JP7202509B2 - 融着接続機用治具及び加熱方法 - Google Patents

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Description

本開示は、融着接続機用治具及び加熱方法に関する。
複数の光ファイバ同士を一括で接続可能な融着接続機(多心融着接続機)が知られている。例えば、特許文献1の図52には、複数の光ファイバ同士を一括で融着接続することが記載されている。
特表2015-508188号公報
複数の光ファイバ同士を一括で融着接続した後、融着接続後の後工程として、テープ状に並ぶ複数の光ファイバの融着点に熱収縮スリーブを被せて、融着接続機の加熱機において熱収縮スリーブを加熱する。このとき、加熱機の加熱部の挟持方向(加熱部が熱収縮スリーブを挟み込む方向)と、加熱機のクランプ部の挟持方向(クランプ部がクランプ対象物を挟み込む方向)とが異なっている場合、テープ状に並ぶ複数の光ファイバに捻れが生じるおそれがある。
本発明は、加熱時の光ファイバの捻れを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる第1の発明は、融着接続機の加熱機に装着可能な融着接続機用治具であって、前記加熱機の加熱部に対向する板部と、長手方向において前記加熱部の外側に設けられた前記融着接続機の第1クランプ部に対向し、加熱対象物の前記長手方向の一端から延び出る部材を保持する第1保持部と、前記長手方向において加熱部に対して前記第1クランプ部とは反対側に設けられた第2クランプ部に対向し、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を保持する第2保持部と、を備える融着接続機用治具である。
また、上記目的を達成するための主たる第2の発明は、板部と、加熱対象物の長手方向の一端から延び出る部材を保持する第1保持部と、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を保持する第2保持部と、を備えた融着接続機用治具を準備すること、
加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱対象物の長手方向において前記加熱部の外側に設けられた第1クランプ部と、前記長手方向において前記加熱部に対して前記第1クランプ部とは反対側に設けられた第2クランプ部とを備えた加熱機を有する融着接続機を準備すること、前記板部を前記加熱部に対向させ、前記第1保持部を前記第1クランプ部に対向させ、前記第2保持部を前記第2クランプ部に対向させて、前記加熱機に前記融着接続機用治具を装着すること、断面楕円状の前記加熱対象物を前記板部に支持させ、前記加熱対象物の前記長手方向の一端から延び出る部材を前記第1保持部に保持させ、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を前記第2保持部に保持させつつ、前記加熱対象物を前記加熱部で加熱することを行う加熱方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、加熱時の光ファイバの捻れを抑制することができる。
図1A及び図1Bは、融着接続機80の使用方法の説明図である。 図2は、融着接続機80の加熱機90の斜視図である。 図3A及び図3Bは、加熱部95と一対のクランプ部96の説明図である。 図4は、加熱部95及びクランプ部96の可動部の軌跡の説明図である。 図5A及び図5Bは、一対のヒーター板95Aが熱収縮スリーブ7を挟持する様子の説明図である。 図6Aは、本実施形態の治具10及び熱収縮スリーブ7を加熱機90にセットする前の状態の説明図である。図6Bは、本実施形態の治具10及び熱収縮スリーブ7を加熱機90にセットした状態の説明図である。 図7Aは、本実施形態の治具10の斜視図である。図7Bは、図7Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の説明図である。 図8Aは、本実施形態の治具10の別の斜視図である。図8Bは、図8Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の別の説明図である。 図9A及び図9Bは、吊下部54の説明図である。図9Aは、治具10の側面図である。図9Bは、治具10をセットした状態での加熱機90の側面図である。 図10は、光コネクタ70の組立処理のフロー図である。 図11Aは、フェルール用ホルダの説明図である。図11Bは、複数の光ファイバ1を融着装置81にセットした様子の説明図である。 図12は、本実施形形態の加熱時の様子の説明図である。 図13は、光コネクタ70の断面図である。 図14Aは、第2実施形態の治具の説明図である。図14Bは、第3実施形態の治具10の説明図である。 図15A及び図15Bは、フェルール用治具6の説明図である。 図16A及び図16Bは、フェルール用治具6を用いた状態において、治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の説明図である。 図17Aは、第5実施形態の治具10の斜視図である。図17Bは、図17Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の説明図である。 図18Aは、第5実施形態の治具10の別の斜視図である。図18Bは、図18Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の別の説明図である。 図19は、第5実施形形態の加熱時の様子の説明図である。 図20A及び図20Bは、ガイド部43の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
融着接続機の加熱機に装着可能な融着接続機用治具であって、前記加熱機の加熱部に対向する板部と、長手方向において前記加熱部の外側に設けられた前記融着接続機の第1クランプ部に対向し、加熱対象物の前記長手方向の一端から延び出る部材を保持する第1保持部と、前記長手方向において加熱部に対して前記第1クランプ部とは反対側に設けられた第2クランプ部に対向し、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を保持する第2保持部と、を備える融着接続機用治具。このような融着接続機用治具によれば、加熱時の光ファイバの捻れを抑制することができる。
前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、テープ状に並ぶ複数の光ファイバを保持可能に構成されていることが望ましい。これにより、加熱対象物から延び出た複数の光ファイバを保持できる。
前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、複数の光ファイバを保持するフェルールを保持可能に構成されていることが望ましい。これにより、加熱対象物から延び出たファイバ付きフェルールを保持できる。
前記フェルールの位置を規定する位置決め部を有することが望ましい。これにより、フェルールを所定の位置に保持することができる。
前記位置決め部により規定された位置に前記フェルールを誘導するガイド部を有することが望ましい。これにより、フェルールを所定の位置にさせつつ加熱機に加熱対象物をセットする作業が容易になる。
前記位置決め部は、前記フェルールを保持するフェルール用治具の位置を規定することによって、前記フェルールの位置を規定することが望ましい。このように間接的にフェルールの位置を規定しても良い。
前記加熱機に対して前記板部、前記第1保持部及び前記第2保持部の姿勢を保たせる腕部を更に備えることが望ましい。これにより、前記板部、前記第1保持部及び前記第2保持部を加熱機に対して所定の姿勢にさせることができる。
前記腕部は、前記加熱機に係合する係合部を有することが望ましい。これにより、前記板部、前記第1保持部及び前記第2保持部を加熱機に対して所定の姿勢に維持できる。
前記係合部は、前記融着接続機の筐体から突出した突出部に係合することが望ましい。これにより、融着接続機用治具を融着接続機に引っ掛けることができる。
前記腕部は、弾性変形可能であり、前記腕部を弾性変形させることによって、前記係合部と前記突出部との係合を解除可能であることが望ましい。これにより、係合部を係合させる作業や係合部の係合を解除作業が容易になる。
前記板部は、前記加熱対象物を長手方向に沿って支持することが望ましい。これにより、加熱対象物を支持しながら、加熱対象物を加熱することができる。
前記板部は、前記第1保持部及び前記第2保持部よりも熱伝導率の高い部位を有することが望ましい。また、前記板部は、金属板を有することが望ましい。これにより、加熱対象物を加熱し易くなる。
前記板部は、前記加熱対象物の付着を抑制するための表面処理された支持面を有することが望ましい。この場合、前記支持面は、表面に凹凸を有することが好ましい。また、前記支持面は、表面にコーティング層を有することが好ましい。これにより、加熱対象物が板部に付着することを抑制できる。
