JP3861662B2 - 拭取布帛およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸水性および保水性とともに、拭取性に極めて優れ、かつ洗濯耐久性に優れた抗菌性の高い拭取布帛であり、特に家庭用または病院用として好ましく用いられる拭取布帛およびその製造方法の関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭用または病院用の拭取布帛としては、木綿、麻、およびレーヨンなど天然繊維または再生繊維の紡績糸を使用した織物、例えば、晒しや日本手拭い、古いタオルなどで厚みをもたせ、粗く刺し子にすることで強力を持たせた布帛が一般に使用されてきた。これらの天然繊維または再生繊維などの素材によって構成された拭取布帛は、主に吸水性や保水性に優れるものであるが、その要因は、布帛を構成する繊維自身が親水性であるために、水に馴染み易く容易に水分を吸い取ることができ、また、布帛を構成する糸が紡績糸であるために太く、繊維間の隙間が大きく布帛が嵩高になるので、布帛内部に水分を保持し易いことにある。
【0003】
しかしながら、親水性を有する素材で構成された布帛の場合、繊維間の隙間に取り込まれた水分は、さらに単繊維内部に取り込まれるので、吸水した布帛を、たとえ手で硬く絞ったつもりでも水分は容易に排出されず布帛内部に残ってしまう。そしてその水分が、再度拭取面に付着または再付着し、乾燥しても水滴跡がそのまま汚れとなって残るため、拭取面を水滴跡および汚れ跡なく綺麗にすることは困難であった。
【0004】
また、従来の拭取布帛においては、布帛表面から剥がれた短繊維屑が水滴に混じりあるいは直接拭取面に残り、水滴跡と同様そのまま汚れとなって再付着することもあった。
【0005】
一方、合成繊維素材は、疎水性であるため、水に馴染みにくく、吸水性や保水性においては木綿、麻およびレーヨンなどの天然繊維や再生繊維に比べて劣っている。そのため、合成繊維からなる布帛の場合、水分は殆ど単繊維内部に取り込まれることがない。表面上あるいは測定データー上は、あたかも吸水や保水しているように見えていても、水分は単繊維や繊維束の表面に付着し、もしくは繊維束の繊維間隙に保持されているに過ぎない。また、合成繊維素材は、素材の基質が硬く、織物を構成する単繊維が太いと、手で絞ったとき、繊維自身が容易に押し潰されることなく、布帛内部の各繊維間に入り込んだ水分は、手で絞ることによって容易には排出されることがなく、拭取面を拭く際の拭き圧力によって、やはり布帛内部から押し出され、水滴となって拭取面に付着または再付着し、乾燥後には拭取効果がないという欠点があるために、拭取布帛としては不適なものとして敬遠されてきた。
【0006】
近年、合成繊維の極細繊維を用いた編織物が拭取布帛として提案されている。例えば、特開昭61−103428号公報では、単繊維繊度が0.9デニール以下の極細繊維からなる布帛であって、嵩高性を特徴とする拭取布帛が提案されており、また、特開昭63−211364号公報では、単繊維繊度が0.2d以下の超極細繊維と単繊維繊度が0.5〜10dの繊維からなる交絡編織物およびその製造方法が提案されている。しかしながら、これらの織物は、風合いが硬いだけでなく、ガラスを基板とする材料に対しては滑り過ぎたり、逆に滑らずに拭取作業性が必ずしも十分ではないなどの問題があった。また、編物の場合は、編物特有の伸縮性の大きさによる変形や、ワライと称する、伸ばした後の変形が欠点となり、滑りすぎたり、編目の粗さのため十分な拭取性が得られないなどの問題があった。
【0007】
また、一般家庭用や病院用等の拭取布帛としては、抗菌性能は必須要求性能であるが、かかる拭取布帛は一般に拭取/洗濯の繰り返して使用されるものであり、特に病院においては、通常60〜80℃の工業用洗濯を多数繰り返されるため、従来技術では十分な耐久性のある抗菌性を有するものは存在しなかった。その上、近年、メチシリン耐性黄色ブドウ状球菌(以下、MRSA)による病院内感染が問題となっており、かかる拭取布帛において、高い抗菌性能と耐久性の両方の性能を兼ね備えたものが要求されているのが実状である。
【0008】
また、先に我々が提案した特開2000−248480号公報がある。該提案では、高い抗菌性は得られているが、拭き取り性の面で必ずしも十分ではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の従来技術の背景に鑑み、吸水性と保水性に優れ、拭取面に拭き跡や水滴を残すことなく拭き取ることができる極めて優れた拭取性を有する上に、菌が増殖しにくい清潔な拭取布帛およびその製造方法を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、
