JP2015199939A - 樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学性能に優れ、さらに高温高湿条件下における光学性能の劣化が抑制された成形体が得られる樹脂組成物を提供する。【解決手段】本発明の樹脂組成物は、繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーと、エーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルと、を含む。【選択図】なし

Description

本発明は、繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーを含む樹脂組成物およびその用途に関する。
ポリオレフィン樹脂は、様々な分野において成形材料として広く用いられているが、得られる成形体の表面が帯電する等の問題点を有している。このような課題を解決するものとして以下のものが提案されている。
特許文献1には、ポリオレフィン樹脂に、C11〜C28の多価アルコールエステルと所定の含窒素化合物と所定の脂肪族アルコールとからなる帯電防止剤を用いることが開示されている。この多価アルコールエステルとして、ジグリセリンモノオレート等が例示されている。
特許文献2には、所定量のポリグリセリン脂肪酸エステルを含む熱可塑性樹脂組成物が開示されている。このポリグリセリン脂肪酸エステルとして、ジグリセリンモノオレート等が例示されている。そして、実施例においては、高温多湿下の失透性が改善された結果が記載されている。
一方、環状ポリオレフィン樹脂を用いたものとして以下の文献を挙げることができる。
特許文献3には、熱可塑性ノルボルネン系樹脂と、アルコール類のOH基がOH基含有飽和脂肪酸とエステル結合した構造を有する化合物(a)と、炭素数16以上の飽和アルコール類(b)とを含む樹脂組成物が開示されている。この化合物(a)として、12-ヒドロキシステアリン酸トリグリセリドが記載されている。
特開昭61−28537号公報 特開昭61−157558号公報 特開平9−241484号公報
近年、車外モニターなど車載安全装備の開発が進み、車載カメラレンズ部品の需要が高まっている。車載部品には高い耐熱性が要求される。環状ポリオレフィン樹脂は、その優れた光学特性ならびに機械特性から、レンズ等の光学部品に広く利用されている。しかしながら、車載レンズに要求される高い耐熱性と、耐湿熱性を兼ね備えた環状ポリオレフィン樹脂組成物が得られていないのが現状であった。
特許文献1および2には、脂環式構造を含む環状ポリオレフィン樹脂は記載されておらず、さらにジグリセリンモノオレート等を用いた場合に、光学用途に要求される特性が得られることについて確認されていない。
本発明の課題は、光学性能に優れ、さらに高温高湿条件下における光学性能の劣化が抑制される成形体が得られる樹脂組成物およびその用途を提供することにある。
本発明の課題は、さらに光学性能、耐熱性、耐湿熱性に優れた、樹脂組成物からなる車載カメラレンズ部品等の光学部品を提供することにある。
本発明は、以下に示される。
[1] 繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーと、脂肪酸とエーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルと、を含む樹脂組成物。
[2] 前記脂肪酸エステルは、ジグリセリン脂肪酸エステルを含む、[1]に記載の樹脂組成物。
[3] 前記ポリマーが、下記一般式(2)で表される一種以上の構造を有する環状オレフィン系重合体である[1]または[2]に記載の樹脂組成物。
Figure 2015199939
(式中、x,yは共重合比を示し、0/100≦y/x≦95/5を満たす実数である。x,yはモル基準である。nは置換基Qの置換数を示し、0≦n≦2の実数である。Rは、炭素原子数2〜20の炭化水素基よりなる群から選ばれる2+n価の基である。Rは、水素原子、または炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。Rは、炭素原子数2〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる4価の基である。Qは、COOR(Rは、水素原子、または炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。)である。R、R、RおよびQは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。)
[4] 前記ポリマーが、下記一般式(7)で表される一種以上の構造を有する環状オレフィン系重合体である、[1]〜[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
Figure 2015199939
(式中、Rは、炭素原子数2〜20の炭化水素基よりなる群から選ばれる2価の基である。Rは、水素原子、または炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。RおよびRは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。x,yは共重合比を示し、5/95≦y/x≦95/5を満たす実数である。x,yはモル基準である。)
[5] 前記ポリマー100重量%に対して、前記脂肪酸エステルを0.4〜1.2重量%の量で含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] 前記脂肪酸エステルが、ジグリセリンと、炭素数12〜18の飽和または不飽和脂肪酸とのエステルである、[1]〜[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7] 前記脂肪酸エステルが、ジグリセリン不飽和脂肪酸エステルである[1]〜[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8] 前記ポリマーが、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンとエチレンとの共重合体である、[1]〜[7]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[9] さらにグリセリン脂肪酸エステルを含む、[2]〜[8]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[10] 前記一般式(7)で表される環状オレフィン系重合体のガラス転移点が、130〜160℃の範囲にある、[4]に記載の樹脂組成物。
[11] [1]〜[10]のいずれかに記載の樹脂組成物を硬化して得られる成形体。
[12] [11]に記載の成形体からなる光学部品。
[13] [12]に記載の光学部品からなるfθレンズ、撮像レンズ、センサーレンズ、プリズムまたは導光板。
[14] [12]に記載の光学部品からなる車載カメラレンズ部品。
本発明の樹脂組成物は、高温成形性に優れ、透明部品の成形原料として最適である。本発明の樹脂組成物によれば、光学性能に優れ、高温高湿条件下における光学性能の劣化が抑制された透明熱可塑性成形体を得ることができる。すなわち、本発明の樹脂組成物によれば、これらの特性のバランスに優れた、車載カメラレンズ部品等の光学部品を提供することができる。
以下、本発明の樹脂組成物を、実施の形態により説明する。
本実施形態の樹脂組成物は、繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーと、脂肪酸とエーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルと、を含む。
[繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマー]
繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマー(以下、単に「脂環族構造を含むポリマー」ともいう)は、重合体の繰り返し単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むものであればよく、具体的には一般式(2)で表される1種ないし2種以上の構造を有する重合体を含むことが好ましい。
Figure 2015199939
式(2)中、x,yは共重合比を示し、0/100≦y/x≦95/5を満たす実数である。x,yはモル基準である。
nは置換基Qの置換数を示し、0≦n≦2の実数であり、好ましくは0である。
は、炭素原子数2〜20、好ましくは2〜12の炭化水素基よりなる群から選ばれる2+n価の基である。
は、水素原子、又は、炭素原子数1〜28の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。
