JP2013230019A - 3相回転機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2組の巻線組を有する3相回転機の駆動を制御する制御装置において、トルクリップルを抑制し、熱特性を改善する3相回転機の制御装置を提供する。
【解決手段】 PI制御器31は、2系統のインバータ601、602の出力電流についての電流指令値の和(I*和)と電流検出値の和(I和)との偏差に対し和ゲイン(K和)を乗算し、電圧指令値の和(V和)を演算する。PI制御器32は、2系統のインバータ601、602の出力電流についての電流指令値の差(I*差)と電流検出値の差(I差)との偏差に対し差ゲイン(K差)を乗算し、電圧指令値の差(V差)を演算する。2系統間の電流差を0に収束させるように制御することで、トルクリップルを抑制し、熱特性を改善することができる。また、和ゲインと差ゲインを適切に設定することで、一方の系統が故障し電流が流れなくなったとき、正常な系統に過電流が流れることを防止する。
【選択図】図6

Description

本発明は、3相回転機の制御装置に関する。
従来、2組の3相巻線組を有する3相回転機の駆動を制御する装置として、2組の巻線組に対応する2系統の電力変換器を備えた制御装置が知られている。例えば特許文献1に記載の制御装置は、2系統の電力変換器から、対応する2組の巻線組に供給される電流の和をフィードバック制御している。
特開2011−152027号公報
2系統の電力変換器の出力電流の和だけを制御する場合、2系統の抵抗に差があると系統間に電流差が生じ、特に低回転時にトルクリップルが発生したり、熱特性が悪化したりするという問題がある。また、一方の系統でオープン故障が発生し電流が流れなくなると、正常な系統に通常時の2倍相当の過大な電流が流れるという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、2系統の電力変換器を備え、互いに磁気的に結合する2組の巻線組を有する3相回転機の駆動を制御する制御装置において、トルクリップルを抑制し、熱特性を改善する3相回転機の制御装置を提供することにある。
本発明は、互いに磁気的に結合する2組の3相巻線組を有する3相回転機の駆動を制御する制御装置において、2組の巻線組に対応して設けられる2系統の電力変換器が出力する電流の和と差を制御することを特徴とする。
具体的には、本発明の制御装置は、電流和制御器および電流差制御器を備える。
電流和制御器は、2系統の電力変換器の出力電流についての「電流指令値の和」と「電流検出値の和」との偏差に対し和ゲインを乗算し、2系統の電力変換器への「電圧指令値の和」を演算する。電流差制御器は、2系統の電力変換器の出力電流についての「電流指令値の差」と「電流検出値の差」との偏差に対し差ゲインを乗算し、2系統の電力変換器への「電圧指令値の差」を演算する。
また、本発明の制御装置は、2系統の電力変換器が、互いの位相差が(30±60×n(nは整数))°である交流電流を2組の巻線組に出力することを特徴とする。
さらに、本発明の制御装置は、2系統の電力変換器が出力する交流電流の周波数である参照周波数に応じて電流和制御器と電流差制御器との応答性を異ならせるように、和ゲインと差ゲインとの比である和差ゲイン比を変更する応答性可変モードでの制御を行うことを特徴とする。
ところで、2組の3相巻線組は、通電時、互いに磁気的に結合し、相互インダクタンスが発生する。そこで、相互インダクタンスの影響を考慮し、電流和制御器および電流差制御器は、3相回転機の逆モデルに基づいて電圧指令値の和および差を演算することが好ましい。
以上の構成による本発明の制御装置は、下記(1)〜(3)の作用効果を奏する。
(1)本発明の3相回転機の制御装置は、2系統の電力変換器に対し、電流の和と差の制御を行う。2系統間の電流差を0に収束させるように制御することで、トルクリップルを抑制し、熱特性を改善することができる。また、和ゲインと差ゲインを適切に設定することで、一方の系統が故障し電流が流れなくなったとき、正常な系統に過電流が流れることを防止する。なお、和ゲインと差ゲインの具体的な設定については、実施形態において説明する。
(2)基本波に5次高調波が重畳した重畳波がdq変換されると、5次成分は6次の歪成分となる。これに対し、2系統の交流電流の位相が(30±60×n)°ずれていることにより、電流の和の制御において電気角6次の歪成分をキャンセルすることができる。
(3)2系統の電流の和と差の制御では、3相回転機の高回転時に誘起電圧が大きくなると電流歪が大きくなるという問題がある。この電流歪は、3相回転機の高回転時に音や振動を発生させる要因となる。そこで、3相回転機の回転数に対応する参照周波数に応じて電流和制御器と電流差制御器との応答性を異ならせるように、和差ゲイン比を変更することで、電流歪の影響を抑制し、高回転時の音や振動を低減することができる。