(1)単繊維繊度が0.1〜3.0dTexのポリアミド系繊維と、単繊維繊度が0.01〜2.0dTexのポリエステル系繊維のフィラメント糸条を含む編織物であって、2000倍のSEM写真観察において、ポリエステル系繊維の単繊維表面に凸部を有することを特徴とする拭取布帛。
【0011】
(2) 前記高さが0.1μm以上の凸部の数量は40μm当たり1個以上であることを特徴とする前記(1)に記載の拭取布帛。
【0012】
(3)前記ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる総繊度が30〜400dTex、撚り数が100〜800回/mのフィラメント糸条で構成された布帛からなり、かつ、該フィラメント糸条がピリジン系抗菌剤を含有することを特徴とする前記(1)または(2)に記載の拭取布帛。
【0013】
(4)前記ポリアミド系繊維が、前記フィラメント糸条全体の10〜90重量%を占めるものであることを特徴とする前記(1)〜(3)に記載の拭取布帛。
【0014】
(5)前記拭取布帛が、その断面において、表裏面の外側層に前記ポリエステル系繊維がリッチに存在しているものであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0015】
(6)JIS L−1096で測定される厚さが0.8mm以上であるものであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0016】
(7)JIS L−1096で測定される吸水速度が1秒以下であることを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0017】
(8)JIS L−1096で測定される保水量が200重量%以上であることを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0018】
(9)前記ポリエステル系繊維が、太繊度と細繊度の組み合わせからなる繊維構成を有するものであることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0019】
(10)前記ピリジン系抗菌剤が、前記ポリエステル系繊維に吸尽されているものであることを特徴とする前記(3)〜(9)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0020】
(11)前記ピリジン系抗菌剤が、2−ピリシルチオール−1−オキシド亜鉛であることを特徴とする前記(3)〜(10)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0021】
(12)拭取布帛が、工業洗濯50回前後において、その抗菌性能が2.5以上であることを特徴とする前記(3)〜(11)のいずれかに記載の拭取布帛。
【0022】
(13)ポリアミド系樹脂とポリエステル系樹脂からなる複合繊維に撚りを掛けてなるフラメント糸条を用いて布帛を形成した後、該布帛を構成する複合繊維に3〜30MPaの高圧水流による剥離処理を施して、該複合繊維のポリアミド系樹脂成分とポリエステル系樹脂成分とを剥離させた後、該布帛に、ピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理を施して、抗菌性を付与することを特徴とする拭取布帛の製造方法。
【0023】
(14)染色処理とピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理との組み合わせ処理を施して、抗菌性を付与することを特徴とする前記(13)に記載の拭取布帛の製造方法。
【0024】
(15)染色処理とピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理との組み合わせ処理を施して、抗菌性を付与することを特徴とする前記(13)または(14)に記載の拭取布帛の製造方法。
【0025】
