JPWO2017033968A1 - 樹脂組成物及び樹脂成形体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、脂環構造含有重合体とポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤とを含有する樹脂組成物であって、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであり、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価が320〜700mgKOH/gであり、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が、脂環構造含有重合体100重量部に対して、0.2〜2.0重量部である樹脂組成物、及び、この樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体である。本発明によれば、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくい樹脂組成物、及びこの樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体が提供される。

Description

本発明は、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくい樹脂組成物、及びこの樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体に関する。
近年、脂環構造含有重合体は、透明性、耐熱性、耐薬品性等に優れるため、レンズ等の光学用成形体や医薬品容器等の医療用成形体の成形材料等として広く利用されるようになってきている。
しかしながら、脂環構造含有重合体は長時間高温高湿環境下に置かれると白化することがあった。このため、高温高湿環境下で使用される樹脂成形体の成形材料としては、通常、脂環構造含有重合体と、白化を防止し得る添加剤とを含有する樹脂組成物が用いられてきた。
例えば、特許文献1には脂環構造含有重合体と特定のペンタエリスリトール誘導体組成物とを含有する樹脂組成物が記載されている。また、この文献にはその樹脂組成物を用いることで、光学特性に優れ、さらに高温高湿環境下における光学特性の劣化が抑制された透明熱可塑性成形体が得られることも記載されている。
また、従来、グリセリン脂肪酸エステル系化合物は、疎水性の樹脂に親水性を付与し得ることから、帯電防止剤や防曇剤等として用いられてきた。
例えば、特許文献2には、グリセリン脂肪酸エステル系化合物を含有する帯電防止剤組成物や、ポリオレフィン樹脂とグリセリン脂肪酸エステル系化合物を含有するポリオレフィン樹脂組成物が記載されている。
しかしながら、特許文献2には、脂環構造含有重合体とグリセリン脂肪酸エステル系化合物とを併用することにより奏する効果に関する記載はない。
特開2010−184955号公報 特開2015−110731号公報
特許文献1にはその樹脂組成物を用いることで、光学特性に優れ、さらに高温高湿環境下における光学特性の劣化が抑制された透明熱可塑性成形体が得られることが記載されている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、ペンタエリスリトール誘導体の効果を十分に発揮させるためにはその含有量を高める必要があり、その結果、ペンタエリスリトール誘導体が、樹脂組成物や樹脂成形体からブリードアウトし易くなることが分かった。
添加剤であるペンタエリスリトール誘導体が、樹脂組成物や樹脂成形体からブリードアウトする現象(ブリードアウト現象)は、光学用成形体においてはその性能低下を引き起こす原因となる。また、医療用成形体においては、医薬品等の汚染を引き起こすおそれがある。また、成形時に添加剤がブリードアウトする(添加剤のブリードアウト現象)と、金型が汚染されるため、生産性が低下することになる。
したがって、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくい樹脂組成物(樹脂成形体)が要望されていた。
本発明は、上記した実情に鑑みてなされたものであり、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくい樹脂組成物、及びこの樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体を提供することを目的とする。
本発明者は上記課題を解決すべく、脂環構造含有重合体と添加剤とを含有する樹脂組成物について鋭意検討した。その結果、脂環構造含有重合体と特定のポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤とを含有する樹脂組成物は、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくいものであることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、下記〔1〕〜〔7〕の樹脂組成物、及び〔8〕の樹脂成形体が提供される。
〔1〕脂環構造含有重合体とポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤とを含有する樹脂組成物であって、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであり、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価が320〜700mgKOH/gであり、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が、脂環構造含有重合体100重量部に対して、0.2〜2.0重量部であることを特徴とする樹脂組成物。
〔2〕前記脂環構造含有重合体が、ノルボルネン系重合体である、〔1〕に記載の樹脂組成物。
〔3〕前記ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物が、その脂肪酸残基の炭素数が12〜22の化合物である、〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物。
