JPH06169696A - グミーキャンデー - Google Patents

グミーキャンデー

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Publication number
JPH06169696A
JPH06169696A JP32A JP28425391A JPH06169696A JP H06169696 A JPH06169696 A JP H06169696A JP 32 A JP32 A JP 32A JP 28425391 A JP28425391 A JP 28425391A JP H06169696 A JPH06169696 A JP H06169696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
gelatin
gummy
texture
candy
Prior art date
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Pending
Application number
JP32A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Nagatomo
新治 長友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOOMEN KK
Toyota Tsusho Corp
Original Assignee
TOOMEN KK
Tomen Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by TOOMEN KK, Tomen Corp filed Critical TOOMEN KK
Priority to JP32A priority Critical patent/JPH06169696A/ja
Publication of JPH06169696A publication Critical patent/JPH06169696A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフトな弾性とジューシーな食感を有
するグミーの配合。 【構成】 グミーの製造において、ゼラチンと澱
粉分子中にモノ置換基と分子間架橋基とを共有する加工
澱粉をゼリー化剤とし、これをグラニュー糖・水飴と一
緒に加熱・濃縮した後、果汁・酸味料・香料などを加
え、得られた飴液を形に注入し24〜48時間放置し、
ゲル化させグミーとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゼラチンをゼリー化剤と
して用いるグミーキヤンデーにおいて、ソフトな弾性・
ジユーシーな食感を与えることを特徴とする新しいゼリ
ー化剤の配合に係る。
【0002】
【従来の技術】グミーと言われるゼリーキヤンデーは砂
糖・水飴及びゼラチンを煮詰めた液に果汁・酸味料・色
素・香料などを混合し、型に流し込み冷却、ゲル化させ
ることにより製造される。このゼリーキヤンデーがグミ
ーと言われる所以は食する時の食感・歯応えがゼリー化
したゼラチンによりあたかもゴムのような弾性を示す為
である。この食感は初期には硬いゴム状であつたが、最
近ソフトな弾性・ジユーシーな食感が好まれこの開発に
苦心している。
【0003】ゼリーキヤンデーのゼリー化剤としてはゼ
ラチン以外にペクチン・寒天・でん粉が知られている
が、グミーについてはゼラチンが基本であり一部でん粉
・ペクチンが併用されている。通常用いられるでん粉は
酸処理でん粉・酸化でん粉が主であり、共に加熱糊化液
は非常に低い粘度を示すため高濃度で糊化することが出
来るが、冷却により酸処理でん粉糊は硬いゲルを逆に酸
化でん粉糊は柔らかいゲルを作る特性を示す。このでん
粉をゼリー化剤として用いたゼリーキヤンデーの物性は
酸処理でん粉の場合は硬い弾性の食感を、酸化でん粉の
場合は柔らかい腰の弱い食感を示し、共にグミーにおい
てソフトな弾性・ジユーシーな食感が得られず使用量は
少ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題及び手段】本発明者はゼ
リーキヤンデー、特にソフトな弾性とジユーシーな食感
を持つグミー製造用ゼリー化剤として、ゼラチンに代替
できる特性を持つ各種加工でん粉の利用につき研究を重
ねていた。その結果、従来周知の低粘度加工でん粉とは
全く逆に、高粘度を示し且つ保水性・安定性の優れた加
工でん粉即ち分子中にモノ置換基と分子間架橋基を共有
した加工でん粉が、ゼラチンと併用使用した場合優れた
効果を発揮することを発見した。
【0005】この加工でん粉をゼラチンと併用使用する
ことにより、ゼラチン単独使用に比べグミー物性改善以
外に次の利点が期待される。 1)ゼラチンに比べ本発明の加工でん粉の価格は格段に
安く原価低減に役立つ。 2)ゼラチンのゼリー強度は、ゼリー製造工程のPH・
温度・撹拌などに敏感で変化しやすく慎重な管理が必要
である。本発明の加工でん粉は工程のこれら変動に抵抗
性をもつため製造工程の管理が容易となる。 3)ゼラチンは温度に敏感で約40度C以上になると溶
け始めるが、本発明の加工でん粉はその欠点がなく製品
の品質安定に役だつ。
【0006】本発明の加工でん粉はモノ置換基としてア