は、炭素原子数2〜10、好ましくは2〜5の炭化水素基よりなる群から選ばれる4価の基である。
Qは、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基または−COORである。Rは、水素原子、又は炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。好ましくは、水素原子、又は炭素原子数1〜3の炭化水素基である。
なお、R、R、RおよびQは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。
また前記一般式(2)において、Rは、好ましくは、炭素原子数2〜12の炭化水素基から選ばれる1種ないし2種以上の2価の基であり、さらに好ましくはn=0の場合、一般式(3)で表される2価の基であり、最も好ましくは、下記一般式(3)において、pが0または1である2価の基である。Rの構造は1種のみ用いても、2種以上を併用しても構わない。
Figure 2015199939
ここで、式(3)中、pは、0〜2の整数である。
また、前記一般式(2)において、Rの例としては水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、2−メチルプロピル基等が挙げられるが、好ましくは、水素原子および/またはメチル基であり、最も好ましくは水素原子である。
また、前記一般式(2)において、n=0の場合の以下の一般式
Figure 2015199939
で表される2価の基としては、以下の一般式(4)〜(6)などで表される基が挙げられる。
Figure 2015199939
式(4)〜式(6)中、Rは前述の通り。
また、重合のタイプは本実施形態において全く制限されるものではなく、付加重合、開環重合等の公知の様々な重合タイプを適用することができる。付加重合としては、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、交互共重合等を挙げることができる。本実施形態においては、光学性能の劣化を抑制する観点からランダム共重合体を用いることが好ましい。
主たる成分として用いられる樹脂の構造が上記のものであると、透明性、屈折率および複屈折率等の光学物性に優れ、高精度の光学部品を得ることができる。
(繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーの例示)
前記一般式(2)で表される重合体を大きくわけると、以下の(i)〜(iv)の4種の重合体に大別される。
(i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体
(ii)開環重合体またはその水素添加物
(iii)ビニル脂環式炭化水素系重合体
(iv)その他の重合体
以下、順に説明する。
((i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体)
(i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体は、一般式(7)で表現される環状オレフィン系共重合体である。例えば、エチレンまたは炭素原子数が3〜30の直鎖状または分岐状のα−オレフィン由来の構成単位(A)と、環状オレフィン由来の構成単位(B)とからなる。
Figure 2015199939
式(7)中、Rは、炭素原子数2〜20、好ましくは2〜12の炭化水素基よりなる群から選ばれる2価の基である。
は、水素原子、又は炭素原子数1〜28、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。
なお、RおよびRは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。
x,yは共重合比を示し、5/95≦y/x≦95/5を満たす実数である。好ましくは50/50≦y/x≦95/5、さらに好ましくは、55/45≦y/x≦80/20、特に好ましくは、60/40≦y/x≦70/30である。x,yはモル基準である。この範囲にあると、ガラス転移温度が高く、車載カメラレンズ部品等の光学部品に好適な耐熱性が得られる点で好ましい。
(エチレンまたはα−オレフィン由来の構成単位(A))
エチレンまたはα−オレフィン由来の構成単位(A)は、下記のようなエチレン、または炭素原子数が3〜30の直鎖状または分岐状のα−オレフィン由来の構成単位である。
具体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどが挙げられる。これらのなかでは、エチレンが好ましい。これらのエチレンまたはα−オレフィン由来の構成単位は、本発明の効果を損なわない範囲で2種以上含まれていてもよい。
(環状オレフィン由来の構成単位(B))
環状オレフィン由来の構成単位(B)は、下記一般式(8)、一般式(9)および一般式(10)で表される環状オレフィン由来の構成単位よりなる群から選ばれる少なくとも1種からなる。
一般式(8)で表される環状オレフィンは、以下の構造を有するものである。
Figure 2015199939
式(8)中、uは0または1であり、vは0または正の整数であり、wは0または1である。なお、wが1の場合には、wを用いて表される環は6員環となり、wが0の場合には、この環は5員環となる。R61〜R78ならびにRa1およびRb1は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基である。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。また炭化水素基としては、通常、炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素原子数3〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基が挙げられる。
より具体的には、アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、アミル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、オクタデシルなどが挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、上記炭素原子数1〜20のアルキル基に1個または複数のハロゲン原子が置換した基が挙げられる。またシクロアルキル基としては、シクロヘキシルなどが挙げられ、芳香族炭化水素基としてはフェニル、ナフチルなどが挙げられる。
さらに上記一般式(8)において、R75とR76とが、R77とR78とが、R75とR77とが、R76とR78とが、R75とR78とが、またはR76とR77とがそれぞれ結合して、すなわち互いに共同して、単環または多環の基を形成していてもよい。さらに、このようにして形成された単環または多環が二重結合を有していてもよい。単環よりも多環のほうが少ない含有量で高いガラス転移温度(Tg)の共重合体を得られるので、耐熱性の面から多環が好ましい。またさらに、少ない環状オレフィン仕込み量で製造できる利点がある。ここで形成される単環または多環の基としては、具体的に以下のようなものが挙げられる。
Figure 2015199939
上記例示において、1または2の番号を付した炭素原子は、上記一般式(8)においてそれぞれR75(R76)またはR77(R78)が結合している炭素原子を表す。
75とR76とで、またはR77とR78とでアルキリデン基を形成していてもよい。このアルキリデン基は、通常は炭素原子数2〜20である。アルキリデン基の具体的な例としては、エチリデン、プロピリデン、イソプロピリデンなどが挙げられる。
一般式(9)で表される環状オレフィンは、以下の構造を有するものである。
Figure 2015199939
式(9)中、xおよびdは0または1以上の正の整数であり、yおよびzは0、1または2である。また、R81〜R99は、お互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはアルコキシ基であり、R89およびR90が結合している炭素原子と、R93が結合している炭素原子またはR91が結合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよい。またy=z=0のとき、R95とR92またはR95とR99とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成していてもよい。
ハロゲン原子としては、上記式(8)中のハロゲン原子と同じものを例示することができる。
脂肪族炭化水素基としては、炭素原子数1〜20のアルキル基または炭素原子数3〜15のシクロアルキル基が挙げられる。より具体的には、アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、アミル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、オクタデシルなどが挙げられる。シクロアルキル基としては、シクロヘキシルなどが挙げられる。