前記融着接続機用治具は、前記加熱機の挿入口に所定方向から装着可能であり、前記板部は、前記加熱対象物を前記所定方向から挿入可能に構成されていることが望ましい。
前記板部は、前記加熱部に対向し前記加熱対象物を支持する支持面と、前記支持面の底に設けられ前記支持面よりも前記加熱部に向かって突出する底部とを有することが望ましい。これにより、支持面に加熱対象物を支持させ易くなる。
前記底部は、前記加熱対象物を底側から支持する突起部を有することが望ましい。これにより、加熱対象物から延び出た部材への加熱を抑制できる。
前記板部は、前記加熱対象物の前記長手方向の位置を規制する規制部を有することが望ましい。これにより、加熱対象物を所定の位置に配置し易くなる。
前記加熱部に対して前記加熱対象物を露出させる露出部を有することが望ましい。これにより、加熱部によって加熱対象物を加熱し易くなる。
前記露出部が設けられた前記長手方向の位置に、前記板部と、前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方とを連結する連結部が設けられていることが望ましい。これにより、露出部がもうけられていても、板部と保持部とを連結(一体化)できる。
前記板部は、前記加熱部の可動側の加熱板に対向する第1板部材と、前記加熱部の固定側の加熱板に対向する第2板部材とを有し、前記第1板部材と前記第2板部材との間で前記加熱対象物の前記長手方向から延び出る部材を保持することが望ましい。これにより、加熱対象物の長手方向から延び出る部材が加熱されることを抑制できる。
前記第2板部材は、前記加熱部の固定側の加熱板に対向する面に突起を有することが望ましい。これにより、第2板部材と固定側の加熱板との接触面積を減らすことができ、加熱対象物の長手方向から延び出る部材が加熱されることを更に抑制できる。
板部と、加熱対象物の長手方向の一端から延び出る部材を保持する第1保持部と、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を保持する第2保持部と、を備えた融着接続機用治具を準備すること、加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱対象物の長手方向において前記加熱部の外側に設けられた第1クランプ部と、前記長手方向において前記加熱部に対して前記第1クランプ部とは反対側に設けられた第2クランプ部とを備えた加熱機を有する融着接続機を準備すること、前記板部を前記加熱部に対向させ、前記第1保持部を前記第1クランプ部に対向させ、前記第2保持部を前記第2クランプ部に対向させて、前記加熱機に前記融着接続機用治具を装着すること、断面楕円状の前記加熱対象物を前記板部に支持させ、前記加熱対象物の前記長手方向の一端から延び出る部材を前記第1保持部に保持させ、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を前記第2保持部に保持させつつ、前記加熱対象物を前記加熱部で加熱することを行う加熱方法。このような加熱方法によれば、加熱時の光ファイバの捻れを抑制することができる。
===第1実施形態===
本実施形態の治具は、融着接続機の加熱機に装着して用いられることになる。そこで、融着接続機の加熱機について先に説明し、その後に、本実施形態の治具について説明する。
<参考:融着接続機80の加熱機90について>
図1A及び図1Bは、融着接続機80の使用方法の説明図である。
図1Aに示すように、融着接続機80は、融着装置81と、加熱機90とを有する。融着装置81は、光ファイバ1同士を融着接続する装置である。融着装置81は、一対の電極81Aを有し、一対の電極81Aでアーク放電を生じさせることによって、光ファイバ1同士を融着接続する。融着接続後、作業者は、図1Aに示すように、融着接続点に張力を付与しつつ、融着接続点に熱収縮スリーブ7を被せる。そして、作業者は、図1Bに示すように、融着接続点に被せた熱収縮スリーブ7を加熱機90にセットして、熱収縮スリーブ7を加熱する。
図2は、融着接続機80の加熱機90の斜視図である。
以下の説明では、図2に示すように各方向を定義する。加熱機90にセットする光ファイバ1や熱収縮スリーブ7の長手方向を「左右方向」とし、作業者から見て右側を「右」とし、逆側を「左」とする。左右方向のことを「長手方向」と呼ぶこともある。また、作業者から見て手前側を「前」とし、奥側を「後」とする。また、左右方向及び前後方向に垂直な方向を「上下方向」とし、鉛直方向の上側を「上」とし、逆側を「下」とする。
加熱機90は、加熱対象物を加熱する装置である。本実施形態では、加熱機90は、加熱対象物として熱収縮スリーブ7を加熱する。なお、熱収縮スリーブ7は、融着接続点を保護する部材であり、熱収縮チューブ、補強スリーブ、補強チューブなどと呼ばれることもある。
加熱機90は、一対の壁部91(前壁部91A、後壁部91B)を有する。一対の壁部91(前壁部91A、後壁部91B)は、前後方向に間隔をあけて配置されており、一対の壁部91の間に収容部93が形成されている。収容部93は、熱収縮スリーブ7(及び、加熱対象物から延び出た光ファイバ1などの部材(クランプ対象物))を収容する部位である。一対の壁部91の間(収容部93)に熱収縮スリーブ7がセットされ、熱収縮スリーブ7が加熱されることになる。一対の壁部91の間に熱収縮スリーブ7を上側からセットできるように、一対の壁部91の間の上側が開放されており、挿入口が形成されている。なお、後述する治具10は、一対の壁部91の間(収容部93)に上側から装着されることになる。
また、加熱機90は、左右に側壁部92を有する。本実施形態では、収容部93は、一対の壁部91(前壁部91A、後壁部91B)と、左右の側壁部92とによって囲まれた空間によって構成されている。また、本実施形態では、挿入口は、一対の壁部91(前壁部91A、後壁部91B)と、左右の側壁部92とによって構成された開口として構成されている。側壁部92は、上側が開放したスリット92Aを有する。側壁部92がスリット92Aを有することによって、作業者が融着接続点に張力を付与しながら熱収縮スリーブ7を加熱機90にセットできる。
加熱機90は、加熱部95と、一対のクランプ部96(第1クランプ部961、第2クランプ部962)とを有する。図3A及び図3Bは、加熱部95と一対のクランプ部96の説明図である。なお、図3A及び図3Bでは、前壁部91A(及び前壁部91Aに設けられた部材)を不図示とし、後壁部91Bに設けられた加熱部95と一対のクランプ部96が示されている。図3Aは、離間状態の加熱部95と一対のクランプ部96の説明図である。図3Bは、近接状態の加熱部95と一対のクランプ部96の説明図である。
加熱部95は、加熱対象物を加熱する部材である。加熱部95は、一対のヒーター板95Aを有する。一方のヒーター板95Aは後壁部91Bに設けられており、他方のヒーター板95A(不図示)は前壁部91Aに設けられている。一対のヒーター板95Aは、前後方向に対向して配置されており、近接・離間するように構成されている。加熱機90に熱収縮スリーブ7(加熱対象物)をセットすると、一対のヒーター板95Aの間に熱収縮スリーブ7がセットされることになる。一対のヒーター板95Aが近接することによって、熱収縮スリーブ7が挟み込まれて加熱されることになる。一対のヒーター板95Aの少なくとも一方は、可動となる。本実施形態では、後壁部91Bのヒーター板95Aは可動であり、前壁部91Aのヒーター板95A(不図示)は固定されている。但し、一対のヒーター板95Aの両方を可動にしても良い。
クランプ部96は、加熱対象物から延び出た部材を把持する部材である。言い換えると、クランプ部96は、加熱対象物の長手方向の外側のクランプ対象物を把持する部材である。一対のクランプ部96は、それぞれ加熱部95の長手方向外側に配置されている。以下の説明では、加熱部95の左側のクランプ部96を「第1クランプ部961」と呼び、加熱部95の右側のクランプ部96を「第2クランプ部962」と呼ぶことがある。第1クランプ部961と第2クランプ部962の構成は、ほぼ同じである。それぞれのクランプ部96は、一対のクランパ96A(クランプ板)を有する。一対のクランパ96Aは、前後方向に対向して配置されており、近接・離間するように構成されている。加熱機90に熱収縮スリーブ7をセットすると、熱収縮スリーブ7から延び出た部材(例えば光ファイバ1)が一対のクランパ96Aの間にセットされることになる。一対のクランパ96Aの間にセットされた部材は、クランプ部96に把持される対象物(クランプ対象物)となる。一対のクランパ96Aが近接することによって、熱収縮スリーブ7から延び出た部材(例えば光ファイバ1)が一対のクランパ96Aに挟み込まれて把持されることになる。一対のクランプ部96が、それぞれ熱収縮スリーブ7から延び出た部材(例えば光ファイバ1)を把持することによって、加熱部95が熱収縮スリーブ7を安定して加熱できる。本実施形態では、一対のクランパ96Aのうちの後壁部91Bのクランパ96Aは可動であり、前壁部91Aのクランパ96A(不図示)は固定されている。但し、一対のクランパ96Aの両方を可動にしても良い。また、クランプ部96が一個の可動のクランパ96Aのみを備え、対向する壁部91(前壁部91A又は後壁部91B)に近接・離間するように構成することによって、クランパ96Aと壁部91との間で部材(例えば光ファイバ)を把持しても良い。
