JPH01139874A - 麻の短繊維および麻の短繊維を製造する方法 - Google Patents

麻の短繊維および麻の短繊維を製造する方法

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JPH01139874A
JPH01139874A JP29270087A JP29270087A JPH01139874A JP H01139874 A JPH01139874 A JP H01139874A JP 29270087 A JP29270087 A JP 29270087A JP 29270087 A JP29270087 A JP 29270087A JP H01139874 A JPH01139874 A JP H01139874A
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JP
Japan
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hemp
fiber
short
fibers
tip
Prior art date
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JP29270087A
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English (en)
Inventor
Junichi Fukuoka
福岡 淳一
Akie Chiyoda
千代田 昭惠
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は単糸の先端部がなめらかな形状であり、かつ該
単糸の側面の凸凹が少ない麻短繊維およびその製造方法
に関するものである。
(従来の技術) 天然の草の茎を構成物の原料とする麻1gよ、重合度の
高い繊維ミセルが繊維軸方向に正しく配置しており、そ
の部分の結晶領域が大きく、強靭性に優れているため、
法科用のほか各種袋類やロープ類に広く利用されている
。近年、天然指向が強まるにつれて麻の法科用の商品展
開も肌に近いものになってきている。ところが麻、特に
苧麻の繊維束を切断して紡績した糸を用いて布帛にした
場合、麻繊維の強靭な特性により皮膚への刺激が生じ、
チクチク感や痛みを感じるのが欠点であった。
そこで特開昭61−160407号公報では繊維長の短
かい亜麻の風合い改良方法を提案している。しかし、こ
の方法は繊維と結合したリグニンやペクチンを除去を目
的としているため、繊維自体の形態や物性の変化は期待
できず、ひいては麻のtaliの形態や物性を変化させ
て皮膚への刺激をなくすのには有用でない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は麻特に甲府の繊維の強度を低下させずに
先iの形態を変化させて、紡績性を向上させて、毛羽の
少ない布帛にし、毛羽の減少と繊維先端の形態変化の相
乗効果により、皮膚刺激性を減少させる方法及びその方
法によって得られるスライバーの提供にある。
(問題を解決するための手段) 即ち、本発明は単糸の先端部がなめらかな形状である麻
の短繊維および精練された麻の繊維束を切断し、得られ
た短繊維を天然セルロース分解水溶液にて処理すること
により、単糸の先端部がなめらかな形状である麻の短繊
維を製造する方法である。
本発明でいう麻は甲府、亜麻、大麻、黄麻、線法、マニ
ラ麻、サイザル麻、青麻等であり、好ましくは甲府、亜
麻であり、更に好ましくは甲府である。
次に本発明の麻短繊維製造方法の代表例を示す。
先ず麻を精練することによりペクチンやリグニン等の繊
維と結合した物質を取り除き、次いで製綿し、更に排綿
、延展工程を程で繊維束(スライバー)にし、該繊維束
を30〜60閣に切断する。次いで切断された繊維束を
天然セルロース分解酵素水溶液で処理する。天然セルロ
ース分解酵素とはセルラーゼのCI活性を有する酵素、
セルラーゼC1活性を有する酵素およびヘミセルロース
を分解する酵素をいい、具体的にはカルボキシメチルセ
ルロース分解酵素(Cx活性)、アルベルギルス属起源
のセルラーゼ、濾紙崩壊酵素(C+活性)でトリコデル
マ、属起源のセルラーゼ、キシラナーゼ、マンナナーゼ
、アラバナーゼ等のへミセルラーゼ等である。使用する
量は酵素の活性により異なるが、3000unit/g
蛋白質の酵素で、0.1〜10重量%、好ましくは0.
2〜4重量%である。処理する温度は酵素の作用温度で
ある30〜70″c1好ましくは40〜60℃である。
処理時間は酵素の使用量との関係で決めればよく、特に
限定する必要はないが通常は0.5〜24時間の範囲で
行えばよい。また処理する方法は切断された繊維束を巻
上げた状態(パッケージ状)または切断された繊維束を
そのままの状態で上記酵素水溶液に浸漬して処理する方
法のいずれでもよいが、好ましくは均一に処理できるパ
ッケージ状処理方法がよい、パッケージ状処理する場合
には見掛は密度が1〜0.6g/cdで、好ましくは0
.3〜0.5g/c+1がよい、密度が0.1未満では
処理時の麻の綿の乱れが生じ処理液の流れが不均一とな
り、処理も不均一となる。また、0.6以上でも処理液
の流れが悪くなり、均一処理ができな(なる。尚、ここ
でいう見掛は密度とは処理する繊維の充填密度である。
上記した処理により麻の短繊維は選択的に分解処理され
る。即ち、麻の短繊維の先端部が選択的に酵素分解され
ることにより、先端の、尖鋭な微小端部のすべてが第1
図に示すように削られてなめらかな形状になるために皮
膚への刺激がなくなると同時に、短繊維の側面は酵素分
解が少ないために繊維強度の低下はあ゛まりなく、更に
短繊維表面の凸凹が少ないために、紡績性が向上し、毛
羽の発生も少なくなる。上記したセルロース分解酵素処
理による短繊維が本発明の最大の特徴であるが、ここで
いう単繊維の先端の尖鋭な微小端部のすべてが丸味を有
する形態の代表例を第1図に示す、セルロース分解酵素
水溶液で処理した後、湯水洗いを繰り返してセルロース
分解酵素を除去し、紡績性向上のため、オイリングして
乾燥する。
(実施例) 以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳述する。
