JP2015091946A - 耐酸性を有するクチナシ色素製剤 - Google Patents
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Description
項1.ガティガム及び/又はアラビアガムを添加することを特徴とする、
クチナシ赤色素又はクチナシ青色素を含有し、色価が5以上500以下であるクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する方法。
項2.前記クチナシ色素製剤において、少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすように、ガティガム及び/又はアラビアガムを添加することを特徴とする、項1に記載のクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する方法;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
項3.前記クチナシ色素製剤の油脂含量が10質量%以下である、項1又は2に記載のクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する方法。
項4.クチナシ赤色素又はクチナシ青色素、並びに、
ガティガム及び/又はアラビアガムを含有し、
ガティガム又はアラビアガムの含量が少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすことを特徴とする、クチナシ色素製剤;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
項5.下記吸光度A及びBの比(A/B)が0.5以上である、項4に記載のクチナシ色素製剤;
A:pH3.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ色素製剤を添加したときの、極大吸収波長における吸光度、
B:pH5.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ色素製剤を前記Aと同量添加したときの、極大吸収波長における吸光度。
項6.項4又は5に記載のクチナシ色素製剤を用いて、pH3.5以下の組成物を着色する方法。
項7.項4又は5に記載のクチナシ色素製剤を用いて着色された、pH3.5以下の組成物。
項8.下記(1)及び(2)を溶液中で混合する工程を含む、耐酸性を有するクチナシ色素製剤の製造方法;
(1)クチナシ赤色素又はクチナシ青色素、
(2)少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすガティガム及び/又はアラビアガム;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
本発明の方法は、クチナシ赤色素又はクチナシ青色素を含有し、色価が5以上500以下であるクチナシ色素製剤に対し、ガティガム及び/又はアラビアガムを添加することを特徴とする。
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
(式1)は、例えば、色価100のクチナシ赤色素又はクチナシ青色素製剤であれば、製剤中にガティガムを0.5質量%以上含有させることを意味する。クチナシ赤色素又はクチナシ青色素製剤に含まれる色素含量が増加するに伴い、耐酸性を付与するために必要なガティガムの添加量が増加する傾向がある。そのため、色素含量を示す指標である色価が増加するにつれ、ガティガム含量を増加させることが好ましいことを(式1)は示している。(式1)中、「クチナシ色素製剤の色価」とは、クチナシ赤色素又はクチナシ青色素に由来する色価を示す。色価は前述のとおり、第8版食品添加物公定書(厚生労働省)に記載の方法に従って算出できる。
本発明では、上記(式1)を満たすことでクチナシ色素製剤に耐酸性を付与できるが、色素製剤における、より好ましいガティガム含量は、ガティガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.01であり、更に好ましくはガティガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.02であり、特に好ましくはガティガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.04である。