本発明の第1実施形態による3相回転機の制御装置により制御される2系統インバータの回路模式図。 本発明の第1実施形態による3相回転機の制御装置を適用した電動パワーステアリング装置の概略構成図。 本発明の第1実施形態による制御装置が適用される3相モータの模式図。 本発明の第1実施形態による3相回転機の制御装置のブロック図。 本発明の第1実施形態に対する比較例としての電流の和の制御ブロック図。 本発明の第1実施形態による電流の和と差の制御ブロック図。 相互インダクタンスの影響を説明する説明図。 相互インダクタンスの影響を考慮したブロック図。 相互インダクタンスを含む電流の和の制御を説明するブロック図。 相互インダクタンスを含む電流の差の制御を説明するブロック図。 相互インダクタンスを含む電流の(a)和の制御、(b)差の制御のdq軸モデルを説明するブロック図。 dq軸モデルで示した電流の和と差の制御ブロック図。 電流基本波および5次高調波を示す説明図。 電流の和と差の制御における高回転時の電流歪を説明する説明図。 本発明の第1実施形態による応答性可変モードと応答性固定モードとの状態遷移図。 本発明の第1実施形態による参照周波数と和差ゲイン比との特性図。 本発明の第2実施形態による参照周波数と和差ゲイン比との特性図。 本発明の第3実施形態による参照周波数と和差ゲイン比との特性図。
以下、本発明による3相回転機の制御装置を車両の電動パワーステアリング装置に適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について、図1〜図16を参照して説明する。
[3相回転機の制御装置の構成]
図2は、電動パワーステアリング装置1を備えたステアリングシステム90の全体構成を示す。ハンドル91に接続されたステアリングシャフト92には、操舵トルクを検出するためのトルクセンサ94が設置されている。ステアリングシャフト92の先端にはピニオンギア96が設けられており、ピニオンギア96はラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が回転可能に連結されている。ステアリングシャフト92の回転運動は、ピニオンギア96によってラック軸97の直線運動に変換され、ラック軸97の直線運動変位に応じた角度について一対の車輪98が操舵される。
電動パワーステアリング装置1は、回転軸を回転させるアクチュエータ2、及び、回転軸の回転を減速してステアリングシャフト92に伝達する減速ギア89を含む。
アクチュエータ2は、操舵アシストトルクを発生する「3相回転機」としてのモータ80と、モータ80を駆動する「制御装置」としてのECU10とから構成される。本実施形態のモータ80は3相ブラシレスモータであり、減速ギア89を正逆回転させる。
ECU10は、制御部65、及び、制御部65の指令に従ってモータ80への電力供給を制御する「電力変換器」としてのインバータ60を含む。また、モータ80の回転角を検出する回転角センサ85が設けられる。回転角センサ85は、例えば、モータ80側に設けられる磁気発生手段である磁石と、ECU10側に設けられる磁気検出素子とによって構成される。
制御部65は、トルクセンサ94からの操舵トルク信号、回転角センサ85からの回転角信号等に基づいて、インバータ60への出力を制御する。これにより、電動パワーステアリング装置1のアクチュエータ2は、ハンドル91の操舵を補助するための操舵アシストトルクを発生し、ステアリングシャフト92に伝達する。
詳しくは、図1に示すように、モータ80は、2組の巻線組801、802を有する。
第1巻線組801は、U、V、W相の3相巻線811、812、813から構成され、第2巻線組802は、U、V、W相の3相巻線821、822、823から構成される。ここで、第1巻線組801および第2巻線組802は、電気的には結合されていないが、モータ80が構成する磁気回路により磁気的には結合されている。2つの巻線組801、802間の「磁気的な結合」について、詳しくは後述する。
インバータ60は、第1巻線組801に対応して設けられる第1系統インバータ601と、第2巻線組802に対応して設けられる第2系統インバータ602から構成される。以下、インバータ、及びそのインバータと対応する3相巻線組の組合せの単位を「系統」という。
ECU10は、電源リレー52、コンデンサ53、第1系統インバータ601、第2系統インバータ602、第1系統電流検出器701、第2系統電流検出器702、及び制御部65等を備えている。電流検出器701、702は、特許請求の範囲に記載の「電流検出手段」に相当し、インバータ601、602が巻線組801、802に供給する相電流を相毎に検出する。
バッテリ51は、例えば12Vの直流電源である。電源リレー52は、バッテリ51からインバータ601、602への電力供給を遮断可能である。
コンデンサ53は、バッテリ51と並列に接続され、電荷を蓄え、インバータ601、602への電力供給を補助したり、サージ電流などのノイズ成分を抑制したりする。
第1系統インバータ601は、第1巻線組801の各巻線811、812、813への通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子611〜616がブリッジ接続されている。本実施形態のスイッチング素子611〜616は、MOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)である。以下、スイッチング素子611〜616をMOS611〜616という。
高電位側のMOS611、612、613は、ドレインがバッテリ51の正極側に接続されている。また、MOS611、612、613のソースは、低電位側のMOS614、615、616のドレインに接続されている。MOS614、615、616のソースは、電流検出器701を構成する電流検出素子711、712、713を介してバッテリ51の負極側に接続されている。高電位側のMOS611、612、613と低電位側のMOS614、615、616との接続点は、それぞれ、巻線811、812、813の一端に接続されている。