(16)前記ピリジン系抗菌剤が、2−ピリシルチオール−1−オキシド亜鉛であることを特徴とする前記(13)〜(15)のいずれかに記載の拭取布帛の製造方法。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、一般家庭や病院において日常の清掃に使用される拭取布帛として好適な材料について、まず、吸水性、保水性、拭取性、汚れ除去性、拭取作業性および抗菌性に優れていること、さらに、これらの性能に耐久性があることについて、鋭意検討した結果、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる割繊型複合フィラメント糸条で構成された編織物などの布帛を用い、これに特定の割繊方法で割繊した後、これに特定な抗菌剤を含有せしめてみたところ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0028】
本発明の拭取布帛を構成する素材は、ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなるフィラメント糸条からなるものである。
【0029】
従来の拭取布帛のような紡績糸もしくは何らかの毛羽加工を施した糸条からなるものの場合は、拭取時にその短繊維もしくは毛羽が拭取対象物に付着し、拭取後も残るため、汚れを拭き取るどころか、逆に汚れをまき散らすことになるが、本発明のフィラメント糸条からなるものの場合は、かかる問題は生じない。
【0030】
ここで布帛を構成するフィラメント糸条は、単繊維繊度が0.1〜3.0dTex、好ましくは0.2〜2.0dTex、さらに好ましくは、0.3〜1.0dTexのポリアミド系繊維と、0.01〜2.0dTex、好ましくは0.05〜1.0dTex、より好ましくは0.1〜0.5dTexのポリエステル系繊維からなるフィラメント、好ましくは剥離複合繊維から作られたものを用いる。かかるポリアミド系繊維の単繊維繊度が、0.1dTexを下回る場合には、柔らかくなりすぎるため、手にまとわりついて拭取作業性が劣り、逆に3dTexを上回る場合には、単糸繊度が大きくなりすぎるため、拭取性能が劣る。一方、ポリエステルの単糸繊度が、0.01dTexを下回る場合は、拭取/選択を繰り返したときに、単糸切れが多発し、すぐに品位が劣り、逆に2.0dTexを上回る場合は、布帛として硬く絞り難くなる問題がある。
【0031】
かかるポリアミド系繊維およびポリエステル系繊維の断面形状は、特に限定されないが、好ましくは一個以上の鋭角な異形断面を有するものである方が、撚糸とした際に、隙間を大きくとることができるため、拭取性、吸水性、保水性などの点で有利である。
【0032】
また、かかるポリアミド系繊維とポリエステル系繊維の該拭取布帛に含有される割合は、それを作るときの複合繊維での複合比率によるが、ポリアミド系繊維成分が占める割合は、該複合繊維全体の好ましくは10〜90重量%であり、さらに好ましくは20〜80重量%、特に好ましくは30〜70重量%であり、残りがポリエステル系繊維成分である。かかるポリアミド系繊維成分が10重量%を下回る場合には、ポリエステル系繊維成分がリッチになりすぎるため、全体として硬い風合いとなり、その結果として拭取性能、作業性とも、十分な効果が得られない。一方、ポリアミド系繊維成分が90重量%を上回る場合には、ポリアミド系繊維成分がリッチになりすぎるため、寸法安定性に欠け、腰のない、タラタラの風合いとなり、拭取性能、作業性とも十分な効果が得られない。
【0033】
かかるポリアミド系繊維とポリエステル系繊維の配置は、該拭取布帛の断面において、表裏面の外側層に該ポリエステル系繊維がリッチに存在しているものであるが、拭取り性の上から好ましく、かかる形態は、前記複合繊維、好ましくは割繊型複合繊維で製編織された編織物を染色処理、抗菌加工する段階の熱履歴によって、たとえばポリアミド系繊維を軸に、ポリエステル系繊維がその周りを取り囲む形で形成されるものである。このように拭取布帛の表面に、ポリエステル系繊維が、表面に分散して露出していることで拭取性をより効果的に発揮せしめることができる。
【0034】
また、割繊後のポリエステル系繊維の表面は2000倍のSEM写真観察において凸部1を有しており(図1参照)、凸部の高さは最大高0.1μm以上であり、数量は、40μm当たり1個以上有するものである。凸部の形状は、特に限定されず、ポリエステル系表面に高さを持って、存在しておれば良い。
凸部を有さない場合には、表面が平滑なため、一端、剥離分割された双方の繊維が分割前の断面形状に戻ろうとするため、嵩高性が失われることになり、結果として、保水性、拭き取り性が不十分になる問題があった。
【0035】