〔4〕前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物、トリグリセリン脂肪酸エステル化合物、及びテトラグリセリン脂肪酸エステル化合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上からなるものである、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔5〕前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであって、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル化合物の含有量が、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤全体に対して50重量%以上である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の樹脂組成物。
〔6〕前記ジグリセリンモノ脂肪酸エステル化合物が、ジグリセリンモノオレイン酸エステルである、〔5〕に記載の樹脂組成物。
〔7〕光学用成形体又は医療用成形体の成形材料として用いられる〔6〕に記載の樹脂組成物。
〔8〕前記〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体。
本発明によれば、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくい樹脂組成物、及びこの樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体が提供される。
本発明の樹脂成形体は、光学用成形体や医療用成形体等として好適に用いられる。
以下、本発明を、1)樹脂組成物、及び、2)樹脂成形体、に項分けして詳細に説明する。
1)樹脂組成物
本発明の樹脂組成物は、脂環構造含有重合体とポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤とを含有するものであって、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであり、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価が320〜700mgKOH/gであり、前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が、脂環構造含有重合体100重量部に対して、0.2〜2.0重量部であることを特徴とする。
〔脂環構造含有重合体〕
本発明の樹脂組成物に用いる脂環構造含有重合体は、主鎖及び/又は側鎖に脂環構造を有する重合体である。なかでも、機械的強度、耐熱性等に優れる樹脂成形体が得られ易いことから、主鎖に脂環構造を有するものが好ましい。
脂環構造としては、飽和環状炭化水素(シクロアルカン)構造、不飽和環状炭化水素(シクロアルケン)構造などが挙げられる。なかでも、機械的強度、耐熱性等に優れる樹脂成形体が得られ易いことから、シクロアルカン構造やシクロアルケン構造が好ましく、シクロアルカン構造がより好ましい。
脂環構造を構成する炭素原子数は、特に限定されないが、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲である。脂環構造を構成する炭素原子数がこれらの範囲内であることで、機械的強度、及び耐熱性等の特性がより高度にバランスされた樹脂成形体が得られ易くなる。
脂環構造含有重合体中の脂環構造を有する繰り返し単位の割合は、使用目的に応じて適宜選択することができる。この繰り返し単位の割合は、全繰り返し単位に対して、通常30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは70重量%以上である。脂環構造含有重合体中の脂環構造を有する繰り返し単位の割合が30重量%以上であることで、耐熱性、透明性等に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。脂環構造含有重合体中の脂環構造を有する繰り返し単位以外の残部は、特に限定されず、使用目的に応じて適宜選択される。
脂環構造含有重合体の重量平均分子量(Mw)は、特に限定されないが、通常、5,000〜500,000、好ましくは8,000〜200,000、より好ましくは10,000〜100,000である。脂環構造含有重合体の重量平均分子量(Mw)がこれらの範囲内であることで、樹脂成形体の機械的強度と、樹脂成形体を製造する際の成形加工性とがより高度にバランスされる。
脂環構造含有重合体の分子量分布(Mw/Mn)は、特に限定されないが、通常、1.0〜4.0、好ましくは1.0〜3.0、より好ましくは1.0〜2.5である。
脂環構造含有重合体の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、例えば、シクロヘキサンを溶媒としてゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)を行い、標準ポリイソプレン換算値として求めることができる。
脂環構造含有重合体のガラス転移温度(Tg)は、特に限定されないが、通常、100〜200℃、好ましくは130〜170℃である。
脂環構造含有重合体のガラス転移温度(Tg)が100℃以上であることで、耐熱性に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。また、脂環構造含有重合体のガラス転移温度(Tg)が200℃以下の脂環構造含有重合体を含有する樹脂組成物は溶融時に十分な流動性を有し、成形性に優れる。
ガラス転移温度(Tg)は、JIS K 7121に基づいて測定することができる。
脂環構造含有重合体は、非晶性樹脂(融点を有しない樹脂)であることが好ましい。脂環構造含有重合体が非晶性樹脂であることで、透明性により優れる樹脂成形体が得られ易くなる。
脂環構造含有重合体の具体例としては、(1)ノルボルネン系重合体、(2)単環の環状オレフィン系重合体、(3)環状共役ジエン系重合体、(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体などが挙げられる。これらの中でも、耐熱性、機械的強度に優れる樹脂成形体が得られ易いことから、ノルボルネン系重合体が好ましい。
なお、本明細書において、これらの重合体は、重合反応生成物だけでなく、その水素化物も意味するものである。
(1)ノルボルネン系重合体
ノルボルネン系重合体は、ノルボルネン骨格を有する単量体であるノルボルネン系単量体を重合して得られる重合体又はその水素化物である。
ノルボルネン系重合体としては、ノルボルネン系単量体の開環重合体、ノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環重合体、これらの開環重合体の水素化物、ノルボルネン系単量体の付加重合体、ノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加重合体などが挙げられる。