図4は、加熱部95及びクランプ部96の可動部の軌跡の説明図である。図4に示すように、ヒーター板95Aとクランパ96Aとでは可動部の軌跡が異なっている。このため、本実施形態では、加熱部95の挟持方向(加熱部95が熱収縮スリーブ7を挟み込む方向)と、クランプ部96の挟持方向(クランプ部96がクランプ対象物を挟み込む方向)とが異なっている。
図5A及び図5Bは、一対のヒーター板95Aが熱収縮スリーブ7を挟持する様子の説明図である。
図5Aに示すように、断面円形状の熱収縮スリーブ7の場合、熱収縮スリーブ7が一対のヒーター板95Aの間に挟まれても、熱収縮スリーブ7は回転移動しない。このため、断面円形状の熱収縮スリーブ7の場合、一対のクランパ96Aが熱収縮スリーブ7から延び出た光ファイバ1を挟持しつつ、一対の一対のヒーター板95Aが熱収縮スリーブ7を挟持しても、熱収縮スリーブ7の内部でテープ状に並ぶ複数の光ファイバ1は、熱収縮スリーブ7の長手方向外側の複数の光ファイバ1(一対のクランパ96Aに挟持された複数の光ファイバ1)に対して、捻れずに済む。
一方、図5Bに示すように、断面楕円状の熱収縮スリーブ7の場合、熱収縮スリーブ7が一対のヒーター板95Aの間に挟まれると、一対のヒーター板95Aの間隔がより近接できるように熱収縮スリーブ7が回転方向に移動し、この結果、熱収縮スリーブ7の内部でテープ状に並ぶ複数の光ファイバ1の並ぶ方向が変化する(テープ面が回転する)。そして、図4に示すようにヒーター板95Aとクランパ96Aとでは軌跡が異なっているため、一対のクランパ96Aが熱収縮スリーブ7から延び出た光ファイバ1を挟持しつつ、一対の一対のヒーター板95Aが熱収縮スリーブ7を挟持すると、熱収縮スリーブ7の内部の複数の光ファイバ1は、熱収縮スリーブ7の長手方向外側の複数の光ファイバ1(一対のクランパ96Aに挟持された複数の光ファイバ1)に対して、捻れてしまう。このような状態で熱収縮スリーブ7が加熱されてしまうと、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が捻れた状態で固定されてしまい、光ファイバ1の伝送損失の増加を招くおそれがある。
そこで、本実施形態では、治具10を用いることによって、光ファイバ1の捻れを抑制している。以下、本実施形態の治具10について説明する。
<治具10>
図6Aは、本実施形態の治具10及び熱収縮スリーブ7を加熱機90にセットする前の状態の説明図である。図6Bは、本実施形態の治具10及び熱収縮スリーブ7を加熱機90にセットした状態の説明図である。図7Aは、本実施形態の治具10の斜視図である。図7Bは、図7Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の説明図である。図8Aは、本実施形態の治具10の別の斜視図である。図8Bは、図8Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の別の説明図である。
治具10は、融着接続機80の加熱機90に装着可能な部材であり、加熱機90に加熱対象物をセットするための部材(融着接続機用治具;アタッチメント)である。治具10は、本体部11と、腕部50とを有する。
本体部11は、治具10の本体を構成する部位である。本体部11は、加熱機90の収容部93に装着される部位であり、加熱対象物(ここでは熱収縮スリーブ7)がセットされる部位である。本体部11は、長手方向に沿って長尺な形状である。治具10を加熱機90にセットすると、本体部11は、加熱機90の収容部93の長手方向にわたって配置される(図6B参照)。つまり、治具10を加熱機90にセットすると、本体部11は、加熱機90の一対の壁部91の間に配置される。本体部11の両端は、腕部50と連結されている。治具10を加熱機90にセットすると、本体部11の左右の両端は、加熱機90の側壁のスリット92Aに挿通され(図6B参照)、側壁の外側に腕部50が配置される。
本実施形態の治具10(本体部11)は、板部20と、第1保持部30と、第2保持部40とを有する。
板部20は、加熱機90の加熱部95に対向する板状の部材である。本実施形態の板部20は、加熱機90の加熱部95に対向し、加熱対象物を長手方向に沿って支持する部位である。但し、後述するように、板部20は、加熱対象物を支持しなくても良い。板部20は、加熱対象物となる断面楕円状の熱収縮スリーブ7を支持可能に構成されている。板部20は、長手方向に沿って長尺な板状の部位である。治具10を加熱機90にセットすると、板部20は、加熱部95の一対のヒーター板95Aの間に配置される。つまり、治具10を加熱機90にセットすると、板部20の一方の面は、一対のヒーター板95Aの一方に対向し、板部20の他方の面は、一対のヒーター板95Aの他方に対向する。板部20は、後述するように、加熱部95の可動側のヒーター板95Aの移動範囲を制限する(これにより、複数の光ファイバ1の捻れを抑制できる)。板部20は、支持面20Aと、底部21とを有する。
支持面20Aは、加熱対象物となる熱収縮スリーブ7を支持する板面である。本実施形態では、断面楕円状の熱収縮スリーブ7が加熱対象物であり、断面の長径方向が支持面20Aにほぼ平行になるように、熱収縮スリーブ7が支持面20Aに支持される。言い換えると、支持面20Aは、扁平状の熱収縮スリーブ7の扁平な面を支持する。支持面20Aは、可動側のヒーター板95Aに対向する。支持面20Aと可動側のヒーター板95Aとの間に熱収縮スリーブ7が挟持され、熱収縮スリーブ7が加熱される。可動側のヒーター板95Aが移動して支持面20Aとの間に熱収縮スリーブ7が挟み込まれると、可動側のヒーター板95Aは、支持面20Aから受ける抵抗力によって、それ以上に移動することを抑制される。これにより、光ファイバ1が捻れることが抑制される(後述)。
ところで、熱収縮スリーブ7が加熱されたときに、熱収縮スリーブ7の内部に充填されているホットメルト接着剤が流出し、ホットメルト接着剤によって熱収縮スリーブ7が支持面20Aに付着することがある。このため、支持面20Aには、付着を抑制するための表面処理が施されていることが望ましい。例えば、支持面20Aに凹凸が形成されても良い。このような凹凸を形成する表面処理としては、例えばシボ加工が挙げられる。また、支持面20Aにコーティング層が形成されても良い。このようなコーティング層を形成する表面処理としては、例えばテフロン(登録商標)加工が挙げられる。
治具10を加熱機90にセットしたとき、板部20は、固定側のヒーター板95A(図2の前壁部91Aに固定された不図示のヒーター板95A)と接触する。つまり、支持面20Aとは逆側の板面は、固定側のヒーター板95Aに接触する接触面となる。これにより、固定側のヒーター板95Aの熱が板部20を加熱し易くなり、固定側のヒーター板95Aの熱が熱収縮スリーブ7に伝わりやすくなる。
なお、本実施形態では、本体部11は樹脂で一体成型されているため、板部20は、第1保持部30及び第2保持部40と同じ材料で構成されている。但し、ヒーター板95A(図2の前壁部91Aに固定された不図示のヒーター板95A)が板部20越しに熱収縮スリーブ7に熱を伝えやすくするため、板部20は、第1保持部30及び第2保持部40よりも熱伝導率の高い部位を有することが望ましい。例えば、板部20が金属板を有する場合、ヒーター板95Aが板部20越しに熱収縮スリーブ7に熱を伝え易くなるため、望ましい。なお、板部20に金属板を設ける場合には、板部20の支持面20Aとは反対側の面(ヒーター板95Aとの接触面)に金属板を配置することが望ましい。
板部20の端部には、薄肉部23が設けられている(図8A参照)。薄肉部23では、固定側のヒーター板95Aとの接触面よりも凹んでいる。このため、治具10を加熱機90にセットしたとき、薄肉部23では、板部20と固定側のヒーター板95Aとが非接触となる。これにより、固定側のヒーター板95Aの熱が光ファイバ1(加熱対象物から延び出た部材)に伝わることを抑制でき、光ファイバ1への加熱を抑制できる。
底部21は、支持面20Aに支持された加熱対象物を下側から支持する部位である。底部21は、支持面20Aよりも下側(底側)の部位であり、支持面20Aよりも可動側のヒーター板95Aに向かって突出した部位である。本実施形態では、断面楕円状の熱収縮スリーブ7が加熱対象物であり、熱収縮スリーブ7の下縁(長径方向の端部)が底部21に支持される。底部21が熱収縮スリーブ7を下側から支持することによって、加熱部95が熱収縮スリーブ7を安定して加熱できる。なお、底部21が支持面20Aよりも突出する突出量は、楕円形状の熱収縮スリーブ7の短径よりも小さい。これにより、熱収縮スリーブ7と可動側のヒーター板95Aとの接触を可能にしつつ、底部21が熱収縮スリーブ7を支持可能である。
底部21は、突起部21Aを有する。突起部21Aは、底部21の上側に突出した部位である。突起部21Aが熱収縮スリーブ7を下側から支持することによって、突起部21Aの無い領域では、底部21と光ファイバ1とを非接触にさせることができ(底部21と光ファイバ1との接触を抑制でき)、光ファイバ1への加熱を抑制できる。