セチル基又はヒドロキシプロピル基を、架橋基として燐
酸基又はアジピン酸基を共有しており食品の増粘剤、粘
ちょう剤として広く用いられている。以下その製造法の
一例を示す。でん粉の水懸濁液を約40度C、約PH1
0に保ち撹拌しつつアセチル化剤として無水酢酸或は酢
酸ビニール液を滴下する。温度・PHを保ちつつ数時間
反応した後濾過し、濾過されたアセチル化でん粉を再び
水に懸濁させ温度・PHを前と同様に保ち、架橋剤とし
てトリメタ燐酸ソーダを加え数時間撹拌しつつ反応させ
る。終了後濾過、水洗を2回おこない乾燥機で乾燥、粉
砕しアセチル化燐酸架橋でん粉とする。尚ヒドロキシプ
ロピル基を導入する場合にはアセチル化剤の代わりにプ
ロピレンオキシド又はプロピレンクロロヒドリンを、ア
ジピン酸架橋の場合にはトリメタ燐酸ソーダの代わりに
無水アジピン酸を用いればよい。置換度は食品衛生法の
範囲によりモノ置換では0・1〜0・01のなかであ
り、架橋度はピーク粘度の消失前後が好ましい。
【0007】グミーの製造法にはバッチ法・連続法があ
り本発明法はいづれにも適用され以下簡単に説明する。 1)バッチ法 (1)グラニユー糖、水飴を鍋にいれ撹拌しつつ加熱し
135度Cまで煮詰める。別に調製したゼラチン・でん
粉に水を加えゼラチンを充分溶かし70度Cに保つた液
をこの鍋に加え、95−98度Cでブリツクス70度ま
で煮詰める。液を85度Cまで冷やし、果汁・酸味料・
香料・色素などの液を加え、出来た飴液をモルデングス
ターチの型に注入し24−48時間放置しゼリー化、乾
燥をおこなう。出来たグミーはスターチより取り出し表
面をコートし製品とする。 (2)グラニユー糖・水飴・ゼラチン・でん粉に水を加
え加熱し95−98度Cでブリツクス70度まで煮詰め
る。後は(1)と同様にしてグミーを作る。 2)連続法 バッチ法(2)の果汁・酸味料などを除いたグラニユー
糖・水飴・ゼラチン・でん粉などの液を連続クツカーに
かけブリツクス70度まで煮詰める。後は(1)と同様
にてグミーを作る。
【0008】本発明においてゼラチンに対する加工でん
粉の割合は最高60%程度であり、これ以上でん粉が増
えるとゲル強度が低下し始め、ゼリー化剤の割合を増や
す事が必要となるのみでなく飴状の食感が生じる。下限
に制限は無いが少ないと本発明の効果が希薄となる為ゼ
ラチンの20%程度である。
【0009】本発明の加工でん粉の原料となるでん粉は
市販の穀物でん粉、地下でん粉いずれでも良いが、粘度
・透明性・保水性の高さからみてポテトスターチ、タピ
オカスターチなどが好ましい。本発明のゼラチンと加工
でん粉の配合はソフトな弾性・ジユーシーな食感をグミ
ーに与えるゼリー化剤としてであり、これ以外のグミー
食感、味覚などに差別を与える為の添加物には関係な
い。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を示す。 試料製造方法 (1)グラニユー糖25g、水飴35gを鍋に秤入す
る。 (2)ゼラチン又これと加工でん粉の混合物をビーカー
に取り水20mlを加え温湯につけ撹拌しつつ70度C
に昇温させる。 (3)果汁20g、クエン酸0・5gを加え溶解させ
る。 (1)に(2)を加え撹拌しつつ加温し95−98度C
で約20分加熱しブリツクス70度の飴液を作る。液を
85度Cに冷やし(3)を加え充分に混和する。85度
Cに再加熱しモルデングスターチに型成された直径1・
5cm深さ1・5cmの穴に注ぎ、スターチをかぶせ約
48時間放置する。スターチからグミーを取り出し物性
測定、食味評価の試料とした。
【0011】使用材料及び試験用加工でん粉 グラニユー糖 三井精糖(株)スプーン印小
袋 水飴 昭和産業(株) マルトリッ
チMR ゼラチン(試料No1) 宮城化学工業(株) ゼラチ
ンパウダーAU 果汁 サンキスト オレンジ100 クエン酸ソーダ 菓子用結晶
【0012】加工でん粉 試料No2 (発明品) エムスランド社製エムガム5
00、ヒドロキシプロピル化燐酸架橋ポテトスターチ、
アミロ粘度(ロードセル700)、4%濃度、95度
−95度C20分加熱、1500BU−1300BU。 試料No3 (発明品)エムスランド社製エムフロー9
91、アセチル化燐酸架橋ポテトスターチ、アミロ粘度
(ロードセル250)、4%濃度、95度−95度C2
0分加熱、1450BU−1400BU。 試料No4 (発明品) 自作ヒドロキシプロピル化ア
ジピン酸架橋コーンスターチ、アミロ粘度(ロードセル
250)、7%濃度、95度−95度C20分加熱、7
50BU−710BU 試料No5 (比較品)エムスランド社製エムスws5
55、アセチル化酸処理ウイートスターチ、アミロ粘度
(ロードセル250)、30%濃度,95度−95度C
20分加熱、ピーク1000BU−50BU 試料No6 (比較品)エムスランド社製エムガム10
0、アセチル化酸化処理ポテトスターチ、アミロ粘度
(ロードセル250)、35%濃度,95度−95度C
20分加熱、ピーク1900BU−100BU。 試料No7 (比較品)エムスランド社製エムフロー2
00、燐酸架橋ポテトスターチ、アミロ粘度(ロードセ
ル250)、3・5%濃度,95度−95度C20分加
熱、ピーク1200BU−1300BU 試料No8 (比較品)エムスランド社製エムスE、ア
セチル化ポテトスターチ、アミロ粘度(ロードセル25
0)、5%濃度、95度−95度C20分加熱、ピーク
