JP2013253145A - 低屈折率膜形成用組成物及びこれを用いた低屈折率膜の形成方法 - Google Patents

低屈折率膜形成用組成物及びこれを用いた低屈折率膜の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低屈折率で反射防止効果が高く、しかも膜表面の濡れ性に優れた低屈折率膜を形成するための低屈折率膜形成用組成物及び低屈折率膜を提供する。
【解決手段】低屈折率膜形成用組成物は、ケイ素アルコキシド(A)に、フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)を混合し、この混合物に水(C)、ギ酸(D)、有機溶媒(E)を混合して上記混合物の加水分解物を生成し、更にこの加水分解物に数珠状コロイダルシリカ粒子が液体媒体中に分散したシリカゾル(F)を混合して調製される。
【選択図】なし

Description

本発明は、ディスプレイパネルや太陽電池、光学レンズ、カメラモジュール、センサーモジュール等に用いられる低屈折率膜を形成するための低屈折率膜形成用組成物及び低屈折率膜の形成方法に関する。更に詳しくは、上記太陽電池等において、入射する光の反射を防止するための反射防止膜、或いはセンサーやカメラモジュール等に用いられる屈折率差を利用した中間膜等を形成するための低屈折率膜形成用組成物及びこれを用いた低屈折率膜の形成方法に関するものである。
ガラスやプラスチック等の透明基材の表面に形成された低屈折率の膜は、ブラウン管、液晶、有機EL等のディスプレイパネルや太陽電池、光学レンズ、ショーケース用ガラス等において、入射する光の反射を防止するための反射防止膜として利用されている。例えば、ディスプレイパネルの表示面側には視認性を向上させるための反射防止膜が設けられたり、また、太陽電池の分野では、入射する太陽光の反射を防止して光の吸収率を上げるために、ガラス基材の表面等に低屈折率の膜を反射防止膜として形成する等の対策がなされている。
このような反射を防止するための膜としては、従来、真空蒸着法やスパッタリング法等の気相法により形成したMgF2や氷晶石等からなる単層膜が実用化されている。また、SiO2等の低屈折率被膜と、TiO2やZrO2等の高屈折率被膜を、基材上に交互に積層して形成された多層膜等も、高い反射防止効果が得られることが知られている。しかし、真空蒸着法やスパッタリング法等の気相法では、装置等が高価であることから製造コスト等の面で問題がある。また、低屈折率被膜と高屈折率被膜を交互に積層して多層膜を形成する方法では、製造工程が煩雑で、時間と手間が掛かることからあまり実用的ではない。
そのため、最近では、製造コスト等の面から、ゾルゲル法等の塗布法が注目されている。しかし、ゾルゲル法では、一般に、ゾルゲル液を調製し、これをガラス等の透明基板に塗布した後、乾燥や焼成等を行うことにより膜の形成を行うが、ゾルゲル法によって形成された膜は、真空蒸着法等の気相法で形成された膜に比べて所望の低屈折率が得られなかったり、基板との密着性不良やクラックの発生といった様々な課題が残されていた。
このようなゾルゲル法を利用した膜の形成方法としては、テトラアルコキシシランであるケイ素化合物(A)と、フッ素含有のトリアルコキシシランであるケイ素化合物(B)と、アルコール(C)と、シュウ酸(D)とを所定の割合で混合して得られた反応混合物を、水の不存在を維持しながら、所定の温度で加熱することでポリシロキサン溶液を生成し、このポリシロキサン溶液を基材表面に塗布し、熱硬化させる被膜の形成方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この方法では、ポリシロキサン溶液の生成を、ケイ素化合物(A)とケイ素化合物(B)の加水分解による縮合ではなく、水が存在しない反応混合物中での加熱により行っている。これにより、反応の過程でポリシロキサン溶液に濁りが生じたり、不均一なポリシロキサンが生成されるのを防止でき、また、ケイ素化合物(B)の割合を従来よりも少なくしても低屈折率の膜が得られるとされている。
特開平9−208898号公報(請求項1、段落[0009]〜段落[0010])