芳香族炭化水素基としては、アリール基、アラルキル基などが挙げられ、具体的には、フェニル、トリル、ナフチル、ベンジル、フェニルエチルなどが挙げられる。
アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシなどが挙げられる。ここで、R89およびR90が結合している炭素原子と、R93が結合している炭素原子またはR91が結合している炭素原子とは、直接または炭素原子数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわち、上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合している場合には、R89とR93とが、または、R90とR91とが互いに共同して、メチレン基(−CH−)、エチレン基(−CHCH−)またはプロピレン基(−CHCHCH−)の内のいずれかのアルキレン基を形成している。
さらに、y=z=0のとき、R95とR92またはR95とR99とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成していてもよい。具体的には、y=z=0のとき、R95とR92とにより形成される以下のような芳香族環が挙げられる。単環よりも多環のほうが少ない含有量で高いガラス転移温度(Tg)の共重合体を得られるので、耐熱性の面から多環が好ましい。またさらに、少ない環状オレフィン仕込み量で製造できる利点がある。
Figure 2015199939
lは上記一般式(9)におけるdと同じである。
一般式(10)で表される環状オレフィンは、以下の構造を有するものである。
Figure 2015199939
式(10)中、R100とR101は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子または炭素原子数1〜5の炭化水素基であり、またfは1≦f≦18である。炭素原子数1〜5の炭化水素基としては好ましくはアルキル基、ハロゲン化アルキル基またはシクロアルキル基を挙げることができる。これらの具体例は上記式(8)のR61〜R78の具体例から明らかである。
上記のような一般式(8)、(9)または(10)で表される環状オレフィン由来の構成単位(B)として、具体的には、ビシクロ−2−ヘプテン誘導体(ビシクロヘプト−2−エン誘導体)、トリシクロ−3−デセン誘導体、トリシクロ−3−ウンデセン誘導体、テトラシクロ−3−ドデセン誘導体、ペンタシクロ−4−ペンタデセン誘導体、ペンタシクロペンタデカジエン誘導体、ペンタシクロ−3−ペンタデセン誘導体、ペンタシクロ−4−ヘキサデセン誘導体、ペンタシクロ−3−ヘキサデセン誘導体、ヘキサシクロ−4−ヘプタデセン誘導体、ヘプタシクロ−5−エイコセン誘導体、ヘプタシクロ−4−エイコセン誘導体、ヘプタシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体、オクタシクロ−5−ドコセン誘導体、ノナシクロ−5−ペンタコセン誘導体、ノナシクロ−6−ヘキサコセン誘導体、シクロペンタジエン−アセナフチレン付加物の誘導体、1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン誘導体、1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセン誘導体、炭素原子数3〜20のシクロアルキレン誘導体などが挙げられる。
また上記の一般式(8)、(9)または(10)で表わされる環状オレフィン由来の構成単位(B)の中で、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン誘導体、ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,709,14]−4−ヘプタデセン誘導体、および次の構造で表される化合物の誘導体が好ましい態様として例示される。
5-フェニル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5-メチル-5-フェニル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5-トリル-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5-(エチルフェニル)-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5-(イソプロピルフェニル)-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5-(α-ナフチル)-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5-(ビフェニル)-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
5,6-(ジフェニル)-ビシクロ[2.2.1]ヘプト-2-エン
Figure 2015199939
1,4-メタノ-1,4,4a,9a-テトラヒドロフルオレン
Figure 2015199939
1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10a-ヘキサヒドロアントラセン
Figure 2015199939
シクロペンタジエン−アセナフチレン付加物
Figure 2015199939
シクロペンタジエン−ベンザイン付加物
Figure 2015199939
ベンゾノルボルナジエン誘導体
Figure 2015199939
また、特に好ましくは、環状オレフィンが、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-テトラヒドロフルオレン、シクロペンタジエン−ベンザイン付加物およびシクロペンタジエン−アセナフチレン付加物からなる群から選ばれるものであり、もっとも好ましくは、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンである。
上記のような一般式(8)または(9)で表される環状オレフィンは、シクロペンタジエンと対応する構造を有するオレフィン類とをディールス・アルダー反応させることによって製造することができる。これらの一般式(8)、(9)または(10)で表される環状オレフィン由来の構成単位(B)は、2種以上含まれていてもよい。また、上記モノマーを用いて重合したものは必要に応じて変成することができ、その場合にモノマー由来の構造単位の構造を変化させることができる。たとえば水素添加処理によって、条件によりモノマー由来の構造単位中のベンゼン環等をシクロヘキシル環とすることができる。
本実施形態において、「(i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体」としては、エチレンと、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンとからなる共重合体であることが好ましい。
また、共重合のタイプは本実施形態において全く制限されるものではなく、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、交互共重合等、公知の様々な共重合タイプを適用することができるが、好ましくはランダムコポリマーである。
((ii)開環重合体またはその水素添加物)
(ii)開環重合体またはその水素添加物とは、前記一般式(2)における好ましい例として挙げた構造のうち、一般式(5)で表わされる構成単位を含む環式オレフィン重合体である。
また、環式オレフィン重合体は、極性基を有するものであってもよい。極性基としては、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、エポキシ基、グリシジル基、オキシカルボニル基、カルボニル基、アミノ基、エステル基などが挙げられる。
環式オレフィン重合体は、通常、環式オレフィンを重合することによって、具体的には、脂環式オレフィンを開環重合することによって得られる。また、極性基を有する環式オレフィン重合体は、例えば、前記環式オレフィン重合体に極性基を有する化合物を変性反応により導入することによって、あるいは極性基を含有する単量体を共重合成分として共重合することによって得られる。