2000BU−1000BU 試料N9 (比較品)ホクレン製未加工ポテトスター
チ、アミロ粘度(ロードセル250)、4%濃度、95
度−95度C20分加熱、ピーク750BU−480B
U。 試料No10 (比較品)ホーネンコーポレーシヨン製
未加工コーンスターチ、アミロ粘度(ロードセル25
0)、7%濃度、95度−95度C20分加熱、700
BU−520BU。
【0013】試料物性測定法 (株)山電製クリープメーターRE33005、プラン
ジヤーNo21にナイフカツターを逆に取り付け、背側
を用いてグミーサンプルを圧縮させる。各圧縮率時の荷
重(g)及び圧縮による破断或は刃の食い込みの変曲点
の荷重・圧縮率を測定し、弾力・柔らかさを推定した。
尚圧縮率は100%を1・0とした。
【0014】食感及び官応テスト法 若い女姓4名に試食させ弾力、食感を5段階に評価させ
た。 弾力、硬さ 強い、硬い5 弱い、柔らかい 1 歯切れ 良い 5 ねちやつく 1 ジユーシー感 有り 5 なし 1 試験結果
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】表1のグミー物性試験結果を見ると、試料
No1のゼラチン単独グミーの圧縮率0・6、0・8の
荷重は何れも高く硬い弾性をもつ事を示す。然し本発明
品の配合よりなるNo2・3・4及び11の圧縮率0・
6に於ける荷重は高くも低くもないが、高圧縮率0・8
の荷重は比較的高く、これは食感が柔らかいが噛む程に
強い弾性が現れることをしめす。他の比較品のでん粉配
合では柔らか過ぎ、試料によつては求肥状で測定困難な
ものもあつた。表2の食感テストでも本発明品のグミー
は柔らかい弾性・ジユーシーな食感を試食者に与え、表
1の物性試験結果と一致しており本発明の優れた効果が
証明された。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グミーキヤンデー製造に用いられるゼリー
    化剤として、ゼラチンと共に分子中にモノ置換基と分子
    間架橋基とを共有する加工でん粉とを 併用するグミー
    キヤンデー
  2. 【請求項2】分子中にモノ置換基と分子間架橋基とを共
    有する加工でん粉において、モノ置換基としてアセチル
    基又はヒドロキシプロピル基、架橋基とし燐酸基又はア
    ジピン酸基を有する加工でん粉である請求項1のグミー
    キヤンデー
JP32A 1991-08-07 1991-08-07 グミーキャンデー Pending JPH06169696A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32A JPH06169696A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 グミーキャンデー

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JP32A JPH06169696A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 グミーキャンデー

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JPH06169696A true JPH06169696A (ja) 1994-06-21

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JP32A Pending JPH06169696A (ja) 1991-08-07 1991-08-07 グミーキャンデー

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JP (1) JPH06169696A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002534991A (ja) * 1999-01-29 2002-10-22 コーオペラティーベ、ベルコープ‐アン、プロドゥクティーベレニギング、バン、アルダペルメール、アン、デリバーテン、アベベ、ベー.アー. ゼラチン代替物として適した架橋スターチおよび解重合スターチをベースにした組成物
JP2013081432A (ja) * 2011-10-12 2013-05-09 Matsutani Chem Ind Ltd グミキャンディ
US11925189B2 (en) 2021-02-26 2024-03-12 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Gummy composition and method for producing the same

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JP2002534991A (ja) * 1999-01-29 2002-10-22 コーオペラティーベ、ベルコープ‐アン、プロドゥクティーベレニギング、バン、アルダペルメール、アン、デリバーテン、アベベ、ベー.アー. ゼラチン代替物として適した架橋スターチおよび解重合スターチをベースにした組成物
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