一方、上記従来の特許文献1に示された形成方法では、ポリシロキサン溶液の調製において、溶液に濁りが生じたり、不均一なポリシロキサンが生成されるのを防止できる等の点では優れるものの、加水分解反応の進行が遅く、ゾルゲル液の調製に時間がかかり、かつ十分な屈折率の低下が難しい等の問題があり、ゾルゲル法による低屈折率膜の形成において、更なる改良の余地が残されていた。
本発明の目的は、低屈折率で反射防止効果が高く、しかも膜表面の濡れ性に優れた低屈折率膜を形成するための低屈折率膜形成用組成物及び低屈折率膜を提供することにある。
本発明の第1の観点は、下記化学式(1)に示すケイ素アルコキシド(A)に、下記化学式(2)に示すフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)を質量比で1:0.6〜1.6(A:B)の割合で混合し、混合物1質量部に対して、水(C)を0.5〜5.0質量部、ギ酸(D)を0.005〜0.5質量部、アルコール、グリコールエーテル、又はグリコールエーテルアセテートの有機溶媒(E)を1.0〜5.0質量部の割合で混合して上記混合物の加水分解物を生成し、この加水分解物に、加水分解物中のSiO2分を100質量部とするときに、数珠状コロイダルシリカ粒子が液体媒体中に分散したシリカゾル(F)を上記シリカゾル(F)のSiO2分が50〜500質量部となるように混合して調製され、上記数珠状コロイダルシリカ粒子が、平均粒子径5〜50nmの複数の球状コロイダルシリカ粒子と上記複数の球状コロイダルシリカ粒子を互いに接合する金属酸化物含有シリカからなり、上記球状コロイダルシリカ粒子の動的光散乱法により測定された平均粒子径(D1nm)と上記球状コロイダルシリカ粒子の窒素吸着法により測定された比表面積Sm2/gからD2=2720/Sの式により得られる平均粒子径(D2nm)との比D1/D2が3以上であって、このD1が30〜300nmであり、上記球状コロイダルシリカ粒子が一平面内のみにつながっていることを特徴とする低屈折率膜形成用組成物である。
Si(OR)4 (1)
(但し、式(1)中、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表す。)
CF3(CF2)nCH2CH2Si(OR1)3 (2)
(但し、式(2)中、R1は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表し、nは0〜8の整数を表す。)
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく組成物を用いて低屈折率膜を形成する方法である。
本発明の第1の観点の低屈折率膜形成用組成物は、ケイ素アルコキシド(A)に、フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)を所定の割合で混合し、この混合物に対して、水(C)と、ギ酸(D)と、有機溶媒(E)を所定の割合で混合して上記混合物の加水分解物を生成し、更に、この加水分解物に数珠状コロイダルシリカ粒子が液体媒体中に分散したシリカゾル(F)を所定の割合で混合して調製される。これにより、本発明の低屈折率膜形成用組成物では、1.2〜1.38程度と非常に低い屈折率を示す膜を形成することができる。また、この組成物を用いれば、膜表面の濡れ性が非常に優れた低屈折率膜を形成できるため、この膜に、例えば高屈折率の膜を重ねて形成し、より反射率を低下させた膜を作る際にも良好な塗布性が得られ、かつ均一な膜厚の膜が得られる。
本発明の第2の観点の低屈折率膜の形成方法では、上記本発明の低屈折率膜形成用組成物を用いて形成するため、1.2〜1.38程度と非常に低い屈折率を示す膜を形成することができる。また、膜表面の濡れ性が非常に優れた低屈折率膜を形成することができる。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
本発明の低屈折率膜形成用組成物は、特定のケイ素化合物による加水分解物と、数珠状コロイダルシリカ粒子が液体媒体中に分散したシリカゾル(F)を所定の割合で混合して調製されたものである。加水分解物は下記化学式(1)に示すケイ素アルコキシド(A)と、下記化学式(2)に示すフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)との加水分解による縮合によって生成したものである。
Si(OR)4 (1)