電流検出素子711、712、713は、それぞれ、第1系統U、V、W相の巻線811、812、813に通電される相電流を検出する。
第2系統インバータ602についても、スイッチング素子(MOS)621〜626、電流検出器702を構成する電流検出素子721、722、723の構成は、第1系統インバータ601と同様である。
制御部65は、マイコン67、駆動回路(プリドライバ)68等で構成される。マイコン67は、トルク信号、回転角信号等の入力信号に基づき、制御に係る各演算値を制御演算する。駆動回路は、MOS611〜616、621〜626のゲートに接続され、マイコン67の制御に基づいてスイッチング出力する。
モータ80の構成について、さらに図3を参照して説明する。図3(a)に示すように、モータ80は、回転軸Oを中心としてロータ83がステータ84に対して回転する。
本実施形態による3相ブラシレスモータは、mを自然数とすると、ステータ84のコイル数が(12×m)であり、ロータ83の永久磁石87の極数が(2×m)であることを特徴とする。図3は、m=2の例を示す。なお、mは2以外の自然数であってもよい。
図3(b)は、スラスト方向Z(図3(a)参照)から視たロータ83の永久磁石87およびステータ84の模式図である。永久磁石87は、N極とS極が交互に2個ずつ、計4(=2×2)極設けられている。ステータコイルは、6個のコイルからなるコイル群が4群、すなわち24(=12×2)個のコイルから構成される。1つのコイル群は、U1コイル、U2コイル、V1コイル、V2コイル、W1コイルおよびW2コイルがこの順に時計回りで配列される。また、2つのコイル群が「1組の巻線組」を構成する。
図3(c)は、スラスト方向Zから視たステータ84の展開図であり、図3(d)は、ラジアル方向R(図3(a)参照)から視た巻線の展開図である。図3(d)に示すように、例えばU1コイルを形成する巻線は、1本の導線が、6個おきに配置される突出部86に順に巻回されることにより形成される。
これにより、U相を例に取ると、第2巻線組802を構成するU2コイル821の周方向の配置は、第1巻線組801を構成するU1コイル811に対し、電気角30°に相当する角度だけ進んだ位置関係になる。よって、第2巻線組802に供給される3相交流の位相を、第1巻線組801に供給される3相交流の位相に対して30°進めることが可能となる。
次に、ECU10の制御ブロック図を図4に示す。
図4に2点鎖線で示すように、制御部65は、電流指令値演算部15、電流フィードバック演算部200、第1系統、第2系統の3相2相変換部381、382、2相3相変換部391、392、及び異常判断手段751、752等から構成される。
図4では、電流および電圧を示す記号の末尾に、第1系統と第2系統とを区別するための数字「1」、「2」を付している。以下の説明で、系統を区別しないときは、数字「1」、「2」を除いた記号を用いる。
電流指令値演算部15は、回転角センサ85による回転角θ、車速センサによる車速Vdc、トルクセンサ94による操舵トルクTq*の各信号が入力され、これらの入力信号に基づいて、d軸電流指令値Id*、及びq軸電流指令値Iq*を生成する。d軸電流指令値Id*は、磁束の向きに平行なd軸電流についての電流指令値であり、q軸電流指令値Iq*は、d軸と直交するq軸電流についての電流指令値である。
図4に破線ブロックで示す電流フィードバック演算部200について、ここではブロックへの入出力のみを簡単に説明し、詳しい構成については後述する。電流フィードバック演算部200には、電流指令値演算部15が生成した電流指令値Id*、Iq*が入力される。また、各系統の3相2相変換部391、392によって変換された電流検出値Id、Iqが入力される。そして、各系統の2相3相変換部381、382に電圧指令値Vd、Vqを出力する。
第1系統の2相3相変換部381は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、2相の電圧指令値Vd1、Vq1をU相、V相、W相の3相電圧指令値Vu1、Vv1、Vw1に変換して第1系統インバータ601に出力する。
第2系統の2相3相変換部382は、回転角(θ+30°)に基づき、2相の電圧指令値Vd2、Vq2をU相、V相、W相の3相電圧指令値Vu2、Vv2、Vw2に変換して第2系統インバータ602に出力する。
第1系統の3相2相変換部391は、回転角センサ85からフィードバックされた回転角θに基づき、電流検出器701が検出した3相の相電流検出値Iu1、Iv1、Iw1を、d軸電流検出値Id1およびq軸電流検出値Iq1に変換する。
第2系統の3相2相変換部392は、回転角(θ+30°)に基づき、電流検出器702が検出した3相の相電流検出値Iu2、Iv2、Iw2を、d軸電流検出値Id2およびq軸電流検出値Iq2に変換する。
異常判断手段751、752は、電流検出器701、702が検出した相電流検出値Iu、Iv、Iwが所定の下限値から上限値以下までの正常範囲にあるか否かを判断する。
次に、電流フィードバック制御に係る構成を、図5、図6を参照して説明する。図5、図6では、本実施形態による電流フィードバック制御の特徴を単純化して説明するため、電流および電圧をdq軸のベクトルに分解せず、スカラー量として示している。
先に、本実施形態に対する比較例の電流フィードバック制御の構成について図5を参照して説明する。図5に示す構成によれば、「2系統の電流の和」を制御する。すなわち、電流加算器41は、第1系統インバータ601の出力電流の検出値I1と、第2系統インバータ602の出力電流の検出値I2とを加算し、「I和」を出力する。