環式オレフィン重合体を得るために使用される脂環式オレフィンとして具体的には、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ブチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−オクタデシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチリデン−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ビニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−プロペニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メトキシ−カルビニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シアノ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−エトキシカルボニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−5−エニル−2−メチルオクタネイト、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメチルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピルビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシ−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、5−フェニル−ビシクロ〔2.2.1〕−ヘプト−2−エン、トリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカ−3,7−ジエン(慣用名:ジシクロペンタジエン)、トリシクロ〔4.3.0.12,5〕デカ−3−エン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3,7−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ〔4.4.0.12,5〕ウンデカ−3−エン、テトラシクロ〔7.4.0.110,13.02,7〕−トリデカ−2,4,6−11−テトラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン)、テトラシクロ〔8.4.0.111,14.03,8〕−テトラデカ−3,5,7,12−11−テトラエン(別名:1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセン)、テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロドデセン)、8−メチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−ビニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−カルボキシ−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロペンチル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、8−フェニル−テトラシクロ〔4.4.0.12,5.17,10〕−ドデカ−3−エン、ペンタシクロ〔6.5.1.13,6.02,7.09,13〕−ペンタデカ−3,10−ジエン、ペンタシクロ〔7.4.0.13,6.110,13.02,7〕−ペンタデカ−4,11−ジエンなどのノルボルネン系単量体;
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデン、シクロヘプテンなどの単環のシクロアルケン;
ビニルシクロヘキセンやビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体;
シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの脂環式共役ジエン系単量体;などが挙げられる。脂環式オレフィンは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、共重合可能な単量体を必要に応じて共重合させることができる。その具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素原子数2〜20のエチレンまたはα−オレフィン;
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどのシクロオレフィン;
1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン;等が挙げられる。これらの単量体は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
脂環式オレフィンの重合方法は、格別な制限はなく、公知の方法に従って行うことができる。これらの開環重合物は、耐熱性、安定性、光学物性の面から、水素添加して用いることが好ましい。水素添加方法は公知の方法を用いることができる。
((iii)ビニル脂環式炭化水素系重合体)
(iii)ビニル脂環式炭化水素系重合体は、ビニル芳香族炭化水素化合物を単量体として得られる(共)重合体の水素添加物またはビニル脂環式炭化水素化合物を単量体として得られる(共)重合体である。ビニル化合物としては、ビニル芳香族化合物、ビニル脂環式炭化水素化合物などを挙げることができる。
ビニル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−プロピルスチレン、α−イソプロピルスチレン、α−t−ブチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、5−t−ブチル−2−メチルスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、モノフルオロスチレン、4−フェニルスチレンなどのスチレン類等を挙げることができる。
ビニル脂環式炭化水素化合物としては、ビニルシクロヘキサン、3−メチルイソプロペニルシクロヘキサンなどのビニルシクロヘキサン類;
4−ビニルシクロヘキセン、4−イソプロペニルシクロヘキセン、1−メチル−4−ビニルシクロヘキセン、1−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキセン、2−メチル−4−ビニルシクロヘキセン、2−メチル−4−イソプロペニルシクロヘキセンなどのビニルシクロヘキセン類等を挙げることができる。
本実施形態においては、前述の単量体と共重合可能な他の単量体を共重合させてもよい。共重合可能な単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブテン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィン系単量体;
シクロペンタジエン、1−メチルシクロペンタジエン、2−メチルシクロペンタジエン、2−エチルシクロペンタジエン、5−メチルシクロペンタジエン、5,5−ジメチルシクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンなどのシクロペンタジエン系単量体;
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセンなどのモノ環状オレフィン系単量体;
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、フラン、チオフェン、1,3−シクロヘキサジエンなどの共役ジエン系単量体;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリルなどのニトリル系単量体;
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、などの(メタ)アクリル酸エステル系単量体;
アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸などの不飽和脂肪酸系単量体;
フェニルマレイミド;
メチルビニルエーテル;
N−ビニルカルバゾール、N−ビニル−2−ピロリドンなどの複素環含有ビニル化合物系単量体等が挙げられる。
重合に用いる上記単量体の混合物は、耐熱性、低複屈折性、機械強度等の観点から、ビニル芳香族炭化水素化合物および/またはビニル脂環式炭化水素化合物を、通常、50質量%以上、好ましくは70〜100質量%、より好ましくは80〜100質量%含有するものが好ましい。単量体混合物は、ビニル芳香族炭化水素化合物およびビニル脂環式炭化水素化合物の双方を含有していても構わない。
ビニル芳香族炭化水素化合物またはビニル脂環式炭化水素化合物の重合方法は、格別な制限はなく、公知の方法に従って行うことができる。ビニル芳香族炭化水素化合物から得られる(共)重合体は、耐熱性、安定性、光学物性の面から、水素添加物として用いることが好ましい。水素添加方法は公知の方法を用いることができる。
