JP2014159550A - シルセスキオキサンコポリマー微粒子、その製造方法、およびその使用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シルセスキオキサンコポリマー微粒子は、一般式:R1Si(OR4)3、R2R3Si(OR4)2、及びSi(OR4)4(R1〜R4は特定式で表される基)の化合物から独立して選択される質量比が1:99〜99:1である任意の2つの異なるシロキサンモノマーの加水分解及び重縮合により製造される粒子である。R1〜R3が、各々独立して、H、フェニル、メチル、エチル、ビニル、エチニル、γ−アミノプロピル、γ−グリシドキシ−プロピル、γ−(メタクリルオキシ)−プロピル、もしくはN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルであり、且つ/又はR4がメチル若しくはエチルであるシルセスキオキサンコポリマー微粒子。
【選択図】図1
Description
本発明において、「C1−6ヒドロカルビル」という用語は、1〜6個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、またはアルキニル、例えばC1−6アルキル、C2−6アルケニル、およびC2−6アルキニルを意味する。
本発明によるシルセスキオキサンコポリマー微粒子の製造に用いられるシロキサンモノマーは、一般式R1Si(OR4)3、R2R3Si(OR4)2、およびSi(OR4)4(式中、R1、R2、およびR3は、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換C1−6アルキル、置換もしくは非置換C2−6アルケニル、置換もしくは非置換C2−6アルキニル、置換もしくは非置換C6−12アリール、または置換もしくは非置換C5−12ヘテロアリールであり、置換された基中の置換基は、アミノ、C1−6アミノアルキルで置換されたアミノ、C1−6アルコキシ、オキソで置換されたC1−6アルコキシ、またはC1−6ヒドロカルビルカルボニルオキシであり、R4はC1−6アルキルである)の化合物から独立して選択される2つの異なるシロキサンモノマーであり、2つのシロキサンモノマーの両方が一般式R1Si(OR4)3の化合物から選択される場合、モノマーの少なくとも1つは、R1が水素、メチル、またはビニルではない前記式の化合物である。
本発明は、塩基触媒の存在下、不活性溶媒中で2つの異なるシロキサンモノマーを反応させてシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得る行程を含んでなる、シルセスキオキサンコポリマー微粒子の製造方法を提供する。
本発明によるシルセスキオキサンコポリマー微粒子は分子中に柔軟な有機基を有する。分子は、有機/無機ハイブリッド構造を有するだけでなく、異なる有機官能基の存在によるバランスのとれた効果を発揮する。更に、シロキサンモノマーの構造および/またはモノマーの重量比の改変により、構造または性能の異なる多様な微粒子を得ることができ、微粒子の構造および/または性能をそのような改変により調整することができる。したがって、本発明によるシルセスキオキサンコポリマー微粒子は、例えばプラスチック、化粧品、ゴム、およびコーティングにおける充填剤または改質剤として、幅広い用途で有用である。
実施例1:フェニルトリメトキシシランおよびメチルトリメトキシシランに由来するシルセスキオキサンコポリマー微粒子
水(300g)とメタノール(60g)との混合物を50℃に加熱した後、撹拌下で混合物にフェニルトリメトキシシラン(60g)およびメチルトリメトキシシラン(6g)(フェニルトリメトキシシランとメチルトリメトキシシランの質量比10:1)を加えた。NaOH水溶液(2mol/L)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が1μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図1に示す。
水(300g)とメタノール(75g)との混合物を50℃に加熱した後、撹拌下で混合物にフェニルトリメトキシシラン(60g)およびメチルトリメトキシシラン(20g)(フェニルトリメトキシシランとメチルトリメトキシシランの質量比3:1)を加えた。NaOH水溶液(1mol/L、1.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図2に示す。
水(300g)とエタノール(30g)との混合物を50℃に加熱した後、撹拌下で混合物にフェニルトリメトキシシラン(70g)およびメチルトリメトキシシラン(30g)(フェニルトリメトキシシランとメチルトリメトキシシランの質量比7:3)を加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図3に示す。
水(300g)を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(10g)およびメチルトリメトキシシラン(90g)(フェニルトリメトキシシランとメチルトリメトキシシランの質量比1:9)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1.1g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1.5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図4に示す。
水(300g)とプロパノール(75g)との混合物を60℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(合計60g、フェニルトリメトキシシランとγ−アミノプロピルトリメトキシシランの質量比9:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、4.2g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が4μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図5に示す。
水(300g)とメタノール(30g)との混合物を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(合計40g、フェニルトリメトキシシランとγ−アミノプロピルトリメトキシシランの質量比5:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(1mol/L、3g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびγ−アミノプロピルトリメトキシシラン(合計20g、フェニルトリメトキシシランとγ−アミノプロピルトリメトキシシランの質量比2:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、2.5g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とエタノール(30g)との混合物を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびエチルトリエトキシシラン(合計60g、フェニルトリメトキシシランとエチルトリエトキシシランの質量比1:9)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が4.5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図6に示す。