板部20は、更に規制部22を有する。規制部22は、熱収縮スリーブ7の長手方向の位置を規制する部位である。熱収縮スリーブ7の端部(ここでは左端)を規制部22に合わせることによって、熱収縮スリーブ7を加熱機90(特に加熱部95)に対して所定の位置に配置できる。但し、治具10が規制部22を備えていなくても良い。
板部20は、上側から熱収縮スリーブ7を挿入可能に構成されている。治具10を加熱機90の挿入口に上側から装着するため、治具10の板部20が上側から熱収縮スリーブ7を挿入可能に構成することによって、治具10を加熱機90に装着した状態のまま、熱収縮スリーブ7を出し入れ可能になる。これにより、複数の熱収縮スリーブ7を加熱する作業が容易になる。
第1保持部30は、第1クランプ部961に対向し、熱収縮スリーブ7の長手方向の一端から延び出る部材を保持する部位である。言い換えると、第1保持部30は、第1クランプ部961に対向するクランプ対象物を保持する部位である。本実施形態では、熱収縮スリーブ7の長手方向の一端からテープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が延び出ており、第1保持部30は、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1(クランプ対象物)を保持する。第1保持部30は、板部20に対して左側に配置されている。治具10を加熱機90にセットすると、第1保持部30は、第1クランプ部961の一対のクランパ96Aの間に配置される。つまり、治具10を加熱機90にセットすると、第1保持部30の一方の面は、第1クランプ部961の一対のクランパ96Aの一方に対向し、第1保持部30の他方の面は、一対のクランパ96Aの他方に対向する。第1保持部30は、後述するように、第1クランプ部961の可動側のクランパ96Aの移動範囲を制限する(これにより、複数の光ファイバ1の捻れを抑制できる)。第1保持部30は、支持面30Aと、底部31とを有する。
支持面30Aは、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1を支持する面である。第1保持部30の支持面30Aは、板部20の支持面20Aとほぼ平行である。このため、治具10に熱収縮スリーブ7をセットすると、第1保持部30に支持された複数の光ファイバ1は、熱収縮スリーブ7の内部の複数の光ファイバ1と同じ方向に並んで配置される。支持面30Aは、可動側のクランパ96Aに対向する。支持面30Aとクランパ96Aとの間に複数の光ファイバ1が挟み込まれることによって、複数の光ファイバ1が挟持される。可動側のクランパ96Aが移動して支持面30Aとの間に複数の光ファイバ1が挟み込まれると、可動側のクランパ96Aは、支持面30Aから受ける抵抗力によって、それ以上に移動することを抑制される。これにより、加熱部95が断面楕円形状の熱収縮スリーブ7を加熱するとき、熱収縮スリーブ7の内部でテープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が、第1クランプ部961によって保持される複数の光ファイバ1に対して、捻れることが抑制される。
底部31は、支持面30Aに支持された複数の光ファイバ1を下側から支持する部位である。底部31は、支持面30Aよりも可動側のクランパ96Aに向かって突出した部位である。底部31が複数の光ファイバ1を下側から支持することによって、第1クランプ部961は、複数の光ファイバ1を安定して把持できる(複数の光ファイバ1が支持面30Aと可動側のクランパ96Aとの間で安定した姿勢で挟持される)。
第1保持部30は、引掛部32を有する。引掛部32は、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1を引っ掛ける部位である。引掛部32に複数の光ファイバ1を引っ掛けることによって、支持面30Aから複数の光ファイバ1が脱落することが抑制される。
第2保持部40は、第2クランプ部962に対向し、熱収縮スリーブ7の長手方向の他端から延び出る部材を保持する部位である。言い換えると、第2保持部40は、第2クランプ部962に対向するクランプ対象物を保持する部位である。本実施形態では、熱収縮スリーブ7の長手方向の右端からファイバ付きフェルール71が延び出ており、第2保持部40は、フェルール71(クランプ対象物)を保持する。第2保持部40は、板部20に対して右側に配置されている。治具10を加熱機90にセットすると、第2保持部40は、第2クランプ部962の一対のクランパ96Aの間に配置される。つまり、治具10を加熱機90にセットすると、第2保持部40の一方の面は、第2クランプ部962の一対のクランパ96Aの一方に対向し、第2保持部40の他方の面は、一対のクランパ96Aの他方に対向する。第2保持部40は、後述するように、第2クランプ部962の可動側のクランパ96Aの移動範囲を制限する(これにより、複数の光ファイバ1の捻れを抑制できる)。第2保持部40は、底部41と、突当部42とを有する。
底部41は、フェルール71を下側から支持する部位である。底部41がフェルール71を支持するとともに、突当部42がフェルール71に接触することによって、フェルール71を治具10に対して所定の位置に配置できる。
なお、フェルール71には、チューブ5が取り付けられている。チューブ5は、融着接続点に張力を付与する際に作業者が保持する部位である。チューブ5は、フェルール71の光ファイバ1が延び出る側とは反対側に取り付けられている。言い換えると、フェルール71の端面の側からチューブ5が延び出るように、チューブ5がフェルール71に取り付けられている(図11Aも参照)。本実施形態の第2保持部40は、チューブ5が取り付けられた状態でフェルール71を保持可能である。但し、第2保持部40は、チューブ5を取り付けていないフェルール71を保持しても良い。また、第2保持部40は、第1保持部30と同様に、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1を保持しても良い。
突当部42は、フェルール71の端部(光ファイバ1が延び出る側の端部)を突き当てる部位である。フェルール71の端部を突当部42に接触させることによって、フェルール71を治具10に対して所定の位置に配置できる。このため、突当部42は、位置決め部としての機能を有する。突当部42は、第2クランプ部962の可動側のクランパ96Aが接触する部位でもある。可動側のクランパ96Aが移動して突当部42に接触することによって、可動側のクランパ96Aは、それ以上に移動することを抑制される。これにより、加熱部95が断面楕円形状の熱収縮スリーブ7を加熱するとき、熱収縮スリーブ7の内部でテープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が、第2クランプ部962によって保持されるフェルール71から延び出る複数の光ファイバ1に対して、捻れることが抑制される。本実施形態では、突当部42が第2クランプ部962のクランパ96Aに直接的に接触する。これにより、クランパ96Aがフェルール71を押圧することを抑制でき、フェルール71を保護することができる。但し、第2保持部40は、突当部42を備える代わりに、第1保持部30のような支持面30Aにフェルール71を支持させ、可動側のクランパ96Aがフェルール71に接触するように構成されても良い。
なお、第1保持部30及び第2保持部40は、上側から複数の光ファイバ1やフェルール71を挿入可能に構成されている。治具10を加熱機90の挿入口に上側から装着するため、既に説明したように治具10の板部20が上側から熱収縮スリーブ7を挿入可能に構成するとともに、第1保持部30及び第2保持部40が上側から複数の光ファイバ1やフェルール71を挿入可能に構成することによって、治具10を加熱機90に装着した状態のまま、熱収縮スリーブ7を出し入れ可能になる。これにより、複数の熱収縮スリーブ7を加熱する作業が容易になる。
腕部50は、加熱機90に対して本体部11(板部20、第1保持部30及び第2保持部40)の姿勢を保たせる部位である。腕部50を加熱機90に引っ掛けることによって、本体部11が所定の姿勢で加熱機90の収容部93に装着される(図6B参照)。これにより、本体部11(板部20、第1保持部30及び第2保持部40)を加熱機90に対して所定の姿勢にさせることができる。一対の腕部50は、本体部11の長手方向の両端(左右の両端)に配置されている。治具10を加熱機90にセットすると、腕部50は、加熱機90の側壁よりも外側に配置される(図6B参照)。なお、本体部11の一方の端部だけに腕部50を設けても良い。但し、本実施形態のように、本体部11の両側に腕部50をそれぞれ設けることによって、本体部11の姿勢を安定させることができる。なお、治具10に腕部50を設けないことも可能である。腕部50は、係合部51と、吊下部54とを有する。