(但し、式(1)中、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表す。)
CF3(CF2)nCH2CH2Si(OR1)3 (2)
(但し、式(2)R1は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表し、nは0〜8の整数を表す。)
ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)との加水分解物とする理由は、膜表面の濡れ性を向上させるためである。例えば、ケイ素アルコキシド(A)のみによる加水分解物では、膜表面の濡れ性が悪化し、重ねて膜を形成する際の塗布性が十分に得られず、また均一な膜厚の膜が得られないからである。
上記式(1)に示すケイ素アルコキシド(A)としては、具体的には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン等が挙げられる。このうち、硬度が高い膜が得られることから、テトラメトキシシランが好ましい。また、上記式(2)に示すフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)としては、具体的には、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラン等が挙げられる。このうち、加水分解反応性が高く、反応制御がしやすいという理由から、トリフルオロプロピルトリメトキシシランが好ましい。
上記式(1)に示すケイ素アルコキシド(A)と、上記式(2)に示すフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)との加水分解物は、有機溶媒中において、これらを加水分解(縮合)させることにより生成される。具体的には、先ず、上記ケイ素アルコキシド(A)と上記ケイ素アルコキシド(B)を、質量比で1:0.6〜1.6(A:B)の割合で混合する。ここで、ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の質量比を上記範囲に限定したのは、ケイ素アルコキシド(A)に対するケイ素アルコキシド(B)の質量比が少なすぎると、形成後の膜の屈折率が十分に低下しないからである。また、ケイ素アルコキシド(A)に対するケイ素アルコキシド(B)の質量比が多すぎると、膜表面の濡れ性が悪化するからである。このうち、ケイ素アルコキシド(A)とケイ素アルコキシド(B)の割合は、質量比で1:0.65〜1.3(A:B)とするのが好ましい。
そして、上記混合物1質量部に対して、水(C)を0.5〜5.0質量部、ギ酸(D)を0.005〜0.5質量部、アルコール、グリコールエーテル、又はグリコールエーテルアセテートの有機溶媒(E)を1.0〜5.0質量部の割合で混合してケイ素アルコキシド(A)とケイ素アルコキシド(B)の加水分解反応を進行させることで得られる。ここで、水(C)の割合を上記範囲に限定したのは、水(C)の割合が下限値未満では屈折率が十分に低下せず、一方、上限値を越えると膜のヘイズが増大するからである。このうち、水(C)の割合は0.8〜3.0質量部が好ましい。水(C)としては、不純物の混入防止のため、イオン交換水や純水等を使用するのが望ましい。
ギ酸(D)は加水分解反応を促進させるための酸性触媒として機能するが、触媒をギ酸(D)に限定したのは、ギ酸(D)を用いることによって、屈折率が低く、かつヘイズの低い膜になりやすいからである。加水分解反応を促進させる触媒としては、アンモニア等の塩基性触媒や、硝酸、塩酸等の無機酸、或いはシュウ酸、酢酸等のギ酸以外の有機酸も存在するが、例えば硝酸を触媒として用いた場合等には、形成される膜に成膜後の膜中において不均一なゲル化が促進されやすいことから、膜のヘイズが増大する傾向がみられ、ギ酸(D)を用いた場合の上記効果が得られ難い。また、ギ酸(D)の割合を上記範囲に限定したのは、ギ酸(D)の割合が下限値未満では反応性に乏しいために膜が形成されず、一方、上限値を越えると膜のヘイズが増大するからである。このうち、ギ酸(D)の割合は0.008〜0.2質量部が好ましい。