(式1)と同様に、(式2)は、例えば、色価100のクチナシ赤色素又はクチナシ青色素製剤であれば、製剤中にアラビアガムを20質量%以上含有させることを意味する。クチナシ色素製剤における、より好ましいアラビアガム含量は、アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.25であり、更に好ましくはアラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.3である。クチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量の上限は特に制限されない。例えば、アラビアガム含量(質量%)≦(クチナシ色素製剤の色価)×0.8であり、好ましくはアラビアガム含量(質量%)≦(クチナシ色素製剤の色価)×0.6であり、より好ましくはアラビアガム含量(質量%)≦(クチナシ色素製剤の色価)×0.5である。
(式3)は、ガティガム及びアラビアガムを併用する場合の式であり、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
ガティガム及びアラビアガムを併用する場合は、各々がクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する効果を有するため、クチナシ色素製剤における各々の含量に応じて、クチナシ色素製剤における必要量が変動する。また、上記(式1)及び(式2)が示すように、ガティガムはアラビアガムの1/40(=0.025)の量でクチナシ色素製剤に耐酸性を付与することができる。よって、両者を併用する場合は、上記(式3)を満たすことが好ましい。なお、本発明では、上記(式3)を満たさない場合であっても、上記(式2)を満たすようにガティガム及びアラビアガムを併用することで、クチナシ色素製剤に耐酸性を付与することができる。
クチナシ色素製剤におけるガティガム及びアラビアガム含量の上限は特に制限されない。例えば、ガティガム及びアラビアガム含量の総量(質量%)≦(クチナシ色素製剤の色価)×0.8であり、好ましくはガティガム及びアラビアガム含量の総量(質量%)≦(クチナシ色素製剤の色価)×0.6であり、より好ましくはガティガム及びアラビアガム含量の総量(質量%)≦(クチナシ色素製剤の色価)×0.5である。
本発明の耐酸性を有するクチナシ色素製剤は、
クチナシ赤色素又はクチナシ青色素、並びに、
ガティガム及び/又はアラビアガムを含有し、
ガティガム又はアラビアガムの含量が少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすことを特徴とする;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
A:pH3.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ色素製剤を添加したときの、極大吸収波長における吸光度、
B:pH5.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ色素製剤を前記Aと同量添加したときの、極大吸収波長における吸光度。
(手順1)pH3.0及び5.0のMcIlvaine緩衝液を用意する。McIlvaine(マッキルベイン)緩衝液は、古くから広く利用されてきた緩衝液である。pH3.0のMcIlvaine緩衝液は、0.04mol/Lのリン酸一水素ナトリウムと、0.08mol/Lのクエン酸を用いて調製できる。pH5.0のMcIlvaine緩衝液は、0.103mol/Lのリン酸一水素ナトリウムと、0.0485mol/Lのクエン酸を用いて調製できる。
本発明のクチナシ色素製剤は、剤形(例えば、液体状、粉体状、顆粒状、又は錠剤状等)は特に制限されない。好ましくは液体製剤である。
本発明のクチナシ色素製剤はpH3.5以下、更にはpH3以下でも優れた耐酸性を有するため、被着色組成物のpHに制限を受けることなく各種組成物を着色できる。着色対象となる組成物は特に制限されない。例えば、飲食品、医薬部外品、医薬品、又は香粧品等が挙げられ、好ましい組成物は飲食品である。また、本発明のクチナシ色素製剤はpH3.5以下の組成物、特にはpH3〜3.5の組成物に好適に使用できる。
本発明のクチナシ色素製剤は、クチナシ赤色素又はクチナシ青色素と、
少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすガティガム及び/又はアラビアガムを混合することで製造できる;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
(クチナシ赤色素製剤の調製)
表1に示す処方に従い、クチナシ赤色素製剤(実施例1−1〜1−5及び比較例1−1)を調製した。クチナシ赤色素製剤は、原料として、色価200のクチナシ赤色素製剤(水及びクチナシ赤色素を含有する色素製剤)、水、並びに実施例はガティガム又はアラビアガムを使用した。そして、クチナシ赤色素製剤におけるガティガム又はアラビアガム含量が表1に示す濃度となるように、また、クチナシ赤色素製剤の色価が50となるように、これらをTKホモディスパー(プライミクス株式会社製)を用いて回転数3200rpmにて15分間混合することで、クチナシ赤色素製剤を調製した。
