JP2017207655A - 光ファイバ融着接続部の補強装置およびそれを備えた融着接続機 - Google Patents
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Abstract
Description
光ファイバ同士の融着接続部を補強するための補強装置であって、
本体部と、
前記本体部に設けられて、前記融着接続部に被せた熱収縮性チューブを加熱するヒータと、
前記ヒータの両側に設けられて光ファイバまたは前記光ファイバが露出された光コネクタを保持する一対のクランプ部と、を備え、
前記一対のクランプ部は、それぞれ、
前記本体部側に設けられて前記光ファイバまたは前記光コネクタが収容される収容部と、
前記本体部に回動可能に支持されて、前記本体部に対して開くことで前記収容部の上方を開放する開放状態と前記本体部に対して閉じることで前記収容部に収容された前記光ファイバまたは前記光コネクタを挟持する閉塞状態とに配置可能なクランパと、を有し、
前記一対のクランプ部の少なくとも一方は、前記収容部に対して摺動可能に取り付けられたスライド部をさらに有し、
前記スライド部が第一の位置と第二の位置との間で摺動されることで、前記収容部において前記光ファイバまたは前記光コネクタが載置される載置面の高さが変更可能である。
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る光ファイバ融着接続部の補強装置は、
(1)光ファイバ同士の融着接続部を補強するための補強装置であって、
本体部と、
前記本体部に設けられて、前記融着接続部に被せた熱収縮性チューブを加熱するヒータと、
前記ヒータの両側に設けられて光ファイバまたは前記光ファイバが露出された光コネクタを保持する一対のクランプ部と、を備え、
前記一対のクランプ部は、それぞれ、
前記本体部側に設けられて前記光ファイバまたは前記光コネクタが収容される収容部と、
前記本体部に回動可能に支持されて、前記本体部に対して開くことで前記収容部の上方を開放する開放状態と前記本体部に対して閉じることで前記収容部に収容された前記光ファイバまたは前記光コネクタを挟持する閉塞状態とに配置可能なクランパと、を有し、
前記一対のクランプ部の少なくとも一方は、前記収容部に対して摺動可能に取り付けられたスライド部をさらに有し、
前記スライド部が第一の位置と第二の位置との間で摺動されることで、前記収容部において前記光ファイバまたは前記光コネクタが載置される載置面の高さが変更可能である。
この構成によれば、クランプされるべき光ファイバ製品に応じてクランプ部品を取り換える必要がなく、異種の光ファイバ製品を良好に保持可能な光ファイバ融着接続部の補強装置を提供することができる。
前記スライド部は、前記収容部側に突出して前記第一の溝部に係合可能な第一の突起部を有していても良い。
この構成によれば、簡便な構成で、スライド部を所望の方向に円滑に摺動させることができる。なお、上記(2)や以下の記載における「直交」とは、厳密な意味での直交を意味するものではなく、直交とみなされる範囲であれば本発明の効果を奏する範囲で幅を持つ意味である。
前記スライド部は、前記収容部側に突出して前記第二の溝部に挿入される第二の突起部をさらに有し、
前記第二の突起部は、前記第一の切欠き部と係合することで前記第一の位置で位置決めされ、前記第二の切欠き部と係合することで前記第二の位置で位置決めされても良い。
この構成によれば、スライド部を第一の位置と第二の位置とに簡便に位置決めすることができる。なお、上記(3)や以下の記載における「平行」とは、厳密な意味での平行を意味するものではなく、平行とみなされる範囲であれば本発明の効果を奏する範囲で幅を持つ意味である。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載の補強装置を備えている。
この構成によれば、クランプされるべき光ファイバ製品に応じてクランプ部品を取り換える必要がなく、異種の光ファイバ製品を良好に保持可能な光ファイバ融着接続部の補強装置を備えた融着接続機を提供することができる。
前記スライド部の端部と対向する位置に、上方に向けて突出する凸部が設けられていても良い。
この構成によれば、収容部からスライド部が抜け出てしまうことを防止することができる。
以下、本発明に係る光ファイバ融着接続部の補強装置および融着接続機の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、融着接続機10は、例えば、光ファイバ設備の工事が行われる現地で光ファイバF同士を融着接続し、さらにその融着接続部を補強する装置である。この融着接続機10は、光ファイバF同士を融着接続する融着処理部12と、光ファイバ融着接続部を補強する補強装置20とを備えている。