有機溶媒(E)に用いられるアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール(IPA)等が挙げられる。また、グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等が挙げられる。また、グリコールエーテルアセテートとしては、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等が挙げられる。有機溶媒(E)を、これらアルコール、グリコールエーテル又はグリコールエーテルアセテートに限定した理由は、ケイ素アルコキド(A)及びフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)との混合がしやすいのためである。このうち、加水分解反応の制御がしやすく、また膜形成時に良好な塗布性が得られることから、エタノール、IPA、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテートが好ましい。また、有機溶媒(E)の割合を上記範囲に限定したのは、有機溶媒(E)の割合が下限値未満では成膜時の膜厚ムラによってヘイズが増大し、一方、上限値を越えると液中に析出物が生じる結果、塗膜のヘイズが増大するからである。このうち、有機溶媒(E)の割合は1.5〜3.5質量部が好ましい。
本発明の低屈折率膜形成用組成物に含まれるシリカゾル(F)は、数珠状コロイダルシリカ粒子が液体媒体中に分散したゾルである。一般に、シリカゾルに含まれるシリカ粒子としては、数珠状の他に、球状、針状又は板状のもの等が広く知られているが、本発明では、数珠状コロイダルシリカ粒子が分散したシリカゾル(F)を用いる。数珠状コロイダルシリカ粒子が分散したものに限定する理由は、数珠状コロイダルシリカ粒子が存在することによって、形成される膜に空孔ができやすく、非常に低い屈折率の膜を形成することができるからである。また、粒子のサイズが小さく、膜のヘイズを小さくできるためである。
上記数珠状コロイダルシリカ粒子は、平均粒子径が5〜50nmの複数の球状コロイダルシリカ粒子が、金属酸化物含有シリカによって接合されたものである。ここで、数珠状コロイダルシリカ粒子を構成する複数の球状コロイダルシリカ粒子の平均粒子径を上記範囲に限定したのは、平均粒子径が下限値未満では形成後の膜の屈折率が十分に低下せず、一方、上限値を越えると膜表面の凹凸により膜のヘイズが増大するからである。このうち、上記数珠状コロイダルシリカ粒子を構成する複数の球状コロイダルシリカ粒子の平均粒子径は5〜30nmの範囲であることが好ましい。なお、上記球状コロイダルシリカ粒子の平均粒子径とは、BET法により測定した平均粒径をいう。
また、上記数珠状コロイダルシリカ粒子は、上記球状コロイダルシリカ粒子の動的光散乱法により測定された平均粒子径(D1nm)と上記球状コロイダルシリカ粒子の窒素吸着法により測定された比表面積Sm2/gからD2=2720/Sの式により得られる平均粒子径(D2nm)との比D1/D2が3以上であって、このD1が30〜300nmであり、上記球状コロイダルシリカ粒子が一平面内のみにつながっている。D1/D2が3以上に限定したのは、3未満では、形成後の膜のヘイズが増大するからである。このうち、D1/D2は3〜20であることが好ましい。また、D1を上記範囲に限定したのは、下限値未満では粒子が凝集して沈殿物を形成しやすく、一方、上限値を越えると形成後の膜のヘイズが増大するからである。このうち、D1は35〜150nmであることが好ましい。また、球状コロイダルシリカ粒子を接合する金属酸化物含有シリカとしては、例えば非晶質のシリカ、又は、非晶質のアルミナ等が例示される。また、数珠状コロイダルシリカ粒子が分散する液体媒体としては、例えばメタノール、エタノール、IPA、エチレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等が例示され、使用するシリカゾルのSiO2濃度が5〜40質量%であるものが好ましい。使用するシリカゾルのSiO2濃度が低すぎると形成後の膜の屈折率が十分に低下しない場合があり、一方、高すぎるとシリカゾル中のSiO2が凝集しやすく液が不安定となる場合がある。このような数珠状コロイダルシリカ粒子が分散したシリカゾルとしては、例えば特許第4328935号に記載されているシリカゾル等を使用することができる。