電流和偏差算出部21は、2系統の電流指令値の和であるI和*と、電流検出値の和であるI和との偏差E(I和)を算出し、PI制御器31に出力する。PI制御器31は、偏差E(I和)を0に収束させるように、比例積分制御演算によって2系統の電圧指令値の和である「V和」を演算する。
次に、本実施形態の電流フィードバック制御の構成について図6を参照して説明する。図6に破線ブロックで示す部分は、図4の電流フィードバック演算部200に対応する。図6に示すように、本実施形態のECU10は、「2系統の電流の和と差」を制御する。すなわち、上述の「電流の和」を制御する構成と、以下に説明する「電流の差」を制御する構成との両方を有している。ここで、電流または電圧について「2系統の差」という場合、第1系統の値から第2系統の値を差し引いた値を意味するものとする。
電流減算器42は、第1系統インバータ601の出力電流の検出値I1から第2系統インバータ602の出力電流の検出値I2を減算し、「I差」を出力する。
電流差偏差算出部22は、2系統の電流指令値の差であるI差*と、電流検出値の差であるI差との偏差E(I差)を算出し、PI制御器32に出力する。PI制御器32は、偏差E(I差)を0に収束させるように、比例積分制御演算によって2系統の電圧指令値の差である「V差」を演算する。
ここで、第1系統インバータ601と第2系統インバータ602との電気的特性は同等であるから、2系統の電流指令値の差であるI差*は原則として0である。
PI制御器31およびPI制御器32は、特許請求の範囲に記載の「電流和制御器」および「電流差制御器」に相当する。また、「和ゲイン(K和)」は、PI制御器31に入力される偏差E(I和)に対して乗算されるゲインであり、「差ゲイン(K差)」は、PI制御器32に入力される偏差E(I差)に対して乗算されるゲインである。また、和ゲインに対する差ゲインの比(K差/K和)を「和差ゲイン比」という。
周波数換算部45は、モータ80の電気角速度、或いは、ステアリングシャフト92の操舵速度を換算して参考周波数frを算出し、PI制御器31、32に出力する。PI制御器31、32は、参考周波数frに応じて和差ゲイン比を変更することで、PI制御器31とPI制御器32との応答性を異ならせる。これについて、詳しくは後述する。
[相互インダクタンスの影響]
ところで、上述したように、第1巻線組801および第2巻線組802は互いに磁気的に結合されているため、2系統の巻線組を流れる電流については、自己インダクタンスのみでなく、巻線組間に発生する相互インダクタンスが影響する。この相互インダクタンスの影響に関して、図7〜図12を参照して説明する。以下の説明では、最初に、3相モータの回転座標系において電気角速度ωを0としたときのdq軸モデルを説明し、その後、電気角速度ωが0でないときの一般的なdq軸モデルを簡単に説明する。
図7に示すように、抵抗およびコイルが直列に接続された2つの回路を想定する。第1系統と第2系統の抵抗Rおよびコイルの自己インダクタンスLは同等である。また、2系統のコイルによる磁界が互いに干渉し、相互インダクタンスMが発生する。
第1系統および第2系統の印加電圧をVI、V2、回路に流れる電流をI1、I2とすると、電圧V1、V2は、ラプラス変数sを用いて式1.1、1.2のように表される。
V1=R×I1+L×I1s+M×I2s ・・・式(1.1)
V2=R×I2+L×I2s+M×I1s ・・・式(1.2)
すなわち、式1.1、1.2の第3項には、相互インダクタンスと相手側の回路の電流の積が含まれる。図8(a)は、式1.1、1.2をブロック図で示したものである。
次に、式1.1と式1.2との和を計算すると、式1.3が導かれる。
V1+V2=R×(I1+I2)+L×(I1+I2)s+M×(I1+I2)s
I1+I2=(V1+V2)×[1/{R+(L+M)s}] ・・・式(1.3)
また、式1.1から式1.2を引いた差を計算すると、式1.4が導かれる。
V1−V2=R×(I1−I2)+L×(I1−I2)s−M×(I1−I2)s
I1−I2=(V1−V2)×[1/{R+(L−M)s}] ・・・式(1.4)
図8(b)、(c)は、式1.3、1.4をブロック図で示したものである。
以下、(V1+V2)を「V和」、(I1+I2)を「I和」、(V1−V2)を「V差」、(I1−I2)を「I差」と表す。
相互インダクタンスを含む電流の和の制御によるフィードバック制御のブロック図を図9に、同じく電流の差の制御によるフィードバック制御のブロック図を図10に示す。和の制御での制御定数Ki和は積分ゲイン、Kp和は比例ゲインであり、差の制御での制御定数Ki差は積分ゲイン、Kp差は比例ゲインである。これらの積分ゲイン、比例ゲインは、それぞれ、ゲインKを用いて式1.5〜1.7のように表される。
Ki和=Ki差=K×R ・・・式(1.5)
Kp和=K×(L+M) ・・・式(1.6)
Kp差=K×(L−M) ・・・式(1.7)
ここで、式1.6から式1.7を引くと、式1.8が得られる。
Kp和−Kp差=2KM ・・・式(1.8)
すなわち、和の制御と差の制御とで、積分ゲインは等しく設定され、比例ゲインは、相互インダクタンスMの2K倍の値だけ異なるように設定される。
続いて、図9(a)、図10(a)の制御項は、式1.9、式1.10のように計算することができる。
(Ki和/s)+Kp和=(K/s)×{R+(L+M)s} ・・・式(1.9)
(Ki差/s)+Kp差=(K/s)×{R+(L−M)s} ・・式(1.10)
