢酸(22.2mL)の混合物に添加した。これにヒドラジン一水和物(7.40mL、0.148モル、1.2当量)を滴加した。反応混合物を85℃で4〜5時間撹拌した。完了後、反応混合物を濃縮して粗生成物を得て、これを、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物をジクロロメタン中10〜15%メタノールの勾配で溶出して、所望の生成物(13.25g、収率61%)を得た。m/z[M+H]+176.9。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.492(2H,bs),7.336−7.318(1H,d),6.529−6.515(2H,d),5.775(1H,s),4.995(2H,s)ppm。
実施例12:化合物8の調製
化合物8の合成は、以下の一般手順4の手順に従った。
化合物7(5.0g、28.4mol、1.0当量)を10〜15℃のメタノール(200mL)中に溶解させ、これに酢酸(1.7mL)を滴加した。この溶液に、5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(6.22g、42.6mmol、1.5当量)を滴加した。反応物を室温で30〜45分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.52g、56.8mmol、2.0当量)を少量ずつに分けて45分間にわたって添加し、反応物を2時間撹拌した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(200mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてジクロロメタン中10〜12%メタノールで溶出した(6.9g、収率79.3%)。m/z[M+H]+307.00。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.356(1H,s),11.475(1H,s),7.370(1H,s),6.944−6.936(2H,d),6.576−6.487(2H,m),6.024(2H,s),4.360−4.344(2H,d)ppm。
実施例13:化合物9の調製
化合物9の合成は、以下の一般手順6の手順に従った。
フラン−3−カルボン酸(0.549g、4.9mmol、1.5当量)をジメチルホルムアミド(40mL)中に溶解させた。EDCI.HCl(0.94g、4.9mmol、1.5当量)及びDIPEA(0.67mL、1.2当量)を反応混合物に添加し、10℃で30分間撹拌した。化合物8(1.0g、3.27mmol、1.0当量)及びHOBt(0.088g、0.65mmol、0.2当量)を反応混合物に添加し、室温で15時間撹拌した。反応物をLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(150mL)に注ぎ、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ネキサン中60%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.600g、収率45.8%)を得た。m/z[M+H]+401.30。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.661(1H,s),8.905(1H,s),7.976−7.944(1H,t),7.910−7.901(1H,s),7.431−7.415(1H,s),7.106−7.089(2H,t),6.981−6.971(1H,d),6.818(1H,s),6.761−6.742(1H,d),6.240(2H,s)ppm。
実施例14:化合物10の調製
化合物10の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
化合物9(0.3g、0.75mmol、1.0当量)をDMF(40.0mL)中に溶解させ、無水炭酸セシウム(0.61g、1.87mmol、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。2−(ブロモエチル)メチルエーテル(0.15g、1.12mmol、1.2当量)を反応混合物に添加し、室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(80mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中30〜40%酢酸エチルの勾配で溶出して、所望の純粋な生成物(0.100g、収率29.06%)を得た。m/z[M+H]+459.37。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.933(1H,s),7.972−7.939(1H,t),7.902(1H,s),7.676−7.658(1H,d),7.104−7.092(1H,dd),6.978−6.968(2H,m),6.885(1H,s),6.810−6.793(1H,d),6.244(1H,s),4.555−4.539(2H,t),4.100−4.074(2H,t),3.602−3.576(2H,t),3.293(3H,s)ppm。
実施例15:化合物11の調製
化合物11の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
化合物9(0.3g、0.75mmol、1.0当量)をDMF(25.0mL)中に溶解させ、無水炭酸セシウム(0.61g、1.87mmol、2.5当量)を添加し、反応物を室温で30分間撹拌した。これに2−クロロ−1−モルホリノエタン−1−オン(0.184g、1.12ミリモル、1.2当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応塊を撹拌しながら氷冷水(80mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これを、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中70〜80%酢酸エチルの勾配で溶出した(0.115g、収率29.04%)。m/z[M+H]+528.06。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.950(1H,s),7.951−7.983(1H,t),7.607−7.625(1H,d),7.103−7.113(2H,t),6.969−6.978(1H,d),6.900(1H,s),6.831−6.848(1H,d),6.273(1H,s),4.864(2H,s),4.541−4.556(2H,d),3.662(2H,s),3.555−3.593(4H,d),3.458(2H,s)ppm。
実施例16:化合物12の調製
化合物12の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
化合物9(0.3g、0.75mmol、1.0当量)をDMF(25.0mL)中に溶解させ、無水炭酸セシウム0.610g(1.87ミリモル、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。2−クロロメチルピリジン塩酸塩(0.185g、1.13mmol、1.2当量)を反応混合物に添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(80mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲル(100〜200メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を移動相としてn−ヘキサン中60〜70%酢酸エチルの勾配で溶出して、所望の純粋な生成物(0.100g、収率27.10%)を得た。m/z[M+H]+492.43。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.949(1H,s),8.505−8.514(1H,dd),7.971(1H,d),7.857−7.905(2H,m),7.783(1H,t),7.096−7.318(2H,m),7.096(2H,s),6.967−6.976(1H,d),6.881−6.918(2H,m),6.270(1H,s),5.233(2H,s),4.541−4.556(2H,d)ppm。
実施例17:化合物13の調製
化合物13の合成は、以下の一般手順6の手順に従った。
DMF(100mL)中のピバル酸(0.544g、5.44mmol、1.2当量)溶液に、EDCI.HCl(1.045g、5.44mmol、1.2当量)及びDIPEA(0.93mL、1.2当量)を添加し、この混合物を10℃で30分間撹拌した。完了後、化合物9(2.0g、6.53mmol、1.0当量)及びHOBt(0.199g、1.307mmol、0.2当量)を添加し、反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応物をLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(300mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、中性シリカゲルを使用してクロマトグラフにかけた。生成物を移動相としてn−ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(1.56g、収率61.41%を得た。m/z[M+H]+391.44。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.593(1H,bs),7.616−7.586(1H,t),7.324−7.305(1H,dd),6.955−6.946(1H,d),6.879−6.870(1H,d),6.731−6.689(2H,m),5.862(1H,s),4.527−4.509(2H,t),1.512(9H,s)ppm。
実施例18:化合物14の調製
化合物14の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(15.0mL)中の化合物13(0.3g、0.769mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム0.624g(1.92mmol、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。2−(ブロモエチル)メチルエーテル(0.16g、1.15mmol、1.5当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(80mL)に注ぎ、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中30〜40%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.090g、収率27.95%を得た。m/z[M+H]+449.27。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.874−7.843(1H,t),7.681−7.664(1H,dd),7.082−7.074(1H,d),6.973−6.964(1H,d),6.816(1H,s),6.645−6.627(1H,d),6.120(1H,s),4.488−4.473(2H,t),4.078−4.052(2H,t),3.592−3.567(2H,t),3.244(3H,s),1.464(9H,s)ppm。
実施例19:化合物15の調製
化合物15の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(15.0mL)中の化合物13(0.3g、0.512mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム(0.333g、1.02mmol、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。2−クロロ−1−モルホリノエタン−1−オン(0.189g、0.615mmol、1.5当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(80mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中70〜80%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.075g、収率18.89%)を得た。m/z[M+H]+517.83。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.849−7.881(1H,t),7.601−7.619(1H,d),7.080−7.089(1H,d),6.963−6.972(1H,d),6.826(1H,s),6.654−6.676(1H,t),6.143(1H,s),4.846(2H,s),4.475−4.490(2H,d),3.646−3.657(2H,s),3.452−3.590(4H,d),3.344(2H,s),1.470(9H,s)ppm。
実施例20:化合物16の調製
化合物16の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(15.0mL)中の化合物13(0.350g、0.769mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム(0.499g、1.15mmol、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。2−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.189g、1.54mmol、1.5当量)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(100mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(100〜200メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.075g、収率17.36%)を得た。m/z[M+H]+482.38。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.497−8.509(1H,d),7.856−7.888(2H,m),7.752−7.795(1H,t),7.282−7.314(1H,dd),7.226−7.245(1H,d),7.075−7.084(1H,d),6.961−6.971(1H,d),6.846−6.6.851(1H,d),6.707−6.729(1H,dd),6.146(1H,s),5.212(1H,s),4.474−4.490(2H,d),1.469(9H,s)ppm。
実施例21:化合物17の調製
化合物17の合成は、以下の一般手順6の手順に従った。
DMF(40.0mL)中の冷(10℃)チオフェン−3−カルボン酸(1g、7.84mmol、1.2当量)溶液に、EDCI.HCl(1.5g、7.84mmol、1.2当量)及びDIPEA(1.47mL、1.2当量)を添加した。この混合物を10℃で30分間撹拌した。完了後、化合物8(2.0g、6.53mmol、1.0当量)、続いて、HOBt(0.239g、1.56mmol、0.2当量)を添加し、次いで、反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応物をLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(300mL)に注ぎ、酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中80%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(1.023gm、収率37.74%)を得た。m/z[M+H]+417.30。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.651(1H,bs),9.002−8.992(1H,s),7.993−7.962(1H,t),7.834−7.818(1H,m),7.706−7.686(1H,d),7.439−7.422(1H,dd),7.111−7.102(1H,d),6.983−6.974(1H,d),6.814(1H,s),6.711−6.694(1H,d),6.244(1H,s),4.561−4.546(2H,t)ppm。
実施例22:化合物18の調製
化合物18の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(25.0mL)中の化合物17(0.3g、0.721mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム(0.585g、1.80mmol、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。3−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.236g、1.44mmol、1.5当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応塊を撹拌しながら氷冷水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCクロマトグラフィーにより精製して、化合物18(0.038g、収率10.4%)を得た。m/z[M+H]+508.83。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.030−9.020(1H,d),8.614(1H,s),8.523−8.510(1H,d),7.999−7.828(2H,m),7.824−7.812(1H,m),7.752−7.732(1H,d),7.700−7.679(1H,dd),7.423−7.390(1H,m),7.104−7.094(1H,m),6.974−6.938(1H,dd),6.934−6.836(1H,d),6.832−6.814(1H,dd),6.268(1H,s),5.181(2H,s),4.555−4.539(2H,t)ppm。
実施例23:化合物19の調製
化合物19の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(25.0mL)中の化合物17(0.3g、0.721mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム(0.587g、1.80mmol、2.5当量)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。2−(ブロモエチル)メチルエーテル(0.150g、1.08mmol、1.2当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(80mL)に注ぎ、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。結果として生じた残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中30〜40%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.090g、収率25.28%)を得た。m/z[M+H]+475.32。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.035−9.025(1H,d),7.995−7.964(1H,t),7.834−7.819(1H,dd),7.704−7.684(2H,m),7.111−7.102(1H,d),6.982−6.972(1H,dd),6.885−6.881(1H,d),6.753−6.731(1H,dd),6.251(1H,s),4.561−4.546(2H,t),4.097−4.071(2H,t),3.602−3.576(2H,t),3.250(3H,s)ppm。
実施例24:化合物20の調製
化合物20の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(16.0mL)中の化合物17(0.3g、0.721mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム(0.587g、1.80mmol、2.5当量)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。2−クロロ−1−モルホリノエタン−1−オン(0.176g、1.08mmol、1.2当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中70〜80%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.085g、収率21.62%)を得た。m/z[M+H]+545.03。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.036−9.044(1H,t),7.968−8.00(1H,t),7.825−7.838(1H,t),7.686−7.707(1H,m),7.613−7.630(1H,d),7.109−7.118(1H,d),6.972−6.981(1H,d),6.892−6.896(1H,d),6.760−6.782(1H,m),6.276(1H,s),5.769(1H,s),4.861(2H,s),4.549−4.565(2H,d),3.653−3.663(2H,s),3.555−3.596(4、m)、3.458−3.469(2H,s)ppm。
実施例25:化合物21の調製
化合物21の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(16.0mL)中の化合物17(0.300g、0.721mmol、1.0当量)溶液に、無水炭酸セシウム(0.587g、1.80mmol、2.5当量)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。2−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.177g、1.08ミリモル、1.2当量)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水(100mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(100〜200メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中70%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(0.065g、収率17.75%)を得た。m/z[M+H]+508.62。1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.044(1H,s),9.037−9.040(1H,s),8.502−8.514(1H,d),7.979−7.994(1H,d),7.801−7.880(2H,m),7.762−7.796(1H,d),7.685−7.705(1H,m),7.285−7.314(1H,t),7.229−7.248(1H,d),7.107−7.113、(1H,d),6.955−6.979(1H,t)6.902−6.914(1H,d),6.815−6.837(1H,m),6.261−6.275(1H,d),5.216−5.230(2H,s),4.547−4.560(2H,s)ppm。