尚、評価方法は次の通りである。
〔電子顕微鏡観察〕
走査型電子顕微鏡日立製S 510型、倍率x 100
0〔官能試験〕 短繊維を直径5II11に束ね、先端から1off11
のところを直径3mになるように糸でくくって、これを
試料とする。この試料を用いて、人の首筋の皮膚への刺
激を20名の実験者に行ない、刺激を惑しる場合は(+
)、感じない場合は(−)とした。
実施例1 精練した甲府(ラミー)の綿を製綿し、排綿、延展して
得た繊維束(スライバー)を約40mに切断する。この
切断した繊維束1.5kgを見掛は密度0.45g/c
−に巻き上げた状態(パッケージ状)にし、オーバーマ
イヤー型染色機で、スミチームC(3000unit/
g :新日本化学工業社製セルロース分解酵素)10g
/fの水溶液で溶比1:5.50°CX2時間処理した
。処理後、排液し、40’Cで湯洗いを3回行ない、オ
ーバーフロー水洗いし、排液後プリアンTW−360(
松本油脂社製) 20g/ Itの水溶液で処理し、脱
液後100°Cで乾燥して処理短繊維束1を得た。この
短繊維束の単糸は電子顕微鏡観察の結果先端の形態が第
1図のように尖鋭な微小端部の突起がすべてなくなって
おり、単繊維を束にして行った官能試験でも皮膚への刺
激は(−)であった。
実施例2 精練した甲府(ラミー)の綿を製綿し、排綿、延展して
得た繊維束を約40Mに切断する。この切断した繊維束
1.5kgを約50℃の温水100容量に対してスミチ
ーム010g/ lの水溶液で浴比1:30で浸漬し、
約12時間放置した。処理後排液し40℃で湯洗いを3
回行ない、オーバーフロー水洗し、排液後プリアンTW
−360の20g/ 12の水溶液で処理し、脱液後1
00℃で乾燥して処理短繊維束2を得た。この短繊維束
の単糸も実施例1と同様に先端の形状が変化しており、
単繊維を束にして行なった官能試験でも皮膚への刺激は
(−)であった。
実施例3 精練した亜麻(リネン)の綿を製綿し、排綿、延展して
得た繊維束(カットスライノ七−)を約27〜28mm
に切断する。この切断した繊維束1.5kgを見掛は密
度0.35g/cdでパッケージし、オーバーマイヤー
型染色機で、苛性ソーダ2 g/ lの水溶液で再精練
し、中和後スミチーム、C(3000unit/g )
 10g/j!の水溶液で溶比1:5.50°CX2時
間処理した。処理後、排液し、40’Cで湯洗いを3回
行ないオーバーフロー水洗し、排液後プリアンTW−3
60の20g/ j!の水溶液で処理し、脱液後100
°Cで乾燥して処理短繊維束3を得た。この短繊維の単
糸も実施例1と同様に先端部の尖鋭な微小端部の突起が
丸く変化しており、単繊維束を束にして行なった官能試
験でも皮膚への刺激は(−)であった。
比較例1 精練した甲府(ラミー)の綿を製綿し、排綿、延展して
得た繊維束を約40mmに切断する。この切断した繊維
束1.5kgを約60℃の温水100容量に対してスミ
チームAP−2(2000unit/g :新日本化学
工業社製ペクチン分解酵素)0.25容量とスミチーム
(2000unit/g  :新日本化学工業社製リグ
ニン分解酵素)0.25容量の混合酵素液に浴比1:3
0で浸漬し、約12時間放置した。処理後実施例1と同
様の処理を行ない処理短繊維束4を得た。この短繊維束
の単糸は電子顕微鏡観察の結果、先端の形態が第2図に
示すように先端部が鋭く尖っており、単繊維を束にして
行なった官能試験での皮膚への刺激は(+)で、麻の欠
点は改良されていなかった。
(発明の効果) 本発明によれば、処理された麻の短繊維束は柔軟で、処
理による繊維強度の低下も少なく、単繊維の先端部の尖
鋭な微小端部の突起が分解脱落し、紡績性が向上する。
それによって毛羽の少ない布帛が得られる。更に、単糸
先端の形態変化と毛羽の減少との相乗効果により、従来
麻が持つ欠点であった皮膚への刺激がなくなり、肌に近
い用途への商品展開の拡大が可能になった。また法理に
使用する場合、麻の混率を大きくし、麻の持つ涼感を充
分に出すことができる。また番手も従来のものより細(
できる等の工業的利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
図面は単糸先端の形態を模式的に示したもので、第1図
は本発明の単糸の代表例である。図で示すように先端の
尖鋭な微小端部の突起がセルロース分解酵素によりダメ
ージを受け、分解脱落し、丸味をもったなめらかな形状
に変化したものである。 第2図は比較例1より得たもので、ペクチン、リグニン
分解酵素では本発明の糸は得られていないことがわかる
。 特許出願人  東洋紡績株式会社 第1@ 第2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単糸の先端部がなめらかな形状である麻の短繊維
  2. (2)単糸の側面の凸凹が少ない特許請求の範囲第1項
    記載の短繊維。
  3. (3)精練された麻の繊維束を切断し、得られた短繊維
    を天然セルロース分解酵素水溶液にて処理することによ
    り、単糸の先端部がなめらかな形状である麻の短繊維を
    製造する方法。
  4. (4)切断された繊維束を見掛け密度0.1〜0.6g
    /cm^3に巻き上げた状態で処理する特許請求の範囲
    第3項記載の製造する方法。
JP29270087A 1987-11-19 1987-11-19 麻の短繊維および麻の短繊維を製造する方法 Pending JPH01139874A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502677A (ja) * 2011-06-29 2014-02-03 湖南華昇株洲雪松有限公司 ラミースライバを染色するためのプロセスおよび紡績糸を製造するための方法
WO2016017815A1 (ja) * 2014-07-31 2016-02-04 エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 紡糸用麻繊維の製造方法及び紡糸用麻繊維

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