水(300g)とエタノール(50g)との混合物を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびビニルトリメトキシシラン(合計60g、フェニルトリメトキシシランとビニルトリメトキシシランの質量比1:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、2.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とメタノール(30g)との混合物を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびジメチルジメトキシシラン(合計50g、フェニルトリメトキシシランとジメチルジメトキシシランの質量比9:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.8g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1.8μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図7に示す。
水(300g)とメタノール(30g)との混合物を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびジフェニルジメトキシシラン(合計10g、フェニルトリメトキシシランとジフェニルジメトキシシランの質量比1:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.0g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とメタノール(30g)との混合物を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびメチルフェニルジメトキシシラン(合計40g、フェニルトリメトキシシランとメチルフェニルジメトキシシランの質量比4:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびメチルビニルジメトキシシラン(合計20g、フェニルトリメトキシシランとメチルビニルジメトキシシランの質量比1:5)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1.5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とエタノール(20g)との混合物を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計60g、フェニルトリメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比6:1)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、2.1g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2.2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図8に示す。
水(300g)を70℃に加熱した後、メチルトリメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計30g、メチルトリメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比1:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.3g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とプロパノール(20g)との混合物を50℃に加熱した後、γ−アミノプロピルトリメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計40g、γ−アミノプロピルトリメトキシシランとテトラエチルシロキサンとの質量比3:7)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.1g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とメタノール(20g)との混合物を50℃に加熱した後、ビニルトリメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計40g、ビニルトリメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比1:9)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径4μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、エチルトリエトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計20g、エチルトリエトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比9:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、2.5g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1.8μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、ジメチルジメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計50g、ジメチルジメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比9:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(1mol/L、2.5g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。得られた微粒子の電子顕微鏡写真を図9に示す。
水(300g)とメタノール(10g)との混合物を50℃に加熱した後、ジフェニルジメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計30g、ジフェニルジメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比2:5)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、0.6g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、メチルフェニルジメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計30g、メチルフェニルジメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比2:3)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1.5g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)とメタノール(10g)との混合物を50℃に加熱した後、ビニルジメトキシシランおよびテトラエチルシロキサン(合計50g、ビニルジメトキシシランとテトラエチルシロキサンの質量比1:9)を混合物に撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.8g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が4μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を60℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