本発明において、該フィラメント糸条を構成するポリアミド系繊維とポリエステル系繊維を含む総繊度は、該拭取布帛の嵩高性、風合いおよび拭取性の点から、30〜400dTex、好ましくは70〜350dTex、さらに好ましくは100〜300dTexであるのがよい。さらに布帛表面に適度に単繊維を分散させるために、かかるフィラメント糸条に好ましくは100〜800回/m、撚り好ましくは200〜700回/mの撚りをかけるのがよい。すなわち、かかる撚りトルクによってマルチフィラメント糸条に捻れを生じ、さらに単繊維単位で、単糸同志がばらけて別々の挙動を示し、隣り合う繊維と繊維、糸と糸の隙間を埋めるように分散するので、拭取面積が大きくなる。また、該布帛表面が吸盤のように拭取面に吸い付くので、わずかな隙間に入った汚れも掻き出すことができるのである。なお、かかるフィラメント糸条の総繊度が小さくなりすぎると、拭取布帛の嵩高性が小さくなり、吸水量が十分得られない。また、かかる総繊度が大きくなりすぎると、拭取布帛が硬くなり、作業性が悪くなる。すなわち、かかるフィラメント糸条の撚数が100回/mよりも少なくなると、マルチフィラメント糸条がまっすぐに並んで、該布帛を縦横に分断するため、該布帛表面の拭取面積が小さくなり、また、拭き跡が残り易くなる。一方、該撚り数が800回/mより多くなると、マルチフィラメント糸条がその撚りによって拘束され、単繊維単位でばらけにくくなり、一塊りになり易く、拭取性が悪くなる。
【0036】
本発明の拭取布帛においては、かかる総繊度の異なる2種類以上のフィラメント糸条を交編織することができる。例えば、タテ糸に100dTexのフィラメント糸条を、ヨコ糸に270dTexのフィラメント糸条を用いて、交織することができる。
【0037】
かかる拭取布帛の形態は、編物、織物のどちらでももよいが、好ましくは寸法安定性がよいとされる織物が好ましい。かかる織物組織は、拭取作業性や嵩高性を確保するために、厚さ方向にふくらみを有する組織、たとえば二重織り組織が好ましく使用される。ここでいう二重織り組織とは、表組織と裏組織を部分的に表糸と裏糸が交錯してなる織物であって、その交錯点の数は、好ましくは10〜40コ/cm2 であるものがよい。交錯点が、40コ/cm2 より多いと表組織と裏組織の間に隙間がなくなるし、必要なふくらみが得られないだけでなく、板状の硬い織物となって、拭取性、拭取作業性、絞り性および保水性を考慮すれば、交錯点は20〜30コ/cm2 であることがより好ましい。かかる拭取布帛の嵩高性を確保するための組織としては、上記二重織りに限らず、パイル織物や蜂巣織物などであってもなんら問題はない。
【0038】
また、本発明の拭取布帛は、工業洗濯耐久性に優れた抗菌性能を有しているところにも特徴を有する。従来から抗菌性を付与した布帛は一般衣料用布帛などにおいて、種々の検討がなされており、家庭における水洗濯性はかなりのレベルに到達しているが、通常60〜85℃の工業用洗濯を多数繰り返す条件の下で十分な耐久性を示すものは見出されていない。特に病院用拭取布帛は、汚れを拭く/洗うの繰り返しであり、一般衣料用布帛では想像できない程の耐久性が必要になるものである。本発明では、かかる工業用洗濯を多数繰り返す条件下でも、十分な耐久性を示すものを提供するものである。
【0039】
かかる工業洗濯耐久性に優れた抗菌性能を付与するために、該フィラメント糸条、中でもポリエスエテル系繊維に、特定な吸尽能に優れた抗菌剤を使用するものである。かかる抗菌剤としてピリジン系抗菌剤を使用する。その中でも、とりわけ2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛が、飛躍的耐久性のもとに吸尽される性質を有する、中でもポリエスエテル系繊維に優れた吸尽能を有することを究明したものである。かかる抗菌剤は、平均粒径の小さいものが、吸尽性の上から好ましく使用され、具体的には2μm以下、より好ましくは1μm以下、特に好ましくは0.7μm以下の平均粒径を有するものが用いられる。
【0040】
かかる抗菌剤の吸尽能の上から、ポリエスエテル系繊維は、太繊度である方がその機能が大きく、それだけ耐久性に優れたものを提供することができる。すなわち、使用するポリエスエテル系繊維成分として、拭取り性を阻害しない範囲で、太繊度のポリエスエテル系繊維を配置させるのが、抗菌性の上から好ましい。すなわち、その場合には、該ポリエステル系繊維として、太繊度と細繊度の組み合わせからなる繊維構成を有するものが使用されるものである。
【0041】
本発明のかかる拭取布帛は、工業洗濯50回前後でMRSA値が、好ましくは2.5以上、より好ましくは3.0以上であるという優れた耐久性を有するものである。かかるMRSA値が2.5を下回る場合には、十分な抗菌性が得られないし、また、初期性能が3.0以上でも、洗濯後2.5を下回る場合は、耐久性のある抗菌性を有するものであるとはいえず、実用性がないものといえる。