係合部51は、加熱機90に係合する部位である。本実施形態では、融着接続機80の筐体の左右両側に突出部80Aが設けられており、突出部80Aの側面に係合穴80Bが設けられており、係合部51は、この係合穴80Bに挿入される。係合部51が係合穴80Bに挿入されることによって、腕部50が突出部80Aに係合する。但し、係合部51が加熱機90に係合する態様は、係合穴80Bに挿入する態様に限られるものではない。例えば、係合部51が突出部80Aの背面に引っ掛かることによって、係合部51が加熱機90に係合し、加熱機90に対して本体部11(板部20、第1保持部30及び第2保持部40)の姿勢を維持することも可能である。係合部51が加熱機90に係合することによって、本体部11が加熱部95やクランプ部96の可動部から力を受けたときに、本体部11の姿勢を維持することができる(本体部11が収容部93の内部で倒れずに済む)。
係合部51は、案内部52と、操作部53とを有する。案内部52は、左右方向に延びた棒状の部位である。案内部52は、治具10の左右方向の姿勢を安定させる部位である。係合部51が加熱機90に係合したとき(係合部51が係合穴80Bに挿入されたとき)、一対の案内部52が加熱機90の突出部80Aの前面に接触することによって、本体部11の左右方向の姿勢が安定する。操作部53は、腕部50の左右の外側に向かって突出した部位である。操作部53は、治具10の着脱時に操作する部位となる。腕部50は弾性変形可能に構成されており、作業者が、左右の操作部53を摘まんで外側に引っ張ることによって、腕部50が変形し、係合部51と係合穴80Bとの係合を解除することができる。
図9A及び図9Bは、吊下部54の説明図である。図9Aは、治具10の側面図である。図9Bは、治具10をセットした状態での加熱機90の側面図である。図9Bには、本体部11が収容部93の底面93Aに載置されずに、本体部11が加熱機90に吊り下げられている様子が示されている。
吊下部54は、本体部11を加熱機90に対して吊り下げる部位である。本体部11を加熱機90に対して吊り下げることによって、本体部11を加熱機90に対して正常な位置にセットすることができる。なお、本体部11を吊り下げる代わりに、本体部11を加熱機90の収容部93の底面93Aに載置することも可能である。但し、本体部11を収容部93の底面93Aに載置させた場合、収容部93の底面93Aを視認しにくい構造であるため、本体部11が傾いた状態で本体部11がセットされるおそれがある。これに対し、本実施形態では、本体部11を加熱機90に対して吊り下げるため、係合部51が加熱機90に係合していることを確認することによって、本体部11が加熱機90に対して正常な位置にセットされたことを確認できる。
<治具10の使用方法>
ここでは、光コネクタ70の組立方法(製造方法)について説明する。なお、以下の説明には、治具10を用いた熱収縮スリーブ7の加熱方法(融着接続点の保護方法)の説明も含まれている。
図10は、光コネクタ70の組立処理のフロー図である。ここでは、光ケーブルの端部に融着接続型の光コネクタ70(図13参照)を組み立てることを想定している。なお、作業者は、予め、前述の加熱機90を有する融着接続機80を準備すると共に、前述の治具10を準備する。
まず、作業者は、融着接続機80の加熱機90に治具10をセットする(S101)。このとき、作業者は、加熱機90の挿入口の上側から治具10の本体部11を加熱機90の収容部93に挿入し、治具10を加熱機90に装着する。治具10が加熱機90にセットされると、板部20は加熱機90の加熱部95に対向し、第1保持部30は第1クランプ部961に対向し、第2保持部40は第2クランプ部962に対向する。
加熱機90に治具10をセットするとき、作業者は、治具10の左右の腕部50のそれぞれの操作部53を摘まんで外側に引っ張り、腕部50を弾性変形させつつ、加熱機90の係合穴80Bに腕部50の係合部51を挿入することによって、係合部51を加熱機90に係合させる。図9Bに示すように、係合部51が加熱機90に係合することによって、吊下部54を介して本体部11が加熱機90に対して吊り下げられ、これにより、本体部11を加熱機90に対して正常な位置にセットすることができる。作業者は、係合部51が加熱機90に係合していることを確認することによって、本体部11を加熱機90に対して正常な位置にセットされたことを確認できる。
次に、作業者は、前処理を行う(S102)。例えば、作業者は、前処理として、コネクタキットを準備する。コネクタキットは、光コネクタ70を構成する部品の集合である。本実施形態のコネクタキットは、光ファイバ付きフェルール71と、ハウジング72と、熱収縮スリーブ7と、スプリング74と、スプリングプッシュ75と、ブーツ76とを含む(図13参照)。但し、コネクタキットの構成は、これに限られるものではない。また、作業者は、前処理として、光ケーブルにブーツ76を予め挿通するとともに、光ケーブルから複数の光ファイバ1を口出しし、口出しされた複数の光ファイバ1にスプリングプッシュ75(図13参照)、スプリング74及び熱収縮スリーブ7を予め挿通する。また、前処理として、作業者は、複数の光ファイバ1の被覆除去処理や、光ファイバ1(裸光ファイバ)の端部のカット処理なども行う。
次に、作業者は、複数の光ファイバ1を一括融着接続する(S103)。図11A及び図11Bは、複数の光ファイバ1の一括融着接続の説明図である。
図11Aは、フェルール用ホルダの説明図である。作業者は、図11Aに示すように、光ファイバ付きフェルール71をフェルール用ホルダにセットする。フェルール71にはチューブ5が予め取り付けられている。複数の光ファイバ1(フェルール71に保持された光ファイバ1)がフェルール用ホルダから延び出ている。また、チューブ5が、フェルール用ホルダを基準に複数の光ファイバ1の延び出た側とは反対側から、フェルール用ホルダから延び出ている。
図11Bは、複数の光ファイバ1を融着装置81にセットした様子の説明図である。作業者は、図11Bに示すように、光ケーブルから口出しした複数の光ファイバ1を保持したホルダと、光ファイバ付きフェルール71を保持したフェルール用ホルダとを融着装置81にセットする。これにより、それぞれの光ファイバ1の端面が一対の電極81Aの近傍で対向して配置される。融着装置81は、一対の電極81Aでアーク放電を生じさせることによって、光ファイバ同士を融着接続する。
次に、作業者は、融着接続点に熱収縮スリーブ7を被せる(S104)。このとき、作業者は、ホルダから取り出した光ファイバ1と、フェルール用ホルダから取り出したチューブ5(フェルール71に取り付けられたチューブ5)とを引っ張り、融着接続点に張力を付与しながら、融着接続点に熱収縮スリーブ7を被せる。
次に、作業者は、加熱機90に熱収縮スリーブ7をセットする(S105)。このとき、作業者は、融着接続点に張力を付与しながら、加熱機90の挿入口の上側から熱収縮スリーブ7を加熱機90の収容部93に挿入し、加熱機90に予めセットされている治具10の板部20に熱収縮スリーブ7をセットする。作業者は、板部20に熱収縮スリーブ7を支持させるとともに、第1保持部30に複数の光ファイバ1(光ケーブルから口出しした光ファイバ1)を保持させ、第2保持部40にフェルール71(光ファイバ付きフェルール71)を保持させる。熱収縮スリーブ7が板部20に支持されると、熱収縮スリーブ7は、板部20の支持面20Aと、加熱部95の可動側のヒーター板95Aとの間に配置される。また、第1保持部30に複数の光ファイバ1(光ケーブルから口出しした光ファイバ1)が保持されると、複数の光ファイバ1は、第1保持部30の支持面30Aと、第1クランプ部961の可動側のクランパ96Aとの間に配置される。
本実施形態では、加熱機90に熱収縮スリーブ7をセットするとき、作業者は、融着接続点に張力を付与しながら、加熱機90の挿入口の上側から熱収縮スリーブ7を加熱機90の収容部93に挿入し、治具10(S101で加熱機90にセットされた治具10)の板部20の上側から熱収縮スリーブ7を挿入する。また、作業者は、第1保持部30の上側から複数の光ファイバ1(光ケーブルから口出しした光ファイバ1)を挿入するとともに、第2保持部40の上側からフェルール71(光ファイバ付きフェルール71)を挿入する。このように、本実施形態では、治具10を加熱機90に装着した状態のまま、熱収縮スリーブ7や、熱収縮スリーブ7から延び出た部材を治具10にセット可能である。
次に、作業者は、熱収縮スリーブ7を加熱する(S106)。図12は、本実施形形態の加熱時の様子の説明図である。
熱収縮スリーブ7は、板部20の支持面20Aと可動側のヒーター板95Aとの間に挟持され、加熱される。可動側のヒーター板95Aが移動して支持面20Aとの間に熱収縮スリーブ7が挟み込まれると、可動側のヒーター板95Aは、支持面20Aから受ける抵抗力によって、それ以上に移動することを抑制される。また、熱収縮スリーブ7から延び出た複数の光ファイバ1(図中左側の光ファイバ1)は、第1保持部30の支持面30Aと可動側のクランパ96Aとの間に挟持される。可動側のクランパ96Aが移動して支持面30Aとの間に複数の光ファイバ1が挟み込まれると、可動側のクランパ96Aは、支持面30Aから受ける抵抗力によって、それ以上に移動することを抑制される。また、熱収縮スリーブ7から延び出た光ファイバ付きフェルール71は、第2保持部40によって保持されている。第2クランプ部962の可動側のクランパ96Aが移動して突当部42に接触すると、可動側のクランパ96Aは、それ以上に移動することを抑制される。このように、本実施形態では、板部20、第1保持部30及び第2保持部40が、加熱部95及びクランプ部96(第1クランプ部961及び第2クランプ部962)の可動部の移動範囲を制限することになる。