実施例26:中間体5の調製
中間体5の合成は、以下の一般手順1に従った。
ジクロロメタン(1L)中の冷(0℃)5−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(100.0g、0.459mol、1.0当量)溶液に、塩化チオニル(167.5g、4.6mol、10.0当量)を滴加した。30分後、テトラヒドロフラン(1L)を添加し、反応物を周囲温度で14〜15時間撹拌させた。この混合物を冷却して0℃に戻し、これにメタノール(500mL)を滴加した。この混合物を冷却することなくさらに30分間撹拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮して固体残渣を得て、これをヘキサン及び酢酸エチルで洗浄し減圧下で乾燥させて、所望の生成物(98g、収率81.9%)を得た。m/z 232.02[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.43(s,1H),8.08(d,J=2.9Hz,1H),7.99(d,J=2.9Hz,1H),3.75(s,3H)ppm。
実施例27:中間体6の調製
中間体6の合成は、以下の一般手順2に従った。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(12.01g、0.293mol、1.7当量)をテトラヒドロフラン(600mL)中に添加し、この溶液を−78℃に冷却した。nBuLi(ヘキサン中2.5M、117mL、0.293mol、1.7当量)溶液を60分間にわたって滴加し、反応物をさらに60分間撹拌した。5−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル(中間体5、40g、0.172mol、1.0当量)を−78℃で反応混合物に少量ずつに分けて添加し、3時間維持し、その後、これを室温に到達させた。反応混合物を直接蒸発させ、残渣をヘキサン(200mL×2)、続いて、ヘキサン中20%酢酸エチル(200mL×2)で洗浄した。結果として生じた固体を減圧下で乾燥させて、所望の生成物(35g、収率84.33%)を得た。m/z 241.02[M−H]。
実施例28:化合物22の調製
化合物22の合成は、以下の一般手順3に従った。
3−(5−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体6、10.0g(0.041mol、1.0当量)及び酢酸(2.49g、0.041mol、1.0当量)をイソプロパノール(150mL)に添加した。これに、ヒドラジン一水和物(3.11mL、0.062mol、1.5当量)を滴加した。反応物を50〜60℃で4〜5時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視し、完了後、反応混合物を濃縮した。粗生成物を、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中6〜7%メタノールで溶出して、所望の生成物(6g、収率57.19%)を得た。m/z 255.07[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.70(s,2H),7.99(d,J=2.7Hz,1H),7.67(d,J=2.6Hz,1H),6.14(s,1H),4.77(s,2H)ppm。
実施例29:化合物23の調製
化合物23の合成は、以下の一般手順4に従った。
10〜15℃のメタノール(50mL)中の3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−5−ブロモピリジン−2(1H)−オン(化合物22、5g、0.0196mol、1当量)溶液に、酢酸(1.17g、0.0196mol、1当量)を滴加し、その後、5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(2.86g、0.0196mol、1当量)を少量ずつに分けて添加した。反応物を室温で4〜5時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.47g、0.0392mol、2当量)を0℃で45分間にわたって少量ずつに分けて添加し、反応物を2時間撹拌した。反応混合物をLC−MSにより監視した。完了後、揮発物を蒸留除去し、残渣を撹拌しながら氷冷水に注いだ。生成物をジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中9%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物(3.7g、収率62.7%)を得た。m/z[M+H]+387.11 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.02(m,2H),8.01(d,J=2.6Hz,1H),7.68(s,1H),6.93(d,J=3.7Hz,1H),6.87(d,J=3.7Hz,1H),6.24(s,1H),5.96(s,1H),4.35(d,J=6.3Hz,2H)ppm。
実施例30:中間体7の調製
中間体7の合成は、以下の一般手順8に従った。
N2雰囲気で0℃の5−ブロモ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル(中間体5、50.0g、0.2154mol、1.0当量)を装填した丸底フラスコに、POCl3(100mL)を滴加した。30分後、反応混合物を80℃に加温し、12〜15時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を室温に冷却し、氷冷水に緩徐に注いだ。これを30分間撹拌し、30分時点で、生成物が白色の固体として沈殿した。この固体生成物を濾過し、真空乾燥させて、所望の中間体7(40.0g、収率94.15%)を得た。m/z 252.12[M+2]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.78(d,J=2.5Hz,1H),8.50(d,J=2.5Hz,1H),3.89(s,3H)ppm。
実施例31:中間体8の調製
中間体8の合成は、以下の一般手順9に従った。
冷却(0℃、N2雰囲気下)メタノール(90mL)に、小片の金属ナトリウム(10.3g、0.449mol、3.75当量)を添加した。30分後、透明な溶液が観察された。この溶液に、5−ブロモ−2−クロロニコチン酸メチル(中間体7、30.0g、0.119mol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加した。添加完了後、反応混合物を室温に到達させ、さらに2時間撹拌した。LC−MSにより監視し、反応完了後、この混合物を0℃に冷却した。この混合物に、混合物がpH7に到達するまで酢酸を添加し、次いで、室温でさらに30分間撹拌した。反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。結果として生じた残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中0〜6%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(5−ブロモ−2−メトキシニコチン酸メチル、中間体8、20.0g、収率67.86.7%)を得た。m/z[M+2]+246.17.10 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.53(d,J=2.6Hz,1H),8.27(d,J=2.6Hz,1H),3.92(s,3H),3.82(s,3H)ppm。
実施例32:中間体9の調製
中間体9の合成は、以下の一般手順2に従った。
窒素雰囲気下で、アセトニトリル(5.7g、0.138mol、1.7当量)をテトラヒドロフラン(200mL)に添加し、この溶液を−78℃に冷却した。この冷溶液に、2.5M nBuLi(ヘキサン中)(55.2mL、0.138mol、1.7当量)を60分間にわたって滴加し、反応物をさらに60分間撹拌した。5−ブロモ−2−メトキシニコチン酸メチル(中間体8、20.0g、0.081mol、1.0当量)を−78℃で反応混合物に少量ずつに分けて添加し、さらに3時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中0〜20%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(3−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル、中間体9、15.0g(収率86.83%)m/z[M+2]+257.12)を得た。
実施例33:化合物24の調製
化合物24の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(200mL)及び酢酸(5.0mL)中の室温3−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体9、20.0g、0.0784mol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(5.0mL、0.078mol、1.0当量)を滴加した。次いで、反応物を65℃で12時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視し、完了時にこれを減圧下で濃縮し、次いで、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製した。粗生成物を、n−ヘキサン中0〜80%酢酸エチルを使用して溶出して、所望の生成物(3−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン、化合物24、15.0g、収率71%)を得た。m/z[M+2]+269.18 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.71(s,1H),8.25(d,J=2.5Hz,1H),8.21(d,J=2.4Hz,1H),5.97(s,1H),4.86(s,2H),3.94(d,J=7.5Hz,3H)ppm。
実施例34:化合物25の調製
化合物25の合成は、以下の一般手順4に従った。
10〜15℃のメタノール(150mL)中の3−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物24、10.0g、0.037mol、1.0当量)溶液に、酢酸(5.0mL)を滴加した。これに、5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(6.53g、0.044mol、1.2当量)を少量ずつに分けて添加し、反応物を室温でさらに3〜4時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(3.5g、0.055mol、1.5当量)を45分間にわたって少量ずつに分けて添加し、反応物をさらに12時間撹拌した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中10〜15%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(7.3g、収率47.2%)を得た。m/z[M+2]+401.26 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.04(s,1H),8.25(t,J=5.1Hz,2H),6.93(s,1H),6.88(s,1H),6.16(s,1H),5.96(s,1H),4.37(d,J=6.3Hz,2H),3.96(s,3H)ppm。
実施例35:中間体10の調製
中間体10の合成は、以下の一般手順10に従った。
酢酸(25mL、0.3mol、3.0当量)中の室温6−ヒドロキシニコチン酸(13.9g、0.1mol、1.0当量)溶液に、臭素(7.6mL、0.05mol、0.5当量)を滴加した。次いで、この混合物を60℃で12時間撹拌した。反応完了後(LC−MSによる検出時に出発材料が消費された)、反応混合物を冷水に注いだ。白色の沈殿物を濾去し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで、減圧下で乾燥させて、所望の生成物(20.0g、収率91%)を得た。m/z 220.11[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.01(s,1H),12.62(s,1H),8.16(d,J=2.3Hz,1H),8.04(d,J=2.2Hz,1H)ppm。
実施例36:中間体11の調製
中間体11の合成は、以下の一般手順1に従った。
ジクロロメタン(200mL)中の冷(0℃)5−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(中間体10、20.0g、0.091mol、1.0当量)溶液に、塩化チオニル(32g、3.0当量)を滴加した。30分後、テトラヒドロフラン(200mL)を添加し、反応物を周囲温度で14〜15時間撹拌させた。反応混合物を冷却して0℃に戻し、これにメタノール(100mL)を滴加した。添加完了時、反応物を室温で30分間撹拌した。反応完了後(LC−MS手段により監視)、反応混合物を減圧下で濃縮して、固体を得た。これをヘキサン及び酢酸エチルで洗浄し、次いで、減圧下で乾燥させて、所望の生成物(20.0g、収率82.3%)を得た。m/z 234.15[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.74(s,1H),8.18(d,J=2.4Hz,1H),8.10(d,J=2.4Hz,1H),3.78(s,3H)ppm。
実施例37:中間体12の調製
中間体12の合成は、以下の一般手順8に従った。
オキシ塩化リン(57g、0.37mol、5.0当量)を含有する丸底フラスコに、5−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル(中間体11、20.0g、0.074mol、1.0当量)を添加した。反応物を70℃で4〜5時間撹拌した。反応完了後、この混合物を粉砕氷上に注ぎ、沈殿物を濾去し、飽和重炭酸ナトリウムを使用して中和した。生成物を減圧下で乾燥させて、所望の生成物(中間体12、16g、収率85.5%)を得た。m/z 252.07[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.94(d,J=2.0Hz,1H),8.53(dd,J=7.5、2.0Hz,1H),3.99(s,3H)ppm。
実施例38:中間体13の調製
中間体13の合成は、以下の一般手順11に従った。
メタノール(25mL)中の冷(0℃)3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(中間体11、9.0g、0.036mol、1当量)溶液に、ナトリウムメトキシド(メタノール中25%、15.5mL、0.072mol、2当量)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を減圧下で蒸発させ、残渣を撹拌しながら氷冷水に注いだ。この混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中25〜30%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(7.5g、収率84.74%)を得た。m/z[M+H]+246.17 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.73(d,J=1.5Hz,1H),8.41(d,J=1.5Hz,1H),4.02(d,J=1.1Hz,3H),3.86(d,J=1.1Hz,3H)ppm。
実施例39:中間体14の調製
中間体14の合成は、以下の一般手順2に従った。
テトラヒドロフラン(70mL)中の冷却(−78℃)アセトニトリル(1.98g、0.048mol、1.7当量)溶液に、nBuLi(ヘキサン中2.5M、19mL、0.048mol、1.7当量)を60分間にわたって滴加した。その後、反応物をさらに60分間撹拌した。これに5−ブロモ−6−メトキシニコチン酸メチル(中間体13、7g、0.027mol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加し、反応混合物を−78℃で3時間維持した。反応混合物を塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中45〜50%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(6g、収率82.75%)を得た。m/z[M+H]+255.21 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.40(d,J=1.9Hz,1H),8.20(d,J=1.9Hz,1H),3.91(s,3H),3.17(s,2H)ppm。
実施例40:化合物26の調製
化合物26の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(60mL)及び酢酸(1.41g、0.023mol、1.0当量)中の室温3−(5−ブロモ−6−メトキシピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体14、6.0g、0.023mol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(1.76g、0.035mol、1.5当量)を滴加した。反応物を85℃で4〜5時間撹拌した。反応完了後、この混合物を濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中70〜75%酢酸エチルで溶出して、所望の生成物(6g、収率95%)を得た。m/z 271.18[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.45(d,J=2.1Hz,1H),8.26(d,J=2.0Hz,1H),5.74(s,1H),5.17(s,2H),3.94(s,3H)ppm。
実施例41:化合物27の調製
化合物27の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(60mL)中の冷(10〜15℃)3−(5−ブロモ−6−メトキシピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物26、6g、0.023mol、1当量)溶液に、酢酸(1.41g、0.023mol、1当量)を滴加した。次いで、これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(3.43g、0.023mol、1当量)を少量ずつに分けて添加し、その後、反応物を室温で2〜3時間撹拌した。次いで、この混合物を冷却して0℃に戻し、その後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.96g、0.047mol、2当量)を45分間にわたって少量ずつに分けて添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。反応物をLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を蒸発させ、残渣を撹拌しながら氷冷水に注いだ。生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中50〜55%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(6.2g、収率65.95%)を得た。m/z[M+H]+401.26 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.05(s,1H),8.48(d,J=2.1Hz,1H),8.30(d,J=2.0Hz,1H),6.93(d,J=3.7Hz,1H),6.90(d,J=3.7Hz,1H),6.07(s,1H),5.97(s,1H),4.36(d,J=6.2Hz,2H),3.94(s,3H)ppm。
実施例42:中間体15の調製
中間体15の合成は、以下の一般手順12に従った。
5−ブロモ−2−メトキシニコチン酸メチル(中間体8、10g、0.040mol、1.0当量)、モルホリン(7.07g、0.081mol、2.0当量)、及びCs2CO3(26.4g、0.081mol、2.0当量)を、室温でジオキサン(100mL)中に溶解させた。反応混合物を、N2を使用して15分間脱気した。次いで、この混合物に4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス、1.1g、0.002mol、0.05当量)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd2(dba)3、1.8g、0.002mol、0.05当量)を室温で添加した。反応混合物を90℃で15時間撹拌した。冷却後、反応混合物をEtOAcと水との間に分配した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウム(Na2SO4)上で乾燥させた。溶媒を真空下で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して(正常相シリカ、ヘキサン中0〜25%EtOAcの勾配を使用)、3.0gの2−メトキシ−5−モルホリノニコチン酸メチル(暗緑色のガム)を得た。収率29.26%。m/z[M+2]+253.41 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.53(d,J=2.6Hz,1H),8.27(d,J=2.6Hz,1H),3.92(s,3H),3.82(s,3H),3.741(m,4H),3.072(m,4H)ppm。
実施例43:中間体16の調製
中間体16の合成は、以下の一般手順2に従った。