したがって、図9(a)、図10(a)を図9(b)、図10(b)に書き換えることができる。ここで、制御の第2項である{R+(L+M)s}および{R+(L−M)s}は、「モータ逆モデル」に相当し、モータ項と相殺する。よって、図9(c)、図10(c)に示すように、和の制御と差の制御での、制御項とモータ項とを乗算した比例定数はいずれも(K/s)となるため、応答性を等しくすることができる。
このように和の制御と差の制御での応答性を等しくすることで、一方の系統が故障したとき、正常な系統の過電流を防止することができる理由を説明する。
第1系統および第2系統の電圧指令値V1、V2は、式1.9、1.10に基づき、式1.11、式1.12のように示される。
V1=(V和+V差)/2
=E(I和)×(K/s)×{R+(L+M)s}/2
+E(I差)×(K/s)×{R+(L−M)s}/2
=(K/s)×[{I和*−(I1+I2)}/2×{R+(L+M)s}+
{0−(I1−I2)}/2×{R+(L−M)s}]
=(K/s)×{(Ls+R+Ms)×(I和*/2)−(Ls+R)I1−MsI2}
=(K/s)×[(Ls+R){(I和*/2)−I1}+Ms{(I和*/2)−I2}]
・・・式(1.11)
V2=(V和−V差)/2
=E(I和)×(K/s)×{R+(L+M)s}/2
−E(I差)×(K/s)×{R+(L−M)s}/2
=(K/s)×[{I和*−(I1+I2)}/2×{R+(L+M)s}−
{0−(I1−I2)}/2×{R+(L−M)s}]
=(K/s)×{(Ls+R+Ms)×(I和*/2)−(Ls+R)I2−MsI1}
=(K/s)×[(Ls+R){(I和*/2)−I2}+Ms{(I和*/2)−I1}]
・・・式(1.12)
式1.11、1.12の最終行における大括弧内の第1項は自己の系統の電流に基づくものであって、電流指令値の和の半分の値(I和*/2)に対するフィードバック制御と等価である。また、相互インダクタンスMを含む第2項は電圧の釣り合いによって非干渉化される。したがって、一方の系統が故障し電流が流れなくなったとき、正常な系統には電流指令値の和の半分の値が通電されるため、過電流が流れることを防止する。
以上の説明は、電気角速度ωを0としたときのdq軸モデルによる。次に、電気角速度ωが0でない場合の一般的なdq軸モデルで簡単に説明する。
相互インダクタンスを含む電流の和と差の制御において電圧ベクトルVをd軸成分Vdとq軸成分Vqとに分解すると、dq軸間に干渉項が存在する式2.1〜2.4が得られる。式2.2において、φはモータ80の永久磁石の電機子鎖交磁束数を示す。
Vd和=R×Id和+(L+M)s×Id和−ω(L+M)s×Iq和
・・・式(2.1)
Vq和=R×Iq和+(L+M)s×Iq和+ω(L+M)s×Id和+2ωφ
・・・式(2.2)
Vd差=R×Id差+(L−M)s×Id差−ω(L−M)s×Iq差
・・・式(2.3)
Vq差=R×Iq差+(L−M)s×Iq差+ω(L−M)s×Id差
・・・式(2.4)
図11は、式2.1〜2.4をブロック図で示したものである。また、dq軸モデルによる電流の和と差の制御ブロック図を図12に示す。図12に破線ブロックで示す部分は、図4の電流フィードバック演算部200に対応する。
図12に示すように、偏差算出部23、24、25、26は、それぞれ、Id和、Id差、Iq和、Iq差について、電流指令値と電流検出値との偏差を算出する。この偏差E(Id和)、E(Id差)、E(Iq和)、E(Iq差)に基づき、モータ逆モデル30および制御器33、34、35、36を通して電圧指令値の和/差であるVd和、Vd差、Vq和、Vq差が演算される。
モータ逆モデル30および制御器33、34、35、36では、例えば、式2.5〜2.8のような演算が行われる。
Vd和={R×E(Id和)+(L+M)s×E(Id和)
−ω(L+M)×E(Id和)}×(K/s) ・・・式(2.5)
Vq和={R×E(Iq和)+(L+M)s×E(Iq和)
+ω(L+M)×E(Iq和)}×(K/s)+2ωΦ・・・式(2.6)
Vd差={R×E(Id差)+(L−M)s×E(Id差)
−ω(L−M)×E(Id差)}×(K/s) ・・・式(2.7)
Vq差={R×E(Iq差)+(L−M)s×E(Iq差)
+ω(L−M)×E(Iq差)}×(K/s) ・・・式(2.8)
もしくは、式2.9〜2.12のような演算が行われる。
Vd和={R×E(Id和)+(L+M)s×E(Id和)}×(K/s)
−ω(L+M)×(Id和) ・・・式(2.9)
Vq和={R×E(Iq和)+(L+M)s×E(Iq和)}×(K/s)
+ω(L+M)×(Iq和)+2ωΦ ・・・式(2.10)
Vd差={R×E(Id差)+(L−M)s×E(Id差)}×(K/s)
−ω(L−M)×(Id差) ・・・式(2.11)
Vq差={R×E(Iq差)+(L−M)s×E(Iq差)}×(K/s)
+ω(L−M)×(Iq差) ・・・式(2.12)
系統電圧算出部37は、Vd和、Vd差、Vq和、Vq差を、第1系統および第2系統の電圧指令値Vd1、Vd2、Vq1、Vq2に変換する。各系統の2相3相変換部381、382、及び3相2相変換部391、392については、図4で説明したとおりである。電流加減算部40は、3相2相変換部391、392が出力した電流検出値Id1、Id2、Iq1、Iq2を、Id和、Id差、Iq和、Iq差に変換する。
周波数換算部45は、図6の説明と同様に、モータ80の電気角速度、或いは、ステアリングシャフト92の操舵速度を換算して参考周波数frを算出し、制御器33、34、35、36に出力する。