【0042】
また、本発明の拭取布帛の厚さは、0.8mm以上であることが、絞り性、取り扱い性の点で好ましい。また、拭取性能に関わる特性として、吸水速度が1秒以下、保水量が200重量%以上であることが好ましい。
【0043】
次に、本発明の拭取布帛の製造方法の一例について述べる。まず、複合繊維として、海島型、剥離分割型および特殊ブレンド型などの、後で分割可能な割繊型複合繊維からなるマルチフィラメント糸を用意し、両者を引き揃え、必要に応じて糸長差を付与して複合糸条形態とする。かかる複合糸条とする手段としては、引き揃え、撚糸および交絡などの手段を用いることができる。得られた複合糸条は加撚され、編織物用糸条となる。
【0044】
次に、この複合糸条を用いて製編織し、得られた編織物に特定の剥離、割繊処理を施して、細繊度化した編織物とする。かかる割繊処理、細繊度化処理としては、一般に化学的剥離処理が用いられ、一成分を溶解除去する等の手段を用いて行われる。例えば、化学薬品中に該複合繊維を浸漬させながら揉むことによって、割繊、細繊度化することができる。本方法によると、ポリアミド繊維成分とポリエステル繊維成分の境界面に薬品が浸透し、剥離が始まり、揉みによって完全に剥離するとされ、実際に加工を進め、拭き取り性能を評価した結果、必ずしも十分ではなかった。原因を究明するため、分割後の複合繊維断面を1000倍のSEM観察写真で観察した結果、5〜8割は分割しているが、未分割部分が残っていた。さらに分割後の表面を2000倍のSEM観察写真で観察した結果、ポリエステル系繊維表面は平滑であり、一端剥離した両繊維が分割前の断面形状に戻っている部分もあり、膨らみが不十分であり、結果として、拭き取り性能が不十分であることがわかった。ポリエステル系繊維表面が平滑である理由は、ポリアミド繊維成分とポリエステル繊維成分の境界面に薬品が浸透すると同時にポリエステル系繊維の表面が減量し、無理なく剥離することによって起こるものである。
【0045】
該問題点を改善する方法として、3〜30MPaの高圧水流で剥離分割処理したところ、剥離複合繊維の全てが分割しており、膨らみが十分で拭き取り性能が十分に発揮された拭取布帛を得るに至った。ポリエステル系繊維表面に凸部ができる原因は、ポリアミド繊維成分とポリエステル繊維成分の境界を強引に引き剥がすことによって発生する。
【0046】
水圧は、好ましくは4〜25MPaであり、3MPaを下回る場合には剥離が不十分であり、30MPaを超える場合には水圧が強すぎるため、布帛が破れるなどの問題がある。
【0047】
次いで、細繊度化された編織物は、染色処理とピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理との組み合わせ処理を施される。かかる染色処理と抗菌加工は、同時にまたはそれぞれ単独で処理することができるが、両者を同時に処理する方法が好ましく行われる。
【0048】
かかる抗菌加工処理は、前記した特定な抗菌剤を使用することが重要であり、かかる抗菌剤を付与したことにより、優れた耐久性を有する抗菌性能を付与することができたものであり、かかる拭取布帛は、一般家庭や病院などのガラス、金属、プラスチック、および家具や洗面所のシンク周り、風呂の浴槽、テーブルなどあらゆる素材、特にそれらの濡れた部分にも、好適に使用され、かつ、優れた拭取り性を示すものである。
【0049】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。実施例における評価方法について、以下説明する。
(1)編織物の厚さ、吸水速度および保水量は、いずれもJIS−L1096の規定に基づいて測定し、保水量は、試料を2分間水に浸した後、試料を引き上げて1分間ドリップ後の重量増加率で評価した。
(2)ポリエステル系繊維表面の凸部の測定方法
試料を日立(株)製のE101イオンスパッタ装置を用いて金属蒸着した後、金属蒸着された試料を日立(株)製のスキャンニング エレクトロ マイクロスコープに装着し、試料表面を2000倍で写真観察した。得られた写真から、凸部の高さ、数量を実測した。
(3)拭取り性の評価方法