(0.3g)およびメチルトリメトキシシラン(29.7g)(フェニルトリメトキシシランとメチルトリメトキシシランの質量比1:99)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(29.7g)およびメチルトリメトキシシラン(0.3g)(フェニルトリメトキシシランとメチルトリメトキシシランの質量比99:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(1mol/L、1g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで1時間乾燥して、平均粒径が3μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(3g)およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(27g)(フェニルトリメトキシシランとγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランの質量比1:9)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、4g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が5μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(27g)およびγ−(メタクリルオキシ)プロピルトリメトキシシラン(3g)(フェニルトリメトキシシランとγ−(メタクリルオキシ)プロピルトリメトキシシランの質量比9:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、3g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシランおよびN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(合計30g、フェニルトリメトキシシランとN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランの質量比9:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が1μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、ジメチルジメトキシシランおよびジフェニルジメトキシシラン(合計60g、ジメチルジメトキシシランとジフェニルジメトキシシランの質量比1:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(1mol/L、2.6g)を添加して4時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を70℃に加熱した後、ジメチルジメトキシシランおよびメチルビニルジメトキシシラン(合計40g、ジメチルジメトキシシランとメチルビニルジメトキシシランの質量比1:9)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(2mol/L、1.5g)を添加して4時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、粒径が1μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(15g)およびエチニルトリメトキシシラン(15g)(フェニルトリメトキシシランとエチニルトリメトキシシランの質量比1:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、2g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を50℃に加熱した後、フェニルトリメトキシシラン(15g)およびトリメトキシ水素シラン(15g)(フェニルトリメトキシシランとトリメトキシ水素シランの質量比1:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1.5g)を添加して1時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を50℃に加熱した後、メチルトリエトキシシランおよびトリエトキシ水素シラン(合計40g、メチルトリエトキシシランとトリエトキシ水素シランの質量比1:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、1.9g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を60℃に加熱した後、メチルトリエトキシシランおよびビニルトリエトキシシラン(合計50g、メチルトリエトキシシランとビニルトリエトキシシランの質量比1:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、2.5g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
水(300g)を60℃に加熱した後、メチルトリエトキシシランおよびビニルトリエトキシシラン(合計40g、メチルトリエトキシシランとビニルトリエトキシシランの質量比2:1)を撹拌下で加えた。NaOH水溶液(0.5mol/L、2.1g)を添加して2時間反応させた。反応混合物を減圧濾過した。濾別した残渣を脱イオン水で洗浄し、100℃のオーブンで2時間乾燥して、平均粒径が2μmのシルセスキオキサンコポリマー微粒子を得た。
PC(ポリカーボナート)を200℃で12時間乾燥した後、実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を、使用材料の全重量を基準にしてそれぞれ0.2wt%、0.5wt%、1.0wt%、1.5wt%、および2wt%の量でPCに加え、混合した。得られた混合物を、2軸押出機を用いて280℃で押出成形し、造粒した。造粒体をオーブン乾燥し、280℃で射出成形して、光散乱体を得た。このようにして得られた前記種々の量のシルセスキオキサンコポリマー微粒子を含む光散乱体をそれぞれ光散乱体1A、1B、1C、1D、および1Eと名付けた。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体2A、2B、2C、2D、および2Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例3で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体3A、3B、3C、3D、および3Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例4で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体4A、4B、4C、4D、および4Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例6で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体5A、5B、5C、5D、および5Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例25で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体6A、6B、6C、6D、および6Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例31で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体7