ノルボルネン系単量体としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)及びその誘導体(環に置換基を有するものをいう。)、トリシクロ[4.3.01,6.12,5]デカ−3,7−ジエン(慣用名:ジシクロペンタジエン)及びその誘導体、テトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−3,5,7,12−テトラエン(メタノテトラヒドロフルオレン、7,8−ベンゾトリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3−エン、1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)及びその誘導体、テトラシクロ[4.4.12,5.17,10.0]ドデカ−3−エン(慣用名:テトラシクロドデセン)及びその誘導体などが挙げられる。
置換基としては、アルキル基、アルキレン基、ビニル基、アルコキシカルボニル基、アルキリデン基などが挙げられる。
置換基を有するノルボルネン系単量体としては、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−3−エンなどが挙げられる。
これらのノルボルネン系単量体は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
ノルボルネン系単量体と開環共重合可能なその他の単量体としては、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、及びこれらの誘導体などの単環の環状オレフィン系単量体などが挙げられる。これらの置換基としては、ノルボルネン系単量体の置換基として示したものと同様のものが挙げられる。
ノルボルネン系単量体と付加共重合可能なその他の単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセンなどの炭素数2〜20のα−オレフィン、及びこれらの誘導体;シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテンなどのシクロオレフィン、及びこれらの誘導体;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン;などが挙げられる。これらの中でも、α−オレフィンが好ましく、エチレンが特に好ましい。これらの置換基としては、ノルボルネン系単量体の置換基として示したものと同様のものが挙げられる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体、又はノルボルネン系単量体とこれと開環共重合可能なその他の単量体との開環重合体は、単量体成分を、公知の開環重合触媒の存在下で重合させることにより合成することができる。開環重合触媒としては、例えば、ルテニウム、オスミウムなどの金属のハロゲン化物と、硝酸塩又はアセチルアセトン化合物、及び還元剤とからなる触媒、あるいは、チタン、ジルコニウム、タングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物又はアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒等が挙げられる。
ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物は、通常、上記開環重合体の重合溶液に、ニッケル、パラジウムなどの遷移金属を含む公知の水素化触媒を添加し、炭素−炭素不飽和結合を水素化することにより得ることができる。
ノルボルネン系単量体の付加重合体、又はノルボルネン系単量体とこれと共重合可能なその他の単量体との付加重合体は、単量体成分を、公知の付加重合触媒の存在下で重合させることにより合成することができる。付加重合触媒としては、例えば、チタン、ジルコニウム又はバナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒が挙げられる。
これらのノルボルネン系重合体の中でも、耐熱性、機械的強度等に優れる樹脂成形体が得られ易いことから、ノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物が好ましく、ノルボルネン系単量体として、テトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−3,5,7,12−テトラエンを用いたノルボルネン系単量体の開環重合体水素化物がより好ましい。ノルボルネン系重合体中の、テトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−3,5,7,12−テトラエン由来の繰り返し単位の量は、50重量%以上が好ましく、70重量%以上がより好ましい。
(2)単環の環状オレフィン系重合体
単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの、単環の環状オレフィン系単量体の付加重合体が挙げられる。
これらの付加重合体の合成方法は特に限定されず、公知の方法を適宜利用することができる。
(3)環状共役ジエン系重合体
環状共役ジエン系重合体としては、例えば、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−又は1,4−付加重合した重合体及びその水素化物などが挙げられる。
これらの付加重合体の合成方法は特に限定されず、公知の方法を適宜利用することができる。
(4)ビニル脂環式炭化水素系重合体
ビニル脂環式炭化水素系重合体としては、例えば、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びその水素化物;スチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素化物;などが挙げられる。また、ビニル脂環式炭化水素系単量体やビニル芳香族系単量体と、これらの単量体と共重合可能な他の単量体との共重合体であってもよい。かかる共重合体としては、ランダム共重合体、ブロック共重合体等が挙げられる。
これらの重合体の合成方法は特に限定されず、公知の方法を適宜利用することができる。
〔ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤〕
本発明の樹脂組成物を構成するポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものである。
ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物は、アルカリ触媒の存在下、グリセリンを200〜260℃に加熱して、脱水・重合して得られたポリグリセリンのヒドロキシ基の1つ以上に脂肪酸がエステル化したものである。
ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の具体例としては、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物、トリグリセリン脂肪酸エステル化合物、テトラグリセリン脂肪酸エステル化合物、ペンタグリセリン脂肪酸エステル化合物、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル化合物等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の脂肪酸残基の炭素数は、12〜22が好ましく、16〜20がより好ましい。
炭素数が12〜22の脂肪酸残基としては、ラウリン酸残基、トリデシル酸残基、ミリスチン酸残基、ペンタデシル酸残基、パルミチン酸残基、マルガリン酸残基、ステアリン酸残基、ノナデシル酸残基、アラキジン酸残基、ヘンイコシル酸残基等の飽和脂肪酸残基;パルミトレイン酸残基、α−リノレン酸残基、γ−リノレン酸残基、ステアリドン酸残基、リノール酸残基、バクセン酸残基、オレイン酸残基、エライジン酸残基、エイコサペンタエン酸残基、アラキドン酸残基、パウリン酸残基、ドコサペンタエン酸残基、ドコサヘキサエン酸残基、エルカ酸残基等の不飽和脂肪酸残基;が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物は、公知の方法(例えば、特開2015−110731号公報に記載の方法)に従って合成することができる。また、本発明においては、市販品をそのまま使用することもできる。
市販品としては、リケマールシリーズ、ポエムシリーズ(理研ビタミン社製)、リョートーポリグリエステルシリーズ(三菱化学フーズ社製)、SYグリスターシリーズ(阪本薬品工業社製)、EMALEXシリーズ(日本エマルジョン社製)等が挙げられる。
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価は、320〜700mgKOH/gであり、好ましくは400〜650mgKOH/g、より好ましくは400〜500mgKOH/gである。
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価が320mgKOH/g未満のときは、樹脂組成物や樹脂成形体が高温高湿環境下に置かれたときに、白化し易くなる。一方、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価が700mgKOH/gを超えるときは、そのようなポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤を構成するポリグリセリン脂肪酸エステル化合物は脂環構造含有重合体との相溶性に劣り易いため、樹脂組成物や樹脂成形体が白濁したり、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤がブリードアウトしたりする傾向がある。
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価は、JIS K0070に準拠して測定することができる。
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤は、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物、トリグリセリン脂肪酸エステル化合物、及びテトラグリセリン脂肪酸エステル化合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上からなるものが好ましい。
このようなポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤を含有する樹脂組成物や、この樹脂組成物を用いて得られた樹脂成形体は、それらが高温高湿環境下に置かれたときに、より白化しにくくなる。
さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤は、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであって、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル化合物の含有量が、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤全体に対して50重量%以上のものが好ましく、70重量%以上のものがより好ましい。また、このポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤において、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル化合物が、ジグリセリンモノオレイン酸エステルであるものがより好ましい。
このようなポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤を含有する樹脂組成物や、この樹脂組成物を用いて得られた樹脂成形体は、それらが高温高湿環境下に置かれたときに、より白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象がより生じにくいものである。
〔樹脂組成物〕
本発明の樹脂組成物は、前記脂環構造含有重合体と前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤とを含有するものである。
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量は、脂環構造含有重合体100重量部に対して、0.2〜2.0重量部であり、好ましくは0.3〜1.0重量部、より好ましくは0.5〜0.8重量部である。
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が、脂環構造含有重合体100重量部に対して0.2重量部を下回ると、その効果が十分には得られず、高温高湿環境下に置かれた樹脂組成物や樹脂成形体が白化し易くなる。一方、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が、脂環構造含有重合体100重量部に対して2.0重量部を超えると、樹脂組成物や樹脂成形体からポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤がブリードアウトしたり、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の分散が十分でないため、樹脂組成物や樹脂成形体の透過性が劣ったり、ガラス転移温度が低下したりするおそれがある。