まず、互いに接続するそれぞれの光ファイバFのうち、何れか一方の光ファイバFに、熱収縮性チューブを通しておく。そして、開閉カバー14を開いた状態で、融着処理部12の光ファイバホルダに光ファイバFを保持させる。これにより、一対の光ファイバFが、融着処理部12の融着位置に位置決めされて突き合わされる。この状態で、モニタ16で融着処理部12を操作して放電させ、光ファイバFの端面同士を融着接続させる。光ファイバF同士を融着接続させたら、各融着処理部12の光ファイバホルダから光ファイバFを取り外す。
補強装置20のクランパ28を回動させ、クランプ部26を開放状態としておく(図2参照)。図7に示すように、スライド部50は、一対の係合突起54(図3、4参照)が第二のクランプ部26Bの収容部32Bに形成された第一の溝部60にそれぞれ係合することで、光ファイバFの長手方向に直交する方向(図7の矢印A方向)に摺動可能となる。このとき、スライド部50のラッチ部56は、収容部32Bに形成された第二の溝部62に挿通される。ラッチ部56には一対のスリット56aが形成されているため、第二の溝部62を通る際にはラッチ部56はその直径が狭まるように変形される。これにより、ラッチ部56の通常時の直径よりも狭い幅を有する第二の溝部62内にラッチ部56を挿入することができる。第二の溝部62に挿入されたラッチ部56が矢印Aの方向に向かって第一の切欠き部64の位置まで移動すると、ラッチ部56が通常時の直径となるべく径方向に戻ることで、ラッチ部56は第一の切欠き部64の位置に保持される。このようにして、スライド部50は、図7に示す第一の位置で位置決め可能となる。
12:融着処理部
14:開閉カバー
16:モニタ
20:補強装置
22:本体部
24:ヒータ
26:一対のクランプ部
26A:第一のクランプ部
26B:第二のクランプ部
28:クランパ
30:ガイド溝
32,32A,32B:収容部
32a:載置面
34:回動軸
36:クランプ面
38,40:磁石
42:スイッチ
50:スライド部
52:載置面
54:一対の係合突起(第一の突起部の一例)
56:ラッチ部(第二の突起部の一例)
60:第一の溝部
62:第二の溝部
64:第一の切欠き部
65:載置面
66:第二の切欠き部
70:凸部
F:光ファイバ
C:光コネクタ
Claims (5)
- 光ファイバ同士の融着接続部を補強するための補強装置であって、
本体部と、
前記本体部に設けられて、前記融着接続部に被せた熱収縮性チューブを加熱するヒータと、
前記ヒータの両側に設けられて光ファイバまたは前記光ファイバが露出された光コネクタを保持する一対のクランプ部と、を備え、
前記一対のクランプ部は、それぞれ、
前記本体部側に設けられて前記光ファイバまたは前記光コネクタが収容される収容部と、
前記本体部に回動可能に支持されて、前記本体部に対して開くことで前記収容部の上方を開放する開放状態と前記本体部に対して閉じることで前記収容部に収容された前記光ファイバまたは前記光コネクタを挟持する閉塞状態とに配置可能なクランパと、を有し、
前記一対のクランプ部の少なくとも一方は、前記収容部に対して摺動可能に取り付けられたスライド部をさらに有し、
前記スライド部が第一の位置と第二の位置との間で摺動されることで、前記収容部において前記光ファイバまたは前記光コネクタが載置される載置面の高さが変更可能である、光ファイバ融着接続部の補強装置。 - 前記収容部は、前記収容部に収容された前記光ファイバの長手方向に直交する方向に沿って設けられた第一の溝部を有し、
前記スライド部は、前記収容部側に突出して前記第一の溝部に係合可能な第一の突起部を有している、請求項1に記載の補強装置。 - 前記収容部は、前記第一の溝部と平行に設けられて、第一の切欠き部と前記第一の切欠き部と離隔した第二の切欠き部とを備えた第二の溝部をさらに有し、
前記スライド部は、前記収容部側に突出して前記第二の溝部に挿入される第二の突起部をさらに有し、
前記第二の突起部は、前記第一の切欠き部と係合することで前記第一の位置で位置決めされ、前記第二の切欠き部と係合することで前記第二の位置で位置決めされる、請求項2に記載の補強装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の補強装置を備えている、融着接続機。
- 前記スライド部の端部と対向する位置に、上方に向けて突出する凸部が設けられている、請求項4に記載の融着接続機。
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