A、7B、7C、7D、および7Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例10で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体8A、8B、8C、8D、および8Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例14で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体9A、9B、9C、9D、および9Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例20で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体10A、10B、10C、10D、および10Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例28で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体11A、11B、11C、11D、および11Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体12A、12B、12C、12D、および12Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体13A、13B、13C、13D、および13Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例3で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体14A、14B、14C、14D、および14Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりにポリフェニルシルセスキオキサンホモポリマー微粒子をそれぞれ用いたこと以外は実施例32と同じ方法で光散乱体15A、15B、15C、15D、および15Eを得た。
ISO 14782に従いヘーズメーターモデルNDH 2000N(日本電色工業株式会社から入手可能)を用いて、実施例32〜42および比較例4〜7で得られた光散乱体のヘーズおよび透過率を測定した。結果を図10および表1に示す。
PMMA(ポリメチルメタクリラート)を200℃で12時間乾燥した後、実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を、使用材料の全重量を基準にしてそれぞれ0.2wt%、0.5wt%、1.0wt%、1.5wt%、および2wt%の量でPMMAに加え、混合した。得られた混合物を、2軸押出機を用いて260℃で押出成形し、造粒した。造粒体をオーブン乾燥した後、260℃で射出成形して光散乱体を得た。このようにして得られた前記種々の量のシルセスキオキサンコポリマー微粒子を含む光散乱体をそれぞれ光散乱体16A、16B、16C、16D、および16Eと名付けた。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体17A、17B、17C、17D、および17Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例3で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体18A、18B、18C、18D、および18Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例4で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体19A、19B、19C、19D、および19Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例6で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体20A、20B、20C、20D、および20Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例25で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体21A、21B、21C、21D、および21Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例31で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体22A、22B、22C、22D、および22Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例10で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体23A、23B、23C、23D、および23Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例14で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体24A、24B、24C、24D、および24Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例20で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体25A、25B、25C、25D、および25Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例28で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体26A、26B、26C、26D、および26Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体27A、27B、27C、27D、および27Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体28A、28B、28C、28D、および28Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例3で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体29A、29B、29C、29D、および29Eを得た。
実施例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりにホモポリフェニルシルセスキオキサン微粒子を用いたこと以外は実施例44と同じ方法で光散乱体30A、30B、30C、30D、および30Eを得た。
実施例43に記載の方法に従い、実施例44〜53および比較例8〜11で得られた光散乱体のヘーズおよび透過率を測定した。結果を図11および表2に示す。
プロピレングリコール(5g)、グリセリン(3g)、および塩化ナトリウム(0.7g)を水(38.48g)に加え、撹拌により均一に混合して水相を得た。環状シロキサン/ジメチルシロキサノールコポリマー(8g)、スクアラン(10g)、セチルポリエチレングリコール(2.0g)、ポリグリセリル−4イソステアラート(1.5g)、二酸化チタン(9g)、黄色二酸化鉄(0.9g)、赤色二酸化鉄(0.27g)、黒色二酸化鉄(0.15g)、および実施例2のシルセスキオキサンコポリマー微粒子(5g)をシリコーンオイル(15g)に加え、均一に混合することにより、油相を得た。水相をゆっくりと油相に加え、1000rpmで5分間撹拌して乳化した。ベントナイト(1.0g)を加え、均一に撹拌して、リキッドファンデーションを得た。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例3で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例56と同じ方法でリキッドファンデーションを製造した。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例56と同じ方法でリキッドファンデーションを製造した。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例56と同じ方法でリキッドファンデーションを製造した。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりにホモポリメチルシルセスキオキサン微粒子を用いたこと以外は実施例56と同じ方法でリキッドファンデーションを製造した。