調製したクチナシ赤色素製剤(実施例1−1〜1−5及び比較例1−1)について、耐酸性試験を行なった。耐酸性試験は、pH3.0及び5.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ赤色素製剤を0.08質量%ずつ添加し、5℃で5日間静置後のクチナシ赤色素の凝集及び沈殿を、沈殿量を観察することで評価した。また、pH3.0及びpH5.0のMcIlvaine緩衝液における、極大吸収波長(530〜537nm)での吸光度A及びBを各々測定し、両者の吸光度A及びBの比(A/B)を算出した。なお、pH3.0のMcIlvaine緩衝液における、極大吸収波長での吸光度Aは、沈殿物がある場合は、それを除いた上澄み液の吸光度を測定した。結果を表1及び図1〜3に示す。
(クチナシ青色素製剤の調製)
表2に示す処方に従い、クチナシ青色素製剤(実施例2及び比較例2)を調製した。クチナシ青色素製剤は、原料として、色価200のクチナシ青色素製剤(水及びクチナシ青色素を含有する色素製剤)、水、並びに実施例はガティガムを使用した。そして、クチナシ青色素製剤におけるガティガム含量が表2に示す濃度となるように、また、クチナシ青色素製剤の色価が50となるように、これらをTKホモディスパー(プライミクス株式会社製)を用いて回転数3200rpmにて15分間混合することで、クチナシ青色素製剤を調製した。
(耐酸性試験)
調製したクチナシ青色素製剤(実施例2及び比較例2)について、耐酸性試験を行なった。耐酸性試験は、pH3.0及び5.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ青色素製剤を0.08質量%ずつ添加し、5℃で5日間静置後のクチナシ青色素の凝集及び沈殿を、沈殿量を観察することで評価した。また、pH3.0及びpH5.0のMcIlvaine緩衝液における、極大吸収波長(590〜600nm)での吸光度A及びBを各々測定し、両者の吸光度の比(A/B)を算出した。なお、pH3.0のMcIlvaine緩衝液における、極大吸収波長での吸光度Aは、沈殿物がある場合は、それを除いた上澄み液の吸光度を測定した。結果を表2及び図4〜5に示す。
比較例2のクチナシ青色素製剤を、pH2.2〜5.0に調整したMcIlvaine緩衝液に0.08質量%ずつ添加し、5℃で5日間静置した後の液外観を、図4に示す。図から明らかなように、ガティガムを使用しなかった場合(比較例2)は、pH3.5でクチナシ青色素が凝集物を形成し、沈殿したことが分かる。
一方、実施例2のガティガムを配合したクチナシ青色素製剤の場合は、原料として、同じクチナシ青色素を用いているにも関わらず、pH2.2においても色素の凝集及び沈殿が有意に抑制され、極めて優れた耐酸性を有していた(図5)。また、吸光度の比(A/B)も0.85と高い数値を示した。
(クチナシ赤色素製剤の調製)
表3に示す処方に従い、クチナシ赤色素製剤(実施例3−1〜3−3)を調製した。クチナシ赤色素製剤は、原料として、色価200のクチナシ赤色素製剤(水及びクチナシ赤色素を含有する色素製剤)、水、並びに、ガティガム又はアラビアガムを使用した。そして、クチナシ赤色素製剤におけるガティガム又はアラビアガム含量が表3に示す濃度となるように、また、クチナシ赤色素製剤の色価が50となるように、これらをTKホモディスパー(プライミクス株式会社製)を用いて回転数3200rpmにて15分間混合することで、クチナシ赤色素製剤を調製した。
調製したクチナシ赤色素製剤(実施例3−1〜3−3)について、耐酸性試験を行なった。耐酸性試験は、pH3.0及び5.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ赤色素製剤を添加し、5℃で5日間静置後のクチナシ色素の凝集及び沈殿を、沈殿量を観察することで評価した。クチナシ赤色素製剤は、McIlvaine緩衝液におけるクチナシ赤色素含量が、実験例1の耐酸性試験と同添加量になるように添加した(実施例3−1:0.06質量%、実施例3−2及び実施例3−3:0.04%質量)。また、pH3.0及びpH5.0のMcIlvaine緩衝液における、極大吸収波長(536〜541nm)での吸光度A及びBを各々測定し、両者の吸光度の比(A/B)を算出した。なお、pH3.0のMcIlvaine緩衝液における、極大吸収波長での吸光度Aは、沈殿物がある場合は、それを除いた上澄み液の吸光度を測定した。結果を表3に示す。
(クチナシ赤色素製剤の調製)
クチナシ赤色素、水及びガティガムを混合し、色価50及びガティガム含量5質量%のクチナシ赤色素製剤を調製した(実施例4)。具体的には、クチナシ赤色素、水及びガティガムをTKホモディスパー(プライミクス株式会社製)を用いて回転数3200rpmにて15分間混合し、クチナシ赤色素製剤を調製した。
