JP2014502677A - ラミースライバを染色するためのプロセスおよび紡績糸を製造するための方法 - Google Patents
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Abstract
Description
1)浸透剤の1g/L〜3g/Lの水溶液をスチーミング剤として、1:4〜1:10の浴比にて8分〜12分間、ラミースライバをスチーミングする前処理ステップと、
2)スチーミングされた上記ラミースライバを活性染料で1:4〜1:10の浴比にて染色する染色ステップとを含む。
(1)ラミー繊維をコイル形状を有するラミーボールにするステップと、
(2)スチーミング剤として浸透剤の1g/L〜3g/Lの水溶液を用いて1:4〜1:10の浴比にて8分〜12分間、ラミーボールをスチーミングするステップと、
(3)ステップ(2)においてスチーミングされた上記ラミーボールを、活性染料において1:4〜1:10の浴比にて染色するステップと、
(4)ステップ(3)において染色された上記ラミースライバに対して色止めおよびオイリングを行うステップと、
(5)ステップ(4)からの上記ラミースライバを脱水および乾燥し、24時間以上静置するステップと、
(6)ステップ(5)において静置した後で上記ラミースライバを合併、延伸、およびコーミングし、コーミングされた上記ラミースライバを合併および延伸するステップと、
(7)ステップ(6)からの上記ラミースライバが糸になるように、20℃〜30℃および70%〜90%の相対湿度にて紡ぐステップとを含む。
1.ラミー繊維をコイル形状を有するとともに4kg/ボール〜5kg/ボールの重量を有するラミーボールにするステップを含み、
主なプロセスパラメータは、スライバ重量が10g/m〜20g/mであり、
成形されたラミーボールの厚さが、200mm〜250mmであり、
成形されたラミーボールの中心穴が、φ80mm〜90mmであり、ラミー紡績糸の製造方法はさらに、
2.上記ラミーボールをナイロンネット袋の中に装填して、もつれを防止するよう適切な堅さでラミー繊維スライバを軸方向に沿って相対的に固定するステップと、
3.必要に応じて当該固定されたラミーボールを、吊るされたケージに装填するステップと、
4.上記ラミー繊維スライバを含む上記吊るされたケージを糸染色ポットの中に配置するステップと、
5.ラミー繊維スライバを糸染色ポット(香港のFong's National Engineering社製のモデルA11WIN−55)内で染色するステップとを含む。
染色助剤:
浸透剤 JFC Hubei Jianli Chemical Industry社製
洗剤 805 Hubei Jianli Chemical Industry社製
色止め剤 Shenyang Chemical industry社製
染料 Yorkshire Chemicals Holdings社製、活性染料
塩 塩化ナトリウム Hunan salt industry社製
アルカリ 炭酸ナトリウム Zhuzhou Zhicheng Chemical Industry社製
軟化剤 Clariant Chemicals社製
ラミーオイリング剤 FD−ZY06A、FD−ZY06B Beijing CTA-Tex Chemicals社製
1)前処理
前処理は、ラミースライバ上に付けられた少量のオイルおよび他の助剤を除去するためのものであり、繊維の着色にとって有利であり、繊維の染色性能を保証することが可能である。
浸透剤 JFC 1g/L
浴比 1:4〜1:10
温度 100℃
時間 10分
循環 完全に内部フロー
キーポイント:完全に内部フローであることが温度増加のために循環において採用される。その場合、温度増加の速度はもっとも速くなるように設定され、ポンプ速度は90%である。前処理が終了した後には、冷水を用いる洗浄が一回、5分間行われ、タンクはチェックのために開かれる。