ビニル芳香族炭化水素化合物から得られる(共)重合体の水素添加物は、フェニル基の水素添加率が好ましくは95%以上、より好ましくは99%以上とすることができる。水素添加処理により、樹脂構造中のフェニル基が水素添加されシクロヘキシル基となる。この樹脂を含む成形体は、短波長側の光線透過率が向上し、また複屈折・光学異方性が低減する。また同時に未反応モノマーおよび不純物が水素添加処理されることで、熱・光に対する耐性が向上する。水素添加率が上記範囲となるように処理することにより、これらの効果に特に優れる。
((iv)その他の重合体)
(iv)その他の重合体としては、例えば、単環シクロアルケンの重合体、脂環式共役ジエン系単量体の重合体、芳香族オレフィン重合体などが挙げられるが、前記(i)〜(iii)に含まれない構造であっても、一般式(2)の範囲内において、任意に選択可能である。例えば、前記、(i)〜(iii)相互、あるいは、公知の共重合可能なモノマーを共重合せしめたものが挙げられる。
また、共重合のタイプは本実施形態において全く制限されるものではなく、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、交互共重合等、公知の様々な共重合タイプを適用することができるが、好ましくはランダムコポリマーである。
上記(i)〜(iv)で大別される4種のポリマーのうち、光学特性上好ましいものは(i)エチレンまたはα−オレフィンとシクロオレフィンとの共重合体であり、その中でも最も好ましいものはエチレン・テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン共重合体である。
(主鎖の一部として用いることのできるその他の構造)
また本実施形態で用いられる、脂環族構造を含むポリマーは、本実施形態の成形方法によって得られる製品の良好な物性を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能な単量体から誘導される繰り返し構造単位を有していてもよい。その共重合比は限定されないが、好ましくは20モル%以下、さらに好ましくは0〜10モル%であり、共重合量が20モル%以下であれば、光学物性を損なうことなく、高精度の光学部品を得ることができる。また、共重合の種類は限定されない。
(繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーの分子量)
本実施形態で用いられる脂環族構造を含むポリマーの分子量は限定されるものではないが、分子量の代替指標として極限粘度[η]を用いた場合、好ましくは、温度135℃のデカリン中で測定される極限粘度[η]が、0.03〜10dl/g、さらに好ましくは0.05〜5dl/gであり、最も好ましくは0.10〜2dl/gである。極限粘度[η]が上記範囲にあると、良好な成形性を得ることができるとともに、成形体の機械的強度が損なわれることがない。
(繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーのガラス転移温度)
本実施形態で使用される繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーのガラス転移温度(Tg)は、好ましくは、100〜180℃である。さらに好ましくは120〜160℃である。最も好ましくは、130〜160℃である。ガラス転移温度(Tg)が上記範囲であると、成形品を車載カメラレンズ部品等の光学部品として使用する際に、十分な耐熱性を得ることができるとともに、良好な成形性を得ることができる。
脂環族構造単位の量が多いほど、一般にガラス転移温度を高くできる。エチレンと、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンとからなる共重合体であって、前述した共重合比が55/45≦y/x≦80/20、特に好ましくは、60/40≦y/x≦70/30であると、ガラス転移温度を上記範囲とすることができる。
ガラス転移温度の測定装置等は限定されるものではない。例えば示差走査熱量計(DSC)を用いて、熱可塑性非晶性樹脂のガラス転移温度を測定することができる。例えば、SEIKO電子工業(株)製DSC−20を用いて昇温速度10℃/分で測定する方法などが挙げられる。
(繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーの製造方法の例示)
このような脂環族構造を含むポリマーの製造方法は限定されるものではないが、各々以下のようにして製造することができる。
(i)エチレンまたはα−オレフィンと環状オレフィンとの共重合体は、例えば、特開昭60−168708号公報、特開昭61−120816号公報、特開昭61−115912号公報、特開昭61−115916号公報、特開昭61−271308号公報、特開昭61−272216号公報、特開昭62−252406号公報、特開昭62−252407号公報などの方法に従い適宜条件を選択することにより製造することができる。
(ii)開環重合体またはその水素添加物は、特開昭60−26024号公報、特開平9−268250号公報、特開昭63−145324号公報、特開2001−72839号公報などの方法に従い適宜条件を選択することにより製造することができる。(iii)ビニル脂環式炭化水素系重合体は、国際公開公報第01/092412号パンフレット、特開2003−276047号公報、特開2004−83813号公報などの方法に従い適宜条件を選択することにより製造することができる。
(水素添加)
さらに、脂環族構造を含むポリマーの製造工程において、少なくとも一度、該重合体または該重合体および原料である単量体を含む系に、水素添加触媒および水素を接触させて、該重合体および/または単量体が持つ不飽和結合の少なくとも一部を水素化することで、該重合体の耐熱性、透明性等の光学性能を向上させることができる。なお、上記水素化いわゆる水素添加は、従来公知の方法で行うことができる。
(残留モノマー)
脂環族構造を含むポリマーの製造工程、または樹脂組成物を製造する工程には、未反応モノマー低減工程を含むことが好ましい。低減工程としては、溶融脱揮、ポリマー晶析、相分離プロセス、水添プロセスによる二重結合への水素付加反応を例示することができる。残留モノマーを低減することにより、樹脂の熱安定性の向上、成形時の外観不良の低減による光線透過率や回折効率の向上、成形作業時の発生ガスの低減の効果がある。残留モノマーの残留量は好ましくは5000ppm以下、さらに好ましくは1000ppm以下、最も好ましくは500ppm以下である。
[脂肪酸エステル]
脂肪酸エステルは、脂肪酸と、エーテル基を1つ以上有する多価アルコールとのエステルである。なお、多価アルコールのエーテル基は、エステル基中のエーテル基を含まない。
エーテル基を1つ以上有する多価アルコールとしては、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ソルビタン等を挙げることができる。
本実施形態において、脂肪酸エステルは、ジグリセリン脂肪酸エステルを含むことができる。ジグリセリン脂肪酸エステルは、ジグリセリンに含まれる4つのヒドロキシ基の少なくとも1つが脂肪酸とエステル化したものである。
脂肪酸としては、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪酸;
クロトン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、ガドレイン酸、エイコセン酸等のモノ不飽和脂肪酸;
リノール酸、エイコサジエン酸、ドコサジエン酸等のジ不飽和脂肪酸;
リノレン酸、ピノレン酸、エレオステアリン酸、エイコサトリエン酸等のトリ不飽和脂肪酸;
ステアリドン酸、アラキドン酸、エイコサテトラエン酸等のテトラ不飽和脂肪酸;などを挙げることができる。
ジグリセリン脂肪酸エステルとしては、ジグリセリンモノカプリレート、ジグリセリンジカプリレート、ジグリセリンモノカプレート、ジグリセリンジカプレート、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンジラウレート、ジグリセリンモノミリステート、ジグリセリンジミリステート、ジグリセリンモノパルミテート、ジグリセリンジパルミテート、ジグリセリンモノステアレート、ジグリセリンジステアレート、ジグリセリンモノベヘネート、ジグリセリンジベヘネート等のジグリセリン飽和脂肪酸エステル;
ジグリセリンモノオレート、ジグリセリンジオレート、等のジグリセリン不飽和脂肪酸エステル;等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態において、ジグリセリン脂肪酸エステルは、ジグリセリンと、上記から選択される炭素数12〜18の飽和または不飽和脂肪酸とのエステルであることが好ましい。