シリコーンオイルSH200(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)約5mgを注射針でガラス板上に落とし、直径45mm、重さ1Kgf の円柱状荷重の一端面に、厚さ約1mm相当の織物を介して固定された試料(拭取布帛)をガラス板上に乗せ、1m/minの速度で移動し、該シリコーンを拭き取る。次に、乾式複写用トナー(SF−76T:シャープ株式会社製)をガラス板上に振りかけ、そのトナーを圧縮空気(1Kg/cm2 )で吹き飛ばす。次いで、ガラス板上の残留しているトナーを、ガラス板表面にセロテープ(積水化学工業株式会社製、登録商標)を貼りつけて剥ぎ取り、セロテープに付着したトナーの程度を判定する。トナーがまったく付着しないもの(ガラス板のシリコーンを完全に拭き取ったもの)を5級、トナーが極めて多量に残るものを1級として、5段階で肉眼判定した。
(4)拭取作業性の評価方法
10人のパネラーの感応評価で行った。評価基準を下記する。
【0050】
○:拭取作業性が良い。
【0051】
△:拭取作業性がやや悪い。
【0052】
×:拭取作業性が悪い。
(5)洗濯方法
ドラム染色機を用い、花王(株)製洗剤“ザブ”2g/l、過酸化水素水(35%工業用)3cc/l、過炭酸ナトリウム1.5g/l、温度85±2℃、浴比1:20で15分間洗濯し、その後排液、脱水後、オーバーフロー水洗を10分間実施した。水洗後タンブラー・ドライヤーを用いて20分間で乾燥させた。これを洗濯1回とした。
(6)抗菌試験方法
試験方法は統一試験法を採用し、試験菌体はMRSA臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試料布に上記試験菌のブイヨン懸濁液を注加し、密栓容器中で37℃、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準に従った。
【0053】
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を菌数増減値差とし、2.5以上を合格レベルとした。
【0054】
ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を示す。
【0055】
実施例1
細繊度化可能な複合繊維として、0.91dTexの八葉星芒形ポリアミド(図2において符号2で示す)1個と、それを取り巻く0.26dTexの三角型ポリエステル(図2において符号3で示す)8個からなる単繊維断面を有する、55dTex、18フィラメントのマルチフィラメント糸条を、4本引き揃えて、500回/m合撚し、レピア織機で、タテ密度83本/in、ヨコ密度63本/inの平二重織物を製織して生機とした。
【0056】
この生機を、10MPaの高圧水流で処理して、ポリアミドとポリエステルとを剥離分割した。剥離分割されたポリエステル繊維の単繊維表面を2000倍のSEM写真(図1)観察したところ、ポリエステル表面に高さ0.6μm以上の凸部を40μm当たり1個以上有しており、1000倍のSEM写真(図2)観察による断面形状は剥離型繊維の全ての繊維が十分に分割していた。得られた織物を構成するフィラメント糸条の総繊度は213dTexであり、ポリアミドの単繊維繊度は0.91dTexであり、ポリエステルの単繊維繊度は0.26dTexであり、ポリアミドが占める割合は重量比で全体の約34%であった。
【0057】
次に、通常のポリエステルの染色条件で、染料と同時に、抗菌剤として2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛を0.5%owf投入し、130℃で40分間、該織物を処理した。
【0058】
得られた織物は、しなやかで厚みは1.0mmとボリュームがあり、寸法安定性に優れ、拭取性能および拭取作業性が良く、工業洗濯50回前後とも、抗菌性能が5.5と優れた耐久性性能を発揮するものであった。結果を表1に示す。
【0059】
実施例2
細繊度化可能な複合繊維として、0.91dTexの八葉星芒形ポリアミド1個と、それを取り巻く0.26dTexの三角型ポリエステル8個からなる単繊維断面を有する、55dTex、18フィラメントのマルチフィラメント糸条を、4本引き揃えて、600回/m合撚し、レピア織機で、タテ密度65本/in、ヨコ密度44本/inの平二重織物を製織して生機とした。
【0060】
この生機を、8MPaの高圧水流で処理して、ポリアミドとポリエステルとを剥離分割した。剥離分割されたポリエステル繊維の単繊維表面を2000倍のSEM写真(図1)観察したところ、ポリエステル表面に高さ0.6μm以上の凸部を40μm当たり1個以上有しており、1000倍のSEM写真(図2)観察による断面形状は剥離型繊維の全ての繊維が十分に分割していた。得られた織物を構成するフィラメント糸条の総繊度は213dTexであり、ポリアミドの単繊維繊度は0.91dTexであり、ポリエステルの単繊維繊度は0.25dTexであり、ポリアミドが占める割合は重量比で全体の約34%であった。