N2ガス流を有する乾燥雰囲気下で、アセトニトリル(0.828g、0.020mol、1.7当量)をテトラヒドロフラン(30mL)に添加し、この混合物を−78℃に冷却した。これにnBuLi(ヘキサン中2.5M、8.3mL、0.020mol、1.7当量)を60分間にわたって滴加し、次いで、反応物をさらに60分間撹拌した。2−メトキシ−5−モルホリノニコチン酸メチル(中間体15、3.0g、0.011mol、1.0当量)を反応混合物に少量ずつに分けて添加し、反応混合物を−78℃で3時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中0〜40%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、3−(2−メトキシ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体16、2.5g、収率80.64%)を得た。m/z[M+2]+262.20 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.19(d,J=3.1Hz,1H),7.72(d,J=3.1Hz,1H),4.56(s,2H),3.94(s,3H),3.76−3.73(m,4H),3.18−2.95(m,4H)ppm。
実施例44:化合物28の調製
化合物28の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(25mL)及び酢酸(0.5mL)中の3−(2−メトキシ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体16、2.5g、0.0095mol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(380mg、(0.009mol、1.0当量)を滴加した。反応物を65℃で12時間撹拌した。反応完了後(LC−MSにより監視)、この混合物を濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中0〜100%酢酸エチルの勾配で溶出して、所望の生成物、3−(2−メトキシ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物28、1.6g、収率60.83%)を得た。m/z 276.48[M+2]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.70(s,1H),7.76(d,J=2.8Hz,2H),5.99(s,1H),4.69(s,2H),3.91(d,J=11.5Hz,3H),3.79−3.74(m,4H),3.11−3.04(m,4H)ppm。
実施例45:化合物29の調製
化合物29の合成は、以下の一般手順13に従った。
乾燥ジクロロメタン(140mL)中の3−(2−メトキシ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物28、1.4g、0.005mol、1.0当量)溶液に、BBr3(6.6mL、0.006mol、1.3当量)を0℃で滴加した。この混合物を30分間にわたって室温に到達させ、室温でさらに12時間撹拌した。反応完了後、メタノール(10mL)を添加し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてジクロロメタン中10〜15%メタノールで溶出して、所望の生成物、3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−5−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物29、800mg、収率60.60%)を得た。m/z[M+2]+262.23 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.72(s,2H),7.87(d,J=3.0Hz,1H),6.81(s,1H),6.16(s,1H),4.65(s,2H),3.75−3.67(m,4H),2.93−2.85(m,4H)ppm。
実施例46:化合物30の調製
化合物30の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(20mL)中の冷却(10〜15℃)3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−5−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物29、0.8g、0.0030mol、1.0当量)溶液に、酢酸(0.5mL)を滴加した。これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(0.537g、0.0036mol、1.2当量)を少量ずつに分けて添加した。反応物を室温で30〜45分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.460g、0.0073mol、2.0当量)を15分間にわたって少量ずつに分けて添加した。反応混合物を12時間撹拌した。反応完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中2%〜7%メタノールで溶出して、生成物、3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物30、1.1g、収率91.7%)を得た。m/z[M+2]+392.56 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.17−11.71(m,2H),7.93(d,J=2.9Hz,1H),6.94(d,J=3.7Hz,1H),6.88(d,J=3.8Hz,1H),6.85(s,1H),6.31(s,1H),4.38(s,2H),3.82−3.65(m,4H),2.98−2.82(m,4H)ppm。
実施例47:化合物31の調製
化合物31の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(3mL)中の冷(0℃)ピバル酸(0.031g、0.0003mol、1.2当量)溶液に、窒素下で、EDCI.HCl(0.031g、0.0003mol、1.2当量)及びDIPEA(0.077g、0.0008mol、3.0当量)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、その後、HOBt(0.006g、0.00005mol、0.2当量)及び3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物30、0.1g、0.00026mol、1.0当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応完了後(LC−MSにより監視)、この混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、移動相として水−ACNを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物、3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−5−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物31、0.040g、収率32.93%)を得た。m/z 476.5[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.66(s,1H),7.94(d,J=3.2Hz,1H),7.76(t,J=6.3Hz,1H),6.97−6.93(m,3H),6.22(s,1H),4.48(d,J=6.1Hz,2H),3.79−3.66(m,4H),2.98−2.74(m,4H),1.47(s,9H)ppm。
実施例48:化合物32の調製
化合物32の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(5:1、10mL)中の5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物23、0.5g、1.29mmol、1.0当量)及びフェニルボロン酸(0.19g、1.55mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(0.358g、2.59mmol、2.0当量)を添加した。次いで、反応物を窒素下で30分間脱気した。次いで、これに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(0.094g、0.129mmol、0.1当量)を添加し、この混合物を100℃で5〜6時間撹拌した。反応完了後、この混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(25mL×3)で希釈する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中4〜5%メタノールの勾配で溶出して、所望の純粋な生成物(化合物32、300mg、収率62%)を得た。m/z 383.31[M+H]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.23(s,1H),12.00(s,1H),8.27(d,J=2.5Hz,1H),7.74(s,1H),7.66(d,J=7.4Hz,2H),7.43(dd,J=16.8、8.9Hz,2H),7.32(t,J=7.3Hz,1H),6.92(dd,J=9.8,7.2Hz,1H),6.91−6.81(m,1H),6.32(d,J=6.3Hz,1H),5.90(s,1H),4.36(t,J=7.3Hz,2H)ppm。
実施例49:化合物33の調製
化合物33の合成は、以下の一般手順5に従った。
ジクロロメタン(5mL)中の冷(0℃)3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−フェニルピリジン−2(1H)−オン(化合物32、0.2g、0.52mmol、1当量)溶液に、トリエチルアミン(TEA、0.157g、1.56mmol、3当量)、続いて、塩化ピバロイル(0.062g、0.52mmol、1当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をコンビフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中0〜60%酢酸エチルで溶出して、所望の生成物(化合物33、40mg、収率19.20%)を得た。m/z 467.52[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.21(s,1H),8.35(d,J=2.8Hz,1H),7.78(dd,J=11.7,5.4Hz,2H),7.56(d,J=8.0Hz,2H),7.46(t,J=7.7Hz,2H),7.33(t,J=7.3Hz,1H),6.97(dd,J=11.3、3.7Hz,2H),6.25(s,1H),4.50(d,J=6.2Hz,2H),1.48(s,9H)ppm。
実施例50:化合物34の調製
化合物34の合成は、以下の一般手順15に従った。
DMF(500mL)中の3−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物25、1.0g、0.0025mol、1.0当量)溶液に、シアン化亜鉛(0.308g、0.0026mol、1.05当量)を添加した。反応混合物を10分間脱気し、その後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh3)4、0.436g(0.00037mol、0.15当量)を添加した。反応混合物を再度10分間脱気し、次いで、マイクロ波照射下で1時間加熱した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相を水、続いて、ブラインで洗浄し、次いで、これを硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、60〜120メッシュサイズのシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中0〜40%酢酸エチルで溶出して、所望の生成物、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−メトキシニコチノニトリル(化合物34、0.410g、収率47.1%)を得た。m/z 346.4[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.08(s,1H),8.63(s,1H),8.48(s,1H),6.93(s,1H),6.89(s,1H),6.18(s,1H),6.01(s,1H),4.38(d,J=6.2Hz,2H),4.05(s,3H)ppm。
実施例51:化合物35の調製
化合物35の合成は、以下の一般手順16に従った。
密封管に、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−メトキシニコチノニトリル(化合物34、0.3g、0.0009mol、1.0当量)、次いで、ピリジン塩酸塩(1.0g、0.0026mol、3.0当量)を添加した。この管を密封し、100℃になるまで6時間加熱した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を飽和NaHCO3(8mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水、続いて、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中0〜5%MeOHで溶出して、所望の生成物、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物35、0.14g、収率55.58%)を得た。m/z 332.4[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.93(s,2H),8.37(s,1H),8.26(s,1H),6.96(d,J=3.8Hz,1H),6.92(d,J=3.8Hz,1H),6.37(s,1H),4.43(s,2H)ppm。
実施例52:化合物36の調製
化合物36の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(10mL)中の冷(0℃)o−アニス酸(0.077g、0.0005mol、1.2当量)溶液に、EDCI.HCl(0.097g、0.0005mol、1.2当量)、続いて、トリエチルアミン(TEA、0.129g、0.0013mol、3.0当量)を窒素下で添加した。反応混合物を30分間撹拌し、これに、HOBt(0.011g、0.00008mol、0.2当量)、続いて、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物35)を添加した。反応混合物を室温で14時間撹拌した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(5mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を水、続いて、ブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で蒸発させて残渣を得て、これを、移動相として水−ACNを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−(2−メトキシベンゾイル)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル(化合物36、0.035g、収率17.8%)を得た。m/z 466.66[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.74(s,1H),8.31(d,J=2.5Hz,1H),7.80(t,J=6.2Hz,1H),7.70(s,1H),7.59−7.49(m,1H),7.44(dd,J=7.5,1.6Hz,1H),7.19(d,J=8.4Hz,1H),7.05(dd,J=15.8、8.5Hz,1H),7.00(d,J=3.8Hz,2H),6.20(s,1H),4.55(d,J=6.0Hz,2H),3.76(s,3H)ppm。
実施例53:中間体17の調製
中間体17の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(3:1、80mL)中の5−ブロモ−2−メトキシニコチン酸メチル(中間体8、5.0g、0.02mol、1.0当量)溶液に、メチルボロン酸(1.82g、0.03mol、1.5当量)、続いて、炭酸カリウム(8.42g、0.06mol、3当量)を添加した。反応混合物を10分間脱気し、その後、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、1.48g、0.002mol、0.1当量)を添加した。反応混合物を再度10分間脱気し、次いで、100℃で3時間撹拌した。LC−MSにより監視し、完了後、反応混合物を冷却し、水(100mL)で希釈した。この混合物を酢酸エチル(2×60mL)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中5〜20%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、2−メトキシ−5−メチルニコチン酸メチル(1.92g、中間体17、収率52.1%)を得た。m/z 182.19[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.20(dd,J=2.4,0.7Hz,1H),7.96(dd,J=2.4,0.7Hz,1H),3.88(s,3H),3.81(s,3H),2.24(s,3H)ppm。
実施例54:中間体18の調製
中間体18の合成は、以下の一般手順2に従った。
テトラヒドロフラン(30mL)中の乾燥(N2ガス流)及び冷却(−78℃)アセトニトリル(0.883g、0.022mol、1.5当量)溶液に、nBuLi(ヘキサン中2.5M、8.6mL、0.022mol、1.5当量)を20分間にわたって滴加した。反応物をさらに60分間撹拌した。2−メトキシ−5−メチルニコチン酸メチル(中間体17、2.6g、0.014mol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加し、反応混合物を−78℃で3時間維持した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中10〜40%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、3−(2−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体18、2.05g、収率75.1%)を得た。m/z 191.19[M+1]+ 1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.23(t,J=4.4Hz,1H),8.05(dd,J=2.5,0.5Hz,1H),4.16(s,2H),4.09(s,3H),2.32(s,3H)ppm。
実施例55:化合物37の調製
化合物37の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(10mL)及び酢酸(0.2mL)中の3−(2−メトキシ−5−モルホリノピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体18、2.0g、0.011mol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(0.789g、0.016mol、1.5当量)を滴加した。反応物を60℃で3時間撹拌した。反応混合物をLC−MSにより監視し、完了後、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中0〜5%メタノールで溶出して、所望の生成物、3−(2−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物37、2.01g、収率93.6%)を得た。m/z 205.54[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.28(s,1H),7.92−7.90(m,2H),5.93(s,1H),4.72(s,2H),3.91(s,3H),2.24(s,3H)ppm。
実施例56:化合物38の調製
化合物38の合成は、以下の一般手順16に従った。
密封管中の3−(2−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物37、0.5g、0.0024mol、1.0当量)とピリジン塩酸塩(1.697g、0.0147mol、6.0当量)の混合物を、100℃で14時間加熱した。反応物をLC−MSにより監視した。完了後、この混合物を飽和重炭酸ナトリウム(50mL)と混合し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を水、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてジクロロメタン中0〜6%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物、3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−5−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物38、0.330g、収率70.9%)を得た。m/z 191.05[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.83(s,2H),7.78(d,J=2.3Hz,1H),7.20(s,1H),6.03(s,1H),4.72(m,2H),2.08(s,3H)ppm。
実施例57:化合物39の調製
化合物39の合成は、以下の一般手順4に従った。