なお、本発明の効果の観点から、ジグリセリン不飽和脂肪酸エステルを主成分として含むことが好ましく、そのうちでもジグリセリンモノオレートを主成分として含むことがより好ましい。ジグリセリン骨格が親水性を有し、脂肪酸が樹脂との相溶性を改善するため、透明性が維持されるとともに、耐湿熱性に優れる。
樹脂組成物は、少なくとも1種のジグリセリン脂肪酸エステルを含むことができる。少なくとも1種のジグリセリン脂肪酸エステルの好ましい態様としては、モノエステル単独、またはモノエステルとジエステルとの組合せを挙げることができる。
本実施形態においては、モノエステル単独、またはモノエステルとジエステルを合計で、ポリマー100重量%に対して、0.3〜1.0重量%、好ましくは0.4〜0.9重量%、より好ましくは0.5〜0.8重量%の量で含むことができる。
本実施形態で使用される繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーのガラス転移温度(Tg)が、上記範囲にあり、かつ、ジグリセリン脂肪酸エステルを上記範囲で含有することにより、組成物は十分な耐熱性を保ちつつも、良好な耐湿熱性を有する。すなわち、組成物のTgが高く、かつ耐湿熱性試験による透明性の低下が少ない。このような本発明の樹脂組成物からなる成形品は、車載光学部品、特に車載カメラレンズ部品として好適に用いることができる。
<樹脂組成物>
本実施形態の樹脂組成物(光学材料用樹脂組成物)は、繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーと、脂肪酸とエーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルと、を含む。
脂肪酸エステルは、脂肪酸由来の構成単位を含むため、ポリマー(オレフィン樹脂)との相溶性に優れ、透明性に優れた成形体を得ることができる。さらに、ジグリセリン脂肪酸エステルは、水酸基、エーテル基、カルボニル基のような親水性の官能基を有する。そのため、高温高湿条件下で成形した場合であっても、樹脂組成物内に吸収された水が分散され、光学性能の劣化を引き起こす水の凝集が抑制されると推察される。したがって、透明性に優れた成形体において、高温高湿条件下における光学性能の劣化を防ぐことができると考えられる。
本実施形態の組成物は、さらに、グリセリン脂肪酸エステルを含むことができる。
脂肪酸とエーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルは、脂環族構造を含むポリマー100重量%に対して、0.4〜1.2重量%、好ましくは0.4〜1.0重量%、より好ましくは0.45〜1.0重量%の量で含むことができる。上記範囲では、透明性、屈折率および複屈折率等の光学物性に優れ、高精度の光学部品を得ることができる。また、金型汚れが抑制され、耐湿熱性、帯電防止性に優れる。
また、樹脂組成物を、空気雰囲気、高温条件下で成形する場合、使用する安定剤(前記脂肪酸エステル)の添加量が上記の範囲のように少量であると、安定剤の酸化劣化による樹脂組成物の着色を抑制することができるため、耐熱老化性にも優れる。
このような本実施形態の樹脂組成物は、透明部品の成形原料として最適であり、とくに、ヘイズ、光線透過率等の光学性能に優れ、高温高湿条件下における光学性能の劣化が抑制され、さらに帯電防止性にも優れた透明熱可塑性成形体を得ることが可能である。また、金型汚れ性が改善されているため製造安定性にも優れる。すなわち、本実施形態の樹脂組成物によれば、これらの特性のバランスに優れた光学部品を得ることができる。
(樹脂組成物に任意成分として添加できる添加剤)
樹脂組成物には、前記の繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体、ジグリセリン脂肪酸エステルの他に、本実施形態の樹脂組成物の良好な物性を損なわない範囲内で任意成分として公知の添加剤を用いることができる。
添加できる添加剤としては、公知の酸化防止剤、二次抗酸化剤、滑剤、離型剤、防曇剤、耐候安定剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、金属不活性化剤が例示される。
(酸化防止剤)
このなかでも、本実施形態の樹脂組成物の良好な光学物性が成形時に損なわれることがないように、酸化防止剤を添加することが好ましい。酸化防止剤としては、フェノール系安定剤が好適に用いられる。
フェノール系安定剤は、構造中にフェノール骨格を有する安定剤である。通常構造中に3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル基、2,4−ジメチル−3−ヒドロキシフェニル基、3−メチル−2−ヒドロキシフェニル基、あるいはその誘導体からなる基などの特性基を含む。
具体例としては、例えば、2−第3ブチル−6−(3−第3ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−第3アミル−6−(1−(3,5−ジ−第3アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレートなどの特開昭63−179953号公報や特開平1−168643号公報に記載されるアクリレート系フェノール化合物;
2,6−ジ−第3ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−第3ブチル−4−エチルフェノール、オクタデシル−3−(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2'−メチレン−ビス(4−メチル−6−第3ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス(6−第3ブチル−m−クレゾール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−第3ブチルフェノール)、ビス(3−シクロヘキシル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、3,9−ビス(2−(3−(3−第3ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)−1,1−ジメチルエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第3ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス(メチレン−3−(3',5'−ジ−第3ブチル−4'−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタン[すなわち、ペンタエリスリメチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−第3ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネート))、トリエチレングリコールビス(3−(3−第3ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート)、トコフェノールなどのアルキル置換フェノール系化合物;
6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第3ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、6−(4−ヒドロキシ−3−メチル−5−第3ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、2−オクチルチオ−4,6−ビス−(3,5−ジ−第3ブチル−4−オキシアニリノ)−1,3,5−トリアジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合物;などが挙げられる。これらの中でも、テトラキス(メチレン−3−(3',5'−ジ−第3ブチル−4'−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタンは耐熱性、安定性に優れるため、好ましい。
酸化防止剤の添加量はとくに限定されないが、前記の繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体100質量部に対し、0.05乃至1.2質量部が好ましい。また最も好ましい態様としてテトラキス(メチレン−3−(3',5'−ジ−第3ブチル−4'−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタンを用いる場合の添加量は前記の繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を有する重合体100質量部に対し、0.1乃至0.5質量部である。