上記の通り、本実施形態では、板部20、第1保持部30及び第2保持部40を備えた治具10を用いることにより、加熱部95が断面楕円形状の熱収縮スリーブ7を加熱するときに、熱収縮スリーブ7の内部の複数の光ファイバ1が、第1保持部30の複数の光ファイバ1や、第2保持部40の複数の光ファイバ1(フェルール71に保持された光ファイバ1)に対して捻れることを抑制できる。これにより、熱収縮スリーブ7の加熱後に、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が捻れた状態で固定されてしまうことを抑制でき、光ファイバ1の伝送損失の増加を抑制できる。
最後に、作業者は、光コネクタ70を組み立てる(S107)。図13は、光コネクタ70の断面図である。作業者は、ハウジング72にフェルール71、熱収縮スリーブ7及びスプリング74を収容しつつスプリングプッシュ75を取り付ける。ハウジング72にスプリングプッシュ75を取り付けると、スプリング74が圧縮状態になり、フェルール71が押圧された状態で後退可能にハウジング72に収容される。また、作業者は、ハウジング72にブーツ76を取り付けて、光ファイバ1(光ケーブル)を保護する。これにより、光コネクタ70の組立処理が完了する。
光コネクタ70の組み立て後、追加の光コネクタ70の組み立てがある場合には、作業者は、S102~S107の作業を繰り返し行う(S108)。本実施形態では、治具10を加熱機90に装着した状態のまま、熱収縮スリーブ7を加熱機90に出し入れ可能であるため、S105やS106の作業を繰り返し行うことが容易になる。なお、追加の光コネクタ70の組み立てが無い場合には、作業者は、組立処理を終了する(S108)。
===第2、第3実施形態===
図14Aは、第2実施形態の治具の説明図である。第2実施形態の治具10は、腕部50を有していない。このため、第2実施形態では、加熱機90に治具10を吊り下げる代わりに、収容部93の底面93Aに治具10を載置することによって、治具10を加熱機90にセットすることになる。
図14Bは、第3実施形態の治具10の説明図である。第3実施形態の治具10は、第2保持部40は、フェルール71を保持する代わりに、第1保持部30のようにテープ状に並ぶ複数の光ファイバを保持可能であり、引掛部43を有する。
上記の第2実施形態及び第3実施形態においても、治具10は、板部20、第1保持部30及び第2保持部40を備えており、板部20、第1保持部30及び第2保持部40は、加熱部95及びクランプ部96(第1クランプ部961及び第2クランプ部962)の可動部の移動範囲を制限することができる。第2実施形態及び第3実施形態の治具10を用いても、加熱部95が断面楕円形状の熱収縮スリーブ7を加熱するときに、熱収縮スリーブ7の内部の複数の光ファイバ1は、第1保持部30の複数の光ファイバ1や、第2保持部40の複数の光ファイバ1(フェルール71に保持された光ファイバ1)に対して捻れることを抑制されることになる。これにより、第2実施形態及び第3実施形態においても、熱収縮スリーブ7の加熱後に、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が捻れた状態で固定されてしまうことを抑制でき、光ファイバ1の伝送損失の増加を抑制できる。
===第4実施形態===
図15A及び図15Bは、フェルール用治具6の説明図である。図中には、フェルール用治具6を取り付ける光ファイバ付きフェルール71が点線で示されている。
フェルール用治具6は、融着接続後に作業者が融着接続点に張力を付与するための部材である。フェルール用治具6は、前述の実施形態のチューブ5(図7B、図8B、図11A参照)の代わりに、フェルール71に取り付けられる部材である。フェルール用治具6は、フェルール保持部6Aと、操作部6Bとを有する。フェルール保持部6Aは、フェルール71を保持する部位である。操作部6Bは、フェルール保持部6Aから長手方向に延び出た部位であり、作業者が操作する部位である。
融着接続する際に、作業者は、予めフェルール用治具6を取り付けた光ファイバ付きフェルール71をフェルール用ホルダ(図11A参照)にセットすることになる。図11Aのチューブ5の代わりに、フェルール用治具6の操作部6Bが、フェルール用ホルダを基準に複数の光ファイバ1の延び出た側とは反対側から、フェルール用ホルダから延び出ることになる。融着接続後、融着接続点に熱収縮スリーブ7を被せるとき、作業者は、ホルダから取り出した光ファイバ1と、フェルール用ホルダから取り出したフェルール用治具6(詳しくは操作部6B)とを引っ張り、融着接続点に張力を付与しながら、融着接続点に熱収縮スリーブ7を被せることになる。また、融着接続点に熱収縮スリーブ7を被せた後、作業者は、融着接続点に張力を付与しながら、加熱機90の挿入口の上側から熱収縮スリーブ7を加熱機90の収容部93に挿入し、加熱機90に予めセットされている治具10に熱収縮スリーブ7をセットすることになる。
図16A及び図16Bは、フェルール用治具6を用いた状態において、治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の説明図である。
図16A及び図16Bに示すように、第2保持部40は、フェルール用治具6が取り付けられた状態でフェルール71を保持可能である。ここでは、第2保持部40は、フェルール用治具6のフェルール保持部6Aを保持することによって、フェルール71を間接的に保持する。
フェルール用治具6を用いた場合においても、板部20、第1保持部30及び第2保持部40を備えた治具10を用いることにより、加熱部95が断面楕円形状の熱収縮スリーブ7を加熱するときに、板部20、第1保持部30及び第2保持部40が、加熱部95及びクランプ部96(第1クランプ部961及び第2クランプ部962)の可動部の移動範囲を制限することになる。これにより、熱収縮スリーブ7の内部の複数の光ファイバ1が、第1保持部30の複数の光ファイバ1や、第2保持部40の複数の光ファイバ1(フェルール71に保持された光ファイバ1)に対して捻れることを抑制できる。また、これにより、熱収縮スリーブ7の加熱後に、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が捻れた状態で固定されてしまうことを抑制でき、光ファイバ1の伝送損失の増加を抑制できる。
===第5実施形態===
前述の第1~第4実施形態では、板部20は、加熱部95の長手方向のほぼ全域に対向するように、設けられていた(図12参照)。このため、第1~第4実施形態では、板部20は、加熱対象物となる熱収縮スリーブ7が配置される領域にも設けられており、加熱対象物となる熱収縮スリーブ7を支持するように構成されていた(図7B、図8B参照)。この結果、第1~第4実施形態では、加熱部95が熱収縮スリーブ7を加熱するときに、熱収縮スリーブ7と加熱部95の固定側のヒーター板95Aとの間に板部20が介在してしまい、固定側のヒーター板95Aが熱収縮スリーブ7を加熱しにくくなる。そこで、以下に説明する第5実施形態では、加熱対象物となる熱収縮スリーブ7を加熱部95に対して露出させた状態で、熱収縮スリーブ7を加熱機90にセット可能にしている。
図17Aは、第5実施形態の治具10の斜視図である。図17Bは、図17Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の説明図である。図18Aは、第5実施形態の治具10の別の斜視図である。図18Bは、図18Aに示す治具10に熱収縮スリーブ7をセットした状態の別の説明図である。図19は、第5実施形形態の加熱時の様子の説明図である。なお、図中の第5実施形態の治具10に対して前述の実施形態の治具10と同様の機能を果たす部位に同様の符号を付すことによって、その部位の説明を省略することがある。
第5実施形態の治具10も、上記の治具10と同様に、融着接続機80の加熱機90に装着可能な部材であり、加熱機90に加熱対象物をセットするための部材(融着接続機用治具;アタッチメント)である。第5実施形態においても、治具10は、板部20と、第1保持部30と、第2保持部40とを有する。なお、第5実施形態の治具10は、露出部61と、連結部62とを有する。
第5実施形態においても、板部20は、加熱機90の加熱部95に対向する板状の部材である。但し、第5実施形態の板部20は、加熱対象物となる熱収縮スリーブ7を支持しておらず、加熱対象物から長手方向に延び出た部材(複数の光ファイバ1)を保持している。第5実施形態の板部20は、第1板部材201及び第2板部材202と底部203とを有する断面U字状の部材である。