dq軸モデルでは、式2.1〜2.12に基づき、電気角速度ωを0としたときのdq軸モデルの式1.5〜1.12に対応する展開ができるが、詳細は省略する。
結論として、第1系統および第2系統のd軸、q軸の電圧指令値は、それぞれ、「系統間の干渉項」および「dq軸間の干渉項」が含まれる。そこで、第1系統と第2系統の積分ゲインを等しく設定し、比例ゲインを相互インダクタンスMの2K倍の値だけ異なるように設定することで、系統間、dq軸間の非干渉化が行われる。
その結果、各系統の電流を電流指令値の和の半分の値(I和*/2)でフィードバック制御するのと等価になる。したがって、一方の系統に電流が流れなくなったとき、正常な系統に過電流が流れることを防止する。
また、第1系統のd軸、第1系統のq軸、第2系統のd軸、第2系統のq軸の4者が互いに干渉するが、電流の和と差を制御する構成とした場合、和の制御のd軸とq軸、および差の制御のd軸とq軸の2組が干渉する構成となり、制御構成が簡素化できる。
以上のように、本実施形態のECU10における電流制御について正確に説明するためには、相互インダクタンスを含むdq軸モデルにより検討する必要があり、複雑である。しかし、本実施形態のECU10における電流制御の本質的な第1の特徴は、2系統のインバータ601、602に対し「電流の和と差」をそれぞれ制御するということであり、この点は、図6の制御ブロック図に集約して示されている。そこで、以下の説明は、図6に示すとおり、dq軸ベクトルの概念を用いない表現によって進めることとする。
[2系統の電流位相差と高回転時の電流歪]
本実施形態のECU10における電流制御の第2の特徴は、図3を参照して説明したように、2系統のインバータ601、602が出力する交流電流の位相が電気角30°ずれていることである。これにより、5次高調波が重畳した電流基本波をdq変換したときの6次歪成分をキャンセルすることができる。その理由を、図13、図14(a)を参照して説明する。
図13に、第1系統および第2系統の電流基本波Ibw1、Ibw2、及び第1系統の基本波Ibw1に対する5次高調波Ipent1を示す。なお、第2系統の基本波Ibw2に対する5次高調波Ipent2は、煩雑になるため図示を省略する。1次成分である基本波Ibw1、Ibw2は、振幅をAとして、式3.1、3.2のように表される。
Ibw1=Asinθ ・・・式(3.1)
Ibw2=Asin(θ+30) ・・・式(3.2)
第1系統の基本波Ibw1に振幅Bの5次高調波Ipent1が重畳した重畳波がdq変換されると、式3.3、3.4のように、1次成分は直流成分A’に変換され、5次成分は6次の歪成分Ihex1となる。
Asinθ+Bsin(5θ) −<dq変換>→ A’+B’sin(6θ)
・・・式(3.3)
Ihex1=B’sin(6θ) ・・・式(3.4)
同様に、第2系統の基本波Ibw2に5次高調波Ipent2が重畳した重畳波がdq変換されると、式3.5、3.6のように、1次成分は直流成分A’に変換され、5次成分は6次の歪成分Ihex2となる。
Asin(θ+30)+Bsin{5×(θ+30)} −<dq変換>→
A’+B’sin{6×(θ+30)}=A’+B’sin(6θ+180)
=A’−B’sin(6θ) ・・・式(3.5)
Ihex2=−B’sin(6θ)=−Ihex1 ・・・式(3.6)
したがって、図14(a)に示すように、dq変換された電流について2系統の和を演算する制御では、6次成分が互いに逆位相となって相殺される。
ところが、図14(b)に示すように、dq変換された電流について2系統の差を演算する制御では、6次成分が互いに同じ位相となるため、モータ80の高回転時に誘起電圧が大きくなると歪が大きくなり、音や振動を発生するという問題が生じる。
そこで本実施形態のECU10における電流制御では、モータ80の回転数に対応する「参照周波数」に応じて和と差の制御における応答性を変更する制御を実行することを第3の特徴とする。具体的には、図15に示すように、和の制御の「和ゲインK和」と差の制御の「差ゲインK差」との比(=K差/K和)である「和差ゲイン比α」を変更する。この制御を行うモードを「応答性可変モード」という。
参照周波数frは、モータ80の電気角速度を換算して算出してもよく、或いは、ステアリングシャフト92の操舵速度を換算して算出してもよい。
この応答性可変モードによる制御は、高回転時の歪低減を目的とする反面、「一方の系統が故障し電流が流れなくなったとき、正常系統に過電流が流れることを防止する」ための和差ゲイン比を最適値に固定することができないというデメリットを伴う。そのため、高回転時に和差ゲイン比を変更することにより、一方の系統が故障したとき、正常系統の出力電流が正常範囲の上限値を超える場合が生じる可能性がある。
そこで、一方の系統の出力電流が正常範囲の上限値を超えた場合は、他方の系統が故障したと推定し、正常系統の過電流防止に最適な和差ゲイン比を採用することを優先する。よって、この場合、ECU10は、参照周波数に関わらず、和と差の制御における応答性を固定する。具体的には、和差ゲイン比αを一定値とする。この制御を行うモードを「応答性固定モード」という。
このように、本実施形態のECU10における電流制御では、状況によって、「応答性可変モード」と「応答性固定モード」とのモードを切り替えることを第4の特徴とする。
「応答性可変モード」と「応答性固定モード」との切り替えについて、図15を参照して説明する。各系統の出力電流の正常範囲の下限値をIminとし、上限値をImaxとする。下限値Iminを下回る電流値は、実質的にゼロに等しいとみなされる。