得られた実施例4のクチナシ赤色素製剤を用いて、各種組成物を着色した。
表4に示す処方に従って、飲料を着色した。
詳細には、水に果糖ブドウ糖液糖、クエン酸及び実施例4のクチナシ赤色素製剤を添加し、クエン酸三ナトリウムにてpHを3.0に調整した。当該溶液を93℃達温で容器に充填し、飲料を調製した。調製された飲料は、色素の凝集や沈殿が生じることなく、透明な赤色に着色されていた。
表5に示す処方に従って、ゼリーを着色した。
詳細には、水及び果糖ブドウ糖液糖を撹拌しながら、砂糖、ゲル化剤製剤及びクエン酸三ナトリウムの粉体混合物を添加し、80℃で10分間撹拌溶解した。次いで、クエン酸及び実施例4のクチナシ赤色素製剤を添加後、容器に充填し、90℃で30分間殺菌を行うことで、ゼリーを調製した。調製されたゼリーは、色素の凝集や沈殿が生じることなく、赤色に着色された透明なゼリーであった。
表6に示す処方に従って、ハードキャンディーを着色した。
詳細には、砂糖、水飴及び水を混合し、170℃まで加熱した。次いで、120℃まで冷却後、クエン酸及び実施例4のクチナシ赤色素製剤を混合し、成型することでハードキャンディーを調製した。調製されたハードキャンディーは、色素の凝集や沈殿が生じることなく、透明な赤色に着色されていた。
表7に示す処方に従って、グミを着色した。
詳細には、水(A)に、砂糖(A)及びハイメトキシルペクチンの粉体混合物を添加し、煮沸溶解し、そこへ砂糖(B)、水飴、及び還元澱粉糖化物を添加し、80kgになるまで煮詰めた。更に、予め水(B)で膨潤させたゼラチンと、クエン酸(無水)及び実施例4のクチナシ赤色素製剤を添加し、当該溶液をスターチモールドに注入し、成形した。成形後、自然乾燥することで、グミを調製した。調製されたグミは、クチナシ赤色素の凝集や沈殿が生じることなく、透明な赤色に着色されていた。
Claims (8)
- ガティガム及び/又はアラビアガムを添加することを特徴とする、
クチナシ赤色素又はクチナシ青色素を含有し、色価が5以上500以下であるクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する方法。 - 前記クチナシ色素製剤において、少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすように、ガティガム及び/又はアラビアガムを添加することを特徴とする、請求項1に記載のクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する方法;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。 - 前記クチナシ色素製剤の油脂含量が10質量%以下である、請求項1又は2に記載のクチナシ色素製剤に耐酸性を付与する方法。
- クチナシ赤色素又はクチナシ青色素、並びに、
ガティガム及び/又はアラビアガムを含有し、
ガティガム又はアラビアガムの含量が少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすことを特徴とする、クチナシ色素製剤;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。 - 下記吸光度A及びBの比(A/B)が0.5以上である、請求項4に記載のクチナシ色素製剤;
A:pH3.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ色素製剤を添加したときの、極大吸収波長における吸光度、
B:pH5.0のMcIlvaine緩衝液に、クチナシ色素製剤を前記Aと同量添加したときの、極大吸収波長における吸光度。 - 請求項4又は5に記載のクチナシ色素製剤を用いて、pH3.5以下の組成物を着色する方法。
- 請求項4又は5に記載のクチナシ色素製剤を用いて着色された、pH3.5以下の組成物。
- 下記(1)及び(2)を溶液中で混合する工程を含む、耐酸性を有するクチナシ色素製剤の製造方法;
(1)クチナシ赤色素又はクチナシ青色素、
(2)少なくとも下記(式1)〜(式3)のいずれかを満たすガティガム及び/又はアラビアガム;
(式1)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005、
(式2)アラビアガム含量(質量%)≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.2、
(式3)ガティガム含量(質量%) ≧(クチナシ色素製剤の色価)×0.005×(α/(α+0.025β))、
ここで、αはクチナシ色素製剤におけるガティガム含量(質量%)を、βはクチナシ色素製剤におけるアラビアガム含量(質量%)を意味する。
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