【0061】
次に、通常のポリエステルの染色条件で、染料と同時に、2−ピリジルチオール−1−オキシド亜鉛を0.5%owf投入し、染色と同時に抗菌加工を行った。
【0062】
得られた布帛は、しなやかで、厚みは0.9mmとボリュームがあり、寸法安定性に優れ、拭取性能および拭取作業性が良く、工業洗濯50回前後とも、抗菌性能が5.5と優れた耐久性性能を発揮するものであった。結果を表1に示す。
【0063】
比較例1
細繊度化可能な複合繊維として、0.91dTexの八葉星芒形ポリアミド1個と、それを取り巻く0.26dTexの三角型ポリエステル8個からなる単繊維断面を有する、50dTex、18フィラメントのマルチフィラメント糸条を、4本引き揃えて、50回/m合撚し、レピア織機で、タテ密度65本/in、ヨコ密度44本/inの平二重織物を製織して生機とした。
【0064】
この生機を、水酸化ナトリウムの水溶液で処理し、ポリアミドとポリエステルとを剥離分割した。剥離分割されたポリエステル単繊維表面を2000倍のSEM写真(図3)観察したところ、両繊維とも表面が平滑であり、1000倍のSEM写真(図4)観察観察による断面形状は剥離型繊維の2割が未分割であった。得られた織物を構成するフィラメント糸条の総繊度は213dTexであり、ポリアミドの単繊維繊度は0.91dTexであり、ポリエステルの単繊維繊度は0.25dTexであり、ポリアミドが占める割合は重量比で全体の約34%であった。
【0065】
次に、通常のポリエステルの染色条件で、染料と同時に、6−(2−チオフェンカルボニル)−1H−2−ベンズイミダゾールカルバミン酸メチルを0.5%owf投入し、130℃×40分の処理を行った。得られた布帛は、二重織物にもにもかかわらず、厚みは0.6mmでふくらみがなく、薄い扁平な布帛となり、吸水量も少なく、拭取対象物に対して滑りが悪く、拭取性、拭取作業性、取り扱い性など拭取布帛としての性能に欠けるものであった。また、抗菌性能は洗濯前後とも不良であった。結果を表1に示す。
【0066】
比較例2
細繊度化可能な複合繊維として、0.91dTexの八葉星芒形ポリアミド1個と、それを取り巻く0.26dTexの三角型ポリエステル8個からなる単繊維断面を有する、55dTex、18フィラメントのマルチフィラメント糸条を、4本引き揃えて、1000回/m合撚し、レピア織機で、タテ密度83本/in、ヨコ密度64本/inの平二重織物を製織して生機とした。
【0067】
この生機を、水酸化ナトリウムの水溶液で処理し、ポリアミドとポリエステルとを剥離分割した。剥離分割されたポリエステル単繊維表面を2000倍のSEM写真(図3)観察したところ、両繊維とも表面が平滑であり、1000倍のSEM写真(図4)観察観察による断面形状は剥離型繊維の2割が未分割であった。
得られた織物を構成するフィラメント糸条の総繊度は213dTexであり、ポリアミドの単繊維繊度は0.91dTexであり、ポリエステルの単繊維繊度は0.25dTexであり、ポリアミドが占める割合は重量比で全体の約34%であった。
【0068】
次に、通常のポリエステルの染色条件で、染料と同時に、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを0.5%owf投入し、130℃×40分の処理を行った。
【0069】
得られた布帛は、拭取対象物に対して滑りは良いものの、厚みは0.5mmとふくらみがなく、拭取跡の残るものであった。また、抗菌性能は洗濯前は良好であるが、洗濯後の耐久性が劣るものであった。結果を表1に示す。
【0070】
【表1】
Figure 0003861662
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、吸水性と保水性に優れ、拭取面に拭き跡や水滴を残すことなく拭き取ることができる優れた拭取性、拭取作業性を有し、さらに工業洗濯耐久性に優れた抗菌性能を有する拭取布帛を安定して提供することができ、一般家庭や病院などのガラス、金属、プラスチック、および家具や洗面所のシンク周り、風呂の浴槽、テーブルなどあらゆる素材、特にそれらの濡れた部分にも、好適に使用され、かつ、優れた拭取り性を示すものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるポリエステル繊維表面の繊維の形状を示すSEM写真である。