冷却(0〜10℃)メタノール(10mL)及び酢酸(0.103g、0.002mol、1.0当量)溶液に、3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−5−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物38、0.330g、0.0017mol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加した。次いで、これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(0.278g、0.0019mol、1.1当量)を同様に少量ずつに分けて添加した。冷却を除去し、次いで、反応物を室温でさらに30〜45分間撹拌した。次いで、この混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.325g、0.0052mol、3.0当量)を15分間にわたって少量ずつに分けて添加した。反応物をさらに3時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてジクロロメタン中0〜1%メタノールで溶出して、所望の生成物、3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物39、0.310g、収率55.7%)を得た。m/z 321.49[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.83(s,2H),7.78(d,J=2.4Hz,1H),7.21(s,1H),6.92(t,J=7.3Hz,1H),6.87(d,J=3.7Hz,1H),6.09(d,J=14.3Hz,1H),5.88(t,J=6.0Hz,1H),4.35(d,J=6.3Hz,2H),2.08(s,3H)ppm。
実施例58:化合物40の調製
化合物40の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(5mL)中の冷却(0℃)及び乾燥(窒素)フラン−3−カルボン酸(0.104g、0.935mmol、1.2当量)溶液に、EDCI.HCl(0.179g、0.935mmol、1.2当量)、続いて、トリメチルアミン(0.238g、2.33mmol、3.0当量)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、これに、HOBt(0.021g、0.155mmol、0.2当量)、続いて、3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−5−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物39)を添加した。反応物をLC−MSにより監視し、反応完了後、この混合物を水(5mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機相を水、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を分取HPLCにより精製し、アンモニア水で溶出して、所望の生成物、化合物40(0.055g、収率17.0%)を得た。m/z 415.51[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.72(s,1H),9.06(d,J=0.8Hz,1H),8.11(d,J=2.6Hz,1H),7.89(t,J=1.7Hz,1H),7.82(t,J=6.2Hz,1H),7.29(s,1H),7.08(dd,J=7.3、5.9Hz,1H),7.01−6.93(m,2H),6.33(d,J=6.5Hz,1H),4.54(d,J=6.1Hz,2H),2.12(s,3H)ppm。
実施例59:中間体19の調製
中間体19の合成は、以下の一般手順12に従った。
1,4−ジオキサン(5mL)中の市販の2−ブロモ−6−メトキシイソニコチン酸メチル(0.45g、1.83mmol、1.0当量)溶液に、モルホリン(0.319g、3.67mmol、2.0当量)、続いて、炭酸セシウム(1.19g、3.67mmol、2.0当量を添加した。反応混合物を脱気し、アルゴンで30分間通気した。この混合物に、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス、0.052g、0.091mmol、0.05当量)を一度に、続いて、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd2(dba)3、0.083g、0.091mmol、0.05当量)を添加した。反応混合物を90℃で5時間撹拌した。反応完了後、この混合物を室温に冷却し、Celite床に通して濾過し、酢酸エチル(50mL×3)で洗浄した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をコンビフラッシュカラムクロマトグラフィー(230〜400シリカゲル)により精製し、ヘキサン中3〜4%酢酸エチルで溶出して、淡黄色の固体として2−メトキシ−6−モルホリノイソニコチン酸メチル(中間体19、0.341g)を得た。収率73.59%。[m/z=253.4(m+1)] 1H NMR(CDCl3,400MHz)δ6.79(s,1H),6.69(d,J=0.8Hz,1H),3.92(d,J=2.6Hz,6H)、3.88−3.83(m,4H),3.60−3.52(m,4H)ppm。
実施例60:中間体20の調製
中間体20の合成は、以下の一般手順2に従った。
乾燥テトラヒドロフラン(4mL)中の冷却(−78℃)アセトニトリル(0.072g、1.78mmol、1.5当量)溶液に、nBuLi(ヘキサン中2.5M、0.71mL、1.78mmol、1.5当量)を30分間にわたって滴加した。反応物をさらに30分間撹拌し、次いで、2−メトキシ−6−モルホリノイソニコチン酸メチル(中間体19、0.34g、1.19mmol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加した。反応混合物を−78℃でさらに3時間撹拌した。完了後、この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止処理した。次いで、生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。結果として生じた黄色の粘着性固体をジエチルエーテル中で粉砕して、所要の生成物、3−(2−メトキシ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル(0.31g、暗黄色の固体)を得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに移した(収率96.5%)。m/z=262.20(m+1)+。
実施例61:化合物41の調製
化合物41の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(4mL)及び酢酸(0.073mL)中の3−(2−メトキシ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体20、0.32g、1.22mmol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(0.073g、1.46mmol、1.2当量)を滴加した。次いで、反応物を65℃で12時間撹拌した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中50〜60%酢酸エチルの勾配で溶出して、所望の生成物、3−(2−メトキシ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物41、0.21g、収率62.3%)を得た。m/z=276.48[M+1]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ6.60(s,1H),6.36(s,1H),5.85(s,1H),4.85(s,2H),3.79(s,3H),3.76−3.64(m,4H),3.54−3.42(m,4H)ppm。
実施例62:化合物42の調製
化合物42の合成は、以下の一般手順17に従った。
3−(2−メトキシ−6−モルホリノピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物41、0.15g、0.544mmol、1.0当量)を濃縮HCl(1mL)中に溶解させ、100℃で5時間還流加熱した。完了後、反応塊を真空下で濃縮した。残渣をメタノール中に溶解させ、重炭酸塩で塩基性pHに塩基性化した。メタノールを濾過し、真空下で濃縮して、暗褐色の固体として所望の生成物、4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物42、0.120g、収率84.5%)を得た。m/z=262.23(m+1)+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ6.37(s,1H),6.17(s,1H),5.78(s,1H),4.85(s,2H),3.74−3.63(m,4H),3.30−3.40(m,4H)ppm。
実施例63:化合物43の調製
化合物43の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(2mL)中の冷却(10〜15℃)4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物42、0.12g、0.46mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(0.03mL、0.69mmol、1.1当量)、続いて、5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(0.1g、0.69mmol、1.5当量)を少量ずつに分けて添加した。次いで、反応物を室温で45分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.042g、0.69mmol、1.5当量)を15分間にわたって少量ずつに分けて添加した。次いで、反応物をさらに12時間撹拌した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、ジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで粉砕し、結果として生じた固体が、所望の生成物、4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物43、0.051g、茶色の固体、収率27.8%)であった。m/z=392.56(m+1) 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ7.00−6.83(m,2H),6.38(s,1H),6.17(s,1H),5.98(s,1H),4.36(d,J=6.1Hz,2H),3.69(s,4H),3.38(s,4H)ppm。
実施例64:化合物44の調製
化合物44の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(1mL)中の冷却(0℃)ピバル酸(0.022g、0.22mmol、1.4当量)溶液に、EDCI.HCl(0.044g、0.15mmol、1.5当量)、HOBt(0.01g、0.08mmol、0.5当量)、及びDIPEA(0.07mL、0.39mmol、2.5当量)を窒素下で添加した。反応混合物を30分間撹拌し、この混合物に4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物43、0.05g、0.16mmol、1.0当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、移動相として水−アセトニトリルを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物、4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−6−モルホリノピリジン−2(1H)−オン(化合物44、0.008g)を得た。m/z=476.5[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.33(s,1H),7.08−6.84(m,3H),6.64(s,1H),6.19(s,1H),5.99(s,1H),4.37(d,J=6.3Hz,2H),3.70(s,4H),3.43(d,J=21.8Hz,4H),1.29(s,9H)ppm。
実施例65:中間体21の調製
中間体21の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(4:1、64:16mL)中の5−ブロモ−6−メトキシニコチン酸メチル(中間体13、8.0g、0.034mol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(8.2g、0.083mol、2.5当量)、続いて、メチルボロン酸(3.0g、0.049mol、1.5当量)を添加した。この混合物をアルゴン流で通気して20分間脱気し、その後、[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl2、2.39g、3.3mmol、0.1当量)を添加した。反応混合物を100℃で4時間撹拌した。反応進行をLCMSにより監視した。反応完了後、この混合物を冷水で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカ(100〜200メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中3%酢酸エチルで溶出した。純粋な画分を減圧下で濃縮し、真空下で乾燥させて、所望の生成物(中間体21、1.5g、収率91%)を得た。m/z 182.1[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ8.58(d,J=2.0Hz,1H),8.05−7.97(m,1H),3.96(s,3H),3.84(s,3H),2.18(s,3H)ppm。
実施例66:中間体22の調製
中間体22の合成は、以下の一般手順2に従った。
不活性及び乾燥N2雰囲気下で、アセトニトリル(0.564g、0.014mol、1.7当量)をテトラヒドロフラン(20mL)に添加し、次いで、この溶液を−78℃に冷却した。これにnBuLi(ヘキサン中2.5M、5.6mL、0.014mol、1.7当量)を60分間にわたって滴加し、反応物をさらに60分間撹拌した。6−メトキシ−5−メチルニコチン酸メチル(中間体13、1.5g、8.3mmol、1.0当量)を反応混合物に少量ずつに分けて添加し、温度を−78℃でさらに3時間維持した。反応進行をLCMSにより監視した。完了後、反応物を酢酸エチルで反応停止処理し、全反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をジエチルエーテルで粉砕し、減圧下で乾燥させて、生成物、所望の生成物、3−(2−メトキシ−5−メチル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体21)を得て、これを次のステップで直接使用した。1.5g(収率95.5%)。m/z[M+1]+191.15。
実施例67:化合物45の調製
化合物45の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(20mL)中の3−(2−メトキシ−5−メチル−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体21、1.5g、7.9mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(0.5mL)を添加した。これに、ヒドラジン一水和物(0.592g、12ミリモル、1.5当量)を滴加し、次いで、反応物を80℃で4時間撹拌した。反応進行をLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中5%メタノールの勾配で溶出して、所望の生成物、3−(6−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物45、1.0g、収率62.11%)を得た。m/z[M+1]+205.20。
実施例68:化合物46の調製
化合物46の合成は、以下の一般手順17に従った。
濃縮HCl(20mL)中の3−(6−メトキシ−5−メチルピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物45、1.0g、4.9mmol、1.0当量)混合物を100℃で12時間撹拌させた。反応進行をLCMSにより監視した。反応完了後、反応混合物を真空下で濃縮し、メタノールで希釈した。塩基性度を、固体炭酸カリウムを使用してpH7を超えるように調整し、次いで、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、次いで、酢酸エチル(3×10mL)での洗浄により精製し、真空下で乾燥させて、所望の生成物、5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−3−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物46、0.8g、収率85.92%)を得た。m/z[M+1]+191.2。
実施例69:化合物47の調製
化合物47の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(20mL)中の冷却(10〜15℃)5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−3−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物46、0.7g、3.6mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(0.5mL)を滴加した。次いで、これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(0.805g、5.8mmol、1.5当量)を少量ずつに分けて添加し、反応混合物を室温で30〜45分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.462g、7.4mmol、2.0当量)を15分間にわたって少量ずつに分けて添加した。反応物を12時間撹拌した。反応完了後、メタノールを蒸発除去し、残渣を氷冷水中に溶解させ、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてジクロロメタン中7%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物47、0.2g、収率16.97%)を得た。m/z[M+1]+321.25 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.73(s,2H),7.59(d,J=35.9Hz,2H),7.04−6.82(m,2H),5.92(s,1H),5.74(s,1H),4.33(d,J=6.3Hz,2H),2.01(s,3H)ppm。
実施例70:化合物48の調製
化合物48の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF中の冷却(0℃)ピバル酸(0.15g、0.52mmol、1.1当量)溶液に、EDC.HCl(0.134g、0.7mmol、1.5当量)、HOBT(0.031g、0.23mmol、0.5当量)、及びDIEA(0.152g、1.17mmol、2.5当量)を添加した。反応混合物を0℃で20分間撹拌させ、その後、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物47、0.15g、0.47mmol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌させた。反応完了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、移動相としてアセトニトリル/水を使用した分取HPLCにより精製して、凍結乾燥後に所望の生成物、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物48、0.044g、収率17.46%)を得た。m/z[M+1]+405.23。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ11.83(s,1H),7.83(t,J=6.3Hz,1H),7.79−7.66(m,2H),7.04(d,J=3.8Hz,1H),6.97(d,J=3.7Hz,1H),5.94(s,1H),4.45(d,J=6.3Hz,2H),2.04(s,3H),1.45(s,9H)ppm。
実施例71:中間体22の調製
中間体22の合成は、以下の一般手順2に従った。
乾燥N2条件下で、アセトニトリル(3g、73mmol、1.7当量)をテトラヒドロフラン(150mL)に添加し、この溶液を−78℃に冷却した。次いで、これにnBuLi(ヘキサン中2.5M、30mL、48mmol、1.7当量)を60分間にわたって滴加し、その後、反応物をさらに60分間撹拌した。5−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル(中間体11、10g、43mmol、1.0当量)を−78℃で反応混合物に少量ずつに分けて添加し、この混合物を3時間撹拌し、次いで、室温になるまで3〜4時間加温した。酢酸エチル(5mL)を緩徐に添加した。反応混合物を蒸発除去し、次いで、残渣をヘキサン(100mL×2)及び酢酸エチル(100mL×2)で洗浄した。この固体化合物を減圧下で乾燥させて所望の生成物(10g、収率37.80%)を得て、これを精製することなく次のステップで直接使用した。m/z 239.12[M−H]−。
実施例72:中間体23の調製
中間体23の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(150mL)及び酢酸(2.49g、41mmol、1.0当量)中の3−(5−ブロモ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体22、10.0g、41mmol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(3.11mL、62mmol、1.5当量)を滴加した。反応物を85℃で5時間撹拌した。反応混合物をLC−MSにより監視した。完了後、反応混合物を濃縮して残渣を得て、これを、シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を、ジクロロメタン中8〜9%メタノールの勾配を使用して溶出して、所望の生成物(7g、収率66.2%)を得た。m/z 256.85[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ9.93(s,2H),8.23(d,J=2.3Hz,1H),7.73(d,J=2.3Hz,1H),5.63(s,1H),4.92(s,2H)ppm。
実施例73:化合物49の調製