染料:活性染料、その量は色によって変動する。
溶解した染料を大気温度にて加え、その後、5分間継続する。溶解した塩を加えて、次いで温度を60℃まで増加させ、その後5分間継続する。溶解した炭酸ナトリウムを加え、その後、温度を60℃に保持しながら40分〜60分間継続し、サンプルを取る。色をチェックする。この色が適切であれば、水を排出し、清水を用いる洗浄を一回、5分間行う。その後、氷酢酸を中和のために加え(HAC 2g/l〜4g/l)、大気温度にて5分間継続した後、水を排出する。ソーピングを一回行い(洗剤1g/l〜2g/l、温度90℃〜100℃、時間10分)、次いで水洗浄およびオーバーフロー水洗浄を連続して行い、その後、80℃の水で一回5分間洗浄を行い(色が非常に濃い場合には熱水での洗浄を再び行う)、かつ冷水を用いる洗浄を1〜2回、各5分間行う。40℃にて10分間、潤滑処理を行い(色が濃い場合には色止め剤を加える)、次いで、水をケージから排出する。
後処理の目的は、染色の色の堅牢度を向上するために色止めを行うとともに、スムーズなカーディングを可能にするためにオイリングを行うことである。後処理は、双方向フローが4分間に80%のポンプ速度での内部フローと1分間に40%のポンプ速度での外部フローとを含む環境下で行われる。
温度 40℃
時間 10分
色止め剤 2%〜4%
軟化剤 2%〜5%
オイリングのための主なプロセスパラメータ:
温度 60℃
時間 20分
オイリング濃度 2g/l〜3g/l
6.色止めおよびオイリングを行った染色されたラミー繊維スライバを脱水する。
乾燥の後、7%〜10%の水分率が必要とされる。
8.繊維の部分内部応力を除去するとともに上記水分率の内外均衡を保つよう24時間以上、上記の処理されたラミー繊維スライバを静置および養生する。
温度 20℃〜30℃
相対湿度 70%〜90%
16.スライバ混合および他の手段により、染色されたラミー繊維スライバの色混合を行う。
1.ラミー繊維スライバを作製して、コイル形状を有するラミーボールにした。
ラミーボールの成形高さ:200mm〜250mm
ラミーボールの成形重量:4500g/ボール〜5000g/ボール
成形されたラミーボールの中心穴径:φ80mm〜90mm
2.ラミーボールをナイロンネット袋の中に装填し、ラミー繊維スライバを外部から軸方向に沿って中心穴に向けて適切な堅さで固定し、そのもつれを防止した。
4.ラミー繊維ボールを含む当該吊るされたケージを糸染色機の中に配置した。
染色プロセスフロー:前処理→染色→後処理
(1)前処理
前処理助剤:
浸透剤 JFC:1g/L
浴比:1:4
温度:100℃
時間:10分
循環:全体の内部および外部フロー
前処理ポンプパワー:内部フローについて90%、外部フローについて40%
時間:内部フローについて5分、外部フローについて3分
均一な染色が確実にされるとともに繊維スライバのもつれが防止されるような態様で循環を行った。
染料:活性染料(コーヒー色)3BE−N:0.63%、3BF−N:0.51%、B:23%。
溶解した染料を大気温度にて加え、その後、5分間継続した。溶解した塩を加えて、次いで温度を60℃まで増加させ、その後5分間継続した。溶解した炭酸ナトリウムを加え、その後、温度を60℃に保持しながら40分〜60分間継続して、サンプルを取った。色をチェックし、この色が適切であれば、水を排出し、清水を用いる洗浄を一回、5分間行った。続いて、氷酢酸を中和のために加え(HAC 2g/l〜4g/l)、大気温度にて5分間継続した後、水を排出した。ソーピングを一回行い(洗剤1g/l〜2g/l、温度90℃〜100℃、時間10分)、次いで水洗浄およびオーバーフロー水洗浄を連続して行い、その後、80℃の水で一回5分間洗浄を行い(色が非常に濃い場合には熱水での洗浄を再び行う)、かつ冷水を用いる洗浄を1〜2回、各5分間行った。40℃にて10分間、潤滑処理を行い(色が濃い場合には色止め剤を加える)、次いで、水をケージから排出した。