本発明の樹脂組成物は、水酸基価が上記範囲のポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤を、上記範囲の添加量で使用する。
このような態様でポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤を使用することにより、脂環構造含有重合体における従来からの問題点であった、長時間高温高湿環境下に置かれたときに白化するという現象が抑制される。
本発明の樹脂組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲でその他の成分を含有してもよい。
その他の成分としては、脂環構造含有重合体以外の重合体や酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、近赤外線吸収剤、可塑剤、酸補足剤等の添加剤が挙げられる。
脂環構造含有重合体以外の重合体としては、軟質重合体やテルペンフェノール樹脂が挙げられる。
軟質重合体は、特開2006−124580号公報等に記載された、通常30℃以下のTgを有する重合体であり、Tgが複数存在する場合には、少なくとも最も低いTgが30℃以下である重合体である。このような軟質重合体の中でも、JIS K 7210に従って測定される230℃、21.18Nにおけるメルトマスフローレート(MFR)が10g/10分〜100g/10分のものが好ましい。
軟質重合体としては、例えば、液状ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体(EPDM)、エチレン・プロピレン・スチレン共重合体などのオレフィン系軟質重合体;ポリイソブチレン、イソブチレン・イソプレンゴム、イソブチレン・スチレン共重合体などのイソブチレン系軟質重合体;ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン・スチレンランダム共重合体、イソプレン・スチレンランダム共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ブタジエン・スチレン・ブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレン・ブロック共重合体、イソプレン・スチレン共重合体、スチレン・イソプレン・スチレン・ブロック共重合体などのジエン系軟質重合体;ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、ジヒドロキシポリシロキサン、などのケイ素含有軟質重合体;ポリブチルアクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ブチルアクリレート・スチレン共重合体などのα,β−不飽和酸からなる軟質重合体;ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、酢酸ビニル・スチレン共重合体などの不飽和アルコール及びアミン又はそのアシル誘導体又はアセタールからなる軟質重合体;ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、エピクロルヒドリンゴム、などのエポキシ系軟質重合体;フッ化ビニリデン系ゴム、四フッ化エチレン−プロピレンゴム、などのフッ素系軟質重合体;天然ゴム、ポリペプチド、蛋白質、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマーなどの軟質重合体が挙げられる。これらの軟質重合体は、架橋構造を有したものであってもよく、また、変性反応により官能基を導入したものでもよい。
これらの軟質重合体は、それぞれ一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、特に透明性、耐高温高湿性に優れることからジエン系軟質重合体が好ましく、特にスチレンを用いたジエン系軟質重合体が好ましく、とりわけポリスチレン−ポリ(エチレン/プロピレン)ブロック−ポリスチレンが耐高温高湿性の観点から好ましい。
これらの軟質重合体の中でも、脂環構造含有重合体の屈折率(nD(A))と、軟質重合体の屈折率(nD(B))との差(|nD(A)−nD(B)|)が0.005未満の関係にあるものを選択すると、透明性により優れた光学成形体を容易に得ることができるので好ましい。
本発明の樹脂組成物が軟質重合体を含有する場合、その含有量は、脂環構造含有重合体100重量部に対して、通常、0.05〜0.5重量部、好ましくは0.1〜0.3重量部である。軟質重合体の含有量が多すぎると樹脂組成物の透明性が低下するおそれがある。
テルペンフェノール樹脂は、テルペン化合物とフェノール類の重合反応生成物である。テルペンフェノール樹脂は、例えば、テルペン化合物1モルとフェノール類0.1〜15モルを、フリーデルクラフト触媒のもとで、−10〜+120℃の温度で0.5〜20時間、カチオン重合反応させて製造することができる。
テルペン化合物としては、ミルセン、アロオシメン、オシメン、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン、リモネン、α−フェランドレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、テルピノレン、1,8−シネオール、1,4−シネオール、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、カンフェン、トリシクレン、サビネン、パラメンタジエン類、カレン類等が挙げられる。
フェノール類としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ビスフェノールA等が挙げられる。
フリーデルクラフト触媒としては、塩化亜鉛、四塩化チタン、塩化錫、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、塩化鉄、三塩化アンチモン等が挙げられる。
また、テルペンフェノール樹脂を水素添加した水添テルペン樹脂オリゴマー等をテルペンフェノール樹脂として使用することもできる。