0.05質量部以上であれば酸化防止効果が充分となり、本実施形態の樹脂組成物を成形する際に、成形休止時や連続成形時の色相変化や光学性能の劣化を低減することができる。また、1.2質量部以下であれば樹脂組成物へのフェノール系安定剤の溶解度が充分となり、射出成形時の金型汚れを低減できると同時に、成形体中でフェノール系安定剤が相分離を抑えることができるため透明性・均質性に優れた成形体を得ることができる。
(樹脂組成物および成形体の製造方法)
本実施形態の樹脂組成物の製造方法は特に限定されず、公知の方法で製造することができる。具体的には、脂環族構造を有する重合体、ジグリセリン脂肪酸エステル、必要に応じてジグリセリン、また目的に応じてリン系安定剤および親水性安定剤、さらに本発明の目的を損なわない範囲で上記その他の安定剤を添加して混合した後、フラッシュ乾燥、または、各成分をヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、メルトブレンダー、ホモミキサー等を用いて混合した後、押出機を用いてペレット化することで、ペレット状の樹脂組成物として得ることができる。さらに、目的とする成形体の形状に応じて、射出成形法、押出成形法、吹込成形法、真空成形法、スラッシュ成形法等により、成形体を得ることができる。
(全光線透過率および分光光線透過率)
本実施形態の樹脂組成物を光学用途に使用する場合、得られる成形体が光線を透過することが必須であるので、光線透過率が良好であることが好ましい。光線透過率は用途に応じて分光光線透過率または全光線透過率により規定される。
全光線、あるいは複数波長域での使用が想定される場合、全光線透過率が良いことが必要であり、反射防止膜を表面に設けていない状態での全光線透過率は85%以上、好ましくは88〜93%である。全光線透過率が85%以上であれば必要な光量を確保することができる。全光線透過率の測定方法は公知の方法が適用でき、測定装置等も限定されないが、例えばASTM D1003に準拠して、熱可塑性、非晶性樹脂を厚み3mmのシートに成形し、ヘーズメーターを用いて、本実施形態の樹脂組成物を成形して得られるシートの全光線透過率を測定する方法などが挙げられる。
また特定波長域のみで利用される光学系、たとえばレーザ光学系の場合、全光線透過率が高くなくても、該波長域での分光光線透過率が良ければ使用することができる。この場合、使用波長における、反射防止膜を表面に設けていない状態での分光光線透過率は好ましくは85%以上、さらに好ましくは86〜93%である。分光光線透過率が85%以上であれば必要な光量を確保することができる。また測定方法および装置としては公知の方法が適用でき、具体的には分光光度計を例示することができる。
(帯電防止性)
本実施形態の成形体は、表面電位の絶対値が5kV以下であることが好ましく、4kV以下がさらに好ましく、3kV以下がより好ましい。
(耐熱老化性)
本実施形態において、成形体の変色、黄変はΔYIで示す。ΔYIは50以下が好ましく、45以下がさらに好ましく、40以下がより好ましい。
[用途]
本実施形態の樹脂組成物から得られる成形体は光学部品として用いることができる。
光学部品としては、センサーレンズ、ピックアップレンズ、プロジェクタレンズ、プリズム、fθレンズ、撮像レンズまたは導光板等を挙げるができ、本発明の効果の観点から、fθレンズ、撮像レンズ、センサーレンズ、プリズムまたは導光板に好適に用いることができる。
特に本発明の樹脂組成物から得られる成形体は、ガラス転移点が130〜160℃の範囲にあり、高い耐熱性を有しながらも耐湿熱性・耐老化性を満足するという驚くべき効果を有する。そのため樹脂組成物から得られる成形体は車載光学部品にとりわけ好適に用いることができる。車載光学部品としては、ビューカメラレンズ、センシングカメラレンズ、ヘッドアップディスプレイの光収束用レンズ、ヘッドアップディスプレイの光拡散用レンズがあげられる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。
[実施例1]
(触媒の調製)
VO(OC)Clをシクロヘキサンで希釈し、バナジウム濃度が6.7ミリモル/L−シクロヘキサンであるバナジウム触媒を調製した。エチルアルミニウムセスキクロリド(Al(C1.5Cl1.5)をシクロヘキサンで希釈し、アルミニウム濃度が107ミルモル/L−ヘキサンである有機アルミニウム化合物触媒を調製した。
(重合)
攪拌式重合器(内径500mm、反応容積100L)を用いて、連続的にエチレンとテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンとの共重合反応を行った。
この共重合反応を行う際には、前記方法によって調製されたバナジウム触媒を、重合溶媒として用いられた重合器内のシクロヘキサンに対するバナジウム触媒濃度が0.6ミリモル/Lになるような量で重合器内に供給した。
また、有機アルミニウム化合物であるエチルアルミニウムセスキクロリドを、Al/V=18.0になるような量で重合器内に供給した。重合温度を8℃とし、重合圧力を1.8kg/cmGとして連続的に共重合反応を行った。
(脱灰)
重合器より抜出した、エチレン・テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン共重合体溶液を、水およびpH調節剤として、濃度が25質量%のNaOH溶液をこの共重合体溶液に添加し重合反応を停止させ、また、共重合体中に存在する触媒残渣をこの共重合体溶液中から除去(脱灰)した(ポリマー溶液A)。
前記脱灰処理を行った、エチレン・テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセン共重合体のシクロヘキサン溶液(ポリマー溶液A、ポリマー濃度7.7質量%)に安定剤としてペンタエリスリチル‐テトラキス[3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を重合体に対する添加量が重合体100質量部に対して0.4質量部となるように添加した後、フラッシュ乾燥工程に入る前に一旦、有効容積1.0cmの攪拌槽を用いて1時間混合した。
(脱溶媒)
加熱工程にて熱源として20kg/cmGの水蒸気を用いた二重管式加熱器(外管径2B、内管径3/4B、長さ21m)に、シクロヘキサン溶液中の共重合体の濃度を5質量%とした前記共重合体のシクロヘキサン溶液を150kg/Hの量で供給して、180℃に加熱した。
熱源として25kg/cmGの水蒸気を用いた二重管式フラッシュ乾燥器(外管径2B、内管径3/4B、長さ27m)とフラッシュホッパー(容積200L)とを用いて、前記加熱工程を経た前記共重合体のシクロヘキサン溶液から重合溶媒であるシクロヘキサンとともに大半の未反応モノマーを除去することでフラッシュ乾燥された溶融状態の環状オレフィンランダム共重合体(樹脂A)を得た。樹脂Aのガラス転移温度(Tg)は140℃であった。
(押出)
ベント付二軸混練押出機を用い、上記の溶融状態の環状オレフィンランダム共重合体を押出機の樹脂装入部より装入した後、ベント部分より揮発物を除去する目的で、トラップを介し真空ポンプで吸引しつつ、ベント部よりも下流側のシリンダー部に、表‐1に記載の溶融安定剤(リケマールDO−100:理研ビタミン株式会社製)を、樹脂A 100重量%に対し0.6重量%の量で添加し、押出機のベント部より下流側で混練して混合した。この時、押出機ダイバーター部樹脂温度の最大値と最小値の差が3℃以内になるように押出機条件を調整した。次いで、押出機出口に取り付けられたアンダーウォーターペレタイザーによりペレット化し、得られたペレットを温度100℃の熱風にて4時間乾燥した。さらに、鉄原子(Fe)の混入を抑えるため、ポリマー製造設備をステンレス製の配管や重合装置を用い、さらに重合器内の平均滞留時間から計算される樹脂量の3〜5倍程度の樹脂を洗浄(パージ)のために流し、その後サンプルを採取する操作を行うことによって、樹脂Aを含んでなる樹脂組成物を得た。
尚、表−2中の溶融安定剤の添加量は、重合体100重量%に対する添加量(重量%)である。また、溶融安定剤は、表−1に記載の安定剤を容器に入れ、85℃で10時間加熱したものを用いた。その他の重合体の製造方法においても同様である。
[実施例2、3]
表‐2に記載のように、溶融安定剤としてリケマールDO−100(理研ビタミン株式会社製)またはポエムDO−100V(理研ビタミン株式会社製)を用い、カオーワックス85P(花王株式会社製)またはエレクトロストリッパーTS−5(花王株式会社製)を用い、表−2の組成とした以外は実施例1と同様にして、樹脂Aを含んでなる樹脂組成物を調製した。
[実施例4]
実施例1のポリマー溶液Aに、安定剤としてペンタエリスリチル‐テトラキス[3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして樹脂Cを製造した。樹脂Cのガラス転移温度(Tg)は140℃であった。得られた樹脂Cに、安定剤としてペンタエリスリチル‐テトラキス[3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を重合体100重量%に対して0.4重量%となるように添加し、タンブラーを用いて20分間ドライブレンドした後、表‐1に記載した溶融安定剤であるリケマールL71−D(理研ビタミン株式会社製)を、溶融状態で、樹脂C100重量%に対し0.7重量%となる量で直接押出機に装入し、樹脂Cを含んでなる樹脂組成物を得た。