循環時間:内部4分、外部2分
(3)後処理
酸洗浄:HAC 2g/L〜4g/L、10分
色止め:40℃、10分
色止め剤:2%
軟化剤:5%
6.色止めおよび洗浄が行われた染色されたラミー繊維スライバをオイルに浸漬し、繊維のえい糸性を確実にする。
ラミーオイリング剤:FD−ZY06A、FD−ZY06B 2.5g/L
浴比:1:7
時間:6時間
温度:55℃
pH値:8.5
7.オイリングされた染色されたラミー繊維スライバを遠心脱水機により脱水し、染色されたラミー繊維ボールを脱水機の中に脱水のために一つずつ平行に配置した。
8.乾燥
無線周波数乾燥機の使用:Fong's National Engineering社製のモデルFTDW85
時間 5m/時間
乾燥の後の水分率:7%〜10%
オイル含有率:0.5%〜1.0%
9.動作の必須なこと
(1)ラミースライバは、生産プロセスにおいて平行に配置されるべきであり、不規則にされるべきではない。
合併数:6〜8
牽引倍数:6〜9倍
供給重量:10g/m〜15g/m
前部ローラ速度:50m/分〜120m/分
延伸についての離隔距離:前部ローラ−中部ローラ 170mm 中部ローラ−後部ローラ 240mm
12.ラミースライバの均斉度を向上するよう、ダブルエプロン延伸フレームによって処理された染色されたラミー繊維スライバを再び合併および延伸した。
合併数:6〜8
牽引倍数:6〜9倍
供給重量:10g/m〜15g/m
スライバ放出重量:10g/m〜12g/m
前部ローラ速度:35m/分〜55m/分
針板の衝撃数:800回/分〜1000回/分
針板密度:7針/インチ〜10針/インチ
延伸の離隔距離:45mm〜55mm
13.短い繊維および不純物の一部を取り除くとともに繊維の質を向上するよう、合併された染色されたラミー繊維スライバをコーミングした。
引抜き離隔距離:30mm〜45mm
コーミング離隔距離:1mm
供給口:15T〜19T
シリンダ:90nip/分〜100nip/分
スライバ放出重量:45g/5m〜55g/5m
14.コーミングされた染色されたラミー繊維スライバに対して合併および延伸を3〜4回行い、紡糸プロセスの要件に合致する均斉である最終的な合併スライバを得た。
主なプロセスパラメータ:
延伸の離隔距離:40mm〜55mm
針板密度:10針/インチ〜18針/インチ
針板の衝撃数:390回/分〜800回/分
牽引倍数:6〜9倍
合併数:6〜10
スライバ放出重量:8g/m〜15g/m
15.染色されたラミー繊維スライバを一次粗糸(一回目の粗紡工程を経て得られた粗糸)になるよう紡いだ。
前部ローラ速度:100r/分〜200r/分
スピンドル速度:200r/分〜350r/分
牽引倍数:5〜10倍
撚り係数:18〜22
送出のカウント:1Nm〜2Nm
16.一次粗糸を二次粗糸になるように紡いだ。
前部ローラ速度:55r/分〜90r/分
スピンドル速度:200r/分〜450r/分
牽引倍数:5〜10倍
撚り係数:18〜22
送出のカウント:2Nm〜4.5Nm
17.細糸を紡いだ。
前部ローラ速度:80r/分〜110r/分
スピンドル速度:5000r/分〜7000r/分
牽引倍数:10〜20倍
撚り係数:90
送出のカウント:24Nm
18.ドラム(電子ヤーンクリアラを備えた)
ドラム速度:300m/分〜400m/分
電子ヤーンクリアラの主なパラメータ
D:2.0
DL:2.5cm
最終的に製造されたラミー糸を検出した。これらの糸は、穏やかな光沢、清浄さ、少ない毛羽などの特徴を有し、織られたまたは編まれたラミー製品における使用について好適である。
1.実施例1のステップ1〜10に従ってラミー繊維スライバを黒に染色した。
針板の衝撃数:600回/分〜800回/分
針板の仕様:10針/インチ〜13針/インチ
牽引倍数:5〜9倍
スライバ放出重量:9g/m〜10g/m(乾燥重量)