テルペンフェノール樹脂は市販品を利用してもよい。市販品としては、ポリスターシリーズやマイティーエースシリーズ(ヤスハラケミカル社製)等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物がテルペンフェノール樹脂を含有する場合、その含有量は、脂環構造含有重合体100重量部に対して、通常、1〜15重量部、好ましくは、2〜10重量部である。テルペンフェノール樹脂の含有量が多すぎると、樹脂成形体の熱安定性が低下するおそれがある。
酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシトルエン、2,2’−メチレンビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、α−トコフェノール、2,2,4−トリメチル−6−ヒドロキシ−7−t−ブチルクロマン、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、〔ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]〕等が挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジターシャリーブチルフェニル)4,4’−ビフェニルジホスファイト、トリノニルフェニルホスファイト等が挙げられる。
イオウ系酸化防止剤としては、ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウリルチオジプロピオネート等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベゾエート系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、アクリレート系紫外線吸収剤、金属錯体系紫外線吸収剤等が挙げられる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系光安定剤が挙げられる。
近赤外線吸収剤としては、シアニン系近赤外線吸収剤、ピリリウム系赤外線吸収剤、スクワリリウム系近赤外線吸収剤、クロコニウム系赤外線吸収剤、アズレニウム系近赤外線吸収剤、フタロシアニン系近赤外線吸収剤、ジチオール金属錯体系近赤外線吸収剤、ナフトキノン系近赤外線吸収剤、アントラキノン系近赤外線吸収剤、インドフェノール系近赤外線吸収剤、アジ系近赤外線吸収剤、等が挙げられる。
可塑剤としては、燐酸トリエステル系可塑剤、脂肪酸一塩基酸エステル系可塑剤、二価アルコールエステル系可塑剤、オキシ酸エステル系可塑剤等が挙げられる。
酸補足剤としては、酸化マグネシウム、ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。
これらの成分の含有量は、目的に合わせて適宜決定することができる。含有量は、脂環構造含有重合体100重量部に対して、通常0.001〜5重量部、好ましくは0.01〜1重量部の範囲である。
本発明の樹脂組成物は、常法に従って、各成分を混合することにより得ることができる。混合方法としては、各成分を適当な溶媒中で混合する方法や、溶融状態で混錬する方法が挙げられる。
混練は、単軸押出し機、二軸押出し機、バンバリーミキサー、ニーダー、フィーダールーダー等の溶融混練機を用いて行うことができる。混練温度は、好ましくは200〜400℃、より好ましくは240〜350℃の範囲である。混練に際し、各成分を一括添加して混練してもよいし、数回に分けて添加しながら混練してもよい。
混錬後は、常法に従って、棒状に押出し、ストランドカッターで適当な長さに切ることで、ペレット化することができる。
本発明の樹脂組成物は、高温高湿環境下に置かれても白化しにくいものである。
例えば、実施例に記載の方法により試験片を作製し、これを用いて高温高湿試験を行うと、本発明の樹脂組成物においては、ほとんどマイクロクラックが観察されない。
また、高温高湿試験の前後でヘイズ値を測定した場合、本発明の樹脂組成物においては、高温高湿試験後におけるヘイズ値の増加量が小さい。
本発明の樹脂組成物は、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくいものであるため、光学用成形体や医療用成形体の成形材料として好ましく用いられる。
2)樹脂成形体
本発明の樹脂成形体は、本発明の樹脂組成物を成形して得られるものである。
本発明の樹脂成形体の成形方法は特に限定されず、射出成形法、プレス成形法、押出し成形法、ブロー成形法等の従来公知の成形法が挙げられる。なかでも、目的の樹脂成形体を寸法精度よく成形し得ることから、射出成形法、プレス成形法が好ましく、射出成形法がより好ましい。
射出成形法を用いて樹脂成形体を成形する際は、通常、成形材料(前記樹脂組成物)を射出成形機のホッパーに投入し、高温のシリンダー内でこれを可塑化し、次いで、溶融樹脂(可塑化された樹脂)を、ノズルから金型内に射出する。溶融樹脂が金型内で冷却固化することにより、目的の樹脂成形体を得ることができる。
シリンダー温度は、通常150〜400℃、好ましくは200〜350℃、より好ましくは250〜310℃の範囲で適宜選択される。シリンダー温度が過度に低いと溶融樹脂の流動性が低下し、樹脂成形体にヒケやひずみを生じるおそれがある。一方、シリンダー温度が過度に高いと成形材料の熱分解によるシルバーストリークが発生したり、樹脂成形体が黄変したりするおそれがある。
シリンダーから金型へ溶融樹脂を射出するときの射出速度は、1〜1,000cm/秒が好ましい。射出速度がこの範囲であることで、外観形状に優れる樹脂成形体が得られ易くなる。シリンダーから金型へ溶融樹脂を射出するときの射出圧は、特に限定されず、金型の種類や、成形材料の流動性等を考慮して適宜設定すればよい。射出圧は、通常、50〜1,500MPaである。
射出成形法においては、通常、金型内を溶融樹脂で満たした後も、金型のゲート部分の溶融樹脂が完全に冷却固化するまでの一定時間、スクリューを稼働させて、金型内の溶融樹脂に圧力をかける(以下、この圧力を「保圧」という)。
保圧は、一般に金型の締め圧の範囲内で設定されるが、通常、その上限は200MPa以下、好ましくは170MPa以下、より好ましくは150MPa以下である。保圧が200MPa以下であることで、歪の少ない樹脂成形体が得られ易くなる。
一方、保圧の下限は、通常、10MPa以上、好ましくは12MPa以上、より好ましくは15MPa以上である。保圧が10MPa以上であることで、ひけの発生が防止され、かつ、寸法精度に優れた樹脂成形体が得られ易くなる。
金型温度は、通常、成形材料中の脂環構造含有重合体のガラス転移温度(Tg)よりも低い温度であり、好ましくはTgよりも0〜50℃低い温度、より好ましくはTgよりも5〜20℃低い温度である。金型温度がこの範囲内であることで、歪の少ない樹脂成形体が得られ易くなる。