【図2】本発明の実施例におけるポリエステル繊維およびポリアミド繊維の形状を示すSEM断面写真である。
【図3】本発明の比較例におけるポリエステル繊維表面の繊維の形状を示すSEM写真である。
【図4】本発明の比較例におけるポリエステル繊維およびポリアミド繊維の形状を示すSEM断面写真である。
【符号の説明】
1:凸部

Claims (16)

  1. 単繊維繊度が0.1〜3.0dTexのポリアミド系繊維と、単繊維繊度が0.01〜2.0dTexのポリエステル系繊維のフィラメント糸条を含む編織物であって、2000倍のSEM写真観察において、ポリエステル系単繊維表面に高さが0.1μm以上の凸部を有することを特徴とする拭取布帛。
  2. 記高さが0.1μm以上の凸部の数量は40μm当たり1個以上であることを特徴とする請求項1に記載の拭取布帛。
  3. 前記ポリアミド系繊維とポリエステル系繊維からなる総繊度が30〜400dTex、撚り数が100〜800回/mのフィラメント糸条で構成された布帛からなり、かつ、該フィラメント糸条がピリジン系抗菌剤を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の拭取布帛。
  4. 前記ポリアミド系繊維が、前記フィラメント糸条全体の10〜90重量%を占めるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の拭取布帛。
  5. 該拭取布帛が、その断面において、表裏面の外側層に該ポリエステル系繊維がリッチに存在しているものである請求項1〜4のいずれかに記載の拭取布帛。
  6. 該編織物が、JIS L−1096で測定される厚さが0.8mm以上であるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の拭取布帛。
  7. JIS L−1096で測定される吸水速度が1秒以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の拭取布帛。
  8. JIS L−1096で測定される保水量が200重量%以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の拭取布帛。
  9. 前記ポリエステル系繊維が、太繊度と細繊度の組み合わせからなる繊維構成を有するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の拭取布帛。
  10. 前記ピリジン系抗菌剤が、前記ポリエステル系繊維に吸尽されているものであることを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の拭取布帛。
  11. 前記ピリジン系抗菌剤が、2−ピリシルチオール−1−オキシド亜鉛であることを特徴とする請求項3〜10のいずれかに記載の拭取布帛。
  12. 工業洗濯50回前後において、その抗菌性能が2.5以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の拭取布帛。
  13. ポリアミド系樹脂とポリエステル系樹脂からなる複合繊維に撚りを掛けてなるフラメント糸条を用いて布帛を形成した後、該布帛を構成する複合繊維に3〜30MPaの高圧水流による剥離処理を施して、該複合繊維のポリアミド系樹脂成分とポリエステル系樹脂成分とを剥離させた後、該布帛に、ピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理を施して、抗菌性を付与することを特徴とする拭取布帛の製造方法。
  14. 染色処理とピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理との組み合わせ処理を施して、抗菌性を付与することを特徴とする請求項13に記載の拭取布帛の製造方法。
  15. 染色処理とピリジン系抗菌剤を含む抗菌加工処理との組み合わせ処理を施して、抗菌性を付与することを特徴とする請求項13または14に記載の拭取布帛の製造方法。
  16. 前記ピリジン系抗菌剤が、2−ピリルチオール−1−オキシド亜鉛であることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の拭取布帛の製造方法。
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