化合物49の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(60mL)中の冷却(10〜15℃)5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ブロモピリジン−2(1H)−オン(中間体23、6g、23mmol、1当量)溶液に、酢酸(1.41g、23mmol、1当量)を滴加した。次いで、これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(3.41g、23mol、1当量)を滴加し、反応物を室温でさらに2〜3時間撹拌した。この混合物を0℃に冷却し、これにシアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.96g、47mmol、2当量)を45分間にわたって少量ずつに分けて添加し、さらに2時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視した。反応完了後、この混合物を濃縮し、残渣を撹拌しながら氷冷水に注いだ。生成物をジクロロメタン中10%メタノールで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中8〜9%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物(5.5g、収率60.90%)を得た。m/z[M+H]−385.34 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.07(s,2H),8.25(d,J=2.3Hz,1H),7.76(s,1H),6.92(t,J=5.9Hz,1H),6.88(d,J=3.7Hz,1H),6.00(s,1H),5.83(s,1H),4.33(d,J=6.3Hz,2H)ppm。
実施例74:化合物50の調製
化合物50の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(5:1、10mL)中の3−ブロモ−5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物49、0.5g、1.29mmol、1.0当量)及びフェニルボロン酸(0.19g、1.55mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(0.358g、2.59mmol、2.0当量)を添加した。この混合物を連続窒素流により30分間脱気し、これに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(0.094g、0.13mmol、0.1当量)を添加した。反応混合物を100℃で6時間撹拌した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中3〜4%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物(250mg、収率51%)を得た。m/z 383.31[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.09−12.00(m,1H),11.94−11.83(m,1H),7.95(s,1H),7.77(d,J=7.5Hz,2H),7.49−7.31(m,4H),6.93(d,J=3.7Hz,1H),6.89(s,1H),5.87(s,1H),4.34(d,J=6.5Hz,2H)ppm。
実施例75:化合物51の調製
化合物51の合成は、以下の一般手順5に従った。
ジクロロメタン(5mL)中の冷却(0℃)5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−フェニルピリジン−2(1H)−オン(化合物50、0.2g、0.52mmol、1当量)溶液に、トリエチルアミン(0.157g、1.56mmol、3当量)、続いて、塩化ピバロイル(0.062g、0.52mmol、1当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、所望の純粋な生成物(60mg、収率28.30%)を得た。m/z 467.31[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.12(s,1H),7.99(d,J=2.5Hz,1H),7.86(dd,J=12.2、4.5Hz,2H),7.70(d,J=7.1Hz,2H),7.43(t,J=7.5Hz,2H),7.36(t,J=7.3Hz,1H),7.05(d,J=3.8Hz,1H),6.97(d,J=3.7Hz,1H),6.06(s,1H),4.47(d,J=6.3Hz,2H),1.34(d,J=87.2Hz,9H)ppm。
実施例76:化合物52の調製
化合物52の合成は、以下の一般手順6に従った。
アセトニトリル:THF(1:1、5mL)中の2−メトキシ安息香酸(0.078g、0.51mmol、1当量)溶液に、DIPEA(0.2mL、1.55mmol、3当量)、続いて、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU、0.296g、0.77mmol、1.5当量)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、これに3−ブロモ−5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物49、0.2g、0.51mmol、1.0当量)を添加し、この混合物を室温で12時間撹拌させた。完了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、所望の純粋な生成物(75mg、収率27.8%)を得た。m/z 521.57[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.42(s,1H),7.99(d,J=2.2Hz,1H),7.87(t,J=6.3Hz,1H),7.81(s,1H),7.56−7.48(m,1H),7.42(dd,J=7.5、1.5Hz,1H),7.18(d,J=8.4Hz,1H),7.14−7.03(m,2H),6.99(t,J=6.2Hz,1H),6.10(s,1H),4.51(d,J=6.2Hz,2H),3.75(s,3H)ppm。
実施例77:化合物53の調製
化合物53の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(5:1,10mL)中の3−ブロモ−5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物49、0.5g、1.29mmol、1.0当量)及びピリジン−3−ボロン酸(0.19g、1.55mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(0.358g、2.59mmol、2.0当量)を添加した。反応混合物を窒素下で30分間脱気し、これに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(0.094g、0.13mmol、0.1当量)を添加した。この混合物を100℃で5〜6時間撹拌した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中8〜9%メタノールの勾配で溶出して、所望の純粋な生成物(200mg、収率40%)を得た。m/z 384.7[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ11.89(s,2H),8.95(s,1H),8.53(dd,J=4.7、1.5Hz,1H),8.20(d,J=8.0Hz,1H),8.07(d,J=2.5Hz,1H),7.78(s,1H),7.43(dt,J=33.8、16.9Hz,1H),6.99−6.90(m,1H),6.89(d,J=3.5Hz,1H),5.91(s,2H),4.34(t,J=6.2Hz,2H)ppm。
実施例78:化合物54の調製
化合物54の合成は、以下の一般手順6に従った。
DMF(5mL)中のピバル酸(0.053g、0.52mmol、1当量)溶液に、DIPEA(0.2mL、1.56mmol、3当量)、続いて、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU、0.296g、0.78mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物に5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−[3,3’−ビピリジン]−2(1H)−オン(化合物54、0.2g、0.52mmol、1.0当量)を添加し、この混合物を周囲温度で12時間撹拌させた。完了後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、所望の純粋な生成物(50mg、収率23.2%)を得た。m/z 468.57[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.25(s,1H),8.88(d,J=1.6Hz,1H),8.55(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),8.20−8.12(m,1H),8.08(d,J=2.5Hz,1H),7.94(d,J=2.4Hz,1H),7.86(t,J=6.5Hz,1H),7.46(dd,J=8.0、4.8Hz,1H),7.05(d,J=3.8Hz,1H),6.97(d,J=3.7Hz,1H),6.08(s,1H),4.47(d,J=6.3Hz,2H),1.45(s,9H)ppm。
実施例79:中間体24の調製
中間体24の合成は、以下の一般手順2に従った。
乾燥テトラヒドロフラン(200mL)中の冷却(−78℃)アセトニトリル(2.4g、83mmol、1.7当量)溶液に、nBuLi(ヘキサン中2.5M、33.2mL、83mmol、1.7当量)を60分間にわたって滴加した。反応物をさらに60分間撹拌した。次いで、これに市販の2−ブロモ−6−メトキシイソニコチン酸メチル(12.0g、49mmol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加し、反応混合物を−78℃で3時間維持した。反応混合物を飽和塩化アンモニウムで反応停止処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、蒸発させて所望の生成物を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した(11.5g、収率92.3%)。m/z 355.12[M+H]+。
実施例80:化合物55の調製
化合物55の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(120mL)及び酢酸(2.7g)中の3−(2−ブロモ−6−メトキシピリジン−4−イル)−3−オキソプロパンニトリル(中間体24、11.5g、45mmol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(7.4mL、148mmol、1.2当量)を滴加した。反応物を85℃で4〜5時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中3〜6%メタノールの勾配で溶出して、所望の生成物(11g、収率90.3%)を得た。m/z 271.13[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ13.06−10.70(m,1H),7.49(d,J=1.0Hz,1H),7.07(d,J=1.0Hz,1H),5.90(s,1H),5.03(d,J=98.1Hz,2H),3.86(s,3H)ppm。
実施例81:化合物56の調製
化合物56の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(220mL)中の冷却(10〜15℃)3−(2−ブロモ−6−メトキシピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物55、11.0g、43mmol、1当量)溶液に、酢酸(5mL)を滴加した。次いで、これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(7.44g、50.9mmol、1.2当量)を滴加し、反応物を室温でさらに5〜6時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.42g、86mmol、2当量)を45分間にわたって少量ずつに分けて添加し、反応物をさらに12時間撹拌した。反応完了後、反応混合物を濃縮し、残渣を水で希釈した。生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物を移動相としてヘキサン中10〜30%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(7.5g、収率44.1%)を得た。m/z[M+H]+401.31 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.33(d,J=106.6Hz,1H),7.52(s,1H),7.10(s,1H),6.94(s,2H),6.04(s,1H),4.36(d,J=6.2Hz,2H),3.86(s,3H)ppm。
実施例82:化合物57の調製
化合物57の合成は、以下の一般手順17に従った。
丸底フラスコ中で、3−(2−ブロモ−6−メトキシピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物55、2.0g、7.4mmol、1.0当量)を酢酸(30%、20.0mL)中HBr中に溶解させた。この混合物を120℃で5〜6時間撹拌した。反応完了後、揮発物を蒸留除去して粗ガムを得て、これをジクロロメタン:メタノール(50:50)中に溶解させ、K2CO3水溶液で中和した。沈殿物を濾過し、濾液を蒸発乾固させて、所望の生成物(1.8g、収率57%)を得た。m/z 255.32[M+H]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ11.75(s,2H),7.32(d,J=0.7Hz,1H),6.86(d,J=0.9Hz,1H),5.81(d,J=34.2Hz,1H),5.06(s,2H)ppm。
実施例83:化合物58の調製
化合物58の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(20mL)中の冷却(10〜15℃)4−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−6−ブロモピリジン−2(1H)−オン(化合物57、2.0g、7.8mmol、1当量)溶液に、酢酸(1mL)を滴加した。次いで、これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(1.15g、9.4mmol、1.2当量)を滴加した。反応混合物を室温で5〜6時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.0g、15.6mmol、2当量)を45分間にわたって少量ずつに分けて添加した。反応物をさらに12時間撹拌した。完了後、揮発物を蒸留除去し、残渣を水で希釈した。この混合物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物を移動相としてヘキサン中80〜90%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(1.5g、収率51%)を得た。m/z[M+H]+387.23 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.25(s,1H),11.61(s,1H),7.35(s,1H),7.05−6.75(m,3H),6.09(s,2H),4.36(d,J=5.9Hz,2H)ppm。
実施例84:化合物59の調製
化合物59の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF:MeCN(1:1,10mL)中のピバル酸(0.16g、1.3mmol、1当量)溶液に、DIPEA(0.5g、3.89mmol、3当量)、続いて、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU、0.74g、1.94mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、6−ブロモ−4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物58、0.5g、1.29mmol、1.0当量)を添加し、混合物を周囲温度で12時間撹拌した。完了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出する。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、所望の純粋な生成物(10mg、収率2%)を得た。m/z 471.52[M+H]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ10.81(s,1H),7.90(t,J=6.3Hz,1H),7.41(s,1H),7.07(d,J=3.7Hz,1H),7.03(s,1H),6.97(d,J=3.7Hz,1H),6.20(s,1H),4.48(d,J=6.3Hz,2H),1.47(s,9H)ppm。
実施例85:化合物60の調製
化合物60の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン(2mL)と水(1.0mL)の混合物中の6−ブロモ−4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2−オール(化合物58、300mg、0.77mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(K2CO3、215mg、1.5mmol、2.0当量)、ビニルボロン酸(0.203g、1.3mmol、1.7当量)を添加した。次いで、この混合物を窒素流下で15分間脱気した。この混合物に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、56mg、0.07mmol、0.1当量)を添加し、反応物を80℃で12時間撹拌した。生成物形成をLC−MSにより監視した。この混合物を室温に冷却した後、これを水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、移動相としてヘキサン:酢酸エチルを使用したコンビフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(130mg、収率43.3%)を得た。m/z 333.40[M−H]+1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.45−12.21(m,1H),11.52(s,1H),6.92(dd,J=20.0、9.6Hz,2H),6.68(d,J=5.1Hz,1H),6.50(dd,J=20.7、14.4Hz,2H),6.21(d,J=17.8Hz,1H),6.03(s,1H),5.51(d,J=11.0Hz,1H),4.36(s,2H)ppm。
実施例86:化合物61の調製
化合物61の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(4.0mL)中の冷(0℃)2−メトキシ安息香酸(93mg、0.61mmol、1.7当量)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl、103mg、0.54mmol、1.5当量)及びDIPEA(93mg、0.72mmol、2当量)を添加し、次いで、0℃で30分間撹拌した。化合物60(120mg、0.31mmol、1当量)及びHOBT(63mg、0.036mmol、0.1当量)を、反応混合物を室温で10〜12時間撹拌した。反応完了をLC−MSで確認した。反応混合物を冷水(5.0mL)で希釈し、生成物を、酢酸エチル(3×5mL)を使用して抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、移動相として水:MeCNを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物(15mg、収率16.7%)を得た。m/z 467.57[M−H]+1H NMR(DMSO−d6)δ11.67(s,1H),7.58−7.47(m,1H),7.46(dd,J=7.6、1.7Hz,1H),7.18(d,J=8.2Hz,1H),7.06(t,J=7.4Hz,1H),6.93(d,J=3.7Hz,1H),6.85(s,1H),6.65(d,J=3.7Hz,1H),6.47−6.34(m,1H),6.27(s,1H),6.06(d,J=17.8Hz,1H),5.46(d,J=11.3Hz,1H),4.00(s,2H),3.77(s,3H)ppm。
実施例87:化合物62の調製
化合物62の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサンと水(2.0mL:1.0mL)の混合物中の6−ブロモ−4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物58、300mg、0.77mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(K2CO3、215mg、1.5mmol、2.0当量)、続いて、3−ピリジンボロン酸(0.161g、1.3mmol、1.7当量)を添加した。反応混合物を窒素流で15分間脱気した。次いで、この混合物を窒素流下で15分間脱気した。この混合物に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、56mg、0.07mmol、0.1当量)を添加し、反応物を80℃で12時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視した。完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(5.0mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、移動相としてヘキサン:酢酸エチルを使用したコンビフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(60mg、収率20%)を得た。m/z 384.41[M−H]+1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.47−12.28(m,1H),8.66(s,1H),8.23(s,1H),7.53(s,1H),6.95(s,1H),6.74(s,1H),6.30−6.15(m,1H),6.10−5.98(m,1H),4.37(d,J=6.7Hz,2H)ppm。