第1板部材201は、加熱部95の可動側のヒーター板95Aと対向する板状の部材である。第2板部材202は、加熱部95の固定側のヒーター板95Aと対向する板状の部材である。第1板部材201と第2板部材202との間には隙間が形成されており、この隙間に複数の光ファイバ1(加熱対象物から長手方向に延び出た部材)が配置されることになる。治具10を加熱機90にセットすると、第1板部材201及び第2板部材202は、加熱部95の一対のヒーター板95Aの間に配置される。第5実施形態では、第1板部材201と第2板部材202との間で複数の光ファイバ1(加熱対象物から長手方向に延び出た部材)を保持することにより、光ファイバ1への加熱を抑制できる。第5実施形態では、第1板部材201は、加熱部95の可動側のヒーター板95Aに接触し、可動側のヒーター板95Aの移動範囲を制限する。なお、前述の実施形態では板部20と可動側のヒーター板95Aとの間に加熱対象物(熱収縮スリーブ7)が介在した状態で、板部20が可動側のヒーター板95Aの移動範囲を制限したのに対し、第5実施形態では、板部20(詳しくは第1板部材201)が加熱部95の可動側のヒーター板95Aに直接的に接触し、これにより、可動側のヒーター板95Aの移動範囲を制限する。
第2板部材202は、固定側のヒーター板95Aと対向する面に突起202Aを有する。突起202Aは、固定側のヒーター板95Aに接触することによって、可動側のヒーター板95Aから押圧されたときの治具10(板部20)の変形を抑制する部位である。突起202Aを介して第2板部材202がヒーター板95Aに接触することにより、第2板部材202とヒーター板95Aとの接触面積を減らすことができる。これにより、光ファイバ1への加熱を更に抑制できる。本実施形態では、突起202Aは、長手方向に複数個配置されている。これにより、可動側のヒーター板95Aから押圧されて治具10(板部20)が変形しても、板部20とヒーター板95Aとを平行に保つことができる。但し、突起202Aは、1個でも良いし、他の数であってもよい。
底部203は、第1板部材201及び第2板部材202の下縁に設けられた部位である。底部203は、第1板部材201と第2板部材202を下側で連結する部位である。底部203が設けられることによって、第1板部材201と第2板部材202との間に保持される複数の光ファイバ1を支持することができる。言い換えると、底部203が設けられることによって、第1板部材201と第2板部材202との間に保持された複数の光ファイバ1が下へ脱落することを防止できる。
第5実施形態においても、第1保持部30は、第1クランプ部961に対向し、熱収縮スリーブ7の長手方向の一端から延び出る部材(テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1;クランプ対象物)を保持する部位である。また、第5実施形態においても、第1保持部30は、第1クランプ部961の可動側のクランパ96Aの移動範囲を制限する。
また、第5実施形態においても、第2保持部40は、第2クランプ部962に対向し、熱収縮スリーブ7の長手方向の他端から延び出る部材(ファイバ付きフェルール71;クランプ対象物)を保持する部位である。第2保持部40は、フェルール用治具6(詳しくは、フェルール保持部6A)が取り付けられた状態でフェルール71を保持可能である。ここでは、第2保持部40は、フェルール用治具6のフェルール保持部6Aを保持することによって、フェルール71を間接的に保持する。
第5実施形態の第2保持部40は、底部41と、第1突当部42Aと、第2突当部42Bと、ガイド部43とを有する。底部41は、フェルール71(及びフェルール保持部6A)を下側から支持する部位である。
第1突当部42Aは、フェルール71及びフェルール保持部6Aの端部を突き当てる部位である。フェルール71及びフェルール保持部6Aの端部を第1突当部42Aに接触させることによって、フェルール71を治具10に対して所定の位置に配置できる。つまり、第1突当部42Aは、フェルール71及びフェルール保持部6Aの長手方向の位置を規制する部位である。このため、第1突当部42Aは、位置決め部としての機能を有する。
第2突当部42Bは、第2クランプ部962の可動側のクランパ96Aが接触する部位である。第2突当部42Bは、第2クランプ部962の可動側のクランパ96Aと対向する板状の部位である。治具10を加熱機90にセットすると、第2突当部42Bは、第2クランプ部962の一対のクランパ96Aの間に配置される。可動側のクランパ96Aが移動して第2突当部42Bに接触することによって、可動側のクランパ96Aは、それ以上に移動することを抑制される。つまり、第5実施形態においても、第2保持部40(詳しくは第2突当部42B)は、第2クランプ部962の可動側のクランパ96Aの移動範囲を制限する。
第5実施形態では、板状の第2突当部42Bの可動側のクランパ96Aと対向する側の面(後面)とは反対側の面(前面)に、フェルール71及びフェルール保持部6Aが保持される。このため、第2突当部42Bが第2クランプ部962のクランパ96Aに直接的に接触することによって、クランパ96Aがフェルール71やフェルール保持部6Aを押圧することを抑制でき、フェルール71を保護することができる。
図20A及び図20Bは、ガイド部43の説明図である。
第2突当部42Bの前面には、ガイド部43が設けられている。ガイド部43は、第1突当部42A(位置決め部)により規定された位置にフェルール71を誘導する部位である。ガイド部43は、下側ほど徐々に幅(長手方向の寸法)が狭くなる溝状の部位である。言い換えると、ガイド部43は、徐々にフェルール71の位置を規制する部位である。なお、治具10のセットされた加熱機90の挿入口の上側から熱収縮スリーブ7をセットするとき、作業者は、融着接続点に張力を付与しながら、第2保持部40の上側からフェルール71及びフェルール保持部6Aを挿入する。このとき、作業者は、ガイド部43によってフェルール保持部6Aを案内させながら、フェルール71及びフェルール保持部6Aを第2突当部42Bの板面に沿って下側へ移動させる。ガイド部43によってフェルール保持部6Aが案内されることによって、フェルール71及びフェルール保持部6Aは、第1突当部42Aによって規定された所定の位置にセットされる。ガイド部43が設けられることにより、フェルールを所定の位置にさせつつ、加熱機90に熱収縮スリーブ7をセットする作業が容易になる。但し、第2突当部42Bにガイド部43が設けられていなくても良い。
第5実施形態では、板部20と第2保持部40との間に露出部61が設けられている。露出部61は、加熱部95の一対のヒーター板95Aの間で加熱対象物(ここでは熱収縮スリーブ7)を露出させる部位である。言い換えると、露出部61は、加熱部95に対して加熱対象物を露出させる部位である。つまり、第5実施形態の板部20は、加熱対象物となる熱収縮スリーブ7が配置される領域には設けられていない。露出部61では、加熱部95のヒーター板95Aと熱収縮スリーブ7との間に板部20等が介在しないため、可動側のヒーター板95Aと固定側のヒーター板95Aとの間に熱収縮スリーブ7を挟み込んで熱収縮スリーブ7を加熱することができる。つまり、第5実施形態では、露出部61が設けられることにより、固定側のヒーター板95Aが熱収縮スリーブ7を加熱し易くなる。
また、第5実施形態では、連結部62が設けられている。連結部62は、露出部61が設けられた長手方向の位置で板部20と第2保持部40とを連結する部位である。第5実施形態では、板部20と第2保持部40との間に露出部61が設けられているため、板部20と第2保持部40との間は直接的に連結されていないため、連結部62を介して、板部20と第2保持部40とが連結(一体化)されている。
なお、第5実施形態の治具10を加熱機90にセットすると、連結部62が加熱機90の後壁部91Bの上面に載置される(図19参照)。第1板部材201が連結部62に連結しており、治具10が加熱機90にセットされると、板部20が加熱機90に対して吊り下げられた状態になり、板部20を加熱機90に対して正常な位置にセットすることができる。なお、板部20を収容部93の底面93Aに載置させた場合、収容部93の底面93Aを視認しにくい構造であるため、板部20が傾いた状態で治具10がセットされるおそれがある。これに対し、本実施形態では、加熱機90に対して板部20を吊り下げるため、連結部62が加熱機90(詳しくは後壁部91Bの上面)に載置されていることを確認することによって、治具10が加熱機90に対して正常な位置にセットされたことを確認できる。
同様に、第2保持部40が連結部62に連結しており、治具10が加熱機90にセットされると、第2保持部40が加熱機90に対して吊り下げられた状態になる。これにより、第2保持部40を加熱機90に対して正常な位置にセットすることができる。
本実施形態では、治具10の左右両端に設けられた一対の腕部50を架け渡すように連結部62が設けられている。言い換えると、本実施形態では、連結部62は、一対の腕部50の間を連結している。但し、連結部62は、一対の腕部50の間を連結しなくても良く、板部20と第2保持部40との間を連結すれば良い。また、仮に加熱対象物が板部20と第1保持部30との間に配置される場合には、露出部61が板部20と第1保持部30との間に設けられるため、連結部62は、板部20と第1保持部30とを連結(一体化)することが望ましい。つまり、露出部61が設けられる場合には、連結部62は、露出部61が設けられた長手方向の位置において、板部20と、第1保持部30及び第2保持部40の少なくとも一方とを連結することが望ましい。