仮に2系統のインバータのうち第1系統のインバータ601が正常であり、第2系統のインバータ602が故障したとすると、故障した第2系統の出力電流は下限値Iminを下回る。その結果、正常な第1系統の出力電流が上限値Imaxを超えると、ECU10は、応答性可変モードから応答性固定モードへ切り替える。この場合、応答性固定モードでの和差ゲイン比αは、実用上の参照周波数領域の全体に亘って、第1系統の出力電流が上限値Imaxを超えないような値に設定される。
また、応答性固定モードでの制御中に、故障系統のインバータが正常な状態に回復し、出力電流が下限値Iminから上限値Imaxまでの正常範囲に入ったとすると、ECU10は、応答性固定モードでの制御から応答性可変モードでの制御へ切り替える。
このように、本実施形態の制御装置は、2系統のインバータ601、602が正常であるときは基本的に「応答性可変モード」での制御を行い、1系統のインバータの出力電流が異常となったとき「応答性固定モード」での制御を行う。
加えて本実施形態では、応答性可変モードで和差ゲイン比α(=K差/K和)を変更するとき、和の制御のゲインK和を固定し、差の制御のゲインK差を変化させることを第5の特徴とする。
次に、応答性可変モードにおける参照周波数frと和差ゲイン比αとの特性について、図16を参照して説明する。図16に示すように、第1実施形態では、参照周波数frの全領域に亘って和差ゲイン比αが参照周波数frに応じて変化する。言い換えれば、和差ゲイン比αは、参照周波数frの関数α(fr)として表される。
参照周波数frが低い低回転領域ほど、モータ80の誘起電圧の歪成分の影響は小さいため、和差ゲイン比αを比較的大きく設定することができる。
一方、参照周波数frが高い高回転領域ほど、モータ80の誘起電圧の歪成分の影響が顕著となる。したがって、参照周波数frが高くなるにつれて和差ゲイン比αを小さくするように変化させることで、歪成分の影響を好適に抑制することができる。
本実施形態のECU10の作用効果について説明する。
(1)本実施形態のECU10は、2系統のインバータ601、602に対し、電流の和と差の制御を行う。2系統間の電流差を0に収束させるように制御することで、トルクリップルを抑制し、熱特性を改善することができる。また、上述したように和ゲインK和と差ゲインK差を適切に設定することで、一方の系統が故障し電流が流れなくなったとき、正常な系統に過電流が流れることを防止する。
(2)基本波に5次高調波が重畳した重畳波がdq変換されると、5次成分は6次の歪成分となる。これに対し、2系統の交流電流の位相が30°ずれていることにより、電流の和の制御において電気角6次の歪成分をキャンセルすることができる。
(3)2系統の電流の和と差の制御では、モータ80の高回転時に誘起電圧が大きくなると電流歪が大きくなるという問題がある。この電流歪は、モータ80の高回転時に音や振動を発生させる要因となる。そこで、モータ80の回転数に対応する参照周波数に応じてPI制御器31、32の応答性を異ならせるように和差ゲイン比αを変更することで、電流歪の影響を抑制し、高回転時の音や振動を低減することができる。
(4)2系統の出力電流によって「応答性可変モード」と「応答性固定モード」とのモードを切り替えることで、2系統のうち1系統のインバータが故障したとき正常系統のインバータに過電流が流れることを、より適切に防止することができる。
(5)応答性可変モードで和差ゲイン比α(=K差/K和)を変更するとき、和ゲインK和を変更すると、電流指令値I*に対するインバータの出力が遅くなるおそれがある。そこで、和ゲインK和を固定し、差ゲインK差を変更することで、インバータの出力を安定させることができる。
次に、応答性可変モードにおける参照周波数frと和差ゲイン比αとの特性についての他の実施形態を、図17、図18を参照して説明する。
(第2実施形態)
図17に示す第2実施形態によれば、参照周波数frが閾値frt未満の領域ZLでは和差ゲイン比は一定値αLであり、参照周波数frが閾値frt以上の領域ZHでは和差ゲイン比は参照周波数frに応じて変化する。ここで、参照周波数閾値frtは、それ以上の周波数領域ZHにおいてモータ80の誘起電圧の歪成分の大きさが所定値以上となる周波数に相当する。
すなわち、参照周波数閾値frt未満の比較的低回転の領域ZLでは誘起電圧の歪成分の大きさは問題とならないレベルであるので、和差ゲイン比αを、「一系統が故障したときの正常系統の過電流防止」のための最適値に固定することが望ましい。
一方、参照周波数閾値frt以上の比較的高回転の領域ZHでは誘起電圧の歪成分が問題となり得るので、上記第1実施形態と同様、参照周波数frが高くなるにつれて和差ゲイン比αを小さくするように変化させる。
(第3実施形態)
図18に示す第3実施形態によれば、参照周波数frが閾値frt未満の領域ZLでは和差ゲイン比は一定値αLであり、参照周波数frが閾値frt以上の領域ZHでは和差ゲイン比は、αLよりも小さい一定値αHである。
すなわち、歪成分による影響を抑制する必要のある比較的高回転の領域ZHにおいて、実用上想定される最高周波数frに対応可能な和差ゲイン比αHを領域ZH全体に亘って一律に適用する。したがって、参照周波数frと和差ゲイン比αとの特性は2段階の階段状に示される。これにより、和差ゲイン比αの設定が単純となる。