実施例88:化合物63の調製
化合物63の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(4.0mL)中の冷却(0℃)2−フロン酸(40mg、0.14mmol、1.5当量)溶液に、DIPEA(26mg、0.2mmol、2当量)及びO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU、50mg、0.15mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を30分間撹拌した。次いで、これに化合物62(40mg、0.15mmol、1当量)を添加し、反応物を室温で10〜12時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視した。完了後、反応混合物を冷水(5.0mL)で希釈し、生成物を酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、移動相として水:MeCNを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物(5mg、収率12.5%)を得た。m/z 478.57[M−H]+1H NMR(DMSO−d6)δ12.51−12.20(m,1H),9.10(s,1H),8.75(s,1H),8.40(s,1H),8.19(s,1H),8.10(d,J=3.5Hz,1H),7.70(s,1H),7.26(s,2H),7.05−6.94(m,1H),6.91(d,J=3.7Hz,1H),6.83(dd,J=3.5、1.7Hz,1H),6.78(s,1H),6.69(d,J=3.7Hz,1H),4.10(s,2H)ppm。
実施例89:中間体25の調製
中間体25の合成は、以下の一般手順1に従った。
無水メタノール(400mL)中の冷却(0℃)5−ブロモピリジン−2−カルボン酸(50.0g、0.247mol、1.0当量)溶液に、塩化チオニル(107.0mL、2.47mol、10.0当量)を滴加した。反応混合物を緩徐に周囲温度にし、次いで、50℃で12時間加熱した。反応物をTLC及びLC−MSにより監視した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮して白色の固体残渣を得て、これを飽和重炭酸ナトリウムで緩徐に反応停止処理した。白色の固体を濾過して、所望の生成物、5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(43.0g、収率80%)を得た。m/z 216.14 1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.86(d,J=1.9Hz,1H),8.28(dd,J=8.4、2.4Hz,1H),8.00(d,J=8.4Hz,1H),3.89(s,3H)ppm。
実施例90:中間体26の調製
中間体26の合成は、以下の一般手順18に従った。
ジクロロメタン(200mL)中の冷却(0℃)5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(中間体25、20.0g、92.6mmol、1.0当量)溶液に、m−CPBA(24.0g、139mmol、1.5当量)を少量ずつに分けて添加した。反応混合物を緩徐に周囲温度にし、12時間撹拌した。完了後(TLC及びLC−MSにより監視)、反応混合物を減圧下で濃縮して白色の固体残渣を得て、これを飽和重炭酸ナトリウムで緩徐に反応停止処理し、酢酸エチルで抽出した。粗化合物を、シリカゲル(シリカ60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン:メタノール(5%〜8%勾配)で溶出して、所望の生成物、5−ブロモ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−1−オキシド(12.52g、収率58.4%)を得た。m/z 234.11[M+2]+ 1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.42(d,J=1.6Hz,1H),7.61−7.51(m,1H),7.47−7.39(m,1H),3.98(s,3H)ppm。
実施例91:中間体27の調製
中間体27の合成は、以下の一般手順19に従った。
無水1,2−ジクロロエタン(10mL)中の冷却(0℃)5−ブロモ−2−(メトキシカルボニル)ピリジン−1−オキシド(中間体26、2.0g、8.62mmol、1.0当量)溶液に、オキシ塩化リン(3.15mL、34.5mmol、4.0当量)を滴加した。反応混合物を緩徐に周囲温度にし、次いで、50℃で12時間撹拌した。完了後(TLC及びLC−MSにより監視)、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で緩徐に反応停止処理し、固体を濾過して、所望の生成物、5−ブロモ−6−クロロピリジン−2−カルボン酸メチル(1.55g、収率71.8%)を得た。m/z 252.17 1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.78(d,J=2.5Hz,1H),8.50(d,J=2.5Hz,1H),3.89(s,3H)ppm。
実施例92:中間体28の調製
中間体28の合成は、以下の一般手順20に従った。
0℃に事前冷却したN2ガス流下の乾燥丸底フラスコに、NaH(0.56g、14.0mmol、3.5当量)を添加した。これにメトキシエタノール(10.0mL)を緩徐に滴加し、混合物を30分間撹拌した。これに5−ブロモ−6−クロロピリジン−2−カルボン酸メチル(中間体27、1.0g、4.0mmol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加した。次いで、反応混合物を周囲温度で撹拌し、その後、100℃で10分間加熱した。完了後(TLC及びLC−MSにより監視)、反応混合物を減圧下で濃縮して茶色の固体残渣を得て、これを酢酸で緩徐に反応停止処理した。この混合物を10%MeOH:ジクロロメタンで抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮して、所望の生成物、5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−カルボン酸(中間体28、0.70g、収率63%)を得た。m/z 278.28[M+2]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ13.41(s,1H),8.19(d,J=7.8Hz,1H),7.56(d,J=7.8Hz,1H),4.52(dd,J=5.4、3.8Hz,2H),3.71(dd,J=5.4、3.8Hz,2H),3.33(s,3H)ppm。
実施例93:中間体29の調製
中間体29の合成は、以下の一般手順1に従った。
無水ジクロロメタン(40mL)中の冷却(0℃)5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−カルボン酸(中間体28、3.2g、11.6mmol、1.0当量)溶液に、塩化オキサリル(1.50mL、17.4mmol、1.5当量)を滴加した。これに無水DMF(0.2mL)を添加し、反応混合物を緩徐に周囲温度にし、次いで、12時間撹拌した。TLC及びLC−MSにより監視し、完了後、混合物を冷却して0℃に戻し、無水MeOH(10.0mL)を滴加し、10〜15分間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して白色の固体残渣を得て、これを飽和重炭酸ナトリウムで緩徐に反応停止処理し、濾過して、所望の生成物、5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−カルボン酸メチル(中間体29、3.0g、収率89.2%)を得た。m/z 292.28[M+2]+ 1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.01−7.88(m,1H),7.60(d,J=7.8Hz,1H),4.72−4.59(m,2H),3.96(s,3H),3.87−3.78(m,2H),3.48(s,3H)ppm。
実施例94:中間体30の調製
中間体30の合成は、以下の一般手順2に従った。
無水THF(75mL)中の冷却(−78℃)アセトニトリル(1.3mL、23.45mmol、1.7当量)溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、9.4mL、23.45mmol、1.7当量)を60分間にわたって滴加した。その後、反応物をさらに60分間撹拌した。次いで、これにTHF(20mL)中の5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−カルボン酸メチル(中間体29、4.0g、13.8mmol、1.0当量)溶液を添加し、この溶液をさらに3時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中0〜40%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−オキソプロパンニトリル(中間体30、3.8g、収率92%)を得た。m/z 299.19 1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.14−7.98(m,1H),7.61(d,J=7.8Hz,1H),4.71−4.40(m,2H),4.22(s,2H),3.97−3.73(m,2H),3.50(s,3H)ppm。
実施例95:化合物64の調製
化合物64の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(125mL)及び酢酸(0.8mL、13.4mmol、0.5当量)中の5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−オキソプロパンニトリル(中間体30、8.0g、27mmol、1.0当量)溶液に、ヒドラジン一水和物(0.8g、40.5mmol、1.5当量)を滴加した。反応物を65℃で5時間撹拌した。完了後(TLC及びLC−MSにより監視)、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、5%MeOH:ジクロロメタンで溶出して、所望の生成物、3−(5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(化合物64、8.0g、収率94.7%)を得た。m/z 314.92 1H NMR(400MHz,C6D6)δ7.22(d,J=7.8Hz,1H),6.95(s,3H),6.45(t,J=11.9Hz,1H),5.59(s,1H),4.39(dd,J=15.4,10.6Hz,2H),3.48−3.50(m,2H),3.14(s,3H)ppm。
実施例96:化合物65の調製
化合物65の合成は、以下の一般手順17に従った。
3−(5−ブロモ−6−(2−メトキシエトキシ)ピリジン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−アミン(1.6mmol)を装填した丸底フラスコに、濃縮塩酸(5mL)を添加した。この混合物を120℃で6時間加熱した。過剰なHCl水を真空下で蒸発させ、粗塊を重炭酸ナトリウム溶液で反応停止処理した。反応混合物を酢酸エチル(3回)で抽出した。合わせた有機塊を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相として未希釈メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物、6−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ブロモピリジン−2(1H)−オン(化合物65、0.220g、収率48.9%)を得た。m/z 255.34[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.94(s,2H),7.90(d,J=7.6Hz,1H),6.54(d,J=7.4Hz,1H),5.98(s,1H),5.20(s,2H)ppm。
実施例97:化合物66の調製
化合物66の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(5mL)中の冷却(0〜10℃)3−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)−5−メチルピリジン−2(1H)−オン(化合物65、0.200g、0.78mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(0.046g、0.78mmol、1.0当量)を滴加した。これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(0.137g、0.93mmol、1.2当量)を滴加し、混合物を室温でさらに30〜45分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.073g、1.17mmol、1.5当量)を15分間にわたって少量ずつに分けて添加した。反応物を3時間撹拌した。反応完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中10〜100%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物、3−ブロモ−6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物66、0.250g、収率82.7%)を得た。m/z 387.08[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.84(s,1H),7.47(s,1H),6.92(d,J=3.7Hz,1H),6.87(d,J=3.7Hz,1H),6.25(s,1H),5.85(s,1H),4.33(d,J=6.1Hz,2H)ppm。
実施例98:化合物67の調製
化合物67の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(2mL)中の乾燥冷却(0℃)フラン−3−カルボン酸(0.0014g、0.121mmol、1当量)溶液に、EDCI.HCl(0.027g、0.14mmol、1.2当量)、続いて、トリエチルアミン(0.036g、0.36mmol、3.0当量)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、次いで、これに、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、3.2mg、0.024mmol、0.2当量)、続いて、3−ブロモ−6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物66、0.05g、0.121mmol、1.0当量)を添加した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。減圧下で蒸発させた後、残渣を、移動相として水−アセトニトリルを使用する分取HPLCにより精製して、所望の生成物、3−ブロモ−6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−(フラン−3−カルボニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物67、6.4mg、収率12.9%)を得た。m/z 481.42[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.35−12.25(m,1H),9.39(s,1H),8.07(s,1H),8.02(d,J=7.6Hz,1H),7.93−7.87(m,1H),7.13−7.02(m,2H),6.98(d,J=3.8Hz,1H),6.82−6.74(m,1H),6.26(s,1H),4.53(d,J=6.5Hz,2H)ppm。
実施例99:中間体31の調製
中間体31の合成は、以下の一般手順1に従った。
メタノール(375mL)中の冷却(0℃)6−ヒドロキシニコチン酸(25.0g、179mmol、1.0当量)溶液に、塩化チオニル(107g、899mmol、5.0当量)を滴加した。反応混合物を12時間還流加熱した。完了後、反応混合物を冷却して室温に戻し、次いで、減圧下で濃縮した。残渣をメタノールで希釈し、真空下で濃縮した。残渣をヘキサン及び酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色の固体化合物(中間体31、27.51g、収率91.9%)を得た。m/z[M+H]+154.2。1H NMR(DMSO−d6)δ12.15(s,1H),8.05(d,J=2.5Hz,1H),7.80(dd,J=9.6,2.7Hz,1H),6.37(d,J=9.6Hz,1H),3.77(s,3H)ppm。
実施例100:中間体32の調製
中間体32の合成は、以下の一般手順2に従った。
テトラヒドロフラン(300mL)中の冷却(−78℃)アセトニトリル(8.2mL、156mmol、1.2当量)溶液に、nBuLi(ヘキサン中2.5M、62.7mL、156mmol、1.2当量)を60分間にわたって滴加し、その後、反応物をさらに60分間撹拌した。これに6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸メチル(中間体31、20.0g、130mmol、1.0当量)を少量ずつに分けて添加し、反応混合物を−78℃でさらに3時間維持した。完了後、反応混合物を塩化アンモニウム溶液で反応停止処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を蒸発させて粗生成物を得て、これをメタノール中に懸濁し、室温で30分間撹拌した。固体を吸引により濾過し、高真空下で乾燥させて、所望の中間体32(11.5g、収率58%)を得た。m/z 162.74[M+H]+。
実施例101:化合物68の調製
化合物68の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(600mL)中の3−オキソ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)プロパンニトリル(中間体32、20.0g、123mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(22.2mL)を添加した。これにヒドラジン一水和物(7.40mL、148mmol、1.2当量)を滴加した。次いで、反応混合物を85℃で5時間撹拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中10〜25%メタノールの勾配で溶出して、所望の生成物(化合物68、13.25g、収率61%)を得た。m/z[M+H]+176.9 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ11.31(s,2H),7.75(dd,J=9.5,2.6Hz,1H),7.63(d,J=2.1Hz,1H),6.37(d,J=9.5Hz,1H),5.58(s,1H),4.82(s,2H)ppm。
実施例102:化合物69の調製
化合物69の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(100mL)中の冷却(10〜15℃)5−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物68、56.7mmol)溶液に、酢酸(11.2mL)を滴加した。これに5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(9.15g、62.4mmol、1.1当量)を少量ずつに分けて添加し、反応混合物を室温でさらに45分間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(5.35g、85.1mmol、1.5当量)を45分間にわたって少量ずつに分けて添加し、混合物を2時間撹拌した。反応完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中10〜12%メタノールで溶出して、所望の純粋な生成物(化合物69、7.3g、収率42.7%)を得た。m/z[M+H]+307.00 1H NMR(DMSO−d6)δ11.77(s,2H),7.73(d,J=9.5Hz,1H),7.68(s,1H),6.96−6.90(m,1H),6.88(d,J=3.6Hz,1H),6.39(d,J=9.5Hz,1H),5.95(s,1H),5.75(s,1H),4.33(d,J=6.3Hz,2H)ppm。
実施例103:化合物70の調製
化合物70の合成は、以下の一般手順6に従った。
ジメチルホルムアミド(20.0mL)中の冷却(0〜5℃)チオフェン−3−カルボン酸(0.602g、1.2当量、4.71mmol)溶液に、EDCI.HCl(0.903g、1.2当量、4.71mmol)及びDIPEA(0.606g、1.2当量、4.71mmol)を添加した。0〜5℃で30分間撹拌した後、この混合物に化合物69(1.2g、1.0当量、3.9mmol)及びHOBt(0.105g、0.2当量、0.784mmol)を添加し、この混合物を室温で14時間撹拌した。反応物をLCMSにより監視した。完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、0.05%トリエチルアミンの存在下でシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中20〜25%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(化合物70、0.98g、収率60.1%)を得た。m/z 417.23[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.96(s,1H),9.13−9.01(m,1H),7.98(ddd,J=19.9,11.5、4.8Hz,3H),7.82(dd,J=5.1,1.1Hz,1H),7.67(dd,J=5.1,3.0Hz,1H),7.07(d,J=3.7Hz,1H),6.98(d,J=3.7Hz,1H),6.44(d,J=9.6Hz,1H),6.09(s,1H),4.53(d,J=6.3Hz,2H)ppm。
実施例104:化合物71の調製
化合物71の合成は、以下の一般手順6に従った。