本発明の低屈折率膜形成用組成物において、上記加水分解物と上記シリカゾル(F)は、加水分解物中のSiO2分を100質量部とするときに、上記シリカゾル(F)のSiO2分が50〜500質量部となるように混合して調製される。シリカゾル(F)の割合が下限値未満では形成後の膜の屈折率が十分に低下せず、一方、上限値を越えると膜厚が不均一になることでヘイズが増大するからである。このうち、シリカゾル(F)の割合は、加水分解物中のSiO2分100質量部に対するシリカゾル(F)のSiO2分が150〜350質量部となる割合とするのが好ましい。
本発明の低屈折率膜形成用組成物を製造するには、先ず、上記ケイ素アルコキシド(A)と上記フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)を、上述の所定の割合となるように秤量して混合する。更に、この混合物に有機溶媒を添加して、好ましくは30〜40℃の温度で5〜20分間撹拌することにより第1液を調製する。また、水(C)とギ酸(D)を混合し、好ましくは30〜40℃の温度で5〜20分間撹拌することにより第2液を、これとは別に調製する。なお、ケイ素アルコキシド(A)として用いられるテトラメトキシシラン等は毒性が強いため、この単量体を予め3〜6程度重合させたオリゴマーを使用するのが望ましい。次に、上記調製した第1液を、好ましくは30〜80℃の温度に保持して、第1液に第2液を添加し、上記温度を保持した状態で好ましくは30〜180分間撹拌する。これにより、上記ケイ素アルコキシド(A)と上記フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)との加水分解物が生成される。そして、加水分解物と上記数珠状コロイダルシリカ粒子が分散したシリカゾルを上述の所定の割合で混合することにより、本発明の低屈折率膜形成用組成物が得られる。
続いて、本発明の低屈折率膜を形成する方法について説明する。本発明の低屈折率膜の形成方法は、上述の本発明の組成物を用いること以外は、従来の方法と同様である。先ず、ガラスやプラスチック等の基材を用意し、この基材表面に、上述した本発明の低屈折率膜形成用組成物を、例えばスピンコート法、ダイコート法又はスプレー法等により塗布する。塗布した後は、ホットプレートや雰囲気焼成炉等を用いて、好ましくは50〜100℃の温度で5〜60分間乾燥した後、ホットプレートや雰囲気焼成炉等を用いて、好ましくは100〜300℃の温度で5〜120分間焼成して硬化させる。このように形成された膜は、膜内部に適度な空孔が生じることにより、1.15〜1.4程度の非常に低い屈折率を示す。また、膜表面の濡れ性に優れ、高い撥水性を示すため、形成された膜表面に、更に別の膜を形成するのが容易であることから汎用性等にも優れる。そのため、例えばブラウン管、液晶、有機EL等のディスプレイパネルや太陽電池、ショーケース用ガラス等において入射光の反射を防止するために用いられる反射防止膜、或いはセンサーやカメラモジュール等に用いられる屈折率差を利用した中間膜等の形成に好適に使用することができる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1−1>
先ず、ケイ素アルコキシド(A)としてテトラメトキシシラン(TMOS)を、フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)としてトリフルオロプロピルトリメトキシシラン(TFPTMS)を用意し、ケイ素アルコキシド(A)の質量を1としたときのフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の割合(質量比)が0.6になるように秤量し、これらをセプラブルフラスコ内に投入して混合することにより混合物を得た。この混合物1質量部に対して1.0質量部となる量のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)を有機溶媒(E)として添加し、30℃の温度で15分間撹拌することにより第1液を調製した。なお、ケイ素アルコキシド(A)としては、単量体を予め3〜5程度重合させたオリゴマーを使用した。