実施例56〜57および比較例12〜14で製造したリキッドファンデーションを、塗布後のソフトフォーカス効果、滑らかさ、吸油効果、および耐水性について、以下に記載する方法に従って試験した。結果を表3に示す。
コーティングバーを用いてサンプルをガラスの表面に均一に塗布する。ヘーズメーターのモデルNDH 2000N(日本電色工業株式会社製から入手可能)を用いてASTM D2457に準拠してヘーズおよび透過率を測定する。ヘーズが高いほど、リキッドファンデーションのソフトフォーカス効果が良い。
滑らかな鉄板に特定の量のサンプルを均一に塗布し、次いで、特定の時間乾燥させる。光沢は、光沢計のモデルZGM1020を用いて測定する。
サンプルを肌に塗布した後、延ばしやすさおよび乾燥後の感触を評価する。
特定の量のサンプルをガラスプレートに塗布し、特定の時間乾燥させる。特定の量の水をその上に(液滴として)滴下し、サンプルおよび液滴の外観の経時的変化を観察する。液滴が球に近いほど、耐水性が良い。
特定の量のサンプルをガラスプレートに塗布し、特定の時間乾燥させる。特定の量のアマニ油をその上に(液滴として)滴下し、サンプルおよび液滴の外観の経時的変化を観察する。液滴が球に近いほど、耐油性が良い。
63番ローターを付けた粘度計(BROOKFIELD DV−1+)を用いて30rpmで粘度を測定する。
脱イオン水(74.4g)、プロピレングリコール(4g)、グリセロール(4g)、およびキサンタンガム(0.1g)を200mlのビーカーに入れ、80℃で均一に混合して水相を得た。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに実施例3で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例59と同じ方法で乳液を製造した。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例1で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例59と同じ方法で乳液を製造した。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりに比較例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子を用いたこと以外は実施例59と同じ方法で乳液を製造した。
実施例2で製造したシルセスキオキサンコポリマー微粒子の代わりにホモポリメチルシルセスキオキサン微粒子を用いたこと以外は実施例59と同じ方法で乳液を製造した。
実施例58に記載した性能試験方法を用いて実施例59〜60および比較例15〜17で製造した乳液の性能を測定した。結果を表4に示す。
Claims (11)
- 一般式:R1Si(OR4)3、R2R3Si(OR4)2、およびSi(OR4)4(式中、R1、R2、およびR3は、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換C1−6アルキル、置換もしくは非置換C2−6アルケニル、置換もしくは非置換C2−6アルキニル、置換もしくは非置換C6−12アリール、または置換もしくは非置換C5−12ヘテロアリールであり、置換された基中の置換基は、アミノ、C1−6アミノアルキルで置換されたアミノ、C1−6アルコキシ、オキソで置換されたC1−6アルコキシ、またはC1−6ヒドロカルビルカルボニルオキシであり、R4は、塩基触媒存在下の不活性溶媒中のC1−6アルキルである。)で表される化合物から独立して選択される2つの異なるシロキサンモノマーを反応させる行程を含んでなる方法により製造されるシルセスキオキサンコポリマー微粒子であって、 前記2つのシロキサンモノマーの質量比が1:99〜99:1であり、前記2つのシロキサンモノマーが両方とも一般式:R1Si(OR4)3で表される化合物から選択される場合、前記モノマーの少なくとも1つは、R1が水素、メチル、またはビニルではない前記式の化合物である、シルセスキオキサンコポリマー微粒子。
- R1、R2およびR3が、それぞれ独立して、水素、フェニル、メチル、エチル、ビニル、エチニル、γ−アミノプロピル、γ−グリシドキシ−プロピル、γ−(メタクリルオキシ)−プロピル、もしくはN−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルであり、且つ/またはR4がメチルもしくはエチルである、請求項1に記載のシルセスキオキサンコポリマー微粒子。
- 前記シルセスキオキサンコポリマー微粒子の平均粒径が0.01〜20μmである、請求項1に記載のシルセスキオキサンコポリマー微粒子。
- 一般式:R1Si(OR4)3、R2R3Si(OR4)2、およびSi(OR4)4(式中、R1、R2、およびR3は、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換C1−6アルキル、置換もしくは非置換C2−6アルケニル、置換もしくは非置換C2−6アルキニル、置換もしくは非置換C6−12アリール、または置換もしくは非置換C5−12ヘテロアリールであり、置換された基中の置換基は、アミノ、C1−6アミノアルキルで置換されたアミノ、C1−6アルコキシ、オキソで置換されたC1−6アルコキシ、またはC1−6ヒドロカルビルカルボニルオキシであり;R4は、塩基触媒存在下の不活性溶媒中のC1−6アルキルである。)で表される化合物から独立して選択される2つの異なるシロキサンモノマーを反応させる行程を含んでなり、
前記2つのシロキサンモノマーの質量比が1:99〜99:1であり、前記2つのシロキサンモノマーが両方とも一般式:R1Si(OR4)3で表される化合物から選択される場合、前記モノマーの少なくとも1つは、R1が水素、メチル、またはビニルではない前記式の化合物である、シルセスキオキサンコポリマー微粒子の製造方法。 - 前記不活性溶媒が、水または水とC1−6アルコールとの混合溶媒である、請求項4に記載の方法。
- 前記C1−6アルコールが、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、もしくはこれらの組合せであり、且つ/または水およびC1−6アルコールの質量比が50〜100:0〜50である、請求項5に記載の方法。
- 前記塩基触媒が、アルカリ金属水酸化物の水溶液またはアンモニア水溶液である、請求項4に記載の方法。
- 前記反応が20〜90℃の温度で行われ、且つ/または前記反応が0.5〜4時間行われる、請求項4に記載の方法。
- プラスチック、化粧品、ゴム、またはコーティングにおける充填剤または改質剤としての、請求項1に記載のシルセスキオキサンコポリマー微粒子の使用。
- 請求項1に記載のシルセスキオキサンコポリマー微粒子を、光散乱体の全重量を基準にして0.3〜5重量%含んでなる光散乱体。
- 請求項1に記載のシルセスキオキサンコポリマー微粒子を化粧品の全重量を基準にして0.5〜20重量%含んでなる化粧品。
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