第3実施形態の変形例では、参照周波数閾値frt以上の領域ZHを複数に区分して各区分における和差ゲイン比を一定値とし、3段階以上の階段状の特性としてもよい。
(その他の実施形態)
(ア)図3では、モータ80の構成例として、第1巻線組801に対する第2巻線組802の位相が、電気角30°に相当する角度だけ進んだ位相、すなわち+30°である例を示した。この他、第1巻線組801に対する第2巻線組802の位相は、電気角30°に相当する角度だけ遅れた位相、すなわち−30°であってもよい。また、第2巻線組802のU相の位相が、第1巻線組801のV相またはW相(U相に対し±120°)に対して±30°である±90°または±150°であってもよい。
これらを総括すると、第1巻線組801と第2巻線組802とに通電される相電流は、nを整数とすると、互いの位相差が(30±60×n)°であればよい。
(イ)上記実施形態では、異常判断手段751、752は、相電流検出値Iu、Iv、Iwについて正常範囲にあるか否か判断しているが、これに限らず、dq変換後のId、Iqについて正常範囲にあるか否か判断してもよい。
(ウ)ECU10の具体的な構成は、上記実施形態の構成に限らない。例えばスイッチング素子は、MOSFET以外の電界効果トランジスタやIGBT等であってもよい。
(エ)本発明の3相回転機の制御装置は、電動パワーステアリング装置用のモータの制御装置に限らず、他の3相モータまたは発電機用の制御装置として適用されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
10 ・・・ECU(制御装置)、
31 ・・・PI制御器(電流和制御器)、
32 ・・・PI制御器(電流差制御器)、
60、601、602 ・・・インバータ(電力変換器)、
701、702 ・・・電流検出器(電流検出手段)、
80 ・・・モータ(3相回転機)、
801、802 ・・・巻線組、
fr ・・・参照周波数、
α ・・・和差ゲイン比。

Claims (8)

  1. 互いに磁気的に結合する2組の3相巻線組(801、802)を有する3相回転機(80)の駆動を制御する制御装置(10)であって、
    前記2組の巻線組に対応して設けられ、互いの位相差が(30±60×n(nは整数))°である交流電流を前記2組の巻線組に出力する2系統の電力変換器(601、602)と、
    前記2系統の電力変換器から前記2組の巻線組に出力される電流を系統毎に検出する電流検出手段(701、702)と、
    前記2系統の電力変換器の出力電流についての電流指令値の和と前記電流検出手段によって検出された2系統の電流検出値の和との偏差に対し和ゲインを乗算し、前記2系統の電力変換器への電圧指令値の和を演算する電流和制御器(31)と、
    前記2系統の電力変換器の出力電流についての電流指令値の差と前記電流検出手段によって検出された2系統の電流検出値の差との偏差に対し差ゲインを乗算し、前記2系統の電力変換器への電圧指令値の差を演算する電流差制御器(32)と、
    を備え、
    前記2系統の電力変換器が出力する交流電流の周波数である参照周波数に応じて前記電流和制御器と前記電流差制御器との応答性を異ならせるように、前記和ゲインと前記差ゲインとの比である和差ゲイン比を変更する応答性可変モードでの制御を行うことを特徴とする3相回転機の制御装置。
  2. 前記電流和制御器および前記電流差制御器は、前記2組の巻線組の磁気的な結合を含む前記3相回転機の逆モデルに基づいて前記電圧指令値の和および差を演算することを特徴とする請求項1に記載の3相回転機の制御装置。
  3. 前記電流検出手段が検出した電流検出値が正常範囲にあるか否か判断する異常判断手段(751、752)を備え、
    一方の前記電力変換器の出力電流が正常範囲の上限値を超えたとき、前記参照周波数に関わらず前記和差ゲイン比を一定値とする応答性固定モードでの制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の3相回転機の制御装置。
  4. 前記応答性固定モードにおいて前記2系統の電力変換器の出力電流がいずれも正常範囲内となったとき、前記応答性固定モードから前記応答性可変モードに移行することを特徴とする請求項3に記載の3相回転機の制御装置。
  5. 前記応答性可変モードにおいて、前記3相回転機の誘起電圧の歪成分の大きさが所定値未満の周波数領域では前記和差ゲイン比を一定値とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の3相回転機の制御装置。
  6. 前記和差ゲイン比を変更するにあたり、前記和ゲインを固定し前記差ゲインを変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の3相回転機の制御装置。
  7. 前記参照周波数は、前記3相回転機の電気角速度を換算して算出されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の3相回転機の制御装置。
  8. 前記3相回転機は、車両の電動パワーステアリング装置(1)において操舵アシストトルクを発生する操舵アシストモータとして適用され、
    前記参照周波数は、ステアリングシャフト(92)の操舵速度を換算して算出されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の3相回転機の制御装置。
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