また、この第1液とは別に、混合物1質量部に対して1.0質量部となる量のイオン交換水(C)と0.01質量部となる量のギ酸(D)をビーカー内に投入して混合し、30℃の温度で15分間撹拌することにより第2液を調製した。次に、上記調製した第1液を、ウォーターバスにて55℃の温度に保持してから、この第1液に第2液を添加し、上記温度を保持した状態で60分間撹拌した。これにより、上記ケイ素アルコキシド(A)と上記フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)との加水分解物を得た。
そして、上記得られた加水分解物と、表2に示す数珠状コロイダルシリカ粒子が分散したシリカゾル(F)を、加水分解物中のSiO2分100質量部に対するシリカゾル(F)中のSiO2分が200質量部となる割合で、撹拌して混合することにより組成物を得た。
<実施例1−2〜実施例1−3及び比較例1−1〜比較例1−3>
ケイ素アルコキシド(A)の質量を1としたときのフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の割合(質量比)又は種類を、以下の表1又は表3に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製した。なお、表中、「TEOS」はテトラエトキシシランを、「TFPTES」はトリフルオロプロピルトリエトキシシラン示す。
<実施例2−1〜実施例2−3及び比較例2−1〜比較例2−3>
ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の混合物を1質量部としたときの水(C)の割合を、以下の表1又は表3に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製した。
<実施例3−1〜実施例3−3及び比較例3−1〜比較例3−3>
ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の混合物を1質量部としたときの酸の割合又は種類を、以下の表1又は表3に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製した。
<実施例4−1〜実施例4−3及び比較例4−1〜比較例4−3>
ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の混合物を1質量部としたときの有機溶媒(E)の割合又は種類を、以下の表1又は表3に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製した。なお、表中、「PGME」はプロピレングリコールモノメチルエーテルを示す。
<実施例5−1〜実施例5−5及び比較例5−1〜比較例5−6>
数珠状コロイダルシリカ粒子を構成する球状コロイダルシリカ粒子の平均粒径、D1/D2及びD1を、以下の表2又は表4に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製した。なお、比較例5−1では、数珠状コロイダルシリカ粒子が含まれるシリカゾルではなく、平均粒子径が20nm、D1/D2が3.1、D1が20nmの真球状単分散のコロイダルシリカ粒子が含まれるシリカゾルを使用した。
<実施例6−1,実施例6−2及び比較例6−1,比較例6−2>
ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の加水分解物に対するシリカゾル(F)の割合を、加水分解物中のSiO2分100質量部に対するシリカゾル(F)中のSiO2分が以下の表2又は表4に示す割合になるように変更したこと以外は、実施例1と同様にして組成物を調製した。
Figure 2013253145
Figure 2013253145
Figure 2013253145
Figure 2013253145
<比較試験及び評価>
実施例1−1〜実施例6−2及び比較例1−1〜比較例6−2で調製した組成物を、基板としてのガラス基板の表面にスピンコート法により塗布して塗膜を形成した。この塗膜が形成されたガラス基板を、雰囲気焼成炉を用いて50℃の温度で10分間乾燥させた後、雰囲気焼成炉を用いて130℃の温度で焼成して硬化させることにより、厚さ約80オングストロームの膜を形成した。これらの膜について、屈折率、膜表面の濡れ性、透過性(ヘイズ)を評価した。これらの結果を以下の表5又は表6に示す。