4.本質的に白いラミー繊維スライバを事前合併、合併および延伸し、主なプロセス条件がステップ3において与えられたものと同一であり、プロセス要件を満たす均斉である半完成品を形成した。
9.二次粗糸を実施例1に述べられるようなステップ16に従って紡いだ。
11.実施例1に述べたようなステップ18に従って、チーズを製造した。
Claims (8)
- 1)浸透剤の1g/L〜3g/Lの水溶液をスチーミング剤として、1:4〜1:10の浴比にて8分〜12分間、ラミースライバをスチーミングする前処理ステップと、
2)スチーミングされた前記ラミースライバを活性染料で1:4〜1:10の浴比にて染色する染色ステップとを含む、ラミースライバ染色プロセス。 - 染色ステップ2)は、溶解した活性染料にラミースライバを大気温度で加え、5分〜10分間撹拌する工程と、塩溶液を加え、温度を60℃〜70℃まで上昇させ、5分〜8分間継続させ、炭酸ナトリウム溶液を加え、前記温度を保持しながら40分〜60分間継続させる工程と、前記ラミースライバを取り出し、清水を用いる洗浄、希酸を用いる中和、ソーピング、および冷水を用いる洗浄を連続的に行う工程とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のラミースライバ染色プロセス。
- 3)染色された前記ラミースライバに対して色止めおよびオイリングを行う後処理ステップをさらに含み、
前記色止めは、2%〜4%(o.w.f)の色止め剤と2%〜5%(o.w.f)の軟化剤とを含む水溶液に、35℃〜50℃にて10分〜20分間、ラミースライバを浸漬することによって行われ、
前記オイリングは、2g/L〜3g/Lのオイル剤を含む水溶液に、60℃〜70℃にて20分〜30分間、色止めされた前記ラミースライバを浸漬することによって行われることを特徴とする、請求項1または2に記載のラミースライバ染色プロセス。 - 前記ソーピングは、1g/L〜2g/Lの洗剤で90℃〜100℃にて10分〜15分間、前記ラミースライバを洗浄することにより行われることを特徴とする、請求項2に記載のラミースライバ染色プロセス。
- 前処理ステップ1)における前記ラミースライバは、コイル形状を有するように設定されていることを特徴とする、請求項1に記載のラミースライバ染色プロセス。
- ラミー着色紡績糸を製造するための方法であって、
(1)ラミー繊維をコイル形状を有するラミーボールにするステップと、
(2)スチーミング剤として浸透剤の1g/L〜3g/Lの水溶液を用いて、1:4〜1:10の浴比にて8分〜12分間、ラミーボールをスチーミングするステップと、
(3)ステップ(2)においてスチーミングされた前記ラミーボールを、活性染料において1:4〜1:10の浴比にて染色するステップと、
(4)ステップ(3)において染色された前記ラミースライバに対して色止めおよびオイリングを行うステップと、
(5)ステップ(4)からの前記ラミースライバを脱水および乾燥し、24時間以上静置するステップと、
(6)ステップ(5)において静置した後で前記ラミースライバを合併、延伸、およびコーミングし、コーミングされた前記ラミースライバを合併および延伸するステップと、
(7)ステップ(6)からの前記ラミースライバが糸になるように、20℃〜30℃および70%〜90%の相対湿度にて紡ぐステップとを含む、ラミー着色紡績糸を製造するための方法。 - ステップ(5)における前記乾燥は、7%〜10%の水分率と0.5%〜1.5%のオイル含有率とを達成することを特徴とする、請求項6に記載のラミー着色紡績糸を製造するための方法。
- ステップ(7)において糸を紡ぐために用いられる前記ラミースライバは、少なくとも1つの色を有することを特徴とする、請求項6に記載のラミー着色紡績糸を製造するための方法。
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