ジメチルホルムアミド(20.0mL)中の冷却(0〜5℃)ピバル酸(0.395g、1.2当量、3.9mmol)溶液に、EDCI.HCl(0.749g、1.2当量、3.9mmol)及びDIPEA(0.842g、2.0当量、6.5mmol)を添加した。30分間撹拌した後、反応混合物に、化合物69(1.0g、1.0当量、3.3mmol)、続いて、HOBt(0.119g、0.2当量、0.784mmol)を添加した。反応物を室温で14時間撹拌した。反応物をLCMSにより監視した。完了後、この混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、0.05%トリエチルアミンの存在下でシリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中25〜30%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(化合物71、0.8g、収率62.8%)を得た。m/z 391.28[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.90(s,1H),7.94−7.71(m,3H),7.04(d,J=3.7Hz,1H),6.97(d,J=3.8Hz,1H),6.45(d,J=9.7Hz,1H),5.95(s,1H),4.46(d,J=5.7Hz,2H),1.45(s,9H)ppm。
実施例105:化合物72の調製
化合物72の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(15mL)中の化合物71(0.4g、1.0当量、1.03mmol)溶液に、無水炭酸セシウム(0.839g、2.5当量、2.6mmol)を添加し、続いて、4−クロロアセチルモルホリン(0.252g、1.2当量、1.54モル)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。完了後(TLC及びLCMSにより監視)、反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチル(3×25mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中60〜65%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(化合物72、0.065g、収率12.7%)を得た。m/z 518.31[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.08(d,J=2.3Hz,1H),7.98−7.81(m,2H),6.99(dd,J=7.5,3.8Hz,2H),6.52(d,J=9.4Hz,1H),5.79(s,1H),4.89(s,2H),4.47(d,J=6.2Hz,2H),3.67(s,2H),3.59(d,J=5.2Hz,4H),3.46(s,2H),1.47(s,9H)ppm。
実施例106:中間体33の調製
中間体33の合成は、以下の一般手順1に従った。
メタノール(200mL)中の市販の室温6−ヒドロキシピコリン酸(20.0g、143mmol、1.0当量)溶液に、塩化チオニル(84.89g、710mmol、5.0当量)を緩徐に添加した。反応混合物を一晩還流加熱した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させて、所望の化合物、6−ヒドロキシピコリン酸、メチルエステル(中間体33、20.0g、収率90%)を得た。m/z[M+1]+154.15。
実施例107:中間体34の調製
中間体34の合成は、以下の一般手順2に従った。
テトラヒドロフラン(150mL)中の乾燥(N2ガス流)及び冷却(−78℃)アセトニトリル(4.01g、98mmol、1.5当量)溶液に、nBuLi(ヘキサン中2.5M、39.2mL、98mmol、1.5当量)を60分間にわたって滴加した。その後、反応物をさらに60分間撹拌した。6−ヒドロキシピコリン酸、メチルエステル(中間体33、10.0g、65.4mmol、1.0当量)を反応混合物に少量ずつに分けて添加し、温度を−78℃で3時間維持した。反応進行をLCMSにより監視した。完了後、反応塊を酢酸エチルで反応停止処理し、混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで粉砕し、減圧下で乾燥させて、所望の生成物、3−オキソ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)プロパンニトリル(中間体34)を得て、これをそのまま次のステップに使用した(6.0g、収率56.3%)。m/z[M+1]+163.07。
実施例108:化合物73の調製
化合物73の合成は、以下の一般手順3に従った。
イソプロパノール(300mL)中の3−オキソ−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)プロパンニトリル(中間体34、10.0g、61mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(3.7mL、61mmol、1.0当量)を添加し、続いて、ヒドラジン一水和物(3.37g、67mmol、1.1当量)を滴加した。次いで、反応物を80℃で4時間撹拌した。反応進行をLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中5%メタノールの勾配で溶出して、所望の生成物、6−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物73、1.0g、収率62.1%)を得た。m/z[M+1]+177.12。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ11.91(s,1H),11.06(s,1H),7.44(s,1H),6.57(s,1H),6.25(s,1H),5.91(s,1H),5.19(s,2H)ppm。
実施例109:化合物74の調製
化合物74の合成は、以下の一般手順4に従った。
メタノール(20mL)中の冷却(10〜15℃)6−(5−アミノ−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物73、1.0g、5.7mmol、1.0当量)溶液に、酢酸(0.34g、5.7mmol、1.0当量)を添加し、続いて、5−クロロチオフェン−2−カルバルデヒド(0.915g、6.3mmol、1.1当量)少量ずつに分けて添加した。反応物を室温で2〜3時間撹拌させた。次いで、反応混合物にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.078g、12.5mmol、2.0当量)を15分間にわたって少量ずつに分けて添加した。次いで、反応物を室温で12時間撹拌した。完了後、反応混合物を氷冷水中に希釈し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲル(60〜120メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてヘキサン中60%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物(化合物74、0.2g、収率9.1%)を得た。m/Z 307.1[M+1]H+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.24(s,1H),11.58(s,1H),7.47(s,1H),6.94(t,J=9.7Hz,2H),6.59(s,1H),6.28(s,3H),4.34(d,J=6.1Hz,2H)ppm。
実施例110:化合物75の調製
化合物75の合成は、以下の一般手順6に従った。
DMF(5mL)中の冷却(0℃)ピバル酸(0.25g、2.4mmol、1.5当量)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl、0.47g、2.5mmol、1.5当量)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、0.043g、0.33mmol、0.2当量)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、0.231g、1.8mmol、1.1当量)を添加した。反応混合物を0℃で20分間撹拌させ、次いで、これに6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物74、0.5g、1.6mmol、1.0当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応完了後、この混合物を水で希釈し、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、シリカ(100〜200シリカ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出して、所望の生成物、6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物75、0.124g、収率19.9%)を得た。m/z[M+1]+391.24 1H NMR(400MHz,DMSO)δ11.37(s,1H),7.93(s,1H),7.56(s,1H),7.01(dd,J=14.3,3.6Hz,2H),6.46(s,1H),6.12(s,1H),4.47(d,J=6.0Hz,2H),1.47(s,9H)ppm。
実施例111:化合物76の調製
化合物76の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(1.5mL)中の6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物75、0.07g、1.0当量、0.18mmol)溶液に、無水炭酸セシウム(0.146g、2.5当量、4.5mmol)を添加した。反応物を10分間撹拌し、その後、4−クロロアセチルモルホリン(0.44g、1.5当量、0.27mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をTLCにより監視した。完了後、反応塊を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、0.05%トリメチルアミンの存在下で(60〜120)メッシュシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中60%酢酸エチルで溶出して、所望の生成物、6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(2−モルホリノ−2−オキソエチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物76、0.054g、収率58.7%)を得た。m/z 518.39[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ7.90(s,1H),7.81(t,J=7.7Hz,1H),7.57(d,J=7.4Hz,1H),6.98(s,2H),6.91(d,J=8.4Hz,1H),5.87(s,1H),5.11(s,2H),4.52(d,J=5.5Hz,2H),3.62(s,2H),3.53(s,4H),3.39(s,2H),1.49(s,9H)ppm。
実施例112:化合物77の調製
化合物77の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
ジメチルホルムアミド(5.0mL)中の乾燥6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物75、0.309g、2.5当量、9.5mmol)溶液に、2−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.93g、1.5当量、0.6mmol)、続いて、炭酸セシウムを添加し、室温で16時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応塊を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、生成物を酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、0.05%トリメチルアミンの存在下で(60〜120)メッシュシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中10〜20%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物77、0.0272g、収率14.6%)を得た。m/z=482.51[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.57(d,J=4.8Hz,1H),7.90−7.73(m,3H),7.58(d,J=7.4Hz,1H),7.48(d,J=7.8Hz,1H),7.38−7.24(m,1H),7.07−6.83(m,3H),5.91(s,1H),5.51(s,2H),4.52(d,J=6.2Hz,2H),1.48(s,9H)ppm。
実施例113:化合物78の調製
化合物78の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(5:1、10mL)中の6−ブロモ−4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物58、0.2g、0.51mmol、1.0当量)及びフェニルボロン酸(0.063g、0.51mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(0.215g、1.5mmol、3.0当量)を添加した。反応混合物を窒素下で30分間脱気し、これに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、0.037g、0.05mmol、0.1当量)を添加した。反応混合物を100℃で5〜6時間撹拌した。完了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、中性シリカゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、ジクロロメタン中4〜5%メタノールの勾配で溶出して、所望の純粋な生成物(化合物78、0.12g、収率60%)を得た。m/z 383.15.05[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.41(s,1H),11.82(s,1H),7.82(s,2H),7.50(d,J=6.5Hz,3H),6.95(dd,J=16.0,12.4Hz,3H),6.65(s,1H),6.16(s,2H),4.37(d,J=6.4Hz,2H)ppm。
実施例114:化合物79の調製
化合物79の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF:アセトニトリル(1:1、5mL)中のチオフェン−3−カルボン酸(0.040g、0.31mmol、1.2当量)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、0.1mL、0.78mmol、3当量)、次いで、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU、0.148g、0.39mmol、1.5当量)を添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、これに4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−6−フェニルピリジン−2(1H)−オン(化合物78、0.2g、0.51mmol、1.0当量)を添加し、12時間撹拌し続けた。完了後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、所望の純粋な生成物(化合物79、30mg、収率33%)を得た。m/z 493.2[M+H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.43(d,J=132.0Hz,1H),8.72(s,1H),8.36−8.03(m,3H),7.78(d,J=24.4Hz,1H),7.75−7.62(m,1H),7.55(d,J=8.9Hz,3H),7.30−6.67(m,3H),6.40(s,1H),6.16(d,J=37.6Hz,1H),4.40(d,J=6.2Hz,2H)ppm。
実施例115:化合物80の調製
化合物80の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン及び水(2.0mL:1.0mL)中の6−ブロモ−4−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物58、300mg、0.77mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(K2CO3、215mg、1.5ミリモル、2.0当量)、続いて、3−ピリジンボロン酸(0.161g、1.3mmol、1.7当量)を添加した。反応混合物を窒素流で15分間脱気した。次いで、反応物に1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、56mg、0.07mmol、0.1当量)を添加し、反応物を80℃で12時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視し、完了後、反応混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、移動相としてヘキサン:酢酸エチルを使用したコンビフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(化合物80、60mg、収率20%)を得た。m/z 384.41[M−H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.47−12.28(m,1H),8.66(s,1H),8.23(s,1H),7.53(s,1H),6.95(s,1H),6.74(s,1H),6.30−6.15(m,1H),6.10−5.98(m,1H),4.37(d,J=6.7Hz,2H)ppm。
実施例116:化合物81の調製
化合物81の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(4mL)中の冷却(0℃)2−フロン酸(40mg、0.14mmol、1.5当量)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、26mg、0.2mmol、2当量)及びO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU、50mg、0.15mmol、1.5当量)を添加した。反応物を30分間撹拌した。化合物80(40mg、0.15mmol、1当量)を添加し、反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応物をLC−MSにより監視した。完了後、反応混合物を冷水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、移動相として水:アセトニトリルを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物(化合物81、5mg、収率12.5%)を得た。m/z 478.57[M−H]+1H NMR(DMSO−d6)δ12.51−12.20(m,1H),9.10(s,1H),8.75(s,1H),8.40(s,1H),8.19(s,1H),8.10(d,J=3.5Hz,1H),7.70(s,1H),7.26(s,2H),7.05−6.94(m,1H),6.91(d,J=3.7Hz,1H),6.83(dd,J=3.5,1.7Hz,1H),6.78(s,1H),6.69(d,J=3.7Hz,1H),4.10(s,2H)ppm。
実施例117:化合物82の調製
化合物82の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン(2mL)と水(1mL)の混合物中の5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物23、600mg、1.03mmol、1.0当量)溶液に、炭酸カリウム(K2CO3、286mg、2.0mmol、2.0当量)を添加した。ピリジン−3−ボロン酸(190mg、1.5mmol、1.5当量)を反応混合物に添加し、窒素通気により15分間脱気した。次いでこの混合物に1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、0.1mmol、0.1当量)を添加し、反応物を80℃で12時間撹拌した。生成物形成をLC−MSにより監視し、完了時、反応混合物を冷却して室温に戻した。反応混合物を水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、移動相としてヘキサン:酢酸エチルを使用したコンビフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(化合物82、130mg、収率21.7%)を得た。m/z 384.56[M−H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.39(s,1H),11.91(s,1H),8.91(s,1H),8.52(d,J=4.6Hz,1H),8.32(d,J=2.6Hz,1H),8.08(d,J=7.8Hz,1H),7.87(s,1H),7.49−7.46(m,1H),6.93(d,J=3.7Hz,1H),6.88(d,J=3.7Hz,1H),6.34(s,1H),5.90(s,1H),4.37(d,J=6.3Hz,2H)ppm。
実施例118:化合物83の調製