(i) 屈折率:分光エリプソメトリー装置(J.A.Woollam Japan株式会社製、型番:M-2000)を用いて測定し、解析した光学定数における633nmの値とする。
(ii) 濡れ性:協和界面科学製ドロップマスターM−700を用いて、シリンジにイオン交換水を準備し、水の接触角を測定した。静止状態で水が膜表面に触れたのちの100msec後の接触角をθ/2法により解析した値が40度〜70度程度に入るものを「良好」とした。この範囲に入らず、重ねて塗布した際の液流れが大きく、液がほとんど失われてしまうもの、及び重ねて塗布した際の液が均一に広がらないほどの高い撥水性を示した膜については、塗布性が悪いため「不良」と記した。
(iii) ヘイズ:スガ試験機製のヘイズメーターHZ-V3を用いて行った。ヘイズとは膜の拡散透過率/全光線透過率×100で表わされる数値で膜が曇っているほど値が高くなる。
Figure 2013253145
Figure 2013253145
表5、表6から明らかなように、実施例1−1〜実施例1−3と比較例1−1,比較例1−2を比較すると、フルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の割合をケイ素アルコキシド(A)1に対して質量比で0.6未満とした比較例1−1では、特に膜の屈折率が実施例1−1〜実施例1−3に比べて大きい値を示した。また、1.6を越える割合とした比較例1−2では、膜表面の濡れ性が悪い結果となった。これに対し、上記割合を0.6〜1.6の範囲とした実施例1−1〜実施例1−3では、屈折率、膜表面の濡れ性、ヘイズのいずれの評価においても優れた結果が得られた。
また、実施例2−1〜実施例2−3と比較例2−1〜比較例2−3を比較すると、ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の混合物1質量部に対する水(C)の割合を0.5質量部未満とした比較例2−1では、特に膜の屈折率及びヘイズの値が実施例2−1〜実施例2−3に比べて大きい値を示した。また、5.0質量部を越える比較例2−2では、ヘイズの値が実施例2−1〜実施例2−3に比べて大きい値を示した。また、比較例2−1,比較例2−2では、いずれも膜表面の濡れ性が悪い結果となった。また、水(C)の割合を10質量部とした比較例2−3では、塗布、乾燥後に均一な膜を形成することができなかった。これに対し、上記割合を0.5〜5.0質量部の範囲とした実施例2−1〜実施例2−3では、屈折率、膜表面の濡れ性、ヘイズのいずれの評価においても優れた結果が得られた。
また、実施例3−1〜実施例3−3と比較例3−1,比較例3−2を比較すると、ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の混合物1質量部に対するギ酸(D)の割合を0.005質量部未満とした比較例3−1では、十分に反応が進行せず、膜を形成することができなかった。また、0.5質量部を越える比較例3−2では、ヘイズの値が実施例3−1〜実施例3−3に比べて大きい値を示した。また、ギ酸の代わりに、硝酸を用いた比較例3−3、酢酸を用いた比較例3−4においても、ヘイズの値が大きくなり、良好な透過性を有する膜が得られなかった。これに対し、上記割合を0.005〜0.5質量部の範囲とした実施例3−1〜実施例3−3では、屈折率、膜表面の濡れ性、ヘイズのいずれの評価においても優れた結果が得られた。
また、実施例4−1〜実施例4−3と比較例4−1,比較例4−2を比較すると、ケイ素アルコキシド(A)とフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)の混合物1質量部に対する有機溶媒(E)の割合を1.0質量部未満とした比較例4−1では、ヘイズの値が大幅に大きくなり、また、5.0質量部を越える比較例4−2でも、ヘイズの値が実施例4−1〜実施例4−3に比べて大きい値を示した。また、有機溶媒(E)にトルエンを用いた比較例4−3では、良好な塗布性が得られず膜を形成することができなかった。これに対し、上記割合を1.0〜5.0質量部の範囲とした実施例4−1〜実施例4−3では、屈折率、膜表面の濡れ性、ヘイズのいずれの評価においても優れた結果が得られた。