また、射出成形法においては、樹脂成形体の色調低下を抑えたり、酸化物やボイドの発生を低減するために、成形材料の予備乾燥を行ったり、射出成形機のホッパー部から窒素などの不活性ガスを通じたりしてもよい。
予備乾燥の条件は特に限定されず、例えば、100〜110℃で4〜12時間、真空乾燥を行うことにより、予備乾燥をすることができる。
本発明の樹脂成形体は、高温高湿環境下に置かれても白化しにくく、かつ、添加剤のブリードアウト現象が生じにくいものである。
これらの性質が十分に生かされることから、本発明の樹脂成形体は、光学用成形体や医療用成形体として好ましく用いられる。
光学用成形体としては、カメラの撮像系レンズ、ビデオカメラの撮像系レンズ、センサー用レンズ、望遠鏡レンズ、光ディスク用のピックアップレンズ等の光学レンズ;光学ミラー;プリズム;偏光フィルム、位相差フィルム等の光学フィルム;等が挙げられる。
医療用成形体としては、医薬品容器、化粧品容器、食品用容器等の容器類;ディスポーザブルシリンジ、プレフィルドシリンジ、バイアル、点眼薬容器、医療用検査セル、輸液バッグ、メス、鉗子、送液管等の医療用器具;シャーレ、培養容器、ディスポーザブルピペット等の実験器具;等が挙げられる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではない。以下において、「部」及び「%」は特に断りのない限り、重量基準である。
各種の物性の測定は、下記の方法に従って行った。
(1)重量平均分子量(Mw)
製造例1、2において、脂環構造含有重合体の重量平均分子量(Mw)は、シクロヘキサンを溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により測定し、標準ポリイソプレン換算値として求めた。
標準ポリイソプレンとしては、東ソー社製標準ポリイソプレン(Mw=602、1390、3920、8050、13800、22700、58800、71300、109000、280000)を用いた。
測定は、東ソー社製カラム(TSKgelG5000HXL、TSKgelG4000HXL及びTSKgel G2000HXL)を3本直列に繋いで用い、流速1.0mL/分、サンプル注入量100μL、カラム温度40℃の条件で行った。
(2)水素添加率
重合体の水素化反応における水素添加率は、H−NMRにより測定した。
(3)ガラス転移温度(Tg)
脂環構造含有重合体及び樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)は、示差走査熱量分析計(DSC6220SII、ナノテクノロジー社製)を用いて、JIS K7121に基づき昇温速度10℃/分の条件で測定した。
(4)水酸基価
ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価は、JIS K0070に準拠して測定した。
(5)耐高温高湿性(白化防止性)
(マイクロクラック)
実施例又は比較例で得た樹脂組成物を成形材料として用いて、厚さが5mm又は9mm、縦及び横が65mmの成形品を射出成形法により作製した。
得られた成形品を高温高湿試験器内(温度85℃、相対湿度90%)に1000時間保持した後、これを試験器外に取り出して(急激に試験器外環境に移して)、25℃で72時間静置した。
この成形品の側面から白色光を入光し、成形品のマイクロクラックを観察し、以下の基準で評価した。
○:マイクロクラックが発生していない。
△:成形品全体の3割未満の範囲にマイクロクラックが発生した。
×:成形品全体の3割以上の範囲にマイクロクラックが発生した。
(ヘイズ変化)
実施例又は比較例で得た樹脂組成物を成形材料として用いて、厚さが5mm、縦及び横が65mmの成形品を射出成形法により作製した。
得られた成形品について、ヘイズメータ(日本電色工業社製、製品名「NDH2000」)を用いてヘイズを測定した〔ヘイズ値(α)〕。ヘイズを測定した後、成形品を高温高湿試験器内(温度85℃、相対湿度90%)に1000時間保持した後、これを試験器外に取り出して(急激に試験器外環境に移して)、25℃で72時間静置した。この成形品についてヘイズを測定し〔ヘイズ値(β)〕、下記式に基づき、ヘイズ変化(ΔHAZE)を算出した。ΔHAZEが小さいほど、耐高温高湿性が優れていることを示す。
Figure 2017033968
(6)金型汚れ性
実施例又は比較例で得た樹脂組成物を成形材料として用いて、以下の条件で500ショット連続して射出成形を行った。その後、用いた金型を観察し、そこに付着した白点の有無で金型汚れ性を評価した。
(成形条件)
射出成形機:ファナック社製、ロボショットα−100B
金型:長さ65mm、幅65mm、厚さ3mmの金型
シリンダー温度:(Tg+140)℃
金型温度:(Tg−10)℃
射出圧:70MPa
〔製造例1〕
窒素置換した重合反応容器に、脱水したトルエン690部、テトラシクロ[9.2.1.02,10.03,8]テトラデカ−3,5,7,12−テトラエン210部、テトラシクロ[4.4.12,5.17,10.0]ドデカ−3−エン75部、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン15部、1−ヘキセン1.1部、塩化タングステンの0.3%トルエン溶液11部、及びトリイソブチルアルミニウム0.5部を入れ、1気圧、60℃で1時間、開環重合反応を行った。
得られた重合反応溶液中の重合体の数平均分子量(Mn)は14,000、重量平均分子量(Mw)は24,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.7であった。
この重合反応溶液240部に、珪藻土担持ニッケル触媒(日揮化学社製、「T8400RL」、ニッケル担持率58%)4部を加え、オートクレーブ中、4.41MPa(45kgf/cm)、190℃で5時間、水素化反応を行った。水素化反応後、水素化反応溶液中の触媒残渣を濾別し、無色透明の溶液(水素化反応溶液I)を得た。水素化反応における水素添加率は99%以上であった。
アセトン250部とイソプロパノール250部との混合溶液を攪拌しながら、この混合溶液中に水素化反応溶液Iを注いで重合体水素化物を析出させ、これを濾取した。得られた重合体水素化物を、アセトン200部で洗浄した後、0.13kPa以下に減圧した100℃の真空乾燥器で24時間乾燥させた。
得られた重合体水素化物〔重合体(1)〕の数平均分子量(Mn)は16,500、重量平均分子量(Mw)は28,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.7で、ガラス転移温度(Tg)は145℃であった。
〔製造例2〕