上記の通り、第5実施形態においても、治具10は、板部20、第1保持部30及び第2保持部40を備えており、板部20、第1保持部30及び第2保持部40が、加熱部95及びクランプ部96(第1クランプ部961及び第2クランプ部962)の可動部の移動範囲を制限することができる。このため、第5実施形態の治具10を用いることにより、加熱部95が断面楕円形状の熱収縮スリーブ7を加熱するときに、熱収縮スリーブ7の内部の複数の光ファイバ1が、第1保持部30の複数の光ファイバ1や、第2保持部40の複数の光ファイバ1(フェルール71に保持された光ファイバ1)に対して捻れることを抑制できる。これにより、熱収縮スリーブ7の加熱後に、テープ状に並ぶ複数の光ファイバ1が捻れた状態で固定されてしまうことを抑制でき、光ファイバ1の伝送損失の増加を抑制できる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバ、5 チューブ、
6 フェルール用治具、
6A フェルール保持部、6B 操作部、
7 熱収縮スリーブ、
10 治具、11 本体部、
20 板部、20A 支持面、
201 第1板部材、202 第2板部材、
202A 突起、203 底部、
21 底部、21A 突起部、
22 規制部、23 薄肉部、
30 第1保持部、30A 支持面、
31 底部、32 引掛部、
40 第2保持部、41 底部、
42 突当部、42A 第1突当部、42B 第2突当部、
43 ガイド部、
50 腕部、51 係合部、
52 案内部、53 操作部、54 吊下部、
61 露出部、62 連結部、
70 光コネクタ、71 フェルール、
72 ハウジング、74 スプリング、
75 スプリングプッシュ、76 ブーツ、
80 融着接続機、80A 突出部、80B 係合穴、
81 融着装置、81A 電極、
90 加熱機、91 壁部、91A 前壁部、91B 後壁部、
92 側壁部、92A スリット、
93 収容部、93A 底面、
95 加熱部、95A ヒーター板、
96 クランプ部、96A クランパ、
961 第1クランプ部、962 第2クランプ部

Claims (20)

  1. 融着接続機の加熱機に装着可能な融着接続機用治具であって、
    前記加熱機の加熱部に対向する板部と、
    長手方向において前記加熱部の外側に設けられた前記融着接続機の第1クランプ部に対向し、加熱対象物の前記長手方向の一端から延び出る部材を保持する第1保持部と、
    前記長手方向において加熱部に対して前記第1クランプ部とは反対側に設けられた第2クランプ部に対向し、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を保持する第2保持部と、
    を備える融着接続機用治具。
  2. 請求項1に記載の融着接続機用治具であって、
    前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、テープ状に並ぶ複数の光ファイバを保持可能に構成されていることを特徴とする融着接続機用治具。
  3. 請求項1又は2に記載の融着接続機用治具であって、
    前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方は、複数の光ファイバを保持するフェルールを保持可能に構成されていることを特徴とする融着接続機用治具。
  4. 請求項3に記載の融着接続機用治具であって、
    前記フェルールの位置を規定する位置決め部を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  5. 請求項4に記載の融着接続機用治具であって、
    前記位置決め部により規定された位置に前記フェルールを誘導するガイド部を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  6. 請求項4又は5に記載の融着接続機用治具であって、
    前記位置決め部は、前記フェルールを保持するフェルール用治具の位置を規定することによって、前記フェルールの位置を規定することを特徴とする融着接続機用治具。
  7. 請求項1~6のいずれかに記載の融着接続機用治具であって、
    前記加熱機に対して前記板部、前記第1保持部及び前記第2保持部の姿勢を保たせる腕部を更に備えることを特徴とする融着接続機用治具。
  8. 請求項7に記載の融着接続機用治具であって、
    前記腕部は、前記加熱機に係合する係合部を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  9. 請求項8に記載の融着接続機用治具であって、
    前記係合部は、前記融着接続機の筐体から突出した突出部に係合することを特徴とする融着接続機用治具。
  10. 請求項9に記載の融着接続機用治具であって、
    前記腕部は、弾性変形可能であり、
    前記腕部を弾性変形させることによって、前記係合部と前記突出部との係合を解除可能であることを特徴とする融着接続機用治具。
  11. 請求項1~10のいずれかに記載の融着接続機用治具であって、
    前記板部は、前記加熱対象物を長手方向に沿って支持することを特徴とする融着接続機用治具。
  12. 請求項11に記載の融着接続機用治具であって、
    前記板部は、前記第1保持部及び前記第2保持部よりも熱伝導率の高い部位を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  13. 請求項11又は12に記載の融着接続機用治具であって、
    前記板部は、前記加熱対象物の付着を抑制するための表面処理された支持面を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  14. 請求項11~13のいずれかに記載の融着接続機用治具であって、
    前記融着接続機用治具は、前記加熱機の挿入口に所定方向から装着可能であり、
    前記板部は、前記加熱対象物を前記所定方向から挿入可能に構成されていることを特徴とする融着接続機用治具。
  15. 請求項11~14のいずれかに記載の融着接続機用治具であって、
    前記板部は、前記加熱部に対向し前記加熱対象物を支持する支持面と、前記支持面の底に設けられ前記支持面よりも前記加熱部に向かって突出する底部とを有することを特徴とする融着接続機用治具。
  16. 請求項1~10のいずれかに記載の融着接続機用治具であって、
    前記加熱部に対して前記加熱対象物の前記板部側の面を露出させる露出部を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  17. 請求項16に記載の融着接続機用治具であって、
    前記露出部が設けられた前記長手方向の位置に、前記板部と、前記第1保持部及び前記第2保持部の少なくとも一方とを連結する連結部が設けられていることを特徴とする融着接続機用治具。
  18. 請求項16又は17に記載の融着接続機用治具であって、
    前記板部は、前記加熱部の可動側の加熱板に対向する第1板部材と、前記加熱部の固定側の加熱板に対向する第2板部材とを有し、
    前記第1板部材と前記第2板部材との間で前記加熱対象物の前記長手方向から延び出る部材を保持することを特徴とする融着接続機用治具。
  19. 請求項18に記載の融着接続機用治具であって、
    前記第2板部材は、前記加熱部の固定側の加熱板に対向する面に突起を有することを特徴とする融着接続機用治具。
  20. 板部と、加熱対象物の長手方向の一端から延び出る部材を保持する第1保持部と、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を保持する第2保持部と、を備えた融着接続機用治具を準備すること、
    加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱対象物の長手方向において前記加熱部の外側に設けられた第1クランプ部と、前記長手方向において前記加熱部に対して前記第1クランプ部とは反対側に設けられた第2クランプ部とを備えた加熱機を有する融着接続機を準備すること、
    前記板部を前記加熱部に対向させ、前記第1保持部を前記第1クランプ部に対向させ、前記第2保持部を前記第2クランプ部に対向させて、前記加熱機に前記融着接続機用治具を装着すること、
    断面楕円状の前記加熱対象物を前記板部に支持させ、前記加熱対象物の前記長手方向の一端から延び出る部材を前記第1保持部に保持させ、前記加熱対象物の前記長手方向の他端から延び出る部材を前記第2保持部に保持させつつ、前記加熱対象物を前記加熱部で加熱すること
    を行う加熱方法。
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