化合物83の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(4.0mL)中の冷却(0℃)2−メトキシ安息香酸(120mg、0.46mmol、1.5当量)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl、89mg、0.46mmol、1.5当量)、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、80mg、0.62mmol、2当量)を添加した。0℃でさらに30分間撹拌した後、5−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−[3,3’−ビピリジン]−6(1H)−オン(化合物82、120mg、0.31mmol、1当量)及びヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、63mg、0.46mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。LC−MSで確認し、反応完了後、反応混合物を冷水(5mL)で希釈し、酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、移動相として水:アセトニトリルを使用した分取HPLCにより精製した(化合物83、0.038g、収率25%)。m/z 518.68[M−H]+ 1H NMR(DMSO−d6,400MHz)δ12.32−12.20(m,1H),8.65(s,1H),8.49(s,1H),7.98(s,1H),7.87(s,2H),7.77(s,1H),7.59−7.31(m,3H),7.17(d,J=8.3Hz,1H),7.03(d,J=15.4Hz,3H),6.27(s,1H),4.57(d,J=6.2Hz,2H),3.77(s,3H)ppm。
実施例119:化合物84の調製
化合物84の合成は、以下の一般手順21の手順に従った。
MeOH/HCl(1%、20mL)中の化合物18(0.070g、1.0当量)溶液を室温で16時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、揮発物を減圧下で蒸発させ、これを分取HPLCにより精製して、化合物84(0.0182g、収率33%)を得た。m/z 398.1[M]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.35(s,1H),8.58(d,J=1.7Hz,1H),8.49(dd,J=4.8,1.5Hz,1H),7.88(s,1H),7.70(d,J=7.9Hz,1H),7.37(dd,J=7.8,4.8Hz,1H),6.93(t,J=6.3Hz,2H),6.69(s,1H),6.62(s,1H),6.05(s,2H),5.12(s,2H),4.35(d,J=6.2Hz,2H)ppm。
実施例120:化合物85の調製
化合物85の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(10mL)中の化合物9(0.11g、1.0当量、0.28mmol)溶液に、無水炭酸セシウム(0.178g、2.5当量、0.55mmol)を添加した。室温で15分間撹拌した後、3−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.09g、2.0当量、0.55mmol)を添加し、反応物を室温でさらに14時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水で希釈し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、所望の生成物、化合物85(0.018g、収率13.3%)を得た。m/z 492.1[M]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.93(s,1H),8.60(s,1H),8.50(d,J=3.4Hz,1H),7.94(d,J=7.0Hz,2H),7.89(s,1H),7.72(d,J=7.4Hz,1H),7.41−7.36(m,1H),7.09(s,2H),7.00−6.92(m,2H),6.88(d,J=6.6Hz,1H),6.26(s,1H),5.18(s,2H),4.55(d,J=5.9Hz,2H)ppm。
実施例121:化合物86の調製
化合物86の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(10mL)中の化合物13(0.2g、1.0当量、513ミリモル)溶液に、無水炭酸セシウム(0.416g、2.5当量、1.28ミリモル)を添加した。30分間撹拌した後、室温で、(3−クロロメチル)ピリジン塩酸塩(0.126g、1.2当量、0.76mmol)を添加し、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、0.05%トリメチルアミンの存在下で60〜120メッシュシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、n−ヘキサン中30−35%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、化合物86(0.105g、収率39%)を得た。m/z 482.41[M]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.59(s,1H),8.51(s,1H),7.95(d,J=6.8Hz,1H),7.87(s,1H),7.70(d,J=7.8Hz,1H),7.38(d,J=5.2Hz,1H),7.07(d,J=3.7Hz,1H),6.96(d,J=3.6Hz,1H),6.87(s,1H),6.72(d,J=6.5Hz,1H),6.14(s,1H),5.14(d,J=16.4Hz,2H),4.47(d,J=6.4Hz,2H),1.46(s,9H)ppm。
実施例122:化合物87の調製
化合物87の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(10mL)中の化合物9(0.5g、1.0当量、1.25mmol)溶液に、無水炭酸セシウム(1.0g、2.5当量、3.1mmol)を添加した。室温で15分間撹拌した後、4−(2−クロロエチル)モルホリン(0.349g、1.5当量、1.88mmol)を添加し、反応物を室温で12時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。反応混合物を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、化合物87(0.08g、収率12%)を得た。m/z[M+H]+514.33 1H NMR(400MHz,DMSO)δ8.94(d,J=0.7Hz,1H),7.96(t,J=6.3Hz,1H),7.90(t,J=1.7Hz,1H),7.71(d,J=7.1Hz,1H),7.10(t,J=3.1Hz,2H),6.97(d,J=3.7Hz,1H),6.88(s,1H),6.81(d,J=6.9Hz,1H),6.25(s,1H),4.55(d,J=6.3Hz,2H),4.04(d,J=5.6Hz,2H),3.55(s,4H),2.56(d,J=5.5Hz,2H),2.43(s,4H)ppm。
実施例123:化合物88の調製
化合物88の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(15mL)中の化合物17(0.8g、1.0当量、1.92mmol)溶液に、無水炭酸セシウム(1.246g、2.0当量、3.8ミリモル)を添加した。反応物を室温で15分間撹拌した後、4−(2−クロロエチル)モルホリン(0.428g、1.5当量、2.9mmol)を添加し、反応物を室温でさらに48時間撹拌した。反応物をTLC及びLCMSにより監視した。完了後、反応塊を撹拌しながら氷冷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して、化合物88(0.035g、収率4.2%)を得た。m/z[M+H]+530.58 1H NMR(400MHz,DMSO)δ9.03(s,1H),7.98(s,1H),7.83(d,J=4.9Hz,1H),7.72(d,J=7.5Hz,2H),7.10(s,1H),6.98(s,1H),6.87(s,1H),6.74(d,J=6.2Hz,1H),6.25(s,1H),4.55(d,J=5.7Hz,2H),4.02(s,2H),3.54(s,4H),2.57(s,2H),2.43(s,4H)ppm。
実施例124:化合物89の調製
化合物89の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(25mL)中の冷(0℃)チオフェン−3−カルボン酸(0.15g、1.2mmol、1.5当量)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl、0.224g、1.2mmol、1.5当量)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、0.2mL、1.29mmol、1.1当量)を窒素下で添加した。30分間撹拌した後、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、0.021g、0.156mmol、0.2当量)及び5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物23、0.3g、0.78mmol、1.0当量)を添加した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、次いで、減圧下で蒸発させた。残渣を、移動相として水−アセトニトリルを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物、5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−(チオフェン−3−カルボニル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物89、0.1g、収率25.8%)を得た。m/z 497.13[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.26(s,1H),9.06(dd,J=2.9,1.1Hz,1H),8.17(d,J=2.7Hz,1H),7.89(t,J=6.1Hz,1H),7.83(dd,J=5.1,1.1Hz,1H),7.80(s,1H),7.69(dd,J=5.1,3.0Hz,1H),6.98(s,2H),6.33(s,1H),4.55(d,J=6.1Hz,2H)ppm。
実施例125:化合物90の調製
化合物90の合成は、以下の一般手順6に従った。
THF(30mL)中の冷却(0℃)ピバル酸(0.278g、2.5mmol、1.2当量)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl、0.477g、2.5mmol、1.2当量)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、0.32g、2.5mmol、1.2当量)を窒素下で添加した。30分間撹拌した後、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、0.063g、0.41mmol、0.2当量)及び5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物23、0.8g、2.1mmol、1.0当量)を添加した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(20mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を移動相として水−アセトニトリルを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物、5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物90、0.45g、収率48.3%)を得た。m/z 471.46[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.27(s,1H),8.04(d,J=2.7Hz,1H),7.79(s,2H),6.96(dd,J=13.5,3.7Hz,2H),6.20(s,1H),4.48(d,J=6.0Hz,2H),1.47(s,9H)ppm。
実施例126:化合物91の調製
化合物91の合成は、以下の一般手順8の手順に従った。
DMF(12mL)中の室温の化合物90(0.2g、0.41mmol、1.0当量)溶液に、炭酸セシウム(0.334g、1.02mmol、2.5当量)及び4−(クロロアセチル)モルホリン(0.101g、0.62mmol、1.5当量)を添加した。反応混合物を12時間撹拌した。完了後(TLCにより監視)、反応混合物を水(30mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水、次いで、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、その後、減圧下で蒸発させた。残渣を、移動相として酢酸エチル−ヘキサンを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物、5−ブロモ−3−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−(2−モルホリノ−2−オキソエチル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物91、0.075g、収率30.6%)を得た。m/z 598.40[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.08−8.04(m,2H),7.81(s,1H),6.97(d,J=3.7Hz,1H),6.93(d,J=3.7Hz,1H),6.17(s,1H),4.91(s,2H),4.47(d,J=6.0Hz,2H),3.66(s,2H),3.59(s,2H),3.54(s,2H),3.45(s,2H),1.48(s,9H)ppm。
実施例127:化合物92の調製
化合物92の合成は、以下の一般手順14に従った。
ジオキサン:水(4:1,15mL)中の3−ブロモ−6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリジン−2(1H)−オン(化合物66、0.120g、0.31mmol、1.0当量)撹拌溶液に、ビニルボロン酸ピナコールエステル(0.071g、0.47mmol、1.5当量)、続いて、炭酸カリウム(K2CO3、0.127g、0.93mmol、3当量)を添加した。反応混合物を10分間脱気し、その後、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)二塩化物(PdCl2(dppf)、0.0226g、0.03mmol、0.1当量)を添加した。反応混合物を再度10分間脱気し、次いで、100℃で2時間加熱した。完了後(LC−MSにより監視)、反応混合物を水(5mL)に注ぎ、酢酸エチル(2×15mL)で抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、60〜120メッシュサイズのシリカゲルを使用したカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相としてn−ヘキサン中0〜20%酢酸エチルで溶出して、所望の純粋な生成物、6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ビニルピリジン−2(1H)−オン(化合物92、0.090g、収率86.9%)を得た。m/z 333.4[M+1]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.29(s,1H),11.12(s,1H),7.63(s,1H),6.95(s,2H),6.81−6.59(m,2H),6.37(d,J=41.2Hz,2H),6.12(d,J=17.9Hz,2H),5.24(d,J=10.8Hz,1H),4.34(d,J=6.0Hz,2H)ppm。
実施例128:化合物93の調製
化合物93の合成は、の手順以下の一般手順6に従った。
THF(5mL)中の冷却(0℃)ピバル酸(0.011g、0.11mmol、1.2当量)溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI.HCl、0.021g、0.11mmol、1.2当量)、続いて、トリエチルアミン(0.028g、0.27mmol、3.0当量)を窒素下で添加した。30分間撹拌した後、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt、0.0024g、0.018mmol、0.2当量)及び6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ビニルピリジン−2(1H)−オン(化合物92)を添加した。反応物をLC−MSにより監視した。完了後、反応混合物を水(10mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣を、移動相として水−アセトニトリルを使用した分取HPLCにより精製して、所望の生成物、6−(5−(((5−クロロチオフェン−2−イル)メチル)アミノ)−1−ピバロイル−1H−ピラゾール−3−イル)−3−ビニルピリジン−2(1H)−オン(化合物93、0.005g、収率13.3%)を得た。m/z 416.51[M]+ 1H NMR(400MHz,DMSO)δ12.56(s,1H),8.19(d,J=7.4Hz,1H),8.01(d,J=6.1Hz,1H),7.52(d,J=7.7Hz,1H),7.16−6.82(m,4H),6.53(s,1H),6.27(s,1H),4.46(d,J=6.1Hz,2H),1.46(s,9H)ppm。
本開示に従う例示のトロンビン及びカリクレイン阻害化合物は、実施例1〜128のうちのいずれかに従って調製され、表B(付属書類A)に列記される。
上述の様々な方法及び技法は、本出願を実行するいくつかの方法を提供する。言うまでもなく、記載されるすべての目的または利点が本明細書に記載のいずれかの特定の実施形態に従って達成され得るわけではないことを理解されたい。したがって、例えば、当業者であれば、これらの方法が、本明細書に教示または示唆される他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示される1つの利点または利点群を達成または最適化するように実行され得ることを認識するであろう。様々な代替案が本明細書に述べられている。いくつかの好ましい実施形態が、1つの、別の、またはいくつかの特徴を明確に包含する一方で、他のものが、1つの、別の、またはいくつかの特徴を明確に除外すると同時に、他のものが、1つの、別の、またはいくつかの有利な特徴の包含により特定の特徴を依然として軽減することを理解されたい。
さらに、当業者であれば、異なる実施形態からの様々な特徴の適用性を認識するであろう。同様に、当業者であれば、上述の様々な要素、特徴、及びステップ、ならびに各々のかかる要素、特徴、及びステップの他の既知の等価物を様々な組み合わせで用いて、本明細書に記載の原理に従う方法を実行することができる。様々な要素、特徴、及びステップのうち、様々な実施形態において、いくつかは明確に包含され、他のものは明確に除外される。
本出願が、ある特定の実施形態及び実施例との関連で開示されているが、当業者であれば、本出願の実施形態が、具体的に開示される実施形態を超えて、他の代替実施形態及び/または使用ならびにそれらの修正及び等価物に拡大することを理解するであろう。
いくつかの実施形態では、本出願のある特定の実施形態を記載及び特許請求するために使用される成分、分子量等の特性、反応条件等の量を表現する数が、いくつかの事例において「約」という用語で修飾されることを理解されたい。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書及び添付の特許請求の範囲に記載の数値パラメータは、特定の実施形態によって得られる所望の特性に応じて異なり得る近似値である。いくつかの実施形態では、数値パラメータは、報告される有効数字の数に照らして、かつ通常の四捨五入技法を適用することによって解釈されるべきである。本出願の広範のいくつかの実施形態を規定する数値範囲及びパラメータが近似値であったとしても、特定の実施例に記載の数値は、実施可能な限り正確に報告される。
いくつかの実施形態では、本出願の特定の実施形態についての説明との関連で(具体的には、以下の特許請求の範囲のある特定のものとの関連で)使用される「a」及び「an」及び「the」という用語、ならびに同様の言及は、単数形も複数形もいずれも網羅するものと解釈され得る。本明細書における値の範囲の列挙は、単に、その範囲内に収まる各々の別個の値について個別に言及する簡単な方法として働くよう意図されている。別途本明細書に示されない限り、各々の個別の値は、それが本明細書に個別に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載のすべての方法は、別途本明細書に示されない限り、または別途文脈により明らかに矛盾しない限り、任意の好適な順序で実行され得る。本明細書にある特定の実施形態に関して提供されるありとあらゆる実施例または例示の言語(例えば、「等の」)の使用は、単に、本出願をよりよく解明するよう意図されており、別途特許請求される本出願の範囲を限定するものではない。本出願のいずれの言語も、本出願の実施に不可欠ないずれの特許請求されていない要素も示すものと解釈されるべできはない。
本出願を実行するための本発明者に既知の最良の態様を含む、本出願の好ましい実施形態は本明細書に記載されている。それらの好ましい実施形態の変形例は、前述の説明を読むことにより当業者に明らかになるであろう。当業者が必要に応じてかかる変形例を用いることができ、本出願が本明細書に具体的に記載されるものとは別様に実施され得ることが企図される。したがって、本出願の多くの実施形態は、適用法により認められている添付の特許請求の範囲に列挙される主題のすべての修正及び等価物を含む。さらに、上述の要素のそれらのすべての可能な変形例での任意の組み合わせは、別途本明細書に示されない限り、または別途文脈により明らかに矛盾しない限り、本出願によって包含される。
本明細書で参照されるすべての特許、特許出願、特許出願刊行物、及び他の資料、例えば、論文、書籍、明細書、刊行物、文書、物体等は、それらに関連するいずれの出願経過、本文書と矛盾もしくは対立するそれらのうちのいずれか、または本文書と現在または後に関連付けられる特許請求の最も広範な範囲に限定的にしか影響し得ないそれらのうちのいずれかを除いて、参照によりそれらの全体がすべての目的のために本明細書に組み込まれる。一例として、組み込まれた資料のうちのいずれかに関連する記述、定義、及び/または用語の使用と、本文書に関連する記述、定義、及び/または用語の使用との間にいずれかの不一致または対立が存在する場合には、本文書における記述、定義、及び/または用語の使用が支配するものとする。
最後に、本明細書に開示される本出願の実施形態が、本出願の実施形態の原理を例証するものであることを理解されたい。用いられ得る他の修正は、本出願の範囲内であり得る。したがって、一例としてであって、限定するものではなく、本出願の実施形態の代替構成を本明細書の教示に従って利用することができる。したがって、本出願の実施形態は、示され記載されるような正確さに限定されない。