具体的には同方向回転、スクリュー径44mmφ、樹脂装入部からL/D=24の位置にベント孔があるL/D=30の二軸押出機を用い、製造例で得た環状オレフィンランダム共重合体を樹脂装入部より装入し、80〜120℃で加温溶融させた市販の安定剤ベント孔から装入し、スクリュー回転数150rpm、モータ動力30kWとして表−2の樹脂組成物を得た。
[実施例5〜8、比較例1〜8]
表−2の組成とした以外は、実施例4と同様にして、表‐2の樹脂Cを含んでなる樹脂組成物を製造した。
[実施例9]
ガラス転移温度(Tg)が148℃になるように調整した以外は実施例1と同様に得た溶融状態のポリマーの環状オレフィンランダム共重合体を、ニッケル/珪藻土触媒(日揮化学製N112)で、反応温度100℃、反応圧力1MPa、LHSV=5/hrの条件で連続的に水素添加することにより該共重合体を水素添加し、安定剤としてペンタエリスリチル‐テトラキス[3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を用い、当該添加剤を重合体100質量部に対して0.4質量部となるように添加し、実施例1と同様な方法にて樹脂Bを得た。樹脂Bのガラス転移温度(Tg)は148℃であった。さらに溶融安定剤(リケマールDO−100:理研ビタミン株式会社製)を、樹脂B100重量%に対し0.60重量%の量で添加した以外は、実施例1と同様にして、表‐2の樹脂Bを含んでなる樹脂組成物を製造した。
[実施例10]
さらに、溶融安定剤(カオーワックス85P:花王株式会社製)を、樹脂B100重量%に対し0.5重量%の量で添加した以外は、実施例9と同様にして、表‐2の樹脂Bを含んでなる樹脂組成物を製造した。
[実施例11]
ガラス転移温度(Tg)が151℃になるように調整したこと以外は実施例1と同様にして環状オレフィンランダム共重合体(樹脂D)を得た。樹脂Dのガラス転移温度(Tg)は151℃であった。さらに溶融安定剤(リケマールDO−100:理研ビタミン株式会社製)を、樹脂D100重量%に対し0.70重量%の量で添加した以外は、実施例1と同様にして表‐2の樹脂Dを含んでなる樹脂組成物を製造した。
[実施例12〜14]
表−2の組成とした以外は、実施例11と同様にして、表-2の樹脂Dを含んでなる樹脂組成物を製造した。
樹脂組成物中のジグリセリン脂肪酸エステルの定量は以下の方法で行った。
(定量方法)
測定方法
測定機器:HP−5890(Agilent Technologies)
カラム:ZB−1 INFERNO 0.32mmφ×15m
温度
カラム 120℃→9℃/minで昇温→390℃で10min保持
注入口温度:350℃
検出器温度:400℃
キャリヤーガス:He
スプリット比:50:1
注入量:1μm
検出器:FID
測定用サンプルの調製
(1)50mLメスフラスコ内に内部標準(フタル酸nブチル、東京化成株式会社製特級)0.0130gを秤量し、ピリジンでメスアップし、内部標準溶液とする。
(2)50mLメスフラスコ内に樹脂組成物試料0.5gを精秤し、シクロヘキサン10mLを加え、超音波で溶解する。
(3)工程(2)の後、溶解したメスフラスコを撹拌しながら、アセトンを滴下、白濁してからアセトンを一挙に投入してポリマーを再沈殿、アセトンでメスアップ、超音波で1分間撹拌、混合する。
(4)工程(3)の後、静置後、透明な上澄み液1mLをバイアル瓶内に移液、窒素ガスで蒸発乾固後、内部標準溶液50μLとトリメチルシリル化剤(BSTFA、東京化成株式会社製)200μLを加え、90℃に加温したブロックヒーター上で1時間トリメチルシリル化反応を行う。
(5)工程(4)の後、室温まで空冷した後、上記条件にて測定し、チャートの面積比からエステル組成比を求める。
実施例1〜14および比較例1〜8の樹脂組成物から得られた成形体について、以下の評価方法により物性を測定した。評価結果を表−2に示した。
(成形体の評価方法)
◇ ヘイズ
射出成形機(ファナック社製 ROBOSHOT S2000i-30α)によりシリンダー温度275℃、金型温度120℃で射出成形された35mm×65mm×厚み3mmtの光学面を持つテストピースを成形した。成形体の内部ヘイズはベンジルアルコールを使用し、JIS K−7105に基づいて測定した。内部ヘイズは1.0%以下を合格とした。
◇ 環境試験
テストピースを温度80℃、相対湿度90%の雰囲気下に48時間放置した。その後、取り出し3時間後にヘイズを測定した。環境試験後のヘイズから環境試験前のヘイズを差し引いた変化量(以下、Δヘイズ)が1.0%以下を合格とした。
Figure 2015199939
Figure 2015199939

Claims (14)

  1. 繰り返し構造単位の少なくとも一部に脂環族構造を含むポリマーと、脂肪酸とエーテル基を1つ以上有する多価アルコールとの脂肪酸エステルと、を含む樹脂組成物。
  2. 前記脂肪酸エステルは、ジグリセリン脂肪酸エステルを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記ポリマーが、下記一般式(2)で表される一種以上の構造を有する環状オレフィン系重合体である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
    Figure 2015199939
    (式中、x,yは共重合比を示し、0/100≦y/x≦95/5を満たす実数である。x,yはモル基準である。nは置換基Qの置換数を示し、0≦n≦2の実数である。Rは、炭素原子数2〜20の炭化水素基よりなる群から選ばれる2+n価の基である。Rは、水素原子、または炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。Rは、炭素原子数2〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる4価の基である。Qは、COOR(Rは、水素原子、または炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。)である。R、R、RおよびQは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。)
  4. 前記ポリマーが、下記一般式(7)で表される一種以上の構造を有する環状オレフィン系重合体である、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
    Figure 2015199939
    (式中、Rは、炭素原子数2〜20の炭化水素基よりなる群から選ばれる2価の基である。Rは、水素原子、または炭素原子数1〜10の炭化水素基よりなる群から選ばれる1価の基である。RおよびRは、それぞれ1種であってもよく、2種以上を任意の割合で有していてもよい。x,yは共重合比を示し、5/95≦y/x≦95/5を満たす実数である。x,yはモル基準である。)
  5. 前記ポリマー100重量%に対して、前記脂肪酸エステルを0.4〜1.2重量%の量で含む、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 前記脂肪酸エステルが、ジグリセリンと、炭素数12〜18の飽和または不飽和脂肪酸とのエステルである、請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物。
  7. 前記脂肪酸エステルが、ジグリセリン不飽和脂肪酸エステルである請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物。
  8. 前記ポリマーが、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−3−ドデセンとエチレンとの共重合体である、請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物。
  9. さらにグリセリン脂肪酸エステルを含む、請求項2〜8のいずれかに記載の樹脂組成物。
  10. 前記一般式(7)で表される環状オレフィン系重合体のガラス転移点が、130〜160℃の範囲にある、請求項4に記載の樹脂組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の樹脂組成物を硬化して得られる成形体。
  12. 請求項11に記載の成形体からなる光学部品。
  13. 請求項12に記載の光学部品からなるfθレンズ、撮像レンズ、センサーレンズ、プリズムまたは導光板。
  14. 請求項12に記載の光学部品からなる車載カメラレンズ部品。
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