内容積1.0Lの攪拌機付槽型反応器を十分に窒素置換した。トルエン960部、1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレン220部、及び1−ヘキセン0.166部を反応器に仕込み、回転数300〜350rpmで攪拌しながら溶媒温度を40℃に昇温した。トルエン23.5部、rac−エチレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド0.044部、メチルアルミノキサン9.0重量%トルエン溶液(東ソー・ファインケム社製、TMAO−200シリーズ)6.22部をガラス容器にて混合して触媒を得た。反応器中の溶媒温度が40℃に達したところで、前記触媒を反応器に添加し、その後直ちに0.08MPaのエチレンガスを液相に導入し、重合を開始した。エチレン噴出し口の位置は、反応器の底と液面との距離(A)と、エチレン噴出し口と液面との距離(B)との比(B)/(A)が0.60である。エチレンガスが消費されると、自動的にエチレンガスが供給されるようにして、エチレンガスの圧力を一定に保った。30分間経過した後、エチレンガスの導入を停止し、脱圧し、次いでメタノール5部を添加し重合反応を停止させた。
得られた反応溶液を濾過助剤(昭和化学工業社製、商品名:ラジオライト#800)を用いて濾過し、濾液を0.05%の塩酸を含むイソプロパノール中に注いで重合体を析出させた。析出した重合体を分取、洗浄し、100℃で15時間減圧乾燥した。
得られた重合体〔重合体(2)〕の数平均分子量(Mn)は64,400、分子量分布(Mw/Mn)は2.0、ガラス転移温度(Tg)は、170℃であった。
〔実施例、比較例で用いた化合物〕
実施例及び比較例においては、以下の添加剤を使用した。
添加剤(1):理研ビタミン社製、ポエムDO−100V(ジグリセリンモノオレイン酸エステル)、水酸基価412mgKOH/g
添加剤(2):理研ビタミン社製、ポエムDS−100A(ジグリセリンモノステアリン酸エステル)、水酸基価451mgKOH/g
添加剤(3):理研ビタミン社製、ポエムJ−4081V(テトラグリセリンステアリン酸エステル)、水酸基価337mgKOH/g
添加剤(4):理研ビタミン社製、リケマールO−71DE(ジグリセリンオレイン酸エステル)、水酸基価300mgKOH/g
〔実施例1〕
製造例1で得た重合体(1)100部、添加剤(1)0.5部を2軸混練機(パーカーコーポレーション製、商品名:HK−25D)で混練して押出し、ペレット化した樹脂組成物を得た。
上記ペレットを100℃で4時間加熱して乾燥させ、次いで射出成形機(ファナック社製、ロボショットα−100B)に投入し、シリンダー温度285(Tg+140)℃で射出成形し、耐高温高湿性試験やガラス転移温度(Tg)測定用の試験片を得、試験、測定を行った。結果を第1表に示す。
〔実施例2〜6、比較例1〜4〕
第1表に記載の組成に変えたことを除き、実施例1と同様にして、樹脂組成物を得、これらの樹脂組成物について各種測定を行った。結果を第1表に示す。
Figure 2017033968
第1表から以下のことが分かる。
実施例1〜6の樹脂組成物は、耐高温高湿性に優れ、かつ、ブリード現象が起こりにくく金型汚れがない。また、これらの樹脂組成物のガラス転移温度は、脂環構造含有重合体のガラス転移温度からの低下量が小さく、脂環構造含有重合体の耐熱性が維持されている。
一方、比較例1、4の樹脂組成物は、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が少ないため、耐高温高湿性に劣っている。
比較例2の樹脂組成物は、水酸基価が小さいポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤を含有するものであるため、高温高湿性に劣っている。
比較例3の樹脂組成物は、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が多いため、添加剤がブリードアウトし、金型が汚れている。また、樹脂組成物のガラス転移温度は、用いた脂環構造含有重合体のものに比べて大きく低下している。

Claims (8)

  1. 脂環構造含有重合体とポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤とを含有する樹脂組成物であって、
    前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであり、
    前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の水酸基価が320〜700mgKOH/gであり、
    前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤の含有量が、脂環構造含有重合体100重量部に対して、0.2〜2.0重量部であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 前記脂環構造含有重合体が、ノルボルネン系重合体である、請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記ポリグリセリン脂肪酸エステル化合物が、その脂肪酸残基の炭素数が12〜22の化合物である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物、トリグリセリン脂肪酸エステル化合物、及びテトラグリセリン脂肪酸エステル化合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上からなるものである、請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 前記ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤が、ジグリセリン脂肪酸エステル化合物の1種又は2種以上からなるものであって、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル化合物の含有量が、ポリグリセリン脂肪酸エステル系添加剤全体に対して50重量%以上である、請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物。
  6. 前記ジグリセリンモノ脂肪酸エステル化合物が、ジグリセリンモノオレイン酸エステルである、請求項5に記載の樹脂組成物。
  7. 光学用成形体又は医療用成形体の成形材料として用いられる請求項6に記載の樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物を成形して得られる樹脂成形体。
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