また、実施例5−1〜実施例5−5と比較例5−1〜比較例5−6を比較すると、数珠状コロイダルシリカ粒子を構成する球状コロイダルシリカ粒子の平均粒子径が5nm未満の比較例5−2では、特にヘイズの値が実施例5−1〜実施例5−5に比べて大きい値を示した。また、50nmを越える比較例5−3では、特に屈折率及びヘイズの値が実施例5−1〜実施例5−5に比べて大きい値を示した。また、数珠状コロイダルシリカ粒子を構成する球状コロイダルシリカ粒子の比D1/D2が3未満の比較例5−4では、特にヘイズの値が実施例5−1〜実施例5−5に比べて大きい値を示した。また、数珠状コロイダルシリカ粒子を構成する球状コロイダルシリカ粒子のD1が30nm未満の比較例5−5、300nmを越える比較例5−6では、いずれもヘイズの値が実施例5−1〜実施例5−5に比べて大きい値を示した。また、数珠状のコロイダルシリカ粒子ではなく、真球状のコロイダルシリカ粒子が分散するシリカゾルを用いた比較例5−1では、特に膜の屈折率が実施例5−1〜実施例5−5に比べて大きい値を示した。これに対し、数珠状コロイダル粒子を構成する球状コロイダルシリカ粒子の平均粒子径を5〜50nm、D1/D2を3以上、D1を30〜300nmの範囲とした実施例5−1〜実施例5−5では、屈折率、膜表面の濡れ性、ヘイズのいずれの評価においても優れた結果が得られた。
また、実施例6−1,実施例6−2と比較例6−1,比較例6−2を比較すると、シリカゾル(F)の割合を、加水分解物中のSiO2分を100質量部としたときのシリカゾル(F)のSiO2分が50質量部未満となる割合とした比較例6−1では、特にヘイズの値が実施例6−1,実施例6−2に比べて大きい値を示した。また、500質量部を越える比較例6−2では、特にヘイズの値が実施例6−1,実施例6−2に比べて大きい値を示し、また、膜表面の濡れ性が悪い結果となった。これに対し、上記割合を50〜500質量部の範囲とした実施例6−1,実施例6−2では、屈折率、膜表面の濡れ性、ヘイズのいずれの評価においても優れた結果が得られた。
本発明の低屈折率膜形成用組成物は、ブラウン管、液晶、有機EL等のディスプレイパネルや太陽電池、ショーケース用ガラス等において、入射光の反射を防止するために用いられる反射防止膜、或いはセンサーやカメラモジュール等に用いられる屈折率差を利用した中間膜等の形成に利用できる。

Claims (2)

  1. 下記化学式(1)に示すケイ素アルコキシド(A)に、下記化学式(2)に示すフルオロアルキル基含有のケイ素アルコキシド(B)を質量比で1:0.6〜1.6(A:B)の割合で混合し、
    前記混合物1質量部に対して、水(C)を0.5〜5.0質量部、ギ酸(D)を0.005〜0.5質量部、アルコール、グリコールエーテル、又はグリコールエーテルアセテートの有機溶媒(E)を1.0〜5.0質量部の割合で混合して前記混合物の加水分解物を生成し、
    前記加水分解物に、前記加水分解物中のSiO2分を100質量部とするときに、数珠状コロイダルシリカ粒子が液体媒体中に分散したシリカゾル(F)を前記シリカゾル(F)のSiO2分が50〜500質量部となるように混合して調製され、
    前記数珠状コロイダルシリカ粒子が、平均粒子径5〜50nmの複数の球状コロイダルシリカ粒子と前記複数の球状コロイダルシリカ粒子を互いに接合する金属酸化物含有シリカからなり、前記球状コロイダルシリカ粒子の動的光散乱法により測定された平均粒子径(D1nm)と前記球状コロイダルシリカ粒子の窒素吸着法により測定された比表面積Sm2/gからD2=2720/Sの式により得られる平均粒子径(D2nm)との比D1/D2が3以上であって、このD1が30〜300nmであり、前記球状コロイダルシリカ粒子が一平面内のみにつながっている
    ことを特徴とする低屈折率膜形成用組成物。
    Si(OR)4 (1)
    (但し、Rは1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表す。)
    CF3(CF2)nCH2CH2Si(OR1)3 (2)
    (但し、R1は1〜5個の炭素原子を有するアルキル基を表し、nは0〜8の整数を表す。)
  2. 請求項1記載の組成物を用いて低屈折率膜を形成する方法。
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